JP5586933B2 - アンテナ装置及びこれを備える無線通信装置 - Google Patents

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Description

本発明はアンテナ装置に係り、より詳細には無線通信装置に内蔵される小型のマルチバンドアンテナ装置に関する。
近年、無線通信装置用の内蔵アンテナの開発が進められている。こうしたアンテナとしては、例えば高速データ通信に適したUWB(Ultra Wide Band)専用の内蔵アンテナや、セルラー(cellular)用の内蔵アンテナなどが挙げられる。無線通信装置の小型化傾向に伴い、これらのアンテナについても小型化が求められている。
そこで、無線通信装置用の内蔵アンテナには、逆L型あるいは逆F型アンテナのエレメント形状の工夫や、給電部の回路をチューナブル(Tunable)化することにより、広帯域に動作するアンテナを実現しようとするものがある。例えば、矩形エレメントとL型エレメントのアンテナ構成により2つ以上の周波数帯で共振しインピーダンス調整を可能とするもの(例えば、特許文献1参照。)や、線状及び平面形状のアンテナエレメントの形状工夫や地板との容量性結合により広帯域特性を実現させようとするもの(例えば、特許文献2参照。)がある。また、メアンダ形状のアンテナエレメントに実装されたスイッチ制御によって、マルチバンド(Multi−Band)化に対応させようとするものがある(例えば、特許文献3参照。)。
特開2005−94501号公報 特開2008−295090号公報 国際公開第08/088463号パンフレット
ところで、近年、無線通信装置は、無線通信方式の多様化や国際ローミングに対応することへの要求が高まっており、無線通信方式として、例えば、GSM850/900は0.824〜0.960GHz、UMTS(WCDMA)は1.92〜2.17GHz、WiMAXは2.5〜2.7、3.3〜3.8GHz等の周波数帯域に対応させる必要がある。しかし、特許文献1乃至3に開示されたアンテナ装置では、これらの全ての無線通信方式に対応させることは難しい。
また、従来技術のように、アンテナエレメントの形状を、逆L型あるいは逆F型の形状とした場合、アンテナを小型化した際に共振の鋭さを示すQ値が高くなり、低効率且つ狭帯域となる課題を有する。よって、従来技術によるアンテナ装置では、複数の無線通信方式に対応させるために、別途アンテナを搭載する必要があり、搭載スペースを確保できなければ、アンテナ装置の小型化の要求に対応できないという課題を有する。
本発明は、このような従来の構成が有していた問題を解決しようとするものであり、一つのアンテナ装置によって複数の無線通信方式に対応する周波数帯域をカバーし、広帯域に動作させることができ、且つ小型化が可能なアンテナ装置を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態に係るアンテナ装置は、地板と、前記地板の端部に配置された誘電体と、前記誘電体の一方に配置された折り返しL型アンテナと、前記誘電体の他方に配置された広帯域モノポールアンテナと、前記折り返しL型アンテナと前記広帯域モノポールアンテナとの間に配置された給電部と、を有することを特徴とする。本発明の一実施形態に係るアンテナ装置によれば、折り返しL型アンテナと広帯域モノポールアンテナとを、互いに電気特性の干渉を低減し動作させることが可能となることから、低域側の周波数帯域における共振特性を維持したまま、高域側の周波数帯域における共振特性も得ることができる。
また、本発明の一実施形態に係るアンテナ装置は、前記折り返しL型アンテナの一部はメアンダ形状を有し、前記広帯域モノポールアンテナの一部はテーパー形状を有してもよい。本発明の一実施形態に係るアンテナ装置によれば、高域側の周波数帯域における共振特性をさらに広帯域化することができる。
また、本発明の一実施形態に係るアンテナ装置は、前記給電部は、前記地板の前記端部の中間部に隣接して配置されてもよい。本発明の一実施形態に係るアンテナ装置によれば、折り返しL型アンテナと広帯域モノポールアンテナとの干渉を低減することができるため、所望の周波数帯域に対応させることが容易となる。
また、本発明の一実施形態に係るアンテナ装置は、前記折り返しL型アンテナと前記広帯域モノポールアンテナの一部は、前記地板の近傍に配置されてもよい。本発明の一実施形態に係るアンテナ装置によれば、低域側と高域側の周波数帯域における共振特性を維持したまま、さらに良好なVSWR特性を得ることができる。
また、本発明の一実施形態に係るアンテナ装置は、前記折り返しL型アンテナは、複数のバリキャップダイオードを含むチューナブル回路を有し、前記チューナブル回路は、外部電源から印加されるバイアス電圧を可変すると、前記バリキャップダイオードの容量が可変されて前記折り返しL型アンテナの共振周波数を調整してもよい。本発明の一実施形態に係るアンテナ装置によれば、低域側の周波数帯域において、所望の共振特性に容易に可変することができる。
また、本発明の一実施形態に係るアンテナ装置は、前記誘電体は薄板状であり、前記折り返しL型アンテナは、該誘電体の一方の面に配置され、前記広帯域モノポールアンテナは、該誘電体の他方の面の端部に配置されてもよい。本発明の一実施形態に係るアンテナ装置によれば、アンテナ装置の小型化が実現できる。
また、本発明の一実施形態に係るアンテナ装置は、前記誘電体は、プリント基板を用いて形成されてもよい。本発明の一実施形態に係るアンテナ装置によれば、製造コストを抑えることができる。
また、本発明の一実施形態に係る無線通信装置は、上述したアンテナ装置を備えることを特徴とする。本発明の一実施形態に係る無線通信装置によれば、複数の無線通信方式に対応することができる。
上述のように本発明の一実施形態に係るアンテナ装置およびこれを備える無線通信装置によれば、一つのアンテナ装置によって複数の無線通信方式に対応する周波数帯域をカバーし、広帯域に動作させることができ、且つ小型化が可能なアンテナ装置を提供することができ、複数のセルラー方式に対応する無線通信装置を提供することができる。
アンテナ装置の一例を示す外観図であり、(a)は、一般的な二つの設計条件に基づくアンテナ装置を示し、(b)は、(a)に示されたアンテナ装置の変形例を示し、(c)は、(a)に示されたアンテナ部の裏面を拡大して示し、(d)は、(b)に示されたアンテナ部の裏面を拡大して示した図である。 図1に示されたアンテナ装置のVSWR特性を示すグラフである。 アンテナ装置の一例を示す外観図であり、(a)は、図1(a)に示されたアンテナ装置の変形例を示し、(b)は、図1(b)に示されたアンテナ装置の変形例を示し、(c)は、(a)に示されたアンテナ部の裏面を拡大して示し、(d)は、(b)に示されたアンテナ部の裏面を拡大して示した図である。 図1(a)及び図3に示されたアンテナ装置のVSWR特性を示すグラフである。 アンテナ装置の一例を示す外観図であり、(a)は、図1(a)に示されたアンテナ装置の変形例を示し、(b)は、図3(b)に示されたアンテナ装置の変形例を示し、(c)は、(a)に示されたアンテナ部の裏面を拡大して示し、(d)は、(b)に示されたアンテナ部の裏面を拡大して示した図である。 図5に示されたアンテナ装置のVSWR特性を示すグラフである。 本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置の概略構成を示す外観図であり、(a)は、アンテナ装置の表面を示し、(b)は、裏面を示す図である。 図7に示されたアンテナ装置のアンテナ部を示す外観斜視図であり、(a)は、広帯域モノポールアンテナが誘電体の長手方向の一方の側の表面に配置された状態を示し、(b)は、折り返しL型アンテナが誘電体の長手方向に沿って表面に配置された状態を示す図である。 図7に示されたアンテナ装置のアンテナ部の4つの面を示した図であり、(a)は、図7に示されたアンテナ部を上部から見た面を示し、(b)は、図7(a)に示されたアンテナ部の表面を示し、(c)は、図7に示されたアンテナ部を下部から見た面を示し、(d)は、図7(b)に示されたアンテナ部の表面を示す図である。 図8に示されたアンテナ装置のVSWR特性を示すグラフである。 本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置の0.9GHzの周波数における電流分布を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置の1.71GHzの周波数における電流分布を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置の2.17GHzの周波数における電流分布を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置の2.5GHzの周波数における電流分布を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置の3.5GHzの周波数における電流分布を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置の4.5GHzの周波数における電流分布を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置の5.5GHzの周波数における電流分布を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置に、0.9GHzの周波数において所定時間電流を流した場合の電流ベクトルについて示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るアンテナ装置の概略構成を示す外観図であり、(a)は、アンテナ装置の表面を示し、(b)は、裏面を示す図である。 図19に示されたアンテナ装置のアンテナ部の4つの面を示した図であり、(a)は、図19に示されたアンテナ部を上部から見た面を示し、(b)は、図19(a)に示されたアンテナ部の表面を示し、(c)は、図19に示されたアンテナ部を下部から見た面を示し、(d)は、図19(b)に示されたアンテナ部の表面を示す図である。 図19に示されたアンテナ装置のVSWR特性を示すグラフである。 本発明の第3の実施形態に係るアンテナ装置の概略構成を示す外観図であり、(a)は、アンテナ装置の表面を示し、(b)は、裏面を示す図である。 図22に示されたアンテナ装置のアンテナ部を示す外観斜視図であり、(a)は、広帯域モノポールアンテナが誘電体の長手方向の一方の側の表面に配置された状態を示し、(b)は、折り返しL型アンテナが誘電体の長手方向に沿って表面に配置された状態を示す図である。 図22に示されたアンテナ装置のVSWR特性を示すグラフである。 本発明の第4の実施形態に係るアンテナ装置の概略構成を示す外観図であり、(a)は、アンテナ装置の表面を示し、(b)は、裏面を示す図である。 図25に示されたアンテナ装置のアンテナ部を示す外観斜視図であり、(a)は、広帯域モノポールアンテナが誘電体の長手方向の一方の側の表面に配置された状態を示し、(b)は、折り返しL型アンテナが誘電体の長手方向に沿って表面に配置された状態を示す図である。 図25に示されたアンテナ装置のVSWR特性を示すグラフである。 本発明の第5の実施形態に係るアンテナ装置の概略構成を示す外観図であり、(a)は、アンテナ装置を表面から見た斜視図であり、(b)は、アンテナ装置を裏面から見た斜視図であり、(c)は、(a)に示されたアンテナ部を拡大して示した斜視図であり、(d)は、(b)に示されたアンテナ部を拡大して示した平面図である。 図28に示されたアンテナ装置に形成されたチューナブル回路を示した等価回路図である。 図28に示されたアンテナ装置において電圧を可変した場合のVSWR特性を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について図を参照して説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施することができる。
(本発明に至る経緯)
無線通信装置用の内蔵アンテナを設計するにあたり、通常は使用周波数帯域、アンテナ体積、アンテナ搭載位置、地板(GND−Plane)サイズ等の様々な条件を考慮する必要があるが、一般的に、(I)給電部付近のアンテナエレメントは、地板から極力離して形成すること、及び(II)給電部は地板の隅部(corner)付近に設計すること、の2点に注意して設計する必要がある。
これは、(I)については、アンテナエレメントと地板との距離が近過ぎると、互いの容量性結合によりアンテナのインピーダンス低下現象が発生し、電気特性が劣化することから、これを避けるためである。特に給電部付近のアンテナエレメントは電流分布が高く、性能に影響を受けやすい。(II)については、隅部付近から給電した方が、結果としてアンテナエレメントの体積を大きく設計することが可能な為、良好なアンテナ性能を得ることができるからである。また、アンテナ装置の小形化や、マルチバンド用に多エレメント化する場合にも、隅部から給電した方が有利なためである。
ここで、上述した二つの設計条件に基づくアンテナ装置の一例とその変形例について、図1〜図6を参照して説明する。
図1は、アンテナ装置の一例を示す外観図であり、(a)は、上述した二つの設計条件に基づくアンテナ装置を示し、(b)は、(a)の変形例を示し、(c)は、(a)に示されたアンテナ部の裏面を拡大して示し、(d)は、(b)に示されたアンテナ部の裏面を拡大して示した図である。
図1(a)及び(c)を参照すると、アンテナ装置10は、アンテナエレメント11と、誘電体12と、給電部13と、地板14とを含む。アンテナ部16は、アンテナエレメント11と、誘電体12と、給電部13とを含む。アンテナ装置10は、上述の二つの条件に基づき、(I)給電部13付近のアンテナエレメント11は、地板14から極力離して形成され、(II)給電部13は地板14の隅部付近に配置されている。
図1(b)及び(d)を参照すると、アンテナ装置20は、アンテナエレメント21と、誘電体22と、給電部23と、地板24とを含む。アンテナ部26は、アンテナエレメント21と、誘電体22と、給電部23とを含む。アンテナ装置20は、上述の二つの条件のうち、給電部23は地板24の隅部付近に配置され、(II)の条件を満たすが、給電部23付近のアンテナエレメント21は、地板24の近傍に形成され、(I)の条件は満たさないものとして形成した。
アンテナ部16、26のサイズは、長さ50mm、幅10mm、高さ5mmの薄板状に形成し、体積を2.5ccとする。地板14、24はいずれも、セルラー用携帯端末に搭載される一般的なサイズである100mm×50mmの薄板状のものとする。アンテナ部16、26はいずれも、地板14、24の長手方向の端部に設置した。誘電体12、22は材料として、一般的な内蔵アンテナで用いることの多いABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂を用いて形成した。
図1(a)及び(b)に示したアンテナ装置10、20を、現行セルラーバンドであるGSM850/900の周波数帯(0.824〜0.894GHz、0.88〜0.96GHz)を想定し、中心周波数が0.9GHzとなるようにアンテナエレメント11、21はいずれも、1/4λ電気長のL型アンテナとして電磁界シミュレーションを用いてシングルバンドアンテナを設計し、両者の特性比較を行った。
図2は、図1(a)及び(b)に示したアンテナ装置10、20の、VSWR(Voltage Standing Wave Ratio)特性を示したグラフである。
図2を参照すると、図1(a)に示したアンテナ装置10は、上述の条件(I)(II)を考慮して理想条件で設計されているため、一般的に無線通信装置用アンテナとして必要なVSWR<3の仕様を約230MHzの帯域幅で満足するため、セルラー用途として良好な性能が得られることが確認された。
一方、図1(b)に示したアンテナ装置20は、給電部23から延びるアンテナエレメント21の配線が地板24に近過ぎる為、容量性結合の増加によりインピーダンスの低下現象によりVSWRが劣化してセルラー用途としては不満足であることが確認された。
次に、図1(a)及び(b)に示したアンテナ装置10、20を、それぞれ、上述の条件(II)について、あえて地板の隅部ではなく、地板の上辺の中間部付近で給電させるように変更し、且つ1/4λL型アンテナエレメントの先端部をメアンダ形状として、電磁界シミュレーションを用いて設計したアンテナ装置を、図3(a)及び(b)に示して説明する。
図3は、アンテナ装置の一例を示す外観図であり、(a)は、図1(a)に示されたアンテナ装置の変形例を示し、(b)は、図1(b)に示されたアンテナ装置の変形例を示し、(c)は、(a)に示されたアンテナ部の裏面を拡大して示し、(d)は、(b)に示されたアンテナ部の裏面を拡大して示した図である。
図3(a)及び(c)を参照すると、アンテナ装置30は、アンテナエレメント31と、誘電体32と、給電部33と、地板34とを含む。アンテナ部36は、アンテナエレメント31と、誘電体32と、給電部33とを含む。図3(b)及び(d)を参照すると、アンテナ装置40は、アンテナエレメント41と、誘電体42と、給電部43と、地板44とを含む。アンテナ部46は、アンテナエレメント41と、誘電体42と、給電部43とを含む。
なお、図3(a)に示すアンテナ装置30は、条件(I)を考慮し、アンテナエレメント31を地板34より極力離して形成したが、図3(b)に示すアンテナ装置40は、条件(I)を考慮せず、地板44近傍にアンテナエレメント41の一部を形成した。また、アンテナ装置30、40は、いずれも条件(II)を考慮せず、給電部33、43を、それぞれ地板34、44の上辺の中間部付近に配置した。
なお、アンテナ装置30、40は、アンテナエレメント31、41の構成を除けば、それぞれ、アンテナ装置10、20と同様の構成とした。アンテナ装置10、20と同様に、アンテナ部36、46の体積は、2.5cc(長さ50mm、幅10mm、高さ5mm)とし、地板34、44の寸法は100mm×50mmとし、中心周波数が0.9GHzとなるように、電磁界シミュレーションを用いてシングルバンドアンテナとして設計した。
図4は、図3(a)及び(b)に示したアンテナ装置30、40と、図1(a)に示したアンテナ装置10との、VSWR特性の比較を示すグラフである。
図4を参照してVSWR性能を比較すると、アンテナ装置30、40は、先端形状をメアンダ化しアンテナエレメント31、41の体積を小型化したことによる性能劣化が発生し、アンテナ装置10と比べてVSWRと周波数帯域が共に劣化していることがわかる。しかし、アンテナ装置30とアンテナ装置40とでは、殆ど性能に差異が無いことが確認された。
以上より、図1〜図4を参照すると、条件(II)に従い、給電部を地板の隅部に配置した場合には、配線方法によってアンテナ性能に大きく差異が発生するが、条件(II)に従わず、地板の一辺の中間部付近で給電させた場合には、アンテナエレメントと地板との距離や配線方法によって性能劣化が発生し難いことが確認された。
次に、図1(a)及び図3(d)に破線で示したスペース15、45に、それぞれ、アンテナエレメントを追加して設計・配線したアンテナ装置を、図5(a)及び(b)に示して説明する。
図5は、アンテナ装置の一例を示す外観図であり、(a)は、図1(a)に示されたアンテナ装置の変形例を示し、(b)は、図3(b)に示されたアンテナ装置の変形例を示し、(c)は、(a)に示されたアンテナ部の裏面を拡大して示し、(d)は、(b)に示されたアンテナ部の裏面を拡大して示した図である。
図5(a)及び(c)を参照すると、アンテナ装置50は、アンテナエレメント51と、誘電体52と、給電部53と、地板54とを含む。アンテナ部56は、アンテナエレメント51と、誘電体52と、給電部53とを含む。図5(b)及び(d)を参照すると、アンテナ装置60は、アンテナエレメント61と、誘電体62と、給電部63と、地板64とを含む。アンテナ部66は、アンテナエレメント61と、誘電体62と、給電部63とを含む。
アンテナエレメント51、61は、それぞれ、図1(a)及び図3(b)に示したアンテナエレメント11、41と同じ形状のエレメント部51a、61aと、追加されたエレメント部である51b、61bを含む。アンテナ装置50、60は、それぞれ、追加したエレメント部51b、61bを除けば、アンテナ装置10、40と同じ構成とした。
なお、図5(a)及び(b)に示すアンテナ装置50、60は、主に第3世代で使用されるセルラーバンドであるUMTS(WCDMA)帯の2GHz近辺でも共振特性が得られるように設計したものである。
図6に、図5(a)及び(b)に示したアンテナ装置50、60のVSWR特性を比較したグラフを示す。
図4及び図6を参照して、図1(a)に示すアンテナ装置10と、図5(a)に示すアンテナ装置50のVSWR特性を比較すると、アンテナ装置50は、アンテナ装置10のアンテナエレメント11にエレメント部51bを追加することにより、0.9GHz付近の低域側の共振特性を維持したまま、1.9〜2.1GHz付近の高域側の共振特性を得るアンテナを実現していることがわかる。
また、図4及び図6を参照して、図3(b)に示すアンテナ装置40と、図5(b)に示すアンテナ装置60のVSWR特性を比較すると、アンテナ装置60は、アンテナ装置40のアンテナエレメント41にエレメント部61bを追加することにより、0.9GHz付近の共振特性をさらに良好なものとすることができ、低域側の共振特性を維持したまま、1.9〜2.5GHz付近の高域側の共振特性を広帯域に得るアンテナを実現していることがわかる。
次に、図6を参照して、図5(a)に示すアンテナ装置50と図5(b)に示すアンテナ装置60とを比較すると、破線部Lに示すように、GSM850/900の周波数帯付近では、アンテナ装置50よりも、アンテナ装置60の方が、VSWR<2をカバーする帯域を有しており、良好な特性を得ることがわかる。よって、図4に示したシングルバンドアンテナとの比較では、GSM850/900の周波数帯付近において、アンテナ装置10の方が、アンテナ装置40よりも良好な特性を示していたが、アンテナ装置10とアンテナ装置40に、それぞれエレメント部51b、61bを追加したことにより、アンテナ装置60の方がアンテナ装置50よりも良好な特性を得られたため、逆転現象が発生していることがわかる。すなわち、エレメント部61aにメアンダ形状を採用したアンテナ装置60が、GSM850/900の周波数帯付近において、最も良好な特性を得られることが判明した。
また、図6を参照すると、破線部Hに示すように、UMTS(WCDMA)の周波数帯付近においても、図5(b)に示すアンテナ装置60の方が、図5(a)に示すアンテナ装置50よりも広帯域で良好なVSWR性能を得ることが確認された。
以上のような考察に基づき、本発明者は、以下に示す本発明の実施の形態に係るアンテナ装置に至った。
(第1の実施形態)
以下、図7〜図10を参照して、本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置について、説明する。
図7は、本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置の概略構成を示す外観図であり、(a)は、アンテナ装置の表面を示し、(b)は、表面と対向する裏面を示す。
図7を参照すると、アンテナ装置100は、アンテナエレメント101と、誘電体102と、給電部103と、地板104とを含む。アンテナエレメント101は、図7(a)に示したテーパー形状を有する広帯域モノポールアンテナ101aと、図7(b)に示したメアンダ形状を有する折り返しL型アンテナ101bとを含む。アンテナエレメント101は、1/4λ電気長を有するものとする。給電部103は、広帯域モノポールアンテナ101aと折り返しL型アンテナ101bとの間に配置され、地板104の隅部ではなく、地板104の上辺の中間部付近に配置される。アンテナエレメント101、誘電体102、及び給電部103を含むアンテナ部110は、地板104の長手方向の端部に配置される。
アンテナエレメント101は、MID(Molded Interconnect Device)技術により形成するか、あるいは薄い板金を一体成型して誘電体102の表面上に形成してもよい。折り返しL型アンテナ101bの導体幅としては、例えば1mmとしてもよい。また、誘電体102の材料としては、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂を用いて形成してもよい。なお、アンテナ部110のサイズは、長さ(L)50mm、幅(W)10mm、高さ(H)5mmの薄板状に形成し、体積を2.5ccとした。地板104は100mm×50mmの薄板状のものとした。
図8は、本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置100のアンテナ部110の構成を示す外観斜視図であり、(a)は、広帯域モノポールアンテナ101aが誘電体102の長手方向の一方の側の表面に配置された状態を示し、(b)は、折り返しL型アンテナ101bが誘電体102の長手方向に沿って表面に配置された状態を示す。このアンテナ部110における広帯域モノポールアンテナ101aと折り返しL型アンテナ101bの配置状態について、さらに図9を参照して、以下に説明する。
図9は、図7及び図8に示されたアンテナ部110の4つの面を示した図であり、(a)は、図7に示されたアンテナ部110を上部から見た面を示し、(b)は、図7(a)に示されたアンテナ部110の表面を示し、(c)は、図7に示されたアンテナ部110を下部から見た面を示し、(d)は、図7(b)に示されたアンテナ部110の表面を示す。
図8及び図9を参照すると、広帯域モノポールアンテナ101aは、略直方体の薄板状に形成された誘電体102の側面のうち、図9(a)〜(c)に示した3つの面に沿って形成される。折り返しL型アンテナ101bは、誘電体102の側面のうち、図9(a)及び(d)に示した2つの面に沿って形成される。
なお、広帯域モノポールアンテナ101aと折り返しL型アンテナ101bの配置位置は、誘電体102の一方の側と他方の側の側部であれば、図示されたような誘電体102の端部に限られないものとする。
図7〜図9に示すように、誘電体102は、直方体の端部の一部が欠けた切欠部102aを有してもよい。図9(b)及び(d)に示すように、誘電体102の切欠部102aの寸法は、L7を10mm、L6を1mmとしてもよく、高さは、図9(c)に示した誘電体102の高さ(H)と同じ5mmとしてもよい。この誘電体102における切欠部102aは、広帯域モノポールアンテナ101aが地板104と接触しないように形成されたものである。
また、図9に、L1〜L5として図示したアンテナエレメント101の各部の寸法は、それぞれ対応させる周波数帯域及びインピーダンス整合に応じて、適宜調整可能である。図6に基づいて上述した通り、図5(b)に示したアンテナ装置60は、図3(b)に示したアンテナ装置40のメアンダ形状を有するアンテナエレメント41に、エレメント部61bを追加することにより、高域側の共振特性を得ることができたことから、アンテナ装置100においても、メアンダ形状を有する折り返しL型アンテナ101bの寸法が、低域周波数帯の性能に影響し、広帯域モノポールアンテナ101aの寸法が、高域周波数帯の性能に影響するものと考えられる。そこで、この前提に基づき、折り返しL型アンテナ101bの設計に関わる長さL1、L2を、低域周波数帯のインピーダンス整合に応じて調整し、広帯域モノポールアンテナ101aの設計に関わる長さL3、L4、L5を、高域周波数帯のインピーダンス整合に応じて調整し、所望の周波数帯に対応するように最適化設計を施した。ここで、アンテナエレメント110の各部寸法は、L1を1〜2mm、L2を12〜20mm、L3を5〜10mm、L4を10mm、L5を10〜20mmとしてもよい。また、図9(c)にR1として図示した広帯域モノポールアンテナ101aの有するテーパー形状についても、高域周波数帯の広帯域化及びインピーダンス整合に応じて、寸法は適宜調整可能である。
次に、図7〜図9に示されたアンテナ部110を含むアンテナ装置100のVSWR特性について、図10に示して説明する。
図10は、本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置100によるVSWR特性を示すグラフである。
図10を参照すると、アンテナ装置100は、周波数帯域として、GSM850、GSM900、DCS(1.71〜1.88GHz)、PCS(1.85〜1.99GHz)、UMTS、mWimax、及びUWB Low−Band(3.4〜4.8GHz)の7つの周波数帯域をカバーし、0.824〜0.96GHz及び1.71〜4.8GHzの周波数帯域において、VSWR<3.0をカバーしていることから、良好な電気特性を得ていることがわかる。
以下、さらに、本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置100の動作原理について、図11〜図18を参照して説明する。
図11〜図17は、アンテナ装置100におけるアンテナエレメント101の電流分布について、電磁界シミュレーションを用いて各周波数で解析した結果を示す。
図11は、0.9GHzの周波数におけるアンテナエレメント101の電流分布を示し、図12は、1.71GHzの周波数におけるアンテナエレメント101の電流分布を示し、図13は、2.17GHzの周波数におけるアンテナエレメント101の電流分布を示し、図14は、2.5GHzの周波数におけるアンテナエレメント101の電流分布を示し、図15は、3.5GHzの周波数におけるアンテナエレメント101の電流分布を示し、図16は、4.5GHzの周波数におけるアンテナエレメント101の電流分布を示し、図17は、5.5GHzの周波数におけるアンテナエレメント101の電流分布を示す。
図11を参照すると、0.9GHzの周波数においては、折り返しL型アンテナ101bのメアンダ形状部分への電流分布が非常に強いことが確認され、広帯域モノポールアンテナ101aには殆ど電流分布が見られないことが確認された。
一方、図12〜図17に示す1.71GHz以上の周波数においては、折り返しL型アンテナ101bのメアンダ形状部分への電流分布が弱くなり、広帯域モノポールアンテナ101aへの強い電流分布が確認された。
このような図11〜図17に示された電流分布の変化は、上述したように、本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置100では、折り返しL型アンテナ101bに低域側の周波数帯域用(GSM850/900)として最適化設計を施し、広帯域モノポールアンテナ101aに高域側の周波数帯域用(DCS/PCS+UMTS+mWimax+UWB Low)として最適化設計を施したため、折り返しL型アンテナ101bは低域側の所望の周波数帯に対応して動作し、広帯域モノポールアンテナ101aは高域側の所望の周波数帯に対応して動作させることを可能にしたためであると考えられる。
さらに、図11に示された広帯域モノポールアンテナ101aに、0.9GHzの周波数において、殆ど電流が流れない現象を検証するため、電磁界シミュレーションを用いて電流振幅のベクトル解析を実施した。この結果について、図18に示す。
図18は、アンテナエレメント101に、0.9GHzの周波数において所定時間電流を流した場合の電流ベクトルについて示す図である。
一般的に、接地型のアンテナ装置においては、電波を効率よく放射させるために、電流の向きをアンテナエレメントと地板とで揃えて平衡電流を流す必要がある。図18を参照すると、本発明の一実施形態に係る折り返しL型アンテナ101bは、地板104と電流の向きが揃っており、アンテナとして理想状態で動作していることがわかる。
一方、広帯域モノポールアンテナ101aには、地板104の電流とは逆向きの電流が発生しており、広帯域モノポールアンテナ101aと地板104とでは不平衡電流で打ち消しあい電波放射が生じにくい状態と判断できる。以上より、高域側の周波数帯域用として設計した広帯域モノポールアンテナ101aは、低域側の周波数帯域用に設計した折り返しL型アンテナ101bの動作に際してはほぼ干渉していないものと判断できる。すなわち、アンテナ装置100は、折り返しL型アンテナ101bによって、低域側の周波数帯域において良好なVSWR特性を得ることができ、広帯域モノポールアンテナ101aによって、高域側の周波数帯域において良好なVSWR特性を得ることができたことが確認された。
なお、通常、アンテナ装置をマルチバンド化や小型化すると、共振の鋭さを示すQ値が高くなったり、アンテナインピーダンスが低くなったり、また、アンテナエレメント間の電磁界結合が引き起こされてしまうなどして、アンテナ装置の周波数帯域の狭帯域化やインピーダンス劣化等が発生し易くなる。
しかし、本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置100は、地板104の一辺の中間部付近で給電させ、折り返しL型アンテナ101bと広帯域モノポールアンテナ101aとをアンテナ部110の左右に分かれるように配置し、給電部103付近のアンテナエレメント101を地板104の近傍に配置するように設計して、使用周波数帯域に応じた最適化設計を施した。これにより、アンテナ装置100によれば、低域側の周波数帯域と高域側の周波数帯域とで、折り返しL型アンテナ101bと広帯域モノポールアンテナ101aとが互いの干渉を低減し動作することが可能となり、アンテナ装置の構造を大きくすることなく広帯域なVSWR特性を得ることができ、小型化したままマルチバンド化に対応させることができる。
また、近年、無線通信装置は、GSM/DCS/PCS/UMTS(IMT2000)等のセルラー帯のシステムの他に、様々な無線システムが増加し多機能化する傾向にあるが、システム数の増加によるアンテナ搭載数の増加は、筐体の設置スペースやコストの問題からも許されない。
したがって、本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置100によれば、周波数6GHz以下において、無線通信装置での使用が想定される無線システムの周波数帯域をカバーすることが可能であり、且つアンテナ搭載数の減少によってコストを削減することも可能である。
以下、上述した本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置100の設計手法を用いて作製した、他の実施形態に係るアンテナ装置について述べる。
近年、スマートフォンのようなデザイン性(薄型化)の重視や端末自体の小形化が要求されることにより、上述したアンテナ部110のサイズである2.5ccよりも、更なる小形化が求められる場合がある。
そこで、アンテナ部の薄さを2mmとし、1cc程度に小型化した本発明の第2の実施形態に係るアンテナ装置について、図19〜図21に示して説明する。
(第2の実施形態)
図19は、本発明の第2の実施形態に係るアンテナ装置の概略構成を示す外観図であり、(a)は、アンテナ装置の表面を示し、(b)は、表面と対向する裏面を示す。
図19を参照すると、アンテナ装置200は、アンテナエレメント201と、誘電体202と、給電部203と、地板204とを含む。アンテナエレメント201は、図19(a)に示したテーパー形状を有する広帯域モノポールアンテナ201aと、図19(b)に示したメアンダ形状を有する折り返しL型アンテナ201bとを含む。給電部203は、地板204の隅部ではなく、地板204の上辺の中間部付近に配置される。アンテナエレメント201、誘電体202、及び給電部203を含むアンテナ部210は、地板204の長手方向の端部に配置される。
なお、アンテナ部210のサイズは、長さ(L)50mm、幅(W)10mm、高さ(H)2mmの薄板状に形成し、体積を1ccとした。地板204は100mm×50mmの薄板状のものとした。
図20は、図19に示されたアンテナ部210の4つの面を示した図であり、(a)は、図19に示されたアンテナ部210を上部から見た面を示し、(b)は、図19(a)に示されたアンテナ部210の表面を示し、(c)は、図19に示されたアンテナ部210を下部から見た面を示し、(d)は、図19(b)に示されたアンテナ部210の表面を示す。
図19及び図20を参照すると、広帯域モノポールアンテナ201aは、図19(a)〜(c)に示した誘電体202の3つの面に沿って形成される。折り返しL型アンテナ201bは、図19(a)、(b)及び(d)に示した3つの面に沿って形成される。また、誘電体202は、切欠部202aを有する。この切欠部202aは、広帯域モノポールアンテナ201aが、地板204と接触しないように形成されたものである。図20(b)に示すように、誘電体202の切欠部202aの寸法は、L17を10mm、L16を1mmとしてもよく、高さは誘電体202の高さ(H)と同じ2mmとしてもよい。
また、図20に示されたアンテナエレメント201の各部の寸法であるL11〜L15については、第1の実施形態と同様に適宜調整することにより、インピーダンス調整が可能である。例えば、L11を1〜2mm、L12を12〜20mm、L13を7mm、L14を5mm、L15を10〜20mmとしてもよい。また、R2として図示した広帯域モノポールアンテナ201aの有するテーパー形状についても、第1の実施形態と同様に、対応させる周波数帯域及びインピーダンス整合に応じて寸法が決定されてもよい。
なお、アンテナ装置200は、上述したアンテナエレメント201の構成及びアンテナ部210のサイズ以外は、アンテナ装置100と同じ構成を有する。
次に、図19及び図20に示したアンテナ部210を含むアンテナ装置200のVSWR特性について、図21に示して説明する。
図21は、図19に示したアンテナ装置200のVSWR特性を示すグラフである。
図21を参照すると、アンテナ部210のサイズを、長さ50mm、幅10mm、高さ2mmとして、約1ccの体積に小型化した場合にも、現行のセルラー端末で使用される周波数帯0.824〜0.96GHz+1.71〜4GHzにおいて、VSWR<3.0の特性をカバーする小形で広帯域なマルチバンドアンテナを実現可能であることがわかる。
また、通常は、セルラー用の内蔵マルチバンドアンテナを小形化させると、低域側周波数帯(GSM850/900等)における性能劣化が顕著に発生するが、アンテナ装置200によれば、低域側周波数帯を使用するときには、高域周波数帯に使用される広帯域モノポールアンテナ201aの干渉を極力抑えた状態で、折り返しL型アンテナ201bを動作させることができるため、小形化による性能劣化を抑制したアンテナを実現することができる。
(第3の実施形態)
次に、アンテナ部のサイズを0.5cc程度に更に小型化した本発明の第3の実施形態に係るアンテナ装置について、図22〜図24を参照して説明する。
図22は、本発明の第3の実施形態に係るアンテナ装置300の概略構成を示す外観図であり、(a)は、アンテナ装置300の表面を示し、(b)は、裏面を示す。図23は図22に示されたアンテナ装置300のアンテナ部310を示す外観斜視図であり、(a)は、広帯域モノポールアンテナ301aが誘電体302の長手方向の一方の側の表面に配置された状態を示し、(b)は、折り返しL型アンテナ301bが誘電体302の長手方向に沿って表面に配置された状態を示す。図24は、図22に示したアンテナ装置300のVSWR特性を示すグラフである。
図22及び図23を参照すると、アンテナ装置300は、アンテナエレメント301と、誘電体302と、給電部303と、地板304とを含む。アンテナエレメント301は、テーパー形状を有する広帯域モノポールアンテナ301aと、メアンダ形状を有する折り返しL型アンテナ301bとを含む。図23に示すように、広帯域モノポールアンテナ301aと、折り返しL型アンテナ301bとは、誘電体302の対向する2面に形成されており、誘電体302の内部には2つのスルーホール301c、301dが形成される。このスルーホール301cを貫通電極として、広帯域モノポールアンテナ301aと、折り返しL型アンテナ301bとが電気的に接続される。なお、広帯域モノポールアンテナ301aと同じ面に形成された折り返しL型アンテナ301bの一部についても、スルーホール301dを貫通電極として、対向する面に形成された折り返しL型アンテナ301bに電気的に接続される。また、給電部303は、地板304の隅部ではなく、地板304の上辺の中間部付近に配置され、アンテナエレメント301、誘電体302、及び給電部303を含むアンテナ部310は、地板304の長手方向の端部に配置される。
なお、アンテナ部310は、長さ50mm、幅12.5mm、高さ0.8mmの薄板状に形成し、体積を0.5ccとした。また、アンテナ部310は、アンテナ部110、210とは異なり、誘電体302は直方体の一部が欠けた形状を有さない。これは、アンテナエレメント301の広帯域モノポールアンテナ301aが地板304に接触しない形状を有しているため、誘電体302において切欠部を必要としないためである。地板304は100mm×50mmの薄板状のものとした。
なお、アンテナ部310を形成するにあたり、基板材料として、FR−4を用いてもよい。その場合には、プリント基板をそのまま使用することができるため、製造コストを抑えることができる。
なお、アンテナ装置300は、上述したアンテナエレメント301の構成、及びアンテナ部310のサイズ並びに形状以外は、アンテナ装置100と同じ構成を有する。
図24を参照すると、アンテナ部310のサイズを、長さ50mm、幅12.5mm、高さ0.8mmとして、約0.5ccの体積に小型化した場合にも、現行のセルラー端末で使用される周波数帯0.824〜0.96GHz+1.71〜4GHzにおいて、VSWR<3.0の特性をカバーする小形で広帯域なマルチバンドアンテナを実現可能であることが確認された。また、アンテナ装置300は、高さを0.8mmとして、第1及び第2の実施形態に比べてさらに低背化したため、携帯端末に実装する際の容積を縮小可能である。
(第4の実施形態)
さらに、アンテナ部の寸法を変え1.5ccのサイズに小形化させた本発明の第4の実施形態に係るアンテナ装置について、図25〜図27を参照して説明する。
図25は、本発明の第4の実施形態に係るアンテナ装置400の概略構成を示す外観図であり、(a)は、アンテナ装置400の表面を示し、(b)は、裏面を示す。図26は、図25に示されたアンテナ装置400のアンテナ部410を示す外観斜視図であり、(a)は、広帯域モノポールアンテナ401aが誘電体402の長手方向の一方の側の表面に配置された状態を示し、(b)は、折り返しL型アンテナ401bが誘電体402の長手方向に沿って表面に配置された状態を示す。図27は、図25に示したアンテナ装置400のVSWR特性を示すグラフである。
図25及び図26を参照すると、アンテナ装置400は、アンテナエレメント401と、誘電体402と、給電部403と、地板404とを含む。アンテナエレメント401は、テーパー形状を有する広帯域モノポールアンテナ401aと、メアンダ形状を有する折り返しL型アンテナ401bとを含む。広帯域モノポールアンテナ401aは、図26に示したように、誘電体402の3つの面に沿って形成される。また、折り返しL型アンテナ401bも、誘電体402の3つの面に沿って形成される。給電部403は、地板404の隅部ではなく、地板404の上辺の中間部付近に配置され、アンテナエレメント401、誘電体402、及び給電部403を含むアンテナ部410は、地板404の長手方向の端部に配置される。
アンテナ部410は、長さ50mm、幅7mm、高さ5mmの薄板状に形成し、体積を1.75ccとした。地板404は100mm×50mmの薄板状のものとした。
なお、アンテナ装置400は、上述したアンテナエレメント401の構成及びアンテナ部410のサイズ以外は、アンテナ装置100と同じ構成を有する。
図27を参照すると、アンテナ部410のサイズを、長さ50mm、幅7mm、高さ5mmとして、約1.75ccの体積に小型化した場合にも、現行のセルラー端末で使用される周波数帯0.824〜0.96GHz+1.71〜4GHzにおいて、VSWR<3.0の特性をカバーする低姿勢アンテナを実現可能であり、近年要求の高い携帯端末の低姿勢化に対応する。
なお、今後、セルラーの統一規格として、LTE(Long Term Evolution)の仕様が策定されており、北米諸国等では、LTE700/LTE2600帯(0.698〜0.806GHz、2.5〜2.69GHz)の使用が想定されている。そこで、以下、LTE700やLTE2600等の複数の周波数帯に対応することができるようにチューナブル・アンテナ(Tunable Antenna)とした、本発明の第5の実施形態に係るアンテナ装置を、図28〜図30に示して説明する。
(第5の実施形態)
図28は、本発明の第5の実施形態に係るアンテナ装置500の概略構成を示す外観図であり、(a)は、アンテナ装置500を表面から見た斜視図であり、(b)は、アンテナ装置500を裏面から見た斜視図であり、(c)は、(a)に示されたアンテナ部510を拡大して示した斜視図であり、(d)は、(b)に示されたアンテナ部510を拡大して示した平面図である。図29は、本発明の第5の実施形態に係るアンテナ装置500に形成されたチューナブル回路を示した等価回路図である。図30は、本発明の第5の実施形態に係るアンテナ装置500においてバイアス電圧を可変した場合のVSWR特性を示すグラフである。
図28を参照すると、アンテナ装置500は、アンテナエレメント501と、誘電体502と、給電部503と、地板504とを含む。アンテナエレメント501は、テーパー形状を有する広帯域モノポールアンテナ501aと、メアンダ形状を有する折り返しL型アンテナ501bとを含む。給電部503は、地板504の隅部ではなく、地板504の上辺の中間部付近に配置され、アンテナエレメント501、誘電体502、及び給電部503を含むアンテナ部510は、地板504の長手方向の端部に配置される。
図28(d)は、アンテナ部510のチューナブル回路を構成する部分を示す平面図であり、この図28(d)において、折り返しL型アンテナ501bを構成するエレメント上には、図中に示す各位置に、コンデンサC、抵抗R、コイルL21〜23、及びバリキャップダイオードVD1、VD2が配置されている。これらの電気部品により構成されるチューナブル回路の等価回路を図29に示し、回路構成について更に説明する。
図29において、入力端子INには外部の電源(図示せず)からバイアス電圧Vccが入力される。入力端子INの近傍には、コンデンサCの一端部と抵抗Rの一端部が並列に接続されている。コンデンサCの他端部は接地されている。すなわち、図28(d)においてコンデンサCの他端部は地板504に電気的に接続されている。抵抗Rの他端部にはコイルL23の一端部が直列に接続され、コイルL23の他端部にはバリキャップダイオードVD1、VD2の各カソード端子が並列に接続されている。バリキャップダイオードVD1のアノード端子には、コイルL21及びコイルL22の各一端部が並列に接続されている。コイルL22の他端部は接地されている。コイルL21の他端部には、給電部503と広帯域モノポールアンテナ501aの各一端部が並列に接続されている。バリキャップダイオードVD2のアノード端子には、コイルL22及び折り返しL型アンテナ501bの各一端部が並列に接続されている。コイルL22の他端部は接地されている。
なお、図29に示された等価回路において、各回路素子は、コイルL21=22nH、L2=220nH、L3=180nH、抵抗R=1KΩ、コンデンサC=180pF、バイアス電圧Vccを0〜1.6Vとし、バリキャップダイオードVD1、VD2が1〜6pFに可変されるように設計した。
また、アンテナ部510のサイズとしては、長さ50mm、幅10mm、高さ3mmの薄板状に形成し、体積を1.5ccとしてもよい。誘電体502を、ABS樹脂を用いて形成する場合は、アンテナ部510のサイズを長さ50mm、幅10mm、高さ2.2mmとして形成してもよい。また、誘電体502を、FR−4を用いて形成する場合は、アンテナ部510のサイズを長さ50mm、幅10mm、高さ0.8mmとして形成してもよい。地板504は110mm×50mmの薄板状のものとした。
図30を参照すると、チューニング回路を実装し、入力端子INに印加するバイアス電圧VCCを可変して、バリキャップダイオードVD1、VD2の容量を可変することにより、低域側のLTE700〜GSM850/900の周波数帯において共振周波数の可変が可能であり、且つDCS/PCS/UMTS及びLTE2600を含む高域側の周波数帯をカバーすることができるため、既存のセルラー帯及びLTE帯に対応するチューナブル・アンテナを実現できることが確認された。
さらに、図30を参照すると、バイアス電圧Vccを、0V、0.8V、1.6Vと可変した場合に、高域側の周波数帯においては殆ど変化が無く、低域側のみ周波数が可変されていることが確認された。これは、上述した通り、低域側の周波数帯と高域側の周波数帯とで、折り返しL型アンテナ501bと広帯域モノポールアンテナ501aとは互いの干渉が極力抑制されて動作しており、折り返しL型アンテナ501bのエレメント上にのみチューニング回路を設計したことにより、高域側の周波数帯における動作にほぼ影響を与えることなく、低域側の周波数帯において所望の共振特性に容易に可変できることが確認された。
以上より、本発明に係るアンテナ装置によれば、アンテナ搭載数を増加することなく、今後、無線通信装置での使用が想定される無線システムの周波数帯域を広帯域にカバーすることが可能であり、且つ小型化が可能なアンテナ装置及びこれを備える無線通信装置を提供することができる。
100、200、300、400、500 アンテナ装置
101、201、301、401、501 アンテナエレメント
101a、201a、301a、401a、501a 広帯域モノポールアンテナ
101b、201b、301b、401b、501b 折り返しL型アンテナ
102、202、302、402、502 誘電体
103、203、303、403、503 給電部
104、204、304、404、504 地板

Claims (8)

  1. 地板と、
    前記地板の長手方向の端部に配置され、前記地板の短手方向の両端に第1端部と第2端部とを有する薄板状の誘電体と、
    前記誘電体の前記第1端部側に配置された折り返しL型アンテナと前記誘電体の前記第2端部側に配置された広帯域モノポールアンテナとを含むアンテナエレメントと
    前記折り返しL型アンテナと前記広帯域モノポールアンテナとの間に配置された給電部と、を備え、
    前記誘電体は、
    各々が前記地板の短手方向に延びる長辺を含む、前記給電部が配置される第1面と、前記地板の近傍に配置されて前記第1面から垂直な方向に延びる第2面と、前記第2面から垂直な方向に延びて前記第1面と対向する第3面と、前記第3面と前記第1面とを連結して前記第2面と対向する第4面とを含み、
    前記折り返しL型アンテナは、
    前記誘電体の前記第1面に配置されるメアンダ形状と、
    前記給電部から前記地板の短手方向に前記第1端部に向かって延び、前記メアンダ形状の一端と連結され、前記誘電体の前記第1面に配置される第1直線部と、
    前記メアンダ形状の前記第1端部側に位置する他端から折り返し、前記第2端部に向かって前記地板の短手方向に延び、前記誘電体の前記第1面に配置される第2直線部と、
    前記誘電体の前記第4面に配置され、前記第2直線部から折り返し、前記第1端部に向かって前記地板の短手方向に延びる第3直線部と、を含み、
    前記広帯域モノポールアンテナは、
    前記誘電体の前記第1面に配置され、前記給電部から前記地板の短手方向に前記第2端部に向かって延びる第4直線部と、
    前記第4直線部に連結され、前記誘電体の前記第2面乃至前記第4面に配置され、前記第2面から前記第4面に向かって広がるテーパー形状と、を有することを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記誘電体は、前記第2面の前記第2端部に一部が欠けた切欠部を備えることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記給電部は、前記地板の前記端部の中間部に隣接して配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記折り返しL型アンテナの前記第1直線部及び前記メアンダ形状前記広帯域モノポールアンテナの前記第4直線部は、前記地板の近傍に配置されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のアンテナ装置。
  5. 前記折り返しL型アンテナは、複数のバリキャップダイオードを含むチューナブル回路を有し、
    前記チューナブル回路は、外部電源から印加されるバイアス電圧が可変すると、前記バリキャップダイオードの容量が可変されて前記折り返しL型アンテナの共振周波数を調整することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のアンテナ装置。
  6. 前記広帯域モノポールアンテナの前記テーパー形状は、曲面形状を含むことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載のアンテナ装置。
  7. 前記誘電体は、プリント基板を用いて形成されたことを特徴とする請求項1乃6の何れか一項に記載のアンテナ装置。
  8. 請求項1乃至7の何れか一項に記載のアンテナ装置を備えることを特徴とする無線通信装置。

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