JP2010050548A - アンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】設計および製造を容易化することが可能で、携帯電話等に好適に搭載することができるマルチバンドアンテナ装置を提供する。
【解決手段】アンテナ装置10aは、地板20と、地板20の給電点に接続されたアンテナエレメント30とを備える。アンテナエレメント30は左右非対称な第1のアンテナエレメントと、第1のアンテナエレメントに装荷された第2のアンテナエレメントとが一体に形成されて成り、誘電体40の表面上に設置される。アンテナ装置10aは、端末への内蔵が可能であり、且つ第1のアンテナエレメントにより広帯域にわたって良好なVSWR特性を得ることができるとともに、第2のアンテナエレメントにより第1のアンテナエレメントがカバーできない低周波数帯域において良好なVSWR特性を得ることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明はアンテナ装置に係り、より詳細には無線端末機器に内蔵される小型のマルチバンドアンテナ装置に関する。
近年、移動体無線機器用の内蔵アンテナの開発が進められている。こうしたアンテナとしては、例えば高速データ通信に適したUWB(Ultra Wide Band)専用の内蔵アンテナや、セルラ用の内蔵アンテナなどが挙げられる。端末機器の小型化傾向に伴い、これらのアンテナについても小型化が求められている。
UWB専用の内蔵アンテナでは、アンテナエレメントや地板の形状を工夫することにより小型化と性能の確保とを両立させている。例えば、特許文献1に記載の広帯域アンテナエレメントは、平面アンテナを金属体もしくは誘電体基板で形成し、その形状の工夫によって広帯域化を実現し、同軸ケーブルで給電するものである。これにより、3GHz以上の周波数帯域を満足する小型アンテナを提供することができる。
また、セルラ用の内蔵アンテナでは、アンテナエレメントの形状を逆Lあるいは逆F等とすることによりマルチバンド化を行っている。特許文献2および3に記載のアンテナがその例として挙げられる。
特許文献2に記載のマルチバンド対応アンテナ装置は、逆Fアンテナと逆Lアンテナとを組み合わせることによって1次共振と2次共振を利用してマルチバンド化を実現するものである。この技術によれば、0.8〜2.2GHzの周波数帯域でのマルチバンド化が可能である。また、特許文献3に記載のアンテナ構造では、アンテナの共振周波数特性を半導体素子を用いて変化させることにより、マルチバンド化を実現している。
一般的に、前述のいずれの技術を用いる場合であっても、高εrの誘電体やセラミック材を材料として用いることによってアンテナ形状をより小型化しており、作製されるアンテナの体積は多くの場合約2〜5cc程度となっている。
特開2007−235752号公報 特開2007−123982号公報 特開2005−150937号公報
このように、携帯無線機器のアンテナの小型化に関しては、様々な工夫がなされている。しかしながら、システムの多機能化や国際ローミングの必要性などに伴って今後携帯端末に複数の無線システムを搭載することが必要になった場合、前述したような従来のアンテナでは次のような問題を有することになる。
第一に、複数の無線システムに対応するため、複数のアンテナが必要となる。しかし、既に述べたように携帯端末は小型化の傾向にあり、端末機器のデザイン上の制約から、複数のアンテナを搭載するためのスペースを確保することは困難である。
第二に、エレメントの形状を逆Lや逆Fとする技術によると、アンテナを小型化した際に共振の鋭さを示すQ値が高くなり、アンテナが低放射効率および狭帯域となってしまう。また、共振周波数のズレが発生し、特性調整が非常に困難である。
第三に、チューナブル回路を用いた場合には、共振周波数を可変させるため、設計難易度が高くなる。また、スイッチやバリキャップダイオードなどの素子が必要となることから、部品単価や製造コストが嵩む。さらに、回路の悪影響でアンテナ放射効率の低下や歪が発生し、通信品質が劣化する可能性を考慮する必要がある。
これら諸問題に鑑み、本発明は、半導体素子などを用いずに、小型で非常に広帯域な電気特性を実現できる端末用内蔵アンテナを提供しようとするものである。
本発明によるアンテナ装置は、給電点を備えた地板と、所定の幅を有する左右非対称な第1のアンテナエレメントと、第1のアンテナエレメントに装荷された第2のアンテナエレメントとを備え、第1のアンテナエレメントは、広帯域性に寄与するテーパ形状の端部と、キャパシタンスの量を微調整するラウンド形状またはテーパ形状の端部とを有し、このラウンド形状またはテーパ形状の端部において給電点に接続されて給電され、第2のアンテナエレメントは、第1のアンテナエレメントにおいて広帯域性に寄与しない箇所に直接接続され、第1のアンテナエレメントの広帯域性によっては共振特性が確保されない低周波数帯域における共振特性を保持することを特徴とする。
また、このアンテナ装置において、第1のアンテナエレメントは1/4λの電気長を有する広帯域モノポールアンテナであり、第2のアンテナエレメントは第1のアンテナエレメントよりも低い周波数で1/4λの電気長を有する折り返しL型アンテナであり、第2のアンテナエレメントが第1のアンテナエレメントに直接接続される箇所は、第1のアンテナエレメントのテーパ形状の端部に対向し、第1のアンテナエレメントと第2のアンテナエレメントとが互いに電気特性の干渉を受けない位置であることを特徴とする。
このような特徴を有することにより、本発明によるアンテナ装置は、第1のアンテナエレメントによって1.7GHz以上の周波数帯域における良好なVSWR特性を、ならびに第2のアンテナエレメントによって0.8GHz付近の周波数帯域における良好なVSWR特性をそれぞれ得ることができる。
本発明のアンテナ装置において、第2のアンテナエレメントは部分的に異なる幅を有することによりインピーダンスを調整することを特徴とする。これにより、本発明のアンテナ装置は所望の特性を得ることができる。
さらに、本発明のアンテナ装置において、第1および第2のアンテナエレメントは、誘電体支持部材の表面上に折り曲げて形成されることを特徴とする。これにより、本発明のアンテナ装置は更なる小型化を実現することができる。
本発明によれば、GSM850、GSM900、GPS、DCS、PCS、UMTS、mWiMax、UWB_Lowのすべてのデータ通信帯域およびセルラ帯域を確保する電気特性を有する超広帯域のアンテナ装置を実現することができる。また、アンテナの大きさを容積1cc程度に小型化した場合であっても、GSM850、GSM900、DCS、PCS、UMTSの現行の携帯端末の周波数帯域で特性を満足する小型で広帯域なアンテナ装置を実現することが可能であり、端末機器の小型化に貢献できる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明するが、その前に類似の構造を有する特願2007−334954に記載のアンテナ装置について簡単に述べる。
図16(a)および(b)に示すのは、特願2007−334954のマルチバンドアンテナ装置である。このアンテナ装置100は、設計および製造を容易化した小型のマルチバンドアンテナ装置であり、給電点および短絡点を備えた基板20と、給電点に接続されたUWBアンテナ50と、短絡点に接続された短絡端と短絡端の他端である解放端とを有する無給電素子30とを備えて構成され、無給電素子30はUWBアンテナ50との電磁結合により動作する。UWBアンテナ50および無給電素子30は、角柱状の誘電体40の表面上に折り曲げて立体的に形成されてもよい。
このアンテナ装置100では、破線で囲まれた箇所GにおいてUWBアンテナ50と無給電素子30との間に距離を置き、電磁結合のためのスペースを確保していた。これに対し、本発明によるアンテナ装置は、この電磁結合のためのスペースを無くしてさらなる小型化を図ろうとするものである。
続いて、本発明の一実施形態について述べる。
図1に示すのは、本発明によるアンテナ装置10aである。アンテナ装置10aは、地板20と、第1のアンテナエレメント301と、第2のアンテナエレメント302と、誘電体樹脂から形成した角柱40とから構成される。第1および第2のアンテナエレメント301および302は、MID(Molded Interconnect Device)技術により形成するか、または薄い板金を一体成型して、誘電体樹脂40の表面上に形成する。
図2(a)および(b)に示すのは、アンテナ装置10aの外観である。図2(a)は地板20の表側、図2(b)は地板20の裏側から見た様子を斜視図とともに示している。地板20の大きさは、一般的なセルラ端末やPDA端末を想定して、例えば100mm×50mmとする。また、アンテナエレメント301および302と誘電体樹脂40とを含めたアンテナ部の大きさは、例えば10mm×50mm×5mm、容積は2.5ccとする。
図3に示すのは、アンテナ装置10aのアンテナ部の展開図と、アンテナエレメント301および302の寸法の一例である。図2に示したように、アンテナ10aは地板20の長手方向の一端に設置され、端末側から給電されて動作する。
アンテナ装置10aのアンテナ部は、第1のアンテナエレメント301および第2のアンテナエレメント302を有する。なお、各アンテナエレメント301および302は識別可能に図示されているが、実際には一体に形成されるものである。
第1のアンテナエレメント301は、テーパ形状の端部Aとラウンド形状の端部Bとを有する左右非対称の広帯域アンテナであり、誘電体40の表面上に折り曲げて形成される。この第1のアンテナエレメント301により、1.7GHz以上の周波数帯域において3以下の良好なVSWR(Voltage Standing Wave Ratio)特性を得ることができる。端部Aの両端に位置する2辺L2およびL3の長さは、例えばL2が15〜25mm、L3が20〜35mmである。
また、第2のアンテナエレメント302は、0.8GHz付近の周波数帯域において3以下の良好なVSWR特性を得ることのできるアンテナであって、最も細い部分の幅W2は例えば1.5mmである。ここで、第1のアンテナエレメント301のL1、L2の各部の長さと、第1のアンテナエレメント301と第2のアンテナエレメント302との接合部の幅W1とは、共振周波数の整合で設定するものとする。第2のアンテナエレメント302は、第1のアンテナエレメント301の端部Aと対向する端部に装荷され、誘電体40の表面上に折り曲げて形成される。
アンテナ装置10aをこのような構成とした理由を明らかにするため、以下図4〜13を参照して説明を進める。
図4(a)および(b)に示すのは、周波数特性が広帯域な小型平面モノポールアンテナの例であって、いずれも一般的な携帯端末のプリント配線板PWBの大きさである100mm×50mmの地板200を用いている。このうち図4(a)に示すアンテナ装置(イ)では、地板200の一端に直径14mmの円形のアンテナエレメント310が設置されている。一方、図4(b)に示すアンテナ装置(ロ)では、地板200の一端に、アンテナ装置(イ)のアンテナエレメント310を半分にした半円形のアンテナエレメント320が設置されている。アンテナ装置(イ)および(ロ)のVSWR特性を図5に示す。
アンテナ装置(イ)は、円形のアンテナエレメント310のR形状効果によって、複数の周波数モードでアンテナ電流が流れることにより広帯域化されており、1.7GHz以上の周波数帯域において、端末アンテナとして一般的なスペックである3以下のVSWR特性を満足する。また、アンテナ装置(ロ)のアンテナエレメント320の面積はアンテナ装置(イ)のアンテナエレメント310の面積の半分であるが、得られるVSWR特性はアンテナ装置(イ)より若干悪化はするものの十分に広帯域である。
しかし、図5の破線囲み部分に示されるように、これらのアンテナ装置(イ)および(ロ)では、0.8GHz付近の周波数帯域において共振特性を示す3以下の性能が得られない。0.8GHz帯の周波数は、日本国外ではGSM(Global System for Mobile Communications)800、GSM950、日本国内ではPDC(Personal Digital Cellular)等のセルラ通信方式で現に使用されていることから、この周波数帯域においても良好なVSWR特性が得られることが望ましい。
そこで、アンテナ装置(ロ)を変形し、図6(a)〜(c)に示すように、半円形のアンテナエレメント320に、0.8GHzの波長に対し約1/4λ長のアンテナエレメント331〜333を追加的に配線して、0.8GHz帯の共振特性を得ることを試みた。アンテナエレメント331〜333は、各々アンテナエレメント320の異なる箇所に設置した。
図6(a)のアンテナ装置(ハ)は、アンテナエレメント320の先端部にアンテナエレメント331を装荷して形成されている。また、図6(b)のアンテナ装置(ニ)は、アンテナエレメント320の円弧の中点付近にアンテナエレメント332を装荷して形成されている。そして、図6(c)のアンテナ装置(ホ)は、アンテナエレメント320の弦の中点付近にアンテナエレメント333を装荷して形成されている。これらのアンテナ装置(ハ)〜(ホ)のVSWR特性を、アンテナ装置(ロ)のVSWR特性とあわせて図7に示す。
図7を参照すると、アンテナ装置(ハ)〜(ホ)では0.8GHz付近の周波数帯域においても共振特性が得られていることがわかる。しかしながら、より詳細に観察すると、図6(a)および(b)に示したアンテナ装置(ハ)および(ニ)では、図4(b)に示したアンテナ装置(ロ)では得られていた1.7GHz〜2.2GHz近辺の共振特性を得ることができていない。
一方、図6(c)に示すアンテナ装置(ホ)は、1.7GHz〜2.2GHzにおけるアンテナ装置(ロ)の共振特性をほぼ維持したままで、0.8GHzの周波数帯域でも共振特性を得ている。これは、次のような理由による。
一般に、マルチモードの内蔵アンテナのアンテナエレメントを設計する際には、エレメントを分岐したり容量結合させたりして複数入り組んで構成させる必要があるが、その場合、使用周波数によって各エレメント間で干渉を受けにくい箇所で配線する構造が望ましい。したがって、電流振幅が低い箇所の付近でエレメントを装荷する方法が考えられる。
そこで、アンテナ装置(ロ)の半円形のアンテナエレメント320における電流分布を3次元電磁界シミュレーションを用いて解析した。図8(a)〜(d)は、これを2〜5GHzの範囲で周波数別に示したものである。図8(a)〜(d)において、濃色の部分は電流振幅が低いことを表し、淡色の部分は電流振幅が高いことを表す。よって、同図からは、2GHzではアンテナエレメント320の先端であるが、2〜5GHzを通して考えた場合、アンテナエレメント320の弦の中点付近すなわち破線で囲んだ部分において電流振幅が低いことがわかる。
この点を鑑みると、図6(c)のアンテナ装置(ホ)のように、アンテナエレメント320の弦の中点付近に0.8GHz用のアンテナエレメント333を装荷するのが最適と考えられる。これは、この箇所は電流振幅が低く、第1のアンテナエレメント310の広帯域性には寄与しないからである。
もっとも、このシミュレーションから明らかになったところによると、半円形のアンテナエレメント320において2GHzの最も電流振幅が低くなる箇所は、弦の中点付近ではなくアンテナエレメント320の先端部であるが、この点にアンテナエレメントを装荷して図6(a)のアンテナ装置(ハ)のような構成としても、目指す特性を得ることはできない。これは、図7から明らかである。
また、図4(a)および(b)に示すアンテナ装置(イ)および(ロ)の場合、低い周波数ではアンテナエレメント310および320の円の中心付近、周波数が高くなるにつれて円周付近を電流が強く流れる性質も持っている。そこで、0.8GHzという低い周波数で望む性能を得るにはアンテナエレメント310および320の円の中心付近に別のアンテナエレメントを装荷するのが好適であると推定される。
これらの性質を考慮し、広帯域アンテナに新たに別のアンテナエレメントを装荷してアンテナ装置を構成することにより、広帯域アンテナの持つ周波数バンド特性をほぼ維持しつつ、低い周波数でさらにバンドを追加して、マルチバンドアンテナ化を実現することが可能となる。
しかしながら、前述のとおり携帯端末においては小型化が求められており、アンテナ装置(ホ)のように大型の外付けアンテナを搭載することは困難である。そこで、前述した特願2007−334954に記載のマルチバンドアンテナ装置の原理効果および設計手法を用いることにより、アンテナサイズを小型化することを試みた。
再び図16を参照すると、特願2007―334954のマルチバンドアンテナ装置においては、アンテナエレメントを折り曲げて立体構造とすることにより、アンテナの小型化を試みている。この手法を用いてアンテナエレメント301を折り曲げた状態を図9に示す。
図9において、折り曲げられたアンテナエレメント301は、10mm×30mm×5mmの大きさを有する誘電体樹脂40の表面上に配置されている。これは、携帯端末の内蔵アンテナとして使用可能な程度に小型化されたものである。このアンテナ装置10bのVSWR特性を図10に示す。
アンテナ装置10bのVSWR特性と、図5に示した図4(b)のアンテナ装置(ロ)のVSWR特性とを比較すると、両アンテナ装置のVSWR特性はほぼ同等で広帯域であることがわかる。このアンテナ装置10bにおいては、テーパ形状の端部Cが広帯域化に作用し、ラウンド形状の端部Dが広帯域化およびインピーダンス調整に作用している。ただし、図10から明らかなように、0.8GHz帯での共振特性は得られていない。したがって、この帯域における共振特性を得るために、0.8GHz用のエレメントを追加的に装荷することになる。
既に図6(a)〜(c)のアンテナ(ハ)〜(ホ)を例にとって説明したように、追加的に装荷するアンテナエレメントの位置や形状によっては、アンテナ装置全体のVSWR特性の波形が変化し数値が悪化したり、狭帯域となったりする可能性がある。そこで、アンテナ装置10bを構成するアンテナエレメント301について、3次元電磁界シミュレーションを用いて電流分布を解析した。
図11および12に示すのは、解析結果を2〜5GHzの範囲で周波数別に示したものである。図8と同様、濃色の部分は電流振幅が低いことを表し、淡色の部分は電流振幅が高いことを表す。また、図11はアンテナエレメント301を地板側から見た様子を、図12は背面側から見た様子をそれぞれ示している。
図11および12を参照すると、2〜5GHzのいずれの周波数でも破線囲み部において電流振幅が平均的に低いことがわかる。したがって、この箇所に0.8GHz帯のアンテナエレメントを装荷するのが好適である。
これを踏まえて設計配線した本発明のアンテナ装置は、図1に示すアンテナ装置10aのようになる。そして、このアンテナ装置10aのVSWR特性は図13に示すようになり、図9のアンテナ装置10bとほぼ同等の周波数VSWR特性を維持したままで新たに0.8GHz付近の共振特性を得ることができる。したがって、GSM850およびGSM900で使用する824〜960MHz、ならびにGPS、DCS、PCS、UMTS、MobileWiMax、UWB_Lowで使用する1.575〜4.8GHzの周波数帯域において、3以下のVSWR特性を得ることが可能となる。
通常、アンテナの小型化やマルチバンド化を行うと、Q値が高くなったり、アンテナインピーダンスが低くなったり、アンテナエレメント間の電磁界結合が発生することにより、狭帯域化やインピーダンス劣化等の悪影響が発生し、小型化の障害となっていた。しかし、前述のような構成を有する本発明によれば、このような問題を有することなく超広帯域な小型内蔵マルチバンドアンテナを実現することができる。
ところで、GSM、DCS、PCS、UMTS(IMT2000)のセルラ帯のシステムのほかに、UWB、RF−ID、GPS、Bluetooth(登録商標)、TV−FM受信用等も含め、今後無線システムは増加および多機能化する傾向にある。しかしながら、システムの数とアンテナの数とが比例して増加する事態は、アンテナ設置スペースの点からも、コストの面からも、容認されるものではない。
本発明のアンテナ装置によれば、1つのアンテナ装置のみで、携帯端末で使用される5GHz以下の周波数帯域のすべての無線システムの使用が可能となる(周波数が0.8GHzよりも低いHF帯端距離通信(13.56MHz)や、いわゆるワンセグ(携帯電話・移動体端末向けの1セグメント部分受信サービス)の周波数帯域(470〜770MHz)は除く。したがって、図17に示す各無線システムをカバーすることができ、その期待効果は高い。
一方、携帯端末のデザイン性(薄型化)重視傾向や、無線端末機自体の小型化要求により、さらに小型のアンテナ装置が求められることも考えられる。図14に示すのは、そのようなさらに小型化したアンテナ装置の例である。
このアンテナ装置10cは、100mm×45mmの大きさを有する地板20′と、10mm×45mm×2.5mm(容積約1.1cc)のアンテナ部とから構成されており、第1および第2のアンテナエレメント303および304は方形の誘電体40′の表面上に形成されている。
第1のアンテナエレメント303は、テーパ形状の端部Eと、ラウンド形状の端部Fとを有し、端部Eの両端に位置する2辺L2′およびL3′の長さは、例えばL2′が7〜15mm、L3′が25〜40mmである。また、第2のアンテナエレメント304において、第1のアンテナエレメント303との接合部分の太さW1′は、例えば4.5mmであり、第1のアンテナエレメント303の端部Eと対向する部分の両端部の長さL4′およびL4″は、例えばL4′が6mm、L4″が4mmである。
前述の実施形態と同様、L1′、L2′およびW1′の各部の長さは共振周波数の整合で設定する。
図15にはこのアンテナ装置10cのVSWR特性を示す。図示するように、アンテナ装置10cによれば、多くの現行携帯端末で使用されているGSM850、GSM900、DCS、PCS、UMTSのシステムの周波数帯域内で、3以下のVSWR特性を得ることができる。
このように、本発明によれば、アンテナ部を小型化しても広帯域のマルチバンドアンテナを実現することが可能である
本発明のアンテナ装置の一実施例を示す外観図。 本発明のアンテナ装置の一実施例を示す外観図。 本発明のアンテナ装置の一実施例におけるアンテナ部を示す外観図。 (a)および(b)は、アンテナエレメントの形状によるVSWR特性の変化を調べるためのモデルを示す図。 図4(a)および(b)に示した各アンテナ装置のVSWR特性を示す図。 (a)〜(c)は、アンテナエレメントの形状によるVSWR特性の変化を調べるためのモデルを示す図。 図4(b)および図6(a)〜(c)に示した各アンテナ装置のVSWR特性を示す図。 (a)〜(d)は、図4(b)に示したアンテナ装置のアンテナエレメントにおける電流分布を周波数別に示す図。 (a)および(b)は本発明のアンテナ装置との比較のためのアンテナ装置を示す外観図。 図9(a)に示したアンテナ装置のVSWR特性を示す図。 (a)〜(d)は、図9(a)に示したアンテナ装置のアンテナエレメントにおける電流分布を周波数別に示す図。 (a)〜(d)は、図9(a)に示したアンテナ装置のアンテナエレメントにおける電流分布を周波数別に示す図。 図1に示した本発明のアンテナ装置の一実施例のVSWR特性を示す図。 本発明のアンテナ装置の別の実施例を示す外観図。 図14に示した本発明のアンテナ装置の別の実施例のVSWR特性を示す図。 特願2007−334954に記載のアンテナ装置を示す外観図。 本発明のアンテナ装置によりカバーされるシステムおよび周波数帯域を示す図。
符号の説明
10a アンテナ装置
20 基板
30 アンテナエレメント
40 誘電体

Claims (4)

  1. 給電点を備えた地板と、
    所定の幅を有する左右非対称な第1のアンテナエレメントと、
    前記第1のアンテナエレメントに装荷された第2のアンテナエレメントと、
    を備え、
    前記第1のアンテナエレメントは、広帯域性に寄与するテーパ形状の端部と、キャパシタンスの量を微調整するラウンド形状またはテーパ形状の端部とを有し、前記ラウンド形状またはテーパ形状の端部において前記給電点に接続されて給電され、
    前記第2のアンテナエレメントは、前記第1のアンテナエレメントにおいて前記広帯域性に寄与しない箇所に直接接続され、前記第1のアンテナエレメントの前記広帯域性によっては共振特性が確保されない低周波数帯域における共振特性を保持することを特徴とするアンテナ装置。
  2. 請求項1に記載のアンテナ装置において、
    前記第1のアンテナエレメントは1/4λの電気長を有する広帯域モノポールアンテナであり、
    前記第2のアンテナエレメントは前記第1のアンテナエレメントよりも低い周波数で1/4λの電気長を有する折り返しL型アンテナであり、
    前記第2のアンテナエレメントが前記第1のアンテナエレメントに直接接続される箇所は、前記第1のアンテナエレメントの前記テーパ形状の端部に対向し、前記第1のアンテナエレメントと前記第2のアンテナエレメントとが互いに電気特性の干渉を受けない位置であることを特徴とするアンテナ装置。
  3. 請求項1または2に記載のアンテナ装置において、
    前記第2のアンテナエレメントは部分的に異なる幅を有することによりインピーダンスを調整することを特徴とするアンテナ装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載のアンテナ装置において、
    前記第1および第2のアンテナエレメントは、誘電体支持部材の表面上に折り曲げて形成されることを特徴とするアンテナ装置。
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