JP2008159364A - 電気機器のリード線端部へのスリーブ端子組み付け方法及び組み付け装置 - Google Patents

電気機器のリード線端部へのスリーブ端子組み付け方法及び組み付け装置 Download PDF

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Abstract

【課題】リード線端部へスリーブ端子を組み付ける際に、電線の先端がスリーブ端子端面に引っかかって折れ曲がることなくリード線端部を円滑にスリーブ端子へ挿入し、かつ挿入後にスリーブ端子を把持したまま、カシメ等の加工を支障なく行う。
【解決手段】リード線12がクランパ15で把持されて案内治具14の入口側案内孔26と対向する位置に配置され、スリーブ端子13の筒状部13aがチャック16で把持されて案内治具14の平面座部24に当接された状態に保持された状態から、リード線12とスリーブ端子13とが案内治具14の軸線方向に相対移動される。そして、リード線12の端部が案内治具14のリード線挿入側と反対側端部に形成された筒状部13aの内径以下の案内孔25を経て筒状部13aに円滑に挿入される。
【選択図】図4

Description

本発明は、電気機器のリード線端部へのスリーブ端子組み付け方法及び組み付け装置に係り、詳しくは複数のリード線が複数の電線を束ねてなる電線群で構成された電気機器のリード線端部へのスリーブ端子組み付け方法及び組み付け装置に関する。
従来から、モータ等に利用されるコイルには、巻線をしやすくするため柔軟な細い電線が用いられており、これを用いて所定の電源電圧下で所望の電流を流す為に、単一コイル内を複数の電線の並列持ちで構成する方策が取られ、これらのコイル電線端部はモータ各相毎に束ねられ、リード線として外部に引き出される。
また、コイルの端部を他の部分に対して電気的に接続するのを容易にするため、コイルの端部には所謂丸端子等のスリーブ端子が装着される。ところで、複合線を構成する電線には、それぞれの表面にエナメル等の絶縁被覆が施されている。そのため、それら電線をスリーブ端子に電気的に接続するためには絶縁被覆を除去して電線同士を接続する必要がある。複合線(電線群)とスリーブ端子との接続(組み付け)方法は、例えば次のような手順による。まず、電線群をカッター等により所定の長さでカットする。次にカット後の電線群に対してスリーブ端子を組み付ける。その後、カシメ処理や被覆部分の焼却除去を行う。
ところが、前記の方法で電線群に対してスリーブ端子を組み付ける場合、電線群を所定の長さにカットした際に、電線の一部が電線群の径より拡がる場合があり、カット後の電線群を単純にスリーブ端子に挿入した場合は、一部の電線がスリーブ端子に挿入されない状態になる場合がある。
従来、カーオーディオ等に使用されるスリーブ付き二芯平行電線のための軟質樹脂製のスリーブに二芯線の股裂きされた各線を自動挿通させることのできる製造方法が提案されている(特許文献1参照)。この方法では、図14(a)に示すように、中央から股裂きされ、所要長さに切断された二芯線51の股裂き部52近傍を一次クランプ53で固定し、股裂き部52の各単線54を一対の開閉自在な垂脚(図示せず)で拡開するとともに押え具で押し下げて第二クランプ55の一対の開閉自在なアームと基台56との間に挟持させる。そして、図14(b)に示すように、スリーブ57を挿入させた状態の分割式のガイドブロック58を、第二クランプ55から突出した一方の単線54の先端に向けて前進させて、スリーブ57の先端部を単線54に挿通させる。次に、図14(c)に示すように、ガイドブロック58を左右に分離させるとともに、スリーブ57の後部を一対の開閉自在なクランプハンド59で把持して前進させ、スリーブ57を単線54に完全に挿通させた状態で第二クランプ55の開いたアームと基台56との間で挟持させる(図14(d)に示す状態)。そして、皮剥きされた54単線の先端に端子(図示せず)を圧着させる。ガイドブロック58は、対向するスリーブ挿入溝60を有する半割り部材61で構成され、スリーブ挿入溝60の先端にはスリーブ突き当て面62及びテーパ状に広がった開口63が形成されている。
特開平6−176842号公報
特許文献1に開示されたスリーブ57は、単線54に接続された図示しない端子を図示しない相手側端子に接続した際に、端子の外側を覆って絶縁させる役割を果たすものであり、単線54とスリーブ57とが密着される必要はなく、密着される構成では、単線54がスリーブ57を貫通する状態になるまで挿入するのが困難になる。また、単線54は被覆が施された状態でスリーブ57に挿入される構成であり、本願発明で問題としている複数の電線を束ねてなる電線群をスリーブ端子に挿入する際に一部の電線がスリーブ端子に挿入されない状態になるということに関しては何ら考慮がなされていない。
本発明の目的は、リード線端部へスリーブ端子を組み付ける際に、電線(素線)の先端がスリーブ端子端面に引っかかって折れ曲がることなくリード線端部を円滑にスリーブ端子へ挿入でき、かつ挿入後にスリーブ端子を把持したまま、カシメ等の加工を支障なく行うことができる電気機器のリード線端部へのスリーブ端子組み付け方法及び組み付け装置を提供することにある。
前記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、複数の電線を束ねてなる電線群で構成された複数のリード線を有する電気機器のリード線端部へのスリーブ端子組み付け方法であり、クランパで前記リード線の端部を前記スリーブ端子に挿入すべき部分より基端側で把持するリード線把持工程を備える。また、前記リード線の端部を案内する案内面を備え、かつ前記案内面のリード線挿入側と反対側端部に前記スリーブ端子の内径以下の筒部を備えるように形成されるとともに分割可能な案内治具を、前記クランパで把持されたリード線の端部が前記案内面と対向する位置に配置する案内治具配置工程を備える。また、前記スリーブ端子をチャックで把持するとともに、把持したスリーブ端子の基端を前記案内治具のリード線挿入側と反対側端面に当接させるスリーブ端子当接工程と、その状態で前記案内治具及びチャックと、前記クランパ及びリード線とを相対移動させてリード線の端部を、案内治具を貫通させてスリーブ端子に挿入するリード線挿入工程とを備える。さらに、リード線挿入工程後、前記案内治具を分割して退避させ、前記クランパによるリード線の把持を解除した状態で、前記チャックによりスリーブ端子を把持した状態で後加工を行う後加工工程を備える。ここで、「スリーブ端子」とは、電線の端部が挿入される筒状部を有する端子を意味する。
この発明では、リード線はスリーブ端子に挿入すべき部分より基端側において端部をクランパで把持されて、リード線の端部を案内する案内面を備えるとともに分割可能な案内治具に挿入される。一方、スリーブ端子はチャックで把持されて、案内治具のリード線挿入側と反対側端面に当接させられた状態に保持され、その状態で案内治具を貫通するようにリード線の端部が挿入される。リード線の端部は案内治具のリード線挿入側と反対側端部に形成されたスリーブ端子の内径以下の筒を経てスリーブ端子に円滑に挿入される。挿入後、案内治具が分割退避され、クランパによるリード線の把持が解除される。この状態、即ちチャックでスリーブ端子を把持したまま、カシメ等の後加工が行われる。したがって、リード線端部へスリーブ端子を組み付ける際に、電線(素線)の先端がスリーブ端子端面に引っかかって折れ曲がることなくリード線端部を円滑に挿入でき、かつ挿入後にスリーブ端子を把持したまま、カシメ等の加工を支障なく行うことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記案内治具は、前記スリーブ端子の組み付け作業を行っているリード線以外の他のリード線と干渉しない方向に分割退避される。この発明では、例えば、電気機器が3相モータのようにリード線が3本ある場合でも、スリーブ端子の組み付け作業を円滑に行うことができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記案内治具を分割して退避させた後、チャックと、クランパ及びリード線とを相対移動させてリード線の端部をさらにスリーブ端子側に追加挿入させる。この発明では、スリーブ端子に挿入すべきリード線の端部の長さが長い場合でも、一度で挿入を完了させる場合に比較して、リード線の座屈を招くことなく挿入することができる。
請求項4に記載の発明は、スリーブ端子のスリーブ端面を密着可能な平面座部と、前記平面座部に開口部を有しスリーブ端子のスリーブ内径以下の径の案内孔と、前記案内孔に連続するとともに前記案内孔側に向かって縮径となる案内面を有する入口側案内孔とを備えるとともに複数に分割可能な案内治具を備えている。また、前記案内治具の各分割部を退避位置と案内位置とに移動させる分割部移動手段と、前記案内治具と独立して動作可能、かつ前記案内位置に配置された前記案内治具と同軸上に配置されるスリーブ端子を把持可能なチャックと、前記案内治具と独立して動作可能、かつリード線を把持して、そのリード線を前記案内治具の入口側案内孔に挿入可能なクランパとを備えている。また、前記クランパと、前記案内治具及び前記チャックとを前記案内位置に配置された案内治具の軸線方向に相対移動させる移動手段とを備えている。この発明の装置では、請求項1に記載の電気機器のリード線端部へのスリーブ端子組み付け方法を実施することができる。
本発明によれば、リード線端部へスリーブ端子を組み付ける際に、電線(素線)の先端がスリーブ端子端面に引っかかって折れ曲がることなくリード線端部を円滑にスリーブ端子へ挿入でき、かつ挿入後のスリーブ端子を把持したまま、カシメ等の加工を支障なく行うことができる。
以下、本発明を回転電機としての電動機の電機子コイルの端部へのスリーブ端子の組み付けに具体化した一実施形態を図1〜図12にしたがって説明する。
図1は3相電動機の固定子の模式斜視図である。固定子11のティース(図示せず)にはコイルが巻回され、コイルの端部が3本のリード線12として固定子11から引き出されている。コイル即ちリード線12は、複数の電線を束ねてなる電線群で構成されている。具体的には細い電線の表面がエナメルで被覆された所謂エナメル線が複数束ねられて構成されている。そして、各リード線12の端部にスリーブ端子13が組み付けられる。この実施形態ではスリーブ端子13として所謂丸端子が使用されている。図1及び図2に示すように、スリーブ端子13は円筒状の筒状部13aと、筒状部13aの一端に連続して形成されたリング部13bとを有する。
次にリード線12の端部にスリーブ端子13を組み付ける組み付け装置について説明する。組み付け装置は、例えば、図4に示すように、案内治具14、クランパ15及びチャック16を備えている。この実施形態では図4(b)の上側を組み付け装置の上側として説明する。
図2及び図3に示すように、案内治具14は、分割方向が上下方向になるように形成された分割可能な2個の分割部17a,17bを備え、各分割部17a,17bが支持アーム18a,18bに支持されている。支持アーム18a,18bの基端は、回転軸19a,19bにそれぞれ一体回転可能に固定されている。図3に示すように、回転軸19a,19bは、モータ20により回動されるギヤ列21を介して互いに逆方向に回動されるように構成されている。支持アーム18a,18bは、水平方向に延びる位置と、その位置から90度回動された上下方向に延びる位置との間で回動される。支持アーム18a,18bが上下方向に延びる位置に配置された状態で分割部17a,17bは退避位置に配置され、支持アーム18a,18bが水平方向に延びる位置に配置された状態で分割部17a,17bは案内位置に配置される。支持アーム18a,18b、回転軸19a,19b、モータ20及びギヤ列21により、案内治具14の各分割部17a,17bを退避位置と案内位置とに移動させる分割部移動手段22が構成されている。分割部移動手段22は、図示しない支持台上に前後方向(図3の左右方向)に移動可能に支承され、アクチュエータ23(図3(a)にのみ図示)により移動されるように構成されている。
図3(a),(b)に示すように、案内治具14は、分割部17a,17bが案内位置に配置された状態、即ち分割部17a,17bが一体化された状態で、リード線12を案内する。案内治具14は、案内位置において、スリーブ端子13のスリーブ端面13cを密着可能な平面座部24と、平面座部24に開口部を有しスリーブ端子13のスリーブ内径以下の径の案内孔25と、案内孔25に連続するとともに案内孔側に向かって縮径となる案内面26aを有する入口側案内孔26とを備えた状態となる。入口側案内孔26は円錐状に形成されている。案内孔25は、リード線12の端部を案内する案内面26aのリード線挿入側と反対側端部に形成された筒部を構成する。
チャック16は、スリーブ端子13を筒状部13aにおいて把持可能、かつ案内治具14と独立して動作可能に構成されている。チャック16の駆動部27は、チャック16の開閉方向が水平方向になるように、かつ把持したスリーブ端子13を案内位置に配置された案内治具14と同軸上に配置可能に、図示しない支持台上に設けられている。この支持台は分割部移動手段22が支承された支持台と同じものである。即ち、案内治具14及びチャック16は一つのヘッドの構成部として構成されている。駆動部27も支持台に対して前後方向(図3の左右方向)に移動可能に支承され、アクチュエータ28(図3(a)にのみ図示)により移動されるように構成されている。アクチュエータ23及びアクチュエータ28は、クランパ15と、案内治具14及びチャック16とを案内位置に配置された案内治具14の軸線方向に相対移動させる移動手段を構成する。
クランパ15は、リード線12を把持して、そのリード線12の端部を案内治具14の入口側案内孔26に挿入可能な位置に保持可能に構成されている。クランパ15は、案内治具14と独立して動作可能、かつリード線12を把持する位置から退避可能に構成されている。
次に前記のように構成された組み付け装置を使用して、リード線12の端部へのスリーブ端子13の組み付け方法を図4〜図12にしたがって説明する。なお、リード線12は3本存在するが、1本のみ図示する。
固定子11から引き出されたリード線12は、図示しないカッターにより所定長さに切断される。その状態で、図4(a),(b)に示すように、クランパ15でリード線12の端部をスリーブ端子13に挿入すべき部分より基端側で把持する(リード線把持工程)。また、案内治具14をクランパ15で把持されたリード線12の端部が案内面26aと対向する位置に配置する(案内治具配置工程)。また、スリーブ端子13をチャック16で把持して、スリーブ端子13の筒状部13aが案内治具14の案内孔25と同軸上に位置する状態、即ち筒状部13aが平面座部24と対向する状態にする。
次にアクチュエータ28を駆動させて駆動部27を前進移動させる。その結果、チャック16がスリーブ端子13と共に案内治具14側に移動され、図5(a),(b)に示すように、チャック16に把持されたスリーブ端子13のスリーブ端面13cが案内治具14のリード線挿入側と反対側端面、即ち平面座部24に当接する状態になる(スリーブ端子当接工程)。
次に、アクチュエータ23及びアクチュエータ28が同時に駆動され、案内治具14及びチャック16が同時に前進移動される。その結果、図6(a),(b)に示すように、案内治具14及びチャック16と、クランパ15及びリード線12とが相対移動してリード線12の端部が、案内治具14の入口側案内孔26を経て案内孔25に挿入された状態になる。リード線12を構成する電線の一部がある程度バラバラに拡がっている状態であっても、リード線12の先端は、入口側案内孔26の案内面26aに案内されて収束されつつ案内孔25の入口に到達し、収束された状態で案内孔25に挿入される。
次に、図7(a),(b)に示すように、クランパ15によるリード線12の把持が解除され、その状態で、図8(a),(b)に示すように、クランパ15が案内治具14から離れる方向に予め設定された所定距離だけ移動される。次に、図9(a),(b)に示すように、クランパ15が再びリード線12を把持した後、アクチュエータ23及びアクチュエータ28が同時に駆動され、案内治具14及びチャック16が前進移動する。その結果、リード線12は案内治具14を貫通してその端部がスリーブ端子13に挿入される(リード線挿入工程)。この状態では、リード線12は、端部が筒状部13aに挿入された状態になる。
次に、図10(a),(b)に示すように、案内治具14が上下方向に分割されるように支持アーム18a,18bが回動され、分割部17a,17bが退避位置に配置される。案内治具14、即ち分割部17a,17bは、スリーブ端子13の挿入作業を行っているリード線12以外の他のリード線12と干渉しない方向に分割退避される。なお、図10(a)においては、分割部17a,17bの図示を省略している。(図11(a)及び図12(a)においても同じ。)
次に、アクチュエータ23及びアクチュエータ28が同時に駆動され、案内治具14及びチャック16が同時に前進移動される。その結果、案内治具14及びチャック16と、クランパ15及びリード線12とが相対移動して、リード線12の端部がさらにスリーブ端子側に追加挿入される。そして、図11(a),(b)に示すように、リード線12の端部が、スリーブ端子13の筒状部13aを貫通する位置まで挿入された状態になる。
次に、リード線12の把持が解除された後、クランパ15は退避位置に移動される。次に、図12(a),(b)に示すように、チャック16によりスリーブ端子13を把持した状態で後加工が行われる(後加工工程)。後加工としては、リード線12の端部が挿入された筒状部13aをかしめるカシメ作業と、スリーブ端子13に挿入された部分のリード線12を構成するエナメル線からエナメルを除去する被覆除去作業とがある。図12(a),(b)に示すように、加工ヘッド30a,30bを、スリーブ端子13を挟むように上下に配置し、押圧部31で筒状部13aを押圧することにより、スリーブ端子13のカシメ作業が行われる。押圧部31を加熱可能な構成とした場合は、押圧部31を、エナメルを燃焼除去できる温度に加熱した状態で筒状部13aを押圧すれば、カシメ作業及び被覆除去作業を同じ加工ヘッド30a,30bで行うことができる。
この実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)リード線12がクランパ15で把持されて案内治具14の入口側案内孔26と対向する位置に配置され、スリーブ端子13の筒状部13aがチャック16で把持されて案内治具14の平面座部24に当接された状態に保持された状態から、リード線12とスリーブ端子13とが案内治具14の軸線方向に相対移動される。そして、リード線12の端部が案内治具14のリード線挿入側と反対側端部に形成された筒状部13aの内径以下の案内孔25を経てスリーブ端子13(筒状部13a)に円滑に挿入される。したがって、リード線12の端部へスリーブ端子13を組み付ける際に、電線(素線)の先端がスリーブ端子13の端面に引っかかって折れ曲がることなくリード線12の端部を円滑に挿入できる。
(2)スリーブ端子13へのリード線12の挿入が終了した後、クランパ15によるリード線12の把持が解除されて、チャック16でスリーブ端子13を把持したまま、カシメ等の後加工が行われる。したがって、スリーブ端子13を把持したチャック16の把持位置を変更せずに、カシメ等の加工を支障なく行うことができ、把持位置の変更が必要な方法に比較して後工程を短時間で行うことができる。
(3)案内治具14は、スリーブ端子13の組み付け作業を行っているリード線12以外の他のリード線12と干渉しない方向に分割退避される。したがって、例えば、3相電動機のようにリード線12が3本ある場合でも、スリーブ端子13の組み付け作業を円滑に行うことができる。
(4)案内治具14を分割して退避させた後、チャック16と、クランパ15及びリード線12とを相対移動させてリード線12の端部をさらにスリーブ端子13側に追加挿入させる。したがって、スリーブ端子13に挿入すべきリード線12の端部の長さが長い場合でも、一度で挿入を完了させる場合に比較して、リード線12の座屈を招くことなく挿入することができる。
(5)リード線12をスリーブ端子13の筒状部13aに挿入する際、リード線12の端部を先ず案内治具14の案内孔25まで挿入した後、クランパ15によるリード線12の把持位置を変更して、リード線12を筒状部13aに挿入する。したがって、一度で筒状部13aまで挿入させる方法に比較して、クランパ15による把持位置からリード線12の先端までの長さが短いため、挿入途中でリード線12が座屈する虞がない。
(6)案内治具14及びチャック16と、クランパ15及びリード線12とを相対移動させる際、クランパ15及びリード線12側を固定し、案内治具14及びチャック16側を移動させる構成を採用した。リード線12側を移動させると、リード線12と共に固定子11も移動させる必要があり、現在の挿入作業の対象でない他のリード線12も移動するため、他部品との干渉を避けて移動させるためのスペースを広く確保する必要がある。しかし、案内治具14及びチャック16側を移動させることにより、狭いスペースで可能になる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
○ 案内治具14を構成する分割部17a,17bは、回動可能な支持アーム18a,18bに支持されて、退避位置と案内位置導入配置される構成に限らない。例えば、図13に示すように、支持アーム18a,18bが前後方向及び上下方向に移動可能な構成としてもよい。
○ 案内治具14及びチャック16を一つのヘッドの構成部として構成せずに、別々のヘッドとしてもよい。この場合、案内治具14を退避位置と案内位置との間で移動させる移動経路の自由度が大きくなり、隣り合うリード線12同士の間隔が狭い場合でもリード線12の挿入作業や後加工が容易になる。
○ リード線12がクランパ15で把持されて案内治具14の入口側案内孔26と対向する位置に配置され、スリーブ端子13の筒状部13aがチャック16で把持されて案内治具14の平面座部24に当接された状態に保持された状態から、リード線12をスリーブ端子13に挿入する場合、クランパ15及び固定子11を移動させてもよい。例えば、固定子11を支持する支持台にクランパ15を退避位置と把持位置とに移動可能に支持し、リード線12の挿入時には、支持台を案内治具14側に移動させる。
○ リード線12を筒状部13aまで挿入した後、分割部17a,17bを退避させた後、スリーブ端子13をクランパ15側に移動させて12の追加挿入を行ったが、追加挿入は必ずしも必要ではなく、省略してもよい。
○ 追加挿入は、分割部17a,17bを退避させずに、クランパ15の把持位置を変更して、スリーブ端子13及び案内治具14と、クランパ15及びリード線12を相対移動させて行ってもよい。
○ リード線12を筒状部13aへ挿入する際、案内治具14の案内孔25まで挿入した後、クランパ15の把持位置を変更して再びリード線12をスリーブ端子13に対して相対移動させて筒状部13aに挿入する代わりに、クランパ15の把持位置からリード線12先端までの長さを長くして、1回で筒状部13aまで挿入するようにしてもよい。リード線12の太さや曲げ強度によっては、1回で筒状部13aまで挿入しても、リード線12が座屈せずに挿入することができる。
○ スリーブ端子13はリング部13bを有する所謂丸端子に限らず、リード線12が挿入される筒状部13aを備えた構成であればよい。例えば、筒状部13aの先端にピンが一体化されたものや、U字状の爪部が連続する形状であってもよい。
○ 案内治具14の分割部17a,17bをそれぞれロボットアームに固定して退避位置と案内位置とに移動可能に構成してもよい。この場合、より狭い作業スペースに対応することができる。
○ 3相電動機に限らず他の電動機に適用したり発電機に適用したりしてもよい。また、電気機器は回転電機に限らず、複数の電線を束ねてなる電線群で構成された複数のリード線を有する電気機器であれば適用することができる。
○ チャック16が水平面内で開閉される構成として実施形態を説明したが、リード線12が取り出される位置によっては、開閉方向は上下方向あるいは斜め方向等、例えば、駆動部27の配設位置を変更することで適宜変更される。
○ 入口側案内孔26の案内面26aは円錐状に限らず、案内孔25に向かって次第に径が小さくなる形状であればよい。
○ 案内治具14は、スリーブ端面13cを密着可能な平面座部24と、平面座部24に開口部を有しスリーブ端子13のスリーブ内径以下の径の案内孔25と、案内孔25に連続するとともに案内孔25側に向かって縮径となる案内面26aを有する入口側案内孔26とを備える構成であれば、分割数は2分割に限らず3分割以上でもよい。しかし、2分割が構成も簡単で退避位置と案内位置とに各分割部を移動させるためのスペースの確保が容易になる。
以下の技術的思想(発明)は前記実施形態から把握できる。
(1)請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の発明において、前記電気機器は3相電動機である。
固定子から引き出されたリード線の模式斜視図。 (a)はチャックとスリーブ端子の関係を示す模式斜視図、(b)は案内治具を示す模式斜視図。 (a)は案内治具とチャックとの関係を示す模式平面図、(b)は同じく一部破断模式側面図。 (a)はスリーブ端子組み付け手順を示す模式平面図、(b)は同じく一部破断模式側面図。 (a)はスリーブ端子組み付け手順を示す模式平面図、(b)は同じく一部破断模式側面図。 (a)はスリーブ端子組み付け手順を示す模式平面図、(b)は同じく一部破断模式側面図。 (a)はスリーブ端子組み付け手順を示す模式平面図、(b)は同じく一部破断模式側面図。 (a)はスリーブ端子組み付け手順を示す模式平面図、(b)は同じく一部破断模式側面図。 (a)はスリーブ端子組み付け手順を示す模式平面図、(b)は同じく一部破断模式側面図。 (a)はスリーブ端子組み付け手順を示す模式平面図、(b)は同じく一部破断模式側面図。 (a)はスリーブ端子組み付け手順を示す模式平面図、(b)は同じく一部破断模式側面図。 (a)はスリーブ端子組み付け手順を示す模式平面図、(b)は同じく一部破断模式側面図。 別の実施形態の案内治具を示す模式側面図。 (a)〜(d)は従来技術のスリーブへの単線の挿入手順を示す模式断面図。
符号の説明
12…リード線、13…スリーブ端子、13c…スリーブ端面、14…案内治具、15…クランパ、16…チャック、17a,17b…分割部、22…分割部移動手段、24…平面座部、25…案内孔、26…入口側案内孔、26a…案内面。

Claims (4)

  1. 複数の電線を束ねてなる電線群で構成された複数のリード線を有する電気機器のリード線端部へのスリーブ端子組み付け方法において、
    クランパで前記リード線の端部を前記スリーブ端子に挿入すべき部分より基端側で把持するリード線把持工程と、
    前記リード線の端部を案内する案内面を備え、かつ前記案内面のリード線挿入側と反対側端部に前記スリーブ端子の内径以下の筒部を備えるように形成されるとともに分割可能な案内治具を、前記クランパで把持されたリード線の端部が前記案内面と対向する位置に配置する案内治具配置工程と、
    前記スリーブ端子をチャックで把持するとともに、把持したスリーブ端子の基端を前記案内治具のリード線挿入側と反対側端面に当接させるスリーブ端子当接工程と、
    その状態で前記案内治具及びチャックと、前記クランパ及びリード線とを相対移動させてリード線の端部を、案内治具を貫通させてスリーブ端子に挿入するリード線挿入工程と、
    リード線挿入工程後、前記案内治具を分割して退避させ、前記クランパによるリード線の把持を解除した状態で、前記チャックによりスリーブ端子を把持した状態で後加工を行う後加工工程と
    を備えたことを特徴とする電気機器のリード線端部へのスリーブ端子組み付け方法。
  2. 前記案内治具は、前記スリーブ端子の挿入作業を行っているリード線以外の他のリード線と干渉しない方向に分割退避される請求項1に記載の電気機器のリード線端部へのスリーブ端子組み付け方法。
  3. 前記案内治具を分割して退避させた後、チャックと、クランパ及びリード線とを相対移動させてリード線の端部をさらにスリーブ端子側に追加挿入させる請求項1又は請求項2に記載の電気機器のリード線端部へのスリーブ端子組み付け方法。
  4. スリーブ端子のスリーブ端面を密着可能な平面座部と、前記平面座部に開口部を有しスリーブ端子のスリーブ内径以下の径の案内孔と、前記案内孔に連続するとともに前記案内孔側に向かって縮径となる案内面を有する入口側案内孔とを備えるとともに複数に分割可能な案内治具と、
    前記案内治具の各分割部を退避位置と案内位置とに移動させる分割部移動手段と、
    前記案内治具と独立して動作可能、かつ前記案内位置に配置された前記案内治具と同軸上に配置されるスリーブ端子を把持可能なチャックと、
    前記案内治具と独立して動作可能、かつリード線を把持して、そのリード線を前記案内治具の入口側案内孔に挿入可能なクランパと、
    前記クランパと、前記案内治具及び前記チャックとを前記案内位置に配置された案内治具の軸線方向に相対移動させる移動手段と
    を備えた電気機器のリード線端部へのスリーブ端子組み付け装置。
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