JP6437395B2 - 導線束保持装置及び導線束保持方法 - Google Patents

導線束保持装置及び導線束保持方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6437395B2
JP6437395B2 JP2015154381A JP2015154381A JP6437395B2 JP 6437395 B2 JP6437395 B2 JP 6437395B2 JP 2015154381 A JP2015154381 A JP 2015154381A JP 2015154381 A JP2015154381 A JP 2015154381A JP 6437395 B2 JP6437395 B2 JP 6437395B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gripping
conductor bundle
bundle
holding device
gripping member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015154381A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017034906A (ja
Inventor
泰斗 大橋
泰斗 大橋
吉田 尚
尚 吉田
元紀 内川
元紀 内川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2015154381A priority Critical patent/JP6437395B2/ja
Publication of JP2017034906A publication Critical patent/JP2017034906A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6437395B2 publication Critical patent/JP6437395B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
  • Manipulator (AREA)

Description

本発明は、複数の導線を一列に並べて束ねた導線束の先端部を把持する導線束保持装置及び導線束保持方法に関する。
従来、電動機あるいは発電機である回転電機が知られている。回転電機は、ステータとロータとで構成される。ステータは、環状に並べられた複数の分割コア部からなるステータコアと、ステータコアを保持するホルダとを有する。各分割コア部は、導線を巻き回して構成されるコイルを備える。
各分割コア部は、分割鉄心と、分割鉄心に嵌合する絶縁材料で構成されたインシュレータと、インシュレータに導線を巻き回して構成されたコイルとを備える。各コイルからは導線が引き出されて、ステータの外周に巻き回されて渡り線とされる。各インシュレータには、ステータの外周に位置させて渡り線を収容する収容部が設けられている。導線はステータの外周の所定箇所で束ねられ、これにより複数の導線を束ねた導線束(導線群)が形成され、次に、導線束に端子が取り付けられる(例えば、下記特許文献1、2を参照)。
ところで、ステータの製造工程において、導線束が形成されたステータコアは、次工程である端子取り付け工程を行うためのステーションへと搬送される。この搬送の間、スプリングバッグ力によりバラケようとする導線束の束ね状態を維持すること、及び、渡り線の形状を保持することが求められる。このため、従来では、導線束の先端部を保持する手段として、導線束の先端側からスライドさせて嵌め込む構造のキャップ型の把持具を備えた保持装置が用いられていた。
特開2005−108574号公報 特開2012−235593号公報
導線束を構成する導線は様々な形状癖をもっており、上下左右にバラついたり、導線が上下に交差したりすることがある。このため、従来の保持装置のようにキャップ型の把持具を用いて導線束を保持する場合、把持具が導線の先端部に突き当たる突き指現象によって導線束を構成する導線が屈曲変形したり、ステータの外周における渡り線の形状が不良になったりすることがあった。特に、導線として断面略長方形状の平角線を用いると、導線の向きが整列されていない場合に、導線が捩じれて破損してしまうことがあった。また、従来の保持装置は、導線束を構成する導線が交差したワークには対応できず、把持できる範囲も狭かった。さらに、従来の保持装置では、導線束に対して把持具をスライドさせるため、導線の外表面を傷つけやすかった。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、導線束や渡り線に不良な変形を生じさせることなく導線束の先端部を把持することができるとともに、導線の傷つきを好適に抑制することができる導線束保持装置及び導線束保持方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、複数の導線を一列に並べて束ねた導線束の先端部を把持する導線束保持装置であって、前記導線束の厚さ方向に平行な方向である第1方向に沿って開閉可能であり、閉動作により前記導線束の前記第1方向の少なくとも一方から前記導線束を把持する第1把持部材と、前記導線束の整列方向に平行な方向である第2方向に沿って開閉可能であり、閉動作により前記導線束の前記第2方向の両側から前記導線束を把持する第2把持部材と、前記第1把持部材を開閉動作させる第1開閉機構と、前記第2把持部材を開閉動作させる第2開閉機構と、を備えることを特徴とする。なお、上記「導線束の厚さ方向」とは、導線束を構成する複数の導線が並ぶ方向に垂直であり且つ導線束の延在方向に垂直な方向をいう。また、上記「導線束の整列方向」とは、導線束を構成する複数の導線が並ぶ方向をいう。
上記のように構成された導線束保持装置によれば、導線束の厚さ方向と整列方向とに分けて導線束の先端部を把持するため、導線束や渡り線に不良な変形を生じさせることがない。また、従来の保持装置と比べて把持できる範囲も広げることができる。しかも、導線束を把持する際、第1把持部材と第2把持部材を導線束に対してスライドさせなくてよいので、導線の外表面に傷を付けることがない。
上記の導線束保持装置において、前記第1開閉機構及び前記第2開閉機構に接続された動力伝達部と、前記動力伝達部を介して前記第1開閉機構及び前記第2開閉機構を駆動する共通のアクチュエータと、をさらに備えてもよい。
この構成により、1つのアクチュエータの動作によって第1把持部材と第2把持部材を開閉動作させ、導線束の先端部を保持することができる。
上記の導線束保持装置において、前記動力伝達部は、ベース部に対して直線的にスライド可能なスライドユニットであり、前記第1把持部材及び前記第2把持部材は、前記アクチュエータによる前記スライドユニットの一方向への動作に伴って前記導線束を把持してもよい。
この構成により、アクチュエータを一方向に動かすだけで、導線束を保持することができる。
上記の導線束保持装置において、前記スライドユニットが前記一方向へ移動する際、前記第2把持部材は前記第1把持部材よりも後に閉動作を開始してもよい。
この構成により、導線束保持装置は、まず、第1開閉機構の作用下に閉動作する第1把持部材によって、導線束の厚さ方向について複数の導線の位置を揃える。次に、第2開閉機構の作用下に閉動作する第2把持部材によって、導線束の整列方向の両側から複数の導線を寄せる。このような動作により、導線に傷を付けることなく、複数の導線をきれいに整列させることができる。
上記の導線束保持装置において、前記第2開閉機構は、前記スライドユニットの可動方向に沿って規制された範囲内で相対変位可能に前記スライドユニットに連結され、前記スライドユニットが前記一方向へ移動する際、前記第1把持部材が前記導線束を把持した以降に、前記スライドユニットが前記第2開閉機構を押すことにより、前記第2把持部材が前記導線束を把持してもよい。
この構成により、第1把持部材の閉動作に遅れて第2把持部材を閉動作させる機構を簡易に実現することができる。
上記の導線束保持装置において、前記スライドユニットは、スライダと、前記スライドユニットの可動方向に沿って前記スライダに相対移動可能に保持され且つ前記第1開閉機構に連結された可動部材と、前記可動部材を弾性的に支持する弾性部材とを有してもよい。
この構成により、スライドユニットが一方向へ移動する際、第1把持部材による導線束の把持が完了した後においては、弾性部材が変形することによって、第2把持部材を閉動作させるためのスライドユニットのさらなる移動が許容される。従って、第1把持部材による導線束の把持に引き続いて、第2把持部材による導線束の把持を支障なく遂行することができる。
上記の導線束保持装置において、前記第1把持部材は、前記ベース部に対して回動可能に支持され、前記第1開閉機構は、前記第1把持部材及び前記スライドユニットに回動可能に連結された第1リンク部材を有し、前記第2把持部材は、前記ベース部に対して回動可能に支持され、前記第2開閉機構は、前記第2把持部材及び前記スライドユニットに回動可能に連結された第2リンク部材を有してもよい。
この構成により、スライドユニットの一方向の動きが、第1リンク部材及び第2リンク部材を介して第1把持部材及び第2把持部材にそれぞれ回転動作に変換して伝達される。従って、第1把持部材及び第2把持部材のスムーズな閉動作を実現できる。
また、本発明は、複数の導線を一列に並べて束ねた導線束の先端部を把持する導線束保持方法であって、前記導線束の厚さ方向に平行な方向である第1方向の少なくとも一方から前記導線束を把持する第1把持工程と、前記導線束の整列方向に平行な方向である第2方向の両側から前記導線束を把持する第2把持工程と、を含み、前記第1把持工程と前記第2把持工程のうち一方を他方よりも先に実施する、ことを特徴とする。
上記の導線束保持方法によれば、導線束の厚さ方向と整列方向とに分けて導線束の先端部を把持するため、導線束や渡り線に不良な変形を生じさせることがない。また、従来の保持方法と比べて把持できる範囲も広げることができる。しかも、スライドを伴わずに導線束を把持するので、導線の外表面に傷を付けることがない。
上記の導線束保持方法において、前記複数の導線の各々は、断面略長方形状の平角線であり、前記第1把持工程の後に前記第2把持工程を実施してもよい。
これにより、従来では整列させることが難しく整列されていない場合に捩じれて破損したり、隣接する導線が重なり合ったりしてしまう虞があった平角線について、まず前記第1把持工程によって導線の前記第1方向のバラツキを解消し、次に前記第2把持工程によって導線の前記第2方向を整列させる。従って、導線は前記第1方向のバラツキが解消した状態で前記第2方向に整列されるため、把持の際に捩じれて破損することや隣接する導線同士が重なり合うことを好適に抑制することができる。
本発明の導線束保持装置及び導線束保持方法によれば、導線束や渡り線に不良な変形を生じさせることなく導線束の端部を把持することができるとともに、導線の傷つきを好適に抑制することができる。
回転電機に組み込まれるステータの平面図である。 分割コア部の斜視図である。 複数の導線束が形成されたワークの平面図である。 搬送装置ハンドを斜め下方から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る導線束保持装置(U、V、W相導線束保持用)の側面図である。 図5に示した導線束保持装置において、第1把持部材及び第2把持部材が開いた状態の要部側面図である。 図5に示した導線束保持装置において、第1把持部材及び第2把持部材が閉じた状態の要部側面図である。 図5に示した導線束保持装置において、第1把持部材及び第2把持部材が開いた状態の要部正面図である。 図5に示した導線束保持装置において、第1把持部材及び第2把持部材が閉じた状態の要部正面図である。 本発明の実施形態に係る導線束保持装置(N相導線束保持用)の要部正面図である。 図11Aは、導線束保持装置の動作を説明する第1の模式的側面図であり、図11Bは、導線束保持装置の動作を説明する第1の模式的平面図である。 図12Aは、導線束保持装置の動作を説明する第2の模式的側面図であり、図12Bは、導線束保持装置の動作を説明する第2の模式的平面図である。 図13Aは、導線束保持装置の動作を説明する第3の模式的側面図であり、図13Bは、導線束保持装置の動作を説明する第3の模式的平面図である。 図14Aは、導線束保持装置の動作を説明する第4の模式的側面図であり、図14Bは、導線束保持装置の動作を説明する第4の模式的平面図である。
以下、本発明に係る導線束保持装置及び導線束保持方法について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
図1において、ステータ10は、いわゆる3相Y型結線の突極巻のステータであり、周方向に並べられた複数の分割コア部12により構成されるステータコア14と、ステータコア14を保持するホルダ16とを備える。各分割コア部12は、導線17を巻き回して構成されたコイル18を有する。
各コイル18から引き出された導線17はステータコア14の外周に引き回されて渡り線19とされるとともに所定箇所で束ねられて導線束20(20a〜20d)とされる。導線束20は、U相、V相、W相及び中性点に対応して4つ設けられる。これらの導線束20に、U相、V相、W相に対応した入力端子21U、21V、21Wと中性点に対応した中性端子21Nが取り付けられる。
このようなステータ10の製造においては、図3に示すように、ステータコア14の外周部に複数の導線束20が形成されたワークWが製作される。そして、このワークWは、例えば図4に示すように構成された搬送装置ハンド40を用いて、端子取り付け工程を行うステーションへと搬送される。この搬送の間、導線17のスプリングバック力によってバラケやすい導線束20の先端部(自由端部)を把持するために、搬送装置ハンド40には導線束保持装置46(46a〜46d)が備えられている。以下では、導線束保持装置46の理解を容易にするために、まず、ステータ10の構成について詳細に説明する。
図1に示すステータ10は、その内部に設けられる図示しないロータと組み合わされて回転電機を構成し、例えば、電動機又は発電機として用いられる。ステータ10は、中空状のホルダ16と、3相の入力端子21U、21V、21Wと、中性点を形成する中性端子21Nと、ホルダ16の内周面に沿って複数個(図1では18個)の分割コア部12を環状に配置して形成されるステータコア14とを備える。
図1に示すステータコア14は、コイル18を有する分割コア部12を18個含む。これらのコイル18は、U相(U1相〜U6相)、V相(V1相〜V6相)及びW相(W1相〜W6相)をそれぞれ構成しており、図1の時計回りに、U1、V1、W1、U2、…、U6、V6、W6の順番に並ぶように配置される。
図2に示すように、分割コア部12は、プレスにより打ち抜いた略T字状の金属板(鋼板)22を複数枚積層して構成される分割鉄心24と、分割鉄心24を電気的に絶縁するインシュレータ26と、分割鉄心24の周囲にインシュレータ26を介して巻回される導線17(コイル素線、ワイヤ)により構成されるコイル18とを有する。図示例の導線17は、断面略長方形状の平角線である。なお、導線17は、平角線以外の導線(例えば、断面円形状の丸線)であってもよい。
分割鉄心24は、矢印B1方向(ステータコア14の外側に向かう方向)側において矢印C方向(ステータコア14の周方向)に沿って延在するヨーク部24aと、ヨーク部24aから矢印B2方向(ステータコア14の内側に向かう方向)に向かって延在する磁極部24bとから構成される。
インシュレータ26は、可撓性を有する樹脂等の電気絶縁材料で構成されている。インシュレータ26は、導線17の中間部(始端部28aと終端部28bの間を構成する部分)が巻回される中空状の巻回部30と、巻回部30から矢印B1方向に突出する導線収納部32とを有する。
導線収納部32は、導線17の端部(始端部28a又は終端部28b)を収納するとともにステータコア14の周方向に沿って入力端子21U、21V、21W及び中性端子21Nの箇所にまで引き回すための部分である。導線収納部32には、複数の導線保持溝34a〜34dが形成されている。
複数の導線保持溝34a〜34dは、巻回部30に巻回された導線17の始端部28a又は終端部28bを矢印C方向に収納できるように構成されている。導線保持溝34a〜34dの各々は、導線17の始端部28a又は終端部28bを収納可能な幅(矢印A方向に沿った長さ)及び深さ(矢印B方向に沿った奥行き)を有する溝であり、矢印C方向に沿って延在し、矢印A方向に所定間隔で設けられている。導線収納部32では、導線17の始端部28a又は終端部28bについて、平角線の長辺側を矢印A方向に沿わせた状態で矢印C方向に引き回し、各導線保持溝34a〜34dに収納する。
最も深い導線保持溝34aには、全ての相から合計で18本の導線17の終端部28bが引き回されて収納される。他の導線保持溝34b〜34dは、導線保持溝34aよりも浅い深さを有する。導線保持溝34bには、U1相〜U6相の合計で6本の導線17の始端部28aが引き回されて収納される。導線保持溝34cには、V1相〜V6相の合計で6本の導線17の始端部28aが引き回されて収納される。導線保持溝34dには、W1相〜W6相の合計で6本の導線17の始端部28aが引き回されて収納される。
U1相〜U6相のコイル18を構成する各導線17の始端部28aは入力端子21U(図1参照)に接続される。V1相〜V6相のコイル18を構成する各導線17の始端部28aは入力端子21V(図1参照)に接続される。W1相〜W6相のコイル18を構成する各導線17の始端部28aは入力端子21W(図1参照)に接続される。全ての相(U1〜U6相、V1〜V6相、W1〜W6相)のコイル18を構成する各導線17の終端部28bは中性端子21N(図1参照)に接続される。
上記のように構成されるステータ10の製造工程では、図3のように、複数の分割コア部12を周方向に並べつつ、各分割コア部12から延出した導線17を導線収納部32に沿って周方向に引き回して渡り線19とする。そして、各相毎に複数の導線17を所定箇所で束ねて、U相、V相、W相及びN相の導線束20(20a〜20d)をそれぞれ形成する。この場合、各導線束20では、断面略長方形状の平角線である複数の導線17は、長方形状断面の短辺に沿う方向に一列に並べられる。なお、図3では簡略的に図示しているため、各導線束20を構成する導線17の本数は少なく見えるが、本実施形態の場合には、U相、V相及びW相の導線束20a〜20cの各々は、6本の導線17により構成されており、N相の導線束20dは、18本の導線17により構成されている。
そして、ステータコア14の外周部に複数の導線束20が形成されたワークWは、上述したように、例えば図4に示すように構成される搬送装置ハンド40により、端子取り付け工程へと搬送される。
図4において、搬送装置ハンド40は、ハンド本体部42と、ハンド本体部42の下部に周方向に間隔を置いて配置された複数の把持アーム44と、ハンド本体部42に取り付けられた本実施形態に係る導線束保持装置46とを備える。
ハンド本体部42は、図示しない搬送装置本体によって上下方向及び水平方向に移動可能となっている。複数の把持アーム44は、ハンド本体部42を中心とする径方向に可動に取り付けられ、径方向内方に変位することによって図3に示したワークWの外周部(導線束20a〜20dが設けられていない領域の外周部)を把持するように構成されている。
ハンド本体部42には、支持部材48を介して複数の導線束保持装置46(46a〜46d)がハンド本体部42の周方向に間隔を置いて取り付けられている。これらの導線束保持装置46a〜46dは、ワークWにおけるU相、V相、W相及びN相の導線束20a〜20dをそれぞれ把持するように配置及び構成されている。U相、V相、W相の導線束20a〜20cを把持するための導線束保持装置46a〜46cは、互いに同一構成であるため、以下では、代表的に導線束保持装置46aの構成について説明する。
図5に示すように、導線束保持装置46aは、ベース部50と、ベース部50に対して直線的にスライド可能に支持されたスライドユニット52(動力伝達部)と、スライドユニット52を動かすアクチュエータ54と、ベース部50に支持された開閉可能な第1把持部材56と、ベース部50に支持された開閉可能な第2把持部材58と、第1把持部材56を開閉動作させる第1開閉機構60と、第2把持部材58を開閉動作させる第2開閉機構62とを備える。
ベース部50は、支持部材48(図4参照)に固定されるとともに、スライドユニット52を直線的にスライド可能に支持している。また、ベース部50の下端部には、第1把持部材56との間で導線束20を上下方向から挟んで保持するように構成された挟持ブロック51が形成されている。挟持ブロック51の下面は平坦に形成されている。
スライドユニット52は、ベース部50に対して上下方向(図4に示すハンド本体部42の軸方向)に変位可能である。図6に示すように、本実施形態において、スライドユニット52は、ベース部50に対してスライド可能に支持されたスライダ64と、スライドユニット52の可動方向に沿ってスライダ64に相対移動可能に保持され且つ第1開閉機構60に連結された可動軸66(可動部材)と、可動軸66を弾性的に支持する弾性部材68とを有する。
可動軸66は、スライダ64に形成された挿通孔65に挿通されている。可動軸66の上端部は、スライダ64から上方に突出している。可動軸66の下端部は、第1開閉機構60に連結されている。可動軸66は拡径部67を有し、この拡径部67と、挿通孔65の段差部65aに設けれたワッシャ65bとの間に、弾性部材68が配置されている。弾性部材68は、例えば図示例のようにコイルバネの形態を有し、第1開閉機構60側(下方)に向けて可動軸66を弾性的に付勢する。なお、可動軸66の上端部に螺合されたナット70により、スライダ64に対する可動軸66の可動範囲の下限位置が規定されている。
図5において、アクチュエータ54は、ベース部50に固定されている。本実施形態において、アクチュエータ54は、流体圧シリンダ54Aとして構成されており、シリンダ本体72と、シリンダ本体72から下方に突出したロッド74とを有する。流体圧シリンダ54Aは、エアシリンダでも、液圧シリンダでもよい。ロッド74は、流体圧の作用下に上下方向に進退動作可能であり、スライドユニット52のスライダ64に連結されている。従って、ロッド74の進退動作により、スライダ64は上下方向に駆動される。
なお、アクチュエータ54の形態は、流体圧シリンダ54Aに限られず、他の直線的な動作を出力する駆動ユニットであってもよい。従って、アクチュエータ54は、例えば、リニアモータでもよく、あるいは、プーリアンドベルト機構、ラックアンドピニオン機構、ボールネジ機構等の動力伝達機構と回転モータとを組み合わせた駆動ユニットであってもよい。
第1把持部材56は、導線束20の厚さ方向に平行な方向である第1方向(図6及び図7の矢印D方向;本実施形態では、上下方向)に沿って開閉可能であり、閉動作により導線束20の第1方向の少なくとも一方から導線束20を把持するように構成されている。具体的に、第1把持部材56は、支持軸76を介してベース部50に回動可能に支持されている。
図7に示すように、第1把持部材56において、支持軸76を基準とした一端側には、導線束20を下方から押圧するように構成された押圧部77が設けられている。図8に示すように、導線束保持装置46aでは、押圧部77は、平坦な押圧面77aと、押圧面77aの両側に形成された傾斜面77bとを有しており、これにより台形状に形成されている。
図6及び図7において、第1把持部材56の支持軸76を基準とした他端側(押圧部77とは反対側)には、第1開閉機構60を構成する第1リンク部材61の一端部が軸部78を介して回動可能に連結されている。第1リンク部材61の他端部は、スライドユニット52に連結されている。具体的に、第1リンク部材61の他端部は、スライドユニット52の可動軸66の下端部に軸部79を介して回動可能に連結されている。
このように構成されているため、アクチュエータ54によってスライドユニット52がベース部50に対して上下方向に駆動されると、その駆動力が第1開閉機構60(第1リンク部材61)を介して第1把持部材56へと伝わる。その結果、第1把持部材56は、支持軸76を中心に回動することにより、開閉動作を行う。
すなわち、図6の状態から、アクチュエータ54によってスライドユニット52がベース部50に対して下方に変位させられると、第1開閉機構60が、ベース部50に形成された挟持ブロック51に押圧部77を近づける方向に第1把持部材56を回動させる。これにより第1把持部材56が閉動作し、図7のように導線束20を厚さ方向から把持する。
一方、図7の状態から、アクチュエータ54によってスライドユニット52がベース部50に対して上方に変位させられると、第1開閉機構60が、ベース部50の挟持ブロック51を遠ざける方向に第1把持部材56を回動させる。これにより、図6のように第1把持部材56が開いた状態となる。
図8及び図9に示すように、第2把持部材58は一対設けられている。一対の第2把持部材58は、導線束20の整列方向に平行な方向である第2方向(図8及び図9中の矢印E方向)に沿って開閉可能であり、閉動作により導線束20の第2方向の両側から導線束20を把持するように構成されている。具体的に、第2把持部材58は、支持軸80を介してベース部50に回動可能に支持されている。
各第2把持部材58において、支持軸80を基準とした一端側には、導線束20を側方から押圧する爪部82が設けられている。また、第2把持部材58には、ベース部50の挟持ブロック51との干渉を回避するための切欠部84が形成されている。これにより、第2把持部材58が閉動作する際に、爪部82が挟持ブロック51の下方に入り込めるようになっている。
各第2把持部材58において、支持軸80を基準とした他端側(爪部82とは反対側)には、第2開閉機構62を構成する第2リンク部材63の一端部が軸部86を介して回動可能に連結されている。第2リンク部材63の他端部は、可動軸体88を介してスライドユニット52(スライダ64)に回動可能に連結されている。可動軸体88は、2つの第2リンク部材63を共通に支持している。
アクチュエータ54によってスライドユニット52がベース部50に対して上下方向に駆動されると、その駆動力が第2開閉機構62(第2リンク部材63)を介して第2把持部材58へと伝わる。その結果、第2把持部材58は、支持軸80を中心に回動することにより、開閉動作を行う。
すなわち、図8の状態から、アクチュエータ54によってスライドユニット52がベース部50に対して下方に変位させられると、一対の第2開閉機構62が、互いの爪部82を接近させる方向に一対の第2把持部材58を回動させる。これにより、図9のように第2把持部材58が閉動作し、導線束20を把持する。
一方、図9の状態から、アクチュエータ54によってスライドユニット52がベース部50に対して上方に変位させられると、第2開閉機構62が、互いの爪部82を遠ざける方向に第2把持部材58を回動させる。これにより、図8のように、第2把持部材58が開いた状態となる。
図6及び図7に示すように、スライダ64の下端には、互いに対向する一対の支持片90が設けられており、各支持片90には可動軸体88を上下方向に可動に保持する保持孔92が形成されている。これにより、可動軸体88は、規制された範囲内でスライダ64に対して上下方向への相対変位が許容されている。一方の保持孔92に可動軸体88の一端側が挿入され、他方の保持孔92に可動軸体88の他端側が挿入されている。各保持孔92は、上下方向に延びる長孔状に形成されている。
上記のように構成されているため、スライドユニット52が下方へ移動する際、第2把持部材58は第1把持部材56よりも後に閉動作を開始する。すなわち、スライドユニット52が下方へ移動する際、第1把持部材56による導線束20の把持が完了するまでは、保持孔92内で可動軸体88が相対変位するだけであり、スライダ64は可動軸体88を下方に変位させない。そのため、第2把持部材58は開状態となったままである。
そして、第1把持部材56による導線束20の把持が完了し、可動軸体88が保持孔92の上端に到達する位置までスライダ64が下降すると、可動軸体88はスライダ64(保持孔92の上端を形成する部分)によって下方へと変位させられる。これにより、一対の第2把持部材58が閉じる方向に回動し、導線束20を把持する。このように、本実施形態では、第1把持部材56が導線束20を把持した以降に、スライドユニット52が可動軸体88を介して第2開閉機構62を押すことにより、第2把持部材58が導線束20を把持する。
なお、第1把持部材56による導線束20の把持が完了した後は、スライダ64は弾性部材68を軸方向に圧縮しながら下降する。このとき、第1開閉機構60に連結された可動軸66は、ベース部50に対して移動しない一方、スライダ64に対しては相対的に上昇する。従って、第1把持部材56による導線束20の把持が維持されつつ、スライダ64が下降することにより、第2把持部材58により導線束20を把持することができる。
図10に示すように、N相の導線束20dを保持するための導線束保持装置46dは、U相、V相及びW相の導線束20a〜20cを保持するための導線束保持装置46a〜46bと略同様に構成されている。すなわち、導線束保持装置46a〜46cと導線束保持装置46dとは、保持の対象物である導線束20の幅の違いに対応して構成要素について若干の形状の違いがあるものの、機構的には等価な構成である。従って、導線束保持装置46dにおいて、導線束保持装置46a〜46cにおける対応する構成要素には同一の符号を付している。
第1把持部材56の押圧部77について、導線束保持装置46a〜46dでは押圧面77aが台形状に形成されているのに対し、導線束保持装置46dでは押圧面77aは相対的に幅広で且つ平坦に形成されている。また、第2把持部材58について、導線束保持装置46a〜46cでは第2把持部材58がブーメラン状に若干屈曲していて爪部82が相対的に長いのに対し、導線束保持装置46dでは第2把持部材58が直線状であり爪部82が相対的に短い。
その他、些細な点で導線束保持装置46a〜46cと導線束保持装置46dには違いがあるものの、上述したように両者は機構的には等価な構成であり、その動作機序も同じである。
次に、以上のように構成される導線束保持装置46により導線束20の先端部を保持する際の動作(本実施形態に係る導線束保持方法)について説明する。搬送装置ハンド40に備えられた4つの導線束保持装置46a〜46dは、同時並行的に動作することにより、U相、V相、W相及びN相の導線束20(20a〜20d)をそれぞれ保持する。
なお、図11A〜図14Bにおいて、Aの図は、主として第1把持部材56の動作を説明するための模式的側面図であり、Bの図は、主として対応するAの図と同時点における第2把持部材58の動作を説明するための模式的平面図である。
導線束保持装置46は、図11Aに示すように、導線束20の厚さ方向である第1方向(D方向)に沿って移動して導線束20に近づく接近工程を実施する。具体的には、導線束保持装置46は、搬送装置ハンド40のハンド本体部42(図4参照)が下降することによって、目標(保持対象)の導線束20へ向かって下方に移動させられる。導線束20では、複数の導線17が導線束20の厚さ方向及び整列方向にバラツキを持っている。図11A及び図11Bのように、接近工程では、第1把持部材56及び第2把持部材58はいずれも開状態となっている。
次に、導線束保持装置46は、導線束20の厚さ方向に平行な方向である第1方向から導線束20の先端部を把持する第1把持工程を実施する。具体的に、第1把持工程は、以下の第1動作と第2動作とを有し、第1動作と第2動作とにより導線束20の先端部を第1方向の両側から挟み込む。
第1把持工程の第1動作では、図12Aのように、ベース部50と一体的に動く挟持ブロック51により第1方向の一方側(上方)から導線束20を押す。これにより、導線束20を構成する導線17が押し下げられ、導線束20の一面側(上面側)での導線17の第1方向(上下方向)のバラツキが解消される。なお、第1動作の際、図12Bのように、第2把持部材58は依然として開状態のままである。
第1把持工程の第2動作は、上記第1動作の後に実施する。第2動作では、図13Aのように、第1把持部材56により第1方向の他方側(下方)から導線束20を押すことにより、第1方向の両側から導線束20を挟持する。本実施形態の場合、具体的には、第1把持部材56の回動に伴う閉動作によって、導線束20の他面側(下面側)での導線17の上下方向のバラツキが解消される。
なお、上述したように、第2開閉機構62は、第1把持部材56による導線束20の把持が完了した後に第2把持部材58が閉動作をするようにスライダ64に連結されている。このため、第2動作をする際、図13Bのように、第2把持部材58は依然として開状態のままである。
このように、第1把持工程における第1動作と第2動作によって、導線束20を構成する複数の導線17の第1方向の位置が揃えられる。
次に、導線束保持装置46は、導線束20の整列方向に平行な方向である第2方向(E方向)の両側から導線束20を把持する第2把持工程を実施する。本実施形態の場合、具体的には、図14Aのように、挟持ブロック51と第1把持部材56との間に導線束20を挟持したまま、図14Bのように、一対の第2把持部材58の閉動作によって、水平方向から導線束20を挟み込む。これにより、導線束20を構成する複数の導線17が導線束20の中心側に寄せられ、水平方向(横方向)のバラケが解消される。
以上説明したように、本実施形態に係る導線束保持装置46及び導線保持方法によれば、導線束20の厚さ方向と整列方向とに分けて導線束20の先端部を把持するため、導線束20や渡り線19に不良な変形を生じさせることがない。また、従来の保持装置と比べて把持できる範囲も広げることができる。しかも、導線束20を把持する際、第1把持部材56と第2把持部材58を導線束20に対してスライドさせなくてよいので、導線17の外表面に傷を付けることがない。
また、本実施形態の場合、導線束保持装置46は、第1開閉機構60及び第2開閉機構62に接続された動力伝達部と、動力伝達部を介して第1開閉機構60及び第2開閉機構62を駆動する共通のアクチュエータ54とを備える。この構成により、1つのアクチュエータ54の動作によって第1把持部材56と第2把持部材58を開閉動作させ、導線束20の先端部を好適に保持することができる。
さらに、本実施形態の場合、動力伝達部は、ベース部50に対して直線的にスライド可能なスライドユニット52であり、第1把持部材56及び第2把持部材58は、アクチュエータ54によるスライドユニット52の一方向への動作に伴って導線束20を把持する。この構成により、アクチュエータ54を一方向に動かすだけで、導線束20を保持することができる。
しかも、本実施形態の場合、スライドユニット52が一方向へ移動する際、第2把持部材58は第1把持部材56よりも後に閉動作を開始する。この構成により、導線束保持装置46は、まず、第1開閉機構60の作用下に閉動作する第1把持部材56によって、導線束20の厚さ方向について複数の導線17の位置を揃える。次に、第2開閉機構62の作用下に閉動作する第2把持部材58によって、導線束20の整列方向の両側から複数の導線17を寄せる。このような動作により、導線17に傷を付けることなく、複数の導線17をきれいに整列させることができる。
また、本実施形態の場合、第2開閉機構62は、スライドユニット52の可動方向に沿って規制された範囲内で相対変位可能にスライドユニット52に連結されている。そして、スライドユニット52が一方向へ移動する際、第1把持部材56が導線束20を把持した以降に、スライドユニット52が第2開閉機構62を押すことにより、第2把持部材58が導線束20を把持する。この構成により、第1把持部材56の閉動作に遅れて第2把持部材58を閉動作させる機構を簡易に実現することができる。
特に、本実施形態の場合、スライドユニット52は、スライダ64と、スライドユニット52の可動方向に沿ってスライダ64に相対移動可能に保持され且つ第1開閉機構60に連結された可動部材(可動軸66)と、可動部材を弾性的に支持する弾性部材68とを有する。この構成により、スライドユニット52が一方向へ移動する際、第1把持部材56による導線束20の把持が完了した後においては、弾性部材68が変形することによって、第2把持部材58を閉動作させるためのスライドユニット52のさらなる移動が許容される。従って、第1把持部材56による導線束20の把持に引き続いて、第2把持部材58による導線束20の把持を支障なく遂行することができる。
さらに、本実施形態の場合、第1把持部材56は、ベース部50に対して回動可能に支持され、第1開閉機構60は、第1把持部材56及びスライドユニット52に回動可能に連結された第1リンク部材61を有する。第2把持部材58は、ベース部50に対して回動可能に支持され、第2開閉機構62は、第2把持部材58及びスライドユニット52に回動可能に連結された第2リンク部材63を有する。この構成により、スライドユニット52の一方向の動きが、第1リンク部材61及び第2リンク部材63を介して第1把持部材56及び第2把持部材58にそれぞれ回転動作に変換して伝達される。従って、第1把持部材56及び第2把持部材58のスムーズな閉動作を実現できる。
上述したように本実施形態では、ベース部50の一部である挟持ブロック51と、ベース部50に対して可動な第1把持部材56とにより、導線束20を上下から把持している。このような構成の変形例として、挟持ブロック51に代えて、ベース部50に対して可動な別の(上側の)第1把持部材を設け、当該上側の第1把持部材と下側の第1把持部材56とにより、導線束20を上下から把持する構成としてもよい。
本実施形態に係る導線束保持方法では、複数の導線17の各々は、断面略長方形状の平角線であり、第1把持工程の後に第2把持工程を実施する。これにより、従来では整列させることが難しく整列されていない場合に捩じれて破損する虞があった平角線について、複数の導線17をきれいに整列させることで、把持の際に捩じれて破損することを好適に抑制することができる。
特に、第1把持工程は、第1方向の一方側から導線束20を押す第1動作と、第1動作の後に、第1方向の他方側から導線束20を押すことにより第1方向の両側から導線束20を挟持する第2動作とを含む。これにより、まず第1動作によって、導線束20の一面側での導線17の第1方向のバラツキを解消し、次に、第2動作によって、導線束20の他面側での導線17の第1方向のバラツキを解消する。従って、第1動作と第2動作によって、複数の導線17の第1方向の位置を確実に揃えることができる。
なお、上述した実施形態の変形例では、第2把持工程の後に第1把持工程を実施してもよい。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能である。
20、20a〜20d…導線束 46、46a〜46d…導線束保持装置
52…スライドユニット 54…アクチュエータ
56…第1把持部材 58…第2把持部材
60…第1開閉機構 61…第1リンク部材
62…第2開閉機構 63…第2リンク部材
64…スライダ 66…可動軸
68…弾性部材 W…ワーク

Claims (9)

  1. 複数の導線を一列に並べて束ねた導線束の先端部を把持する導線束保持装置であって、
    前記導線束の厚さ方向に平行な方向である第1方向に沿って開閉可能であり、閉動作により前記導線束の前記第1方向の少なくとも一方から前記導線束を把持する第1把持部材と、
    前記導線束の整列方向に平行な方向である第2方向に沿って開閉可能であり、閉動作により前記導線束の前記第2方向の両側から前記導線束を把持する第2把持部材と、
    前記第1把持部材を開閉動作させる第1開閉機構と、
    前記第2把持部材を開閉動作させる第2開閉機構と、を備える、
    ことを特徴とする導線束保持装置。
  2. 請求項1記載の導線束保持装置において、
    前記第1開閉機構及び前記第2開閉機構に接続された動力伝達部と、
    前記動力伝達部を介して前記第1開閉機構及び前記第2開閉機構を駆動する共通のアクチュエータと、をさらに備える、
    ことを特徴とする導線束保持装置。
  3. 請求項2記載の導線束保持装置において、
    前記動力伝達部は、ベース部に対して直線的にスライド可能なスライドユニットであり、
    前記第1把持部材及び前記第2把持部材は、前記アクチュエータによる前記スライドユニットの一方向への動作に伴って前記導線束を把持する、
    ことを特徴とする導線束保持装置。
  4. 請求項3記載の導線束保持装置において、
    前記スライドユニットが前記一方向へ移動する際、前記第2把持部材は前記第1把持部材よりも後に閉動作を開始する、
    ことを特徴とする導線束保持装置。
  5. 請求項4記載の導線束保持装置において、
    前記第2開閉機構は、前記スライドユニットの可動方向に沿って規制された範囲内で相対変位可能に前記スライドユニットに連結され、
    前記スライドユニットが前記一方向へ移動する際、前記第1把持部材が前記導線束を把持した以降に、前記スライドユニットが前記第2開閉機構を押すことにより、前記第2把持部材が前記導線束を把持する、
    ことを特徴とする導線束保持装置。
  6. 請求項4又は5記載の導線束保持装置において、
    前記スライドユニットは、スライダと、前記スライドユニットの可動方向に沿って前記スライダに相対移動可能に保持され且つ前記第1開閉機構に連結された可動部材と、前記可動部材を弾性的に支持する弾性部材とを有する、
    ことを特徴とする導線束保持装置。
  7. 請求項3〜6のいずれか1項に記載の導線束保持装置において、
    前記第1把持部材は、前記ベース部に対して回動可能に支持され、
    前記第1開閉機構は、前記第1把持部材及び前記スライドユニットに回動可能に連結された第1リンク部材を有し、
    前記第2把持部材は、前記ベース部に対して回動可能に支持され、
    前記第2開閉機構は、前記第2把持部材及び前記スライドユニットに回動可能に連結された第2リンク部材を有する、
    ことを特徴とする導線束保持装置。
  8. 複数の導線を一列に並べて束ねた導線束の先端部を把持する導線束保持方法であって、
    前記導線束の厚さ方向に平行な方向である第1方向の少なくとも一方から前記導線束を把持する第1把持工程と、
    前記導線束の整列方向に平行な方向である第2方向の両側から前記導線束を把持する第2把持工程と、を含み、
    前記第1把持工程と前記第2把持工程のうち一方を他方よりも先に実施する、
    ことを特徴とする導線束保持方法。
  9. 請求項8記載の導線束保持方法において、
    前記複数の導線の各々は、断面略長方形状の平角線であり、
    前記第1把持工程の後に前記第2把持工程を実施する、
    ことを特徴とする導線束保持方法。
JP2015154381A 2015-08-04 2015-08-04 導線束保持装置及び導線束保持方法 Active JP6437395B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015154381A JP6437395B2 (ja) 2015-08-04 2015-08-04 導線束保持装置及び導線束保持方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015154381A JP6437395B2 (ja) 2015-08-04 2015-08-04 導線束保持装置及び導線束保持方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017034906A JP2017034906A (ja) 2017-02-09
JP6437395B2 true JP6437395B2 (ja) 2018-12-12

Family

ID=57986401

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015154381A Active JP6437395B2 (ja) 2015-08-04 2015-08-04 導線束保持装置及び導線束保持方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6437395B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5952114B2 (ja) * 2012-07-12 2016-07-13 本田技研工業株式会社 電気導体の整列装置
JP2014090532A (ja) * 2012-10-29 2014-05-15 Honda Motor Co Ltd 回転電機のステータ
JP5811075B2 (ja) * 2012-11-20 2015-11-11 住友電装株式会社 電線の露出導体部配列装置及びワイヤーハーネス製造装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017034906A (ja) 2017-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN111164857B (zh) 一种在电机的机器零件中插入导电体的方法和装置
JP4131478B2 (ja) 回転電機の巻線端部成形装置および成形方法
JP5749557B2 (ja) 回転電機の製造方法
US11387722B2 (en) Method for manufacturing a rotary electric machine
EP2684283A1 (en) Apparatus and method for aligning conductors of coil members in cores of elecric dynamic machines prior to welding operations
JP2009213199A (ja) ステータ用波巻コイルの製造方法
US10804775B2 (en) Method for producing stators of dynamo electric machines formed from an assembly of pole segments
JP2004297863A (ja) 回転電機のコイル用のセグメントの成形装置、セグメントの成形方法及びそれを用いたセグメント
EP3900167A1 (en) Device and method for positioning ends of at least first pair of legs of hairpin conductors
US10778072B2 (en) Electrical conductor bending method and apparatus
JP6437395B2 (ja) 導線束保持装置及び導線束保持方法
JP5675515B2 (ja) 同芯巻きカセットコイルの製造方法及び製造装置
JP2005304108A (ja) 回転電動機の固定子、回転電動機のコイル装着方法、コイル巻線機
WO2023223690A1 (ja) 把持装置、把持方法および回転電機の製造方法
JP4713288B2 (ja) 絶縁スリーブ組付け装置および絶縁スリーブ組付け方法
JP6495114B2 (ja) 張力付与装置
JP2022035822A (ja) 捻り加工装置および捻り加工方法
JP5951278B2 (ja) ワイヤの挿入方法及び挿入装置
US7357012B2 (en) Methods and assemblies for bending strands of material
JP5991275B2 (ja) 巻線部品の結線方法および結線装置
JP2013172580A (ja) 回転電機の製造方法及び製造装置
US11469654B2 (en) Apparatus for guiding insertion of segment type stator coil
JP7474297B2 (ja) 回転電機及び回転電機の製造方法
JP2019022424A (ja) ステータの製造方法、モータの製造方法、ステータの製造装置、ステータ、及びモータ
JP5628095B2 (ja) コイル導線の巻取方法及び巻取装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181004

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181016

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181114

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6437395

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150