JP2018093125A - 巻線装置及び巻線方法 - Google Patents

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雅史 渡邉
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【課題】複数のノズルに別々に通された複数の線材が別々のスプールに巻回されて貯線されたものであっても、線材を撚る回数に限界はなく、かつ連続的な巻線を可能とする。【解決手段】巻線装置10は、被巻線部材11を把持するチャック12と、被巻線部材11に向けて線材41を繰出す複数のノズル42と、チャック12が把持した被巻線部材11の中心軸CC又はそれに平行な平行軸を中心としてチャック12を被巻線部材11とともに回転させて複数のノズル42からそれぞれ繰出された線材41を被巻線部材11に巻回させる巻線チャック回転手段21と、被巻線部材11の中心軸CC又はそれに平行な平行軸に直交する直交軸VLを中心としてチャック12を被巻線部材11とともに回転させて複数のノズル42からそれぞれ繰出されて被巻線部材11に達する複数の線材41を撚る撚り線チャック回転手段19を備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、撚られた複数本の線材を被巻線部材に巻回する巻線装置及び巻線方法に関するものである。
従来、小型電子機器等に用いられるトランスやチップコイルとして、複数本の線材を互いに平行に設けられた複数本のノズルに別々に通し、その複数本のノズルをそのノズルと平行な回転軸周りに回転させてそれら複数の線材を予め撚り、その撚った状態の線材を被巻線部材に巻回させる巻線方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。そして、この巻線方法では、線材間の密着度を向上させることができるとしている。
特開平11−97274号公報
しかし、複数のノズルに別々に通された複数の線材が別々のスプールに巻回されて貯線されたものである場合には、そのスプール側において問題が生じる。即ち、複数のスプールから別々に巻回されて貯線された線材は、そのスプールから巻解かれて複数のノズルに別々に挿通されることになる。
そして、その複数本のノズルを回転させて、ノズルから繰出される線材を撚って、その撚った状態の線材を被巻線部材に巻回させるとすると、複数のスプールからノズルにまで延びる複数の線材も、そのスプールとノズルの間で撚られることになる。従って、被巻線部材に巻かれる複数の線材の撚る量は、スプールとノズルの間で撚ることのできる回数に限られ、比較的多くの回数において線材を撚ることができない未だ解決すべき課題が残存していた。
また、複数本のノズルを回転させて、ノズルから繰出される線材を撚った状態で被巻線部材に巻回させた後には、複数本のノズルを逆方向に回転させて、スプールとノズルの間の線材の撚りを解消させなければ、次の巻線を行うことができない。このため、連続的な巻線が困難になる不具合もある。
本発明の目的は、複数のノズルに別々に通された複数の線材が別々のスプールに巻回されて貯線されたものであっても、線材を撚る回数に限界はなく、かつ連続的な巻線を可能とする巻線装置及び巻線方法を提供することにある。
本発明は、被巻線部材を把持するチャックと、被巻線部材に向けて線材を繰出す複数のノズルと、チャックが把持した被巻線部材の中心軸又はそれに平行な平行軸を中心としてチャックを被巻線部材とともに回転させて複数のノズルからそれぞれ繰出された線材を被巻線部材に巻回させる巻線チャック回転手段と、被巻線部材の中心軸又はそれに平行な平行軸に直交する直交軸を中心としてチャックを被巻線部材とともに回転させて複数のノズルからそれぞれ繰出されて被巻線部材に達する複数の線材を撚る撚り線チャック回転手段とを備えた巻線装置である。
この場合、巻線チャック回転手段が、チャックに接近してチャックに連結される連結位置とチャックから離間してチャックとの連結が解消される離脱位置との間で移動可能構成されることが好ましく、巻線チャック回転手段が離脱位置で被巻線部材の中心軸又はそれに平行な平行軸を中心とするチャックの回転を禁止するチャック回転禁止手段や、複数のノズルをチャックから離間させ又はチャックに接近させるノズル移動手段を更に備えることもできる。
別の本発明は、被巻線部材の中心軸に直行する方向のノズルから繰出される複数の線材を被巻線部材に巻回する巻線方法である。
その特徴ある点は、被巻線部材の中心軸に直行する直行軸又はそれに平行な軸を中心として被巻線部材を回転させてノズルから繰出されて被巻線部材に至る複数の線材を撚る撚り線工程と、被巻線部材の中心軸又はそれに平行な平行軸を中心として被巻線部材を回転させてノズルから繰出されて撚られた複数の線材を被巻線部材に巻回させる巻線工程とを有するところにある。
本発明の巻線装置及び巻線方法では、被巻線部材の中心軸又はそれに平行な平行軸に直交する直交軸を中心としてチャックを被巻線部材とともに回転させて複数のノズルからそれぞれ繰出されて被巻線部材に達する複数の線材を撚る撚り線チャック回転手段や撚り線工程を備える。このため、複数のノズルに別々に通された複数の線材が別々のスプールに巻回されて貯線されたものであっても、その撚り線チャック回転手段や撚り線工程においてスプールとノズルの間の線材が撚られることは無い。よって、被巻線部材に巻かれる複数の線材の撚る量に限界を生じさせることはない。
また、スプールとノズルの間の線材が撚られることは無いので、従来必要であった、撚った状態の線材を被巻線部材に巻回させた後に、複数本のノズルを逆方向に回転させて、スプールとノズルの間の線材の撚りを解消させることも必要なくなり、このような撚り戻しを行うことなく次の巻線が可能になるので、連続的な巻線が可能となる。
本発明実施形態の巻線装置の正面図を示す図3のA−A線断面図である。 その巻線装置の巻線状態を示す図1に対応する図である。 その巻線装置の上面図である。 図3のB−B線断面図である。 図1のC部拡大断面図である。 図2のD部拡大断面図である。 そのチャックに被巻線部材が把持される状態を示す図である。 その被巻線部材の電極に線材が接合される状態を示す図である。 その被巻線部材にノズルから延びる複数の線材を撚った状態を示す斜視図である。 その撚られた線材を被巻線部材に巻回させる状態を示す斜視図である。 その巻終わりの線材を被巻線部材の電極に接合する状態を示す斜視図である。
次に、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
本発明の巻線装置を図1〜図3に示す。ここで、互いに直交するX、Y、Zの3軸を設定し、X軸が水平前後方向、Y軸が水平横方向、Z軸が垂直方向に延びるものとして本発明の巻線装置10について説明する。
本発明の巻線装置10は、被巻線部材11を把持するチャック12を備える。図7に示すように、この実施の形態における被巻線部材11は、誘電体、磁性体、絶縁体セラミックスやプラスチックスなどの絶縁性材料より成り、巻胴部11cの両端部に鍔部11a,11bが形成されたコア11であって、その一方の鍔部11aに三対の電極11dが形成される。そして、その一方の鍔部11aには、電極11dに接続された線材41を巻胴部11cに引き込むための切り欠き11eが形成される。
図では、コア11における他方の鍔部11bには電極11dが形成されないものを示し、チャック12は、このような被巻線部材であるコア11の他方の鍔部11bを把持可能に構成されたものを示す。
具体的に、この実施の形態におけるチャック12は、図5及び図6に示すように、X軸方向に伸びて水平に配置された円柱部材13と、その円柱部材13の先端に基端が設けられその円柱部材13と同軸のチャック本体14とを備える。更に図7に示すように、チャック本体14には、その中心軸に沿って先端から孔14aが形成され、その孔14aから放射状を成す3本のスリット14bが先端から軸方向に伸びて形成される。この3本のスリット14bによりチャック本体14の先端は周方向に3分割され、それらの各分割片の外周には円柱部材13に向かって外径が小さくなるテーパ面14cがそれぞれ形成される。そして、チャック本体14の先端縁には孔14aを中心としてコア11の他方の鍔部11bを収容する凹部14dが形成され、この凹部14dの周壁は他方の鍔部11bの外形に相応して形成される。
図5及び図6に戻って、チャック本体14の外周にはチャック用スプリング16により軸方向に弾性支持されたチャック開閉部材17が嵌合される。チャック開閉部材17は筒状の部材であり、内周をチャック本体14における各分割片のテーパ面14cに摺接するように構成される。一方、チャック開閉部材17の外周には、図示しないチャック開閉機構が係合する凹溝17aが形成される。
そして、チャック用スプリング16により円柱部材13から離間方向に付勢されたチャック開閉部材17は、チャック本体14のテーパ面14cを同方向に押圧し、結果としてチャック本体14のスリット14bにより分断された先端における各分割片の互いの間隔を狭め、先端の凹部14dに収容されたコア11の他方の鍔部11bを把持し、チャック12の中心軸にコア11の中心軸CCを一致させた状態でそのコア11を把持可能に構成される(図7(b))。
図1〜図4に示すように、チャック12はアングル部材18に枢支される。アングル部材18は、鉛直な縦壁18aと、その縦壁18aの下端に一端が連結する水平な横板18bとを有し、チャック12が把持するコア11が横板18bの上方に位置するようにチャック12における円柱部材13が、アングル部材18の縦壁18aにその中心軸CCを中心として回転可能に枢支される。
一方、水平な台座10aの上面には、回転軸19aを鉛直方向上方に向けてモータ19が取付けられる。モータ19の回転軸19aの上端には、チャック12が把持するコア11を通過する仮想鉛直線VLが回転軸19aの軸心に一致するように、アングル部材18の横板18bが取付けられる。そして、このモータ19は、チャック12が把持するコア11を通過する仮想鉛直線VLを回転中心として、アングル部材18をチャック12と共に回転可能に構成される。
図1〜図3に示すように、本発明の巻線装置10は、チャック12をコア11の中心軸CCを中心としてコア11とともに回転させる巻線チャック回転手段21を備える。この巻線チャック回転手段21は、チャック12における円柱部材13の後端に先端が係合可能な回転ロッド22と、その回転ロッド22を回転させるチャック回転用サーボモータ23とを有する。台座10aには支柱10bを介してX軸方向に伸びるチャック用エアシリンダ24が設けられ、このチャック用エアシリンダ24の可動スライダ24aにチャック回転用サーボモータ23が設けられる。
図1及び図2に示すように、チャック用エアシリンダ24は圧縮エアの供給の有無によりその可動スライダ24aをX軸方向に往復移動可能に構成され、チャック回転用サーボモータ23が設けられた可動スライダ24aにはそのチャック回転用サーボモータ23を挟むように一対の支持壁25が立設される。回転ロッド22はX軸方向に伸びてこの一対の支持壁25に回転可能に架設される。
チャック回転用サーボモータ23における回転軸23aにはチャック第一プーリ23bが設けられ、その第一プーリ23bに対向して回転ロッド22にはチャック第二プーリ22aが設けられ、その第一プーリと23bと第二プーリ22aの間にベルト26が架設される。そして、図5及び図6に示すように、円柱部材13の後端縁には幅方向に長い凸条13aが形成され、回転ロッド22の前端にはその凸条13aが進入可能な凹溝22bが形成される。
この巻線チャック回転手段21では、チャック用エアシリンダ24の可動スライダ24aが回転ロッド22とともにX軸方向に図2の実線矢印で示すように移動して前進すると、図6に示すように、円柱部材13の後端縁における凸条13aが、回転ロッド22の前端における凹溝22bに進入して係合し、連結位置となる。この連結位置で、チャック回転用サーボモータ23が駆動すると回転ロッド22が回転し、その先端に後端が係合する円柱部材13も回転してチャック12全体がその中心軸、即ちそのチャック12に把持されたコア11の中心軸CCを回転中心として回転可能に構成される。
逆に、その可動スライダ24aが回転ロッド22とともに図1の破線矢印で示すように後退すると、円柱部材13の後端縁における凸条13aが、回転ロッド22の前端における凹溝22bから離脱して、回転ロッド22は円柱部材13から離間し、図5に示すように、回転ロッド22の先端と円柱部材13の後端との係合が解消する離脱位置となる。
図5に示す離脱位置の巻線チャック回転手段21は、チャック12を回転させることが不能となり、チャック12の自由な回転が可能になる。このため、この巻線装置10には、巻線チャック回転手段21が離脱位置で被巻線部材であるコア11の中心軸CCを中心とするチャック12の回転を禁止するチャック回転禁止手段31が備えられる。
この実施の形態におけるチャック回転禁止手段31は、円柱部材13に同軸に嵌着されて周囲に係止溝32a(図4の拡大図)が周方向に連続して複数形成された円板32と、その円柱部材13が枢支されたアングル部材18の縦壁18aに貫通して円柱部材13と平行に移動可能に設けられた移動軸33と、移動軸33の先端に設けられて係止溝32aに係止可能な係止片34を備える。
縦壁18aを貫通した移動軸33の基端には、チャック用エアシリンダ24により移動する支持壁25に当接可能な当接片35が設けられ、当接片35と縦壁18aの間の移動軸33には、係止片34を係止溝32aに係止させる方向に付勢するコイルスプリング36が嵌入される。そして、移動軸33には、コイルスプリング36の付勢力により係止片34が係止溝32aに係止すると縦壁18aに当接して、それ以上の移動軸33の移動を禁止するストッパ37が設けられる。
このような構造のチャック回転禁止手段31は、チャック用エアシリンダ24の可動スライダ24aが回転ロッド22を支持する支持壁25とともに前進して、図6に示すように、回転ロッド22の先端が円柱部材13の後端に係合する連結位置では、支持壁25が当接片35に当接して、コイルスプリング36の付勢力に抗して移動軸33を移動させる。これにより、移動軸33の前端に設けられた係止片34は係止溝32aから離脱し、チャック12の回転は許容されることになる。
よって、図2に示すように、巻線チャック回転手段21が連結位置において、チャック回転用サーボモータ23が駆動すると回転ロッド22が回転し、その先端に後端が係合する円柱部材13も回転してチャック12全体がその中心軸、即ちそのチャック12に把持されたコア11の中心軸CCを回転中心として回転可能に構成される。そして、チャック12が回転すると、後述するノズル42から繰出される線材41をチャック12に把持されたコア11に巻回させるように構成される。
一方、このような構造のチャック回転禁止手段31は、可動スライダ24aが図1の破線矢印で示すように後退して、巻線チャック回転手段21が縦壁18aから離間する離脱位置では、コイルスプリング36の付勢力により移動軸33も同方向に移動して係止片34を係止溝32aに係止させることになる(図4の拡大図)。これにより、巻線チャック回転手段21が離脱位置において、チャック12の自由な回転は禁止されることになる。
そして、台座10aに取付けられたモータ19の鉛直方向上方を向く回転軸19aにアングル部材18の横板18bが取付けられ、チャック12が把持するコア11を通過する仮想鉛直線VLがその回転軸19aの軸心に一致するので、その回転軸19aは、被巻線部材11の中心軸CCに直交する直交軸VLとなる。このため、巻線チャック回転手段21が離脱位置で、そのモータ19は、その直交軸VLを中心としてチャック12を被巻線部材11とともに回転可能となり、そのように回転させると、後述する複数のノズルからそれぞれ繰出されて被巻線部材11に達する複数の線材を撚ることになる。よって、このモータ19は、この巻線装置10における撚り線チャック回転手段となる。
図1及び図4に示すように、本発明の巻線装置10は、チャック12に把持されたコア11に向けて線材41を繰出す複数のノズル42を備える。この複数のノズル42は、図示しない複数のスプールから別々に巻解かれた複数の線材41が別々に挿通されるものであり、この実施の形態では、複数のノズル42を略鉛直にして水平方向に所定の間隔を開けて支持するノズル保持手段43を備える場合を示す。
この実施の形態における線材41は、Cuよりなる導線と、その導線の外周面を被覆するように形成されて後述する半田により融解する絶縁被覆とを有する絶縁被覆導線であって、引っ張ることにより引きちぎることが可能な太さのものが用いられる場合を示す。
図示しないが、複数の線材41は別々のスプールに巻回されて貯線されたものとし、この実施の形態では、4本の線材41が被巻線部材11に撚られた状態で巻回されるものとする。そして、この4本の線材41を別々に挿通されるノズル42は、このような線材41が通過可能な管状体であって、チャック12が把持する被巻線部材11の鉛直方向上方に4本設けられる場合を示す。
この4本のノズル42を平行に保持するノズル保持手段は、断面が円形のシャフト43であり、複数のノズル42はシャフト43の軸心に平行に、その水平方向に所定の間隔を開けてそのシャフト43に挿通支持される(図4)。
そして、このノズル保持手段であるシャフト43は、このシャフト43を複数のノズル42と平行な中心軸の回りで回転させるノズル回転駆動手段44と、このノズル回転駆動手段44をシャフト43と複数のノズル42ともに移動させるノズル移動手段51を介して台座10aに取付けられる。
図1及び図4に示すように、ノズル回転駆動手段44は、鉛直な移動板45と、その移動板45に立設された支持壁46と、回転モータ47とを備える。複数のノズル42が挿通支持されたシャフト43は支持壁46に中心軸をZ軸方向に向けて枢支される。具体的に、このシャフト43は、その中心軸が鉛直になるように支持壁46の支持孔46a(図4)に貫通され、ベアリング48を介してシャフト43はその支持壁46に回転自在に支持される。
シャフト43の基端には、シャフト43の中心軸に中心軸が一致する第一プーリ49aが取付けられ、その中心軸に平行な回転軸47aを有する回転モータ47がシャフト43に隣接して設けられる。この回転モータ47は移動板45に立設された取付板45aに取付けられ、その回転軸47aに第二プーリ49bが取付けられる。
そして、第一プーリ49aと第二プーリ49bの間にベルト49cが掛け回される。回転モータ47には、制御手段である図示しないコントローラの制御出力が接続され、その図示しないコントローラからの指令により回転モータ47が駆動してその回転軸47aが第二プーリ49bとともに回転すると、その回転はベルト49cにより第一プーリ49aに伝達され、その第一プーリ49aが設けられたシャフト43が複数のノズル42とともに回転するように構成される。
図4に示すように、台座10aには、巻線チャック回転手段21を上方から覆うように架橋部材50が設けられ、この架橋部材50に、このノズル回転駆動手段44を、シャフト43と複数のノズル42とともに移動させるノズル移動手段51が取付けられる。
図1及び図2に示す様に、この実施の形態におけるノズル移動手段51はX軸、Y軸、及びZ軸方向伸縮アクチュエータ52〜54の組み合わせにより構成される。このノズル移動手段51を構成する各伸縮アクチュエータ52〜54は、細長い箱形ハウジング52d〜54dと、そのハウジング52d〜54d内部に長手方向に伸びて設けられサーボモータ52a〜54aによって回動駆動されるボールネジ52b〜54bと、このボールネジ52b〜54bに螺合して平行移動する従動子52c〜54c等によって構成される。
この実施の形態では、ノズル回転駆動手段44とシャフト43が設けられる移動板45をZ軸方向に移動可能にZ軸方向伸縮アクチュエータ54のハウジング54dに取付け、そのZ軸方向伸縮アクチュエータ54とともにその移動板45をX軸方向に移動可能に、Z軸方向伸縮アクチュエータ54の従動子54cがX軸方向伸縮アクチュエータ52のハウジング52dに取付けられる。また、そのX軸及びZ軸方向伸縮アクチュエータ52,54とともにその移動板45をY軸方向に移動可能に、そのX軸方向伸縮アクチュエータ52の従動子52cがY軸方向伸縮アクチュエータ53の従動子53cに取付けられる。
架橋部材50は、巻線チャック回転手段21を挟むようにY軸方向に離間して台座10aに立設された一対の柱材50a,50b(図3)と、巻線チャック回転手段21の上方においてそれらの上端を連結する天井材50cを有し、Y軸方向伸縮アクチュエータ53は、そのハウジング53dが架橋部材50の天井材50cにY軸方向に延びて取付けられる。
また、図4に示すように、移動板45には、複数のノズル42からそれぞれ繰出される線材41の端部を支持する第一支持手段60が設けられる。この第一支持手段60は、複数のノズル42から繰出された線材41を把持する第一クランプ装置61と、その第一クランプ装置61をZ軸方向とY軸方向に移動させる第一及び第二エアシリンダ62,63とを備える。即ち、第一クランプ装置61は、その挟持片61a,61bをY軸方向に突出させた状態で、第一及び第二エアシリンダ62,63を介して移動板44に取付けられる。
この第一クランプ装置61は、圧縮エアが供給又は排気されることによりその挟持片61a,61bを開閉して線材41を把持又は解放するように構成され、第一エアシリンダ62は、圧縮エアが供給又は排気されることによりその第一クランプ装置61をY軸方向に移動させるように構成され、第二エアシリンダ63は、圧縮エアが供給又は排気されることによりその第一クランプ装置61を第一エアシリンダ62とともにZ軸方向に移動させるように構成される。
また、この巻線装置10には、複数のノズル42からそれぞれ繰出される線材41の端部をそれぞれ支持する第二支持手段65も備えられる。この第二支持手段65は、複数のノズル42から繰出された線材41を把持する第二クランプ装置66と、この第二クランプ装置66を三軸方向に移動させるクランプ移動手段67を備え、このクランプ移動手段67を介して第二クランプ装置66は台座10aに3軸方向に移動可能に取付けられる。
このクランプ移動手段67は、X軸、Y軸、及びZ軸方向伸縮アクチュエータ68〜70の組み合わせにより構成され、第二クランプ装置66は、その挟持片66a,66bをY軸方向に突出させた状態で、クランプ移動手段67により三軸方向に移動可能に構成される。このクランプ移動手段67は、上述したノズル移動手段51と同一構造であるので、このクランプ移動手段67おける構造の繰り返しての説明は省略する。
そして、このクランプ移動手段67は、第二クランプ装置66を移動させて、図8に示すように、ノズル42から繰出された複数の線材41のそれぞれの端部を把持し、それらの線材41を引き回すことにより、被巻線部材であるコア11の電極11dに線材41を重ねることができるように構成される。
更に、この巻線装置10には、図3に示すように、ノズル42から繰出された線材41をコア11の電極11dに接続可能な電熱鏝71が設けられる。この実施の形態では、コア11に形成された電極11d(図8)は、一方の鍔部11aに形成された半田層からなる。
図1〜図3に示すように、この電熱鏝71は移動台72に取付けられた状態で、鏝移動手段73により三軸方向のいずれにも移動可能に構成される。鏝移動手段73は、X軸、Y軸、及びZ軸方向伸縮アクチュエータ74〜76の組み合わせにより構成され、電熱鏝71は移動台72にコア11に臨む方向に突出した状態で固定され、この移動台72を三軸方向に移動させる鏝移動手段73は、上述したノズル移動手段51及びクランプ移動手段67と同一構造であるので、この鏝移動手段73おける構造の繰り返しての説明は省略する。
そして、この鏝移動手段73は、移動台72とともに電熱鏝71を移動させて、電極11dに重ねられた線材41にその電熱鏝71を接触させることにより(図8及び図11)、電熱鏝71は、それらの電極11dに重ねられた線材41を加熱して半田層から成る電極11dに線材41を半田付け可能に構成される。
また、図3に示すように、この移動台72には、電極11dに接続された線材41を切断可能なカッタ刃74が設けられる。移動台72とともに鏝移動手段73がカッタ刃74を移動させて、その刃先を線材41に接触させ、その状態で、その線材41の一方を第二クランプ装置66等により移動させることにより、このカッタ刃74は、その刃先が接触する部位で線材41を切断可能に構成される。
次に、本発明の巻線方法を説明する。
本発明の巻線方法は、被巻線部材11の中心軸CCに直行する方向のノズル42から繰出される複数の線材41を被巻線部材11に巻回する巻線方法である。
その特徴ある点は、被巻線部材11の中心軸CCに直行する直行軸VL又はそれに平行な軸を中心として被巻線部材11を回転させてノズル42から被巻線部材11に延びる複数の線材41を撚る撚り線工程と、被巻線部材11の中心軸CC又はそれに平行な平行軸を中心として被巻線部材11を回転させてノズル42から繰出されて撚られた複数の線材41を被巻線部材11に巻回させる巻線工程とを有するところにある。
図7に示すように、電極11dを有する被巻線部材11への巻線方法を例示して説明すると、巻線のための線材41をその巻線の前後において電極11dに接続する必要があることから、この巻線方法は、巻初めの線材41を電極11dに接続する巻初め線材接続工程の後に、撚り線工程及び巻線工程が行われ、その後に、巻終わりの線材41を電極11dに接続する巻終わり線材接続工程を行うことになる。
これらの各工程を以下に詳説する。
<巻初め線材接続工程>
この工程では、複数のノズル42からそれぞれ繰出された線材41の端部を巻初めの線材41として被巻線部材11の電極11dに接続させる。この実施の形態では、電極11dを有するコア11を用いるので、チャック12に他方の鍔部11bが把持されたコア11の一方の鍔部11aに形成された複数の電極11dに複数のノズル42から繰出されるそれぞれの線材41を接合させることになる。
このため、図示しないが、先ず、線材41が貯線された複数のスプールを準備し、それらのスプールから巻解かれた線材41をノズル42に通し、図4に示すように、それらの端部を第一クランプ装置61により把持させておく。
一方、図7に示すように、チャック12には、被巻線部材であるコアの他方の鍔部11bを把持させる。これは、コア11の他方の鍔部11bをチャック12の先端の凹部13dに収容して、図5に示すように、チャック用スプリング16により円柱部材13からチャック開閉部材17を離間させ、先端の凹部14dに収容されたコア11の他方の鍔部11bを把持し、チャック12の中心軸にコア11の中心軸CCを一致させた状態でそのコア11を把持させる(図7(b))。
次に、クランプ移動手段67により第二クランプ装置66を移動させて、第一クランプ装置61とノズル42(図4)と間の全ての線材41をその第二クランプ装置66により把持させる。そして、第一クランプ装置61による線材41の把持を解消して、第一及び第二エアシリンダ62,63によりその第一クランプ装置61を線材41から離間させておく。
次に、ノズル移動手段51及びクランプ移動手段67によりノズル42と第二クランプ装置66をそれぞれ移動させて、図8に示すように、ノズル42の先端から繰出されて第二クランプ装置66により把持されている線材41を引き回し、その間の線材41を被巻線部材11の一方の鍔部11aに形成された電極11dに載せる。その後、鏝移動手段73(図1)により電熱鏝71を移動させて、その電極11dに重ねられた線材41にその電熱鏝71を接触させることにより、線材41を加熱して電極11dを形成する半田層にその線材41をそれぞれ半田付けする。
電極11dに線材41をそれぞれ半田付けした後には、鏝移動手段73により電熱鏝71をその電極11dから遠ざける。それとともに、クランプ移動手段67によりその第二クランプ装置66を電極11dから遠ざけて、その第二クランプ装置66が把持する線材41をその電極11dの近傍において引きちぎり、その後その第二クランプ装置66を待機位置まで移動させて待機させる。
一方、巻線チャック回転手段21にあっては、可動スライダ24aを前進させて、図6に示すように、回転ロッド22の先端を円柱部材13の後端に係合して連結位置とする。そして、チャック回転用サーボモータ23を駆動させてチャック12をそこに把持されたコア11と共に回転させ、それとともにノズル42を移動させて、ノズル42から引き出される線材41を切り欠き11eを介して巻胴部11cに引き込む。
この実施の形態では、複数の電極11dに四本のノズル42からそれぞれ繰出される四本の線材41を二本毎に接合する場合を示す。このため、上記線材41の接合と巻胴部11cへの引き込みを繰り返し、四本の線材41の全てを電極11dに接合して、その全てを巻胴部11cに引き込むこととする。
図8には、二本の線材41が電極11dに接続されて巻胴部11cに案内され、残りの二本の線材41が電極11dに接合される状態を示す。
このようにして、被巻線部材11の一方の鍔部11aに形成された電極11dに、ノズル42から繰出される全ての線材41を巻初めの線材41としてそれぞれ接合させ、電極11dに接合された巻初めの線材41の全てを巻胴部11cに引き込んでおく。
<撚り線工程>
この工程では、チャック12が把持した被巻線部材11の中心軸CC又はそれに平行な平行軸に直交する直交軸VLを中心としてチャック12を被巻線部材11とともに回転させて複数のノズル42からそれぞれ繰出されて被巻線部材11に連結された複数の線材41を撚る。
このために、先ず、電極11dに接合された巻初めの線材41を巻胴部11cに引き込んだ後、図1に示す様にノズル移動手段51により、複数のノズル42が保持されたシャフト43を上方に移動させてコア11から離間させる。そしてノズル42とコア11との間の間隔を、コア11に巻回しようとする線材41の長さ以上にさせる。
一方、巻線チャック回転手段21では、チャック用エアシリンダ24の可動スライダ24を回転ロッド22とともに図1の破線矢印で示すように後退させ、回転ロッド22を円柱部材13から離間させて離脱位置とし、図5に示すように、回転ロッド22の先端と円柱部材13の後端との係合を解消させる。
巻線チャック回転手段21が図5に示す離脱位置では、チャック回転禁止手段31のコイルスプリング36の付勢力により移動軸33が移動して係止片34を係止溝32aに係止することになる(図4の拡大図)。これにより、巻線チャック回転手段21が離脱位置にあっても、チャック12の自由な回転は禁止されるので、チャック12の自由な回転に起因して巻胴部11cに引き込まれた線材41が巻胴部11cから離脱するような事態を回避することができる。
このように巻線チャック回転手段21を離脱位置にした状態で、撚り線チャック回転手段であるモータ19を駆動させる。ここで、図1に示す様に、モータ19の回転軸19aは、コア11の中心軸CCに直交する直交軸VLに一致するので、モータ19を駆動させてその直交軸VLを中心としてチャック12をコア11とともに回転させると、その直交軸VLの上方に複数のノズル42があるので、図9に示すように、それらのノズル42からそれぞれ繰出されてコア11に至る複数の線材41は、その間において撚られることになる。
直交軸VLを中心とするコア11の回転数は、そのコア11に巻回しようとする線材41の長さとの関係で決定され、必要な回数の回転が行われた後には、その回転を停止させる。この停止の際に、図2に示すように、コア11の中心軸CCを巻線チャック回転手段21における回転ロッド22の軸心に一致させ、その回転ロッド22の先端に円柱部材13の後端を対向させておく。
このように本発明では、ノズル42から被巻線部材であるコア11に延びる4本の線材41を撚って、撚り線を形成するので、複数のノズル42に別々に通された複数の線材41が別々のスプールに巻回されて貯線されたものであっても、図示しないスプールとノズル42の間の線材41が撚られることは無い。このため、コア11に巻かれる複数の線材41の撚る量に限界はなく、所望の長さの撚り線を形成することができる。
<巻線工程>
この工程では、チャック12が把持したコア11の中心軸CC又はそれに平行な平行軸を中心としてチャック12をコア11とともに回転させて複数のノズル42からそれぞれ繰出されて撚られた複数の線材41をそのコア11に巻回させる。
このため、巻線チャック回転手段21では、チャック用エアシリンダ24の可動スライダ24aを回転ロッド22とともに図2の実線矢印で示すように前進させて、図6に示すように、その先端が円柱部材13の後端に係合する連結位置とする。
すると、支持壁25がチャック回転禁止手段31における当接片35に当接して、コイルスプリング36の付勢力に抗して移動軸33が移動し、移動軸33の前端に設けられた係止片34は係止溝32aから離脱し、チャック12の回転は許容されることになる。
そこで、このような巻線チャック回転手段21の連結位置で、図2に示すように、チャック回転用サーボモータ23を駆動し、回転ロッド22の先端に後端が係合する円柱部材13とともに、チャック12全体をその中心軸、即ちそのチャック12に把持されたコア11の中心軸CCを回転中心として回転させる。このようにして、図10に示すように、ノズル42からコア11に延びる4本の線材41からなる撚り線を、そのコア11の巻胴部11cに巻回する。
このとき、図2の実線矢印で示すように、ノズル移動手段51によりノズル42をコア11に向けて移動させることが好ましい。撚り線の巻回と共にノズル42をコア11に近づけることにより、ノズル42とコア11との間において撚られた線材41の撚りのピッチが変化することを防止することができる。
撚られた複数の線材41から成る撚り線は、撚り線工程において、コア11の巻胴部11cに巻回させる長さとされるので、その撚り線の全てが巻胴部11cに巻回されることにより、必要な回数巻胴部11cに巻回された線材41から成るコイルが形成され、所望のコイルが得られた段階で、コア11の回転を止めて巻線工程を終了させる。
<巻終わり線材接続工程>
この巻終わり線材接続工程では、チャック12に他方の鍔部11bが把持されたコア11の一方の鍔部11aに形成された電極11dにノズル42から繰出される線材41を接合させる。
このため、ノズル42から新たに線材41を繰出し、図11に示すように、その新たに繰り出された線材41を第一クランプ装置61による把持し、その第一クランプ装置61をノズル42と共にノズル移動手段51(図1)により移動させる。それと共に、必要に応じてチャック12をコア11と共に回転させて、ノズル42の先端から繰出されて巻胴部11cに巻回された線材41を、その巻胴部11cから切り欠き11eを介して引き出し、巻き終わりの線材41としてコア11の一方の鍔部11aに形成された電極11dに載せる。
その後、鏝移動手段71(図1)により電熱鏝71を移動させて、その電極11dに重ねられた線材41にその電熱鏝71を接触させることにより、その線材41を加熱して電極11dを形成する半田層にその線材41を半田付けする。
電極11dに線材41を半田付けした後には、鏝移動手段71(図1)により電熱鏝71をその電極11dから遠ざける。それとともに、ノズル移動手段51によりその第一クランプ装置61を電極11dから遠ざけて、第一クランプ装置61が把持する線材41をその電極11dの近傍において引きちぎる。
この実施の形態では、複数の電極11dに四本のノズル42からそれぞれ繰出される四本の線材41を二本毎に接合する場合を示す。このため、上記線材41の巻胴部11cからの引き出しと線材41の電極11dへの接合を繰り返し、四本の線材41の全てを巻胴部11cから引き出して電極11dに接合こととする。
図11には、巻胴部11cから引き出された二本の線材41が電極11dに接続されて引き千切られ、巻胴部11cから引き出された残りの二本の線材41が電極11dに接合される状態を示す。
このように四本の線材41の全てが電極11dに接合されて切断された後には、コア11を、そのコイルとともにチャック12から取り外す。これにより、一連の巻線を終了させる。
なお、線材41を引きちぎった第一クランプ装置61は、その後、ノズル42から繰出される線材41を把持した状態でノズル42と共に待機位置まで移動させて待機させる。これにより、次の被巻線部材11への巻線に直ちに移行させることが可能になる。
また、線材41を引き千切る際に、必要であれば、カッタ刃74の刃先を線材41に接触させ、その状態で、その線材41の一方を第一クランプ装置61や第二クランプ装置66等により移動させることにより、カッタ刃74の刃先が接触する部位で線材41を切断するようにしてもよい。
以上説明したように、本発明の巻線方法では、巻線工程において、複数本の線材41が撚られた撚り線を被巻線部材11の巻胴部11cに巻回する。けれども、その撚り線は、巻線工程の前に行う撚り線工程により、被巻線部材11の中心軸CCに直交する直交軸VLを中心としてチャック12を被巻線部材11とともに回転させて、ノズル42から被巻線部材11に達する複数の線材41を撚る。
このため、複数のノズル42に別々に通された複数の線材41が別々のスプールに巻回されて貯線されたものであっても、スプールとノズル42の間の線材41が撚られることは無い。よって、被巻線部材に巻かれる複数の線材41の撚る量に限界を生じさせることはない。
また、撚った状態の線材41を被巻線部材11に巻回させた後に、複数本のノズル42を逆方向に回転させて、スプールとノズル42の間の線材41の撚りを解消させることも必要なくなり、このような撚り戻しを行うことなく次の巻線が可能になるので、連続的な巻線が可能となるのである。
なお、上述した実施の形態では、断面が方形の巻胴部11cを有するコア11から成る被巻線部材を用いて説明したけれども、被巻線部材11は、断面が方形の巻胴部11cを有するものに限るものではなく、例えば断面が円形のものであっても良い。
また、上述した実施の形態では、接合手段が、電熱鏝71を用いた半田付けである場合を説明したけれども、この接合手段は、図示しないが、熱圧着により、電極11dに線材41を電気的に接合するようなものであっても良い。
また、端子としての電極に線材41を半田付けする事例を示したが、端子への端末処理としては、絡げやヒュージングによる手段を用いて端子へ線材41を固定することも可能である。
また、上述した実施の形態では、ノズル回転駆動手段44として、回転モータ47を備えたものを例示した。けれども、複数のノズル42を回転させる必要が無い場合には、このノズル回転駆動手段44を備えなくても良い。
また、上述した実施の形態では、撚り線チャック回転手段がモータ19である場合を説明したけれども、撚り線チャック回転手段は、チャック12を被巻線部材11とともに回転可能である限り、モータに限られない。例えば、圧縮エア等の流体圧によりチャック12を回転可能な流体圧モータを備えるようなものであっても良い。
また、上述した実施の形態では、4本の線材41が撚られて被巻線部材11に巻回される場合を説明したけれども、撚られる線材41の数は4本に限られない。この場合、撚るべき線材41の数に等しいノズル42を準備し、その全てのノズル42をノズル保持手段43が保持し得る限り、線材41の数は、3本であっても、2本であっても、5本であっても、6本以上であっても良い。
更に、上述した実施の形態では、チャック12が把持した被巻線部材11の中心軸CCを中心として巻線チャック回転手段がチャック21を回転させる場合を説明したけれども、巻線チャック回転手段は、チャック12が把持した被巻線部材11の中心軸CCに平行な平行軸を中心としてチャック12を被巻線部材11とともに回転させて、ノズル42から繰出された線材41を被巻線部材11に巻回させるようなものであっても良い。
10 巻線装置
11 コア(被巻線部材)
12 チャック
19 モータ(撚り線チャック回転手段)
21 巻線チャック回転手段
31 チャック回転禁止手段
41 線材
42 ノズル
51 ノズル移動手段
CC 被巻線部材の中心軸
VL 被巻線部材の中心軸に直交する直交軸

Claims (5)

  1. 被巻線部材(11)を把持するチャック(12)と、
    前記被巻線部材(11)に向けて線材(41)を繰出す複数のノズル(42)と、
    前記チャック(12)が把持した前記被巻線部材(11)の中心軸(CC)又はそれに平行な平行軸を中心として前記チャック(12)を前記被巻線部材(11)とともに回転させて複数の前記ノズル(42)からそれぞれ繰出された前記線材(41)を前記被巻線部材(11)に巻回させる巻線チャック回転手段(21)と、
    前記被巻線部材(11)の中心軸(CC)又はそれに平行な平行軸に直交する直交軸(VL)を中心として前記チャック(12)を前記被巻線部材(11)とともに回転させて複数の前記ノズル(42)からそれぞれ繰出されて前記被巻線部材(11)に達する複数の前記線材(41)を撚る撚り線チャック回転手段(19)と
    を備えた巻線装置。
  2. 巻線チャック回転手段(21)が、チャック(12)に接近して前記チャック(12)に連結される連結位置と前記チャック(12)から離間して前記チャック(12)との連結が解消される離脱位置との間で移動可能構成された請求項1記載の巻線装置。
  3. 巻線チャック回転手段(41)が離脱位置で被巻線部材(11)の中心軸(CC)又はそれに平行な平行軸を中心とするチャック(12)の回転を禁止するチャック回転禁止手段(31)を更に備えた請求項2記載の巻線装置。
  4. 複数のノズル(42)をチャック(12)から離間させ又は前記チャック(12)に接近させるノズル移動手段(51)を更に備えた請求項1ないし3いずれか1項に記載の巻線装置。
  5. 被巻線部材(11)の中心軸(CC)に直行する方向のノズル(42)から繰出される複数の線材(41)を前記被巻線部材(11)に巻回する巻線方法であって、
    前記被巻線部材(11)の中心軸(CC)に直行する直行軸又はそれに平行な軸を中心として前記被巻線部材(11)を回転させて前記ノズル(42)から繰出されて前記被巻線部材(11)に至る複数の前記線材(41)を撚る撚り線工程と、
    前記被巻線部材(11)の中心軸(CC)又はそれに平行な平行軸を中心として前記被巻線部材(11)を回転させて前記ノズル(42)から繰出されて撚られた複数の前記線材(41)を前記被巻線部材(11)に巻回させる巻線工程と
    を有することを特徴とする巻線方法。
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