JP2008159214A - 光ディスク装置及び光ディスクの判別方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】DVDとHD−DVDに対し、それらの判別をより迅速に行う光ディスク装置およびディスク判別方法を提供すること。
【解決手段】光ピックアップ3を光ディスク上のデータ領域に停止させた状態で、TR信号生成部9により、トラッキングエラー信号としてDPP方式による振幅VdppとDPD方式による振幅Vdpdとを取得する。ディスク判別部10は、取得したVdppおよびVdpdを閾値Vthと比較することで光ディスクの種類を判別する。または、光ピックアップを光ディスク上のデータ領域およびシステムリードイン領域に停止させた状態で、トラッキングエラー信号の振幅Vdataおよび振幅Vleadを取得しこれらを比較する。
【選択図】図1
【解決手段】光ピックアップ3を光ディスク上のデータ領域に停止させた状態で、TR信号生成部9により、トラッキングエラー信号としてDPP方式による振幅VdppとDPD方式による振幅Vdpdとを取得する。ディスク判別部10は、取得したVdppおよびVdpdを閾値Vthと比較することで光ディスクの種類を判別する。または、光ピックアップを光ディスク上のデータ領域およびシステムリードイン領域に停止させた状態で、トラッキングエラー信号の振幅Vdataおよび振幅Vleadを取得しこれらを比較する。
【選択図】図1
Description
本発明は、大容量光ディスクを含めその種類を判別可能な光ディスク装置及び光ディスクの判別方法に関する。
青色レーザ光を用いた大容量光ディスクとして、BD(Blu−ray Disk)とHD−DVD(High Difinition DVD)が規格化され、これらに対応した光ディスク装置が発表されている。さらに、従来のCDやDVDを含め、これら全ての光ディスクに対応できる3波長レーザ型光ディスク装置も開発されているが、この装置では、装着された光ディスクの種類を的確に判別せねばならない。
従来のディスク判別法では、ディスク表面から記録面までの距離の違い(すなわち焦点深度)を利用して、装着されたディスクの種別を判別する方法を用いている。しかしながら、DVDとHD−DVDとは、ディスク表面から記録面までの距離が同一であるため、この方法だけでは判別することができない。
そこで特許文献1では、レーザ光をディスクにフォーカス合わせ、光ピックアップをディスク径方向に移動させたときに出力されるプッシュプル信号の周期に基づいて、DVDとHD−DVDとを判別する方法を開示している。また、特許文献2では、HD−DVDではシステムリードイン領域とデータ領域とでトラックピッチが異なることを利用し、光ピックアップをディスクの径方向に移動させ、トラックピッチが変化したか否かを検出してDVDとHD−DVDを判別する方法を開示している。
上記特許文献1や特許文献2に記載の技術は、ディスク判別のために、いずれも光ピックアップをディスク径方向に移動(シーク)させてトラックピッチの違いを検出する方式である。そのために、判別のためにピックアップを移動させる新たな工程が必要になり、また、光ピックアップの移動時はその速度を正確に制御する必要がある。光ディスク装置の記録再生の高速化を実現するために、装着されたディスクを迅速に判別せねばならず、上記特許文献に記載の方法では限界がある。
本発明の目的は、DVDとHD−DVDを搭載可能で、それらの判別をより迅速に行う光ディスク装置およびディスク判別方法を提供することである。
本発明の光ディスク装置は、装着された光ディスクを回転するスピンドルモータと、光ディスクにレーザ光を照射しその反射光を検出する光ピックアップと、光ピックアップを光ディスクの半径方向に移動させるスレッドモータと、光ピックアップで検出した信号からトラッキングエラー信号を生成するトラッキングエラー信号生成部と、トラッキングエラー信号の振幅を閾値と比較し光ディスクの種類を判別するディスク判別部とを備える。そして、光ピックアップを光ディスク上のデータ領域に停止させた状態で、トラッキングエラー信号として差動プッシュプル方式(以下、DPP方式)による振幅Vdppと位相差検出方式(以下、DPD方式)による振幅Vdpdとを取得し、ディスク判別部は、取得した振幅Vdppおよび振幅Vdpdを閾値Vthと比較することで光ディスクの種類を判別する。
また本発明の光ディスク装置は、装着された光ディスクを回転するスピンドルモータと、光ディスクにレーザ光を照射しその反射光を検出する光ピックアップと、光ピックアップを光ディスクの半径方向に移動させるスレッドモータと、光ピックアップで検出した信号からDPP方式のトラッキングエラー信号を生成するトラッキングエラー信号生成部と、トラッキングエラー信号の振幅を比較し上記光ディスクの種類を判別するディスク判別部とを備える。そして、光ピックアップを光ディスク上のデータ領域およびシステムリードイン領域またはこれに対応するリードイン領域に停止させた状態で、トラッキングエラー信号の振幅Vdataおよび振幅Vleadを取得し、ディスク判別部は、取得した振幅Vdataと振幅Vleadを比較することで光ディスクの種類を判別する。
本発明の光ディスクの判別方法は、光ディスクを回転させ、光ピックアップを光ディスク上のデータ領域に停止させた状態で反射光を検出し、検出した信号からトラッキングエラー信号としてDPP方式による振幅VdppとDPD方式による振幅Vdpdとを取得し、取得した振幅Vdppおよび振幅Vdpdを閾値Vthと比較することで光ディスクの種類を判別する。
また本発明の光ディスクの判別方法は、光ディスクを回転させ、光ピックアップを光ディスク上のデータ領域およびシステムリードイン領域またはこれに対応するリードイン領域に停止させた状態で反射光を検出し、それぞれの領域で検出した信号からDPP方式のトラッキングエラー信号の振幅Vdataおよび振幅Vleadを取得し、取得した振幅Vdataと振幅Vleadを比較することで光ディスクの種類を判別する。
本発明によれば、DVDとHD−DVDを搭載可能な光ディスク装置において、より迅速にディスクを判別し、記録又は再生動作の高速化に寄与する。
図1は、本発明による光ディスク装置の一実施例を示すブロック図である。本装置は3波長レーザ対応型であり、光ディスク1として、大容量光ディスクであるBDとHD−DVD、および従来の各種DVD(DVD−ROM,DVD−RAM,DVD−R,DVD−RW,DVD+R,DVD+RW)やCDなどを装着可能である。光ディスク1は、スピンドルモータ2により回転され、光ピックアップ3は、スレッドモータ4により光ディスク1の径方向に移動する。光ピックアップ3からは、図示しない対物レンズを介して所定波長で所定強度のレーザ光を照射し、装着された光ディスク1の種類を判別するとともに、光ディスク1への信号の記録または再生を行う。その際対物レンズは図示しないアクチュエータにより、フォーカス方向およびトラッキング方向に微小移動させる。サーボ回路5は、スピンドルモータ2、スレッドモータ4およびアクチュエータを制御する。照射するレーザ光はレーザドライバ6で制御される。光ディスク1からの反射光は光ピックアップ3内の検出器で電気信号に変換する。この検出信号を基に、FE信号生成部7はフォーカスエラー信号(FE信号)を、PE信号生成部8は和信号(PE信号)を、TE信号生成部9はトラッキングエラー信号(TE信号)をそれぞれ生成する。マイコン(ディスク判別部)10はこれらの信号のレベル(振幅)を閾値と比較してディスクの種類を判別する。EEPROM11には、光ディスク判別に必要な各信号レベルの閾値を記憶し格納している。
ここでTE信号生成部9は、差動プッシュプル方式(Differential Push−Pull、以下DPP方式)と位相差検出方式(Differential Phase Detection、以下DPD方式)の両方式でトラッキングエラー信号を生成する。
DPP方式は、案内溝を設けた記録用トラックが螺旋状に形成されている光ディスクに対して有効である。DPP方式は、光ディスクに照射するレーザ光をメインビームとサブビームに分割し、メインビームに対して1/2トラックだけずらした位置にサブビームを照射し、メインビームによるトラッキングエラー信号とサブビームによるトラッキングエラー信号の差分を取りトラッキングエラー信号とするものである。
一方DPD方式は、再生専用の光ディスクのように上記案内溝がなく、情報信号に対応して形成された凹凸のピット列から位相差を検出してトラッキングエラー信号とするものである。DPD方式は、当然ながら、未記録の記録用光ディスクには適用できないが、記録済の記録用光ディスクのに対しては適用可能である。
図2は、図1で示したトラッキングエラー信号生成部9の詳細な構成を示す図である。ここでは、DPD方式によるTE信号とDPP方式によるTE信号をどのように生成するかを説明する。
光ピックアップ3の受光素子は3ビーム方式に対応するため、受光領域を分割した複数個のディテクタ20を有する。メインビームに対するディテクタの出力信号をA〜D、サブビームに対するディテクタの出力信号をE,Fとする。
まず、DPD方式のTE信号生成を述べる。位相差検出回路21はピット列からの信号Aと信号Bの位相差を検出し、位相差検出回路22はピット列からの信号Cと信号Dの位相差を検出する。光スポットがピットの中心位置にあればこれらは同位相であるが、中心位置からずれると位相差が発生する。そして両者を加算器23にて加算し、DPD方式のTE信号を生成する。
次に、DPP方式のTE信号生成を述べる。メインビームに関して、加算器24は案内溝からの信号Aと信号Dを加算し(A+D)、加算器25は案内溝からの信号Bと信号Cを加算する(B+C)。減算器26はこれらを減算し((A+D)−(B+C))、メインプッシュプル信号(MPP信号)を得る。またサブビームに関して、減算器27は信号Eから信号Fを減算し(E−F)、サブプッシュプル信号(SPP信号)を得る。ゲイン調整器28はこれをk倍して、MPP信号とほぼ同一振幅になるよう調整する。ここでMPP信号とSPP信号は逆位相である。そして減算器29は、MPP信号からSPP信号(k倍後)を減算してDPP方式のTE信号を生成する。
本実施例におけるディスク判別法の概要は次の通りである。
<判別法1>:光ディスクからの反射光(PE信号)を用いて表面から記録面までの深さ(焦点深度)dを求める。これにより、BD(d=0.1mm)、CD(d=1.2mm)、DVDとHD−DVD(d=0.6mm)の判別を行う。
<判別法2>:DPP方式とDPD方式のトラッキングエラー信号(TE信号)を用いてDVDとHD−DVDの判別を行う。その際光ピックアップをディスク上のデータ領域に停止させて、DPP方式とDPD方式のTE信号の振幅及びそれらの振幅比を閾値と比較する。
<判別法3>:DPP方式のTE信号を用いて、データ領域およびシステムリードイン領域(またはこれに対応するリードイン領域)での振幅比を閾値と比較してDVDとHD−DVDの判別を行う。
<判別法1>:光ディスクからの反射光(PE信号)を用いて表面から記録面までの深さ(焦点深度)dを求める。これにより、BD(d=0.1mm)、CD(d=1.2mm)、DVDとHD−DVD(d=0.6mm)の判別を行う。
<判別法2>:DPP方式とDPD方式のトラッキングエラー信号(TE信号)を用いてDVDとHD−DVDの判別を行う。その際光ピックアップをディスク上のデータ領域に停止させて、DPP方式とDPD方式のTE信号の振幅及びそれらの振幅比を閾値と比較する。
<判別法3>:DPP方式のTE信号を用いて、データ領域およびシステムリードイン領域(またはこれに対応するリードイン領域)での振幅比を閾値と比較してDVDとHD−DVDの判別を行う。
DVDとHD−DVDの判別は、上記判別法2または判別法3により行うものであるが、その原理を説明する。
図3は、HD−DVDとDVDの記録フォーマットを比較して示した図である。HD−DVDとDVDでは周知のようにそのトラックピッチTpが異なる。まずそれぞれのデータ領域31,32で比較すると、HD−DVDではTp=0.4μm、DVDではTp=0.74μmである。また、HD−DVDでは、システムリードイン領域33ではTp=0.68μmであり、データ領域31のTp値と異なる。なおDVDでは、リードイン領域34のTp値はデータ領域32のTp値と等しい。
本実施例では、これらのトラックピッチTpの値に着目して、Tpの違いによりトラッキングエラー信号の振幅が異なることを利用し、TE信号の振幅の差として検出する。さらに判別法2では、DPP方式とDPD方式の振幅比も評価しているが、これはTpとレーザスポット径との関係によるDPP方式の振幅減少を捉えて判別に利用するものである。本実施例では、検出するのはTE信号の振幅であるから、TE信号測定時に光ピックアップをディスク径方向に移動(シーク)する必要がない。よって測定に要する時間が短縮し、迅速なディスク判別が可能になる。光ピックアップを所望の領域(例えばデータ領域)に停止した状態であっても、ディスク偏芯により光ピックアップはトラックを横切ることになり、Sin波状のTE信号が得られる。その振幅はトラックずれ量すなわちトラックピッチに依存するから、TE信号の振幅を比較することでトラックピッチの差を検出することができる。
図4は、上記<判別法1>と<判別法2>を組み合わせたディスク判別のフローチャートを示す図である。ここでは、全ての種類(BD,DVD,CD,HD−DVD)のディスクの判別法を説明する。
まずレーザ光をBD用に切り換えて装着された光ディスクに照射する(S101)。ピックアップ内の対物レンズを光ディスク面側に移動させながら、PE信号生成部8により反射光の和信号(PE信号)の強度を測定する(S102)。レーザビームスポットが記録面に達するとPE信号レベルが最大になることから、ディスク表面から記録面までの深さdを求める(S103)。深さd=0.1mmであれば当該ディスクはBDであると判別する(S104)。深さdが0.1mmでなければ、DVD用レーザに切り換え(S105)、同様にPE信号を測定する(S106)。記録面深さdを求め(S107)、d=1.2mmであれば当該ディスクはCDであると判別する(S108)。
BDでもCDでもない場合には(S107でNo)、DVD用レーザ光のままディスクを回転させ、ピックアップをディスク上のデータ領域(図3の符号31,32)に移動させる。そしてフォーカスサーボをON(S109)、トラッキングサーボをOFFにして、TE信号生成部9にてDPP方式とDPD方式のトラッキングエラー信号(TE信号)を測定する(S110)。測定したTE信号の振幅をそれぞれVdpp、Vdpdとし、閾値Vthと比較する(S111)。VdppまたはVdpdの少なくとも一方が閾値Vthよりも大きければ、当該ディスクはDVD(ただしDVD±RW以外)と判別する(S112)。ここに「VdppまたはVdpdの少なくとも一方」としたのは、未記録ディスクではピットが形成されていないので、Vdpdの振幅は評価対象にならないからである。またDVD±RWを除外したのは、他のDVDに比べてVdpp,Vdpdの値が小さいので、閾値VthだけではHD−DVDとの区別がつかないからである。
HD−DVDとDVD±RWの判別を行うため、振幅Vdppと振幅Vdpdの比を求め、振幅比Vdpp/Vdpdを閾値Rthと比較する(S113)。振幅比Vdpp/VdpdがRthよりも大きければ当該ディスクはDVD±RWと判別し(S114)、Rth以下であれば当該ディスクはHD−DVDと判別する(S115)。すなわち、振幅Vdppおよび振幅Vdpdのいずれも閾値Vth以下であり、かつ振幅比Vdpp/Vdpdが閾値Rth以下である場合、当該光ディスクはHD−DVDであると判別する。以上により、全ての種類(BD,DVD,CD,HD−DVD)を判別することができる。
図5は、図4のHD−DVDとDVDとの判別で用いるTE信号の振幅と閾値との関係を示す図である。まずTE振幅値VdppまたはVdpdが閾値Vthよりも大きければ、DVD(ただしDVD±RWを除く)51であると判別する(S111,S112)。この閾値Vthは例えば550mVが適当である。また、VdppとVdpdのいずれも閾値Vth以下であれば、振幅比Vdpp/Vdpdを評価する。Vdpp/Vdpdが閾値Rthよりも大きければDVD±RW52であり、Rth以下であればHD−DVD53であると判別する(S113,S114,S115)。これは、HD−DVDはTpが小さいのにもかかわらずスポット径の大きなDVD用レーザ光を照射しているため、スポットが隣接トラックにかかりVdppが小さくVdpp/Vdpdを低下させるからである。この閾値Rthは例えば0.3が適当である。
図6は、上記<判別法3>によるHD−DVDとDVDのディスク判別のフローチャートを示す図である。この場合、上記<判別法1>を組み合わせることで全ての種類のディスクを判別することができるが、<判別法1>については上記図4と同様なのでここでは省略する。<判別法3>では、ディスク上の2つの領域(データ領域とシステムリードイン(SLI)領域)のTE信号を測定するのであるが、測定順序を変えた2通りの方法がある。図6(a)はSLI領域から先に測定する場合、(b)はデータ領域から先に測定する場合である。
図6(a)では、DVD用レーザ光にてフォーカスサーボONとして(S201)、ピックアップ(対物レンズ)をHD−DVDのSLI領域(図3の符号33)に移動させる。DVDディスクの場合には、リードイン領域34の中のSLI領域に対応する領域(符号33’)に移動させる(S202)。TE信号生成部9にてDPP方式のトラッキングエラー信号(TE信号)を測定し、測定したTE信号の振幅をVleadとする(S203)。次にピックアップをデータ領域(符号31,32)に移動させる(S204)。再度DPP方式のTE信号を測定し、測定したTE信号の振幅をVdataとする(S205)。振幅Vleadと振幅Vdataの比を求め、振幅比Vlead/Vdataを閾値Rthと比較する(S206)。振幅比Vlead/VdataがRthよりも大きければ当該ディスクはHD−DVDであると判別し(S207)、Rth以下であれば当該ディスクはDVDであると判別する(S208)。具体的には、HD−DVDにおける振幅比Vlead/Vdataは5倍程度になるので、閾値Rthはこれを判別するための値(例えば3程度)に設定すればよい。
一方図6(b)では、DVD用レーザ光にてフォーカスサーボONとして(S211)、ピックアップ(対物レンズ)をHD−DVDまたはDVDのデータ領域(図3の符号31,32)に移動させる(S212)。TE信号生成部9にてDPP方式のTE信号を測定し、測定したTE信号の振幅をVdataとする(S213)。測定を行った位置から、HD−DVDのSLI領域33またはDVDのSLI領域に対応する領域33’へ向かって、ピックアップを所定量(例えば50μm)だけ移動させる(S214)。移動先がSLI領域の存在する位置を超えているかどうかを判定する(S215)。超えていなければ再度DPP方式のTE信号を測定し、測定したTE信号の振幅をVleadとする(S216)。振幅Vleadと振幅Vdataの比を求め、振幅比Vlead/Vdataを閾値Rthと比較する(S217)。振幅比Vlead/VdataがRthよりも大きければ、HD−DVDのSLI領域33が存在したと判断し、当該ディスクはHD−DVDであると判別する(S218)。振幅比がRth以下であればS214に戻り、ピックアップを再度所定量だけ移動させ、TE信号を測定して振幅Vleadを更新する。移動を繰り返し、移動先がSLI領域の存在する位置を超えた場合(S215でYes)には測定を止める。この場合、S217の判定では振幅比はRth以下であり、当該ディスクにはSLI領域33が存在せずDVDであると判別する(S219)。
図7は、図6のHD−DVDとDVDとの判別におけるピックアップの移動方法を示す図である。(a)(b)はそれぞれ図6(a)(b)に対応する。
(a)の移動方法は、測定1、測定2の順にディスク上の2点だけでTE信号を測定すれば良いので、判別処理を短時間で行うことができる。しかしながら、測定1を行うSLI領域71は非常に狭いため(約200μm幅)、SLI領域71へのピックアップ(対物レンズ)の位置決めは難しくなる。もし測定1の位置決めが失敗すると、ディスク判別結果が誤ることになるので、位置決めが正しく行われたことを確認する手段を設けるのが良い。
(b)の移動方法は、まずデータ領域72でTE信号の測定を開始し(測定1)、ピックアップを微小量送りながらTE信号を測定してSLI領域へ到達させる(測定n)ので、判別処理に要する時間が長くなる。しかしながら、狭いSLI領域71であってもその領域内へ確実にピックアップを到達させることができるので、判別結果の信頼性が高い。このように移動方法(a)(b)には一長一短があり、装置の状況に合わせて適宜選択すればよい。
このように、本実施例のディスク判別法では、トラッキングエラー信号の振幅を利用するのであるから、信号測定時に光ピックアップをディスク径方向に移動する必要がない。よって測定に要する時間が短縮し、迅速なディスク判別が可能になる。
1…光ディスク、2…スピンドルモータ、3…光ピックアップ、4…スレッドモータ、5…サーボ回路、6…レーザドライバ、7…FE信号生成部、8…PE信号生成部、9…TE信号生成部、10…マイコン(ディスク判別部)、11…EEPROM、31,32…データ領域、33…システムリードイン領域、34…リードイン領域。
Claims (10)
- 装着された光ディスクを回転するスピンドルモータと、
上記光ディスクにレーザ光を照射しその反射光を検出する光ピックアップと、
該光ピックアップを光ディスクの半径方向に移動させるスレッドモータと、
上記光ピックアップで検出した信号からトラッキングエラー信号を生成するトラッキングエラー信号生成部と、
上記トラッキングエラー信号の振幅を閾値と比較し上記光ディスクの種類を判別するディスク判別部とを備え、
上記光ピックアップを上記光ディスク上のデータ領域に停止させた状態で、上記トラッキングエラー信号として差動プッシュプル方式(以下、DPP方式)による振幅Vdppと位相差検出方式(以下、DPD方式)による振幅Vdpdとを取得し、上記ディスク判別部は、取得した振幅Vdppおよび振幅Vdpdを閾値Vthと比較することで上記光ディスクの種類を判別することを特徴とする光ディスク装置。 - 請求項1記載の光ディスク装置において、
前記ディスク判別部は、前記取得した振幅Vdppと振幅Vdpdとの振幅比Vdpp/Vdpdを求め、これを閾値Rthと比較することで前記光ディスクの種類を判別することを特徴とする光ディスク装置。 - 請求項2記載の光ディスク装置において、
前記ディスク判別部は、前記取得した振幅Vdppおよび振幅Vdpdのいずれも閾値Vth以下であり、かつ前記振幅比Vdpp/Vdpdが閾値Rth以下である場合、前記光ディスクはHD−DVDであると判別することを特徴とする光ディスク装置。 - 装着された光ディスクを回転するスピンドルモータと、
上記光ディスクにレーザ光を照射しその反射光を検出する光ピックアップと、
該光ピックアップを光ディスクの半径方向に移動させるスレッドモータと、
上記光ピックアップで検出した信号からDPP方式のトラッキングエラー信号を生成するトラッキングエラー信号生成部と、
上記トラッキングエラー信号の振幅を比較し上記光ディスクの種類を判別するディスク判別部とを備え、
上記光ピックアップを上記光ディスク上のデータ領域およびシステムリードイン領域またはこれに対応するリードイン領域に停止させた状態で、上記トラッキングエラー信号の振幅Vdataおよび振幅Vleadを取得し、上記ディスク判別部は、取得した振幅Vdataと振幅Vleadを比較することで上記光ディスクの種類を判別することを特徴とする光ディスク装置。 - 請求項4記載の光ディスク装置において、
前記ディスク判別部は、前記取得した振幅Vleadと振幅Vdataとの振幅比Vlead/Vdataを求め、これが閾値Rthより大きい場合、前記光ディスクはHD−DVDであると判別することを特徴とする光ディスク装置。 - 装着された光ディスクに光ピックアップからレーザ光を照射し、その反射光を検出して上記光ディスクの種類を判別する光ディスクの判別方法において、
上記光ディスクを回転させ、上記光ピックアップを上記光ディスク上のデータ領域に停止させた状態で反射光を検出し、
検出した信号からトラッキングエラー信号としてDPP方式による振幅VdppとDPD方式による振幅Vdpdとを取得し、
取得した振幅Vdppおよび振幅Vdpdを閾値Vthと比較することで上記光ディスクの種類を判別することを特徴とする光ディスクの判別方法。 - 請求項6記載の光ディスクの判別方法において、
さらに、前記取得した振幅Vdppと振幅Vdpdとの振幅比Vdpp/Vdpdを求め、これを閾値Rthと比較することで前記光ディスクの種類を判別することを特徴とする光ディスクの判別方法。 - 装着された光ディスクに光ピックアップからレーザ光を照射し、その反射光を検出して上記光ディスクの種類を判別する光ディスクの判別方法において、
上記光ディスクを回転させ、上記光ピックアップを上記光ディスク上のデータ領域およびシステムリードイン領域またはこれに対応するリードイン領域に停止させた状態で反射光を検出し、
それぞれの領域で検出した信号からDPP方式のトラッキングエラー信号の振幅Vdataおよび振幅Vleadを取得し、
取得した振幅Vdataと振幅Vleadを比較することで上記光ディスクの種類を判別することを特徴とする光ディスクの判別方法。 - 請求項8記載の光ディスクの判別方法において、
初めに、前記光ピックアップを前記光ディスク上のシステムリードイン領域またはこれに対応するリードイン領域に移動させて、前記トラッキングエラー信号の振幅Vleadを取得し、
次に、前記光ピックアップを前記光ディスク上のデータ領域に移動させて、前記トラッキングエラー信号の振幅Vdataを取得することを特徴とする光ディスクの判別方法。 - 請求項8記載の光ディスクの判別方法において、
初めに、前記光ピックアップを前記光ディスク上のデータ領域に移動させて、前記トラッキングエラー信号の振幅Vdataを取得し、
次に、前記光ピックアップを前記光ディスク上のシステムリードイン領域またはこれに対応するリードイン領域に向けて所定量だけ移動させて、前記トラッキングエラー信号の振幅Vleadを取得し、
前記光ピックアップの移動先が前記システムリードイン領域またはこれに対応するリードイン領域を超えるまで前記光ピックアップを所定量だけ繰り返して移動させ、移動する毎に振幅Vleadを取得して更新することを特徴とする光ディスクの判別方法。
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