JP2008157927A - センサ素子、センサ素子製造方法およびガスセンサ - Google Patents

センサ素子、センサ素子製造方法およびガスセンサ Download PDF

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Abstract

【課題】複数の固体電解質体を厚さ方向に貫通するスルーホールを有するとともに、スルーホールに配置された導電層により形成される通電経路が不良となり難いセンサ素子を提供すること。
【解決手段】NOxセンサ2に備えられるガスセンサ素子4の製造方法では、導電層形成工程において、第2固体電解質基板125および第1固体電解質基板127ごとに第1導電層137、第2導電層138を形成した後、積層工程において、第1外部導電層145と第2外部導電層149を接触させつつ、第2固体電解質基板125および第1固体電解質基板127を積層する。
【選択図】図5

Description

本発明は、長手方向に延びる板型形状に形成された複数の固体電解質体と、複数の固体電解質体を厚さ方向に貫通するスルーホールと、スルーホールの内部に配置されて導通経路を形成する導電層と、固体電解質体と導電層とを電気的に絶縁する絶縁層と、を備えるセンサ素子に関するものであり、そのようなセンサ素子の製造方法に関するものであり、そのようなセンサ素子を備えるガスセンサに関する。
従来より、長手方向に延びる板型形状に形成された複数の板型部材(固体電解質体、絶縁性部材など)を積層してなるセンサ素子が知られている(特許文献1:図3)。
このようなセンサ素子においては、板型部材の表面側に配置される第1電極部と板型部材の裏面側に配置される第2電極部とを電気的に接続するために、板型部材を厚さ方向に貫通するスルーホールに配置された導電層を介して、第1電極部材と第2電極部材とを電気的に接続する構成を採用することがある。
また、スルーホールは、1枚の板型部材を貫通するスルーホールに限られることはなく、複数の板型部材を貫通するスルーホールを連結させて用いられることがある。このような連結されたスルーホールを有するセンサ素子においては、スルーホールの内部に配置される導電層が、複数の板型部材を厚さ方向に貫く通電経路を形成している(特許文献2)。
例えば、特許文献2においては、当該文献の図17に記載のように、スペーサ5のスルーホール54及び基板80のスルーホール77を利用して、酸素センサ部3の電極12,13のリード12b,13bが端子78に接続されている。つまり、スルーホール54,77からなるスルーホールが複数の板型部材(スペーサ5および基板80)を貫通するように形成されており、このスルーホールの内部に配置される導電性部材が通電経路を形成している。
特開2001−242129号公報(図3など) 特開平9−105737号公報(図17など)
しかしながら、複数の板型部材を貫通するスルーホールは、板型部材の合計厚さ寸法が大きいために深さ寸法(長さ寸法)が大きくなるため、内部の導電層を適切に配置することができずに、導電層からなる通電経路が不良(断線状態)となる虞がある。
つまり、長さ寸法が大きいスルーホールにおいては、その内部に導電層を挿入する作業が難しくなるため、導電層の挿入作業時においてスルーホールの途中で導電層が途切れてしまい、通電経路が不良(断線状態)となる場合がある。
そこで、本発明はこうした問題に鑑みなされたものであり、複数の固体電解質体を厚さ方向に貫通するスルーホールを有するとともに、スルーホールに配置された導電層により形成される通電経路が不良となり難いセンサ素子を提供すること、そのようなセンサ素子の製造方法を提供すること、そのようなセンサ素子を備えるセンサを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、第1表面から該第1表面の反対側に位置する第1裏面に向かって貫通する第1スルーホールを有する板状の第1固体電解質層と、第2表面から該第2表面の反対側に位置する第2裏面に向かって貫通すると共に、第1スルーホールと連結する第2スルーホールを有し、第1裏面と第2表面とを直接または他部材を介して接触させて第1固体電解質層と積層した板状の第2固体電解質層と、を有するセンサ素子であって、第1固体電解質層は、第1スルーホールの内表面上に設けられた第1内部絶縁層と、第1内部絶縁層と連結し、第1裏面上に設けられた第1外部絶縁層と、第1内部絶縁層上に設けられた第1内部導電層と、第1内部導電層と連結し、第1内部絶縁層上に設けられた第1外部導電層と、を有し、第2固体電解質層は、第2スルーホールの内表面上に設けられた第2内部絶縁層と、第2内部絶縁層と連結し、第2表面上に設けられた第2外部絶縁層と、第2内部絶縁層上に設けられた第2内部導電層と、第2内部導電層と連結し、第2内部絶縁層上に設けられた第2外部導電層と、を有し、第1外部導電層と第2外部導電層とが接触していることを特徴とするセンサ素子である。
このセンサ素子においては、第1固体電解質層の第1スルーホール内に第1内部導電層を、第1裏面上に第1外部導電層をそれぞれ設けている。また、第2固体電解質層の第2スルーホール内に第2内部導電層を、第2表面上に第2外部導電層をそれぞれ設けている。このようなセンサ素子は、第1固体電解質層、第2固体電解質層ごとに第1内部導電層、第1外部導電層(以下、第1導電層と言う)、第2内部導電層及び第2外側導電層(以下、第2導電層と言う)を適切に形成した上で第1固体電解質層、及び第2固体電解質層を積層することで、積層された第1固体電解質層及び第2固体電解質層を貫く第1スルーホール及び第2スルーホール(換言すれば、長さ寸法が大きいスルーホール)においても、通電経路を適切に形成できる。
つまり、第1スルーホール及び第2スルーホールそれぞれの長さ寸法は、積層された第1固体電解質層及び第2固体電解質層における連結されたスルーホールに比べて短いことから、第1導電層及び第2導電層の挿入作業が容易となり、第1導電層及び第2導電層の断線が生じがたくなる。
そして、第1スルーホール及び第2スルーホールに第1導電層及び第2導電層が設けられた第1固体電解質層及び第2固体電解質層を積層して、第1導電層と第2導電層を電気的に接続するにあたり、第1スルーホールや第2スルーホールよりも断面積の大きい第1外部導電層と第2外部導電層が接触させているため、第1導電層と第2導電層との接続状態が良好なものとなる。
これにより、積層された第1固体電解質層及び第2固体電解質層を貫通する連結されたスルーホールにおいても、確実に通電経路を形成することができる。
さらに、第1固体電解質層と第1導電層とを電気的に絶縁する絶縁層、もしくは第2固体電解質層と第2導電層とを電気的に絶縁する絶縁層は、第1内部絶縁層や第2内部絶縁層のみならず第1外部絶縁層や第2外部絶縁層を備えることから、第1固体電解質層と第1外部導電層や、第2固体電解質層と第2外部導電層とが電気的に接続されるのを防止できる。これにより、第1固体電解質層と第1導電層との間や、第2固体電解質層と第2導電層との間(特に、第1固体電解質層と第1外部導電層との間や、第2固体電解質層と第2外部導電層との間)が短絡するのを防止でき、センサ素子の破損(第1固体電解質体や第2固体電解質層のブラックニングなど)が生じるのを防止できる。
さらに、上記のセンサ素子においては、請求項2に記載のように、センサ素を厚み方向に垂直方向から見たときに、第1外部導電層よりも第1外部絶縁層が垂直方向に突出し、且つ第2外部導電層よりも第2外部絶縁層が垂直方向に突出していることが好ましい。
このように、第1外部導電層よりも第1外部絶縁層が突出していると共に、第2外部導電層よりも第2外部絶縁層が突出しているので、第1固体電解質層と第1外部導電層や、第2固体電解質層と第2外部導電層とが電気的に接続されるのをより防止できる。これにより、第1固体電解質層と第1導電層との間や、第2固体電解質層と第2導電層との間が短絡するのを防止できる。さらに、請求項3に記載のように、第1外部導電層よりも第1外部絶縁層が0.1mm以上突出していると共に、第2外部導電層よりも第2外部絶縁層が0.1mm以上突出していることがより好ましい。
次に、上記のセンサ素子においては、請求項4に記載のように、第1外部絶縁層と第2外部絶縁層とは、中間絶縁層を介して接触していることが好ましい。
第1外部導電層よりも第1外部絶縁層を突出させ、且つ第2外部導電層よりも第2外部絶縁層を突出させて、第1外部導電層と第2外部導電層とを接触させると、第1外部絶縁層と第2外部絶縁層との間に空間が形成される場合がある。この空間に中間絶縁層を設けることで、第1固体電解質層と第1導電層とが空間を介して短絡したり、第2固体電解質層と第2導電層とが空間を介して短絡するのを防止できる。なお、この中間絶縁層は、第1外部導電層及び第2外部導電層と接触することがより好ましい。これにより、確実に空間が形成されなくなり、第1固体電解質層と第1導電層との短絡や、第2固体電解質層と第2導電層との短絡を確実に防止できる。
さらに、上記センサ素子においては、請求項5に記載のように、第1固体電解質層と第2固体電解質層とは、中間絶縁層を介して接触していることが好ましい。このように形成された中間絶縁層は、第1固体電解質層と第2固体電解質層とが互いに接触するのを防止することができる。
そして、中間絶縁層を備えるセンサ素子においては、請求項6に記載のように、第1裏面と第2表面との間隔寸法は、10[μm]〜100[μm]の範囲内であることが好ましい。
つまり、第1固体電解質層と第2固体電解質層との間隔寸法を10[μm]以上にすることで、第1固体電解質層と第2固体電解質層との絶縁性を確保できる。
他方、中間絶縁層の厚さ寸法が大きくなると、中間絶縁層を介した熱伝導速度が遅くなり、センサ素子における部位毎の温度差が発生しやすくなり、温度差によって生じる熱膨張差に起因して、第1固体電解質層や第2固体電解質層と中間絶縁層とが剥離してセンサ素子が破損に至る虞がある。そこで、第1固体電解質層と第2固体電解質層との間隔寸法を100[μm]以下にすることで、センサ素子における部位毎の温度差が発生し難くなり、熱膨張差に起因してセンサ素子が破損に至るのを防止できる。
次に、上述のセンサ素子が長手方向に延びる長尺形状を有する場合には、請求項7に記載のように、第1スルーホール及び第2スルーホールは、第1固体電解質層及び第2固体電解質層の長手方向における後端部に形成されており、且つセンサ素子の先端部には発熱部が備えられており、中間絶縁層は、先端部の第1固体電解質層及び第2固体電解質層との間にも配置されており、先端部の中間絶縁層の厚さ寸法は、後端部の中間絶縁層の厚さ寸法よりも小さい、という構成を採ることができる。
このように発熱部を備えるセンサ素子においては、第1スルーホールや第2スルーホールが形成される後端部に比べて、発熱部が備えられる先端部が高温になるため、熱膨張差に起因する第1固体電解質体や第2固体電解質層と中間絶縁層との剥離は、先端部で発生しやすい傾向がある。
これに対して、中間絶縁層は、先端部における厚さ寸法が後端部における厚さ寸法よりも小さく形成されていることから、センサ素子のうち先端部(換言すれば、発熱部の形成部位)は、後端部に比べて、厚さ方向における部位毎の温度差が発生し難くなる。
よって、本発明のセンサ素子によれば、発熱部を備える場合であっても、発熱部の形成部位における温度差が発生し難い構成となるため、熱膨張差に起因してセンサ素子が破損に至るのを防止できる。
なお、センサ素子における先端側とは、長手方向における両端のうち検出対象物にさらされる部分を有する側を意味しており、センサ素子における後端側とは、長手方向の両端のうち先端側とは反対側を意味する。
そして、上記のセンサ素子においては、例えば、請求項8に記載のように、中間絶縁層は、第1固体電解質層と第2固体電解質層との間のうち、先端部から後端部にかけて連続して形成されるとともに、先端部に近づくに従い厚さ寸法が小さくなる寸法変化部を備えることが好ましい。
このように、中間絶縁層に寸法変化部を備えることで、先端部における厚さ寸法と後端部における厚さ寸法とがそれぞれ異なる大きさの中間絶縁層を容易に実現することができる。
なお、中間絶縁層の寸法変化部は、例えば、センサ素子の長手方向に沿って段階的に厚さ寸法が変化する段差形状に形成しても良く、あるいは、センサ素子の長手方向に沿って緩やかに厚さ寸法が変化するテーパ形状に形成しても良い。
さらに、上記のガスセンサ素子は、請求項9に記載のように、第1表面上に設けられ、第1内部絶縁層と連結した第3外部絶縁層と、該第3外部絶縁層上に設けられ、第1内部導電層と連結する第3外部導電層とを有し、第1固体電解質層の後端側には、面取り部が形成されており、該面取り部の表面には、第3外部絶縁層が露出していることが好ましい。
第1固体電解質層が最外層の場合には、センサ素子の角部の欠けを防止するために面取り部が形成されている。また、第1固体電解質層が第1表面上には、外部と電気的接続を行う第3外部導電層が形成される場合がある。この場合、面取り部に第3外部絶縁層が形成されていることで、第1固体電解質層と第3外部導電層とが短絡することを確実に防止できる。
次に、上記目的を達成するためになされた請求項10に記載の発明は、第1表面から第1表面の反対側に位置する第1裏面に向かって貫通する第1スルーホールを有する板状の第1固体電解質層と、第2表面から該第2表面の反対側に位置する第2裏面に向かって貫通すると共に、前記第1スルーホールと連結する第2スルーホールを有し、前記第1裏面と前記第2表面とを直接または他部材を介して接触させて前記第1固体電解質層と積層した板状の第2固体電解質層とを有するセンサ素子の製造方法であって、積層される前の前記第1固体電解質層の前記第1スルーホールの内表面に第1内部絶縁層を形成すると共に、前記第1裏面上に、前記第1内部絶縁層と連結する第1外部絶縁層を形成する、及び前記第2固体電解質層の前記第2スルーホールの内表面に第2内部絶縁層を形成すると共に、第2表面上の前記第2内部絶縁層と連結する第2外部絶縁層を形成する絶縁層形成工程と、前記第1内部絶縁層上に第1内部導電層を形成すると共に、前記第1外部絶縁層上に、前記第1内部導電層と連結する第1外部導電層を形成する、及び、前記第2内部絶縁層上に第2内部導電層を形成すると共に、前記第2外部絶縁上に、前記第2内部導電層と連結する第2外部導電層を形成する導電層形成工程と、前記第1外部導電層と第2外部導電層とを接触させつつ、前記第1固体電解質層と前記第2固体電解質層とを積層する積層工程と、を有することを特徴とする。
このように、絶縁層形成工程において第1内部絶縁層、第1外部絶縁層、第2内部絶縁層、および第2外部絶縁層を有する絶縁層を形成することで、その後の導電性部材形成工程において第1導電層や第2導電層が形成された後に、第1導電層や第2導電層と第1固体電解質層や第2固体電解質層とが接触するのを、絶縁層によって防止できる。このため、このセンサ素子の製造方法によれば、第1導電層や第2導電層と第1固体電解質層や第2固体電解質層との間に短絡が生じることを防止できるセンサ素子を製造できる。
また、このセンサ素子製造方法では、導電性部材形成工程において、第1固体電解質層及び第2固体電解質層ごとに第1導電層、第2導電層を形成した後、積層工程において、第1外部導電層と第2外部導電層を接触させつつ、第1固体電解質層と第2固体電解質層を積層する。このように、第1固体電解質層の第1スルーホールや第2固体電解質層の第2スルーホール(換言すれば、長さ寸法が小さいスルーホール)に対して第1導電層や第2導電層を挿入することから、導電性部材を挿入する作業が容易となる。
これにより、本発明のセンサ素子製造方法によれば、第1導電層と第1固体電解質層との間や第2導電層と第2固体電解質層との間が短絡することを防止できるかつ、第1導電層と第2導電層とが確実に接続されたセンサ素子を製造することができる。
次に、上記目的を達成するためになされた請求項11に記載の発明は、軸線方向に延び、先端部が測定対象ガスに向けられる検出素子と、検出素子の先端部および後端部を自身から突出させて当該検出素子の周囲を取り囲む主体金具と、該検出素子と該主体金具との間に配置され、該検出素子を該主体金具に支持する支持部材と、を有するガスセンサであって、検出素子は、請求項1から9のいずれかに記載のセンサ素子であること、を特徴とするガスセンサである。
このガスセンサは、検出素子が請求項1から9のいずれかに記載のセンサ素子で構成されていることから、検出素子の内部におけるスルーホールを介した通電経路が不良となり難いため、通電経路の不良に起因するガス検出精度の低下を抑制でき、センサとしてのガス検出精度が低下するのを防止できる。
以下に本発明にかかる実施の形態を図面と共に説明する。
なお、本発明の実施形態として、排気ガスに含まれるNOxを検出するために、内燃機関の排気管に装着されるNOxセンサ2について説明する。
なお、NOxセンサ2は、ガスセンサの一種であって、自動車や各種内燃機関における測定対象となる排ガス中の特定ガスを検出する検出素子(ガスセンサ素子)を備えて構成されている。
(1)NOxセンサ全体の構成
図1は、本発明を適用した実施形態のNOxセンサ2(本発明でいうガスセンサ)の全体構成を示す断面図である。
NOxセンサ2は、排気管に固定するためのネジ部39が外表面に形成された筒状の主体金具38と、軸線方向(NOxセンサ2の長手方向:図中上下方向)に延びる板状形状をなすガスセンサ素子4と、ガスセンサ素子4の径方向周囲を取り囲むように配置される筒状のセラミックスリーブ6と、軸線方向に貫通するコンタクト挿通孔68の内壁面がガスセンサ素子4の後端部の周囲を取り囲む状態で配置される絶縁コンタクト部材66と、ガスセンサ素子4と絶縁コンタクト部材66との間に配置される複数(図1には2個のみ図示)の接続端子10(以下、リードフレーム10ともいう)と、を備えている。
ガスセンサ素子4は、軸線方向に延びる長尺板状形状をなし、測定対象となるガスに向けられる先端側(図中下方:軸線方向先端部)に検出部8が形成され、後端側(図中上方:軸線方向後端部)の外表面のうち表裏の位置関係となる第1外部21および第2外部23に電極端子部30,31,32,33,34,36が形成されている。
接続端子10は、ガスセンサ素子4と絶縁コンタクト部材66との間に配置されることで、ガスセンサ素子4の電極端子部30,31,32,33,34,36にそれぞれ電気的に接続される。また、接続端子10は、外部からセンサの内部に配設されるリード線46にも電気的に接続されており、リード線46が接続される外部機器と電極端子部30,31,32,33,34,36との間に流れる電流の電流経路を形成する。
主体金具38は、軸線方向に貫通する貫通孔54を有し、貫通孔54の径方向内側に突出する棚部52を有する略筒状形状に構成されている。また、主体金具38は、検出部8を貫通孔54の先端側外部に配置し、電極端子部30,31,32,33,34,36を貫通孔54の後端側外部に配置する状態で貫通孔54に挿通されたガスセンサ素子4を保持するよう構成されている。さらに、棚部52は、軸線方向に垂直な平面に対して傾きを有する内向きのテーパ面として形成されている。
なお、主体金具38の貫通孔54の内部には、ガスセンサ素子4の径方向周囲を取り囲む状態で、環状形状のセラミックホルダ51、粉末充填層53,56(以下、滑石リング53,56ともいう)、および上述のセラミックスリーブ6が、この順に先端側から後端側にかけて積層されている。また、セラミックスリーブ6と主体金具38の後端部40との間には、加締パッキン57が配置されており、セラミックホルダ51と主体金具38の棚部52との間には、滑石リング53やセラミックホルダ51を保持するための金属ホルダ58が配置されている。なお、主体金具38の後端部40は、加締パッキン57を介してセラミックスリーブ6を先端側に押し付けるように、加締められている。
また、主体金具38の先端部41の外周には、ガスセンサ素子4の突出部分を覆う金属製(例えば、ステンレスなど)の二重構造とされたプロテクタ(後述する外部プロテクタ42および内部プロテクタ43)が溶接等によって取り付けられている。
そして、主体金具38の後端側外周には、外筒44が固定されている。また、外筒44の後端側(図1における上方)の開口部には、ガスセンサ素子4の各電極端子部30,31,32,33,34,36とそれぞれ電気的に接続される6本のリード線46(図1では3本が図示)が挿通されるリード線挿通孔61が形成されたグロメット50が配置されている。
また、主体金具38の後端部40より突出されたガスセンサ素子4の後端側(図1における上方)には、絶縁コンタクト部材66が配置される。なお、この絶縁コンタクト部材66は、ガスセンサ素子4の後端側の表面に形成される電極端子部30,31,32,33,34,36の周囲に配置されている。そして、この絶縁コンタクト部材66には、突出部67が形成されており、突出部67は、保持部材69を介して、外筒44に固定されている。
なお、セラミックスリーブ6、セラミックホルダ51、および滑石リング53,56は、本発明でいう支持部材に相当する。
(2)ガスセンサ素子4の構成
ここで、ガスセンサ素子4の概略構造を表す斜視図を、図2に示す。なお、図2では、軸線方向における中間部分を省略してガスセンサ素子4を表している。
ガスセンサ素子4は、検出素子20、ヒータ22、外部中間絶縁層37、電極端子部30,31,32,33,34,36を備えて構成されている。なお、NOxセンサ2に備えられるガスセンサ素子4の概略構成は以下のようである。
まず、ガスセンサ素子4は、軸線方向(図2における左右方向)に延びる板状形状に形成された検出素子20と、同じく軸線方向に延びる板状形状に形成されたヒータ22とが積層されて、長方形状の軸断面を有する板状形状に形成されている。
なお、NOxを検出するための検出素子20は、従来公知のものであるため、その内部構造等の詳細な説明は省略するが、その概略構成は以下のようである。
検出素子20は、固体電解質基板(固体電解質体からなる板状の基板)の両側に多孔質電極を形成した酸素濃淡検知セルと、同じく固体電解質基板の両側に多孔質電極を形成した酸素ポンプセルと、同じく固体電解質基板の上に多孔質電極を形成したNOxセルと、これらの素子の間に積層され、中空の測定ガス室を形成するためのスペーサと、を備えて構成される。
この固体電解質基板は、イットリアを安定化剤として固溶させたジルコニアから形成され、多孔質電極は、Ptを主体に形成される。また、測定ガス室を形成するスペーサは、アルミナを主体に構成されており、中空に形成された測定ガス室の内側には、酸素濃淡検知セルにおける一方の多孔質電極と、酸素ポンプセルにおける一方の多孔質電極が露出するように配置されている。
なお、測定ガス室は、検出素子20の先端側において内部空間として設けられている。そして、検出素子20のうち測定ガス室や多孔質電極などが形成される領域が、ガスセンサ素子4の検出部8である。
また、検出素子20には、測定ガス室と検出素子20の外部とを連通する拡散律速部(図示省略)が形成されている。この拡散律速部は、例えば、アルミナ等からなる多孔質体で構成されており、測定対象ガスが測定ガス室へ流入する際の律速を行う。さらに、検出素子20には、多孔質体で構成された通気部(図示省略)が形成されている。この通気部は、酸素ポンプセルの駆動により移動する酸素を通過させるために使用される。
そして、本実施形態の検出素子20においては、電極端子部30,31,32,33は、検出素子20の積層方向に貫通する連結されたスルーホール(図示省略)に配置されたスルーホール導体(図示省略)を介して、検出素子20の内部に備えられる酸素濃淡検知セルの多孔質電極、酸素ポンプセルの多孔質電極などに電気的に接続されている。なお、連結スルーホールの内周面には絶縁性材料からなる中間絶縁層が形成されているため、スルーホール導体は検出素子20の固体電解質基板には直接には接しておらず、配線部などを介して各セルの多孔質電極に接続されている。
次に、図3に、ガスセンサ素子4のうちヒータ22の発熱抵抗体パターン121が形成される積層面における内部構造を表した断面図を示し、図4に、図3におけるガスセンサ素子4のうちA−A視断面における内部構造を表した断面図を示す。なお、図4では、検出素子20の内部構造については図示を省略している。なお、また、図5は、図4の第2固体電解質基板125、第1固体電解質基板127、内部中間絶縁層129のうちスルーホール部分を拡大した説明図であり、検出素子20の図示は省略している。図3、図4および図5においては、軸線方向における中間部分を省略してガスセンサ素子4を表している。
ヒータ22は、Ptを主体とする発熱抵抗体パターン121と、ジルコニアを主体とする3つの固体電解質基板123,125,127と、アルミナを主体とする内部中間絶縁層129と、外部と接続するための一対の電極端子部34,36と、導電性材料を主体とする第1導電層137、第2導電層138と、を備えて構成されている。
3つの固体電解質基板123、125,127は、長手方向に延びる板型形状に形成されており、ガスセンサ素子4のうち第1外部21から第2外部23に向かう方向にかけて、第3固体電解質基板123、第2固体電解質基板125、第1固体電解質基板127の順に配置されている。そして、第2固体電解質基板125および第1固体電解質基板127は、後端側に外部の厚さ方向に貫通する第2スルーホール133、第1スルーホール134が形成されている。
図4に示すように、発熱抵抗体パターン121は、第3固体電解質基板123と第2固体電解質基板125との間に形成されている。また、図3に示すように、発熱抵抗体パターン121は、ヒータ22の長手方向先端側(図3においては左側が先端側)に備えられる発熱部131と、発熱部131の両端部からそれぞれ後端側(図3においては右側が後端側)に延びる一対のヒータリード部135と、を備えて構成されている。なお、一対のヒータリード部135は、発熱部131の端部から第2スルーホール133にかけて形成されている。
そして、発熱抵抗体パターン121と第3固体電解質基板123との間、または発熱抵抗体パターン121と第2固体電解質基板125との間には、中間絶縁層(図示省略)が形成されている。
第2固体電解質基板125および第1固体電解質基板127は、内部中間絶縁層129を介して積層されており、第1固体電解質基板127の外表面には外部中間絶縁層37が形成されている。なお、第2固体電解質基板125および第1固体電解質基板127にそれぞれ形成された第2スルーホール133、第1スルーホール134は、内部中間絶縁層129のスルーホール136と繋がることにより、第2固体電解質基板125、内部中間絶縁層129、第1固体電解質基板127を積層方向に貫通するスルーホールが形成される。
また、図5に示すように、第2固体電解質基板125および第1固体電解質基板127の第1スルーホール134および第2スルーホール133にそれぞれ備えられる第1導電層137、第2導電層138が互いに接続されて、連結されたスルーホールの一端から他端にいたる導通経路が形成される。
第2固体電解質基板125の第2表面126上のうち、第2スルーホール133の周縁には、第2外部絶縁層139が形成されている。また、第2固体電解質基板125の第2スルーホール133の内表面上には、第2内部絶縁層141が形成されている。また、第1固体電解質基板127の第1裏面128上のうち、第1スルーホール134の周縁には、第1外部絶縁層140が形成されている。また、第1固体電解質基板127の第1スルーホール134の内表面上には、第1内部絶縁層142が形成されている。
また、第1導電層137及び第2導電層138は、第1スルーホール134、第2スルーホール133の内部に設けられ発熱抵抗体パターン121と電極端子部34,36とを電気的に接続している。
具体的には、第1導電層137は、第1内部導電層143及び第1外部導電層145を備えている。このうち、第1内部導電層143は、第1固体電解質基板127において第1スルーホール134の内部(第1内部絶縁層142上)に配置されている。また、第1外部導電層145は、第1内部導電層143に電気的に接続されるとともに、第1外部絶縁層140上に形成されている。
また、第2導電層138は、第2内部導電層147及び第2外部導電層149を備えている。このうち、第2内部導電層147は、第2固体電解質基板125において第2スルーホール133の内部(第2内部絶縁層141上)に配置されている。また、第2外部導電層149は、第2内部導電層147に電気的に接続されるとともに、第2外部絶縁層139上に形成されている。
このように、センサ素子4(ヒータ22)においては、第1固体電解質基板127の第1スルーホール134内に第1内部導電層143を、第1裏面128上に第1外部導電層145をそれぞれ設けている。また、第2固体電解質基板125の第2スルーホール133内に第2内部導電層147を、第2表面126上と第2外部導電層149をそれぞれ設けている。このようなセンサ素子4は、第1固体電解質基板127、第2固体電解質基板125ごとに第1内部導電層143、第1外部導電層145、第2内部導電層147及び第2外側導電層149を適切に形成した上で第1固体電解質基板127、及び第2固体電解質基板125を積層することで、積層された第1固体電解質基板127及び第2固体電解質基板125を貫く第1スルーホール134及び第2スルーホール133においても、通電経路を適切に形成できる。
そして、第1スルーホール134及び第2スルーホール133に第1導電層137及び第2導電層138が設けられた第1固体電解質基板127及び第2固体電解質基板125を積層して、第1導電層137と第2導電層138を電気的に接続するにあたり、第1スルーホール134や第2スルーホール133よりも断面積の大きい第1外部導電層145と第2外部導電層149が接触させているため、第1導電層137と第2導電層138との接続状態が良好なものとなる。
さらに、第1固体電解質基板127と第1導電層137とを電気的に絶縁する絶縁層、もしくは第2固体電解質基板125と第2導電層138とを電気的に絶縁する絶縁層は、第1内部絶縁層142や第2内部絶縁層141のみならず第1外部絶縁層140や第2外部絶縁層139を備えることから、第1固体電解質基板127と第1外部導電層145や、第2固体電解質基板125と第2外部導電層149とが電気的に接続されるのを防止できる。
さらに、第1外部導電層145よりも第1外部絶縁層140が突出している。また、第2外部導電層149よりも第2外部絶縁層139が突出している。具体的には、第1外部絶縁層140及び第2外部絶縁層139の突出部位の距離t1が0.2mmとなっている。
このように、第1外部導電層145よりも第1外部絶縁層140が突出している、及び、第2外部導電層149よりも第2外部絶縁層139が突出しているので、第1固体電解質基板127と第1外部導電層145や、第2固体電解質基板125と第2外部導電層149とが電気的に接続されるのをより防止できる。
さらに、第1外部絶縁層140と第2外部絶縁層139との突出部位には、中間絶縁層129が介されている。これにより、第1外部絶縁層140と第2外部絶縁層139との間を埋めることとなり、第1固体電解質基板127と第1導電層137とが空間を介して短絡したり、第2固体電解質基板125と第2導電層138とが空間を介して短絡するのを防止できる。
さらに、図4に示すように、この中間絶縁層129は、第1固体電解質基板127と第2固体電解質基板125との間に接触している。これにより、第1固体電解質基板127と第2固体電解質基板125とが互いに接触するのを防止することができる。
さらに、第1裏面128と第2表面126との間隔寸法Wは、50μmである。このように、第1固体電解質基板127と第2固体電解質基板125との間隔寸法Wを10[μm]以上にすることで、第1固体電解質基板127と第2固体電解質基板125との絶縁性を確保できる。また、第1固体電解質基板127と第2固体電解質基板125との間隔寸法Wを100[μm]以下にすることで、センサ素子4における部位毎の温度差が発生し難くなり、熱膨張差に起因してセンサ素子4が破損に至るのを防止できる。
次に、図4に示すように、外部中間絶縁層37は、検出素子20およびヒータ22を構成する固体電解質基板のうち少なくとも第1外部21および第2外部23の後端部を覆うように形成されている。なお、外部中間絶縁層37は、アルミナを主体とする絶縁性材料で構成されている。
また、ガスセンサ素子4は、図2に示すように、第1外部21の後端側(図2における右側)に4個の電極端子部30,31,32,33を備えており、第2外部23の後端側に2個の電極端子部34,36を備えている。
このうち、電極端子部30,31,32,33は、検出素子20の第1外部21に形成される外部中間絶縁層37に積層形成されており、電極端子部34,36は、ヒータ22の第2外部23に形成される外部中間絶縁層37に積層形成されている。また、図4に示すように、電極端子部34,36は、ヒータ22の第1導電層137、第2導電層138を介して、発熱抵抗体パターン121に電気的に接続されている。
そして、上述したように、ガスセンサ素子4がNOxセンサ2に組み付けられる場合には、電極端子部30,31,32,33,34,36は、接続端子10に接続される。つまり、電極端子部30,31,32,33,34,36は、ガスセンサ素子4の内部(酸素濃淡検知セル、酸素ポンプセル、NOxセル、発熱抵抗体パターンなど)と外部機器とを接続する通電経路の一部を構成するために備えられる。
(3)ガスセンサ素子4の製造方法
次に、ガスセンサ素子4の製造方法について説明する。
まず、焼成後にガスセンサ素子4となる未焼成積層体を作製する。
未焼成積層体は、所定の材料を積層することで構成されている。
なお、未焼成積層体を構成する所定の材料としては、焼成後にヒータ22の固体電解質基板となる未焼成固体電解質シート、焼成後に外部中間絶縁層37,内部中間絶縁層129となる未焼成絶縁性シート等が含まれる。 なお、本実施形態においては、未焼成絶縁性シートを用いたが、それぞれペーストを塗布することで各部を形成しても良い。
これらのうち、未焼成固体電解質シートは、例えば、ジルコニアを主体とするセラミック粉末に対して、アルミナ粉末やブチラール樹脂などを加えて、さらに混合溶媒(トルエン及びメチルエチルケトン)を混合して生成したスラリーをドクターブレード法によりシート状とし、混合溶媒を揮発させて作製される。
そして、スルーホールが必要となる未焼成固体電解質体シートについては、予め定められたスルーホール形成位置に対してスルーホールを形成するためのスルーホール形成工程が実施される。なお、このとき、ヒータ22の第1固体電解質基板127、第2固体電解質基板125となる未焼成固体電解質体シートには、第1スルーホール134、第2スルーホール133が形成される。
次に、未焼成固体電解質体シートのうち予め定められた形成位置に絶縁層を形成するための絶縁層形成工程が実施される。
具体的には、ヒータ22の第2固体電解質基板125,第1固体電解質基板127となる未焼成固体電解質体シートにおいては、第1スルーホール134、第2スルーホール133の内表面上に第1内部絶縁層142、第2内部絶縁層141が形成される。また、未焼成固体電解質体シートの第1スルーホール134、第2スルーホール133周縁の第2表面126上及び第1裏面128上に、第1外部絶縁層140、第2外部絶縁層139が形成される。
この絶縁層は、アルミナを主体とする絶縁性ペーストを公知の印刷手法(スクリーン印刷など)を用いて印刷し、乾燥させることで形成できる。例えば、絶縁性ペーストの印刷時において、未焼成固体電解質体シートのうち印刷側外部とは反対側の外部におけるスルーホール開口部より、スルーホール内部を減圧することで、スルーホールの内表面上およびスルーホール周縁の外部上に対して、絶縁性ペーストを塗布することができる。
次に、未焼成固体電解質体シートごとに、第1スルーホール134、第2スルーホール133の内表面上およびスルーホール周縁の第2裏面126上及び第1表面128上に対して未焼成導体部を形成するための導電層形成工程が実施される。なお、未焼成導体部は、焼成により第1導電層137、第2導電層138となる。
つまり、導電層形成工程では、第1スルーホール134が形成された未焼成固体電解質体シートにおいて、第1スルーホール134における第1内部絶縁層142上に第1内部導電層143を形成し、さらに、第1内部導電層143に電気的に接続されるとともに第1外部絶縁層140上に設けられる第1外部導電層145を形成する。また、第2スルーホール133が形成された未焼成固体電解質体シートにおいて、第2スルーホール133における第2内部絶縁層141上に第2内部導電層147を形成し、さらに、第2内部導電層147に電気的に接続されるとともに第2外部絶縁層139上に設けられる第2外部導電層149を形成する。
次に、未焼成導電層が形成された複数の未焼成固体電解質体シートを、未焼成絶縁性シートや未焼成検出素子とともに積層することで、未焼成積層体を作製する積層工程が実施される。
ここで、図6に、第2固体電解質基板125、第1固体電解質基板127、内部中間絶縁層129の積層工程において、第1スルーホール134、第2スルーホール133が連結される説明図を示す。
なお、図6は、第2固体電解質基板125、第3固体電解質基板127、内部中間絶縁層129のうちスルーホール部分を拡大した説明図であり、検出素子20の図示は省略している。
積層工程では、第1外部導電層145、第2外部導電層149を接触させつつ、第2固体電解質基板125と第1固体電解質基板127となる未焼成固体電解質体シートを積層することで、第1スルーホール134、第2スルーホール133が連結される。つまり、複数の未焼成固体電解質体シートが積層されることで、複数の未焼成固体電解質体シートを貫通する連結されたスルーホール(換言すれば、長さ寸法の大きいスルーホール)が形成されるとともに、長さ寸法の大きい連結されたスルーホールを貫く第1導電層137、第2導電層138が接続される。
なお、積層工程では、全ての構成要素(未焼成固体電解質体シート、未焼成絶縁性シート、未焼成検出素子など)を一度に積層して未焼成積層体を形成してもよく、あるいは、予め定められた順番に従い各構成要素を積層することで、未焼成積層体を形成してもよい。
また、未焼成絶縁性シートは、例えば、アルミナを主体とするセラミック粉末に対して、ブチラール樹脂とジブチルフタレートとを加えて、更に混合溶媒(トルエン及びメチルエチルケトン)を混合して生成されたスラリーをドクターブレード法によりシート状とし、混合溶媒を揮発させて作製される。あるいは、未焼成絶縁性シートに代えて、絶縁性ペーストを公知の印刷手法(スクリーン印刷など)を用いて印刷し、乾燥させることで、未焼成中間絶縁層を形成しても良い。なお、未焼成絶縁性シートは、焼成後に、外部中間絶縁層37や内部中間絶縁層129などとして備えられる。
上記のようにして所定の材料(構成要素)を全て積層したあと、その積層体を予め定められた圧力(例えば、1MPa)で加圧して、圧着された未焼成積層体を得るための加圧工程を実行する。そして、加圧工程で得られた未焼成積層体を、所定の大きさに切断することにより、ガスセンサ素子4の大きさと略一致する複数(例えば10個)の未焼成積層体を得る。
その後、この未焼成積層体から樹脂抜きを行う樹脂抜き工程を実行し、さらに、予め定められた焼成温度(例えば、1500℃)で所定時間(例えば、1時間)にわたり焼成を行う焼成工程を実行して、焼成後積層体が作製される。
上記の工程を含む各種工程を実行することで、ガスセンサ素子4としての焼成後積層体が作製される。
そして、このようにして作製されたガスセンサ素子4を用いてNOxセンサ2を作製するためには、ガスセンサ素子4を主体金具38に組み付ける組付工程を行う。
即ち、この組付工程では、上記製造方法で作製されたガスセンサ素子4を金属ホルダ58に挿入し、さらにガスセンサ素子4をセラミックホルダ51、滑石リング53で固定し、組み立て体を作製する。その後、この組み立て体を主体金具38に固定し、ガスセンサ素子4の軸線方向後端部側を滑石リング56、セラミックスリーブ6に挿通させつつ、これらを主体金具38に挿入する。そして、主体金具38の後端部40にてセラミックスリーブ6を加締め、下部組立体を作製する。なお、下部組立体には、あらかじめ外部プロテクタ42、内部プロテクタ43が取付けられている。
一方、外筒44、絶縁コンタクト部材66、グロメット50などを組みつけることで上部組立体を作製する。そして、下部組立体と上部組立体と接合することで、NOxセンサ2を得ることができる。
以上説明したように、NOxセンサ2に備えられるガスセンサ素子4の製造方法では、まず、絶縁層形成工程において、第2固体電解質基板125および第1固体電解質基板127における第1スルーホール134、第2スルーホール133に対して、第1内部絶縁層142、第2内部絶縁層141、第1外部絶縁層140および第2外部絶縁層139を有する絶縁層を形成する。そして、絶縁層形成工程の後に実行する導電層形成工程において、第2固体電解質基板125および第1固体電解質基板127における第1スルーホール134、第2スルーホール133に対して、第1内部導電層143、第2内部導電層147、第1外部導電層145および第2外部導電層149を形成する。
このように、絶縁層形成工程の後に導電性部材形成工程を実行することで、第1導電層137、第2導電層138と第2固体電解質基板125、第1固体電解質基板127とが接触するのを防止でき、短絡を防止できる。
また、本実施形態のセンサ素子製造方法では、導電層形成工程において、第2固体電解質基板125および第1固体電解質基板127に第1外部導電層145及び第2外部導電層149を形成した後、積層工程において、その第1外部導電層145、第2外部導電層149を接触させつつ、第2固体電解質基板125および第1固体電解質基板127を積層している。これにより、
第2固体電解質基板125および第1固体電解質基板127にそれぞれ形成された第1導電層137、第2導電層138の接続状態が良好なものとなる。
なお、上記実施形態においては、NOxセンサ2が特許請求の範囲におけるガスセンサに相当し、ガスセンサ素子4がセンサ素子に相当し、第2固体電解質基板125が第2固体電解質層に相当し、第1固体電解質基板127が第1固体電解質層に相当し、発熱抵抗体パターン121の発熱部131が発熱部に相当し、内部中間絶縁層129が、中間絶縁層に相当している。
さらに、セラミックスリーブ6、セラミックホルダ51、および滑石リング53,56が、本発明におけるガスセンサの支持部材に相当する。
(4)その他の実施形態
本発明の実施の形態は、上記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
例えば、上記実施形態(以下、第1実施形態ともいう)においては、固体電解質体の先端側から後端側にかけて厚さ寸法が一定に形成された内部中間絶縁層129を備えるガスセンサ素子4について説明したが、固体電解質体の間に配置される内部中間絶縁層は、上記の形態に限定されるものではない。
そこで、第2実施形態として、発熱部の形成領域における厚さ寸法と外部導電性部材の周囲領域における厚さ寸法とが異なる形態の内部中間絶縁層を備える第2センサ素子204について説明する。
図7に、第2センサ素子204の内部構造を表した断面図を示す。なお、図7では、第2センサ素子204の構成要素のうち、第1実施形態のガスセンサ素子4と同様の構成要素については、第1実施形態と同一の符号を用いて表す。
第2センサ素子204は、ガスセンサ素子4と同様に軸線方向に延びる長尺板状形状をなしており、検出素子20、第2ヒータ222、外部中間絶縁層37、電極端子部30、31、32、33、34、36を備えて構成されている。なお、第2センサ素子204は、ガスセンサ素子4と同様に、電極端子部30,31,32,33,34,36を備えているが、図6では、電極端子部36(34)のみを図示し、電極端子部30,31,32,33については図示を省略している。
第2ヒータ222は、Ptを主体とする発熱抵抗体パターン121と、ジルコニアを主体とする3つの固体電解質基板123,125,127と、アルミナを主体とする第2内部中間絶縁層229と、外部と接続するための一対の電極端子部34,36と、導電性材料を主体とする第1導電層137、第2導電層138と、を備えて構成されている。
発熱抵抗体パターン121は、第2ヒータ222の長手方向先端側(図7においては左側が先端側)に備えられる発熱部131と、発熱部131の両端部からそれぞれ後端側(図7においては右側が後端側)に延びる一対のヒータリード部135と、を備えて構成されている。第1導電層137及び第2導電層138は、発熱抵抗体パターン121と電極端子部34,36とを電気的に接続するために備えられており、第1導電層には、第1内部導電層143および第1外部導電層145、第2導電層には、第2内部導電層147、第2外側導電層149を備えている。
そして、第2ヒータ222は、第2固体電解質基板125,第1固体電解質基板127の長手方向における後端側に形成された第1スルーホール134、第2スルーホール133を備えている。
第2内部中間絶縁層229は、第2固体電解質基板125と第1固体電解質基板127との間のうち、第1スルーホール134及び第2スルーホール133が形成された後端側だけでなく、発熱部131が形成された先端側にも配置されている。
発熱部131の形成された先端側における第2内部中間絶縁層229の厚さ寸法W1は、20[μm]であり、第1スルーホール134及び第2スルーホール133が形成された後端側における第2内部中間絶縁層229の厚さ寸法W2は、100[μm]である。つまり、第2内部中間絶縁層229は、先端側における厚さ寸法W1が後端側における厚さ寸法W2よりも小さい形態で形成されている。
また、第2センサ素子204の第2内部中間絶縁層229は、第2固体電解質基板125と第1固体電解質基板127との間のうち発熱部131に近づくに従い厚さ寸法が小さくなる寸法変化部230が形成されている。
このように発熱部131を備える第2センサ素子204においては、第1スルーホール134及び第2スルーホール135が形成される後端側に比べて、発熱部131が備えられる先端側が高温になるため、熱膨張差に起因する第2固体電解質基板125、第1固体電解質基板127と内部中間絶縁層129との剥離は、先端側で発生しやすい傾向がある。
これに対して、第2内部中間絶縁層229は、先端側における厚さ寸法W1が後端側における厚さ寸法W2よりも小さく形成されている。このことから、第2センサ素子204のうち先端側(換言すれば、発熱部131の形成部位)は、後端側に比べて、厚さ方向における部位毎の温度差が発生し難くなる。
よって、第2実施形態の第2センサ素子204によれば、発熱部131を備える場合であっても、発熱部131の形成部位における温度差が発生し難い構成となるため、熱膨張差に起因して破損に至るのを防止できる。
なお、第2センサ素子204における先端側とは、第2センサ素子204の長手方向における両端のうち検出対象物にさらされる検出部を有する側を意味しており、第2センサ素子204における後端側とは、長手方向の両端のうち先端側とは反対側を意味する。
そして、第2内部中間絶縁層229は、寸法変化部230を備えることで、先端側における厚さ寸法W1と後端側おける厚さ寸法W2とがそれぞれ異なる大きさとなる形態を採ることができる。
次に、他の実施形態としては、内部中間絶縁層は、センサ素子の後端部から先端部にかけて連続して形成される形態に限られることはなく、少なくともスルーホールが形成される後端側に形成される形態であっても良い。
例えば、内部中間絶縁層は、図8に示す第3センサ素子304の第3ヒータ322に備えられる第3内部中間絶縁層329のように、第1スルーホール134、第2スルーホール133周縁には配置されるが、発熱部131の形成部位には配置されていない。
また、他の実施形態として、図9の形態が挙げられる。なお、図9は、第4センサ素子404の内部構造を表した断面図である。なお、図9では、第4センサ素子404の構成要素のうち、第1実施形態のガスセンサ素子4と同様の構成要素については、第1実施形態と同一の符号を用いて表す。
図9に示すように、センサ素子404の後端側には、面取り部500が形成されている。この面取り部500は、センサ素子404の欠けを防止するために設けられている。そして、外部中間絶縁層37は、面取部500の表面に露出している。
このように、面取り部500に外部中間絶縁層37が露出していることで、第1固体電解質基板127と電極端子部34、35とが短絡することを確実に防止できる。なお、外部中間絶縁層37が特許請求の範囲の第3外部絶縁層に相当し、電極端子部34、36が第3外部導電層に相当する。
また、上記実施形態においては、ヒータを備えるセンサ素子について説明したが、ヒータを有さないセンサ素子に対して本発明を適用しても良い。また、本発明が適用されるスルーホールおよび導電性部材は、発熱抵抗体パターンに接続される通電経路を形成するものに限られることはなく、酸素濃淡検知セル、酸素ポンプセル、NOxセルに接続される通電経路を形成するものであってもよい。
NOxセンサの全体構成を示す断面図である。 ガスセンサ素子の概略構造を表す斜視図である。 ガスセンサ素子のうちヒータの発熱抵抗体パターンが形成される積層面における内部構造を表した断面図である。 図3におけるガスセンサ素子のうちA−A視断面における内部構造を表した断面図である。 第1固体電解質基板、第2固体電解質基板、内部中間絶縁層が積層された説明図である。 第1固体電解質基板、第2固体電解質基板、内部中間絶縁層の積層工程において、連結スルーホールおよび導電性部材が形成される状態を表した説明図である。 第2センサ素子の内部構造を表した断面図である。 第3センサ素子の内部構造を表した断面図である。 第4センサ素子の内部構造を表した断面図である。
符号の説明
2…NOxセンサ、4…ガスセンサ素子、10…リードフレーム(接続端子)、20…検出素子、22…ヒータ、30,31,32,33,34,36…電極端子部、37…外部中間絶縁層、38…主体金具、69…保持部材、121…発熱抵抗体パターン、123…第3固体電解質基板、125…第2固体電解質基板、127…第1固体電解質基板、129…内部中間絶縁層、131…発熱部、133…第2スルーホール、134…第1スルーホール、135…ヒータリード部、137…第1導電層、138…第2導電層、204…第2センサ素子、222…第2ヒータ、229…第2内部中間絶縁層、230…寸法変化部、304…第3センサ素子、322…第3ヒータ、329…第3内部中間絶縁層、404…第4センサ素子、500…面取り部。

Claims (11)

  1. 第1表面から該第1表面の反対側に位置する第1裏面に向かって貫通する第1スルーホールを有する板状の第1固体電解質層と、
    第2表面から該第2表面の反対側に位置する第2裏面に向かって貫通すると共に、前記第1スルーホールと連結する第2スルーホールを有し、前記第1裏面と前記第2表面とを直接または他部材を介して接触させて前記第1固体電解質層と積層した板状の第2固体電解質層と、
    を有するセンサ素子であって、
    前記第1固体電解質層は、前記第1スルーホールの内表面上に設けられた第1内部絶縁層と、該第1内部絶縁層と連結し、第1裏面上に設けられた第1外部絶縁層と、前記第1内部絶縁層上に設けられた第1内部導電層と、前記第1内部導電層と連結し、前記第1外部絶縁層上に設けられた第1外部導電層と、を有し、
    前記第2固体電解質層は、前記第2スルーホールの内表面上に設けられた第2内部絶縁層と、該第2内部絶縁層と連結し、第2表面上に設けられた第2外部絶縁層と、前記第2内部絶縁層上に設けられた第2内部導電層と、前記第2内部導電層と連結し、前記第2外部絶縁層上に配置された第2外部導電層と、を有し、
    第1外部導電層と前記第2外部導電層とが接触していることを特徴とするセンサ素子。
  2. 前記センサ素子を厚み方向に垂直方向から見たときに、前記第1外部導電層よりも前記第1外部絶縁層が垂直方向に突出し、且つ前記第2外部導電層よりも前記第2外部絶縁部が垂直方向に突出していることを特徴とする請求項1に記載のセンサ素子。
  3. 前記センサ素子を厚み方向に垂直方向から見たときに、前記第1外部導電層よりも前記第1外部絶縁層が垂直方向に0.1mm以上突出し、且つ前記第2外部導電層よりも前記第2外部絶縁層が垂直方向に0.1mm以上突出していることを特徴とする請求項2に記載のセンサ素子。
  4. 前記第1外部絶縁層と前記前記第2外部絶縁層とは、中間絶縁層を介して接触していることを特徴とする請求項2又は3に記載のセンサ素子。
  5. 前記第1固体電解質層と前記第2固体電解質層とは、前記中間絶縁層を介して接触していることを特徴とする請求項4に記載のセンサ素子。
  6. 前記第1裏面と前記第2表面との間隔寸法は、10[μm]〜100[μm]の範囲内であること、
    を特徴とする請求項5に記載のセンサ素子。
  7. 前記センサ素子は長手方向に延びる長尺形状を有し、
    前記第1スルーホール及び前記第2スルーホールは、前記第1固体電解質層及び前記第2固体電解質層の長手方向における後端部に形成されており、且つ、前記センサ素子の先端部には発熱部が備えられており、
    前記中間絶縁層は、前記先端部の前記第1固体電解質層と前記第2固体電解質層との間にも設けられており、
    前記先端部の前記中間絶縁層の厚さ寸法は、前記後端部の前記中間絶縁層の厚さ寸法よりも小さいこと、
    を特徴とする請求項4乃至6のいずれか一項に記載のセンサ素子。
  8. 前記中間絶縁層は、前記第1固体電解質層と前記第2固体電解質層との間のうち、前記先端部から前記後端部にかけて連続して形成されるとともに、前記先端部に近づくに従い厚さ寸法が小さくなる寸法変化部を備えること、
    を特徴とする請求項7に記載のセンサ素子。
  9. 前記第1表面上に設けられ、前記第1内部絶縁層と連結した第3外部絶縁層と、該第3外部絶縁層上に設けられ、前記第1内部導電層と連結する第3外部導電層とを有し、
    前記第1固体電解質層の後端側には、面取り部が形成されており、該面取り部の表面には、前記第3外部絶縁層が露出していることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載のセンサ素子。
  10. 第1表面から第1表面の反対側に位置する第1裏面に向かって貫通する第1スルーホールを有する板状の第1固体電解質層と、第2表面から該第2表面の反対側に位置する第2裏面に向かって貫通すると共に、前記第1スルーホールと連結する第2スルーホールを有し、前記第1裏面と前記第2表面とを直接または他部材を介して接触させて前記第1固体電解質層と積層した板状の第2固体電解質層とを有するセンサ素子の製造方法であって、
    積層される前の前記第1固体電解質層の前記第1スルーホールの内表面に第1内部絶縁層を形成すると共に、前記第1裏面上に、前記第1内部絶縁層と連結する第1外部絶縁層を形成する、及び前記第2固体電解質層の前記第2スルーホールの内表面に第2内部絶縁層を形成すると共に、第2表面上の前記第2内部絶縁層と連結する第2外部絶縁層を形成する絶縁層形成工程と、
    前記第1内部絶縁層上に第1内部導電層を形成すると共に、前記第1外部絶縁層上に、前記第1内部導電層と連結する第1外部導電層を形成する、及び、前記第2内部絶縁層上に第2内部導電層を形成すると共に、前記第2外部絶縁上に、前記第2内部導電層と連結する第2外部導電層を形成する導電層形成工程と、
    前記第1外部導電層と第2外部導電層とを接触させつつ、前記第1固体電解質層と前記第2固体電解質層とを積層する積層工程と、
    を有することを特徴とするセンサ素子の製造方法。
  11. 軸線方向に延び、先端部が測定対象ガスに向けられる検出素子と、
    前記検出素子の先端部および後端部を自身から突出させて当該検出素子の周囲を取り囲む主体金具と、
    該検出素子と該主体金具との間に配置され、該検出素子を該主体金具に支持する支持部材と、
    を有するガスセンサであって、
    前記検出素子は、請求項1から9のいずれかに記載のセンサ素子であること、
    を特徴とするガスセンサ。
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