JP3711597B2 - 空燃比検出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空燃比検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、内燃機関の空燃比の制御において、酸素濃度の測定には、酸素濃淡電池の原理を利用した空燃比検出素子が用いられている。空燃比検出素子に関するものとしては、例えばSAE Paper 850378などで提案されている。以下、前記SAE Paper 850378で提案された空燃比検出素子について、図23に従って説明する。
【0003】
空燃比検出素子1は、主に酸素ポンプ部2と、酸素センサ部3と、両者を加熱するための発熱体4とからなる。酸素ポンプ部2は安定化ジルコニアなどの酸素イオン伝導性の固体電解質板6と、その両面に形成された電極7、8とからなる。酸素センサ部3は酸素ポンプ部2と同様な固体電解質板11と、その両面に形成された電極12、13とからなる。
【0004】
酸素ポンプ部2と酸素センサ部3との間には、絶縁体からなる第一のスペーサ5が配置され、内部空間17が形成されている。なお、内部空間17は拡散抵抗手段である連通孔9を介して被測定ガスと連通している。一方、酸素センサ部3の他面と発熱体4の間には、絶縁体からなる第二のスペーサ49が配置され、大気を導入するために大気通路19が形成されている。つまり、二つのスペーサ5、49を介して、酸素ポンプ部2、酸素センサ部3、発熱体4は積層して配置される。
【0005】
連通孔9を介して、被測定ガスは内部空間17に取り込まれる。酸素センサ部3の起電力が一定となるように、つまり、被測定ガスと連通している内部空間17の酸素濃度が所定の濃度となるように、酸素ポンプ部2に電圧をかけると、酸素イオンが固体電解質6中を移動する。この際に、酸素ポンプ部2に流れた電流値が酸素拡散量、即ち、被測定ガス中の酸素濃度に相関する。従って、酸素ポンプ部2に流れる電流値で被測定ガス中の酸素濃度を検出することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例のものでは、酸素ポンプ部2と酸素センサ部3とが独立した固体電解質板6、11により構成されているため、構成上において複雑である。
本発明は、1つの固体電解質板により酸素ポンプ部と酸素センサ部とを構成して、全体の構成を簡潔にしようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1〜18によれば、酸素ポンプ部と酸素センサ部とを同一の固体電解質板に配置した構成であるから、酸素ポンプ部及び酸素センサ部を独立した固体電解質板で構成する場合に比較して固体電解質板の枚数を減らすことができ、全体の構成を簡潔なものとすることができる。更には、固体電解質板の製造コストおよび材料コストを低減することも可能である。
【0008】
請求項2によれば、酸素ポンプ部と酸素センサ部とを同一の固体電解質板に配置した構成に加えて、更に発熱体を備えるから、酸素ポンプ部及び酸素センサ部を同時に加熱することができ、該酸素ポンプ部及び酸素センサ部を均一に加熱することができ、これら各部の早期活性化を達成することができる。
請求項3によれば、内部空間を被測定ガスに連通するための連通孔を固体電解質板に形成したから、該連通孔の大きさ、数の選定により内部空間内への被測定ガスの流入量の制御を容易に達成することができる。
【0009】
請求項4によれば、固体電解質板と絶縁板との同一の対向面の間に基準酸素空間部と被測定ガスに連通する内部空間とを形成したから、固体電解質板と絶縁板との間に一方の空間部を形成し、固体電解質板の内、絶縁板と反対側に面する側に他方の空間部を形成する場合に比較して該他方の空間部を固体電解質板との間で形成するための独立した絶縁板を必要としないため、固体電解質板の板厚方向の体格が大きくなるのを回避することができ、全体構成の小型化を達成できる。
【0010】
又、隔離部材を固体電解質板と絶縁板との間に配置することで確実に基準酸素空間部と内部空間との間を隔離することができ、両空間部間の漏洩を防止できる。
請求項7によれば、固体電解質板の同一の側面に対して酸素ポンプ部及び酸素センサ部の各一対の電極を形成したから、固体電解質板に対する電極の形成が一工程で済み、製造上有利となる。
【0011】
請求項8によれば、酸素ポンプと酸素センサ部との間において、その固体電解質板の幅方向に渡って該幅寸法より小さい所定の長さの範囲に貫通孔を形成したから、該貫通孔が酸素ポンプ部−酸素センサ部間の電気絶縁性を高めるように機能するため、それらの間のリーク電流の発生を防止することができる。
請求項9によれば、容積調整手段を絶縁板の内、内部空間に対応する面上に固定して該容積調整手段によって内部空間内の容積を調整するように構成したから、内部空間を小さく設定することによって、内部空間に対する、酸素ポンプ部による被測定ガスの出し入れ時間を短縮することが可能となり、この結果、被測定ガス雰囲気中の酸素濃度の変化に対する応答性を向上させることができる。
【0012】
請求項11によれば、発熱体シートと固体電解質板との間に基準酸素空間部と内部空間とを形成したから、基準酸素空間部及び内部空間部を形成するための電気絶縁性セラミック基板を別個に有して該基板に発熱体シートを配置する場合に比較して発熱体シートで発生する熱を効果的に固体電解質板に伝達することができる。
【0013】
請求項18によれば、酸素ポンプ部と酸素センサ部との、内部空間側に位置する電極を共用する構成であるから、構成の簡潔化を図ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
図1は実施例1における空燃比検出素子1の模式的な断面図であり、図2は実施例1における空燃比検出素子1の模式的な展開図である。
図1及び図2において、空燃比検出素子1は、発熱体4と、スペーサ5と、同一の固体電解質板35に設けられた酸素ポンプ部2と酸素センサ部3とから構成される。
【0015】
イットリア添加ジルコニアからなる平板状の固体電解質板35の両面に、白金等の触媒金属からなる電極7、8がスクリーン印刷などによって設けられており、酸素ポンプ部2を形成している。固体電解質板35はドクターブレード法などのシート形成法により形成されたシートであり、その厚さは50〜300μmの範囲とすることができるが、電気抵抗とシートの強度との兼ね合いを考慮すると100〜200μmの範囲が望ましい。一方、電極7、8の厚さは1〜20μmの範囲とすることができるが、耐熱性とガス拡散性を考慮すると5〜10μm位とすることが望ましい。なお、固体電解質板35と電極7、8とには互いに重畳する穴35a、7a、8aを有している。穴35a、7a、8aによって、酸素ポンプ部2を貫通する、拡散抵抗手段である連通孔9が形成される。なお、被測定ガスに含まれるすすなどの粉末による連通孔9の目づまりを防ぐためにアルミナ等の電気絶縁性セラミック材料からなる多孔質ペーストを塗布焼付けしてなる多孔質セラミック保護部10が、電極7の全体を覆うように設けられている。
【0016】
さらに、固体電解質板35の電極8が設けられた面には、電極12、13が互いに間隙を介して対向するようにそれぞれスクリーン印刷され、酸素センサ3が形成されている。つまり、一つの固体電解質板35上に酸素ポンプ部2と酸素センサ部3とが形成されている。なお、電極12、13は酸素ポンプ部の電極7、8と同様の材質からなる。
【0017】
シート状の発熱体4は、アルミナ等の電気絶縁性セラミック材料からなる基板14と、基板14の表面にスクリーン印刷により形成した白金等の電気抵抗材料からなる電気発熱部材15と、該電気発熱部材15を覆うアルミナ等の電気絶縁性セラミック材料からなる基板16とから構成される。
スペーサ5は、コの字型に成形された平板状で、アルミナ等の電気絶縁性セラミック材料からなる。スペーサ5は、配置された際に酸素センサ部3の電極13と重なる部分から、一方の端まで、平板の中央部が貫通したスリットを形成しており、基準酸素物質としての大気が存在する空間部である大気通路19を形成するところの貫通部20を有している。なお、スペーサ5は、貫通部20が形成されていない側に、固体電解質板35上に設けられた電極8と電極12とに重ねて配置できるような大きさで、内部空間17を形成するところの貫通した貫通部36を有している。又、スペーサ5は、貫通部36と貫通部20との間に、配置された際に内部空間17と大気通路19とを隔離する隔離部である仕切り部分21を有する。
【0018】
固体電解質板35の電極8、12、13が配置される側に、スペーサ5を積み重ねる。この際、スペーサ5の貫通部36に電極8、12が、貫通部20に電極13が重なるようにスペーサ5を積み重ねる。さらに、スペーサ5のもう一方の側に基板16を介して発熱体4を重ねる。このようにして、図1、2において、下から発熱体4、スペーサ5、酸素ポンプ部2と酸素センサ部3とを設けた固体電解質板35の順に積み重ねる。この後、熱圧着などによって一体化し、同時焼成する。これにより、図1に示したように、内部空間17と大気通路19が形成される。
【0019】
次に、空燃比検出素子1の製造方法について説明する。
即ち、固体電解質板35、スペーサ5、発熱体4の基板14と基板16の各部材は、それぞれ左右前後に多数個が繋がった状態になっている。固体電解質板35に電極7、8、12、13を、発熱体4の基板14にヒータ電極15をそれぞれスクリーン印刷する。この後、下から発熱体4の基板14、基板16、スペーサ5、固体電解質板35の順に積層し、熱圧着して一体化する。これを同時焼成した後分割することにより、一工程で大量の空燃比検出素子1を同時に製造することができる。このような方法は極めて効率的かつ量産性に富んでおり、低コストで大量生産することができる。
【0020】
ここで、本実施形態1の望ましい構成に基づく作用効果について説明する。
即ち、第1に、酸素ポンプ部2と酸素センサ部3とを同一の固体電解質板35に配置した構成であるから、固体電解質板35の枚数を減少することができ、全体構成を簡潔なものとすることができる。又、固体電解質板35の枚数を減少することで全体構成の熱容量を低くすることができ、発熱体4による固体電解質板35の加熱効率をよりよくすることができる。即ち、より速く空燃比検出素子1の温度を上昇させる(早期活性化)ことが可能となる。又酸素ポンプ部2と酸素センサ部3とを同時に加熱することができるため、これらを均一に加熱することができ、この点でも早期活性化を達成することができる。更には、固体電解質板35の製造コスト及び材料コストを低減することも可能である。
【0021】
又、固体電解質板35の枚数が減少することにより、部材同士の接合面が少なくなることから、部材同士の収縮率や熱膨脹係数の差による、焼成時や使用時の部材同士の剥離を起こりにくくすることができ、不良品を減らすことができる。第2に、絶縁板としての基板14、ヒータ電極15、及び基板16からなる発熱体4を有し、該発熱体4が固体電解質板35との組合せにおいて内部空間17及び大気通路19を形成するためのセラミック絶縁板としての機能を有しているから、内部空間17、大気通路19を形成する基板を別個に設けてこの基板に発熱体4を配置する仮想構成に比べて発熱体4の熱を効果的に固体電解質板35に伝達することができる。
【0022】
第3に、内部空間17は、固体電解質板35に形成された連通手段としての、該固体電解質板35の厚さ方向に貫通した連通孔9を介して被測定ガスと連通した構成としてある。内部空間17には、被測定ガスの雰囲気が変化した場合には、その変化した被測定ガスを流入させる必要がある。連通孔9の場合は、その被測定ガスの流入量の制御を微妙に制御可能である。例えば連通孔9を複数個設定することも可能である。
【0023】
第4に、大気通路19と内部空間17とは、固体電解質板35と発熱体4(絶縁板)との同一の対向面の間に形成してあり、かつ大気通路19と内部空間17とを形成するための貫通部20、36、及びその貫通部20、36間を隔離する仕切り部材21を一体に有するスペーサ5を、固体電解質板35と発熱体14との間に配置した構成である。
【0024】
又、第5に、酸素ポンプ部2の電極7、8を、固体電解質板35の互いに対向する第1及び被測定ガス側の第2側面にそれぞれ形成し、酸素センサ部3の互いに離間されている電極12、13を固体電解質板35の上記第1側面に形成した構成である。
これら第4及び第5の構成により、固体電解質板35と発熱体4とを対向配置し、且つその間にスペーサ5を配置することで容易に、且つ同時に内部空間17と大気通路19とを形成することができ、かかる容易性が、酸素センサ部3の一対の電極12、13を酸素ポンプ部2の電極8が形成されている、固体電解質シート35の上記第1側面に形成することで一層助長されることになる。
【0025】
従って、製造上、有利となる。又、内部空間17と大気通路19とを同一平面内に配置できるので、例えば固体電解質板35の被測定ガス側の上記第2側面に大気通路19を形成する場合のように、固体電解質板35に対する積層方向の体格が大きくなるのを回避することができ、検出装置の全体構成として小型化が達成される。又、仕切り部分21によって、確実に大気通路19と内部空間20とを仕切ることができ、両者間のガス漏洩を防止できる。
【0026】
本実施形態における他の有利な作用効果について述べると、連通孔9を有する電極7を覆うようにした保護部10を設けてあるため、被測定ガス中の固体成分(例えばカーボン等)による連通孔9の目詰まりを防止でき、且つ被測定ガス中のリン、硫黄等による電極7の劣化を防止できる。
次に、図1からなる空燃比検出素子1を用いた空燃比検出装置22の構成について、図3に従って説明する。
【0027】
即ち、空燃比検出装置22は、空燃比検出素子1が収められたハウジング23と、大気と接する大気カバー24と、排気通路に挿入される排気カバー25とから構成される。空燃比検出素子1の大気通路19のある側の外部には、リード線26が取り付けられる。空燃比検出素子1は絶縁部材33の貫通穴33aに挿入される。更に、絶縁シール部材34が充填され、空燃比検出素子1は絶縁部材33に固定され、ハウジング23に収容されている。ハウジング23の略中央部には、円形のフランジ27が設けられている。なお、ハウジング23の、空燃比検出素子1の大気通路19がある側には、大気カバー24が取り付けられる。又、ハウジング23のもう一方の側には、排気カバー25が取り付けられる。
【0028】
一方、大気カバー24は、ハウジング23に取り付けられたメインカバー28と、メインカバー28の後端部を被うサブカバー29とからなる。両者とも、基準酸素濃度測定のため、大気を大気カバー24の内部に取り込むための大気口28a、29aを有している。なお、メインカバー28の大気口28aとサブカバー29の大気口29aとの間には、防水のために撥水性のフィルタ32が挿入されている。そのため、空燃比検出装置22の内部に、大気は入ることができるが、水分は入ることはできない。
【0029】
なお、大気カバー24は両端とも開口しており、ハウジング23に取り付けられたのとは異なる側からは、空燃比検出素子1にロー付け等により接続したリード線26が引き出されている。
一方、排気カバー25は、ステンレス製の内部カバー30と外部カバー31によって二重になっており、両者とも排気を排気カバー25の内部に取り込むための排気口30a、31aを有している。
【0030】
次に、本実施形態1の作動について説明する。
空燃比検出装置22の排気カバー25を自動車内燃機関の排気通路に挿入して配置することによって、空燃比検出装置22は排気を排気口30a、31aを通じて、排気カバー25の内部に取り込み、空燃比検出素子1の酸素ポンプ部2は、内部空間17に排気を取り込む。一方、空燃比検出装置22は大気を、大気口28a、29aを通じて大気カバー24の内部に取り込み、空燃比検出素子1の大気通路19に取り込む。
【0031】
このようにして取り込まれた大気を基準酸素濃度ガスとする。一方、連通孔9を介して、被測定ガスは内部空間17に取り込まれる。大気通路19内の酸素濃度と内部空間17内の被測定ガス中の酸素濃度との差に基づく起電力を酸素センサ部3が出力する。そして、この出力が一定となるように、つまり被測定ガスと連通している内部空間17の酸素濃度が所定の酸素濃度を維持するように、酸素ポンプ部2に電圧を印加して、固体電解質板35を介して被測定ガス側から内部空間17へ、又は内部空間17から被測定ガス側へ酸素の取り込み、取り出しを行う。この酸素(酸素イオン)の移動に伴って酸素ポンプ部2に電流が流れる。この電流値は被測定ガス中の酸素濃度に相関する。従って、酸素ポンプ部2に流れる電流値で被測定ガス中の酸素濃度を検出することができる。
【0032】
(実施形態2)
次に、容積調整手段である容積調整材によって、酸素ポンプ部2の内部空間17を小さくした実施形態について述べる。
図4は実施形態2の模式的な断面図であり、図5は実施形態2の模式的な展開図である。本実施形態2はほぼ実施形態1と同様であるが、容積調整材44によって酸素ポンプ部2の内部空間17がより小さなものとなっている。容積調整材44は平板状の形状を有し、該容積調整部材44はスペーサ5と同じ材質であるアルミナ等の電気絶縁性セラミックから構成されている。該容積調整部材44は、絶縁板として機能する発熱体4の基板16の内、内部空間17に対応する表面上に固定されている。
【0033】
図5から理解される如く、容積調整材44の平面形状における大きさはスペーサ5に形成した貫通部36とほぼ同じであり、その厚さは、スペーサ5の厚さよりも10〜200μmほど薄い。従って、スペーサ5が発熱体4の上に配置された後、容積調整材44はスペーサ5の貫通部36にはめ込まれて配置されると、貫通部36には高さ10〜200μmほどの内部空間17が形成される。
【0034】
なお、他の構成については実施形態1と同様であるので、説明を省略する。
次に、本実施形態2の作用効果について説明する。
スペーサ5の貫通部36に容積調整材44をはめ込むことにより、被測定ガスが導入される酸素ポンプ部3の内部空間17の容積は、実施形態1の構成に比べて、より小さなものとなっている。つまり、スペーサ5の厚さを薄くして該スペーサ5の製造および取扱いを困難なものとすることなく酸素ポンプ部2の内部空間17を小さくすることができ、酸素ポンプ部2による被測定ガスの出し入れの時間を短縮することができ、空燃比検出素子1の応答性を向上させることができる。
【0035】
又、実施形態1と同様に、固体電解質板35の数を減らすことができ、発熱体4の加熱効率を高めることができる。
(実施形態3)
次に、酸素ポンプ部の内部空間を小さく形成できる内部形成体を、容積調整手段として使用するとともに、スペーサの代わりに使用した実施形態について述べる。
【0036】
図6は実施形態3の模式的な断面図であり、図7は実施形態3の模式的な展開図である。内部形成体45は、基本的には直方体で、アルミナなどの電気絶縁性セラミック材料により構成されている。ただし、内部形成体45が固体電解質板35の裏面側に配置される際に、該内部形成体45の内、酸素ポンプ部2の電極8と酸素センサ部3の電極12と対面する部分には、深さが10〜200μmほどの深さをもつ、底部47を有する貫通部46が設けられている。又、図6に示したように、断面でL字型となるような大気通路48が、酸素センサ部3の電極13と重なる部分から、内部形成体45の貫通部46を有していない側の端まで貫通しており、射出成形法などによって成形されている。なお、他の構成については実施形態1と同様であるので、説明を省略する。
【0037】
次に、本実施形態3の作用効果について説明する。
スペーサとして機能する内部形成体45に、底部47を有する貫通部46を成形することによって、酸素ポンプ部2の内部空間17を小さくすることができ、実施形態2と同様の効果を得ることができる。又、実施形態2のように別部品としての容積調整材44を備えていないので、構成が簡潔となる。
【0038】
(実施形態4)
発熱体を酸素ポンプ部2と酸素センサ部3との両面に配置した実施形態について説明する。
図8は実施形態4の模式的な断面図であり、図9は実施形態4の模式的な展開図である。本実施形態4では、実施形態1に対して固体電解質板35の被測定ガス側にも発熱体50を配置したものである。
【0039】
即ち、発熱体50は、アルミナ等の電気絶縁性材料からなる基板51と、該基板53に対面させたアルミナ等の電気絶縁性材料からなる基板53と、これら基板51及び53の間に配置した白金等の電気抵抗材料からなる電気発熱部材52、及び該発熱部材52に接続された、電気発熱部材52と同一材料からなるリード52bとから構成されている。
【0040】
本実施形態4では、発熱体4、50の内、発熱体4の基板16、基板53の長さを同一にしながら、各基板14、基板51の長さよりも長く形成してある。この長さの相違を利用して、発熱体4のリード15b及び発熱体50のリード52bがそれぞれ基板16、基板53の端部表面上に露出することになり、リード15b、リード52bの外部接続が容易となる。
【0041】
又、固体電解質板35とスペーサ5とは同一の長さ寸法を有しており、かつこれらは図9に見られる如く発熱体4、50の長さ寸法よりも長く設定してある。そして、固体電解質板35の第2の側面に形成されている、酸素ポンプ部2の電極7のリード7bは固体電解質板7の側面寄りに形成され、且つ固体電解質板35の端部のコーナ部に形成された端子7cに接続されている。
【0042】
一方、固体電解質板35の第1の側面に形成されている、酸素ポンプ部2の電極8及び酸素センサ部3の電極12、13のリード8b、12b、13bにおいては、リード8bは固体電解質板35の側面寄りに形成され、リード12bは他方の側面と対向する他の側面寄りに形成され、又リード13bは固体電解質板35のほぼ中央寄りに形成されている。これらリード8b、12b、13bは固体電解質板35の端部のコーナ部及びほぼ中央部に形成された端子8c、12c、13cに接続されている。
【0043】
スペーサ5の端部には、上記端子8c、12c、13cに対応する位置に3つのスルーホール54が形成されており、又、スペーサ5の内、上記端子8c、12c、13cとは反対側の側面には3つのスルーホール54に対応するようにして端子55が形成されている。そして、スルーホール54に充填された導電ペイントを介してリード8b、12b、13bの端子8c、12c、13cが3つの端子55に電気的に接続される。
【0044】
なお、スペーサ5に形成された貫通部20は実施形態1に比較してその幅寸法を小さく設定して、溝状の形態としてある。そして、該貫通部20に続く貫通部22は電極13とほぼ同一の寸法を有するように長方形の形態を有している。
又、上記発熱体50の基板51の、酸素ポンプ部2の電極7と重畳する部分に貫通部56が形成されており、該貫通部56によって、該電極7は被測定ガス雰囲気に晒される。なお、貫通部56からは電極7が露出するため、該貫通部56を通して多孔質セラミック保護部10を電極7上に被覆してある。
【0045】
なお、上記各端子は各リードと同一の材料からなり、又スルーホール54内の導電性ペイントも各リードと同一の材料からなる。
次に、実施形態4の作用効果について説明する。
本実施形態4では固体電解質板35の両面側に発熱体4、50を配置しているため、該固体電解質板35を両面から加熱することができる。従って、実施形態1のように片側にのみ発熱体4を配置した場合に比較して加熱能力が高く、固体電解質板35の厚さ方向の温度分布を小さくできて該固体電解質板35の加熱を効率よく行うことができる。又、これにより発熱体4、50に加わる電気負荷を低くできるため、断線などの劣化が起こりにくくなる。
【0046】
又、複数枚のシートを積層しながら、発熱体4、50、酸素ポンプ部2、酸素センサ部3の各リードを適切に配置し、且つスルーホール54と端子7c、8c、12c、13cとの組合せにより、各リードの外部への取り出しを確実に行うことができる。
更に、スペーサ5の、大気通路19を形成するための貫通部20、22の専有面積を小さくしてあるため、スペーサ5と固体電解質板35及び発熱体4の基板16との接合面積を拡大することができ、各シート間の剥離を効果的に回避することができる。
【0047】
(実施形態5)
次に、酸素ポンプ部2と酸素センサ部3とを同一の固体電解質板35に形成した場合において、両部2、3の間に貫通部を形成して、両部2、3間の電流のリークを抑制するようにした実施形態につき説明する。
図10は実施形態5の模式的な断面図であり、図11は実施形態5の模式的な展開図である。本実施形態5は、固体電解質板35の内、酸素ポンプ部2と酸素センサ部3との間において、その固体電解質板35の幅方向に渡って、該幅寸法より小さい所定の長さの範囲に貫通部58を形成したものである。
【0048】
該貫通部58は固体電解質板35の厚み方向を貫通した貫通孔形状であり、該貫通部58は酸素ポンプ部2の電極7、8と酸素センサ部3の電極12との間に位置している。そして、該貫通部58における固体電解質板35の幅方向の長さは、図11から見られる如く、上記電極8、12の幅方向の長さより大きく設定されている。
【0049】
酸素ポンプ部2の電極8、酸素センサ部3の電極12、13は、それらの各リード8b、12b、13bを介してスペーサ5の端部に形成された端子55に接続されている。そして、スペーサ5の長さ寸法は発熱体4の基板14及び固体電解質板35の長さ寸法よりも長く設定されているため、端子55のの取り出しが達成される。
【0050】
なお、発熱体4の基板16の長さ寸法はスペーサ5と同一の長さ寸法を有していて且つ基板14よりも長いので、基板16側に形成された発熱部材15のリード15bが露出することになり、該リード15bの取り出しが達成される。又、酸素ポンプ部2の電極7は、固体電解質板35の端部のコーナ部に形成した端子7cに接続されている。又、セラミック保護部10は電極7とともに貫通部58を覆うように固体電解質シート35の表面に形成されている。
【0051】
次に、実施形態5の作用効果について説明する。
酸素ポンプ部2と酸素センサ部3とを同一の固体電解質板35によって構成した場合、各センサ部2、3からの信号を処理する電気回路の構成により、酸素ポンプ部2と酸素センサ部3との間にリーク電流が流れることがある。
本実施形態5によれば、固体電解質板35を貫通する貫通部58が酸素ポンプ部2−酸素センサ部3間の電気絶縁性を高めるように機能するため、それらの間でのリーク電流の発生を防止することができる。このため、次に述べるような問題を回避することができる。
【0052】
即ち、温度依存性を無視できる空気過剰率(λ)1に対応する出力電圧を酸素センサ部3が示すように、酸素ポンプ部2によって内部空間17内への酸素の取り込み、取り出しを行っている。しかし、例えば酸素ポンプ部2と酸素センサ部3との間にリーク電流が流れた場合、制御電圧に対応する上記λ=1からずれた空燃比を制御してしまう。しかも、温度依存性を無視することができなくなり、性能はさらに悪化する。しかしながら、本実施形態5では酸素ポンプ部2と酸素センサ部3との間に貫通部58を形成したことで、酸素ポンプ部2と酸素センサ部3との間のリーク電流を確実に防止することができ、上記の問題を回避することができる。
【0053】
なお、貫通部58内をアルミナ等の電気絶縁性セラミック材料で閉塞して貫通部58周りの強度を向上させてもよい。この場合には例えばスペーサ5の部分に連通孔を形成して内部空間17内に被測定ガスに取り込むようにすればよい。
(実施形態6)
次に、酸素ポンプ部2と酸素センサ部3とを同一の固体電解質板35に形成した場合において、大気通路19を固体電解質板35において内部空間17とは反対側に形成した実施形態につき説明する。
【0054】
図12は実施形態6の模式的な断面図であり、図13は実施形態6の模式的な展開図である。この実施形態6では、上記各実施形態1〜4が固体電解質板35の一方の側面に一対の電極を形成して酸素センサ部3を構成したのに対して、固体電解質板35の互いに対向する側面に電極12、13をそれぞれ形成して酸素センサ部3を構成したものである。
【0055】
このような酸素センサ部3の構成により、大気通路19を固体電解質板35の他方の側面に位置するように全体構成を変えてある。
即ち、アルミナ等の電気絶縁性セラミック材料からなるスペーサ60、同じくアルミナ等の電気絶縁性セラミック材料からなる基板59とから構成された大気通路形成部62を固体電解質板35の側面に配置してある。スペーサ60には固体電解質板35に該スペーサ60を配置した際に、電極13と重畳する部分に貫通部61を有し、又中央部には端部まで導かれた貫通部63を有している。貫通部61は電極13を大気に開放するためのものであり、貫通部63は大気通路19を構成するためのものである。
【0056】
又、スペーサ5は、図13に示す如く、固体電解質板35と発熱体4の基板16との間に空間を形成するために、電極8、12に対面するその先端側にのみ貫通部36を形成している。
基板59の端部、固体電解質板35の端部、及びスペーサ5の端部は合致(図13の右側)している。そして、固体電解質板35の一方の側面に形成した電極7、13は、リード7b、13bを介して該固体電解質板35の端部コーナ部に形成された端子7c、13cに接続されている。基板59にはその端部コーナ部にスルーホール70が形成され、且つ該スルーホール70に対応する位置に端子71が形成されており、又スペーサ60の端部には貫通部63を境にしてスルーホール72が形成されている。そして、上記端子7c、13cは各スルーホール70、72に充填された導電ペイントを介して端子71に接続されている。
【0057】
一方、スペーサ5の端部のコーナ部にはスルーホール54が形成されており、酸素ポンプ部2の電極8、酸素センサ部3の電極12の端子8c、12cはスルーホール54に対応した位置にある。又、該スペーサ5の裏面側においてスルーホール54に対応する位置に端子55が形成されている。そして、端子8C、12cはスルーホール54に充填された導電ペイントを介して端子55に接続されている。又、発熱体4の基板16の端部において発熱部材15のリード15bに対応する位置にスルーホール73が形成されており、又、該基板16の裏面側においてスルーホール73に対応する位置に端子74が形成されている。そして、リード15bはスルーホール73に充填された導電ペイントを介して端子74に接続されている。
【0058】
本実施形態6によれば、酸素ポンプ部2と同じく酸素センサ部3の電極12、13の配置構成を、固体電解質板35を挟持するように対向関係に配置したため、酸素センサ部3の電極12、13を隣接関係に配置する場合に比べて電極面積増大に伴う固体電解質板35の長さ寸法拡大を回避することができる。
(実施形態7)
次に、実施形態6の変形例としての実施形態7について説明する。図14は実施形態7の模式的断面図、図15は実施形態7の模式的展開図を示す。
【0059】
実施形態7では、実施形態6と同様に、独立した基板59及びスペーサ60にて大気通路19を形成した構成である。そして、実施形態7では実施形態6が酸素ポンプ部2の電極7、8が固体電解質板35の両面側にそれぞれ形成されているのに対して固体電解質板35の一方の側面にのみ電極7、8を形成した点が実施形態6と相違する。
【0060】
具体的には図14、15に示す如くであって、酸素ポンプ部2の電極7を被測定ガス雰囲気に晒すためにスペーサ5の端部を切り欠いた構成としてある。
又、本実施形態7では、内部空間17への被測定ガスの導入を行うための連通孔9を発熱体4の基板14、基板16にそれぞれ形成している。セラミック多孔質保護層10は発熱体4の基板14の連通孔9の開放端にも形成されている。
【0061】
なお、酸素ポンプ部2及び酸素センサ部3の電極7、8、12、13の取り出しは、実施形態6で説明したと同様に各スルーホールと各端子との組合せにより達成している。
次に、実施形態7の作用効果について説明すると、この実施形態7によれば、固体電解質板35の一方の側面にのみ酸素ポンプ部2の電極7、8を形成し、且つ被測定ガス雰囲気に酸素ポンプ部2の電極7を晒すためにスペーサ5の端部に切り欠き部5aを形成し、加えて連通孔9を発熱体4側に形成したから、図12の実施形態6に比較して大気通路19を形成するためのスペーサ60の位置を固体電解質板35の端部により近づけることができる。このことは、センサ素子の長さ寸法を小さくすることができることを意味する。
【0062】
(実施形態8)
次に、酸素ポンプ部2と酸素センサ部3とを同一の固体電解質板35に形成した形態について説明する。図16は実施形態8の模式的な断面図であり、図17は実施形態8の模式的な展開図である。
この実施形態8では、固体電解質板35の同一側面に対して酸素ポンプ部2の電極7、8及び酸素センサ部3の電極12、13を形成したものである。又、実施形態8では、発熱体4を固体電解質板35の側面に直接的に配置したものである。
【0063】
具体的に説明すると、アルミナ等の電気絶縁性セラミック材料からなる基板80に対して、基板80と同一材料からなるスペーサ5を介して固体電解質板35を対接し、該固体電解質板35の基板80と反対側の側面に発熱体4を配置している。そして、固体電解質板35の基板80側の側面には互いに離間した電極7、8、12、13が形成されており、スペーサ5には電極7を被測定ガス雰囲気に晒すための切欠き部5a、固体電解質板35との間で内部空間17を形成して該内部空間17に電極8、12を晒すための貫通部36、大気通路19を形成して電極13を該大気通路19に晒すための貫通部20、22が形成されている。
【0064】
固体電解質板35には、実施形態5と同様に、酸素ポンプ部2と酸素センサ部3との間のリーク電流防止のための貫通部58が、電極8と電極12との間を仕切るようにして形成されている。そして、本実施形態8によれば、この貫通部58を内部空間17に対して被測定ガス導入用の孔として利用すべく、発熱体4における基板14、16の、貫通部58に対応する位置に孔14a、16aが形成されている。この孔14a、16aによって連通孔9を構成する。
【0065】
なお、この実施形態8においても他の実施形態と同様に、酸素ポンプ部2の電極7、8のリード7b、8b、及び酸素センサ部3の電極12、13のリード12b、13bは、スペーサ5のスルーホール54及び基板80のスルーホール77を利用して端子78に接続されている。又、発熱体4のリード15bも基板14のスルーホール75を利用して端子76に接続されている。
【0066】
次に、実施形態8による作用効果について説明する。この実施形態8によれば、酸素ポンプ部2の一対の電極7、8と酸素センサ部3の一対の電極12、13とが、固体電解質板35の同一の側面に形成されているため、製造上の効果となるが、固体電解質板35に対する電極の形成が一工程で済むので、製造上有利となる。又、実施形態8では固体電解質板35に対して直接的に発熱体4を配置しているため、発熱体4の熱が固体電解質板35に直接作用し、従って発熱体4の熱効率が極めてよい。
【0067】
(実施形態9)
次に、貫通部を形成した発熱体を、酸素ポンプ部と酸素センサ部との間に配置した実施形態について述べる。図18は実施形態9の模式的な断面図であり、図19は実施形態9の模式的な展開図である。
実施形態9は、酸素ポンプ部2の固体電解質板35と酸素センサ部3の固体電解質板11とを分離、独立させ、これら酸素ポンプ部2と酸素センサ部3との間に発熱体4を配置したものである。
【0068】
アルミナ等の電気絶縁性セラミック材料からなるスペーサ5において、電極8と重なる部分には、内部空間17の一部となる貫通部18を有している。なお、貫通部18の大きさは電極8とほぼ同じである。一方、スペーサ38は実施形態1のスペーサ5とほぼ同様の形状であり、内部空間17の一部となる貫通部39と、大気通路19を形成するところの貫通部40を有する。なお、貫通部39の大きさは酸素センサ部3の電極12の大きさにほぼ等しい。又、スペーサ38は、貫通部39と貫通部40との間に、配置された際に内部空間17と大気通路19とを隔離する隔離手段である仕切り部分41を有する。発熱体4には、電極8及び電極12と対面する部分に貫通部37を有している。
【0069】
貫通部18と電極8とが重なるように、スペーサ5を酸素ポンプ部2に重ねる。さらに、貫通部37と貫通部17とが重なるように、発熱体4をスペーサ5に重ねる。さらに、貫通部39と貫通部37とが重なるように、スペーサ38を発熱体4に重ねる。電極12と貫通部39とが重なるように、又電極13と貫通部40とが重なるように、酸素センサ部3をスペーサ38に重ねる。つまり、図18、19において、上から酸素ポンプ部2、スペーサ5、発熱体4、スペーサ38、酸素センサ部3の順に積み重ねて配置される。
【0070】
ところで、内部空間17は、酸素ポンプ部2、貫通部18、39、酸素センサ部3によって、酸素ポンプ部2と酸素センサ部3との間に形成される。内部空間17を分割するように、発熱体4はスペーサ5とスペーサ38との間に配置される。しかし、発熱体4の貫通部37が内部空間17の内部となるように配置されるため、発熱体4によって分割された内部空間17は、貫通部37によって連通している。
【0071】
次に、本実施形態9の作用効果について説明する。
本実施形態9では、スペーサ5、38を介して、発熱体4の両面に酸素センサ部3と酸素ポンプ部2とが配置される。従って、発熱体4を加熱することにより、酸素ポンプ部2の固体電解質板35の温度と酸素センサ部3の固体電解質板11の温度とを同時に上昇させることができるため、発熱体4から固体電解質板35、11へ熱を伝えることを均一に、かつ効率良く行うことができる。
【0072】
ところで、温度依存性を無視できる空気過剰率(λ)1に対応する出力電圧を酸素センサ部3が示すように、酸素ポンプ部2によって内部空間17内への酸素の取り込み、取り出しを行っている。しかし、例えば酸素ポンプ部2と発熱体4との、或いは酸素センサ部3と発熱体4との電気絶縁性が不十分であると発熱体4から酸素ポンプ部2又は酸素センサ部3へリーク電流が流れ、制御電圧に対応する上記λ=1からずれた空燃比を制御してしまう。しかも、温度依存性を無視することができなくなり、性能はさらに悪化する。しかしながら、本実施形態9ではスペーサ5、38の材質をアルミナ等の電気絶縁性セラミックとしたことで、発熱体4から酸素ポンプ部2又は酸素センサ部3へのリークを確実に防止することができ、上記の問題を回避することができる。又、上記電気絶縁性セラミック材料の内、特にアルミナは固体電解質板35、11の材質であるジルコニアと固溶しないので、製造過程において、同時焼成しても固体電解質板35、11の特性は変化しない。
【0073】
ここにおいて、本実施形態9の構成上の特徴を表現すると以下の如くである。被測定ガスと連通している内部空間17と、固体電解質板35の両面に一対の電極7、8を設けており、該電極7、8の内、一方8を内部空間17に晒すように、又他方7を被測定ガスに晒すように配置した酸素ポンプ部2と、固体電解質板11の同一側の面に一対の電極12、13を設けており、該電極の内、一方12を内部空間17に晒すように、又他方13を基準酸素濃度ガスが存在し、内部空間17から隔離された貫通部19に晒すよう配置した酸素センサ部3と、酸素ポンプ部2の固体電解質板35と酸素センサ部3の固体電解質板11とを加熱する発熱体4とから構成され、発熱体4に貫通部37を形成するとともに、発熱体4の内、貫通部37を有する側の、一方の面に酸素ポンプ部2を配置し、かつ他方の面に酸素センサ部3を配置するとともに、貫通部37を介して酸素ポンプ部2と酸素センサ部3との間に内部空間17を形成することを特徴とするものである。
【0074】
このような特徴を有した本実施形態9の作用効果は上述したとおりである。
(実施形態10)
次に、酸素ポンプ部2の、内部空間17に暴露される一方の電極と、酸素センサ部3の、内部空間17内に暴露される他方の電極とを、一つの電極120として共用した実施形態について述べる。図20は実施形態10の模式的な断面図であり、図21は実施形態10の模式的な展開図である。
【0075】
実施形態10において、電極210には内部空間17と被測定ガスとの間を連通する穴120aを有しており、又電極120はリード120bに接続されている。
次に、実施形態10の作用効果について説明する。
実施形態10は、上記の如く、電極120が酸素ポンプ部2及び酸素センサ部3の内、内部空間17に暴露される電極を兼用した構成であるため、上述した実施形態1〜9に比較して電極の数が4本から3本に低減されるので、固体電解質板35における電極形成のために必要な幅寸法を小さくすることができる。従って、小型化に寄与できる
又、実施形態10では電極13、120を外部に取り出すためのスルーホールを形成していないため、該スルーホール形成工程を必要としないという利点もある。
【0076】
(実施形態11)
次に、各実施形態1〜10に適用される制御回路図について説明する。
図22が制御回路図であり、図中90は非反転増幅回路、100は比較制御回路、110は出力回路を示している。そして、図中A、Bは酸素センサ部3の電極が接続される端子であり、端子Aには酸素センサ部3の電極13(大気通路19側)が接続され、端子Bには酸素センサ部3の電極12(内部空間17側)が接続される。又、図中C、Dは酸素ポンプ部2の電極が接続される端子であり、端子Cには酸素ポンプ部2の電極7(被測定ガス側)が接続され、端子Dには酸素ポンプ部2の電極8(内部空間17側)が接続される。
【0077】
酸素センサ部3の電極12、13間で出力されたセンサ電圧、即ち内部空間17の酸素濃度と大気通路19との間の酸素濃度との差に基づいて発生するセンサ電圧は非反転増幅回路90に入力され、該回路90にてそのセンサ電圧Vsが増幅される。
比較制御回路100ではセンサ電圧を設定電圧Voと比較し、その差に応じた制御電圧を出力する。この出力された制御電圧は出力回路110を介して酸素ポンプ部2の電極7、8間に印加される。そして、出力回路110で酸素ポンプ部2に流れる電流を出力信号Vpとして出力する。
【0078】
この出力信号Vpが被測定ガス雰囲気中の酸素濃度に対応したものとなり、結果的に該出力信号Vpをモニタすることにより、被測定ガスの空燃比が求まることになる。
なお、例えば図1の実施形態1における検出素子1において、該検出素子1の紙面における右側(大気通路19が開放される側)における固体電解質板35及び発熱体4の基板14の外表面にアルミナ等の電気絶縁性セラミック材料から構成された板状の位置決め用基板を固定してもよい。この位置決め用基板は図3における検出素子1を絶縁部材33の内側への位置決め部材として機能する。
【0079】
ところで、以上の各実施形態1〜10では、被測定ガスを内部空間17に取り込むための拡散抵抗手段としての連通孔を酸素ポンプ部の電極が配置される部分に配置したが、その配置部位は、配置した際に被測定ガスを内部空間に取り込むことができる部位であればよい。例えば、実施形態1においてはスペーサを貫通するものとしたり、実施形態9においては、酸素センサ部の、内部空間に曝される電極の配置された部分を貫通するものとしてもよく、連通孔を設ける位置はこれに限定されるものではない。
【0080】
又、各実施形態1〜10では連通孔の数を一つとしたが、複数であっても何ら差し支えなく、連通孔の数をこれに限定するものではない。
又、各実施形態1〜10では、被測定ガスの拡散抵抗手段として連通孔を用いた場合、酸素ポンプ部の電極と固体電解質板とにそれぞれ穴を設け、これらの穴が重畳するように配置することで酸素ポンプ部に連通孔を形成したが、酸素ポンプ部の電極と固体電解質板とを重ねて配置した後に、電極および固体電解質板を貫通させて、連通孔を形成してもよく、連通孔の形成方法はこれに限定されるものではない。
【0081】
又、各実施形態1〜10では、酸素イオン伝導性の固体電解質板の材質として、イットリア添加ジルコニアを用いたが、その成分中におけるジルコニアに代えてセリア、ハフニアといった酸化物を用いてもよい。
又、各実施形態1〜10では、酸素センサ部と酸素ポンプ部の電極は、白金などからなり、スクリーン印刷により形成されるが、電極の材質としては金なども用いることができるし、その形成方法もメッキ、蒸着などの薄膜技術でも可能であることから、電極の材質および形成方法をこれに限定するものではない。
【0082】
又、各実施形態1〜10では、スペーサの材質としてアルミナを用いたが、ムライトやステアタイトでもよく、電気絶縁性のある材質であればよい。
又、各実施形態1〜10では、多孔質セラミック保護部の材質としてアルミナを用いたが、ムライトやスピネルなどの電気絶縁性セラミックであればよく、これに限定するものではない。さらに、保護部の製法としては、各実施形態ではペーストの塗布としたが、ペーストのスクリーン印刷やプラズマ溶射法、浸漬法といった方法で行うことも可能であり、これに限定するものではない。
【0083】
又、実施形態9のように、発熱体の貫通部を有する側の両面に、それぞれ酸素ポンプ部と酸素センサ部とを配置し、貫通部を介して酸素ポンプ部と酸素センサ部との間に、内部空間を形成する場合、貫通部を介して酸素ポンプ部と酸素センサ部との間に内部空間が形成されればよく、発熱体の貫通部の形状や開口面積は問わない。
【0084】
又、実施形態2では容積調整材の材質をアルミナとしたが、マグネシア、アルミナスピネル、ジルコニア、コージェライトなどの電気絶縁性セラミックであればよい。又、その製法を成形したものを、スペーサの貫通部にはめ込むといった方法としたが、クリーム状のペーストとし、充填するといった方法でもよい。従って、容積調整材の材質および製法はこれに限定するものではない。
【0085】
又、各実施形態1〜10では空燃比検出素子の製造工程として、積層し、熱圧着して一体化した空燃比検出素子の各構成要素を、同時焼成した後、分割する方法としたが、一体化した各構成要素を分割した後、同時焼成することも可能であり、空燃比検出素子の製造工程をこれに限定するものではない。
各実施形態1〜9においては、構造の簡潔化を目的として、空燃比検出装置の出力端子の数を減少するため、実施形態10の思想を転用して、酸素ポンプ部2の電極8と酸素センサ部3の電極12とを実施形態10の如く電極120にて共用する構成としても勿論よい。あるいは実施形態1〜9における電極8と電極12との出力端子を共通化することも可能である。共通化する箇所は、空燃比検出素子1の内部であってもよいし、外部のハウジング内であってもよい。
【0086】
更に、各実施形態1〜10では、空燃比検出素子の出力端にリード線をロー付けにより接続しているが、板ばね等によりリード線を接触させたり、加締によりリード線を固定してもよく、リード線の接続方法はロー付けに限定されるものではない。 なお、各実施形態1〜10において、固体電解質板35に対してリード、端子、あるいは発熱体を形成してあるが、これらは固体電解質板35に形成された、アルミナ等の電気絶縁性セラミックの薄膜(図示しない)の上に形成されている。その理由は、固体電解質板35を介しての相互構成要素間のリーク電流の発生を回避するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1を示す模式的な断面図である。
【図2】本発明の実施形態1を示す模式的な展開図である。
【図3】本発明が配置される空燃比検出装置を示す図である。
【図4】本発明の実施形態2を示す模式的な断面図である。
【図5】本発明の実施形態2を示す模式的な展開図である。
【図6】本発明の実施形態3を示す模式的な断面図である。
【図7】本発明の実施形態3を示す模式的な展開図である。
【図8】本発明の実施形態4を示す模式的な断面図である。
【図9】本発明の実施形態4を示す模式的な展開図である。
【図10】本発明の実施形態5を示す模式的な断面図である。
【図11】本発明の実施形態5を示す模式的な展開図である。
【図12】本発明の実施形態6を示す模式的な断面図である。
【図13】本発明の実施形態6を示す模式的な展開図である。
【図14】本発明の実施形態7を示す模式的な断面図である。
【図15】本発明の実施形態7を示す模式的な展開図である。
【図16】本発明の実施形態8を示す模式的な断面図である。
【図17】本発明の実施形態8を示す模式的な展開図である。
【図18】本発明の実施形態9を示す模式的な断面図である。
【図19】本発明の実施形態9を示す模式的な展開図である。
【図20】本発明の実施形態10を示す模式的な断面図である。
【図21】本発明の実施形態10を示す模式的な展開図である。
【図22】本発明に適用する一制御回路図である。
【図23】従来例を示す模式的な断面図である。
【符号の説明】
1 空燃比検出素子
2 酸素ポンプ部
3 酸素センサ部
4 発熱体
5 スペーサ
7 電極
8 電極
9 連通孔
10 保護部
11 固体電解質板
12 電極
13 電極
17 内部空間
19 基準酸素濃度ガスが存在する貫通部である大気通路
21 隔離手段である仕切り部分
35 固体電解質板
37 貫通部
41 隔離手段である仕切り部分
44 容積調整手段である容積調整材
45 容積調整手段とスペーサの働きを兼ね備えた内部形成体
120電極

Claims (18)

  1. 板状の固体電解質板と、
    前記固体電解質板に対向配置された板状のセラミック絶縁板と、
    前記固体電解質板と前記絶縁板との間に形成され、被測定ガスと連通している内部空間と、
    前記内部空間に対し隔離されるように前記固体電解質板に接して形成され、基準酸素物質が存在する基準酸素空間部と、
    前記固体電解質板と、該固体電解質板に設けられた電極とにより構成され、被測定ガスと前記内部空間との間での酸素の移動を行うよう設定された酸素ポンプ部と、
    前記固体電解質板と、該固体電解質板に設けられた電極とにより構成され、前記内部空間と前記基準酸素空間部との間の酸素濃度差に基づいた信号を発生する酸素センサ部と、を具備したことを特徴とする空燃比検出装置。
  2. 前記絶縁板に、前記固体電解質板を加熱する発熱部材が備えられていることを特徴とする請求項1記載の空燃比検出装置。
  3. 前記固体電解質板には、前記内部空間を被測定ガスに連通する連通孔が形成されていることを特徴とする請求項1記載の空燃比検出装置。
  4. 前記基準酸素空間部と前記空間部とは、前記固体電解質板と前記絶縁板との同一の対向面の間に形成されており、かつ前記基準酸素空間部と前記内部空間とを隔離する隔離部材が前記固体電解質板と前記絶縁板との間に配置されていることを特徴とする請求項1記載の空燃比検出装置。
  5. 前記酸素ポンプの前記電極は、前記固体電解質板における前記内部空間内に暴露された位置にある一方の電極と前記固体電解質板における被測定ガスに暴露された位置にある他方の電極とにより構成されており、前記酸素センサ部の前記電極は、前記固体電解質板における前記内部空間内に暴露された位置にある一方の電極と前記固体電解質板における前記基準酸素空間部に暴露された位置にある他方の電極とにより構成されていること特徴とする請求項1又は4記載の空燃比検出装置。
  6. 前記酸素ポンプ部の前記一方の電極及び他方の電極は前記固体電解質板の互いに対向する第1及び被測定ガス側の第2側面にそれぞれ形成されており、且つ前記酸素センサ部の前記一方の電極及び他方の電極が互いに離間させて、前記酸素ポンプ部の前記一方の電極が形成された前記第1側面に形成されており、前記隔離部材は、前記酸素センサ部の前記一方の電極と前記他方の電極との間に位置していることを特徴とする請求項5記載の空燃比検出装置。
  7. 前記酸素ポンプ部の前記第1の一対の電極と前記酸素センサ部の前記第2の一対の電極とは、前記固体電解質板の同一の前記第1側面に形成されていることを特徴とする請求項5記載の空燃比検出装置。
  8. 前記固体電解質板の内、前記酸素ポンプ部と前記酸素センサ部との間において、前記固体電解質板の幅方向に渡って、該幅寸法より小さい所定の長さの範囲に渡り、且つ前記固体電解質板の厚み方向を貫通する孔部が形成されていることを特徴とする請求項1又は6記載の空燃比検出装置。
  9. 前記絶縁板の内、前記内部空間に対応する表面上に固定された容積調整手段を有し、前記容積調整手段により前記内部空間内の容積が調整されることを特徴とする請求項5記載の空燃比検出装置。
  10. 前記基準酸素空間部には大気が導入されることを特徴とする請求項1記載の空燃比検出装置。
  11. 板状の固体電解質板と、
    2枚の板状のセラミック絶縁板及び該絶縁板の間に挟持された電気発熱部材から構成され、且つ前記固体電解質板に対向配置された発熱体シートと、
    前記発熱体シートと前記固体電解質板との間に配置され、且つ前記発熱体シートと前記固体電解質板との間に被測定ガスと連通する内部空間を形成するとともに、前記内部空間と隔離された、基準酸素物質が存在する基準酸素空間部を形成するよう機能する板状のセラミック絶縁スペーサと、
    前記固体電解質板と、該固体電解質板に設けられた電極とにより構成され、被測定ガスと前記内部空間との間での酸素の移動を行うよう設定された酸素ポンプ部と、
    前記固体電解質板と、該固体電解質板に設けられた電極とにより構成され、前記内部空間と前記基準酸素空間部との間の酸素濃度差に基づいた信号を発生する酸素センサ部と、を具備したことを特徴とする空燃比検出装置。
  12. 前記絶縁スペーサは、前記内部空間を形成するよう機能する貫通部及び前記基準酸素空間部を形成するよう機能する貫通部と、これら貫通部の間に配置されこれら貫通部間を隔離する隔離部と、を一体に有することを特徴とする請求項11記載の空燃比検出装置。
  13. 前記酸素ポンプの前記電極は、前記固体電解質板における内部空間内に暴露された位置にある一方の電極と前記固体電解質板における被測定ガスに暴露された位置にある他方の電極とにより構成されており、前記酸素センサ部の前記電極は、前記固体電解質板における前記内部空間内に暴露された位置にある一方の電極と前記固体電解質板における前記基準酸素空間部に暴露された位置にある他方の電極とにより構成されていること特徴とする請求項11又は12に記載の空燃比検出装置。
  14. 前記固体電解質板は、前記発熱体シートに対向する第1側面、及び被測定ガスに暴露される第2側面を互いに対向関係に有しており、前記酸素ポンプ部の前記一方の電極は前記固体電解質板の前記第1側面に形成され、前記酸素ポンプ部の前記他方の電極は固体電解質板の前記第2側面に形成されており、前記酸素センサ部の前記一方及び他方の電極は前記固体電解質板の前記第1側面に形成されており、前記絶縁スペーサの前記隔離部は、前記酸素センサ部の前記一方の電極と前記他方の電極との間を仕切るように該電極間に位置していることを特徴とする請求項13記載の空燃比検出装置。
  15. 前記固体電解質板には前記内部空間を被測定ガスに連通する連通孔を有しており、且つ前記酸素ポンプ部の前記一方の電極及び前記他方の電極は前記連通孔の周囲に位置していることを特徴とする請求項14記載の空燃比検出装置。
  16. 前記基準酸素空間部には大気が導入されることを特徴とする請求項11記載の空燃比検出装置。
  17. 前記酸素センサ部が発生する前記信号に基づいて前記酸素ポンプ部が前記内部空間内に所定の酸素濃度を維持するように作用し、その結果として前記酸素ポンプ部に被測定ガス中の酸素濃度に対応する電流が流れることを特徴とする請求項1〜15何れか一つに記載の空燃比検出装置。
  18. 前記酸素ポンプ部の前記一方の電極と、前記酸素センサ部の前記一方の電極と、を共用した構成としたことを特徴とする請求項1〜17何れか一つに記載の空燃比検出装置。
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