JP2008156653A - インクジェット記録用インクセット - Google Patents
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Abstract
【課題】カラーインク中の多価金属塩とブラックインクが同時に接触する事で増粘・凝集を起こし、ブラックインクの速やかかつ確実な記録媒体上への定着が得られ、良好な印字が行える。
【解決手段】界面活性剤で分散されたカラー顔料と多価金属塩を含んなるカラーインク(A)と、カーボンブラックと樹脂エマルジョンまたは無機酸化物コロイドを含んでなるブラックインク(B)で構成されるインクセット。
【選択図】なし
【解決手段】界面活性剤で分散されたカラー顔料と多価金属塩を含んなるカラーインク(A)と、カーボンブラックと樹脂エマルジョンまたは無機酸化物コロイドを含んでなるブラックインク(B)で構成されるインクセット。
【選択図】なし
Description
本発明は、インクジェット記録用インクセットに関するものであり、詳しくは普通紙に対して混色にじみ(以下ブリードと記す)を起こさず、高品位印字が得られ、耐水性や耐光性に優れた印字を得られるインクジェット記録用インクセットに関する。
インクジェット記録方法は、インク組成物の小滴を飛翔させ、紙等の記録媒体に付着させて印刷を行う印刷方法である。この方法は、比較的安価な装置で高解像度、高品位な画像を、高速で印刷可能という特徴を有する。通常インクジェット記録に使用されるインクは、水を主成分とし、これに着色成分、及び目詰まり防止等の目的でグリセリン等の湿潤剤を含有したものが一般的である。
一方、インクジェット記録方法として、最近新たに、金属塩溶液を含むカラーインク組成物と顔料を含むブラックインクを組み合わせる方法が提案されている。(特開平6−106735号公報)この方法においては、金属塩を含む染料を着色剤としたカラーインクと顔料を含むブラックインクとが増粘・凝集を起こすことにより、普通紙上でも高い黒文字品質が得られるとされている。
本発明者らは、今般、上記のような界面活性剤で分散したカラー顔料と多価金属塩を含有したカラーインク(A)と、カーボンブラックと樹脂エマルジョンおよび/または無機酸化物コロイドを1種以上含むブラックインク(B)を同時に印字することによって、良好な画質が実現できることを見いだした。
本発明による方法によれば、カラーインクが界面活性剤で顔料を分散したインクを用いるため、カラーインク同士のブリードを防止できる。また、ブラックインク中に含まれる樹脂エマルジョンまたは無機酸化物コロイドとカラーインク中の多価金属塩が相互作用し、インクの増粘・凝集が起こり、カラー・ブラックインクのブリードを防止するという利点を有する。さらに、着色剤に顔料を使用するため、染料を使用する場合と比較してはるかに耐水性、耐光性に優れるといった利点も有する。
従って、本発明は良好な画像が実現でき、耐水性、耐光性に優れたインクジェット記録用インクセットの提供をその目的としている。
本発明によるインク組成物は、着色剤である顔料が界面活性剤で分散されていて、多価金属塩を含んでなるカラーインク(A)と、着色剤としてカーボンブラックを含み、樹脂エマルジョンまたは無機酸化物コロイドを1種以上含むブラックインク(B)である。
(インクジェット記録方法)
本発明によるインクジェット記録方法は、着色剤である顔料が界面活性剤で分散されていて、多価金属塩を含んでなるカラーインク(A)と、着色剤としてカーボンブラックを含み、樹脂エマルジョンまたは無機酸化物コロイドを1種以上含むブラックインク(B)とを同時に印字するものである。
本発明によるインクジェット記録方法は、着色剤である顔料が界面活性剤で分散されていて、多価金属塩を含んでなるカラーインク(A)と、着色剤としてカーボンブラックを含み、樹脂エマルジョンまたは無機酸化物コロイドを1種以上含むブラックインク(B)とを同時に印字するものである。
本発明によるインクジェット記録方法によれば、多価金属塩を含んでなるカラー顔料インクとブラック顔料インクが同時に印字されることによって、カラーインク中の多価金属塩とブラックインクが増粘・凝集を起こし、ブラックインクの速やかかつ確実な記録媒体上への定着が得られ、良好な印字が行える。
また、カラーインクは界面活性剤で分散されているため浸透性が付与されているため、カラーインク同士のブリードも抑えられる。
(インク組成物)
本発明に用いられるカラーインク(A)は顔料を着色剤とし、界面活性剤で分散されていて、さらに多価金属塩を含んでなる。
本発明に用いられるカラーインク(A)は顔料を着色剤とし、界面活性剤で分散されていて、さらに多価金属塩を含んでなる。
顔料を分散する界面活性剤としては、脂肪酸塩類、高級アルキルジカルボン酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩類、高級アルキルスルホン酸塩、高級脂肪酸とアミノ酸の縮合物、スルホ琥珀酸エステル塩、ナフテン酸塩、液体脂肪油硫酸エステル塩類、アルキルアリルスルホン酸塩類などの陰イオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルエステル類、ソルビタンアルキルエステル類、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステル類などの非イオン界面活性剤などがあげられる。
これら界面活性剤は1種または2種以上混合して用いられるのが好ましく、添加量としては、顔料1に対して0.001〜10重量%、好ましくは0.01〜5重量%である。
なお、この界面活性剤は顔料を分散するだけでなく、インク組成物の界面活性剤として機能するであろうことは当業者に明らかであろう。
多価金属塩は硝酸塩、カルボン酸塩が好ましく、具体的にはCa2+、Cu2+、Ni2+、Mg2+、Zn2+、Ba2+の二価金属イオン、Al3+、Fe3+、Cr3+の三価金属イオンの塩があげられるが、とりわけ、Ca2+またはMg2+より構成される金属塩はマゼンタインクのpH、得られる印刷物の品質という2つの観点から好適な結果を与える。
これら多価金属塩のカラーインク中の濃度は印字品質、目詰まり防止の効果が得られる範囲で適宜決定されて良いが、好ましくは0.1〜40重量%程度であり、より好ましくは5〜25重量%程度である。
本発明に用いられる顔料は、特別な制限なしに無機顔料、有機顔料を使用することができる。無機顔料としては、酸化チタンおよび酸化鉄に加え、コンタクト法、ファーネス法、サーマル法などの公知の方法によって製造されたカーボンブラックを使用することができる。また、有機顔料としては、アゾ染料(アゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料などを含む)、多環式顔料(例えば、フタロシアニン顔料、ペリレン顔料、ペリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフラロン顔料など)、染料キレート(例えば、塩基性染料型キレート、酸性染料型キレートなど)、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラックなどを使用できる。
本発明の好ましい態様によれば、これらの顔料のうち、水と親和性の良いものが好ましく用いられる。
顔料の粒径は、10μm以下が好ましく、さらに好ましくは1μm以下である。
インク組成物中の着色剤としての顔料の添加量は、0.5〜25重量%程度が好ましく、より好ましくは2〜15重量%程度である。
本発明において好ましく用いられる顔料の具体例として、黒色用としては、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラック(C.I.ピグメントブラック7)類、または銅、鉄(C.I.ピグメントブラック11)、酸化チタン等の金属類、アニリンブラック(C.I.ピグメントブラック1)等の有機顔料があげられる。さらに、カラー用としては、C.I.ピグメントイエロー1(ファストイエローG)、3、12(ジスアゾイエローAAA)、13、14、17、24、34、35、37、42(黄色酸化鉄)、53、55、81、83(ジスアゾイエローHR)、95、97、98、100、101、104、408、109、110、117、120、138、153、C.I.ピグメントオレンジ5、13、16、17、36、43、51、C.I.ピグメントレッド1、2、3、5、17、22(ブリリアントファーストスカレット)、23、31、38、48:2(パーマネントレッド2B(Ba)、48:2(パーマネントレッド2B(Ca))、48:3(パーマネントレッド2B(Sr))、48:4(パーマネントレッド2B(Mn))、49:1、52:2、53:1、57:1(ブリリアントカーミン6B)、60:1、63:1、63:2、64:1、81(ローダミン6Gレーキ)、83、88、101(べんがら)、104、105、106、108(カドミウムレッド)、112、114、122(キナクリドンマゼンタ)、123、146、149、166、168、170、172、177、178、179、185、190、193、209、219、C.I.ピグメントバイオレット1(ローダミンレーキ)、3、5:1、16、19、23、38、C.I.ピグメントブルー1、2、15(フタロシアニンブルーR)、15:1、15:2、15:3(フタロシアニンブルーE)、16、17:1、56、60、63、C.I.ピグメントグリーン1、4、7、8、10、17、18、36、等、その他顔料表面を樹脂等で処理したグラフトカーボン等の加工顔料等が使用できる。
本発明の好ましい態様によれば、ブラックインク用の顔料は、顔料を分散剤で水性媒体中に分散させて得られた顔料分散液としてインクに添加されるのが好ましい。好ましい分散剤としては、従来公知の顔料分散液を調整するのに用いられる公知の分散剤を使用することができる。
例えば、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、アクリル酸−アクリロニトリル共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−メタクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−α−メチルスチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−α−メチルスチレン−アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合体、酢酸ビニル−エチレン共重合体、酢酸ビニル−脂肪酸ビニルエチレン共重合体、酢酸ビニル−マレイン酸エステル共重合体、酢酸ビニル−クロトン酸共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸共重合体とうがあげられる。
本発明の好ましい態様によれば、これらの共重合体は重量平均分子量が3、000〜50、000であるのが好ましく、より好ましくは5、000〜30、000、最も好ましくは7、000〜15、000である。
分散剤の添加量は、顔料を安定に分散させ、本発明の他の効果を失わない範囲で適宜添加されて良い。本発明の好ましい態様によれば、その使用量は顔料:分散剤として1:0.06〜1:3の範囲が好ましく、より好ましくは1:0.125〜1:3の範囲である。
本発明のブラックインクには樹脂エマルジョンおよび/または無機酸化物コロイドが添加されているのが好ましい。
樹脂エマルジョンとは、連続相が水であり、分散相が次のような樹脂成分であるエマルジョンを意味する。分散相の樹脂成分としては、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、スチレン−ブタジエン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アクリル−スチレン系樹脂、ブタジエン系樹脂、スチレン系樹脂などがあげられる。
本発明の好ましい態様によれば、この樹脂は親水性部分と疎水性部分とを併せ持つ重合体であるのが好ましい。また、これらの樹脂成分の粒子径はエマルジョンを形成する限り特に限定されないが、150nm程度以下が好ましく、より好ましくは5〜100nm程度である。
これらの樹脂エマルジョンは、樹脂粒子を、場合によって界面活性剤とともに水に混合することによって得ることができる。例えば、アクリル系樹脂またはスチレン−アクリル系樹脂のエマルジョンは、(メタ)アクリル酸エステルまたはスチレンと、(メタ)アクリル酸エステルと、場合により(メタ)アクリル酸エステルと、界面活性剤とを水に混合することによって得ることができる。樹脂成分と界面活性剤との混合の割合は、通常10:1〜5:1程度とするのが好ましい。界面活性剤の使用量が前記範囲に満たない場合、エマルジョンとなりにくく、また前記範囲を越える場合、インクの耐水性が低下したり、浸透性が悪化する傾向があるので好ましくない。界面活性剤は特に限定されないが、好ましい例としてはアニオン性界面活性剤(例えばドデシルベンゼルスルホン酸ナトリウム、ラウリル酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートのアンモニウム塩など)、非イオン性界面活性剤(例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミドなど)があげられ、これらを単独または二種以上を混合して用いることができる。
また、分散相成分としての樹脂と水との割合は、樹脂100重量部に対して水60〜400重量部、好ましくは100〜200の範囲が適当である。
また、市販の樹脂エマルジョンを使用することも可能であり、例えばマイクロジェルE−1002、E−5002(スチレン−アクリル系樹脂エマルジョン、日本ペイント株式会社製)、ボンコート4001(アクリル系樹脂エマルジョン、大日本インキ化学工業株式会社製)ボンコート5454(スチレン−アクリル系樹脂エマルジョン、大日本インキ化学工業株式会社製)、SAE−1014(スチレン−アクリル系樹脂エマルジョン、日本ゼオン株式会社製)、サイビノールSK−200(アクリル系樹脂エマルジョン、サイデン化学株式会社製)、などがあげられる。
本発明に使用するインクは、樹脂エマルジョンを、その樹脂成分がインクの0.1〜40重量%となるよう含有するのが好ましく、より好ましくは1〜25重量%の範囲である。
樹脂エマルジョンは、多価金属塩との相互作用により、増粘・凝集する性質を持ち、着色成分の浸透を抑制し、さらに記録材への定着を促進する効果を有する。また、樹脂エマルジョンの種類によっては記録材上で皮膜を形成し、印刷物の耐擦性をも向上させる効果を有する。
無機酸化物コロイドは具体的にはコロイダルシリカ、アルミナコロイドがあげられる。
これらは、SiO2やAl2O3等の超微粒子を水または有機溶媒中に分散したコロイド溶液として、各種のものが市販されている。市販されているものの例としては、分散溶媒が水、メタノール、2−プロパノール、n−プロパノール、キシレン等であり、SiO2,Al2O3等の粒子の粒径が5〜100nmであるものが一般的である。また、無機酸化物コロイド溶液のpHは中性領域ではなく酸性またはアルカリ性に調製されているものが多い。これは、無機酸化物コロイドの安定分散領域が酸性側かアルカリ性側に存在するためであり、インク中に添加する場合は無機酸化物コロイドの安定分散領域のpHとインクのpHとを考慮して添加する必要がある。
本発明に使用できる無機酸化物コロイドの具体例としては、コロイダルシリカ、アルミナコロイド等があげられるが、使用できるコロイドはこれらに限定されるものではない。本発明に使用できる無機酸化物コロイドは分散溶媒、無機酸化物の種類、粒径、pH等においては特に限定されないが多価金属塩と相互作用して増粘・凝集する性質を持ち、かつインク中でも無機酸化物粒子が安定して分散するものであれば全て使用可能である。
本発明で使用するインク中の無機酸化物コロイドは、無機酸化物コロイドがインク中の0.1〜15重量%となるよう添加するのが好ましく、2種以上の添加も可能である。
本発明のインク組成物は有機溶剤が含まれてなるのが好ましい。有機溶媒の好ましい例としては、エタノール、n−プロピルアルコール、iso−プロピルアルコール等の1価アルコール、エチレングリコール、ジエチレンングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、チオグリコール、ヘキシレングリコール、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン等の多価アルコール類、エチレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテルエタノール、尿素、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、トリエタノールアミンなどがあげられる。
これら有機溶媒の添加量は、インク組成物の0.5〜40重量%、好ましくは2〜20重量%の範囲である。
本発明の好ましい態様によれば、インク組成物は糖を含有してなるのが好ましい。糖類の例としては、単糖類、二糖類、オリゴ糖類(三糖類および四糖類を含む)および多糖類があげられ、好ましくはグルコース、マンノース、フルクトース、リボース、キシロース、アラビノース、ガラクトース、マルトース、セロビオース、ラクトース、スクロース、トレハロース、マルトトリオースなどがあげられる。ここで、多糖類とは広義の糖を意味し、α−シクロデキストリン、セルロースなど自然界に広く存在する物質を含む意味に用いることとする。
また、これらの糖類の誘導体としては、前記した糖類の還元糖(例えば、糖アルコール(一般式HOCH2(CHOH)nCH2OH(ここでn=2〜5の整数を表す。)で表される。)、酸化糖(例えば、アルドン酸、ウロン酸など)、アミノ酸、チオ酸などがあげられる。特に糖アルコールが好ましく、具体例としてはマルチトール、ソルビットなどがあげられる。
これら糖類の含有量は、インク組成物の0.1〜40重量%、好ましくは0.5〜30重量%の範囲が適当である。
その他必要に応じて、pH調整剤、防腐剤、防かび剤等を添加しても良い。
以下本発明を以下の実施例によって詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(カラーインク(A)の調製)
以下に示す多価金属塩を除く液媒体の成分と各カラー顔料を混合し、次いで多価金属塩を混合する。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行いインク組成物を得た。
以下に示す多価金属塩を除く液媒体の成分と各カラー顔料を混合し、次いで多価金属塩を混合する。その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行いインク組成物を得た。
(ブラックインク(B)の調製)
カーボンブラックと分散剤とを混合し、サンドミル(安川製作所製)中で、ガラスビーズ(直径1.7mm、混合物の1.5倍量(重量))とともに2時間分散させた。その後、ガラスビーズを取り除き、他の添加物を加え常温で20分間攪拌した。平均孔径5μmのメンブランフィルターで濾過しインク組成物を得た。
カーボンブラックと分散剤とを混合し、サンドミル(安川製作所製)中で、ガラスビーズ(直径1.7mm、混合物の1.5倍量(重量))とともに2時間分散させた。その後、ガラスビーズを取り除き、他の添加物を加え常温で20分間攪拌した。平均孔径5μmのメンブランフィルターで濾過しインク組成物を得た。
<インクセット1>
(カラーインク(A))
(液媒体)
サーフィノール465(界面活性剤) 2重量%
(Air Products and Chemicals Inc.製)
ジエチレングリコール 4重量%
グリセリン 12重量%
トリエタノールアミン 0.1重量%
硝酸マグネシウム・六水和物 5重量%
イオン交換水 残量
(イエロー顔料)
UNISPERSE YELLOW 2GLT-E 3重量%
(Ciba geigy社製)
UNISPERSE YELLOW 2RLT-E 0.5重量%
(Ciba geigy社製)
(マゼンタ顔料)
UNISPERSE Scarlet R-E 4重量%
(Ciba geigy社製)
(シアン顔料)
UNISPERSE Blue G-PI 4重量%
(Ciba geigy社製)
(ブラックインク(B))
カーボンブラックMA7 5重量%
(三菱化成株式会社製)
スチレン−アクリル酸共重合体 1重量%
(分散剤)
ボンコート4001 50重量%
(アクリル系樹脂エマルジョン、樹脂成分50%、MFT=5℃、大日本インキ株式会社製)
スクロース 0.7重量%
マルチトール 6.3重量%
グリセリン 10重量%
2−ピロリドン 2重量%
エタノール 4重量%
イオン交換水 残量
<インクセット2>
(カラーインク(A))
(液媒体)
サーフィノールTG 0.8重量%
(Air Products and Chemicals Inc.製)
ジエチレングリコールモノブチルエーテル 10重量%
ジエチレングリコール 10重量%
グリセリン 10重量%
トリエタノールアミン 0.1重量%
酢酸マグネシウム・四水和物 5重量%
イオン交換水 残量
(イエロー顔料)
UNISPERSE YELLOW GS-E2 5重量%
(Ciba geigy社製)
(マゼンタ顔料)
UNISPERSE Red 3RS-E2 5重量%
(Ciba geigy社製)
(シアン顔料)
UNISPERSE Blue G-E 5重量%
(Ciba geigy社製)
(ブラックインク(B))
カーボンブラックRaven1080 5重量%
(コロンビヤン・カーボン株式会社製)
スチレン−アクリル酸共重合体 1重量%
(分散剤)
マイクロジェルE−5002 0.35重量%
(スチレン−アクリル系エマルジョン、樹脂成分29.2%、MFT=約80℃、日本ペイント株式会社製)
スノーテックスS 3.5重量%
(コリダルシリカ、SiO2成分30%、日産化学社製)
スクロース 0.7重量%
マルチトール 6.3重量%
グリセリン 10重量%
2−ピロリドン 2重量%
イオン交換水 残量
<インクセット3>
(カラーインク(A))
(液媒体)
サーフィノール465 2重量%
ジエチレングリコール 4重量%
グリセリン 12重量%
トリエタノールアミン 0.1重量%
イオン交換水 残量
(イエロー)
Acid Yellow 23 3重量%
(マゼンタ)
Acid Red 52 3重量%
(シアン)
Acid Blue 9 4重量%
(ブラックインク(B))
C.I.フードブラック2 3重量%
グリセリン 5重量%
エタノール 4重量%
以下に上記インクセットを用いた評価方法及び評価結果を示す。
(カラーインク(A))
(液媒体)
サーフィノール465(界面活性剤) 2重量%
(Air Products and Chemicals Inc.製)
ジエチレングリコール 4重量%
グリセリン 12重量%
トリエタノールアミン 0.1重量%
硝酸マグネシウム・六水和物 5重量%
イオン交換水 残量
(イエロー顔料)
UNISPERSE YELLOW 2GLT-E 3重量%
(Ciba geigy社製)
UNISPERSE YELLOW 2RLT-E 0.5重量%
(Ciba geigy社製)
(マゼンタ顔料)
UNISPERSE Scarlet R-E 4重量%
(Ciba geigy社製)
(シアン顔料)
UNISPERSE Blue G-PI 4重量%
(Ciba geigy社製)
(ブラックインク(B))
カーボンブラックMA7 5重量%
(三菱化成株式会社製)
スチレン−アクリル酸共重合体 1重量%
(分散剤)
ボンコート4001 50重量%
(アクリル系樹脂エマルジョン、樹脂成分50%、MFT=5℃、大日本インキ株式会社製)
スクロース 0.7重量%
マルチトール 6.3重量%
グリセリン 10重量%
2−ピロリドン 2重量%
エタノール 4重量%
イオン交換水 残量
<インクセット2>
(カラーインク(A))
(液媒体)
サーフィノールTG 0.8重量%
(Air Products and Chemicals Inc.製)
ジエチレングリコールモノブチルエーテル 10重量%
ジエチレングリコール 10重量%
グリセリン 10重量%
トリエタノールアミン 0.1重量%
酢酸マグネシウム・四水和物 5重量%
イオン交換水 残量
(イエロー顔料)
UNISPERSE YELLOW GS-E2 5重量%
(Ciba geigy社製)
(マゼンタ顔料)
UNISPERSE Red 3RS-E2 5重量%
(Ciba geigy社製)
(シアン顔料)
UNISPERSE Blue G-E 5重量%
(Ciba geigy社製)
(ブラックインク(B))
カーボンブラックRaven1080 5重量%
(コロンビヤン・カーボン株式会社製)
スチレン−アクリル酸共重合体 1重量%
(分散剤)
マイクロジェルE−5002 0.35重量%
(スチレン−アクリル系エマルジョン、樹脂成分29.2%、MFT=約80℃、日本ペイント株式会社製)
スノーテックスS 3.5重量%
(コリダルシリカ、SiO2成分30%、日産化学社製)
スクロース 0.7重量%
マルチトール 6.3重量%
グリセリン 10重量%
2−ピロリドン 2重量%
イオン交換水 残量
<インクセット3>
(カラーインク(A))
(液媒体)
サーフィノール465 2重量%
ジエチレングリコール 4重量%
グリセリン 12重量%
トリエタノールアミン 0.1重量%
イオン交換水 残量
(イエロー)
Acid Yellow 23 3重量%
(マゼンタ)
Acid Red 52 3重量%
(シアン)
Acid Blue 9 4重量%
(ブラックインク(B))
C.I.フードブラック2 3重量%
グリセリン 5重量%
エタノール 4重量%
以下に上記インクセットを用いた評価方法及び評価結果を示す。
<評価1:カラー・ブラックインクブリード>
インクジェトプリンタMJ−800Cで、以下の普通紙各紙に印刷を行った。印刷パターンは、イエロー、マゼンタ、シアンの各カラーインクは100%dutyで、ブラックインクは文字を同時に印刷した。乾燥後、文字におけるにじみの発生の有無を調べ、評価基準にしたがって判定した。
評価紙
(1)Xerox P紙(ゼロックス株式会社製)
(2)Ricopy 6200紙(リコー株式会社製)
(3)Xerox 4024紙(ゼロックス株式会社製)
(4)Neenah Bond紙(キンバリークラーク社製)
(5)Xerox R紙(ゼロックス株式会社製・再生紙)
(6)やまゆり紙(本州製紙株式会社製・再生紙)
評価基準
にじみがなく鮮明な印字の場合 − ○
ひげ状のにじみが発生した場合 − △
文字の輪郭がはっきりしないほどにじみが発生した場合 − ×
<評価2:耐水性>
評価1において得られた記録紙(3)のベタ印字のサンプルについて、水道水に1時間浸漬し、引き上げ自然乾燥させた。色調再現性はCIE(Commision International de l'Eclairage)で規定される色差表示法のL*a*b*表色系をマクベスCE−7000分光光度計(Macbeth社製)を用いて測定し、試験前後の色差(ΔE*ab)を下記式(I)から求め、以下の判断基準で判定した。
式(I)
ΔE*ab=[(ΔL*)2+(Δa*)2+(Δb*)2]1/2
下記の式(II)から求められる残存率が、
いずれも80%以上である場合 − ○
1色でも80%未満である場合 − ×
式(II)
残存率(%)=試験後のΔE*ab/試験前のΔE*ab×100
<評価3:耐光性>
評価1において得られた記録紙(3)のベタ印字の印字サンプルについて、透明なプラスチックセロケースに入れ、太陽光のもとで30日間放置し、試験前後のΔE*abを評価2と同様の方法で求め、以下の基準で判断した。
上記の式(II)で求められる残存率が、
いずれも75%以上である場合 − ○
1色でも75%未満である場合 − ×
インクジェトプリンタMJ−800Cで、以下の普通紙各紙に印刷を行った。印刷パターンは、イエロー、マゼンタ、シアンの各カラーインクは100%dutyで、ブラックインクは文字を同時に印刷した。乾燥後、文字におけるにじみの発生の有無を調べ、評価基準にしたがって判定した。
評価紙
(1)Xerox P紙(ゼロックス株式会社製)
(2)Ricopy 6200紙(リコー株式会社製)
(3)Xerox 4024紙(ゼロックス株式会社製)
(4)Neenah Bond紙(キンバリークラーク社製)
(5)Xerox R紙(ゼロックス株式会社製・再生紙)
(6)やまゆり紙(本州製紙株式会社製・再生紙)
評価基準
にじみがなく鮮明な印字の場合 − ○
ひげ状のにじみが発生した場合 − △
文字の輪郭がはっきりしないほどにじみが発生した場合 − ×
<評価2:耐水性>
評価1において得られた記録紙(3)のベタ印字のサンプルについて、水道水に1時間浸漬し、引き上げ自然乾燥させた。色調再現性はCIE(Commision International de l'Eclairage)で規定される色差表示法のL*a*b*表色系をマクベスCE−7000分光光度計(Macbeth社製)を用いて測定し、試験前後の色差(ΔE*ab)を下記式(I)から求め、以下の判断基準で判定した。
式(I)
ΔE*ab=[(ΔL*)2+(Δa*)2+(Δb*)2]1/2
下記の式(II)から求められる残存率が、
いずれも80%以上である場合 − ○
1色でも80%未満である場合 − ×
式(II)
残存率(%)=試験後のΔE*ab/試験前のΔE*ab×100
<評価3:耐光性>
評価1において得られた記録紙(3)のベタ印字の印字サンプルについて、透明なプラスチックセロケースに入れ、太陽光のもとで30日間放置し、試験前後のΔE*abを評価2と同様の方法で求め、以下の基準で判断した。
上記の式(II)で求められる残存率が、
いずれも75%以上である場合 − ○
1色でも75%未満である場合 − ×
Claims (3)
- 少なくとも界面活性剤で分散されたカラー顔料と多価金属塩とを含むカラーインクと、カーボンブラックと樹脂エマルジョンおよび/または無機酸化物コロイドを1種以上含むブラックインクとを備えたインクジェット記録用インクセット。
- 前記界面活性剤が陰イオン性界面活性剤および/または非イオン界面活性剤である請求項1記載のインクジェット記録用インクセット。
- 前記多価金属塩が硝酸塩またはカルボン酸塩である請求項1記載のインクジェット記録用インクセット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008000319A JP2008156653A (ja) | 2008-01-07 | 2008-01-07 | インクジェット記録用インクセット |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008000319A JP2008156653A (ja) | 2008-01-07 | 2008-01-07 | インクジェット記録用インクセット |
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JP9456696A Division JPH09279069A (ja) | 1996-04-16 | 1996-04-16 | インクジェット記録用インクセット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2008156653A true JP2008156653A (ja) | 2008-07-10 |
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ID=39657903
Family Applications (1)
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JP2008000319A Withdrawn JP2008156653A (ja) | 2008-01-07 | 2008-01-07 | インクジェット記録用インクセット |
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-
2008
- 2008-01-07 JP JP2008000319A patent/JP2008156653A/ja not_active Withdrawn
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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A761 | Written withdrawal of application |
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