JP2008155518A - 圧着印刷物の作成方法、圧着印刷物 - Google Patents

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郷史 三井
Toshiaki Kanemura
俊明 金村
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克己 前田
Hideyoshi Niinuma
英好 新沼
Yuichiro Iegaki
雄一郎 家垣
Yoichi Tamagawa
洋一 玉川
Hideki Takahashi
秀樹 高橋
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Abstract

【課題】後糊方式による圧着印刷物の作成において、適切な作成条件の設定や品質管理を実現する。
【解決手段】Z折りはがき用紙80の対向する秘匿情報記載面86と秘匿情報記載面85のうち、秘匿情報記載面86に粉体接着剤90を塗布するZ折りはがき80Zの作成方法において、秘匿情報記載面86の接着剤塗布領域90aに塗布される粉体接着剤90を用いて、作成工程の各種条件等を示す任意の記号、バーコード、2次元コード等の可変情報を含む情報パターン91を埋め込む。
【選択図】 図4A

Description

本発明は、圧着印刷物の作成方法、圧着印刷物に関し、たとえば粉体接着剤を用いた圧着印刷物の作成等に適用して有効な技術に関する。
従来、特定の個人のみへ文字情報を伝達するために、一般に、文字記載物を封書の形態にし、開封後に始めて当該個人が文字情報を確認できるようにしていた。
近年、個人情報保護が厳しく問われるようにもなり、各種事業所等では、たとえば、個人の各種データ、成績表、給与明細書等の個人情報は、これを文字記載物の内部の印字箇所に記録して、印字箇所の周縁部もしくは文字記載物の全面を接着や圧着により封筒状やカード状にして配布したりしている。
このうち、はがきサイズのカード状のものは圧着はがきと呼ばれており、通常の郵便はがきと同じ料金で利用できることから、情報提供者側の利便性が高い印字(印刷)情報秘匿システムとして、広告宣伝のダイレクトメール等にも汎用されている。
従来の圧着はがき作成システムは、接着剤が塗布済みの専用用紙に情報を印刷する先糊方式と、情報が印刷済みの往復はがきサイズの用紙を二つ折りにした間に事後的に粘着シートを挟み込んだり、情報が印刷済みの用紙に事後的に接着剤を塗布することで圧着はがきを得る後糊方式とがある。
この場合、前者の先糊方式は、一括大量生産には向くものの、ユーザによる小ロットの作成時には専用用紙の使用期限の管理が必要となるなど、多くの課題がある。
これに対して、後者の後糊方式は、一般の用紙に対して作成時に接着剤の塗布や粘着シートの挟み込みを行うので、圧着印刷物の作成量の多少に関係なく、随時、必要な量だけ、二つ折り(V折り)や三つ折り(Z折り)等の随意の仕様の圧着はがきを作成できるとともに、専用用紙や接着剤の使用期限の煩雑な管理等が不要な分だけ先糊方式に対して有利である。
また、後糊方式の中でも、より高速、低コスト化を考えた場合には、シートを挟む工程のない接着剤を塗布する方式が好ましい。
ところが、接着剤を用いる後糊方式では、ユーザにおける生産量や時期が自由な分だけ、圧着はがきの作成条件が多様化し、作成条件や品質管理が必要となるにも関わらず、従来では当該作成条件や品質管理上のデータを保持する術がないため、適切な作成条件の設定や品質管理等が困難であるという技術的課題があった。
なお、特許文献1には、上述の先糊方式に用いられる専用の圧着用紙に出荷時に記載されたロット番号から圧着用紙の有効期限を管理しようとする技術が開示されているが、後糊方式における上述の技術的課題は認識されていない。
同様に、特許文献2には、上述の先糊方式に用いられる専用の圧着連続用紙の梱包箱に記載されたマークに基づいて当該圧着連続用紙に適切な加圧力を設定する技術が開示されているが、やはり、後糊方式における上述の技術的課題は認識されていない。
特開2005−161773号公報 特開2002−161773号公報
本発明の目的は、後糊方式による圧着印刷物の作成において、適切な作成条件の設定や品質管理を実現することが可能な圧着印刷物およびその作成技術を提供することにある。
本発明の第1の観点は、折り畳まれる用紙の接着面に接着剤を塗布する際に、前記接着剤を利用して情報パターンを形成する圧着印刷物の作成方法を提供する。
本発明の第2の観点は、第1の観点に記載の圧着印刷物の作成方法において、
前記接着剤が透明な粉体接着剤からなる圧着印刷物の作成方法を提供する。
本発明の第3の観点は、第1の観点に記載の圧着印刷物の作成方法において、
前記情報パターンは、前記用紙における前記接着剤の全面塗布領域の内部に白抜き(非塗布)パターンとして形成される圧着印刷物の作成方法を提供する。
本発明の第4の観点は、第1の観点に記載の圧着印刷物の作成方法において、
前記情報パターンは、前記用紙における前記接着剤の所定の塗布領域の外部に当該接着剤を用いた印刷によって形成される圧着印刷物の作成方法を提供する。
本発明の第5の観点は、第1の観点に記載の圧着印刷物の作成方法において、
前記接着剤は、機能性顔料を含む圧着印刷物の作成方法を提供する。
本発明の第6の観点は、第1の観点に記載の圧着印刷物の作成方法において、
前記情報パターンは、前記圧着印刷物の作成工程に関する情報を含む圧着印刷物の作成方法を提供する。
本発明の第7の観点は、折り畳まれた用紙の接着面に接着剤を塗布して圧着してなる圧着印刷物であって、前記接着剤を利用して情報パターンが形成されている圧着印刷物を提供する。
本発明の第8の観点は、第7の観点に記載の圧着印刷物において、
前記接着剤が透明な粉体接着剤からなる圧着印刷物を提供する。
本発明の第9の観点は、第7の観点に記載の圧着印刷物において、
前記情報パターンは、前記用紙における前記接着剤の全面塗布領域の内部に白抜き(非塗布)パターンとして形成されている圧着印刷物を提供する。
本発明の第10の観点は、第7の観点に記載の圧着印刷物において、
前記情報パターンは、前記用紙における前記接着剤の所定の塗布領域の外部に当該接着剤を用いた印刷によって形成されている圧着印刷物を提供する。
本発明の第11の観点は、第7の観点に記載の圧着印刷物において、
前記接着剤は、機能性顔料を含む圧着印刷物を提供する。
本発明の第12の観点は、第7の観点に記載の圧着印刷物において、
前記情報パターンは、前記圧着印刷物の作成工程に関する情報を含む圧着印刷物を提供する。
本発明によれば、後糊方式による圧着印刷物の作成において、適切な作成条件の設定や品質管理を実現することが可能な圧着印刷物およびその作成技術を提供することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態である圧着印刷物の作成方法によって使用されるV折りはがき用紙を示す斜視図であり、図2(a)〜(c)は、本発明の一実施の形態である圧着印刷物の作成方法によって作成されるZ折りはがき用紙の構成の一例を示す説明図である。
図3は、本発明の一実施の形態である圧着印刷物の作成方法におけるZ折りはがき用紙の処理例を示す説明図である。
図4A、図4B、図4C、図4Dは、本発明の一実施の形態である圧着印刷物の作成方法によって作成される圧着印刷物の構成の一例を示す斜視図である。
図1に例示されるV折りはがき用紙70には、秘匿情報記載面71、秘匿情報記載面72、宛て名記載面73、公開情報記載面74が設定される。
これらの各面には、予め、他のプリンタ等で可変情報が印刷される。
すなわち、互いに接着される秘匿情報記載面71と秘匿情報記載面72には、配送中に他人に見られては困る秘匿情報等が印刷される。
圧着後に外部から見える、宛て名記載面73および公開情報記載面74には、それぞれ、宛先情報等、および差出人の情報等が印刷されている。
そして、秘匿情報記載面71の接着剤塗布領域90aに粉体接着剤90を塗布して圧着することにより、V折りはがき用紙70が作成される。
この場合、接着剤塗布領域90aには、当該接着剤塗布領域90aに塗布される粉体接着剤90を用いて、後述のような任意の情報パターン91〜情報パターン94を記録する。
また、図2(a)に例示されるZ折りはがき用紙80を用いて、図2(b)に例示されるZ折りはがき80Zや、図2(c)に例示されるV折りはがき80Vを作成することもできる。
すなわち、Z折りはがき用紙80の表面には、秘匿情報記載面81、秘匿情報記載面82、宛て名記載面83が設けられ、裏面には、公開情報記載面84、秘匿情報記載面85、秘匿情報記載面86が設けられる。
Z折りはがき用紙80の表面において、互いに接着される秘匿情報記載面81と秘匿情報記載面82には、任意の秘匿情報が印刷されている。また、宛て名記載面83には宛先情報が印刷されている。
Z折りはがき用紙80が図2(b)に例示されるZ折りはがき80Zの作成に用いられる場合には、裏面の互いに接着される秘匿情報記載面85と秘匿情報記載面86には、任意の秘匿情報が印刷される。
また、Z折りはがき用紙80から、図2(c)に例示されるV折りはがき80Vを作成する場合には、秘匿情報記載面85および秘匿情報記載面86は、不使用の単なる接着面として機能する。
なお、Z折りはがき用紙80を使用する場合には、図3に例示されるように、送り方向の先頭側の秘匿情報記載面81を折り返す(先折りする)ことにより、片面印刷にて、秘匿情報記載面81および秘匿情報記載面86の両方に粉体接着剤90を塗布することができる。両面印刷が可能な場合には、この先折りは必要ない。
図4A、図4B、図4C、図4Dに例示されるように、本実施の形態の場合、このV折りはがき用紙70を使用してV折りはがき70Vを作成する場合、またはZ折りはがき用紙80を使用してZ折りはがき80ZまたはV折りはがき80Vを作成する場合、秘匿情報記載面81、秘匿情報記載面85の接着剤塗布領域90aに塗布される粉体接着剤90を用いて後述のような情報パターン91〜情報パターン94を任意に埋め込む。
すなわち、図4A、図4B、図4C、図4Dは、Z折りはがき用紙80を用いてZ折りはがき80ZまたはV折りはがき80Vを作成する場合に、秘匿情報記載面86に塗布される粉体接着剤90を用いて情報パターン91〜情報パターン94を埋め込む(記録する)場合の各種の例を示している。
たとえば、図4Aに例示されるように、秘匿情報記載面86における粉体接着剤90の接着剤塗布領域90aの内部に、当該粉体接着剤90を用いて、圧着後の開封時に開かれる辺に沿って記号の形式で情報パターン91を記録することができる。この場合は、情報パターン91の部分を周囲の粉体接着剤90よりも厚く(または薄く)塗布することで、情報パターン91が周囲の粉体接着剤90から区別されるようになっている。
あるいは、図4Bに例示されるように、秘匿情報記載面86における粉体接着剤90の接着剤塗布領域90aの内部に、白抜き(非塗布)の形で文字、記号等の情報パターン92を埋め込むこともできる。
あるいは、図4Cに例示されるように、秘匿情報記載面86における粉体接着剤90の接着剤塗布領域90aの内部に、白抜き(非塗布)の形でドットパターンとしての情報パターン93を埋め込むこともできる。
情報パターン91、情報パターン92、情報パターン93のように、接着剤塗布領域90aの内部に情報パターンを配置する場合には、接着剤塗布領域90aに対する粉体接着剤90の塗布のためのデータと、情報パターンのデータを一括して生成できる、という利点がある。
あるいは、図4Dに例示されるように、秘匿情報記載面86における粉体接着剤90の接着剤塗布領域90aの外側の余白領域90bに、粉体接着剤90を用いて文字、記号等の情報パターン94を印刷することもできる。
このように接着剤塗布領域90aの外側の余白領域90bに情報パターン94を配置することで、情報パターン91の形成が、接着剤塗布領域90aにおける粉体接着剤90の接着性能等に影響を与えないとともに、配置の自由度も高くなる、という利点がある。
これらの情報パターン91〜情報パターン94は、必要に応じて、同時に二つ以上を組み合わせて用いることもできる。
本実施の形態の場合、この情報パターン91〜情報パターン94は、たとえば、V折りはがき用紙70やZ折りはがき用紙80等を用いてV折りはがき70V、Z折りはがき80Z、V折りはがき80V等の圧着印刷物を作成する工程の品質管理に用いられる可変情報である。
すなわち、この情報パターン91〜情報パターン94の各々は、たとえば、粉体接着剤90の種別、塗布日時、塗布時の環境の温度や湿度、粉体接着剤90の塗布に用いられる後述のプリンタ等の機種情報、作成したユーザ名、作成された圧着印刷物の個別識別番号やシリアル番号等のように、粉体接着剤90を用いて圧着はがきや圧着封書等の圧着印刷物を作成する場合の作成条件や、開発管理や試作管理、さらには品質管理、流通管理、等に用いられるあらゆる可変情報を含むことができる。
たとえば、粉体接着剤90や、V折りはがき70V、Z折りはがき80Z、V折りはがき80V等の圧着印刷物の開発、試作段階、さらには製品としての作成段階において、作成工程の各種データを、当該作成工程にて得られた圧着印刷物自体に粉体接着剤90を用いて埋め込んで記録することにより、当該各種データが、対応する圧着印刷物自体に担持されることになり、圧着印刷物の開発データや試作データ、製品データの管理、保管、分類、分析、製品不良の原因追跡、等に極めて便宜なものとなる。
しかも、必要に応じて、情報パターン91〜情報パターン94の各々を、暗号化やコード化を行って記録することにより、圧着印刷物の一般のユーザには意味不明となるようにして、工程管理等に関する可変情報を秘匿できる。
本実施の形態では、粉体接着剤90を用いて圧着印刷物を作成するにあたって、一例として、後述のようなページプリンタの電子写真機構を用いてトナー型の粉体接着剤90を塗布するものとする。装置構成はページプリンタ同様で、トナーセット(TS)内部に黒(K)のトナーの替わりに粉体接着剤90を実装して用いる。
そして、粉体接着剤90の塗布による圧着はがきの接着性能を十分に保ちつつ、当該粉体接着剤90を利用して品質管理等に使われる可変情報からなる上述の情報パターン91〜情報パターン94の埋め込みを行う。
V折りはがき70VやZ折りはがき80Z、V折りはがき80Vの作成用のV折りはがき用紙70やZ折りはがき用紙80は、たとえば、104.7g/mの用紙を使用する。
V折りはがき用紙70やZ折りはがき用紙80には、必要に応じて、微細な模様や文字等の下地印刷が、粉体接着剤90の塗布面の全面になされていてよい。
以下では、Z折りはがき用紙80からZ折りはがき80ZやV折りはがき80Vを作成する場合を例示する。
まず、Z折りはがき用紙80をページプリンタの給紙位置にセットする。トナーセット(TS)内部のトナーの変わりに粉体接着剤90をあらかじめ入れた容器を黒(K)のポジションにセットする。その他のドラムセット(DS)、定着器、定着クリーナ等は標準の状態でセットする。
このように粉体接着剤90がトナーの代わりに実装されたページプリンタを用いて、上述の図2(a)のようなZ折りはがき用紙80の秘匿情報記載面81、秘匿情報記載面86に粉体接着剤90を塗布する。
また、図3に示すように、あらかじめZ折りはがき用紙80を先折しておく事で、1回の片面印刷にて秘匿情報記載面81および秘匿情報記載面86に同時に粉体接着剤90を塗布可能である。
粉体接着剤90の塗布量については、たとえば、平均0.9g/cm程度になるように設定することが可能であるが、情報パターン91〜情報パターン94等の可変情報の埋め込みのためには、塗布量については、任意でかまわない。
また、粉体接着剤90を用いて情報パターン91〜情報パターン94を埋め込む位置についても、上述の図4A、図4B、図4C、図4Dの各々に例示した情報パターン91〜情報パターン94の位置に限らず、Z折りはがき用紙80に対する粉体接着剤90の塗布に際して粉体接着剤90を塗布できる位置でれば、Z折りはがき用紙80上の任意の位置でよい。
たとえば、宛て名記載面83や公開情報記載面84の一部に粉体接着剤90を用いて情報パターン91〜情報パターン94を配置してもよい。
粉体接着剤90を塗布した後のZ折りはがき用紙80は、プリンタ内部にてそのまま定着器を通し、後の工程にてZ折りはがき用紙80を折り曲げる際に粉体接着剤90が塗布位置から脱落しないように仮定着を行う。仮定着を行う際の定着温度は粉体接着剤90の熱特性に合わせて調節することも可能である。
粉体接着剤90は高分子樹脂系で熱による接着成分があれば良く、下地の印刷に用いられた他のトナーに対して若干組成が異なるほうが相溶し難く表面剥離が発生しにくい。
また、Z折りはがき用紙80に塗布した粉体接着剤90については、全面(ベタ)塗布を行った領域の光沢度(光沢度計:PG−1、設定:75°)にて10程度と比較的少ない光沢度であったが、上述の情報パターン91〜情報パターン94等による埋め込み文字の認識は可能であった。
グロス(光沢度)については、光沢が高いと塗布した接着面に埋め込まれた情報パターン91〜情報パターン94が認識しやすく、非光沢過ぎる場合は情報パターン91〜情報パターン94等の埋め込み文字が認識しづらいといった特徴がある。
その他、粉体接着剤90における添加剤としては、仮定着時のロールヘの付着(たとえばホットオフセット、コールドオフセット)防止のため、ワックス等が分散されたものが好ましい。
また、本実施の形態の粉体接着剤90はプリンタの現像プロセスにより、Z折りはがき用紙80への目的パターンでの塗布を行うため、通常のトナーのような帯電制御が行われていることが望ましい。これにより、目的の塗布量をZ折りはがき用紙80上の任意の場所に塗布することが可能となる。
その他、現像プロセス中の粉体の流れを確保するため、粉体接着剤90には通常のトナーと同様に外添剤で表面を覆い流動性が確保されていることが望ましい。
粉体接着剤90としてはオレフイン系の樹脂を使用し、ワックス、帯電制御剤、外添処理が施されたものを使用する事ができる。
こうして、粉体接着剤90が塗布されたZ折りはがき用紙80(V折りはがき用紙70)をZ(V)状に折り曲る。その後、図5に例示されるように、外部から加熱温度、スピードをコントロールできる圧着治具100にて、Z折りはがき用紙80(V折りはがき用紙70)の接着を行い、Z折りはがき80Z(V折りはがき80V、V折りはがき70V)等の圧着印刷物を得る。
本実施の形態の場合、情報パターン91〜情報パターン94の印字については、一例として、圧着時に外側になる秘匿情報記載面86に粉体接着剤90を塗布したことにより、実際の剥離後は、多くの文字を現す粉体接着剤90は対向する内側面(秘匿情報記載面85)に移行しており、粉体接着剤90と紙面との光沢度など表面性の違いにより、目立つことは無いものの、目視での認識が可能であった。
上述のような本実施の形態におけるトナー状の粉体接着剤90の材料処方及び具体的な作製方法の一例について説明する。
尚、この粉体接着剤90は、たとえば、秘匿情報印刷面を圧着後の剥離開封時に、秘匿情報等の下地の印刷情報の反対面への文字移りが発生しない粉体接着剤として開発されたものである。
先ず、結着樹脂として軟化温度110±4℃の炭化水素系樹脂(シクロオレフィンとエチレンの共重合体)90質量%以上、帯電制御剤0.3〜3質量%、ワックス1〜9質量%を用意する。
これらを、ミキサーにて混合し、その混合物を二軸スクリュー混練機にて温度をかけながら混練し、この混練物を冷却し、機械式粉砕機にて2mm程度にまで粉砕し、気流式粉砕機にてさらに微粒子にまで粉砕し、適切な粒子径に分級を行う。
その後、この混練粉砕物を、シリコンオイル又はアルキルジシラザンにて表面処理済みのシリカ微粒子0.1〜5質量%(対混練粉砕品)及びアルミナを外添し、軟化温度106℃で、平均粒径(体積D50)9.0μmのトナー状の透明な粉体接着剤90を得る。
次に、本実施の形態において、粉体接着剤90の塗布に用いられる上述のプリンタの一例について詳細に例示する。本実施の形態では、V折りはがき用紙70やZ折りはがき用紙80に対する粉体接着剤90の塗布に、図6、図7、図8に例示されるカラー画像形成装置を用いる。
図6は、本実施の形態で用いられる電子写真式のカラー画像形成装置(以下、単にプリンタという)の外観を示す斜視図である。
尚、本例のプリンタは、タンデム方式のカラープリンタの例を示している。また、本例のプリンタは、両面印刷用のカラープリンタの例を示している。
同図において、プリンタ1はケーブルによって不図示のパーソナルコンピュータ等のホスト機器に接続されている。このプリンタ1は装置本体上部2と装置本体下部3によって構成され、装置本体上部2の上面には操作パネル4が配設され、更に印字用紙の排紙部5が形成されている。
操作パネル4は複数のキーが配設されたキー操作部4aと、不図示のCPUから出力される表示情報に基づき表示を行う液晶ディスプレイ4bで構成されている。
また、排紙部5には、排紙ローラ6の回転によって後述する画像形成ユニットによりカラー画像を形成され、更に上述した粉体接着剤90を塗布されたV折りはがき用紙70やZ折りはがき用紙80等の用紙が排出され、排紙部5上に順次積載される。
装置本体下部3には、給紙カセット7や後述する両面印刷用搬送ユニットが装着されている。また、装置本体下部3には、その前面に開閉可能なフロントカバー8が設けられ、このフロントカバー8の下方に上記の給紙カセット7が着脱自在に設けられている。この給紙カセット7は、用紙を補給する際などには、取手7aを装置手前に引くことによって、図の矢印aで示すように手前に引き出すことができる。
上記のフロントカバー8は、たとえばジャム処理やメンテナンス等が行われるときに開放される。また、両面印刷用搬送ユニットは、装置本体下部3の右側面に設けられた横蓋9を開放することによって着脱できるようになっている。上記の横蓋9はメンテナンス用の側面開放蓋も兼ねている。
また、この横蓋9のある装置本体下部3の右側面上部には、MPF(マルチペーパーフィーダー)トレイの装着部カバー11が配設されており、この装着部カバー11を下方に開いて、その上にMPFトレイを装着できるようになっている。但し、図6において上記装着部カバー11にMPFトレイは装着されていない。
図7は、上記の外観を有するプリンタ1の内部構成を示す側断面図である。同図に示すように、プリンタ1は、画像形成部12、ベルトユニット13、両面印刷用搬送ユニット14、給紙部15、及び定着部16で構成されている。
画像形成部12は、多段式に並設された4個の画像形成ユニット17(17−1、17−2、17−3、17−4)で構成される。これらの各画像形成ユニット17は後述する現像容器内に収納された現像剤であるトナーの種類を除けば、いずれも同じ構成であるので、以下、イエロー(Y)用の画像形成ユニット17−3を例にしてその構成を説明する。
画像形成ユニット17は、それぞれドラムセット18とトナーセット19とが一体に組み付けられて構成される。ドラムセット18は、感光体ドラム21を備え、この感光体ドラム21の周面近傍を取り巻いて、クリーナ22及び帯電器23が配置されている。
更に続いて、装置本体のフレームに支持された記録ヘッド24が配置され、更にトナーセット19を構成する現像容器25及び現像ローラ26が配置されている。そして、最下部には、ベルトユニット13の用紙搬送ベルト27の用紙搬送面が当接し、その用紙搬送ベルト27の用紙搬送面を挟んで、ベルトユニット13のフレームに支持された転写器28が配置されている。
上記の現像容器25は、内部にトナーを収容し、下部側面の開口部には現像ローラ26を支持している。
用紙搬送ベルト27は、駆動ローラ29と従動ローラ31との間に掛け渡されテンションローラ32により張設されて、図の矢印B及び矢印B´で示すように反時計回り方向に循環移動する。
また、用紙搬送ベルト27の上流側には、待機ローラ対33が配設されている。待機ローラ対33から上流側は横と下に分岐し、横方向には給紙ローラ34と捌き部材からなる分離給送機構が配置され、その横に前述した装着部カバー11を下方に開いた上にMPFトレイ35が装着されている。
そして、下分岐方向には、第2案内路36、第2給紙ローラ対37、第1案内路38、第1給紙ローラ対39が配設され、第1給紙ローラ対39のほぼ直下に給紙カセット7の給紙端が位置している。この給紙端に近接する上方に用紙案内コロ41と、断面が半円状の給紙ローラ42が配設されている。
また、用紙搬送ベルト27の下流側には、定着部16が設けられている。定着部16には、定着ユニット43が着脱自在に配置される。定着ユニット43は、断熱性の筐体内に、加熱ローラ44、加圧ローラ45、オイル塗布ローラ46、清掃ローラ47、温度センサ48、用紙分離爪49、排出ローラ対51等を備えている。
定着部16の下流には、切換フラップ52と排紙ローラ対53が配設され、排紙ローラ対53の後方には排紙口54が装置本体左側面に開口して形成されている。また、切換フラップ52の上方には、搬出ローラ対55、案内路56が配置され、案内路56は上方から右方へ反転して、その終端は排紙部5の左端部上方に開口し、この開口部に前述した排紙ローラ6が配置されている。
また、用紙搬送ベルト27と給紙カセット7の間に、両面印刷用搬送ユニット14が配設されている。両面印刷用搬送ユニット14は、片面への印刷を終了した用紙を上流側へ送り戻す複数の送り戻しローラ対57と送り戻し案内路58からなる返送搬送路を備えている。返送搬送路の終端は第1案内路38の内側ガイド壁に開口する。
この返送搬送路(送り戻しローラ対57、送り戻し案内路58)と給紙カセット7との間に、所定枚数の回路基盤を装着可能な電装部59が配設されている。この電装部59に配設される回路基盤には複数の電子部品からなる制御装置が搭載されている。
図8は、上記制御装置の回路構成を示すブロック図である。同図に示すように、この制御装置60は、インターフェイスコントローラ(以下、I/Fコントローラという)61と、このI/Fコントローラ61に接続するプリンタコントローラ(PR_CONT)62を備え、I/Fコントローラ61には、不図示のホストコンピュータが接続され、プリンタコントローラ62には、プリンタ印字部63が接続されている。
I/Fコントローラ61とプリンタコントローラ62には、CPU64が接続され、CPU64は、ROM65に格納されているシステムプログラムに従って、I/Fコントローラ61とプリンタコントローラ62を制御する。
I/Fコントローラ61は、ホストコンピュータから出力される印字情報又は塗布情報に従って、用紙の1頁分に対応するパターンデータを作成する。
なお、本実施の形態の場合には、上述の情報パターン91〜情報パターン94等を粉体接着剤90にて形成するための情報パターンデータ66pも、ホストコンピュータ、または操作パネル4から入力される。
このとき、I/Fコントローラ61で作成するパターンデータは、通常は、フルカラー印字モードにおいては、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)及び黒(K)の各色に対応する画像データである。
そして、モノクロ印字モードにおいては、黒(K)の印字データであり、接着剤塗布モードでは粉体接着剤(B)の塗布データである。
本実施の形態の場合には、粉体接着剤90の塗布データに対して、情報パターン91、情報パターン92、情報パターン93、情報パターン94等の塗布データである情報パターンデータ66pが追加される。
たとえば、所定の接着剤塗布領域90aの全面塗布パターンの内部に埋め込まれる情報パターン91〜情報パターン93の場合には、全面塗布パターンのビットマップデータに対して、情報パターン91〜情報パターン93のビットマップデータ(情報パターンデータ66p)を排他的論理和で重ね合わせることで、全面塗布パターンの内部に情報パターン91〜情報パターン93を白抜き(非塗布)パターンとして埋め込むことができる。
また、所定の接着剤塗布領域90aの外側の余白部分に配置される情報パターン94の場合には、たとえば、全面塗布パターンのビットマップデータに対して、情報パターン94のビットマップデータ(情報パターンデータ66p)を論理和で重ね合わせることで、黒(塗布)パターンとして埋め込む(追加する)ことができる。
これら色毎のパターンデータ又は接着剤のパターンデータはI/Fコントローラ61内に配設されるフレームメモリ66の上記接着剤又は色毎に設けられた複数の記憶領域66K、記憶領域66M、記憶領域66C、記憶領域66Yの各々に記憶される。
また、これらのパターンデータはCPU64の制御によりプリンタコントローラ62に出力され、黒(K)(接着剤(B))、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)の各トナー毎にプリンタ印字部63に出力される。
尚、CPU64には、図7に示した操作パネル4が接続され、この操作パネル4を介して外部からの各種操作信号がCPU64に入力する。
本実施の形態の場合には、必要に応じて、この操作パネル4を用いて、上述の情報パターン91〜情報パターン94に関する情報パターンデータ66pを入力することができる。
また、CPU64には、EEPROM67が接続されている。このEEPROM67には、たとえば不図示の給紙センサによって検出された用紙サイズや、両面印刷の指示とタイミングデータ、接着剤塗布の指示データ等が記憶される。
上記の構成において、プリンタ1の通常の使用時には、4個の画像形成ユニット17のうち用紙搬送方向上流側(図の右方)の3個の画像形成ユニット17−1、17−2及び17−3に、それぞれ減法混色の三原色であるマゼンタ(M)、シアン(C)及びイエロー(Y)の色トナーを収容し、最下流の画像形成ユニット17−4に、黒(K)トナーを収容して、それら色トナーによるフルカラー画像を形成するとともに黒(K)トナーで、カラー画像の暗黒部分や文字部分の黒画像を形成する。
一方、本実施の形態では、上記の最下流の画像形成ユニット17−4には、上述のようにして調製された粉体接着剤90がセットされて、所望の秘匿情報や宛先情報、差出人情報等の可変情報が印字済みのV折りはがき用紙70やZ折りはがき用紙80の紙面に当該粉体接着剤90を塗布する処理を行う。
本実施の形態のプリンタ1の動作を以下に説明する。本実施の形態のプリンタ1は、上述のように、両面印刷用搬送ユニット14を利用した両面印刷機能を備えているため、給紙カセット7にセットされるZ折りはがき用紙80は図3に例示したような先折りの必要はないが、必要に応じて、先折りしたものを給紙カセット7に収容して片面印刷としてもよい。
先ず、装置本体に電源が投入され、使用する用紙の枚数、印字モード、さらには情報パターン91〜情報パターン94等に対応した情報パターンデータ66p等の指定がキー入力あるいは接続するホスト機器からの信号として入力されると、粉体接着剤90の塗布が開始される。
この場合、画像形成ユニット17−4(K)を利用して粉体接着剤90を塗布する場合は、印字モードは白黒印刷モードである。
給紙カセット7に載置されている用紙の最上部の一枚が給紙ローラ42の回転によって、用紙案内コロ41、第1給紙ローラ対39、第1案内路38、第2給紙ローラ対37、第2案内路36を介して待機ローラ対33に給送される。又はMPFトレイ35上に載置された用紙の最上部の一枚が給紙ローラ34の回転によって待機ローラ対33に給送される。
待機ローラ対33は、回転を一時停止し、用紙の先端を挟持部に突き当たらせて用紙の進行を制止すると共に用紙の斜行を補正して搬送タイミングを待機する。
用紙搬送ベルト27が駆動ローラ29の始動によって反時計回り方向に循環移動を開始する。
この場合、粉体接着剤90がトナーとして装填された画像形成ユニット17−4が印字タイミングに合わせて駆動されドラムセット18の感光体ドラム21が時計回り方向に回転する。
ドラムセット18の帯電器23が感光体ドラム21周面に接しながら一様な高電荷を付与して感光体ドラム21を初期化する。記録ヘッド24は上記初期化された感光体ドラム21の周面に画像信号に応じて選択的に露光して電位が減衰した低電位部を形成する。これにより感光体ドラム21周面に初期化による高電位部と露光による低電位部とからなる静電潜像が形成される。
トナーセット19の現像ローラ26は、不図示のバイアス電源から現像バイアスを印加され、現像容器25内のトナーを感光体ドラム21との対向部に回転搬送して、そのトナーを静電潜像の低電位部(又は高電位部)に転移させてトナー像を形成(現像)する。このトナー像は、感光体ドラム21の回転に伴われて感光体ドラム21と用紙搬送ベルト27との対向部に搬送される。
そして、用紙搬送方向最下流の画像形成ユニット17−4の感光体ドラム21周面上の黒(粉体接着剤90の塗布パターン)のトナー像の先端が、用紙搬送ベルト27との対向部に回転搬送されてくるタイミングで、その対向部に用紙の印字開始位置が一致するように、待機ローラ対33が回転を開始して用紙を用紙搬送ベルト27へ向けて給送する。
用紙搬送ベルト27は、用紙を静電的に吸着して下流側へと搬送する。これより、Z折りはがき用紙80は画像形成ユニット17−4の感光体ドラム21と用紙搬送ベルト27とが対向する画像転写部へ搬送される。
画像転写部では、用紙搬送ベルト27の裏面に圧接している転写器28によって用紙搬送ベルト27を介して用紙に印加される転写電流(又は電圧)によって、感光体ドラム21上の黒(粉体接着剤90の塗布パターン)のトナー像が用紙に転写される。
用紙はそのまま搬送され、粉体接着剤90の塗布パターンが転写された用紙は、用紙搬送ベルト27から分離されて定着部16の定着ユニット43内に搬入される。定着ユニット43は、加熱ローラ44と加圧ローラ45とで用紙を押圧挟持して、下流方向に搬送しながら、熱と圧力とによりトナー像を紙面に定着させ、排出ローラ対51により後方へ排出する。
切換フラップ52が図7の破線で示す位置に回動し、用紙は切換フラップ52に案内されて、画像形成面を下向きにして両面印刷用搬送ユニット14に搬入される。
そして、Z折りはがき用紙80は、両面印刷用搬送ユニット14の複数の送り戻しローラ対57と送り戻し案内路58を介して第1案内路38に送り込まれ、上方から下流側(左方)に反転して裏面を上向きにして、再び待機ローラ対33に給送される。
以降は、上述と同様にして、画像形成ユニット17−4にて裏面(秘匿情報記載面86)に対応した塗布パターンにて、当該秘匿情報記載面86に対する粉体接着剤90の塗布および定着を行う。
そして、表裏両面に、情報パターン91〜情報パターン94を含む粉体接着剤90が塗布されたZ折りはがき用紙80は、搬出ローラ対55、案内路56、排紙ローラ6を通過して排紙部5に排出される。
そして、排紙部5に得られたZ折りはがき用紙80は、上述の図5に例示されるように、粉体接着剤90が塗布された秘匿情報記載面81と秘匿情報記載面82、および粉体接着剤90が塗布された秘匿情報記載面86と秘匿情報記載面85が対向するようにZ折りされ、圧着治具100によって挟圧されて圧着されることにより、Z折りはがき80Z(V折りはがき80V)となる。
以上説明したように、本実施の形態では、Z折りはがき用紙80(V折りはがき用紙70)からZ折りはがき80Z、V折りはがき80V(V折りはがき70V)を作成すべく、当該Z折りはがき用紙80(V折りはがき用紙70)に粉体接着剤90を後塗りで塗布する際に、当該粉体接着剤90を用いて、情報パターン91、情報パターン92、情報パターン93、情報パターン94等の任意の態様にて、圧着印刷物の作成工程に関する任意の可変情報を埋め込むので、後糊方式による圧着印刷物の作成において、適切な作成条件の設定や品質管理を実現することが可能となる。
また、粉体接着剤90として透明な接着材を用いることにより粉体接着剤90の塗布面の下地に印刷された本来の秘匿情報等の閲覧が妨げられることもない。すなわち、Z折りはがき80Z等の圧着印刷物の利用者に意識されることなく、圧着印刷物の作成工程に関する任意の可変情報を含む情報パターンを、当該圧着印刷物に担持させることができる。
この事から圧着印刷物を受け取った際には目立つ事の無い情報であるものの、品質管理上などの有用な情報についてZ折りはがき80Z内に埋め込みが可能となった。
なお、上述の図4A〜図4Dに例示した情報パターン91〜情報パターン94としては、通常のフォント文字や記号、ドットパターン等に限らず、2次元コード、バーコード等、任意の情報表現形式を用いることができる。
情報パターン91〜情報パターン94の判別手段として映像拡大確認を行える装置を使うことで、通常の状態では目視不能な小さなドットパターンとして情報パターン91〜情報パターン94を配置して識別することも可能である。
情報パターン91〜情報パターン94の塗布位置については、通常の接着剤塗布領域に限らず、接着剤の塗布領域内、もしくは塗布領域と並んで塗布可能な面であればどこでもかまわない。
Z折りはがき80Zの場合、外面(宛て名記載面83、秘匿情報記載面86が位置する外葉)より内面(秘匿情報記載面82、秘匿情報記載面85が位置する内葉)に粉体接着剤90が移り易い傾向がある。
そこで、この転写特性を利用して、外葉側の秘匿情報記載面86に、情報パターン91〜情報パターン94をミラー印字することで、圧着状態から開いた際に、内葉側の秘匿情報記載面85に正常な状態に反転/転写された情報パターン91〜情報パターン94が視認されるようにして、情報パターン91〜情報パターン94の文字等の認識性を向上させることも可能である。
Z折はがきに限らず、V折りはがき、Z折用紙を用いたV折はがきにも使用可能であることは、上述の通りである。また、接着剤を用いた圧着封書作成時にも使用可能である。
上述の例では、Z折りはがき用紙80の秘匿情報記載面81と秘匿情報記載面86に粉体接着剤90を塗布する場合を例示したが、両面塗布が可能な場合には、秘匿情報記載面82、秘匿情報記載面85に粉体接着剤90を塗布してもよい。
さらに、本実施の形態の他の変形例として、上述と同様の圧着印刷物の作成方法において、Z折りはがき80Z等の圧着印刷物の剥離後の情報パターン91〜情報パターン94等の認識性を上げるため、粉体接着剤90の中に蛍光顔料(機能性顔料)を埋め込み、剥離後、紫外線ランプにて当該情報パターン91〜情報パターン94を確認しやすくすることもできる。
蛍光顔料としては、たとえば、YSにユーロピウム(Eu)をドープさせた粒子で緑色に発色する材料等、任意のものを使用可能である。この場合、蛍光顔料は、粉体接着剤90に対して、たとえば10%程度まで添加可能である。
このように、蛍光顔料を分散させた粉体接着剤90を用いる事で、粉体接着剤90を用いて埋め込まれた情報パターン91〜情報パターン94等の情報パターンの、紫外線ランプ等の利用による認識性が向上する。この場合、蛍光顔料については、緑色に限らず、何色でもかまわない。
また、機能性顔料としては、上述の蛍光顔料に限らず、たとえば赤外線吸収剤を用いても、剥離後の認識性が上がる分には使用可能である。
なお、本発明は、上述の実施の形態に例示した構成に限らず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
本発明の一実施の形態である圧着印刷物の作成方法によって使用されるV折りはがき用紙を示す斜視図である。 (a)〜(c)は、本発明の一実施の形態である圧着印刷物の作成方法によって作成されるZ折りはがき用紙の構成の一例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態である圧着印刷物の作成方法におけるZ折りはがき用紙の処理例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態である圧着印刷物の作成方法によって作成される圧着印刷物における粉体接着剤の塗布面の情報パターンの構成例を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態である圧着印刷物の作成方法によって作成される圧着印刷物における粉体接着剤の塗布面の情報パターンの構成例を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態である圧着印刷物の作成方法によって作成される圧着印刷物における粉体接着剤の塗布面の情報パターンの構成例を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態である圧着印刷物の作成方法によって作成される圧着印刷物における粉体接着剤の塗布面の情報パターンの構成例を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態である圧着印刷物の作成方法における圧着方法の一例を示す斜視図である。 本発明の圧着印刷物の作成方法で用いられる電子写真式のカラー画像形成装置の外観を示す斜視図である。 図6の外観を有するカラー画像形成装置の内部構成を示す側断面図である。 図6の外観を有するカラー画像形成装置の制御装置の回路構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 プリンタ
2 装置本体上部
3 装置本体下部
4 操作パネル
4a キー操作部
4b 液晶ディスプレイ
5 排紙部
6 排紙ローラ
7 給紙カセット
7a 取手
8 フロントカバー
9 横蓋
11 装着部カバー
12 画像形成部
13 ベルトユニット
14 両面印刷用搬送ユニット
15 給紙部
16 定着部
17 画像形成ユニット
17−1 画像形成ユニット
17−3 画像形成ユニット
17−4 画像形成ユニット
18 ドラムセット
19 トナーセット
21 感光体ドラム
22 クリーナ
23 帯電器
24 記録ヘッド
25 現像容器
26 現像ローラ
27 用紙搬送ベルト
28 転写器
29 駆動ローラ
31 従動ローラ
32 テンションローラ
33 待機ローラ対
34 給紙ローラ
35 MPFトレイ
36 第2案内路
37 第2給紙ローラ対
38 第1案内路
39 第1給紙ローラ対
41 用紙案内コロ
42 給紙ローラ
43 定着ユニット
44 加熱ローラ
45 加圧ローラ
46 オイル塗布ローラ
47 清掃ローラ
48 温度センサ
49 用紙分離爪
51 排出ローラ対
52 切換フラップ
53 排紙ローラ対
54 排紙口
55 搬出ローラ対
56 案内路
57 送り戻しローラ対
58 送り戻し案内路
59 電装部
60 制御装置
61 I/Fコントローラ
62 プリンタコントローラ
63 プリンタ印字部
64 CPU
65 ROM
66 フレームメモリ
66C 記憶領域
66K 記憶領域
66M 記憶領域
66Y 記憶領域
66p 情報パターンデータ
67 EEPROM
70 V折りはがき用紙
70V V折りはがき
71 秘匿情報記載面
72 秘匿情報記載面
73 宛て名記載面
74 公開情報記載面
80 Z折りはがき用紙
80V V折りはがき
80Z Z折りはがき
81 秘匿情報記載面
82 秘匿情報記載面
83 宛て名記載面
84 公開情報記載面
85 秘匿情報記載面
86 秘匿情報記載面
90 粉体接着剤
90a 接着剤塗布領域
90b 余白領域
91 情報パターン
92 情報パターン
93 情報パターン
94 情報パターン
100 圧着治具

Claims (12)

  1. 折り畳まれる用紙の接着面に接着剤を塗布する際に、前記接着剤を利用して情報パターンを形成することを特徴とする圧着印刷物の作成方法。
  2. 請求項1記載の圧着印刷物の作成方法において、
    前記接着剤が透明な粉体接着剤からなることを特徴とする圧着印刷物の作成方法。
  3. 請求項1記載の圧着印刷物の作成方法において、
    前記情報パターンは、前記用紙における前記接着剤の全面塗布領域の内部に白抜き(非塗布)パターンとして形成されることを特徴とする圧着印刷物の作成方法。
  4. 請求項1記載の圧着印刷物の作成方法において、
    前記情報パターンは、前記用紙における前記接着剤の所定の塗布領域の外部に当該接着剤を用いた印刷によって形成されることを特徴とする圧着印刷物の作成方法。
  5. 請求項1記載の圧着印刷物の作成方法において、
    前記接着剤は、機能性顔料を含むことを特徴とする圧着印刷物の作成方法。
  6. 請求項1記載の圧着印刷物の作成方法において、
    前記情報パターンは、前記圧着印刷物の作成工程に関する情報を含むことを特徴とする圧着印刷物の作成方法。
  7. 折り畳まれた用紙の接着面に接着剤を塗布して圧着してなる圧着印刷物であって、前記接着剤を利用して情報パターンが形成されていることを特徴とする圧着印刷物。
  8. 請求項7記載の圧着印刷物において、
    前記接着剤が透明な粉体接着剤からなることを特徴とする圧着印刷物。
  9. 請求項7記載の圧着印刷物において、
    前記情報パターンは、前記用紙における前記接着剤の全面塗布領域の内部に白抜き(非塗布)パターンとして形成されていることを特徴とする圧着印刷物。
  10. 請求項7記載の圧着印刷物において、
    前記情報パターンは、前記用紙における前記接着剤の所定の塗布領域の外部に当該接着剤を用いた印刷によって形成されていることを特徴とする圧着印刷物。
  11. 請求項7記載の圧着印刷物において、
    前記接着剤は、機能性顔料を含むことを特徴とする圧着印刷物。
  12. 請求項7記載の圧着印刷物において、
    前記情報パターンは、前記圧着印刷物の作成工程に関する情報を含むことを特徴とする圧着印刷物。
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