JP2007160623A - ファイル用パンチ孔作成機能付き圧着はがき作製装置及び被綴じ部付き圧着はがきの作成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】開封した圧着はがきをパンチ孔を明ける手数を掛けずにそのままファイリングできる圧着はがき作製装置及び被綴じ部付き圧着はがきの作成方法を提供する。
【解決手段】用紙カセット13から給紙された用紙Pに画像形成ユニット19m〜19kでフルカラー印字を行い、両面印刷用搬送ユニット50で逆送して両面印刷を行った後、再び両面印刷用搬送ユニット50で逆送し、次に粉体接着剤を収容した画像形成ユニット19Bと両面印刷用搬送ユニット50により表裏の所定面に接着剤を塗布し定着装置39で定着し、パンチ孔形成部60で所定の箇所にパンチ孔を明け、折込部70で二つ折り又は三つ折りし、圧着装置84で圧着し、刃付きローラ86及び圧接ローラ87から成るスプリッターで裁断して、二つ折り又は三つ折りの圧着はがきが完成する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ファイル用パンチ孔作成機能付き圧着はがき作製装置及び被綴じ部付き圧着はがきの作成方法に関する。
従来、特定の個人のみへ文字情報を伝達するために、一般に、文字記載物を封書の形態にし、開封後に始めて当該個人が文字情報を確認できるようにしていた。
近年、個人情報保護が厳しく問われるようにもなり、各種事業所等では、例えば、個人の各種データ、成績表、給与明細書等の個人情報は、これを文字記載物の内部の印字箇所に記録して、印字箇所の周縁部もしくは文字記載物の全面を接着や圧着により封筒状やカード状にして配布したりしている。
このうち、はがきサイズのカード状のものは圧着はがきと呼ばれており、通常の郵便はがきと同じ料金で利用できることから、情報提供者側の利便性が高い印字(印刷)情報秘匿システムとして、広告宣伝のダイレクトメール等にも汎用されている。
上記の圧着はがきとしては、現在、V折り(二つ折り)はがきとZ折り(三つ折り)はがきが流通している。Z折りはがきは、V折りはがきよりも多くの情報を印刷できるので、最も普及している圧着はがきであるといえる。
このZ折り(三つ折り)はがきに限定して、圧着ハガキの中紙(はがき本体部)に印刷してある「郵便はがき」又は「POSTCARD」と印刷された面に折り重ねる付随部側に「郵便はがき」又は「POSTCARD」の印刷文字だけが見える覗き窓をくり抜いた形状のものや、同じく「郵便はがき」又は「POSTCARD」の文字が印刷されている縁領域に対応する付随部側の部分を切り欠いた形状のものが提案されている。(例えば、特許文献1参照。)
また、この提案では、「郵便はがき」又は「POSTCARD」の文字を露出させるための孔を設けることも示唆されている。
文書類に孔を明けるといえば一般的には綴じ込み用のパンチ孔がある。パンチ孔作製装置については、文具の一つに手押し式のパンチ孔明け器があるが、大量のパンチ孔を専門に明ける装置としては各種のものが提案または実用化されている。例えば、ソレノイド式パンチ装置(例えば、特許文献2参照。)、受刃と往復動する円形穿孔刃式カッタ(例えば、特許文献3参照。)などが知られている。
ところで、通常、市場に流通している圧着はがきには、ダイレクトメールのようにすぐに情報価値のなくなるものと、例えば請求書、領収書などのように一定の期間保存を要するものとがある。
実用新案登録第2607691号(図3乃至図8) 特開昭61−094180号公報 特開平09−029696号公報
ところで、上記の圧着はがきにおいて、ダイレクトメールのようなものは、その郵便受取人にとって、圧着面を開封したはがきに記載されている広告品が興味の無いものであれば、開封したはがきは直ちに廃棄される。また、広告品が気に入って購入した場合も、広告品の購入が完了した段階で、はがきは廃棄される。
ところが、請求書、領収書などのように一定の期間保存を要するものは、適宜にファイルに綴じ込んで保存する必要がある。そのように圧着はがきを保存する際には、郵便受取人は、ファイルに綴じ込むためのパンチ孔を市販のパンチを使用して明けてファイル保存する必要があった。
このように、わざわざ市販のパンチではがきにパンチ孔を明けるという手間を掛けなければならないため、手軽にファイル保存ができないことから、ファイリングせずに放置して圧着はがきを紛失する場合が多かった。
それであるにも拘わらず、プリンタや複写機等の事務機のようにファイル用パンチ孔作製機能を付属機能として備えた圧着はがき作製装置は全く見当たらない。
上記特許文献1の「郵便はがき」又は「POSTCARD」の文字を露出させるための覗き孔が設けられた圧着はがきの場合でも、それらの覗き孔は、もともと「郵便はがき」又は「POSTCARD」の文字の配置に合わせた位置に明けられた孔であり、パンチ孔として使用するという思想は全く含まれていない。
本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、郵便受取人が圧着面を開封したはがきをパンチ孔を明ける手数を掛けずにそのままファイリングできる圧着はがきを作成するファイル用パンチ孔作成機能付き圧着はがき作製装置及び被綴じ部付き圧着はがきの作成方法を提供することである。
先ず、第1の発明のファイル用パンチ孔作成機能付き圧着はがき作製装置は、接着剤塗布部と、パンチ孔形成部と、折り曲げ部と、貼り付け部と、を一体に有して構成される。
このファイル用パンチ孔作成機能付き圧着はがき作製装置は、例えば、上記接着剤塗布部の前段構成の印刷部としてモノクロ又はフルカラーの画像形成部を更に備えて構成される。
また、このファイル用パンチ孔作成機能付き圧着はがき作製装置は、例えば、圧着はがき用紙のはがき本体またはその付随部のファイル用パンチ孔を必要とする位置の2箇所に、パンチ孔の円周に相当するミシン目又は半抜きの抜き形を形成するように構成される。
この場合、例えば、上記ミシン目又は半抜きの抜き形を形成された面に対向して張り合わせられる面の上記ミシン目又は半抜きの抜き形に対応する位置に、他の位置とは異なる強い接着強度の接着剤を塗布するように構成してもよい。
また、このファイル用パンチ孔作成機能付き圧着はがき作製装置は、三つ折り圧着はがき用紙の郵便はがきの文字を印刷されたはがき本体部に張り合わせられる付随部に形成され、上記はがき本体部に張り合わせられたとき上記郵便はがきの文字を露出させて視認可能にするための複数の孔を、それら複数の孔のうちの所定の2箇所の孔の間隔が80mm±0.5mmになるように形成するように構成される。
次に、第2の発明の被綴じ部付き圧着はがきの作成方法は、圧着部を剥離開放した際に如何なる孔明け器も必要なくそのままファイルの綴じ部に綴じ込み可能な被綴じ部を圧着はがきに形成するようにする。
上記被綴じ部は、例えば、ファイル用パンチ孔であってよく、また、例えば、ファイル用パンチ孔に相当する位置に形成されたミシン目又は半抜きの抜き形であってもよい。
そして、例えば、上記ミシン目又は半抜きの抜き形を形成された面に対向して張り合わせられる面の上記ミシン目又は半抜きの抜き形に対応する位置に、他の位置とは異なる強い接着強度の接着剤を塗布するようにしてもよい。
また、この被綴じ部付き圧着はがきの作成方法では、例えば、三つ折り圧着はがき用紙の郵便はがきの文字を印刷されたはがき本体部に張り合わせられる付随部に形成され、上記はがき本体部に張り合わせられたとき上記郵便はがきの文字を露出させて視認可能にするための複数の孔を、それら複数の孔のうちの所定の2箇所の孔の間隔が80mm±0.5mmになるように形成する。
本発明によれば、圧着はがきのはがき本体またはその付随部に、予めファイリング用パンチ孔が明けられているか又はパンチ孔ミシン目又は半抜きが形成されているので、その圧着はがき郵便の受取人は、開封したはがきにわざわざパンチ孔を明けるという手間を要さずに、そのままファイルに綴じ込むことが出来て便利である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
図1は、実施形態1としてのファイル用パンチ孔作成機能付き圧着はがき作製装置の圧着はがき作成工程を示す概念図である。図1に示すように圧着はがき作製装置1は、印刷工程2と圧着はがき作成工程3の2つの処理工程を有する。
なお、作製装置1は、印刷工程2を除いて圧着はがき作成工程3のみを行うものとしてもよい。その場合は、圧着はがき用紙の各面に予め所定の印刷が完了しているものを用いればよい。印刷工程2には、例えば、印刷インクにトナーを用いる電子写真式の画像形成装置を用いることができる。
圧着はがき作成工程3は、接着剤塗布工程4、パンチ孔形成工程5、折り曲げ工程6、及び貼り付け工程7から成る。接着剤塗布工程4には、トナー状の粉体接着剤を用いれば、画像形成装置の画像形成ユニットを接着剤塗布装置として用いることができる。
また、パンチ孔形成工程5には、現在市場にて広く使われている各種のパンチ孔形成装置の中から任意に選択して組み込んで用いることが出来る。また、折り曲げ工程6には、周知の折り曲げ装置を組み込んで用いることが出来る。
また、貼り付け工程7には、圧着に用いる接着剤としてトナー状の粉体接着剤を用いるのでトナー式画像形成装置の定着装置を用いることができる。
但し、通常の画像形成処理の場合と異なり、圧着はがきの場合は対象物が通常より厚いので、加熱及び加圧を通常の画像形成処理の場合よりも強くする必要がある。
図2は、上記の印刷工程2に使用可能な電子写真式の画像形成装置の内部構成を示す断面図である。尚、同図は、例としてタンデム型のカラー画像形成装置を示している。
図2に示すカラー画像形成装置10は、装置本体前面(図の右方)に開閉給紙トレー12を備え、下部に用紙カセット13を着脱自在に備えている。用紙カセット13には多枚数の用紙Pが載置・収容されている。
また、装置本体の後部上面には排紙トレー14が形成され、そこには上部排紙口15から排出される画像形成済みの用紙Pが積載される。また装置本体の上面側部には、特には図示しないが蓋部の開閉スイッチや液晶表示装置、電源スイッチ、複数のデータ入力キー等からなる操作パネルが配設されている。
また、装置本体内部の略中央には、用紙搬送ベルト(以下、単に搬送ベルトという)16が前後に偏平なループ状に配置され、その両端部を駆動ローラ17と従動ローラ18に保持されて、図の矢印aで示す反時計回り方向に循環移動する。
搬送ベルト16の上方に、4つの画像形成部19(19m、19c、19y、19k)が用紙搬送方向(図の右から左方向)に多段式(タンデム型)に並設されている。
上記の画像形成部19は、現像器内に収容されているトナーの色が異なるだけで、いずれも同一の構造であるので、以下、代表的に画像形成部19yについてのみ各部に符号を付して説明する。
先ず、搬送ベルト16の上循環部に当接して感光体ドラム21が配置され、この感光体ドラム21を取り囲むようにしてクリーナ22、初期化帯電器23、光書込ヘッド24、現像器25の現像ローラ26及び搬送ベルト16を挟んで転写シート27が配置されている。
画像形成部19mに対応する現像器25から画像形成部19kに対応する現像器25まで、各現像器25には、減法混色の三原色であるM(マゼンタ)、C(シアン)及びY(イエロー)の各色トナー並びに文字や画像の黒色部分等の印字に専用されるK(ブラック:黒)トナーがそれぞれ収容されている。
上記の搬送ベルト16は、下循環部の下流側裏面に押接するテンションローラ28によって常に下方に付勢されて適度の張力を保っており、その下循環部の上流側にはベルトクリーナ29が配設されている。
この搬送ベルト16の上循環部の搬送方向上流側には、待機ローラ対31が配置され、その右方には開閉給紙トレー12の給紙コロ32が配設されている。
また、待機ローラ対31と給紙コロ32との間から下方には、用紙カセット13から給紙される用紙Pを案内する給紙案内路33が形成されている。給紙案内路33には、下方に向かって上部給紙ローラ対34、両面転送合流路35、及び下部給紙ローラ対36が順次配置されている。
その下部給送ローラ対36の下方に、用紙カセット13の給紙端が位置しており、この給紙端には、用紙先端案内ローラ37が配置されている。また、給紙端の上方には本体装置側の給紙コロ38が配置されている。
一方、搬送ベルト16の用紙搬送方向下流(図の左方)には、断熱性の匡体内に組み付けられた定着装置39が配置されている。定着装置39は、発熱ローラ31と押圧ローラ42を備えている。
この定着装置39の下流には、定着排紙ローラ対43及び切換フラップ44が配設されている。この切換フラップ44は、同図に実線で示す上位置と破線で示す下位置の上下に回動する。
この切換フラップ44より上には、搬送ローラ対45及び上方向から前方へ反転する排紙路46が形成され、排紙路46の終端は前述した上部排紙口15を形成しており、ここには上部排紙ローラ対47が配置されている。
また、切換フラップ44より下流横方向には後部排紙ローラ対48が配置されその下流に後部排紙口49が外部に開口している。
更に、切換フラップ44の下方には、両面印刷用搬送ユニット50が配置され、この両面印刷用搬送ユニット50には、用紙を専ら上流側へ送り戻す送り戻し搬送路51が、5個の逆搬送ローラ対52(52a、52b、・・・、52e)を備えて配置されている。この送り戻し搬送路51の終端は、両面転送合流路35に合流する。
この両面印刷用搬送ユニット50と用紙カセット13の間には電装部53が配置されている。電装部53には、特には図示しないが、多数の電子部品からなる制御装置が搭載された回路基盤が装着されている。
制御装置は、コントローラ部とエンジン部からなる。コントローラ部は、CPU(中央演算処理装置)、ROM(読出し専用メモリ)、EEPROM(再書込み可能な読出し用メモリ)、フレームメモリ、イメージデータ転送回路等からなり、ホストコンピュータ等から入力される印刷データを解析し、印字用データを作成してエンジン部に転送する。
エンジン部は、CPUやROM等を備え、入力側にはコントローラ部からのデータや指令信号、不図示の温度センサの出力、用紙検知センサの出力等が入力し、出力側には不図示のモータを駆動するモータドライバ、そのモータの駆動を各部に伝達する駆動系を切り替えるクラッチドライバ、光書込みヘッド24を上記印字用データに基づいて駆動する印字ドライバ、初期化帯電器23、転写シート27、現像ローラ26等に所定のバイアス電流を供給するバイアス電源ドライバ、定着装置39のベルト位置を用紙情報に基づいて調整する駆動系のドライバ等が接続されている。エンジン部はコントローラ部からのデータや指令信号、各種のセンサの出力等に基づいて各部を駆動制御する。
続いて上記構成のタンデム型のカラー画像形成装置10の動作を、上述した図1を再び参照しながら説明する。先ず、図1に示す本体装置1に電源が投入され、使用する用紙の紙質、枚数、印字モード、その他の指定がキー入力あるいは接続するホスト機器からの信号として入力されると印字(印刷)が開始される。
給紙コロ38が用紙カセット13に載置収容されている用紙Pを一枚取り出し、下部給紙ローラ対36、両面転送合流路35、上部給紙ローラ対34、給紙案内路33を介して待機ローラ対31へ給送する。
待機ローラ対31は回転を一時停止して、その挟持部に用紙Pの先端を当接させて用紙の進行を制止し、搬送タイミングを待機する。
駆動ローラ17が反時計回り方向に回転し、従動ローラ18が従動して同じく反時計回り方向に回転する。これにより搬送ベルト16は、上循環部が4個の感光体ドラム21に当接して全体が反時計回り方向へ循環移動する。
これと共に感光体ドラム21を中心に配置された諸装置が印字タイミングに合わせて順次駆動される。感光体ドラム21は時計回り方向に回転し、初期化帯電器23は、感光体ドラム21周面に一様な高マイナス電荷を付与し、光書込ヘッド24は、その感光体ドラム21周面に画像信号に応じて露光を行って低電位部を形成する。これにより、上記初期化による高マイナス電位部と、露光による低マイナス電位部からなる静電潜像が形成される。
現像ローラ26は、その静電潜像の低電位部に現像器25のトナーを転移させて感光体ドラム21周面上にトナー像を形成(反転現像)する。最上流の画像形成部19mの感光体ドラム21周面上のトナー像の先端が搬送ベルト16との対向部に回転搬送されてくるタイミングで、その対向部に用紙Pの印字開始位置が一致するように、待機ローラ対31が回転を開始して用紙Pを用紙搬入部へ給送する。
搬送ベルト16は給送された用紙Pを搬送し、これにより、用紙Pは画像形成部19mの感光体ドラム21と転写シート27により形成されている最初の転写部へ搬送される。転写シート27は、不図示の転写バイアス電源から出力される転写電流(又は転写電圧)を搬送ベルト16を介して用紙Pに印加する。これにより、感光体ドラム21上のM(マゼンタ)トナー像が用紙Pに転写される。
続いて、画像形成部19cの感光体ドラム21と転写シート27により形成されている上流から2番目の転写部においてC(シアン)トナー像が転写され、更に画像形成部19yの感光体ドラム21と転写シート27により形成されている上流から3番目の転写部でY(イエロー)トナー像が転写される。そして、画像形成部19kの感光体ドラム21と転写シート27により形成されている最下流の転写部でK(ブラック)トナー像が順次転写されて4色のトナー像が用紙P上に塗り重ねられる。
4色のトナー像を重ねて転写された用紙Pは、搬送ベルト16から分離されて定着装置39内に搬入される。定着装置39は、発熱ローラ41と押圧ローラ42により用紙Pを押圧挟持し、下流方向に搬送しながら、用紙Pに熱と圧力とを加えてトナー像を紙面に定着させ、後方へ排出する。
定着装置39から排出された用紙Pは、例えば片面印刷の場合には、切換フラップ44が図の実線で示す下位置に回動しているときは、搬送ローラ対45に搬送を引き継がれ、排紙路46に沿って上方に案内され、終端で更に装置前方に反転し、排紙ローラ対47に挟持されて更に搬送を引き継がれ、上部排紙口15から画像形成面を下向きにして上部排紙トレー14上に排出される。
また、切換フラップ44が図の破線で示す上位置に回動しているときは、後方へほぼ水平に送り出されて排紙ローラ対48に搬出を引き継がれ、画像形成面を上向きにして後部排紙口49から機外に排出される。
用紙Pが両面印刷の場合は、切換フラップ44は図の破線位置にあり、用紙Pは一旦搬送ローラ対45に搬送を引き継がれて排紙路46に沿って上方に案内され、用紙Pの後端(図では右方端部)が、搬送ローラ対45に達したタイミングで停止する。
この停止タイミングは、用紙Pの給紙時に不図示の給紙センサによる用紙サイズの検出に基づいて電装部53の制御装置により搬送ローラ対45を駆動する例えばステッピングモータ等の駆動パルス数が所定の値に設定されることにより決定される。勿論、搬送ローラ対45近傍にセンサを設けて、用紙の後端を検出するようにしてもよい。
次いで、搬送ローラ対45が逆向きに回転を開始して用紙Pを送り戻し、用紙Pの後端が送り戻し搬送路51の最初の逆搬送ローラ対52aに挟持される。そして、送り戻し搬送路51を、逆搬送ローラ対52b、52c、52d,52eと順次送り戻され、両面転送合流路35に合流する。
そして、再び搬送ローラ対34により搬送されて給紙案内路33を通過し、反転して画像形成面が下向きになり、画像が未形成の面が上向きになった用紙Pの後端が先頭になって待機ローラ対31に当接して一時停止する。
以下、最初の面(表面)の印字の場合と同様にして用紙の裏面に4色のトナー画像が順次転写され、このトナー画像が定着装置39により定着されて、上部排紙口15または後部排紙口49から機外に排出される。
(実施形態2)
次に、実施形態2として、前述したトナー状の粉体接着剤の材料処方及び具体的な作製方法について説明する。
尚、この粉体接着剤は、秘匿情報印刷面を圧着後の剥離開封時に、反対面への文字移りが発生しない粉体接着剤として開発されたものである。
先ず、結着樹脂として軟化温度110±4℃の炭化水素系樹脂(シクロオレフィンとエチレンの共重合体)90質量%以上、帯電制御剤0.3〜3質量%、ワックス1〜9質量%を用意する。
これらを、ミキサーにて混合し、その混合物を二軸スクリュー混練機にて温度をかけながら混練し、この混練物を冷却し、機械式粉砕機にて粒子径2mm程度に粉砕し、気流式粉砕機にてさらに微粒子にまで粉砕し、適切な粒子径に分級を行う。
その後、この混練粉砕物を、シリコンオイル又はアルキルジシラザンにて表面処理済みのシリカ微粒子0.1〜5質量%(対混練粉砕品)及びアルミナを外添し、軟化温度106℃で、平均粒径(体積D50)9.0μmの第2の粉体接着剤としてのトナー状の透明な粉体接着剤を得る。
(実施形態3)
続いて、圧着はがき用の紙面に宛名、差出人、秘匿情報等の可変情報を印字(印刷、以下同様)し、上記のように作製された粉体接着剤を所定の面に塗布し、所望の位置にパンチ孔等の被綴じ部を形成し、V折り又はZ折りし、最後に圧着して、被綴じ部付きの圧着はがきを作成するファイル用パンチ孔作成機能付き圧着はがき作製装置について、実施形態3として以下に説明する。
図3は、実施形態3としての、ファイル用パンチ孔作成機能付き圧着はがき作製装置(以下、単に圧着はがき作製装置という)の具体的内部構成を示す断面図である。尚、図3に示す圧着はがき作製装置55は、図1に示した印刷工程2と圧着はがき作成工程3を一体化した装置を示している。
すなわち、図3において、印刷工程2の実行部として図2に示したカラー画像形成装置10の構成を用いているので、図3には、図2の構成と同一機能の構成部分には図2と同一の番号を説明に必要な代表的部分にのみ付与して示し、その他の部分には新たな番号を付与して示している。
図4(a),(b) は、上記圧着はがき作製装置55において圧着はがき用として印字に用いられる用紙のサイズを示す図である。
同図(a) はA4判の用紙P−4を示しており、裁断線56に沿って裁断し、折り線57に沿って2つに折ると、それぞれ一面が縦14.85cm、横10.5cmの2通の二つ折り圧着はがきを作製することが出来る。
また、同図(b) はA3判の用紙P−3を示している。この場合は、詳しくは後述するが、折り曲げ工程と裁断工程との兼ね合い上、用紙P−3の長手方向の一方の端部を予め10.5cm切り捨てておく。
そうすると、図4(b) に示すように、裁断線58に沿って裁断し、二本の折り線59に沿って3つに折ると、それぞれ縦14.85cm、横10.5cmの3通の三つ折り圧着はがきを作製することが出来る。
上記の圧着はがきの縦横の寸法は、いずれも郵政法で承認されているはがきの寸法の許容範囲の寸法である。
本例の図3に示した圧着はがき作製装置55は、印字可能な最大サイズの用紙はA3判の用紙であるので、搬送可能な最大用紙幅はA3判用紙の横幅すなわち29.7cmである。
したがって、図4(a),(b) に示す用紙P−4及び用紙P−3は、いずれも29.7cmの端部を搬送方向に向けて、図の矢印dで示すように搬送される。
続いて、上記構成の圧着はがき作製装置55の動作について説明する。尚、以下の説明に当たっては、図2で既に説明した動作と同一な動作については極力簡略に説明する。また、画像形成部19Bには、カラートナーに代わって粉体接着剤が収容されている。
先ず、画像形成部19Bは現像バイアス及び転写バイアスの印加が停止されている(または逆電位のバイアスが印加されている)。これにより、画像形成部19Bによる粉体接着剤の塗布機能は停止している。
この状態で、用紙P(P−4又はP−3)は、用紙カセット13又は開閉給紙トレー12から第1面(表面)を上にして待機ローラ対31へ給送される。
搬送ベルト16が反時計回り方向へ循環移動を開始し、4個の画像形成部19m、19c、19y及び19kが、カラートナー像の現像と、その現像トナー像の転写部への回転搬送を順次開始する。
印字タイミングに応じて搬送ベルト16上に給送された用紙Pは、4個の画像形成部19m、19c、19y及び19kの転写部を通過しながら、M(マゼンタ)トナー像、C(シアン)トナー像、Y(イエロー)トナー像、及びK(ブラック)トナー像と、4色のトナー像を順次塗り重ねられる。
4色のトナー像を重ねて転写された用紙Pは、搬送ベルト16から分離されて定着装置39内に搬入され、熱と圧力とを加えられてトナー像を紙面に定着される。
定着装置39から排出された用紙Pは、両面印刷用搬送ユニット50の送り戻し搬送路51に送り戻され、両面転送合流路35及び給紙案内路33を通過し、反転して第2面(裏面)を上向きにして、再び搬送ベルト16上に給送される。
以下、第1面(表面)の印字の場合と同様にして第2面(裏面)に4色のトナー画像を順次重ね転写され、定着装置39により定着されて両面の印字が完了した用紙Pは、再び両面印刷用搬送ユニット50を介して送り返され、搬送ベルト16に給送される。
ここで、4つの画像形成部19(19m、19c、19y、19k)の駆動が停止され、搬送ベルト16の用紙搬送方向上流側が下方に回動して上記4つの画像形成部19の感光体ドラム21との当接から離脱して印字機能が停止する。
他方、画像形成部19Bにおいて現像バイアス及び転写バイアスの印加が開始され、画像形成部19Bによる粉体接着剤の塗布機能が起動される。
以下、駆動が停止している4つの画像形成部19を除いて、上記の画像形成の場合と同様に各部が動作して、用紙Pの表面(第1面)と裏面(第2面)への粉体接着剤の塗布(用紙P−4の場合は第1面のみ)が行われ、定着装置39により粉体接着剤が定着されて塗布が完了した用紙Pは、定着排紙ローラ対43により、パンチ孔形成部60に送り込まれる。
図5(a),(b) は、パンチ孔形成部60の構成を示す断面図であり且つその動作状態を示す図である。同図(a),(b) に示すように、パンチ孔形成部60は、回転軸61に固定して支持されたカム62と、パンチ63と、パンチ保持部64と、刃受け部65と、抜き形収容部66を備えている。
パンチ63は、パンチ刃本体67と上部フランジ68から成り、上部フランジ68とパンチ保持部64との間に介装された螺旋ばね69の押し付勢力により、パンチ63の上部フランジ68は常時上方に押し上げられてカム62に当接している。
この状態で、パンチ刃本体67の下端部に形成されているパンチ刃は、刃受け部65から離隔しており、その間に用紙Pが挿通可能な間隙が形成されている。
パンチ孔形成部60を通過する用紙Pは、所定の位置で一時停止すると同時に、同図(b) に示すように、回転軸61と共にカム62が回転し、カムの凸部でパンチ刃本体67の上部フランジ68を押圧する。
これにより、パンチ刃本体67は、螺旋ばね69の押し付勢力に抗して押し下げられ、刃受け部65と協働して用紙Pにパンチ孔を打ち抜く。打ち抜かれた抜き形P−1は抜き形収容部66に収容される。
尚、上記のように用紙Pに形成されるパンチ孔の態様については詳しくは後述する。また、上記のパンチ孔形成部60は、定着装置39の下流に配置すると限ることなく、用紙先端案内ローラ37から待機ローラ対31までの間の給紙案内路中であればどこにでも配置することができる。
図3に戻り、上記のように所定の箇所にパンチ孔を形成された用紙Pは、続いて折込部70の給紙路71に搬入される。
折込部70には、給紙路71の用紙搬送方向下流側に、一次搬送ローラ72、一次二次搬送ローラ73、折込板74を備えた一次折込装置75、一次引き込み路76、二次三次搬送ローラ77、三次搬送ローラ78、折込み兼案内板79を備えた二次折込装置81、二次引き込み路82、折り上がり搬送路83が設けられている。
図6(a) 〜(e) は、図4(a) に示したA4判の用紙P−4が二つに裁断される前の段階で、二つ折りにされるV折り圧着はがきの折り曲げ方法を示す図である。
まず、図6(a) の矢印eに示すように、用紙P−4は、折込部70の給紙路71に搬入される。そこで、一次搬送ローラ72と一次二次搬送ローラ73が一対となって、用紙P−4を把持して回転し、図6(b) に示すように、用紙P−4を一次引き込み路76に送り出すように動作する。
一次折込装置75は、図6(b) に示すように給紙路71と一次引き込み路76間に張り渡された用紙P−4の折り線57(図4(a) 参照)を、図6(c) に示すように折込板74を突き出して、一次二次搬送ローラ73と二次三次搬送ローラ77との対向部に折り込む。
続いて図6(d) に示すように、一次二次搬送ローラ73と二次三次搬送ローラ77が一対となって、用紙P−4の上記折り込まれた先端を把持して回転し、用紙P−4を二次引き込み路82方向に送り出すように動作する。
その用紙P−4の上記折り込まれた先端が、二次三次搬送ローラ77と三次搬送ローラ78との対向部をやや過ぎたタイミングで、二次折込装置81が折込み兼案内板79を突き出して、用紙P−4の折り込まれて突き出された先端を、二次三次搬送ローラ77と三次搬送ローラ78との対向部方向に案内する。
その用紙P−4の折り込まれて突き出された先端を、二次三次搬送ローラ77と三次搬送ローラ78が一対となって挟持して回転する。これにより、図6(e) に示すように、用紙P−4は、折り込み先端部分から後続部分が二つ折りに重ねられながら折り上がり搬送路83に送り出される。
図7(a) 〜(e) は、図4(b) に示したA3判の用紙P−3が三つに裁断される前の段階で、三つ折りにされるZ折り圧着はがきの折り曲げ方法を示す図である。
まず、図7(a) は、図6(a) 〜(d) の場合と同様に2つ折りのところまで進行した状態を示している。
この後、一次搬送ローラ72と一次二次搬送ローラ73が一対となって用紙P−3の後部を送り出し、さらに一次二次搬送ローラ73と二次三次搬送ローラ77が一対となって、紙P−3の上記二つ折り部分を把持して回転し、図7(b) に示すように、用紙P−3を二次引き込み路82方向に送り出す。
その用紙P−3の上記二つに折り込まれた一枚目P−3−1と二枚目P−3−2の合わせ部分P−3−12が二次三次搬送ローラ77と三次搬送ローラ78との対向部にきたタイミングで、図7(c) に示すように、二次折込装置81が折込み兼案内板79を突き出して、用紙P−3の最後部の3枚目P−3−3を織り込む。
二次三次搬送ローラ77と三次搬送ローラ78が一対となって、図7(d) に示すように用紙P−3の最後部の3枚目P−3−3が折り込まれて三重となって突き出された3つ折り部分を挟持して回転する。
これにより、図7(e) に示すように、用紙P−3は、二次三次搬送ローラ77と三次搬送ローラ78とにより三つ折りにされながら、折り上がり搬送路83に送り出される。
図3に戻り、上記のように折り上がり搬送路83に送り出された二つ折りの用紙P−4又は三つ折りの用紙p−3は、ただちに圧着装置84に搬入され、熱を圧力とを加えられて圧着される。
圧着装置84で二つ折り又は三つ折で圧着された用紙P−4又はP−3は、搬出ローラ対85により圧着装置84から搬出されながら、搬出ローラ対85の直後に配置されている刃付きローラ86及び圧接ローラ87から成るスプリッター(スプリット型カッター装置)により2つに裁断(図4(a),(b) の裁断線56又は58参照)され、二つ折り又は三つ折りの圧着はがきとなって完成された状態で排出ローラ対89に搬送を引き継がれ、側面排出口91から機外に排出される。
(実施形態4)
次に、上述したパンチ孔形成部60により用紙P(P−4又はP−3)に形成されるパンチ孔の態様について、実施形態4として説明する。
図8(a),(b) は、実施形態4としてのパンチ孔の態様を示すために、完成した圧着はがきを展開して示す図である。同図(a) はV折り(二つ折り)圧着はがき示し、同図(b) はZ折り(三つ折り)圧着はがきを示している。
同図(a) に示すV折り圧着はがき92(P−4)は、はがき本体93の上辺近傍に「郵便はがき」の文字が印刷されている。そして、はがき本体93の一方の側辺94に連設されている付随部95には、その上辺近傍に2個のパンチ孔96が形成されている。
このV折り圧着はがき92は、図の向う側の面に剥離可能な接着剤を塗布され、はがき本体93と付随部95との連設辺(はがき本体93の一方の側辺94)を山折りにされ、上記の接着剤塗布面が圧着され裁断されて圧着はがきとして完成したものを剥離して展開したものである。
また、同図(b) に示すZ折り圧着はがき97は、はがき本体98の一方の側辺99に連設されている付随部101の連設辺との対向辺102の近傍に2個のパンチ孔96が形成されている。そして、はがき本体98の一方の付随部101との連設辺(はがき本体98の一方の側辺99)近傍に「郵便はがき」の文字が印刷されている。
そして、はがき本体98の他方の側辺103に連設されている他方の付随部104には、その連設辺との対向辺105の近傍に5個の覗き孔106が形成されている。
このZ折り圧着はがき97も、表裏の各二面又は各一面に剥離可能な接着剤を塗布され、はがき本体98の一方の側辺99が山折りされ、他方の側辺103が谷折りされて圧着され裁断されて圧着はがきとして完成したものを剥離して展開したものである。
剥離して展開する前の圧着時には、すなわち圧着はがきとして完成状態にあるときは、はがき本体98に印刷されている「郵便はがき」の文字が、このはがき本体98の面に圧着された付随部104の上記の5個の覗き孔106内に露出するようになっている。
上記V折り圧着はがき92又はZ折り圧着はがき97のいずれにおいても、2個のパンチ孔96は、パンチ孔の規格に沿って、孔の中心から中心までの孔の配置間隔aは80mm±0.5mm、孔の直径は6mm±0.5mm、用紙の縁から孔の中心までの距離つまり孔の配置奥行きcは12mm±1mmである。
このように、はがき本体の付随部側に、パンチ孔を明けて圧着はがきを作成するので、上記いずれかの圧着はがきの郵便受取人は、開封したはがきにわざわざパンチ孔を明けるという手間を要さずに、そのままファイルに綴じ込むことが出来る。
上記実施形態1では、はがき本体の付随部側にパンチ孔を明けて、付随部に綴じ代部を設けているが、綴じ代部はこれに限ることなく、はがき本体側に設けることもできる。
また、はがき本体に孔を明けることにより本体形状を損なうのを望まない場合、例えばパンチ孔に代わるミシン目や半抜きによる綴じ孔部をはがき本体に形成すればよい。
(実施形態5)
そのように、はがき本体の形状を損なうことなく、綴じ代部をはがき本体側に設けて、圧着はがき郵便の受取人が開封したはがきにわざわざパンチ孔を明けるという手間を要さずに、はがき本体部を綴じ部として、そのままファイルに綴じ込むことが出来る圧着はがきの態様を、実施形態5として以下に説明する。
図9(a),(b) は、実施形態5としてのパンチ孔に代わる抜き形の態様を示すために完成した圧着はがきを展開して示す図である。同図(a) はV折り(二つ折り)圧着はがきを示し、同図(b) はZ折り(三つ折り)圧着はがきを示している。
図9(a) に示すV折り圧着はがき107は、上辺近傍に「郵便はがき」の文字が印刷されているはがき本体108の付随部109との連設辺111の対向辺112の近傍に2個のパンチ孔の円周に相当するミシン目の抜き形113が形成されている。
このV折り圧着はがき107も、図の向う側の面に剥離可能な接着剤を塗布され、はがき本体108と付随部109との連設辺111を山折りにされ、上記の接着剤塗布面が圧着され裁断されて完成した圧着はがきを展開したものである。
また、同図(b) に示すZ折り圧着はがき114は、はがき本体115の上辺近傍に2個のパンチ孔の円周に相当するミシン目の抜き形113が形成されている。そして、はがき本体115の一方の付随部116との連設辺117の近傍に「郵便はがき」の文字が印刷されている。
また、はがき本体115の他方の付随部118との連設辺119の対向辺121の近傍に、5個の覗き孔122が形成されている。
このZ折り圧着はがき114も、表裏の各二面又は各一面に剥離可能な接着剤を塗布され、はがき本体115の一方の付随部116との連設辺117が山折りされ、他方の付随部118との連設辺119が谷折りされて圧着され裁断されて完成した圧着はがきを剥離して展開したものである。
この場合も、圧着はがきとして完成した状態で、はがき本体115に印刷されている「郵便はがき」の文字が、このはがき本体115の面に圧着された付随部118の上記の5個の覗き孔122内に露出するようになっている。
尚、上記V折り圧着はがき107又はZ折り圧着はがき114のいずれにおいても、抜き形113が形成する孔の配置間隔、孔の直径、及び孔の配置奥行きの寸法は図8(a),(b) に示したパンチ孔96の場合と同一である。
また、この抜き形113は、ミシン目に限ることなく、半抜きであってもよい。いずれの場合も、パンチ孔形成部60に代えて、丸ミシン目形成装置あるいは半抜き装置を設置すればよい。
このように、本例では、はがき本体側に、パンチ孔の円周に対応する抜き形113が、パンチ孔の規格に沿った孔の配置間隔、孔の直径、及び孔の配置奥行きの寸法で形成されている。
これにより、上記いずれかの圧着はがきを受け取った郵便受取人は、開封したはがきにわざわざパンチ孔を明けるという手間を要さずに、抜き形113の部分をファイルの綴じ具に当てるだけで綴じ孔が自動的に開いて、綴じ具を抜き形113の部分に挿通させることができ、パンチ孔の場合と同様に、開封はがきを、そのままファイルに簡単に綴じ込むことが出来る。
なお、上記のように、圧着はがき用紙にパンチ孔の円周に対応する抜き形113が形成されている場合には、圧着用接着剤の塗布方法に特別な塗布方法を付加することによって、郵便受取人が抜き形113の部分をファイルの綴じ具に当てる前に、抜き形113で形成されている綴じ孔を自動的に開く方法がある。以下、これについて、説明する。
図10(a) 〜(d) は、上記のようにパンチ孔の円周に対応する抜き形113が形成されている場合における圧着用接着剤の塗布方法の一例を説明する図である。なお、図10(a) は図9(a) のV折り圧着はがき107を示しており、図10(c) は図9(b) のZ折り圧着はがき114を示している。
図10(a) において、はがき本体108の付随部109との連設辺111を山折りにして、はがき本体108と付随部109とを圧着するに際して、付随部109の圧着用接着剤の塗布面の、圧着時において抜き形113に圧着される抜き形との対応部123に、接着剤の接着性がより強力になるように接着剤を塗布するようにする。
これは図3に示した画像形成部19Bの光書込ヘッド24に対する制御部からの制御により、抜き形との対応部123に塗布すべき接着剤量が、他のベタ印字部分よりも厚くなるように感光体ドラム21への露光量を制御することによって実現する。
これにより、このV折り圧着はがき郵便の受取人が、圧着部面を剥離して開封するとき、付随部1109の抜き形との対応部123に塗布された接着性の強力な接着剤により、抜き形113が、図10(b) の矢印d及びeに示すように、付随部109側に貼り付いたまま付随部109側に移動する。これにより、はがき本体108の抜き形113の部分にパンチ孔113´が自動的に形成される。
また、図10(c) においても同様に、はがき本体115の他方の付随部118との連設辺119を谷折りにして、はがき本体115と付随部118とを圧着するに際して、付随部118の圧着用接着剤の塗布面の、圧着時において抜き形113に圧着される抜き形との対応部123に、接着剤の接着性がより強力になるように接着剤を塗布するようにする。
これにより、このZ折り圧着はがき郵便の受取人が、圧着部面を剥離して開封するとき、付随部118の抜き形との対応部123に塗布された接着性の強力な接着剤により、抜き形113が、図10(d) の矢印f及びgに示すように、付随部118側に貼り付いたまま付随部118側に移動する。これにより、はがき本体115の抜き形113の部分にパンチ孔と同様の綴じ孔113´が自動的に形成される。
(実施形態6)
図11(a) は、実施形態6としてのZ折り圧着はがきのパンチ孔の態様を示すために、完成したZ折り圧着はがきを展開して示す図であり、同図(b) は展開前の完成状態のZ折り圧着はがきを示す図である。
同図(a) に示すZ折り圧着はがき124は、はがき本体125と一方の付随部126との連設辺127の近傍に「郵便はがき」の文字が印刷されている。
また、はがき本体125の他方の付随部128との連設辺129の対向辺131の近傍に、5個の孔132(132−1〜132−5)が形成されている。これら5個の孔132のうち両外側の孔132−1と132−5は、覗き孔を兼ねたパンチ孔である。
他の3個の孔132−2〜132−4は、覗き専用の孔であり、パンチ孔132−1と132−5の間に、そのパンチ孔132−1及び132−5と並んで形成されている。
このZ折り圧着はがき124の表裏の各二面又は各一面に剥離可能な接着剤を塗布され、はがき本体125の一方の付随部126との連設辺127が山折りされ、他方の付随部128との連設辺129が谷折りされて圧着され裁断されて、投函前の圧着はがきとして完成したとき、図11(b) に示すように、上記はがき本体125に印刷された「郵便はがき」の文字が、パンチ孔132−1と132−5及び覗き孔132−2〜132−4内に露出するように配置されている。
上記パンチ孔132−1と132−5及び覗き孔132−2〜132−4の、孔の直径、及び孔の配置奥行きの寸法は、図8(a),(b) に示したパンチ孔96の場合と同一であり、パンチ孔132−1と132−5の孔の配置間隔も図8(a),(b) に示したパンチ孔96の場合と同一である。
実施形態1としてのファイル用パンチ孔作成機能付き圧着はがき作製装置の圧着はがき作成工程を示す概念図である。 圧着はがき作成工程の印刷工程に使用可能な電子写真式の画像形成装置の内部構成を示す断面図である。 実施形態3としてのファイル用パンチ孔作成機能付き圧着はがき作製装置(圧着はがき作製装置)の具体的内部構成を示す断面図である。 (a),(b) は実施形態3の圧着はがき作製装置において圧着はがき用として印字に用いられる用紙のサイズを示す図である。 (a),(b) は実施形態3の圧着はがき作製装置におけるパンチ孔形成部の構成を示す断面図であり且つその動作状態を示す図である。 (a) 〜(e) は実施形態3における二つ折り圧着はがきの折り曲げ方法を示す図である。 (a) 〜(e) は実施形態3における三つ折り圧着はがきの折り曲げ方法を示す図である。 (a),(b) は実施形態4としてのパンチ孔の態様を示すために完成した圧着はがきを展開して示す図である。 (a),(b) は実施形態5としてのパンチ孔に代わる抜き形の態様を示すために完成した圧着はがきを展開して示す図である。 (a) 〜(d) は実施形態5においてパンチ孔の円周に対応する抜き形が形成されている場合における圧着用接着剤の塗布方法の一例を説明する図である。 (a) は実施形態6としてのZ折り圧着はがきのパンチ孔の態様を示すために完成したZ折り圧着はがきを展開して示す図、(b) は展開前の完成状態のZ折り圧着はがきを示す図である。
符号の説明
1 ファイル用パンチ孔作成機能付き圧着はがき作製装置
2 印刷工程
3 圧着はがき作成工程
4 接着剤塗布工程
5 パンチ孔形成工程
6 折り曲げ工程
7 貼り付け工程
10 カラー画像形成装置
12 開閉給紙トレー
13 用紙カセット
P(P−3、P−4) 用紙
14 排紙トレー
15 上部排紙口
16 用紙搬送ベルト(搬送ベルト)
17 駆動ローラ
18 従動ローラ
19(19m、19c、19y、19k) 画像形成部
21 感光体ドラム
22 クリーナ
23 初期化帯電器
24 光書込ヘッド
25 現像器
26 現像ローラ
27 転写シート
28 テンションローラ
29 ベルトクリーナ
31 待機ローラ対
32 給紙コロ
33 給紙案内路
34 上部給紙ローラ対
35 両面転送合流路
36 下部給紙ローラ対
37 用紙先端案内ローラ
38 給紙コロ
39 定着装置
31 発熱ローラ
42 押圧ローラ
43 定着排紙ローラ対
44 切換フラップ
45 搬送ローラ対
46 排紙路
47 上部排紙ローラ対
48 後部排紙ローラ対
49 後部排紙口
50 両面印刷用搬送ユニット
51 送り戻し搬送路
52(52a、52b、・・・、52e) 逆搬送ローラ対
53 電装部
55 圧着はがき作製装置
56、58 裁断線
57、59 折り線
60 パンチ孔形成部
61 回転軸
62 カム
63 パンチ
64 パンチ保持部
65 刃受け部
66 抜き型収容部
67 パンチ刃本体
68 上部フランジ
69 螺旋ばね
P、P−3、P−4 用紙
P−1 抜き型
70 折込部
71 給紙路
72 一次搬送ローラ
73 一次二次搬送ローラ
74 折込板
75 一次折込装置
76 一次引き込み路
77 二次三次搬送ローラ
78 三次搬送ローラ
79 折込み兼案内板
81 二次折込装置
82 二次引き込み路
83 折り上がり搬送路
84 圧着装置
85 搬出ローラ対
86 刃付きローラ
87 圧接ローラ
89 排出ローラ対
91 側面排出口
92 展開したV折り(二つ折り)圧着はがき
93 はがき本体
94 一方の側辺
95 付随部
96 パンチ孔
97 展開したZ折り圧着はがき
98 はがき本体
99 一方の側辺
101 一方の付随部
102 連設辺との対向辺
103 他方の側辺
104 他方の付随部
105 連設辺との対向辺
106 覗き孔
107 展開したV折り圧着はがき
108 はがき本体
109 付随部
111 連設辺
112 対向辺
113 抜き形
113´ 綴じ孔
114 展開したZ折り圧着はがき
115 はがき本体
116 一方の付随部
117 連設辺
118 他方の付随部
119 連設辺
121 対向辺
122 覗き孔
123 抜き形との対応部
124 展開したZ折り圧着はがき
125 はがき本体
126 一方の付随部
127 連設辺
128 他方の付随部
129 連設辺
131 対向辺
132(132−1〜132−5) 孔

Claims (10)

  1. 接着剤塗布部と、パンチ孔形成部と、折り曲げ部と、貼り付け部と、
    を一体に有することを特徴とするファイル用パンチ孔作成機能付き圧着はがき作製装置。
  2. 前記接着剤塗布部の前段構成の印刷部としてモノクロ又はフルカラーの画像形成部を更に備える、ことを特徴とする請求項1記載のファイル用パンチ孔作成機能付き圧着はがき作製装置。
  3. 圧着はがき用紙のはがき本体またはその付随部のファイル用パンチ孔を必要とする位置の2箇所に、パンチ孔の円周に相当するミシン目又は半抜きの抜き形を形成する、ことを特徴とする請求項1又は2記載のファイル用パンチ孔作成機能付き圧着はがき作製装置。
  4. 前記ミシン目又は半抜きの抜き形を形成された面に対向して張り合わせられる面の前記ミシン目又は半抜きの抜き形に対応する位置に、他の位置とは異なる強い接着強度の接着剤を塗布する、ことを特徴とする請求項3記載のファイル用パンチ孔作成機能付き圧着はがき作製装置。
  5. 三つ折り圧着はがき用紙の郵便はがきの文字を印刷されたはがき本体部に張り合わせられる付随部に形成され、前記はがき本体部に張り合わせられたとき前記郵便はがきの文字を露出させて視認可能にするための複数の孔を、それら複数の孔のうちの所定の2箇所の孔の間隔が80mm±0.5mmになるように形成する、ことを特徴とする請求項1又は2記載のファイル用パンチ孔作成機能付き圧着はがき作製装置。
  6. 圧着部を剥離開放した際に如何なる孔明け器も必要なくそのままファイルの綴じ部に綴じ込み可能な被綴じ部を圧着はがきに形成することを特徴とする被綴じ部付き圧着はがきの作成方法。
  7. 前記被綴じ部はファイル用パンチ孔である、ことを特徴とする請求項6記載の被綴じ部付き圧着はがきの作成方法。
  8. 前記被綴じ部はファイル用パンチ孔に相当する位置に形成されたミシン目又は半抜きの抜き形である、ことを特徴とする請求項6記載の被綴じ部付き圧着はがきの作成方法。
  9. 前記ミシン目又は半抜きの抜き形を形成された面に対向して張り合わせられる面の前記ミシン目又は半抜きの抜き形に対応する位置に、他の位置とは異なる強い接着強度の接着剤を塗布する、ことを特徴とする請求項8記載の被綴じ部付き圧着はがきの作成方法。
  10. 三つ折り圧着はがき用紙の郵便はがきの文字を印刷されたはがき本体部に張り合わせられる付随部に形成され、前記はがき本体部に張り合わせられたとき前記郵便はがきの文字を露出させて視認可能にするための複数の孔を、それら複数の孔のうちの所定の2箇所の孔の間隔が80mm±0.5mmになるように形成する、ことを特徴とする請求項6記載の被綴じ部付き圧着はがきの作成方法。
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