JP2008153944A - 圧電振動子およびその製造方法、並びに、memsデバイスおよびその製造方法 - Google Patents

圧電振動子およびその製造方法、並びに、memsデバイスおよびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】様々な周波数の信号を出力することができる圧電振動子を提供する。
【解決手段】本発明に係る圧電振動子100は,基体と、基体の一部からなる枠状の支持部40と、複数の振動子部200a,200b,200cと、を含み、各振動子部は、基体の一部からなり、一端を支持部の内側に固定し他端を自由にした振動部10a,10b,10cと、振動部の屈曲振動を生成する駆動部20a,20b,20cと、を有し、各振動部の長さは異なり、各駆動部は、基体の上方に形成された第1電極と、第1電極の上方に形成された圧電体層と、圧電体層の上方に形成された第2電極と,を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧電振動子およびその製造方法、並びに、MEMSデバイスおよびその製造方法に関する。
一般に、時計やマイコンなどの情報機器では、クロックモジュールの発振器部分に圧電振動子が用いられている。圧電振動子には、圧電効果で駆動する方式が広く用いられている。最近では、シリコン基板上に、圧電体薄膜を上下の電極で挟んだ駆動部を設けた圧電振動子が開発されている(例えば特許文献1参照)。
特開2005−249395号公報
本発明の目的は、様々な周波数の信号を出力することができる圧電振動子およびその製造方法を提供することにある。また、本発明の他の目的は、この圧電振動子を備えるMEMSデバイスおよびその製造方法を提供することにある。
本発明に係る圧電振動子は、
基体と、
前記基体の一部からなる枠状の支持部と、
複数の振動子部と、を含み、
各前記振動子部は、
前記基体の一部からなり、一端を前記支持部の内側に固定し他端を自由にした振動部と、
前記振動部の屈曲振動を生成する駆動部と、を有し、
各前記振動部の長さは異なり、
各前記駆動部は、
前記基体の上方に形成された第1電極と、
前記第1電極の上方に形成された圧電体層と、
前記圧電体層の上方に形成された第2電極と、を有する。
本発明に係る圧電振動子は、前記複数の振動子部を有し、各前記振動子部は、それぞれ長さの異なる前記振動部を備えている。各前記振動部の長さが異なるため、各前記振動子部の屈曲振動の共振周波数も異なっている。従って、各前記振動子部のオンオフを組み合わせることで、1つの圧電振動子から様々な周波数の信号を出力することができる。
なお、本発明に係る記載では、「上方」という文言を、例えば、「特定のもの(以下「A」という)の「上方」に形成された他の特定のもの(以下「B」という)」などと用いている。本発明に係る記載では、この例のような場合に、A上に直接Bが形成されているような場合と、A上に他のものを介してBが形成されているような場合とが含まれるものとして、「上方」という文言を用いている。
本発明に係る圧電振動子において、
各前記振動部は、1本のビーム部から構成され、
各前記駆動部は、前記1本のビーム部に対して1つ設けられていることができる。
本発明に係る圧電振動子において、
各前記振動部は、基部および該基部を基端とする2本のビーム部から構成される音叉形状を有し、
各前記駆動部は、各前記ビーム部に対して1対ずつ設けられていることができる。
本発明に係る圧電振動子において、
複数の前記振動部のうちの少なくとも一部は、自由端を対向させて配置されていることができる。
本発明に係る圧電振動子において、
対向する前記自由端の間の領域のうちの少なくとも2つの平面視における面積は、同じであることができる。
本発明に係るMEMS(Micro Electro Mechanical System)デバイスは、
上述の圧電振動子と、
前記圧電振動子の出力をフィードバックして、該出力の周波数を制御する制御回路と、を含む。
本発明に係るMEMSデバイスの製造方法は、
上述の圧電振動子、および、該圧電振動子の出力をフィードバックして、該出力の周波数を制御する制御回路を有するMEMSウェハを形成する工程と、
前記MEMSウェハにおける前記圧電振動子および前記制御回路を動作させて、前記圧電振動子の出力の周波数を測定する工程と、を含む。
本発明に係る圧電振動子の製造方法は、
基板、該基板の上方に形成された第1層、および該第1層の上方に形成された第2層を有する基体を用意する工程と、
前記基体の上方に、複数の振動子部のそれぞれが有する振動部の屈曲振動を生成する駆動部を形成する工程と、
前記第2層をパターニングして、枠状の支持部、該支持部の内側を基端とし他端を該支持部に接しないように設けられた各前記振動部、前記振動部同士を連続させる接続部、および前記第1層を露出させる開口部を形成する工程と、
前記開口部により露出した部分から前記第1層の一部をウェットエッチングにより除去して、少なくとも前記振動部の下方に空隙部を形成する工程と、
前記空隙部を形成した後に、前記接続部をドライエッチングにより除去する工程と、を含み、
前記駆動部を形成する工程は、
前記基体の上方に第1電極を形成する工程と、
前記第1電極の上方に圧電体層を形成する工程と、
前記圧電体層の上方に第2電極を形成する工程と、を有し、
各前記振動部は、長さが異なるように形成され、
複数の前記振動部のうちの少なくとも一部は、自由端を対向させて配置され、
前記接続部は、対向する前記自由端の間の領域に設けられ、
少なくとも2つの前記接続部は、平面視における面積が同じとなるように形成される。
以下、本発明に好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。
1. まず、本実施形態に係る圧電振動子100について説明する。図1は、本実施形態に係る圧電振動子100を概略的に示す平面図であり、図2は、圧電振動子100を概略的に示す断面図である。なお、図2は、図1のII−II線断面図である。
圧電振動子100は、図1および図2に示すように、基体1と、支持部40と、振動子部200と、を含む。
基体1は、例えば図2に示すように、基板2と、基板2上に形成された第1層3と、第1層3上に形成された第2層4と、を有する。第1層3は、例えば絶縁層であり、第2層4は、例えば半導体層である。基体1としては、例えばSOI(Silicon On Insulator)基板などを用いることができる。例えば、基板2としてシリコン基板、第1層(以下「絶縁層」ともいう)3として酸化シリコン層、第2層(以下「半導体層」ともいう)4としてシリコン層を用いることができる。半導体層4内には各種の半導体回路を作り込むことができる。半導体層4としてシリコン層を用いることが、一般的な半導体製造技術を利用できる点で有利である。絶縁層3の厚さは、例えば2μm〜4μmであり、半導体層4の厚さは、例えば4μm〜20μmである。
支持部40は、基体1の一部からなる。支持部40は、例えば図示のように、半導体層4の一部からなる。支持部40は、振動部10を支持することができる。支持部40は、枠状であり、例えば図示のような矩形(正方形である場合を含む)の枠状である。
振動子部200は、複数設けられている。振動子部200は、例えば図示のように3つ(第1振動子部200a、第2振動子部200b、および第3振動子部200c)設けられることができる。各振動子部200a,200b,200cは、振動部10と、駆動部20と、を有する。即ち、第1振動子部200aは、第1振動部10aと、第1駆動部20aと、を有する。また、第2振動子部200bは、第2振動部10bと、第2駆動部20bと、を有する。また、第3振動子部200cは、第3振動部10cと、第3駆動部20cと、を有する。なお、振動子部200の数は、図示のような3つに限定されるわけではない。
振動部10は、基体1の一部からなる。振動部10は、例えば図示のように、半導体層4の一部からなる。各振動部10a,10b,10cの一端は、支持部40の内側に固定されており、他端は自由にされている。各振動部10a,10b,10cは、例えば図示のように、1本のビーム部から構成されている。各振動部10a,10b,10cの平面形状は、例えば矩形であり、図示の例では長方形である。
各振動部10a,10b,10cの長さは、図1に示すように、異なっている。例えば図示のように、第1振動部10a、第2振動部10b、第3振動部10cの順に長さが短くなっている。なお、本発明において、振動部の長さとは、平面視における固定端12から自由端14までの距離をいう。また、振動部の長さ方向(X方向)に直交する方向(Y方向)の振動部の両端の距離を、振動部の幅という。
振動部10は、図2に示すように、基体1の絶縁層3の一部を除去して形成された空隙部80上に形成されている。空隙部80の平面形状は、例えば矩形であり、図示の例では長方形であり、その長手方向は、振動部10の長さ方向と同じ方向(X方向)である。振動部10の周りには、振動部10の振動を許容する開口部42が形成されている。開口部42および振動部10は、平面視(図1)において一体的に見ると、例えば空隙部80に一致している。
駆動部20は、振動部10の屈曲振動を生成する。各駆動部20a,20b,20cは、図1に示すように、1本のビーム部に対して1つ設けられている。各駆動部20a,20b,20cの平面形状は、例えば矩形であり、図示の例では長方形であり、その長手方向は、振動部10の長さ方向と同じ方向(X方向)である。各駆動部20a,20b,20cは、図2に示すように、基体1(より具体的には半導体層4)の上方に形成された第1電極22と、第1電極22上に形成された圧電体層24と、圧電体層24上に形成された第2電極26と、を有する。各駆動部20a,20b,20cは、さらに、半導体層4と第1電極22との間に形成された下地層5を有することができる。駆動部20の主要部は、例えば図1および図2に示すように、振動部10の固定端側の上に形成されている。駆動部20の一部(より具体的には下地層5および第1電極22)は、例えば支持部40の上にも形成されている。
下地層5は、酸化シリコン(SiO)層、窒化シリコン(Si)層等の絶縁層である。下地層5は、例えば2層以上の複合層で構成されていても良い。下地層5の厚さは、例えば1μmである。
第1電極22は、例えばPtなどの電極材料からなることができる。第1電極22の厚さは、十分に低い電気抵抗値が得られる厚さであれば良く、例えば10nm以上5μm以下とすることができる。
圧電体層24は、例えばチタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti)O:PZT)、ニオブ酸チタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti,Nb)O:PZTN)などの圧電材料からなることができる。圧電体層24の厚さは、例えば0.1μm〜20μmとすることができる。
第2電極26は、例えばPtなどの電極材料からなることができる。第2電極26の厚さは、十分に低い電気抵抗値が得られる厚さであれば良く、例えば10nm以上5μm以下とすることができる。
なお、図示の例では、駆動部20において、第1電極22と第2電極26の間には圧電体層24のみが存在するが、両電極22,26間に圧電体層24以外の層を有していても良い。圧電体層24の膜厚は、共振条件に応じて適宜変更することができる。
本実施形態に係る圧電振動子100では、各駆動部20a,20b,20cに交互に逆向きの電界を印加することにより、振動部10a,10b,10cを上下方向(Z方向)に屈曲振動させることができる。
2. 次に、本実施形態に係る圧電振動子100の製造方法の一例について図面を参照しながら説明する。図3、図5〜図7は、本実施形態の圧電振動子100の一製造工程を概略的に示す断面図であり、図4は、圧電振動子100の一製造工程を概略的に示す平面図である。なお、図3、図6、および図7は、図2に示す断面図に対応しており、図5は、図4のV−V線断面図である。
(1)まず、図3に示すように、基板2上に絶縁層3および半導体層4がこの順に配置された基体1を用意する。
(2)次に、基体1上に、駆動部20を形成する。具体的には、基体1上に駆動部20を構成する下地層5、第1電極22、圧電体層24、および第2電極26を順次形成する。
下地層5は、熱酸化法、CVD法、スパッタ法などにより形成される。下地層5は、例えば、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いてパターニングされ、所望の形状に形成されることができる。
第1電極22は、蒸着法、スパッタ法、めっき法などにより形成される。第1電極22は、例えば、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いてパターニングされ、所望の形状に形成されることができる。
圧電体層24は、レーザーアブレーション法、蒸着法、スパッタ法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法、溶液法(ゾルゲル法)などにより形成される。例えば、レーザーアブレーション法を用いてチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)からなる圧電体層24を形成する場合には、レーザー光をPZT用ターゲット、例えばPb1.05Zr0.52Ti0.48NbOのターゲットに照射する。そして、このターゲットから鉛原子、ジルコニウム原子、チタン原子、および酸素原子をアブレーションによって放出させ、レーザーエネルギーによってプルームを発生させ、このプルームを基体1に向けて照射する。これにより、第1電極22上にPZTからなる圧電体層24が成膜される。圧電体層24は、例えば、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いてパターニングされ、所望の形状に形成される。
第2電極26は、蒸着法、スパッタ法、CVD法などにより形成される。第2電極26は、例えば、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いてパターニングされ、所望の形状に形成される。
(3)次に、図4および図5に示すように、基体1の半導体層4を所望の形状にパターニングして、支持部40、複数の振動部10、接続部30、および第1開口部44を形成する。支持部40、振動部10、および接続部30は、半導体層4を刳り貫いて絶縁層3を露出させる第1開口部44を形成することにより得られる。各振動部10a,10b,10cは、支持部40の内側を基端12として、振動部10のその他の端が支持部40に接しないように設けられる。接続部30は、例えば、支持部40と振動部10を連続させ、かつ、後述する絶縁層3のウェットエッチング工程において、空隙部80が所望の位置に形成されるように設けられれば良い。具体的には、例えば図4および図5に示すように、第1接続部30aは、第1振動部10aの先端(自由端)14と支持部40とを長さ方向(X方向)に沿って連続させるように設けられる。また、第2接続部30bは、第2振動部10bの先端(自由端)と支持部40とをX方向に沿って連続させるように設けられる。また、第3接続部30cは、第3振動部10cの先端(自由端)と支持部40とをX方向に沿って連続させるように設けられる。
各振動部10a,10b,10cの長さは異なるため、各接続部30a,30b,30cの長さ方向(X方向)の長さも異なる。図示のように、第1振動部10a、第2振動部10b、第3振動部10cの順に長さが短くなる場合には、例えば、第1接続部30a、第2接続部30b、第3接続部30cの順に長さを長くすることができる。各振動部10a,10b,10cと、それに対する接続部30a,30b,30cは、それぞれ例えば図4に示すような一体的な矩形の平面形状となるように形成される。各振動部10の幅と各接続部30の幅は、例えば図4に示すように、同じである。
半導体層4は、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いてパターニングされる。エッチング技術としては、ドライエッチング法やウェットエッチング法を用いることができる。本パターニング工程においては、基体1の絶縁層3をエッチングストッパ層として用いることができる。即ち、半導体層4をエッチングする際には、絶縁層(第1層)3のエッチング速度は、半導体層(第2層)4のエッチング速度よりも遅い。
(4)次に、第1開口部44により露出した部分から基体1の絶縁層3をウェットエッチングして、図6に示すように、少なくとも振動部10の下に空隙部80を形成する。空隙部80は、接続部30を除去した状態(接続部30の除去については後述する)で振動部10が屈曲振動できるように形成される。空隙部80は、例えば、振動部10、接続部30、および第1開口部44の下に形成される。絶縁層3が酸化シリコンからなる場合には、例えばフッ化水素酸を用いて絶縁層3をウェットエッチングにより除去することができる。本工程では、例えば、基板2および半導体層4をエッチングストッパ層として用いることにより、フォトリソグラフィ技術を用いることなく絶縁層3をウェットエッチングすることができる。即ち、絶縁層3をエッチングする際には、半導体層(第2層)4のエッチング速度は、絶縁層(第1層)3のエッチング速度よりも遅い。
(5)次に、接続部30をドライエッチングにより除去する。まず、基体1上の全面にレジストを塗布した後、フォトリソグラフィ法により該レジストをパターニングすることにより、図7に示すように、接続部30以外の領域を覆うレジスト層90を形成する。接続部30上には、レジストに開けられたレジスト開口部92が形成される。レジスト層90は、例えば空隙部80および第1開口部44を埋め込むことができる。次に、レジスト層90をマスクとして、ドライエッチングにより接続部30を除去する。その後、レジスト層90をアッシングにより除去する。
本工程において、接続部30を除去することにより、振動部10の自由端14に対する機械的拘束力が無くなり、振動部10が十分に振動できるようになる。また、本工程により、図1および図2に示すように、開口部(第2開口部)42が形成される。
(6)以上の工程により、図1および図2に示すように、本実施形態の圧電振動子100が形成される。
3. 本実施形態の圧電振動子100は、複数の振動子部200を有し、各振動子部200a,200b,200cは、それぞれ長さの異なる振動部10a,10b,10cを備えている。各振動部10a,10b,10cの長さが異なるため、各振動子部200a,200b,200cの屈曲振動の共振周波数も異なっている。従って、各振動子部200a,200b,200cのオンオフを組み合わせることで、1つの圧電振動子100から様々な周波数の信号を出力することができる。
また、本実施形態の圧電振動子100によれば、1つの圧電振動子100から様々な周波数の信号を出力することができるため、例えば複数の圧電振動子100を製造する場合に、振動部10のパターニングに用いられるマスクパターンを変えずに同じものを用いることができる。即ち、本実施形態の圧電振動子100の製造方法によれば、異なるマスクパターンを用いることなく複数の圧電振動子100を製造して、これらの圧電振動子100から異なる周波数の信号を出力させることができる。
また、本実施形態の圧電振動子100の製造方法では、空隙部80をウェットエッチングにより形成する工程において、振動部10は接続部30によって支持部40に固定されている。例えば、振動部10が固定されていない状態でウェットエッチングを行うと、振動部10の自由端14側の下面が空隙部80の底面(基板2の上面)または振動部10の左右のパターンに貼り付いて剥がれなくなる問題(いわゆるスティッキング)が生じる場合がある。これに対し、本実施形態の圧電振動子100の製造方法によれば、振動部10が接続部30によって支持部40に固定されているため、上記の問題が生じることがない。その結果、圧電振動子100の製造歩留まりの向上を図ることができる。
また、本実施形態の圧電振動子100の製造方法によれば、接続部30のX方向の長さを適宜変更することにより、振動部10の長さを変更することができる。即ち、接続部30をドライエッチングにより除去する工程において、レジスト開口部92のX方向の長さを変更することにより、振動部10の長さを自由に変更することができる。従って、本実施形態の圧電振動子100の製造方法によれば、空隙部80を形成するウェットエッチング工程までを共通のプロセスとして、その後のドライエッチング工程のレジストパターンを変えるだけで、任意の長さの振動部10を容易に得ることができる。
4. 次に、本実施形態に係るMEMSデバイス140について説明する。図8は、本実施形態のMEMSデバイス140を概略的に示す回路図であり、図9は、本実施形態のMEMSデバイス140における信号処理の実行フローを説明するための図である。
本実施形態のMEMSデバイス140は、図8に示すように、上述した本実施形態の圧電振動子100と、圧電振動子100の出力をフィードバックして、該出力の周波数を制御する制御回路110と、を含む。制御回路110は、例えば、図8に示すように、周波数調整回路と、スイッチと、駆動電源と、フィードバック回路と、A/D変換回路と、コンパレータと、を含むことができる。また、MEMSデバイス140は、例えば周辺回路(図示せず)を有することができる。制御回路110や周辺回路は、例えば半導体層4(図2参照)内に作り込まれることができる。
本実施形態に係るMEMSデバイス140における信号処理の実行フローは、例えば以下の通りである(図9参照)。
まず、周波数調整回路の初期化を行う(ステップS10)。周波数調整回路としては、例えばアップダウンカウンタなどを用いることができる。周波数調製回路の初期化は、例えば、アップダウンカウンタに初期値を入力することで行われる。
次に、圧電振動子100の出力電圧と基準電圧を比較する(ステップS12,S14,S16)。圧電振動子100の出力電圧は、例えば、フィードバック回路によりA/D変換回路に入力され、デジタル値に変換されて、コンパレータにより基準信号の電圧と比較されることができる。なお、電圧の比較ではなく、例えばインピーダンスの比較であっても良い。また、デジタル値の比較ではなく、アナログ値の比較であっても良く、この場合には、A/D変換回路は不要となる。
比較した結果、圧電振動子100の出力電圧が基準電圧よりも高かった場合には、圧電振動子100の出力周波数を低くするように周波数調整回路の出力を決定する(ステップS18)。即ち、圧電振動子100の出力周波数を低くするようにスイッチSa,Sb,Scのオンオフが決定される。例えばスイッチSaがオンになると、駆動電源から第1振動子部200aに電力が入力されて、第1振動子部200aが動作する。また、例えばスイッチSbがオンになると、駆動電源から第2振動子部200bに電力が入力されて、第2振動子部200bが動作する。また、例えばスイッチScがオンになると、駆動電源から第3振動子部200cに電力が入力されて、第3振動子部200cが動作する。スイッチSa,Sb,Scとしては、例えば、オペアンプ、スイッチングトランジスタなどを用いることができる。
より具体的には、例えば、第2振動子部200bのみが動作している状態から圧電振動子100の出力周波数を低くするためには、例えば、スイッチSbをオフ、スイッチSaをオンにして、振動部10の長さが長い方の第1振動子部200aのみを動作させれば良い。なお、この周波数の調整例は一例であって、これに限定されるわけではない。例えば、複数のスイッチをオンにして、複数の振動子部200を同時に動作させることも可能である。スイッチSa,Sb,Scのうちの少なくとも1つは、オンになるようにすることができる。
また、比較した結果、逆に圧電振動子100の出力電圧が基準電圧よりも低かった場合には、圧電振動子100の出力周波数を高くするように周波数調整回路の出力を決定する(ステップS20)。即ち、圧電振動子100の出力周波数を高くするようにスイッチSa,Sb,Scのオンオフが決定される。
より具体的には、例えば、第2振動子部200bのみが動作している状態から圧電振動子100の出力周波数を高くするためには、例えば、スイッチSbをオフ、スイッチScをオンにして、振動部10の長さが短い方の第3振動子部200cのみを動作させれば良い。なお、この周波数の調整例は一例であって、これに限定されるわけではない。例えば、複数のスイッチをオンにして、複数の振動子部200を同時に動作させることも可能である。スイッチSa,Sb,Scのうちの少なくとも1つは、オンになるようにすることができる。
圧電振動子100の出力周波数を低くするように周波数調整回路の出力を決定(ステップ18)した後、または、圧電振動子100の出力周波数を高くするように周波数調整回路の出力を決定(ステップ20)した後は、再び圧電振動子100の出力電圧と基準電圧を比較するステップS12に戻ることができる。
圧電振動子100の出力電圧と基準電圧を比較(ステップ12)した結果、例えば同じであった場合には、終了となり、圧電振動子100は、所望の周波数の信号を出力することができる。即ち、基準電圧としては、所望の周波数の出力に対応する値がコンパレータに入力されている。また、圧電振動子100の出力電圧と基準電圧が同じにならなくても、上述した実行フローにより、圧電振動子100の出力周波数を所望の周波数に近付けることが可能である。従って、圧電振動子100の出力周波数が所望の周波数に近付いた時点で終了させることもできる。また、圧電振動子100の出力周波数は、所望の周波数に近付いた後、所望の周波数付近で高低を繰り返す場合があり、例えば実行フローを終了させずに、その状態で圧電振動子100を使用することもできる。この場合でも、圧電振動子100は、所望の周波数に近い周波数の信号を出力することができる。
上述したようにして、圧電振動子100の出力はフィードバックされ、該出力の周波数は制御されることができる。
5. 次に、本実施形態に係るMEMSデバイス140の製造方法の一例について図面を参照しながら説明する。図10は、本実施形態のMEMSデバイス140の一製造工程を概略的に示す平面図である。
(1)まず、上述した本実施形態の圧電振動子および制御回路を有するMEMSウェハ120を形成する。MEMSウェハ120には、例えば、上述した本実施形態のMEMSデバイスとなるチップ領域142が複数設けられている。MEMSウェハ120は、例えば、1枚の基板内やその上に本実施形態の圧電振動子や制御回路などが複数作り込まれたものである。
(2)次に、図10に示すように、例えば、各チップ領域142にプローブ160を接触させ、MEMSウェハ120における圧電振動子および制御回路を動作させて、圧電振動子から出力される信号の周波数を測定する(検査工程)。
(3)次に、例えば、MEMSウェハ120のダイシングを行って、MEMSウェハ120を1個1個のMEMSデバイスチップに分離することができる。
(4)以上の工程により、本実施形態のMEMSデバイス140が形成される。
6. 本実施形態のMEMSデバイス140では、基準信号の入力を変えることにより様々な周波数の信号を出力することができる。
また、本実施形態のMEMSデバイス140では、基準信号の入力を一定にすることにより、例えば、振動部10のパターニング精度やMEMSデバイス140の動作環境などによりばらつくことのある圧電振動子100の出力周波数を自己補正することができる。
また、本実施形態のMEMSデバイス140の製造方法では、ウェハ状態で圧電振動子100および制御回路110を動作させて、圧電振動子100から出力される信号の周波数を測定する(検査工程)。これにより、ウェハ段階で各チップ領域142の圧電振動子100が所望の周波数を出力できるか否かを判断することができる。
また、本実施形態のMEMSデバイス140によれば、様々な周波数の信号を出力することができるため、例えば1つの周波数しか出力できないものに比べ、上記検査工程の不良率を下げることができる。従って、本実施形態のMEMSデバイス140の製造方法によれば、検査工程において圧電振動子100および制御回路110を動作させることにより、製造歩留まりを向上させることができる。
7. 次に、本実施形態の圧電振動子およびその製造方法の変形例について説明する。なお、上述した圧電振動子100およびその製造方法(以下「圧電振動子100の例」という)と異なる点について説明し、同様の点については説明を省略する。
(1)まず、第1の変形例について説明する。
上述した圧電振動子100の例では、まず、基体1の半導体層4を所望の形状にパターニングして、振動部10および接続部30を形成し(図4および図5参照)、その後、接続部30を除去している(図7参照)。しかしながら、例えば、半導体層4をパターニングする際に接続部30を形成しないこともできる。これにより、接続部30の除去工程は不要となる。
(2)次に、第2の変形例について説明する。図11は、本変形例の圧電振動子300を概略的に示す平面図である。
本変形例の圧電振動子300は、複数の振動子部400を有し、複数の振動部10のうちの少なくとも一部は、自由端を対向させて配置されている。図示の例では、圧電振動子300は、6つの振動子部400a,400b,400c,400d,400e,400fを有する。そして、第1振動部10aと第4振動部10dとが自由端を対向させており、第2振動部10bと第5振動部10eとが自由端を対向させており、第3振動部10cと第6振動部10fとが自由端を対向させている。本変形例では、対向する自由端の間の領域330のうちの少なくとも2つの平面視における面積は同じであることができる。図示の例では、対向する自由端の間の領域330a,330b,330cのうちの3つ(即ち、すべて)の平面視における面積が同じである。図示の例では、対向する自由端の間の領域330a,330b,330cの平面形状は、矩形である。
また、本変形例の圧電振動子300の製造方法では、例えば、対向する自由端の間の領域330a,330b,330cに接続部(以下、符合330a,330b,330cを付す)を設けることができる。この接続部330a,330b,330cは、対向する振動部10同士を連続させることができる。本変形例では、少なくとも2つの接続部330は、平面視における面積が同じとなるように形成されることができる。図示の例では、接続部330a,330b,330cのうちの3つ(即ち、すべて)の平面視における面積が同じである。
本変形例の圧電振動子300によれば、平面視において同じデバイス面積で圧電振動子100の例と比較すると、それぞれ長さの異なる振動部10をより多く形成することができる。従って、1つの圧電振動子300からより多くの周波数の信号を出力することができる。また、例えば、上述したMEMSデバイス140に本変形例の圧電振動子300を適用することにより、出力される周波数の精度を向上させることができる。
また、本変形例の圧電振動子300の製造方法によれば、圧電振動子100の例に比べ、平面視における接続部330の面積を小さくすることができる。これにより、接続部330の除去工程におけるエッチングによる圧電振動子300へのダメージを低減することができる。
また、本変形例の圧電振動子300の製造方法によれば、少なくとも2つの接続部330の平面視における面積を同じとすることができるため、同じ面積の接続部330の除去において、エッチングのばらつきを抑えることができる。
(3)次に、第3の変形例について説明する。図12は、本変形例の圧電振動子500を概略的に示す平面図である。
本変形例では、各振動子部600a,600b,600cの有する振動部510a,510b,510cが、基部512および基部512を基端とする2本のビーム部514,516から構成される音叉形状を有する。基部512は、支持部40とビーム部514,516とを接続している。基部512の平面形状は、例えば図12に示すような矩形である。2本のビーム部514,516は、長さ方向(X方向)に平行に所定間隔(基部512の幅)をおいて配置されている。ビーム部514,516の平面形状は、例えば図12に示すような矩形である。
駆動部520は、各ビーム部514,516に対して1対ずつ設けられる。第1ビーム部514上には、第1駆動部520aと第2駆動部520bとが、第1ビーム部514の長さ方向に沿って、互いに平行に形成されている。同様に、第2ビーム部516上には、第3駆動部520cと第4駆動部520dとが、第2ビーム部516の長さ方向に沿って、互いに平行に形成されている。第1ビーム部514の外側に配置された第1駆動部520aと、第2ビーム部516の外側に配置された第4駆動部520dとは、配線(図示せず)により電気的に接続されている。第1ビーム部514の内側に配置された第2駆動部520bと、第2ビーム部516の内側に配置された第3駆動部520cとは、配線(図示せず)により電気的に接続されている。
本変形例によれば、駆動部520が空隙部80の外縁から離れて設けられているため、空隙部80を形成する工程におけるウェットエッチングによるサイドエッチングの影響を駆動部520が受けるのを防ぐことができる。
(4)次に、第4の変形例について説明する。図13は、本変形例の圧電振動子700を概略的に示す断面図である。
本変形例の圧電振動子700は、図13に示すように、例えば基体1の一部を裏面側から除去して形成された開口部82を有することができる。開口部82は、平面視において、例えば圧電振動子100の例における空隙部80と同じ位置に設けられることができる。開口部82は、例えば、基体1の一部であって、基体1の裏面から振動部10の下面までの部分を基体1から除去することにより形成される。
(5)なお、上述した変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば、各変形例を適宜組み合わせることも可能である。例えば、第1の変形例と第2の変形例とを組み合わせることができる。
8. 上記のように、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できよう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。
本実施形態の圧電振動子を概略的に示す平面図。 本実施形態の圧電振動子を概略的に示す断面図。 本実施形態の圧電振動子の一製造工程を概略的に示す断面図。 本実施形態の圧電振動子の一製造工程を概略的に示す平面図。 本実施形態の圧電振動子の一製造工程を概略的に示す断面図。 本実施形態の圧電振動子の一製造工程を概略的に示す断面図。 本実施形態の圧電振動子の一製造工程を概略的に示す断面図。 本実施形態のMEMSデバイスを概略的に示す回路図。 本実施形態のMEMSデバイスにおける信号処理の実行フローの説明図。 本実施形態のMEMSデバイスの一製造工程を概略的に示す平面図。 本実施形態の圧電振動子の変形例を概略的に示す平面図。 本実施形態の圧電振動子の変形例を概略的に示す平面図。 本実施形態の圧電振動子の変形例を概略的に示す断面図。
符号の説明
1 基体、2 基板、3 絶縁層、4 半導体層、5 下地層、10 振動部、12 固定端、14 自由端、20 駆動部、22 第1電極、24 圧電体層、26 第2電極、30 接続部、40 支持部、42 開口部、44 第1開口部、80 空隙部、82 開口部、90 レジスト層、92 レジスト開口部、100 圧電振動子、110 制御回路、120 MEMSウェハ、140 MEMSデバイス、142 チップ領域、160 プローブ、200 振動子部、300 圧電振動子、330 接続部、400 振動子部、500 圧電振動子、512 基部、514 第1ビーム部、516 第2ビーム部、520 駆動部,700 圧電振動子

Claims (8)

  1. 基体と、
    前記基体の一部からなる枠状の支持部と、
    複数の振動子部と、を含み、
    各前記振動子部は、
    前記基体の一部からなり、一端を前記支持部の内側に固定し他端を自由にした振動部と、
    前記振動部の屈曲振動を生成する駆動部と、を有し、
    各前記振動部の長さは異なり、
    各前記駆動部は、
    前記基体の上方に形成された第1電極と、
    前記第1電極の上方に形成された圧電体層と、
    前記圧電体層の上方に形成された第2電極と、を有する、圧電振動子。
  2. 請求項1において、
    各前記振動部は、1本のビーム部から構成され、
    各前記駆動部は、前記1本のビーム部に対して1つ設けられている、圧電振動子。
  3. 請求項1において、
    各前記振動部は、基部および該基部を基端とする2本のビーム部から構成される音叉形状を有し、
    各前記駆動部は、各前記ビーム部に対して1対ずつ設けられている、圧電振動子。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    複数の前記振動部のうちの少なくとも一部は、自由端を対向させて配置されている、圧電振動子。
  5. 請求項4において、
    対向する前記自由端の間の領域のうちの少なくとも2つの平面視における面積は、同じである、圧電振動子。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の圧電振動子と、
    前記圧電振動子の出力をフィードバックして、該出力の周波数を制御する制御回路と、を含む、MEMS(Micro Electro Mechanical System)デバイス。
  7. 請求項1乃至5のいずれかに記載の圧電振動子、および、該圧電振動子の出力をフィードバックして、該出力の周波数を制御する制御回路を有するMEMSウェハを形成する工程と、
    前記MEMSウェハにおける前記圧電振動子および前記制御回路を動作させて、前記圧電振動子の出力の周波数を測定する工程と、を含む、MEMSデバイスの製造方法。
  8. 基板、該基板の上方に形成された第1層、および該第1層の上方に形成された第2層を有する基体を用意する工程と、
    前記基体の上方に、複数の振動子部のそれぞれが有する振動部の屈曲振動を生成する駆動部を形成する工程と、
    前記第2層をパターニングして、枠状の支持部、該支持部の内側を基端とし他端を該支持部に接しないように設けられた各前記振動部、前記振動部同士を連続させる接続部、および前記第1層を露出させる開口部を形成する工程と、
    前記開口部により露出した部分から前記第1層の一部をウェットエッチングにより除去して、少なくとも前記振動部の下方に空隙部を形成する工程と、
    前記空隙部を形成した後に、前記接続部をドライエッチングにより除去する工程と、を含み、
    前記駆動部を形成する工程は、
    前記基体の上方に第1電極を形成する工程と、
    前記第1電極の上方に圧電体層を形成する工程と、
    前記圧電体層の上方に第2電極を形成する工程と、を有し、
    各前記振動部は、長さが異なるように形成され、
    複数の前記振動部のうちの少なくとも一部は、自由端を対向させて配置され、
    前記接続部は、対向する前記自由端の間の領域に設けられ、
    少なくとも2つの前記接続部は、平面視における面積が同じとなるように形成される、圧電振動子の製造方法。
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