JP2007285879A - 角速度センサおよびその製造方法 - Google Patents

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天光 樋口
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    • G01C19/5621Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces using vibrating tuning forks the devices involving a micromechanical structure

Abstract

【課題】小型で、数十kHz帯の共振周波数を得ることができる角速度センサを提供する。
【解決手段】角速度センサ100は、基板2とその上に形成された酸化物層3と半導体層4とを有するSOI基板1と、半導体層4と酸化物層5を加工して形成された音叉型の振動部10と、屈曲振動を生成する駆動部20と、角速度を検出する検出部30と、を含む。振動部10は、支持部12から片持ち梁状に形成された二本のビーム部14a,15bとを有し、駆動部20は二本のビーム部の上方に1対づつ形成され、第1電極層22、圧電体層24、第2電極層26とを有し、検出部30は、二本のビーム部の上方にそれぞれ1つづつ形成され、各検出部は、前記1対の駆動部の間に配置され、かつ、第1電極層32、圧電体層34、第2電極層36とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、SOI基板に形成された音叉型振動部を圧電体層の振動で駆動する角速度センサに関する。
デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、携帯電話、カーナビゲーションシステムなどの情報機器においては、画像の手ぶれ防止、車体の位置検知の目的で加速度センサ、角速度センサが、搭載されている。この中で、角速度センサについては、コリオリ力を圧電効果で検出する方式が広く用いられているが、モジュールの複雑化、機器の小型化に伴って、センサモジュールの小型化や省電力化が要求されるようになってきている。この中で、角速度センサモジュールに用いられる振動子としては、従来の設計資産や省電力性を生かすために32kHz音叉振動子が今なお用いられている。この音叉振動子は、音叉形状に加工された水晶などの圧電体を電極で挟んで駆動できる構造にしたものであり、温度特性が良好、省電力性に優れる、などの利点を備えている。ただし、32kHz帯の場合には、音叉腕長さが数mmになり、パッケージングを含めた全体の長さは10mm近くになってしまう。
最近になって、水晶ではなく、シリコン基板上に形成された圧電薄膜を用いた振動子を利用した各速度センサが開発されるようになってきた。かかる振動子は、シリコン基板上に、圧電体薄膜を上下の電極で挟んだ積層構造を有し、面内の伸縮運動によって屈曲振動を駆動するものである。このような振動子の構造としては、ビーム状構造のもの(特許文献1の図1)と、ビーム二本から音叉振動子を形成したもの(特許文献2の図1)と、が知られている。
ところで、このようなシリコン基板上に形成された圧電薄膜を用いた振動子においても、シリコン基板の厚みをせいぜい100μm程度にしかできないため、屈曲振動の音速を数100m/s程度までしか下げることができず、数10kHz帯での共振周波数を得るためには、ビームの腕長を数mm以上にする必要があり、角速度センサモジュールの小型化が困難である、という問題があった。
特開2005−291858号公報 特開2005−249395号公報
本発明は、上記問題点を解決するものであり、その課題は、極めて小型でありながら、例えば数十kHz帯の周波数で駆動できる音叉振動子を有する、角速度センサを提供することにある。
本発明にかかる角速度センサは、
基板と、該基板の上方に形成された酸化物層と、該酸化物層の上方に形成された半導体層と、を有するSOI基板と、
前記半導体層と前記酸化物層を加工して形成された、半導体層からなる音叉型の振動部と、
前記振動部の屈曲振動を生成するための駆動部と、
前記振動部に加わる角速度を検出するための検出部と、
を含み、
前記振動部は、支持部と、該支持部を基端として片持ち梁状に形成された二本のビーム部と、を有し、
前記駆動部は、前記二本のビーム部の上方にそれぞれ1対づつ形成され、各駆動部は、第1電極層と、該第1電極層の上方に形成された圧電体層と、該圧電体層の上方に形成された第2電極層とを有し、
前記検出部は、前記二本のビーム部の上方にそれぞれ1つづつ形成され、各検出部は、前記1対の駆動部の間に配置され、かつ、第1電極層と、該第1電極層の上方に形成された圧電体層と、該圧電体層の上方に形成された第2電極層とを有する。
本発明の角速度センサによれば、振動部がSOI基板の半導体層によって構成されるため、該振動部の厚さおよびビーム部の長さを小さくすることができる。その結果、本発明の角速度センサは、小型であっても、所望の共振周波数、例えば数十μmの低い共振周波数で振動部を駆動させて角速度を測定できる。例えば、本発明において、前記振動部の厚みは20μm以下、前記振動部の長さは2mm以下であることができる。
本発明において、特定のA部材(以下、「A部材」という。)の上方に設けられた特定のB部材(以下、「B部材」という。)というとき、A部材の上に直接B部材が設けられた場合と、A部材の上に他の部材を介してB部材が設けられた場合とを含む意味である。
本発明において、前記振動部の共振周波数は、32kHz帯であることができる。これは、角速度センサは駆動周波数が低いほど感度が増大すること、および32kHz帯が汎用的な発振周波数であることによる。32kHz帯の共振周波数は、例えば16kHzないし66kHzの範囲をとることができる。これは、32.768kHz用発振回路に分周回路を付加して16.384kHzで駆動できること、32.768kHz用発振回路にフェイズロックループを付加して65.536kHzで駆動できるためである。
本発明において、前記圧電体層は、チタン酸ジルコン酸鉛あるいはチタン酸ジルコン酸鉛固溶体からなることができる。
本発明にかかる角速度センサの製造方法は、
基板と、該基板の上方に形成された酸化物層と、該酸化物層の上方に形成された半導体層と、を有するSOI(Silicon On Insulator)基板を用意する工程と、
前記SOI基板の上方に、所定のパターンを有する、第1電極層、圧電体層および第2電極層を順次形成して、駆動部および検出部を形成する工程と、
前記半導体層をパターニングして振動部を形成する工程と、
前記酸化物層をパターニングして前記振動部の下方に開口部を形成する工程と、
を含み、
前記振動部は、支持部と、該支持部を基端として片持ち梁状に形成された二本のビーム部と、を有するように形成され、
前記駆動部は、前記二本のビーム部の上方にそれぞれ1対づつ形成され、各駆動部は、第1電極層と、該第1電極層の上方に形成された圧電体層と、該圧電体層の上方に形成された第2電極層とを有するように形成され、
前記検出部は、前記二本のビーム部の上方にそれぞれ1つづつ形成され、各検出部は、前記1対の駆動部の間に配置され、かつ、第1電極層と、該第1電極層の上方に形成された圧電体層と、該圧電体層の上方に形成された第2電極層とを有するように形成される。
本発明の製造方法によれば、公知のMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を用いて容易に角速度センサを製造することができる。
次に、添付図面を参照して本発明の実施形態の一例について詳細に説明する。
1.角速度センサ
図1は、本実施形態の角速度センサ100の構造を模式的に示す平面図であり、図2は、図1におけるA−A線に沿った構造を模式的に示す断面図であり、図3は、図1におけるB−B線に沿った構造を模式的に示す断面図である。
図1ないし図3に示すように、角速度センサ100は、SOI基板1と、該SOI基板1に形成された音叉型の振動部10と、該振動部10の屈曲振動を生成するための駆動部20(20aないし20d)と、振動部10に加わる角速度を検出するための検出部30(30a,30b)と、を含む。
図2および図3に示すように、SOI基板1は、シリコン基板2上に、酸化物層(酸化シリコン層)3およびシリコン層4が順次積層されている。シリコン層4の厚みは、角速度センサ100の小型化のためには、20μm以下であることが望ましい。SOI基板1は半導体基板として用いることもでき、SOI基板1内に各種の半導体回路を作り込むことができるため、角速度センサ100と半導体集積回路とを一体化することができる。この中でも、シリコン基板を用いることが一般的な半導体製造技術を利用できる点で有利である。
振動部10は、図1に示すように、平面形状が音叉型を有し、図2および図3に示すように、SOI基板1の酸化物層3を除去して形成された開口部3a上に形成されている。また、振動部10の周りには、該振動部10の振動を許容する空隙部4aが形成されている。そして、振動部10は、支持部12と、該支持部12を基端として片持ち梁状に形成された二本のビーム部14a,14bと、を有する。二本の第1ビーム部14aおよび第2ビーム部14bは、その長手方向にそれぞれ平行に所定間隔をおいて配置されている。
また、支持部12は、シリコン層4に連続する第1支持部12aと、該第1支持部12aより幅の大きい第2支持部12bとを有する。第2支持部12bは、第1ビーム部14aおよび第2ビーム部14bを支持する機能と、これらのビーム部14a,14bの振動を第1支持部12aに伝搬させない機能とを有する。第2支持部12bは、かかる機能を有するために、例えば図1に示すように、その側部に凹凸形状を有することができる。
駆動部20は、図1に示すように、第1ビーム部14aおよび第2ビーム部14bの上にそれぞれ1対づつ形成されている。すなわち、第1ビーム部14a上には、第1駆動部20aと第2駆動部20bとが、第1ビーム部14aの長手方向に沿って平行に形成されている。同様に、第2ビーム部14b上には、第3駆動部20cと第4駆動部20dとが、第2ビーム部14bの長手方向に沿って平行に形成されている。そして、第1ビーム部14aの外側に配置された第1駆動部20aと、第2ビーム部14bの外側に配置されている第3駆動部20cとは、配線(図示せず)によって電気的に接続されている。また、第1ビーム部14aの内側に配置された第2駆動部20bと、第2ビーム部14bの内側に配置されている第4駆動部20dとは、配線(図示せず)によって電気的に接続されている。
駆動部20(20aないし20d)は、図2に示すように、下地層5上に形成された第1電極層22と、該第1電極層22の上方に形成された圧電体層24と、該圧電体層24の上方に形成された第2電極層26とを有する。
検出部30は、図1に示すように、第1ビーム部14aと第2ビーム部14bの上方にそれぞれ1つづつ形成されている。すなわち、第1ビーム部14a上には、第1検出部30aが、第1ビーム部14aの長手方向に沿って第1,第2駆動部20a,20bと平行に形成されている。同様に、第2ビーム部14b上には、第2検出部30bが、第2ビーム部14bの長手方向に沿って第3,第4駆動部20C,20dと平行に形成されている。第1検出部30aは、第1駆動部20aと第2駆動部20bとの間に配置されている。同様に、第2検出部30bは、第3駆動部20cと第4駆動部20dとの間に配置されている。そして、第1検出部30aと第2検出部30bとは、角速度信号を検出するための検知回路(図示せず)に接続されている。
検出部30(30a,30b)は、図3に示すように、下地層5上に形成された第1電極層32と、該第1電極層32の上方に形成された圧電体層34と、該圧電体層34の上方に形成された第2電極層36とを有する。
下地層5は、酸化シリコン層(SiO)、窒化シリコン層(Si)等の絶縁膜であり、2層以上の複合層で構成されていてもよい。第1電極層22,32は、任意の電極材料を用いることができ、例えばPtなどを例示することができる。第1電極層22,32の厚さは充分に低い電気抵抗値が得られるのであればよく、10nm以上5μm以下とすることができる。
圧電体層24,34は、任意の圧電材料を用いることができ、例えばチタン酸ジルコン酸鉛を例示することができる。圧電体層24,34の膜厚は、シリコン層4の厚みの1/10倍ないし等倍程度であることが望ましい。これは、ビーム部14a、14bを構成するシリコン層を十分に振動させるだけの駆動力を確保するためである。従って、シリコン層4の厚みを1μmないし20μmとした場合、圧電体層24,34の厚さは100nm以上20μm以下とすることができる。
第2電極層26,36は、任意の電極材料を用いることができ、Ptなどを例示できる。第2電極層26,36の厚さは充分に低い電気抵抗値が得られるのであればよく、10nm以上5μm以下とすることができる。
本実施形態では、駆動部20において、第1電極層22と第2電極層26の間には圧電体層26のみが存在するが、両電極層22,26間に上記の圧電体層24以外の層を有していてもよい。また、検出部30において、第1電極層32と第2電極層36の間には圧電体層34のみが存在するが、両電極層32,36間に圧電体層34以外の層を有していてもよい。この場合、共振条件に応じて圧電体層24,34の膜厚を適宜に変更すればよい。
本実施形態では、第1駆動部20aないし第4駆動部20dに交流電界を印加すると、第1ビーム14aおよび第2ビーム部14bは、それぞれ鏡映対称に屈曲振動(第1屈曲振動)し、音叉振動を実現することができる。また、第1,第2ビーム部14a、14bの中心線に平行な軸回りに働く角速度によって発生するコリオリ力によって、振動部10の第1屈曲振動と垂直な方向に屈曲振動(第2屈曲振動)を生成させる。したがって、第2屈曲振動によって生じる検出部30a,30bの電圧を検知回路によって検出することにより、角速度を求めることができる。
次ぎに、本実施形態の角速度センサ100の構成例について述べる。
(A)第1の例においては、角速度センサ100は、第1電極層22,32の厚みが0.1μm、圧電体層24,34の厚みが2μm、第2電極層26,36の厚みが0.1μmで、駆動部20の厚みが2.2μm、シリコン層4の厚みが20μm、ビーム部14a、14bのビーム長さが1280μm、ビーム幅が40μmである。また、振動部10は、長辺2000μm、短辺100μmの空隙部4aの中に収まっている。このような構造の角速度センサ100について、有限要素法によって運動方程式を解いてシミュレーションすると、屈曲振動の共振周波数は32kHzとなる。感度をシミュレーションした結果、100mV/deg/secであった。
(B)第2の例においては、角速度センサ100は、第1電極層22,32の厚みが0.1μm、圧電体層24,34の厚みが1μm、第2電極層26,36の厚みが0.1μm、駆動部20の厚みが1.2μm、シリコン層4の厚みが2μm、ビーム部14a、14bのビーム長さが800μm、ビーム幅が4μmである。また、振動部10は、長辺1000μm、短辺10μmの空隙部4a中に収まっている。このような構成の角速度センサ100について、有限要素法によって運動方程式を解いてシミュレーションすると、屈曲振動の共振周波数は32kHzとなる。感度をシミュレーションした結果、0.1mV/deg/secであった。
本実施形態の角速度センサ100によれば、振動部10がSOI基板1の半導体層4によって構成されるため、振動部10の厚さおよびビーム部14a,14bの長さを小さくすることができる。その結果、本実施形態の角速度センサ100は、小型であっても、所望の共振周波数、例えば数十μmの低い共振周波数で振動部10を駆動させて角速度を測定できる。例えば、本実施形態において、振動部10の厚みを20μm以下、振動部10の長さを2mm以下とすることができる。そして、本実施形態の角速度センサ100は、32kHz帯の周波数を用いる場合には、3mm以下の長さのパッケージとすることができる。
また、本実施形態の角速度センサ100を角速度センサモジュールに用いた場合には、半導体回路が集積化されたSOI基板を有する電子デバイスに角速度センサ100を搭載することができるので、パッケージを格段に小型化することができる。
さらに、本実施形態によれば、SOI基板1に角速度センサ100を形成することができるので、SOI基板1に発振回路と角速度センサとを一体化して形成することができる。その結果、SOI基板1を用いたデバイスの低動作電圧の特徴を生かして、超低消費電力のワンチップ角速度センサモジュールを実現することができる。
2.角速度センサの製造方法
次ぎに、図4から図6を参照して、本実施形態にかかる角速度センサ100の製造方法の一例について述べる。図4から図6は、図1のA−A線に沿った断面図である。
(1)図4に示すように、SOI基板1上に、駆動部20および検出部30を形成する。具体的には、駆動部20および検出部30をそれぞれ構成する下地層5、第1電極層22,32、圧電体層24,34および第2電極層26,36を順次形成する。SOI基板1は、シリコン基板2上に、酸化物層(酸化シリコン層)3およびシリコン層4が順次形成されたものである。
下地層5は熱酸化法、CVD法、スパッタリング法などで形成することができる。下地層5は、パターニングされて所望の形状を有するように形成される。このパターニングは、通常のフォトリソグラフィーおよびエッチング技術によって行うことができる。
第1電極層22,32は、下地層5上に、蒸着法、スパッタリング法などを用いて形成することができる。第1電極層22,32は、パターニングされて所望の形状を有するように形成される。このパターニングは、通常のフォトリソグラフィーおよびエッチング技術によって行うことができる。
圧電体層24,34は、蒸着法、スパッタリング法、レーザーアブレーション法、CVD法などの種々の方法で形成することができる。例えば、レーザーアブレーション法を用いてチタン酸ジルコン酸鉛層を形成する場合には、レーザー光をチタン酸ジルコン酸鉛用ターゲット、例えば、Pb1.05Zr0.52Ti0.48NbOのターゲットに照射する。そして、このターゲットから鉛原子、ジルコニウム原子、チタン原子、および酸素原子をアブレーションによって放出させ、レーザーエネルギーによってプルームを発生させ、このプルームをSOI基板1に向けて照射する。このようにすると、第1電極層22,32上にチタン酸ジルコン酸鉛からなる圧電体層24,34が形成される。圧電体層24,34は、パターニングされて所望の形状を有するように形成される。このパターニングは、通常のフォトリソグラフィーおよびエッチング技術によって行うことができる。
第2電極層26,36は、蒸着法、スパッタリング法、CVD法等によって形成することができる。第2電極層26,36は、パターニングされて所望の形状を有するように形成される。このパターニングは、通常のフォトリソグラフィーおよびエッチング技術によって行うことができる。
(2)図5に示すように、SOI基板1のシリコン層4を所望の形状にパターニングする。具体的には、シリコン層4は、図1に示すように、空隙部4a内に、所望の平面形状の振動部10が形成される。シリコン層4のパターニングは、公知のフォトリソグラフィーおよびエッチング技術によって行うことができる。エッチングは、ドライエッチングまたはウェットエッチングを用いることができる。このパターニング工程においては、SOI基板1の酸化物層3をエッチングストッパ層として用いることができる。
(3)図6に示すように、SOI基板1の酸化物層3をエッチングして振動部10の下に、開口部3aを形成する。エッチングとしては、酸化シリコンのエッチャントとして、例えばフッ化水素を用いたウェットエッチングを用いることができる。この開口部3aは、シリコン基板2およびシリコン層4をエッチングストッパ層として用いることができる。上述した空隙部2aと開口部3aとを設けることで、音叉型の振動子10の機械的拘束力が低減され、音叉振動子10が自由に振動できるようになる。
以上の工程を経て、図1ないし図3に示す角速度センサ100を形成することができる。本実施形態の製造方法によれば、公知のMEMS技術を用いて容易に角速度センサを製造することができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。たとえば、本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(たとえば、機能、方法および結果が同一の構成、あるいは目的および効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成または同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
第1実施形態の角速度センサの構造を模式的に示す平面図。 図1のA−A線に沿って切断した断面図。 図1のB−B線に沿って切断した断面図。 第1実施形態の角速度センサの製造方法を模式的に示す断面図。 第1実施形態の角速度センサの製造方法を模式的に示す断面図。 第1実施形態の角速度センサの製造方法を模式的に示す断面図。
符号の説明
1…SOI基板、2…シリコン基板、3…酸化物層、3a…開口部、4…シリコン層、5…下地層、10…振動部、12…支持部、14a…第1ビーム部、14b…第2ビーム部、20…駆動部、22…第1電極層、24…圧電体層、26…第2電極層、30…検出部、32…第1電極層、34…圧電体層、36…第2電極層、100…角速度センサ

Claims (6)

  1. 基板と、該基板の上方に形成された酸化物層と、該酸化物層の上方に形成された半導体層と、を有するSOI基板と、
    前記半導体層と前記酸化物層を加工して形成された、半導体層からなる音叉型の振動部と、
    前記振動部の屈曲振動を生成するための駆動部と、
    前記振動部に加わる角速度を検出するための検出部と、
    を含み、
    前記振動部は、支持部と、該支持部を基端として片持ち梁状に形成された二本のビーム部と、を有し、
    前記駆動部は、前記二本のビーム部の上方にそれぞれ1対づつ形成され、各駆動部は、第1電極層と、該第1電極層の上方に形成された圧電体層と、該圧電体層の上方に形成された第2電極層とを有し、
    前記検出部は、前記二本のビーム部の上方にそれぞれ1つづつ形成され、各検出部は、前記1対の駆動部の間に配置され、かつ、第1電極層と、該第1電極層の上方に形成された圧電体層と、該圧電体層の上方に形成された第2電極層とを有する、角速度センサ。
  2. 請求項1において、
    前記振動部の厚みは、20μm以下である、角速度センサ。
  3. 請求項1または2において、
    前記振動部の長さは、2mm以下である、角速度センサ。
  4. 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記振動部の共振周波数は、32kHz帯である、角速度センサ。
  5. 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    前記圧電体層は、チタン酸ジルコン酸鉛あるいはチタン酸ジルコン酸鉛固溶体からなる、角速度センサ。
  6. 基板と、該基板の上方に形成された酸化物層と、該酸化物層の上方に形成された半導体層と、を有するSOI基板を用意する工程と、
    前記SOI基板の上方に、所定のパターンを有する、第1電極層、圧電体層および第2電極層を順次形成して、駆動部および検出部を形成する工程と、
    前記半導体層をパターニングして振動部を形成する工程と、
    前記酸化物層をパターニングして前記振動部の下方に開口部を形成する工程と、
    を含み、
    前記振動部は、支持部と、該支持部を基端として片持ち梁状に形成された二本のビーム部と、を有するように形成され、
    前記駆動部は、前記二本のビーム部の上方にそれぞれ1対づつ形成され、各駆動部は、第1電極層と、該第1電極層の上方に形成された圧電体層と、該圧電体層の上方に形成された第2電極層とを有するように形成され、
    前記検出部は、前記二本のビーム部の上方にそれぞれ1つづつ形成され、各検出部は、前記1対の駆動部の間に配置され、かつ、第1電極層と、該第1電極層の上方に形成された圧電体層と、該圧電体層の上方に形成された第2電極層とを有するように形成される、角速度センサの製造方法。
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