JP6111966B2 - 振動子の製造方法 - Google Patents

振動子の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6111966B2
JP6111966B2 JP2013210772A JP2013210772A JP6111966B2 JP 6111966 B2 JP6111966 B2 JP 6111966B2 JP 2013210772 A JP2013210772 A JP 2013210772A JP 2013210772 A JP2013210772 A JP 2013210772A JP 6111966 B2 JP6111966 B2 JP 6111966B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
substrate
forming step
vibration
forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013210772A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014209706A (ja
Inventor
昭彦 蝦名
昭彦 蝦名
山崎 隆
隆 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2013210772A priority Critical patent/JP6111966B2/ja
Publication of JP2014209706A publication Critical patent/JP2014209706A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6111966B2 publication Critical patent/JP6111966B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)

Description

本発明は、振動子の製造方法に関する。
一般に、水晶などの個片や圧電体を備えた梁(ビームあるいはアーム(腕)とも言う)から成る振動体を用いたタイミングデバイスや加速度センサーデバイス、角速度センサーデバイスなどが知られている。これらは、その用途から、更なる高性能化、小型化、高信頼性化、低コスト化が求められている。例えば特許文献1には、角速度検出特性の向上を図るために、アームと基部との間に基部より幅を狭くした幅細の緩衝部を設けることによって振動もれが抑制できるとする角速度センサーが記載されている。また、特許文献2には、3個の腕部を備え、中央の1個の腕部と残り2個の腕部とを逆位相で振動させることにより、振動を相殺して振動もれが抑制でき、より小型化が図れるとする振動子が記載されている。
特開2008−224628号公報 特開2009−5022号公報
しかしながら、特許文献1に記載の角速度センサーや特許文献2に記載の振動子に用いられている振動体は、単結晶シリコンや水晶などの個片を用いることを前提として構成されているため、より小型化することが難しいという課題があった。また製造工程の簡略化によって、より低コスト化することが困難であるという課題もあった。具体的には、単結晶シリコンや水晶などを振動体の個片に加工する精度や、振動体を個片化して支持基板などと接続し、真空封止してから周辺回路と接続するなどの方法から来る制約によって小型化や製造工程の簡略化に制限があるという課題であった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例または形態として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例に係る振動子の製造方法は、振動部と、前記振動部に接続された振動結合部と、前記振動結合部に接続された支持部とを有する振動子の製造方法であって、基板の一方の主面上に第1層を形成する第1層形成工程と、前記第1層に重ねて第2層を積層する第2層形成工程と、前記基板の一方の主面側から前記基板を平面視したときに、前記第1層および前記第2層に重なる領域において、前記第2層に積層するように、電極と圧電体層とを備える駆動部を形成する駆動部形成工程と、前記第2層をパターニングして、前記駆動部が積層された振動部を形成し、前記第1層の一部を露出させる振動部形成工程と、前記第1層のうち、前記基板の前記一方の主面側から前記基板を平面視したときに、前記パターニングにより前記第2層が除去された部分と、前記振動部および前記振動結合部に重なる部分とを除去する空隙形成工程と、を含むことを特徴とする。
本適用例の製造方法によれば、基板の一方の主面上に形成された第1層に重ねて積層された第2層をパターニングすることで振動子の平面形状が作られる。振動子は、駆動部が積層された振動部と、振動部に接続された振動結合部と、振動結合部に接続された支持部とを含み構成される。第1層のうち、基板を平面視したときに、パターニングにより第2層が除去された部分と、振動部および振動結合部に重なる部分を除去することによって、基板との間に空隙部を有する振動部および振動結合部が形成される。つまり、本適用例の製造方法によれば、振動体としての個片を個別に製造してから支持基板に接続するという方法を取ることなく、振動部、振動結合部および支持部が一体となった振動子を簡便に製造することができる。
また、空隙部を形成するためのエッチング工程は、パターニングにより第2層が除去された部分を介して行われ、振動部および振動結合部に重なる部分も除去するために、例えば、ウェットエッチングで行なうことができる。平面視したときに、振動部および振動結合部に重なる第1層の部分が確実にエッチング除去されれば良い製造方法であるため、エッチング液の濃度、温度、エッチング時間などを管理してもなお発生する寸法のバラツキに対して、許容度が大きく、より簡便に製造することができる。つまり、振動子の平面形状として、振動部および振動結合部を構成する第2層のパターニングをより精度良く実施しておくことで、その後のウェットエッチングにおけるバラツキに対する許容度が大きくなるため、安定して簡便に製造することができる。
また、製造工程の初めから半導体チップ上の集積した形で製造できるため、発振回路や種々の半導体集積回路チップへの安価な搭載が可能になる。
なお、パターニングとは、半導体製造工程で一般に使われるフォトリソグラフィ技術などを用いてパターンを形成することをいう。
[適用例2]
上記適用例に係る振動子の製造方法において、前記第1層をパターニングして、空隙形成部を形成する空隙形成部形成工程を含み、前記第2層形成工程では、少なくとも前記空隙形成部の一部を覆うように前記第2層を積層し、前記駆動部形成工程では、前記基板の一方の主面側から前記基板を平面視したときに、前記空隙形成部および前記第2層に重なる領域において、前記第2層に積層するように、前記駆動部を形成し、前記振動部形成工程では、前記第2層をパターニングして、前記振動部を形成し、前記空隙形成部の一部を露出させ、前記空隙形成工程では、前記空隙形成部を除去する、ことを特徴とする。
本適用例の製造方法によれば、基板の一方の主面上に形成された第1層をパターニングすることで空隙形成部が形成され、空隙形成部を覆う部分を含む第2層をパターニングすることで上述した振動子の平面形状が形成される。振動子は、空隙形成部を除去することによって、基板との間に空隙部を有する振動部および振動結合部が形成される。つまり、空隙形成部は、空隙部を形成する抜き型として機能させることができるため、必要充分な加工精度の空隙形成部をパターニングしておくことで、空隙部を安定して形成することができる。具体的には、振動部および振動結合部を基板から遊離させる工程は、空隙形成部が除去できるエッチング処理工程であれば良く、第2層をストッパーとしたウェットエッチングで行なうことができる。従って、エッチング液の濃度、温度、エッチング時間などの管理を厳格に行なう必要性が軽減され、また、より安定して製造することができる。
[適用例3]
適用例1に係る振動子の製造方法において、前記空隙形成工程は、前記基板の前記一方の主面側から前記基板を平面視したときに、前記空隙形成工程で除去する前記第1層の領域に重なる前記基板の一部を除去する基板空隙部形成工程を含むことを特徴とする。
本適用例の製造方法によれば、振動部および振動結合部と基板との間に形成される空隙部は、除去される第1層と、一部が除去される基板とによって構成される。つまり、空隙部の厚みを厚くするために、従来は、積層する第1層の厚みを厚くする必要があったが、本適用例の製造方法によれば、基板を除去する深さ方向(厚み方向)の量を多くすることによって空隙部の厚みを厚くすることができる。すなわち、例えば、半導体集積回路などと合わせて製造するような場合であっても、空隙部に必要な厚みを意識することなく第1層の形成を行なうことができ、また積層方向への振動子の高さを抑えることもできるため、より半導体集積回路への組み込み性が良好となる。
[適用例4]
適用例2に係る振動子の製造方法において、前記空隙形成工程は、前記基板の前記一方の主面側から前記基板を平面視したときに、前記空隙形成工程で除去する前記空隙形成部の領域に重なる前記基板の一部を除去する基板空隙部形成工程を含むことを特徴とする。
本適用例の製造方法によれば、適用例3と同様の効果が得られる振動子を、より安定した製造方法によって得ることができる。
[適用例5]
適用例3に係る振動子の製造方法において、前記基板空隙部形成工程は、前記振動部形成工程の後に、露出した前記第1層、前記第2層、および前記振動部を覆うように第3層を積層する第3層形成工程と、前記振動部形成工程で露出した前記第1層および前記第3層をパターニングして、前記基板の前記一方の主面側から前記基板を平面視したときに、前記振動部形成工程で露出した前記第1層の領域に重なる領域の一部に、前記基板主面の一部が露出する開口部を形成する開口部形成工程と、前記開口部を介して前記基板の一部を除去する基板掘り下げ工程と、を含むことを特徴とする。
本適用例の製造方法によれば、第3層およびその下層の第1層をパターニングして形成された開口部によって基板が露出し、その開口部を介して基板の除去が行われる。すなわち、開口部によって露出する基板をウェットエッチングによって徐々に除去することによって、基板の深さ方向(厚み方向)に空隙部を形成することができる。また、第3層をエッチングストッパーとして機能させることにより、第2層をパターニングすることで得られた振動子の形状に影響を与えることがなく、空隙部を形成することができる。
[適用例6]
適用例4に係る振動子の製造方法において、前記基板空隙部形成工程は、前記振動部形成工程の後に、露出した前記空隙形成部、前記第2層、および前記振動部を覆うように第3層を積層する第3層形成工程と、前記振動部形成工程で露出した前記空隙形成部および前記第3層をパターニングして、前記基板の前記一方の主面側から前記基板を平面視したときに、前記振動部形成工程で露出した前記空隙形成部の領域に重なる領域の一部に、前記基板主面の一部が露出する開口部を形成する開口部形成工程と、前記開口部を介して前記基板の一部を除去する基板掘り下げ工程と、を含むことを特徴とする。
本適用例の製造方法によれば、適用例5と同様の効果が得られる振動子を、より安定した製造方法によって得ることができる。
[適用例7]
上記適用例に係る振動子の製造方法において、前記第1層が酸化物層であり、前記第2層が半導体層であることを特徴とする。
本適用例のように、第1層が酸化物層であり、第2層が半導体層であることが好ましい。このように構成することで、振動部および振動結合部と基板との間に形成される空隙部を形成する第1層のエッチングを、第2層をエッチングストッパーとして行なうことができる。また、第2層の半導体層には、半導体回路を作り込むことができるため、振動子を含む回路モジュールなどを小型に構成することができる。
[適用例8]
上記適用例に係る振動子の製造方法において、前記電極は、少なくとも第1電極と第2電極とを含み、前記圧電体層が、前記第1電極と前記第2電極との間に挟まれていることを特徴とする。
本適用例によれば、電極は、少なくとも第1電極と第2電極とからなり、圧電体層が、第1電極と第2電極との間に挟まれている。このように構成することで、第1電極と第2電極から圧電体層に駆動電界を印加することにより振動部を振動させる駆動部を構成することができる。
[適用例9]
上記適用例に係る振動子の製造方法において、前記第2層と前記電極との間に絶縁層を備えていることを特徴とする。
本適用例によれば、第2層と電極との間に絶縁層を備えている。このように構成することで、第2層に複数の電極を形成した場合や、第2層に集積回路を構成した場合などにおいても、第2層を通じて電極の電荷がリークせず、圧電体層に所定の駆動電界をかけることができる。
[適用例10]
上記適用例に係る振動子の製造方法において、前記圧電体層が、前記第2層と前記電極との間に挟まれていることを特徴とする。
本適用例によれば、圧電体層が、第2層と電極との間に挟まれている。このようにすることで、第2層を対向電極とした駆動部を構成することができる。
(a)〜(c)実施形態1に係る振動子を模式的に示す平面図、断面図。 振動部に接続された振動結合部を示す平面図、および断面図。 (a)〜(g)実施形態1に係る振動子の製造方法を示す工程図。 (a)〜(c)実施形態2に係る振動子を模式的に示す平面図、断面図。 (a)〜(g)実施形態2に係る振動子の製造方法を示す工程図。 (a)〜(c)実施形態3に係る振動子を模式的に示す平面図、断面図。 (a)〜(c)実施形態3に係る振動子の製造方法を示す工程図。 (a)〜(c)変形例1に係る振動子を模式的に示す平面図、断面図。 (a),(b)変形例2に係る振動子の駆動部および振動部を示す断面概略図。
以下に本発明を具体化した実施形態について、図面を参照して説明する。以下は、本発明の一実施形態であって、本発明を限定するものではない。なお、以下の各図においては、説明を分かりやすくするため、実際とは異なる尺度で記載している場合がある。特に断面図においては、積層構造を分かり易くするために積層方向に拡大して表示している。
(実施形態1)
まず、実施形態1に係る振動子100について説明する。
図1(a)は、振動子100を模式的に示す平面図、図1(b)は、図1(a)のA−A断面概略図、図1(c)は、図1(a)のB−B断面概略図である。
振動子100は、基板の一方の主面上に積層された犠牲層がエッチングされることにより基板から遊離して形成される振動部が備えられた片持ち梁タイプのMEMS振動子である。
なお、犠牲層とは、酸化膜などで一旦形成される層であり、その上下や周囲に必要な層を形成した後にエッチングにより除去される。犠牲層が除去されることによって、上下や周囲の各層間に必要な間隙や空洞が形成されたり、必要な構造体が遊離して形成されたりする。
振動子100は、第1層としての支持層4に積層された第2層としての半導体層5を基体とした振動部10、振動部10に接続された振動結合部20、振動結合部20に接続された支持部30、および第2層(半導体層5)に積層して構成された駆動部40を含み構成されている。これらは、図1(b)に示すように、基板1の主面に形成された絶縁層としての酸化膜2(SiO2)、基板保護材としての窒化膜3(Si34)の上部に形成されている。すなわち、第1層(支持層4)は、基板1の一方の主面上において窒化膜3に積層され、基体を構成する第2層(半導体層5)は、第1層(支持層4)に積層されている。
なお、ここでは、基板1の厚み方向において、基板1の主面に順に酸化膜2、窒化膜3、第1層(支持層4)、第2層(半導体層5)が積層される方向を上方向として説明している。
基板1には、好適例としてシリコン単結晶の基板を用いているが、これに限定するものではない。基板1は、半導体集積回路の基板として構成できる基板であることが好ましく、例えば、シリコン以外の半導体基板やガラス基板などであっても良い。
第1層(支持層4)は、10〜20μmの厚さのシリコン酸化膜で構成される。積層された第1層(支持層4)は、振動子100の製造工程において一部が犠牲層として除去され、振動部10および振動結合部20を基板1から遊離させる。
第2層(半導体層5)は、振動子100を構成する基体としての層であり、フォトリソグラフおよびエッチング加工されることにより、振動部10、振動結合部20、支持部30を一体に形成している。
第2層(半導体層5)は、2〜10μmの厚さのポリシリコンを用いているが、これに限定するものではなく、半導体回路で用いられるその他の半導体層を用いることができる。なお、振動体としての必要な剛性(スティフネス)が備えられた半導体層である必要がある。
また、基板1や第2層(半導体層5)には、振動子100の周縁部や隣接する領域において各種の半導体回路を作り込むことができるため、振動子100と半導体集積回路とを一体化して構成することができる。
支持部30は、下層が第1層(支持層4)に支えられた例えば矩形の枠状体であり、振動部10が接続された振動結合部20を支持している。支持部30には、図示するCの領域などにおいて各種の半導体回路を備えても良い。
振動結合部20は、例えば矩形状の板状体であり、一方の辺が枠状の支持部30の内側一辺に連続して支持されている。支持部30が下層を第1層(支持層4)に支えられているのに対し、振動結合部20は、空隙部9を介して基板1から遊離している。振動結合部20の一方の辺に対向する他方の辺には、3つの振動部10が平行して延出している。
振動部10は、片持ち梁であり、一方の端が振動結合部20に支持されている。つまり、振動部10は、基板1との間に空隙(空隙部9)を有するように形成されている。振動部10の平面形状は、例えば長方形であり、長手方向の長さL1は例えば300μmであり、短手方向の幅Wは例えば3μmであるが、形状および大きさはこれに限定されない。
なお、図1(a)に示す例では、3つの振動部10が振動結合部20から平行して延出しているが、振動部10の数は3つに限定するものではなく、3つ以上であっても良い。
それぞれの振動部10の上面には、駆動部40が積層されている。
駆動部40は、振動部10が振動結合部20に支持される端部(根元の部分)から振動部10が延出する方向の略中央部分まで長手方向に沿って形成されている。
駆動部40は、第1電極としての電極21a、第2電極としての電極21b、圧電体層22などから構成されており、振動部10との間に絶縁層23を備えている。圧電体層22は、電極21aと電極21bとの間に挟まれており、電極21aと電極21bから圧電体層22に駆動電界(交流電界)が印加されることによって変形し、振動部10を基板1の厚み方向に振動させる。なお、駆動電界を印加する駆動回路および配線(図示省略)は、振動部10を振動させるモード(複数の振動部10の位相関係など)に対応して適宜構成することができる。
第2層(半導体層5)と電極21aとの間に絶縁層23を備えることで、第2層(半導体層5)に極性の異なる複数の電極を形成した場合や、第2層(半導体層5)に半導体集積回路を構成した場合などにおいても、第2層(半導体層5)を通じて電極の電荷がリークせず、圧電体層22に所定の駆動電界をかけることができる。
絶縁層23は、好適例として、例えば、酸化シリコン(SiO2)層、窒化シリコン(Si34)層などの絶縁層で構成することができる。また、絶縁層23は、2層以上の複合層で構成されていても良い。絶縁層23の厚さは、例えば0.1μmである。
電極21a,21bには、好適例として窒化チタン(TiN)を用いているがこれに限定するものではない。電極21a,21bの厚さは、充分に低い電気抵抗値が得られる厚さであれば良く、例えば10nm〜1μmとすることができる。
圧電体層22は、好適例として窒化アルミニウム(AlN)を用いているがこれに限定するものではなく、例えばチタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti)O3:PZT)、
ニオブ酸チタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti,Nb)O3:PZTN)、酸化亜鉛
(ZnO)などの圧電材料であっても良い。圧電体層22の厚さは、例えば0.1μm〜1μmとすることができる。
なお、図示の例では、駆動部40において、電極21a,21bの間には圧電体層22のみが存在するが、電極21a,21bの間に圧電体層22以外の層を有していても良い。圧電体層22の膜厚は、振動部10の共振条件に応じて適宜変更することができる。
このような3つの片持ち梁構造の振動子において、上下方向(基板1の厚み方向)の振動が支持部30から基板1に伝搬しないようにするために、3つの振動部10と支持部30の間に振動結合部20を設けている。3つの振動部10は、駆動回路により、それぞれの振動が相殺されるように、中央の1つの振動部10と残り2つの振動部10とが逆位相で振動する。振動結合部20は、逆位相で振動するエネルギーを結合し相殺する機能を有する。
なお、振動結合部20の長さL2(振動部10が延在する方向の振動結合部20の幅)が短いと振動モードの相殺が充分に行われない。そのため、振動結合部20の長さL2を振動部10の延在方向の長さL1に対して適切な長さとする必要がある。具体的には、振動結合部20の長さL2と、振動部10の延在方向の長さL1との関係が、L1/15≦L2≦L1の範囲内となるようにしている。また、L1/10≦L2≦L1の範囲内とすることが更に好ましい。この範囲内となるように振動結合部20の長さL2を構成することにより、振動部10の振動が支持部30に伝わる振動もれの現象を抑制することができる。
この振動の伝播と抑制について、図2を用いて説明する。図2は、振動部10に接続された振動結合部20を示す平面図、および断面図である。
振動部10は、その先端部10aの振幅(変位量)が最大となるように基板1の厚み方向に振動する。それぞれの振動が相殺されるように、中央の1つの振動部10と残り2つの振動部10とを逆位相で振動させた場合に、振動結合部20の端部20aから支持部30の方向に近づくに従い、振動結合部20の変位量が少なくなる。発明者のシミュレーション評価によると、振動結合部20において、殆んど変位が存在しなくなる部位(仮想面P)は、端部20aからの距離をdとすると、d=L1/15の位置にあることが判かっている。すなわち、振動結合部20の長さL2は、振動部10の長さL1に対し、L1/15以上であれば、振動部10の振動が振動結合部20内で減衰され、殆んど支持部30まで伝播せず、振動もれを抑制することができる。
なお、振動結合部20の長さL2は、長ければ長いほど振動もれが支持部30に伝播することを防止することができるが、長過ぎる場合には、振動結合部20の剛性が弱くなり、振動部10の保持が不安定になって、振動特性のばらつきを生じるおそれがある。また、駆動部40までの配線が長くなることによって配線抵抗が大きくなり、振動特性に影響を生じるおそれがある。しかしながら、少なくとも、振動結合部20の長さL2は、L2≦L1の範囲内であればこれらの問題は顕在化しない。
このように、振動結合部20の長さL2は、振動部10の延在方向の長さL1に対して、L1/15≦L2≦L1の範囲内であれば良く、振動部10の加工精度に比較して、広い許容範囲の寸法精度で加工することが可能である。
なお、振動部10の数が3つ以上の場合においても、それぞれの振動部10の振動が相殺されるように、対(ペア)となる振動部10を逆位相で振動させることで、振動結合部20は同様の機能、つまり、振動結合部20が逆位相で振動するエネルギーを結合し相殺する機能を有することができる。
次に、実施形態1に係る振動子100の製造方法の一例について説明する。
振動子100の製造方法は、基板1の一方の主面上に第1層としての支持層4を形成する第1層形成工程と、第1層(支持層4)に重ねて第2層としての半導体層5を積層する第2層形成工程と、基板1の一方の主面側から基板1を平面視したときに、第1層(支持層4)および第2層(半導体層5)に重なる領域において、第2層(半導体層5)に積層するように、駆動部40を形成する駆動部形成工程と、第2層(半導体層5)をパターニングして、駆動部40が積層された振動部10を形成し、第1層(支持層4)の一部を露出させる振動部形成工程と、第1層(支持層4)のうち、基板1を平面視したときに、パターニングにより第2層(半導体層5)が除去された部分と振動部10および振動結合部20に重なる部分とを除去する空隙形成工程とを含む。
以下、図を参照して具体的に説明する。
図3(a)〜(g)は、振動子100の製造方法を示す工程図であり、それぞれの主だった製造工程における振動子100の断面概略図を示している。図3(e)〜(g)には、図1(a)におけるA−A断面およびB−B断面を示している。
図3(a):まず、基板1を準備し、基板1の主面(図において上方)に酸化膜2を形成する。酸化膜2は、好適例として、半導体プロセスの素子分離層として一般的なLOCOS(Local Oxidation of Silicon)酸化膜で形成しているが、半導体プロセスの世代によって、例えば、STI(Shallow Trench Isolation)法による酸化膜であっても良い。
次に窒化膜3を積層する。窒化膜3は、犠牲層をエッチングするエッチング液(例えばバッファードフッ酸)に対して耐性があり、エッチングストッパーとして機能する。
図3(b):次に、第1層形成工程として、窒化膜3の上に第1層としての支持層4を積層する。第1層(支持層4)は、後述する空隙形成工程において一部が犠牲層として除去される。
図3(c):次に、第2層形成工程として、第1層(支持層4)に重ねて第2層としての半導体層5を積層する。第2層(半導体層5)には必要に応じ(半導体回路を同時に作り込む場合)、積層後にイオン注入をして所定の導電性を持たせる。
次に、駆動部形成工程として、第2層(半導体層5)に積層するように、駆動部40を形成する。
図3(d):具体的には、まず、第2層(半導体層5)に積層するように、駆動部40を構成する各層(絶縁層23、電極21aを構成する導電層、圧電体層22、電極21bを構成する導電層)を順次形成する。絶縁層23は、熱酸化法、CVD法、スパッタリング法などにより積層して形成する。電極21aは、絶縁層23の上に、蒸着法、スパッタリング法などを用いて形成することができる。圧電体層22は、蒸着法、スパッタリング法、レーザーアブレーション法、CVD法などの種々の方法で形成することができる。電極21bは、圧電体層22の上に、蒸着法、スパッタリング法などを用いて形成することができる。
図3(e):各層をパターニングすることにより、駆動部40を形成する。
なお、駆動部40を形成するための各層のパターニングは、上記のように各層を積層させた後に合わせてパターニングを行なっても良いが、各層の形成に引き続いて個別に行なっても良い。
図3(f):次に、振動部形成工程として、第2層(半導体層5)をパターニングし、支持部30、振動結合部20、振動結合部20から延出し駆動部40が積層された振動部10の平面形状を形成し、第1層(支持層4)の一部を露出させる。ここでのパターニングは、振動部10の形状を決定する振動特性に係わる部分の加工であるため、ばらつきを抑える必要がある。そのため、ドライエッチングなど、ばらつきを低減できる方法によって行なう。
図3(g):次に、空隙形成工程として、第1層(支持層4)のうち、基板1を平面視したときに、パターニングにより第2層(半導体層5)が除去された部分と振動部10および振動結合部20に重なる部分とを除去する。具体的には、窒化膜3および第2層(半導体層5)をエッチングストッパーとして、ウェットエッチングにより第1層(支持層4)の一部を犠牲層として除去し、空隙部9を形成する。この際、第1層(支持層4)が露出している部分から徐々にウェットエッチングが進行し、基板1の厚み方向だけでなく、面方向にも第1層(支持層4)がエッチングされ、振動部10や振動結合部20の下層の第1層(支持層4)が除去され、基板1から遊離した構造が形成される。
ここで、振動結合部20および支持部30は、下層の第1層(支持層4)が除去された領域が振動結合部20として形成され、下層の第1層(支持層4)がエッチングされず残った領域が支持部30として形成される。振動結合部20が形成される領域、つまりは、下層の第1層(支持層4)が除去される領域は、図2に示すL2の長さで示される領域であり、上述したように、振動部10の延在方向の長さL1との関係が、L1/15≦L2≦L1の範囲(好ましくは、L1/10≦L2≦L1の範囲)であれば良いため、製造工程(空隙形成工程)において厳格な寸法管理を必要としない。
なお、ウェットエッチングには、エッチング液として、例えば、フッ化水素酸などを用いることができる。
以上説明した製造工程により、振動子100を形成することができる。なお、上記の製造工程の説明では、電極21a,21bへの配線、駆動回路および半導体回路などを形成する工程についての説明を省いている。
以上述べたように、本実施形態による振動子の製造方法によれば、以下の効果を得ることができる。
基板1の一方の主面上に形成された第1層(支持層4)に重ねて積層された第2層(半導体層5)をパターニングすることで振動子100の平面形状が作られる。振動子100は、駆動部40が積層された振動部10と、振動部10に接続された振動結合部20と、振動結合部20に接続された支持部30とを含み構成される。第1層(支持層4)のうち、基板1を平面視したときに、パターニングにより第2層(半導体層5)が除去された部分と、振動部10および振動結合部20に重なる部分を除去することによって、基板1との間に空隙部9を有する振動部10および振動結合部20が形成される。つまり、本実施形態の製造方法によれば、振動体としての個片を個別に製造してから支持基板に接続するという方法を取ることなく、振動部10、振動結合部20および支持部30が一体となった振動子を簡便に製造することができる。
また、空隙部9を形成するためのエッチング工程は、パターニングにより第2層(半導体層5)が除去された部分を介して行われ、振動部10および振動結合部20に重なる部分も除去するために、ウェットエッチングで行なう。振動部10および振動結合部20に重なる部分が確実にエッチング除去されれば良い製造方法であるため、エッチング液の濃度、温度、エッチング時間などを管理してもなお発生する寸法のバラツキに対して、許容度が大きく、より簡便に製造することができる。つまり、振動子100の平面形状として、振動部10および振動結合部20を構成する第2層(半導体層5)のパターニングをより精度良く実施しておくことで、その後のウェットエッチングにおけるバラツキに対する許容度が大きくなるため、簡便に安定して製造することができる。
また、製造工程の初めから半導体チップ上の集積した形で製造できるため、発振回路や種々の半導体集積回路チップへの安価な搭載が可能になる。
なお、上述した実施形態では、基板保護材として窒化膜3(Si34)、振動体の基体として半導体層5(ポリシリコン)、犠牲層として酸化膜(SiO2)を用いているがこれに限定するものではない。例えば、基板保護材として酸化膜(SiO2)、基体として高融点金属、犠牲層として窒化膜(Si34)などの組み合わせや、基板保護材として酸化膜(SiO2)や窒化膜(Si34)、基体としてポリシリコン、犠牲層として樹脂材料などの組み合わせ、およびこれらに適応したエッチング液を使用した製造方法であっても良い。
(実施形態2)
次に、実施形態2に係る振動子101について説明する。なお、説明にあたり、上述した実施形態と同一の構成部位については、同一の符号を使用し、重複する説明は省略する。
図4(a)は、振動子101を模式的に示す平面図、図4(b)は、図4(a)のA―A断面概略図、図4(c)は、図4(a)のB―B断面概略図である。
実施形態1では、その製造方法において、犠牲層として除去される第1層(支持層4)の範囲(領域)は、エッチングの度合いによって決まった。これに対し、実施形態2は、空隙形成部形成工程により、予め除去される犠牲層としての第1層(支持層4)の領域を空隙形成部として形成しておくことを特徴としている。
振動子101は、この製造方法によって、振動子100が備える支持部30とは構造の異なる支持部31を備えている。実施形態1において、支持部30は、下層が第1層(支持層4)に支えられた例えば矩形の枠状体であるとして説明したが、支持部31は下層に第1層(支持層4)が無く、基板1の主面に順に積層された酸化膜2、窒化膜3の上面にその下部を支えられた構造となっている。すなわち、振動子101が備える支持部31は、図4(a)〜(c)に示すように、その下部が基板1の主面に順に積層された酸化膜2、窒化膜3に支えられた例えば矩形の枠状体である。この点を除き、振動子101は、実施形態1の振動子100と同じである。
実施形態2に係る振動子101の製造方法の一例について具体的に説明する。
振動子101の製造方法は、振動子100の製造方法に対して、更に、第1層(支持層4)をパターニングして、空隙形成部を形成する空隙形成部形成工程を含み、第2層形成工程では、少なくとも空隙形成部の一部を覆うように第2層(半導体層5)を積層し、駆動部形成工程では、基板1を平面視したときに、空隙形成部および第2層(半導体層5)に重なる領域において、第2層(半導体層5)に積層するように、駆動部40を形成し、振動部形成工程では、第2層(半導体層5)をパターニングして、振動部10を形成し、空隙形成部の一部を露出させ、空隙形成工程では、空隙形成部を除去することを特徴としている。
以下、図を参照して説明する。
図5(a)〜(g)は、振動子101の製造方法を示す工程図であり、それぞれの主だった製造工程における振動子101の断面概略図を示している。図5(e)〜(g)には、図4(a)におけるA―A断面およびB―B断面を示している。
図5(a):まず、振動子100の場合(図3(a))と同様に、基板1を準備し、基板1の主面(図において上方)に酸化膜2を形成する。次に窒化膜3を積層する。
図5(b):次に、第1層形成工程として、窒化膜3の上に第1層としての支持層4を積層する。次に、空隙形成部形成工程として、第1層(支持層4)をパターニングして、空隙形成部4aを形成する。空隙形成部4aは、後述する空隙形成工程において犠牲層として除去される領域であり、後述する振動部形成工程で第2層(半導体層5)をパターニングした後に基板1を平面視したときに、振動部10および振動結合部20に重なる部分を含む領域である。
図5(c):次に、第2層形成工程として、少なくとも空隙形成部4aの一部を覆うように第2層としての半導体層5を積層する。第2層(半導体層5)には必要に応じ(半導体回路を同時に作り込む場合)、積層後にイオン注入をして所定の導電性を持たせる。
図5(d),(e):次に、駆動部形成工程として、振動子100の場合(図3(d),(e))と同様に、第2層(半導体層5)に積層するように、駆動部40を形成する。
図5(f):次に、振動部形成工程として、第2層(半導体層5)をパターニングし、支持部31、振動結合部20、振動結合部20から延出し駆動部40が積層された振動部10の平面形状を形成し、空隙形成部4aの一部を露出させる。ここでのパターニングは、振動部10の形状を決定する振動特性に係わる部分の加工であるため、ばらつきを抑える必要がある。そのため、ドライエッチングなど、ばらつきを低減できる方法によって行なう。
図5(g):次に、空隙形成工程として、空隙形成部4aを除去する。具体的には、窒化膜3および第2層(半導体層5)をエッチングストッパーとして、ウェットエッチングにより空隙形成部4aを犠牲層として除去し、空隙部9を形成する。空隙部9により、振動部10および振動結合部20が基板1から遊離した構造が形成される。
ここで、第2層(半導体層5)のうち、下層に空隙形成部4aが無く、窒化膜3に積層した領域は、支持部30として形成される。換言すると、上述した空隙形成部形成工程では、第1層(支持層4)のパターニングにおいて、支持部30として形成する領域に当たる第1層(支持層4)の領域を除去しておくことで、支持部30が構成される。
なお、ウェットエッチングには、エッチング液として、例えば、フッ化水素酸などを用いることができる。
以上説明した製造工程により、振動子101を形成することができる。なお、上記の製造工程の説明では、電極21a,21bへの配線、駆動回路および半導体回路などを形成する工程についての説明を省いている。
以上述べたように、本実施形態による振動子の製造方法によれば、以下の効果を得ることができる。
基板1の一方の主面上に形成された第1層(支持層4)をパターニングすることで空隙形成部4aが形成され、空隙形成部4aを覆う部分を含む第2層(半導体層5)をパターニングすることで上述した振動子101の平面形状が形成される。振動子101は、空隙形成部4aを除去することによって、基板1との間に空隙部9を有する振動部10および振動結合部20が形成される。つまり、空隙形成部4aは、空隙部9を形成する抜き型として機能させることができるため、必要充分な加工精度の空隙形成部4aをパターニングしておくことで、空隙部9を安定して形成することができる。具体的には、振動部10および振動結合部20を基板1から遊離させる工程は、空隙形成部4aが除去できるエッチング処理工程であれば良く、第2層(半導体層5)をストッパーとしたウェットエッチングで行なうことができる。従って、本実施形態による振動子の製造方法によれば、実施形態1と比較して、エッチング液の濃度、温度、エッチング時間などの管理を厳格に行なう必要性が軽減され、また、より簡便に安定して製造することができる。
(実施形態3)
次に、実施形態3に係る振動子102について説明する。なお、説明にあたり、上述した実施形態と同一の構成部位については、同一の符号を使用し、重複する説明は省略する。
図6(a)は、振動子102を模式的に示す平面図、図6(b)は、図6(a)のA―A断面概略図、図6(c)は、図6(a)のB―B断面概略図である。
実施形態1,2では、その製造方法において、犠牲層として除去されるのは、第1層(支持層4)の一部であるとして説明したが、本実施形態では、第1層(支持層4)に加え、その下層領域(基板1の一部)も犠牲層として除去することを特徴としている。
振動子100,101は、図1(b)および図4(b)に示すように、基板1の主面に形成された酸化膜2、窒化膜3に積層するように構成されている。これに対し、振動子102は、酸化膜2、窒化膜3を備えておらず、基板1の主面に積層するように構成されている。また、振動子100,101は、基板1の主面上に形成された空隙部9により振動部10および振動結合部20が基板1から(実際には窒化膜3から)遊離している構成であったが、振動子102は、基板1をエッチングにより掘り下げた空間を含めて空隙部9aが形成されている。これらの点を除き、振動子102は、振動子101と同じ構成である。
実施形態3に係る振動子102の製造方法の一例について具体的に説明する。
振動子102の製造方法は、基板1の一方の主面上に第1層としての支持層4を形成する第1層形成工程と、第1層(支持層4)をパターニングして、空隙形成部を形成する空隙形成部形成工程と、少なくとも空隙形成部の一部を覆うように第2層(半導体層5)を積層する第2層形成工程と、基板1を平面視したときに、空隙形成部および第2層(半導体層5)に重なる領域において、第2層(半導体層5)に積層するように、駆動部40を形成する駆動部形成工程と、第2層(半導体層5)をパターニングして、駆動部40が積層された振動部10を形成し、空隙形成部の一部を露出させる振動部形成工程と、空隙形成部を除去する空隙形成工程とを含む。
また、空隙形成工程は、基板1を平面視したときに、空隙形成工程で除去する空隙形成部の領域に重なる基板1の一部を除去する基板空隙部形成工程を含む。基板空隙部形成工程は、振動部形成工程の後に、露出した空隙形成部、第2層(半導体層5)、および振動部10を覆うように第3層を積層する第3層形成工程と、振動部形成工程で露出した空隙形成部および第3層をパターニングして、基板1を平面視したときに、振動部形成工程で露出した空隙形成部の領域に重なる領域の一部に、基板1の主面の一部が露出する開口部を形成する開口部形成工程と、開口部を介して基板1の一部を除去する基板掘り下げ工程と、を含む。
以下、図を参照して説明する。
図7(a)〜(f)は、振動子102の製造方法を示す工程図であり、それぞれの主だった製造工程における振動子102の断面概略図(図6(a)におけるB―B断面)を示している。
図7(a):まず基板1を準備し、基板1の主面に第1層(支持層4)を積層する。
実施形態1,2では、基板1の主面に酸化膜2および窒化膜3を積層していたが、本実施形態では、直接第1層(支持層4)を積層している。また、実施形態1,2では、第1層(支持層4)を空隙部9として振動部10の振幅に必要な厚みだけ積層していたが、本実施形態では、基板1をエッチングにより掘り下げた空間を含めて空隙部9aとしている。そのため、第1層(支持層4)の積層厚みは、より薄くて良い。具体的には、例えば、振動子102と半導体集積回路とを一体化して構成する場合などにおける、半導体集積回路の構成に必要な厚みであれば良い。
次に、空隙形成部形成工程の一部として、第1層(支持層4)をパターニングして、空隙形成部4aを形成する。空隙形成部4aは、後述する空隙形成工程において犠牲層として除去される領域の一部であり、後の振動部形成工程で第2層(半導体層5)をパターニングした後に基板1を平面視したときに、振動部10および振動結合部20に重なる部分を含む領域である。
図7(b):次に、図5(c)〜(f)を参照して説明した振動子101の製造工程と同様に、第2層形成工程、駆動部形成工程、および振動部形成工程により、支持部31、振動結合部20、振動結合部20から延出し駆動部40が積層された振動部10の平面形状を形成し、空隙形成部4aの一部を露出させる。
図7(c):次に、基板空隙部形成工程として、まず、露出した空隙形成部4a、第2層(半導体層5)、および振動部10を覆うように第3層としてのシリコン酸化膜6を0.1〜1.0μmの厚さ積層する(第3層形成工程)。
図7(d):次に、続く基板空隙部形成工程として、振動部形成工程で露出した空隙形成部4aおよび第3層(シリコン酸化膜6)をパターニングして、基板1を平面視したときに、振動部形成工程で露出した空隙形成部4aの領域に重なる領域の一部に、基板1の主面の一部が露出する開口部7を形成する(開口部形成工程)。
図7(e):次に、基板掘り下げ工程として、開口部7を介して基板1の一部をウェットエッチングにより除去することにより、基板空隙部形成工程を完了する。本工程におけるウェットエッチングは、エッチング液として、例えば、TMAH(テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド)などを用いることができる。エッチング液として、TMAHを用いることで、第3層(シリコン酸化膜6)をエッチングストッパーとして機能させることができ、第2層(半導体層5)をパターニングすることで得られた振動子102の形状に影響を与えることがなく、空隙部9aを形成することができる。
図7(f):次に、残った空隙形成部4aおよび第3層(シリコン酸化膜6)をウェットエッチングにより除去する。本工程におけるウェットエッチングには、エッチング液として、例えば、フッ化水素酸などを用いることができる。
以上説明した製造工程により、振動子102を形成することができる。
以上述べたように、本実施形態による振動子の製造方法によれば、以下の効果を得ることができる。
振動部10および振動結合部20と基板1との間に形成される空隙部9aは、除去される第1層(支持層4)と、一部が除去される基板1とによって構成される。つまり、空隙部分の厚みを厚くするために、従来は、積層する第1層(支持層4)の厚みを厚くする必要があったが、本実施形態の製造方法によれば、基板1を除去する深さ方向(厚み方向)の量を多くすることによって空隙部9aの厚みを厚くすることができる。すなわち、例えば、半導体集積回路などと合わせて製造するような場合であっても、空隙部分に必要な厚みを意識することなく第1層(支持層4)の形成を行なうことができ、また積層方向への振動子の高さを抑えることもできるため、より半導体集積回路への組み込み性が良好となる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良などを加えることが可能である。変形例を以下に述べる。ここで、上述した実施形態と同一の構成部位については、同一の符号を使用し、重複する説明は省略している。
(変形例1)
図8(a)は、変形例1に係る振動子103を模式的に示す平面図、図8(b)は、図8(a)のA―A断面概略図、図8(c)は、図8(a)のB―B断面概略図である。
実施形態3では、図7(a)に示すように、空隙形成部形成工程の一部として、第1層(支持層4)をパターニングして、空隙形成部4aを形成し、図7(f)を参照して説明する工程のように、空隙形成部4aを犠牲層として除去するとして説明したが、この構成に限定するものではない。実施形態1のように、第1層(支持層4)のパターニングは行わずに、ウェットエッチングの時間を管理することにより、第1層(支持層4)を支持部30の下層に残す方法であっても良い。換言すると、振動子103は、第1層(支持層4)より上層の構成は、実施形態1(振動子100)と同様であり、第1層(支持層4)より下層の構成は、実施形態3(振動子102)と同様の構成である。但し、本変形例においても、基板1をエッチングにより掘り下げた空間を含めて空隙部9aとするため、第1層(支持層4)の積層厚みは、実施形態1と比較して、より薄くて良い。具体的には、例えば、振動子102と半導体集積回路とを一体化して構成する場合などにおける、半導体集積回路の構成に必要な厚みであれば良い。
変形例1に係る振動子103の製造方法の一例について説明する。
振動子103の製造方法は、基板1の一方の主面上に第1層としての支持層4を形成する第1層形成工程と、第1層(支持層4)に重ねて第2層としての半導体層5を積層する第2層形成工程と、基板1の一方の主面側から基板1を平面視したときに、第1層(支持層4)および第2層(半導体層5)に重なる領域において、第2層(半導体層5)に積層するように、駆動部40を形成する駆動部形成工程と、第2層(半導体層5)をパターニングして、駆動部40が積層された振動部10を形成し、第1層(支持層4)の一部を露出させる振動部形成工程と、第1層(支持層4)のうち、基板1を平面視したときに、パターニングにより第2層(半導体層5)が除去された部分と振動部10および振動結合部20に重なる部分とを除去する空隙形成工程とを含む。
また、空隙形成工程は、基板1を平面視したときに、空隙形成工程で除去する第1層(支持層4)の領域に重なる基板1の一部を除去する基板空隙部形成工程を含む。基板空隙部形成工程は、振動部形成工程の後に、露出した第1層(支持層4)、第2層(半導体層5)、および前記振動部を覆うように第3層を積層する第3層形成工程と、前記振動部形成工程で露出した第1層(支持層4)および前記第3層をパターニングして、基板1を平面視したときに、振動部形成工程で露出した第1層(支持層4)の領域に重なる領域の一部に、基板1の主面の一部が露出する開口部を形成する開口部形成工程と、開口部を介して基板1の一部を除去する基板掘り下げ工程と、を含む。
具体的には、まず基板1を準備し、基板1の主面に第1層(支持層4)を積層する。
実施形態1,2では、基板1の主面に酸化膜2および窒化膜3を積層していたが、本変形例では、直接第1層(支持層4)を積層している。また、実施形態1,2では、第1層(支持層4)を空隙部9として振動部10の振幅に必要な厚みだけ積層していたが、本実施形態では、基板1をエッチングにより掘り下げた空間を含めて空隙部9aとするため、第1層(支持層4)の積層厚みは、より薄くて良い。具体的には、例えば、振動子103と半導体集積回路とを一体化して構成する場合などにおける、半導体集積回路の構成に必要な厚みであれば良い。
次に、図3(c)〜(f)を参照して説明した振動子100の製造工程と同様に、第2層形成工程、駆動部形成工程、および振動部形成工程により、支持部30、振動結合部20、振動結合部20から延出し駆動部40が積層された振動部10の平面形状を形成し、第1層(支持層4)の一部を露出させる。
次に、図7(c)〜(f)を参照して説明した振動子102の製造工程と同様に、空隙部9aを形成し、第1層(支持層4)の一部、および第3層(シリコン酸化膜6)をウェットエッチングにより除去する。
以上説明した製造工程により、振動子103を形成することができる。
また、前述した変形例1は、SOI(Silicon on Insulator)ウェハーを用いても実現可能である。この場合は、図8(c)の第1層(支持層4)が埋め込み酸化膜(BOX層)となり、第2層(支持部30)がSOIウェハーの単結晶Si層となる。
以上述べたように、本変形例に係る振動子の製造方法によれば、上述した実施形態での効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
図8(b)に示すように、振動部10、振動部10に接続された振動結合部20、振動結合部20に接続された支持部30が、下層の構成による段差部の無いフラットな形状に形成することができるため、より安定した振動特性を得ることができる。
(変形例2)
図9(a),(b)は、変形例2に係る振動子の駆動部および振動部を示す断面概略図である。いずれも、図1(a)に示すB―B方向の断面概略図である。
実施形態1〜3の製造方法では、図1(a),(b)に示すように駆動部40は、振動部10の上に、順に、絶縁層23、第1電極としての電極21a、圧電体層22、第2電極としての電極21bが積層される構成で製造すると説明したが、例えば、図9(a),(b)に示す構成としても良い。
図9(a)に示す駆動部40aの例では、振動部10と電極21aとの間に絶縁層23を形成していない。
振動部10を構成する第2層(半導体層5)に、極性の異なる電極を形成したり半導体集積回路を構成したりしない場合など、第2層(半導体層5)を通じて電極21aの電荷がリークすることが無い場合や、第2層(半導体層5)が充分高抵抗に形成されている場合、第2層が半導体層5ではなく、何らかの絶縁材料で構成されている場合などにおいては、絶縁層23を省くことができる。
図9(b)に示す駆動部40bの例では、振動部10の上に圧電体層22、電極21bを順次積層して形成している。つまり、圧電体層22が、第2層(半導体層5)と電極21bとの間に挟まれている。振動部10を構成する第2層(半導体層5)は導電性を有し、圧電体層22は、電極21bと振動部10から圧電体層22に駆動電界(交流電界)がかけられることによって変形し、振動部10を図に示す矢印の方向に振動させる。つまり、このような構成においても、第2層(半導体層5)を対向電極とした駆動部を構成することができる。
以上のように、本変形例のような駆動部を備える振動子の製造方法であっても、上述した実施形態での効果が得られる振動子を提供することができる。
1…基板、2…酸化膜、3…窒化膜、4…支持層、4a…空隙形成部、5…半導体層、6…シリコン酸化膜、7…開口部、9,9a…空隙部、10…振動部、10a…先端部、20…振動結合部、20a…端部、21a,21b…電極、22…圧電体層、23…絶縁層、30,31…支持部、40,40a,40b…駆動部、100〜103…振動子。

Claims (6)

  1. 振動部と、前記振動部に接続された振動結合部と、前記振動結合部に接続された支持部とを有する振動子の製造方法であって、
    基板の一方の主面上に第1層を形成する第1層形成工程と、
    前記第1層に重ねて第2層を積層する第2層形成工程と、
    前記基板の一方の主面側から前記基板を平面視したときに、前記第1層および前記第2層に重なる領域において、前記第2層に積層するように、電極と圧電体層とを備える駆動部を形成する駆動部形成工程と、
    前記第2層をパターニングして、前記駆動部が積層された振動部を形成し、前記第1層の一部を露出させる振動部形成工程と、
    前記第1層のうち、前記基板の前記一方の主面側から前記基板を平面視したときに、前記パターニングにより前記第2層が除去された部分と、前記振動部および前記振動結合部に重なる部分とを除去する空隙形成工程と、を含み、
    前記空隙形成工程は、前記基板の前記一方の主面側から前記基板を平面視したときに、前記空隙形成工程で除去する前記第1層の領域に重なる前記基板の一部を除去する基板空隙部形成工程を含み、
    前記基板空隙部形成工程は、
    前記振動部形成工程の後に、露出した前記第1層、前記第2層、および前記振動部を覆うように第3層を積層する第3層形成工程と、
    前記振動部形成工程で露出した前記第1層および前記第3層をパターニングして、前記基板の前記一方の主面側から前記基板を平面視したときに、前記振動部形成工程で露出した前記第1層の領域に重なる領域の一部に、前記基板主面の一部が露出する開口部を形成する開口部形成工程と、
    前記開口部を介して前記基板の一部を除去する基板掘り下げ工程と、を含むことを特徴とする振動子の製造方法。
  2. 振動部と、前記振動部に接続された振動結合部と、前記振動結合部に接続された支持部とを有する振動子の製造方法であって、
    基板の一方の主面上に第1層を形成する第1層形成工程と、
    前記第1層をパターニングして、空隙形成部を形成する空隙形成部形成工程と、
    前記第1層に重ねて第2層を積層する第2層形成工程と、
    前記基板の一方の主面側から前記基板を平面視したときに、前記第1層および前記第2層に重なる領域において、前記第2層に積層するように、電極と圧電体層とを備える駆動部を形成する駆動部形成工程と、
    前記第2層をパターニングして、前記駆動部が積層された振動部を形成し、前記第1層の一部を露出させる振動部形成工程と、
    前記第1層のうち、前記基板の前記一方の主面側から前記基板を平面視したときに、前記パターニングにより前記第2層が除去された部分と、前記振動部および前記振動結合部に重なる部分とを除去する空隙形成工程と、を含み、
    前記第2層形成工程では、少なくとも前記空隙形成部の一部を覆うように前記第2層を積層し、
    前記駆動部形成工程では、前記基板の一方の主面側から前記基板を平面視したときに、前記空隙形成部および前記第2層に重なる領域において、前記第2層に積層するように、前記駆動部を形成し、
    前記振動部形成工程では、前記第2層をパターニングして、前記振動部を形成し、前記空隙形成部の一部を露出させ、
    前記空隙形成工程では、前記空隙形成部を除去し、
    前記空隙形成工程は、前記基板の前記一方の主面側から前記基板を平面視したときに、前記空隙形成工程で除去する前記空隙形成部の領域に重なる前記基板の一部を除去する基板空隙部形成工程を含み、
    前記基板空隙部形成工程は、
    前記振動部形成工程の後に、露出した前記空隙形成部、前記第2層、および前記振動部を覆うように第3層を積層する第3層形成工程と、
    前記振動部形成工程で露出した前記空隙形成部および前記第3層をパターニングして、前記基板の前記一方の主面側から前記基板を平面視したときに、前記振動部形成工程で露出した前記空隙形成部の領域に重なる領域の一部に、前記基板主面の一部が露出する開口部を形成する開口部形成工程と、
    前記開口部を介して前記基板の一部を除去する基板掘り下げ工程と、を含むことを特徴とする振動子の製造方法。
  3. 前記第1層が酸化物層であり、前記第2層が半導体層であることを特徴とする請求項1または2に記載の振動子の製造方法。
  4. 前記電極は、少なくとも第1電極と第2電極とを含み、
    前記圧電体層が、前記第1電極と前記第2電極との間に挟まれていることを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか一項に記載の振動子の製造方法。
  5. 前記第2層と前記電極との間に絶縁層を備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか一項に記載の振動子の製造方法。
  6. 前記圧電体層が、前記第2層と前記電極との間に挟まれていることを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか一項に記載の振動子の製造方法。
JP2013210772A 2013-03-26 2013-10-08 振動子の製造方法 Active JP6111966B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013210772A JP6111966B2 (ja) 2013-03-26 2013-10-08 振動子の製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013063537 2013-03-26
JP2013063537 2013-03-26
JP2013210772A JP6111966B2 (ja) 2013-03-26 2013-10-08 振動子の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014209706A JP2014209706A (ja) 2014-11-06
JP6111966B2 true JP6111966B2 (ja) 2017-04-12

Family

ID=51903663

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013210772A Active JP6111966B2 (ja) 2013-03-26 2013-10-08 振動子の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6111966B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017060077A (ja) * 2015-09-18 2017-03-23 セイコーエプソン株式会社 振動子及びその製造方法
JP6813058B2 (ja) * 2019-07-03 2021-01-13 セイコーエプソン株式会社 振動子の製造方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6355498B1 (en) * 2000-08-11 2002-03-12 Agere Systems Guartian Corp. Thin film resonators fabricated on membranes created by front side releasing
JP4404218B2 (ja) * 2006-03-29 2010-01-27 セイコーエプソン株式会社 音叉振動子およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014209706A (ja) 2014-11-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4404218B2 (ja) 音叉振動子およびその製造方法
JP2007285879A (ja) 角速度センサおよびその製造方法
CN102859862A (zh) 振动发电器件
JP2022529131A (ja) 微小電気機械共振器
JP6111966B2 (ja) 振動子の製造方法
US11597648B2 (en) MEMS device manufacturing method and mems device
JP6028927B2 (ja) 振動子の製造方法、振動子、および発振器
WO2021205685A1 (ja) 集合基板の製造方法及び集合基板
JP5907342B2 (ja) 振動式トランスデューサおよび振動式トランスデューサの製造方法
JP5598420B2 (ja) 電子デバイスの製造方法
US9089055B2 (en) Electronic device, method of manufacturing the same, and oscillator
JP2009198493A (ja) 角速度検出装置
JP6232957B2 (ja) 圧電型加速度センサ
JP4362739B2 (ja) 振動型角速度センサ
JP2019165509A (ja) 振動子の製造方法
JP2019186478A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2013123779A (ja) 電子装置および発振器
US20240107887A1 (en) Method For Manufacturing Device
JP5942582B2 (ja) 振動子の製造方法
WO2022208959A1 (ja) 共振装置の製造方法、及び、共振装置
US20210313960A1 (en) Vibrator element
JP2011075418A (ja) 振動型物理量センサ
JP2009094690A (ja) 発振子及び該発振子を有する発振器
JP2022079131A (ja) 振動デバイス及び振動デバイスの製造方法
JP2023091648A (ja) 振動デバイスの製造方法および振動デバイス

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20150113

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151119

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20160610

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20160624

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160815

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160906

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161025

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170214

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170227

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6111966

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150