JP5451396B2 - 角速度検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、圧電体膜を含む振動子を備えた角速度検出装置に関する。
MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)構造を有し、圧電体膜を含む梁型の振動子を備えた角速度検出装置及びその製造方法が知られている。特許文献1には、シリコンからなる基板と、振動子とを有するジャイロセンサ素子と、IC基板とを備えた角速度検出装置が開示されている。振動子の一部は、基板の一部がエッチングされたシリコンからなる。振動子は、順に積層された下部電極、圧電体膜及び上部電極を備えている。IC基板は、上部電極及び下部電極と接続され、振動子を制御するIC回路を備えている。
この角速度検出装置では、IC基板からの駆動信号によって所定の方向に振動する振動子に角速度が加わると、振動子にコリオリ力が作用する。このコリオリ力による振動及び駆動信号による振動に基づいて、振動子の圧電体膜から上部電極を介して振動信号が出力される。この振動信号が制御回路に入力された後、角速度に基づく出力信号に変換されることによって角速度が検出される。
特開2005−227110号公報
しかしながら、上述した角速度検出装置では、振動子と、振動子を制御するIC回路を有するIC基板とを別部品により構成している。このため、角速度検出装置の厚みを1mm以下にすることが難しく、角速度検出装置の小型化が困難という問題がある。
上記問題点を鑑み、本発明は、小型化を可能な角速度検出装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、半導体基板と、半導体基板上に形成され、その内部に圧電体膜を含む振動子と、半導体基板上に形成され、振動子を制御する制御回路とを備え、振動子上に駆動電極と検出電極とが形成され、検出電極は、駆動電極と所定の間隔で形成され、駆動電極と検出電極との間の圧電体膜上に形成された凹部に、絶縁体からなる保護膜が埋設されている角速度検出装置が提供される。
本発明によれば、小型化を可能な角速度検出装置を提供できる。
本発明の第1の実施形態に係る角速度検出装置の全体構成図である。 図1のII−II方向に沿った断面図である。 図1に示した振動子の斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る角速度検出装置の製造方法を説明するための工程断面図である(その1)。 本発明の第1の実施形態に係る角速度検出装置の製造方法を説明するための工程断面図である(その2)。 本発明の第1の実施形態に係る角速度検出装置の製造方法を説明するための工程断面図である(その3)。 本発明の第1の実施形態に係る角速度検出装置の製造方法を説明するための工程断面図である(その4)。 本発明の第2の実施形態に係る角速度検出装置の全体構成図である。 本発明の第3の実施形態に係る角速度検出装置の振動子の構成を示す模式的な上面図である。 図9に示した振動子のX−X方向に沿った断面図である。 図9に示した振動子のXI−XI方向に沿った断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る角速度検出装置の構成を示す模式図である。 本発明の第3の実施形態に係る圧電体膜のエッチング量を説明するための振動子の断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る圧電体膜のエッチング量を説明するためのグラフである。 材料のエッチレートを記載した表である。 本発明の第3の実施形態に係る角速度検出装置の製造方法を説明するための工程断面図である(その1)。 本発明の第3の実施形態に係る角速度検出装置の製造方法を説明するための工程断面図である(その2)。 本発明の第3の実施形態に係る角速度検出装置の製造方法を説明するための工程断面図である(その3)。 本発明の第3の実施形態に係る角速度検出装置の製造方法を説明するための工程断面図である(その4)。 本発明の第3の実施形態に係る角速度検出装置の製造方法を説明するための工程断面図である(その5)。 本発明の第3の実施形態に係る角速度検出装置の製造方法を説明するための工程断面図である(その6)。 本発明の第3の実施形態に係る角速度検出装置の製造方法を説明するための工程断面図である(その7)。 本発明の第3の実施形態に係る角速度検出装置の製造方法の他の例を説明するための工程断面図である(その1)。 本発明の第3の実施形態に係る角速度検出装置の製造方法の他の例を説明するための工程断面図である(その2)。
次に、図面を参照して、本発明の第1乃至第3の実施形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
又、以下に示す第1乃至第3の実施形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る角速度検出装置(ジャイロセンサ)1は、図1に示すように、半導体基板2と、半導体基板2上に形成された振動子3と、半導体基板2上に形成され、振動子3を制御する制御回路4とを備える。振動子3と制御回路4は、アルミニウム(Al)等からなる複数の配線6により接続される。
図2に示すように、制御回路4は保護膜5により保護される。図2は、図1のII−II方向に沿った断面図である。保護膜5は、酸化シリコン(SiO2)膜であり、半導体基板2及び制御回路4の上面を覆うように形成されている。尚、振動子3の下部保護膜11と保護膜5とは、連続して形成されている。
図3に、振動子3の斜視図を示す。以下では、図3の矢印に示すXYZをXYZ方向と示す。
半導体基板2は、約300μmの厚みを有するシリコン(Si)基板である。半導体基板2の厚みは、実装時等に保持可能な程度の厚みを有すればよく、適宜変更可能である。平面視にて、半導体基板2は、X方向に約4.0mmの長さを有し、Y方向に約4.5mmの長さを有する。振動子3の下方に対応する半導体基板2の一部は、約50μmの深さでエッチングされている。これにより、半導体基板2と振動子3の下面との間には、約50μmの間隔tgの空洞7が形成されている。尚、空洞7の間隔tgは、振動時に振動子3が半導体基板2との間に生じる気圧の変化等の影響を受けない程度の厚みであればよく、特に限定されるものではない。
振動子3は、XZ方向に振動可能な梁型に構成されている。振動子3は、半導体基板2上に形成されている。振動子3は、約2μm〜約6μmのZ方向の厚みt及び約5μm〜約6μmのX方向の幅を有する。振動子3の厚みtは、Z方向の所望の共振周波数fにより適宜変更される。出力感度を高めるためには、断面形状が正方形になるように、厚みtと振動子3の幅は同じ長さであることが好ましい。
図2に示すように、振動子3は、下部保護膜11と、下部電極12と、圧電体膜13と、上部電極14と、上部保護膜15とを備えている。
下部保護膜11は、下部電極12の下面を保護するとともに、共振周波数fを調整するためのものである。下部保護膜11は、下部電極12の下面に形成されている。下部保護膜11の下面と半導体基板2との間には、所定の間隔tg(例えば、50μm)を有する空洞7が形成されている。尚、間隔tgの大きさは特に限定されるものではなく、振動子3のZ方向の振幅に合わせて適宜変更可能である。下部保護膜11は、約1μm〜約4μmの厚みt1を有するSiO2膜である。以下に示す表1に基づいて、下部保護膜11の厚みt1を設定することにより、振動子3の共振周波数fの大まかな調整がされる。下部保護膜11と共振周波数fとの具体的な関係を表1に示す。
Figure 0005451396
下部電極12は、約200nmの厚みを有する白金(Pt)からなり、圧電体膜13の下面を覆うように形成される。下部電極12は、ビアホール8内の配線6を介して駆動回路31に接続される。
圧電体膜13は、振動子3のY軸周りの回転運動による角速度に基づいて電圧を変化させる。圧電体膜13は、約1μmの厚みを有するチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)膜であり、下部電極12の上面を覆うように形成される。
上部電極14は、約200nmの厚みを有する酸化イリジウム(IrO2)/イリジウム(Ir)の積層膜からなる。上部電極14は、圧電体膜13の上面に、Y方向に延びるように形成されている。上部電極14は、駆動電極21と、一対の検出電極22、23とを備えている。駆動電極21は、配線6を介して駆動回路31に接続されている。駆動電極21には、制御回路4から振動子3をZ方向に振動させるための駆動信号SMが入力される。検出電極22、23は、駆動電極21を挟み対向する位置に形成されている。検出電極22、23は、配線6を介して検出回路32に接続されている。検出電極22、23は、振動子3がY軸の周りに回転運動した場合に生じる角速度に基づく圧電体膜13の電圧の変化を含む振動信号SV1、SV2を制御回路4へと出力する。
上部保護膜15は、下部電極12、圧電体膜13及び上部電極14を保護する。上部保護膜15は、下部電極12の側面、圧電体膜13の上面と側面及び上部電極14の上面を覆うように形成されている。上部保護膜15は、約0.5μm〜約1.0μmの厚みt2を有するSiO2膜である。上部保護膜15の厚みt2を調整することによって共振周波数fが微調整される。
制御回路4は、振動子3を制御する。制御回路4は、半導体基板2上に振動子3とモノシリックに形成されている。制御回路4は、駆動回路31と、検出回路32と、検波回路33とを有する。
駆動回路31は、駆動電極21に駆動信号SMを入力して、振動子3を所定の共振周波数fでZ方向に振動させる。また、駆動回路31は、検波回路33に同期信号SSを出力する。検出回路32は、振動子3の検出電極22、23から出力される振動子3の振動に基づく振動信号SV1、SV2のうち振動子3の角速度に基づく検出信号SDを検出して検波回路33に出力する。検波回路33は、検出回路32から入力される検出信号SDを検波する。また、検波回路33は、駆動回路31から入力される同期信号SSに基づいて、検波された信号を同期して、振動子3に作用する角速度に基づく出力信号SOを出力する。駆動回路31、検出回路32及び検波回路33は、半導体基板2上にモノシリックに形成されたトランジスタ等により構成されている。
次に、上述した角速度検出装置1の動作説明を行う。
まず、駆動回路31から駆動電極21に約5Vの駆動信号SMが入力される。これにより、振動子3がZ方向に振動する。振動子3の振動により、検出電極22及び検出電極23のそれぞれから正負が逆転した振動信号SV1、SV2が検出回路32に出力される。ここで、外力により振動子3がY軸周りに回転すると、圧電体膜13を含む振動子3はX方向にも振動する。これにより、X方向に振動する圧電体膜13に回転運動の角速度に基づく電圧の変化が生じる。この結果、検出電極22、23から出力される振動信号SV1、SV2に角速度に基づく電圧の変化が含まれることになる。
検出回路32では、正負が逆転した振動信号SV1及び振動信号SV2の差をとって、駆動信号SMによる振動子3のZ方向の振動に基づく信号が除去された検出信号SDを検波回路33へと出力する。検波回路33では、駆動回路31の信号を角速度信号と同期させ、検出信号SDを検波する。この結果、振動子3に作用する角速度による出力信号SOが出力されて、角速度が検出される。
次に、上述した角速度検出装置1の製造方法について説明する。図4〜図7は、角速度検出装置の各製造工程における断面図である。尚、図6に関しては、他の図と異なり、配線6が形成された個所における断面図である。
まず、図4に示すように、既知の半導体製造技術により、駆動回路31、検出回路32及び検波回路33を含む制御回路4を半導体基板2上に形成する。その後、半導体基板2及び制御回路4を覆うように、保護膜5及び下部保護膜11を形成するためのSiO2からなる絶縁膜51をCVD法等により形成する。
次に、スパッタ法により下部電極12を形成するためのPt膜52を形成する。その後、Pt膜52上にゾルゲル法により圧電体膜13を形成するためのPZT膜53を形成する。更に、スパッタ法によりPZT膜53上に上部電極14を形成するためのIrO2膜54を形成する。
次に、図5に示すように、レジスト膜(図示略)を形成した後、塩素(Cl2)ガス等のハロゲン系ガスとArガスによりIrO2/Ir膜54をドライエッチングして上部電極14を形成する。その後、新たなレジスト膜(図示略)を形成した後、フッ素系ガス及びArガスによりPZT膜53をドライエッチングして圧電体膜13を形成する。次に、Cl2ガス等のハロゲン系ガスとArガスによりPt膜52をドライエッチングして下部電極12を形成する。
次に、CVD法によりSiO2膜からなる絶縁膜を上面に形成する。その後、図6に示すように、フォトリソグラフィ技術法及びSF6等のフッ素系ガスによるドライエッチングにより、絶縁膜をパターニングして上部保護膜15を形成する。そして、各電極21〜23と制御回路4とを接続する配線6を形成する。
次に、図7に示すように、SF6等のフッ素系ガスにより絶縁膜51をドライエッチングすることによって、下部保護膜11及び制御回路4を覆う保護膜5をパターニングする。その後、シリコンからなる半導体基板2の一部をSF6等のフッ素系ガスにより等方性ドライエッチングすることによって振動子3の下に空洞7を形成する。ここで、ドライエッチングを採用することにより、ウェットエッチングの場合とは異なり、圧電体膜13の側面の露出が抑制される。これにより、圧電体膜13のエッチングが抑制される。
これにより、角速度検出装置1が完成する。
上述したように第1の実施形態による角速度検出装置1では、振動子3が形成される半導体基板2に制御回路4をモノシリックに形成しているので、角速度検出装置1の厚みを小さくすることができる。また、平面視における角速度検出装置1の縦横の寸法を小さくすることができる。これらにより、角速度検出装置1の小型化を実現することができる。具体的には、携帯電話等に搭載可能な1mm以下の厚みを実現することができる。
また、振動子3と制御回路4とを半導体基板2上に一体に形成することにより、振動子と制御回路とを別部品にした場合に必要な互いを接続するためのボンディングや位置合わせ等の工程を省略できる。
また、振動子のみを一部品とした場合、保持するための保持部が必要となり振動子自体が大型化するが、振動子3と制御回路4とを一体に形成することによって、保持部等を形成することなく容易に保持することができる。これにより、振動子3の破損をより抑制できる。
また、ドライエッチングにより絶縁膜51及び半導体基板2をパターニングして振動子3の下に空洞7を形成しているので、圧電体膜13の側面が露出することを抑制できる。これにより、圧電体膜13がエッチングされることを抑制できるとともに、使用中における圧電体膜13の物理的な破損をも抑制できる。
また、振動子3の上面及び下面を下部保護膜11及び上部保護膜15により覆うことによって、下部保護膜11の厚みt1と上部保護膜15の厚みt2により振動子3の共振周波数fを容易に所望の周波数に設定することができる。
尚、角速度検出装置1を構成する材料は適宜変更可能である。具体的には、保護膜をSiO2以外の絶縁膜(ポリシリコン、SiN等)により構成してもよい。また、半導体基板2をシリコン以外の半導体からなる基板を適用してもよい。
また、上記では駆動回路31により振動子3がZ方向に振動する例に上げたが、駆動回路31により振動子3をX方向に振動させてもよい。
(第2の実施形態)
次に、本発明を2軸の角速度検出装置に適用した第2の実施形態について、図面を参照して説明する。図8は、第2の実施形態に係る角速度検出装置の全体構成図である。尚、第1の実施形態と同様の構成には、同じ符号を付けて説明を省略する。図8に示すXYをXY方向とし、紙面垂直上方向をZ方向とする。
図8に示すように、第2の実施形態による角速度検出装置1Aは、半導体基板2と、第1振動子3Aと、第2振動子3Bと、第1制御回路4Aと、第2制御回路4Bとを備える。
第1振動子3Aは、X方向に延びるように半導体基板2上に形成されている。第2振動子3Bは、Y方向に延びるように半導体基板2上に形成されている。即ち、第1振動子3A及び第2振動子3Bは、互いに直交する方向に延びるように形成されている。これにより、第1振動子3A及び第2振動子3Bは、それぞれ直交する方向の角速度を検出する。具体的には、振動子3Aは、X軸周りの角速度を検出し、振動子3Bは、Y軸周りの角速度を検出する。振動子3A、3Bは、第1の実施形態の振動子3と同様の構成である。
第1制御回路4Aは、第1振動子3Aを制御してX軸周りの角速度を検出する。第2制御回路4Bは、第2振動子3Bを制御してY軸周りの角速度を検出する。制御回路4A、4Bは、半導体基板2上にモノシリックに形成されている。制御回路4A、4Bは、第1の実施形態の制御回路4と同様の構成である。
上述したように図8に示した角速度検出装置1Aでは、2つの振動子3A、3Bを備えることによって、異なる2つの方向を回転軸とする角速度を検出できる。フォトリソグラフィ技術やドライエッチング等の精度が高い半導体製造技術を用いて振動子3A、3Bを半導体基板2上に形成することにより、振動子3A、3Bの位置合わせの精度が向上する。
また、2つの振動子3A、3Bを同時に形成できるため、容易に2軸の角速度検出装置1Aを製造できる。更に、2つの制御回路4A、4Bを同時に形成できるため、容易に2軸の角速度検出装置1Aを製造できる。
以上の説明では、2つの振動子を備えた角速度検出装置を例として上げたが、3つ以上の振動子を備えた角速度検出装置に本発明を適用してもよい。
(第3の実施形態)
第1及び第2の実施形態に示したように、半導体基板2上に圧電材料を薄膜で形成することにより、圧電材料の加工精度を向上できる。しかしながら、振動子3の小型化、薄膜化が進みにつれ、振動子3の形状の対称性が角速度検出装置1の性能に影響を与えるようになる。例えば、コリオリ力により生じる振動の方向(検出方向)で振動子の形状が非対称であると、角速度印加前に検出方向に振動が発生する。この振動を「不正振動」という。つまり、小型化することによって振動子の出力が微小になり、特に検出方向の振動子の非対称性によって生じる不正振動によって、コリオリ力による微小な変化を正確に検出できない。
以下に説明するように、第3の実施形態に係る角速度検出装置は、振動子の形状の非対称性に起因する不正振動を抑制できる。本発明の第3の実施形態に係る角速度検出装置は、図9、10に示すように、同一方向に延伸する第1の梁型電極141、第2の梁型電極142及び第3の梁型電極143を有する振動子3を備える。図10は、図9のX−X方向に沿った断面図である。
図9〜図10に示した振動子3の製造方法は、半導体基板2上に、下部保護膜11、下部電極12、圧電体膜13、上部電極膜及びマスク材をこの順で積層するステップと、ドライエッチングによって圧電体膜13が膜厚方向にすべてエッチングされない間隔に、第1の梁型電極141と第2の梁型電極142との間隔d12及び第1の梁型電極141と第3の梁型電極143との間隔d13が設定された電極パターンで、マスク材をパターニングするステップと、パターニングされたマスク材をマスクにした1回のドライエッチングによって、振動子3の外側の上部電極膜、圧電体膜13、下部電極12及び下部保護膜11と、第1の梁型電極141と第2の梁型電極142間及び第1の梁型電極141と第3の梁型電極143間の上部電極膜とを同時にエッチングするステップとを含む。
上部電極膜を電源パターンに従ってドライエッチングすることにより、第1の梁型電極141、第2の梁型電極142及び第3の梁型電極143を含む電極領域14Aが形成される。電極領域14Aは、第1の梁型電極141を挟んで第2の梁型電極142の外側から第3の梁型電極143の外側までの領域を含む。ここで、第1の梁型電極141と対面する側を第2の梁型電極142及び第3の梁型電極143の内側とし、この内側と対向する側を外側とする。電極領域14Aの外側の下部保護膜11、下部電極12、圧電体膜13及び上部電極膜を1回のドライエッチングで連続的にエッチングすることにより、下部保護膜11、下部電極12及び圧電体膜13の端面は、第2の梁型電極142及び第3の梁型電極143の外側の端面と一致して形成される。
また、ドライエッチングによって圧電体膜13が膜厚方向にすべてエッチングされない間隔に間隔d12及び間隔d13が設定されているため、第1の梁型電極141と第2の梁型電極142との間、及び第1の梁型電極141と第3の梁型電極143との間では、上部電極膜のみが完全エッチングされ、圧電体膜13は残る。ドライエッチングによって圧電体膜13が膜厚方向にすべてエッチングされない間隔の詳細については後述する。
1回のドライエッチングによって第1の梁型電極141、第2の梁型電極142及び第3の梁型電極143が形成されるため、複数のエッチング用マスクを使用して電極領域14Aを形成する場合のようなマスクパターンの位置合わせズレが生じない。したがって、振動子3の形状の非対称性が発生せず、設計通りに第2の梁型電極142の幅W2と第3の梁型電極143の幅W3を同一に、且つ間隔d12と間隔d13を同一に形成できる。
図11に、図9のXI−XI方向に沿った断面を示す。図11に示すように、本発明の第3の実施形態に係る角速度検出装置の振動子3は、下部保護膜11の下方の半導体基板2が除去され、空洞7が形成される。つまり、振動子3は、第1の梁型電極141、第2の梁型電極142、及び第3の梁型電極143のそれぞれの一端が支持された片持ち梁の振動子である。空洞7の高さ、即ち下部保護膜11の下面と半導体基板2の上面との距離は、例えば50μm程度である。
図9〜図11に示す角速度検出装置は、振動子3の駆動用電極を所定の周波数で一定の方向(駆動方向)に振動(駆動振動)させておき、角速度の加わることによって発生するコリオリ力により駆動振動と垂直方向(検出方向)に駆動用電極に生じる振動を検出用電極が検出することによって、角速度を算出する角速度検出装置である。
例えば、駆動用電極として第1の梁型電極141を縦方向に振動させた状態で、コリオリ力により第1の梁型電極141に生じる横方向の変動を検出用電極である第2の梁型電極142及び第3の梁型電極143によって検出する。或いは、駆動用電極として第2の梁型電極142及び第3の梁型電極143を横方向に振動させた状態で、コリオリ力により第2の梁型電極142及び第3の梁型電極143に生じる縦方向の変動を検出用電極である第1の梁型電極141によって検出する。具体的には、駆動用電極に印加された電圧に応じて圧電体膜13が変動し、駆動用電極が駆動方向に振動する。そして、コリオリ力により駆動用電極に検出方向の変動が生じた場合に、この変動が圧電体膜13によって電圧に変換され、変換された電圧を検出用電極が検出信号として出力する。
図12に、第1の梁型電極141を縦方向(第1の梁型電極141の積層方向)に振動させ、コリオリ力による第1の梁型電極141の横方向(積層方向に対して垂直方向)の変動を第2の梁型電極142及び第3の梁型電極143によって検出する角速度検出装置の回路図の例を示す。図12に示した制御回路4は、振動子3の駆動用電極(第1の梁型電極141)を所定の駆動振動周波数で振動させ、コリオリ力により駆動用電極に生じた変動を検出用電極(第2の梁型電極142及び第3の梁型電極143)により電圧として取り出す。制御回路4は、駆動回路31、検出回路32及び検波回路33を備える。
駆動回路31は、第1の梁型電極141を縦方向に振動させる回路である。具体的には、駆動回路31から第1の梁型電極141に、第1の梁型電極141を縦方向に振動させる駆動信号が送信される。
検出回路32は、第1の梁型電極141の変動を検出する回路である。具体的には、第1の梁型電極141の振動に応じて第2の梁型電極142及び第3の梁型電極143が電圧として生成する検出振動信号を受信する。
検波回路33は、検出回路32から送信される検出振動信号を、駆動回路31から送信される駆動振動周波数で同期検波することにより、角速度信号を出力する。角速度信号は、出力端子OUTから制御回路4の外部に出力される。
半導体基板2上に振動子3と制御回路4を形成して1チップ化することにより、角速度検出装置の小型化及び薄膜化を実現できる。
以下に、ドライエッチングによって圧電体膜13が膜厚方向にすべてエッチングされない間隔に第1の梁型電極141と第2の梁型電極142との間隔d12、及び第1の梁型電極141と第3の梁型電極143との間隔d13を設定する方法の例を、図13及び図14を参照して説明する。図13に示したエッチング量dEは、マスク材16の間隔を電極間隔dとした場合に、マスク材16をマスクにして上部電極14をドライエッチングした後に、圧電体膜13がドライエッチングによってエッチングされる量である。ここで、圧電体膜13は膜厚Wpが400nmのチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)である。
図14は、横軸を電極間隔d、縦軸をエッチング量dEとしたグラフである。図14に示すように、電極間隔dが広くなるほど圧電体膜13のエッチング量dEは大きくなる。一方、電極間隔dが狭くなるほど圧電体膜13のエッチング量dEは小さくなり、圧電体膜13の途中でエッチングは停止する。図14に示すように、電極間隔dが8μm以上の場合にエッチング量dEは400nm以上になり、圧電体膜13は上面から底面まで膜厚方向にすべてエッチングされる。したがって、電極間隔dは、ドライエッチングによって第1の梁型電極141、第2の梁型電極142及び第3の梁型電極143の各電極間が分離され、且つ各電極間に圧電素子として機能する程度の膜厚で圧電体膜13が残るように、圧電体膜13の膜厚や材料等を考慮して設定される。例えば、圧電体膜13が膜厚400nmのPZT膜である場合、間隔d12及び間隔d13は、0.3〜0.5μm程度であることが好ましく、より好ましくは0.4μmである。
次に、マスク材16について説明する。マスク材16は、PZT膜等の圧電体膜13に対して、フォトレジスト膜よりエッチングの選択比が高い材料が好ましい。具体的には、酸化インジウム錫(ITO)膜やアルミナ(Al23)膜等が採用可能である。アルミナは成膜レートが低いため、ITOがより好ましい。図15に、ITO、PZT及び酸化シリコン(SiO2)のドライエッチングでのエッチレートを示す。ドライエッチング条件は、フッ素系及びアルゴン(Ar)ガスを使用した場合である。
以下に、図16〜図24を用いて、本発明の第3の実施形態に係る角速度検出装置の製造方法を説明する。なお、以下に述べる角速度検出装置の製造方法は一例であり、この変形例を含めて、これ以外の種々の製造方法により実現可能であることは勿論である。
(イ)先ず、例えばシリコン基板等の半導体基板2上に、下部保護膜11、下部電極12、圧電体膜13、上部電極膜140及びマスク材16をこの順で積層して、図16に示す構造断面を得る。下部保護膜11には、例えばSiO2膜が採用可能である。下部電極12には、スパッタ法等により形成される膜厚200nm程度の白金(Pt)等が採用可能である。圧電体膜13には、膜厚1μm程度のPZT膜が採用可能である。PZT膜は、ゾルゲル法等により形成される。上部電極膜140には、スパッタ法等により形成される膜厚200nm程度の酸化イリジウム(IrO2)/イリジウム(Ir)の積層膜等が採用可能である。マスク材16には、ITO等が採用可能である。
(ロ)次に、フォトレジスト膜17をマスク材16上に塗布し、図17に示すように、フォトリソグラフィ技術により所望の電源パターンにフォトレジスト膜17をパターニングする。例えば、図9に示した幅W1の第1の梁型電極141、幅W2の第2の梁型電極142、及び幅W3の第3の梁型電極143が、間隔d12及び間隔d13で形成される電源パターンを形成する。このとき、ドライエッチングによって圧電体膜13が膜厚方向にすべてエッチングされない間隔に間隔d12及び間隔d13が設定される。
(ハ)次に、フォトレジスト膜17をマスクにして、マスク材16をドライエッチングにより選択的に除去する。例えばマスク材16にITO膜を採用した場合、フッ素系及びArガスを使用して、マスク材16をエッチングする。その後フォトレジスト膜17を除去し、図18に示す構造断面が得られる。
(ニ)マスク材16をマスクにして、第2の梁型電極142及び第3の梁型電極143の外側、即ち電極領域14Aの外側の上部電極膜140、圧電体膜13、下部電極12及び下部保護膜11をエッチングする。同時に、第1の梁型電極141と第2の梁型電極142間の上部電極膜140、及び第1の梁型電極141と第3の梁型電極143間の上部電極膜140をエッチングする。その結果、図19に示すように、上部電極膜140が第1の梁型電極141、第2の梁型電極142及び第3の梁型電極143に分離される。上部電極膜140にIrO2/Irの積層膜を採用した場合は、上部電極膜140は塩素(Cl2)ガス等のハロゲン系ガスとArガスによりエッチングされる。圧電体膜13にPZT膜を採用した場合には、圧電体膜13は、フッ素系ガスとArガスによりエッチングされる。このとき、間隔d12及び間隔d13が、圧電体膜13がすべてエッチングされる間隔より狭いため、第1の梁型電極141と第2の梁型電極142間、及び第1の梁型電極141と第3の梁型電極143間に圧電体膜13が残る。下部電極12にPt膜を採用した場合は、下部電極12はハロゲン系ガスとArガスによりエッチングされる。下部保護膜11にSiO2膜を採用した場合は、下部保護膜11はフッ素系ガスによりエッチングされる。
(ホ)スパッタ法等により上部保護膜15を振動子3の全面に形成する。上部保護膜15には、SiO2膜等が採用可能である。このとき、図20に示すように、第1の梁型電極141と第2の梁型電極142間、及び第1の梁型電極141と第3の梁型電極143間は上部保護膜15で埋め込まれ、第1の梁型電極141、第2の梁型電極142及び第3の梁型電極143の側面に上部保護膜15が形成される。また、圧電体膜13及び下部電極12の側面にも上部保護膜15が形成される。
(ヘ)半導体基板2の裏面をウェットエッチングにより選択的にエッチングし、図21に示すように、振動子3の下に空洞7を形成する。このとき、圧電体膜13の側面に上部保護膜15が形成されているため、ウェットエッチングによる圧電体膜13のエッチングが抑制される。
(ト)上部保護膜15を全面エッチバックして、図22に示すように、マスク材16の上面を露出させる。同時に半導体基板2の上面も露出する。
半導体基板2の裏面を選択的にエッチングして空洞7を形成する方法の他の例を以下に説明する。
(イ)図20に示した構造断面が得られた後、上部保護膜15を全面エッチバックして、図23に示すように、マスク材16の上面及び半導体基板2の上面を露出させる。
(ロ)図24に示すように、半導体基板2の一部をフッ素系ガスにより等方性ドライエッチングすることにより、振動子3の下に空洞7を形成する。
上記の製造方法の例で製造される角速度検出装置では、第1の梁型電極141、第2の梁型電極142及び第3の梁型電極143の上部にマスク材16が配置された構造である。マスク材16を除去して、図9〜図11に示した構造にしてもよい。
以上に説明したように、本発明の第3の実施形態に係る角速度検出装置の製造方法によれば、ドライエッチングによって圧電体膜13が膜厚方向にすべてエッチングされない間隔に間隔d12及び間隔d13を設定することにより、1回のドライエッチングで第1の梁型電極141、第2の梁型電極142及び第3の梁型電極143が形成される。
一方、振動子3を構成する各膜をそれぞれエッチングする場合には、各層のエッチング用のマスクパターンを用意し、マスクパターンの位置合わせを行いながら、第1の梁型電極141、第2の梁型電極142及び第3の梁型電極143が形成される。例えば振動子3の厚さが100μm以上あるような素子サイズの大きな角速度検出装置の場合には、振動子の形状に0.1μm程度のわずかな非対称性があっても角速度を検出する精度に問題がない。しかし、振動子3の厚さが10μm程度の角速度検出装置の場合には、振動子3の出力が微小になり、マスクパターンの位置合わせズレ等に起因する振動子3の形状の0.1μm程度のわずかな非対称性によって不正振動が生じ、角速度の検出精度が低下する。
例えば、図9に示した振動子3が、第1の梁型電極141を縦方向(駆動方向)に振動させ、コリオリ力による第1の梁型電極141の横方向(検出方向)の変動を第2の梁型電極142及び第3の梁型電極143によって検出する場合を考える。ここで、下部保護膜11、下部電極12、圧電体膜13及び上部電極14がそれぞれ異なるエッチング用マスクによって形成される場合、各マスクパターンの位置合わせが必要になる。このとき、マスクパターンの位置合わせズレによって、第2の梁型電極142の端面と下部保護膜11の端面との横方向の距離が0.9μmであり、且つ第3の梁型電極143の端面と下部保護膜11の端面との横方向の距離が1.0μmであると、コリオリ力により生じる振動の方向(検出方向)に、角速度印加前に不正振動が発生する。また、第1の梁型電極141の中心から下部保護膜11の端面までの距離が、下部保護膜11の左右の端面で0.1μm程度異なる場合にも、不正振動が発生する。つまり、振動子3の形状に0.1μm程度のわずかな非対称性がある場合に、不正振動が生じてコリオリ力による微小な変化を正確に検出できない。
しかし、図16〜図24を用いて上記に説明したように、本発明の第3の実施形態に係る角速度検出装置の製造方法では、振動子3の電極領域14Aの形成においてフォトリソグラフィ技術によってパターンが形成されるのは1回であり、複数のエッチング用マスクを使用する場合のようなマスクパターンの位置合わせズレが生じない。そのため、振動子3の形状の非対称性が発生せず、設計通りに第2の梁型電極142の幅W2と第3の梁型電極143の幅W3が同じで、且つ間隔d12と間隔d13を同じに形成できる。つまり、振動子3は対称に形成され、振動子3の形状の非対称性に起因する不正振動を抑制できる。その結果、コリオリ力による微小な変化が正確に検出され、角速度を高精度に検出することができる。
(その他の実施形態)
上記のように、本発明は第1乃至第3の実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
既に述べた第1乃至第3の実施形態の説明においては、振動子3が片持ち梁構造の振動子である場合を示したが、駆動用電極及び検出用電極が中央で支持された両持ち梁構造の振動子であってもよい。また、電極数が3である例を示したが、電極数が3に限定されないことは勿論である。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
産業上の利用の可能性
本発明の角速度検出装置は、角速度検出装置を製造する製造業を含む電子機器産業に利用可能である。

Claims (8)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板上に形成され、その内部に圧電体膜を含む振動子と、
    前記半導体基板上に形成され、前記振動子を制御する制御回路と
    を備え
    前記振動子上に駆動電極と検出電極とが形成され、前記検出電極は、前記駆動電極と所定の間隔で形成され、
    前記駆動電極と前記検出電極との間の前記圧電体膜上に形成された凹部に、絶縁体からなる保護膜が埋設されていることを特徴とする角速度検出装置。
  2. 前記振動子が梁型であることを特徴とする請求項1に記載の角速度検出装置。
  3. 前記所定の間隔が0.3乃至0.5μmであることを特徴とする請求項1に記載の角速度検出装置。
  4. 前記制御回路が、
    前記駆動電極に、前記振動子を所定の方向に振動させる信号を出力する駆動回路と、
    前記検出電極から出力される前記振動子の角速度に基づく信号から検出信号を検出する検出回路と、
    前記検出信号を検波して出力信号を出力する検波回路と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の角速度検出装置。
  5. 前記振動子の圧電体膜の側面が絶縁体からなる保護膜で覆われていることを特徴とする請求項1に記載の角速度検出装置。
  6. 前記振動子は上面または下面が絶縁体からなる保護膜で覆われていることを特徴とする請求項5に記載の角速度検出装置。
  7. 前記制御回路は、絶縁膜からなる保護膜で覆われ、
    前記振動子を覆う保護膜の少なくとも一部は、前記制御回路を覆う保護膜と連続して形成されることを特徴とする請求項6に記載の角速度検出装置。
  8. 前記圧電体膜が、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)膜であることを特徴とする請求項1に記載の角速度検出装置。
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