JP2013172523A - 振動発電素子およびそれを用いた振動発電装置 - Google Patents

振動発電素子およびそれを用いた振動発電装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013172523A
JP2013172523A JP2012034211A JP2012034211A JP2013172523A JP 2013172523 A JP2013172523 A JP 2013172523A JP 2012034211 A JP2012034211 A JP 2012034211A JP 2012034211 A JP2012034211 A JP 2012034211A JP 2013172523 A JP2013172523 A JP 2013172523A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power generation
vibration power
electrode
electret
generation element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012034211A
Other languages
English (en)
Inventor
Norihiro Yamauchi
規裕 山内
Junya Ogawa
純矢 小川
Koji Goto
浩嗣 後藤
Koichi Aizawa
浩一 相澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2012034211A priority Critical patent/JP2013172523A/ja
Publication of JP2013172523A publication Critical patent/JP2013172523A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

【課題】発電効率がより高い振動発電素子およびそれを用いた振動発電装置を提供する。
【解決手段】支持部1aと支持部1aに一端が揺動自在に支持されたカンチレバー部1bとを備えたベース基板1と、カンチレバー部1bの揺動に応じて発電する発電部2とを有する振動発電素子10である。発電部2は、圧電変換部2aと、静電発電部2bとを有している。圧電変換部2aは、ベース基板1の一表面1aa側におけるカンチレバー部1bに重なる部位に配される第1電極3a1、圧電体層3a3、第2電極3a2を備えている。静電発電部2bは、カンチレバー部1bの一端に対して反対の他端側における先端部1caと空間1eを介して対向する対向部位1dとの一方に静電場を発生するエレクトレット部4b1を設け、他方に静電場によって誘導電荷が生じる対向電極4b2を設けている。
【選択図】図1

Description

本発明は、振動エネルギを電気エネルギに変換する振動発電素子およびそれを用いた振動発電装置に関する。
近年、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)デバイスの一種などとして、車の振動や人の動きによる振動など任意の振動に起因した振動エネルギを電気エネルギに変換する振動発電素子が各所で研究開発されている。
この種の振動発電素子として、図14に示す、支持部121およびカンチレバー部122を有するカンチレバー形成基板120と、カンチレバー部122に形成された圧電変換部124とを備えた発電デバイスが知られている(たとえば、特許文献1)。
特許文献1に示す発電デバイスでは、圧電変換部124が下部電極124aと圧電層124bと上部電極124cとで構成されている。また、発電デバイスは、カンチレバー形成基板120におけるカンチレバー部122の先端部にカンチレバー部122の変位量を大きくするための錘部123が設けられている。発電デバイスは、カンチレバー部122の揺動に応じて圧電変換部124が交流電圧を発生する。
なお、圧電変換部124では、下部電極124aが接続配線126aを介して下部電極用パッド127aと電気的に接続している。また、圧電変換部124は、上部電極124cが接続配線126cを介して上部電極用パッド127cと電気的に接続している。発電デバイスは、上部電極124cと圧電体層124bとの接するエリアを規定し且つ上部電極124cと下部電極124aとの短絡を防止する絶縁層125を備えている。さらに、発電デバイスは、カンチレバー形成基板120の一表面側および他表面側それぞれに絶縁膜129a,129bを備えている。
発電デバイスは、振動によりカンチレバー部122が揺動することで、圧電変換部124が圧電変換部124の厚み方向と直交する方向に分極され、発電した電力を下部電極用パッド127aおよび上部電極用パッド127cから出力することができる。
特開2011−91319号公報
ところで、上述の発電デバイスでは、カンチレバー部122の揺動により圧電層124bが応力を受け発電する。発電デバイスは、カンチレバー部122の揺動に伴う応力の大きさに比例して発電出力が増大する傾向にある。そのため、発電デバイスである振動発電素子は、応力が小さい状態では発電出力が小さい傾向にある。
振動発電素子は、より出力の高いものが求められており、カンチレバー部の揺動に伴う発電効率が上述の構成だけでは十分ではなく、更なる改良が求められている。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、発電効率がより高い振動発電素子およびそれを用いた振動発電装置を提供することにある。
本発明の振動発電素子は、支持部と該支持部に一端が揺動自在に支持されたカンチレバー部とを備えたベース基板と、上記カンチレバー部の揺動に応じて発電する発電部とを有する振動発電素子であって、上記発電部は、圧電変換部と、静電発電部とを有し、上記圧電変換部は、上記ベース基板の一表面側における上記カンチレバー部に重なる部位に配され上記カンチレバー部側の第1電極と該第1電極における上記カンチレバー部側とは反対側に設けられる圧電体層と該圧電体層における上記第1電極側とは反対側に設けられる第2電極とを備えており、上記静電発電部は、上記カンチレバー部の上記一端に対して反対の他端側における先端部と該先端部に空間を介して対向する対向部位との一方に静電場を発生するエレクトレット部を設け、他方に静電場によって誘導電荷が生じる対向電極を設けていることを特徴とする。
この振動発電素子において、上記静電発電部は、平面視において、上記エレクトレット部と上記対向電極とがそれぞれ櫛歯形状であることが好ましい。
この振動発電素子において、上記静電発電部は、上記エレクトレット部および上記対向電極が互いの対向面に上記一表面に平行で且つ上記ベース基板の厚み方向に離間する複数個の筋状の金属部を備えており、上記エレクトレット部は、該エレクトレット部における上記金属部の上記対向電極側にエレクトレットを有することが好ましい。
この振動発電素子において、上記静電発電部は、上記エレクトレット部が上記先端部に設けられたエレクトレットと該エレクトレットを覆い上記一表面に平行で且つ上記ベース基板の厚み方向に離間する複数個の筋状の第1金属部とを備え、隣接する上記第1金属部と上記第1金属部との間で上記エレクトレットが露出しており、上記対向電極が互いに極性の異なる一対の電極を備え、該一対の電極の一方が上記一表面に平行で且つ上記ベース基板の厚み方向に離間する複数個の筋状の第2金属部を備えており、上記一対の電極の他方が上記一表面に平行で且つ上記ベース基板の厚み方向に離間する複数個の筋状の第3金属部を隣接する上記第2金属部と上記第2金属部との間に備えていることが好ましい。
本発明の振動発電装置は、上記振動発電素子と、該振動発電素子の上記圧電変換部からの交流電流を整流する第1整流回路部と、上記振動発電素子の上記静電発電部からの交流電流を整流する第2整流回路部と、上記第1整流回路部および上記第2整流回路部と電気的に接続して電力を蓄電する蓄電素子とを備えたことを特徴とする。
本発明の振動発電素子では、発電効率を、より高くすることが可能になるという効果がある。
本発明の振動発電装置では、発電効率を、より高くすることが可能になるという効果がある。
実施形態1の振動発電素子を示し、(a)は概略平面図、(b)は(a)のX−X概略断面図、(c)は要部の斜視断面図である。 実施形態1の振動発電素子の発電原理を説明する説明図である。 実施形態1の振動発電素子の製造方法を説明する主要工程図である。 実施形態1の振動発電素子の製造方法を説明する主要工程図である。 実施形態1の振動発電素子の製造方法を説明する主要工程図である。 実施形態1の振動発電素子の製造方法を説明する主要工程図である。 実施形態1の振動発電素子の製造方法を説明する主要工程図である。 実施形態1の振動発電素子の製造方法を説明する主要工程図である。 実施形態1の別の振動発電素子を示し、(a)は概略平面図、(b)は(a)のX−X概略断面図である。 実施形態2の振動発電素子を示し、(a)は概略平面図、(b)は(a)のX−X概略断面図、(c)は要部の斜視図である。 実施形態2の振動発電素子の発電原理を説明する説明図である。 実施形態2の振動発電素子の製造方法を説明する主要工程図である。 実施形態3の振動発電装置を示し、(a)は平面説明図、(b)は(a)のX−X断面説明図である。 従来の発電デバイスを示し、(a)は概略平面図、(b)は(a)のA−A’概略断面図である。
(実施形態1)
以下、本実施形態の振動発電素子10について図1および図2を用いて説明する。
本実施形態の振動発電素子10は、図1に示すように、支持部1aと支持部1aに一端が揺動自在に支持されたカンチレバー部1bとを備えたベース基板1と、カンチレバー部1bの揺動に応じて発電する発電部2とを有している。発電部2は、圧電変換部2aと、静電発電部2bとを有している。圧電変換部2aは、ベース基板1の一表面1aa側におけるカンチレバー部1bに重なる部位に配されている。圧電変換部2aは、カンチレバー部1b側の第1電極3a1と第1電極3a1におけるカンチレバー部1b側とは反対側に設けられる圧電体層3a3と圧電体層3a3における第1電極3a1側とは反対側に設けられる第2電極3a2とを備えている。
また、静電発電部2bは、カンチレバー部1bの上記一端に対して反対の他端側における先端部1caと先端部1caに空間1eを介して対向する対向部位1dとの一方にエレクトレット部4b1を設け、他方に対向電極4b2を設けている。ここで、エレクトレット部4b1は、静電場を発生するものである。また、対向電極4b2は、エレクトレット部4b1の静電場により、誘導電荷を生じさせることが可能なものである。
これにより本実施形態の振動発電素子10は、発電部2として、圧電変換部2aを備えただけの振動発電素子と比較して、発電効率をより高くすることが可能となる。
以下、本実施形態の振動発電素子10の各構成について、より詳細に説明する。
ベース基板1は、単結晶シリコン基板12bと、単結晶のシリコン層(活性層)12dとの間にシリコン酸化膜からなる埋込酸化膜12cを挟んだ構造のSOI(Silicon on Insulator)基板を利用することができる。なお、ベース基板1となるSOI基板としては、シリコン層12dの表面が(100)面のものを用いている。
また、本実施形態の振動発電素子10では、ベース基板1として、SOI基板を用いているので、後述する製造時において、SOI基板の埋込酸化膜12cをカンチレバー部1bの形成時におけるエッチングストッパ層として利用することができる。これにより、振動発電素子10は、カンチレバー部1bの厚さの高精度化を図れるとともに、信頼性の向上および低コスト化を図ることが可能となる。なお、ベース基板1は、SOI基板に限らず、たとえば、単結晶のシリコン基板などを用いてもよい。ベース基板1は、一表面1aa側にシリコン酸化膜からなる絶縁膜12eを形成している。
本実施形態の振動発電素子10は、ベース基板1の一表面1aa側において、第1電極3a1と第1接続配線7aを介して電気的に接続された第1パッド電極8aを支持部1aに備えている。また、振動発電素子10は、ベース基板1の一表面1aa側において、第2電極3a2と第2接続配線7bを介して電気的に接続された第2パッド電極8bを支持部1aに備えている。
本実施形態の振動発電素子10では、ベース基板1が、平面視において、矩形枠状の支持部1aと、支持部1aに囲まれ上記一端が支持部1aに揺動自在に支持されたカンチレバー部1bと、カンチレバー部1bの上記他端側の錘部1cとを備えている。言い換えれば、ベース基板1は、上記一端が支持部1aに支持されたカンチレバー部1bおよびカンチレバー部1bの上記他端側に設けられた錘部1cが、空間1eを介して、支持部1aを構成するフレームの内側に囲まれる構成としている。対向部位1dは、支持部1aを構成するフレームを利用して形成している。
発電部2は、圧電変換部2aと静電発電部2bとを有している。圧電変換部2aは、圧電体層3a3の平面サイズが、第1電極3a1よりも小さくなるように設計している。また、圧電変換部2aは、圧電体層3a3と接触する第2電極3a2の平面サイズが圧電体層3a3よりも小さくなるように設計している。ここで、圧電変換部2aは、平面視において、第1電極3a1における外周縁の内側に圧電体層3a3が位置し、圧電体層3a3における外周縁の内側に圧電体層3a3と接する第2電極3a2を配置している。また、圧電変換部2aは、第1電極3a1側と第2電極3a2側との短絡を防止する絶縁層3a4が第1電極3a1および圧電体層3a3それぞれの周部を覆う形で形成されている。絶縁層3a4は、平面視において、ベース基板1の一表面1aa側で圧電体層3a3と第2電極3a2との接するエリアをそれぞれ規定している。すなわち、絶縁層3a4の平面視形状は、圧電体層3a3の周部に沿った枠状となっている。これにより、絶縁層3a4は、第2電極3a2と電気的に接続された第2接続配線7bと第1電極3a1との短絡を防止することができる。
なお、絶縁層3a4は、シリコン酸化膜により構成しているが、シリコン酸化膜に限らず、シリコン窒化膜により構成してもよいし、単層膜だけでなく多層膜の構造としてもよい。また、絶縁層3a4は、電気絶縁性の樹脂により形成させてもよい。振動発電素子10は、カンチレバー部1bの一表面1aa側に形成される絶縁層3a4を、シリコン酸化膜もしくはシリコン窒化膜により形成することで、電気絶縁性の樹脂により絶縁層3a4を形成させる場合と比較して絶縁性および耐熱性をより向上させることができる。
また、ベース基板1は、圧電変換部2aとベース基板1とが一表面1aa側の絶縁膜12eにより電気的に絶縁されている。
発電部2を構成する圧電変換部2aは、カンチレバー部1bの揺動によって、応力を受けて発電する。圧電変換部2aでは、応力に起因する電荷の偏りが圧電体層3a3に発生する。そのため、圧電変換部2aは、カンチレバー部1bの歪が大きいほど発電出力が大きくなる傾向にある。
圧電変換部2aは、圧電体層3a3の圧電材料として、変形方向と電界方向とが平行となるd31モードを利用したPZT(Pb(Zr,Ti)O)を用いている。なお、圧電体層3a3は、圧電材料としてPZTに限らず、たとえば、PZT−PMN(:Pb(Mn,Nb)O)、PLZT((Pb,La)(Zr,Ti)O)やSBT(SrBiTa)などを用いてもよい。
また、本実施形態の振動発電素子10では、第1電極3a1をPt膜により構成している。また、第2電極3a2は、Ti膜とAu膜との積層膜により構成している。振動発電素子10の第1電極3a1および第2電極3a2は、これらの材料や層構造を特に限定するものではなく、第1電極3a1および第2電極3a2それぞれを単層構造としてもよいし多層構造としてもよい。第1電極3a1の電極材料としては、たとえば、Au,Al,IrやInなどを採用してもよく、第2電極3a2の材料としては、たとえば、Mo,AlやPtなどを採用してもよい。
本実施形態の振動発電素子10では、平面視において、第1電極3a1の外周縁の内側に圧電体層3a3が位置している。そのため、本実施形態の振動発電素子10は、第1電極3a1と圧電体層3a3とが略同じ平面サイズである場合に比べて、第2接続配線7bの下地となる部分の段差を低減できる。これにより、振動発電装置30は、カンチレバー部1bの揺動に伴い圧電変換部2aの第2接続配線7aに断線が生ずる恐れを低減させて、信頼性を高めることも可能となる。
また、振動発電素子10は、第1電極3a1と、第2電極3a2との短絡を防止する絶縁層3a4が、ベース基板1の一表面1aa側において支持部1a上まで延設されていてもよい。振動発電素子10は、第2電極3a2と第2電極3a2に電気的に接続される第2パッド電極8bとの間の第2接続配線7bの全ての部位を絶縁層3a4上に形成し、第2パッド電極8bを絶縁層3a4の平坦な部位上に形成してもよい(図示していない)。これにより、振動発電素子10は、第2接続配線7bの下地となる部分の段差を低減でき、圧電体層3a3の膜厚を大きくしながらも第2電極3a2と第2パッド電極8bとを電気的に接続する第2接続配線7bの断線の可能性をより低減することができる。
発電部2を構成する静電発電部2bは、カンチレバー部1bの上記他端側の錘部1cにおける先端部1caに、対向電極4b2を構成する金属膜4b2aを備えている。金属膜4b2aは、錘部1cにおける先端部1caの絶縁膜12hに設けられている。また、静電発電部2bは、錘部1cにおける先端部1caと空間1eを介して対向する枠状の支持部1aの内側にエレクトレット部4b1を備えている。エレクトレット部4b1は、支持部1aを構成するフレームを対向部位1dとして、対向部位1dの絶縁膜12iに設けられている。
静電発電部2bは、エレクトレット部4b1および対向電極4b2が互いの対向面に一表面1aaに平行で且つベース基板1の厚み方向に沿って離間する複数個の筋状の金属部4b2b,4b1bを備えている。静電発電部2bは、エレクトレット部4b1における複数個の金属部4b1bの対向電極4b2側に筋状のエレクトレット4b1cを有している。ここで、エレクトレット4b1cは、半永久的な電荷を持つ絶縁体から構成しており、静電場を発生する。また、対向電極4b2は、金属材料(たとえば、Au、CuやAlなど)からなる導体を用いている。なお、エレクトレット4b1cは、高分子材料などの誘電体(たとえば、ポリテトラフルオロエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂やポリエステル樹脂など)を、図示していない外部電極から放電処理などすることで帯電させて形成することができる。
本実施形態の振動発電素子10では、図1(c)に示すように、静電発電部2bの対向電極4b2が、金属膜4b2aに複数個の筋状の金属部4b2bを備えた構造としている。静電発電部2bは、図示していないがエレクトレット部4b1も対向電極4b2と同様に、金属膜4b1aに、エレクトレット4b1cを有する筋状の金属部4b1bを備えた構造としている。エレクトレット部4b1や対向電極4b2は、筋状の金属部4b1bや筋状のエレクトレット4b1cを備えた構造だけに限らず、対向電極4b2とエレクトレット部4b1との相対的な位置の変化により発電できれば、種々の形状をとることができる。
以下、静電発電部2bにおける発電原理を図2を用いてより詳細に説明する。
本実施形態の振動発電素子10の静電発電部2bでは、図2(a)に示すように、カンチレバー部1bの揺動のない静止状態において、エレクトレット部4b1が負の電荷を持ちエレクトレット部4b1が負に帯電している。また、静電発電部2bは、カンチレバー部1bの揺動のない静止状態において、エレクトレット部4b1の静電場により、対向電極4b2が正電荷を持ち対向電極4b2が正に帯電している。すなわち、静電発電部2bは、エレクトレット部4b1により形成される静電場によって対向電極4b2に誘導電荷が生じている。そして、静電発電部2bは、エレクトレット部4b1と対向電極4b2との間に電気を蓄えた状態となっている。
ここで、振動発電素子10は、図2(b)に示すように、カンチレバー部1bに揺動が生ずる動作状態において、静電発電部2bの対向電極4b2とエレクトレット部4b1との位置が相対的に変位する。静電発電部2bは、エレクトレット部4b1とエレクトレット部4b1に投影した対向電極4b2との重なり面積が変化することによる静電誘導により発電することができる。すなわち、振動発電素子10は、カンチレバー部1bの揺動に応じて、エレクトレット部4b1と対向電極4b2との静電誘導を利用して発電させ、外部の負荷Rに電流Iを供給することが可能となる。なお、静電発電部2bは、カンチレバー部1bが揺動する周波数とエレクトレット4b1cの面積とに比例して発電量が変化する傾向にある。そのため、静電発電部2bは、カンチレバー部1bの揺動により、カンチレバー部1bの先端部1caの移動速度が速くカンチレバー部1bの歪が小さい領域ほど発電出力が大きくなる傾向にある。
本実施形態の振動発電素子10は、カンチレバー部1bの揺動に伴い圧電変換部2aおよび静電発電部2bの双方から発電出力を得ることができる。振動発電素子10は、カンチレバー部1bの歪が小さい状態において、圧電変換部2aでの発電出力が比較的に小さくなる傾向にある。振動発電素子10は、カンチレバー部1bの歪が大きい状態において、圧電変換部2aでの発電出力が比較的に大きくなる傾向にある。また、振動発電素子10は、上述したように、カンチレバー部1bの歪が小さい状態において、静電容量の変化が大きく静電発電部2bでの発電出力が比較的に大きくなる傾向にある。振動発電素子10は、カンチレバー部1bの歪が大きい状態において、静電容量の変化が小さく静電発電部2bでの発電出力が比較的に小さくなる傾向にある。したがって、本実施形態の振動発電素子10では、圧電変換部2aと静電発電部2bとがカンチレバー部1bの歪み対し、互いに補完する関係で発電することが可能となり、振動発電素子10全体の発電効率を安定的により向上させることが可能となる。
なお、振動発電素子10は、ベース基板1の一表面1aa側において、対向電極4b2と、対向電極4b2に電気的に接続させる第3パッド電極8cとの間に第3接続配線7cを備えている。同様に、振動発電素子10は、ベース基板1の一表面1aa側において、エレクトレット部4b1と、エレクトレット部4b1に電気的に接続させる第4パッド電極8dとの間に第4接続配線7dを備えている。振動発電素子10は、第4パッド電極8dとエレクトレット部4b1とを電気的に接続させる第4接続配線7dを、支持部1aを構成するフレームの対向部位1dに設けている(図1(a)を参照)。これにより、振動発電素子10は、支持部1aの上記一端側に第1パッド電極8a、第2パッド電極8b、第3パッド電極8c、第4パッド電極8dを並んで配置させることが比較的簡単に行うことができる。
本実施形態の振動発電素子10は、圧電変換部2aで発電した電力を第1パッド電極8aと第2パッド電極8bとを介して外部に出力させることができる。同様に、振動発電素子10は、静電発電部2bで発電した電力を第3パッド電極8cと第4パッド電極8dとを介して外部に出力させることができる。
以下、本実施形態の振動発電素子10の製造方法について図3ないし図8を参照しながら説明する。図3ないし図8の各紙面は、左側に振動発電素子10の平面図を図示し、右側に振動発電素子10の要部の略断面図を図示している。
まず、本実施形態の振動発電素子10の製造方法では、ベース基板1となる上述のSOI基板からなる素子形成基板11の一面側および他面側それぞれにシリコン酸化膜からなる絶縁膜12e,12aを熱酸化法などにより形成する(図3(a)を参照)。これにより、素子形成基板11を用いて形成されるベース基板1では、ベース基板1の一表面1aa側に絶縁膜12eを備え、ベース基板1の他表面1ab側に絶縁膜12aを備えることになる。なお、SOI基板からなる素子形成基板11は、単結晶シリコン基板12bと、単結晶のシリコン層12dとの間にシリコン酸化膜からなる埋込酸化膜12cを挟んだ構造としている。
その後、本実施形態の振動発電素子10の製造方法では、素子形成基板11の一面側の全面に第1電極3a1、第1接続配線7aおよび第1パッド電極8aの基礎となるPt層からなる第1の金属膜24を、たとえば、スパッタ法やCVD法などにより形成する。第1の金属膜24は、Pt膜に限らず、たとえば、Al膜やAl−Si膜でもよい。また、第1の金属膜24は、Au膜に加え、このAu膜と絶縁膜12eとの間に密着性改善用の密着膜としてTi膜を介在させた構成としてもよい。ここで、図示していない密着膜の材料は、Tiに限らず、たとえば、Cr、Nb、Zr、TiNやTaNなどを用いてもよい。続いて、素子形成基板11の一面側の全面に圧電材料(たとえば、PZTなど)からなる圧電体層3a3の基礎となる圧電膜(たとえば、PZT膜など)25を、たとえば、スパッタ法、CVD法、ゾルゲル法や転写法などにより形成する(図3(b)を参照)。
次に、本実施形態の振動発電素子10の製造方法では、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を利用して圧電膜25を所定の形状にパターニングすることで圧電膜25の一部からなる圧電体層3a3を形成する(図3(c)を参照)。なお、本実施形態の振動発電素子10では、第1電極3a1上に圧電体層3a3を形成しているが、圧電体層3a3と第1電極3a1との間に、圧電体層3a3の成膜時の下地となるシード層を介在させることで圧電体層3a3の結晶性を向上させてもよい。シード層の材料としては、たとえば、導電性酸化物材料の一種であるPLT((Pb,La)TiO)、PTO(PbTiO)やSRO(SrRuO)などが挙げられる。
また、所定の形状の圧電体層3a3を転写法で形成することで、圧電膜25をパターニングする工程を省略することもできる。たとえば、予め、図示しない圧電膜形成用基板の一表面上にスパッタ法、CVD法やゾルゲル法などを用いて強誘電体薄膜からなる圧電膜を成膜させておく。次に、圧電膜形成用基板の圧電膜と、素子形成基板11に上述の第1電極3a1の基礎となる第1の金属膜24とを対向配置させた状態で、透光性の圧電膜形成用基板の他表面側からレーザ光を照射させる。レーザ光は、圧電膜形成用基板と、圧電膜との界面で吸収するように照射させる。これにより、圧電膜形成用基板から圧電膜の一部が剥離される。剥離した圧電膜は、素子形成基板11の第1の金属膜24側に転写されて圧電体層3a3とすることができる。レーザ光の照射する領域を制御することで、圧電膜を平面視において後に第1電極3a1となる第1の金属膜24上に第1電極3a1の外形よりも小さい形状に転写することができる。
なお、圧電膜形成用基板は、素子形成基板11よりも圧電体層3a3の基礎となる圧電膜との格子定数差が小さく、格子整合性のよい基板を用いることが好ましい。たとえば、圧電膜の材料としてPZTを用いた場合、圧電膜形成用基板としては、単結晶MgO基板や単結晶STO(SrTiO)基板などを用いることができる。また、圧電膜形成用基板から圧電膜の一部を転写させるレーザ光は、たとえば、KrFエキシマレーザから照射させることができる。さらに、圧電膜形成用基板と、圧電膜との間に、圧電膜の結晶配向を制御するためのPLT、PTOやSROなどのシード層を設けてもよい。シード層は、圧電膜の一部を剥離するに際し、圧電膜の転写時にレーザ光を吸収させて除去される犠牲層として利用することもできる。圧電膜の転写に伴い圧電膜形成用基板の不要な破片が素子形成基板11側に付着した場合は、適宜エッチャントにより除去してもよい。
このような別途に形成させた圧電膜を転写して圧電体層3a3を形成する転写法を用いることにより、振動発電素子10の製造時間を短縮させることが可能となる。すなわち、上述の第1の金属膜24の形成後に圧電体層3a3を成膜して振動発電素子10を製造する方法と比較して、時間のかかる圧電膜の形成工程を第1電極3a1の形成工程と別途に並行して行うことができる。
次に、本実施形態の振動発電素子10の製造方法では、図3(c)に示した圧電体層3a3を形成後、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を利用して、第1の金属膜24を所定の形状にパターニングすることで、第1の金属膜24の一部からなる第1電極3a1、第1接続配線7aおよび第1パッド電極8aを形成する(図4(a)を参照)。第1電極3a1、第1接続配線7aおよび第1パッド電極8aは、同時に形成している。ここで、第1電極3a1、第1接続配線7aおよび第1パッド電極8aは、第1の金属膜24をパターニングすることで、全てを同時に形成するものだけでなく、第1電極3a1のみを形成してもよい。
この場合、第1電極3a1を形成後、第1接続配線7aおよび第1パッド電極8aを別途に形成すればよい。また、第1接続配線7aを形成する工程と、第1パッド電極8aを形成する工程とを別々に設けてもよい。なお、第1の金属膜24のエッチングにあたっては、たとえば、反応性イオンエッチング(RIE)法やイオンミリング法などを適宜に採用することができる。
本実施形態の振動発電素子10の製造方法では、第1電極3a1、第1接続配線7a、および第1パッド電極8aを形成した後、素子形成基板11の一面側に絶縁層3a4を形成する(図4(b)を参照)。絶縁層3a4を形成する工程では、圧電体層3a3が形成された素子形成基板11の一面側にレジストを塗布した後、レジストをフォトリソグラフィ技術によりパターニングする。続いて、素子形成基板11では、CVD法などにより、素子形成基板11の一面側の全面に絶縁層3a4の基礎となる絶縁膜を成膜した後、レジストを剥離するリフトオフ法を利用することで絶縁層3a4を形成している。絶縁層3a4を形成する工程では、リフトオフ法を用いて絶縁層3a4を形成する方法だけに限られず、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を利用してパターニングにより絶縁層3a4を形成してもよい。素子形成基板11の一面側には、絶縁層3a4の形成により、平面視矩形状の開口部3a4aが形成されることになる。
次に、本実施形態の振動発電素子10の製造方法では、第2電極3a2を形成するため、絶縁層3a4の形成を行った素子形成基板11の一面側にレジストを塗布した後、レジストをフォトリソグラフィ技術によりパターニングする。続いて、素子形成基板11では、第2電極3a2の基礎となる金属膜を蒸着して、レジストを剥離するリフトオフ法を行うことにより、第2電極3a2と併せて第2接続配線7bおよび第2パッド電極8bを形成させる(図4(c)を参照)。なお、第2電極3a2は、電子ビーム(EB)蒸着法やスパッタ法やCVD法などの薄膜形成技術、フォトリソグラフィ技術、エッチング技術を利用して形成することにより、第2接続配線7bおよび第2パッド電極8bと同時に形成させてもよい。また、本実施形態の振動発電素子10の製造方法では、第2電極3a2と併せて第2接続配線7bおよび第2パッド電極8bを形成しているが、これに限らず、第2電極3a2と、第2接続配線7bと第2パッド電極8bとを別々に行うようにしてもよい。また、第2接続配線7bは、第2パッド電極8bと別々に形成してもよい。
続いて、本実施形態の振動発電素子10の製造方法は、フォトリソグラフィ技術およびバッファードフッ酸(BHF)を用いたエッチング技術を利用し、素子形成基板11の一面側から支持部1a、カンチレバー部1bおよび錘部1cとなる部位以外の絶縁膜12eを除去する。これにより、素子形成基板11のシリコン層12dを露出させる(図5(a)を参照)。
次に、本実施形態の振動発電素子10の製造方法では、素子形成基板11における一面側の絶縁膜12eを除去した部位のシリコン層12dを、RIE法を用いたエッチングにより除去する。これにより、埋込酸化膜12cを露出させて空間1eの一部となる第1の溝12fを形成する(図5(b)を参照)。
続いて、本実施形態の振動発電素子10の製造方法は、フォトリソグラフィ技術およびBHFなどを用いたエッチング技術を利用し、素子形成基板11の他面側から支持部1a、カンチレバー部1bおよび錘部1cとなる部位以外の絶縁膜12aを除去する。これにより、絶縁膜12aの一部を除去して単結晶シリコン基板12bを露出させる(図5(c)を参照)。
本実施形態の振動発電素子10の製造方法では、絶縁膜12aの一部を除去した後、素子形成基板11の他面側から絶縁膜12aを除去した部位をDeep−RIE法により、埋込酸化膜12cに達する所定深さまで素子形成基板11をエッチングする。これにより、素子形成基板11における他面側の埋込酸化膜12cを露出させて、空間1eの一部となる第2の溝12gなどを形成する(図6(a)を参照)。
続いて、本実施形態の振動発電素子10の製造方法は、埋込酸化膜12cの不要部分をRIE法によるエッチングにより除去し、第1の溝12fと第2の溝12gとを連通させて空間1eを形成させる(図6(b)を参照)。これにより、素子形成基板11では、カンチレバー部1bと併せて錘部1cを形成することができる。本実施形態の振動発電素子10では、カンチレバー部1bの上記他端側に錘部1cを備えた構成としている。振動発電素子10は、カンチレバー部1bの上記他端側の錘部1cが空間1eを介して、支持部1aを構成するフレームに囲まれる構成となる。対向部位1dは、フレームの一部により形成されている。
次に、本実施形態の振動発電素子10の製造方法では、錘部1c側と、空間1eを介して対向する対向部位1d側とのそれぞれに、シリコン酸化膜からなる絶縁膜12h,12iを形成する(図7(a)を参照)。シリコン酸化膜からなる絶縁膜12h,12iは、既に形成した圧電体層3a3などに損傷を与えないように、たとえば、オゾンを用いた低温での熱酸化法などにより形成する。なお、圧電体層3a3は、絶縁膜12h,12iの形成後に、分極処理することが好ましい。
続いて、本実施形態の振動発電素子10の製造方法は、素子形成基板11の一面側または反対の他面側から図示していないピンを備えた冶具などを利用して錘部1cを押圧した状態で、素子形成基板11を冶具に固定させる。これにより素子形成基板11は、カンチレバー部1bが支持部1aに対して撓んだ状態となる。すなわち、素子形成基板11は、カンチレバー部1bの上記他端側の先端部1caと、先端部1caに空間1eを介して対向する支持部1a側とを、ベース基板1の厚み方向において、ピンの押圧方向と反対の方向にずらすことが可能となる。素子形成基板11は、この状態で、たとえば、スパッタ法やEB蒸着法などにより、先端部1caの全面に対向電極4b2を構成するAu層からなる金属膜4b2aを形成する。なお、素子形成基板11は、ピンにより錘部1cを押圧した状態で、先端部1caの全面に金属膜4b2aを形成できない場合、ピンの押圧する方向を素子形成基板11の他面側または一面側に変えた状態で、再び金属膜4b2aの材料が成膜されてもよい。また、素子形成基板11は、金属膜4b2aの形成に先立って、金属膜4b2aを形成させたくない素子形成基板11の部位にマスクを形成させ、金属膜4b2aの形成後にマスクを除去してもよい。
また、素子形成基板11では、金属膜4b2aの形成と同様にして、先端部1caと空間1eを介して対向する支持部1a側の全面に、たとえば、スパッタ法やEB蒸着法などによりAu層からなる金属膜4b1aを形成する。これにより、素子形成基板11は、カンチレバー部1bの上記他端側の先端部1caに金属膜4b1aを形成することができる。また、素子形成基板11には、先端部1caと空間1eを介して対向する支持部1a側に金属膜4b1aを形成することができる(図7(b)を参照)。なお、金属膜4b1aや金属膜4b2aは、Au膜だけに限らず、たとえば、Cu膜やAl膜などを用いてもよい。また、素子形成基板11では、金属膜4b1aや金属膜4b2aは、どちらを先に形成させてもよい。
続いて、本実施形態の振動発電素子10の製造方法は、後に形成する複数個の筋状の金属部4b2bを金属膜4b2aに形成するため、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を利用して筋状の金属部4b2bの形状に対応するレジスト膜13を金属膜4b2a上に形成する。また、素子形成基板11は、エレクトレット4b1cの基礎となる樹脂材料を金属膜4b1a上に塗布してから硬化させ樹脂膜14を形成する(図7(c)を参照)。なお、樹脂膜14は、図示していない高電圧電源と電気的に接続させた電極と対向配置させる。樹脂膜14は、対向配置した電極に電圧を印加することにより、エレクトレット化させることが可能となる。
次に、本実施形態の振動発電素子10の製造方法は、レジスト膜13を介して金属膜4b2aにAuからなる筋状の金属部4b2bを形成する無電解メッキ処理工程を行う。また、素子形成基板11では、フォトリソグラフィ技術およびOプラズマを利用したアッシング技術により、金属膜4b1a上の樹脂膜14をエッチングして筋状のエレクトレット4b1cが形成される。さらに、素子形成基板11では、樹脂膜14が除去された部位の下地となる金属膜を、RIE法を利用してエッチングし筋状の金属部4b1bが形成される(図8(a)を参照)。
続いて、本実施形態の振動発電素子10の製造方法は、リフトオフ法を利用することでレジスト膜13を剥離し、筋状の金属部4b2bを金属膜4b2aに形成することができる(図8(b)を参照)。
次に、本実施形態の振動発電素子10の製造方法は、素子形成基板11の一面上に第3接続配線7c、第4接続配線7d、第3パッド電極8cおよび第4パッド電極8dの基礎となるPt層をスパッタ法やCVD法などにより形成する。その後、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を利用して、Pt層を所定の形状にパターニングすることで第3接続配線7c、第4接続配線7d、第3パッド電極8cおよび第4パッド電極8dを形成する(図8(c)を参照)。なお、本実施形態の振動発電素子10の製造方法では、第3接続配線7c、第4接続配線7d、第3パッド電極8cおよび第4パッド電極8dを一体として形成しているが、これにだけに限られない。したがって、第3接続配線7c、第4接続配線7d、第3パッド電極8cおよび第4パッド電極8dは、それぞれ各別に形成してもよい。
また、振動発電素子10の製造方法では、図8(c)で示す素子形成基板11への加工が終了するまでの工程をウェハレベルで行ってから、個々の振動発電素子10に分割するダイシンク工程を行うことで、複数個の振動発電素子10を量産性よく形成することもできる。
本実施形態の振動発電素子10は、カンチレバー部1bの上記他端側に錘部1cを備えているので、錘部1cを有していない場合に比べて、発電出力を大きくすることができる。振動発電素子10は、支持部1aに揺動自在に支持されるカンチレバー部1bを備えていればよく、必ずしも錘部1cを形成させる必要はない。
本実施形態の振動発電素子10は、カンチレバー部1aの上記一端側を支持する対向電極4b2側の支持部1aと、空間1eを介してエレクトレット部4b1側の対向部位1dとを一体に形成させたものだけに限られない。すなわち、振動発電素子10は、エレクトレット部4b1側を支持する支持部と、対向電極4b2側を支持する対向部位とを分離可能な別体に形成してもよい。また、振動発電素子10は、エレクトレット部4b1側を支持する対向部位と、対向電極4b2側を支持する支持部とを分離可能な別体に形成してもよい。振動発電素子10は、たとえば、エレクトレット部4b1と対向電極4b2とを各別に形成した後、対向電極4b2を備えた支持部1a側と、エレクトレット部4b1を備えた対向部位1d側とを静電誘導により発電することが可能な距離で対向配置させて形成するものでもよい。
また、振動発電素子10の静電発電部2bは、平面視において、対向するエレクトレット部4b1と対向電極4b2との各々の対向する辺が一直線状に配置される構造だけに限られない。たとえば、振動発電素子10の静電発電部2bは、図9(a)に示すように、平面視において、エレクトレット部4b1と対向電極4b2とがそれぞれ櫛歯形状となるように形成してもよい。静電発電部2bは、櫛歯形状のエレクトレット部4b1と対向電極4b2が相互に入り込むように配置することで、エレクトレット部4b1と対向電極4b2との対向する面積を増やし静電誘導により発電する発電効率をより高めることも可能となる。なお、図9に示す振動発電素子10は、図1に示す振動発電素子10と、静電発電部2bの形状以外は、同様の構成としている。
(実施形態2)
図10に示す本実施形態の振動発電素子10は、図1の振動発電素子10と比較すると、カンチレバー部1bおよび対向電極4b2の構造および配置位置が主として相違する。なお、実施形態1と同様の構成要素には、同一の符号を付して説明を適宜省略する。
本実施形態の振動発電素子10は、実施形態1の振動発電素子10と同様に、カンチレバー部1bの揺動に伴い圧電変換部2aおよび静電発電部2bの双方から発電出力を得ることができるものである。
ここで、静電発電部2bは、カンチレバー部1bにおける上記他端側のエレクトレット部4b1と、空間1eを介してエレクトレット部4b1に対向する対向電極4b2とを備えている。エレクトレット部4b1は、先端部1caに設けられたエレクトレット4b1eと、エレクトレット4b1eを覆いベース基板1の一表面1aaに平行で且つベース基板1の厚み方向に離間する複数個の筋状の第1金属部4b1dとを備えている。エレクトレット部4b1は、隣接する第1金属部4b1dと第1金属部4b1dとの間でエレクトレット4b1eが露出している。また、静電発電部2bは、対向電極4b2が互いに極性の異なる一対の電極4b21,4b22を備えている。対向電極4b2は、一対の電極4b21,4b22における一方の電極4b21がベース基板1の一表面1aaに平行で且つベース基板1の厚み方向に離間する複数個の筋状の第2金属部4b2bを備えている。また、対向電極4b2は、一対の電極4b21,4b22における他方の電極4b22がベース基板1の一表面1aaに平行で且つベース基板1の厚み方向に離間する複数個の筋状の第3金属部4b2cを備えている。筋状の第3金属部4b2cは、隣接する第2金属部4b2bと第2金属部4b2bとの間に設けられている(図10(c)を参照)。
言い換えれば、エレクトレット部4b1は、第1金属部4b1dと第1金属部4b1dとの間でエレクトレット4b1cが露出している。複数個の筋状の第1金属部4b1dは、それぞれ端部において接続されているものの、電気的にどこにも接続されていないフローティング状態としている。また、静電発電部2bは、第1金属部4b1dと第1金属部4b1dとの間で露出するエレクトレット4b1cに対向して、対向電極4b2の一方の電極4b21における第2金属部4b2bが配置される。同様に、静電発電部2bは、第1金属部4b1dに対向して、対向電極4b2の他方の電極4b22における第3金属部4b2cが配置される。対向電極4b2は、図10(c)に示すように、複数個の筋状の第2金属部4b2bと第3金属部4b2cとを交互に入れ子に配置させている。一対の電極4b21,4b22のうち、一方の電極4b21は、ベース基板1の一表面1aa側で第3接続配線7cを介して第3パッド電極8cと電気的に接続されている。第3パッド電極8cは、支持部1aの一表面1aa側に設けられている。一対の電極4b21,4b22のうち、他方の電極4b22は、ベース基板1の一表面1aa側に、第4接続配線7dを介して第4パッド電極8dと電気的に接続されている。第4パッド電極8dは、支持部1aの一表面1aa側に設けられている。
なお、筋状の第1金属部4b1d、第2金属部4b2bおよび第3金属部4b2cそれぞれの数は、ベース基板1の厚みなどに合わせて適宜に増減することができる。図10(b)と図10(c)とでは、第1金属部4b1d、第2金属部4b2bおよび第3金属部4b2cの数が一致していないが、各金属部の形状を説明するため模式的に示した斜視図のためである。
本実施形態の振動発電素子10の静電発電部2bは、図11(a)に示すように、カンチレバー部1bの揺動のない静止状態において、エレクトレット部4b1が負の電荷を持ちエレクトレット部4b1が負に帯電している。また、静電発電部2bは、カンチレバー部1bの揺動のない静止状態において、エレクトレット部4b1の静電場により、対向電極4b2のうち、露出したエレクトレット4b1eと対向する第2金属部4b2bが正の電荷を持ち第2金属部4b2bが正に帯電している。すなわち、静電発電部2bは、エレクトレット4b1eと、対向電極4b2における他方の電極4b22との間に電気を蓄えた状態となっている。
ここで、振動発電素子10は、図11(b)に示すように、カンチレバー部1bに揺動が生ずる動作状態において、静電誘導を利用して発電させ、対向電極4b2の一対の電極4b21,4b22から負荷Rに電流Iを供給することが可能となる。
以下、本実施形態の振動発電素子10の製造方法について、図12を参照しながら説明する。
本実施形態の振動発電素子10の製造方法では、支持部1a側のエレクトレット部4b1と、対向部位1d側の対向電極4b2とを各別に形成する。その後、振動発電素子10の製造方法では、エレクトレット部4b1を備えた支持部1a側と対向電極4b2を備えた対向部位1d側とを、静電誘導により発電することが可能な距離で対向配置させて振動発電素子10を形成している。
本実施形態の振動発電素子10は、図12(a)(b)では、図12の紙面の下側において、エレクトレット部4b1側の形成工程を示し、図12の紙面の上側において、対向電極4b2の形成工程を示している。静電発電部2bは、エレクトレット部4b1側において、ベース基板1の先端部1ca側にエレクトレット4b1eの基礎となる樹脂材料を塗布し硬化させる。静電発電部2bは、硬化させた樹脂材料に電圧を印加させてエレクトレット4b1eを形成する(図12(a)を参照)。次に、振動発電素子10は、エレクトレット4b1eの全面にエレクトレット部4b1を構成する第1金属部4b1dの基礎となる金属膜26を、たとえば、スパッタ法やEB蒸着法などにより形成する(図12(b)を参照)。
また、本実施形態の振動発電素子10では、対向電極4b2側となる対向部位1dにおいて、CVD法などにより、シリコン酸化膜27を対向部位1dに形成する(図12(a)を参照)。次に、対向部位1d側では、スパッタ法やEB蒸着法などにより、シリコン酸化膜27上に金属膜28を形成する(図12(b)を参照)。
エレクトレット部4b1側において、ベース基板1の先端部1ca側では、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を利用して金属膜26をエッチングして、第1金属部4b1dをエレクトレット4b1eに形成する。対向部位1d側では、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を利用して金属膜28をエッチングして、対向電極4b2を構成する一対の電極4b21,4b22を形成する。そして、振動発電素子10は、各別に形成したエレクトレット部4b1と対向電極4b2とを静電誘導により発電することが可能な距離で対向配置され構成することができる(図12(c)を参照)。
これにより本実施形態の振動発電素子10は、発電部2として、圧電変換部2aを備えただけの振動発電素子と比較して、発電効率をより高くすることが可能となる。
また、本実施形態の振動発電素子10では、エレクトレット4b1eを先端部1caに形成させた後、電気的にフローティング状態とする第1金属部4b1dを形成しているため、筋状に露出したエレクトレット4b1eを比較的簡単に形成することができる。振動発電素子10は、樹脂材料からなるエレクトレット4b1eをパターニングする代わりに、樹脂材料と比較してパターニングが比較的容易な金属材料を用いてパターニングしている。言い換えれば、振動発電素子10は、先端部1caの一端面に広がって形成されたエレクトレット4b1e上に第1金属部4b1dをガード電極として形成してエレクトレット4b1eを部分的に隠している。また、振動発電素子10は、エレクトレット部4b1側と、対向電極4b2側とを別途に形成した後、組み合わせることで、エレクトレット部4b1側および対向電極4b2側それぞれを比較的簡単に形成することができる。
(実施形態3)
図13に示す本実施形態の振動発電装置30は、図1に示す実施形態1の振動発電素子10を用いて構成している。なお、実施形態1と同様の構成要素には、同一の符号を付して説明を適宜省略する。
本実施形態の振動発電装置30は、振動発電素子10の第1パッド電極8aおよび第2パッド電極8bから出力される二相交流を整流する二相全波整流回路により構成される第1整流回路部34を備えている。同様に、振動発電装置30は、振動発電素子10の第3パッド電極8cおよび第4パッド電極8dから出力される二相交流を整流する二相全波整流回路により構成される第2整流回路部35を備えている。また、振動発電装置30は、第1整流回路部34と第2整流回路部35との各出力端の両端間と電気的に接続させる蓄電素子36を備えている。振動発電装置30は、振動発電素子10や蓄電素子36を実装する配線基板31を備えている。配線基板31には、第1整流回路部34および第2整流回路部35を構成している。また、配線基板31は、配線パターンによって振動発電素子10側と蓄電素子36側とを、第1整流回路部34や第2整流回路部35を介して、電気的に接続させている。さらに、配線基板31は、蓄電素子36と電気的に接続させた配線パターンの端部に一対の出力端子31,32を備えている。配線基板31は、貫通孔31aを設けており、振動発電素子10のカンチレバー部1bが振動しても配線基板31側と振動発電素子10側とが干渉しない構成としている。振動発電装置30は、振動発電素子10で発電した電力を蓄電素子36に蓄電させる。振動発電装置30は、蓄電素子36の電力を一対の出力端子31,32から外部に出力することができる。なお、振動発電装置30は、振動発電装置30に接続される図示しない負荷の容量に応じて、蓄電素子36と負荷との間にDC/DC変換部を適宜に設けて負荷側に供給する電圧を適宜に昇圧または降圧させる構成としてもよい。
言い換えれば、本実施形態の振動発電装置30は、振動発電素子10の圧電変換部2aからの交流電流を整流する第1整流回路部34と、振動発電素子10の静電発電部2bからの交流電流を整流する第2整流回路部35とを備えている。すなわち、振動発電装置30は、圧電変換部2a用の第1整流回路部34と静電発電部2b用の第2整流回路部35とを各別に備えている。また、振動発電装置30は、第1整流回路部34および第2整流回路部35と電気的に接続して電力を蓄電する蓄電素子36を備えている。これにより、振動発電装置30は、圧電変換部2aでの発電出力と静電発電部2bでの発電出力との大きさが異なっていても、効率よく蓄電素子36に蓄電することが可能となる。また、振動発電装置30は、圧電変換部2aと静電発電部2bとのうち、発電出力の大きい方から発電出力の小さい方へ電流が逆流することを抑制することも可能となる。
なお、本実施形態の振動発電装置30は、実施形態1の振動発電素子10を用いたものだけでなく、実施形態2の振動発電素子10を用いても同様にして振動発電装置30を構成することができる。
1 ベース基板
1a 支持部
1aa 一表面
1b カンチレバー部
1ca 先端部
1d 対向部位
1e 空間
2 発電部
2a 圧電変換部
2b 静電発電部
3a1 第1電極
3a2 第2電極
3a3 圧電体層
4b1 エレクトレット部
4b1c、4b1e エレクトレット
4b1d 第1金属部
4b2 対向電極
4b2b 第2金属部
4b2c 第3金属部
4b21,4b22 電極
10 振動発電素子
30 振動発電装置
34 第1整流回路部
35 第2整流回路部
36 蓄電素子

Claims (5)

  1. 支持部と該支持部に一端が揺動自在に支持されたカンチレバー部とを備えたベース基板と、前記カンチレバー部の揺動に応じて発電する発電部とを有する振動発電素子であって、
    前記発電部は、圧電変換部と、静電発電部とを有し、
    前記圧電変換部は、前記ベース基板の一表面側における前記カンチレバー部に重なる部位に配され前記カンチレバー部側の第1電極と該第1電極における前記カンチレバー部側とは反対側に設けられる圧電体層と該圧電体層における前記第1電極側とは反対側に設けられる第2電極とを備えており、
    前記静電発電部は、前記カンチレバー部の前記一端に対して反対の他端側における先端部と該先端部に空間を介して対向する対向部位との一方に静電場を発生するエレクトレット部を設け、他方に静電場によって誘導電荷が生じる対向電極を設けていることを特徴とする振動発電素子。
  2. 前記静電発電部は、平面視において、前記エレクトレット部と前記対向電極とがそれぞれ櫛歯形状であることを特徴とする請求項1に記載の振動発電素子。
  3. 前記静電発電部は、前記エレクトレット部および前記対向電極が互いの対向面に前記一表面に平行で且つ前記ベース基板の厚み方向に離間する複数個の筋状の金属部を備えており、前記エレクトレット部は、該エレクトレット部における前記金属部の前記対向電極側にエレクトレットを有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の振動発電素子。
  4. 前記静電発電部は、前記エレクトレット部が前記先端部に設けられたエレクトレットと該エレクトレットを覆い前記一表面に平行で且つ前記ベース基板の厚み方向に離間する複数個の筋状の第1金属部とを備え、隣接する前記第1金属部と前記第1金属部との間で前記エレクトレットが露出しており、前記対向電極が互いに極性の異なる一対の電極を備え、該一対の電極の一方が前記一表面に平行で且つ前記ベース基板の厚み方向に離間する複数個の筋状の第2金属部を備えており、前記一対の電極の他方が前記一表面に平行で且つ前記ベース基板の厚み方向に離間する複数個の筋状の第3金属部を隣接する前記第2金属部と前記第2金属部との間に備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の振動発電素子。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の振動発電素子と、該振動発電素子の前記圧電変換部からの交流電流を整流する第1整流回路部と、前記振動発電素子の前記静電発電部からの交流電流を整流する第2整流回路部と、前記第1整流回路部および前記第2整流回路部と電気的に接続して電力を蓄電する蓄電素子とを備えたことを特徴とする振動発電装置。
JP2012034211A 2012-02-20 2012-02-20 振動発電素子およびそれを用いた振動発電装置 Pending JP2013172523A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012034211A JP2013172523A (ja) 2012-02-20 2012-02-20 振動発電素子およびそれを用いた振動発電装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012034211A JP2013172523A (ja) 2012-02-20 2012-02-20 振動発電素子およびそれを用いた振動発電装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013172523A true JP2013172523A (ja) 2013-09-02

Family

ID=49266144

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012034211A Pending JP2013172523A (ja) 2012-02-20 2012-02-20 振動発電素子およびそれを用いた振動発電装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013172523A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015136864A1 (ja) * 2014-03-10 2015-09-17 パナソニックIpマネジメント株式会社 発電装置
WO2019031566A1 (ja) 2017-08-09 2019-02-14 国立大学法人 静岡大学 Mems振動素子、mems振動素子の製造方法および振動発電素子
CN109389205A (zh) * 2018-12-06 2019-02-26 四川云智慧安科技有限公司 无源振动计数器及其应用方法
JP2019163744A (ja) * 2018-03-20 2019-09-26 株式会社鷺宮製作所 増振器、および振動発電装置
US11489460B2 (en) 2018-05-08 2022-11-01 The University Of Tokyo Vibration-driven energy harvester
US11527968B2 (en) 2017-08-09 2022-12-13 National University Corporation Shizuoka University Method of manufacturing MEMS vibration element and MEMS vibration element
US11751478B2 (en) 2017-10-12 2023-09-05 Fujifilm Corporation Method of manufacturing power generation element, power generation element, and power generation apparatus

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015136864A1 (ja) * 2014-03-10 2015-09-17 パナソニックIpマネジメント株式会社 発電装置
WO2019031566A1 (ja) 2017-08-09 2019-02-14 国立大学法人 静岡大学 Mems振動素子、mems振動素子の製造方法および振動発電素子
CN111051235A (zh) * 2017-08-09 2020-04-21 国立大学法人静冈大学 Mems振动元件、mems振动元件的制造方法及振动发电元件
US11117795B2 (en) 2017-08-09 2021-09-14 National University Corporation Shizuoka University MEMS vibration element, method of manufacturing MEMS vibration element, and vibration-driven energy harvester
US11527968B2 (en) 2017-08-09 2022-12-13 National University Corporation Shizuoka University Method of manufacturing MEMS vibration element and MEMS vibration element
US11751478B2 (en) 2017-10-12 2023-09-05 Fujifilm Corporation Method of manufacturing power generation element, power generation element, and power generation apparatus
JP2019163744A (ja) * 2018-03-20 2019-09-26 株式会社鷺宮製作所 増振器、および振動発電装置
JP7128639B2 (ja) 2018-03-20 2022-08-31 株式会社鷺宮製作所 増振器、および振動発電装置
US11489460B2 (en) 2018-05-08 2022-11-01 The University Of Tokyo Vibration-driven energy harvester
CN109389205A (zh) * 2018-12-06 2019-02-26 四川云智慧安科技有限公司 无源振动计数器及其应用方法
CN109389205B (zh) * 2018-12-06 2024-02-13 四川云智慧安科技有限公司 无源振动计数器及其应用方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5658757B2 (ja) 振動発電素子およびそれを用いた振動発電装置
JP2013172523A (ja) 振動発電素子およびそれを用いた振動発電装置
JP4767369B1 (ja) 圧電発電素子および圧電発電素子を用いた発電方法
KR101382516B1 (ko) 강유전체 디바이스
KR101366735B1 (ko) 발전 디바이스 및 그것을 사용한 발전 모듈
JP4558007B2 (ja) 静電誘導型発電装置
JP5685719B2 (ja) 振動発電素子およびそれを用いた振動発電装置
JP4328980B2 (ja) 圧電振動子およびその製造方法、並びに、memsデバイスおよびその製造方法
CN102859862B (zh) 振动发电器件
JP2009165212A (ja) 圧電体を用いた発電素子およびそれを用いた発電装置
JP2013046086A (ja) 超音波アレイセンサーおよびその製造方法
JP2011091319A (ja) 発電デバイス
JP5627279B2 (ja) 振動発電デバイスおよびその製造方法
JP2015019434A (ja) 発電デバイス
JP4133155B2 (ja) 静電駆動型装置、光スイッチ、光スキャナ及びインクジェットヘッド
JP6673479B2 (ja) 圧電トランス
JP2013135596A (ja) 振動発電素子
TW201400699A (zh) 振動發電裝置
JP2011091318A (ja) 発電デバイス
JP2012182187A (ja) 発電デバイス
JP5812096B2 (ja) Memsスイッチ
JP2012199389A (ja) 圧電装置の製造方法
JP2011125071A (ja) 発電デバイス
WO2014020786A1 (ja) 発電デバイス
JP2011091977A (ja) 発電デバイス