JP5262613B2 - 光学反射素子 - Google Patents

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Description

本発明は、ディスプレイ装置などに用いられる光学反射素子に関する。
図8に、従来の光学反射素子1を示す。この光学反射素子1は、ミラー部2と、このミラー部2の端部と連結された一対の振動子3、4と、これらの振動子3、4と連結され、これらの振動子3、4及びミラー部2の外周を囲う枠体5と、この枠体5の端部と連結された一対の振動子6、7とを備えている。
また振動子3、4はY軸に平行なS1軸を中心軸とし、振動子6、7はX軸に平行なS2軸を中心軸とするミアンダ形である。
これらの振動子3、4、6、7に下部電極層、圧電体層、上部電極層からなるドライブ素子を配置し、電圧を印加すれば、ミラー部2をS1軸およびS2軸を中心に回転させることができる。そして回動するミラー部2に光を入射すれば、その反射光をスクリーン上のX−Y平面に走査することができ、例えば壁やスクリーンに画像を投影することができる。
ここで振動子3、4、6、7やミラー部2に下部電極層、圧電体層、上部電極層からなるモニター素子を設け、このモニター素子で検出した電気信号を、帰還回路を介してドライブ素子の上部電極層に入力すれば、理論上は光学反射素子1を常に共振周波数にて駆動可能となり、大振幅を維持できる。このような方式を自励駆動方式という。
なおこの出願に類似する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2008−040240号公報
ここで、駆動周波数の増大に伴い自励駆動が実質不可能になることがある。
その理由は、接地電極の配線距離が長くなると、抵抗が増大し、近接するモニター素子とドライブ素子の上部電極層間にリーク電流が流れてしまうからと考えられる。
そしてその結果、モニター素子の検出精度が低下し、自励駆動ができなくなる。
そこで本発明は、モニター素子の検出精度を高め、光学反射素子の高精度な自励駆動を実現することを目的とする。
そしてこの目的を達成するために本発明は、ミラー部と、このミラー部と連結された振動子とを備え、振動子は、基材と、この基材上に形成された絶縁層と、この絶縁層上に分断溝によって分離して配置されたドライブ素子およびモニター素子を有し、これらのドライブ素子およびモニター素子は、それぞれ下部電極層、圧電体層、上部電極層が積層されており、ドライブ素子およびモニター素子の下部電極は、共通の外部電極と接続され、モニター素子とドライブ素子における隣接して配置された任意の点において、分断溝により、モニター素子の下部電極における任意の点とドライブ素子の下部電極における任意の点との最短導通経路は、モニター素子の下部電極における任意の点から共通の外部電極までの距離より長いものとした。
これにより本発明は、モニター素子の検出精度を高め、光学反射素子を高精度に自励駆動させることができる。
その理由は、上記構造によってモニター素子の下部電極の接地抵抗を、モニター素子の下部電極とドライブ素子の下部電極との間の導通抵抗より相対的に下げることができるからである。
したがって、下部電極層の配線距離が長くても、モニター素子とドライブ素子の上部電極層間にリーク電流が流れるのを抑制できる。
そしてその結果、モニター素子の検出精度を高め、光学反射素子を高精度に自励駆動させることができる。
(実施の形態1)
図1に示すように、本実施の形態における光学反射素子8は、ミラー部9と、このミラー部9を介して対向するとともに、このミラー部9の端部とそれぞれ連結された一対の第一振動子10、11と、これらの第一振動子10、11と連結され、これらの第一振動子10、11およびミラー部9の外周を囲む枠体12と、この枠体12を介して対向するとともに、この枠体12とそれぞれ連結された一対の第二振動子13、14と、これらの第二振動子13、14と連結されるとともに、これらの第二振動子13、14および枠体12の外周を囲う枠形状の支持体15とを備えている。
第一振動子10、11と第二振動子13、14とは、それぞれ異なる共振駆動周波数を有し、その周波数比は10倍〜100倍程度である。例えば本実施の形態では、第一振動子10、11の共振周波数が10kHz、第二振動子13、14の共振周波数が200Hz程度である。
さらに、第一振動子10、11の中心軸S1と第二振動子13、14の中心軸S2とは交差し、本実施の形態ではミラー部9の重心で直交する関係にある。そして対となる第一振動子10、11は、第二振動子13、14の中心軸S2に対して線対称形であり、対となる第二振動子13、14は、第一振動子10、11の中心軸S1に対して線対称形である。
さらに本実施の形態の第一振動子10、11は、X軸に平行(中心軸S1に垂直)な複数の振動板10A〜10D、11A〜11Dが、同一平面上で折り返し連結されたミアンダ形状である。また第二振動子13、14は、Y軸方向に平行(中心軸S2に垂直)な複数の振動板13A〜13E、14A〜14Eが同一平面上で折り返し連結されたミアンダ形状である。
また図2(b)に示すように、これらの第一振動子10、11を構成する複数の振動板10A〜10D、11A〜11D上には、それぞれドライブ素子16とモニター素子17が配置されている。
また図3に示すように、一方の第二振動子(図1の13)を構成する複数の振動板13A〜13E上にも、それぞれ第一振動子10、11、第二振動子13、14に共通のドライブ素子16と、第一振動子10、11の振動を検出するためのモニター素子17が配置され、図4に示すように、他方の第二振動子(図1の14)を構成する複数の振動板14A〜14E上には、それぞれ第一振動子10、11、第二振動子13、14に共通のドライブ素子16と第二振動子14の振動を検出するためのモニター素子18が配置されている。
そして図2(b)、図3、図4に示すように、ドライブ素子16は、基材19と、この基材19上に形成された絶縁層20と、この絶縁層20上に配置された下部電極層21と、この下部電極層21上に積層された圧電体層22と、この圧電体層22上に積層された上部電極層23とを有している。
同様に、モニター素子17、18も、基材19と、この基材19上に形成された絶縁層20と、この絶縁層20上に配置された下部電極層21と、この下部電極層21上に積層された圧電体層22と、この圧電体層22上に積層された上部電極層24、25とを有している。
また本実施の形態では、第一振動子10、11と第二振動子13、14上に配置されたドライブ素子16の上部電極層23は、図1に示す支持体15上の引き出し電極26に引き出される。また第一振動子10、11上に配置されたモニター素子(図2(b)の17)の上部電極層24は、一方の第二振動子13に引き回され、引き出し電極27に引き出される。さらに他方の第二振動子14上に配置されたモニター素子(図4の18)の上部電極層(図4の25)は、引き出し電極28に引き出される。さらに図2(b)、図3、図4に示すドライブ素子16およびモニター素子17、18の下部電極層21は、図1に示すように、共通の引き出し電極29に引き出される。
なお、支持体15のほぼ一体には、モニター素子17、18とドライブ素子16の下部電極層が接続される共通の外部電極層(図示せず)が積層されており、引き出し電極29はこの外部電極層の引き出し用に用いられる。
また図2(a)(b)、図3、図4に示すように、各振動板10A〜10D、11A〜11D、13A〜13E、14A〜14E上には、ドライブ素子16とモニター素子17、またはドライブ素子16とモニター素子18が平行して隣接配置されているが、これらは共通の基材19と絶縁層20上に分断溝30Aによって分離して配置されている。
さらに分断溝30Aの直下であって、隣接するドライブ素子16とモニター素子17またはドライブ素子16とモニター素子18との間の絶縁層20は、その表面に凹溝30Bが形成され、この凹溝30Bの底面は絶縁層20で構成されている。
なお本実施の形態では、基材19としてシリコンウエハを用いたが、シリコン以外にも、MgOあるいはステンレスなどを用いても良い。
また絶縁層20としては二酸化シリコン、下部電極層21としては、プラチナ、上部電極層23、24、25としては金、圧電体層22はチタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti1−x)Oで、x = 0.525)などが挙げられ、これらは蒸着、ゾル・ゲル、CVD、スパッタ法などによって薄膜化することができる。
また分断溝30A、凹溝30Bは、上部電極層23、24、25をドライエッチングあるいはウエットエッチング等でパターニングした後、圧電体層22、下部電極層21、絶縁層20を順次ドライエッチングでパターニングすることによって形成することができる。ただし、下部電極層21をプラチナ、絶縁層20を二酸化シリコンとした場合には、プラチナと比べて二酸化シリコンのエッチングレートが高いことから、凹溝30Bの底面を絶縁層20とすることが困難となる。そこで下部電極層21の膜厚に対する絶縁層20の厚みの比は、下部電極層21のエッチングレートに対する絶縁層20のエッチングレート比以上であることが望ましい。
以下に、本実施の形態における光学反射素子8の駆動方法について、回路ブロックの模式図を用いて説明する。
まず、図5に示すように、増幅器31に第一振動子10、11を駆動させる電気信号(交流電圧)が入力され、増幅される。また増幅器31と並列して配置された増幅器32には、第二振動子13、14を駆動させる電気信号(交流電圧)が入力され、増幅される。
なお、本実施の形態では、第一振動子10、11には、この第一振動子10、11に固有の振動周波数を有する電気信号を入力し、第一振動子10、11を共振駆動させている。また第二振動子13、14には、この第二振動子13、14に固有の振動周波数を有する電気信号を入力し、第二振動子13、14を共振駆動させている。これにより、常に共振周波数にて駆動可能となることから、第一振動子10、11および第二振動子13、14を効率よく駆動させることが出来、大きく変位させることができる。
そして前述の電気信号は、それぞれ抵抗器などのインピーダンス素子33、34を介して合成され、引き出し電極26に供給される。
そしてこの合成された電気信号は、引き出し電極26から引き出され、第二振動子13、14および第一振動子10、11に共通の上部電極層23に流れ、それぞれのドライブ素子16を駆動させる。
また第一振動子10、11上に配置されたモニター素子17の上部電極層24は、第一振動子10、11の変位を電気信号として検知し、その電気信号は、第二振動子13上に引き回された上部電極層24を介して引き出し電極27で引き出される。また第二振動子14上に配置されたモニター素子18の上部電極層25は、第二振動子14の変位を電気信号として検知し、その電気信号は、引き出し電極28に引き出される。
そして引き出し電極27に引き出された電気信号は、図5に示すように、フィルター35を介して取り出され、再び増幅器31に入力される。
また引き出し電極28に引き出された電気信号は、フィルター36を介して取り出され、再び増幅器32に入力される。
このようにそれぞれのモニター素子17、18の上部電極層24、25(モニター電極)から出力される電気信号を、第一振動子10、11、第二振動子13、14の各ドライブ素子16の上部電極層23(駆動電極)にフィードバックすることにより、光学反射素子8を自励駆動させることが出来る。
なお、インピーダンス素子33、34としては、前述の抵抗器以外にも、コンデンサやコイルなどのリアクタンス素子、あるいはこれらの組み合わせ等も挙げられる。
さらに本実施の形態では、第一振動子10、11と第二振動子13、14のドライブ素子16には、合成した電気信号を印加するため、共通の上部電極層23を引き回したが、その他の回路構成によって光学反射素子8を駆動させることもでき、例えば第一振動子10、11と第二振動子13、14のドライブ素子16の上部電極層23は、それぞれ電気的に独立させてもよい。

次に、本実施の形態における光学反射素子8の動作について説明する。
本実施の形態では図2(a)(b)に示すように、第一振動子10、11の振動板10A〜10D、11A〜11D上には、一本置きに幅広のドライブ素子16が形成されている。したがって、このドライブ素子16の上部電極層23に、第一振動子10、11の共振周波数の交流電圧(電気信号)を印加することによって、幅広のドライブ素子16が形成された振動板10B、10D、11B、11Dは、その厚み方向にたわみ振動を起こす。そしてその振動板10B、10D、11B、11Dと隣接する振動板10A、10C、11A、11Cは、共振の原理により、逆方向にたわみ振動を起こす。したがって、振動板10A〜10D、11A〜11Dは、交互に逆位相に振動し、図6に示すように中心軸S1を中心に変位が蓄積され、ミラー部9を、中心軸S1を中心に大きく反復回転振動させることができる。なお幅広のドライブ素子16が形成された振動板10B、10D、11B、11Dと隣接する振動板10A、10C、11A、11C上には、幅細のドライブ素子16が形成され、この振動板10A、10C、11A、11Cには実質的に電圧が殆ど印加されない、したがって幅広のドライブ素子16が形成された振動板10B、10D、11B、11Dとは、逆位相に変位する。
同様に、図3、図4に示すように、第二振動子13、14の振動板13A〜13E、14A〜14E上には、一本置きに幅広のドライブ素子16が形成されている。したがって、このドライブ素子16の上部電極層23に、第二振動子13、14の共振周波数の交流電圧を印加することによって、第二振動子13、14の振動板13A〜13E、14A〜14Eを交互に逆位相に撓み振動させることができ、枠体12およびミラー部9を、中心軸S2を中心に大きく反復回転振動させることが出来る。
これにより本実施の形態では、ミラー部9を、その中心を不動点としながら、二軸方向に回動させることができる。
次に、本実施の形態における効果を説明する。
本実施の形態では、モニター素子17の検出精度を高め、光学反射素子8を高精度に自励駆動させることができる。
すなわち本実施の形態では、第一振動子10、11、第二振動子13、14は、モニター素子17とドライブ素子16、またはモニター素子18とドライブ素子16とが並行に隣接して配置されたいずれの点においても、モニター素子17の下部電極層21とドライブ素子16の下部電極層21との最短導通経路が、モニター素子17の下部電極層21からその引き出し電極29までの距離より長くなるように形成した。
これによりモニター素子17、18の下部電極層21の配線長が長くなっても、モニター素子17、18の下部電極層21の接地抵抗を、モニター素子17またはモニター素子18の下部電極層21とドライブ素子16の下部電極層21との間の導通抵抗より相対的に下げることができる。
したがって、モニター素子17とドライブ素子16の上部電極層23、24間またはモニター素子18とドライブ素子16の上部電極層23、25間にリーク電流が流れるのを抑制できる。
なお、駆動周波数を増大させるとインピーダンスが小さくなるため、本実施の形態の構造は、特に高周波で駆動させる第一振動子10、11のモニター素子17の検出精度を高めるのに有用である。
さらに本実施の形態では、第一振動子10、11、第二振動子13、14いずれにおいても、凹溝30Bが形成されるまで絶縁層20を一部エッチングすることによって、ドライブ素子16とモニター素子17、18間が下部電極層21の残渣で容量結合あるいは導通しないよう、下部電極層21をほぼ確実に分離できる。したがって、下部電極層21の配線距離が長くても、ドライブ素子16とモニター素子17の上部電極層23、24間あるいは、ドライブ素子16とモニター素子18の上部電極層23、25間のリーク電流を低減できる。そしてその結果、モニター素子17、18の検出精度を高め、光学反射素子8を高精度に自励駆動させることができる。
ここで、大振幅が必要とされる光学反射素子8においては、本実施の形態のように、第一振動子10、11、第二振動子13、14をミアンダ形とする場合があり、振動子の梁長が非常に長くなる。この場合は、下部電極層21の配線距離も長くなることから、下部電極層21の接地が十分でないと考えられる。したがって、下部電極層21の接地が十分でない状態となっても、モニター素子17、18とドライブ素子16との間のリーク電流を低減できる本実施の形態は、高精度な自励駆動を実現するのに有用である。
また第一振動子10、11のモニター素子17の上部電極層23は、第二振動子13、14上にも引き回されるため、さらに下部電極層21の配線距離は長くなる。したがって、本実施の形態の構成は、第一振動子10、11のモニター素子17の高精度な検出精度を実現するのに非常に有用である。
また本実施の形態では、凹溝30Bの底面は絶縁層20で構成されるため、この底面に導電体成分が付着しても導通しにくく、また誘電体成分が付着しても、容量結合によるリークを抑制できる。
更に本実施の形態では、絶縁層20は、圧電体層22として用いられるような材料と比較して誘電率の小さい二酸化シリコンで形成した。したがって、例えばエッチング加工時などに、凹溝30Bの底面に導電体成分が付着しても、容量結合によるリークを低減でき、また誘電体成分が付着してもノイズの原因を発生させにくい。そしてその結果、モニター素子17、18の検出精度を向上させることができる。
また本実施の形態では、第一振動子10、11と第二振動子13、14のドライブ素子16の駆動電極である上部電極層23を共通にしたため、光学反射素子8上に引き回す電極の配線数を減らすことができ、生産効率を高めるとともに、電極間の干渉も低減できる。
なお本実施の形態では、凹溝30Bは、底面が絶縁層20で構成されるまでエッチングしたが、絶縁層20が多孔性である場合などは、底面が基材19で構成されるまでエッチングしてもよい。緻密な基材19表面を露出させた方が、導電体あるいは誘電体物質が付着しにくくなり、リークをより低減できる。
なお本実施の形態では、二つの電気信号を、インピーダンス素子を介して合成したが、たとえば前置アンプ、飽和アンプ、帯域フィルターと、加算合成回路を介して合成してもよい。この場合は、能動素子で回路が構成されるため、これらをICチップ化することができ、実装工程における合理化が図れる。
また第一振動子10、11及び第二振動子13、14は、それぞれ共振の原理を用いて、一本の上部電極層で振動板10A〜10D、11A〜11D、振動板13A〜13E、14A〜14Eを交互に逆位相に振動させ、変位を蓄積させることができるため、高い駆動効率を維持しながら、電極の配線数を減らすことができる。
なお、本実施の形態では、凹溝30Bの底面はフラットに形成したが、図7に示すように、凹溝30Bをその外周から中央に向けて深くなるように構成してもよい。これによりドライブ素子16の下部電極層21とモニター素子17の下部電極層21間の絶縁距離が長くなり、リークを低減できる。また凹溝30Bに導電体成分や誘電体成分が付着しても、底面がフラットな場合に比べて実距離が長くなるため、よりドライブ素子16とモニター素子17、18の上部電極層23と24間あるいは上部電極層23と25間のリークを低減することができる。
なお本実施の形態では、第一振動子10、11、第二振動子13、14の形状をミアンダ形としたが、これに限定されず、その他例えばカンチレバー形、十字形等、各種形状でも応用が可能である。また本実施の形態では、第一振動子10、11、第二振動子13、14をそれぞれミラー部9と連結させた二軸駆動の光学反射素子8を例に挙げたが、一軸駆動でもよい。
本発明の光学反射素子8は、小型のプロジェクタやヘッドアップディスプレイ、ヘッドマウントディスプレイなど、小型画像投影装置に有用である。
本発明の実施の形態1における光学反射素子の斜視図 (a)同光学反射素子の第一振動子の斜視図、(b)同光学反射素子の第一振動子の断面図(図2(a)のS1軸断面) 同光学反射素子の一方の第二振動子の断面図(図1のS2軸断面) 同光学反射素子の他方の第二振動子の断面図(図1のS2軸断面) 同光学反射素子の駆動回路を説明するためのブロック図 同光学反射素子の第一振動子の動作を示す模式図 本発明の実施の形態1における別の例の光学反射素子の要部断面図 従来の光学反射素子の斜視図
符号の説明
9 ミラー部
10 第一振動子
10A〜10D 振動板
11 第一振動子
11A〜11D 振動板
12 枠体
13 第二振動子
13A〜13E 振動板
14 第二振動子
14A〜14E 振動板
15 支持体
16 ドライブ素子
17 モニター素子
18 モニター素子
19 基材
20 絶縁層
21 下部電極層
22 圧電体層
23 上部電極層
24 上部電極層
25 上部電極層
26 引き出し電極
27 引き出し電極
28 引き出し電極
29 引き出し電極
30A 分断溝
30B 凹溝
31 増幅器
32 増幅器
33 インピーダンス素子
34 インピーダンス素子
35 フィルター
36 フィルター
S1 中心軸
S2 中心軸

Claims (4)

  1. ミラー部と、このミラー部と連結された振動子とを備え、
    この振動子は、
    基材と、この基材上に形成された絶縁層と、この絶縁層上に分断溝によって分離して配置されたドライブ素子およびモニター素子を有し、
    これらのドライブ素子およびモニター素子は、それぞれ下部電極層、圧電体層、上部電極層が積層されており、
    前記ドライブ素子およびモニター素子の下部電極は、共通の外部電極と接続され、
    前記モニター素子と前記ドライブ素子における隣接して配置された任意の点において前記モニター素子の下部電極における前記任意の点と前記ドライブ素子の下部電極における前記任意の点との最短導通経路は、前記モニター素子の下部電極における前記任意の点から前記共通の外部電極までの距離より長くなっている光学反射素子。
  2. 前記ドライブ素子とモニター素子との間の前記分断溝直下の絶縁層には、底面を有する凹溝が形成され、
    この凹溝の底面は、前記絶縁層で構成された光学反射素子。
  3. 前記凹溝は、
    その外周から中央に向けて深くなるように形成された請求項2に記載の光学反射素子。
  4. 前記下部電極層の厚みに対する前記絶縁層の厚みの比は、
    前記下部電極層のエッチングレートに対する前記絶縁層のエッチングレートの比以上とする請求項2に記載の光学反射素子。
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