JP2008151851A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録紙の種類に拘わらず、透かし画像の判別が可能な画像形成装置を得る。
【解決手段】画像形成装置10において、カラー画像用のトナー(Y、M、C、K)に加え、透かし画像用のトナーとして、高光沢透明トナー(HC)及び低光沢透明トナー(LC)を配設している。そして、画像形成部24に光沢度センサを配設し、該光沢度センサによって、搬送される記録材Pの表面の光沢度を測定する。この光沢度に応じて制御部によって高光沢透明トナー(HC)か低光沢透明トナー(LC)かを選択し、選択された透明トナーによって、透かし画像用の透明トナー像を形成することで、記録材Pの種類に拘わらず、透かし画像の判別が可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置に関する。
従来より、有価証券や機密文書等の印刷物の偽造防止等を目的とした様々な技術があり、最も古くから利用されているものとしては、いわゆる「透かし技術」がある。電子写真方式による透かし技術として、カラートナーにより微小ドットで透かし画像を形成し、本来の画像と重畳させる方法があるが、同色のカラー画像と重なった場合、透かし画像の判別不可能となる。
また、赤外や紫外領域に吸収を持つ透明な記録材料を用いて透かし画像を形成する方法があるが、自然光のもとでは該透かし画像を目視で認識できないため、偽造防止効果がない。
さらに、特許文献1では、電子写真方式のプリンタと透明トナーを用いて、光沢パターン画像(透かし画像)を作成する方法が記載されている。しかし、透明トナーの光沢度制御範囲が狭いため、光沢紙に印字した場合に該透かし画像を判別することが困難である。
特開2004−12880号公報
本発明は上記事実を考慮し、記録紙の種類に拘わらず、透かし画像の判別が可能な画像形成装置を得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明は、画像形成装置において、定着後の反射率が異なる複数の透明トナー現像剤と、低光沢の記録材には、該記録材の反射率より定着後の反射率が高い透明トナー現像剤でトナー画像が形成され、高光沢の記録材には、該記録材の反射率より定着後の反射率が低い透明トナー現像剤でトナー画像が形成される画像形成ユニットと、を有することを特徴とする。
請求項1に記載の発明では、定着後の反射率が異なる複数の透明トナー現像剤を用いる。定着後の反射率が高い透明トナー現像剤でトナー画像を形成することで、高光沢の透かし画像を得ることができるため、低光沢の記録材の場合、該記録材の反射率より定着後の反射率が高いこの高光沢の透かし画像を形成することで、該透かし画像の判別を可能にする。
また、定着後の反射率が低い透明トナー現像剤でトナー画像を形成することで、低光沢の透かし画像を得ることができるため、高光沢の記録材の場合、該記録材の反射率より定着後の反射率が低い低光沢の透かし画像を形成することで、該透かし画像の判別を可能にする。
つまり、記録材の光沢度に応じて、透明トナー現像剤の種類を変えることで、記録材の種類に拘わらず、透かし画像の判別が可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記記録材の光沢度を測定する光沢度センサと、前記画像形成ユニットに設けられ、前記光沢度センサからの信号が入力され、低光沢の記録材の場合、定着後の反射率が高い透明トナー現像剤を選択し、高光沢の記録材の場合、定着後の反射率が低い透明トナー現像剤を選択する選択手段と、を有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明では、記録材の光沢度を測定する光沢度センサを用い、該光沢度センサからの信号が選択手段へ入力され、該選択手段によって透明トナー現像剤が選択されるようにすることで、記録材の種類を間違ったりするなどの人為的なミスを防ぐと共に、便利である。
請求項3に記載の発明は、画像形成装置において、記録材に転写されたトナー像の定着後の画像を高光沢とする高光沢用定着装置と、記録材に転写されたトナー像の定着後の画像を低光沢とする低光沢用定着装置と、を備え、低光沢の記録材の場合、前記高光沢用定着装置でトナー画像の定着が行われ、高光沢の記録材の場合、前記低光沢用定着装置でトナー画像の定着が行われることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、記録材に転写されたトナー像の定着後の画像を高光沢とする高光沢用定着装置と、記録材に転写されたトナー像の定着後の画像を低光沢とする低光沢用定着装置を用いている。そして、高光沢用定着装置でトナー画像を定着させることで、高光沢の透かし画像を得ることができるため、低光沢の記録材の場合、高光沢用定着装置でトナー画像を定着させ、高光沢の透かし画像を形成することで、該透かし画像の判別を可能にする。
また、低光沢用定着装置でトナー画像を定着させることで、低光沢の透かし画像を得ることができるため、高光沢の記録材の場合、低光沢用定着装置でトナー画像を定着させ、低光沢の透かし画像を形成することで、該透かし画像の判別を可能にする。
つまり、記録材の光沢度に応じて、定着装置の種類を変えることで、記録材の種類に拘わらず、透かし画像の判別が可能となり、請求項1に記載の発明の効果と略同一の効果を得ることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の画像形成装置において、前記記録材の光沢度を測定する光沢度センサと、前記光沢度センサからの信号が入力され、低光沢の記録材の場合、前記高光沢用定着装置へ該記録材を搬送し、高光沢の記録材の場合、前記低光沢用定着装置へ該記録材を搬送するように記録材を搬送する搬送路を切り替える切替え手段と、を有することを特徴とする。
請求項4に記載の発明では、トナー画像が形成された記録材を高光沢用定着装置へ案内する搬送路と低光沢用定着装置へ案内する搬送路とを切替え手段によって切り替えるようにしている。
本発明は、上記構成としたので、記録紙の種類に拘わらず、透かし画像の判別が可能になる。
以下に、本発明の画像形成装置に係る第1実施の形態の一例を図面に基づき説明する。
図1に示すように、画像形成装置10の下方には、給紙トレイ12、14、16が上下に配設されており、種々の記録材Pをそれぞれ収容し、形成される画像に応じた記録材Pを供給するようにしている。
給紙トレイ12、14、16に収容された記録材Pは、ピックアップロール18により給紙トレイ12、14、16からそれぞれ送り出される。そして、給紙トレイ12、14、16から送り出された記録材Pは、レジストロール対20及び複数の搬送ロール対22によって搬送され、画像形成装置10の略中央部に配設された画像形成部24へ案内される。
画像形成部24では、一方向(図1において矢印A方向)へ回転する円筒状の感光体ドラム26を備えている。この感光体ドラム26の近傍には、感光体ドラム26の表面を一様に帯電させる帯電装置28が配設されており、感光体ドラム26の回転方向に沿った帯電装置28の下流側には、露光装置30が配設され、感光体ドラム26に像光Lを照射して感光体ドラム26の表面に潜像を形成する。
また、感光体ドラム26の近傍には、帯電装置28の略反対側に、現像器32Y、32M、32C、32K、高光沢の透明トナー用の現像器34HC、低光沢の透明トナー用の現像器34LCで構成されたドラム式の現像ユニット36が配設されており(いわゆるロータリー式)、感光体ドラム26表面に形成された潜像にトナー(イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)、高光沢透明(HC)、低光沢透明(LC))を選択的に転移させてトナー画像を形成する。
なお、ここでいう「高光沢」或いは「低光沢」の文言は、何れか一方に対する相対的な表現として用いており、互いを区別するために使用しているものである。以下も同様である。
また、トナーは各トナーボックス38Y、38M、38C、38K、40(HC)、40(LC)内に収納されており、現像器32Y、32M、32C、32K、34HC、34LCに各色のトナーを供給可能としている。
さらに、感光体ドラム26の近傍には、感光体ドラム26の回転方向に沿った現像ユニット36の下流側に、感光体ドラム26と対向し周面が周回可能に支持された無端ベルト状の中間転写体42が配設され、トナー画像が転写可能とされている。
ここで、中間転写体42の内側には、感光体ドラム26表面に形成されたトナー画像を中間転写体42に一次転写するための一次転写ロール44と、2つの支持ロール46、48と、二次転写を行うための転写対向ロール50とが配置されており、これらによって中間転写体42が一方向(図1において矢印B方向)へ周回可能に張架されている。
転写対向ロール50と対向する位置には、中間転写体42を介して、中間転写体42の外周面に一次転写されたトナー画像を記録紙(記録媒体)Pに二次転写する二次転写ロール52が配設されている。
例えば、フルカラーの画像を形成する場合、通常、感光体ドラム26の表面には、帯電・露光・現像の各工程が、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色に対応して4回繰り返され、該感光体ドラム26の表面には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色に対応したトナー像が順次形成されることとなるが、本発明では、黒(K)の後に、透かし画像用の透明トナー像が形成される。
ここで、図2のブロック図(実線側)で示すように、画像形成部24には光沢度センサ84を配設しており、該光沢度センサ84によって、搬送される記録材Pの表面の光沢度を測定するようにしている。この光沢度センサ84によって測定されたデータは制御部(選択手段)86へ入力される。
そして、制御部86では、このデータに応じて高光沢透明トナー(HC)か低光沢透明トナー(LC)かが選択される。つまり、光沢度が所定の数値よりも小さい場合、すなわちマット紙など低光沢(後述する視覚反射率が1.50未満)の記録材Pの場合、高光沢透明トナー(HC)が選択され、光沢度が所定の数値よりも大きい場合、すなわち光沢紙など高光沢(視覚反射率が1.50以上)の記録材Pの場合、高光沢透明トナー(HC)が選択される。このようにして選択された透明トナーによって、透かし画像用の透明トナー像が形成されることとなる。
そして、感光体ドラム26上に形成されたカラー画像用のトナー像及び透かし画像用の透明トナー像(以下、単に「トナー像」という場合もある)は、感光体ドラム26の外周に中間転写ベルト20が巻き付けられた一次転写位置において、該中間転写ベルト20上に互いに重ね合わされた状態で、一次転写ロール44によって一次転写される。
この中間転写ベルト20上に多重に転写されたトナー像は、所定のタイミングで給紙される記録材P上に、二次転写ロール52によって、一括して二次転写される。
ここで、記録材Pの搬送方向に沿った画像形成部24の上流側(以下、「記録材Pの搬送方向に沿った」の文言を省略する場合もある)には、レジストロール54が配設されており、このレジストロール54によって、中間転写ベルト20上に転写されたトナー像と同期した状態で、転写対向ロール50と二次転写ロール52との圧接部(二次転写位置)に記録材Pが搬送される。そして、該二次転写位置において表面にトナー画像が二次転写された記録紙Pは、そのまま矢印A方向に搬送される。
なお、画像形成装置10の側面の中央部には、手差しトレイ56が配設されており、手差しトレイ56へ給紙された記録紙は、搬送ロール対58によって、レジストロール54へ案内されるようになっている。
一方、画像形成部24の下流側には、搬送ベルト60が配設されており、未定着のトナー画像を載せた記録材Pは該搬送ベルト60で搬送され、搬送ベルト60の下流側に配設された定着装置104へ案内される。この定着装置104は定着ロール100と加圧ロール102からなる2つのロール構成となっており、定着ロール100を通過した記録材Pは、搬送ロール対108、110によって排紙トレイ112へと排出される。
次に、本発明で実施する透明トナーについて説明する。
本発明の透明トナーは、透明トナー全体としての粘度が103Pa・sとなる温度Tm”が、80〜110℃の範囲であることが好ましい。温度Tm”が、80℃未満であると、耐熱性が十分でない場合があり、高温で放置するとブロッキング等の問題を生ずることがある。一方、温度Tm”が、110℃を超えると、定着により平滑で光沢の高い画像表面を得ることが困難となる場合がある。特に、定着された画像表面において、高濃度部と低濃度部との境界に段差が残ってしまう場合がある。
また、本発明の透明トナーの体積平均粒子径としては、6.0〜16.0μmの範囲が好ましく、12.0〜16.0μmの範囲がより好ましい。必要に応じて風力分級機等を用いた分級工程を経て粒度分布をシャープにしてもよい。
ここで、体積平均粒子径は、例えば、コールターカウンター[TA−II]型(コールター社製)を用いて、50μmのアパーチャー径で測定することができる。この時、測定は、測定対象となるトナーを電解質水溶液(アイソトン水溶液)に分散させ、超音波により30秒以上分散させた後に行う。
次に、視感反射率Yについて説明する。
測定対象となる各ポリエステル樹脂を富士ゼロックス(株)製のカラー用OHPシート上に、乾燥膜厚が20μmとなるように塗布して透明画像を作成した。そして、この透明画像の表面と裏面に顕微鏡観察用のカバーガラスを重ね、透明画像とカバーガラスとの隙間をテトラデカンで満たし、供試材とした。このようにして得られた供試材をライトトラップ上において、X−rite968で測色してY’を測定した。
そして、ポリエステル樹脂を塗布していないOHPシートの表面と裏面に顕微鏡観察用のカバーガラスを重ね、同様にOHPシートとカバーガラスとの隙間をテトラデカンで満たし、同様の手順でY0を測定した。視感反射率Yは、以下の計算式で算出した。
Y=Y’−Y0 ・・・・(式1)
得られた各ポリエステル樹脂の組成およびそのモル比、視感反射率Y、並びに各種物性(分子量、融点(Tm)等を、下記表1にまとめて示す。
Figure 2008151851

この表によると、ポリエステル樹脂A、C,Fでは視覚反射率Yが1.00、ポリエステル樹脂B、Hは1.40、ポリエステル樹脂Eは3.00、ポリエステル樹脂Gは3.50となっており、ポリエステル樹脂Dは0.70、となっており、記録材Pとの視感反射率Yの差が1.00以上となる透明トナーを選択する。
例えば、本発明では、一例として、高光沢用透明トナーとして、ポリエステル樹脂Eを用い、低光沢用透明トナーとしては、ポリエステル樹脂Dを用いた場合、搬送される記録紙Pの視覚反射率が1.00では、高光沢用透明トナーであるポリエステル樹脂Eが用いられ、搬送される記録材Pの視覚反射率が3.00では、低光沢用透明トナーであるポリエステル樹脂Dが用いられることとなる。
次に、本実施形態に係る画像形成装置の作用を説明する。
図1に示すように、本形態では、画像形成装置10において、カラー画像用のトナー(イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K))に加え、透かし画像用のトナーとして、高光沢透明トナー(HC)及び低光沢透明トナー(LC)を配設している。そして、画像形成部24に光沢度センサ84(図2参照)を配設し、該光沢度センサ84によって、搬送される記録材Pの表面の光沢度を測定する。
この光沢度に応じて制御部86によって高光沢透明トナー(HC)か低光沢透明トナー(LC)かを選択し、選択された透明トナーによって、透かし画像用の透明トナー像が形成されることとなる。つまり、低光沢の記録材Pの場合は、高光沢透明トナー(HC)が選択され、高光沢の記録材Pの場合、高光沢透明トナー(HC)が選択される。
このようにして記録材Pの光沢度に応じて、透明トナーの種類を変えることで、記録材Pの種類に拘わらず、透かし画像の判別が可能となる。
また、本形態では、画像形成部24に光沢度センサ84を配設し、搬送される記録材Pの表面の光沢度を測定した結果に基づいて、制御部86によって高光沢透明トナー(HC)か低光沢透明トナー(LC)かを選択するようにしたが、図示しない操作パネルにより記録材Pの種類を入力することで、自動的に透明トナーが選択されるようにしても良い。また、ここでは、透明トナーを二つ用いたが、三以上用いても良い。
さらに、ここでは、片面印刷の場合について説明したが、両面プリントの画像形成装置でも適用可能である。この場合、図1に示すように、例えば、搬送ベルト60及び定着装置62の下方に複数の搬送ロール対22で構成された両面搬送経路96を配設すると共に、記録材Pの搬送方向に沿った両面搬送経路96の上流側には、記録材Pを反転させるための反転経路98を配設する。
そして、定着装置62によってトナー画像が定着された記録材Pを一旦反転経路98へ案内して、記録材Pを反転させた後、該記録材Pを両面搬送経路96へ搬送して、記録材Pの裏面側にトナー画像を形成し定着させた後、排紙トレイ82から排紙されるようにする。
次に、本発明に係る第2の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と略同一の内容については説明を割愛する。
図3に示すように、本形態では、定着ロール100と加圧ロール102からなる2つのロール構成の定着装置(低光沢用定着装置)104以外に、定着装置(高光沢用定着装置)62を配設する。なお、この場合、カラー画像用のトナー(イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K))に加え、透かし画像用の透明トナーを一つ設けるだけで良い。
この定着装置62では、定着ベルト68に記録材Pを密着させたまま定着し、冷却した後に記録材Pを定着ベルト68から剥離させる。つまり、この定着装置62では、トナー画像の定着後、定着ベルト68で記録材Pを搬送し冷却させるため、定着装置104と比較すると、記録材Pの表面(画像形成面)のトナー画像には凹凸がなく、画像は高光沢となる。
ここで、定着装置62について具体的構成を説明する。
図4には、定着装置62の断面図が示されている。図4に示すように、定着装置62は、搬送される記録紙の表面をニップ領域において加熱する定着ロール64と、該ニップ領域において記録紙を裏面から加熱するとともに定着ロール64の方向へ押圧する加圧ロール66と、定着ロール64を巻掛け、該定着ロール64の駆動力によって駆動する定着ベルト68と、定着ベルト68の内周面に接して記録紙を冷却させる冷却器70と、定着ベルト68から記録材Pを剥離させる剥離ロール72と、定着ベルト68に生じる偏りを修正するステアリングロール74と、を備えている。
定着ロール64は、熱伝導性の高い金属製のコアの周囲にPFAチューブ等からなる離型層が形成された部材である。また、コアの内部にはハロゲンランプ等の熱源76が備わっており、定着ロール64の表面が所定の温度(トナー及び記録紙の表面樹脂層の溶融温度に依存するが、本実施形態においては140〜190℃)となるように加熱されることにより、搬送されてくる記録紙表面をニップ領域において加熱する。また、定着ロール64は、図示せぬ駆動装置によりその中心を軸として図中の搬送方向に回転され、定着ベルト68が駆動される。
加圧ロール66は、熱伝導性の高い金属製のコアの周囲にゴム硬度(JIS−A)40°程度のシリコーンゴム等からなる弾性体層が被覆されており、その表面には定着ロール64と同様の離型層が形成されている。また、コアの内部にはハロゲンランプ等の熱源78が備わっており、加圧ロール66の表面が所定の温度となるように加熱される。そして加圧ロール66は搬送方向に回転しながら、搬送されてくる用紙をニップ領域において裏面から加熱するとともに定着ロール64の方向へ所定の圧力で押圧する。
定着ベルト68は、例えば耐熱性の高い熱硬化型ポリイミド等の無端状フィルムの表面にフッ素ゴムやシリコーンゴム等による平滑性の高い離型層が形成された部材であり、定着ロール64、剥離ロール72,ステアリングロール74に張架され、図示していない駆動源により回転する定着ロール64に従動して搬送方向に循環移動される。定着ベルト68の離型層は、望ましくは35μm程度であり、ポリイミド等の基材は、強度面から望ましくは75μm以上である。ニップ領域において加熱された記録紙上では、トナー及び記録紙の樹脂層が溶融状態にあり、この状態で定着ベルト68と高圧で密着させることにより用紙の記録面が平滑に仕上げられる。
冷却器70は、定着ロール64と剥離ロール72との間の定着ベルト68の内周面に接して定着ベルト68と記録紙の熱を吸収することにより、ニップ領域において加熱された記録材Pを冷却させる。そして、冷却器70に伝わった熱は、図示していない送風ブロアにより内部に空気を通すことで空気中に放熱させる。
冷却器70の冷却温度は用いられるトナーや記録材Pの表面樹脂の種類に応じて異なるが、記録材Pの表面(画像形成面)がトナー樹脂の軟化温度より低い、およそ60〜80℃となるように冷却することが望ましい。このように記録材Pを冷却することで、記録材Pの表面のトナー像および樹脂層(後述する)は定着ベルト68の表面の平滑性を写し取って固化し、記録材Pは定着ベルト68から容易に剥離できるようになる。
ステアリングロール74は、定着ベルト68を連続的に循環移動させたときに生じる偏り(定着ベルト68が軸方向へ移動する現象)を修正するために設けられている。定着ベルト68の偏りに応じてステアリングロール74は揺動して、定着ベルト68の搬送方向との角度を変化させて偏りを修正する。
剥離ロール72は定着ベルト68の移動に従動して回転する。記録材Pはこの位置において記録材P自体の剛性によって自然に剥離される。剥離ロール72の外径や定着ベルト68の巻き付け角度θは、記録材Pの剛性や記録材Pと定着ベルト68との付着力に応じて決定される。
本形態では、図3に示すように、高光沢用定着装置62と低光沢用定着装置104を用いている。つまり、定着装置62でトナー画像の定着を行うと、定着後の画像が定着装置104による定着よりも高光沢の透かし画像を得ることができ、定着装置104でトナー画像の定着を行うと、定着後の画像が低光沢の透かし画像となる。
ところで、画像形成部24の下流側に配設された搬送ベルト60は、搬送される記録紙Pの上流側を回転可能に軸支し、下流側を自由端として揺動可能としている。この搬送ベルト60は、制御部86と電気的に接続された切替え装置106(図2参照;仮想線側)によって揺動し、定着装置62側の搬送経路Aか定着装置104側の搬送経路Bかに切り替えられる。
そして、搬送経路Aへ案内され、定着ベルト68から剥離された記録材Pは、搬送ロール対80によって排紙トレイ82へと排出され、搬送経路Bへ案内され、定着ロール100を通過した記録材Pは、搬送ロール対108、110によって排紙トレイ112へと排出される。なお、搬送ベルト60の位置によっては搬送ベルト60は揺動しない場合もある。
ここで、切替え装置106は、図示はしないがステッピングモータ等によって構成され、光沢度センサ84と電気的に接続された制御部86によって、該ステッピングモータが作動するようになっている。このステッピングモータの作動により、搬送ベルト60が所定角度内を揺動可能となる。
したがって、搬送される記録材Pが低光沢の場合、切替え装置106によって搬送ベルト60は搬送経路A側へ揺動し、定着装置62による定着を行い、高光沢の透かし画像を形成することで、該透かし画像の判別を可能にする。また、搬送される記録材Pが高光沢の場合、切替え装置106によって搬送ベルト60は搬送経路B側へ揺動し、定着装置104による定着を行い、低光沢の透かし画像を形成することで、該透かし画像の判別を可能にする。
つまり、記録材Pの光沢度に応じて、定着装置の種類を変えることで、記録材Pの種類に拘わらず、透かし画像の判別を可能とすることができる。
なお、本発明は、上記の実施の形態に限るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変形、変更、改良が可能である。
本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す断面図である。 本発明の第1及び第2の実施形態に係る画像形成装置の要部の構成を示すブロック図であり、第1の実施形態を実線で示し、第2の実施形態を仮想線で示している。 本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置に用いられる高光沢用定着装置の構成を示す断面図である。
符号の説明
10 画像形成装置
24 画像形成部(画像形成ユニット)
40(HC) トナーボックス(高反射率透明トナー現像剤)
40(LC) トナーボックス(低反射率透明トナー現像剤)
62 高光沢用定着装置
84 光沢度センサ
86 制御部(選択手段)
104 低光沢用定着装置
106 切替え装置(切替え手段)

Claims (4)

  1. 定着後の反射率が異なる複数の透明トナー現像剤と、
    低光沢の記録材には、該記録材の反射率より定着後の反射率が高い透明トナー現像剤でトナー画像が形成され、高光沢の記録材には、該記録材の反射率より定着後の反射率が低い透明トナー現像剤でトナー画像が形成される画像形成ユニットと、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記記録材の光沢度を測定する光沢度センサと、
    前記画像形成ユニットに設けられ、前記光沢度センサからの信号が入力され、低光沢の記録材の場合、定着後の反射率が高い透明トナー現像剤を選択し、高光沢の記録材の場合、定着後の反射率が低い透明トナー現像剤を選択する選択手段と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 記録材に転写されたトナー像の定着後の画像を高光沢とする高光沢用定着装置と、
    記録材に転写されたトナー像の定着後の画像を低光沢とする低光沢用定着装置と、
    を備え、
    低光沢の記録材の場合、前記高光沢用定着装置でトナー画像の定着が行われ、高光沢の記録材の場合、前記低光沢用定着装置でトナー画像の定着が行われることを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記記録材の光沢度を測定する光沢度センサと、
    前記光沢度センサからの信号が入力され、低光沢の記録材の場合、前記高光沢用定着装置へ該記録材を搬送し、高光沢の記録材の場合、前記低光沢用定着装置へ該記録材を搬送するように記録材を搬送する搬送路を切り替える切替え手段と、
    を有することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
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