JP2007072159A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は、ユーザーが誤って写真プリントモードを選択した場合でも、画像加熱装置でジャムが発生することを抑制できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明に係る画像加熱装置の代表的な構成は、記録材に現像剤像を形成するプリンタ部Aと、表面に熱可塑性樹脂からなる透明樹脂層Pbを設けた記録材P上のトナー像Tを加熱定着するベルト定着装置110と、を有する画像形成装置10において、記録材の種類を判別する抵抗検出装置120と、抵抗検出装置120の判別した記録材が透明樹脂層Pbを有する記録材Pである場合に、記録材Pをベルト定着装置110へ搬送する切替ガイド101と、を有することを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 本発明に係る画像加熱装置の代表的な構成は、記録材に現像剤像を形成するプリンタ部Aと、表面に熱可塑性樹脂からなる透明樹脂層Pbを設けた記録材P上のトナー像Tを加熱定着するベルト定着装置110と、を有する画像形成装置10において、記録材の種類を判別する抵抗検出装置120と、抵抗検出装置120の判別した記録材が透明樹脂層Pbを有する記録材Pである場合に、記録材Pをベルト定着装置110へ搬送する切替ガイド101と、を有することを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、現像剤像を加熱定着する画像加熱装置を備えた画像形成装置に関するものである。
従来、紙などの記録材基層の上下にトナー受容層(樹脂層)となる熱可塑性樹脂をコーティングした記録材に記録された現像剤像を加熱定着する画像加熱装置がある。かかる画像加熱装置を備えた画像形成装置は、光沢付与処理を与える写真プリントモードを選択することで、記録材を画像加熱装置に搬送するようになっている(特許文献1)。
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、ユーザーが誤って写真プリントモードを選択し、普通紙を画像加熱装置に搬送してしまった場合に、画像加熱装置でジャムが発生してしまうという問題がある。
そこで本発明は、ユーザーが誤って写真プリントモードを選択した場合でも、画像加熱装置でジャムが発生することを抑制できる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明に係る画像加熱装置の代表的な構成は、記録材に現像剤像を形成する画像形成手段と、表面に熱可塑性樹脂からなる透明樹脂層を設けた記録材上の現像剤像を加熱定着する画像加熱装置と、を有する画像形成装置において、記録材の種類を判別する記録材判別手段と、前記記録材判別手段の判別した記録材が前記透明樹脂層を有する記録材である場合に、前記記録材を画像加熱装置へ搬送する搬送経路切替手段と、を有することを特徴とする。
本発明により、ユーザーが誤って写真プリントモードを選択した場合でも、画像加熱装置でジャムが発生することを抑制できる。
[第一実施形態]
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。なお、各図面において同一の符号を付したものは、同一の構成又は作用をなすものであり、これらについての重複説明は適宜省略した。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。なお、各図面において同一の符号を付したものは、同一の構成又は作用をなすものであり、これらについての重複説明は適宜省略した。
図1に画像形成装置の一例を示す。図1では、1個の像担持体1と、像担持体1の周囲に備えられた複数の現像器4(現像器41〜46)を搭載したロータリ4Aを使用した電子写真方式のカラープリンタ(以下「画像形成装置」という)を例示している。
まず図1を用いて画像形成装置の概略構成について説明する。画像形成装置10は、画像形成手段であるデジタルカラー画像プリンタ部(以下「プリンタ部」という)Aと、プリンタ部Aの上部に設けられたデジタルカラー画像リーダ部(以下「リーダ部」という)Bと、を有している。
プリンタ部Aには、像担持体としてのドラム型の電子写真感光体(以下「感光ドラム」という)1が矢印方向に回転可能に配設されている。感光ドラム1の周囲には、その回転方向に沿ってほぼ順に、帯電手段としての一次帯電器2、露光手段としてのレーザ露光光学系3、現像手段としての現像装置4、中間転写体としての中間転写ベルト5、クリーニング手段としてのクリーニング装置6等が配設されている。
上述の現像装置4は、回転自在なロータリ4Aと、これに搭載された複数の現像器を有している。ここでは、複数の現像器として、6個の現像器41〜46を例示している。この6個の現像器4には、現像剤として濃シアントナーが収容されたシアン現像器41、濃マゼンタトナーが収容されたマゼンタ現像器42、イエロートナーが収容されたイエロー現像器43、ブラックトナーが収容されたブラック現像器44、淡シアントナーが収容された淡シアン現像器45、淡マゼンタトナーが収容された淡マゼンタ現像器46がある。
つまり、本例の画像形成装置は、マゼンタ、シアンについて、同一色相で明度の異なる組み合わせを有している。すなわち、明度の低いトナー(濃色トナー)として、濃マゼンタ、濃シアンと、明度の高いトナー(淡色トナー)として、淡マゼンタ、淡シアンをそれぞれ収容した濃色トナー現像器41、42と、淡色トナー現像器45、46との2種類を具備している。ここでは、同一色相で明度の異なる組み合わせのない、イエロー現像器43とブラックトナー現像器44も濃色トナー現像器とする。
なお、同一色相で明度の異なるトナーとは、通常、樹脂と発色成分(顔料)とを基体とするトナーの中に含まれる発色成分(顔料)の分光特性が等しく、その量が異なるトナーをいう。明度の高いトナーとは、同一色相で明度の異なるトナーの組み合わせの中、濃度が相対的に低い方のものをいう。
又、同一色相とは、上述のように、発色成分(顔料)の分光特性が同一であるものを言うが、厳密に同一でなくても、一般的にマゼンタ、シアン、イエロー、ブラック等のように、通常の色概念上同一色と呼べる範囲とする。同一色相で明度の高いトナーは記録材上でのトナー量が0.5mg/cm2につき、定着後の光学濃度が1.0未満であり、低いトナーとは記録材上でのトナー量が0.5mg/cm2につき、定着後の光学濃度が1.0以上である。本例では、濃色トナーである、濃シアン、濃マゼンタ、イエロー、ブラックは、トナーの記録材上での載り量が0.5mg/cm2の際に定着後光学濃度が1.6となるように顔料の量を調整している。又、淡色トナーである、淡シアン、淡マゼンタは載り量0.5mg/cm2で定着後の光学濃度が0.9となるように設計されている。この濃淡2種類のトナーをうまく混合させて、それぞれの色のトナーの階調を再現している。
又、前記各現像器41〜46に収容されている現像剤は、トナーとキャリアを混合させて用いる二成分現像剤であるが、トナーのみの一成分現像剤でも問題はない。又、トナーの種類として、明度の異なる組み合わせをシアンとマゼンタの2色に関して備えているが、その2種類に限るわけではなく、シアンのみ、マゼンタのみ、イエローのみ等でも、全色に明度の異なる組み合わせを備えてもかまわない。つまり、どの色相に明度の異なる組み合わせを備えても良い。又、それにより、現像器の数は本例では6個であるが、これに限るものではない。
上述の中間転写ベルト5は、駆動ローラ51、テンションローラ52、54、二次転写対向ローラ53に掛け渡されている。また、中間転写ベルト5の内側には、中間転写ベルト5を感光ドラム1に押圧する一次転写ローラ50が配設されている。また、中間転写ベルト5の外側の二次転写対向ローラ53に対応する位置には二次転写ローラ55が配設されている。
また、プリンタ部Aの下部には、画像形成対象となる記録材の搬送方向に沿って、その上流側から順に、給送カセット11、12、13、給送ローラ14、15、16、搬送ローラ17、18、19、レジストローラ20が配設されている。更に、ローラ22、23に掛け渡された搬送ベルト21、第1の画像加熱装置としての熱ローラ定着装置9、排出ローラ24などが配設されている。熱ローラ定着装置9は、定着ローラ91と加圧ローラ92と定着ローラクリーナ93が配設されている。また、プリンタ部Aには、両面搬送パス25、手差しトレイ26、給送ローラ27などが配設されている。
レジストローラ20の搬送方向上流側に、記録材判別手段である抵抗検出装置120が配置されている。抵抗検出装置120は、記録材の表面抵抗を検出することで記録材の種類を判別する。
リーダ部Bには、原稿台ガラス31、原稿押圧板32、露光ランプ33、反射ミラー34、35、36、レンズ37、フルカラーCCDセンサ38等が配設されている。
上記画像形成装置において、画像形成時には、リーダ部Bにおいて、原稿をその画像面を下方に向けた状態で原稿台ガラス31上に載せ、原稿押圧板32で押圧する。この原稿の画像面を露光ランプ33により露光走査する。原稿からの反射光像をレンズ37によりフルカラーCCDセンサ38に集光し、カラー色分解画像信号を得る。カラー色分解画像信号は増幅回路(不図示)を経て、ビデオ処理ユニット(不図示)にて画像処理を施され画像メモリ(不図示)を介してプリンタ部Aに送出される。
プリンタ部Aには、リーダ部Bからの信号のほか、外部機器としてのコンピュータからの画像信号、FAXからの画像信号なども同様に送出されてくる。
ここでは、その代表としてリーダ部Bからの信号に基づくプリンタ部Aの動作を説明する。
画像形成時に感光ドラム1は、駆動手段(不図示)によって矢印方向に所定のプロセススピード(周速度)で回転駆動され、その表面が一次帯電器2によって所定の極性・電位に一様に帯電される(帯電工程)。
帯電後の感光ドラム1表面は、レーザ露光光学系3によって静電潜像が形成される。リーダ部Bからの画像信号は、レーザ出力部(不図示)にて光信号に変換される。光信号に変換されたレーザ光はポリゴンミラー3aで反射され、レンズ3b及び各反射ミラー3cを経て帯電後の感光ドラム1表面に照射される。これにより、それぞれの分解色毎に、レーザ露光光学系3により露光し、感光ドラム1上に静電潜像を形成する(露光工程)。
次に、ロータリ4Aを回転させ、所定の現像器を感光ドラム1上の現像位置に移動させる。そして、その現像位置における現像器を作動させて、感光ドラム1上の潜像を現像し、感光ドラム1上に樹脂と顔料を基体とした現像剤像(トナー像)を形成する(現像工程)。
なお、各現像器内のトナーは、レーザ露光光学系3上部に配置された各色毎のトナー収容部(ホッパー)61〜66から各現像器41〜46内のトナー比率(又はトナー量)を一定に保つように所望のタイミングにて随時補給される。また、感光ドラム1上には、濃度検知手段であるフォトセンサ70が配置され、感光ドラム1上のトナー量を検知することが可能となっている。
こうして感光ドラム1上に形成されたトナー像は、一次転写ローラ50により、中間転写ベルト5上に一次転写される(一次転写工程)。トナー像転写後の感光ドラム1は、表面に残ったトナー(残留トナー)がクリーニング装置6によって除去され(クリーニング工程)、次の色の画像形成に供される。前述した帯電、露光、現像、一次転写、クリーニングの各画像形成プロセスを、6色の中から必要色について同様に繰り返す。これにより、中間転写ベルト5上で複数色のトナー像が重ね合わされる。
こうして中間転写ベルト5上で重ね合わされたトナー像は、二次転写ローラ55によって記録材上に一括して二次転写される。記録材Pは、給送カセット11〜13から選択的に給送され、レジストローラ20によって中間転写ベルト5上のトナー像とタイミングを合わせるようにして、中間転写ベルト5と二次転写ローラ55との間の二次転写部に供給される。トナー像転写後の中間転写ベルト5は、表面に残ったトナー(残留トナー)がベルトクリーナ56によって除去されて、次の一次転写に供される。
なお、中間転写ベルト5において、従動ローラ52の対向には、感光ドラム1から転写された画像の位置ズレおよび濃度の検知を行う検知センサ57が配置されている。そして、検知センサ57の検知結果により画像形成装置本体制御部(不図示)にて、随時画像濃度、トナー補給量、画像書き込みタイミング、及び画像書き込み開始位置等に対して補正を行っている。
前述の如くしてトナー像が転写された記録材Pは、搬送ベルト21によって熱ローラ定着装置9に搬送される。記録材Pは、熱ローラ定着装置9において、定着ローラ91とこれに押圧されている加圧ローラ92との間の定着ニップ部に供給されて加熱・加圧され、表面にトナー像が定着される。これにより、記録材Pの片面に対する画像形成が終了する。
また、記録材Pの両面に画像を形成する場合には、熱ローラ定着装置9を記録材Pが通過後すぐに搬送パスガイド(不図示)を駆動し、記録材Pを搬送パス28を経て反転パス29に一旦導く。その後、記録材Pを、反転ローラ30の逆転により、送り込まれた際の後端を先頭にして、送り込まれた方向と反対向きに退出させ、両面搬送パス25へと送る。その後、記録材Pは、両面搬送パス25を通過し、両面搬送ローラにて斜行補正とタイミング取りが行われ、所望のタイミングにてレジストローラ20へと搬送される。その後、再び上述した画像形成プロセスによってもう一方の面にトナー像が転写され、その後、定着される。これにより、記録材Pの両面に対する画像形成が終了する。
(オプションユニット100)
更に、前述の画像形成装置には、図1に示すように、表面に熱可塑性樹脂からなる透明樹脂層Pbを設けた記録材(フォトメディア)用の第2の画像加熱装置110を備えたオプションユニット100が着脱自在に装着されている。即ち、図1の画像形成装置には、前述した第1の画像加熱装置としての熱ローラ定着装置9と、後述する第2の画像加熱装置としてのベルト定着装置110が搭載されている。
更に、前述の画像形成装置には、図1に示すように、表面に熱可塑性樹脂からなる透明樹脂層Pbを設けた記録材(フォトメディア)用の第2の画像加熱装置110を備えたオプションユニット100が着脱自在に装着されている。即ち、図1の画像形成装置には、前述した第1の画像加熱装置としての熱ローラ定着装置9と、後述する第2の画像加熱装置としてのベルト定着装置110が搭載されている。
ここで、ベルト定着装置110を備えたオプションユニット100の詳細について説明する。
オプションユニット100には、ベルト定着装置110の他に、切替ガイド101が配置されている。この切替ガイド101は、熱ローラ定着装置9にて定着処理された記録材Pを、オプションユニット100の上面に設けられた排出トレイ102に向けてそのまま搬送するか、ベルト定着装置110を経由するようにベルト定着装置110に向けて搬送するかを切り替える。またオプションユニット100の側面には、ベルト定着装置110にて定着処理された記録材Pを載置する排出トレイ103が配置されている。その他、記録材Pを搬送するためのローラ対104、105、106が適所に配置されている。
図2にベルト定着装置110の模式断面図を示す。ベルト定着装置110は、熱源を有する加熱回転体としての定着ローラ111と、定着ローラ111から所定間隔を保ち配設された分離ローラ112と、を有している。この2本のローラ111、112間に無端状のベルト部材としての定着ベルト114を懸回張設してある。この定着ベルト114を挟んで定着ローラ111の対向位置には、加圧回転体としての加圧ローラ115が圧接されている。また、定着ベルト114の内側で、定着ローラ111と分離ローラ112との間に、定着ベルト114に密着した記録材Pを冷却するための冷却手段としての冷却ファン116が設けられている。
定着ローラ111、加圧ローラ115の内部には、熱源(ローラ加熱ヒータ)としてのハロゲンランプ117、118が配設されている。なお、熱源としてはハロゲンヒータに限らず、定着ローラを励磁コイルから生じた磁束により電磁誘導加熱する構成のものを採用しても構わない。
定着ローラ111と加圧ローラ115は定着ベルト114を挟んで所定の押圧力で圧接させて記録材搬送方向において所定幅の加熱・加圧部としての定着ニップ部Nを形成している。ハロゲンランプ117、118は、定着ニップ部Nでの温度が180℃となるように設定してある。
定着ベルト114は、記録材Pに形成された画像と密着するベルト表面が、高光沢画像を形成するために鏡面状とされている。本例の定着ベルト114は、ポリイミド樹脂の上にシリコンゴムを弾性層として持ち、その上に離型層としてポリイミドシリコン樹脂を皮膜してなる。
冷却ファン116は、定着ベルト114に接触して定着ベルト114の熱を冷却するフィン116aを有している。このフィン116aを有する冷却ファン116により、定着ベルト114は所定の温度まで強制的に冷却される。なお、冷却手段としては、上述のフィンを有する冷却ファンに限らず、定着ベルトに非接触で冷却する冷却ファンのみの構成であっても良い。また定着ベルトに接触して冷却する、ペルチェ素子、ヒートパイプ、水の循環型冷却装置を用いても良い。
このようなベルト冷却定着装置に用いる記録材Pは、紙などの記録材基層Paの上下にポリエチレンなどの樹脂をコーティングした(レジンコートペーパーなど)記録材P上にトナーと相溶性の良いポリエステル樹脂(トナーと同じ樹脂)を塗工してなる(Pb)。ポリエステル樹脂の量は約15g/m2で、記録材全体の坪量として200g/m2としてなる。
このような記録材上に、前述した画像形成方法にてトナー像を形成する。すなわち、ポリエステル樹脂層上にトナー像を形成し、画像形成装置本体10の熱ローラ定着装置9にて定着を行う。図3(a)に示すように、この状態では、トナー像Tはポリエステル樹脂層上に固着しているのみの状態である。その後、図2のベルト定着装置110に進入させる。
定着ローラ111は駆動機構(不図示)により時計回り方向に所定の速度で回転駆動される。この定着ローラ111の回転駆動により定着ベルト114が時計回り方向に所定の速度(本例では50mm/s)で回動する。分離ローラ112、加圧ローラ115は定着ベルト114の回転に伴い従動回転する。分離ローラ112は定着ベルト114に所定の張力を与えるテンションローラの機能も兼ねている。
ベルト定着装置110に送られた記録材Pは、定着ニップ部Nの定着ベルト114と加圧ローラ115の間に導入されて定着ニップ部Nを挟持搬送される。その際、定着ローラ111と加圧ローラ115からの熱により、樹脂層Pbの温度が上昇してトナーTと共に軟らかくなり、さらに定着ローラ111と加圧ローラ115との圧力が加わることにより、図3(b)に示すように、トナー像Tがその高温の透明樹脂層中に埋没される。同時に、記録材Pは定着ベルト114の表面に密着する。この時、トナー像Tを有する記録材表面は定着ベルト114の表面性に沿うように均一化される。
トナー像Tが透明樹脂層中に埋め込まれた記録材Pは、定着ベルト114表面に密着したまま、分離ローラ112による分離部に至るまで搬送される。この定着ベルト114に密着した状態の記録材Pは分離部に至るまでの間(冷却領域)に、冷却ファン116により効率よく強制的に冷却される。すなわち、トナー像は、トナーの軟化点温度(ガラス転移点温度)よりも低い温度(約50℃)に冷却される。これによって、定着ベルト表面の離型性と相まって、記録材Pが定着ベルト114から剥がれやすい状態になる。
そして、図4に示すように、定着ベルト114の表面に密着された記録材Pは冷却領域で十分に冷却されてから分離ローラ112により定着ベルト114の曲率が変化する分離部にて定着ベルト114から自らの剛性(こし)により剥離(曲率分離)される。
このように冷却分離を施すことにより、記録材Pの表面が定着ベルト114の鏡面状の表面とほぼ対応して凹凸のない状態に仕上げることが可能となる。従って、前述のベルト定着装置110を使用すれば、銀鉛写真に匹敵する光沢度を備えた高品質画像を得ることができる。
(記録材判別手段)
抵抗検出装置120は、給送した記録材がレジストローラ20に突き当たって停止した際に、記録材表面の抵抗を検出し、CPUに抵抗値を信号として送信する。
抵抗検出装置120は、給送した記録材がレジストローラ20に突き当たって停止した際に、記録材表面の抵抗を検出し、CPUに抵抗値を信号として送信する。
CPUは、抵抗値から記録材の種類(フォトメディアであるか否か)を判断する。そして、フォトメディアの場合には記録材をベルト定着装置110に搬送し、普通紙の場合にはそのまま機外に排出するように、搬送経路切替手段である切替ガイド101を回動させて記録材の搬送経路を切り替える。なお、搬送経路切替手段は、切替ガイド101に限定されるものではなく、
図5は記録材判別手段の構成図である。図5に示すように、記録材判別手段である抵抗検出装置120は、2本の電極棒121、122、抵抗検知回路123、増幅回路124を有している。
図5は記録材判別手段の構成図である。図5に示すように、記録材判別手段である抵抗検出装置120は、2本の電極棒121、122、抵抗検知回路123、増幅回路124を有している。
抵抗検出装置120は、移動手段であるソレノイド等(不図示)により、2本の電極棒121、122が記録材から離間した状態(図5(a)の状態)と、2本の電極棒121、122が記録材に当接した状態(図5(b)の状態)に移動可能である。
図6に示すように、抵抗検知回路123は、電極棒121、122を記録材の片面(記録面)に当接した状態で、回路の抵抗R2(100MΩ)と記録材の表面抵抗R1が直列になるようにして、5Vの電圧をかけて、抵抗R1、R2の間の検知電圧を検知する。この検知電圧は増幅回路124で105倍に増幅され出力電圧としてCPUのAD入力部(不図示)へ送られる。なお、本回路は、5V以上は出力が制限されるように、クランプされている。
図7に示すように、普通紙は、表面抵抗R1が1011〜1013で(ケースによっては11乗以下も発生)、、出力電圧が約5Vとなる。一方、表層(記録面)に抵抗層としての樹脂層を設けたフォトメディアの記録面は、表面抵抗R1が1014で、出力電圧が0.5Vとなる。
すなわち、絶縁性表面のフォトメディアの記録面では、低い出力電圧が得られ、低い抵抗の普通紙の場合、高い出力電圧が得られる。この出力電圧の違いに基づいて、出力電圧が1V以上の場合には、普通紙と判断しそのまま機外へ排出する。一方、出力電圧が1V以下の場合には、フォトメディアと判断しベルト定着装置110へ搬送する。
ここで、ベルト定着装置110は、定着条件が、フォトメディア専用に条件出しされている。このため、普通紙(薄紙)をベルト定着装置110に搬送すると、加熱定着後、紙のこしで分離する力がなく、定着ベルト114に巻きついて剥れず、ジャムが発生する。
また、普通紙(厚紙)をベルト定着装置110に搬送すると、加熱量が不足し、トナーが溶けずに定着ベルト114上にオフセットする。このオフセットしたトナーは、次の記録材に転写され、画像欠陥となる。
従って、上述のごとく、ユーザーが誤って写真プリントモードを選択した場合でも、抵抗検出装置120により記録材の種類を判別でき、フォトメディアのみベルト定着装置110に搬送する。これにより、ベルト定着装置110でジャムが発生することを抑制できる。また、オフセットしたトナーは、次の記録材に転写され、画像欠陥となることを抑制できる。
また、前述した実施の形態では、無端状のベルト部材を備えた画像加熱装置として、画像形成装置本体に対して着脱自在な画像加熱装置を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、画像形成装置が一体的に有する画像加熱装置であっても良く、該画像加熱装置に本発明を適用することにより同様の効果を得ることができる。
また前述した実施の形態では、画像形成装置として、図1に示すように複数の現像器を回転体で支持し、この回転体を回転移動させて所定の現像器を使用するロータリ型の画像形成装置を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、図8に示すように複数の現像器を並設して使用するタンデム型の画像形成装置であっても良い。また、図1及び図8に示すように、中間転写体を使用し、該中間転写体に必要色のトナー像を順次重ねて転写し、該中間転写体に担持されたトナー像を記録材Pに一括して転写する画像形成装置に限定されるものではない。例えば、記録材担持体を使用し、該記録材担持体に担持された記録材Pに必要色のトナー像を順次重ねて転写する画像形成装置であっても良い。また、画像形成装置としてプリンタを例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば複写機、ファクシミリ装置等の他の画像形成装置や、或いはこれらの機能を組み合わせた複合機等の他の画像形成装置であっても良い。これらの画像形成装置に用いられる、無端状ベルト部材を備えた画像加熱装置に本発明を適用することにより同様の効果を得ることができる。
また、現像器が収容する現像剤の色相や数はこれに限定されず、明度の違う組み合わせを有する色相も、マゼンタやシアンに限らない。
また、前記検出方法の抵抗の設定など、表面抵抗を測定する原理に基づけば、この回路に限定されるものではない。
その他、以上に説明した画像形成装置の構成部品の寸法、材質、形状、及びその相対位置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
[第二実施形態]
次に本発明に係る画像形成装置の第二実施形態について図を用いて説明する。図9は本実施形態にかかる記録材判別手段の説明図である。上記第一実施形態と説明の重複する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
次に本発明に係る画像形成装置の第二実施形態について図を用いて説明する。図9は本実施形態にかかる記録材判別手段の説明図である。上記第一実施形態と説明の重複する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
図9に示すように、本実施形態にかかる画像形成装置は、記録材判別手段として、抵抗検出装置120に変えてマーク検出装置140を設けたものである。
マーク検出装置140は、レジストローラ20の搬送方向上流側に配置されている。マーク検出装置140は、記録材Pの裏面(非記録面)に設けられた検出マークMを検出することで記録材の種類を判別する。
本実施形態では、検出マークMはフォトメディアの裏面に設けている。そして、検出マークMを検出した場合には、フォトメディアと判断し、切替ガイド101を回動してベルト定着装置110へ記録材Pを搬送する。一方、マーク検出装置140で検出マークMが検出されない場合には、普通紙と判断し、切替ガイド101を回動してそのまま機外へ排出する。なお、検出マークMが画像に影響しないものである場合には、検出マークMを記録材Pの表面(記録面)に設けてもよい。
A…プリンタ部、B…リーダ部、D…原稿、M…検出マーク、N…定着ニップ部、P…記録材、R1、R2…抵抗、1…像担持体、2…一次帯電器、3…レーザ露光光学系、3a…ポリゴンミラー、3c…反射ミラー、4…現像器、4A…ロータリ、5…中間転写ベルト、6…クリーニング装置、9…熱ローラ定着装置、10…画像形成装置、11〜13…給送カセット、14〜16…給送ローラ、17〜19…搬送ローラ、20…レジストローラ、21…搬送ベルト、22、23…ローラ、24…排出ローラ、25…両面搬送パス、26…手差しトレイ、27…給送ローラ、28…搬送パス、29…反転パス、30…反転ローラ、31…原稿台ガラス、34〜36…反射ミラー、37、3b…レンズ、38…センサ、41〜46…現像器、50…一次転写ローラ、51…駆動ローラ、52…テンションローラ、53…二次転写対向ローラ、54…テンションローラ、55…二次転写ローラ、57…検知センサ、61〜66…トナー収容部、81…ガイド部材、81a…ガイド部材、81b…ガイド部材、100…オプションユニット、101…切替ガイド、102、103…排出トレイ、104〜106…ローラ対、110…ベルト定着装置(画像加熱装置に対応)、111…定着ローラ、112…分離ローラ、114…定着ベルト(ベルト部材に対応)、116…冷却ファン、116a…フィン、117…ハロゲンランプ、120…抵抗検出装置、121、122…電極棒、123…抵抗検知回路、124…増幅回路
Claims (4)
- 記録材に現像剤像を形成する画像形成手段と、表面に熱可塑性樹脂からなる樹脂層を設けた記録材上の現像剤像を加熱定着する画像加熱装置と、を有する画像形成装置において、
記録材の種類を判別する記録材判別手段と、
前記記録材判別手段の判別した記録材が前記樹脂層を有する記録材である場合に、前記記録材を画像加熱装置へ搬送する搬送経路切替手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
- 前記記録材判別手段は、記録材の表面抵抗を検出することで記録材の種類を判別することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記記録材判別手段は、記録材の検出マークを検出することで記録材の種類を判別することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記画像加熱装置が、記録材を加熱後冷却して加熱定着する事を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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