JP2008164933A - 画像形成装置およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】記録紙に形成された画像の位置がずれていた場合、この記録紙以降の記録紙に形成する画像の位置を補正できるようにする。
【解決手段】画像形成装置1は、感光体ドラム11上に静電潜像を形成し、この静電潜像を赤外光を吸収する不可視トナーにより現像する。不可視トナーにより現像された画像は、中間転写ベルト16に転写された後、用紙P1に転写される。用紙P1に転写された不可視画像の用紙P1上における位置は、赤外光を出力する光源45と、用紙P1で反射した赤外光を検出するセンサ47により検知される。画像形成装置1は、この検知した位置に応じて、感光体ドラム11上に形成される静電潜像の位置を補正する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置およびプログラムに関する。
記録紙に画像を形成する画像形成装置においては、記録紙上に形成される画像の位置が定められた位置からずれてしまうことがある。例えば、中間転写方式を採用した電子写真方式の画像形成装置の場合、装置を動作させることにより画像形成装置の内部の温度が変化すると、画像を形成するための各部が変位し、感光体ドラムに形成される静電潜像の位置がずれたり、中間転写ベルトに転写されるトナー像の位置がずれたりしてしまい、記録紙に画像を転写する際、記録紙上に形成される画像の位置が定められた位置からずれてしまうことがある。
このように記録紙に形成される画像の位置がずれてしまうことを防ぐ技術としては、例えば、特許文献1に開示されている技術がある。特許文献1に開示されている画像形成装置は、記録紙の四隅に特定形状の画像を形成して定着処理を行った後、記録紙上に形成された特定形状の画像から記録紙端部までの距離を測定する。そして、測定した距離と、正しく記録紙に画像が形成された時における記録紙端部から特定形状の画像までの距離との差分により、記録紙に形成された画像の位置のずれ量を求め、求めたずれ量に応じて画像形成装置の各部を制御し、記録紙に対する画像の位置ずれを補正している。
特開2005−173261号公報
記録紙の搬送位置や画像の形成位置等は、様々な要因により絶えず変化することが考えられるため、記録紙上において画像の位置ずれが発生した時には、すぐに位置ずれが補正されることが望ましい。
本発明は、上述した背景の下になされたものであり、記録紙に形成された画像の位置がずれていた場合、この記録紙以降の記録紙に形成する画像の位置を補正できる技術を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、画像が形成される像保持体と、第1画像データが表す画像の可視画像を、前記像保持体上の定められた設定位置から形成する第1画像形成手段と、第2画像データが表す画像の不可視画像を、前記像保持体上の前記設定位置から形成する第2画像形成手段と、前記第1画像形成手段により前記像保持体に形成された可視画像と、前記第2画像形成手段により前記像保持体に形成された不可視画像とを記録材に転写する転写手段と、前記転写手段により転写された前記不可視画像の記録材上における位置を検知する検知手段と、前記検知手段により検知された位置に応じて前記設定位置を補正する位置補正手段とを有する画像形成装置を、第1構成として提供する。
また、本発明は、前記第1構成において、前記第2画像形成手段は、可視領域の光を透過し、可視領域外の光を吸収する画像を形成する構成を第2構成として提供する。
また、本発明は、前記第2構成において、前記第2画像形成手段は、赤外領域の光を吸収する画像を形成する構成を第3構成として提供する。
また、本発明は、前記第1構成から前記第3構成のいずれかの構成において、前記第1画像データが表す画像を複数の記録材に形成する場合、前記第2画像形成手段は、前記不可視画像が所定数の記録材について転写されるように不可視画像を形成する構成を第4構成として提供する。
また、本発明は、前記第1構成から前記第3構成のいずれかの構成において、前記第1画像データが表す画像を複数の記録材に形成する場合、前記第2画像形成手段は、前記不可視画像が複数の記録材において所定数おきに転写されるように不可視画像を形成する構成を第5構成として提供する。
また、本発明は、コンピュータ装置を、第1画像データが表す画像の可視画像を、像保持体上の定められた設定位置から形成する第1画像形成手段と、第2画像データが表す画像の不可視画像を、像保持体上の前記設定位置から形成する第2画像形成手段と、前記第1画像形成手段により前記像保持体に形成された可視画像と、前記第2画像形成手段により前記像保持体に形成された不可視画像とを記録材に転写する転写手段と、前記転写手段により転写された前記不可視画像の記録材上における位置を検知する検知手段と、前記検知手段により検知された位置に応じて前記設定位置を補正する位置補正手段として機能させるプログラムを、第6構成として提供する。
本発明の第1構成と第6構成によれば、記録紙に形成された画像の位置がずれていた場合、記録紙に形成する画像の位置を補正することができる。
また、本発明の第2構成と第3構成によれば、記録材上に形成された画像の位置を検知するための不可視画像を認識されることがない。
また、本発明の第4構成と第5構成によれば、一の記録材毎に不可視画像を形成する場合と比較して、不可視画像を形成するための材料の消費を抑えることができる。
以下、本発明に係る一実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
[実施形態の構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の構成を示した図である。同図に示したように、画像形成装置1の構成は、画像形成ユニット10と、画像読取ユニット20と、用紙供給ユニット30とに大別される。また、画像形成装置1は、ユーザが各種の操作を行うための操作部50を備えている。この操作部50は、画像形成装置1を操作するための各種メニュー画面やメッセージ等を表示する液晶ディスプレイと、液晶ディスプレイの表面を覆うタッチパネルを備えており、ユーザはこのタッチパネルに触れることで各種操作を行うことができる。なお、操作部50においては、液晶ディスプレイに替えて有機ELディスプレイやCRT(Cathode Ray Tube)を用いるようにしてもよい。また、画像形成装置1は、通信インタフェースとして機能する通信部110を介してLAN(Local Area Network)等のネットワーク2に接続されており、パーソナルコンピュータ3やサーバ装置4などのホスト装置からLANを経由して送信されてくる画像データを受信する。
用紙供給ユニット30は、用紙格納部31a,31b,31c及び手差し部32といった用紙供給源と、この用紙供給源から図中の点線によって示される搬送路Sを経由して画像形成ユニット10へ用紙を搬送するための搬送ロール34a〜34cやレジストロール34dとを備えている。なお、搬送路Sには、用紙の両面に画像を形成する際に用紙を反転させる反転搬送路S’が含まれており、用紙供給ユニット30は、反転搬送路S’を経由して画像形成ユニット10へ用紙を搬送するための搬送ロール34e〜34jを備えている。用紙格納部31a,31b,31cにそれぞれ格納された用紙(記録材)P1,P2,P3は、各用紙格納部31a,31b,31cに対応して設けられた給紙ロール311a,311b,311cによって1枚ずつ搬送路Sに送り出され、さらに、搬送ロール34a〜34cやレジストロール34dによって画像形成ユニット10へと搬送される。また、手差し部32には用紙P4を複数枚載せることが可能となっている。これらの用紙P4は給紙ロール321によって1枚ずつ搬送路Sに送り出され、さらに、搬送ロール34a〜34cやレジストロール34dによって画像形成ユニット10へと搬送される。
画像読取ユニット20は、文書送り装置21と、文書を読み取って文書の画像を生成する画像読取部22とを備えている。文書送り装置21は、文書を一枚づつプラテンガラス22A上に搬送する装置であり、文書送り装置21にセットされた複数枚の文書を一枚づつ分離して画像読取部22のプラテンガラス22A上に搬送する。なお、文書送り装置21は、プラテンガラス22Aに搬送した文書の読み取りが終了すると、プラテンガラス22A上にある文書を文書送り装置21が有する文書排出部(図示略)に移動させる。また、文書送り装置21は、セットされた文書を全て搬送し終えると、文書の搬送が終了したことを表す信号を後述する制御部101へ出力する。
画像読取部22は、文書送り装置21によってプラテンガラス22Aに搬送された文書の画像を読み取り、読み取った画像を表す画像データを生成するものである。具体的には、画像読取部22は、プラテンガラス22Aと、光源22Bと、ミラー22C,22D,22Eと、結像レンズ22Fと、画像読取素子22Gとを有している。画像読取部22においては、プラテンガラス22A上に搬送された文書に対して光源22Bから光が照射される。光源22Bから出力された光は文書で反射し、文書で反射した光はミラー22Cおよびミラー22D,22Eによって結像レンズ22Fに導かれ、画像読取素子22G上で結像する。画像読取素子22Gは、CCD(Charge Coupled Device)を具備しており、赤(R)、緑(G)、青(B)の各色毎に、入射した光の強さに応じて電気信号を生成する。そして、画像読取部22は、生成した電気信号に基づいて文書の画像を表す画像データを生成して出力する。
画像形成ユニット10は、画像読取ユニット20によって生成された画像データや、通信インタフェースを介して受信した画像データに基づいて、用紙に画像を形成する画像形成処理を行うものである。具体的には、画像形成ユニット10は、感光体ドラム(像保持体)11と、帯電装置12と、露光装置13と、ロータリー現像装置14と、クリーニング装置15と、中間転写ベルト16と、支持ロール17と、一次転写ロール18と、二次転写ロール19と、対向ロール40と、搬送ベルト41と、定着装置42とを備えている。感光体ドラム11の外周面(ドラム表面)には感光層が形成されており、この感光体ドラム11は図示せぬ駆動機構によって図中矢印a方向に回転させられる。帯電装置12は、例えばロール型帯電装置やコロトロン型帯電装置であり、感光体ドラム11の表面を所定の電位に帯電させる。露光装置13は、帯電した感光体ドラム11に対し、画像データに応じてレーザ光を照射し、感光体ドラム11の表面に静電潜像を形成する。なお、ドラム11の表面に形成される静電潜像の主走査方向および副走査方向の位置は、後述する制御部101によって制御される。
ロータリー現像装置14は、それぞれY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色のトナー(現像剤)をそれぞれ収容する現像器14Y,14M,14C,14Kの他、不可視トナーを収容する現像器14Fを備えている。このロータリー現像装置14が図示せぬ駆動機構によって図中矢印b方向に回転させられることにより、これら5つの現像器14Y,14M,14C,14K,14Fは順番に感光体ドラム11と近接した位置に移動させられる。そして、各現像器14Y,14M,14C,14K,14Fに収容された各トナーが、それぞれの色(不可視トナーを含む)に対応する静電潜像に電気的に転移させられることによって、感光体ドラム11の表面にトナー像が形成される。図1においては、不可視トナーを収容する現像器14Fが感光体ドラム11と近接する位置にあり、感光体ドラム11の表面に不可視トナー像が形成されている時の様子が示されている。
なお、本実施形態で用いる不可視トナーは、例えば、特開2006−78888号公報や、特開2006−38933号公報に開示されているように、結着樹脂と赤外線吸収剤とを含む一方、イエロー、マゼンタ、シアン、黒のいずれの色材(着色材)も含んでいないトナーである。この不可視トナーは色材を有していないため、不可視トナーにより形成された不可視画像は可視光を透過し、人間の目で見た場合には認識されないこととなる。また、この不可視トナーに加えられた赤外線吸収剤は、波長800〜2000nmの赤外領域内のいずれかの帯域において、赤外線を吸収する材料であるため、不可視トナーによる画像が形成されている用紙に赤外光を照射した場合、不可視トナーにより画像が形成されている部分においては赤外光が吸収され、不可視トナーが載っていない部分においては赤外光が反射される。この赤外光が反射された部分と、赤外光が吸収された部分とをセンサによって検知することにより、不可視トナーにより形成された画像を検出することができる。
中間転写ベルト16は、無端のベルト部材であり、その内周面が複数の支持ロール17(図1では2つ)と一次転写ロール18と二次転写ロール19とに張力が掛かった状態で掛け渡され、矢印c方向に周回移動させられる。一次転写ロール18は、中間転写ベルト16を挟んで感光体ドラム11に対向しており、感光体ドラム11表面に形成されたトナー像を中間転写ベルト16の外周面に転写(一次転写)させる。感光体ドラム11近傍に設けられたクリーニングブレード15は、一次転写後の感光体ドラム11表面に残ったトナーを除去する。二次転写ロール19は、中間転写ベルト16を挟んで対向ロール40に対向しており、中間転写ベルト16の外周面に転写されているトナー像を用紙へ転写(二次転写)させる。二次転写後の中間転写ベルト16の表面に残留しているトナーはベルトクリーナ23によって除去される。
定着装置42は、搬送路Sを挟んで互いに対向する定着ロール42a及び加圧ロール42bを備えている。定着ロール42aは、例えばアルミニウム等の金属製コアの周囲にシリコンゴム等の弾性体層が形成され、さらに弾性体層の表面にPFA(四フッ化エチレン−パーフルオロアルコキシエチレン共重合樹脂)チューブ等からなる離型層が形成されたロール部材である。この金属製コアの内部には、例えばハロゲンランプ等の熱源が設けられており、この熱源は、定着ロール42aの表面温度が所定の温度となるようにロールの内部から定着ロール42aを加熱する。
加圧ロール42bは、金属製コアの周囲に弾性体層が形成され、さらにPFAチューブからなる離型層が形成されたロール部材であり、図示せぬ加圧バネ等によって定着ロール42aに押しつけられている。定着装置42は、トナー像が二次転写された用紙が定着ロール42aと加圧ロール42bとの間に搬送されると、搬送された用紙に対して定着ロール42a及び加圧ロール42bによって圧力を加えながら急速に加熱することによってトナー像を用紙に定着させる。この定着処理がなされた後に、用紙は排紙ロール43a,43bによって排紙部46に排出される。
なお、用紙の両面に画像を形成する場合には、まず、2次転写ロール19から用紙の表面に対して画像が転写され、定着装置42によって定着処理が施されると、その用紙は、排紙部46に排出されるのではなく、いったん反転搬送路S’に搬送される。そして、この反転搬送路S’において用紙の表面と裏面とが反転させられ、この反転させられた状態で、用紙は搬送ロール34f〜34jにより2次転写ロール19の位置に搬送される。そして、2次転写ロール19から用紙の裏面に画像が転写されて定着処理が施される。この後、用紙は排紙ロール43a,43bによって排紙部46に排出されることになる。
次に、定着装置42の近傍に設けられた光源45とセンサ47について説明する。定着装置42と排紙ロール43a,43bとの間には、搬送路Sを形成するためのガイド44が設けられている。そして、搬送路Sの上方に設けられたガイド44の一部には穴44aが開けられており、その穴44aの上方には、赤外光を出力する光源45と、赤外光を検出するセンサ47が設けられている。
図2は、搬送路Sにある用紙P、光源45、およびセンサ47の斜視図である。なお、同図において、搬送方向D2は、用紙Pが搬送される方向であり、幅方向D3は、搬送方向D2に直交する方向である。光源45は、赤外光を出力する複数のLED(Light Emitting Diode)チップC1〜Cnを有しており、その形状は、長手方向(幅方向D3)の長さが用紙Pの全幅より長い直方体となっている。なお、光源45においては、LEDチップC1〜Cnは光源45の長手方向に沿って設けられている。また、LEDチップC1〜Cnが出力する赤外光の帯域は、現像器14Fに収容されている不可視トナーが吸収する赤外光の帯域と同じとなっている。次に、センサ47は、光源45から出力された赤外光を検出する複数のCCD素子からなる受光セル47Aを有しており、その形状は、長手方向(幅方向D3)の長さが用紙の全幅より長い直方体となっている。なお、受光セル47Aにおいては、複数のCCD素子はセンサ47の長手方向に沿って設けられている。
光源45の複数のLEDチップからは赤外光が出力され、搬送路Sに用紙Pがないと、出力された赤外光は図2中の矢印A方向へ進む。受光セル47Aの各CCD素子は、受光した光の強度(光量)に応じたレベルの信号(電気信号)を出力するものであるが、赤外光が矢印A方向へ進んだまま用紙Pで反射されないと、赤外光は受光セル47Aには入力しないため、受光セル47Aの各CCD素子は、L(Low)レベルの信号(電気信号)を出力し、受光セル47Aから出力される信号は図3(a)に示したようになる。
一方、搬送路Sに用紙Pがあると、光源45から出力された赤外光は用紙Pで反射する。そして、この用紙Pで反射した光は、受光セル47AのCCD素子にて受光される。受光セル47AのCCD素子は、用紙Pで反射された光を受光すると、受光した光の強度(光量)に応じたレベルの信号(電気信号)を出力し、受光セル47Aから出力される信号は図3(b)に示したようになる。なお、用紙P上において、上述した不可視トナーにより画像が形成されている場合、この不可視トナーによる画像が形成されている領域においては、光源45から出力された赤外光は反射せず、不可視トナーに吸収されることとなる。このため、不可視トナーの上方にあるCCD素子は赤外光を受光せず、このCCD素子から出力される信号のレベルはLレベルとなる。
次に、画像形成装置1の各部を制御する制御系の構成について説明する。図4は、画像形成装置1のハードウェア構成を示したブロック図である。制御部101には、画像形成ユニット10、画像読取ユニット20、用紙供給ユニット30、光源45、センサ47、操作部50、通信部110が接続されている。画像形成装置1の各部を制御する制御部101は、CPU102、ROM103、およびRAM104とを有している。ROM103は、CPU102により実行される制御プログラムを記憶している。CPU102は、ROM103に記憶されている制御プログラムを読み出し、RAM104を作業エリアにして制御プログラムを実行する。CPU102により制御プログラムが実行されると、制御部101により画像形成ユニット10の各部、画像読取ユニット20の各部、用紙供給ユニット30の各部、通信部110が制御され、複写機能や画像形成機能等が実現する。また、CPU102により制御プログラムが実行されると、画像形成装置1の各部が制御され、用紙に形成する画像の位置を補正する機能が実現する。
記憶部105はハードディスク装置を具備しており、画像読取ユニット20で生成された画像データや通信部110で受信した画像データを記憶する。また、記憶部105は、用紙に形成された画像の位置のずれを求めるための測定用画像を表す測定用画像データを記憶している。測定用画像データが表す画像は、縦線m11と横線m12とが直交した十字型の画像T1と、縦線m21と横線m22とが直交した十字型の画像T2と、縦線m31と横線m32とが直交した十字型の画像T3と、縦線m41と横線m42とが直交した十字型の画像T4とを含んでおり、この画像が用紙Pに形成されると、図5に示したように画像T1〜T4の画像は用紙Pの四隅に形成される。そして、測定用画像データが表す画像を用紙Pに形成する際、画像T1〜T4の位置ずれが発生しない場合には、用紙Pの長辺から画像T1の縦線m11までの距離(d11)と、用紙Pの短辺から画像T1の横線m12までの距離(d12)は、予め定められた距離aとなる。また、他の画像T2〜T4についても、長辺から縦線(m21、m31、m41)までの距離(d21、d31、d41)と、短辺から横線(m22、m32、m42)までの距離(d22、d32、d42)は、予め定められた距離aとなる。記憶部105は、この距離aを予め記憶している。
[実施形態の動作]
次に、本実施形態の動作について、複数ページの文書を複写する場合の動作を例にして説明を行う。
画像形成装置1を使用して複数ページの文書を複写する場合、まず、文書は文書送り装置21にセットされる。この後、複写の開始を指示する操作が操作部50にて行われると、制御部101は操作部50にて行われた操作を解析する。そして、制御部101において、複写の開始を指示する操作が行われたと判断されると、文書送り装置21が制御部101により制御され、文書送り装置21にセットされた文書が一枚ずつ搬送されて画像読取ユニット20により読み取られる。そして、文書送り装置21にセットされた文書のページ毎に、読み取られた文書を表す画像データが生成され、生成された各ページの画像データが記憶部105に記憶される。
文書送り装置21は、セットされた文書束の各頁を全て搬送し終えると、文書の搬送が終了したことを表す信号を制御部101へ出力する。制御部101は、この信号を受け取ると、まず、文書の1枚目の画像データを記憶部105から読み出し、読み出した画像データが表す画像からイエロー、マゼンタ、シアン、黒の各色画像の画像データを生成する。
次に制御部101は、生成した画像データに基づいて、イエロー、マゼンタ、シアン、黒のトナー像を形成する(図7:ステップSA1)。具体的には、まず、イエローの画像の画像データを露光装置13へ出力する。露光装置13により、この画像データが受け取られると、感光体ドラム11が回転させられるとともに、予め定められた主走査方向および副走査方向の走査開始位置を起点としてレーザ光が感光体ドラム11へ走査される。このレーザ光の走査は、受け取った画像データに基づいて行われ、感光体ドラム11の周面には画像データが表す画像の静電潜像が形成される。次に制御部101は、ロータリー現像装置14を回転させて現像器14Yを感光体ドラム11に近接させた後、感光体ドラム11を回転させ、感光体ドラム11の表面にイエローのトナー像を形成する。この後、制御部101は、感光体ドラム11を回転させるとともに、中間転写ベルト16を周回移動させ、感光体ドラム11の表面に形成されたトナー像を中間転写ベルト16の外周面に転写させる。
制御部101は、イエローのトナー像の中間転写ベルト16への転写が終了すると、次に、マゼンタの画像の画像データを露光装置13へ出力する。露光装置13は、画像データを受け取ると、受け取った画像データに基づいてレーザ光を出力して静電潜像を感光体ドラム11の表面に形成する。次に制御部101は、ロータリー現像装置14を回転させて現像器14Mを感光体ドラム11に近接させた後、感光体ドラム11を回転させ、感光体ドラム11の表面にマゼンタのトナー像を形成する。この後、制御部101は、感光体ドラム11を回転させるとともに、中間転写ベルト16を周回移動させ、感光体ドラム11表面に形成されたトナー像を中間転写ベルト16の外周面に転写させる。なお、マゼンタのトナー像は、イエローのトナー像に重ねて形成される。
制御部101は、マゼンタのトナー像の中間転写ベルト16への転写が終了すると、他のシアンの画像、黒の画像についても、イエローおよびマゼンタの画像と同様にトナー像を形成して中間転写ベルト16に転写させる。
制御部101は、イエロー、マゼンタ、シアン、黒の各色についてトナー像を中間転写ベルト16に転写し終えると、次に、不可視トナーのトナー像を形成する(ステップSA2)。具体的には、まず、測定用画像データを記憶部105から読み出し、読み出した画像データを露光装置13へ供給する。露光装置13は、この画像データを受け取ると、受け取った画像データに基づいてレーザ光を出力し、受け取った画像データが表す画像の静電潜像を感光体ドラム11の表面に形成する。次に制御部101は、ロータリー現像装置14を回転させて現像器14Fを感光体ドラム11に近接させた後、感光体ドラム11を回転させ、感光体ドラム11の表面に不可視トナーによるトナー像を形成する。この後、制御部101は、感光体ドラム11を回転させるとともに、中間転写ベルト16を周回移動させ、感光体ドラム11表面に形成されたトナー像を中間転写ベルト16の外周面に転写させる。
次に制御部101は、用紙供給ユニット30を制御し、用紙P1をレジストロール34dの位置まで搬送する。そして、中間転写ベルト16を周回移動させると共に、用紙P1を対向ロール40と中間転写ベルト16との間に搬送し、中間転写ベルト16上に形成されているトナー像を用紙P1に転写する(ステップSA3)。トナー像が転写された用紙P1は、搬送ベルト41によって定着装置42へ搬送され、定着ロール42a及び加圧ロール42bによって圧力を加えながら急速に加熱される。これにより、用紙P1に転写されたトナー像が用紙P1に定着する(ステップSA4)。
この後、定着ロール42aと加圧ロール42bとの間を通過した用紙P1は、ガイド44へ搬送される。ここで、ガイド44の穴44aの上方に設けられている光源45からは、赤外光が出力されており、用紙P1と、用紙P1に形成された測定用画像の位置ずれが測定される(ステップSA5)。まず、光源45から出力された赤外光が照射される領域に用紙P1が到達していない場合には、光源45から出力された赤外光は用紙P1で反射せず受光セル47Aには到達しないため、図3(a)に示したように、受光セル47AからはLレベルの信号が出力される。
(用紙P1に赤外光が照射された時の動作)
次に、用紙P1が光源45から出力された赤外光が照射される領域を通過するときの動作について、図6を用いて説明する。図6は、上述した動作により用紙P1に形成された画像を示した図である。なお、図6においては、不可視トナーにより形成された画像T1〜T4のみを図示しており、イエロー、マゼンタ、シアン、黒により形成されたトナー像については図示を省略している。
(用紙P1の短辺部分に赤外光が照射された時の動作)
用紙P1が移動させられ、光源45から出力された赤外光が、図6に示した用紙P1の搬送方向側の短辺部分(図6のラインL1上の位置)に照射された場合、用紙P1に到達した赤外光は用紙P1で反射してセンサ47の受光セル47Aに到達する。なお、図6のラインL1上において、用紙P1の領域外の部分(図6中の領域A1と領域B1の部分)に到達した赤外光は用紙P1で反射せず直進するため、この領域A1と領域B1の上方にある受光セル47AのCCD素子には赤外光が到達しない。ここで、赤外光が到達しなかったCCD素子(領域A1と領域B1の上方にあるCCD素子)においては、出力される信号のレベルがLレベルとなり、赤外光を受光したCCD素子(用紙P1の上方にあるCCD素子)においては、出力される信号のレベルは受光した光の強度(光量)に応じたレベルとなる。このため、受光セル47Aから出力される信号は、図3(b)に示したようになり、出力された信号においてレベルが高くなっている区間W1の幅は、用紙P1の短辺の幅を表すこととなる。
このように、用紙P1に赤外光が照射されると、受光セル47Aから出力される信号の波形が変化するので、信号の波形の変化を監視すると、用紙P1の端部が赤外光の照射位置に到達したことを検知できる(図8:ステップSB1)。制御部101は、受光セル47Aから出力される信号の波形を監視し、信号の波形が図3(a)に示した波形から、図3(b)に示した波形へと変化すると、信号の波形が変化した時刻t1を記憶する(ステップSB2)。
(画像T1、T2の縦線部分に赤外光が照射された時の動作)
この後、用紙P1が移動させられると、光源45から出力された赤外光は、図6のラインL2上の位置に照射される。ここで、図6に示したように、ラインL2上には不可視トナーにより形成された十字型の画像の縦線m11と縦線m21の端部が含まれている。光源45から出力されて、不可視トナーが載っていない部分に到達した赤外光は用紙P1で反射し、反射した位置の上方にある受光セル47AのCCD素子に到達するが、一方、光源45から出力されて不可視トナーが載っている部分(縦線m11と縦線m21の部分)に到達した赤外光は、不可視トナーに含まれている赤外線吸収剤により吸収されて反射しないため、不可視トナーが載っている部分の上方にあるCCD素子には赤外光が到達しない。すると、図3(c)に示したように、赤外光が到達しなかったCCD素子(縦線m1と縦線m2の上方にあるCCD素子)においては、出力される信号のレベルがLレベルとなり、赤外光を受光したCCD素子(用紙P1において不可視トナーが載っていない部分の上方にあるCCD素子)においては、出力される信号のレベルは受光した光の強度(光量)に応じたレベルとなる。
このように、用紙P1上において不可視トナーが載っている部分に赤外光が照射されると、受光セル47Aから出力される信号で不可視トナーに対応する部分は信号のレベルがLレベルとなるので、信号の波形の変化を監視すると、用紙P1上にある縦線m11と縦線m21とを検知することができる(ステップSB3)。
次に制御部101は、用紙P1の長辺から縦線m11までの距離d11と、用紙P1の長辺から縦線m21までの距離d21とを求める。具体的には、図3(c)に示した信号において信号のレベルが高くなっている区間W11、W12は用紙P1において不可視トナーの像が形成されていない部分を表しており、信号のレベルがLレベルとなっている区間S11と区間S12は、不可視トナーの像が形成されている部分を表している。受光セル47Aから出力される信号の幅と、受光セル47Aの幅は既知となっており、信号の幅と受光セル47Aの幅とは対応しているため、信号のレベルが高くなっている区間W11の幅を求めれば、用紙P1の長辺から縦線m11までの距離d11を得ることができ、信号のレベルが高くなっている区間W12の幅を求めれば、用紙P1の長辺から縦線m21までの距離d21を得ることができる。
制御部101は、図3(c)に示した波形の信号を検出すると、検出した信号を解析し、距離d11と距離d21とを求め、求めた距離を記憶部105に記憶させる(ステップSB4)。
(画像T1、T2の横線部分に赤外光が照射された時の動作)
この後、用紙P1が移動させられると、光源45から出力された赤外光は、図6のラインL3上の位置に照射される。ここで、図6に示したように、ラインL3上には、用紙P1上において不可視トナーにより形成された十字型の画像の横線m12と横線m22が含まれている。光源45から出力されて、不可視トナーが載っている部分(横線m12と横線m22の部分)に到達した赤外光は、不可視トナーに含まれている赤外線吸収剤により吸収されて反射しないため、不可視トナーが載っている部分の上方にあるCCD素子には赤外光が到達しない。すると、図3(d)に示したように、赤外光が到達しなかったCCD素子(横線m12と横線m22の上方にあるCCD素子)においては、出力される信号のレベルがLレベルとなり、赤外光を受光したCCD素子(用紙P1において不可視トナーが載っていない部分の上方にあるCCD素子)においては、出力される信号のレベルは受光した光の強度(光量)に応じたレベルとなる。制御部101は、受光セル47Aから出力される信号を監視し、受光セル47Aから出力される信号の波形が、図3(c)に示した波形から図3(d)に示した波形へ変化したことを検知し(横線を検知)(ステップSB5)、信号が変化した時刻t2を記憶する(ステップSB6)。
(不可視トナーによる画像が形成されていない部分に赤外光が照射された時の動作)
この後、用紙P1がさらに移動させられると、光源45から出力された赤外光は、図6のラインL4上の位置に照射される。光源45から出力された赤外光が、図6のラインL4上に照射された場合、用紙P1に到達した赤外光は用紙P1で反射してセンサ47の受光セル47Aに到達する。ラインL4上においては、不可視トナーにより形成された画像がないため、用紙P1に到達した赤外光は全て反射され、受光セル47Aから出力される信号の波形は、赤外光がラインL1の位置に照射されたときの波形と同じとなる。
(画像T3、T4の縦線部分に赤外光が照射された時の動作)
次に、用紙P1が移動させられ、光源から出力された赤外光が図6のラインL5上の位置に照射される。このラインL5上には、用紙P1上において不可視トナーにより形成された十字型の画像の縦線m31と縦線m41の端部が含まれている。光源45から出力されて、不可視トナーが載っている部分(縦線m31と縦線m41の部分)に到達した赤外光は、不可視トナーに含まれている赤外線吸収剤により吸収されて反射しないため、不可視トナーが載っている部分の上方にあるCCD素子には赤外光が到達しない。すると、赤外光が到達しなかったCCD素子(縦線m31と縦線m41の上方にあるCCD素子)においては、出力される信号のレベルがLレベルとなり、赤外光を受光したCCD素子(用紙P1において不可視トナーが載っていない部分の上方にあるCCD素子)においては、出力される信号のレベルは受光した光の強度(光量)に応じたレベルとなり、受光セル47Aから出力される信号の波形は、図3(e)に示したように、ラインL2上に赤外光が照射された時に得られる信号の波形と同様になる。
図3(e)に示した信号において信号のレベルが高くなっている区間W31、W32は用紙P1において不可視トナーの像が形成されていない部分を表しており、信号のレベルがLレベルとなっている区間S31と区間S32は、不可視トナーの像が形成されている部分を表している。このため、信号のレベルが高くなっている区間W31の幅を求めれば、用紙P1の長辺から縦線m31までの距離d31を得ることができ、信号のレベルが高くなっている区間W32の幅を求めれば、用紙P1の長辺から縦線m41までの距離d41を得ることができる。制御部101は、図3(e)に示した波形の信号を検出すると(ステップSB7)、検出した信号を解析し、距離d31と距離d41とを求め、求めた距離を記憶部105に記憶させる(ステップSB8)。
(画像T3、T4の横線部分に赤外光が照射された時の動作)
この後、用紙P1がさらに移動させられると、光源45から出力された赤外光は、図6のラインL6上の位置に照射される。ここで、図6に示したように、ラインL6上には、用紙P1上において不可視トナーにより形成された十字型の画像の横線m32と横線m42が含まれている。このため、光源45から出力されて、不可視トナーが載っている部分(横線m32と横線m42の部分)に到達した赤外光は、不可視トナーに含まれている赤外線吸収剤により吸収されて反射しないため、不可視トナーが載っている部分の上方にあるCCD素子には赤外光が到達しない。すると、赤外光が到達しなかったCCD素子(横線m32と横線m42の上方にあるCCD素子)においては、出力される信号のレベルがLレベルとなり、赤外光を受光したCCD素子(用紙P1において不可視トナーが載っていない部分の上方にあるCCD素子)においては、出力される信号のレベルは受光した光の強度(光量)に応じたレベルとなり、受光セル47Aから出力される信号の波形は、図3(f)に示したようになる。制御部101は、受光セル47Aから出力される信号を監視し、受光セル47Aから出力される信号の波形が、図3(e)に示した波形から図3(f)に示した波形へ変化したことを検知し(横線を検知)(ステップSB9)、信号が変化した時刻t3を記憶する(ステップSB10)。
(用紙P1が赤外光の照射領域を通過した時の動作)
次に、用紙P1が移動させられ、用紙P1の短辺のうち、画像P3および画像P4近傍の短辺が赤外光が照射される領域を通過すると、光源45から出力された赤外光は用紙P1で反射せずに直進してしまい、受光セル47Aには到達しないため、図3(a)に示したように、受光セル47AからはLレベルの信号が出力される。制御部101は、受光セル47Aから出力される信号を監視し、信号の波形が図3(a)に示した波形へと変化すると(ステップSB11)、信号が変化した時刻t4を記憶する(ステップSB12)。この後、用紙P1は、排紙ロール43a,43bとにより排紙部46に排出される。
(用紙P1に形成された画像の位置ずれ量を求める動作)
さて、制御部101は、用紙P1が排紙部46に排出されると、次に、用紙P1上に形成されていたトナー像の主走査方向への位置のずれ量を求める(ステップSA6)。具体的には、制御部101は、記憶部105に記憶されている距離aを読み出す。この距離aは、上述したように、測定用画像データが表す画像を用紙P1に形成して位置ずれが発生しなかった場合における用紙P1の長辺から縦線m11、m21、m31、m41までの距離、および用紙P1の短辺から横線m12、m22、m32、m42までの距離である。まず、制御部101は、上述した動作により求めた距離d11、d21、d31、d41(用紙P1の長辺から縦線m11、m21、m31、m41までの距離)と距離aとの差分とを求める。この求めた差分により、用紙P1の短辺方向において、本来画像が形成される位置から画像T1〜T4がどれくらいずれた位置に形成されていたかを知ることができる。例えば、距離d11と距離d31が12mm、距離d21と距離d41が8mmであり、距離aが10mmであった場合、用紙P1に形成された画像は、用紙P1の短辺方向(主走査方向)において2mmずれていることとなる。制御部101は、用紙の短辺方向へのずれ量を求めると求めたずれ量を記憶部105に記憶させる。
次に制御部101は、用紙P1上に形成されていたトナー像の副走査方向への位置のずれ量を求める(ステップSA7)。具体的には、まず、用紙P1の搬送速度は予め既知となっている。また、用紙P1の短辺を検出してから横線m12、m22を検出するまでの差分時間t10は、記憶部105に記憶した時刻t1と時刻t2との差分により求めることができる。このように、用紙P1の搬送速度が既知であり、用紙P1の短辺を検出してから横線m12、m22を検出するまでの差分時間t10を得ることができるため、既知となっている搬出速度に差分時間t10を乗じることにより、用紙P1の短辺から横線m12、m22までの距離を得ることができる。また、横線m32、m42を検出してから用紙P1の短辺を検出するまでの差分時間t11は、記憶部105に記憶した時刻t3と時刻t4との差分により求めることができる。このように、用紙P1の搬送速度が既知であり、横線m32、m42を検出してから用紙P1の短辺を検出するまでの差分時間t11を得ることができるため、既知となっている搬出速度に差分時間t11を乗じることにより、用紙P1の短辺から横線m32、m42までの距離(距離d32、距離d42)を得ることができる。
次に、制御部101は、上述した動作により求めた距離d12、d22、d32、d42(用紙P1の短辺から横線m12、m22、m32、m42までの距離)と距離aとの差分とを求める。この求めた差分により、用紙P1の長辺方向(副走査方向)において、画像T1〜T4がどれくらいずれた位置に形成されていたかを知ることができる。例えば、距離d12と距離d22とが12mm、距離d32と距離d42とが8mmであり、距離aが10mmであった場合、用紙P1に形成された画像は用紙P1の長辺方向において、2mmずれていることとなる。制御部101は、画像の長辺方向へのずれ量を求めると求めたずれ量を記憶部105に記憶させる。
(文書の2枚目の画像形成)
制御部101は、ステップSA7の処理が終了すると、文書の複写処理が終了したか否かを判断する(ステップSA8)。ここで、文書の複写処理が終了していない場合(ステップSA8;NO)、制御部101は、文書の2枚目の画像データを記憶部105から読み出し、読み出した画像データが表す画像からイエロー、マゼンタ、シアン、黒の各色画像の画像データを生成する。次に制御部101は、記憶部105に記憶させた短辺方向(主走査方向)への画像のずれ量と、長辺方向(短辺方向)への画像のずれ量とを読み出し、読み出したずれ量を露光装置13へ送る(ステップSA9)。露光装置13は、短辺方向(主走査方向)へのずれ量と、長辺方向(短辺方向)へのずれ量とを受け取ると、感光体ドラム11に形成する静電潜像の位置を、受け取ったずれ量に基づいて補正する。
具体的には、上述したように、画像全体が主走査方向に2mm、副走査方向へ2mmずれていた場合、感光体ドラム11にレーザ光を走査するときに走査開始位置の起点となる位置を、求めたずれ量に基づいて主走査方向と反対方向へ2mm、副走査方向と反対方向へ2mmずらした位置にする。そして、露光装置13から出力されるレーザ光の出力タイミングを制御し、このずらした位置を起点してレーザ光の走査を行う。これにより、感光体ドラム11の周面上に形成される静電潜像の位置は、主走査方向および副走査方向において、1ページ目の文書の画像の静電潜像の位置からずれることとなる。そして、静電潜像の位置がずらされたため、感光体ドラム11の周面に形成されるトナー像の位置、中間転写ベルト16に転写されるトナー像の位置、および用紙P1に転写されるトナー像の位置も、1ページ目の文書のトナー像の位置からずれこととなり、用紙P1に形成される画像は、位置ずれすることなく用紙P1に形成されることとなる。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、上述した実施形態は本発明に係る実施形態の一例であり、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば、上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよい。
上述した実施形態においては、反転搬送路S’はガイド44より定着装置42側に設けられているが、図9に示したように、反転搬送路S’をガイド44より排紙ロール43a,43b側に設けるようにしてもよい。この構成によれば、用紙の表と裏の両面に測定用画像を形成し、表面における画像のずれ量と裏面における画像のずれ量を求める場合、表面に形成された測定用画像と、裏面に形成された測定用画像とをガイド44の上方に設けられた光源45とセンサ47とで検出することができる。
上述した実施形態においては、図10に示したように、定着器42と排紙ロール43a,43bとの間において、搬送路Sの上方と下方との両方に光源45とセンサ47を設けるようにしてもよい。そして、用紙の両面に画像形成を行う場合には、用紙の両面に不可視トナーにより測定用画像を形成し、用紙の両面に形成された測定用画像の位置を、定着器42と排紙ロール43a,43bとの間において、搬送路Sの上方と下方との両方に設けられた光源45とセンサ47とにより検知するようにしてもよい。そして、検知した位置から用紙に形成されたトナー像の位置のずれ量を求め、求めたずれ量に基づいて、トナー像の形成位置を補正するようにしてもよい。
上述した実施形態においては、画像T1に係わる距離d11、d12、および画像T2に係わる距離d21、d22のみを求めて画像の位置ずれの量を求めるようにしてもよい。また、上述した実施形態においては、画像T1に係わる距離d11、d12のみを求めて画像の位置ずれの量を求めるようにしてもよい。
上述した実施形態においては、ロータリー現像装置を備える画像形成装置について説明したが、現像装置はロータリー式ではなくタンデム式であってもよい。
上述した実施形態においては、ROM103に記憶されている制御プログラムは、記憶部105に記憶させるようにしてもよい。また、制御プログラムは、磁気テープ、磁気ディスク、光記録媒体、光磁気記録媒体、CD(Compact Disk)−ROM、DVD(Digital Versatile Disk)等の記録媒体に記録して提供するようにしてもよく、また、通信ネットワークを介して提供するようにしてもよい。
上述した実施形態においては、通信部110にて画像データを受け取り、この受け取った画像データが表す画像を用紙に形成する際にも、上述した複写処理と同様に測定用画像を不可視トナーにより形成し、この測定用画像の位置を検知して画像のずれ量を求め、後に形成する画像の位置を求めたずれ量により補正してもよい。
上述した実施形態においては、測定用画像の形状は十字型ではなく、矩形や斜線等の他の形状であってもよい。また、上述した実施形態においては、図5に示した十字型の画像T1〜T4のうち、画像T1と画像T4の画像のみを用紙に形成し、他の画像T2と画像T3の画像を形成しないようにしてもよい。また、上述した実施形態においては不可視トナーにより形成される十字型の画像は用紙の四隅に形成されているが、四隅以外の他の位置に形成するようにしてもよい。
上述した実施形態においては、不可視トナーによる測定用画像の形成、測定用画像の位置の検出、および画像の位置のずれ量の算出は、画像形成処理を開始してから所定ページまで(例えば、5ページ目)までについてのみ行うようにしてもよい。
また、偶数ページまたは奇数ページについてのみ測定用画像の形成、測定用画像の位置の検出、および画像の位置のずれ量の算出を行うようにしてもよい。
また、装置内の温度を検出し、予め定められた変化幅(例えば、2度)より温度が変化した場合、不可視トナーによる測定用画像の形成、測定用画像の位置の検出、および画像の位置のずれ量の算出を行い、後に形成する画像の位置を求めたずれ量により補正してもよい。
また、上述した実施形態においては、複数枚の用紙に画像形成を行い、各々の用紙毎に求めた画像のずれ量の平均値を求め、求めた平均値により、後に形成する画像の位置を補正するようにしてもよい。
光源45とセンサ47は一つだけではなく、図11に示したように、用紙の長辺の各々が通る位置の上方に2つ設けるようにしてもよい。また、図11に示したように2カ所に光源45とセンサ47とを設ける場合には、光源45とセンサ47の位置を用紙の短辺方向に移動できるようにしてもよい。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の構成を示した図である。 光源45、センサ47の斜視図である。 センサ47から出力される信号の波形を例示した図である。 画像形成装置1のハードウェア構成を示したブロック図である。 用紙に形成された測定用画像を表した図である。 画像形成装置1の動作を説明するための図である。 画像形成装置1にて行われる処理の流れを示したフローチャートである。 画像形成装置1にて行われる処理の流れを示したフローチャートである。 本発明の変形例に係わる画像形成装置の構成を示した図である。 本発明の変形例に係わる画像形成装置の構成を示した図である。 本発明の変形例に係わる光源45とセンサ47の構成を示した図である。
符号の説明
1・・・画像形成装置、10・・・画像形成ユニット、11・・・感光体ドラム、12・・・帯電装置、14・・・ロータリー現像装置、14Y,14M,14C,14K,14F・・・現像器、16・・・中間転写ベルト、18・・・一次転写ロール、19・・・二次転写ロール、20・・・画像読取ユニット、30・・・用紙供給ユニット、42・・・定着装置、45・・・光源、47・・・センサ、50・・・操作部、101・・・制御部、102・・・CPU、103・・・ROM、104・・・RAM、105・・・記憶部、110・・・通信部

Claims (6)

  1. 画像が形成される像保持体と、
    第1画像データが表す画像の可視画像を、前記像保持体上の定められた設定位置から形成する第1画像形成手段と、
    第2画像データが表す画像の不可視画像を、前記像保持体上の前記設定位置から形成する第2画像形成手段と、
    前記第1画像形成手段により前記像保持体に形成された可視画像と、前記第2画像形成手段により前記像保持体に形成された不可視画像とを記録材に転写する転写手段と、
    前記転写手段により転写された前記不可視画像の記録材上における位置を検知する検知手段と、
    前記検知手段により検知された位置に応じて前記設定位置を補正する位置補正手段と
    を有する画像形成装置。
  2. 前記第2画像形成手段は、可視領域の光を透過し、可視領域外の光を吸収する画像を形成することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第2画像形成手段は、赤外領域の光を吸収する画像を形成することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第1画像データが表す画像を複数の記録材に形成する場合、
    前記第2画像形成手段は、前記不可視画像が所定数の記録材について転写されるように不可視画像を形成すること
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記第1画像データが表す画像を複数の記録材に形成する場合、
    前記第2画像形成手段は、前記不可視画像が複数の記録材において所定数おきに転写されるように不可視画像を形成すること
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. コンピュータ装置を、
    第1画像データが表す画像の可視画像を、像保持体上の定められた設定位置から形成する第1画像形成手段と、
    第2画像データが表す画像の不可視画像を、像保持体上の前記設定位置から形成する第2画像形成手段と、
    前記第1画像形成手段により前記像保持体に形成された可視画像と、前記第2画像形成手段により前記像保持体に形成された不可視画像とを記録材に転写する転写手段と、
    前記転写手段により転写された前記不可視画像の記録材上における位置を検知する検知手段と、
    前記検知手段により検知された位置に応じて前記設定位置を補正する位置補正手段と
    として機能させるプログラム。
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