JP2008151172A - 長尺部材の保持具 - Google Patents

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Abstract

【課題】軟質弾性材料を用いずに、長尺部材と被取付部材の間での振動の伝達を減少あるいは阻止し、長尺部材の挿入作業を容易にし、リサイクルにも適した保持具を提供する。
【解決手段】
保持具1は硬質合成樹脂によって一体成形され、管保持部3は、収容部15に長尺部材を押込むと撓んで収容されるのを許し且つ収容された長尺部材の抜出しを阻止する弾性ウイング17を包含し、弾性ウィングは、中程から上方に延びる弾性の支柱18と支柱から底部に向けて折返す弾性の押さえ片19とから成り、収容部底部には、長尺部材の下部面を弾性的に支える下部弾性片21が設けられ、収容部にある長尺部材は、下部弾性片と弾性ウィングとによってのみ支持され、長手方向に直交する方向に振動するのを許容するように弾性的に支持される。
【選択図】図5

Description

本発明は、パイプやワイヤハーネス等の長尺部材を保持する管保持部と、ボデーパネル等の被取付部材へ固定する固定部とを備え、長尺部材が管保持部に保持され、固定部は被取付部材に固定されることにより、長尺部材が被取付部材に取付けられる構成の長尺部材の保持具に関する。
パイプやワイヤハーネス等の長尺部材を保持する管保持部と、ボデーパネル等の被取付部材へ固定する固定部とを備え、長尺部材が管保持部に保持され、固定部は被取付部材に固定されることによって、長尺部材を被取付部材に取付ける保持具は知られている。パイプ等の長尺部材をボデーパネル等の被取付部材に保持する場合、パイプからの振動をボデーパネルへ伝達するのを防止し、あるいはその逆の振動の伝達を防止することが望まれている。最もよく用いられる防振手段は、ゴム等の軟質弾性材料であり、管保持部のパイプ等を受ける収容部に取付けられて振動の伝達を減少するものである。
特開2004−257558号公報(欧州公開EP1450090号) 実開平1−22576号公報 特開平7−310864号公報 特開平8−210560号公報
特許文献1は、管保持部の収容部に、インサート成形又は2色成形等によって弾性リブを硬質合成樹脂で成る基部に一体的に形成して、パイプの振動を管保持部に伝達するのを減少するものである。特許文献2〜特許文献4は、異なる直径のパイプを管保持部に保持できるように、管保持部の底部に可撓性の受け座を設けるものであるが、パイプからの振動の伝達を減少する構成はない。
特許文献1の保持具のように、軟質弾性材料を用いた振動吸収手段の場合には、インサート成形又は2色成形等によって軟質弾性リブを硬質合成樹脂で成る基部に一体的に形成しているので、その成形費用の分が保持具のコストを上げてしまう。そして、軟質弾性材料は軟らかく滑りにくいために、管保持部の収容部にパイプを挿入するとき、軟質弾性材料が変形したりして、収容部の所定の位置まで挿入するのに難がある。また、硬質の合成樹脂に、該樹脂とは異なる軟質弾性材料が一体的に組合されているので、それらの材料の分離を必要とする、リサイクルには適していない。
特許文献2〜特許文献4に記載の保持具は、軟質弾性材料を有しないので、上記の変形やパイプの挿入作業の困難さやリサイクルに不向きな点はないが、パイプ等からの振動の伝達を減少しあるいは阻止する機能がなく、参考にはならない。
従って、本発明の目的は、軟質弾性材料を用いることなしに、パイプ等の長尺部材とボデーパネル等の被取付部材との間での振動の伝達を減少しあるいは阻止するとともに、長尺部材の挿入作業を容易に行うことができ、リサイクルにも適した、長尺部材の保持具を提供することにある。
かかる目的を達成するため、本発明によれば、パイプやワイヤハーネス等の長尺部材を保持する管保持部と、ボデーパネル等の被取付部材へ固定する固定部とを備え、長尺部材が管保持部に保持され、固定部は被取付部材に固定されることにより、長尺部材が被取付部材に取付けられる構成の長尺部材の保持具であって、保持具は、管保持部及び固定部を含めた全体が硬質合成樹脂によって一体成形されており、管保持部は、長尺部材を収容する収容部と、収容部に長尺部材を押込むと撓んで収容部へ収容されるのを許し且つ収容された長尺部材の抜出しを阻止する弾性ウイングとを包含し、弾性ウィングは、収容部の中程の位置から上方に延びる弾性の支柱と、支柱の上端から収容部の底部に向けて折返すように延びて収容部にある長尺部材の上部側面に当接する弾性の押さえ片とから成り、収容部の底部には、底部から上方に延びて収容部に収容された長尺部材の下部面を弾性的に支える下部弾性片が設けられて、収容部にある長尺部材は、下部弾性片と弾性ウィングとによってのみ支持されており、弾性ウィングと下部弾性片とは、収容部にある長尺部材を、その長手方向に直交する方向に振動するのを許容するように、弾性的に支持する構成である、ことを特徴とする保持具が提供される。
かかる保持具によれば、軟質弾性材料を用いないで、収容部にある長尺部材が、弾性ウィングと下部弾性片とによってのみ、長尺部材の長手方向に直交する方向に振動するのを許容するように弾性的に支持されるので、パイプからの振動は、弾性ウィングと下部弾性片に伝達されるだけで、それ以外の管保持部には伝達されず、あるいは振動の伝達を大きく減少し、固定部(ひいては被取付部材)への振動の伝達を阻止しあるいは大きく減少する。これによって、軟質弾性材料を用いないで防振機能を得る事ができた。また、保持した長尺部材のぐらつきを弾性ウィングと下部弾性片の弾性によって防止できる。更に、軟質弾性材料を用いないので、長尺部材の挿入作業を容易に行うことができ、リサイクルにも適した、長尺部材の保持具を提供する。
上記保持具において、収容部は、収容部の中で長尺部材がその長手方向に直交する、上下方向及び左右方向のいずれの方向にも一定の範囲において振動するのを許容するが、長尺部材が一定の範囲を越えて振動するのは阻止する大きさの空間を形成する壁部を有し、弾性ウィングの弾性と下部弾性片の弾性とは、長尺部材が一定の範囲で振動するのを許容する弱さのレベルに設定されている。弾性ウィングは、収容部にある長尺部材の上部側面を2点で支持するように一対形成されており、下部弾性片は、先端側の部分が長尺部材の下部側面を2点で支持するように上方に向けてV字形状に形成されている。支柱は、収容部の中程の位置から、保持具の他の部分との間に、長尺部材が一定の範囲の振動によって支柱が撓むことができる空間をおいて上方に延びている。下部弾性片は、収容部の底部の中央から上方に立ち上がる剛性の支持部と、支持部からV字形状に延びて形成された弾性受け部とから成り、弾性受け部の弾性が、長尺部材が一定の範囲で振動するのを許容する弱さのレベルに設定されている。固定部は、被取付部材に立設されたスタッドのねじ溝又は周溝に係合して固定されるスタッド固定部にすることができる。その場合には、スタッド固定部に隣接して管保持部が設けられてもよく、更に、管保持部に隣接して、収容部の底部には押さえ片がない第2の管保持部が設けられてもよい。
以下、図面を参照して、本発明の1実施形態に係る長尺部材の保持具1について説明する。図1〜図7には、保持具1の構成が示されている。図8及び図9には、長尺部材としてのパイプ2が、保持具1の本発明に係る管保持部3に挿入されて、保持される様子が示されている。図10には、管保持部3にパイプ2が保持され且つ他の管保持部5A〜5Cにもパイプ2A〜2Cが保持された状態にある保持具1が、固定部6によって、棒状部分の周面にねじ溝又は周溝が形成されたスタッド7に固定されて、被取付部材であるボデーパネル9に取付けられた様子が示されている。図11及び図12は、本発明に係る管保持部3に保持されたパイプ2が振動した場合の管保持部3の振動の伝達の阻止を説明する図である。本発明に係る保持具1は、1種類の硬質合成樹脂によって一体成形されて、部品管理の容易な1物品で成り、異物質を含まないのでリサイクルにも適している。
図1〜図7を参照して、本発明に係る保持具1の構成を説明する。保持具1は、ボデーパネル9に固定される固定部6と、固定部6の両側に設けられた管保持部3、5A、5B及び5Cとから成り、高い剛性を有する硬質樹脂材料によって一体成形されている。管保持部3は、本発明に係る管保持部であり、管保持部5A〜5Cは、公知の構成の管保持部である。本発明に係る管保持部3及び公知の管保持部5A〜5Cは、燃料パイプやブレーキ油パイプ等の種々の長尺部材を保持するように種々の大きさと形状に形成される。管保持部の数や大きさや形状は、保持するパイプに合わせて任意に選定できる。公知の管保持部5A〜5Cのそれぞれは、パイプ等の長尺部材を収容して保持する収容部10と、収容部10の上端から収容部10の方向に斜めに延びて収容部10に収容されるパイプ等の長尺部材の側面を押える弾性保持片11とを備えている。管保持部5A、5B及び5Cは、収容部10に弾性保持片11の側から押込まれたパイプ2A、2B及び2Cの側面を弾性保持片11の先端で押圧して、収容部10に保持する。これらの管保持部2A〜2Cはよく知られており、これ以上の説明は省略する。本発明に係る管保持部3の構成については後に詳細に説明する。
固定部6は、ボデーパネル9等の被取付部材に保持具1を固定する公知の構成のものである。実施形態では、固定部6は、図示のように、ボデーパネル9に溶接等によって立設された、棒状部分の周面にねじ溝又は周溝が形成されたスタッド7に固定される。スタッド7への固定のため、固定部6には、スタッド受入穴13と複数対の係止爪14とが形成されている。実施形態の固定部6は、スタッド7に固定するものであるが、スタッドに固定するもの以外の、例えば、ボデーパネル等の被取付部材の取付穴に挿入して係合する錨脚形状の固定部であってもよい。
管保持部3は、本発明に係る管保持部である。管保持部3は、実施形態において、固定部6と管保持部5Cとの間に設けられている。管保持部3は、長尺部材としてのパイプ2を収容する、U字形状の収容部15と、収容部15にパイプを押込むと撓んで収容部15へ収容されるのを許し且つ収容されたパイプの抜出しを阻止する弾性ウイング17とを包含する。実施形態において、弾性ウィング17は、収容部15にあるパイプの上部を2点で支持するように収容部15の上部の両側に一対形成されている。弾性ウィング17の各々は、収容部15の中程の位置から上方に延びる弾性の支柱18と、支柱18の上端から収容部15の底部に向けて折返すように延びて収容部にあるパイプの上部側面に当接する弾性の押さえ片19とから成る。管保持部3は、更に、収容部15の底部に、底部から上方に延びて、収容部15に収容されたパイプ2の下部面を弾性的に支える下部弾性片21を包含する。実施形態において、下部弾性片21は、収容部15の底部の中央から上方に立ち上がる剛性の支持部22と、支持部22からV字形状に2方向に延びるように形成された弾性受け部23とから成る。
弾性の支柱18と弾性の押さえ片19とから成る弾性ウィング17の弾性と下部弾性片21の弾性受け部23の弾性とは、収容部15にあるパイプを保持するが、パイプが一定の範囲で振動するのを許容する弱さのレベルに設定されている。また、パイプに振動がない状態及び振動が前記一定の範囲内にある状態では、収容部15にあるパイプは、下部弾性片21と弾性ウィング17とによってのみ支持され、収容部15の他の部分はパイプには接触していない。そのため、収容部15には、収容部15の中でパイプ2がその長手方向に直交する、上下方向及び左右方向のいずれの方向にも一定の範囲において振動するのを許容する空間が形成されている。かかる空間を形成するのは、パイプの長手方向に沿って対向する2つの壁部25である。壁部25は、パイプ2が長手方向に直交する方向において一定範囲以内での振動を許容するが前記一定範囲を越えて振動するのを阻止する大きさの空間26(図2等)を形成する形状を有する。更に、弾性ウィング17の弾性の支柱18は、収容部15の中程の位置から、保持具1の他の部分、実施形態においては、固定部6の側壁27との間に、及び、管保持部5Cとの剛性の側壁29の間に、パイプが一定範囲の振動によって支柱18が撓むことができる空間30をおいて、上方に延びている。なお、パイプが前記一定の範囲を越えて振動する場合はパイプの破損を招く異常な振動である場合が考えられ、かかる振動は、前記壁部25の作る空間26と剛性の側壁27及び側壁29によって阻止され、パイプの破損等を保護する。
これらによって、パイプが一定範囲において振動しても、収容部15にあるパイプ(長尺部材)が、弾性ウィング17と下部弾性片21とによってのみ、パイプの長手方向に直交する方向に振動するのを許容するように弾性的に支持されているので、パイプからの振動は弾性ウィング17と下部弾性片21に伝達されるだけで、それ以外の管保持部3の部分には伝達されない。従って、軟質弾性材料を用いないで、管保持部3から他の保持具部分への振動の伝達を阻止しあるいは振動の伝達を大きく減少し、固定部6への振動の伝達を阻止しあるいは大きく減少し、ひいては、パイプからの振動をボデーパネルに伝達するのが阻止されあるいは大きく減少する。これによって、軟質弾性材料を用いないで防振機能を得る事ができる。また、軟質弾性材料を用いないので、長尺部材の挿入作業を容易に行うことができ、保持具1は、軟質弾性材料となる異物質を用いずに一体成形できるので、リサイクルにも適している。
保持具1は、長尺部材としてのパイプ2を被取付部材としてのボデーパネル9に取付けるのに用いられる。燃料パイプやブレーキ油パイプ等のパイプを保持具1に保持して自動車のボデーパネルに取付ける場合、多数のパイプをレイアウトに従って複数の場所に保持具1で保持した後に、ボデーパネルのある場所に持ち込まれることが行われている。図8及び図9は、保持具1の管保持部3にパイプ2を保持する様子を示している。図8において、パイプ2を管保持部3の収容部15に挿入するように押し込む。パイプ2の押し込みによって、弾性ウイング17の押さえ片19が外側へ押され、それとともに、弾性の支柱18も外側へ押されて、一対の弾性ウイング17はパイプ2の挿入を許して、パイプ2が管保持部3の収容部15に収容される。パイプ2の収容後、支柱18と押さえ片19から成る弾性ウイング17は元の姿勢に戻って、図9に図示のように、パイプ2の上方の側面に弾性ウイング17の押さえ片19の先端が当接する。パイプ2の下方の側面は、下部弾性片21の弾性受け部23によって受け止められ、弾性受け部23の先端に当接する。収容部15にあるパイプ2は、図9に図示のように、弾性ウィング17と下部弾性片21とによってのみ保持される。パイプ2が振動しない場合においても、弾性ウィング17と下部弾性片21との弾性によってパイプ2のぐらつきを防止できる。なお、他の管保持部5A〜5Cにも他のパイプ2A〜2Cを押込めばそれぞれの収容部10に弾性保持片11によって保持される。
保持具1は、図10に図示のように、長尺部材としてのパイプ2、2A〜2Cを、被取付部材としてのボデーパネル9に取付けるのに用いられる。図示の実施形態では、ボデーパネル9には棒状部分の周面にねじ溝又は周溝が形成されたスタッド7が溶接等によって立設されている。また、図示の実施形態では、パイプ2等が長尺部材の1例として示されているが、ワイヤハーネス等の他の長尺部材であってもよい。管保持部2、及び管保持部5A〜5Cには、パイプ2、2A〜2Cが保持される。固定部6には、ボデーパネル9に立設されたスタッド7が挿入され、固定部6の係止爪14が、スタッド7のねじ溝(又は周溝)に係止して、パイプ2、2A〜2Cがボデーパネル9に固定される。これらによって、パイプ2、2A〜2Cがボデーパネル9に取付られる。
図9に図示のように、保持具1の管保持部3においては、収容部15に保持されたパイプ2は、図9に図示のように、弾性ウィング17と下部弾性片21とによってのみ保持され、弾性ウイング17と下部弾性片21は弾性を有するので、パイプ2はその長手方向に直交する方向(上下方向及び左右方向)に振動するのを許容するように弾性的に支持される。このことを、図11及び図12を用いて説明する。図11において、パイプ2が矢印31に示すように、左右方向に振動した場合、弾性ウイング17の弾性の支柱18及び押さえ片19は、左右の空間30の範囲で規制される一定の範囲内で左右方向に撓むことができ、下部弾性片21の弾性受け部23も同様に撓んで、パイプ2の左右方向の振動を一定の範囲内で許す。パイプ2の振動は、弾性ウイング17が固定部6の側壁27や管保持部5Cの壁部29に当接するまで(すなわち一定の範囲にある限り)許容され、パイプ2の振動は、弾性ウィング17と下部弾性片21には伝達されるが、パイプ2に接触しているのは弾性ウイング17と下部弾性片21だけであるので、それ以外の管保持部3の部分ひいては保持具1の部分には伝達されず、あるいは振動の伝達が大きく減少することになる。図12に示すように、パイプ2の振動が上下方向(矢印33)である場合にも、弾性ウイング17の押さえ片19及び支柱18は空間30の範囲(一定の範囲)内で上下方向に撓むことができ、下部弾性片21の弾性受け部23も上下方向に撓んで、パイプ2の上下向の振動を一定の範囲内で許す。パイプ2の振動が前記一定の範囲にある限り弾性ウィング17と下部弾性片21には伝達されるが、パイプ2に接触しているのは弾性ウイング17と下部弾性片21だけであるので、それ以外の管保持部3の部分ひいては保持具1の部分には伝達されず、あるいは振動の伝達が大きく減少することになる。このように、保持具1の管保持部3は、保持したパイプ2の振動を固定部6(ひいてはボデーパネル9)へ伝達するのを阻止しあるいは振動の伝達を大きく減少し、保持具1は、防振材料を用いずに防振機能をもつことになる。なお、パイプ2が前記一定の範囲を越えて振動する場合はパイプ2の破損を招く異常な振動である場合が考えられ、かかる振動は、空間26を作る壁部25縁部と、空間30をおいた剛性の側壁27及び側壁29とによって阻止され、パイプの破損等を保護する。
本発明の1実施形態に係る保持具の平面図である。 図1の保持具の正面図である。 図1の保持具の底面図である。 図2の保持具のA−A線断面図である。 図1の保持具のB−B線断面図である。 図1の保持具のC−C線断面図である。 図5の保持具の円Dで囲まれる部分の詳細図である。 図7の管保持部へパイプを挿入する際の図である。 図7の管保持部へパイプを収容した後の図である。 本発明の1実施形態に係る保持具を用いてパイプをボデーパネルに取付けた様子を示す図である。 図9の管保持部内でのパイプの左右方向の振動に対する各部分の動作を示す図である。 図7の管保持部内でのパイプの上下方向の振動に対する各部分の動作を示す図である。
符号の説明
1 保持具
2:2A:2B:2C パイプ(長尺部材)
3 本発明に係る管保持部
5A〜5C 管保持部
6 固定部
7 スタッド
9 ボデーパネル
10 収容部
11 弾性保持片
13 スタッド受入穴
14 係止爪
15 収容部
17 弾性ウィング
18 弾性の支柱
19 押さえ片
21 下部弾性片
22 支持部
23 弾性受け部
25 壁部
26 空間
27 側壁
29 側壁
30 空間

Claims (7)

  1. パイプやワイヤハーネス等の長尺部材を保持する管保持部と、ボデーパネル等の被取付部材へ固定する固定部とを備え、長尺部材が前記管保持部に保持され、前記固定部は被取付部材に固定されることにより、長尺部材が被取付部材に取付けられる構成の長尺部材の保持具であって、
    該保持具は、前記管保持部及び前記固定部を含めた全体が硬質合成樹脂によって一体成形されており、
    前記管保持部は、前記長尺部材を収容する収容部と、該収容部に長尺部材を押込むと撓んで該収容部へ収容されるのを許し且つ収容された長尺部材の抜出しを阻止する弾性ウイングとを包含し、
    前記弾性ウィングは、前記収容部の中程の位置から上方に延びる弾性の支柱と、該支柱の上端から前記収容部の底部に向けて折返すように延びて収容部にある長尺部材の上部側面に当接する弾性の押さえ片とから成り、
    前記収容部の底部には、該底部から上方に延びて収容部に収容された長尺部材の下部面を弾性的に支える下部弾性片が設けられて、前記収容部にある長尺部材は、前記下部弾性片と前記弾性ウィングとによってのみ支持されており、
    前記弾性ウィングと前記下部弾性片とは、前記収容部にある長尺部材を、その長手方向に直交する方向に振動するのを許容するように、弾性的に支持する構成である、
    ことを特徴とする保持具。
  2. 請求項1に記載の保持具において、前記収容部は、該収容部の中で長尺部材がその長手方向に直交する、上下方向及び左右方向のいずれの方向にも一定の範囲において振動するのを許容するが、長尺部材が前記一定の範囲を越えて振動するのは阻止する大きさの空間を形成する壁部を有し、前記弾性ウィングの弾性と前記下部弾性片の弾性とは、長尺部材が前記一定の範囲で振動するのを許容する弱さのレベルに設定されている、ことを特徴とする保持具。
  3. 請求項2に記載の保持具において、前記弾性ウィングは、収容部にある長尺部材の上部側面を2点で支持するように一対形成されており、前記下部弾性片は、先端側の部分が前記長尺部材の下部側面を2点で支持するように上方に向けてV字形状に形成されている、ことを特徴とする保持具。
  4. 請求項3に記載の保持具において、前記支柱は、前記収容部の前記中程の位置から、当該保持具の他の部分との間に、長尺部材が前記一定の範囲の振動によって該支柱が撓むことができる空間をおいて上方に延びている、ことを特徴とする保持具。
  5. 請求項3又は4に記載の保持具において、前記下部弾性片は、収容部の底部の中央から上方に立ち上がる剛性の支持部と、該支持部から前記V字形状に延びて形成された弾性受け部とから成り、前記弾性受け部の弾性が、長尺部材が前記一定の範囲で振動するのを許容する弱さのレベルに設定されている、ことを特徴とする保持具。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の保持具において、前記固定部は、被取付部材に立設されたスタッドのねじ溝又は周溝に係合して固定されるスタッド固定部である、ことを特徴とする保持具。
  7. 請求項6に記載の保持具において、スタッド固定部に隣接して前記管保持部が設けられており、該管保持部に隣接して、収容部の底部には押さえ片がない第2の管保持部が設けられている、ことを特徴とする保持具。
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