JP2008150574A - 芳香族ポリアミド粒子の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
0.05≦(II)/(I)≦20
の範囲にある全芳香族ポリアミドであることも好ましい。
ηinh=(lnηrel)/C
(ηrelは相対粘度、Cは濃度を表す)
上記式(I)を含む繰り返し単位からなるポリアミドは、下記式(A)
で表されるジカルボン酸化合物と下記式(B)
なお、得られるポリマーの性質を改良する目的でイソフタル酸クロリド、2,6−ナフタレンジカルボン酸クロリドなどのジカルボン酸類を共重合することもできる。
この場合、溶解性を挙げるために重合前、途中、あるいは終了時に公知の無機塩を適当量添加しても差し支えない。このような無機塩として例えば、塩化リチウム、塩化カルシウム等が挙げられる。
また、一般に用いられる酸クロライドとジアミンの反応においては生成する塩化水素のごとき酸を捕捉するために脂肪族や芳香族のアミン、第4級アンモニウム塩を併用できる。
上述の方法で得られたポリマードープを紡糸してポリマーの貧溶媒中に押出して抽出する。
貧溶媒としては水、もしくは水と上述のアミド溶媒の混合溶液が好ましい。ドープを押し出す前にドープをあらかじめ濾過しておくことも好ましい。
(1)特有粘度(ηinh)
特有粘度(ηinh)は、濃硫酸を用いてポリマー濃度0.5g/dlで30℃において測定した相対粘度(ηrel)を基に下記式により求めた値である。
ηinh=(lnηrel)/C
(ηrelは相対粘度、Cは濃度を表す)
(2)平均粒径、アスペクト比
粒子の平均粒径、アスペクト比は日立製作所製、走査型電子顕微鏡 S−2400を用い粒子10個の平均を求めたものである。
塩化カルシウム90重量部を窒素気流下、フラスコ内で250℃にて1時間乾燥させ、フラスコ内の温度を室温に戻した後、N−メチル−2−ピロリジノン(NMP)1200重量部を加えた。4,4’ −ジアミノ-3,3’−ビフェニルジオール39.96重量部を加え溶解させた。この溶液を外部冷却により0℃に保ち、テレフタル酸クロリド37.52重量部添加し、0℃で1時間、50℃で2時間反応せしめポリマードープを得た。
参考例1の反応終了後、ドープの一部を紡糸用シリンダーに移し1000メッシュのフィルターを経由して口径3mmの5ホールの口金からイオン交換水中に押し出し、巻き取ることでフィラメント状物を得た。得られたフィラメント状物を1時間水洗し80℃で1時間乾燥後、粉砕機にてフィラメント状物を粉砕して口径3mmのメッシュを通して粒状物を得た。この粒状物を更にエタノール、アセトンで洗浄後、80℃で真空乾燥した。
得られた芳香族ポリアミド粒子は流動性を有していた。平均粒径は500μmであり、アスペクト比は1.2であった。
参考例1の反応終了後、ポリマードープの10重量部を100重量部のイオン交換水中に投入しホモミキサーで攪拌し重合体を析出させ濾別した。この操作を2回繰り返し、得られた重合体を更にエタノール、アセトンで洗浄後、80℃で真空乾燥した。
得られたポリマーは絡み合いがひどく流動性に乏しいものであった。平均粒径は長手方向の平均が2000μmで、アスペクト比は24であった。
塩化カルシウム33.1重量部を窒素気流下、フラスコ内で250℃にて1時間乾燥させ、フラスコ内の温度を室温に戻した後、N−メチル−2−ピロリジノン(NMP)300重量部を加えた。4,4’ −ジアミノ-3,3’−ビフェニルジオール22.5重量部、p−フェニレンジアミン2.8130重量部を加え溶解させた。この溶液を外部冷却により0℃に保ち、テレフタル酸クロリド26.405重量部添加し、0℃で1時間、50℃で2時間反応せしめポリマードープを得た。
参考例2の反応終了後、ドープの一部を紡糸用シリンダーに移し1000メッシュのフィルターを経由して口径3mmの5ホールの口金からイオン交換水中に押し出し、巻き取ることでフィラメント状物を得た。得られたフィラメント状物を1時間水洗し80℃で1時間乾燥後、粉砕機にてフィラメント状物を粉砕して口径3mmのメッシュを通して粒状物を得た。この粒状物を更にエタノール、アセトンで洗浄後、80℃で真空乾燥した。
得られた芳香族ポリアミド粒子は流動性を有していた。平均粒径は480μmアスペクト比は1.4であった。
参考例2の反応終了後、ポリマードープの10重量部を100重量部のイオン交換水中に投入しホモミキサーで攪拌し重合体を析出させ濾別した。この操作を2回繰り返し、得られた重合体を更にエタノール、アセトンで洗浄後、80℃で真空乾燥した。
得られたポリマーは絡み合いがひどく流動性に乏しいものであった。平均粒径は長手方向の平均が2200μmで、アスペクト比は31であった。
Claims (7)
- 貧溶媒が、水であることを特徴とする請求項1または2に記載の全芳香族ポリアミド粒子の製造方法。
- 溶媒がN−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、及びN,N−ジメチルホルムアミドからなる群から選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の全芳香族ポリアミド粒子の製造方法。
- 溶媒に塩化リチウム及び又は塩化カルシウムを加えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の全芳香族ポリアミド粒子の製造方法。
- 請求項1〜5のいずれかの方法で製造された全芳香族ポリアミド粒子。
- 平均粒径が10〜10000μmであり、かつアスペクト比が1〜10である請求項6に記載の全芳香族ポリアミド粒子。
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JP2007202884A JP2008150574A (ja) | 2006-11-22 | 2007-08-03 | 芳香族ポリアミド粒子の製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2006126696A1 (ja) * | 2005-05-26 | 2006-11-30 | Teijin Limited | 成形用ドープ |
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