JP2009035651A - 成形用ドープ - Google Patents
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Abstract
Description
1.下記式(I)
0.1≦(II)/(I)≦100
の範囲にあるポリマー、及び溶媒とを含み、ポリマーの濃度が5重量%以上である成形用ドープ。
2.光学異方性を示すことを特徴とする上記に記載の成形用ドープ。
3.前記ポリマーが少なくとも1.0の固有粘度を有していることを特徴とする上記に記載の成型用ドープ。
4.溶媒が硫酸またはメタンスルホン酸であることを特徴とする上記に記載の成形用ドープ。
5.ポリマー濃度が10重量%以上であることを特徴とする上記に記載の成形用ドープ。
により構成される。
(ポリマー)
本発明の成形用ドープは構成単位が下記式(I)及び式(II)
本発明の成形用ドープを構成するポリマーは、下記式(A)
で表されるジカルボン酸化合物、下記式(B)
で表されるアミノカルボン酸化合物、および下記式(C)
この場合、原料及び/または重合ポリマー成分の溶解性を向上するために重合前、途中あるいは終了時に公知の無機塩を適当量添加しても差し支えない。このような無機塩としては、例えば塩化リチウム、臭化リチウム、ヨウ化リチウム、塩化カルシウム、臭化カルシウム等が挙げられる。
上述の如き成形用ドープは、成形性に優れ、湿式法あるいはドライジェット湿式法により繊維、フィルム、パルプ状粒子等に成形することができる。
窒素導入管と排出管を備えた三ツ口フラスコ中に4−アセチルアミノベンズアルデヒド217重量部、モノエチルマロン酸エステル335重量部を加え、窒素雰囲気下に無水ピリジン600重量部に溶解した。これに無水ピペリジンを触媒量(約2重量部)添加した後に、加熱還流下24時間撹拌、反応した。反応終了後、0℃まで放冷することで析出した結晶をロ別採取した。このものを6規定の希塩酸1000重量部(6 mol/L)15 mlに加えて懸濁し、50℃〜60℃で1時間撹拌後、室温まで冷却して得られた黄色透明溶液を1規定水酸化ナトリウム水溶液にて中和処理することで粗生成物の沈殿を得た。これをメタノール/水(体積比1/9)混合溶媒より再結晶を行うことで目的物の淡黄色結晶197重量部を得た。
塩化カルシウム250重量部を窒素導入管と排出管を備えた三ツ口フラスコ内にて窒素気流下250℃にて1時間乾燥した。フラスコ内の温度を室温まで戻した後、N−メチル−2−ピロリジノン(NMP)2500重量部を加えた。亜燐酸トリフェニル155.104重量部および1,4−フェニレンジアミン27.035重量部をこれに溶解した後、溶液を外部冷却により−10℃に保ち、テレフタル酸43.16597重量部、及び4−アミノ桂皮酸6.12121重量部を添加し、0℃〜室温にて1時間、室温〜100℃で2時間、ついで100〜120℃で30分反応せしめ、重合を完結した。重合終了時に系は黄色のゲル状に変化したため、これを大量のイオン交換水に投入し生成した重合体を沈殿、ろ別採取した。更にエタノール、アセトンで洗浄後、80℃にて12時間かけて真空乾燥した。この重合体を濃硫酸に15重量%の濃度で溶解したところ非常に高粘度の溶液となった。得られた溶液を顕微鏡によりクロスニコル下で観察すると静置下45℃で光学異方性が観察された。なお、濃硫酸溶液で測定したηiNhは7.2であった。
塩化カルシウム250重量部を窒素導入管と排出管を備えた三ツ口フラスコ内にて窒素気流下250℃にて1時間乾燥した。フラスコ内の温度を室温まで戻した後、N−メチル−2−ピロリジノン(NMP)2500重量部を加えた。亜燐酸トリフェニル155.104重量部および1,4−フェニレンジアミン27.035重量部をこれに溶解した後、溶液を外部冷却により−10℃に保ち、テレフタル酸35.54844重量部、及び4−アミノ桂皮酸12.24242重量部を添加し、0℃〜室温にて1時間、室温〜100℃で2時間、ついで100〜120℃で30分反応せしめ、重合を完結した。重合終了時に系は黄色のゲル状に変化したため、これを大量のイオン交換水に投入し生成した重合体を沈殿、ろ別採取した。更にエタノール、アセトンで洗浄後、80℃にて12時間かけて真空乾燥した。この重合体を濃硫酸に15重量%の濃度で溶解したところ非常に高粘度の溶液となった。得られた溶液を顕微鏡によりクロスニコル下で観察すると静置下45℃で光学異方性が観察された。なお、濃硫酸溶液で測定したηiNhは6.7であった。
実施例2にて得られた重合体をメタンスルホン酸に15重量%の濃度で溶解したところ非常に高粘度の溶液となった。得られた溶液を顕微鏡によりクロスニコル下で観察すると静置下45℃で光学異方性が観察された。
上記実施例1で得られた重合体を濃硫酸に溶解して濃度1重量%のドープとしたところ高粘度の溶液を得た。得られた溶液を顕微鏡によりクロスニコル下にて観察したが光学異方性は観察されなかった。
上記実施例2で得られた重合体を濃硫酸に溶解して濃度1重量%のドープとしたところ高粘度の溶液を得た。得られた溶液を顕微鏡によりクロスニコル下にて観察したが光学異方性は観察されなかった。
上記実施例2で得られた重合体をメタンスルホン酸に溶解して濃度1重量%のドープとしたところ高粘度の溶液を得た。得られた溶液を顕微鏡によりクロスニコル下にて観察したが光学異方性は観察されなかった。
Claims (5)
- 光学異方性を示すことを特徴とする請求項1に記載の成形用ドープ。
- 該ポリマーが少なくとも1.0の固有粘度を有していることを特徴とする請求項1〜2の何れかに記載の成型用ドープ。
- 溶媒が硫酸またはメタンスルホン酸であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の成形用ドープ。
- ポリマー濃度が10重量%以上であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の成形用ドープ。
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JP2007202110A JP2009035651A (ja) | 2007-08-02 | 2007-08-02 | 成形用ドープ |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103906790A (zh) * | 2011-11-17 | 2014-07-02 | 国立大学法人北陆先端科学技术大学院大学 | 高分子原料和高分子材料 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59137509A (ja) * | 1971-04-28 | 1984-08-07 | イー・アイ・デユポン・デ・ニモアス・アンド・カンパニー | ポリアミドの製造方法 |
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2007
- 2007-08-02 JP JP2007202110A patent/JP2009035651A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS59137509A (ja) * | 1971-04-28 | 1984-08-07 | イー・アイ・デユポン・デ・ニモアス・アンド・カンパニー | ポリアミドの製造方法 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103906790A (zh) * | 2011-11-17 | 2014-07-02 | 国立大学法人北陆先端科学技术大学院大学 | 高分子原料和高分子材料 |
CN105884641A (zh) * | 2011-11-17 | 2016-08-24 | 国立研究开发法人科学技术振兴机构 | 化合物及其制造方法 |
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