JP2008150141A - 自動原稿送り装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】給紙部の回転速度により対処するのではなく、より確実な方法で原稿の繰り出しミスに対処可能な自動原稿送り装置を提供する。
【解決手段】複数枚の原稿を積層した状態で載置可能な原稿トレイ8と、原稿トレイ8に載置されている原稿を1枚ずつ繰り出すための給送部Aと、給紙部Aにより原稿が繰り出されたか否かを検出する原稿長センサー50と、給紙部Aにより繰り出された原稿を原稿画像の読取位置P1へ向けて搬送する原稿搬送部Bと、を備えた自動原稿送り装置であって、原稿長センサー50により原稿が繰り出されないことが検出された場合、原稿トレイに対して振動を付与するための振動発生機構Cを備えた。
【選択図】図3
【解決手段】複数枚の原稿を積層した状態で載置可能な原稿トレイ8と、原稿トレイ8に載置されている原稿を1枚ずつ繰り出すための給送部Aと、給紙部Aにより原稿が繰り出されたか否かを検出する原稿長センサー50と、給紙部Aにより繰り出された原稿を原稿画像の読取位置P1へ向けて搬送する原稿搬送部Bと、を備えた自動原稿送り装置であって、原稿長センサー50により原稿が繰り出されないことが検出された場合、原稿トレイに対して振動を付与するための振動発生機構Cを備えた。
【選択図】図3
Description
本発明は、複数枚の原稿を積層した状態で載置可能な原稿載置部と、原稿載置部に載置されている原稿を1枚ずつ繰り出すための給送部と、給紙部により原稿が繰り出されたか否かを検出する給紙検出部と、給紙部により繰り出された原稿を原稿画像読み取り位置へ向けて搬送する原稿搬送部と、を備えた自動原稿送り装置に関するものである。
一般に、ファクシミリ装置やデジタル複合機(複写機)においては、原稿載置部に載置された原稿を1枚ずつ分離して繰り出し、読取手段による原稿画像読み取り位置へと連続的に供給する自動原稿送り装置(以下、ADFということがある)を備えている。かかる自動原稿送り装置においては、原稿載置部に載置されている原稿が確実に給送されているか否かを監視する必要があり、そのためのセンサーを利用した監視手段が採用されている。仮に、原稿の繰り出しに失敗した場合は、原稿を再度セットし直したり、再度スタートキーを押し下げするなどの操作が必要であり、操作者にとっては煩わしいものであった。
また、原稿の繰り出しに失敗した場合の問題を解決した先行技術として、下記特許文献1に開示されるシート搬送装置が知られている。この装置は、原稿を1枚ずつ分離して繰り出すときに、分離給送ミスを検知する検知手段を設け、分離給送ミスがあった場合には原稿を給送するモータの回転速度を変更する制御を行うものである。そして、変更後の回転速度により分離給送動作が行われた後に、回転速度を本来の回転速度に戻す制御を行っている。
上記の装置では、回転速度をより高速になるように変更することで、分離給送ミスに対応しようとするものである。しかしながら、高速の回転速度に設定されている状態で分離給送ミスが発生した場合は、もはや対処の方法がないため、原稿のセットし直しなどの動作が必要になってくる。また、あまりに高速の回転速度を設定することは、かえって紙詰まりなどの問題を増長しかねないことになる。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その課題は、給紙部の回転速度により対処するのではなく、より確実な方法で原稿の繰り出しミスに対処可能な自動原稿送り装置を提供することである。
上記課題を解決するため本発明に係る自動原稿送り装置は、
複数枚の原稿を積層した状態で載置可能な原稿載置部と、
原稿載置部に載置されている原稿を1枚ずつ繰り出すための給送部と、
給紙部により原稿が繰り出されたか否かを検出する給紙検出部と、
給紙部により繰り出された原稿を原稿画像読み取り位置へ向けて搬送する原稿搬送部と、を備えた自動原稿送り装置であって、
給紙検出部により原稿が繰り出されないことが検出された場合、原稿載置部に対して振動を付与するための振動発生機構を備えたことを特徴とするものである。
複数枚の原稿を積層した状態で載置可能な原稿載置部と、
原稿載置部に載置されている原稿を1枚ずつ繰り出すための給送部と、
給紙部により原稿が繰り出されたか否かを検出する給紙検出部と、
給紙部により繰り出された原稿を原稿画像読み取り位置へ向けて搬送する原稿搬送部と、を備えた自動原稿送り装置であって、
給紙検出部により原稿が繰り出されないことが検出された場合、原稿載置部に対して振動を付与するための振動発生機構を備えたことを特徴とするものである。
かかる構成による自動原稿送り装置の作用・効果を説明する。この自動原稿送り装置は、原稿載置部に載置されている原稿を1枚ずつ繰り出していく給紙部を備え、正しく給送されたか否かを給紙検出部により検出している。繰り出しされた原稿は、原稿画像読み取り位置へと搬送され、原稿画像の読み取りが行なわれる。ここで、給紙検出部により原稿が繰り出されていないことが検出されると、原稿載置部に対して振動を付与するための振動発生機構を備えている。原稿載置部に振動を与えることで、最上層に位置する原稿は給紙部の方向へ移動しようとする。これにより、原稿が繰り出される可能性が高まり、確実に原稿を繰り出していくことができる。振動を付与する方法であり、給紙部における回転速度は変更する必要がない。その結果、給紙部の回転速度により対処するのではなく、より確実な方法で原稿の繰り出しミスに対処可能な自動原稿送り装置を提供することができる。
本発明において、先行して搬送されている原稿の原稿画像読み取りが終了しているか否かを判断する読み取り終了判断部と、
振動発生機構の動作を制御する振動付与制御部と、を備え、
この振動付与制御部は、原稿が繰り出されないことが検出され、かつ、原稿画像の読み取りが終了している場合に、振動発生機構を動作させることが好ましい。
振動発生機構の動作を制御する振動付与制御部と、を備え、
この振動付与制御部は、原稿が繰り出されないことが検出され、かつ、原稿画像の読み取りが終了している場合に、振動発生機構を動作させることが好ましい。
原稿を連続的に繰り出していく場合、先行している原稿の画像読み取り中に、次の原稿の繰り出しを行うことになるが、画像読み取り中に振動を付与すると、より動作に対して悪影響を与える可能性がある。そこで、原稿が繰り出されていないことが検出された場合であっても、直ちに振動を付与するのではなく、先の原稿の画像読み取りの終了を待って振動発生機構を動作させるようにする。これにより、画像読み取りと原稿繰り出しの双方を確実に行なうことができる。
本発明において、給紙部の駆動源と振動発生機構とを連結するためのクラッチ手段を備えており、このクラッチ手段により前記駆動源と振動発生機構を連結させ、駆動源の駆動力により振動を発生させるように構成したことが好ましい。
この構成によると、給紙部の駆動源と振動発生機構を連結させるためのクラッチ手段が設けられている。従って、振動発生機構は給紙部の駆動源からの駆動力を受けて振動を発生するものであり、独自の駆動源を必要としない。振動発生機構を動作させるときは、クラッチ手段のオン/オフ制御を行えばよく、簡単な制御により振動発生機構を動作させることができる。従って、振動発生機構の構成を簡素化することができ、限られた空間に配置することが容易になる。
本発明において、前記振動発生機構は、偏芯体を回転させる機構であることが好ましい。
偏芯体、すなわち、重心が駆動軸の中心からずれている部材を回転させることで、アンバランスを生じさせ振動を発生させることができる。これにより、簡単な機構により振動を発生させることができる。
本発明に係る自動原稿送り装置が採用された画像形成装置を図面を用いて説明する。図1は、画像形成装置1は、画像形成装置の内部構成をブロック的に示す模式図である。図1は、画像形成装置の前面側から見た模式図であり、図1の紙面に垂直な方向を装置の前後方向、図1の紙面に沿った上下方向を装置の上下方向、図1の紙面に沿った左右方向を装置の左右方向と定義する。
画像形成装置1は、最上部に本発明に係る自動原稿送り装置(ADF)2を備えており、原稿トレイ8、給紙部A、原稿搬送部B、排出トレイ9を備えている。原稿トレイ8に堆積載置された原稿は、給紙部Aにより1枚ずつ繰り出し分離されて、原稿搬送路の途中にある第1読取位置P1(原稿画像読み取り位置に相当)において、静止した読み取り走査装置3aにより原稿画像の読み取りが行なわれる。画像を読み取られた原稿は、排出トレイ9に順次排出される。
画像読み取り部3は、ADF読み取り部3bとフラットヘッドスキャナー部(FBS)3cにより構成される。FBS3cにおいて画像読み取りを行なう場合には、読み取り走査装置3aがFBC3cに移動し、プラテンガラス3dの下を左右方向に往復移動しながら、プラテンガラス3dの上に置かれた原稿の画像を読み取る。上記ADF2を構成する一連の機構は、プラテンカバー(原稿押圧板)も兼ね、図1の紙面奥側をヒンジ軸として開閉可能とされている。
画像記録部4は、電子写真式の記録装置であり、不図示の感光体ドラム、帯電器、レーザーによる光書き込みユニット、現像器、転写器、定着器などにより構成される。画像が形成された記録紙は、排出ローラ4aにより排出トレイ4bに排出される。画像記録部4の具体的な構成については、公知の構成を採用することができる。また、電子写真の形式は、トナー画像を記録紙に転写する方式の他、インクジェット式、インクリボン式などの各種の画像記録方式を採用することができる。また、形成される画像もモノクロ画像とカラー画像のいずれであってもよい。
給紙部5は、図1の紙面に垂直な方向に出し入れ可能な複数の記録紙カセット6を備えている。各記録紙カセット6は、基本的には同じ構造を有している。記録紙カセット6では記録紙が上下方向に積層されて収容されており、給紙ローラにより1枚ずつ分離されて繰り出されていく。給紙ローラによる給紙機構については、公知の構成を採用することができる。給紙ローラにより繰り出された記録紙は、記録紙搬送機構7により画像記録部4へと送り込まれる。
<ADFの構成>
次に、ADF2の内部構成を図2の断面図により説明する。原稿トレイ8は原稿押さえカバー10の上部に、原稿を供給する方向へ若干傾斜した状態で設けられている。すなわち、原稿トレイ8の上に、積層された原稿を収容した時、左側が下方に傾斜した状態で載置される。操作者が原稿トレイ8の上に原稿を載置する場合、原稿トレイ8の傾斜下端側に原稿の先端を搬送路20の入口の方向に挿入するようにして載置する。なお、図示はしていないが、原稿トレイ8には、原稿の幅方向の位置を規制して原稿の斜め送りを防止する可変式のガイドが設けられている。
次に、ADF2の内部構成を図2の断面図により説明する。原稿トレイ8は原稿押さえカバー10の上部に、原稿を供給する方向へ若干傾斜した状態で設けられている。すなわち、原稿トレイ8の上に、積層された原稿を収容した時、左側が下方に傾斜した状態で載置される。操作者が原稿トレイ8の上に原稿を載置する場合、原稿トレイ8の傾斜下端側に原稿の先端を搬送路20の入口の方向に挿入するようにして載置する。なお、図示はしていないが、原稿トレイ8には、原稿の幅方向の位置を規制して原稿の斜め送りを防止する可変式のガイドが設けられている。
給紙部Aには、下流側に位置する分離ローラ30と上流側に位置するピックアップローラ31が設けられており、ピックアップローラ31は分離ローラ30と同芯の駆動軸30aから駆動伝達されるように構成される。分離ローラ30とピックアップローラ31とを連結するように連結フレーム32が設けられている。この連結フレーム32は、駆動軸30aと不図示のトルクリミッタを介して連結されており、これにより、駆動軸30aを中心に揺動可能な構成となっている。従って、ピックアップローラ31は駆動軸30aを回転中心として上下揺動可能に構成され、最上層の原稿を押圧可能な位置と、離間した位置の間を移動可能に構成されている。
連結フレーム32の一端には支軸31aが取り付けられており、ピックアップローラ31が回転可能な状態で軸支される。駆動軸30aに取り付けられたプーリ30bと、支軸31aに取り付けられたプーリ31bの間にベルト33が巻回されている。これにより、駆動軸30aの回転がプーリ30b、ベルト33、プーリ31bを介して支軸31aに伝達され、更に、この支軸31aの回転は不図示のワンウェイクラッチを介してピックアップローラ31に伝達されるように構成される。
分離ローラ30に対向する下方には分離パッド34が設けられ、スプリング35により分離ローラ30の外周面に向けて圧接力が付与されている。この分離ローラ30と分離パッド34は、原稿を確実に1枚だけを繰り出すための機構であり、原稿分離手段として機能する。ピックアップローラ31により繰り出された原稿は、この分離ローラ30aと分離パッド34の間に導入される。仮に複数枚の原稿がピックアップローラ31により繰り出されたとしても、摩擦係数の際に基づいて、分離ローラ30の回転により一番上の原稿のみが分離ローラ30により繰り出されるものである。なお、分離ローラ30と分離パッド34の組み合わせによるものに代えて、分離ローラ30とリタードローラの組み合わせを採用してもよい。
ピックアップローラ31は、待機状態では原稿から離間した上方に位置しているが、駆動軸30aが図2の時計方向に回転駆動(正回転)されると、前述のトルクリミッタの作用により連結フレーム32が駆動軸30aを支点として揺動し、ピックアップローラ31が上方から下方に移動する。
下方に移動したピックアップローラ31は、原稿トレイ8上に載置された原稿の最上層に当接した時に移動が停止させられるが、駆動軸30aの引き続く回転により、ベルト33等の伝達系を介してピックアップローラ31の回転駆動が開始する。従って、駆動軸30aが正回転している間は、ピックアップローラ31は積層された原稿の最上層部を押圧しながら回転するので、原稿は最上層部から順番に繰り出されていく。駆動軸30aがいったん停止し、反時計方向へ回転駆動(逆回転)されると、トルクリミッタの作用により連結フレーム32が上方に移動し、ピックアップローラ31も上方に移動する。その後、駆動軸30aを停止させると、待機状態に静止保持される。
給紙部Aにより繰り出された1枚の原稿は、水平な搬送路20に送り込まれた後、原稿搬送部Bにより第1読取位置P1へ向けて搬送される。原稿搬送部Bは、Uターン状に形成された搬送路24を備えている。この搬送路24に沿って、上流側から順番にレジストローラ21、第1搬送ローラ22、第2搬送ローラ23が配置されており、これらによりレジスト搬送された原稿は、第1読取位置P1に搬送される。この第1読取位置P1において、読み取り走査装置3aにより原稿画像が読み取られる。読み取り走査装置3aは、CCDなどによるラインセンサーを備えており、原稿の搬送先頭側から順次原稿の画像データを取り込んでいく。
第1読取位置P1を通過した原稿は、第3搬送ローラ25により第2読取位置P2へと搬送され、排出ローラ26により排出トレイ9に排出される。第2読取位置P2には、原稿の裏面の画像を読み取るための読み取り走査装置27が設けられているが、裏面の画像を読み取らない時には機能しない。読み取り走査装置27は、密着型イメージセンサーであり、プラテンローラ28により、原稿をセンサーの読み取り面に密着させながら搬送させる。
レジストローラ21、第1搬送ローラ22、第2搬送ローラ23、第3搬送ローラ25、排出ローラ26は、搬送路を挟んで対向する側に、圧着ローラ21a,22a,23a,25a,26aが配置されており、原稿がニップされた状態で搬送される。
給紙部Aにより繰り出された原稿は、原稿搬送部Bに送り込まれレジストローラ21等のローラ機構により搬送される。ここで、レジストローラ21及びこれよりも下流側に位置するローラの周速は、分離ローラ30及びピックアップローラ31の周速よりも大になるように設定されている。これにより、分離ローラ30とレジストローラ21との間で原稿のたるみが生じないようにしている。
従って、分離ローラ30により繰り出された原稿の先端がレジストローラ21によりニップされると、その周速差により原稿に張力が作用することになるが、前述のように分離ローラ30及びピックアップローラ31には不図示のワンウェイクラッチが組み込まれているので、これらローラ30,31が空転し、原稿に大きな張力が作用しないようにしている。
<振動発生機構>
次に、振動発生機構の構成について図3の模式図により説明する。図3は、給紙部A、原稿搬送部B、振動発生機構Cの連結関係を模式的に示している。これらの機構は、すべて共通の駆動源であるモータ36により駆動される。モータ36の回転は、出力ギヤ37を介して給紙部A側の減速機構38と原稿搬送部B側の減速機構39へと分岐する。
次に、振動発生機構の構成について図3の模式図により説明する。図3は、給紙部A、原稿搬送部B、振動発生機構Cの連結関係を模式的に示している。これらの機構は、すべて共通の駆動源であるモータ36により駆動される。モータ36の回転は、出力ギヤ37を介して給紙部A側の減速機構38と原稿搬送部B側の減速機構39へと分岐する。
減速機構38を介して駆動軸30aが回転され、分離ローラ30を回転駆動する。また、前述の通り、駆動軸30aの回転はトルクリミッタ46を介して連結フレーム32を揺動させる。また、駆動軸30aの回転は、プーリ30b、ベルト33、プーリ31b、支軸31a、ワンウェイクラッチ40を介してピックアップローラ31を回転駆動させる。もう一方の減速機構39は、原稿搬送部Bに設けられた各ローラ21,22,23,15,26を駆動する。
給紙部A側の減速機構38には、電磁クラッチ41(クラッチ手段に相当)を介して振動発生機構Cが連結されている。電磁クラッチ41をオンにして振動発生機構Cを連結させると、給紙部Aが振動し、給紙部Aに備えられたピックアップローラ31も同様に振動する。このピックアップローラ31の振動が、原稿トレイ8に載置されている原稿に対して振動を付与させることができる。さらに、ピックアップローラ31と原稿との接触状態も変化を与えることができるので、原稿の異なる位置で、異なる押圧でピックアップをすることができ、原稿の分離を促進することができる。
前述のように、給紙部Aにより原稿を1枚ずつ繰り出していくが、原稿が繰り出しされないことがある。その原因としては種々考えられるが、例えば、湿度などの環境の影響、原稿のセット状態が正規の状態ではないなどが考えられている。
そこで何らかの方法により振動を発生させて原稿を前方に繰り出すきっかけを与える。図2に示すように、原稿は、前方側が下方に傾斜した状態で積層されているため、振動を与えることで、最上層の原稿が進行方向に移動するきっかけとすることができる。これにより、ピックアップローラ31の回転のみでは原稿を繰り出せないような状況が生じたとしても、原稿を繰り出していくことができる。従って、原稿が繰り出しできない場合に、原稿を再度セットしなおすなどの作業が不要になる。
偏芯体42の構成例を図4に示す。偏芯体42は、振動を付与しうるような構成であれば、どのような構成を採用してもよい。図4(a)は円板の回転中心42aを偏芯させて構成した偏芯体42である。重心が回転中心42aからずれているため、アンバランスを生じさせ、その結果、振動が発生する。かかる振動は、原稿押さえカバー10や分離パッド34の近傍に位置するフレーム部材11(原稿トレイ8と合わせて原稿載置部として機能する)を振動させて、給紙部Aが振動し、給紙部Aに備えられたピックアップローラ31も同様に振動する。さらに、このピックアップローラ31の振動が、原稿トレイ8に載置されている原稿に対して振動を付与する。従って、偏芯体42aは、できるだけ原稿の先端位置に近い位置に配置することが好ましい。例えば、偏芯体42の回転軸を原稿トレイ8を構成するフレームや、分離パッド34の近傍のフレーム部材11に支持するようにすると効果的である。すなわち、偏芯体42の回転により、それを支持する回転軸が振れ回ることで、直接的に振動を伝達することができるからである。
図4(b)は、円板の外周に錘43を装着した構成例であり、同様の効果を得ることができる。図4(c)は、偏芯体42をカムとして構成し、カム42の外周にバネ45により圧接されるフォロアー44を設けた例である。かかる構成についても同様の効果を得ることができる。振動の程度などは、偏芯量の大きさ、錘の重量・取り付け位置、バネ45のバネ定数などにより決めることができる。
また図4に例示するもの以外にも、クランク機構を応用したものや、携帯電話におけるバイブレーション機構を応用したものなどが考えられる。
<センサー及び制御>
次に、自動原稿送り装置の動作を制御するために用いられる各種のセンサーと、主要な制御機能について図5により説明する。図5において、搬送路を模式的に図示している。
次に、自動原稿送り装置の動作を制御するために用いられる各種のセンサーと、主要な制御機能について図5により説明する。図5において、搬送路を模式的に図示している。
分離ローラ30とレジストローラ21の間の搬送路20には、上流側から順番に原稿長センサー50(給紙検出部に相当する)と原稿幅センサー51が配置されている。これらのセンサー50,51は、原稿のサイズを判別するために設けられている。また、原稿長センサー50は原稿が給紙部Aか給送されてきたことも検出できる。原稿幅センサー51は、実際には幅方向(紙面の垂直方向)に沿って複数個が配置されており、各センサーの検知状態の組み合わせに基づいて、原稿サイズを判別する。原稿長センサー50は、搬送される原稿の先端と後端を検出することができ、その間の原稿送り量に基づいて、原稿長さを演算することができる。
第1リードセンサー52は、第1読取位置P1の直上流の搬送路24に設けられており、搬送されてくる原稿の先端及び後端を検出することができる。原稿の先端を検出してから所定タイミング後に、読み取り走査装置3aによる画像読み取りが開始されように、読み取り制御部54による制御が行なわれる。同様に、原稿の後端が検出されてから所定タイミング後に、画像読み取りが終了する。更に、第2読取位置P2の直上流には、第2リードセンサー53が同じ目的のために設けられる。所定タイミングは、所定時間や原稿の送り量に基づいて予め設定することができる。
振動付与制御部55は、電磁クラッチ41のオン/オフを制御するものであり、電磁クラッチ41をオンにすることで、偏芯体42を回転駆動し振動を発生させることができる。振動付与制御部55は、給紙部Aにより原稿の繰り出し動作を行なっているにもかかわらず原稿の繰り出しが行なわれていないと判断した場合、偏芯体42を駆動して振動を発生させる。これにより、原稿トレイ8に積層されている原稿が前方に繰り出すきっかけを付与し確実に原稿を繰り出すことができるようにする。
給紙部Aによる繰り出しが正常に行われているか否かは、原稿長センサー50(原稿幅センサー51でもよい)からの検出信号に基づいて判断することができる。繰り出し開始信号が出力されているにもかかわらず、原稿長センサー50により原稿の先端を検出できない場合は、原稿の繰り出しが失敗していると判断できる。このタイミングとしては、例えば、繰り出し開始信号が出されてから予め設定された所定時間が経過しても原稿の先端を検出できない場合は、繰り出しに失敗していると判断し電磁クラッチ41をオンにする。
また、振動付与制御部55は、読み取り走査装置3a,27による画像読み取りが終了しているか否かを判断し、画像読み取りが終了している場合に限り、電磁クラッチ41をオンにするようにする。これは、読み取り走査装置3a,27による画像読み取りが行なわれている間は、振動を発生させると、読み取り品質に悪影響を及ぼす可能性がある。そこで、原稿が繰り出されない場合であっても直ちに振動を付与するのではなく、先行する原稿の画像読み取りを行なっている場合は、それが終了するのを待ってから振動を付与するように構成している。従って、振動付与制御部55は、読み取り終了判断部としての機能を有する。
<給紙部による繰り出し動作>
次に、給紙部Aによる繰り出し動作について図6のフローチャートにより説明する。まず、原稿繰り出し信号が出力されると、給紙部Aによる原稿繰り出し動作が行なわれる(#01,#02)。原稿繰り出し信号は、最初の使用者によるスタートキーの操作などにより出力される。そして、予め設定された所定時間が経過した後、原稿長センサー50により原稿の先端を検出したか否かを判断する(#03,#04)。
次に、給紙部Aによる繰り出し動作について図6のフローチャートにより説明する。まず、原稿繰り出し信号が出力されると、給紙部Aによる原稿繰り出し動作が行なわれる(#01,#02)。原稿繰り出し信号は、最初の使用者によるスタートキーの操作などにより出力される。そして、予め設定された所定時間が経過した後、原稿長センサー50により原稿の先端を検出したか否かを判断する(#03,#04)。
先端検出が行われていれば、原稿は正常に繰り出されているということであり、ステップ#10に移行する。先端が検出されていない場合、先行する原稿の画像読み取りが終了しているか否かを判断する(#05)。読み取りを終了していれば、振動付与制御部55は電磁クラッチ41をオンにするように制御する(#06)。これにより、偏芯体42が回転駆動され振動が発生する。
次に、電磁クラッチ41をオンにしてから所定時間経過後に、再び原稿長センサー50により原稿の先端を検出したか否かを判定する(#07,#08)。先端を検出できない場合は、エラー処理を行い(#11)、給紙部Aの駆動停止などの処置を行ない使用者にメンテナンスを促す。
先端を検出できた場合は、振動を発生したままにする必要がなく、電磁クラッチ41をオフにする(#09)。ついで、繰り出すべき次の原稿が原稿トレイ8上にあるか否かを検出し(#10)、原稿があればステップ#2に戻り、同様の処理を繰り返す。原稿がなければ処理を終了する。
<別実施形態>
本発明に係る画像形成装置の具体的な構造は、本実施形態において説明した構造に限定されるものではなく、種々の変形例が可能である。
本発明に係る画像形成装置の具体的な構造は、本実施形態において説明した構造に限定されるものではなく、種々の変形例が可能である。
給紙検出部として、分離ローラ30の直下流側に位置する原稿長センサー50により原稿の繰り出しが検出しているが、原稿長センサー50の配置は、図示の搬送路20であればどの場所でもよい。また、原稿長センサー50ではなく、専用のセンサーで検出するようにしてもよい。センサーは、光学式のセンサーでもよいし機械的なセンサーでもよい。
原稿搬送部Bの構成は、図示のものに限定されるものではなく、種々の変形例が考えられる。本実施形態では、原稿をUターンさせる搬送路24において、多数の搬送ローラを使用しているが、例えば、Uターン経路の内側に大径ローラを1つ配置し、その外周部に多数の圧着ローラを配置するような搬送機構を採用してもよい。
振動発生機構Cの駆動源は、給紙部Aの駆動源と共用しているが、専用の駆動源により振動発生機構Cを駆動するようにしてもよい。例えば、原稿トレイ8の裏面にモーターなどの適宜のアクチュエータを取り付け、これを駆動させることで振動を直接原稿トレイ8に付与してもよい。原稿トレイ8ではなく、原稿の先端部が載置されるフレーム部材11に取り付けてもよい。
1 画像形成装置
2 自動原稿送り装置(ADF)
3a 読み取り走査装置
8 原稿トレイ
11 フレーム部材
20 搬送路
24 搬送路
30 分離ローラ
31 ピックアップローラ
36 モータ(駆動源)
41 電磁クラッチ
42 偏芯体
50 原稿長センサー
51 原稿幅センサー
54 読み取り制御部
55 振動付与制御部
A 給紙部
B 原稿搬送部
C 振動発生機構
P1 第1読取位置
2 自動原稿送り装置(ADF)
3a 読み取り走査装置
8 原稿トレイ
11 フレーム部材
20 搬送路
24 搬送路
30 分離ローラ
31 ピックアップローラ
36 モータ(駆動源)
41 電磁クラッチ
42 偏芯体
50 原稿長センサー
51 原稿幅センサー
54 読み取り制御部
55 振動付与制御部
A 給紙部
B 原稿搬送部
C 振動発生機構
P1 第1読取位置
Claims (4)
- 複数枚の原稿を積層した状態で載置可能な原稿載置部と、
原稿載置部に載置されている原稿を1枚ずつ繰り出すための給送部と、
給紙部により原稿が繰り出されたか否かを検出する給紙検出部と、
給紙部により繰り出された原稿を原稿画像読み取り位置へ向けて搬送する原稿搬送部と、を備えた自動原稿送り装置であって、
給紙検出部により原稿が繰り出されないことが検出された場合、原稿載置部に対して振動を付与するための振動発生機構を備えたことを特徴とする自動原稿送り装置。 - 先行して搬送されている原稿の原稿画像読み取りが終了しているか否かを判断する読み取り終了判断部と、
振動発生機構の動作を制御する振動付与制御部と、を備え、
この振動付与制御部は、原稿が繰り出されないことが検出され、かつ、原稿画像の読み取りが終了している場合に、振動発生機構を動作させることを特徴とする請求項1に記載の自動原稿送り装置。 - 給紙部の駆動源と振動発生機構とを連結するためのクラッチ手段を備えており、このクラッチ手段により前記駆動源と振動発生機構を連結させ、駆動源の駆動力により振動を発生させるように構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の自動原稿送り装置。
- 前記振動発生機構は、偏芯体を回転させる機構であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動原稿送り装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006338589A JP2008150141A (ja) | 2006-12-15 | 2006-12-15 | 自動原稿送り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006338589A JP2008150141A (ja) | 2006-12-15 | 2006-12-15 | 自動原稿送り装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008150141A true JP2008150141A (ja) | 2008-07-03 |
Family
ID=39652758
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006338589A Pending JP2008150141A (ja) | 2006-12-15 | 2006-12-15 | 自動原稿送り装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008150141A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017130030A (ja) * | 2016-01-20 | 2017-07-27 | コニカミノルタ株式会社 | 操作端末、およびそれが脱着可能な画像処理装置 |
-
2006
- 2006-12-15 JP JP2006338589A patent/JP2008150141A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017130030A (ja) * | 2016-01-20 | 2017-07-27 | コニカミノルタ株式会社 | 操作端末、およびそれが脱着可能な画像処理装置 |
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