JP2008149822A - 車両のリヤフロア構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 スペアタイヤ収納部4に沿って車体左右方向にクロスメンバー8を備え、ラテラルロッド17を支持するラテラルロッドブラケット15を、クロスメンバー8の右又は左側部に取り付ける。スペアタイヤ収納部4の縦壁部4bの車内側部分において、ラテラルロッドブラケット15側のクロスメンバー8の部分が位置する部分に、ジャッキ19を支持するジャッキブラケット18を連結する。
【選択図】 図2
Description
(構成)
本発明の第1特徴は車両のリヤフロア構造において次のように構成することにある。
スペアタイヤが設置される底部及び底部の外周部から上方に立ち上がる縦壁部を備えて形成されるスペアタイヤ収納部を、リヤフロアに備える。スペアタイヤ収納部に沿って車体左右方向にクロスメンバーを備えて、後輪の車体左右方向の移動を規制するラテラルロッドを支持するラテラルロッドブラケットを、クロスメンバーの右又は左側部に取り付ける。スペアタイヤ収納部の縦壁部の車内側部分において、ラテラルロッドブラケット側のクロスメンバーの部分が位置する部分に、ジャッキを支持するジャッキブラケットを連結する。
乗用車や商用車等の車両においては、例えば特開平11−198864号公報及び実開昭57−188800号公報に開示されているように、リヤフロアに凹部状に形成されたスペアタイヤ収納部に、ジャッキを収納することが多くあり、スペアタイヤの後側にジャッキを収納することがある。この場合、ジャッキを支持するジャッキブラケットは、コ字状にプレス加工されたりして、比較的大きな強度を備えていることが多い(実開昭57−188800号公報の第3図参照)。
これにより、比較的大きな強度を備えたジャッキブラケットによって、ラテラルロッドブラケット側のクロスメンバーの部分が補強される。この場合、既存の部材であるジャッキブラケットを有効に利用しているので、ラテラルロッドブラケット側のクロスメンバーの部分の補強専用の部材を備える必要がない(補強専用の部材を備えたとしても、小規模の部材でよい)。スペアタイヤ収納部の縦壁部の車内側部分にジャッキブラケットを固定しているので、車内側からジャッキブラケットにジャッキを着脱すると言う機能は損なわれていない。
これにより、ラテラルロッドブラケット側のクロスメンバーの部分が位置する部分にジャッキブラケットを連結すると、スペアタイヤ収納部の右又は左側部にジャッキブラケット(ジャッキ)が位置することなるので(スペアタイヤ収納部の後側にジャッキブラケット(ジャッキ)が配置されないので)、前述のように車両の全長を抑えながらホイールベースを長くしてキャビンの全長を長くすることが無理なく行える。
本発明の第1特徴によると、車両のリヤフロア構造において、スペアタイヤ収納部に沿って車体左右方向にクロスメンバーを備えて、ラテラルロッドブラケットをクロスメンバーの右又は左側部に取り付けた場合に、既存の部材であるジャッキブラケットを有効に利用することにより、構造の簡素化を図りながら、ラテラルロッドブラケット側のクロスメンバーの部分を適切に補強できるようになった。
(構成)
本発明の第2特徴は、本発明の第1特徴の車両のリヤフロア構造において次のように構成することにある。
ラテラルロッドブラケット側のクロスメンバーの部分が位置する部分において、スペアタイヤ収納部の底部の外周部から縦壁部を斜め外方上方に立ち上げる。ジャッキの接地部を上側に位置させてジャッキを支持する姿勢で、ジャッキブラケットを連結する。
本発明の第2特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前項[I]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
スペアタイヤが設置される底部及び底部の外周部から上方に立ち上がる縦壁部を備えて形成されるスペアタイヤ収納部を、リヤフロアに備える場合、スペアタイヤ収納部の底部の外周部から直角に縦壁部を上方に立ち上げるように構成することは少なく、スペアタイヤ収納部の底部の外周部から縦壁部を斜め外方上方に立ち上げるように構成することが多い(リヤフロア及びスペアタイヤ収納部の成形と言う点や、スペアタイヤの取り出しの容易さと言う点による)。
以上のような状態において、例えば図2に示すように、ラテラルロッドブラケット15側のクロスメンバー8の部分が位置する部分では、スペアタイヤ収納部4の底部4a及び縦壁部4b、スペアタイヤ5により、逆三角形のような空間が形成されている。
この場合、パンタグラフ型式等のジャッキでは一般に、車体に接するジャッキの持ち上げ部に比べて、地面に接するジャッキの接地部の方が大きなものになるので、ジャッキの持ち上げ部を下側とし、ジャッキの接地部を上側として、前述の逆三角形のような空間にジャッキを無理なく収納することができる。
本発明の第2特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前項[I]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
本発明の第2特徴によると、ジャッキの形状(一般に、車体に接するジャッキの持ち上げ部に比べて、地面に接するジャッキの接地部の方が大きなものになる点)を有効に利用することによって、ラテラルロッドブラケット側のクロスメンバーの部分が位置する部分に、ジャッキを無理なく収納することができるようになり、リヤフロアでの空間の有効利用と言う面で有利なものとなった。
図4及び図5に示すように、ジャッキブラケット18は板材を折り曲げて一体的に構成されており、基板部18a、基板部18aから延出された第1受け部18b及び第2受け部18c、基板部18aから延出された第1脚部18d及び第2脚部18e、第1脚部18d及び第2脚部18eから延出された第1フランジ部18f及び第2フランジ部18gを備えて構成されている。
前述の[発明を実施するための最良の形態]に関し、左のサイドメンバー1においてクロスメンバー8が連結される部分に、ラテラルロッドブラケット15を溶接によって連結して下方に延出し(ラテラルロッドブラケット15が左のサイドメンバー1を介してクロスメンバー8の左側部に取り付けられた状態)、クロスメンバー8の中央部とラテラルロッドブラケット15の下部とに亘って、ラテラルロッドブラケット16を溶接によって連結してもよい。このように構成すると、スペアタイヤ収納部4の縦壁部4b(左側部)の車内側部分にジャッキブラケット18を連結する。
前述の[発明を実施するための最良の形態][発明の実施の第1別形態]において、3リンク型式(右及び左のリンク、ラテラルロッド)のリヤサスペンションではなく、5リンク型式(右及び左のアッパーリンク、右及び左のロアリンク、ラテラルロッド)のリヤサスペンションに構成してもよい。
本発明は前述の3リンク型式や5リンク型式のサスペンションばかりではなく、他の型式(例えばストラット型式やトレーリングアーム型式)のサスペンションにも適用することができる。
4 スペアタイヤ収納部
4a スペアタイヤ収納部の底部
4b スペアタイヤ収納部の縦壁部
5 スペアタイヤ
8 クロスメンバー
11 後輪
15 ラテラルロッドブラケット
17 ラテラルロッド
18 ジャッキブラケット
19 ジャッキ
19b ジャッキの接地部
Claims (2)
- スペアタイヤが設置される底部及び底部の外周部から上方に立ち上がる縦壁部を備えて形成されるスペアタイヤ収納部を、リヤフロアに備え、
前記スペアタイヤ収納部に沿って車体左右方向にクロスメンバーを備えて、後輪の車体左右方向の移動を規制するラテラルロッドを支持するラテラルロッドブラケットを、前記クロスメンバーの右又は左側部に取り付けると共に、
前記スペアタイヤ収納部の縦壁部の車内側部分において、前記ラテラルロッドブラケット側のクロスメンバーの部分が位置する部分に、ジャッキを支持するジャッキブラケットを連結してある車両のリヤフロア構造。 - 前記ラテラルロッドブラケット側のクロスメンバーの部分が位置する部分において、前記スペアタイヤ収納部の底部の外周部から縦壁部を斜め外方上方に立ち上げ、
前記ジャッキの接地部を上側に位置させてジャッキを支持する姿勢で、前記ジャッキブラケットを連結してある請求項1に記載の車両のリヤフロア構造。
Priority Applications (1)
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JP2006338483A JP2008149822A (ja) | 2006-12-15 | 2006-12-15 | 車両のリヤフロア構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006338483A JP2008149822A (ja) | 2006-12-15 | 2006-12-15 | 車両のリヤフロア構造 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2008149822A true JP2008149822A (ja) | 2008-07-03 |
Family
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Family Applications (1)
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JP2006338483A Pending JP2008149822A (ja) | 2006-12-15 | 2006-12-15 | 車両のリヤフロア構造 |
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2006
- 2006-12-15 JP JP2006338483A patent/JP2008149822A/ja active Pending
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