JP2008144620A - エンジンの可変動弁装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】広範な運転領域において、スムーズにバルブを駆動することができ、異音やきしみ等の発生を可及的に防止すること。
【解決手段】バルブを駆動する揺動カム15は、カムシャフト11に対して径方向に着脱可能な分割体で構成されている。揺動カム15を構成する分割体は、ボルト15cによって分離可能に締結され、カムシャフト11に装着される。ボルト15cの軸線Aは、少なくとも高リフト時のバルブ開弁開始直後に作用する引張り力Fに沿って延びるように、揺動カム15の分割ラインL1が設定されている。
【選択図】図5

Description

本発明はエンジンの可変動弁装置に関し、特に、吸気バルブのリフト量を変更する可変バルブリフト機構(VVTL:Variable Valve Timing Lift System)をシリンダヘッドに備えたエンジンの可変動弁装置に関する。
特許文献1に開示されているように、一般的なエンジンの可変動弁装置は、エンジンのクランクシャフトと平行に配置され、クランクシャフトと同期して回転するカムシャフトと、カムシャフトに相対変位可能に装着され、前記エンジンのバルブを駆動する揺動カムとを備えている。カムシャフトは、コントロールシャフトやコントロールシャフトに片持ち状に固定されたコントロールアームを初めとする複数の部材からなるVVTLを介して揺動カムに連結されている。
VVTLは、カムシャフトと一体回転するオフセットカムを有している。このオフセットカムは、各気筒の位相差を高精度に維持するために、カムシャフトに一体形成されている。このため、多気筒エンジンにおいては、揺動カムをカムシャフトに対して軸方向に挿抜することができないため、揺動カムを半円形断面の内周面を有する分割体で構成し、該分割体をボルトで締結することによりカムシャフトの外周に装着している。
特開2004−301058号公報
上述したように、揺動カムを分割体で構成し、ボルトで締結した場合には、バルブリフト量を高く設定している状態でエンジンの回転速度が高い領域では、揺動カムに過大な力が作用し、分割体同士がきしんだり、異音を発したりすることがあった。
本発明は上記不具合に鑑みてなされたものであり、広範な運転領域において、スムーズにバルブを駆動することができ、異音やきしみ等の発生を可及的に防止することのできるエンジンの可変動弁装置を提供することを課題としている。
本件発明者は、鋭意研究の結果、バルブリフト量と回転速度によって、揺動カムに作用する引張り力が大きくなる位相を特定できることを発見し、本願発明を完成させた。
すなわち、上記課題を解決するために本発明は、エンジンのクランクシャフトと平行に配置され、前記クランクシャフトと同期して回転するカムシャフトと、前記カムシャフトに相対変位可能に装着され、前記エンジンのバルブを駆動する揺動カムと、前記揺動カムによるバルブリフト量を変更可能に構成され、且つ前記カムシャフトの回転力をバルブ駆動力に変換して前記揺動カムに伝達する可変バルブリフト機構とを備えたエンジンの可変動弁装置において、前記揺動カムは、前記カムシャフトに対して径方向に着脱可能な分割体で構成されており、前記揺動カムを前記カムシャフトに装着する際に前記分割体を締結するボルトを設け、前記ボルトの軸線が、少なくとも高リフト時のバルブ開弁開始直後に作用する引張り力に沿って延びるように、前記揺動カムの分割ラインが設定されていることを特徴とするエンジンの可変動弁装置である。この態様では、揺動カムが径方向に着脱可能な分割体で構成されているため、可変バルブリフト機構の要素として、オフセットカムをカムシャフトに一体形成する多気筒エンジンに対しても、揺動カムを装着することができる。ここで、可変バルブリフト機構に揺動カムが駆動されて開弁する際、バルブリフト量が高リフトに設定されている場合には、高速運転域でバルブ開弁開始直後が最も揺動カムに作用する引張り力が大きくなる。かかる知見に基づき、本態様では、高リフト時の高速運転時のバルブ開弁開始直後に作用する引張り力にボルトの軸線が沿うように、揺動カムの分割ラインが設定されているので、最も強度を要する方向にボルトを沿わせることができる結果、ボルトによる締結構造が堅固なものとなり、異音やきしみ等の発生を可及的に防止することができる。
好ましい態様において、前記揺動カムは、前記可変バルブリフト機構に連結され、駆動力の入力部材となる突出部を一方の分割体に有し、前記突出部には、動力伝達用ピンを圧入する圧入孔が貫通しており、前記ボルトの座面は、前記圧入孔を開放する位置に形成されている。この態様では、動力伝達用のピンを圧入孔に圧入する際、その圧入動作を妨げる部位が存在しないので、組付加工が容易になる反面、ボルトの座面を当該ボルトの軸線方向において短く設定することになる結果、全体のコンパクトに寄与することになる。
好ましい態様において、前記揺動カムは、一つの気筒に設けられた2つのバルブに対応して前記カムシャフトの軸方向に間隔を隔てて配置される一対のカムノーズ部と、両カムノーズ部間に形成される円筒部とを一体に有している。この態様では、2つのカムノーズ部が円筒部によって一体化されるので、円筒部によって揺動カム全体の剛性を高めることができるとともに、入力された駆動力を確実に両カムノーズ部に伝達し、精緻なカム動作を実現することができる。
好ましい態様において、前記揺動カムの外周を、当該エンジンのシリンダヘッドの上面と平行な面を境に分割された分割体で軸支する軸受部材をさらに備え、前記可変バルブリフト機構は、前記カムシャフトと平行に、且つ前記軸受部材の分割ライン上に沿って配置され、エンジンの運転状態に応じて回動するコントロールシャフトと、前記コントロールシャフトの回動により、前記揺動カムの揺動支点を変更可能に前記コントロールシャフトの駆動力を前記揺動カムに伝達するリンク機構とを含んでいる。この態様では、コントロールシャフトを初めとする部材で可変バルブリフト機構を構成するに当たり、可変バルブリフト機構の高さを低く抑えることができ、可変動弁装置全体をコンパクトにまとめることができる。
以上説明したように、本発明は、高リフト時の高速運転時のバルブ開弁開始直後に作用する引張り力にボルトの軸線が沿うように、揺動カムの分割ラインが設定されているので、最も強度を要する方向にボルトを沿わせることができる結果、ボルトによる締結構造が堅固なものとなり、広範な運転領域において、異音やきしみ等の発生を可及的に防止することができるという顕著な効果を奏する。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る可変動弁装置の要部を示す一部分解斜視図である。また、図2は、同可変動弁装置の平面略図、図3は、同可変動弁装置の要部を示す分解断面図である。
図1〜図3を参照して、図示の可変動弁装置10は、4つの気筒1aを有する4気筒直列エンジンのシリンダヘッドに設けられるものである。エンジンは、一つの気筒に2つの吸気バルブと2つの排気バルブとを有する4バルブのダブルオーバヘッドカム方式を採用したものである。また、本実施形態に係る可変動弁装置10は、吸気系に設けた例を示している。さらに、図1では、エンジンの一番気筒に係る機構のみを示している。
可変動弁装置10は、エンジンのシリンダヘッドの上面に装着されるロアキャリア10Aと、このロアキャリア10Aの上部に積層されるアッパキャリア10Bと、両キャリア10A、10Bに軸支される吸気用カムシャフト11と、バルブリフト量を制御するコントロールシャフト12とを備えている。両キャリア10A、10Bの接合面は、上記シリンダヘッドの上面と平行になっている。
キャリア10A、10Bは、シリンダヘッドの気筒1aの上部中央に点火プラグを装着するボス部10Cを有し、このボス部10Cの周囲に、吸気系のパーツを収容する吸気用収容窓10Dと、排気系のパーツを収容する排気用収容窓10Eとを区画している。
吸気用収容窓10Dを区画する隔壁10Fには、吸気用カムシャフト11とコントロールシャフト12とを軸支する軸受孔10G、10H(図3参照)が形成されている。軸受孔10G、10Hは、隔壁10Fに対応するロアキャリア10Aの上面とアッパキャリア10Bの下面に、それぞれ半円形の凹部を形成することにより構成されている。このように本実施形態では、各キャリア10A、10Bの隔壁10Fを構成する部位が、軸受部材を構成している。なお詳しくは後述するように、軸受孔10Gは、後述する揺動カム15の円筒部16を介してカムシャフト11を軸支するものであり、軸受孔10Hは、直接コントロールシャフト12を軸支するものである。
各シャフト11、12は、何れも各キャリア10A、10Bによって、エンジンの気筒列方向(クランクシャフトの軸方向)に沿って平行に軸支されている。吸気用カムシャフト11の一端部には、油圧で駆動される可変バルブタイミングシステム(VVT:Variable Valve Timing System)14を介して、エンジンのクランクシャフトの駆動力を受けるように構成されており、これによって吸気用カムシャフト11は、位相を変更可能な状態で、クランクシャフトと同期して回転するように構成されている。なお、以下の説明では、吸気用カムシャフト11の長手方向において、VVT14が配置されている側を仮に前方とする。
吸気用カムシャフト11の外周には、シリンダヘッドのロッカアームに駆動力を伝達する揺動カム15が、2つ一組でエンジンの気筒毎に配置され、カムシャフト11に対し、当該カムシャフト11と相対回転可能に装着されている。
図3に示すように、各揺動カム15は、吸気用カムシャフト11と平行に延びる円筒形状の円筒部16を介して一体化されている。円筒部16は、キャリア10A、10Bの隔壁10Fによって周方向に回動自在に軸支される部位である。
図1を参照して、一方の揺動カム15の外周には、駆動力が入力される突出部15aが形成されている。突出部15aには、圧入孔15eが形成されており、この圧入孔15eに吸気用カムシャフト11と平行な連結ピン17の前端部が圧入されている。連結ピン17の後端部には、吸気用カムシャフト11と直交する方向に延びる連結リンク部材18の一端18aが回動自在に連結されている。この連結リンク部材18の他端18bは、吸気用カムシャフト11と平行なコントロールピン19の前端部に回動自在に連結されている。
さらに、吸気用カムシャフト11には、オフセットカム20が一体に形成されている。オフセットカム20は、揺動カム15の位相を変更するための部材であり、その外周には、オフセットカムリンク21が相対回転自在に嵌合している。オフセットカムリンク21の外周部には、オフセットカム20の径方向外方に突出する突出部21aが形成されている。この突出部21aは、コントロールピン19の途中部に連結されている。
突出部21aの前後には、一対のコントロールリンク部材22が配置されている。前方のコントロールリンク部材22の一端22aは、コントロールピン19の途中部に一体形成されており、組付時において、オフセットカムリンク21の前方に配置される。また、後方のコントロールリンク部材22の一端22aは、コントロールピン19に形成されたねじ孔(図示せず)に螺合する六角孔頭付ボルト22cによって固定され、組付時において、オフセットカムリンク21の後方に配置される構造になっている。
コントロールリンク部材22の他端22bは、それぞれに設けられたコントロールアーム23の自由端に対し、当該コントロールシャフト12と平行なピン24を介して連結されている。
各コントロールアーム23は、それぞれ六角ボルト26によって基端部分がコントロールシャフト12に固定されて片持ち状になっている。本実施形態において、コントロールアーム23は、コントロールシャフト12の長手方向に沿って延びる半円筒形の連結部25によって一体化されている。上記ボルト26は、連結部25に一体形成された台座27にワッシャ28を介して着座している。そして、コントロールアーム23の自由端部分がピン24に取り付けられることにより、コントロールシャフト12の回動力をコントロールリンク部材22からコントロールピン19を介して連結リンク部材18に伝達し、連結リンク部材18を変位させて、揺動カム15の位相を変更するように構成されている。コントロールシャフト12の後端部には、図略の扇形の入力ギアが固定されており、この入力ギアには、ステッピングモータで駆動される出力ギアが噛合している。従って、ステッピングモータを駆動し、コントロールシャフト12を回動させることにより、その回動力が上述のように揺動カム15に伝達され、バルブリフト量を変更することができるようになっている。そして、これらコントロールシャフト12、連結リンク部材18、オフセットカム20、オフセットカムリンク21、コントロールリンク部材22、コントロールアーム23、並びに連結ピン17、19、24を含む部材が、シリンダヘッドの吸気弁の開弁リフト量を変更するVVTLを構成し、上述した部材のうち、コントロールシャフト12を除く部材が、リンク機構を構成している。
図3を参照して、上述した各揺動カム15には、図略のロッカアームを介して吸気バルブを駆動するカムノーズ部15bが設けられている。ここで本実施形態においては、図1および図3から明らかなように、揺動カム15は、カムシャフト11の一直径を通る接合面(以下、この接合面に沿うラインを分割ラインL1という)に沿って上下に二分割された分割体で構成されており、両分割体がボルト15cによって一体化されている。一方の分割体は、突出部15aを有し、他方の分割体は、カムノーズ部15bを有している。ボルト15cは、カムノーズ部15b毎に2組で各分割体を締結し、全体としてカムシャフト11の外周面で揺動可能な部材を構成している。各ボルト15cのボルト装着部15dは、軸方向からみて(図3参照)カムノーズ部15bを外周部分から突出させた異形の略U字形に形成されており、その上端にボルト15cの頭部を着座させる座面15fを形成している。この座面15fは、突出部15aに形成された圧入孔15eを開放する高さに形成されており、これによって、圧入孔15eに対し、軸方向に連結ピン17を圧入することが可能になっている。
さらに、各ボルト装着部15dは、上述した円筒部16よりも径方向外方に膨出し、軸方向に対向する面が組み付け時にキャリア10A、10Bの隔壁10Fに摺接するように構成されている。このため、揺動カム15がカムシャフト11に組み付けられた後、その組立体をキャリア10A、10Bの間に組み付けた際、円筒部16が周方向に回動することを許容した状態で揺動カム15が軸方向に変位するのを規制することになる。このように本実施形態においては、円筒部16の前後に設けられた一対のボルト装着部15dが、軸受部材としてのキャリア10A、10Bの隔壁10F両側部に摺接するスラスト規制部を構成している。
図4は、本発明の骨子に関連するクランク角度とバルブリフト量との関係を示すグラフである。なお、図中、破線は、高速回転時(例えば8000rpm)に生じる加速度aを示している。
図4を参照して、本件発明者が鋭意研究した結果、揺動カム15が連結ピン17を介してVVTLから引張り力を受ける力は、高速回転域では、開弁開始時に高い加速度を伴って大きな慣性力が作用し、短い周期で大きな引張り力が作用することがわかった。
そこで、本実施形態では、図5に示すように、バルブリフト量が最大値になるようにVVTLを設定した場合、図4のCAMAXで示す位相のときに生じる引張り力Fがボルト15cの軸線Aに沿うように、この引張り力Fと直交する線分上に分割ラインL1を設定している。図5は、図4に示した位相での引張り力Fを受けた状態を示す本実施形態の要部拡大断面略図である。
以上説明したように本実施形態では、揺動カム15が径方向に着脱可能な分割体で構成されているため、VVTLの要素として、オフセットカム20をカムシャフト11に一体形成する多気筒エンジンに対しても、揺動カム15を装着することができる。上述したように、VVTLに揺動カム15が駆動されて開弁する際、バルブリフト量が高リフトに設定されている場合には、高速運転域でバルブ開弁開始直後が最も揺動カム15に作用する引張り力が大きくなる。かかる知見に基づき、本実施形態では、高リフト時の高速運転時のバルブ開弁開始直後に作用する引張り力にボルト15cの軸線Aが沿うように、揺動カム15の分割ラインが設定されているので、最も強度を要する方向にボルト15cを沿わせることができる結果、ボルト15cによる締結構造が堅固なものとなり、異音やきしみ等の発生を可及的に防止することができる。
また本実施形態では、揺動カム15は、VVTLに連結され、駆動力の入力部材となる突出部15aを一方の分割体に有し、突出部15aには、動力伝達用ピンを圧入する圧入孔15eが貫通しており、ボルト15cの座面15fは、圧入孔15eを開放する位置に形成されている。このため本実施形態では、動力伝達用のピンを圧入孔15eに圧入する際、その圧入動作を妨げる部位が存在しないので、組付加工が容易になる反面、ボルト15cの座面15fを当該ボルト15cの軸線A方向において短く設定することになる結果、全体のコンパクトに寄与することになる。
また、本実施形態では、揺動カム15は、一つの気筒1aに設けられた2つのバルブに対応してカムシャフト11の軸方向に間隔を隔てて配置される一対のカムノーズ部15bと、両カムノーズ部15b間に形成され、キャリア10A、10Bによって軸支される円筒部16とを一体に有し、スラスト規制部としてのボルト装着部15dは、図1から明らかなように円筒部16の両端側のカムノーズ部15bの内周側に形成されている。このため本実施形態では、カムノーズ部15bの外寸を利用してスラスト規制部を形成することができるので、揺動カム15の大型化を抑制しつつ、確実な位置規制を図り、安定した機構運動を実現することができる。
また、本実施形態では、揺動カム15の外周を、当該エンジンのシリンダヘッドの上面と平行な面を境に分割されたキャリア10A、10Bで軸支し、VVTLが、カムシャフト11と平行に、且つキャリア10A、10Bの分割ライン(両キャリア10A、10Bが接合している面がなす線)L2上に沿って配置され、エンジンの運転状態に応じて回動するコントロールシャフト11と、コントロールシャフト12の回動により、揺動カム15の揺動支点を変更可能にコントロールシャフト12の駆動力を揺動カム15に伝達するリンク機構(連結リンク部材18、オフセットカムリンク21、コントロールリンク部材22、コントロールアーム23、連結ピン17、19、24等)とを含んでいる。このため本実施形態では、リンク機構を構成する部材が両シャフト11、12間で横向きにレイアウトされるので、VVTLの高さを低く抑えることができ、可変動弁装置10全体をコンパクトにまとめることができる。
以上説明したように、本実施形態では、高リフト時の高速運転時のバルブ開弁開始直後に作用する引張り力にボルト15cの軸線Aが沿うように、揺動カム15の分割ラインが設定されているので、最も強度を要する方向にボルト15cを沿わせることができる結果、ボルト15cによる締結構造が堅固なものとなり、広範な運転領域において、異音やきしみ等の発生を可及的に防止することができるという顕著な効果を奏する。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されず、例えば、カムシャフトの位置よりもコントロールシャフトの位置を高く設定した場合にも適用できるものである。
本発明の実施の形態に係る可変動弁装置の要部を示す一部分解斜視図である。 同可変動弁装置の平面略図である。 同可変動弁装置の要部を示す分解断面図である。 本発明の骨子に関連するクランク角度とバルブリフト量との関係を示すグラフである。 図4に示した位相での引張り力を受けた状態を示す本実施形態の要部拡大断面略図である。
符号の説明
1a 気筒
10 可変動弁装置
10A ロアキャリア
10B アッパキャリア
10C ボス部
10D 吸気用収容窓
10E 排気用収容窓
10F 隔壁
10G 軸受孔
11 吸気用カムシャフト
12 コントロールシャフト
15 揺動カム
15a 突出部
15b カムノーズ部
15c ボルト
15d ボルト装着部
15e 圧入孔
15f 座面
16 円筒部
17 連結ピン
18 連結リンク部材
19 コントロールピン
20 オフセットカム
21 オフセットカムリンク
22 コントロールリンク部材
23 コントロールアーム
24 ピン
F 引張り力
L1 分割ライン

Claims (4)

  1. エンジンのクランクシャフトと平行に配置され、前記クランクシャフトと同期して回転するカムシャフトと、前記カムシャフトに相対変位可能に装着され、前記エンジンのバルブを駆動する揺動カムと、前記揺動カムによるバルブリフト量を変更可能に構成され、且つ前記カムシャフトの回転力をバルブ駆動力に変換して前記揺動カムに伝達する可変バルブリフト機構と
    を備えたエンジンの可変動弁装置において、
    前記揺動カムは、前記カムシャフトに対して径方向に着脱可能な分割体で構成されており、
    前記揺動カムを前記カムシャフトに装着する際に前記分割体を締結するボルトを設け、
    前記ボルトの軸線が、少なくとも高リフト時のバルブ開弁開始直後に作用する引張り力に沿って延びるように、前記揺動カムの分割ラインが設定されている
    ことを特徴とするエンジンの可変動弁装置。
  2. 請求項1記載のエンジンの可変動弁装置において、
    前記揺動カムは、前記可変バルブリフト機構に連結され、駆動力の入力部材となる突出部を一方の分割体に有し、
    前記突出部には、動力伝達用ピンを圧入する圧入孔が貫通しており、
    前記ボルトの座面は、前記圧入孔を開放する位置に形成されている
    ことを特徴とするエンジンの可変動弁装置。
  3. 請求項1または2記載のエンジンの可変動弁装置において、
    前記揺動カムは、一つの気筒に設けられた2つのバルブに対応して前記カムシャフトの軸方向に間隔を隔てて配置される一対のカムノーズ部と、両カムノーズ部間に形成される円筒部とを一体に有している
    ことを特徴とするエンジンの可変動弁装置。
  4. 請求項1から3の何れか1項に記載のエンジンの可変動弁装置において、
    前記揺動カムの外周を、当該エンジンのシリンダヘッドの上面と平行な面を境に分割された分割体で軸支する軸受部材をさらに備え、
    前記可変バルブリフト機構は、前記カムシャフトと平行に、且つ前記軸受部材の分割ライン上に沿って配置され、エンジンの運転状態に応じて回動するコントロールシャフトと、前記コントロールシャフトの回動により、前記揺動カムの揺動支点を変更可能に前記コントロールシャフトの駆動力を前記揺動カムに伝達するリンク機構とを含んでいる
    ことを特徴とするエンジンの可変動弁装置。
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