JP2008144203A - コンクリートの防食工法およびそれを実施してなるコンクリート構造物 - Google Patents

コンクリートの防食工法およびそれを実施してなるコンクリート構造物 Download PDF

Info

Publication number
JP2008144203A
JP2008144203A JP2006330682A JP2006330682A JP2008144203A JP 2008144203 A JP2008144203 A JP 2008144203A JP 2006330682 A JP2006330682 A JP 2006330682A JP 2006330682 A JP2006330682 A JP 2006330682A JP 2008144203 A JP2008144203 A JP 2008144203A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concrete
metal layer
anode metal
steel material
anode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006330682A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4641025B2 (ja
Inventor
Yutaka Kamimura
豊 上村
Kiminobu Ashida
公伸 芦田
Kenji Yamamoto
賢司 山本
Kentaro Suhara
健太郎 栖原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denka Co Ltd
Original Assignee
Denki Kagaku Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denki Kagaku Kogyo KK filed Critical Denki Kagaku Kogyo KK
Priority to JP2006330682A priority Critical patent/JP4641025B2/ja
Publication of JP2008144203A publication Critical patent/JP2008144203A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4641025B2 publication Critical patent/JP4641025B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Building Environments (AREA)
  • Coating By Spraying Or Casting (AREA)
  • Prevention Of Electric Corrosion (AREA)

Abstract

【課題】 長期的に安定で、均質な防食電流を得ることができ、陽極金属層を形成した範囲のコンクリート内部の鋼材を確実に防食することが可能となるコンクリートの防食工法およびそれを実施してなるコンクリート構造物を提供すること。
【解決手段】 コンクリート構造物の表面をそのまま又は粗面とし、その上に、コンクリート内部の鋼材よりも標準電極電位の低い金属の層である陽極金属層を形成し、該陽極金属層とコンクリート内部の鋼材とを、線形の配流端子を用いて接続してなるコンクリートの防食工法、該陽極金属層の上に、表面保護層を形成してなる該コンクリートの防食工法、該陽極金属層が、亜鉛−アルミニウム擬合金の溶射によるものである該コンクリートの防食工法、該陽極金属層を、線形の配流端子の下及び/又は上に設置してなる該コンクリートの防食工法、並びに、該コンクリートの防食工法を実施してなるコンクリート構造物を構成とする。
【選択図】 なし

Description

本発明は、コンクリート構造物のコンクリート内部の鋼材を腐食から長期間守る防食工法に関するものであって、特に、コンクリート構造物の表面に、該鋼材よりも標準電極電位の低い金属の層である陽極金属層を形成して、効果的に、かつ、均質に防食電流を得ることのできる線形の配流端子を用いるコンクリートの防食工法およびそれを実施してなるコンクリート構造物である。
一般に、コンクリート構造物は、コンクリートの中に鋼材を埋め込んで、外力に対してコンクリートと、その中の鋼材が一体となって働くものである。
コンクリート構造物の代表的な劣化要因としては、中性化、塩害、凍害、アルカリ骨材反応、化学的侵食、及び疲労等を挙げることができる。
このようにコンクリート構造物の耐久性の課題は、コンクリートそのものの耐久性のみでなく、併用する鋼材の耐久性(耐腐食性)の課題であることも多い。
コンクリート内部の鋼材の腐食は、コンクリートの中性化、コンクリートに含まれる塩分、並びに、外部からコンクリートに浸入してくる塩化物イオン、硫化物イオン、及び窒化物イオンなどの影響で、立地環境によっては比較的短期間で進行する場合がある。
従来、鋼材の腐食を防止する方法としては、(1)コンクリート構造物の表面に有機系の防食塗料を塗装し、外部からの劣化要因を遮断する方法、(2)外部電源により、陰極材であるコンクリート内部の鋼材と、コンクリート構造物の表面に設置した陽極材との間に通電する方法、(3)金属の標準電極電位の差を利用した流電陽極方式を用いた方法等が実施されている。
特に、流電陽極方式による電気防食方法は、特殊な装置が不要である、メンテナンスが容易である、及び長期防食性に優れるなどの特徴がある。
この流電陽極方式としては、切り溝埋設方式、切り溝埋設覆装方式、亜鉛板取り付け方式、及び流電陽極部材取り付け方式等が代表的であるが、いずれの方式も垂直面や天井面、形状が複雑な箇所あるいは狭いところへの施工は困難であり、作業性が悪いという課題があった。
この課題を解決する方法として、鉄筋コンクリート構造物の表面に、コンクリート内部の鋼材より標準電極電位の低い金属又は合金を溶射して、この溶射被膜層を陽極部材として付設する方法が提案されている。(特許文献1〜特許文献5参照)
特開平05−331922号公報 特開平06−002174号公報 特開平06−116766号公報 特開平10−245280号公報 特開2005−015835号公報
流電陽極方式において陽極部材は、コンクリート内部の鋼材と電気的に導通させる必要がある。そして、コンクリート構造物の表面に、該鋼材より標準電極電位の低い金属又は合金を溶射する方法は、導電材の溶射被膜層の空隙を埋めるために封孔処理材を使用し、導電材の溶射被膜層の端に金属プレートを端子として接続する方法で、大きさ、形状、及び取り付け位置等に特別な配慮をすることも無く、導電材との電気的接合がなされていた。
しかしながら、この方法では、長期的に端子のエッジ部に腐食が発生し長期的に防食電流を供給できない、端子から遠いところの防食電流量が少なくなり、コンクリート内部の鋼材に対して均質な防食効果が期待できないなどの課題があった。
本発明者は、溶射被膜層を用いた流電陽極方式によるコンクリート構造物の防食工法の課題を検討し、溶射被膜層を形成した範囲のコンクリート内部の鋼材を確実に防食するために、長期的に安定で、かつ、均質な防食電流を得る方法を検討した結果、本発明を完成したものである。
即ち、本発明は、コンクリート構造物の表面に、コンクリート内部の鋼材よりも標準電極電位の低い金属の層である陽極金属層を形成し、該陽極金属層とコンクリート内部の鋼材とを、線形の配流端子を用いて接続してなるコンクリートの防食工法であり、コンクリート構造物の表面を粗面とし、その上に、該陽極金属層を形成し、該陽極金属層とコンクリート内部の鋼材とを、線形の配流端子を用いて接続してなるコンクリートの防食工法であり、該陽極金属層の上に、表面保護層を形成してなる該コンクリートの防食工法であり、該陽極金属層が、コンクリート内部の鋼材よりも標準電極電位の低い金属の溶射により形成されるものである該コンクリートの防食工法であり、コンクリート内部の鋼材よりも標準電極電位の低い金属が、亜鉛−アルミニウム擬合金である該コンクリートの防食工法であり、線形の配流端子を、コンクリート内部の鋼材の真上のコンクリート構造物の表面に設置してなる該コンクリートの防食工法であり、該陽極金属層を、線形の配流端子の下及び/又は上に設置してなる該コンクリートの防食工法であり、該コンクリートの防食工法を実施してなるコンクリート構造物である。
本発明のコンクリートの防食工法を採用することによって、長期的に安定で、かつ、均質な防食電流を得ることができ、陽極金属層を形成した範囲のコンクリート内部の鋼材を確実に防食することが可能となる。
以下、本発明を詳細に説明する。
なお、本発明における部や%は特に規定しない限り質量基準で示す。
また、本発明におけるコンクリートとは、モルタルを含む場合もある。
本発明は、コンクリート内部の鋼材を陰極とし、コンクリート構造物の表面に形成した金属層を陽極として、この陰極−陽極間に電気を流し、コンクリート内部の鋼材を防食するものである。
本発明では、コンクリート構造物の表面に、コンクリート内部の鋼材よりも標準電極電位の低い金属(以下、陽極金属という)の層である陽極金属層を形成する。
陽極金属層は、コンクリート構造物の表面に、陽極金属層の下及び/又は上に後述の線形の配流端子が設置されるように、即ち、陽極金属層の上に線形の配流端子が、また、陽極金属層の下に線形の配流端子が、さらに、陽極金属層と陽極金属層の間に線形の配流端子が設置されるように形成する。
陽極金属層は、陽極金属を溶射することによって形成することが好ましい。
具体的には、金属溶射装置等のノズル先端で溶融した陽極金属の不定形なうろこ状のものが溶射された面に積層された、ポーラスな金属皮膜層となる。
陽極金属としては、アルミニウム、亜鉛、アルミニウム合金、亜鉛合金、及び亜鉛−アルミニウム擬合金が挙げられる。
アルミニウム合金又は亜鉛合金としては、アルミニウム又は亜鉛合金を少なくとも50%以上含み、Cr、Si、Fe、Ni、及びSn、並びに、Zn又はAlなどの金属を少なくとも一種又は二種以上混入して得られた合金である。
アルミニウム又はアルミニウム合金より形成された陽極金属層は、アルミニウム自体の表面が酸化されて安定かつ密実な溶射被膜層を形成するので消耗が少なく、好ましい。
また、亜鉛−アルミニウム擬合金は、亜鉛とアルミニウムとを、Zn:Al=85:15〜30:70(質量比)の割合で含む擬合金である。
亜鉛−アルミニウム擬合金とは、亜鉛とアルミニウムが合金組成を形成しておらず、亜鉛微粒子とアルミニウム微粒子が不規則に重なり合い、外見的に亜鉛−アルミニウム合金を形成している状態をいう。
亜鉛−アルミニウム擬合金により形成された陽極金属層は、ブリスター状となり、陽極金属層内に連続気孔を有することから、相対的に金属表面積が大きくなり、良好な防食性能が得られる面から最も好ましい。
亜鉛−アルミニウム擬合金の陽極金属層は、亜鉛とアルミニウムの溶射線材を使用し、減圧内アーク溶射法等の低温溶射法によりアーク溶射で形成することが可能である。
例えば、金属アルミニウムと金属亜鉛を体積比が1:1になるように、アルミニウム線材と亜鉛線材の径、送り速度を調整し、アーク溶射法によって亜鉛−アルミニウム擬合金を溶射して、陽極金属層を形成することが可能である。
陽極金属の金属溶射方法としては、ガス溶線式溶射法、ガス溶粉式溶射法、アーク式溶射法、及びプラズマ式溶射法等が挙げられ、いずれの方法を用いることができるが、特に常温アーク式溶射法が好ましい。
常温アーク式溶射装置とは、低温の空気又は不活性気体を高速で噴射し、噴射された気流により発生する減圧部において、金属ワイアを溶融させ、溶融した金属を、高速の噴射気流で射出し、急激に過冷却し、微粒化しつつ下地祖面にブリスター状金属を溶着することができるものである。一回で溶射できる膜厚は、通常、70μm程度であり、複数回溶射することにより膜厚を厚くすることが可能である。
陽極金属層の厚みは特に限定されるものではないが、全体で、300μm以下が好ましく、通常、200μm程度である。陽極金属層はその有効性から厚いことが好ましいが、300μmを超えると、溶射層の温度が高くなり、熱ひずみが生じやすくなるおそれがあり、陽極金属層内の連続気孔がつぶれてしまうおそれがある。
本発明では、陽極金属層の下及び/又は上に、線形の配流端子を設置する。
線形の配流端子とは、陽極金属層とコンクリート内部の鋼材とを接続し、効果的に、かつ、均質に防食電流を得ることのできるものであって、陽極金属層に生じた電子を低抵抗で安定的にコンクリート内部の鋼材に供給するための電子の通り口である。
線形の配流端子の材質は、電気導電性を有する材料であれば特に制限されるものではなく、金属、セラミックス、又は有機導電体等が使用可能である。
本発明の線形の配流端子の形状は、線形であり、線状や細長い板状のものが使用可能である。
また、隣接する線形の配流端子又は陽極金属層の端面までの距離が、防食する鉄筋の間隔より小さいことが好ましい。
本発明における線形とは、配流端子のコンクリート面と平行となる面のアスペクト比が1:10以上の形状をいう。
線形の配流端子の設置方法は、コンクリート内部の鋼材の真上に設置することが好ましく、設置前に鉄筋探査等により鉄筋位置を確認したうえで設置する方法が可能である。
本発明において、溶射して陽極金属層を形成する前に、該陽極金属層とコンクリート面との付着強度を向上するために、コンクリート構造物の表面を、また、線形の配流端子が、平滑で、陽極金属層との付着が確保しにくい場合は、線形の配流端子の表面を、例えば、粗面形成剤等で粗面とすることが好ましい。
粗面形成剤としては特に限定されるものではないが、例えば、炭化珪素等を分散させたエポキシ樹脂やポリアミド樹脂等が挙げられる。
さらに、本発明では、陽極金属層の劣化を防ぐために、例えば、封孔処理材等を用いて、表面を保護することが好ましい。
封孔処理材としては陽極金属層の孔等が埋まり表面が保護できればよく、特に限定されるものではないが、例えば、ビニル樹脂、ブチラール樹脂等が使用可能である。
本発明では、コンクリート構造物の表面に、陽極金属層を形成して線形の配流端子を設置するか、また、線形の配流端子を設置して陽極金属層を形成するか、さらには、陽極金属層を形成して線形の配流端子を設置し、さらに陽極金属層を形成して、該線形の配流端子を介して、陽極金属層とコンクリート内部の鋼材を接続すると、陽極金属層とコンクリート内部の鋼材間に電気が流れ、コンクリート内部の鋼材が防食される。
本発明では、自然電位を測定することで、効果を確認することが可能である。
コンクリート内部の鋼材に、それより標準電極電位の低い金属を電気的に接続すると、コンクリート内部の鋼材自体の自然電位が低くなる。そのため、自然電位を測定することで、その数値から、陽極電極層の有効性が判断できる。
自然電位の測定は、溶射面と直角をなす150mm×530mmの一面(側面)のコンクリート内部の鋼材の真横の3点を測定点とし、銅照合電極を用い測定した。また、インスタントオフ電位と通電を停止してから24時間後のオフ電位を測定し復極量を算出した。
Ecse=EM−800
Ecse :鉛照合電極で測定した値(mV)
EM :飽和硫酸銅電極基準換算値(mV)

復極量(mV)=[Eio(mV)]−[Eof(mV)]
Eio :インスタントオフ電位
Eof :24時間後、オフ電位
以下、本発明の実験例に基づいて、本発明をさらに説明する。
実験例1
150×150×530mmの直方体のコンクリートの試験体の150×150mmの面に垂直かつ中心となるように、長さ600mmのD19異型鋼棒を、両端部がそれぞれ35mmづつコンクリートから出るように配置して、コンクリート内部の鋼材とし、成形体を作製した。
作製した成形体を4週間屋外で養生し、コンクリート構造物を模したコンクリートの試験体を作製した。
作製した試験体の150mm×530mmの1面を溶射面とした。
溶射面に、粗面形成剤をエアスプレーにて塗布して、溶射面の表面を粗面としたのち、金属アルミニウムと金属亜鉛を体積比が1:1になるように、アルミニウム線材と亜鉛線材の口径、送り速度を調整し、アーク溶射法によって亜鉛−アルミニウム擬合金を溶射して、陽極金属層を形成した。
陽極金属層の上にステンレス製で、2mm×600mm、厚さ2mmの線状の配流端子を溶射面の長手方向中央に両端部が35mmづつ出るように設置し、陽極金属層に封孔処理剤をエアスプレーにて塗布し封孔処理をした。
コンクリート内部の鋼材の片端部に導線を圧着端子と木ねじを用いて電気的に接続し、導線のもう一方の端部には、ワニ口クリップを介し、配流端子部に接続し、防食回路をつくった。
160mm×600mmで深さ20mmのプラスチック製バットに約10mm程度水を張り、溶射面と反対側の面が水と接するように配置し、コンクリート内部の鋼材が直接水に接することがないように、試験体に2週間以上給水し、腐食環境下に放置した。その後、自然電位を測定するとともに、所定期間後、配流端子と陽極金属層との境界面の腐食状況を目視で確認した。
自然電位の測定は、溶射面と直角をなす150mm×530mmの一面(側面)のコンクリート内部の鋼材の真横で、端部より等間隔の3点(1、2、及び3)を測定位置とし、銅照合電極を用い測定した。また、インスタントオフ電位と通電を停止してから24時間後のオフ電位を測定し復極量を算出した。自然電位測定結果を、表1に示し、腐食状況の結果を表2に示す。
<使用材料>
粗面形成剤:エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、及び炭化珪素よりなる市販品
Figure 2008144203
Figure 2008144203
実験例2
試験体の150mm×530mmの1面を溶射面とし、ステンレス製で、2mm×600mm、厚さ2mmの線状の配流端子を、溶射面の長手方向中央に両端部が35mmづつ出るように設置した。
設置した線状の配流端子と溶射面に、粗面形成剤をエアスプレーにて塗布したのち、設置した配流端子の上から、亜鉛−アルミニウム擬合金溶射層の陽極金属層を形成し、封孔処理剤をエアスプレーにて塗布し封孔処理をして、自然電位を測定したこと以外は実験例1と同様に行った。結果を表1に併記する。
実験例3
試験体の150mm×530mmの1面を溶射面とし、ステンレス製で、70mm×600mm、厚さ2mmの板を配流端子として、溶射面の長手方向中央に両端部が35mmづつ出るように設置した。
粗面形成剤をエアスプレーにて塗布したのち、設置した配流端子の上から、亜鉛−アルミニウム擬合金溶射層の陽極金属層を形成し、封孔処理剤をエアスプレーにて塗布し封孔処理をして、自然電位を測定したこと以外は実験例1と同様に行った。結果を表1に併記する。
実験例4
陽極金属層の上に、ステンレス製で、30mm×30mm、厚さ2mmの板を端子として、溶射面の長手方向端部に端部が5mm程度出るように配置したこと以外は実験例1と同様に行った。結果を表1に併記する。
実験例5
試験体の150mm×530mmの1面を溶射面とし、ステンレス製の厚さ2mm×30mm×30mmの板を端子として、溶射面の長手方向端部に端部が5mm程度出るように設置して、その上に溶射して、自然電位を測定したこと以外は実験例1と同様に行った。結果を表1に併記する。
本発明の配流端子を使用することにより、流電陽極方式のコンクリート構造物の防食工法において、安定で、かつ均質な防食電流を得ることができ、主に、土木・建築業界等において海洋構造物や護岸構造物等のコンクリート構造物補修や高耐久化の用途に適する。

Claims (8)

  1. コンクリート構造物の表面に、コンクリート内部の鋼材よりも標準電極電位の低い金属の層である陽極金属層を形成し、該陽極金属層とコンクリート内部の鋼材とを、線形の配流端子を用いて接続してなるコンクリートの防食工法。
  2. コンクリート構造物の表面を粗面とし、その上に、コンクリート内部の鋼材よりも標準電極電位の低い金属の層である陽極金属層を形成し、該陽極金属層とコンクリート内部の鋼材とを、線形の配流端子を用いて接続してなるコンクリートの防食工法。
  3. 陽極金属層の上に、表面保護層を形成してなる請求項1又は請求項2に記載のコンクリートの防食工法。
  4. 陽極金属層が、コンクリート内部の鋼材よりも標準電極電位の低い金属の溶射により形成されるものである請求項1〜請求項3のうちのいずれか一項に記載のコンクリートの防食工法。
  5. コンクリート内部の鋼材よりも標準電極電位の低い金属が、亜鉛−アルミニウム擬合金である請求項4に記載のコンクリートの防食工法。
  6. 線形の配流端子を、コンクリート内部の鋼材の真上のコンクリート構造物の表面に設置してなる請求項1〜請求項5のうちのいずれか一項に記載のコンクリートの防食工法。
  7. 陽極金属層を、線形の配流端子の下及び/又は上に設置してなる請求項1〜請求項6のうちのいずれか一項に記載のコンクリートの防食工法。
  8. 請求項1〜請求項7のうちのいずれか一項に記載のコンクリートの防食工法を実施してなるコンクリート構造物。
JP2006330682A 2006-12-07 2006-12-07 コンクリートの防食工法およびそれを実施してなるコンクリート構造物 Active JP4641025B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006330682A JP4641025B2 (ja) 2006-12-07 2006-12-07 コンクリートの防食工法およびそれを実施してなるコンクリート構造物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006330682A JP4641025B2 (ja) 2006-12-07 2006-12-07 コンクリートの防食工法およびそれを実施してなるコンクリート構造物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008144203A true JP2008144203A (ja) 2008-06-26
JP4641025B2 JP4641025B2 (ja) 2011-03-02

Family

ID=39604692

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006330682A Active JP4641025B2 (ja) 2006-12-07 2006-12-07 コンクリートの防食工法およびそれを実施してなるコンクリート構造物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4641025B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011038131A (ja) * 2009-08-07 2011-02-24 Denki Kagaku Kogyo Kk 流電陽極方式によるコンクリート構造物の電気防食工法
JP2015137424A (ja) * 2014-01-24 2015-07-30 住友大阪セメント株式会社 陽極用溶射材料、陽極用溶射皮膜及びコンクリート構造物の電気防食方法
JP2019126322A (ja) * 2018-01-26 2019-08-01 日本軽金属株式会社 金属部材、網体及び生簀

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7935399B2 (en) 2004-09-02 2011-05-03 Grupo Petrotemex, S.A. De C.V. Low melting polyester polymers
US20060047102A1 (en) 2004-09-02 2006-03-02 Stephen Weinhold Spheroidal polyester polymer particles
US8557950B2 (en) 2005-06-16 2013-10-15 Grupo Petrotemex, S.A. De C.V. High intrinsic viscosity melt phase polyester polymers with acceptable acetaldehyde generation rates

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04297643A (ja) * 1991-03-26 1992-10-21 Mitsui Mining & Smelting Co Ltd 防食性に優れた鉄筋コンクリート構造物、構造用部材及び鉄筋コンクリートの電気防食方法
JPH06116766A (ja) * 1992-10-07 1994-04-26 Dainippon Toryo Co Ltd 鉄筋コンクリート構造物の防食方法
JPH06136573A (ja) * 1992-10-29 1994-05-17 Nippon Boshoku Kogyo Kk 溶射皮膜によるコンクリート構造物の防食方法
JPH08199279A (ja) * 1995-01-20 1996-08-06 Sumitomo Metal Mining Co Ltd 溶射用アルミニウム合金
JPH09296526A (ja) * 1996-04-30 1997-11-18 Sumikou Boshoku Kk 鉄筋コンクリート構造物中の鉄筋の電気防食方法および構造
JPH10245280A (ja) * 1997-02-28 1998-09-14 Dainippon Toryo Co Ltd 鉄筋コンクリート構造物の防食方法
JP2002220685A (ja) * 2001-01-24 2002-08-09 Civil Renewale Kk 鋼材の防食方法
JP2003268526A (ja) * 2002-03-12 2003-09-25 Kubota Corp 防食皮膜の形成方法
JP2006063439A (ja) * 2004-07-29 2006-03-09 Nakabohtec Corrosion Protecting Co Ltd コンクリート構造物中の鉄筋防食用溶射皮膜
JP2007182592A (ja) * 2005-12-30 2007-07-19 Port & Airport Research Institute 鋼材防食構造、及び鋼材防食方法

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04297643A (ja) * 1991-03-26 1992-10-21 Mitsui Mining & Smelting Co Ltd 防食性に優れた鉄筋コンクリート構造物、構造用部材及び鉄筋コンクリートの電気防食方法
JPH06116766A (ja) * 1992-10-07 1994-04-26 Dainippon Toryo Co Ltd 鉄筋コンクリート構造物の防食方法
JPH06136573A (ja) * 1992-10-29 1994-05-17 Nippon Boshoku Kogyo Kk 溶射皮膜によるコンクリート構造物の防食方法
JPH08199279A (ja) * 1995-01-20 1996-08-06 Sumitomo Metal Mining Co Ltd 溶射用アルミニウム合金
JPH09296526A (ja) * 1996-04-30 1997-11-18 Sumikou Boshoku Kk 鉄筋コンクリート構造物中の鉄筋の電気防食方法および構造
JPH10245280A (ja) * 1997-02-28 1998-09-14 Dainippon Toryo Co Ltd 鉄筋コンクリート構造物の防食方法
JP2002220685A (ja) * 2001-01-24 2002-08-09 Civil Renewale Kk 鋼材の防食方法
JP2003268526A (ja) * 2002-03-12 2003-09-25 Kubota Corp 防食皮膜の形成方法
JP2006063439A (ja) * 2004-07-29 2006-03-09 Nakabohtec Corrosion Protecting Co Ltd コンクリート構造物中の鉄筋防食用溶射皮膜
JP2007182592A (ja) * 2005-12-30 2007-07-19 Port & Airport Research Institute 鋼材防食構造、及び鋼材防食方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011038131A (ja) * 2009-08-07 2011-02-24 Denki Kagaku Kogyo Kk 流電陽極方式によるコンクリート構造物の電気防食工法
JP2015137424A (ja) * 2014-01-24 2015-07-30 住友大阪セメント株式会社 陽極用溶射材料、陽極用溶射皮膜及びコンクリート構造物の電気防食方法
JP2019126322A (ja) * 2018-01-26 2019-08-01 日本軽金属株式会社 金属部材、網体及び生簀
JP7154011B2 (ja) 2018-01-26 2022-10-17 日本軽金属株式会社 金属部材、網体及び生簀

Also Published As

Publication number Publication date
JP4641025B2 (ja) 2011-03-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4641025B2 (ja) コンクリートの防食工法およびそれを実施してなるコンクリート構造物
CA2423116C (en) Doubly-protected reinforcing members in concrete
JP2008533304A5 (ja)
JP5052881B2 (ja) コンクリートの防食工法およびそれを実施してなるコンクリート構造物
JP2011503365A (ja) コンクリート構造における鉄筋の防食管理方法および機器
JP5388435B2 (ja) 犠牲陽極材を用いたコンクリートの電気化学的防食方法に使用される鋼材の防食用部材及びそれを用いた電気化学的防食方法
JP6317645B2 (ja) 防食方法および防食装置
JP7483190B2 (ja) 犠牲陽極モニタリングセンサおよびモニタリング方法
JP6274955B2 (ja) コンクリート構造物の電気防食方法
JP5443888B2 (ja) 流電陽極方式によるコンクリート構造物の電気防食工法
JP4602719B2 (ja) 鉄筋コンクリート構造物の防食工法及び補修工法
JP2006063439A (ja) コンクリート構造物中の鉄筋防食用溶射皮膜
JP2012067360A (ja) コンクリート構造物への電気防食電極の取り付け方法、およびコンクリート構造物
JP6951053B2 (ja) コンクリート構造物における犠牲陽極工法のモニタリング方法
Jeong et al. Experimental studies of effectiveness of hybrid cathodic protection system on the steel in concrete
US20150211128A1 (en) Sacrificial anode and treatment of concrete
JPH04297643A (ja) 防食性に優れた鉄筋コンクリート構造物、構造用部材及び鉄筋コンクリートの電気防食方法
JPH09296526A (ja) 鉄筋コンクリート構造物中の鉄筋の電気防食方法および構造
JP6353733B2 (ja) コンクリート内の鋼材の防食機能を有したスペーサー部材およびその設置方法
JP3137771B2 (ja) 溶射皮膜によるコンクリート構造物の防食方法
JP6255253B2 (ja) 陽極用溶射材料、陽極用溶射皮膜の製造方法及びコンクリート構造物の電気防食方法
KR20030037336A (ko) 철근-강화 콘크리트 구조물의 전기방식 보수 방법
JPH1181502A (ja) 鉄筋コンクリート内の鉄筋の腐食を防止する方法
Hayfield et al. Titanium based mesh anode in the catholic protection of reinforcing bars in concrete
JP3090187B2 (ja) 防汚用常温亜鉛溶射被覆および該溶射被覆の防汚管理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091109

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100302

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100421

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101124

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101125

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4641025

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131210

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250