JP2008143738A - 磁性ガーネット単結晶及びその製造方法 - Google Patents

磁性ガーネット単結晶及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】鉛フリーの磁性ガーネット単結晶において、光吸収が小さく且つ膜厚を200μm以上にでき、光通信におけるファラデー回転子等に用いることができるように45°損失を0.1dB以下に低減できるようにする。
【解決手段】LPE法により育成される磁性ガーネット単結晶であって、一般式がBix Nay Caz M13-x-y-z Fe5-v-w Ptv M2w O12で表され、M1は、Y,La,Pr,Nd,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,Luから選択される1種類以上の元素、M2は、Ga,Al,Inから選択される1種類以上の元素であり、0.8<x≦1.5、0<y<0.02、0.01<z<0.09、0.04<v<0.19、0≦w<1.5で、且つz/y≧4、z/v≧0.3である。
【選択図】図2

Description

本発明は、液相エピタキシャル成長法(以下、「LPE法」と略記する)により育成される鉛フリーで、吸収が小さく、且つ膜厚が200μm以上の磁性ガーネット単結晶に関し、更に詳しく述べると、フラックス成分に酸化鉛を用いず、酸化ビスマスと炭酸ナトリウムを用いて育成した磁性ガーネット単結晶に関するものである。この磁性ガーネット単結晶は、例えば光通信における光アイソレータ、光アッテネータ等のファラデー回転子として有用である。
光通信等における光アイソレータや光アッテネータなどに組み込まれるファラデー回転子には、一般にLPE法により育成した磁性ガーネット単結晶が使用されている。LPE法は、周知のように、原料を坩堝に投入して溶融し、そのメルト(融液)に育成用基板を接触させて単結晶をエピタキシャル成長させる技術である。従来、LPE法で用いるメルトには、フラックスとして酸化鉛(PbO)、酸化ビスマス(Bi2 3 )、及び酸化硼素(B2 3 )が使われてきた。このため、育成した磁性ガーネット単結晶中に少量ながら鉛が混入することは避けられない。
しかし、近年の環境保護運動の高まりにより、環境負荷の大きな鉛を製品から極力除外する傾向が強くなっている。磁性ガーネット単結晶中への鉛の混入を無くすためには、鉛を含まないメルトからの磁性ガーネット単結晶の育成が必要となる。
かつては(1970年代頃)、バブルメモリ用の磁性ガーネット単結晶において、吸収低減のために、鉛を使わないメルトからの育成が数多く研究されていた。例えば特許文献1では、酸化ビスマスを主体とするメルトにカリウム等のアルカリ金属の酸化物を加えることにより成長温度と表面張力を下げ、磁性ガーネット単結晶を育成する技術が開示されている。この技術は、バブルメモリ用ということもあって、その膜厚は最大でも6.8μm程度である。しかし、光アイソレータや光アッテネータなどに組み込まれるファラデー回転子の場合には、必要なファラデー回転角を得るために200μm以上の膜厚が必要であり、このような技術では対応できない。
ところで、ファラデー回転子などに用いる磁性ガーネット単結晶は、200μm以上の膜厚が必要なことの他に、光吸収をできる限り小さく(具体的には、例えば45°ファラデー回転を生じる膜厚で換算したときの挿入損失(以下、「45°損失」と略記する)を低減する(具体的には0.1dB以下にする)ことが肝要である。従来の鉛含有メルトから磁性ガーネット単結晶を育成する際、原料を溶融する坩堝には、通常、耐熱性並びに耐食性等の観点から、白金が用いられている。この場合、育成した磁性ガーネット単結晶には、メルト中の鉛の他、坩堝材料である白金も微少量混入する。そして、結晶中に混入した2価の鉛と4価の白金が光吸収を引き起こし、それらに誘発された2価または4価の鉄が吸収を増大するとされている。ガーネット単結晶は3価が安定なため、2価の不純物が過剰な場合には4価の添加物で電荷補償し、4価の不純物が過剰な場合には2価の添加物で電荷補償することが行われている。しかし、白金坩堝を使用し、鉛は含まずナトリウムを含むフラックスにより育成した磁性ガーネット単結晶は、1価のNaと4価のPtが共存することになり、従来の電荷補償の考え方を踏襲したのでは光吸収を低減することはできない。
最近、Bi2 3 −B2 3 −NaOHをフラックスとするメルトから、膜厚500μm程度の磁性ガーネット単結晶を育成する技術が提案された(特許文献2参照)。それによれば、ファラデー回転子に用いられる磁性ガーネット単結晶に含まれる鉛量を削減し、あるいは完全に除去できるとされている。しかし、ここでは、坩堝や攪拌用治具の構成材料として主に金が用いられており、その場合、結晶内には4価のPtは混入しないため、本質的にそれによる吸収は生じない。しかし、耐熱性、及び機械的強度などの観点から、LPE法においては専ら白金坩堝が用いられており、金坩堝を用いることは稀である。
特許第1153478号公報 特開2006−169093号公報
本発明が解決しようとする課題は、鉛フリーの磁性ガーネット単結晶において、光吸収が小さく且つ膜厚を200μm以上にでき、光通信におけるファラデー回転子等に用いることができるように45°損失を0.1dB以下に低減できるようにすることである。本発明が解決しようとする他の課題は、そのような磁性ガーネット単結晶を欠陥や亀裂を少なく品質の良好な状態で製造できるようにすることである。
本発明者等は、Bi2 3 −Na2 CO3 フラックスから育成したガーネット単結晶の45°損失を調べたところ、3dB以上の大きな値であった。従来の鉛フラックスの場合は、2価の鉛と4価の白金の電荷バランスが吸収に影響していたことからすると、鉛フリーのBi2 3 −Na2 CO3 フラックスを用いてLPE法により作製した磁性ガーネット単結晶の場合は、1価のナトリウムと4価の白金の電荷バランスが吸収に影響を及ぼしていると推測される。
電荷バランスを調整するためには原料中のNa2 CO3 量を増減すればよいと考えられる。そこで、Na2 CO3 濃度と育成温度と白金含有量の関係を調査したところ、図1に示す関係が得られた。図1における4種類の結晶の具体的な作製方法は、後の実施例1−4で詳述する。図1より、原料中のNa2 CO3 濃度を増加すると育成温度が下がり、白金含有量が増えることが分かる。このことは、1価のNaを増やそうとすると4価のPtも増えてしまい、結果として電荷バランスの調整が困難であることを示している。
ところが、図1に示す4種の結晶について、原料に適量のCaOを加えると、吸収が低減する現象が生じた。CaO添加量と吸収の関係を図2に示す。CaO無添加状態では、1価のNaと4価のPtの電荷バランスは4価のPtが支配的であるが、2価のCaが混入すると、それによって電荷バランスが補償される。このことから、Bi2 3 −Na2 CO3 フラックスから育成されるガーネット単結晶の挿入損失低減には、CaOの適量添加が有効であることが見出された。本発明は、このように1価のNaと4価のPt存在下でのCaOの適量添加が吸収の低減に有効であることの知得に基づき完成されたものである。
即ち本発明は、LPE法により育成される磁性ガーネット単結晶であって、一般式がBix Nay Caz M13-x-y-z Fe5-v-w Ptv M2w 12で表され、M1は、Y,La,Pr,Nd,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,Luから選択される1種類以上の元素、M2は、Ga,Al,Inから選択される少なくとも1種類以上の元素であり、0.8<x≦1.5、0<y<0.02、0.01<z<0.09、0.04<v<0.19、0≦w<1.5で、且つz/y≧4、z/v≧0.3であることを特徴とする磁性ガーネット単結晶である。
また本発明は、LPE法により育成される磁性ガーネット単結晶であって、一般式がBix Nay Caz M13-x-y-z Fe5-v-w Ptv M2w 12で表され、M1は、Y,La,Pr,Nd,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,Luから選択される1種類以上の元素、M2は、Ga,Al,Inから選択される1種類以上の元素であり、0.8<x≦1.5、0<y<0.02、0.01<z<0.09、0.04<v<0.19、0≦w<1.5で、且つ4≦z/y≦10、0.35<z/v<0.45であることを特徴とする磁性ガーネット単結晶である。この組成の磁性ガーネット単結晶は、LPE法で育成したままの状態(as−grown)で45°損失は0.1dB以下である。
前記組成の磁性ガーネット単結晶において、z/y>10である場合には、LPE法で育成した磁性ガーネット単結晶を、不活性ガスに体積濃度2%以上4%以下の水素を含むガス中で、250℃以上550℃以下、2時間以上5時間以下、加熱することで還元処理する。これによって、45°損失は0.1dB以下となる。
これらの磁性ガーネット単結晶において、M1として典型的なものはY,Gd,Tb,Ybから選択される1種類以上の元素、M2として典型的なものはGa,Alから選択される1種類以上の元素である。
本発明方法は、このような磁性ガーネット単結晶をLPE法により育成する方法であって、メルト原料を溶解する坩堝は白金製とし、メルト原料中のフラックス成分に酸化ビスマスと炭酸ナトリウムを用いる。具体的には、メルト原料にBi2 3 ,Na2 CO3 ,CaO,M12 3 ,Fe2 3 ,M22 3 を用い、各メルト原料の構成比率は、Na2 CO3 の重量濃度が1%以上4%未満、M12 3 とFe2 3 とM22 3 の合計量の全メルト原料に対するモル濃度比が0.12以上0.17未満、且つFe2 3 とM22 3 の合計量が、M12O3に対してモル濃度比で15より大きく25より小さく設定する。このようにすると、膜厚が200μm以上の良好な単結晶が得られる。
本発明は、鉛フリーメルトとして炭酸ナトリウムと酸化ビスマスをフラックスとして用いたLPE法による磁性ガーネット単結晶であり、1価のNaと4価のPt存在下でCaOを適量添加していることにより、45°損失を0.1dB以下まで低減することができる。また、CaO過剰添加膜では、適切な還元処理を施すことにより、同様に、45°損失を0.1dB以下まで低減することができる。
更に本発明は、鉛フリーメルトとして炭酸ナトリウムと酸化ビスマスをフラックスとして用いるLPE法による磁性ガーネット単結晶の製造方法であり、Na2 CO3 の重量濃度、M12 3 ,Fe2 3 ,M22 3 の合計量の全メルトに対するモル濃度(これをR4と記す)、及びM12 3 に対するFe2 3 ,M22 3 の合計量のモル比(これをR1と記す)を適切な範囲に設定することにより、膜厚が200μm以上で且つ欠陥や亀裂の少ない磁性ガーネット単結晶を育成することが可能となる。
このようにして本発明では、吸収を低減でき、且つ良質な厚膜を育成でき、それによって、光通信用のファラデー回転子などに有用で、RoHS(EUで施行された有害物質使用制限)規定に対応した鉛フリーの磁性ガーネット単結晶の実用化が可能となる。
本発明の典型例は、LPE法により育成される磁性ガーネット単結晶であって、一般式がBix Nay Caz M13-x-y-z Fe5-v-w Ptv M2w 12で表され、M1は、Y,La,Pr,Nd,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,Luから選択される1種類以上の元素、M2は、Ga,Al,Inから選択される1種類以上の元素であり、0.8<x≦1.5、0<y<0.02、0.01<z<0.09、0.04<v<0.19、0≦w<1.5で、且つ4≦z/y≦10、0.35<z/v<0.45である磁性ガーネット単結晶である。この組成の磁性ガーネット単結晶は、LPE法で育成したままの状態(as−grown)で45°損失は0.1dB以下である。
本発明の他の例は、LPE法により育成される磁性ガーネット単結晶であって、一般式がBix Nay Caz M13-x-y-z Fe5-v-w Ptv M2w 12で表され、M1は、Y,La,Pr,Nd,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,Luから選択される1種類以上の元素、M2は、Ga,Al,Inから選択される1種類以上の元素であり、0.8<x≦1.5、0<y<0.02、0.01<z<0.09、0.04<v<0.19、0≦w<1.5で、且つz/y>10、z/v≧0.3である磁性ガーネット単結晶である。この組成の場合には、LPE法で育成した磁性ガーネット単結晶を、不活性ガスに体積濃度2%以上4%以下の水素を含むガス中で、250℃以上550℃以下、2時間以上5時間以下、加熱することで還元処理する。これによって45°損失は0.1dB以下となる。
これらの磁性ガーネット単結晶において、M1として典型的なものはY,Gd,Tb,Ybから選択される1種類以上の元素、M2として典型的なものはGa,Alから選択される1種類以上の元素である。
結晶中のビスマス量はファラデー回転係数に影響を与え、ビスマスが多いほどファラデー回転係数は大きくなる。しかし、ビスマス量xが1.5を超えると厚膜の欠陥、亀裂が増え、逆に、xが0.8以下では波長1.55μmにおける45°回転に必要な磁性ガーネット単結晶の厚みが500μmを超えてしまい、必要膜厚の増大は育成時間の増大や欠陥、亀裂の増大に繋がり不適切である。このことからビスマス量xは、0.8<x≦1.5とする。
鉄サイトに置換されるアルミニウム、ガリウム、インジウムなどの元素は非磁性であるから、鉄と置換することによりファラデー回転係数が小さくなり、45°回転に必要な膜厚が厚くなる。これらの元素の量wを0<w≦1.5などとするのは、これら置換量wが1.5を超えると45°回転に必要な磁性ガーネット単結晶の厚みが500μmを超えてしまうからである。ナトリウムy、カルシウムz、白金vが、0<y<0.02,0.01<z<0.1,0.03<v<0.5となる組成とするのは、その範囲にすることで、またz/y>10となるカルシウム過剰添加膜については、育成後、還元処理を追加することによって45°損失を0.1dB以下にできるからである。
本発明において、Caの過不足をNaとの比(z/y)及びPtとの比(z/v)で規定しているのは、Ca添加によりNaが減少し、Ptが増加するからである。単純に電荷補償という観点からすると、1価のNa量yと2価のCa量zの合計量と4価の白金量vの関係でCaの過不足が規定できる(3価を基準とした電荷バランスがゼロになる場合、言い換えれば吸収が最小になるときはv=2y+zの関係にある)と考えられる。しかし実際はそうはならない。電荷補償効果により、2価のCa増加により4価のPtも増加する。また2価のCaと1価のNaが共に3価未満であること、Cサイトに置換されることから競合するためCa増加によりNaが減少する。このような相関関係があるため、結晶中の量をz/y及びz/vで規定している。LPE育成したままの状態で45°損失を小さくするには、4<z/y≦10、0.35<z/v<0.45とする。育成後、還元処理を追加する場合には、z/y>10、z/v≧0.3とする。
このような磁性ガーネット単結晶をLPE法により育成するには、メルト原料を溶解する坩堝は白金製とし、メルト原料中のフラックス成分に酸化ビスマスと炭酸ナトリウムを用いる。典型的には、メルト原料にBi2 3 ,Na2 CO3 ,CaO,M12 3 ,Fe2 3 ,M22 3 を用い、各メルト原料の構成比率は、Na2 CO3 の重量濃度が1%以上4%未満、M12 3 とFe2 3 とM22 3 の合計量の全メルト原料に対するモル濃度比が0.12以上0.17未満、且つFe2 3 とM22 3 の合計量が、M12 3 に対してモル濃度比で15より大きく25より小さくする。このようにすると、膜厚が200μm以上の良好な単結晶が得られる。
ここで、炭酸ナトリウムはメルトの粘性を低下させる働きがあり、200μm以上の厚膜育成には不可欠である。但し、原料中の炭酸ナトリウムが1wt%未満では、メルトの粘性が十分に低下せず、育成中に適切な溶液の流れができないため、育成した結晶表面に凹凸と縦横無尽に小さな亀裂が生じる。逆に、炭酸ナトリウムを多くするとメルトの粘性と成長温度(育成される結晶の格子定数が基板の格子定数と合う温度、またはその温度付近)が下がる傾向があり、析出が生じ易くなる傾向がみられ、育成中の析出によるメルト中のガーネット成分の減少により成長速度が著しく低下する。これらのことから、原料中の炭酸ナトリウム濃度は1.0wt以上4.0wt%未満とする。更に、1.55μm波長帯の使用も考慮した場合に必要な育成膜厚450μmを育成時間が60時間以内にするためには1.0wt以上2.1wt%以下が好ましい。
炭酸ナトリウム濃度によって成長温度が変わる。その場合、過飽和度(飽和温度−成長温度)を適当に保つためには、M12 3 ,Fe2 3 ,M22 3 の合計量の全メルトに対するモル濃度(R4)を調整する必要がある。炭酸ナトリウム濃度が薄く育成温度が高い領域ではR4を大きくし、炭酸ナトリウム濃度が濃く育成温度が低い領域では、R4を小さくする。炭酸ナトリム濃度が1.0wt以上4.0wt%未満では、R4は12%以上17%未満が適切な範囲である。この範囲より大きいと育成された結晶表面の凹凸が大きく、またこの範囲より小さいと成長速度が小さくなる。また、M12 3 に対するFe2 3 ,M22 3 の合計量のモル比(R1)は15より大きく、且つ25より小さい範囲とする。15以下では、ガーネット以外の異相が析出し、ガーネット単結晶の成長を阻害するし、また25以上では上記の炭酸ナトリウムとR4の範囲では結晶が成長しなかったからである。なかでもR1=20付近が特に好ましい。
原料の各元素の比率を上記に限定することで、膜厚が200μm以上で且つ欠陥や亀裂が少なく、45°損失が小さい(0.1dB以下)磁性ガーネット単結晶を育成することが可能となる。
〔実施例1〕
Figure 2008143738
表1に記載した原料を白金坩堝に入れて950℃で24時間放置した後、同じ950℃で3時間攪拌した。その後、820℃まで降温し、白金ホルダで保持した格子定数1.2496±0.0003nm、組成(CaGd)3 (MgZrGa)5 12の1インチ育成用基板の片面をメルト表面に接液して、該基板を40rpmで回転させながら40時間育成した。得られた結晶は膜厚550μmであった。この結晶のICP(高周波誘導結合プラズマ)分析法による組成分析結果は次の通りである。
・試料1−1(CaO/Fe2 O3 =0):参考例
Bi1.296Na0.007Tb1.0060.681Fe4.196Pt0.039Ga0.77612
この結晶を3mm角に切断し、研磨により基板を削除して、440μmの厚みで両面鏡面仕上げした。次に、無反射コートを施して波長1.55μmでの光学特性を測定した。ファラデー回転角は45.5°、挿入損失は3.03dBであり、これより、45°損失は3.00dBであった。
次に、表1に記載された原料に、酸化カルシウム(CaO)を、酸化鉄とのモル比CaO/Fe2 3 が0.001になる量である0.019g追加して、同様に磁性ガーネット結晶を育成し、加工、反射防止膜の蒸着を行い、光学特性(ファラデー回転角と挿入損失)の測定を行って45°損失を算出した。同様の作業を、酸化カルシウムがCaO/Fe2 3 モル比が0.014まで0.001間隔で追加したメルトを作製して、繰り返した。
CaO/Fe2 3 が0.003のメルトから作製した磁性ガーネット単結晶の45°損失は0.05dBであった。この結晶の組成分析結果は次の通りである。
・試料1−2(CaO/Fe2 3 =0.003):
Bi1.290Na0.002Ca0.020Tb1.0040.677Fe4.185Pt0.052Ga0.77012
CaO/Fe2 3 が0.014のメルトから作製した磁性ガーネット単結晶の45°損失は16.40dBと大きい値であった。この結晶の組成分析結果は次の通りである。
・試料1−3(CaO/Fe2 3 =0.014):
Bi1.288Na0.001Ca0.041Tb1.0030.673Fe4.177Pt0.056Ga0.76212
45°損失が16.40dBと大きい値であったため、反射防止膜蒸着前まで加工したチップを還元処理した。雰囲気は水素2.6vol%と窒素の混合ガスであり、400℃で3時間加熱した。その後、反射防止膜を蒸着して光学特性を測定した結果、45°損失は0.05dBに低減された。
〔実施例2〕
Figure 2008143738
表2に記載した原料を白金坩堝に入れて950℃で24時間放置した後、同じ950℃で3時間攪拌した。その後、790℃まで降温し、白金ホルダに保持した格子定数1.2496nm、組成(CaGd)3 (MgZrGa)5 12の1インチ育成用基板の片面をメルト表面に接液して、基板を40rpmで回転させながら42時間育成した。得られた結晶は膜厚505μmであった。この結晶のICP分析法による組成分析結果は次の通りである。
・試料2−1(CaO/Fe2 3 =0):参考例
Bi1.280Na0.019Tb1.0130.680Fe4.111Pt0.070Ga0.82312
この結晶を3mm角に切断し、研磨により基板を削除して、440μmの厚みで両面鏡面仕上げした。次に、無反射コートを施して波長1.55μmで光学特性を測定した。ファラデー回転角は45.2°、挿入損失は3.92dBであり、これより45°損失は3.90dBであった。
次に、実施例1と同様に酸化カルシウムを追加した原料を作製し、磁性ガーネット単結晶を作製した。CaO/Fe2 3 が0.010のメルトから作製した磁性ガーネット単結晶の45°損失は0.05dBであった。この結晶の組成分析結果は次の通りである。
・試料2−2(CaO/Fe2 3 =0.010):
Bi1.302Na0.003Ca0.030Tb1.0170.665Fe4.113Pt0.076Ga0.79512
また、CaO/Fe2 3 が0.014のメルトから作製した磁性ガーネット単結晶の45°損失は1.70dBと大きい値であった。この結晶の組成分析結果は次の通りである。
・試料2−3(CaO/Fe2 3 =0.014):
Bi1.293Na0.001Ca0.046Tb1.0190.658Fe4.093Pt0.086Ga0.80412
45°損失が1.70dBと比較的大きい値であったため、反射防止膜蒸着前まで加工したチップを還元処理した。雰囲気は水素2.6vol%と窒素の混合ガスであり、300℃で3時間加熱した。その後、反射防止膜を蒸着して光学特性を測定した結果、45°損失は0.03dBに低減された。
〔実施例3〕
Figure 2008143738
表3に記載した原料を白金坩堝に入れて950℃で24時間放置した後、同じ950℃で3時間攪拌した。その後、750℃まで降温し、白金ホルダで保持した格子定数1.2496nm、組成(CaGd)3 (MgZrGa)5 12の1インチ育成用基板の片面をメルト表面に接液して、該基板を40rpmで回転させながら52時間育成した。得られた結晶は膜厚505μmであった。この結晶のICP分析法による組成分析結果は次の通りである。
・試料3−1(CaO/Fe2 3 =0):参考例
Bi1.211Na0.030Tb1.0750.691Fe4.092Pt0.117Ga0.78212
この結晶を3mm角に切断し、研磨により基板を削除して、440μmの厚みで両面鏡面仕上げした。次に、無反射コートを施して波長1.55μmで光学特性を測定した。ファラデー回転角は44.1°、挿入損失は4.41dBであり、これより45°損失は4.50dBであった。
次に、実施例1と同様に酸化カルシウムを追加した原料を作製し、磁性ガーネット単結晶を作製した。CaO/Fe2 3 が0.011のメルトから作製した磁性ガーネット単結晶の45°損失は0.05dBであった。この結晶の組成分析結果は次の通りである。
・試料3−2(CaO/Fe2 3 =0.011):
Bi1.165Na0.007Ca0.046Tb1.0850.681Fe4.112Pt0.128Ga0.77612
〔実施例4〕
Figure 2008143738
表4に記載した原料を白金坩堝に入れて950℃で24時間放置した後、同じ950℃で3時間攪拌した。その後、700℃まで降温し、白金ホルダに保持した格子定数1.2496nm、組成(CaGd)3 (MgZrGa)5 12の1インチ育成用基板の片面をメルト表面に接液して、基板を40rpmで回転させながら70時間育成した。得られた結晶は膜厚480μmであった。この結晶のICP分析法による組成分析結果は次の通りである。
・試料4−1(CaO/Fe2 3 =0):参考例
Bi1.180Na0.070Tb1.0320.711Fe4.040Pt0.170Ga0.79612
この結晶を3mm角に切断し、研磨により基板を削除して、440μmの厚みで両面鏡面仕上げした。次に、無反射コートを施して波長1.55μmの光学特性を測定した。ファラデー回転角は43.5°、挿入損失は6.28dBであり、これより45°損失は6.50dBであった。
次に、実施例1と同様に酸化カルシウムを追加した原料を作製し、磁性ガーネット単結晶を作製した。CaO/Fe2 3 が0.015のメルトから作製した磁性ガーネット単結晶の45°損失は0.10dBであった。この結晶の組成分析結果は次の通りである。
・試料4−2(CaO/Fe2 3 =0.010):
Bi1.202Na0.015Ca0.073Tb1.0200.701Fe4.046Pt0.178Ga0.76512
また、CaO/Fe2 3 が0.020のメルトから作製した磁性ガーネット単結晶の45°損失は0.80dBと大きい値であった。この結晶の組成分析結果は次の通りである。
・試料4−3(CaO/Fe2 3 =0.020):
Bi1.193Na0.005Ca0.082Tb1.0260.694Fe4.046Pt0.180Ga0.77412
45°損失が0.80dBと比較的大きい値であったため、反射防止膜蒸着前まで加工したチップを還元処理した。雰囲気は水素2.6vol%と窒素の混合ガスであり、350℃で3時間加熱した。その後、反射防止膜を蒸着して光学特性を測定した結果、45°損失は0.06dBに低減された。
〔実施例5〕
Figure 2008143738
表5に記載した原料と酸化カルシウム0.166g(CaO/Fe2 3 =0.010)を白金坩堝に入れて950℃で24時間放置した後、同じ950℃で3時間攪拌した。その後、770℃まで降温し、白金ホルダに保持した格子定数1.2496nm、組成(CaGd)3 (MgZrGa)5 12の1インチ育成用基板の片面をメルト表面に接液して、基板を40rpmで回転させながら48時間育成した。得られた結晶は膜厚500μmであった。この結晶のICP分析法による組成分析結果は次の通りである。
・試料5(CaO/Fe2 3 =0.010):
Bi1.144Na0.001Ca0.035Tb1.822Fe4.635Pt0.105Al0.25812
この結晶を3mm角に切断し、研磨により基板を削除して、420μmの厚みで両面鏡面仕上げした。次に、無反射コートを施して波長1.55μmの光学特性を測定した。ファラデー回転角は45.0°、挿入損失は0.08dBであり良好な特性であった。
〔実施例6〕
Figure 2008143738
表6に記載した原料と酸化カルシウム0.208g(CaO/Fe2 3 =0.012)を白金坩堝に入れて950℃で24時間放置した後、同じ950℃で3時間攪拌した。その後、740℃まで降温し、白金ホルダに保持した格子定数1.2496nm、組成(CaGd)3 (MgZrGa)5 12の1インチ育成用基板の片面をメルト表面に接液して、基板を40rpmで回転させながら52時間育成した。得られた結晶は膜厚495μmであった。この結晶のICP分析法による組成分析結果は次の通りである。
・試料6(CaO/Fe2 3 =0.012):
Bi1.123Na0.001Ca0.041Tb0.502Gd0.708Yb0.602Fe4.892Pt0.13112
この結晶を3mm角に切断し、研磨により基板を削除して、370μmの厚みで両面鏡面仕上げした。次に、無反射コートを施して波長1.55μmで光学特性を測定した。ファラデー回転角は45.0°、挿入損失は0.04dBであり良好な特性であった。
〔比較例〕
Figure 2008143738
表7に記載した原料を白金坩堝に入れて950℃で24時間放置した後、同じ950℃で3時間攪拌した。このメルトはNa2 CO3 を多量に(6.03wt%)含んでいる。その後、690℃まで降温し、白金ホルダに保持した格子定数1.2496nm、組成(CaGd)3 (MgZrGa)5 12の1インチ育成用基板の片面をメルト表面に接液して、基板を40rpmで回転させながら70時間育成した。得られた結晶は膜厚185μmであり、200μm以上の厚い結晶を育成することができなかった。このことは、Naが入っていればどんなメルト組成でも200μm以上のガーネット結晶が得られる訳ではなく、各成分が特定の比率で存在するときに厚いガーネット単結晶が得られることを意味している。
同じ元素の組み合わせである実施例1〜4を用いて、様々な角度から検討した結果について、まとめて以下に説明する。
図1は、前述したように、Na2 CO3 濃度と育成温度と白金含有量の関係を示している。4種類の結晶は、試料1−1,2−1,3−1,4−1で作製したものであり、図中の数値はNa2 CO3 の重量濃度を表している。図1より、原料中のNa2 CO3 濃度を増加すると育成温度が下がり、白金含有量が増える傾向があることが分かる。電荷バランスを調整するためには原料中のNa2 CO3 量を増減すればよいと考えられるが、1価のNaを増やそうとすると4価のPtも増えてしまい、結果として電荷バランスの調整は困難となることが分かる。
これら4種類の結晶について、CaO添加量と吸収の関係についてプロットしたのが図2である。原料に適量のCaOを加えると、吸収が低減する現象が生じる。このことは、CaO無添加状態では、1価のNaと4価のPtの電荷バランスは4価のPtが支配的であるが、2価のCaが混入すると、それによって電荷バランスが補償されることを示している。このようにBi2 3 −Na2 CO3 フラックスから育成され、1価のNaが存在する磁性ガーネット単結晶では、その挿入損失低減にCaOの適量添加が有効であることが分かる。
また図3は、実施例2におけるCaO添加量CaO/Fe2 3 が0と0.014の結晶(試料2−1と試料2−2)を、水素2.6vol%と窒素の混合ガス中で3時間の間、任意の温度に加熱したときの45°損失の推移を示している。CaO添加量CaO/Fe2 3 が0.014から作製された結晶(試料2−2)は、加熱温度300℃において45°損失が0.05dBまで低減された。これに対してCaO添加量CaO/Fe2 3 が0の結晶(試料2−1)は、加熱温度を変えて還元処理しても45°損失は0.1dB以下まで低減されることはなかった。これは、1価のNa存在下ではCaO過剰添加膜を還元することにより吸収が低減されることを示している。
図4は、カルシウム過剰添加膜を還元した時の45°損失の推移を示している。加熱温度以外の還元条件は、上記と同様である。図4から、適切な加熱温度を選択することにより、還元前の損失の大小に関わらず、還元により45°損失が0.1dB以下まで低減できることが分かる。
図5は、R4を変えた場合の成長温度Tgと過飽和度ΔTの関係を示している。図中の3点は成長温度は大きく異なるが、過飽和度はほぼ一定になっている。炭酸ナトリム濃度が1.0wt以上4.0wt%未満では、R4は12%以上17%未満が適切な範囲である。この範囲より大きいと育成された結晶表面の凹凸が大きく、またこの範囲より小さいと成長速度が小さいという問題が生じる。
結晶の組成と還元前後の45°損失をまとめたのが表8である。
Figure 2008143738
表8において、分類の欄のp、q、rは、それぞれ
p:LPE法による育成のみで45°損失が小さい組成
q:LPE法による育成後、還元処理により45°損失が小さくなる組成
r:LPE法による育成後は無論、還元処理を施しても45°損失が小さくならない組成
を示している。
また、分類pとqの下限値及び上限値も表8中にまとめてある。分類p及びqの結晶は、本発明で規定する各量の範囲内に収まっている。
なお、本発明はナトリウムとカルシウムと白金のバランスにより吸収が決まるものであるので、それらの量が重要であり、それ以外のガーネットを構成する元素種は3価が安定であり置換可能であれば、特に制限されるものではない。
育成温度と結晶中白金量の関係を示すグラフ。 CaO/Fe2 O3 モル比と45°損失の関係を示すグラフ。 還元処理における加熱温度と45°損失の関係の一例を示すグラフ。 還元処理における加熱温度と45°損失の関係の他の例を示すグラフ。 Na2 CO3 濃度とR4の関係を示すグラフ。

Claims (7)

  1. 液相エピタキシャル成長法により育成される磁性ガーネット単結晶であって、
    一般式がBix Nay Caz M13-x-y-z Fe5-v-w Ptv M2w 12で表され、
    M1は、Y,La,Pr,Nd,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,Luから選択される1種類以上の元素、M2は、Ga,Al,Inから選択される1種類以上の元素であり、
    0.8<x≦1.5、0<y<0.02、0.01<z<0.09、0.04<v<0.19、0≦w<1.5で、且つz/y≧4、z/v≧0.3
    であることを特徴とする磁性ガーネット単結晶。
  2. 液相エピタキシャル成長法により育成される磁性ガーネット単結晶であって、
    一般式がBix Nay Caz M13-x-y-z Fe5-v-w Ptv M2w 12で表され、
    M1は、Y,La,Pr,Nd,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,Luから選択される1種類以上の元素、M2は、Ga,Al,Inから選択される1種類以上の元素であり、
    0.8<x≦1.5、0<y<0.02、0.01<z<0.09、0.04<v<0.19、0≦w<1.5で、且つ4≦z/y≦10、0.35<z/v<0.45
    であることを特徴とする磁性ガーネット単結晶。
  3. M1がY,Gd,Tb,Ybから選択される1種類以上の元素、M2がGa,Alから選択される1種類以上の元素である請求項1又は2記載の磁性ガーネット単結晶。
  4. 膜厚が200μm以上であって、45°ファラデー回転を生じる膜厚で換算したときの挿入損失が0.1dB以下である請求項1乃至3のいずれかに記載の磁性ガーネット単結晶。
  5. z/y>10である請求項1又は3記載の磁性ガーネット単結晶を、不活性ガスに体積濃度2%以上4%以下の水素を含むガス中で、250℃以上550℃以下、2時間以上5時間以下、加熱処理することを特徴とする磁性ガーネット単結晶の製造方法。
  6. 請求項1乃至4のいずれかに記載の磁性ガーネット単結晶を液相エピタキシャル成長法により育成する方法であって、メルト原料を溶解する坩堝は白金製であり、メルト原料中のフラックス成分に酸化ビスマスと炭酸ナトリウムを用いたことを特徴とする磁性ガーネット単結晶の製造方法。
  7. メルト原料に、Bi2 3 ,Na2 CO3 ,CaO,M12 3 ,Fe2 3 ,M22 3 を用い、各メルト原料の構成比率は、Na2 CO3 の重量濃度が1%以上4%未満、M12 3 とFe2 3 とM22 3 の合計量の全メルト原料に対するモル濃度比が0.12以上0.17未満、且つFe2 3 とM22 3 の合計量が、M12 3 に対してモル濃度比で15より大きく25より小さい請求項6記載の磁性ガーネット単結晶の製造方法。
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