JP2008143671A - 情報制御システムおよびそのシステムを利用する装置 - Google Patents

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広 岩瀬
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Abstract

【課題】データの一部が異なる製品について、生産開始から出荷又は保管の前まで同じ製造ラインで製造することができるとともに、梱包した状態で仕向地の変更ができるようにする。
【解決手段】伴奏データのアドレス情報を記憶する回路、および、所定の電磁波を受信する期間に一時的に作動して、その電磁波を介して外部から送信される伴奏データのアドレス情報を記憶するの回路を有する電子鍵盤楽器が梱包ダンボール200a〜200cに収容された状態で、その梱包ダンボール200a〜200cに対して電磁波を輻射して、梱包ダンボール200a〜200cの外面に表示されている仕向地202に対応した伴奏データのアドレス情報を、電磁波によって回路に送信して記憶させるリーダ・ライタ端末300を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、情報制御システムおよびそのシステムを利用する装置に関し、特に、共通の機能と個別の機能とを併せ持つ装置の情報を制御する情報制御システムおよびその装置に関するものである。
一般に、様々な電子機器などの装置においては、機能を実行するための制御プログラムおよびデータを内部のROM、SRAM、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリに格納している。その装置が出荷されて製品としてユーザに販売された後、商用電源又はバッテリなどの電源がその製品に接続されると、CPUなどの制御手段によって不揮発性メモリから制御プログラムおよびデータが読み出され、所定の機能が実行される。ところが、同じ製品であっても全ての機能が同一であるとはかぎらない。その顕著な例がパソコンや携帯情報端末である。パソコンのワープロ機能や携帯情報端末の辞書機能の言語は、その仕向地すなわち輸出先の国によって異なっている。また、電子鍵盤楽器においても、仕向地によって独特の音色データを用意する場合が多い。例えば、中国向けの製品には「二胡」の音色データが用意され、インド向けの製品には「シタール」の音色データが用意されている。
このため、仕向地ごとにデータを不揮発性メモリに格納し、製品のモデル名の末尾に仕向地を識別する文字、記号、番号などを付加して、生産管理や保管管理が行われる。さらに、製品を収納する梱包ダンボールの外面に仕向地を識別するラベルが貼付され、出荷先を間違わないような対策が採られている。
また、生産管理や保管管理は仕向地だけに限らず、同じ国内に出荷される製品が少量多種の場合にも、製品を収納する梱包ダンボールの外面に製品の仕様を識別するモデル名が印刷され、販売店に出荷すべき機種を間違わないような対策が採られている。
このような仕向地や製品の仕様に応じた生産管理、保管管理、および出荷管理を行うことは煩雑であるという課題があった。従来、この課題を解決するために様々な対策が提案されている。
例えば、ある提案の物品の送付方法においては、梱包箱に入った製品をパレット単位で出荷する場合、ICカードを利用して製品の誤出荷を未然に防ぐために、出荷先別にパレットに積み込まれた梱包箱に添付されているラベルのバーコードを携帯可能な情報端末で読み込み、パレット上に出荷先の異なる梱包箱が積み込まれていないかを事前にチェックするとともに、読み込んだ情報を記憶させたICカードをパレットに添付し、パレットは出荷するまでの期間、出荷ヤードに一時的に仮置きしておき、パレットを出荷する場合は運搬車両に積み込む前にパレットのICカードを携帯可能な情報端末で読み込み、出荷先と重量のチェックを行うようになっている。(特許文献1参照)
また、ある提案のカラー受像管の生産方法においては、他品種混合生産ラインにより各品種のカラー受像管を生産する際に、仕分装置を用いることなく設備コストおよびスペースを低減させるとともに、短いリードタイムによるスムーズな出荷を可能とするために、出荷検査工程で、検査装置によって特性を検査し、ラベル貼付装置によってラベルを貼付し、ラベルに基づき複数品種のカラー受像管を品種ごとに対応する梱包箱に順次箱詰めするようになっている。(特許文献2参照)
また、ある提案の商品出荷システムおよびそれに使用されるタグにおいては、少量他品種の商品を小売店舗などへ簡単かつ確実に一括して(単一の梱包箱に収納して)出荷できるようにするため、少量他品種の商品に商品タグを添付して梱包箱に一括して収納し、梱包箱の外面に出荷明細タグを添付して出荷する。これら出荷明細タグおよび商品タグは、一面に磁気又は熱により発色し、書き換え可能な印字層を有し、内部には半導体チップを有する。これら印字層および半導体チップには、それぞれ出荷情報が可視的および電子的に読み取り可能に印字/記録される。(特許文献3参照)
また、ある提案の梱包内容確認用ラベルおよびその印字システムにおいては、多数の収納箱に対して商品や物品を収納して出荷や保管を行う場合にも、収納箱を取り違えることなく、印字された内容物の画像データと実際に収納された内容物とが一致した状態を実現するために、撮像部によって梱包時に収納箱に収納された内容物を撮像すると共に、リーダ部によって収納箱のRFIDに記録されている箱情報を読み取り、撮像部による撮像によって取り込まれた画像データを梱包内容確認用ラベルに印字すると共に、リーダ部によって読み取られた箱情報を梱包内容確認用ラベルのRFIDに書き込んで記録させることにより、収納箱と梱包時の内容物の状態を示す画像データとの整合を取るようになっている。(特許文献4参照)
特開平11−106010号公報 特開2001−60438号公報 特開2004−107076号公報 特開2006−292960号公報
しかしながら、上記各特許文献においては、データの一部が異なる製品の場合には、生産開始から出荷又は保管までの製造ラインを別途用意する必要がある。さらに、製品を梱包した後に仕向地が変更された場合には、梱包を解いて製品を取り出し、データを格納した不揮発性メモリを交換するなどの作業が必要である。
本発明は、このような従来の課題を解決するためのものであり、データの一部が異なる製品について、生産開始から出荷又は保管の前まで同じ製造ラインで製造することができるとともに、梱包した状態で仕向地の変更ができるようにすることを目的とする。
請求項1に記載の情報制御システムは、所定の電波を受信する受信手段及び当該電波の受信に応答して作動するとともに当該電波を介して外部から送信される情報が記憶可能な第1の記憶手段及び当該第1の記憶手段に記憶された情報を転送する転送手段を有する第1の回路ブロック手段と、この転送手段から転送された情報を記憶する第2の記憶手段及びこの第2の記憶手段に記憶された情報に基づいて処理を行う処理手段を有する第2の回路ブロック手段と、を有する装置と、この装置本体が収容可能であり、外部表面上に当該装置本体が収納された状態で前記受信手段が外部から輻射される電波を受信可能な領域を示す識別マークを付した梱包手段と、この梱包手段外部より所定の情報を含む電波を送信する送信手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項1の情報制御システムにおいて、請求項2に記載したように、前記第1の回路ブロック手段は、さらに前記受信手段にて受信する電波に基づく電磁誘導によって電源を発生する電源発生手段を有し、当該電波を受信する期間のみ前記第1の記憶手段を作動することを特徴とする。
請求項1の情報制御システムにおいて、請求項3に記載したように、前記送信手段は、前記装置の仕様に関する情報を送信することを特徴とする。
請求項1の情報制御システムにおいて、請求項4に記載したように、前記第1の記憶手段は、外部からの電波が停止された後においても情報を保存する不揮発性メモリを有し、前記装置は、前記梱包手段から取り出されて所定の電源投入操作がされた起動時に、前記第2の回路ブロック手段及び転送手段に電源を供給して作動させ、前記不揮発性メモリに記憶されている情報を読み出して前記第2の記憶手段に転送して記憶させることを特徴とする。
請求項1の情報制御システムにおいて、請求項5に記載したように、前記第2の記憶手段及び転送手段は、予め内蔵された電源により作動されており、前記第1の記憶手段が作動した際に当該第1の記憶手段に記憶された情報を転送するとともに、この転送された情報を前記第2の記憶手段に記憶することを特徴とする。
請求項1の情報制御システムにおいて、請求項6に記載したように、前記送信手段は、前記情報を圧縮して送信し、前記第2の記憶手段は、前記第1の記憶手段から転送された情報を伸長しながら記憶することを特徴とする。
請求項1の情報制御システムにおいて、請求項7に記載したように、前記送信手段は、既に前記第2の記憶手段に記憶されている情報と追加および又は削除すべき情報との差分の情報のみを送信し、前記第2の記憶手段は、前記第1の記憶手段から転送される差分の情報に基づいて既に記憶されている情報を変更することを特徴とする。
請求項8に記載の装置は、所定の情報を含む電波を送信する送信手段と、梱包手段に収容され、当該梱包手段の外部表面上に付された識別マークにより示される受信可能領域に前記送信手段が入ったときに前記送信された電波を受信することにより当該電波に含まれる情報に基づく処理を行う装置と、を有する情報制御システムに適用される装置であって、前記送信手段からの電波を受信する受信手段、当該電波の受信に応答して作動するとともに当該電波を介して外部から送信される情報が記憶可能な第1の記憶手段、及び当該第1の記憶手段に記憶された情報を転送する転送手段を有する第1の回路ブロック手段と、この転送手段により前記第1の記憶手段から転送された情報を記憶する第2の記憶手段及びこの第2の記憶手段に記憶された情報に基づいて処理を行う処理手段を有する第2の回路ブロック手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項8の装置において、請求項9に記載したように、前記第2の記憶手段および前記転送手段は、前記梱包手段から取り出されて所定の電源投入操作がなされたときに作動し、前記転送手段は、当該作動の開始後に前記第1の記憶手段に記憶された情報を前記第2の記憶手段に転送して記憶させることを特徴とする。
本発明の情報制御システムおよび装置によれば、データの一部が異なる装置について、生産開始から出荷又は保管の前まで同じ製造ラインで製造することができるとともに、梱包した状態で仕向地の変更ができるという効果が得られる。さらに、ソフトウェアの開発を合理的に進めることが可能になる。
以下、本発明による情報制御システムの第1および第2実施形態、並びに、いくつかの変形例について、外国に輸出されるために梱包される電子鍵盤楽器を例に採って、図を参照して説明する。
図1は、各実施形態や変形例において、電子鍵盤楽器100が梱包ダンボール200に収容されて、蓋を外して中味が見える状態を示す平面図である。図1において、電子鍵盤楽器100は、梱包ダンボール200内において緩衝材201によって固定されている。電子鍵盤楽器100の背面側の所定位置には、外部から輻射される電磁波を受信するためのアンテナ101が設けられている。梱包ダンボール200の外面からアンテナ101までの距離dは約5cmになっている。
図2は、各実施形態における情報制御システムの構成を示す外観図である。図2において、出荷待ち状態又は保管待ち状態の3個の梱包ダンボール200a、200b、200cには、外面の所定箇所に仕向地を表示した仕向地ラベル202が貼付されている。ただし、各梱包ダンボール200内の電子鍵盤楽器(図示せず)には、仕向地にかかわらず同一のデータが記憶されている。貼付された仕向地ラベル202に示すように、上の2個が中国向けに輸出され、下の1個がインド向けに輸出されることになっている。さらに、3個の梱包ダンボール200において、収容されている電子楽器100内部のアンテナの位置に対応して、梱包ダンボール200外面の所定箇所には、アンテナの文字「antenna」とアンテナマーク203とが印刷されている。
リーダ・ライタ端末300およびこれに接続されたパソコン400は、梱包ダンボール200に収容された状態の電子鍵盤楽器100に、データを送信して記憶されるためのデータ通信システムを構成する。リーダ・ライタ端末300は、非接触型ICカード技術を利用した電磁誘導の通信方式による近接型の端末であり、内部にアンテナコイル、制御回路、通信回路(図示せず)を持っている。リーダ・ライタ端末300は、パソコン400のキーボード401からの通信指令に応じて、20cm以内の範囲で13.56MHzの電磁波301を介して、電子鍵盤楽器100との間で双方向通信が可能である。上記したように、電子鍵盤楽器100のアンテナ101は、梱包ダンボール200の外面から約5cmの距離になっているので、例えば、リーダ・ライタ端末300をアンテナマーク203から5cm程度まで近づけると、十分に通信が可能である。電子鍵盤楽器100から受信した応答(アクノリッジ)は、パソコン400の表示装置402に表示されるとともに、スピーカ403からBEEP音が発生される。この通信の詳細については後述する。
図3は、第1実施形態における図1の電子鍵盤楽器100のシステム構成を示すブロック図である。図3に示すように、システム構成は、点線で囲まれたBLOCK−AおよびBLOCK−B、およびBLOCK−AとBLOCK−Bとを接続するGATE12で構成されている。
BLOCK−Aは、従来の電子鍵盤楽器とほぼ同じ構成になっている。すなわち、CPU(中央処理装置)1には、操作子2や鍵盤装置3が接続され、システムバスを介して、ROM4、RAM5、LCDC(液晶表示装置コントローラ)6、WG(音源)8が接続されている。CPU1は、これら各部との間でコマンドおよびデータの授受を行って、この電子鍵盤楽器100全体を制御する。
操作子2は、電源スイッチ、スタート/ストップスイッチ、音色設定スイッチ、音量設定スイッチなどのスイッチ群で構成され、CPU1のスキャン信号によって各スイッチのオン又はオフが検出される。鍵盤装置3は、各鍵の演奏に応じて音高データおよびベロシティ(押鍵強弱)データからなる演奏データをCPU1に入力する。ROM4は、少なくとも1回の書き込みや書き換えが可能なメモリで構成され、梱包ダンボール200に収容される前は、仕向地である輸出先の国に共通する機能を実行するための制御プログラムおよび初期データを記憶している。RAM5は、CPU1のワークエリアであり、楽器の設定状態やユーザによる演奏データを一時的に記憶する。LCDC6は、液晶表示装置7に接続され、CPU1からの表示コマンドに従って表示データを液晶表示装置7に出力して表示させる。WG8は、CPU1からの発音指示およびパラメータのデータに従って、楽音波形データを生成してAMP9に出力し、スピーカ10から発音させる。電源11は、ACコードで接続された商用電源から交流電圧を入力して、全波整流および平滑処理を行って、直流の定電圧VCCに変換し、操作子2の電源スイッチがオンされると、その定電圧VCCをBLOCK−Aの各部およびGATE12に供給する。CPU1は、電源が供給された起動時には、ベクターアドレスからROM4の初期化処理のプログラムを実行する。
BLOCK−Bは、図2のリーダ・ライタ端末300によって起動される本発明の特徴的な構成である。CPU13には、システムバスを介して、ROM14、RAM15、不揮発性のEEPROM(電気的書き換え可能ROM)16が接続され、入出力ポートを介して、RF・I/F(高周波インタフェース)17に接続されている。RF・I/F17には、図1に示したアンテナ101が接続されている。
ROM14には、CPU13によって実行される制御プログラムや初期データが格納されている。RAM15は、CPU13のワークエリアであり、CPU13によって処理されるデータを一時的に記憶する。EEPROM16は、電源がオンの期間に書き込まれたデータを電源がオフになった後も保存する。RF・I/F17は、アンテナ101を介して、図2に示したリーダ・ライタ端末300とCPU13との間のデータ通信を処理する。
図4は、RF・I/F17の内部構成を示すブロック図である。図5は、リーダ・ライタ端末300とBLOCK−Bとの間における双方向通信を示す図である。図4において、電源発生回路171、データ送受信回路172、クロック生成回路173は、それぞれアンテナ端子に接続されている。図2の梱包ダンボール200のアンテナマーク203から5cm以内の位置で、リーダ・ライタ端末300から電磁波が輻射されると、電磁誘導によってアンテナ101に13.56MHzの高周波電流が流れる。アンテナ101は、例えば、プリント基板上に銅箔のパターンで形成されている。電源発生回路171は、この高周波電流を全波整流および平滑処理して、直流の定電圧VCCを発生し、データ送受信回路172、クロック生成回路173、リセット信号生成回路174、および、CPU13、ROM14、RAM15、EEPROM16に供給する。クロック生成回路173は、13.56MHzの高周波電流に同期したクロック信号又は13.56MHzを整数分の1に分周したクロック信号を発生して、CPU13、ROM14、RAM15、EEPROM16に供給する。リセット信号生成回路174は、電源発生回路171から供給される定電圧VCCによって、パワーオン・リセット信号を生成して、CPU13、ROM14、RAM15、EEPROM16に供給する。CPU13は、このリセット信号によってROM14から初期制御プログラムを読み出し、RAM15、EEPROM16のアドレスを初期化する。
アンテナ101から入力される13.56MHzの高周波電流は、図2に示したパソコン400から輸出先である仕向地に対応したデータによって変調されている。すなわち、13.56MHzの搬送波にデータが含まれている。データ送受信回路172は、このデータを13.56MHzの搬送波から復調(抽出)してCPU13、RAM15、EEPROM16に供給する。したがって、データ送受信回路17を介して、リーダ・ライタ端末300と電子鍵盤楽器100との間に通信路が確立される。この場合の通信方式は、データを交互に送信する半二重方式である。このデータ通信の際には、CPU13は、ROM14から初期化プログラムを読み出して実行する。
この初期化処理によって、図5に示すように、まず、電子鍵盤楽器100からリーダ・ライタ端末300に対して準備完了コマンドが送信される。次に、リーダ・ライタ端末300から開始コマンドが送信され、電子鍵盤楽器100から応答を受信すると、データを送信する。データの送信が終了すると、終了コマンドが送信され、電子鍵盤楽器100から記憶完了コマンドの応答を受信すると、電磁波の輻射を停止する。この結果、パソコン400から送信された仕向地に対応したデータが不揮発性のEEPROM16に記憶され、電磁波の輻射停止によってEEPROM16に供給されていた定電圧VCCの電源がオフになった後も記憶されたデータが保存される。また、パソコン400は、リーダ・ライタ端末300を介して、電子鍵盤楽器100から記憶完了コマンドの応答を受信すると、その応答内容を表示装置402に表示するとともに、スピーカ403からBEEP音を発生して、オペレータに記憶完了の旨を通知する。
図6は、図3におけるGATE12の内部回路図である。図6に示すように、GATE12は4個のスリーステートバッファのゲート回路G1〜G4で構成され、図の左側がBLOCK−Aであり、右側がBLOCK−Bである。梱包ダンボール200から電子鍵盤楽器100が取り出されて、ユーザによって商用電源に接続され、電源スイッチがオンされると、BLOCK−AおよびGATE12に定電圧VCCが供給される。この後、GATE12を介して、BLOCK−AのCPU1とBLOCK−BのCPU13との間でデータ通信が行われる。
図7は、BLOCK−AのCPU1とBLOCK−BのCPU13との間のデータ通信処理のフローチャートである。
まず、BLOCK−Aにおいて、CPU1の初期化設定を行う(ステップS1)。例えば、入出力ポートを初期化し、スタックポインタなどを設定し、GATE12のゲート回路G1〜G4の制御端子に入力されるGATE control信号をローレベルに設定し、ゲート回路G2に入力される/RES信号をローレベルに設定する。また、BLOCK−BのCPU13との間のシリアル通信(UART)のボーレイトを設定する。次に、RAM5の初期化設定(ステップS2)、鍵盤装置3の初期化設定(ステップS3)、LCDC6の初期化設定(ステップS4)、WG8の初期化設定(ステップS5)がされた後、CPU1からGATE12のゲート回路G1〜G4の制御端子に接続されているGATE contol信号をハイレベルにする(ステップS6)。この結果、図6のゲート回路G1〜G4が導通状態になり、BLOCK−AのCPU1とBLOCK−BのCPU13との間が接続される。
したがって、GATE12のゲート回路G1を介してBLOCK−A側の定電圧VCCがBLOCK−B側に供給される。すなわち、図7において、BLOCK−Bの電源がオフからオンに変化する(ステップS12)。次に、BLOCK−AのCPU1からハイレベルの/RES信号が、GATE12のゲート回路G2を介して、BLOCK−BのCPU13に入力されると(ステップS7)、CPU13が起動して、初期化プログラムを実行して初期化設定を行う(ステップS13)。例えば、入出力ポートを初期化し、スタックポインタなどを設定する。次に、RAM15の初期化設定(ステップS14)を実行し、GATE12のゲート回路G3を介して、初期化正常終了データである「SIO−IN」をBLOCK−AのCPU1に送信する(ステップS15)。
CPU1は、「SIO−IN」の入力があるか否かを判別し(ステップS8)、入力があったときは、GATE12のゲート回路G4を介して、仕向地コードを要求するために「SIO−OUT」の出力要求をBLOCK−BのCPU13に送信する(ステップS9)。これを受信したCPU13は、その要求された「SIO−OUT」に応じて、EEPROM16に保管されているデータをBLOCK−AのCPU1に送信する(ステップS16)。CPU1は、「SIO−OUT」の要求に応じた仕向地コードのデータ入力があるか否かを判別し(ステップS10)、データ入力があったときは、その仕向地コードのデータに従って各パラメータの初期化処理を行う(ステップS11)。すなわち、BLOCK−AのROM4にその仕向地コードのデータを書き込んで記憶させる。
図8は、伴奏データの格納アドレスのデータを示す図である。ROM4にあらかじめ格納されている10種類の伴奏のデータは、8ビートデータ、16ビートデータ、ロックデータ、バラードデータ、ダンスデータ、ディスコデータ、ジャズデータ、ラテンデータ、ネイティブ1データ、ネイティブ2データである。これらの伴奏データは、「0000」から「0009」までの各伴奏データ格納アドレスによって読み出すことができる。このうち、「0000」から「0007」までの伴奏データ格納アドレスには、全仕向地共通の固定のアドレスで構成され、梱包ダンボールに収容される前に、製造ラインにおいて既にROM4に格納されている。一方、「0008」および「0009」のネイティブ1データ格納アドレスおよびネイティブ2データ格納のアドレスは、仕向地コードに対応して、上記したように、梱包ダンボールに収容された後に書き込まれる。すなわち、図8に示すように、仕向地コード「00」はアメリカに輸出される場合のアドレス、仕向地コード「01」は中国に輸出される場合のアドレス、仕向地コード「02」はインドに輸出される場合のアドレスである。
すなわち、図8に示す伴奏データ格納アドレスにおいて、「0008」および「0009」のネイティブ1データ格納アドレスおよびネイティブ2データ格納のアドレスは、図2に示したように、梱包ダンボール200に梱包された状態で、各仕向地に対応する仕向地コードとしてBLOCK−Bの不揮発性のEEPROM16に書き込まれて保存され、輸出先のユーザによって電子楽器100が梱包を解かれて電源が投入された時に、EEPROM16からBLOCK−AのROM4に永続的に格納される。したがって、各仕向地に対応したネイティブ1データ、ネイティブ2データが伴奏データとして読み出され、他の仕向地に対応したネイティブ1データ、ネイティブ2データは読み出されない。
以上のように、上記第1実施形態によれば、13.56MHzの電磁波301を受信するRF・I/F17及びその電磁波301の受信に応答して作動するとともに、その電磁波301を介して外部から送信される伴奏データのアドレス情報が記憶可能なEEPROM16及びこのEEPROM16に記憶された伴奏データのアドレス情報を転送するCPU13を有するBLOCK−Bと、このCPU13から転送された伴奏データのアドレス情報を記憶するROM4及びこのROM4に記憶された伴奏データのアドレス情報に基づいて処理を行うCPU1を有するBLOCK−Aを有する電子楽器100と、この電子楽器100本体が収容可能であり、外部表面上に電子楽器100本体が収納された状態でRF・I/F17が外部から輻射される電磁波301を受信可能な領域を示すアンテナ位置マーク203を付した梱包ダンボール200と、この梱包ダンボール200の外部より伴奏データのアドレス情報を含む電磁波301を送信するリーダ・ライタ端末300と、を備えた構成になっている。
したがって、データの一部が異なる製品について、生産開始から出荷又は保管の前まで同じ製造ラインで製造することができるとともに、梱包した状態で仕向地の変更ができる。さらに、ソフトウェアの開発の際に、仕向地によって異なる煩雑な部分と仕向地に関係ない共通の部分とを混在した状態で進める必要がないので、開発を合理的に進めることが可能になる。例えば、仕向地に関係ない共通の部分のソフトウェアを開発した後に、仕向地から製品の発注があったときに、その仕向地に対応する部分のソフトウェアを開発することができる。さらに、仕向地に関係ない共通の部分のソフトウェアに基づいて、複数の仕向地のそれぞれのソフトウェア開発を別個の開発スタッフが並行して進めることができる。
上記第1実施形態において、BLOCK−Bの回路は、リーダ・ライタ端末300から受信する電磁波に基づく電磁誘導によって電源を発生する電源発生回路171をRF・I/F17内に有し、その電磁波を受信する期間に一時的に作動する。
したがって、BLOCK−Bに電池を設ける必要がない。
また、上記第1実施形態において、リーダ・ライタ端末300は、電子鍵盤楽器100の仕様に関する情報を送信する。すなわち、伴奏データのアドレス情報に限らず、練習曲やデモ曲のデータ、主旋律の一部の音色データ、通信プロトコルの一部のデータなどを送信する。
したがって、仕向地やバージョンの相違に関係ない共通の仕様に関するデータについては、製造プロセスの過程であらかじめBLOCK−Aの回路に記憶し、製造が終了して梱包ダンボール200に収容された後に、仕向地やバージョンの相違に対応する情報を送信して記憶させることで、製造プロセスの効率化やコストダウンを図ることができる。
また、上記第1実施形態において、電子鍵盤楽器100の仕向地が表された仕向地ラベル202に対応した伴奏データのアドレス情報を送信する。
したがって、仕向地とは異なる伴奏データのアドレス情報を誤って送信することを防止できる。
また、上記第1実施形態において、BLOCK−Bの回路は、リーダ・ライタ端末300からの電磁波が停止された後においても、情報を保存する不揮発性のEEPROM16を有し、電子鍵盤楽器100は、梱包ダンボール200から取り出されて、AC電源のコンセントにケーブルが接続され、電源スイッチが操作された起動時に、BLOCK−Bの回路にその電源を供給して作動させ、EEPROM16に記憶されている伴奏データのアドレス情報を読み出して、BLOCK−Aの回路に転送して記憶させる。
したがって、仕向地ごとの伴奏データのアドレス情報は、ユーザが全く意識することなく、自動的にBLOCK−Aの回路に転送して記憶できる。
また、上記第1実施形態において、リーダ・ライタ端末300によって、電子鍵盤楽器100から伴奏データのアドレス情報を記憶した旨を通知が受信されたときに、その通知を画像や音で報知する表示装置402やスピーカ403をパソコン400に備えている。
したがって、パソコン400のオペレータは、仕向地に対応する伴奏データのアドレス情報が、梱包ダンボール200に収容されている電子鍵盤楽器100に記憶されたことを画像や音で確認できる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図9は、第2実施形態における電子鍵盤楽器100のシステム構成を示すブロック図である。図9において、図3に示した第1実施形態の構成要素と同じものは、同一の符号で表すとともに、図3の構成要素と異なる部分を重点的に説明する。図9に示すように、BLOCK−Aには電池18が内蔵されている。この電池18は、CPU1、ROM4、RAM5からなる一部の回路からなるミニマム・システム19だけに電源を供給する。また、第2実施形態においては、BLOCK−AとBLOCK−Bとを接続するGATE12は設けられていない。BLOCK−AのCPU1とBLOCK−BのCPU13とが直接接続されている。ただし、CPU13からのBOOOT信号がローレベルの状態では、ミニマム・システム19のCPU1はスリープモードになっていて、BOOOT信号の入力だけを監視している。また、第2実施形態においては、BLOCK−Bに不揮発性のメモリであるEEPROM16は設けられていない。
図2に示した第1実施形態と同様に、梱包ダンボール200に収容された状態の電子鍵盤楽器100に対して、リーダ・ライタ端末300によって電磁波が輻射され、仕向地に対応した伴奏データのアドレス情報が送信されるが、その情報はBLOCK−BのRAM15に記憶される。この場合に、CPU13は、ROM14の初期化プログラムを実行し、BLOCK−AのCPU1に対してハイレベルのBOOT信号を入力する。このBOOT信号の入力に応じて、ミニマム・システム19のCPU1はスリープモードからアクティブモードに遷移する。
アクティブモードにおいては、ミニマム・システム19だけが動作して、CPU1は、BLOCK−Bからデータを転送する特殊通信プログラムを実行する。この特殊通信プログラムは、基本的に図7に示した第1実施形態のデータ転送処理と同じである。ただし、第2実施形態において、CPU1はBLOCK−BのRAM15から伴奏データのアドレス情報を読み出して、ROM4に記憶して保存する。データ転送が終了した後は、CPU1は、CPU13、RF・I/F17、およびアンテナ101を経由して、伴奏データのアドレス情報を記憶した旨を通知する記憶完了コマンドの応答をリーダ・ライタ端末300に対して送信する。パソコン400は、リーダ・ライタ端末300を介して、電子鍵盤楽器100から記憶完了コマンドの応答を受信すると、その応答内容を表示装置402に表示するとともに、スピーカ403からBEEP音を発生して、オペレータに記憶完了の旨を通知する。したがって、第1実施形態と同様に、パソコン400のオペレータは、仕向地に対応する伴奏データのアドレス情報が、梱包ダンボール200に収容されている電子鍵盤楽器100に記憶されたことを画像や音で確認できる。
以上のように、上記第2実施形態によれば、BLOCK−Aの回路は、BLOCK−Bの回路が一時的に作動して、リーダ・ライタ端末300からの伴奏データのアドレス情報を記憶した際に、あらかじめ内蔵された電池18によって作動して、BLOCK−BのRAM15に記憶されているその情報を読み出して記憶する。
したがって、この第2実施形態においても、データの一部が異なる製品について、生産開始から出荷又は保管の前まで同じ製造ラインで製造することができるとともに、梱包した状態で仕向地の変更ができる。さらに、ソフトウェアの開発の際に、仕向地によって異なる煩雑な部分と仕向地に関係ない共通の部分とを混在した状態で進める必要がないので、開発を合理的に進めることが可能になる。例えば、仕向地に関係ない共通の部分のソフトウェアを開発した後に、仕向地から製品の発注があったときに、その仕向地に対応する部分のソフトウェアを開発することができる。さらに、仕向地に関係ない共通の部分のソフトウェアに基づいて、複数の仕向地のそれぞれのソフトウェア開発を別個の開発スタッフが並行して進めることができる。
次に、上記第1実施形態および第2実施形態の変形例1ないし変形例3について説明する。第1実施形態および第2実施形態においては、製造ラインのオペレータが梱包ダンボール200の外面に表示されているアンテナマーク203の位置にリーダ・ライタ端末300を接近させて、伴奏データのアドレス情報を送信する構成になっている。次に説明する変形例1においては、オペレータが介在することなく、自動的に伴奏データのアドレス情報を送信する。以下、第1実施形態の図2を援用して変形例における情報制御システムを説明する。
変形例1においては、電子鍵盤楽器100が収容された梱包ダンボール200の外面に貼付された仕向地ラベル202には、仕向地の名称とともに、その仕向地を識別するためのバーコードが印刷されている。そして、梱包ダンボール200のバーコードの位置から所定の距離Dだけ離れた位置を中心にアンテナマーク203が印刷されている。さらに、電子鍵盤楽器100が収容された梱包ダンボール200が一定の速度で搬送される出荷又は保管のための搬送ラインには、バーコード・リーダ端末と図2のリーダ・ライタ端末とが一体化された複合端末が所定位置に配置されている。
搬送ラインの搬送速度をvとすると、複合端末によってバーコードが検出された梱包ダンボール200が搬送されて、アンテナマーク203の中心が複合端末の位置までに要する時間tは、t=D/vで表される。したがって、バーコードが検出されたときに、そのバーコードに対応する仕向地の伴奏データのアドレス情報をパソコン400から入力して、時間tが経過したときに、複合端末から梱包ダンボール200に対して電磁波を輻射して、伴奏データのアドレス情報を送信する。ただし、上記第1実施形態および第2実施形態における近接型の通信方式では、通信距離が約20cmであるので、梱包ダンボール200の幅よりも広い搬送路の搬送ラインで使用することは困難である。このような搬送ラインで使用する場合には、近接型の通信方式と同じ周波数の13.56MHzの電磁波で通信距離が約1mの近傍型の通信方式のほうが望ましい。
以上のように、上記変形例1によれば、伴奏データのアドレス情報を記憶するBLOCK−Aの回路、および、所定の電磁波を受信する期間に一時的に作動して、その電磁波を介して外部から送信される伴奏データのアドレス情報を記憶するBLOCK−Bの回路を有する電子鍵盤楽器100が梱包ダンボール200に収容された状態で、出荷又は保管のための搬送ラインによって搬送中に、その梱包ダンボール200に対して電磁波を輻射して、梱包ダンボール200の外面に貼付されている仕向地ラベル202に対応した伴奏データのアドレス情報を、電磁波によってBLOCK−Bに送信して記憶させる端末を備えた構成になっている。
したがって、データの一部が異なる製品について、生産開始から出荷又は保管の前まで同じ製造ラインで製造することができるとともに、オペレータが介在することなく、自動的に梱包した状態で仕向地の変更ができる。
また、他の変形例2において、リーダ・ライタ端末300は、圧縮された情報を送信してBLOCK−Bの回路に記憶させ、BLOCK−AのCPU1は、BLOCK−Bの回路に記憶された情報を伸長しながらROM4に記憶する。
この場合には、BLOCK−Bの回路の記憶容量、すなわち、第1実施形態におけるEEPROM16又は第2実施形態におけるRAM15の記憶容量が小さくできる上、リーダ・ライタ端末300の送信時間を短縮することができる。
さらに、他の変形例3において、リーダ・ライタ端末300は、既にBLOCK−AのROM4に記憶されている情報と追加および又は削除すべき情報との差分の情報のみを送信してBLOCK−Bの回路に記憶させ、BLOCK−AのCPU1は、BLOCK−Bの回路に記憶された差分の情報に基づいて既に記憶されている情報を変更する。
この場合にも、BLOCK−Bの回路の記憶容量、すなわち、第1実施形態におけるEEPROM16又は第2実施形態におけるRAM15の記憶容量が小さくできる上、リーダ・ライタ端末300の送信時間を短縮することができる。
なお、上記各実施形態および各変形例において、ROM4は、少なくとも1回の書き込みや書き換えが可能なメモリで構成されているが、電源オフ後もデータを保存できるSRAMに伴奏データのアドレス情報を記憶する構成にしてもよい。要は、CPU1によってアクセスされるメモリ空間(内部メモリのエリアおよびメモリカード等の外部メモリのエリア)の中に、BLOCK−BのEEPROM16(第1実施形態)又はRAM15(第2実施形態)に一時的に記憶された仕向地の伴奏データのアドレス情報を転送して記憶した後に、電源がオフされた場合でもその情報を保存できる書き換え可能な不揮発性のエリアがあればよい。
なおまた、上記各実施形態においては、梱包ダンボール200に収容された状態の電子鍵盤楽器100に対して、仕向地の伴奏データのアドレス情報を送信して記憶させる情報制御システムについて説明したが、各実施形態の情報制御ステムを利用する電子鍵盤楽器100の発明、すなわち装置の発明を実現することは明らかである。
すなわち、本発明の装置である電子鍵盤楽器100は、伴奏データのアドレス情報を含む電磁波301を送信するリーダ・ライタ端末300と、梱包ダンボール200に収容され、その梱包ダンボール200の外部表面上に付されたアンテナ位置マーク203により示される受信可能領域にリーダ・ライタ端末300が入ったときに、送信された電磁波301を受信することにより、その電磁波301に含まれる伴奏データのアドレス情報に基づく処理を行う情報制御システムに適用される装置であって、リーダ・ライタ端末300からの電磁波301を受信するRF・I/F17、その電磁波301の受信に応答して作動するとともに、その電磁波301を介して外部から送信される伴奏データのアドレス情報が記憶可能なEEPROM16又はRAM15、及び、そのEEPROM16又はRAM15に記憶された伴奏データのアドレス情報を転送するCPU13を有するBLOCK−Bと、このCPU13によりEEPROM16又はRAM15から転送された伴奏データのアドレス情報を記憶するROM4、及び、このROM4に記憶された伴奏データのアドレス情報に基づいて処理を行うCPU1を有するBLOCK−Aと、を備えている。
したがって、仕向地ごとにデータの一部が異なる場合でも、生産開始から出荷又は保管の前までは、同じ製造ラインで製造することができるとともに、梱包した状態で仕向地の変更ができる。
この場合において、第1実施形態の情報制御システムを利用する場合には、BLOCK−AのROM4およびCPU1などは、梱包ダンボール200から取り出されて、AC電源のコンセントにケーブルが接続され、電源スイッチが操作された起動時に作動し、CPU1は、その作動の開始後にBLOCK−Bの回路に記憶された伴奏データのアドレス情報を、ROM4に転送して記憶させる。
したがって、伴奏データのアドレス情報について、ユーザが全く意識することなく、自動的にBLOCK−AのROM4に転送して記憶できる。
あるいは、第2実施形態の情報制御システムを利用する場合には、BLOCK−Aのミニマム・システム19のCPU1は、内蔵された電池18によってスリープモード又はアクティブモードで作動し、スリープモードで作動中に、電源発生回路171によって電源が発生されたときには、アクティブモードに遷移して、BLOCK−Bの回路に記憶された伴奏データのアドレス情報を、ROM4に転送して記憶させる。
したがって、仕向地ごとにデータの一部が異なる場合でも、生産開始から出荷又は保管の前までは、同じ製造ラインで製造することができるとともに、梱包した状態で仕向地の変更ができる。
さらにまた、上記各実施形態においては、電子鍵盤楽器100である装置を収容する梱包ダンボール200についても梱包部材としての発明を構成する。すなわち、本発明の梱包部材は、収容された装置の所定位置に設けられたアンテナに対して外部からの無線信号による情報が送信される際に、その所定位置を判別するための表示が外面に施されていることを特徴とする。
また、上記各実施形態および変形例においては、仕向地が異なる電子鍵盤楽器を例に採って本発明を説明したが、本発明による情報制御システムを利用する装置は電子鍵盤楽器に限定されるものではない。輸出される仕向地によって一部の仕様が異なる製品において、仕様に関する情報をメモリに記憶させるような製品の全てに対しても、本発明を適用できることは明らかである。あるいは、仕向地にかかわらず、一部の仕様が異なる複数の製品を製造する場合に、共通する仕様に関する情報については製造プロセスにおいてあらかじめメモリに記憶し、異なる仕様に関する情報については、出荷又は保管の際に、本発明の情報制御システムによって梱包した状態で記憶させることが可能である。あるいはまた、将来において仕様の一部を変更する可能性がある製品の場合には、変更されない仕様に関する情報については製造プロセスにおいてあらかじめメモリに記憶し、変更の可能性がある仕様に関する情報については、出荷又は保管の際に、本発明の情報制御システムによって梱包した状態で記憶させることも可能である。すなわち、本発明は、上記各実施形態および変形例に限定されるものではなく、仕様に関する情報をメモリに記憶させるような製品に携わる全て当業者によって、容易に想到される他の実施形態および変形例についても本発明の技術範囲に属するものである。
本発明の情報制御システムの各実施形態において電子鍵盤楽器が梱包ダンボールに収容された状態を示す平面図。 各実施形態における情報制御システムの構成を示す外観図。 図1の電子鍵盤楽器の第1実施形態におけるシステム構成を示すブロック図。 図3のRF・I/Fの内部構成を示すブロック図。 図2のリーダ・ライタ端末およびパソコンと、梱包ダンボールに収容された状態の電子鍵盤楽器との間における双方向通信を示す図。 図3のGATEの内部構成を示す回路図。 第1実施形態において図3のBLOCK−AとBLOCK−Bとの間のデータ通信処理のフローチャート。 第1実施形態において伴奏データの格納アドレスのデータを示す図。 図1の電子鍵盤楽器の第2実施形態におけるシステム構成を示すブロック図。
符号の説明
1、13 CPU
4、14 ROM
5、15 RAM
12 GATE
16 EEPROM
17 RF I/F
18 電池
19 ミニマム・システム
100 電子鍵盤楽器
101 アンテナ
200 梱包ダンボール
202 仕向地ラベル
203 アンテナマーク
300 リーダ・ライタ端末
400 パソコン
402 表示装置
403 スピーカ

Claims (9)

  1. 所定の電波を受信する受信手段、当該電波の受信に応答して作動するとともに当該電波を介して外部から送信される情報が記憶可能な第1の記憶手段、及び当該第1の記憶手段に記憶された情報を転送する転送手段を有する第1の回路ブロック手段と、この転送手段から転送された情報を記憶する第2の記憶手段及びこの第2の記憶手段に記憶された情報に基づいて処理を行う処理手段を有する第2の回路ブロック手段と、を有する装置と、
    この装置本体が収容可能であり、外部表面上に当該装置本体が収納された状態で前記受信手段が外部から輻射される電波を受信可能な領域を示す識別マークを付した梱包手段と、
    この梱包手段外部より所定の情報を含む電波を送信する送信手段と、
    を備えたことを特徴とする情報制御システム。
  2. 前記第1の回路ブロック手段は、さらに前記受信手段にて受信する電波に基づく電磁誘導によって電源を発生する電源発生手段を有し、当該電波を受信する期間のみ前記第1の記憶手段を作動することを特徴とする請求項1に記載の情報制御システム。
  3. 前記送信手段は、前記装置の仕様に関する情報を送信することを特徴とする請求項1に記載の情報制御システム。
  4. 前記第1の記憶手段は、外部からの電波が停止された後においても情報を保存する不揮発性メモリを有し、前記装置は、前記梱包手段から取り出されて所定の電源投入操作がされた起動時に、前記第2の回路ブロック手段及び転送手段に電源を供給して作動させ、前記不揮発性メモリに記憶されている情報を読み出して前記第2の記憶手段に転送して記憶させることを特徴とする請求項1に記載の情報制御システム。
  5. 前記第2の記憶手段及び転送手段は、予め内蔵された電源により作動されており、前記第1の記憶手段が作動した際に当該第1の記憶手段に記憶された情報を転送するとともに、この転送された情報を前記第2の記憶手段に記憶することを特徴とする請求項1記載の情報制御システム。
  6. 前記送信手段は、前記情報を圧縮して送信し、前記第2の記憶手段は、前記第1の記憶手段から転送された情報を伸長しながら記憶することを特徴とする請求項1に記載の情報制御システム。
  7. 前記送信手段は、既に前記第2の記憶手段に記憶されている情報と追加および又は削除すべき情報との差分の情報のみを送信し、前記第2の記憶手段は、前記第1の記憶手段から転送される差分の情報に基づいて既に記憶されている情報を変更することを特徴とする請求項1に記載の情報制御システム。
  8. 所定の情報を含む電波を送信する送信手段と、梱包手段に収容され、当該梱包手段の外部表面上に付された識別マークにより示される受信可能領域に前記送信手段が入ったときに前記送信された電波を受信することにより当該電波に含まれる情報に基づく処理を行う装置と、を有する情報制御システムに適用される装置であって、
    前記送信手段からの電波を受信する受信手段、当該電波の受信に応答して作動するとともに当該電波を介して外部から送信される情報が記憶可能な第1の記憶手段、及び当該第1の記憶手段に記憶された情報を転送する転送手段を有する第1の回路ブロック手段と、
    この転送手段により前記第1の記憶手段から転送された情報を記憶する第2の記憶手段及びこの第2の記憶手段に記憶された情報に基づいて処理を行う処理手段を有する第2の回路ブロック手段と、
    を備えたことを特徴とする装置。
  9. 前記第2の記憶手段および前記転送手段は、前記梱包手段から取り出されて所定の電源投入操作がなされたときに作動し、前記転送手段は、当該作動の開始後に前記第1の記憶手段に記憶された情報を前記第2の記憶手段に転送して記憶させることを特徴とする請求項8に記載の装置。
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