JP2004259048A - 電子機器及び電子機器のデータ書き換えシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電子機器1を制御するデータの修正あるいは追加が必要になった場合に、外部のリード/ライト装置8から、電子機器1に備えているインターフェイス部2に向けて、修正あるいは追加するデータを無線で書き込む。インターフェイス部2は、書き込まれたデータを電子機器1本体の電源が供給されるまで保存しておく。電子機器1本体の電源が供給されると、電子機器の1の制御装置4の命令により、インターフェイス部2に記憶しているデータを、電子機器本体の記憶装置3の該当箇所にデータの書き込みを行い、データの修正あるいは追加を行う。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は電子機器に関し、特に電子機器を動作させるプログラムなどを外部から制御する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、電子機器を制御するプログラム又はプログラムが参照するデータを製造後に修正したり機能向上のために更新を行ったりする必要が生じる場合がある。例えば、デジタルCS(Communications Satellite:通信衛星)放送用受信機又はデジタルBS(Broadcasting Satellite:放送衛星)放送用受信機の場合には、使用開始後に衛星経由で放送波に重畳されている更新プログラムや更新データを受信することにより、プログラムやデータの更新を行っている。また、パーソナルコンピュータ(PC)用のOS(Operating System)は、インターネットを使用して特定のウエブサイトに接続し、必要なデータやプログラムをダウンロードすることによる更新が行われている。さらに、これらの手段を用いることができない場合には、プログラムやデータが記憶されている媒体(CD−ROM等)を配布し、これらを用いてPC等にインストールすることにより更新を行う方法、サービスセンターに電子機器を持ち込んだり、あるいは、サービスマンが電子機器の設置場所に出向いたりして、プログラムやデータが記憶されている記憶装置(フラッシュEEPROM等)の内容を直接書き換える方法により、更新がなされている。
【0003】
また、プログラムをダウンロードする事例として、ワイヤレス電話を使った購買取引を可能にする電子ショッピングシステムを提供する。例えば、購買取引プログラムが販売者のサーバから購入者のワイヤレス電話へ購入者のワイヤレス電話内のプログラムローダを通してダウンロードされ、購買取引プログラムは購入者のワイヤレス電話のプログラムメモリに記憶され、購入者は、購買取引プログラムを使うと購入する商品を選択できるようになり、それに対する支払いもできるようになる購入取引方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】
特開2000−184087号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記文献に開示されている例では、電子機器(ワイヤレス電話)本体の電源が供給されている状態が必要である。すなわち、電子装置が既に稼動状態にある場合における修正が前提となっているため、工場での出荷前や販売店における展示・在庫状態におけるデータ更新に利用することはできない。同様に、インターネットに接続してデータの更新を行うPCの例においても、それらの電子機器が既に利用されている状態を前提としているため、衛星放送受信機の場合と同様の問題がある。
【0005】
一方、電子機器をサービスセンターに持ち込んでデータを更新する場合において、電子機器に内蔵された記憶装置のデータを書き換える方法或いは取り外し可能な記憶装置(フラッシュメモリカード等)によりデータの更新を行う方法を採用すれば、工場の出荷前や販売店における在庫状態でのデータ更新も可能である。しかしながら、これらの方法には、以下のような問題点が存在する。
【0006】
すなわち、一般的に、制御プログラムを格納する記憶装置は電子機器と一体となっており簡単には取り外しができない場合が多い。このような場合に、データの更新を行う方法としては、電子機器を稼働状態にした後に電子機器をケーブル等で書き換え装置に接続し、データを書き換える必要がある。また、制御プログラムを格納する記憶装置自体、或いは、上記記憶装置にデータを転送するフラッシュメモリカード等が取り外し可能な場合において、データの更新作業には、電子機器本体に対する電源供給は不要であるが、電子機器機本体から記憶装置を取り外し、その後に上記記憶装置をデータ書き換え装置にセットし書き換えを行った後に記憶装置を電子機器に戻す必要がある。
【0007】
上記のような方法は、少数の電子装置についてデータの更新を行う場合には、それほど手間ではない。しかしながら、工場出荷直前の既に電子機器が梱包された状態でプログラムの修正又は改善のためにデータの書き換えが必要となった場合には、以下のような手順が必要となる。まず、データを書きかえる予定の大量の電子機器1つ1つについて、電子機器本体を梱包箱から取り出す。次に、前述したように、電子機器本体に電源を供給してからケーブル等でデータ書き換え装置に接続してデータの書き換えを行うか、或いは、電子機器本体から記憶装置を取り外し、前記記憶装置をデータ書き換え装置にセットして書き換えを行ってから、記憶装置を電子機器に戻すことが必要となる。更に、電子機器の再梱包作業も必要である。
【0008】
上記のような書き換え作業の大部分は、自動化が難しく手作業に頼っているのが実情であり、人件費の増大や時間的な損失を招く結果となる。更に、梱包を解く作業あるいは再梱包を行う等の作業により、電子機器本体が傷付いたり、汚れたりする可能性がある。
【0009】
また、更新するためのデータを記憶したCD−ROM等の記憶媒体を配布する方法は、PC等のように記憶媒体の読み取り装置が使用できる場合には、さほど手間がかからず有効な手段ではあるが、一般的な電子機器においては、記憶媒体の読み取りに対応できるケースは少ない。
本発明の目的は、電子機器がおかれている環境に係わらず、電子機器に関連するデータを簡易に書き換えることが可能な技術を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の一観点によれば、第1記憶部と、該第1記憶部に記憶される制御用データに基づいて電子機器を制御する制御部と、外部から記憶内容を書き換え可能であり、かつ、前記記憶内容を保持可能な第2記憶部を備えたインターフェイス部と、前記第2記憶部に記憶されている記憶内容に基づいて前記第1記憶部に記憶されている制御用データを変更する記憶内容変更処理部と、例えば、起動時に前記第1記憶部と前記制御部と前記記憶内容変更処理部とに電力を供給する電源供給部と、を備えた電子機器が提供される。
【0011】
また、前記電子機器と、該電子機器に送信するプログラムを生成するプログラミング装置と、該プログラミング装置から前記プログラムを受信し、前記電子機器に例えば無線で前記プログラムを送信するリード/ライト装置とを含むプログラム書き換えシステムが提供される。
【0012】
前記第2記憶部は、該第2記憶部から前記第1記憶部へのデータ転送方法に関する情報を含む第1の情報と、前記第1記憶部へ転送する情報内容に関する情報を含む第2の情報と、を外部から無線により受信し、自己の記憶領域に記憶するのが好ましい。また、前記第1の情報中に、前記電子機器を特定する製品識別情報が含まれるのが好ましい。電源を入れた際に、識別情報が検出されないとデータ転送が行われないようにすれば、例えば真性品のみについてデータ更新が行われるようにすることも可能である。
【0013】
つまり、電子機器を制御するデータ(プログラム)の修正あるいは追加が必要になった場合に、該電子機器の外部にあるインターフェイス部に対するリード/ライト装置などから、電子機器に備えているインターフェイス部に向けて、修正あるいは追加するデータを無線で書き込む。インターフェイス部は、書き込まれたデータを電子機器本体の電源が供給されるまで保存しておく。電子機器本体の電源が供給されると、電子機器の制御装置の命令により、前記インターフェイス部内に記憶されているデータを、電子機器本体の記憶装置の該当箇所にデータの書き込みを行い、データの修正あるいは追加を行う。
【0014】
ここで、前述したように、インターフェイス部の動作には電子機器本体の電源が必ずしも必要では無く、電子機器本体に電源を供給する必要はない。また、インターフェイス部には無線によりデータが書き込まれるので、電子機器本体が、ビニルやダンボール等の梱包材に包まれていても書き込みは可能である。従って、データを書き込む際には、電子機器本体にケーブルを接続し、あるいは梱包をわざわざ解く必要はない。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の第1の実施の形態による電子機器について図面を参照しつつ説明を行う。図1は、本実施の形態による電子機器の一構成例を示す機能ブロック図である。電子機器のうちデジタル衛星放送用受信機器を例にして本実施の形態による電子機器について説明を行うが、これに限定されるものではない。
【0016】
図1に示すように、本実施の形態による電子機器(デジタル衛星放送用受信機)1は、外部とのインターフェイス部2と、記憶装置3と、各装置を制御する制御装置4と、各装置に対して電源を供給する電源装置5と、デジタル衛星放送を受信する放送受信装置6と、ユーザによる操作入力を受けるとともに映像/音声信号を出力する入出力装置7と、を含んで構成されている。インターフェイス部2は、別途設けられたリード/ライト部8と例えば無線通信技術などにより関連付け可能になっている。
【0017】
図2は、本実施の形態によるインターフェイス部2の構成例を示す機能ブロック図である。図1及び図2に示すように、インターフェイス部2は、送受信用アンテナ(例えばループコイルアンテナ)21と、送受信部22と、変調部23と、制御部24と、記憶部25と、復調部26と、電源部27と、を有している。
【0018】
送受信用アンテナ21は、リード/ライト装置8から送信される電波を受信する。受信した電波に含まれるデータ信号は、RF(高周波回路)で構成された送受信部22により、ベースバンド信号或いは中間周波数(IF)信号にダウンコンバートされる等の処理が施された後に、受信信号の復調処理を行う復調部26において元の信号に復調される。
【0019】
復調された信号に基づいて、制御部24においてリード/ライト装置8からの指令や受信データの内容等が解析される。制御部24は、リード/ライト装置8の指令に基づいて、記憶部25の記憶内容の書き換え或いは新しいデータの書き込み等を行うとともに、信号受信時には、送受信部22及び復調部26に対して、受信のための制御も行う。また、制御部24は、リード/ライト装置8からの指令に基づいて、インターフェイス部2中の記憶部25に保存されているデータを送信するための制御を変調部23あるいは送受信部22に対して行い、記憶部25から必要なデータ信号を取り出して変調部23に対してデータ信号を送る。
【0020】
データ信号は、変調部23において無線伝送用のフォーマットに変換され、送受信部22において特定の無線周波数帯にアップコンバートされ、最終的に、データ信号は、送受信用アンテナ21からリード/ライト装置8に向けて送信される。さらに、制御部24は、制御装置4から与えられる指令に基づいて、記憶部25に保存しているデータを外部に転送する旨の指令を出すことができ、また、記憶部25にデータを書き込む旨の指令を出すこともできる。
【0021】
尚、上述したように、リード/ライト装置8から送信される電波による通信に先立って、電波を送受信用アンテナ21で受信することにより電磁誘導現象が発生し、送受信用アンテナ21内に設けられた図示しないコイルに電流が流れることにより発電が行われる。電源部27は、この発電された電力を用いて各構成部22〜26に対して電力を供給することもできる。この場合には、外部の電源装置5からの電源供給を受けなくてもインターフェイス部2内の各部の動作が可能である。
【0022】
また、記憶部25を構成する記憶素子は、例えばEEPROMなどの不揮発性素子で構成されているのが好ましい。このようにすれば、記憶内容の保持には電源を必要としない。このため、インターフェイス部2においては、特に電池等の内蔵バッテリーを設けなくても良い。尚、記憶部25の記憶容量は、コストと用途とを考慮すると、数十キロバイト程度であるのが好ましい。
【0023】
図1に示すように、インターフェイス部2は、記憶装置3と関連付けされているとともに、リード/ライト装置8などにより、外部から無線でデータの書き込み或いは読み取りが可能な状態になっている。データの読み書きは、図2に示す記憶部25内の記憶領域に行われる。インターフェイス部2は、制御装置4の指令に基づいて、インターフェイス部2の記憶内容を記憶装置3に転送したり、記憶装置3に格納されている記憶内容を受けてその内容を記憶したりすることもできる。記憶装置3は、制御装置4が使用するプログラム或いはデータ等を格納する機能を有しており、制御装置4の指令に基づいてデータの書き込み又は読み出しを行う。
【0024】
記憶装置3は、不揮発性の記憶装置が用いられ、特に、フラッシュメモリやHDD(Hard Disk Drive)などにより構成される。制御装置4は、例えば、記憶装置3内に格納されるプログラムを実行するプログラム実行手段と、インターフェイス部2内又は記憶装置3内に記憶されているデータの読み取り処理や書き込み処理を制御しインターフェイス部2から記憶装置3にデータを転送するデータ転送手段と、電子機器1全体及び電源装置5などの個別の各装置に対する制御を行う制御手段とを備えている。記憶装置3における記憶容量は、その用途から考えて、インターフェイス部2よりも大容量であり数Mバイトから数Gバイト程度の容量を有するのが好ましい。但し、記憶装置3は、インターフェイス部2を小規模で済ませるためにその記憶容量の少なさを補う機能が必要な場合に設けられる。
【0025】
制御装置4の構成は、CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)4aと、主記憶装置(RAM(Random−Access Memory)等)4bと、インターフェイス部2又は記憶装置3の入出力を制御する入出力制御部4cなどを含んで構成されている。電源装置5は、各構成装置に電力を供給する機能を有し、制御装置4により電源供給処理などが制御されている。
【0026】
放送受信装置6は、衛星から送信される放送信号を受信して復調を行い、入出力装置7を経由して映像や音声の信号として外部の受像機に送信する機能を有し、制御装置4により制御される。入出力装置7は、電子機器の利用者が行う操作を制御装置4に伝送したり、放送受信装置6が受信した画像や音声を出力したりする等の入出力に関するインターフェイス機能を有している。
【0027】
リード/ライト装置8は、無線を使用してインターフェイス部2(記憶部25)内に記憶されているデータの読み取りやインターフェイス部2にデータを転送し書き込みを行う機能を有している。また、リード/ライト装置8は、インターフェイス部2に、電磁誘導現象等を利用して電源を供給することができる。
【0028】
尚、本発明の電子機器として、図1においてはデジタル衛星放送受信機を例示したが、データの書き換えが可能な記憶装置3(第1の記憶手段)と、外部から無線によりデータの書き換えが可能なインターフェイス部2(第2の記憶手段)と、データの書き換えの制御とプログラムの実行とが可能な制御装置4(制御手段)と、を備えていれば、種々の電子機器に本実施の形態による技術を適用可能である。上述のように、インターフェイス部2内の記憶部25の記憶容量は、一般には数十キロバイト程度であるが、プログラムやデータを格納するのに十分な容量をインターフェイス部が持っているか、或いは修正対象となるデータ容量が小さい電子機器の場合には、インターフェイス部2に記憶装置3を兼ねさせることも可能である。
【0029】
図3は、本実施の形態によるリード/ライト装置8の構成例を示す機能ブロック図である。図3に示すように、リード/ライト装置8は、送受信用アンテナ(例えばループコイルアンテナ)81と、送受信部82と、変調部83と、制御部84と、記憶部85と、復調部86と、電源部87と、入力部88と、表示部89と、を含んで構成されている。
【0030】
送受信用アンテナ81は、インターフェイス部2から送信される電波を受信する。受信した電波に含まれるデータ信号は、RF(高周波回路)で構成された送受信部82により、ベースバンド信号あるいは中間周波数(IF)信号にダウンコンバートする等の処理が施された後に、受信信号の復調処理を行う復調部86において元の信号に復調される。復調された信号は、制御部84により受信データの内容等が解析され、必要に応じて、受信データが記憶部85に保存され、或いは、別途設けられたデータ管理装置(図示せず)に送付される。また、制御部84は、受信時に送受信部82及び復調部86に対して各制御を行う。さらに、制御部84は、表示部89にデータの内容を表示させる指令を出す。
【0031】
さらに、制御部84は、インターフェイス部2に送信するデータを外部から例えばネットワーク等を介して取得し、又は、記憶部85に保存されているデータを読み出し、変調部83に送る。この際に、制御部84は、データを送信するための制御を変調部83又は送受信部82に対して行う。データ信号は、変調部83において無線伝送用のフォーマットに変換され、送受信部82において特定の無線周波数帯にアップコンバートされ、最終的に、データ信号は、送受信用アンテナ81からインターフェイス部2に向けて送信される。
【0032】
電源部87は、制御部84により制御され、各構成部に対して電力VDを供給する機能を有し、入力部88(例えば、押しボタンスイッチなど)は、利用者からのリード/ライト装置8に対する操作を制御部84に伝達する機能を有している。また、表示部89(例えば、液晶ディスプレイなど)は、データや操作内容を表示する機能を有する。
【0033】
図4は、本実施の形態によるインターフェイス部2内の記憶部25に記憶される記憶レコード内容の一例を示す図である。記憶部25内の記憶レコードは、例えば、固有IDレコード101と、制御レコード102と、修正履歴レコード103と、データ格納用レコード104と、オプションレコード105と、を含んで構成されている。
【0034】
固有IDレコード101は、そのインターフェイス部2自体に固有のものであり、個々のインターフェイス部2を識別するために使用され、インターフェイス部2の履歴の把握や、複数アンテナ設置時の読み取り対応等に利用できる。一般に固有IDは、別の機器の固有IDと重複しないように設定・規格化されており、例として、64ビットの2進数により構成されている。
【0035】
制御レコード102は、データ格納用レコードに記憶されているデータの形式や本体の電源投入時に行うインターフェイス部2に格納されているデータに関する処理方法等のインターフェイス部2の読み出しや書き込みに必要な情報が格納されている。修正履歴レコード103は、インターフェイス部2に書き込みを行った情報等を記憶するためのものであり、プログラムのバージョン情報等のデータが格納されている。データ格納レコード104は、データそのものが格納されている。オプションレコード105は、上記のレコード以外の情報を記憶するためのレコードであり、必要に応じて使用される。
【0036】
図5は、電子機器に対するデータ書き換え処理の流れを示すフローチャート図である。以下、図1から図5までを参照し本実施の形態による電子機器におけるデータ書き換え処理について説明する。プログラムの修正等により電子機器本体にデータ伝送を行う必要である場合において、電子機器に伝送するデータは、リード/ライト装置8より無線によりインターフェイス部2に伝送される。この際、インターフェイス部2は、前述のようにリード/ライト装置8より無線電力の供給を受けるため、電子機器1本体の電源を入れておかなくても良い。さらに、データが無線によりインターフェイス部2に伝送されるため、データ修正の際には、梱包箱の中に電子機器本体を入れたままでデータ修正を行うことができ、梱包箱から電子機器を取り出す手間をかける必要ない。
【0037】
ステップS11において、リード/ライト装置8は、無線によりインターフェイス部2に記憶されている記憶情報(例えば、固有IDレコード101、修正履歴レコード103等)を読み取り、データ送信先のインターフェイス部(I/F)情報の確認を行う。例えば、固有ID101と修正履歴103とを確認をすることにより、データを送信するべき電子機器か否かの確認を行うことができる。
【0038】
ステップS12において、リード/ライト装置8から無線により送信されたデータは、インターフェイス部2の送受信用アンテナ21において受信され、復調部26において復調され、制御部24においてデータ処理が行われた後に、記憶部25に書き込まれる。インターフェイス部2に書き込まれたデータ情報は不揮発性メモリ内に記憶されているため、電子機器の購入者が梱包を解き電子機器の電源を入れるまで、そのまま保存しておくことができる。
【0039】
ステップS13において、電子機器本体の電源が投入されると、ステップS14において、制御装置4は、インターフェイス部2の制御レコード102に書き込まれている情報を読み取り、データの種別や書き換え方法を解析し、データ格納用レコード104に記憶されているデータを読み取る。ステップS15において、制御装置4は、データの制御情報に基づいてデータ処理を行い、記憶装置3の該当するアドレス(番地)に対してデータの書き込みあるいは書き換えを行う。ステップS16で、制御装置4は、インターフェイス部2の修正履歴レコード103に修正/追加履歴を書き込み、電子機器に対するデータの転送が終了する。
【0040】
以上のような方法により、電子機器のデータの書き換えが可能になる。このような方法を用いることにより、梱包済みの製品に対してプログラム修正やデータの追加が必要になった際に、製品を梱包箱から取り出す作業や、本体の電源を入れて書き換える等の作業を省略することもできる。
【0041】
次に、プログラム全体を書き換える方法のうちの第1の方法について図面を参照しつつ説明を行う。図6は、第1の方法に関する流れに関して各装置の機能とともに説明した図である。図7は、無線信号の構成例を示す図である。図8は、第1の方法を用いてインターフェイス部2から記憶装置3に転送するプログラムのデータ構造の一例を示す図であり、図9(a)から図9(c)までは、第1の方法における、インターフェイス部と記憶装置とに格納するデータ形式の一例を示す図である。
【0042】
以下、図6から図9までを参照して、第1の方法に関して具体的に説明する。まず、図6及び図7により、プログラムの書き換え方法の具体例について述べる。適宜図1から図3も参照する。
【0043】
電子機器1は、完成品として梱包されている状態であり、既に電子機器1を制御するためのプログラムも組み込まれている状態におかれている。梱包されている状態において、電子機器1に関するプログラムの改良点が発見され、プログラムのバージョンアップが必要な状況になったとする。以下に、電子機器1を制御するプログラムのバージョンアップの方法について説明を行う。
改良対象となるプログラムは、主としてプログラムの作成を行う機能を有するプログラミング装置(情報生成装置)9により、追加、或いは修正が施される。
【0044】
次に、上記プログラムは、プログラミング装置9により検証された後に機械語にコンパイル(変換)され、プログラム情報114が生成される。さらに、制御装置4が、インターフェイス部2からプログラム情報114を読み取るための情報を含んだ認識情報113も、プログラミング装置9を用いて生成される。
【0045】
次に、コンパイルされたプログラム情報114と認識情報113と(これらを合わせてデータ信号112と称する。)は、リード/ライト装置8内の制御部84により、データ形式を、例えば図9の(b)に示すインターフェイス部2の書き込みフォーマットに適合するように変換し、さらに、インターフェイス部2の書き込みレコードの指定等に関するインターフェイス部制御信号111が付加される。次に、変換されたデータ信号112とインターフェイス部制御信号111(両者を合わせて、インターフェイス部書き込み信号と称する。)は、リード/ライト装置8の変調部83により無線で送信するために変調される。例えば、ASK(Amplitude Shift Keying)変調方式、FSK(Frequency Shift Keying)変調方式等である。
【0046】
次いで、送受信部82において送信周波数(125kHz、13.56MHz等)に変換され、送受信用アンテナ81からインターフェイス部2に送信される。また、同時に電力も送受信用アンテナ81を通じてインターフェイス部2に無線で供給される。この時点において、電子機器1は、箱(ダンボール)に梱包されたままであり外部電源とは接続されていないので、インターフェイス部2にも電子機器1の電源装置5からは、電力は供給されない。
【0047】
次に、インターフェイス部書き込み信号は、インターフェイス部2の送受信用アンテナ21により受信され、送受信部22で復調を行う周波数帯(ベースバンド帯域)に変換され、復調部26によりインターフェイス部書き込み信号が復調される。復調されたインターフェイス部書き込み信号に含まれるデータ信号112は、制御部24において、インターフェイス部制御信号111の情報に基づいて、記憶部25の指定されたレコード或いはアドレスに、例えば、図9(b)に示すフォーマットで書き込まれる。つまり、データ信号112に含まれるプログラム情報113は、データ格納用レコード104に書き込まれ、認識情報113は、制御レコード102に書き込まれる。
【0048】
ここで、上記の認識情報は、プログラムの形式や修正方法を制御装置4に認識させるための情報と、電子機器本体の電源がオンした際に要求される制御装置4の動作を規定するための情報が含まれている。その後、電子機器1は、ユーザに提供され、一般的には梱包が解かれ、ユーザにより電子機器1の電源装置5に対して外部電源から電力が供給される。電源装置5は、インターフェイス部2、記憶装置3、制御装置4等の電子機器を構成する各装置に対して電力を供給し動作状態にする。動作開始時において、制御装置4は、記憶装置3に格納してある制御プログラムを読み込む前にインターフェイス部2の制御レコード102の内容を読み取り、プログラムの修正等を行う必要があるか否かを判断する。
【0049】
制御装置4は、インターフェイス部2の制御レコード102に記憶されている情報を読み取り、データ格納用レコード104に記憶されているプログラム形式やプログラム書き換え方法等の制御プログラムの修正に必要な認識情報を得る。制御装置4は、データ格納用レコード104に記憶されているプログラム情報を読み取り、その認識情報の内容に基づいてプログラム情報の処理を行う。さらに、制御装置4は、記憶装置3の指定されたアドレスにプログラムのデータを書き込む。尚、データ格納用レコード104に記憶される情報としては、必ずしもプログラムの内容の全てではなく、プログラム情報を識別するためのIDでも良い。この場合には、電子機器1が他の装置、例えば管理サーバなどから上記IDにより識別されるプログラム情報(内容)を取得できるようになっている必要がある。更に、上記IDは、認識情報113に含めて制御レコード102に書き込むことが可能であり、インターフェイス部2の記憶レコードは、少なくとも固有IDレコード101と制御レコード102があればプログラムの転送が可能になる。このことは、インターフェイス部に要求される記憶容量の低減と記憶レコードの簡素化に効果がある。
【0050】
次に、図8と図9とを参照して、プログラム転送の一形態について説明する。適宜、図1から3も参照する。以下に説明する方法は、記憶装置3内に格納されている制御プログラムを全て書き換える方法である。図8は、修正前に、元々記憶装置3内に格納されていた制御プログラムの番地コードと命令コードとの一部を16進数表記で示した図である。プログラム修正処理により変更される対象となる番地コードは下線が引かれている0001Hと0005Hとであるが、上述のように、この場合は制御プログラムの全てを書き換える方式を用いるため、インターフェイス部2のデータ格納用レコード104に記憶されている全てのデータを記憶装置3に転送し、記憶装置3の該当部分(プログラム記憶領域)の全てを書き換える。すなわち、一度、全プログラム領域を消去後に、新たに書き込みを行う。次に、制御装置4内に含まれるCPU(中央処理演算装置)4aが、記憶装置3内に格納されている記憶内容(番地コードと命令コード)を読み取り、制御装置4に含まれる主記憶装置(RAM)4bの上記の読み取られた番地コード(例えば、0001H番地)に上記番地コードに対応した命令コード(例えば、1D)を書き込む。このようにして、プログラムの修正が可能になる。
【0051】
図9の(a)は、データ転送前の記憶装置3内の格納データの一部を示す図であり、1バイトが8ビットのBCD(Binary Coded Decimal)符号で記述されている。番地コードが2バイト、命令コードが1バイトで示され、1つのプログラムステップに対して3バイト分のメモリ領域が使用されている。図9の(b)は、インターフェイス部2に書き込まれたデータの一部を示す図であり、同様に1バイトが8ビットのBCD符号で記述されており、番地コードが2バイト、命令コードが1バイトで示され、1つの命令に対して3バイト分のメモリ領域が用いられる。図9の(c)は、転送後の記憶装置の格納データの一部を示す図であり、同様に1バイトが8ビットのBCD符号で記述されており、番地コードが2バイト、命令コードが1バイトで示され、1つの命令に対して3バイト分の記憶領域が使用されている。転送前と異なり、記憶領域120の命令コードが1B(16進表示)から1D(16進表示)に変更になっている。
【0052】
上記の方法では、インターフェイス部2には全てのプログラムデータが書き込まれるため、電源投入時には、制御装置4はインターフェイス部2の記憶レコード104の記憶内容をソート等の処理を行わずにそのまま記憶装置3に転送できる。また、プログラムの修正により、プログラムの長さ(カウント数)が変化した場合においても、制御装置4が、インターフェイス部2の制御レコード102の制御情報(番地コードの消去の指定等)を参照する必要がないため、修正処理の手順を簡素化することができる。
【0053】
次に、第2の方法について説明する。第2の方法はプログラム中の必要な部分のみを修正するいわゆるプログラムにパッチを当てる方法である。図10は、第2の方法によりインターフェイス部2から記憶装置3に転送されるプログラム構造の一例を示す図であり、図11は、第2の方法によるインターフェイス部2と記憶装置3とに格納するデータ形式の一例を示す図である。第2の方法においても、データの流れと各装置の機能(図6参照)及び無線信号の構造(図7参照)は、第1の方法と同様であるが、記憶装置3へのプログラムの転送方法が異なっている。
【0054】
第2の方法は、記憶装置3内に格納されている制御プログラムの中で修正が必要な部分のみを書き換える方法である。図10は、修正前に、元々記憶装置3内に格納されていた制御プログラムの番地コードと命令コードの記憶内容の一部を16進数表記で示した図である。プログラム修正で変更される番地コードは、0001Hと0005Hであり、修正が必要な番地コードと対応する命令コードをインターフェイス部2のデータ格納用レコード104に記憶させる。制御装置4は、インターフェイス部2のデータ格納レコード104に記憶されている内容を読み取り、記憶装置3の記憶領域に対してインターフェイス部2のデータ格納レコード104に記載してある番地コード(例えば、0005H)を探索し、上記番地コードに対応する命令コードを、例えば、02Hから00Hに書き換える。
【0055】
プログラムの追加等により、該当する番地コードが記憶装置3内の記憶領域に存在しない場合には、番地コードとこの番地コードに対応する命令コードとを追加で書き込む。
【0056】
また、プログラムの一部削除等により不要な番地コードが発生した場合には、予めインターフェイス部2の制御レコード102に不要な番地コードを情報として入れておくことにより、制御装置4は、記憶装置3内の記憶領域中の不要な番地コードとこの番地コードに対応する命令コードとを消去することができる。
【0057】
図11(a)は、転送前の記憶装置の格納データの一部を示す図である。1バイトが8ビットのBCD符号で記述されており、番地コードが2バイト、命令コードが1バイトで示され、1つの命令に対して3バイト分のメモリが使用されている。図11の(b)は、インターフェイス部2に書き込まれたデータの一部を示す図であり、同様に1バイトが8ビットのBCD符号で記述されており、番地コードが2バイト、命令コードが1バイトで示され、1つの命令に対して3バイト分のメモリが使用されている。
【0058】
図11の(c)は、転送後の記憶装置の格納データの一部を示す図であり、同様に1バイトが8ビットのBCD符号で記述されており、番地コードが2バイト、命令コードが1バイトで示され、1つの命令に対して3バイト分のメモリが使用されている。転送前と異なるのは、記憶領域130の内容が1B(16進表示)から1D(16進表示)に、記憶領域131の内容が00(16進表示)から02(16進表示)に変更になっている点である。この第2の方法では、インターフェイス部2には修正する番地コードと命令コードとのみが書き込まれるため、データ格納レコード104に記憶するデータ量は、全てのプログラムを一度消去してから書き込む方法と比較して少なくてすむ。従って、制御プログラムの規模が大き過ぎて、インターフェイス部2内の記憶領域に入り切らない場合にこの方法を用いるのが有効である。
【0059】
図12(A)から(C)までを参照して、インターフェイス部の配置に関する種々の態様について説明する。
図12(A)は、インターフェイス部に関する第1の取り付け形態例を示す図である。図12(A)に示すように、梱包箱201内に電子機器収容部を形成する梱包材205が配置され、電子機器収容部内に電子機器203が収容されている。電子機器203の表面にはインターフェイス部210aが取り付けられており(或いは、貼り付けられており)、電子機器203内の制御部207とインターフェイス部210aとの間は有線によるデータ通信が可能になっている。
【0060】
図12(B)は、インターフェイス部に関する第2の取り付け形態例を示す図である。図12(B)に示すように、梱包箱201内に電子機器収容部を形成する梱包材205が配置され、電子機器収容部内に電子機器203が収容されている。電子機器203にインターフェイス部210bが内蔵されており、電子機器203内の制御部207とインターフェイス部210bとの間は有線によるデータ通信が可能になっている。
【0061】
図12(C)は、インターフェイス部に関する第3の取り付け形態例を示す図である。図12(C)に示すように、梱包箱201内に電子機器収容部を形成する梱包材205が配置され、電子機器収容部内に電子機器203が収容されている。インターフェイス部210cは梱包箱201の内面に貼付されており、電子機器203内の制御部207とインターフェイス部210cとの間は例えば無線によるデータ通信が可能になっている。
以上、本実施の形態に沿って説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではなく、例えば以下に示すような種々の変形が可能であるのは言うまでもない。
【0062】
1)上記の実施の形態においては、電子機器とリード/ライト装置とが一対一でプログラム修正などを行うか、或いは、複数の電子機器に対して同報的にプログラム修正を行うかに関しては限定しておらず、いずれの方法も可能である。従って、同種のIDを有する電子機器に対して同報的にプログラム修正を行うことも可能である。
【0063】
2)インターフェイス部に、指向性の強い第1のアンテナと第2のアンテナとを設け、第1のアンテナをR/W装置からの電波を受けやすい方向に、第2のアンテナを電子機器に対してデータを送信しやすい方向に指向させることにより、同報性を強めることも可能である。さらに、周波数帯や電力により送信側と受信側とを切り分けることも可能である。
【0064】
3)上記インターフェイス部は、真性品であるか否かの識別にも利用できる。例えば、R/Wにより読み取りを行った場合に、所定のIDが読み取れない場合などには、これを真性品でないと判断することも可能である。上記のように電子機器に対して着脱自在に取り付けられている場合には、これを剥がしてしまうと、電子機器が正常動作しないようにしておけば、真性品か否かを判断しやすくなる。
【0065】
4)インターフェイス部に設けられた記憶部に、メーカー側又は販売者側のみがアクセス可能な第1の専用領域と、ユーザがアクセス可能な第2の領域とを設けておいても良い。例えば、販売時に第1の専用領域を書き込み禁止にするか、或いは取り除いてしまい、このような動作が行われた後にのみ第2の領域(ユーザ領域)が機能するようにしておけば、正規に販売された電子機器のみが正常に動作するようにすることも可能である。販売時に第1の専用領域を取り除き、この取り除かれた場合にのみ第2の領域にアクセス可能にする構成としては、第1の専用領域と第2の領域とが結合している際には第2の専用領域の電源Vccが接地されるように構成され、第1の専用領域を取り除くとVccが接地されずに実際の電源電圧が印加されるようにする方法が考えられる。このようにしておけば、第1の専用領域を取り除いた場合に初めて第2の領域が動作するように構成することもできる。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、電子機器が存在する環境によらず、電子機器を制御するためのデータ等を簡易に書き換えることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による電子機器製品保証管理システムの構成例を示す図である。
【図2】本発明の一実施の形態によるインターフェイス部の構成例を示す機能ブロック図である。
【図3】本発明の一実施の形態によるリード/ライト装置の構成例を示す機能ブロック図である。
【図4】本発明の一実施の形態による電子機器のインターフェイス部の記憶レコードの構成例を示す図である。
【図5】本発明の一実施の形態による電子機器のデータ書き換え処理の流れを示すフローチャート図である。
【図6】本発明の一実施の形態による電子機器のデータ書き換え処理の流れと各装置の機能とを関連付けて示す図である。
【図7】本発明の一実施の形態によるインターフェイス部へ書き込まれる無線信号の構造例を示す図である。
【図8】本発明の一実施の形態による第1のデータ転送方法であって、インターフェイス部から記憶装置にプログラムが転送される様子の一例を示す図である。
【図9】本発明の一実施の形態のうち第1の方法に関連するインターフェイス部と記憶装置とに格納するデータ形式の一例ついて示す図であり、図9(a)は転送前の記憶装置の格納データの構成例、図9(b)はインターフェイス部に書き込まれたデータの構成例、図9(c)は転送後の記憶装置の格納データの構成例を示す図である。
【図10】本発明の一実施の形態により、第2のデータ転送方法であって、インターフェイス部から記憶装置に転送するプログラムの一例を示す図である。
【図11】本発明の一実施の形態のうち第2の方法に関連するインターフェイス部と記憶装置とに格納するデータ形式の一例ついて示す図であり、図9(a)は転送前の記憶装置の格納データの構成例、図9(b)はインターフェイス部に書き込まれたデータの構成例、図9(c)は転送後の記憶装置の格納データの構成例を示す図である。
【図12】図12(A)から(C)までは、本実施の形態によるインターフェイス部の配置形態例を示す図である。
【符号の説明】
1…電子機器(デジタル衛星放送用受信機)、2…インターフェイス部、3…記憶装置、4…制御装置(中央処理演算装置(CPU)と主記憶装置(RAM)を含む)、5…電源装置、6…放送受信装置、7…入出力装置、8…リード/ライト装置、9…プログラミング装置(例として、パソコン)、21、81…送受信用アンテナ、22、82…送受信部、23、83…変調部、24、84…制御部、25、85…記憶部、26、86…復調部、27、87…電源部、88…入力部、89…表示部、101…固有IDレコード、102…制御レコード、103…修正履歴レコード、104…データ格納用レコード、105…オプションレコード、111…インターフェイス部制御信号、112…データ信号、113…認識情報、114…プログラム情報、120、121、130、131…記憶領域。
Claims (22)
- 第1記憶部と、
該第1記憶部に記憶される制御用データに基づいて電子機器を制御する制御部と、
外部から記憶内容を書き換え可能であり、かつ、前記記憶内容を保持可能な第2記憶部を備えたインターフェイス部と、
前記第2記憶部に記憶されている記憶内容に基づいて前記第1記憶部に記憶されている制御用データを変更する記憶内容変更処理部と
前記第1記憶部と前記制御部と前記記憶内容変更処理部とに電力を供給する電源供給部と、
を備えた電子機器。 - 前記記憶内容変更処理部は、前記電源供給部から前記第1記憶部と前記制御部と前記記憶内容変更処理部とに電力が供給された際に、その記憶内容に基づいて前記第1記憶部に記憶されている制御用データを変更する制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
- 前記インターフェイス部は、さらに、外部から無線により送信されたデータを受信する受信部を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器。
- さらに、前記電子機器の起動に伴う電力供給系とは別系統で前記インターフェイス部に対して電力供給する手段と、
前記電子機器の起動に応じて前記第2記憶部から前記第1記憶部へデータ転送する制御を行うデータ転送制御部と
を有することを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の電子機器。 - 前記インターフェイス部は、前記受信部が外部から無線により送信されたデータを受信する際に無線により供給される電力により動作することを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の電子機器。
- さらに、前記第2記憶部の記憶内容を前記第1記憶部に転送する際に、該第1記憶部のアドレス指定の少なくとも一部は、外部から無線により前記第2記憶部に記憶されることを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項に記載の電子機器。
- 前記第2記憶部は、
該第2記憶部から前記第1記憶部へのデータ転送方法に関する情報を含む第1の情報と、前記第1記憶部へ転送する情報内容に関する情報を含む第2の情報と、を外部から無線により受信し、自己の記憶領域に記憶することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。 - 前記第1の情報中に、前記電子機器を特定する製品識別情報が含まれることを特徴とする請求項1から7までのいずれか1項に記載の電子機器。
- 前記記憶内容変更処理部は、
前記第2記憶部に記憶されている前記第1の情報により規定される転送方法に従い、前記第2の情報を前記第1記憶部に転送することを特徴とする請求項7又は8に記載の電子機器。 - 前記第1の情報は、前記第1記憶部に既に記憶されている記憶内容を全て消去した後に、前記第2の情報を前記第1記憶部に書き込む手順を含むことを特徴とする請求項9に記載の電子機器。
- 前記第1の情報は、前記第1記憶部の記憶内容に対して、前記第2の情報に含まれるアドレスの情報と、該アドレスに対応する命令コードの情報に関する部分のみを書き換える手順を含むことを特徴とする請求項9に記載の電子機器。
- さらに、前記第2記憶部に対して、記憶内容の読み出し或いは書き込みを行うとともに、前記電子機器を制御するプログラムを実行するプログラム実行手段を備え、
前記第2の情報は、前記プログラム実行手段がプログラムを実行ために参照するアドレスコードと命令コードとを含むことを特徴とする請求項9に記載の電子機器。 - 前記プログラム実行手段は、
CPUと、
該CPUを動作させるプログラムを記憶する主記憶部と、
前記第1記憶部と前記第2記憶部とを制御する入出力制御装置と
を有することを特徴とする請求項12に記載の電子機器。 - 請求項1から請求項13までのいずれか1項に記載の電子機器と、
該電子機器に送信するプログラムを生成するプログラミング装置と、
該プログラミング装置から前記プログラムを受信し、前記電子機器に外部から前記プログラムを送信するリード/ライト装置と
を含むプログラム書き換えシステム。 - さらに、前記リード/ライト装置が、前記プログラムを送信する際に前記インターフェイス部に対して電力も供給することを特徴とする請求項14に記載のプログラム書き換えシステム。
- さらに、前記電子機器は、前記リード/ライト装置から受信したプログラムを記憶し、前記電子機器に外部から電源が供給された後に、前記電子機器に以前から存在するプログラムの少なくとも一部を、前記受信したプログラムに書き換えることを特徴とする請求項14に記載のプログラム書き換えシステム。
- 前記電子機器に送信するプログラムは、前記プログラミング装置により機械語にコンパイルされた後に、該プログラミング装置より前記電子機器に送信されることを特徴とする請求項14に記載のプログラム書き換えシステム。
- 前記電子機器に送信するプログラムは、前記電子機器に既に書き込まれているプログラムとは異なる部分のみを前記電子機器に送信することを特徴とする請求項14に記載のプログラム書き換えシステム。
- 第1記憶部と、該第1記憶部に記憶される制御用データに基づいて電子機器を制御する制御部と、外部から記憶内容を書き換え可能であり、かつ、前記記憶内容を保持可能な第2記憶部を備えたインターフェイス部と、電源供給部と、を備えた電子機器の制御方法であって、
前記制御用データを更新するデータを外部から前記インターフェイス部に送信し前記第2記憶部に該更新制御用データを記憶させるステップと、
前記電子機器を起動させることにより、前記電源供給部から前記第1記憶部と、該第1記憶部に記憶される制御用データに基づいて電子機器を制御する制御部と、に対して電力を供給し、前記第2記憶部に記憶されている記憶内容に基づいて前記第1記憶部に記憶されている制御用データを変更するステップと
を有する電子機器の制御方法。 - 第1記憶部と、該第1記憶部に記憶される制御用データに基づいて電子機器を制御する制御部と、外部から記憶内容を書き換え可能であり、かつ、前記記憶内容を保持可能な第2記憶部を備えたインターフェイス部と、電源供給部と、を備えた電子機器の制御プログラムであって、
前記制御用データを更新するデータを外部から前記インターフェイス部に送信し前記第2記憶部に該更新制御用データを記憶させる手順と、
前記電子機器を起動させることにより、前記電源供給部から前記第1記憶部と、該第1記憶部に記憶される制御用データに基づいて電子機器を制御する制御部と、に対して電力を供給し、前記第2記憶部に記憶されている記憶内容に基づいて前記第1記憶部に記憶されている制御用データを変更する手順と
を有するプログラム。 - 前記インターフェイス部は、前記電子機器に対して着脱可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1から20までのいずれか1項に記載の電子機器。
- 第1記憶部と、
該第1記憶部に記憶される制御用データに基づいて電子機器を制御する制御部と、
外部から記憶内容を書き換え可能であり、かつ、前記記憶内容を保持可能な第2記憶部と、
前記第2記憶部に記憶されている記憶内容に基づいて前記第1記憶部に記憶されている制御用データを変更する記憶内容変更処理部と
を備えた電子機器。
Priority Applications (1)
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JP2003049922A JP2004259048A (ja) | 2003-02-26 | 2003-02-26 | 電子機器及び電子機器のデータ書き換えシステム |
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JP2003049922A JP2004259048A (ja) | 2003-02-26 | 2003-02-26 | 電子機器及び電子機器のデータ書き換えシステム |
Publications (1)
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JP2004259048A true JP2004259048A (ja) | 2004-09-16 |
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JP2003049922A Pending JP2004259048A (ja) | 2003-02-26 | 2003-02-26 | 電子機器及び電子機器のデータ書き換えシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008071063A (ja) * | 2006-09-13 | 2008-03-27 | Sharp Corp | ソフトウェア更新システム |
JP2008143671A (ja) * | 2006-12-12 | 2008-06-26 | Casio Comput Co Ltd | 情報制御システムおよびそのシステムを利用する装置 |
JP2012014422A (ja) * | 2010-06-30 | 2012-01-19 | Sony Corp | 端末装置更新方法、データ書込装置及び端末装置 |
-
2003
- 2003-02-26 JP JP2003049922A patent/JP2004259048A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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