JP2000137606A - オペレ―ティング・システム／ユ―ザ・インタフェ―スを電子デバイス中にダウンロ―ドするための方法及び電子デバイス - Google Patents

オペレ―ティング・システム／ユ―ザ・インタフェ―スを電子デバイス中にダウンロ―ドするための方法及び電子デバイス

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JP2000137606A
JP2000137606A JP11288405A JP28840599A JP2000137606A JP 2000137606 A JP2000137606 A JP 2000137606A JP 11288405 A JP11288405 A JP 11288405A JP 28840599 A JP28840599 A JP 28840599A JP 2000137606 A JP2000137606 A JP 2000137606A
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Matti Floman
フローマン マッティ
Markku Lipponen
リッポーネン マールック
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Nokia Mobile Phones Ltd
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    • H—ELECTRICITY
    • H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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    • H04M1/72403—User interfaces specially adapted for cordless or mobile telephones with means for local support of applications that increase the functionality
    • H04M1/72406—User interfaces specially adapted for cordless or mobile telephones with means for local support of applications that increase the functionality by software upgrading or downloading
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    • H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04M—TELEPHONIC COMMUNICATION
    • H04M2250/00—Details of telephonic subscriber devices
    • H04M2250/14—Details of telephonic subscriber devices including a card reading device

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、オペレーティング・システム等を
電子デバイス中へダウンロードするための方法、前記方
法に従った電子デバイス及び記憶手段に関する。 【解決手段】 この電子デバイス(1)は２つまたはそれ
以上のプロセッサブロック(2a 、2b）を有し、少なくと
も２つのプロセッサ・ブロック(2a 、2b）の中でユーザ
・インタフェース(UI1、UI2)が用いられる。更に、１つ
又はそれ以上のオペレーティング・システムがこの電子
デバイス(1) 中で実行される。プロセッサ・ブロック(2
a 、2b) の一方を介してこのダウンロードが実行され、
オペレーティング・システム等がプロセッサ・ブロック
(2a 、2b）の一方の中へダウンロードされ、このプロセ
ッサ・ブロックから、他のオペレーティング・システム
等が前記プロセッサ・ブロック(2a 、2b）の他方の中へ
ロードされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、２つまたはそれ以
上のオペレーティング・システム／ユーザ・インタフェ
ースの制御用ソフトウェアを電子デバイス中へダウンロ
ードするための添付の請求項１の前文に従った方法に関
する。本発明はまた、上記方法に従った電子デバイスお
よび記憶手段に関する。
【０００２】本明細書では、オペレーティング・システ
ム／ユーザ・インタフェースのダウンロードとは、シス
テムの初期化と関連する、オペレーティング・システム
及び／又はユーザ・インタフェースの電子デバイスへの
インストールのことを指し、このインストールには、新
しいバージョンや種々の外国語バージョンなどに関す
る、オペレーティング・システム／ユーザ・インタフェ
ースのプレインストール制御用ソフトウェアの更新も含
まれる。
【０００３】
【従来の技術】移動局とデータ処理装置のような２つま
たはそれ以上の様々な装置の特徴が組み合わされた電子
デバイスが開発されている。そのような装置の一例とし
てノキア・コミュニケータがあり、この装置では移動局
と個人用情報機器とが同じハウジング内に一体化されて
いる。しかし、これらの様々な機能的装置はプロセッ
サ、メモリ手段およびユーザ・インタフェースのような
別個の構成要素を備えている場合がある。このユーザ・
インタフェースには、表示装置、キー・パッド、受信装
置及び／又はマイクロホンなどが含まれる。それにもか
かわらず、これらの機能的ブロック（以後これらをプロ
セッサブロックと呼ぶことにする）には、シリアル・バ
スなどのブロック間データ転送接続が設けられ、これら
のプロセッサ・ブロックは互いに通信を行うことができ
るようになっている。このような装置の機能を制御する
ために、装置専用のオペレーティング・システムが開発
されている場合が多い。通常、そのような一体型装置で
は、各プロセッサ・ブロック用として、別個のオペレー
ティング・システムが実装されている。オペレーティン
グ・システムの基本機能は、プロセッサ・ブロック・シ
ステムのタイミング、リソース管理、ユーザ・インタフ
ェース制御並びにメッセージ処理および同じプロセッサ
・ブロックの異なるプログラムブロック間の転送、およ
び、異なるプロセッサ・ブロックの異なるプログラムブ
ロック間の転送の制御を行うことである。
【０００４】電子デバイスでは、オペレーティング・シ
ステムあるいはその一部がリードオンリーメモリ(ROM）
のような固定記憶装置に記憶されている。しかし、その
ようなリードオンリーメモリに関する問題として、オペ
レーティング・システムをより新しいバージョンに更新
するために、新しいオペレーティング・システムバージ
ョンを記憶する新しいリードオンリーメモリ回路をイン
ストールしなければならないという問題がある。この変
更は困難であり、装置のハウジングを開く必要がある。
したがって、不揮発性ランダム・アクセスメモリ回路NV
RAM を利用することが一般的になっている。このメモリ
回路によって、装置のハウジングを開くことなくオペレ
ーティング・システムを更新することが可能となる。こ
のような不揮発性メモリ回路は電気的に消去することが
でき、古いシステムが削除されて、オペレーティング・
システムが更新される前に、新しいシステムで上書きさ
れる。しかし、この選択肢においても、装置のプロセッ
サに新しい更新プログラムを記憶して、古いオペレーテ
ィング・システムの削除を行い、オペレーティング・シ
ステム用として割り当てられているメモリ領域へ新しい
オペレーティング・システムを記憶できるようにする必
要がある。異なるブロックに区分けされているメモリス
ペースを持つ公知の不揮発性メモリ回路では、例えば一
度に１つのブロックずつメモリを消去することができる
ようになっている。更に、１つ又はそれ以上のブロック
を消去できないように保護し、オペレーティング・シス
テムのダウンロード用ソフトウェアをそのような保護さ
れたメモリーブロックに好適に配置することができる。
しかし、更新の対象となるセクションは他のブロックの
中へ配置される。
【０００５】従来技術の装置では、プログラミング・モ
ジュールまたはその類いのものを備えるように装置を構
成する方法によって、オペレーティング・システムのイ
ンストールと更新が行われ、それによって新しいオペレ
ーティング・システムをダウンロードすることができ
る。このプログラミング・モジュールは例えばシリアル
モード・インタフェースを有し、このインタフェースを
介して、例えばパーソナルコンピュータPCによって新し
いオペレーティング・システムをプログラミング・モジ
ュールへ転送することができる。この構成の１つの欠点
として、例えば、電子デバイスにおいて必要な各オペレ
ーティング・システムについて別個のモジュールが必要
となるということがある。更に、電子デバイスには、オ
ペレーティング・システムのダウンロード用として、各
プロセッサ・ブロックのために別個のインタフェースが
内蔵されている。別の可能性として、電子デバイスと結
合できるメモリカードのような別個のインタフェースカ
ードでオペレーティング・システムを供給するという可
能性がある。このように、古いインタフェースカードを
新しいインタフェースカードと交換することによって、
新しいオペレーティング・システムを実装することがで
きる。しかし各プロセッサ・ブロックに別個のインタフ
ェースを設ける必要が依然としてあり、そのことによっ
て、装置の構成が複雑になり、更に多くのスペースが必
要となり、装置の製造コストが増大する。
【０００６】更に、コンピュータのシリアル・バスを介
するオペレーティング・システムのダウンロードは、そ
のようなシリアル・バスのスピードが通常最高速度でも
毎秒115 キロビットとあまり速くないために、一般にス
ピードが遅い。ダウンロードの対象となるオペレーティ
ング・システムのサイズは、数メガバイト、あるいは数
十メガバイトにまでもなることがあり、そのダウンロー
ドに数10分かかる場合さえある。
【０００７】上記の説明は、オペレーティング・システ
ム全体をダウンロードするとき、従来技術の電子デバイ
スで発生する問題を提示するものであるが、オペレーテ
ィング・システムを全体としてではなく、これらのオペ
レーティング・システムのほんの一部分だけをダウンロ
ードする必要がある状況でもそれに対応する問題が生じ
る場合がある。
【０００８】前述したように、上記の種類の電子デバイ
スはいくつかのユーザ・インタフェースを有する。これ
らの様々なユーザ・インタフェースを制御するために、
ユーザ・インタフェースのための制御用ソフトウェアが
電子デバイスにインストールされている。この制御用ソ
フトウェアをオペレーティング・システムの機能の中に
部分的に一体化することができる。例えば、様々な外国
語バージョンを実装するために、ユーザ・インタフェー
スの制御用ソフトウェアの一部がオペレーティング・シ
ステムとは独立に実装されている。ユーザ・インタフェ
ースの制御用ソフトウェアも、電子デバイスのメモリ
に、好ましくは少なくとも部分的に（再）書込み可能メ
モリに記憶される。オペレーティング・システムのイン
ストールと更新における前述の問題と同様の問題は、ユ
ーザ・インタフェースの制御用ソフトウェアのインスト
ールと更新の際にも部分的に伴われる。
【０００９】本発明は、主としてオペレーティング・シ
ステムのダウンロードについて説明するものであるが、
本発明の原理はユーザ・インタフェースへの制御用ソフ
トウェアのダウンロードに対しても、また、電子デバイ
スの様々な部分と接続したアプリケーション・ソフトウ
ェアのダウンロードに対しても適用できる。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、電子
デバイスにおける２つまたはそれ以上のオペレーティン
グ・システム／ユーザ・インタフェースのインストール
／更新のための改善方法と、２つまたはそれ以上のオペ
レーティング・システム／ユーザ・インタフェースを１
つのインタフェースを介してインストール／更新するこ
とができる電子デバイスとを作リ出すことである。本発
明に従った方法は、添付の請求項１の特徴部分に提示さ
れている内容を特徴とする。本発明に従った電子デバイ
スは添付の請求項７の特徴部分に提示される内容を特徴
とする。更に、本発明に従った記憶手段は、添付の請求
項11の特徴部分に提示される内容を特徴とする。本発明
は、異なるオペレーティング・システム、オペレーティ
ング・システムの一部分及び／又はユーザ・インタフェ
ースの、電子デバイスへのダウンロードを１つのプロセ
ッサ・ブロックを介して行い、この単一ブロックを経由
してこのプロセッサ・ブロックから各プロセッサ・ブロ
ックへダウンロードの対象となるセクションを転送する
というアイデアに基づくものである。
【００１１】
【課題を解決するための手段】本発明に関して、従来技
術の方法と電子デバイスと比較するとき、著しい利点が
得られる。本発明に従った方法を用いるとき、各々の異
なる処理ブロックのためのオペレーティング・システム
／ユーザ・インタフェースの別個のダウンロード用イン
タフェースを確立することが不要となり、１つのダウン
ロード用インタフェースを電子デバイスに設けるだけで
十分でとなる。従って、電子デバイスの構造を更に単純
化することが可能であり、必要な場合にはサイズを更に
小型化することが可能である。オペレーティング・シス
テム／ユーザ・インタフェースの更新の際に無線データ
伝送を使用するとき、別個のアダプタの使用が不要とな
るので更なる利点が得られる。一方で、必要な場合に
は、いくつかの電子デバイスのオペレーティング・シス
テム／ユーザ・インタフェースを同時に更新することが
可能であり、これによって、新しい装置の初期化が著し
くスピードアップされる。本発明の好ましい実施形態に
よる装置は別個のダウンロード用インタフェースを必要
とせず、オペレーティング・システムのダウンロードの
際、電子デバイスと関連して利用可能な赤外線データ伝
送手段のような別のインタフェース構成を利用すること
が可能である。重量が軽くサイズが小さいことが望まし
い携帯用電子デバイスで特に本発明が適用されることが
好ましい。本発明の更に別の好ましい実施形態による装
置では、例えば電子デバイスのメーカのデータベースか
ら移動通信ネットワークを介してオペレーティング・シ
ステム／ユーザ・インタフェースのダウンロードと更新
を好適に行うことができる。以下に、添付の図面を参照
しながら更に詳細に本発明について説明する。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下に、２つのプロセッサブロッ
ク2a、2bを有する電子デバイス１の一例として通信装置
を使用しながら、更に詳細に本発明について説明する。
この実施形態において、第一プロセッサ・ブロック2a
は、個人用情報機器PDA のようなデータプロセッサであ
り、本例の装置の第二プロセッサ・ブロック2bは、GSM
システムに準拠する移動局のような無線通信装置CMT(セ
ルラー式移動電話) である。本発明はそのような電子デ
バイス１のみに限定されず、他の電子デバイスと関連し
て適用することができ、２つまたはそれ以上のプロセッ
サおよび１つ又はそれ以上のオペレーティング・システ
ムを用いて電子デバイス１の諸機能が制御されることは
明らかである。プロセッサ・ブロック2a、2bは、別個の
ユーザ・インタフェースUI1 、UI2 を持つことができ、
あるいは、共通ユーザ・インタフェースを使用すること
ができる。各プロセッサを用いて、異なるプロセッサ・
ブロック2a、2bの機能が別個に制御される。更に、各プ
ロセッサ・ブロック2a、2bはそれ自身のプロセッサを持
たず、単一プロセッサを利用して異なるプロセッサ・ブ
ロック2a、2bの諸機能が制御されるような電子デバイス
１にでも本発明を適用することができる。またこの場
合、電子デバイス１は１つ又はそれ以上のオペレーティ
ング・システムを有することができる。
【００１３】図１は、本発明の好ましい実施形態におけ
るそのような電子デバイス１を示した概略図である。電
子デバイス１の第一プロセッサ・ブロック2aは例えば、
第一プロセッサ3a、第一メモリ手段4a、第一ユーザ・イ
ンタフェースUI1 、第一バス・インタフェース手段8a、
外部インタフェース手段９を有する。
【００１４】これに対応して、電子デバイスの第二プロ
セッサ・ブロック2bは、例えば、第二プロセッサ3b、第
二メモリ手段4b、第二ユーザ・インタフェースUI2 、第
二バス・インタフェース手段8bを有する。更に、第二プ
ロセッサ・ブロック2bは、無線部分11を有し、この無線
部分によって、電子デバイス１はGSM 、DCS あるいはUM
TS移動通信網のような移動通信網と通信を行うことがで
きる。本発明の好ましい実施形態によるこの電子デバイ
ス１では、プロセッサブロック2a、2b間の通信は、内部
インタフェース・バス10によって行われるように構成さ
れている。本実施形態では、内部インタフェース・バス
10はシリアルモード・インタフェース・バスであるが、
インタフェース・バス10として、パラレル・バスあるい
は結合シリアル／パラレルバスのような他の公知のバス
による解決策を用いることができることは明らかであ
る。
【００１５】プロセッサ・ブロック2a、2bのユーザ・イ
ンタフェースUI1 、UI2 は、それ自体公知の表示装置5
a、5b及び／又はキーボード6a、6bなどから成る。ユー
ザ・インタフェースは、受信装置とマイクロホンのよう
なオーディオ手段7a、7bを有することもできる。第一及
び第二ユーザ・インタフェースUI1 及びUI2 は同一のも
のである必要はなく、種々のユーザ・インタフェースと
関連して本発明を適用することができる。このユーザ・
インタフェースには外国語バージョンのような特定国調
整を含むこともできる。この調整によって、電子デバイ
ス１によって作成されるメッセージ、インストラクショ
ンまたはその種の内容を電子デバイス１のユーザなどが
選択した外国語でユーザ・インタフェースの表示装置5
a、5b上に表示することができる。メモリ手段4a、4b
は、ランダム・アクセスメモリRAM 、リードオンリーメ
モリROM および不揮発性メモリNVRAM を好適に有する。
公知の種々の不揮発性リードオンリーメモリがあるが、
このメモリの中で、電気的に消去可能なプログラマブル
・リードオンリーメモリEEPROMとフラッシュメモリにつ
いて本発明で述べることとする。通常、このような不揮
発性メモリ回路は、様々なデフォルト値やアプリケーシ
ョンプログラムのような、めったに変更されないデータ
を記憶するために使用される。そのような不揮発性メモ
リ回路への書込みは、ランダム・アクセスメモリへの書
込みに比べてずっと多くの時間を必要とするため、不揮
発性メモリ回路は、すぐに変化するデータの記憶には一
般に使用されない。メモリ手段4a、4bと少なくとも部分
的にプロセッサ3a、3bの内部メモリ手段とを共に好適に
設けることも可能である。
【００１６】プロセッサ3a、3bは、マイクロプロセッ
サ、マイクロコントローラあるいはそれ自体公知の対応
する手段であり、特定用途向け集積回路ASICを有するこ
ともできる。特定用途向け集積回路ASICの中に、少なく
ともいくつかの論理機能を実装することが可能であり、
また、メモリ手段4a、4bのいくつかも実装することが可
能である。
【００１７】バス・インタフェース手段8a、8bの実装
は、当該アプリケーションに依存し、また、内部インタ
フェース・バス10を電子デバイスに実装する方法に依存
する。これらのバス・インタフェース手段8a、8bおよび
内部インタフェース・バス10は、プロセッサ・ブロック
2a、2b間のデータ転送のために使用されるが、これは当
業者に公知の従来技術である。
【００１８】外部インタフェース手段９は、マルチメデ
ィア・メモリカードMMMCのようなメモリカード12を結合
するためのMCIF（メモリカード・インタフェース）手段
などを有する。本発明第２の実施形態では、これらの外
部インタフェース手段９は、図３の電子デバイス１で参
照番号18と示されているように、赤外線データ伝送手段
IRを有する。本発明に従った電子デバイス１は、赤外線
インタフェース手段IRやマルチメディア・メモリカード
のインタフェース手段などの様々な種類のいくつかの外
部インタフェース手段９を含むように実現することもで
きる。
【００１９】マルチメディア・メモリカードMMMCは、国
際マルチメディア・カード協会(Multimedia Card Assoc
iation）によって開発されたデータ記録及び通信用カー
ド・タイプである。このようなマルチメディア・メモリ
カードはメモリ手段、制御手段および電子デバイスとカ
ードを結合する手段を有する。マルチメディア・メモリ
カードと電子デバイス１との間のデータ転送はシリアル
モードのデータ転送に基づいている。
【００２０】第１の実施形態 以下に、本発明に従った電子デバイス１の機能および本
発明に従った方法について、メモリカード12によるオペ
レーティング・システムのダウンロードの例を用いて説
明する。電子デバイス１の起動段階で、プロセッサ・ブ
ロック2a、2bのプロセッサ3a、3bによって初期化手順が
開始され、プロセッサ・ブロック2a、2bの様々な部分が
設定されて所望のモードになる。公知のように、起動段
階でプロセッサは所定のアドレスからプログラム・コー
ドの実行を開始する。しかし、このアドレスはすべての
プロセッサについて同じというわけではないが、本発明
の実行という点から見てこのことは重要なことではな
い。このいわゆる初期起動プログラムは、消去や上書き
に対して保護されているリードオンリーメモリROM や不
揮発性メモリの相当部分の中に好適に記憶されている。
このようにして、起こり得るエラー状況によって、初期
起動プログラムが削除されないように、またそれによっ
てリスタートが行われないように、より好適に保証を行
うことができる。通常、初期起動プログラムによって、
表示装置とキーボードのようなユーザ・インタフェース
の様々な機能設定も行われ、正常に作業できる状態にな
る。更に、初期起動プログラムで、インタフェース・バ
ス手段8a、8bおよび外部インタフェース手段９が正常に
作業できる状態に設定される。これらの初期化手順のい
くつかをオペレーティング・システムの下位に設けるこ
ともできる。例えばいくつかのオペレーティング・シス
テムでは、電子デバイス１の作動中表示装置の解像度の
選択が可能である。しかし、また、これらのアプリケー
ションでは、初期起動プログラムによって基本機能モー
ドで表示装置を設定することもできる。
【００２１】初期起動プログラムが終了すると、電子デ
バイスのプロセッサ・ブロックク2a、2bにオペレーティ
ングプログラムがインストールされた場合、通常プロセ
ッサ3a、3bが動き続けてオペレーティング・システムプ
ログラムが実行される。オペレーティング・システムに
よって、電子デバイス１のユーザは、同じデバイス中に
記憶されている情報の読出し、新しい情報の記憶、移動
通信網などを介した電子デバイス１と別の装置間でのデ
ータ伝送の実行などを行うために、電子デバイス１の様
々な機能、例えば通話の設定やカレンダー・アプリケー
ションの開始を制御し利用することができる。
【００２２】本発明の第１の実施形態に従って電子デバ
イス１でオペレーティング・システムを更新したい場合
には、第一ステップとして、第一プロセッサブロック2a
のソフトウェアに記憶されている更新プログラム201 が
更新を行うために開始される。このプログラムの作動に
ついては、図２のフロー・チャートに簡略化した形で説
明されている。この更新は、メモリカード12またはそれ
と同種のものによって好適に次のように行われる。更新
を行うために電子デバイス１に確立されたインタフェー
スMCIFの中にメモリカード12をセットする。電子デバイ
ス１にはメモリカード12の結合を検出する手段が好適に
含まれ、これらの検出手段には識別用ライン21などが好
適に備えられている。インタフェースMCIFとメモリカー
ド12の結合によって、識別用ライン21の電圧の変化が生
じ、この変化に基づいて第一プロセッサ3aに対して割り
込み要求が生成される。これによって、第一プロセッサ
が作動し、割り込みサービスプログラムが実行される。
当業者には明らかなように、このプログラムはこの場合
更新プログラム201 である。メモリカードの結合の検出
は他の方法で行うこともできるが、ここではそれについ
て詳しく説明しない。
【００２３】この更新プログラム201 によって例えば、
メモリカード12に記憶されているオペレーティング・シ
ステムのバージョンデータが読み込まれ（ブロック20
2)、それらのデータはインストラクションと一緒に第一
プロセッサブロックの表示装置5a上にレポートされる
（ブロック203)。メモリカード12が、例えば、第一およ
び第二オペレーティング・システムの更新バージョンを
含む場合、インストラクションは、a)第一オペレーティ
ング・システムのみの更新、b)第二オペレーティング・
システムのみの更新、c)両方のオペレーティング・シス
テムの更新を提案する。更なる可能性として、ユーザが
更新機能を取り消したい場合があり、その場合、この更
新機能はそれ自体公知の方法でオペレーティング・シス
テムの下位にリストアされる。オペレーティング・シス
テムの更新プログラムで更新の選択肢が選択された後、
第一プロセッサ・ブロック2aのプロセッサによってメモ
リカード12からデータの転送が開始される。
【００２４】好ましい実施形態において、オペレーティ
ング・システムのダウンロードは、例えば第一プロセッ
サ・ブロック2aを使用して第一メモリ手段4aの中の第一
オペレーティング・システムが記憶されているアドレス
を調べる（ブロック204 および205)ような方法で開始さ
れる。同時に、メモリ手段4aの中で第一オペレーティン
グ・システムが割り当てられているメモリ・スペースが
新しいオペレーティング・システムの更新を行うために
十分であるかどうかをチェックすることが可能である。
そのスペースが十分にあれば、オペレーティング・シス
テムがブロック206 でダウンロードされる。記憶アドレ
スによって示される記憶場所にメモリカード12からバイ
トやワードのような第一の情報を読み込むことによっ
て、また、第一メモリ手段の中のオペレーティング・シ
ステムのために割り当てられている最初の記憶アドレス
にこの情報を記憶することによって、このダウンロード
はそれ自体公知の方法で行われる。次のバイトが次の記
憶場所から読み込まれ、第一メモリ手段の次の記憶アド
レスに記憶される。第一のオペレーティング・システム
全体が第一メモリ手段4aにダウンロードされるまで、次
に続く情報が同じ様にダウンロードされる。上記ブロッ
ク205 で、第一オペレーティング・システムに割り当て
られているスペースが新しい更新バージョン用として十
分でないことが検出された場合には、第一ユーザ・イン
タフェースUI1 の表示手段上にエラー・メッセージを好
適に作成することが望ましい（ブロック207)。その後動
作は好適にブロック208 へ移る。
【００２５】ブロック208 で、ユーザが第二オペレーテ
ィング・システムのダウンロードを選択したかどうかが
調べられる。ユーザが、ブロック203 で選択肢a)、すな
わち第一ユーザ・インタフェースのみのダウンロードを
選択した場合には、ダウンロードは終了し、第一オペレ
ーティング・システムの下位にプログラムの実行が戻
る。しかし、新しいオペレーティング・システムのバー
ジョンがすでに更新されているので、次のステップは、
オペレーティング・システムの初期化手順を行うことに
なる。これら初期化手順の内容は、アプリケーションで
使用される電子デバイス１及び、第一プロセッサ・ブロ
ック2aの種類に依存する。
【００２６】ユーザがブロック203 で、選択肢a)の代わ
りに、選択肢b)とc)のいずれかを選択した場合には、第
一オペレーティング・システムのダウンロード手順とほ
ぼ同様のダウンロード手順が第二オペレーティング・シ
ステムについて実行される。第二オペレーティング・シ
ステムのダウンロードを示す好ましい実施形態がブロッ
ク209 〜212 によって図２に例示されている。ブロック
209 の第一ステップは、第二メモリ手段4bの中のオペレ
ーティング・システムの記憶アドレス並びにこれらの第
二メモリ手段4bの中で第二オペレーティング・システム
用として割り当てられているメモリ領域のサイズを検索
することである。好ましい実施形態において第二メモリ
手段4bからの第二オペレーティング・システムデータの
検索は、第一プロセッサ・ブロックのプロセッサ3aが、
第一のバス・インタフェース手段8aを介して内部インタ
フェース・バス10へ読み込み要求を転送し、この内部イ
ンタフェース・バス10から、第二プロセッサ・ブロック
のプロセッサ3bが第二のバス・インタフェース手段8bを
介してこの情報を読み込むような方法で行われる。この
後、第二プロセッサ・ブロックのプロセッサ3bは、第二
のバス・インタフェース手段8bを介して内部インタフェ
ース・バス10の中へこの要求された情報を書き込む。こ
のように、第一プロセッサ・ブロックのプロセッサ3aは
第一バス・インタフェース手段8aによってこの情報を読
み込む。本実施形態では内部インタフェース・バス10は
高速シリアル・バスであるので、バス・インタフェース
手段8a、8bは、シリアル・パラレル変換器を有する。こ
の変換器によって、パラレルモードのデータがシリアル
モードへ変換され、またその逆もまた同様である。これ
らのバス・インタフェース手段8a、8bは割り込みライン
を有することもできる。この割り込みラインによって、
バス・インタフェース手段8a、8bは、読み込む対象とな
る新しいメッセージが内部インタフェース・バス10から
到来したという情報をプロセッサ3a、3bへ転送すること
ができる。このようにして、プロセッサ3a、3bのアプリ
ケーション・ソフトウェアに割り込みサービスプログラ
ムが設けられ、このサービスプログラムによって読み込
む手順（プログラム・コマンド）が指定され、その手順
によって、対応するバス・インタフェース手段8a、8bか
らインタフェース・バス10を介して、プロセッサ3a、3b
はバス・インタフェース手段8a、8bに書込まれた情報を
読み込む。この割り込みサービスプログラムはそれ自体
当業者によって公知である。
【００２７】第一プロセッサ・ブロック2aで生成される
ダウンロード用ソフトウェアによって、第二プロセッサ
・ブロック2bから第二オペレーティング・システムで必
要な情報を検索後、第二オペレーティング・システムの
新しいバージョンが第二プロセッサ・ブロックのメモリ
手段4bの中に第二オペレーティング・システム用として
割り当てられているスペースに適しているかどうかがダ
ウンロード用ソフトウェアで調べられる（ブロック21
0)。このスペースが十分であれば、第二オペレーティン
グ・システムは例えば次のようにブロック211 にダウン
ロードされる。すなわち、第一プロセッサブロックのプ
ロセッサ3aがこの第二のオペレーティング・システムを
メモリカード12から読み込み、このシステムを一時的に
第一メモリ手段4aに記憶する。この読み込みと記憶が行
われた後、例えば上記に示した原理に従って、第二オペ
レーティング・システムの第二プロセッサ・ブロック2b
へ転送が開始される。言い換えれば、第一プロセッサ3a
によって、第一バス・インタフェース手段8aに一度に１
つのバイトが好適に書き込まれ、そこから内部インタフ
ェース・バス10を介して第二バス・インタフェース手段
8bへ情報が転送される。この後、第二プロセッサ3bが第
二バス・インタフェース手段8bから情報を読み込み、第
二オペレーティング・システム用として割り当てられて
いるスペースにある第二メモリ手段4bにその情報を記憶
する。この転送手順が第二のオペレーティング・システ
ム全体が転送されるまで続けられる。一方、第二オペレ
ーティング・システムのこのダウンロードは更に小さい
単位で行うこともできる。その場合、第一プロセッサ3a
は第二オペレーティング・システムの一部をメモリカー
ド12から読み込み、第一メモリ手段4aに一時的にそれを
記憶し、内部インタフェース・バス10を介して読み込ま
れたその部分を第二プロセッサ・ブロック2bへ転送し、
そこで、第二プロセッサ3bが第二メモリ手段4bにこの部
分を記憶する。第二オペレーティング・システムを一度
に１バイトずつダウンロードできることは明らかであ
る。その場合、第一メモリ手段4aへの中間的記憶が不要
となるが、実際のアプリケーションでは、バイト単位ま
たは小さなブロック単位でそのようなダウンロードを行
うと、上に示した選択肢に比べてスピードが遅くなる。
上に示した選択肢では、第一オペレーティング手段4aの
中にオペレーティング・システム全体が読み込まれ、そ
の直後にオペレーティング・システム全体が第二プロセ
ッサ・ブロック2bへ転送される。しかしその一方でこの
選択肢では、第一メモリ手段4a内に記憶を行うための更
に多くの容量が必要となる。
【００２８】しかしながら、新しい第二のオペレーティ
ング・システム・バージョン用として第二メモリ手段4b
に割当てられているスペースが十分でないことが上記ブ
ロック210 で検出されれば、第一ユーザ・インタフェー
スUI1 のオペレーティング手段に対してエラー・メッセ
ージが好適に生成され（ブロック213)、ダウンロード用
プログラムはループから抜ける（ブロック214)。また、
ダウンロード手順が終了したとき、動作はブロック214
へ転送され、その後次のステップが第一オペレーティン
グ・システムの下位の中に戻ることになる。
【００２９】二つのオペレーティング・システムをダウ
ンロードする上記の手順は第一プロセッサ・ブロック2a
の基本ソフトウェアの中に好適に提供されている。しか
し、この基本ソフトウェアが第一オペレーティング・シ
ステムのダウンロードに必要なプログラム・コマンドの
みが提供されるような方法でこの手順が実行されること
もできる。このようにして、第一オペレーティング・シ
ステムと関連して第二オペレーティング・システムのダ
ウンロードが実行される。この場合、第二オペレーティ
ング・システムのダウンロードができるようになる前
に、第一プロセッサブロック2aに少なくとも第一オペレ
ーティング・システムがロードされていなければならな
い。
【００３０】例えば、そのようなオペレーティング・シ
ステムを含むメモリカード12が外部インタフェース手段
９と結合しているとき、第一プロセッサブロックのプロ
セッサ3aによってこの結合が検出され、この検出後にプ
ロセッサ3aがメモリカード12の種別を調べるというよう
な方法で、オペレーティング・システムのダウンロード
手順を自動的に実行することもできる。メモリカード12
がオペレーティング・システムの更新用カードである場
合、上に示したダウンロード手順は自動的に開始される
が、そこでブロック203 は実行されずに、動作は直接ブ
ロック204 へ移る。これに対応して、ブロック208 で、
この結合されたメモリカード12が、上記ブロック209 〜
212 に示された方法で好適にダウンロードされる第二の
ユーザ・インタフェースも含むかどうかが調べられる。
【００３１】第２の実施形態 以下に、本発明の第２の実施形態に従ったオペレーティ
ング・システムのダウンロードについて図３のブロック
図と、図４及び５のフロー・チャートを参照しながら説
明する。本実施形態では、データ伝送手段14を介して別
個のデータプロセッサ13からダウンロードが行われる。
データプロセッサとしては携帯用コンピュータ（ラップ
トップPC）などがある。通信線を介するか、または、例
えば赤外線インタフェース手段、誘導的な手段、あるい
は無線周波数データ伝送を介する手段などの無線による
方法によってデータ伝送を行うことができる。本実施形
態では、赤外線インタフェース手段15を使用するが、本
発明では同じ原理による他のデータ伝送方法を利用する
ことも可能である。更新の対象となるオペレーティング
・システムはフロッピーディスク20などに記憶されてお
り、それからオペレーティング・システムをデータプロ
セッサ13によって読み込むことができる。本発明では、
フロッピーディスク20はそれ自体公知の記憶手段を指し
ており、その中にデータプロセッサ13によって少なくと
も読み込むことができる情報が含まれている。そのよう
な記憶手段の例として挙げられるものには、3.5 インチ
フロッピーディスク、コンパクト・ディスク、ハード・
ディスク、PCMCIAメモリカードおよびフラッシュメモリ
カードがある。
【００３２】データプロセッサ13によってオペレーティ
ング・システムのダウンロード用プログラム401 が開始
される。ダウンロード用プログラムによって、データプ
ロセッサの表示装置17上にメニューまたはその類いのも
のが生成され、オペレーティング・システムのバージョ
ンおよびダウンロードの対象となるオペレーティング・
システムに関してフロッピーディスクに含まれる他の情
報も示されることが可能である（ブロック402)。このデ
ータに基づいて、ユーザは例えばコンピュータのキーボ
ード19によって、a)第一オペレーティング・システムだ
けのダウンロード、b)第二オペレーティング・システム
だけのダウンロードあるいはc)第一及び第二両方のオペ
レーティング・システムのダウンロードのいずれにする
かを選択することができる。ユーザが選択肢a)またはc)
を選択した場合、更新プログラム401 の機能はデータプ
ロセッサのブロック403 へ移り、このブロックでデータ
プロセッサ13によって電子デバイス１との接続設定が開
始され、第一オペレーティング・システムの更新が開始
されたことが示される。このように、接続設定を求める
要求メッセージまたはその類いのものを受信後自動的
に、あるいは、ユーザの設定によって、電子デバイス１
は、オペレーティング・システムのダウンロード用プロ
グラム411 へ移り、データプロセッサ13から伝送される
データを待ち始める（ブロック412)。データ伝送時に、
例えば赤外線データ伝送手段15、18によってIrDA規格に
準拠する通信を使用することが可能である。
【００３３】データプロセッサ13の中で、ダウンロード
プログラムによって第一オペレーティング・システムが
フロッピーディスクから読み込まれ、データプロセッサ
のメモリ手段16の中に一時的に記憶される（ブロック40
4)。この後、第一オペレーティング・システムは赤外線
データ伝送手段15を介して１つ又はそれ以上の電子デバ
イス１へ伝送される（ブロック405)、そこでデータが外
部インタフェース手段９によって受信される（ブロック
413)。本実施形態ではこの外部インタフェース手段９は
赤外線データ伝送手段18および少なくとも赤外線受信装
置を有する。データ伝送はシリアルモードで生じ、これ
らの外部インタフェース手段９の中でシリアル・パラレ
ル変換が行われ、そこで、第一プロセッサ3aはパラレル
モードで受信情報を読み込むことができる。本発明の好
ましい実施形態に従ったオペレーティング・システムの
ダウンロードと関連して上記第１の実施形態に示したよ
うに、この受信情報は、第一プロセッサ3aによって第一
メモリ手段4aの中に記憶される（ブロック414)。なお本
発明中で上記第１の実施形態を参照されたい。
【００３４】ユーザが、ダウンロードの対象として第二
オペレーティング・システムを選択した場合（選択肢b)
またはc)）、第一オペレーティング・システムのロード
に続いて第二オペレーティング・システムのダウンロー
ドが行われる。このダウンロードは主として、第一オペ
レーティング・システムのダウンロードと関連して実行
される手順の後に続く。この手順には、フロッピーディ
スク20からデータプロセッサのメモリ手段16中への第二
オペレーティング・システムの読み込みが本質的に含ま
れ（ブロック407)、電子デバイスが第二オペレーティン
グ・システムの更新モードに設定され（ブロック408 と
415)、データプロセッサから第二オペレーティング・シ
ステムが伝送され（ブロック409)、電子デバイス１によ
ってそれが受信され（ブロック416)、そしてそれが第一
メモリ手段4aに記憶され（ブロック417)、そして第二オ
ペレーティング・システムが第二プロセッサ・ブロック
2bの第二のメモリ手段4bへ転送される（図５のフロー・
チャートのブロック418)。更に、電子デバイス１へ伝送
されるログアウト・コマンドによって更新機能の結果を
レポートすることができる（ブロック419)。ここで、電
子デバイス１はオペレーティング・システムの更新プロ
グラム411 から抜け（ブロック420)、この後、上述した
第１の実施形態のように、新しいオペレーティング・シ
ステムバージョンが起動される動作が好適に継続され
る。
【００３５】上記第２の実施形態の手順のダウンロード
の範囲内では、新しいオペレーティング・システムバー
ジョンがこの新しいシステム用として割り当てられてい
るスペースに適していると仮定されている。したがっ
て、本発明の記載および図４及び５のフロー・チャート
にはチェックが示されない。しかし、電子デバイス１が
第１の実施形態で説明したこれらのチェックを行うよう
な方法で本発明を実現することもできる。一方、電子デ
バイス１からデータプロセッサ13へチェック情報を伝送
するような方法でこのチェックを実行することもでき
る。その場合、データプロセッサ13のダウンロード用ソ
フトウェアによって対応するチェックが行われ、データ
プロセッサの表示装置17上に可能性のあるエラーについ
てユーザへ報告が行われる。
【００３６】第２の実施形態に従った本実施形態の利点
は、例えば、図６に示すように、いくつかの電子デバイ
ス１、1'、1"のオペレーティング・システムを１回でダ
ウンロードすることが可能であるという点である。図６
に示されるこの実施例では、電子デバイス１、1'、1"は
データプロセッサ13と通信し、電子デバイスの各々はデ
ータプロセッサが伝送した情報をほぼ同時に受信する。
この構成によって、例えば、輸入業者が、いくつかの電
子デバイス１、1'、1"のオペレーティング・システムを
対象となる国の外国語バージョンへ更新することが可能
になる。同様に、ある会社が購入した電子デバイス１、
1'、1"に１回のダウンロードで一定の基本設定を提供す
ることが可能となり、これによってダウンロードの時間
が節約される。
【００３７】第３の実施形態 更に、本発明の好ましい実施形態に従った、移動通信網
のような通信ネットワークを介するオペレーティング・
システムのダウンロードについて説明する。本実施形態
では、電子デバイス１の第二プロセッサ・ブロック2bは
通信ネットワークと結合するためのインタフェース手段
を、好ましくは無線通信端末を有する（図3)。本実施形
態では、ダウンロードを実行するための外部インタフェ
ース手段９は不要となる。例えば、ダウンロードの対象
となるプログラムが在るデータベースに対するデータ要
求などのデータ伝送接続を設定することによってダウン
ロードを開始することができる。このようなデータベー
スの１つは電子デバイス１のメーカや輸入業者が保守す
るデータベースであってもよい。このデータ伝送接続は
第二プロセッサ・ブロック2bで設定される。他の実施形
態と関連して上に示した原理によって更新データの転送
が行われる。この場合、接続中、新しい更新データが一
時的に第二メモリ手段4bに記憶される。このデータの転
送後、更新対象の第二プロセッサ・ブロック2bのセクシ
ョン（ユーザ・インタフェースのオペレーティング・シ
ステム／制御用ソフトウェア）が、そのセクション用と
して第二メモリ手段4bに割り当てられているロケーショ
ンへ転送され、それに対応して、更新対象の第一プロセ
ッサ・ブロック2aのセクションが、該セクション用とし
て第一メモリ手段4aに割り当てられているロケーション
へ転送される。
【００３８】第３の実施形態に従った本実施形態では、
例えば、通信ネットワークを介して圧縮した（パックし
た）形で電子デバイス１へソフトウェアをダウンロード
し、この圧縮した形を解凍し、メモリカード12にソフト
ウェアを記憶したり、圧縮した形でメモリカード12にソ
フトウェアを記憶し、ダウンロードの段階で最初に解凍
する手順を用いることも可能である。例えば、第１の実
施形態と関連して上に示した原理に従ってダウンロード
を行うことができる。
【００３９】更に例として挙げることができる実施形態
として、２つまたはそれ以上のプロセッサ3a、3bを設け
た、個人用情報機器PDA(図示せず）のようなデータプロ
セッサを有する電子デバイス１がある。そのような電子
デバイスに対して、例えば、それ自体公知の方法で別個
の電話ケーブルを介して通信端末装置を結合することが
可能である。この外部通信端末装置あるいは他の外部イ
ンタフェース手段のいずれかを介して上に示したダウン
ロードを実行することができる。
【００４０】メモリカード12のような別個の格納手段に
ダウンロード手順を含むダウンロード用プログラムを供
給することもできる。したがって、電子デバイス１の中
にインストールされたダウンロード用プログラムとオペ
レーティング・システムが含まれない場合には、記憶手
段中に在るダウンロード用プログラムを開始することに
よってダウンロードを行うことができる。このダウンロ
ード用プログラムを用いて、例えば１つのプロセッサブ
ロック2a、2bの中へオペレーティング・システムをロー
ドすることができる。このプロセッサ・ブロックから、
上に示したその他のプロセッサブロックの中へこれらの
オペレーティング・システムをロードすることができ
る。
【００４１】以上オペレーティング・システムのダウン
ロードと更新に関連して本発明を説明してきたが、オペ
レーティング・システムの代わりに、本発明に従って、
２つまたはそれ以上のプロセッサ・ブロック2a、2bを有
する電子デバイス１の中に他のプログラムデータを更新
することも可能であるということは明らかである。更
に、本発明は、二つのオペレーティング・システムと２
つのプロセッサブロック2a、2bに関するシステムにのみ
限定されるものではなく、これらのシステムが数個ある
場合にも適用することもできる。その場合にも、当業者
は上に示した原理を適用することができるので、本発明
で更に詳細に説明はしない。また他の点で、本発明は上
に示した実施形態に限定されるものではなく、本発明は
添付の請求項の範囲内で修正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第一の好ましい実施形態における電子
デバイスを示す概略ブロック図である。
【図２】本発明の第一の好ましい実施形態における電子
デバイスでのオペレーティング・システムの更新を示す
簡略化したフロー・チャートである。
【図３】本発明の第一の好ましい実施形態における電子
デバイスを示す概略ブロック図である。
【図４】本発明の第二の好ましい実施形態における電子
デバイスでのオペレーティング・システムの更新を示す
簡略化したフロ・チャートである。
【図５】本発明の第二の好ましい実施形態における電子
デバイスでのオペレーティング・システムの更新を示す
簡略化したフロ・チャートである。
【図６】本発明の好ましい実施形態において、いくつか
の電子デバイスが同時に更新される状況を示す図であ
る。
【符号の説明】
１…電子デバイス 2a…第一プロセッサ・ブロック 2b…第二プロセッサ・ブロック 3a…第一プロセッサ 3b…第二プロセッサ 4a…第一メモリ手段 4b…第二メモリ手段 8a…第一バス・インタフェース手段 8b…第二バス・インタフェース手段 ９…外部インタフェース手段 13…データプロセッサ 18…赤外線データ転送手段 UI1 …第一ユーザ・インタフェース UI2 …第二ユーザ・インタフェース
フロントページの続き (72)発明者 マールック リッポーネン フィンランド国，エフアイエヌ−33720 タンペレ，シーモ カーリオン カトゥ １ アー ２

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ２つまたはそれ以上のプロセッサ・ブロ
    ック(2a 、2b) を有する電子デバイス(1) の中へ、ユー
    ザ・インタフェースの制御用ソフトウェア／オペレーテ
    ィング・システムをダウンロードするための方法であっ
    て、少なくとも２つのプロセッサ・ブロック(2a 、2b)
    の中でユーザ・インタフェース(UI1、UI2)を用い、更
    に、前記電子デバイス(1) の中で１つ又はそれ以上のオ
    ペレーティング・システムを実行する方法において、 前記プロセッサブロック(2a 、2b) の一方を介して前記
    ダウンロードを実行し、前記プロセッサブロック(2a 、
    2b) の一方の中へ、前記ユーザ・インタフェースの制御
    用ソフトウェア／オペレーティング・システムをロード
    し、前記プロセッサ・ブロック(2a 、2b) の一方から前
    記プロセッサ・ブロック(2a 、2b) の他方の中へ他のユ
    ーザ・インタフェースに関係する制御用ソフトウェア／
    オペレーティング・システムをロードすることを特徴と
    する方法。
  2. 【請求項２】 前記ユーザ・インタフェース(UI1、UI2)
    の制御用ソフトウェア／オペレーティング・システムが
    マルチメディア・メモリーカード(MMMC)のようなメモリ
    ーカード(12)からダウンロードされることを特徴とする
    請求項１に記載の方法。
  3. 【請求項３】 前記オペレーティング・システムが、デ
    ータプロセッサ(13)からダウンロードされることを特徴
    とする請求項１に記載の方法。
  4. 【請求項４】 前記ダウンロードが、少なくとも部分的
    に無線による方法で行われることを特徴とする請求項３
    に記載の方法。
  5. 【請求項５】 データ処理機能を実行するために第一の
    プロセッサ・ブロック(2a)を用い、更に、移動局機能を
    実行するために第二のプロセッサ・ブロック(2b)を用い
    ることを特徴とする請求項１〜４のいずれか一項に記載
    の方法。
  6. 【請求項６】 前記ダウンロードが、移動通信網を介し
    て行われることを特徴とする請求項５に記載の方法。
  7. 【請求項７】 電子デバイス(1）において、 少なくとも１つのプロセッサ(3a 、3b) と、 少なくとも２つのプロセッサ・ブロック(2a 、2b) と、 少なくとも１つのユーザ・インタフェース(UI1、UI2)
    と、 前記ユーザ・インタフェース(UI1、UI2)の制御用ソフト
    ウェアを記憶するためのメモリ手段(4a)と、 前記第一プロセッサ・ブロック(2a)と前記第二プロセッ
    サ・ブロック(2b)との間でデータ転送を行うための手段
    (8a 、8b、10) と、 ２つまたはそれ以上のオペレーティング・システムの機
    能を実行するための手段(3a 、3b) とを有し、 前記電子デバイス(1) は更に、前記プロセッサ・ブロッ
    ク(2a)の一方の中へ前記ユーザ・インタフェースの制御
    用ソフトウェア／オペレーティング・システムをロード
    するためのダウンロード手段(9) と、 前記プロセッサ・ブロック(2a)の一方から前記プロセッ
    サ・ブロック(2b)の他方の中へ他のユーザ・インタフェ
    ースに関係する制御用ソフトウェア／オペレーティング
    ・システムをロードするための手段(3a 、3b、8a、8b、
    10) とを有し、 前記ユーザ・インタフェースの制御用ソフトウェア／オ
    ペレーティング・システムのダウンロードを前記ダウン
    ロード手段(9) を介して行われるよう構成されているこ
    とを特徴とする電子デバイス。
  8. 【請求項８】 前記ダウンロードは、マルチメディア・
    メモリカードのようなメモリカードから行われ、そこで
    前記ユーザ・インタフェースの制御用ソフトウェア／オ
    ペレーティング・システムをダウンロードするための前
    記手段(9) がメモリカード・インタフェース手段(MCI)
    を有することを特徴とする請求項７に記載の電子デバイ
    ス。
  9. 【請求項９】 前記電子デバイス(1) とデータプロセッ
    サ(13)との間でデータ伝送を行うためのデータ伝送手段
    (14)を有する前記データプロセッサ(13)から、前記ダウ
    ンロードを行うように構成されていることを特徴とする
    請求項７に記載の電子デバイス。
  10. 【請求項１０】 前記データプロセッサの前記データ伝
    送手段(14)が赤外線データ伝送手段(15)のような無線デ
    ータ伝送手段を有することを特徴とする請求項９に記載
    の電子デバイス。
  11. 【請求項１１】 ユーザ・インタフェースの制御用ソフ
    トウェア／オペレーティング・システムを電子デバイス
    (1) の中へダウンロードするためのプログラム記憶手段
    において、前記電子デバイスが 少なくとも１つのプロセッサ(3a 、3b) と、 少なくとも２つのプロセッサ・ブロック(2a 、2b) と、 少なくとも１つのユーザ・インタフェース(UI1、UI2)
    と、 前記ユーザ・インタフェース(UI1、UI2)の前記制御用ソ
    フトウェアを記憶するためのメモリ手段(4a)と、 前記第一のプロセッサ・ブロック(2a)と前記第二のプロ
    セッサ・ブロック(2b)との間でデータ転送を行うための
    手段(8a 、8b、10) と、 ２つまたはそれ以上のオペレーティング・システムの機
    能を実行するための手段(3a 、3b) とを有し、 前記ダウンロード用プログラムが、ユーザ・インタフェ
    ースの制御用ソフトウェア／オペレーティング・システ
    ムを前記プロセッサブロック(2a)の一方の中へダウンロ
    ードするための手順と、前記プロセッサブロック(2a)の
    一方から前記プロセッサ・ブロック(2b)の他方の中へ、
    他のユーザ・インタフェースに関係する制御用ソフトウ
    ェア／オペレーティング・システムをロードするための
    手順とを含み、そこで前記プロセッサ・ブロック(2a)の
    一方を介してダウンロード用プログラムによってユーザ
    ・インタフェースの制御用ソフトウェア／オペレーティ
    ング・システムのダウンロードを行うように構成されて
    いることを特徴とする記憶手段。
  12. 【請求項１２】 メモリカード(12)あるいはメモリ手段
    (4a 、4b) を有することを特徴とする請求項11に記載の
    記憶手段。
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