JP4860839B2 - 製函・箱詰めシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、商品流通分野におけるダンボール箱のリサイクル技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、資源問題や消費財の節減によるコスト削減を目的に、梱包容器等がリサイクルされることが行われている。このうち、ダンボール箱のリサイクルは、初期投資を回収するまでに必要なリサイクル回数が少なくてすみ、プラスティックケースのリサイクルに比べて有利である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ダンボール箱はリサイクル回数が増えるにつれて箱そのものの変形が発生したり、箱のコシがなくなるという欠点をもっている。そのため、適切な回数を使用した段階で新品のものと置き換える必要がある。現状では再使用可能なダンボール箱と、耐用回数を越えたダンボール箱とを人手によって分別している。
【0004】
ところが、回収したダンボールがリサイクル可能かどうかを人手によって判断すると管理品質にばらつきを生じたり、回収分別処理に関わる人件費の膨大化を引き起こすという問題があった。
【0005】
また、このようなダンボール箱を梱包容器として使用する流通・物流業界においては、出荷される商品の商品管理をバーコードによって行うシステムが一般的に利用されている。ダンボール箱をリサイクルする場合には、そのダンボール箱の何回目の使用かによってそれに収容する商品が違うことが多いため、そのダンボール箱に付したバーコードをリサイクルの都度、変更する必要が生じる。しかしながら、バーコードは桁数等の規格が定められているため、リサイクルに際してバーコードによる収容商品の識別をどのように行うかが問題となる。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、ダンボール箱のリサイクルを効率よく、安価に行うことを第1の目的とする。
【0007】
本発明の第2の目的は、ダンボール箱のリサイクルに際して、バーコードでの商品識別能力を実質的に向上させることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、回収されたダンボールを製函してダンボール箱に商品を箱詰めする製函・箱詰めシステムであって、回収されたダンボールに付されている記憶素子から当該ダンボールの使用回数を読み取り、当該ダンボールの使用回数が所定条件を満たすダンボールを再利用ダンボールとして選別する選別システムと、前記再利用ダンボールを組み立ててダンボール箱を作成する製函装置と、前記ダンボール箱に付されてあるバーコードが示す、当該ダンボールの管理情報と、前記記憶素子から読み取った前記使用回数と、当該ダンボール箱に箱詰めする商品の商品名とを含む商品データを当該ダンボールが再利用されるたびに生成して記憶部に蓄積することで、当該商品の管理を行う商品管理システムと、前記商品管理システムからの指令情報に応答して前記ダンボール箱に商品を箱詰めする箱詰め装置と、前記バーコードが示す前記管理情報は変更せずに、前記記憶素子に記憶されている前記ダンボールの使用回数を更新する更新手段とを備える。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の製函・箱詰めシステムであって、前記記憶素子として、記憶内容を非接触で電磁的に更新可能な受動記憶素子が使用される。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の製函・箱詰めシステムであって、前記記憶素子が、共振周波数が可変である共振タグであり、前記選別システムが、前記ダンボールに付された前記共振タグの共振周波数を検出することにより前記使用回数を読み取り、前記更新手段が、前記共振タグの共振周波数を変更することにより、前記使用回数を更新する。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付の図面を参照しつつ、詳細に説明する。
【0019】
<1. 実施の形態>
本発明の本実施の形態における製函・箱詰めシステムは、回収されたダンボールを使用回数に応じて再利用可能か否かを判定して選別した上で、再利用可能なダンボールは組み立ててダンボール箱とする。さらに、そのダンボール箱に新たな商品を箱詰めするとともに、箱詰めされた商品についての情報をダンボール箱に付加することにより、箱詰めされた商品について商品管理まで行うシステムである。
【0020】
図1は、製函・箱詰めシステム1のうちのダンボール9を回収して分別する選別システム2に係る部分を示した図である。選別システム2は、図1に示すように回収されたダンボール9の使用回数を読み取る検出ゲート21と、この検出ゲート21による検出結果に基づいて回転駆動される選別アーム22とを備えるほか、ダンボール9を搬送する搬送部として直線状のコンベア200と曲線状に湾曲したコンベア201とを備えている。
【0021】
回収されたダンボール9は、図1の左側からコンベア200によって搬送され、検出ゲート21を通過する際に共振タグ100に記憶された使用回数を読み取られ(原理は後述する。)、所定回数以上使用されたダンボール9に対しては回転駆動可能な選別アーム22が左回転することによりコンベア201に搬送される。コンベア201上に搬送されたダンボール9は、さらに人により再利用可能か否かが判断され、再利用不可能なものは取り除かれ廃棄される。一方、再利用可能なものはそのままコンベア201から再びコンベア200上に返され、図1の右側から次の工程に搬送される。なお、これらの過程においては人手による選別も併用しているが、最初に選別アーム22による自動選別が行われるため、人手による事後的選別には多人数を必要とせず、選別のすべてを人手で行う場合よりもはるかに少ない選別コストですむ。
【0022】
図2は、製函・箱詰めシステム1のうち製函・箱詰めから商品管理システム3に係る部分を示す図である。製函・箱詰めシステム1は、図1に示した選別システム2に係る構成の他に、図2に示すダンボール9をダンボール箱90に組み立てる製函装置4、ダンボール箱90に商品を箱詰めする箱詰め装置5、ダンボール箱90の上部を封函する封函装置80、ダンボール箱90の使用回数およびバーコードを読み取ったり、ダンボール箱90に製造年月日やバーコードを印刷する情報付与装置6、およびダンボール箱90の重量チェックを行う重量検査装置81を備える。さらに、それらの装置間にダンボール箱90が搬送されるようにコンベア300が適宜設けられている。なお、図2には図示していないが、ホストコンピュータ7(図7)と情報付与装置6とは通信可能な状態で接続されており、ホストコンピュータ7上で商品管理等が行えるようにされている。
【0023】
図3は、選別システム2におけるダンボール9の使用回数の検出と選別とを行う部分の内部構成を示した図である。選別システム2のCPU24には、各種データの記憶に用いられるRAM25およびROM26、選別アーム22、電波を放射したり反射波を受信したりするアンテナ23、および電波発生器27が適宜接続され、制御可能とされている。なお、これらの制御はROM26に予め記憶されているプログラムにしたがってCPU24が動作することにより実現される。
【0024】
図4は、選別システム2の主にCPU24、RAM25、およびROM26により実現される機能を他の構成とともに示すブロック図である。図4に示す制御部240、検出部241、および判定部242がCPU24により実現される機能である。
【0025】
制御部240は、適切な周波数を含む電波を生成するよう電波発生器27を制御し、検出ゲート21のアンテナ23を介してダンボール9に対して放射させる。さらに、判定部242からダンボール9の使用回数が5回数以上か否かの判定結果を取得し、5回数以上使用されているダンボール9に対しては、選別アーム22を回転駆動させ、コンベア201に搬送されるよう制御する。
【0026】
検出部241は、ダンボール9に貼付された共振タグ100からの反射波をアンテナ23を介して受信し、受信した反射波から共振周波数を検出する機能を有し、その検出結果を判定部242に転送する。判定部242は、検出された共振周波数に基づいてダンボール9の使用回数を判定し、判定結果を制御部240に転送する。
【0027】
図5は、図2に示した製函装置4の外観図である。製函装置4は、上部に折り畳まれたダンボール9をストックするストック部41、ダンボール9をダンボール箱90に組み立てる組立部42、およびダンボール9を順次送る機能を有する可動式の搬送棒43を備える。
【0028】
選別システム2で選別され、再利用されることとなったダンボール9は製函装置4のストック部41に所定量ずつ乗せられる。製函装置4に乗せられたダンボール9は、搬送棒43により順次製函装置4の奥へ送られる。奥部に到達したダンボール9は、一枚ずつ製函装置4の下部に搬送され、組立部42のバキューム腕(図示せず)により吸着され、所定の工程を経てダンボール箱90に組み立てられる。すなわち、底部を粘着テープで貼り付けられ、上部は開口したままの状態のダンボール箱90を製函装置4はダンボール9から組み立てる。組み立てられたダンボール箱90は、組立部42の奥から箱詰め装置5に搬送される。なお、製函装置4で使用されるダンボール9は、再利用に係るダンボールでなくてもよい。
【0029】
図6は、主に図2に示した箱詰め装置5の外観図である。図6には、製函装置4と箱詰め装置5との位置関係がわかるよう製函装置4についても図示してある。箱詰め装置5は、図6に示す袋詰めされた商品91をダンボール箱90に箱詰めする機能を有する。箱詰め装置5は、シールチェッカー50、ウェイトチェッカー51、吸引反転装置52、袋ならし装置53、オーバーラップ部54、ブロアー式吸引集積装置55、シグナルタワー56、不良排出口57、およびダンボールチェッカー58を備えている。
【0030】
箱詰め装置5は、袋詰めされた商品91の袋が完全に密閉されているかをシールチェッカー50によりチェックし、さらに袋詰めされた量が適正であるかどうかをウェイトチェッカー51によりチェックして、不良であると判定した商品91を不良排出口57から排出する。
【0031】
次に、吸引反転装置52で商品91を上部に並べ、袋ならし装置53により商品91を整列させる。オーバーラップ部54により商品91を箱詰め状態にあわせてオーバーラップさせ、ブロアー式吸引集積装置55により下部に搬送されたダンボール箱90に箱詰めする。さらに、箱詰めされたダンボール箱90の重量をダンボールチェッカー58によりチェックし、適切な数の商品91が箱詰めされたかを検査する。また、箱詰め装置5は、異常が発生した場合にはシグナルタワー56を点灯させて警告する機能をも有する。
【0032】
図7は、図2に示した情報付与装置6の外観をホストコンピュータ7とともに示す図である。情報付与装置6は、本体60の上部にダンボール箱90を搬送する搬送部66、ダンボール箱90に付された各種情報を読み取るための読み取り部61、およびダンボール箱90に製造年月日等を印刷したりする情報付与部62を備えている。また、本体60の内部には、制御部63、データを記憶する記憶部64、およびホストコンピュータ7とデータ通信を行うための通信部65を備えている。
【0033】
読み取り部61は、前面上部右側にダンボール箱90に貼付された共振タグ100の共振周波数を読み取るためのアンテナ610と前面上部左側にダンボール箱90に付されているバーコードBC(図5)からダンボール箱に収容されている商品番号等の管理情報を光学的に読み取るためのバーコードリーダ611とを有している。さらに、内部には共振周波数を含む電波を発生させるための電波発生器612(図8)をも有している。
【0034】
情報付与部62は、前面上部右側に共振タグ100の共振周波数を変更する変更部620と前面左側にダンボール箱90にダンボール箱90の管理情報を表現したバーコードBCや製造年月日等の文字を印刷する印刷部621とを有している。変更部620は、ダンボール箱90が再利用のダンボール箱でないような場合等、必要に応じて共振タグ100をダンボール箱90に貼付する機能を有する。
【0035】
ホストコンピュータ7は、ユーザからの各種データの入力やディスプレイへの表示、およびそれらのデータの保存等の一般的なパーソナルコンピュータと同様の機能および構成を有するばかりでなく、ケーブル71により情報付与装置6との間でデータ通信可能なように接続されている。
【0036】
図8は、主に情報付与装置6の内部構成を示したブロック図である。図8に示すように制御部63は、CPU67、データを一時的に記憶するRAM68、およびプログラムを記憶するROM69から構成され、記憶部64、アンテナ610、バーコードリーダ611、電波発生器612、印刷部621、変更部620および通信部65が接続される。
【0037】
図9は、主に制御部63によって実現される機能構成とデータの流れを他の構成とともに示す図である。図9に示す検出部670、判定部671、データ生成部672、およびデータ取得部673は、ROM69に記憶されたプログラムの実行によりCPU67によって実現される機能である。
【0038】
検出部670は、アンテナ610から受信した反射波から共振周波数を検出する機能を有し、その検出結果を判定部671に転送する。判定部671は、検出された共振周波数に基づいてダンボール箱90の使用回数を判定し、使用回数をデータ生成部672に転送する。
【0039】
データ生成部672は、通信部65を介してホストコンピュータ7から商品に関するデータを取得し、ダンボール箱90の使用回数およびバーコードリーダ611からのバーコードデータに基づいて商品データ680を生成してRAM68上に保存する。また、必要に応じて記憶部64とRAM68との間のデータの転送を行う。さらに、ホストコンピュータ7からの要求に応じて、生成した商品データ680等のデータを通信部65を介してホストコンピュータ7に送信させる機能をも有する。
【0040】
データ取得部673は、RAM68上の商品データ680を取得し、その内容に応じて変更部620および印刷部621の動作を制御する。
【0041】
図10および図11は、本実施の形態における製函・箱詰めシステム1の動作を示す流れ図である。まず、ダンボール9を回収し(ステップS11)、選別システム2のコンベア200上に置く(ステップS12)。ダンボール9は、コンベア200により順次搬送され、検出ゲート21をくぐる際に検出部241によって使用回数が読み取られる(ステップS13)。
【0042】
ここで、ダンボール9の使用回数を読み取る原理を説明する。図12は、本製函・箱詰めシステム1において使用されるダンボール9に予め貼付される共振タグ100を示した図である。共振タグ100は、図12の斜線部で示した薄膜状の導体と点線で囲まれる部分である同じく薄膜状の導体とによって絶縁フィルム106を挟む構造となっており、その構造からコンデンサ101ないし104が形成される。このようなコンデンサは、強い電磁波が放射されると電気的特性が変化する性質があり、コンデンサ102ないし104は、この変化の度合いがそれぞれ異なるよう形成されている。さらに薄膜状の導体を螺旋状に配置することによりコイル105が形成される。
【0043】
図13は、共振タグ100の回路構成を示した回路図である。図13に示すような回路を有する共振タグ100に対して共振周波数を含む電波を送信すると、電磁誘導によりこの共振タグ100の受動素子回路に共振が生じ、共振タグ100は共振周波数の反射波を放出する。それを受信することによって共振タグ100の共振周波数を識別することができる。
【0044】
図14は、共振タグ100の共振周波数特性を示す図である。共振タグ100の回路を構成しているコンデンサ102ないし104の電気的特性を、所定の電磁波を放射して変更することにより、共振タグ100の電気回路特性を変化させると、共振周波数は図14に示すように周波数f0ないしf3に順次変化する。すなわち、共振タグ100は所定の強度の電磁波を放射することにより、その共振周波数が可変とされており、この周波数f0ないしf3にそれぞれダンボール9の使用回数を順次対応させることにより、共振タグ100は使用回数を記憶する記憶素子として利用することができる。なお、コンデンサの数は任意の個数で構成可能である。このようなコンデンサの数を増やすことにより表現可能な使用回数の上限が変化する。
【0045】
これにより、記憶素子として、記憶内容を示す共振周波数を非接触で電磁的に更新可能な共振タグ100を使用することができる。ダンボールの使用回数を記憶する記憶素子としてICタグ等も利用可能であるが、能動素子(具体的には半導体素子)を含むICタグは高価であり、ダンボール箱90に付した場合にはコスト高となりやすい。これに対してこの実施の形態のように共振タグを使用することにより、安価に使用回数を可変に記憶させることができる。共振タグはシート状であるため、ダンボール箱90に貼付した状態で箱面から突出せず、ダンボール箱90の運用の障害にならないだけでなく、共振タグが破損するおそれも少ない。
【0046】
図10に戻って、読み取られた使用回数が5回以上か否かを判定部242が判定し(ステップS14)、使用回数が5回未満と判定された場合は、当該ダンボール9を再利用可能とみなして製函装置4に搬送する(ステップS18)。一方、使用回数が5回以上のダンボール9については選別アーム22を駆動してコンベア201に送るよう選別する(ステップS15)。
【0047】
これにより、回収されたダンボール9に付されている共振タグ100の共振周波数を検出することにより、ダンボール9の使用回数を読み取り、当該ダンボール9の使用回数が所定条件を満たすダンボール9を再利用ダンボール9として選別することができ、人手による選別を行う場合に比べて、リサイクルを効率よく行うことができる。
【0048】
コンベア201に送られたダンボール9は、人により再使用可能か否かの判定を受け(ステップS16)、再使用可能でないダンボール9は廃棄される(ステップS17)。一方、再使用可能と判定されたダンボール9は、製函装置4に搬送される(ステップS18)。製函装置4に搬送されたダンボール9は、再利用されダンボール箱90として製函される(ステップS19)。
【0049】
図15は、共振タグ100がダンボール箱90に貼付されている状態を示した図である。図15に示すように共振タグ100は、共振タグ100より広い粘着面を裏面に有する絶縁シール120により、ダンボール箱90の本体の外面の所定の位置に付与された状態となる。
【0050】
これにより、ダンボール箱90の使用回数を共振周波数の違いとして記憶し、かつ共振周波数が可変である共振タグ100をダンボール箱90に固定することができ、容易にダンボール箱90の使用回数を読み取って把握することができるようになる。なお、絶縁シール120は、表面にバーコードBCを印刷することができる印刷面を有している。
【0051】
ダンボール9の製函処理が終了すると、箱詰め装置5が商品91を箱詰めし、封函装置80がダンボール箱90の上部を封函する(ステップS21)。次に、情報付与装置6のアンテナ610から共振周波数を含む電波をダンボール箱90に向けて放射し、検出部670が反射波による応答があったか否かを判定する(ステップS22)。応答がなかった場合は、当該ダンボール箱90は共振タグ100が貼付されていない新品のダンボール箱90であると判断して、通信部65を介してホストコンピュータ7から新しいバーコードを取得し(ステップS23)、当該ダンボール箱90におけるダンボール9の使用回数を示す数Nに1をセットする(ステップS24)。
【0052】
一方、応答があった場合は、検出部670が共振周波数を識別し、その結果に基づいて判定部671が使用回数を数Nにセットし(ステップS25)、バーコードリーダ611がバーコードを読み取る(ステップS26)。
【0053】
データ生成部672は、記憶部64あるいは通信部65を介してホストコンピュータ7から製造年月日や商品名等のデータを取得し、それらのデータと数Nおよびバーコードから読み取った情報とから商品データ680を生成する(ステップS27)。なお、生成された商品データ680は、必要に応じて記憶部64に保存され、さらに通信部65を介してホストコンピュータ7に送信される。
【0054】
これにより、ダンボール箱90に付されてあるバーコードからの読み取り情報と、共振タグ100から読み取った使用回数とに基づいて、ダンボール箱90に箱詰めする商品の管理を行うための商品データ680を生成することができ、リサイクルの際にバーコードの貼り替えや再印刷をすることなく商品管理を行うことができる。また、いわばバーコードをリサイクルすることにより、出荷の度に新たなバーコードを取得する必要がなくなりバーコードの桁数の不足を補うことができる。すなわち、バーコードは所定の桁数に固定されているが、共振タグ100に記憶された使用回数をバーコードの桁数を増加させた情報として扱うことにより、実質的に同じ数値のバーコードであっても、使用回数情報Nに応じて、異なった内容に対応させることが可能になる。共振タグ100による使用回数情報がない場合には、リサイクルによって新たな商品をそのダンボール箱90に収容したときに、その情報によってそのバーコード番号のレコードが書き換えられてしまうため、前回の使用時による収容商品が何であったかという追跡はできなくなる。しかしながら、この実施の形態のように共振タグ100によって各使用回数ごとの情報を含めることにより、同じバーコード番号のダンボール箱90であっても、最初は商品Aを収容し、2回目は商品Bを収容した、というような、各使用回数ごとのダンボール箱90の商品内容を蓄積して記憶させ、後日の追跡調査や流通管理に使用することが可能になる。なお、商品データ680には、前述のようにダンボール9の使用回数、バーコードによる情報、製造年月日、および商品名の他に、例えば、製造工場名、製造ライン名、担当者名、予定出荷先等の商品管理に係る情報が含められてもよい。
【0055】
商品データ680が生成されると、データ取得部673は、数Nが1か否かを判定し(ステップS28)、数Nが1の場合は変更部620に新しい共振タグ100を貼付するよう指示するとともに、印刷部621にバーコードを印刷するよう指示する。これらの指示に基づいて、変更部620は、絶縁シール120(図15参照)によりダンボール箱90の所定位置に共振タグ100を貼付し(ステップS29)、印刷部621は、絶縁シール120の表面にバーコードを印刷する(ステップS30)。
【0056】
これにより、バーコードが印刷された絶縁シール120により共振タグ100をダンボール9に貼り付けることができ、バーコードと共振タグ100とを別々に貼り付ける場合に比べて、経費の節約とダンボール9のスペースの有効利用を図ることができる。
【0057】
一方、数Nが1でない場合データ取得部673は、変更部620に共振タグ100の共振周波数を変更するよう指示を与える。この指示に基づいて変更部620は、数Nに基づいた所定の強度の電磁波を放射することにより共振タグ100のコンデンサの電気的特性を変更し、当該共振タグ100の共振周波数を変更する(ステップS31)。
【0058】
これにより、ダンボール箱90の使用回数が更新可能に記憶することができることから、リサイクルの度に共振タグ100を貼り替える必要がなくなり、効率のよいダンボール9のリサイクルが可能となる。
【0059】
次に、データ取得部673は、数Nに基づいて製造年月日を印刷する位置を決定し(ステップS32)、印刷部621に指示を与える。この指示に基づいて印刷部621は前回当該ダンボール9が使用された際に記載された製造年月日を消去するとともに、今回の製造年月日を所定の位置に印刷する(ステップS33)。重量検査装置81により重量がチェックされ適切なものだけ出荷される。
【0060】
図16は、印刷部621がダンボール箱90の側面に製造年月日を印刷した状態を示した図である。図16に示すように印刷部621は、前回使用したときの製造年月日が印刷されている位置に二重線による消去を行い、新たに今回の製造年月日を印刷する。出荷するダンボール箱90に目視による確認ができるよう何らかの印刷を行っている場合、そのまま再使用したのではリサイクルされたダンボール9に対して重ね書き状態となる。そこで、使用回数により印刷位置を予め決定しておけば、印刷時に使用回数を確認して該当する位置に印刷するように変更することができ、ダンボール箱90を使用するたびに印刷しなければならない製造年月日等の情報がある場合であっても効率よくリサイクルすることができる。
【0061】
以上により、本実施の形態における製函・箱詰めシステム1において、リサイクル対象のダンボール9に共振周波数を変更可能な共振タグ100を貼付して管理することにより、ダンボール9の使用回数を判定することができ、効率的なリサイクルを行うことができる。
【0062】
<2. 変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
【0063】
例えば、バーコードが汚れやすいような用途にダンボール9が使用される場合、同じバーコードを再利用するとバーコードリーダ611の読み取り精度が低下するため、毎回印刷するバーコードの印刷位置を製造年月日と同様に使用回数に基づいて変更するようにしてもよい。その場合は、バーコードリーダ611による読み取り位置も同様に変更される。
【0064】
また、情報付与装置6とホストコンピュータ7とのデータ通信はケーブル接続によるものに限られるものではなく、無線通信等が用いられてもよい。また、情報付与装置6がホストコンピュータ7の機能を有していてもよい。
【0065】
また、上記実施の形態において使用回数の選別の目安を5回以上としているがこれに限られるものではない。例えば、ダンボール9の耐久性を考慮して適当な回数が選択されてもよい。
【0066】
また、共振周波数を変更することによる使用回数の更新は、情報付与装置6においてされることに限られるものではない。製函・箱詰めシステム1におけるいずれかの段階で更新されれば、例えば、選別システム2が使用回数の更新を行ってもよい。
【0067】
また、上記実施の形態に係る処理を各装置のCPUに実行させるプログラムは、必ずしもROMに予め書き込まれていなくてもよい。事前に記録媒体等からプログラムが読み出され、記憶された後、実行されてもよい。
【0068】
【発明の効果】
請求項1ないし3に記載の発明では、回収されたダンボールに付されている記憶素子から当該ダンボールの使用回数を読み取り、当該ダンボールの使用回数が所定条件を満たすダンボールを再利用ダンボールとして選別することにより、人手による選別に比べて、リサイクルを効率よく行うことができる。
【0069】
また、ダンボール箱に付されてあるバーコードからの管理情報と、記憶素子から読み取った使用回数と、当該ダンボール箱に箱詰めする商品の商品名とを含む商品データを当該ダンボールが再利用されるたびに生成して記憶部に蓄積することで、ダンボール箱に箱詰めする商品の管理を行い、当該バーコードが示す管理情報は変更せずに、記憶素子に記憶されているダンボールの使用回数を更新することにより、効率のよいダンボールのリサイクルを行うことができる。
【0070】
請求項2に記載の発明では、記憶素子として、記憶内容を非接触で電磁的に更新可能な受動記憶素子が使用されることにより、能動記憶素子(ICタグなど)と比較して安価にシステムを構成できる。
【0071】
請求項3に記載の発明では、記憶素子が、共振周波数が可変である共振タグであり、ダンボールに付された共振タグの共振周波数を検出することにより使用回数を読み取り、共振タグの共振周波数を変更することにより使用回数を更新することによって、ローコストでリサイクルを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態における製函・箱詰めシステムのうちの選別システムに係る部分を示した図である。
【図2】製函・箱詰めシステムのうち製函・箱詰めから商品管理システムに係る部分を示す図である。
【図3】選別システムにおける内部構成を示した図である。
【図4】選別システムの主にCPU、RAM、およびROMにより実現される機能を他の構成とともに示すブロック図である。
【図5】製函・箱詰めシステムの製函装置の外観図である。
【図6】製函・箱詰めシステムの箱詰め装置の外観図である。
【図7】製函・箱詰めシステムの情報付与装置の外観図である。
【図8】情報付与装置の主に内部構成を示したブロック図である。
【図9】情報付与装置の機能構成とデータの流れを他の構成とともに示す図である。
【図10】本実施の形態における製函・箱詰めシステムの動作を示す流れ図である。
【図11】本実施の形態における製函・箱詰めシステムの動作を示す流れ図である。
【図12】本製函・箱詰めシステムにおいて使用されるダンボールに予め貼付される共振タグを示した図である。
【図13】共振タグの回路構成を示した回路図である。
【図14】共振タグの共振周波数特性を示す図である。
【図15】共振タグをダンボール箱に貼付した状態を示した図である。
【図16】ダンボール箱の側面に製造年月日を印刷した状態を示した図である。
【符号の説明】
1 製函・箱詰めシステム
100 共振タグ
101,102,103,104 コンデンサ
105 コイル
106 絶縁フィルム
120 絶縁シール
2 選別システム
200,201,300 コンベア
21 検出ゲート
22 選別アーム
3 商品管理システム
4 製函装置
41 ストック部
42 組立部
43 搬送棒
5 箱詰め装置
50 シールチェッカー
51 ウェイトチェッカー
52 吸引反転装置
53 袋ならし装置
54 オーバーラップ部
55 ブロアー式吸引集積装置
56 シグナルタワー
57 不良排出口
58 ダンボールチェッカー
6 情報付与装置
60 本体
61 読み取り部
610 アンテナ
611 バーコードリーダ
62 情報付与部
620 変更部
621 印刷部
63 制御部
64 記憶部
65 通信部
66 搬送部
7 ホストコンピュータ
71 ケーブル
80 封函装置
81 重量検査装置
9 ダンボール
90 ダンボール箱
91 商品

Claims (3)

  1. 回収されたダンボールを製函してダンボール箱に商品を箱詰めする製函・箱詰めシステムであって、
    a)回収されたダンボールに付されている記憶素子から当該ダンボールの使用回数を読み取り、当該ダンボールの使用回数が所定条件を満たすダンボールを再利用ダンボールとして選別する選別システムと、
    b)前記再利用ダンボールを組み立ててダンボール箱を作成する製函装置と、
    c)前記ダンボール箱に付されてあるバーコードが示す、当該ダンボールの管理情報と、前記記憶素子から読み取った前記使用回数と、当該ダンボール箱に箱詰めする商品の商品名とを含む商品データを当該ダンボールが再利用されるたびに生成して記憶部に蓄積することで、当該商品の管理を行う商品管理システムと、
    d)前記商品管理システムからの指令情報に応答して前記ダンボール箱に商品を箱詰めする箱詰め装置と、
    e) 前記バーコードが示す前記管理情報は変更せずに、前記記憶素子に記憶されている前記ダンボールの使用回数を更新する更新手段と、
    を備えることを特徴とする製函・箱詰めシステム。
  2. 請求項1に記載の製函・箱詰めシステムであって、
    前記記憶素子として、記憶内容を非接触で電磁的に更新可能な受動記憶素子が使用されることを特徴とする製函・箱詰めシステム。
  3. 請求項2に記載の製函・箱詰めシステムであって、
    前記記憶素子が、共振周波数が可変である共振タグであり、
    前記選別システムが、前記ダンボールに付された前記共振タグの共振周波数を検出することにより前記使用回数を読み取り、
    前記更新手段が、前記共振タグの共振周波数を変更することにより、前記使用回数を更新することを特徴とする製函・箱詰めシステム。
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