JP2017215837A - 無線通信デバイス及び処理方法 - Google Patents

無線通信デバイス及び処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017215837A
JP2017215837A JP2016109961A JP2016109961A JP2017215837A JP 2017215837 A JP2017215837 A JP 2017215837A JP 2016109961 A JP2016109961 A JP 2016109961A JP 2016109961 A JP2016109961 A JP 2016109961A JP 2017215837 A JP2017215837 A JP 2017215837A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wireless communication
memory
control microcomputer
communication device
band
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016109961A
Other languages
English (en)
Inventor
洵介 田中
Junsuke Tanaka
洵介 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP2016109961A priority Critical patent/JP2017215837A/ja
Publication of JP2017215837A publication Critical patent/JP2017215837A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

【課題】無線通信デバイス内において異なる通信規格にて書き込んだ情報を他の通信規格側からアクセスできる無線通信デバイスを提供する。【解決手段】電子バッグタグ1は、HF帯域で外部と通信可能なHF帯IC11及びHF帯アンテナ12と、UHF帯域で外部と通信可能なUHF帯IC13及びUHF帯アンテナ14と、HF帯IC11及びUHF帯IC13に接続され、HF帯IC11及びUHF帯IC13を制御する制御マイコン15と、制御マイコン15に接続されるメモリ16とを備えている。電子バッグタグ1では、制御マイコン15は、HF帯IC11による外部との通信によりメモリ16に書き込まれたデータのうち少なくともユーザメモリ領域内の一部がUHF帯IC13から制御マイコン15を介して相互アクセス可能となるように、HF帯IC11及びUHF帯IC13の少なくとも一方を制御する。【選択図】図2

Description

本発明は、無線通信デバイス、及び当該無線通信デバイスを用いた処理方法に関する。
従来から航空会社ではスーツケース用のバッグタグとして紙タグを広く用いてきている。しかしながら、紙タグにおける皺や印字擦れ等の発生により、紙タグに記載された航空会社名や到着空港の名前等のバーコードの読み取りが上手くいかないことがある。結果として、その後の手荷物追跡や確実な配送処理のオペレーション効率・運用費に悪影響を与えてしまうことも発生している。そこで、一部の航空会社では、バッグタグとしてRFIDを用いた電子タグを使用するようになりつつある。特許文献1には、このようなスーツケースに取り付け可能な電子バッグタグが開示されている。
特表2014−516175号公報
しかしながら、特許文献1に記載の電子バッグタグでは、チェックインカウンタにおいてHF帯経由で追加される情報、例えば、スーツケースが高重量であるといった情報や、上級顧客のため到着空港でのスーツケースを優先して取り出すといった情報を、別の通信帯域であるUHF帯での読み取りにそのまま用いることが難しく、このような適用をしようとした場合、航空会社側のサーバ等で情報の紐づけを行う必要があった。
本発明は、上述した課題を解決するためのものであり、インフラ側のサーバ等に依存せずに電子バッグタグ等の無線通信デバイス内において異なる通信規格にて書き込んだ情報を他の通信規格側からアクセスできる無線通信デバイス、及び、当該無線通信デバイスを用いた処理方法を提供することを目的とする。
本発明は、一側面として、無線通信デバイスに関し、この無線通信デバイスは、第1の周波数帯域で外部と通信可能な第1の通信機能部と、第1の周波数帯域と異なる第2の周波数帯域で外部と通信可能な第2の通信機能部と、第1及び第2の通信機能部に接続され、第1及び第2の通信機能部の一部もしくは全てを制御する制御マイコンと、制御マイコンに接続されるメモリと、を備え、制御マイコンは、第1の通信機能部による外部との通信によりメモリに書き込まれたデータのうち少なくともユーザメモリ領域内の一部が第2の通信機能部から当該制御マイコンを介して相互アクセス可能となるように、第1及び第2の通信機能部の少なくとも一方を制御するようになっている。
この無線通信デバイスは、互いに異なる周波数帯域で外部と通信可能な第1及び第2の通信機能部と、これら通信機能部を制御する制御マイコンとを備え、この制御マイコンが、第1の通信機能部による外部との通信によりメモリに書き込まれたデータのうち少なくともユーザメモリ領域内の一部が第2の通信機能部から当該制御マイコンを介して相互アクセス可能となるように、第1及び第2の通信機能部の少なくとも一方を制御している。このような構成により、本発明に係る無線通信デバイスによれば、インフラ側のサーバ等に依存せずに無線通信デバイス内において異なる通信規格にて書き込んだ情報を、制御マイコンを介して、他の通信規格側からアクセスすることが可能となる。これにより、無線通信デバイスを用いたシステムの運用をより柔軟な形態とすることができる。
上記の無線通信デバイスでは、制御マイコンは、第2の通信機能部による外部との通信によりメモリに書き込まれたデータのうち少なくともユーザメモリ領域内の一部が第1の通信機能部から当該制御マイコンを介して相互アクセス可能となるように、第1及び第2の通信機能部の少なくとも一方を制御してもよい。この場合、第1の通信機能部により書き込まれた情報に対して第2の通信機能部がアクセスできることに加え、更に、第2の通信機能部により書き込まれた情報に対して第1の通信機能部がアクセスできるようになり、無線通信デバイスを含むシステムを様々な形態とすることが可能となる。
上記の無線通信デバイスでは、第1及び第2の通信機能部は、外部端子を1つ以上有する個別の通信用ICからそれぞれ構成されてもよいし、外部端子を1つ以上有するデュアル通信用ICから構成されてもよい。第1及び第2の通信機能部が個別の通信用ICから構成される場合、外部端子を持たない通常ICと異なり、UHFラベルの貼り替え等といった一方の通信IC側改ざんを試みた際に、マイコンを介した相互アクセス情報が不一致になる、回路接続が必要になるため単なる貼り替え等では再現できない等、媒体コストを抑えつつも一定の物理的堅牢性を担保することができる。また、多種多様な通信機能ICからコストや用途に応じて第1及び第2の通信機能部を選定する自由度が柔軟になるといったことが可能となる。一方、第1及び第2の通信機能部がデュアル通信用ICから構成される場合、一方の通信IC側の改ざんを試みた場合に相互共有メモリ記載内容が不一致となるため、さらに容易に改ざんを見抜くことができる等、媒体コストを抑えつつも物理的堅牢性を担保できるといったことが可能となる。
上記の無線通信デバイスは、制御マイコンに接続され、メモリ内に格納されているデータを表示するディスプレイを更に備えていてもよい。この場合、紙タグにおける皺や印紙擦れ等の発生を防止できるので、ディスプレイに表示されたデータをより確実に読み取ることができる。
上記の無線通信デバイスでは、無線通信デバイスの表面には、当該デバイスに関連する関連情報が表示又は印字されており、第1及び第2の通信機能部の少なくとも一方から制御マイコンを介して相互アクセス可能なように当該関連情報がメモリに格納されていてもよい。この場合、デバイスの関連情報がデバイスの表面に表示又は印字されているため、無線での読み取り装置を備えていないような場所(例えば空港)でも無線通信デバイスの関連情報を取得することができ、また、相互アクセス可能な状態で当該関連情報がメモリに格納されているため、無線での読み取り装置を備えている場所では、無線通信デバイスの関連情報について無線通信を介して容易に取得することができ、これにより、様々な場所での使用に無線通信デバイスを適合させることが可能となる。
上記の無線通信デバイスでは、メモリは、第1及び第2の通信機能部の少なくとも一方を構成するIC内に設けられた内蔵メモリに含まれていてもよい。この場合、別途、外付けメモリを用意する必要がなくなるため、若しくは外付けメモリの容量を使用しなくてもよくなるため、無線通信デバイスの内部構成を簡素化することができる。
また、本発明は、別の側面として、上記何れかの無線通信デバイス又は当該無線通信デバイスが取り付けられた収容体を処理する方法に関し、当該処理方法は、第1の通信機能部による通信によりメモリに予め個別情報が書き込まれた無線通信デバイスを準備する工程と、第2の通信機能部による通信により制御マイコンを介してメモリに予め書き込まれた個別情報に相互アクセスし、当該アクセスした個別情報に基づいて無線通信デバイス又は無線通信デバイスが取り付けられた収容体に対して所定の処理を行う工程と、を備えている。このような処理方法によれば、第1の通信機能部により書き込まれた個別情報を第2の通信機能部による通信システムでの処理に、この点に関してインフラ側のサーバ等を用いずに適用することができるため、簡易なシステムとすることが可能となる。
本発明によれば、無線通信デバイス内において異なる通信規格にて書き込んだ情報を他の通信規格側からアクセスできるため、より柔軟なシステム運用を行うことができる無線通信デバイス、及び、当該無線通信デバイスを用いた処理方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る電子バッグタグを示す斜視図である。 図1に示す電子バッグタグの構成を示すブロック図である。 図1に示す電子バッグタグを用いた行先の仕分け方法を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る一実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。便宜上、実質的に同一の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。なお、本発明は、任意の物体を収容可能な収容体に取り付けられる無線通信デバイスに広く適用可能である。以下の説明では、空港などの手荷物搬送システムで電子バッグタグとして用いられる無線通信デバイスがスーツケースに取り付けられた(内蔵含む)場合の一例について説明するが、これに限定されない。
図1は、本発明の一実施形態に係る電子バッグタグを示す斜視図である。電子バッグタグ1(無線通信デバイス)は、スーツケース等の航空手荷物に取り付けられるタグであり、個体識別情報(LPN、GUID、TIDやUID等)、旅程に関する情報(航空会社名、便名、経由地、最終目的地、PNR、タグナンバー等)等の各種情報を内部メモリに格納しており、その一部である個体識別情報をタグ表面にバーコード、QRコード(登録商標)及び英数字等で印字しているものである。電子バッグタグ1は、例えば全体として所定の厚みを有するカードに近い形状を呈しており、その内部に後述する各種の通信用ICやメモリ等を配置し、合成樹脂によりこれらを内部に封止して一体化したものである。なお、タグ表面に印字されている情報は、従来の紙製のバッグタグに印字されていた内容と略同様である。すなわち、ハンドスキャナ、バーコードスキャナ、自動荷物スキャナなどの装置によって読取可能な一次元バーコードや二次元コードとなっている。また、図1では、ディスプレイを備えない電子バッグタグ1の例を示しているが、ディスプレイを備える電子バッグタグ1でもよく、その場合には、これら印字されている情報がディスプレイ上に表示される。バーコード表示のみをディスプレイで可変制御する場合は、ドットマトリクス型だけでなく、ITF等、指定の1次元バーコードパターンを表示することに特化したセグメント型ディスプレイを採用しても良い。
図2は、図1に示す電子バッグタグの構成を示すブロック図である。電子バッグタグ1は、図2に示すように、その構成として、HF帯IC11、HF帯アンテナ12、UHF帯IC13,UHF帯アンテナ14、制御マイコン(MCU)15、及び、メモリ16を備えている。電子バッグタグ1は、更に、ディスプレイ17及びセンサ18を備えていてもよい。ディスプレイ17は、例えば、電気泳動方式や強誘電液晶、コレステリック液晶、エレクトロクロミック液晶等の電子ペーパーによって構成され得る。センサ18は、例えば、温湿度センサ、加速度センサ、又は、衝撃センサ等である。
HF帯IC11(第1の通信機能部)は、13.56MHzのHF周波数帯域(第1の周波数帯域)を用いて近接距離の通信を行うための無線通信用ICであり、HF帯アンテナ12を介して、外部のリーダライタ端末との間で無線通信を行う。HF帯IC11は、例えばIC搭載のHF RFICであり、IC(Inter−integrated Circuit)といったバスを介して制御マイコン15に接続される。データ量、低消費電力及び最適な転送速度を考慮すると、HF帯IC11と制御マイコン15とを接続する接続バスはICが好ましいが、これに限定される訳ではなく、SPI(Serial Parallel Interface)やUART(Universal Asynchronous Receiver Trasmitter)等のバスを用いて接続してもよい。HF帯IC11は、HF帯アンテナ12を介して外部のリーダライタ端末から取得したデータを、制御マイコン15を介して、メモリ16のユーザメモリ領域若しくはHF帯IC11内のメモリ領域に格納する。具体的には、制御マイコン15のマイコンファームウェアに書き込んであるライブラリ/アルゴリズムに基づき、上記データをメモリ16等に書き込む。このように格納される情報には、到着空港名、経由空港名、フライト日、エアラインコード、フライトナンバー、スーツケース重量、顧客優先度レベル情報、等の可変情報が含まれる。
このような構成を備えたHF帯IC11及びHF帯アンテナ12により、電子バッグタグ1は、ISO/IEC14443、ISO/IEC15693、ISO/IEC18092、FeliCa(登録商標)、NFC(Near Field Communication)等の通信規格に対応したリーダライタ端末、NFCスマートフォン等と通信可能となっている。
UHF帯IC13(第2の通信機能部)は、例えば860MHzから960MHzのUHF周波数帯域(第2の周波数帯域)を用いて通信を行うための無線通信用ICであり、UHF帯アンテナ14を介して、例えば、UHF帯域の通信に対応したリーダライタを備えた手荷物自動預け機、手荷物搬送システムや空港職員が携帯するハンディリーダライタ等との間で無線通信を行う。UHF帯IC13は、例えばIC搭載のUHF RFICであり、HF帯IC11と同様に、IC等のバスを介して制御マイコン15に接続される。UHF帯IC13は、外部の手荷物搬送システムからの呼出しに応じて、HF帯IC11によってメモリ16のユーザメモリ領域若しくはHF帯域IC内蔵メモリ領域に書き込まれた情報(例えば上記の可変情報)に対して制御マイコン15を介してアクセスし、アクセスにより取得された情報を手荷物搬送システムへ出力する。この際、予めメモリ16のユーザメモリ領域に格納されている乗客の名前情報や電子バッグタグの識別コード等の不変情報も共に手荷物搬送システムへ出力してもよい。なお、UHF帯IC13は、UHF帯アンテナ14を介して外部のリーダライタ端末から取得したデータを、制御マイコン15を介して、メモリ16のユーザメモリ領域若しくはUHF帯IC13内のメモリ領域に同期もしくは指定情報のみ格納してもよい。
このように、UHF帯IC13及びUHF帯アンテナ14により、電子バッグタグ1では、UHF帯域の通信に対応したリーダライタを備えた手荷物搬送システムとの間で、UHF帯IC13内のメモリ領域、もしくはメモリ16等に格納されたデータの読み取りが行われる。UHF帯IC13内のメモリ領域に情報が格納されていればマイコンを介したメモリ16へのアクセスよりも、一層短時間で情報取得が可能となる。
制御マイコン15は、電子バッグタグ1全体の制御を行うマイコンである。制御マイコン15は、図2に示されるように、HF帯IC11、HF帯アンテナ12、UHF帯IC13、UHF帯アンテナ14と接続されるとともに、メモリ16に接続される。本実施形態における制御マイコン15は、例えばMCU(Micro Controller Unit)によって構成されており、前述したように、有線ICインターフェースや、シリアルインターフェースSPI、UART等によって、HF帯IC11、HF帯アンテナ12、UHF帯IC13、UHF帯アンテナ14、及び、メモリ16と電気的に接続される。電子バッグタグ1がディスプレイ17やセンサ18を備えている場合には、制御マイコン15は、同様に、有線ICインターフェース等により、ディスプレイ17やセンサ18に電気的に接続される。なお、メモリ16は、EEPROM又はFeRAM等から構成することができる。
制御マイコン15は、メモリ16、HF帯IC11内のメモリ領域、UHF帯IC13内のメモリ領域等に格納された各種情報の書き換えを行い、ディスプレイ17を備えている場合には、ディスプレイ17の表示内容の書き換えのための制御を行う。なお、ディスプレイ17に表示される内容は、従来の紙製のバッグタグに印刷されていた内容と同様、もしくはエアラインや空港システムに対応した一部可変の内容である。電子バッグタグ1では、NFCに対応したスマートフォン等のリーダライタ端末によってHF帯IC11及び制御マイコン15に給電が行われる。これによって、制御マイコン15は、メモリ16、HF帯IC11内のメモリ領域、UHF帯IC13内のメモリ領域等に格納された各種情報を、HF帯アンテナ12で受信された新たな情報に更新することができる。また、制御マイコン15は、更新された情報に基づいて、ディスプレイ17の表示内容の書き換えを行うことができる。すなわち、HF帯アンテナ12で受信された新たな情報の中にディスプレイ17に表示する情報が含まれている場合には、制御マイコン15はディスプレイ17の表示画像の書き換えを行う。また、受信された情報に基づいて制御マイコン15内のファームウェアによってディスプレイ17に表示する情報が生成された場合にも、制御マイコン15はディスプレイ17の表示画像の書き換えを行う。
また、制御マイコン15は、メモリ16、HF帯IC11内のメモリ領域、UHF帯IC13内のメモリ領域等に格納された各種情報のうちの少なくとも一部を含むデータをUHF帯アンテナ14から手荷物運送システムに送信するための制御を行うこともできる。例えば、手荷物自動預け機、手荷物運送システムや空港職員が携帯するリーダライタによってUHF帯IC13及び制御マイコン15に給電が行われる。これによって、制御マイコン15は、HF帯IC11の通信によりメモリ16等に格納されたデータ等をUHF帯アンテナ14から手荷物運送システムに送信する制御を行う。手荷物運送システムに対して送信されるデータは、例えば、タグナンバー等である。給電時間や読み取り時間が長く取れる場合には、航空会社名、便名、経由地等の情報量を任意に選択して送信しても良い。なお、本実施形態では、UHF帯アンテナ14で誘起された電圧が電源回路等によって整流されて制御マイコン15に給電されてもよい。また、UHF帯IC13がリーダライタからの給電をもとにマイコン15を介さずに単独通信しても良い。
ここで、手荷物運送システムにおいて、上述した電子バッグタグ1を用いたスーツケースの行先の仕分け方法(処理方法)について、図3のフローチャートを参照して説明する。図3は、図1に示す電子バッグタグを用いた行先の仕分け方法を示すフローチャートである。図3に示すように、例えば、空港のチェックインの際(若しくは家や移動中等の事前)に、電子バッグタグ1に対して、NFCスマートフォンやチェックインカウンタにおけるHFのリーダライタ端末から、電子バッグタグ1が取り付けられたスーツケースの重量情報、搭乗者情報及び旅程情報等を、UHFよりも伝送速度が速く且つ起動電力が取れて短時間での書き込みが可能なHF帯IC11及びHF帯アンテナ12を介して、電子バッグタグ1のメモリ16又はHF帯IC11内のメモリ領域に書き込む。この際、マイコン15を介してUHF帯IC13内の指定メモリ領域内にHF帯IC11内に書き込まれた情報の一部が同期される(ステップS1)。
次に、HF帯IC11等による無線通信によりメモリ16又はHF帯IC11、UHF帯IC13のいずれか全ての内蔵メモリ領域に予め書き込まれた電子バッグタグ1が取り付けられたスーツケースを準備する(ステップS2)。そして、UHF帯域の通信に対応したリーダライタを備えた手荷物自動預け機もしくは手荷物搬送システムに、電子バッグタグ1が取り付けられたスーツケースを通す。この際、手荷物自動預け機もしくは手荷物搬送システムは、UHF帯IC13等による通信により更新されてメモリ16又はHF帯IC11もしくはUHF帯IC13のメモリ領域に格納されている情報を、UHF帯域経由で読み出し(相互アクセスし)、読み出した個別情報に基づいて、電子バッグタグ1が取り付けられたスーツケースの行き先の仕分けや積載や積み降ろし優先度判定等、その後の各種の処理を自動的に行う。このような処理方法により、人手を介した仕分け作業やサーバ等への過負荷を用いた情報の紐づけを行う運用等を行うことなく、仕分け等の処理を簡素化して行うことができる。相互アクセス機能等を用いることで、手荷物自動預け機もしくは手荷物搬送システムを通過する際、UHF帯IC13の通信をリードのみとし、情報更新を必ずしも実施する必要は無くシステム側に依存する。
以上、上述した電子バッグタグ1によれば、互いに異なる周波数帯域で外部と通信可能なIC11,13と、これらIC11,13を制御する制御マイコン15とを備えており、HF帯IC11及びHF帯アンテナ12による外部との通信によりメモリ16等に書き込まれたデータのうち少なくともユーザメモリ領域内の一部がUHF帯IC13及びUHF帯アンテナ14から当該制御マイコン15を介して相互アクセス可能となるように制御マイコン15が制御している。このような構成により、電子バッグタグ1によれば、インフラ側のサーバ等に依存せずに電子バッグタグ1内において異なる通信規格にて書き込んだ情報を、制御マイコン15を介して、他の通信規格側からアクセスすることが可能となる。これにより、電子バッグタグ1を用いたシステムの運用をより柔軟な形態とすることができる。
また、上記電子バッグタグ1では、異なる通信機能部として、外部端子を1つ以上有する個別の通信用IC11,13からそれぞれを構成するようにしている。このため、外部端子をもたない通常ICと異なり、UHFラベルの貼り替え等といった一方の通信IC側改ざんを試みた際に、マイコンを介した相互アクセス情報が不一致になる、回路接続が必要になるため単なる貼り替え等では再現できない等、媒体コストを抑えつつも一定の物理的堅牢性を担保することができる。また、多種多様な通信機能ICからコストや用途に応じて第1及び第2の通信機能部を選定する自由度が柔軟になる、といったことが可能となる。
また、上記電子バッグタグ1は、制御マイコン15に接続され、メモリ16等内に格納されているデータを表示するディスプレイ17を更に備える構成としてもよい。この場合には、紙タグにおける皺や印紙擦れ等の発生を防止できるので、ディスプレイ17に表示されたデータをより確実に読み取ることができる。また、この場合は、都度可変情報を表示することが可能となるのでエアライン・空港側システムへの負荷を下げることが出来、また媒体も繰り返し使用が可能となる。
また、上記電子バッグタグ1では、電子バッグタグ1の表面に当該タグに関連する関連情報が表示又は印字されており、異なる通信機能部であるIC11,13の少なくとも一方から制御マイコン15を介して相互アクセス可能なように当該関連情報がメモリ16等に格納されていてもよい。この場合、電子バッグタグ1の関連情報がタグの表面に表示又は印字されているため、無線での読み取り装置を備えていないような場所(例えば島諸島の人員や設備を十分に配備できない空港環境等)でも電子バッグタグ1の関連情報を取得することができ、また、相互アクセス可能な状態で当該関連情報がメモリに格納されているため、無線での読み取り装置を備えている場所では、電子バッグタグ1の関連情報を無線通信を介して容易に取得することができ、これにより、様々な場所での使用に電子バッグタグ1を適合させることが可能となる。
また、上記電子バッグタグ1では、読み取りを行った情報を格納するメモリとして、異なる通信機能部であるIC11,13の少なくとも一方を構成するIC内に設けられた内蔵メモリを用いるようにしてもよい。この場合、別途、外付けメモリを用意する必要がなくなるため、若しくは外付けメモリの容量を使用しなくてもよくなるため、無線通信デバイスの内部構成を簡素化することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限られない。例えば、上記の電子バッグタグ1では、通信規格が互いに異なるHF帯IC11及びUHF帯IC13を個別の通信用ICから構成する例について説明したが、HF帯IC11の通信機能とUHF帯IC13の通信機能との両方を有する1チップからなるデュアルタイプの通信用ICを用いるようにしてもよい。このような場合でも、デュアルタイプの通信用ICを用いて上記と同様の処理を行うことが可能となり、例えばIC内蔵のメモリ領域に格納された情報の一部に対して制御マイコン15を介して相互アクセスできるようにしてもよい。また、上記の実施形態では、HF帯IC11を介してメモリ16等に書き込みを行った情報を、制御マイコン15を介して、UHF帯IC13からアクセスする例を示したが、UHFのリーダライタを準備できる環境にある場合には、逆に、UHF帯IC13を介してメモリ16等に書き込みを行った情報を、制御マイコン15を介して、HF帯IC11からアクセスできるようにしてもよい。
また、上記の電子バッグタグ1では、異なる無線通信規格である第1及び第2の通信規格(帯域)としてHF帯域とUHF帯域とを用いたが、本発明に係る無線通信デバイスはこれに限定されるものではなく、例えば、HF帯域に代えて、2.4GHzのマイクロ波周波数帯域を用いるようにしてもよい。この場合、無線通信デバイスは、2.4GHz帯で、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth LE(登録商標)、ANT(登録商標)通信、又は、無線LAN(Wi−Fiを含む)による通信を用いて、外部のリーダライタと無線通信を行い、データの書き換えを行うことができる。なお、無線通信デバイスにおいて、HF帯IC11、UHF帯IC13等に加えて、更に上述したマイクロ波周波数帯域を用いて、異なる3種類の無線通信規格に対応するようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、スーツケースといった収容体に取り付けられる電子バッグタグ1を例として本発明に係る無線通信デバイスを説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、本発明に係る無線通信デバイスを取り付ける(内蔵含む)ことができる収容体としては、物流向けの輸送箱(折畳コンテナ含む)、工場等の工程管理に用いられるケースやパレット、鉄道輸送や宅配等に用いられる各種サイズのコンテナ、社内便や機密文書処理等に用いられるリユースを前提とした往復書簡用ケースなど各種のものを用いることができ、本発明に係る無線通信デバイスを適用して、通信規格の異なる2つ以上の通信機能部からメモリ(内蔵メモリ領域含む)に格納された各情報に相互アクセスできるようにしてもよい。
1…電子バッグタグ(無線通信デイバス)、11…HF帯IC(第1の通信機能部)、12…HF帯アンテナ、13…UHF帯IC(第2の通信機能部)、14…UHF帯アンテナ、15…制御マイコン、16…メモリ、17…ディスプレイ、18…センサ。

Claims (8)

  1. 第1の周波数帯域で外部と通信可能な第1の通信機能部と、
    前記第1の周波数帯域と異なる第2の周波数帯域で外部と通信可能な第2の通信機能部と、
    前記第1及び第2の通信機能部に接続され、前記第1及び第2の通信機能部の一部もしくは全てを制御する制御マイコンと、
    前記制御マイコンに接続されるメモリと、を備え、
    前記制御マイコンは、前記第1の通信機能部による外部との通信により前記メモリに書き込まれたデータのうち少なくともユーザメモリ領域内の一部が前記第2の通信機能部から当該制御マイコンを介して相互アクセス可能となるように、前記第1及び第2の通信機能部の少なくとも一方を制御する、無線通信デバイス。
  2. 前記制御マイコンは、前記第2の通信機能部による外部との通信により前記メモリに書き込まれたデータのうち少なくともユーザメモリ領域内の一部が前記第1の通信機能部から当該制御マイコンを介して相互アクセス可能となるように、前記第1及び第2の通信機能部の少なくとも一方を制御する、請求項1に記載の無線通信デバイス。
  3. 前記第1及び第2の通信機能部は、外部端子を1つ以上有する個別の通信用ICからそれぞれ構成される、請求項1又は2に記載の無線通信デバイス。
  4. 前記第1及び第2の通信機能部は、外部端子を1つ以上有するデュアル通信用ICから構成される、請求項1又は2に記載の無線通信デバイス。
  5. 前記制御マイコンに接続され、前記メモリ内に格納されているデータを表示するディスプレイを更に備える、請求項1〜4の何れか一項に記載の無線通信デバイス。
  6. 前記無線通信デバイスの表面には、当該デバイスに関連する関連情報が表示されており、前記第1及び第2の通信機能部の少なくとも一方から前記制御マイコンを介して相互アクセス可能なように当該関連情報が前記メモリに格納されている、請求項1〜5の何れか一項に記載の無線通信デバイス。
  7. 前記メモリは、前記第1及び第2の通信機能部の少なくとも一方を構成するIC内に設けられた内蔵メモリに含まれている、請求項1〜6の何れか一項に記載の無線通信デバイス。
  8. 請求項1〜7の何れか一項に記載の無線通信デバイス又は前記無線通信デバイスが取り付けられた収容体を処理する方法であって、
    前記第1の通信機能部による通信により前記メモリに予め個別情報が書き込まれた前記無線通信デバイスを準備する工程と、
    前記第2の通信機能部による通信により前記制御マイコンを介して前記メモリに予め書き込まれた前記個別情報に相互アクセスし、当該アクセスした個別情報に基づいて前記無線通信デバイス又は前記無線通信デバイスが取り付けられた収容体に対して所定の処理を行う工程と、
    を備えた処理方法。
JP2016109961A 2016-06-01 2016-06-01 無線通信デバイス及び処理方法 Pending JP2017215837A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016109961A JP2017215837A (ja) 2016-06-01 2016-06-01 無線通信デバイス及び処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016109961A JP2017215837A (ja) 2016-06-01 2016-06-01 無線通信デバイス及び処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017215837A true JP2017215837A (ja) 2017-12-07

Family

ID=60575704

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016109961A Pending JP2017215837A (ja) 2016-06-01 2016-06-01 無線通信デバイス及び処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017215837A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019124445A1 (ja) * 2017-12-20 2019-06-27 凸版印刷株式会社 電子タグデバイス
JP2021012272A (ja) * 2019-07-05 2021-02-04 凸版印刷株式会社 電子デバイス、管理システム、及び表示方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019124445A1 (ja) * 2017-12-20 2019-06-27 凸版印刷株式会社 電子タグデバイス
CN111433788A (zh) * 2017-12-20 2020-07-17 凸版印刷株式会社 电子标签设备
JPWO2019124445A1 (ja) * 2017-12-20 2020-12-24 凸版印刷株式会社 電子タグデバイス
JP7347214B2 (ja) 2017-12-20 2023-09-20 凸版印刷株式会社 電子タグデバイス
JP2021012272A (ja) * 2019-07-05 2021-02-04 凸版印刷株式会社 電子デバイス、管理システム、及び表示方法
JP7415349B2 (ja) 2019-07-05 2024-01-17 Toppanホールディングス株式会社 電子デバイス、管理システム、及び表示方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1918055B (zh) 产品管理系统
US20120098642A1 (en) Luggage Tag With Bi-State Display
RU2625532C2 (ru) Электронная этикетка и система электронных этикеток
NL2008761C2 (en) Reusable electronic bag tag.
KR20160003998A (ko) 전자 라벨의 정보 갱신 방법 및 그에 따른 시스템
JP2001287809A (ja) 在庫管理システム
JP2005267180A (ja) ストア管理システム及び管理方法
JP2002236891A (ja) データ表示機能付き無線タグ
WO2001072619A1 (fr) Systeme informatique de gestion de conteneurs reutilisables
EP2854072B1 (en) Device and method for bulk encoding tags
JP2003166370A (ja) ロッカーシステム
US20090201304A1 (en) Information processing apparatus, information processing system, information processing method and program
JP2017215837A (ja) 無線通信デバイス及び処理方法
KR20190079303A (ko) 전자 선반 라벨 및 그 운용 방법
JP2004352436A (ja) 物品確認システム
US9917942B2 (en) Uniquely identifying a portable electronic device
CN102376206A (zh) 一种采用反射式显示屏的客票
JP4920218B2 (ja) 切り取ることによりデータ又は動作を変更可能な無線識別装置及び変更方法
JP7063133B2 (ja) 物品輸送環境保障システム
JP2001134729A (ja) 識別無線タグとその関連装置およびそれらを用いたシステム
KR20190119464A (ko) 재사용 가능한 rfid 태그를 이용한 물류 처리 방법 및 장치
JP2004272356A (ja) 表示情報管理システム、非接触識別タグ、情報管理装置、非接触識別タグ制御プログラム及び情報管理装置制御プログラム
CN111209995A (zh) 一种快递单
US20220318730A1 (en) Methods and apparatus for serializing a plurality of products
JP2001171811A (ja) 物流システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190521

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200218

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200413

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200804