JP2008143128A - 弾性ローラ用成形型および弾性ローラの製造方法 - Google Patents

弾性ローラ用成形型および弾性ローラの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】露出すべきシャフト部分に弾性層材料が付着しない成形型、および、それを用いた弾性ローラの製造方法を提供する。
【解決手段】弾性ローラ用成形型10は、筒状金型3と樹脂製のキャップ4とよりなり、キャップ4は、金型3の内周面3wに嵌合される外周面14を有するとともに、シャフト21の端部を収容して固定する凹部5を具え、この凹部5は、円筒壁面部と、ここに挿入されたシャフト21の端面21aに対向してこの端面21aを位置決めする底面部16とで構成され、円筒壁面部は、内径の異なる壁面部分よりなり、最小内径に対応する壁面部分15aは底面部16から離れた位置に配置される。
【選択図】図2

Description

本発明は、筒状の金型と、金型の両端を閉止する樹脂キャップとよりなり、前記金型の内側に配置されたシャフトの周囲に注入された材料を硬化させて弾性層を形成する弾性ローラ用成形型に関する。
複写機やプリンタ等の電子写真方式を用いた画像形成装置においては、画像形成の各工程で、現像ローラ、帯電ローラ等種々の弾性ローラが用いられており、これらの弾性ローラは、図1に断面図で示すように、シャフト21の周囲に弾性層22を形成して構成される。そして、このような弾性ローラ20を形成する方法として、図2に断面図で示すように、筒状の金型93と一対の樹脂製キャップ94とよりなる成形型90を用い、金型93の中にシャフト21を配置した後、金型93の中空部の両端を樹脂製のキャップ94で閉止し、金型93と両キャップ94とによって囲繞されたキャビティ99に材料を注入し硬化させて弾性層22を形成する方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
そして、このようなキャップ94として、図3に断面図で示すように、金型93の内周面93wに嵌合される外周面94aを有するとともに、前記シャフト21の端部を収容して固定する筒状の凹部95を具え、この凹部95は、円筒壁面部95aと、凹部95に挿入されるシャフト21の端面に対向してこの端面を位置決めする底面部95bとよりなるものが知られている。
特開2005−354977号公報
しかしながら、円筒壁面部95aは、図3に示すように、凹部95の中心軸線Lと平行な単一の円筒壁面だけで構成されているため、この凹部95にシャフト21の端部をその底面部95bに当接するまで圧入して固定するとき、図4に、凹部95の断面図で示すように、シャフト21の端部は、凹部95の奥側部分96aでは圧入状態になるものの、凹部95の開口部側部分96bでは、隙間dが生じ、キャビティに注入された材料が、凹部95内のシャフト21の周囲にできた空間99aに進入し、その結果、露出すべき、長さLzのシャフト部分の表面にまで弾性材料が付着してしまい、付着した材料を削り落とす手間が余計にかかっていた。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、露出すべきシャフト部分に弾性層材料が付着しない成形型、および、それを用いた弾性ローラの製造方法を提供することを目的とする。
<1>は、筒状の金型と、この金型の両端を閉止する樹脂キャップとよりなり、前記金型の内側に配置されたシャフトの周囲に材料を注入し硬化させて弾性層を形成するのに用いられる弾性ローラ用成形型において、
前記樹脂キャップは、金型の内周面に嵌合される外周面を有するとともに、前記シャフトの端部を収容して固定する凹部を具え、この凹部は、円筒壁面部と、ここに挿入されたシャフトの端面に対向してこの端面を位置決めする底面部とで構成され、前記円筒壁面部は、内径の異なる壁面部分よりなり、最小内径に対応する壁面部分は前記底面部から離れた位置に配置されてなる弾性ローラ用成形型である。
<2>は、<1>において、前記最小内径に対応する壁面部分は有限の幅を有してなる弾性ローラ用成形型である。
<3>は、<1>もしくは<2>において、前記最小内径に対応する壁面部分は段差を介してそれより底面部側の壁面部分に繋がってなる弾性ローラ用成形型である。
<4>は、<3>において、前記最小内径に対応する壁面部分より底面部側に位置する壁面部分を一定の内径を有する円筒面で構成し、これらの壁面部分の内径の差を0.01〜0.1mmとしてなる弾性ローラ用成形型である。
<5>は、<1>〜<4>のいずれかにおいて、 前記凹部の開口端から樹脂キャップの前記外周面に至るまでの半径方向部分を、テーパ状に広がるテーパ面で構成してなる弾性ローラ用成形型である。
<6>は、<5>において、前記テーパ面の、凹部中心線に対する傾斜角度を45〜60°としてなる請求項5に記載の弾性ローラ用成形型。
<7>は、<1>〜<6>のいずれかにおいて、前記最小内径に対応する壁面部分に、周方向に沿った凹凸を形成してなる弾性ローラ用成形型である。
<8>は、<7>において、前記最小内径に対応する壁面部分の真円度を0.01〜0.02mmとする弾性ローラ用成形型である。
<9>は、<1>〜<6>のいずれかの成形型を用いて弾性ローラを形成する弾性ローラの製造方法において、
前記樹脂キャップとして、前記最小内径に対応する壁面部分の内径が前記シャフトの外径より小さく、かつ、前記シャフトの外径に対する差が0.1mm以内のものを用いる弾性ローラの製造方法である。
<10>は、<9>にぉいて、前記シャフトの周囲に注入された材料が硬化を完了するまで、前記キャップを、前記シャフトの端面に対抗して30N以上の力で押圧する弾性ローラの製造方法である。
<1>によれば、前記樹脂キャップは、前記シャフトの端部を収容して固定する凹部を具え、この凹部は、円筒壁面部と、前記シャフトの端面に対向してこの端面を位置決めする底面部とで構成され、前記円筒壁面部は、内径の異なる壁面部分よりなり、最小内径に対応する壁面部分は底面部から離れた位置に配置されるよう構成したので、シャフトを、その端面が前記底面部に当接する位置まで嵌入しても、最小内径に対応する壁面部分がシャフトの外周に当接するようになり、このことによって、この壁面部分より奥側には材料が進入しないようにすることができ、その結果、最小内径に対応する壁面部分を凹部の開口端の近くに配置することにより、弾性層の端部より露出すべきシャフト部分に弾性層材料が付着しないようにすることができる。
<2>によれば、前記最小内径に対応する壁面部分は有限の幅を有するので、キャビティに注入した材料のこの部分より奥への進入を一層確実に抑制することができる。
<3>によれば、前記最小内径に対応する壁面部分は段差を介してそれより底面部側の壁面部分に繋がっているので、最小内径に対応する壁面部分より奥側に、シャフト外周面と凹部の円筒壁面部とで囲まれた密閉空間を形成することができ、この空間に閉じこめられらエアの圧力によって、仮に、キャビティからの材料が前記最小内径に対応する壁面部分を通過しようとしても、これを阻止することができ、材料の凹部奥側への進入をなお一層確実に抑制することができる。
<4>によれば、前記最小内径に対応する壁面部分より底面部側に位置する壁面部分を一定の内径を有する円筒面で構成し、これらの壁面部分の内径の差を0.01〜0.1mmとしたので、材料の凹部への進入を有効に防止するとともに、シャフトの端面を確実に前記凹部の底面部に当接させることができ、このことによって、弾性層端面から突出するとシャフト部分の長さを均一なものにすることができる。
前記壁面部分の内径差を0.01mm未満とすれば、最小内径に対応する壁面部分で材料の奥への進入を堰止めることが難しくなり、一方、この内径差を、0.1mmを超えるものとした場合には、最小内径に対応する壁面部分の奥側に形成される前記密閉空間の容積が大きくなり過ぎ、軸を凹部に挿入したときに生じる密閉空間内の圧力の高まりよって、シャフト端面が前記凹部の底面部に当接するまで挿入させることが難しくなり、凹部の長さに対応して決定される、シャフトの、弾性層端面からの突出長さ寸法が変動してしまう可能性が生じる。
<5>によれば、前記凹部の開口端から樹脂キャップの前記外周面に至るまでの半径方向部分を、テーパ状に広がるテーパ面で構成したので、シャフトを凹部に挿入する際の芯ずれがあっても、シャフトの端面の角をこのテーパ面でガイドして、芯ずれを吸収することができ、シャフトの凹部への挿入を容易にすることができる。
<6>によれば、前記テーパ面の、凹部中心線に対する傾斜角度を45〜60°としたので、シャフトの凹部への挿入を一層容易に行わせることができ、この傾斜角度を、45°未満とした場合には、製品としての弾性ローラにおける弾性層の端部に形成される円錐台状部分の高さが大きくなり、その分、所定のシャフト長さに対する弾性層の外周面の長さが短くなり、いわゆる、弾性ローラの有効長を確保することがむつかしくなり、一方、この傾斜角度を、60°を超えるものとした場合には、シャフト端面の角をテーパ面にあてたとしても、シャフト端をスムースに中心方向にガイドすることができなくなってしまう。
<7>によれば、前記最小内径に対応する壁面部分に、周方向に沿った凹凸を形成したので、前記密閉空間内のエアをこの凹凸の凹の部分からキャビティ内へ排出させて密閉空間内の圧力を低下させ、よって、シャフト端面の前記底面部への当接可能にし、このことによって、弾性層端面からのシャフト突出長さを安定化させることができ、しかも、周方向に沿った凹凸の、凹の部分の断面積を所定以下に抑えることによって、キャビティ内に注入された材料が最小内径に対応する壁面部分を通過して凹部奥への進入を防止することができる。
<8>によれば、前記最小内径に対応する壁面部分の真円度を0.01〜0.02mmとしたので、周方向に沿った凹凸の凹の部分の断面積を、密閉空間内のエアの排出を可能にするとともに材料の前記密閉空間内への進入を防止することができ、もし、真円度を0.01mm未満とした場合には、周方向に沿った凹凸が不十分となり、エアの排出効果が発揮できず、一方、これが0.02mmを越えるのものとした場合には、凹凸の凹の部分から材料が奥に進入してしまう可能性が生じる。
<9>によれば、前記樹脂キャップとして、前記最小内径に対応する壁面部分の内径が前記シャフトの外径より小さいものを用いたので、最小内径に対応する壁面部分を圧縮する状態を保持し材料の奥への進入を防止することができ、かつ、前記シャフトの外径に対する差が0.1mm以内のものを用いるので、シャフトの凹部への挿入を容易にすることができる。
<10>によれば、シャフトの周囲に注入された材料が硬化を完了するまで、前記キャップを、前記シャフトの端面に対抗して30N以上の力で押圧するので、前記材料が硬化するまで、前記密閉空間に閉じこめられたエアの熱膨張があっても、シャフトの端面が前記凹部の底面部に当接した状態を持続させることができ、このことによって、弾性層端面から突出するシャフト部分の長さを安定化することができる。
本発明の実施形態について、図に基づいて説明する。図5は、本発明に係る実施形態の成形型を示す断面図であり、成形型10は、筒状の金型3と、一対の樹脂製のキャップ4よりなり、樹脂製キャップ4は、金型3の内周面3wに嵌入されることにより金型3の中空部の両側を閉止して弾性層用材料を充填させるキャビティ9を形成するとともに、金型3の内側に配置されたシャフト21の両端を固定する。
図6は、キャップ4を示す断面図であり、キャップ4は、金型3の内周面3wに嵌合される外周面14を有する外筒7と、シャフト21の端部を収容して固定する筒状の凹部5を有する内筒6とを具え、内筒6と外筒7とを連結する複数枚のリブ8が、周方向に間隔をおいて配置される。そして、凹部5は、円筒壁面部15と、シャフト21の端面に対向してこの端面を位置決めする底面部16とよりなる。
このような成形型10を用いて弾性ローラを製造するには、まず、金型3の内側にシャフト21を配置し、次いで、金型3の内側の中空部に両側からキャップ4をそれぞれ挿入して、中空部の両端を閉止するとともに、それらのキャップ4の凹部5にシャフト21の端のそれぞれを挿入してシャフト21を固定する。ついで、一方のキャップの外筒7と内筒6との間の隙間から弾性層用の材料を注入し、キャビティ9内を、この材料で充満させる。このとき、他方のキャップ4の外筒7と内筒6との間の隙間は、キャビティ9内のエアを排出するためのガス抜き穴として機能する。
次に、成形型10を閉止したまま、所定の時間、熱を加えて弾性層材料を硬化させたあと、両方のキャップ4を金型3から取り外し、次いで、周囲に弾性層21が形成されているシャフト21を取り出して成形工程を終了する。
ここで、本発明のキャップ4において、図7に凹部5を断面図で示すように、円筒壁面部15は、内径の異なる壁面部分15a、15b、15cよりなり、最小内径d1に対応する壁面部分15aは底面部16から離れた位置に配置されているという特徴を有する。すなわち、底面部16に隣接する壁面部分の内径d2は最小内径d1よりも大きく、また、壁面部分15cは、その内径が連続的に変化しているが、そのどこをとっても内径は、最小内径d1よりも大きい。
そして、最小内径d1に対応する壁面部分15aを開口端17の近くに配置するとともに、凹部5に挿入するシャフト21の外径Dを最小内径d1に対応する壁面部分15aよりわずかだけ大きくすることにより、図8に、シャフト21を挿入した状態の凹部5を断面図で示すように、壁面部分15aが全面にわたってシャフト21の外周面を21bを締め付けた状態にすることができ、このことによって、弾性層材料の、壁面部分15aより奥側への進入を防止し、露出すべきシャフト部分(長さL0)に材料が付着するのを防止することができる。この条件を満たすためには、壁面部分15aの開口端17から底面部16までの距離Lyを、露出すべきシャフト部分の長さLzより大きくすればよい。
ここで、図9に凹部5を断面図で示すように、最小内径d1に対応する壁面部分15fの近傍を断面が曲線となる面で構成し、すなわち、最小内径d1に対応する壁面部分15fを無限小の幅のもので構成することもできるが、先に、図7で示したように、最小内径d1に対応する壁面部分15aを有限の幅l3を有するもので構成するのが好ましく、このことによって、キャビティ9に注入した材料の、壁面部分15aより奥への進入を一層確実に防止することができる。
また、例えば、図9に示すように、前記最小内径に対応する壁面部分15fを、それより底面部16側の壁面部分15gに、傾斜φが連続に変化するように繋げることもできるが、図7に示した例のように、傾斜φが不連続に変化するように、すなわち段差25を形成して繋げるのが好ましく、このことによって、図8に示すように、この壁面部分15aとシャフト21周面とで閉止された奥側に、シャフト21の外周面と円筒壁面部15dとで囲まれた密閉空間23を形成することができ、この空間23に閉じこめられたエアの圧力によって、仮に、前記最小内径に対応する壁面部分15aを通過しよとする材料を止めることができ、材料の凹部5の奥への進入をさらに確実に抑制することができる。
さらに、最小内径d1に対応する壁面部分15aより底面部16側に位置する壁面部分15bを一定の内径d2を有する円筒面で構成し、これらの壁面部分の内径の差2δ1を0.01〜0.1mmとするのが好ましい。
内径差δ1が0.01mmより小さい場合には、シャフトを凹部5の奥まで挿入したとき、最小内径d1に対応する壁面部分15aとシャフト21の外周面との間に隙間が生じて、材料の、この壁面部分15aより奥への進入を防止するのが難しくなり、また、内径差2δ1が0.1mmを超えた場合には、図10に示すように、最小内径d1に対応する壁面部分15aの奥側に形成される密閉空間23の容積が大きくなりすぎて、シャフト21を凹部5に挿入する際、密閉空間23に閉じこめられたエアの圧力が高まり、シャフト21をその端面21aが底面部16に当接するまで挿入することが難しくなってしまう。
このことによって、弾性層の端部Fから突出するシャフト部分の長さL1は、シャフト21の端面21aと底面部16との間に形成された隙間δ3に相当する分だけ、所定の突出長さL0より短くなり、しかもこのδ3を一定の値となるように制御できないことに起因して、突出長さL1が一定ではなくなってしまう。そして、この突出長さL1がばらつくと、弾性ローラ20を装置にセットしたとき、弾性層の端部Fの位置がばらついて周囲の機構と干渉する可能性を生じ好ましくない。一般的に、この突出長さのばらつきを、±0.1mmの公差内に収めることが要求されており、この場合、内径差δ1を0.05mm以内とすることにより、この要求を満足することができる。
また、図6に示すように、凹部5の開口端17からキャップ4の外周面14に至るまでの半径方向部分を、テーパ状に広がるテーパ面15cで構成するのが好ましく、このことによって、シャフト21を凹部5に挿入する際の芯ずれδ2があっても、シャフト21の端面21aの角24をこのテーパ面15cでガイドして、芯ずれδ2を吸収することができ、シャフト21の凹部5への挿入を容易にすることができる。
この場合、テーパ面の、凹部5の中心線Cに対する傾斜角度θを45〜60°とするのが好ましい。
ここで、図11に、図7のA−A矢視に対応する断面図で示すように、前記最小内径d1に対応する壁面部分15aに、周方向に沿った凹凸を形成するのが好ましく。凹凸が形成されたことによって、密閉空間23内のエアを、この凹凸の凹の部分28とシャフト21の外周面21aとの間の隙間を通過させてキャビティ9へ排出させることができ、このことによって密閉空間23内の圧力を低下させ、よって、シャフト端面の前記底面部への当接を可能にし、その結果、弾性層端面Fからのシャフト突出長さL1を安定化させることができる。しかも、周方向に沿った凹凸の凹の部分28の断面積を所定以下に抑えることによって、キャビティ9内に注入された材料が最小内径d1に対応する壁面部分15aを通過して凹部5奥へ進入するのを防止することができる。
そして、凹凸が形成された壁面部分15aの真円度を0.01〜0.02mmとすることによって、前記効果を一層有効に発現することができる。
このような凹凸を形成するには、周方向に間隔をおいて並べられるリブ8を、所定の凹凸が形成されるように配置すれがよく、これは、リブ16の存在する周方向位置と、リブ16の存在しない周方向位置とで、樹脂製のキャップ4を成形したあとの収縮量が異なることを利用できるからである。
また、このような成形型10を用いて、弾性層22を形成し、弾性ローラ20を製造する方法として、壁面部分15aの内径d1をシャフト21の外径Dより小さくスルのが好ましく、このことによって、キャビティ9からくる材料の、壁面部分15aから奥への進入を防止することができ、かつ、シャフト21の外径Dに対する差が0.1mm以内のキャップ4を用いることによってシャフト21の凹部5への挿入を容易にすることができる。
さらに、このような、弾性ローラ20の製造方法において、シャフト21の周囲に注入された材料が硬化を完了するまで、キャップ4をシャフト21の端面21aに対向して30N以上の力で押圧するのが好ましく、このことによって、弾性層材料が硬化するまで、密閉空間内のエアの熱膨張にかかわらず、シャフト21の端面21aを底面部16に当接させ続けることができ、その結果、シャフト21の、弾性層端面Fからの突出長さL1を安定化させることができる。
ここで、キャップ4の材料としては、ポロプロピレン、ポリアセタール、ポリエチレン、ポリカーボネート等の樹脂を用いることができる。
本発明の弾性ローラ用成形型を用いて導電性ローラを成形するにあたって、導電性ローラのシャフト21としては、例えば、鉄、ステンレススチール、アルミニウム等の金属製の中実体からなる芯金や、内部を中空にくりぬいた金属製円筒体等の金属製シャフト、或いは良導電性のプラスチック製シャフト等を用いることができる。ここで、シャフト21の外径は、4〜8mmの範囲が好ましい。
一方、弾性ローラ20の弾性層22の材料としては、ウレタン原料を機械撹拌発泡して得られる発泡ウレタン、即ち、メカニカル・フロス法発泡成形ウレタンを用いることが好ましい。この発泡ウレタンは、発泡剤を用いることなく、ウレタン原料を機械的に撹拌して気泡を混入させる方法で製造される。ここで、ウレタン原料としては、ポリオール及びポリイソシアネート、又はポリオールとポリイソシアネートから合成したウレタンプレポリマー及び鎖延長剤が挙げられ、このウレタン原料には、更に触媒、整泡剤並びに導電剤等を添加することができる。
本発明の成形型によって形成される弾性ローラを示す断面図である。 従来の成形型を示す断面図である。 従来の成形型を構成するキャップの断面図である。 シャフトを挿入した状態における、従来のキャップの凹部を示す断面図である。 本発明に係る成形型を示す断面図である。 本発明に係る成形型を構成するキャップを示す断面図である。 キャップの凹部を、シャフトを挿入しない状態下で示す断面図である。 キャップの凹部を、シャフトを挿入した状態下で示す断面図である。 他の態様のキャップの凹部を示す断面図である。 キャップの凹部を、シャフトを挿入した状態下で示す断面図である。 図7のA−A矢視に対応する断面図である。
符号の説明
3 金型
3w 金型の内周面
4 キャップ
5 凹部
6 内筒
7 外筒
8 リブ
9 キャビティ
10 弾性ローラ用成形型
14 キャップの外周面
15a 最小内径に対応する壁面部分
15b、15f、15g 壁面部分
15c テーパ面
16 底面部
17 凹部の開口端
20 弾性ローラ
21 シャフト
21a シャフトの端面
22 弾性層
23 密閉空間
25 段差
28 凹凸の凹の部分
C 凹部の中心軸線
F 弾性層の端部

Claims (10)

  1. 筒状の金型と、この金型の両端を閉止する樹脂キャップとよりなり、前記金型の内側に配置されたシャフトの周囲に材料を注入し硬化させて弾性層を形成するのに用いられる弾性ローラ用成形型において、
    前記樹脂キャップは、金型の内周面に嵌合される外周面を有するとともに、前記シャフトの端部を収容して固定する凹部を具え、この凹部は、円筒壁面部と、ここに挿入されたシャフトの端面に対向してこの端面を位置決めする底面部とで構成され、前記円筒壁面部は、内径の異なる壁面部分よりなり、最小内径に対応する壁面部分は前記底面部から離れた位置に配置されてなる弾性ローラ用成形型。
  2. 前記最小内径に対応する壁面部分は有限の幅を有してなる請求項1に記載の弾性ローラ用成形型。
  3. 前記最小内径に対応する壁面部分は段差を介してそれより底面部側の壁面部分に繋がってなる請求項1もしくは2に記載の弾性ローラ用成形型。
  4. 前記最小内径に対応する壁面部分より底面部側に位置する壁面部分を一定の内径を有する円筒面で構成し、これらの壁面部分の、内径の差を0.01〜0.1mmとしてなる請求項3に記載の弾性ローラ用成形型。
  5. 前記凹部の開口端から樹脂キャップの前記外周面に至るまでの半径方向部分を、テーパ状に広がるテーパ面で構成してなる請求項1〜4のいずれかに記載の弾性ローラ用成形型。
  6. 前記テーパ面の、凹部中心線に対する傾斜角度を45〜60°としてなる請求項5に記載の弾性ローラ用成形型。
  7. 前記最小内径に対応する壁面部分に、周方向に沿った凹凸を形成してなる請求項1〜6のいずれかに記載の弾性ローラ用成形型。
  8. 前記最小内径に対応する壁面部分の真円度を0.01〜0.02mmとする請求項7に記載の弾性ローラ用成形型。
  9. 請求項1〜8のいずれかの成形型を用いて弾性ローラを形成する弾性ローラの製造方法において、
    前記樹脂キャップとして、前記最小内径に対応する壁面部分の内径が前記シャフトの外径より小さく、かつ、前記シャフトの外径に対する差が0.1mm以内のものを用いる弾性ローラの製造方法。
  10. 前記シャフトの周囲に注入された材料が硬化を完了するまで、前記キャップを、前記シャフトの端面に対抗して30N以上の力で押圧する請求項9に記載の弾性ローラの製造方法。
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