JPH10296753A - はす歯ベルトの製造用金型 - Google Patents
はす歯ベルトの製造用金型Info
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- JPH10296753A JPH10296753A JP11303597A JP11303597A JPH10296753A JP H10296753 A JPH10296753 A JP H10296753A JP 11303597 A JP11303597 A JP 11303597A JP 11303597 A JP11303597 A JP 11303597A JP H10296753 A JPH10296753 A JP H10296753A
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- Japan
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- mold
- unit
- belt
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 生産効率及び取扱いやすさを維持したまま
で、同じロットで完成した一群のはす歯ベルトがほぼ均
等となるはす歯ベルトの製造用金型を提供すること。 【解決手段】 外周面にベルト歯形成用の螺旋溝10が
形成されている円筒状の内金型1を具備するはす歯ベル
トの製造用金型であって、前記内金型1は、螺旋溝10
aを有した複数の短い単位内金型1aを連結して構成し
てある。
で、同じロットで完成した一群のはす歯ベルトがほぼ均
等となるはす歯ベルトの製造用金型を提供すること。 【解決手段】 外周面にベルト歯形成用の螺旋溝10が
形成されている円筒状の内金型1を具備するはす歯ベル
トの製造用金型であって、前記内金型1は、螺旋溝10
aを有した複数の短い単位内金型1aを連結して構成し
てある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コピー機、プリ
ンタのキャリッジの移送等に使用されるはす歯ベルト
(はす歯を有するベルト)の製造用金型に関するもので
ある。
ンタのキャリッジの移送等に使用されるはす歯ベルト
(はす歯を有するベルト)の製造用金型に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】はす歯ベルトは、例えば、筒状の内金型
とこれを包囲する円筒状の外金型との隙間にエラストマ
ー等を充填すると共に加硫成型するようにして製造され
ているが、歯を成型させるため前記内金型の外周面には
ベルト歯形成用の螺旋溝が形成されている。前記内・外
金型は生産効率をあげること及び取扱いやすさを考慮し
て通常は長さを20〜30インチの長さに設定されてい
る。
とこれを包囲する円筒状の外金型との隙間にエラストマ
ー等を充填すると共に加硫成型するようにして製造され
ているが、歯を成型させるため前記内金型の外周面には
ベルト歯形成用の螺旋溝が形成されている。前記内・外
金型は生産効率をあげること及び取扱いやすさを考慮し
て通常は長さを20〜30インチの長さに設定されてい
る。
【0003】一方、近年、はす歯ベルトを使用すること
によって、プーリとの歯合時に発生する音、キャリ
ッジ駆動時の振動、プリンタのキャリッジ駆動時の印
字の色むらや濃淡のむら等が抑制できることが明らかと
なってきおり、したがって、コピー機、プリンタ等を取
り扱う業種においてはす歯ベルトの需要が増大してきて
いる。
によって、プーリとの歯合時に発生する音、キャリ
ッジ駆動時の振動、プリンタのキャリッジ駆動時の印
字の色むらや濃淡のむら等が抑制できることが明らかと
なってきおり、したがって、コピー機、プリンタ等を取
り扱う業種においてはす歯ベルトの需要が増大してきて
いる。
【0004】しかしながら、上記した〜の抑制は設
計通りのはす歯ベルトが製造できて始めて実現できるこ
とであるが、実際に上記した内・外金型でベルトスラブ
を成型し、所定の幅で裁断して形成させ完成ベルトにつ
いて検査してみると、同じロットの完成ベルトにおいて
も〜の抑制度合いについてバラ付きがあるというこ
とが判明した。このような完成ベルトでは、近年の厳し
い精度要求に答えることはできない。
計通りのはす歯ベルトが製造できて始めて実現できるこ
とであるが、実際に上記した内・外金型でベルトスラブ
を成型し、所定の幅で裁断して形成させ完成ベルトにつ
いて検査してみると、同じロットの完成ベルトにおいて
も〜の抑制度合いについてバラ付きがあるというこ
とが判明した。このような完成ベルトでは、近年の厳し
い精度要求に答えることはできない。
【0005】なお、わが社では上記抑制度合いのバラ付
きの原因について実験を繰り返して追求した結果、内金
型のベルト歯形成用溝の精度に問題があることが判っ
た。すなわち、ベルト歯形成用溝の加工の際に、加工が
すすむにつれ徐々に誤差が累積されていき、このためベ
ルト歯形成用溝における始端部側と終端部側とではベル
ト歯形成用溝の断面形状や溝ライン軌跡の傾きが相違す
るものとなっていることが起因している。
きの原因について実験を繰り返して追求した結果、内金
型のベルト歯形成用溝の精度に問題があることが判っ
た。すなわち、ベルト歯形成用溝の加工の際に、加工が
すすむにつれ徐々に誤差が累積されていき、このためベ
ルト歯形成用溝における始端部側と終端部側とではベル
ト歯形成用溝の断面形状や溝ライン軌跡の傾きが相違す
るものとなっていることが起因している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明で
は、生産効率及び取扱いやすさを維持したままで、同じ
ロットで完成した一群のはす歯ベルトがほぼ均等となる
はす歯ベルトの製造用金型を提供すること課題とする。
は、生産効率及び取扱いやすさを維持したままで、同じ
ロットで完成した一群のはす歯ベルトがほぼ均等となる
はす歯ベルトの製造用金型を提供すること課題とする。
【0007】
【課題を解決する為の手段】この発明のはす歯ベルトの
製造用金型は、外周面にベルト歯形成用の螺旋溝10が
形成されている円筒状の内金型1を具備するはす歯ベル
トの製造用金型であって、前記内金型1は、螺旋溝10
aを有した複数の短い単位内金型1aを連結して構成し
てある。
製造用金型は、外周面にベルト歯形成用の螺旋溝10が
形成されている円筒状の内金型1を具備するはす歯ベル
トの製造用金型であって、前記内金型1は、螺旋溝10
aを有した複数の短い単位内金型1aを連結して構成し
てある。
【0008】なお、上記製造用金型に関して、各単位内
金型1aはその上下の各端面中央部にボルト挿入孔11
を形成したものとしてあり、複数の単位内金型1aの連
結は前記ボルト挿入孔11に芯ボルト19を嵌入する態
様で行われているものとすることができる。
金型1aはその上下の各端面中央部にボルト挿入孔11
を形成したものとしてあり、複数の単位内金型1aの連
結は前記ボルト挿入孔11に芯ボルト19を嵌入する態
様で行われているものとすることができる。
【0009】また、上記製造用金型に関して、複数の単
位内金型1aを連結して成る内金型1の長さは20〜3
0インチに設定してあることが好ましい。
位内金型1aを連結して成る内金型1の長さは20〜3
0インチに設定してあることが好ましい。
【0010】ここで、上記はす歯ベルトの製造用金型で
は、各単位内金型1aはベルト歯形成用の螺旋溝10a
の加工長さが短いことから加工誤差が小さく、よって、
複数の単位内金型1aを連結して成る内金型1は、ベル
ト歯形成用溝における始端部側と終端部側とでベルト歯
形成用溝の断面形状や溝ライン軌跡の傾きがほとんど相
違しない。
は、各単位内金型1aはベルト歯形成用の螺旋溝10a
の加工長さが短いことから加工誤差が小さく、よって、
複数の単位内金型1aを連結して成る内金型1は、ベル
ト歯形成用溝における始端部側と終端部側とでベルト歯
形成用溝の断面形状や溝ライン軌跡の傾きがほとんど相
違しない。
【0011】したがって、この発明のはす歯ベルトの製
造用金型を使用すると、同じロットで完成した一群のは
す歯ベルトはほぼ均等になる。また、複数の単位内金型
1aを連結して通常使用される内金型1を構成させてあ
るから、生産効率及び取扱いやすさは維持される。
造用金型を使用すると、同じロットで完成した一群のは
す歯ベルトはほぼ均等になる。また、複数の単位内金型
1aを連結して通常使用される内金型1を構成させてあ
るから、生産効率及び取扱いやすさは維持される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態におけ
るはす歯ベルトの製造用金型を、図面を用いながら詳細
に説明する。(実施形態1) 図1に示すはす歯ベルト9は、背面90
から歯面91にかけて全体をウレタンエラストマーによ
り構成したものであり、歯面91側の凹凸面を帆布93
で被覆すると共にベルト長手方向に延びる複数本の芯線
92を埋設している。
るはす歯ベルトの製造用金型を、図面を用いながら詳細
に説明する。(実施形態1) 図1に示すはす歯ベルト9は、背面90
から歯面91にかけて全体をウレタンエラストマーによ
り構成したものであり、歯面91側の凹凸面を帆布93
で被覆すると共にベルト長手方向に延びる複数本の芯線
92を埋設している。
【0013】このはす歯ベルト9は以下の第1工程〜第
5工程により製造されている。 第1工程 図2に示すように、内側当接面にそれぞれ入れ子状の複
数の歯形を設けた上下一対の型付盤5a,5bの間に、
帆布93を位置させる。この帆布93を型付盤5a,5
b及び公知の方法により図3に示すような保形性を有す
る歯付き帆布93aを成型する。次に、内金型1と適合
するように所定の歯数に裁断し、熱プレスによる接着ま
たは融着などにより筒状にエンドレス加工する。 第2工程 第1工程で製作した円筒形の歯付き帆布93aを、図4
に示すような外周面にベルト歯形成用の螺旋溝10が形
成されている円筒状の内金型1に嵌め込んで装着する。
5工程により製造されている。 第1工程 図2に示すように、内側当接面にそれぞれ入れ子状の複
数の歯形を設けた上下一対の型付盤5a,5bの間に、
帆布93を位置させる。この帆布93を型付盤5a,5
b及び公知の方法により図3に示すような保形性を有す
る歯付き帆布93aを成型する。次に、内金型1と適合
するように所定の歯数に裁断し、熱プレスによる接着ま
たは融着などにより筒状にエンドレス加工する。 第2工程 第1工程で製作した円筒形の歯付き帆布93aを、図4
に示すような外周面にベルト歯形成用の螺旋溝10が形
成されている円筒状の内金型1に嵌め込んで装着する。
【0014】ここで、上記した内金型1としては、図4
や図6に示すように螺旋溝10aを有した長さ10イン
チ(15インチでもよい)の単位内金型1aが二個と、
前記単位内金型1a,1a相互を連結する芯ボルト19
とから構成されたものを使用している。
や図6に示すように螺旋溝10aを有した長さ10イン
チ(15インチでもよい)の単位内金型1aが二個と、
前記単位内金型1a,1a相互を連結する芯ボルト19
とから構成されたものを使用している。
【0015】単位内金型1aは、図4〜図6に示すよう
に、外周面に螺旋溝10aを有した筒体内に十字状の板
材を配置させると共に前記十字状の板材の交差部分にボ
ルト挿入孔11又はネジ孔12を形成して成るものとし
てあり、単位内金型1a,1a相互の連結は、図6に示
す如き、芯ボルト19をボルト挿入孔11に嵌入すると
共に芯ボルト19の先端に形成した雄ネジ部19aをネ
ジ孔12に螺入するようにして行われている。ここで、
この単位内金型1a,1a相互を連結した状態では、図
4に示すように、上側の単位内金型1aの螺旋溝10a
と下側の単位内金型1aの螺旋溝10aが連続させる態
様で行う必要がある。このため上側の単位内金型1aの
螺旋溝10aと下側の単位内金型1aの螺旋溝10aを
確実に連続したものとさせるべく、図6に示すように、
単位内金型1a,1a相互の接合面のうち一方には突起
18aを、他方には前記突起18aが嵌り込む凹み部1
8bを、それぞれ形成して周方向の位置決めが成される
ようにしてある。 第3工程 円筒状の内金型1に装着された歯形付き帆布93aの表
面に、芯線92をスパイラル状に巻き付ける(図7参
照)。 第4工程 前記内金型1に歯形付き帆布93a及び芯線92の装着
が完了すれば、図7に示すように、内金型1を円筒状の
外金型2に挿入して、所定の空間Kができるように組み
合わせ、外金型2の両端部は上下蓋20,21で封鎖し
固定する。そして内・外金型1,2を100℃に加熱し
た後、注型用容器22内の液状ウレタンエラストマUE
を2Kgf/cm2 以下の圧力でピストン23により加
圧し、注型用管24を経て前記空間K内に液状ウレタン
エラストマーUEを充填する。空間K内に液状ウレタン
エラストマーUEを充填すると、上蓋20の脱気孔25
から液状ウレタンエラストマーUEが流出するので、流
出した時点で脱気孔25に開閉ネジ26を螺着し、脱気
孔25を密閉して、110℃、120分、10〜30K
gf/cm2 で加圧成形する。そして内・外金型1,2
によるベルトスラブBSの成形後、上下蓋20,21を
取り外し、内・外金型1,2を分離する。この状態で
は、ベルトスラブBSはベルト歯が螺旋溝10に嵌め込
まれている態様で内金型1側に残っている。 第5工程 最後に、ベルトスラブBSを内金型1から脱型した後、
所望の幅で切断するとはす歯ベルト9は完成する。
に、外周面に螺旋溝10aを有した筒体内に十字状の板
材を配置させると共に前記十字状の板材の交差部分にボ
ルト挿入孔11又はネジ孔12を形成して成るものとし
てあり、単位内金型1a,1a相互の連結は、図6に示
す如き、芯ボルト19をボルト挿入孔11に嵌入すると
共に芯ボルト19の先端に形成した雄ネジ部19aをネ
ジ孔12に螺入するようにして行われている。ここで、
この単位内金型1a,1a相互を連結した状態では、図
4に示すように、上側の単位内金型1aの螺旋溝10a
と下側の単位内金型1aの螺旋溝10aが連続させる態
様で行う必要がある。このため上側の単位内金型1aの
螺旋溝10aと下側の単位内金型1aの螺旋溝10aを
確実に連続したものとさせるべく、図6に示すように、
単位内金型1a,1a相互の接合面のうち一方には突起
18aを、他方には前記突起18aが嵌り込む凹み部1
8bを、それぞれ形成して周方向の位置決めが成される
ようにしてある。 第3工程 円筒状の内金型1に装着された歯形付き帆布93aの表
面に、芯線92をスパイラル状に巻き付ける(図7参
照)。 第4工程 前記内金型1に歯形付き帆布93a及び芯線92の装着
が完了すれば、図7に示すように、内金型1を円筒状の
外金型2に挿入して、所定の空間Kができるように組み
合わせ、外金型2の両端部は上下蓋20,21で封鎖し
固定する。そして内・外金型1,2を100℃に加熱し
た後、注型用容器22内の液状ウレタンエラストマUE
を2Kgf/cm2 以下の圧力でピストン23により加
圧し、注型用管24を経て前記空間K内に液状ウレタン
エラストマーUEを充填する。空間K内に液状ウレタン
エラストマーUEを充填すると、上蓋20の脱気孔25
から液状ウレタンエラストマーUEが流出するので、流
出した時点で脱気孔25に開閉ネジ26を螺着し、脱気
孔25を密閉して、110℃、120分、10〜30K
gf/cm2 で加圧成形する。そして内・外金型1,2
によるベルトスラブBSの成形後、上下蓋20,21を
取り外し、内・外金型1,2を分離する。この状態で
は、ベルトスラブBSはベルト歯が螺旋溝10に嵌め込
まれている態様で内金型1側に残っている。 第5工程 最後に、ベルトスラブBSを内金型1から脱型した後、
所望の幅で切断するとはす歯ベルト9は完成する。
【0016】このようにしてはす歯ベルト9は完成する
が、この実施形態の内金型1を使用すると、課題を解決
するための手段の欄に記載したように生産効率及び取扱
いやすさを維持したままで、同じロットで完成した一群
のはす歯ベルトがほぼ均等となるという優れた効果を奏
する。(実施形態2) 続いて、図15に断面図として示したは
す歯を有したゴムベルト8の製造方法について実施形態
1のものと同様に説明する。 第1工程 図8に示すように、螺旋溝10を有した内金型1の外周
に、ナイロン6、ナイロン66等の伸縮性に優れた円筒
状の帆布80を外挿する。この状態では、帆布80は図
9に示すように、螺旋溝10,10相互間の突出部にの
み接した状態となっている。
が、この実施形態の内金型1を使用すると、課題を解決
するための手段の欄に記載したように生産効率及び取扱
いやすさを維持したままで、同じロットで完成した一群
のはす歯ベルトがほぼ均等となるという優れた効果を奏
する。(実施形態2) 続いて、図15に断面図として示したは
す歯を有したゴムベルト8の製造方法について実施形態
1のものと同様に説明する。 第1工程 図8に示すように、螺旋溝10を有した内金型1の外周
に、ナイロン6、ナイロン66等の伸縮性に優れた円筒
状の帆布80を外挿する。この状態では、帆布80は図
9に示すように、螺旋溝10,10相互間の突出部にの
み接した状態となっている。
【0017】ここで、内金型1は、図8や図10に示す
ように、実施形態1のものとほぼ同様の螺旋溝10aを
有する単位内金型1aと、円孔30を有する円形状板3
と、ネジ孔40を有する車輪状板4と、芯ボルト19と
から構成されている。 第2工程 図11に示すように、ケブラー繊維等の抗張性に優れた
芯線81を帆布80の上から螺旋状に巻き付ける。 第3工程 図12に示すように、芯線81の上からシート状のゴム
材82を巻き付ける。 第4工程 図13に示す如く、内金型1、帆布80、芯線81、ゴ
ム材82が一体化したものを加硫缶2a(外金型2と対
応する)の内部に収容し、前記一体物を加熱・加圧して
加硫する。この状態では、図14に示すように、帆布8
0及びゴム材82の一部が内金型1の螺旋溝10内に侵
入した状態となっており、ベルトスラブBSが形成され
ている。なお、内金型1内を加熱することにより、ベル
トスラブBSの歯面側についても十分に加硫して歯部を
硬化させておく。 第5工程 第4工程終了後、内金型1、帆布80、芯線81、ゴム
材82の一体物を加硫缶2aから取り出す。そして、ベ
ルトスラブBSを内金型1から脱型した後、所望の幅で
切断するとはす歯ベルト8は完成する。(他の実施形態) なお、上記実施形態では、内金型1を
二つの単位内金型1aを連結して構成させたが、精度を
より高くするため三つ、四つ、それ以上の単位内金型1
aを連結して構成させてもよい。
ように、実施形態1のものとほぼ同様の螺旋溝10aを
有する単位内金型1aと、円孔30を有する円形状板3
と、ネジ孔40を有する車輪状板4と、芯ボルト19と
から構成されている。 第2工程 図11に示すように、ケブラー繊維等の抗張性に優れた
芯線81を帆布80の上から螺旋状に巻き付ける。 第3工程 図12に示すように、芯線81の上からシート状のゴム
材82を巻き付ける。 第4工程 図13に示す如く、内金型1、帆布80、芯線81、ゴ
ム材82が一体化したものを加硫缶2a(外金型2と対
応する)の内部に収容し、前記一体物を加熱・加圧して
加硫する。この状態では、図14に示すように、帆布8
0及びゴム材82の一部が内金型1の螺旋溝10内に侵
入した状態となっており、ベルトスラブBSが形成され
ている。なお、内金型1内を加熱することにより、ベル
トスラブBSの歯面側についても十分に加硫して歯部を
硬化させておく。 第5工程 第4工程終了後、内金型1、帆布80、芯線81、ゴム
材82の一体物を加硫缶2aから取り出す。そして、ベ
ルトスラブBSを内金型1から脱型した後、所望の幅で
切断するとはす歯ベルト8は完成する。(他の実施形態) なお、上記実施形態では、内金型1を
二つの単位内金型1aを連結して構成させたが、精度を
より高くするため三つ、四つ、それ以上の単位内金型1
aを連結して構成させてもよい。
【0018】また、上記実施形態では、単位内金型1
a,1a相互は芯ボルト19により連結されているが、
これに限定されるものではなく、単位内金型1aが変形
(熱による変形も含む)するような態様以外のものであ
れば、公知の全ての連結手段を使用することができる。
a,1a相互は芯ボルト19により連結されているが、
これに限定されるものではなく、単位内金型1aが変形
(熱による変形も含む)するような態様以外のものであ
れば、公知の全ての連結手段を使用することができる。
【0019】
【発明の効果】課題を解決する為の手段の欄の後半部分
の記載内容から、生産効率及び取扱いやすさを維持した
ままで、同じロットで完成した一群のはす歯ベルトがほ
ぼ均等となるはす歯ベルトの製造用金型を提供できた。
の記載内容から、生産効率及び取扱いやすさを維持した
ままで、同じロットで完成した一群のはす歯ベルトがほ
ぼ均等となるはす歯ベルトの製造用金型を提供できた。
【図1】はす歯ベルトの外観斜視図。
【図2】前記はす歯ベルトの製造に使用される上下一対
の型付盤の斜視図。
の型付盤の斜視図。
【図3】前記型付盤により形成される歯付き帆布の斜視
図。
図。
【図4】前記はす歯ベルトを製造するときに使用される
内金型の斜視図。
内金型の斜視図。
【図5】前記内金型の分解斜視図。
【図6】前記内金型の断面図。
【図7】前記はす歯ベルトの製造工程において、内・外
金型間にできる空間内に液状ウレタンエラストマーを充
填している状態を示す断面図。
金型間にできる空間内に液状ウレタンエラストマーを充
填している状態を示す断面図。
【図8】内金型に帆布を外挿する作業の説明図。
【図9】前記内金型に帆布を外挿した状態を示す断面
図。
図。
【図10】前記内金型の分解斜視図。
【図11】前記帆布の上から芯線を巻き付ける作業を示
す外観斜視図。
す外観斜視図。
【図12】前記芯線の上からシート状のゴム材を巻き付
ける作業を示す外観斜視図。
ける作業を示す外観斜視図。
【図13】前記内金型等を加硫缶内に収容させた状態を
示す外観斜視図。
示す外観斜視図。
【図14】前記加硫缶の内部を加熱加圧したときの内金
型、帆布、芯線、ゴム材等の状態を示す断面図。
型、帆布、芯線、ゴム材等の状態を示す断面図。
【図15】はす歯を有するゴムベルトの断面図。
1 内金型 2 外金型 1a 単位内金型 10 螺旋溝 10a 螺旋溝 11 ボルト挿入孔 19 芯ボルト
Claims (3)
- 【請求項1】 外周面にベルト歯形成用の螺旋溝(1
0)が形成されている円筒状の内金型(1)を具備する
はす歯ベルトの製造用金型であって、前記内金型(1)
は、螺旋溝(10a)を有した複数の短い単位内金型
(1a)を連結して構成してあることを特徴とするはす
歯ベルトの製造用金型。 - 【請求項2】 各単位内金型(1a)はその上下の各端
面中央部にボルト挿入孔(11)を形成したものとして
あり、複数の単位内金型(1a)の連結は前記ボルト挿
入孔(11)に芯ボルト(19)を嵌入する態様で行わ
れていることを特徴とする請求項1記載のはす歯ベルト
の製造用金型。 - 【請求項3】 複数の単位内金型(1a)を連結して成
る内金型(1)の長さは20〜30インチに設定してあ
ることを特徴とする請求項1又は2記載のはす歯ベルト
の製造用金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11303597A JPH10296753A (ja) | 1997-04-30 | 1997-04-30 | はす歯ベルトの製造用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11303597A JPH10296753A (ja) | 1997-04-30 | 1997-04-30 | はす歯ベルトの製造用金型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10296753A true JPH10296753A (ja) | 1998-11-10 |
Family
ID=14601835
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11303597A Pending JPH10296753A (ja) | 1997-04-30 | 1997-04-30 | はす歯ベルトの製造用金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10296753A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7810637B2 (en) | 2008-07-28 | 2010-10-12 | Laitram, L.L.C. | Positively driven, tracking flat belt and conveyor |
-
1997
- 1997-04-30 JP JP11303597A patent/JPH10296753A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7810637B2 (en) | 2008-07-28 | 2010-10-12 | Laitram, L.L.C. | Positively driven, tracking flat belt and conveyor |
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