JP2627640B2 - 動力伝動ベルトの製造方法 - Google Patents

動力伝動ベルトの製造方法

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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はリブベルトやタイバンドベルト等のプーリと
接する面に複数の突壁を有する動力伝動ベルトの製造方
法に関するものである。
(従来技術) リブベルトはベルトのプーリと接する面に周方向に複
数の突壁状のリブを設け、伝動効率の向上を図ったもの
である。リブベルトのリブの形状は原則として全てのリ
ブが同一形状のものが採用される。
しかし、リブベルトをフランジ付プーリに係合して使
用する場合や多数のリブ溝を有するプーリに比較的小リ
ブ数のリブベルトを多数巻架けて使用する用途に採用さ
れる場合には、ベルトの側面がフランジあるいは隣合う
リブベルトの側面と接触することを防止するため第2図
のように両側面のリブが正規のリブに対して不完全なリ
ブ形状に成形する必要がある。
即ち、上記用途のリブベルトの両側面のリブは、正規
のリブより2点鎖線で表示される部分だけ小さいリブが
採用される。従来のこの種のリブベルトの製造方法は、
スリーブ自体にリブを設ける際に部分的に他と形状の異
なるリブを設ける方法と、スリーブを所定のリブ個数に
切断した後に両側面を再加工する方法に大別される。
以下従来のベルトの製造方法を概説する。
前者の手段は、 (1)円筒状で平面が、平滑なスリーブを成形する。
(2)断面形状が正規のリブ形状と、ベルト端部の不完
全なリブ形状に相当する突起を有するカッタをスリーブ
に当接し、正規のリブ形状の中に部分的に不完全なリブ
が混在するスリーブを成形する。
(3)スリーブを不完全なリブの谷部から切断すること
によりリブベルトを得る。このとき切断は第3図、第4
図のような外形が円板状であり先端が鋭利なカッタを回
転しつつスリーブに当接することにより行う。
後者の手段は、 (1)いずれも等しい形状のリブが設けられたスリーブ
を形成する。
(2)スリーブを前記したカッターで所定のリブ個数ご
とに切断する。
(3)個々のベルトの側面を研削し、両端部のリブを所
定形状にすることによりリブベルトを得るものである。
(発明が解決しようとする問題点) 従来技術のリブベルトの製造方法は確かに所望形状の
リブベルトを製造することができるものである。
しかし、従来技術の製造方法は多品種生産への対応及
び製造工程簡略化の観点から、なお解決すべき課題を有
する。
即ち、前者の製造方法においては製造するリブベルト
のリブ数に相当するリブを有するスリーブを成形しなけ
ればならないため、リブを形成するカッタは製造するリ
ブ数によって断面形状が異なり相互に互換性がない。そ
のため、リブ数に応じて多数のカッタを準備する必要が
あり、またベルト製造の都度そのカッタを成形するリブ
数に応じて付け替える必要がある。
一方後者の製造方法については所望のリブ数ごとに切
断した後の側面加工が必須であり、この側面加工が相手
の手数を要するものであった。
そこで、本発明は従来技術のかかる欠点に着目し、単
一種類のリブ切断カッタをもって全てのリブ数のリブベ
ルト製造に対応可能であり、また個々のリブ数に切断し
た後の後工程を要しない動力伝動ベルトの製造方法を提
案することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) しかして、上記する問題を解決するための本発明の特
徴は外形が円筒状であって内外面の少なくとも一面に円
周方向に連設され、軸方向に一定間隔を有する突壁が形
成されたスリーブを成形し、外周面に突壁に対応する突
部を有し且つ回転可能であるプーリに該スリーブを懸架
し、スリーブを回転しつつ突壁の谷部の背面にカッタを
当接し、スリーブを一定間隔に切断する動力伝動ベルト
の製造方法において、カッタがフライス、ミル、グライ
ンダー等の切粉を排出し切削巾を有するもの、即ち切削
又は研削工具を使用する動力伝動ベルトの製造方法にあ
る。
本発明の動力伝動ベルトの製造方法は、ベルトを所定
のリブ数に切断する際に、従来の切断カッタにかわって
切削又は研削カッタを利用するため、ベルト切断時にカ
ッタの巾だけベルトの両端部が削り取られる。
そのため、一定間隔に同一形状のリブが配置されたス
リーブを切断する工程のみで後の側面加工を要せずに所
望形状のリブベルトを成形することができる。
また、切断の際にスリーブを係合されるプーリは突部
とリブを嵌合させてスリーブの軸方向への移動を防止
し、正確な位置決めを行う作用をし、その突部先端に設
けられた溝はカッタのにげの作用を行うため切断部にか
えりのないリブベルトを形成することができる。
(実施例) 以下更に本発明の具体的実施例について説明する。
第1図は本発明の具体的実施例における動力伝動ベル
トの製造方法の工程を示すスリーブおよびプーリの断面
図である。
第1図において(1)はベルトスリーブである。ベル
トスリーブ(1)は外形が円筒状であり、外表面に帆布
(2)を有し、内部に抗張体(3)が埋設され、内面に
は断面が台形状のリブ(4)が設けられている。リブ
(4)はスリーブの周方向に連続し、軸方向には一定の
間隔を置いて設けられている。上記したベルトスリーブ
の製造方法は本発明においては特に限定するものではな
く、公知のスリーブ成形方法が利用できる。公知のスリ
ーブ成形方法を例示すると、母型法(特公昭52−1531号
公報)即ち円周方向に多数のV形溝を有する管状の加硫
ゴムマトリックスを円筒状マンドレルに挿入し、その上
に平らなゴム層あるいは型付けゴム層を巻付け、つい
で、抗張体を螺旋状に巻付けて平らなゴム層を部分的に
押し込ませ、そして上部ゴム層帆布を順次積層した後、
加硫する方法。研磨法(特公昭52−17552号公報)、即
ちマンドレルに帆布、上部ゴム層、抗張体、下部ゴム層
を順次積層した逆成形体を加硫し、得られた加硫スリー
ブを円管形表面部分と複数個のV形溝を持つ部分を連結
一体化した砥石車によって複数個のV形溝を研削する方
法。注型法(特公昭47−13148号公報)即ち円筒形モー
ルドに帆布と抗張体を巻き付け、該モールドを円周方向
に多数の溝を有する外モールド内に挿入し、両モールド
の間隙部にポリウレタンエラストマーを注入して硬化せ
しめる方法等が応用可能である。(5)はスリーブ
(1)の〜リブ(4)に相当する突部(7)を有し、図
示しない原動機、伝動機構により回転可能に構成された
プーリである。突部(7)の深さは、リブ(4)先端と
突部(7)の底部の間に十分な空間(12)が形成される
程度に深い。プーリの突部(7)の先端には全周にわた
って溝(8)が設けられている。
本実施例の動力伝動ベルトの製造方法は、上記したプ
ーリ(5)にスリーブ(1)を懸架し、プーリ(5)と
ともにスリーブ(1)を回転する。そして、希望するリ
ブベルトのリブ個数の間隙を置いて、リブ(4)の谷部
の背面より回転するカッタ(9)(10)を当接し、スリ
ーブ(1)を輪切りする。この時当接するカッタは本発
明の最も特徴的な部分であり、フライス、ミル、グライ
ンダーその他の切削又は研削工具、即ち切粉を排出しつ
つ切断を行うものである。切削工具の巾は直接リブベル
ト側面の正規のリブより削り取られる部分の巾となる。
そのため、リブの側面をリブピッチ1/8〜1/4を削り取
る目的から切削カッタの巾はピッチの1/4〜1/2に設定す
ることが望ましい。カッタの歯先をベルトスリーブ
(1)を貫通してプーリ(5)の突部先端の溝(8)内
に至らせ、スリーブ(1)を完全に輪切にした後、その
輪切部分をプーリ(5)から取り外すことにより所定の
リブ数を有し、且つ両端部のリブの側面が適度に削り取
られたリブベルトを得ることができる。
以上本発明の実施例において製造するベルトはベルト
底面にリブを有するリブベルトを例に説明した。
しかし、本発明はリブベルトのみならず、リブベルト
と類似の形状を有するタイバンドベルト等にも応用する
ことが可能である。また、リブが不連続状に配されたリ
ブベルトや同じくコグ付きタイバンドベルトにも同様に
応用することができる。
上記実施例においてプーリ(5)の突部先端に溝を設
ける構成は、切断面をきれいにすることができる効果が
あり好ましい。しかし、ベルトの材質あるいはプーリ先
端とリブの谷間の間に適当な隙間を設けることにより、
同様の効果を発揮させることも可能である。
(効果) 本発明の動力伝動ベルトの製造方法は、リブを設けた
スリーブを所定のリブ数に輪切し、リブベルトを成形す
る際、スリーブを切断する工具としてフライス、グライ
ンダー等の切削工具を利用することにより従来必要であ
ったリブベルト側面の後加工を略することができる効果
がある。
また、リブを切削する工具やリブ形成用母型もベルト
のリブ個数にかかわらずリブの形状、ピッチが共通であ
れば、互に互換性を持たすことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の具体的実施例における動力伝動ベル
トの製造方法の工程を示すスリーブおよびプーリの断面
図であり、第2図はリブベルトの断面図であり、第3図
は従来技術において使用するカッタの正面図であり、第
4図は第3図の側面図である。 (1)……スリーブ (2)……帆布 (3)……抗張体 (4)……リブ (5)……プーリ (6)……谷 (7)……突部 (8)……溝 (9)(10)……カッタ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外形が円筒状であって内外面の少なくとも
    一面に円周方向に連設され、軸方向に一定間隔を有する
    突壁が形成されたスリーブを成形し、外周面に前記突壁
    に対応する突部を有し、且つ回転可能であるプーリに該
    スリーブを懸架しスリーブを回転しつつ突壁の谷部の背
    面にカッターを当接し、スリーブを一定間隔に切断する
    動力伝動ベルトの製造方法において、カッタがフライ
    ス、ミル、グラインダーより選ばれる一種であることを
    特徴とする動力伝動ベルトの製造方法。
  2. 【請求項2】外形が円筒状であって内外面の少なくとも
    一面に円周方向に連設され、軸方向に一定間隔を有する
    突壁が形成されたスリーブを成形し、外周面に前記突壁
    に対応する突部を有し、且つ回転可能であるプーリに該
    スリーブを懸架しスリーブを回転しつつ突壁の谷部の背
    面にカッターを当接し、スリーブを一定間隔に切断する
    動力伝動ベルトの製造方法において、カッタが切粉を排
    出するものであることを特徴とする動力伝動ベルトの製
    造方法。
  3. 【請求項3】カッタの巾が突壁のピッチの1/8〜1/4であ
    ることを特徴とする請求項1あるいは2のいずれかに記
    載の動力伝動ベルトの製造方法。
  4. 【請求項4】プーリが突部の先端に少なくともカッタの
    巾より広い溝を有することを特徴とする請求項1、2、
    3のいずれかに記載の動力伝動ベルトの製造方法。
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