JPH07171652A - チャンファを有する歯車の製造方法 - Google Patents

チャンファを有する歯車の製造方法

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JPH07171652A
JPH07171652A JP31848393A JP31848393A JPH07171652A JP H07171652 A JPH07171652 A JP H07171652A JP 31848393 A JP31848393 A JP 31848393A JP 31848393 A JP31848393 A JP 31848393A JP H07171652 A JPH07171652 A JP H07171652A
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JP
Japan
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chamfer
spline
gear
manufacturing
die
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Application number
JP31848393A
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English (en)
Inventor
Yoji Koide
洋二 小出
Toshihiro Moroi
寿広 諸井
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Aichi Steel Corp
Original Assignee
Aichi Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】製造工程の簡略化を図り得るチャンファを有す
る歯車の製造方法を提供する。 【構成】スプライン部2と対応する型面11aを内周に
もつダイス11の型面11aに円筒状の所定形状に形成
した素材Aを配置し、素材Aのチャンファ2aが形成さ
れる側と反対側から軸方向に素材Aをパンチ13により
パンチングしてスプライン部2を形成する工程を実施
し、その後、スプライン部2を形成した素材Aを切削加
工することにより駆動用歯車部3を形成する工程を実施
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車のトラン
スミッション用歯車等に使用されるチャンファを有する
歯車の製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】従来、自動車のトランスミッション用歯車
に使用される歯車として、円筒状の基部と、該基部の外
周から突出して軸方向に延設された複数のスプライン歯
からなり各スプライン歯の軸方向の一端にチャンファを
有するスプライン部と、前記基部の外周で前記スプライ
ン部の前記チャンファと反対側に形成された駆動用歯車
部と、からなるものが知られている。この歯車を製造す
る場合、大きく分けて次のような3通りの方法が採用さ
れている。
【0003】第1の製造方法は、図3(a)〜(c)に
示すように、鍛造又は切削加工により円筒状の所定形状
に形成した二つの素材B、Cを用意し、一方の素材Bに
は切削加工等によりチャンファB1付きスプライン部B
2を形成して仕上加工を施すとともに、他方の素材Cに
は切削加工により駆動用歯車部C1を形成して仕上加工
を施し、その後両素材B、Cを圧入又は溶接により結合
させるものである。
【0004】そして第2の製造方法は、図4(a)及び
(b)に示すように、円筒状の所定形状に形成した一つ
の素材Dに、チャンファD1付きスプライン部D2と駆
動用歯車部D3とを全て切削加工により形成するもので
ある。また第3の製造方法は、図5(a)〜(f)に示
すように、切断した素材Eを加熱し、熱間又は温間鍛造
によりチャンファE1付きスプライン部E2を荒成形
し、内バリE3を抜き取った後、冷間又は温間鍛造によ
りスプライン部E2の仕上成形を行い、その後切削加工
により駆動用歯車部E4を形成するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記第1〜
第3の製造方法は、最後に二つの素材B、Cを結合させ
る工程が必要であったり、多くの切削工程や鍛造工程を
必要とするため、工程数が多いという問題がある。本発
明は上記問題に鑑み案出されたものであり、製造工程の
簡略化を図り得るチャンファを有する歯車の製造方法を
提供することを解決すべき課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の製造方法は、円筒状の基部と、該基部の外周から突
出して軸方向に延設された複数のスプライン歯からなり
各スプライン歯の軸方向の一端にチャンファを有するス
プライン部と、前記基部の外周で前記スプライン部の前
記チャンファと反対側に形成された駆動用歯車部と、か
らなるチャンファを有する歯車の製造方法であって、前
記スプライン部と対応する型面を内周にもつダイスの該
型面に円筒状の所定形状に形成した素材を配置し、該素
材の前記チャンファが形成される側と反対側から軸方向
に前記素材をパンチによりパンチングして前記スプライ
ン部を形成する工程と、前記スプライン部を形成した前
記素材を切削加工することにより前記駆動用歯車部を形
成する工程と、からなることを特徴とするものである。
【0007】
【作用】本発明の歯車の製造方法では、ダイスの型面に
所定形状に形成した素材を配置してその素材をパンチに
よりパンチングすることによりスプライン部の形成を行
う。これにより、チャンファを有するため多くの加工工
程が必要であったスプライン部を一度の工程で形成する
ことが可能となり、製造工程の簡略化が可能となる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1(a)〜(c)は本実施例に係る製造方法の工
程を示す説明図である。本実施例の製造方法は、図1
(c)に示す歯車を製造するものであり、この歯車は、
円筒状の基部1と、基部1の外周から突出して軸方向に
延設された複数のスプライン歯からなり各スプライン歯
の軸方向の一端にチャンファ2aを有するスプライン部
2と、基部1の外周でスプライン部2のチャンファ2a
と反対側に形成された駆動用歯車部3とからなる。
【0009】本実施例の方法により上記歯車を製造する
に際して、図1(a)に示すような素材Aを用意する。
この素材Aは、内径が略一定の円筒形状であり、一端側
にスプライン部形成部分A2をもち、他端側にスプライ
ン部形成部分A2より外径が大きい駆動用歯車部形成部
分A3を有するものである。次に、図2に示すようなパ
ンチを装備する装置を使用して素材Aに対しパンチング
することによりスプライン部2を形成する工程を実施す
る。ここで使用する装置は、基台10上に設置されスプ
ライン部2と対応する型面11aを内周上端にもつ筒状
のダイス11と、駆動装置(図示せず)によりダイス1
1の中央孔内に下降駆動される可動軸部12と、可動軸
部12の上端外周に装着され下面に押圧面をもつ環状の
パンチ13と、成形後に基部1を押して成形品をダイス
11より取り出すノックアウト14とを備えている。そ
して、ダイス11の型面11aは段部11bを介して内
周面11cよりも大径に形成されている。また、可動軸
部12の外径は素材Aの内周径と符合する大きさに形成
され、かつ下降した可動軸部12の外周面とダイス11
の内周面11cとの間には歯車の基部の厚さに相当する
間隔が形成されている。
【0010】この装置により素材Aにスプライン部2を
形成するには、素材Aのスプライン部形成部分A2を下
にしてダイス11の段部11b上に素材Aを載置し、可
動軸部12が素材Aの内孔を貫通するようにパンチ13
と共に下降駆動させる。これにより、素材Aは上方から
軸方向にパンチングされることによって下方に押圧され
るとともに、ダイス11の段部11b上で圧縮された素
材Aの外周部分が放射方向に押し出されて型面11aに
当接し、その当接面には型面11aと対応するチャンフ
ァ2aを有するスプライン部2が形成される。なおこの
とき、スプライン部2の形状が確実に形成されるように
パンチ13の十分な押圧力が素材Aに加えられることに
より、型面11aの上方側に素材Aの一部が押し出され
てバリA4が形成され、また素材Aの下方側にも素材A
の一部が押し出されて素材Aの軸方向の長さが少し長く
なる。
【0011】その後、スプライン部2が形成された素材
Aに切削加工により駆動用歯車部3を形成する工程を実
施する。この際、前記工程で形成されたバリA4を切削
加工により除去し、基部1の外周面及び内周面の研磨等
による仕上加工を行う。これにより図1(c)に示す歯
車が完成する。なお、必要に応じてスプライン部2の抜
け防止用の逆テーパ成形や各部分の切削加工、及び熱処
理等を施してもよい。
【0012】以上のように本実施例の製造方法によれ
ば、ダイス11の型面11aに配置した素材Aをパンチ
13でパンチングすることによりチャンファ2aを有す
るスプライン部2の形成を行うため、スプライン部2の
形成を簡単に行うことができ、製造工程の簡略化を図る
ことができる。
【0013】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、スプライン
部と対応する型面を内周にもつダイスの該型面に円筒状
の所定形状に形成した素材を配置し、該素材のチャンフ
ァが形成される側と反対側から軸方向に前記素材をパン
チでパンチングすることによりチャンファを有するスプ
ライン部を形成するため、スプライン部の形成を簡単に
行うことができ、製造工程の簡略化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る製造方法の工程を示す説
明図である。
【図2】本発明の実施例におけるスプライン部を形成す
る工程での成形前後の状態を示す説明図である。
【図3】(a)〜(c)従来の第1の製造方法の工程を
示す説明図である。
【図4】(a)及び(b)従来の第2の製造方法の工程
を示す説明図である。
【図5】(a)〜(f)従来の第3の製造方法の工程を
示す説明図である。
【符号の説明】
1…基部 2…スプライン部 2a…チャンファ
3…駆動用歯車部 10…基台 11…ダイス 12…可動軸部 1
3…パンチ 14…ノックアウト A…素材 A2…スプライン
部形成部分 A3…駆動用歯車部形成部分 A4…バリ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の基部と、該基部の外周から突出
    して軸方向に延設された複数のスプライン歯からなり各
    スプライン歯の軸方向の一端にチャンファを有するスプ
    ライン部と、前記基部の外周で前記スプライン部の前記
    チャンファと反対側に形成された駆動用歯車部と、から
    なるチャンファを有する歯車の製造方法であって、 前記スプライン部と対応する型面を内周にもつダイスの
    該型面に円筒状の所定形状に形成した素材を配置し、該
    素材の前記チャンファが形成される側と反対側から軸方
    向に前記素材をパンチによりパンチングして前記スプラ
    イン部を形成する工程と、 前記スプライン部を形成した前記素材を切削加工するこ
    とにより前記駆動用歯車部を形成する工程と、 からなることを特徴とするチャンファを有する歯車の製
    造方法。
JP31848393A 1993-12-17 1993-12-17 チャンファを有する歯車の製造方法 Pending JPH07171652A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004261895A (ja) * 2003-02-28 2004-09-24 Ooka Giken Kk 鍛造成形品および鍛造成形品の製造方法ならびに装置

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JP2004261895A (ja) * 2003-02-28 2004-09-24 Ooka Giken Kk 鍛造成形品および鍛造成形品の製造方法ならびに装置

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