JP4340113B2 - ラジアルタイヤ成形用スピンナー装置 - Google Patents
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Description
そして、ブレーカとトレッドとを圧着させる際に、円盤状のホイール(スピンナー)をトレッドに当接させ押し付けている。
そこで、従来あるホイールとしては、外周面にV字状の溝が形成されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
図6にドラム40上にてブレーカ41とトレッド42とを貼り合わせる従来のホイール43を示す。図6において、mの範囲がブレーカジョイント部となり、その両側にエアー残り部n,nが生じてしまう。つまり、ジョイント部mの両側(ブレーカの各層がラップしていない部分)において隙間が生じ、ホイール43による面圧が小さいとトレッド42のブレーカ41への押さえが不十分となり、全幅において十分な貼付ができずこの隙間にエアーが残る。
また、上記スピンナーは、上記成形ドラムの軸心に平行な直線に沿って2台並設されている。
また、上記周溝は、上記スピンナーの幅方向に等間隔に、形成され、上記横溝は、上記スピンナーの周方向に等間隔に、形成されている。
スピンナーの幅寸法、外径、溝の適切な構成により、トレッドへの接触面圧を高くすることができ、ブレーカとトレッドとの間のエアーを効率よく押し出すことができる。特に、ラジアルタイヤはトレッドが硬いが、本発明によれば高い面圧が得られるため、確実にエアー溜りを防ぎ、品質のよいタイヤを製造することができる。
また、スピンナー及び溝が所定の寸法、割合にて構成されるため、面圧が低くなってエアー溜りが生じるのを防ぐと共に、加硫したタイヤのトレッド表面に傷(ベアトレッド)を生じさせることがない。
このスピンナー装置は、ゴム製タイヤの製造において生カバーを成形する工程で使用されるものである。つまり、ゴム製タイヤの製造において、生カバーを2ステージにて成形する場合、図1に示すように、2ndカバーとして予め成形ドラム1上にてブレーカ3とトレッド2とを圧着させ、図示省略するが、これを1stカバーと合体させている。
そして、成形ドラム1上にてブレーカ3とトレッド2とを圧着させる際に、円盤状のスピンナー4をトレッド2に当接させ押し付けている。
また、この装置が使用されて製造されるタイヤはラジアルタイヤであり、例えば、自動二輪用ラジアルタイヤ(MCRタイヤ)等がある。
スピンナー4は、図1に示すように、成形ドラム1の正面位置に配設されており、また、スピンナー4の側面において中心部から水平状に延伸する連結杆7が取着され、スピンナー4は水平状の回転軸心S廻りに回転自在とされている。
つまり、成形ドラム1の軸心Cとスピンナー4の回転軸心Sとは平行となる。
これにより、トレッド2全幅にわたってスピンナー4が押圧可能となり、ブレーカ3とトレッド2との間のエアーを排出し、かつ、生カバーの仕上がりをきれいにすることができる。
つまり、スピンナー4は、ブレーカ3を押し付けながらブレーカ3の幅方向に移動が可能となり、エアーの排出を効果的に行なうと共に作業効率を向上させる。
さらに、スピンナー4の表面状態(表面粗さ)がトレッド2の貼付け(ステッチ)に関して適切(滑らかで良好)な状態とされ、仕上がりがきれいになる。
スピンナー4は円盤型のローラ部材であり、スピンナー4の幅寸法Wが8〜15mmに設定され、かつ、スピンナー4の外径Dが70〜100mmに設定されている。つまり、スピンナー4は、外径Dの割には幅寸法Wが小さくされ(幅寸法Wと外径Dの比ε=W/Dが0.08≦ε≦0.21とされ)、薄い円盤型とされている。
周溝5は、スピンナー4の回転方向に連続する(回転方向に形成された)溝であり、独立溝とされ、図3では2条形成されている。そして、図4に示すように、これら周溝5の周溝幅bは夫々同一とされ、周溝幅bは1.5〜2.5mmに設定されている。
また、周溝5の総幅寸法B(即ち、周溝5の数をP条とすると、B=b×P)がスピンナー4の幅寸法Wの30〜50%(30%≦B/W≦50%)に設定されている。
また、横溝6の総幅寸法E(即ち、横溝6の数をQ条とすると、E=e×Q)がスピンナー4の外周長L(L=π×D)の10〜20%(10%≦E/L≦20%)に設定されている。
つまり、本発明のスピンナー4は、周溝5と横溝6とが直交するように形成されており、周溝5と横溝6とにより、外周面4aには格子状に凹溝が形成されることとなる。
そして、横溝6は、隣り合う周方向押圧凸条8,8においてスピンナー4の幅方向に直線状となるよう形成されている。つまり、図5に示すように、スピンナー4の側面視において───軸心S方向から見て───、横溝6は、スピンナー4の一方側面から他方側面へと直線的に貫通する溝とされている。
また、周溝5の溝深さh1 及び横溝6の溝深さh2 は、2〜4mmとしており、これらh1 ,h2 を一致させてもよく、相違させてもよい。
なお、検査については、スピンナー装置により生カバーを形成し、その生カバーを加硫機により加硫して完成品としたものを外観検査し、さらに、タイヤ内部のエアーの残留についてはタイヤを裁断解体して確認している。
表1中の評価について説明すると、各例(実施例1〜10と比較例1〜11)において、1ロットを100本のタイヤとして製造し、1ロット中2本以上エアー溜りが発生したものを評価×とし、1ロット中1本以下のものを○としている。
なお、スピンナー4の押圧力等の押圧条件は全て同じとしている。
その結果としては、全ての実施例において、ブレーカ3とトレッド2との間においてエアーの残留がなかった。つまり、貼付けの際にスピンナー4のエア押出作用によりエアーが完全に排出されたことがわかる。
さらに、成形したタイヤの外観は良好であり、また、繰り返し使用したスピンナー4の外周面4aの状態は変化がなく、スピンナー4は継続して使用することができる耐久性のあるものであった。
また、比較例3と比較例4とは、スピンナー4の外径Dのみが範囲外であり、また、比較例5と比較例6は、スピンナー4の幅寸法Wのみが範囲外であり、これらは、エアー溜りが生じる結果となった。
また、比較例9においては、横溝6を形成しないスピンナー4を用いている。この場合、横溝6が無いためエアーの排出が十分に行なわれず、エアー溜りが生ずる結果となった。
また、スピンナー4及び溝5,6が所定の寸法、割合にて構成されるため、面圧が低くなってエアー溜りが生じるのを防ぐと共に、加硫したタイヤのトレッド表面に傷(ベアトレッド)を生じさせることがない。
また、周溝5は、スピンナー4の幅方向に等間隔に、形成され、横溝6は、スピンナー4の周方向に等間隔に、形成されているため、トレッド2への押圧を均一にすることができ、全域(全幅、全周)にわたってエアーを排出させ、トレッド2とブレーカ3とを密着させることができる。
2 トレッド
3 ブレーカ
4 スピンナー
4a 外周面
5 周溝
6 横溝
B 総幅寸法
C 軸心
D 外径
E 総幅寸法
L 外周長
W 幅寸法
Claims (3)
- 成形ドラム(1)に巻設させたブレーカ(3)上に最大厚さが4〜12mmのトレッド(2)を貼付ける際、該トレッド(2)に当接するよう進退動作する金属製の円盤状スピンナー(4)を有するラジアルタイヤ成形用スピンナー装置であって、上記スピンナー(4)の幅寸法(W)が8〜15mmに設定され、かつ、該スピンナー(4)の外径(D)が70〜100mmに設定され、さらに、該スピンナー(4)の外周面(4a)に複数の周溝(5)と複数の横溝(6)とが形成され、該周溝(5)の総幅寸法(B)が該スピンナー(4)の上記幅寸法(W)の30〜50%に設定され、該横溝(6)の総幅寸法(E)が該スピンナー(4)の外周長(L)の10〜20%に設定されたことを特徴とするラジアルタイヤ成形用スピンナー装置。
- 上記スピンナー(4)は、上記成形ドラム(1)の軸心(C)に平行な直線に沿って2台並設された請求項1記載のラジアルタイヤ成形用スピンナー装置。
- 上記周溝(5)は、上記スピンナー(4)の幅方向に等間隔に、形成され、上記横溝(6)は、上記スピンナー(4)の周方向に等間隔に、形成された請求項1又は2記載のラジアルタイヤ成形用スピンナー装置。
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