JP2008142726A - ガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤ - Google Patents

ガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤ Download PDF

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Abstract

【課題】主として490N/mm級以上の高張力鋼を、高電流、高入熱及び高パス間温度の溶接条件で、高能率にガスシールドアーク溶接しても、靱性及び強度が優れた溶接金属を安定して確保することができ、かつ溶接作業性が良好なガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤを提供する。
【解決手段】質量%で、C:0.02〜0.14%、Si:0.4〜1.5%、Mn:1.0〜2.5%、Ti:0.05〜0.4%、Mg:0.0003〜0.010%、Al及び/又はZrを合計で0.002〜0.050%含有し、N:0.005%以下に制限し、残部がFe及び不可避不純物からなり、Si+Mn:1.5〜3.5%、Mn/Si:0.85以上の組成とし、更に、MgO、MgO・Al及びMgSのうち少なくとも1種の介在物を含有し、この介在物のうち円相当径が0.01〜100μmのものの存在密度をワイヤ断面積10mmあたり1個以上とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、主として490〜780N/mm級高張力鋼をガスシールドアーク溶接する際に使用するソリッドワイヤに関する。
近年、ガスシールドアーク溶接は、高能率な溶接施工方法として、各産業分野において多用されている。しかしながら、ガスシールドアーク溶接は、更なる高能率化を図る場合、適用される溶接条件が高電流でかつ高入熱溶接となり、しかも、各溶接パスの時間を短時間として連続的に行うため、高パス間温度の溶接となる。そして、現在、ガスシールドアーク溶接における溶接条件は、更に高パス間温度側に移行しつつあり、溶接金属にはより高い靱性特性が求められている。しかしながら、このような高電流、高入熱及び高パス間温度の条件で溶接した場合、溶接金属の靱性が劣化する傾向があり、健全な溶接継手を確保できないという問題点がある。
このため、上述した状況下において優れた溶接金属が得られる溶接材料が、強く望まれている。一方、一般的な条件でのガスシールドアーク溶接については、溶接金属の靭性を向上させる方法として、Ti−B系の溶接材料が検討されており、従来、いくつかの提案がなされている(例えば、特許文献1〜6参照)。例えば、特許文献1には、成分パラメータPa(=Ti×B×10)を1〜25に限定した高能率ガスシールドアーク溶接用ワイヤが開示されている。また、特許文献2には、590N/mm(60kgf/mm)級以上の高張力鋼をAr−CO等の混合ガスを使用してガスシールドアーク溶接する際に、溶接後熱処理(PWHT)による靭性低下がない溶接金属を得ることを目的とし、Ti−B系ワイヤに最大6%までNiを添加した構成の高張力鋼用ワイヤが開示されている。
更に、特許文献3及び4には、溶接金属の靭性を改善することを目的として、各成分の含有量を規定した鋼ワイヤが開示されている。更にまた、特許文献5には、軟鋼又は490N/mm級高張力鋼を、高入熱及び高パス間温度の条件で溶接する炭酸ガス溶接用ワイヤとして、Ti−B系で、Mo含有量、パラメータPBT(=[B]×10/[Ti])及びPBS(=[B]×[S]×10)を規制したガスシールドアーク溶接用ワイヤが提案されている。一方、特許文献6には、下盛り溶接金属の上から上盛り溶接する際に、下盛り溶接金属の上層部分の脆化を抑制し、靭性を向上させることを目的として、Ti及びBの他に、選択元素としてMgを添加した下盛り溶接用ガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤが開示されている。
特開昭54−40250号公報 特開昭63−157795号公報 特開昭55−149797号公報 特公平4−20720号公報 特開平10−230387号公報 特開2006−868号公報
しかしながら、前述した従来の技術には、以下に示す問題点がある。即ち、特許文献1に記載のガスシールドアーク溶接用ワイヤは、主にAr−CO混合ガスを使用したガスシールドアーク溶接を対象としており、溶接入熱量は最大でも40kJ/cm程度であり、1ラン溶接での低温靱性向上を目的としたものであるため、多層盛溶接で、かつ高パス間温度の条件では十分な効果は得られないという問題点がある。同様に、特許文献2に記載の高張力鋼用ワイヤも、590N/mm級以上の高張力鋼をAr−CO等の混合ガスで溶接したときのPWHT後における低温靱性改善を目的としており、高電流、高入熱及び高パス間温度といった条件で溶接した場合、溶接金属の靱性改善は望めないという問題点がある。
更に、特許文献3に記載の溶接用鋼ワイヤは、低温靱性の改善を目的としたものであるため、高電流、高入熱及び高パス間温度の溶接条件では、靱性向上は期待できないという問題点がある。一方、特許文献4に記載の低合金鋼ワイヤは、炭酸ガスシールドアーク溶接における高入熱溶接条件での靱性向上を目的としているが、高パス間温度の条件における強度及び靭性の確保は期待できないという問題点がある。また、特許文献5に記載のワイヤは、高入熱及び高パス間温度の溶接条件で高靭性が得られるというものであるが、その靭性はバラツキが生じ十分ではないという問題点がある。更に、特許文献6に記載のソリッドワイヤは、入熱量差の大きい下盛り溶接(ガスシールドアーク溶接)と上盛り溶接(サブマージアーク溶接)との組み合わせ溶接を前提にしているため、高電流、高入熱及び高パス間温度でのガスシールドアーク溶接に適用しても、溶接金属の靱性向上は期待できないという問題点がある。
上述の如く、従来、ガスシールドアーク溶接において溶接金属を高靭性化するための手法として、溶接材料では種々のTi−B系の溶接ワイヤが提案されてはいるが、高電流、高入熱及び高パス間温度の溶接条件で溶接した場合における溶接金属の高靭性化は図られておらず、また満足するに至っていないのが実状である。
本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、主として490N/mm級以上の高張力鋼を、高電流、高入熱及び高パス間温度の溶接条件で、高能率にガスシールドアーク溶接しても、靱性及び強度が優れた溶接金属を安定して確保することができ、かつ溶接作業性が良好なガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤを提供することを目的とする。
本発明に係るガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤは、質量%で、C:0.02〜0.14%、Si:0.4〜1.5%、Mn:1.0〜2.5%、Ti:0.05〜0.4%、Mg:0.0003〜0.010%、Al及びZrからなる群から選択された1種又は2種の元素を合計で0.002〜0.050%含有すると共に、N:0.005%以下に制限し、残部がFe及び不可避不純物からなり、Si及びMnの総含有量(Si+Mn)が1.5〜3.5%で、かつMn含有量とSi含有量との比(Mn/Si)が0.85以上である組成を有し、MgO、MgO・Al及びMgSからなる群から選択された1種又は2種以上の介在物を含有し、前記介在物のうち円相当径が0.01〜100μmのものの存在密度がワイヤ断面積10mmあたり1個以上であることを特徴とする。
このガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤは、更に、質量%で、B:0.002〜0.010%を含有していてもよい。
又は、質量%で、Cu:1.5%以下、Ni:3.0%以下、Cr:1.5%以下及びMo:1.5%以下からなる群から選択された1種又は2種以上の元素を、合計で0.2〜5.0%含有していてもよい。その場合、更に、質量%で、B:0.0002〜0.004%を含有することもできる。
本発明によれば、高電流、高入熱及び高パス間温度の溶接条件でガスシールドアーク溶接した場合において、溶接作業性が良好で、引張強度及び安定した靱性に優れた溶接金属を確保することができ、溶接の高能率化及び溶接部の品質向上が図れる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、詳細に説明する。本発明者は、上述した課題を解決するために、鋭意実験研究を行った結果、以下に示す知見を得た。先ず、高電流、高入熱及び高パス間温度の溶接条件でガスシールドアーク溶接する際に、最も重要な課題は、溶接金属組織粗大化によりその靱性が低下することであるが、540N/mm級鋼の溶接において溶接金属の靱性を確保するためには、溶接ワイヤ中のTi添加量を特定の範囲内にすると共に、Si含有量とMn含有量との和及び比を特定の範囲内にすることが有効である。
一方、溶接金属の靱性を安定化するには、溶接金属中のN量を低くすることが有効である。しかしながら、溶接条件が高電流、高入熱及び高パス間温度である場合、溶接条件が低入熱及び低パス間温度である場合に比べて、溶融プールが遙かに加熱され大きくなり、通常のシールド方法では溶融プールのシールド性が不完全になる場合があり、このような状況下では、大気からNが侵入し、溶接金属が窒化して靱性が低下してしまう。これに対しては、ワイヤ中に、Ti及びBと共に窒化物安定元素であるAl及びZrを添加し、Nを固定することで、溶接金属の靱性を安定的に確保することができる。
また、Mgを適量添加することにより、MgO、MgO・Al又はMgSからなる介在物のうち少なくとも1種をワイヤ中に分布させると共に、これらの介在物のうちその大きさが円相当径(断面積が等価な円の直径)で0.01〜100μmのものを、ワイヤ断面積10mmあたり1個以上含有させると、溶接時にこの介在物であるMgO、MgO・Al及びMgSが分解してMgが蒸発し、これにより溶接金属の脱酸作用が強化されて清浄な溶接金属部が形成される。また、雰囲気からのNの吸収も抑制されるため、溶接金属中のN量を低減することができ、更に安定した靭性改善が図れる。ただし、介在物の円相当径が100μmよりも大きくなると、分解に時間を要するため、溶接金属の脱酸作用及びMg蒸気による窒素の吸収抑制に十分に寄与することができなくなる。
更に、焼入性増大元素としてCu、Ni、Cr及び/又はMoを適量添加し、溶接金属の引張り強さを調整することで、490〜540N/mm級鋼の高入熱・高パス間温度溶接、及び590〜780N/mm級高張力鋼の高入熱、高パス間溶接において強度及び靱性を安定確保することができる。
本発明は、上記知見に基づいてなされたものであり、その効果は、ワイヤ中に含まれる各成分の単独での効果又は相乗効果によりなし得たものである。以下、本発明のガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤ(以下、単にワイヤともいう。)における各成分元素の添加理由及び数値限定理由について詳述する。なお、以下の説明においては、組成における質量%は単に%と記載する。
(C:0.02〜0.14%)
Cは、固溶強化により溶接金属の強度確保に必要な元素である反面、硬さの増加及びひずみ時効による靱性低下を起こしやすいため、本発明のワイヤでは、これらを勘案してその含有量を制限している。具体的には、C含有量が0.14%を超えると、溶接条件を高電流、高入熱及び高パス間温度とした場合、溶接金属の強度が過剰となり、靱性が損なわれる。特に、690〜780N/mm級鋼等の溶接のように高強度の溶接金属が形成される場合には、C含有量が0.14%を超えると、高炭素マルテンサイト等の靭性に有害な第2相が形成されたり、仮付け等の低入熱溶接部でマルテンサイトが硬化する傾向が強くなったりする。一方、C含有量が0.02%未満であると、強度の確保が困難となる。よって、C含有量は0.02〜0.14%とする。
(Si:0.4〜1.5%)
Siは、主要脱酸剤であり、溶接金属の酸素量を低下させて、靱性を向上させるために必要な元素である。特に、高溶接電流域ではSiの消耗が大きいため、通常よりも多くの添加が必要となる。具体的には、Si含有量が0.4%未満では、脱酸不足となり、健全な溶接金属を得ることができなくなる。その結果、溶接金属の靱性が低下すると共に、強度が低下する。更に、アークが不安定となり、スパッタ発生量が多くなるため、溶接作業性が劣化する。一方、Si含有量が1.5%を超えると、溶接金属の強度が高くなり、靱性への悪影響が顕著となる。よって、Si含有量は0.4〜1.5%とする。
(Mn:1.0〜2.5%)
Mnは、Siと同様に主要脱酸剤であると共に、溶接金属の強度確保に有効な元素であり、オーステナイトを安定化させて溶接金属の靱性向上を図る目的で添加する。ただし、Mnは、Siと同様に、高溶接電流条件での酸化消耗を考慮して添加する必要があり、Si含有量及びその他の添加元素との関係もあるが、Mn含有量が1.0%未満の場合、溶接金属の強度及び靱性を確保できず、更には、アークが不安定となりスパッタ発生量が多くなるため、溶接作業性が劣化する。一方、Mn含有量が2.5%を超えると、溶接金属の強度が高くなり、多層盛溶接時等に焼き戻し脆化等が生じて靱性が低下する。よって、Mn含有量は1.0〜2.5%とする。
(Si+Mn:1.5〜3.5%)
前述したSi及びMnは、高溶接電流条件での酸化消耗が大きいため、これらの総含有量(Si+Mn)が1.5%未満の場合、脱酸不足となり、健全な溶接金属部を得られない。その結果、溶接金属の強度が確保できなくなると共に、溶接金属の靱性も低下し、更には、アーク状態も不安定になり、スパッタ発生量が増大し、溶接作業性が劣化する。一方、Si及びMnの総含有量(Si+Mn)が3.5%を超えると、溶接金属部に硬化相が生成するため、強度が高くなりすぎて靱性が低下する。よって、Si及びMnの総含有量(Si+Mn)は1.5〜3.5%とする。
(Mn/Si:0.85以上)
一方、Mn含有量とSi含有量との比(Mn/Si)が0.85未満の場合、フェライト安定化元素であるSiが過剰添加となるため、溶接金属のミクロ組織が粗大フェライトとなり、溶接金属が強度不足になりやすく、また靱性も低下する。よって、Mn含有量とSi含有量との比(Mn/Si)は0.85以上とする。
(Ti:0.05〜0.4%)
Tiは、溶接金属の組織を微細なアシキュラーフェライト化し、靱性を向上させる重要な元素である。この溶接金属の靱性確保に必要なTi含有量は、溶接金属に含まれる酸素量によって異なるが、本発明が対象とする高電流、高入熱及び高パス間温度の溶接条件では、Ti含有量を0.05%以上とする必要がある。一方、Ti含有量が0.4%を超えると、Tiが過剰に固溶するため、溶接金属の硬化が著しくなり、靱性が著しく低下する。よって、Ti含有量は0.05〜0.4%とする。
(Mg:0.0003〜0.010%,かつ円相当径が0.01〜100μmで、MgO、MgO・Al又はMgSからなる介在物が1個/10mm以上)
Mgは、強脱酸剤及び窒素吸収抑制剤として作用する。溶接条件が高電流、高入熱及び高パス間温度であるガスシールドアーク溶接においては、溶融プールが大きくなって十分な脱酸作用が得られなくなるため、溶接金属の酸素量が多くなり、靱性が劣化する。そこで、本発明のワイヤでは、Mgを適量添加することにより、MgO、MgO・Al又はMgSからなる介在物のうち少なくとも1種をワイヤ中に分布させ、かつ、これらの介在物のうち、円相当径(断面積が等価な円の直径)が0.01〜100μmの大きさのものが、ワイヤ断面積10mmあたり1個以上存在するようにしている。これにより、溶接時にMgO、MgO・Al又はMgSからなる介在物が分解されてMgが蒸発するため、溶接金属の脱酸作用が強化されて、清浄な溶接金属部が形成されるため、溶接金属の靱性の向上及びバラツキを抑制することができる。また、分解、生成したMg蒸気により、雰囲気中からのNの吸収が抑制されるため、溶接金属中のN量を低減することができ、更に安定した靭性改善が図れる。なお、ワイヤ断面積10mmあたりの介在物含有量は、2個以上とすることが好ましい。円相当径が0.01〜100μmで、MgO、MgO・Al又はMgSからなる介在物が2個/10mm以上分布していると、より安定した靭性改善効果が得られる。ただし、これらの介在物の円相当径が100μmを超えると、その分解に時間を要し、溶接金属の脱酸作用及び、分解、蒸発したMg蒸気による窒素の吸収抑制に十分寄与できなくなる。一方、介在物の円相当径が0.01μm未満の場合、溶接時の分解、蒸発速度が極めて大きくなり、溶接金属を十分なMg蒸気で覆うことができなくなるため、溶接金属の清浄性向上効果が低減すると共に、Nの吸収を十分に抑制できなくなる。よって、介在物の円相当径は0.01〜100μmとする。
また、MgO、MgO・Al又はMgSからなる介在物の存在密度は、Mg添加時の取鍋スラグの塩基度(CaO含有量(%)とSiO含有量(%)との比(CaO/SiO))を1.2以上に制御する等して、取鍋スラグの酸化度(Fe総含有量(%)とMnO含有量(%)との和(T.Fe+MnO))を4%以下に調節した上で、Mg含有量を0.0003%以上とすることにより、円相当径が0.01〜100μmで、MgO、MgO・Al又はMgSからなる介在物を、ワイヤ断面積10mmあたり1個以上、好ましくは2個以上含有させることができる。なお、上述したスラグ酸化度が4%を超えると、取鍋スラグにより溶鋼が再酸化され、その影響で生成したMgO及びMgO・Alが粗大化して、円相当径が0.01〜100μmの介在物を1個/10mm以上確保することが困難となる。また、Mg含有量が0.0003%未満の場合も、円相当径が0.01〜100μmの介在物を1個/10mm以上確保することが困難となる。一方、Mg含有量が0.010%を超えると、溶接時にスパッタの発生が著しく増加し、アークの安定性も損なわれる。よって、Mg含有量は0.0003〜0.010%とする。なお、アークの安定性を考えると、Mg含有量は0.005%以下とすることが好ましい。
(Al及び/又はZr:合計で0.002〜0.050%)
高電流、高入熱及び高パス間温度の溶接条件でガスシールドアーク溶接すると、溶融プールが大きくなって十分なシールド性が得られなくなり、溶接金属に大気中のNが侵入する場合がある。このようにシールド性が損なわれてNが侵入した場合には、溶接金属の靱性が著しく劣化する。そこで、本発明のワイヤでは、Al及び/又はZrを添加することにより、微量のNが侵入することによる靱性のバラツキ及び低下を抑制する。このAl及びZrは、酸素及びNとの親和力が強く、脱酸元素として作用して酸素を低減する効果があり、更に、固溶しているNを高温で固定する効果を持つTi、Zr及びBを、酸化消耗から保護する効果も有する。その結果、固溶Nの靭性に対する悪影響を軽減できるものと考えられる。しかしながら、Al及びZrの総含有量が0.002未満の場合、前述した効果は得られない。一方、これらの総含有量が0.050%を超えると、溶接金属が硬化して、靱性が低下してしまう。よって、Al及びZrの総含有量は0.002〜0.050%とする。
(N:0.005%以下)
上述したように、溶接金属の靱性を安定して向上させるには、N含有量を低下することが必須条件である。具体的には、N含有量が0.005%を超えると、溶接金属の靭性を安定して向上させることができなくなる。よって、N含有量は0.005%以下とする。
また、本発明のワイヤは、上記各成分に加えてBを含有していてもよい。
(B:0.002〜0.010%)
Bは、Tiとの共存により溶接金属組織を微細化する作用があり、高靱性の溶接金属を得るために有効な元素であり、その効果は微量の添加で発現する。一方、490〜540N/mm級鋼を溶接する場合のように、ワイヤにCu、Ni、Cr及びMoのいずれの元素も添加しない場合は、溶接金属の焼入れ性が低く、溶接金属のミクロ組織に粒界フェライトが生成しやすい。このため、ワイヤにCu、Ni、Cr及びMoのいずれの元素も添加しない場合は、溶接条件も影響するが、B含有量が0.002%未満では、粒界フェライトの抑制効果が十分得られず、また、B含有量が0.01%を超えると、溶接高温割れの原因となる。よって、490〜540N/mm級鋼用としてワイヤにBを添加する場合、その含有量は0.002〜0.010%とする。
(B:0.0002〜0.004%)
また、590〜780N/mm級鋼を溶接する場合のように、ワイヤに後述する焼入れ性増大元素であるCu、Ni、Cr及びMoからなる群から選択された1種又は2種以上の元素を添加する場合は、溶接金属の焼入れ性が十分に高くなり、粒界フェライトはほとんど生じない。このため、これらの焼入れ性増大元素をワイヤに添加する場合は、ワイヤのB添加量は微量でよいが、B含有量が0.0002%未満の場合、極端な高パス間温度、高入熱溶接では、冷却速度が遅くなると粒界フェライトが生成することがある。一方、B含有量が0.004%を超えると、溶接金属が硬化し靭性の低下を招く。よって、590〜780N/mm級鋼用としてワイヤにBを添加する場合、その含有量は0.0002〜0.004%とする。
更に、本発明のワイヤは、焼入れ性増大元素であるCu、Ni、Cr及びMoからなる群から選択された1種又は2種以上の元素を添加することもできる。
(Cu:1.5%以下)
Cuは、変態温度を低下させて組織を微細化し、溶接金属の強度向上に有効な元素であり、高張力鋼の溶接を行う場合、並びに極端な高電流、高入熱及び高パス間温度の条件で溶接する場合における溶接金属の靱性向上にも有効に作用する。その効果は後述するCr及びMoと同様であるが、Cu含有量が1.5%を超えると、析出脆化及び溶接金属高温割れが発生する。よって、Cuを添加する場合は、その含有量を1.5%以下とする。なお、Cuを単独で添加する場合は、0.2%を下限とすることが好ましい。また、防錆のために表面に施されるCuめっきの量は、ワイヤ全重量の約0.2〜0.3%の範囲であるが、これもワイヤ中の添加量に含めるものとする。
(Ni:3.0%以下)
Niは、変態温度を低下させて組織を微細化すると共に、溶接金属中に固溶して靭性を低下させることなく強度を高める元素であり、高強度の溶接金属を得るため、一般的に使用される元素である。しかしながら、Ni含有量が3.0%を超えると、凝固偏析部において凝固温度が下がり、溶接高温割れが発生する。よって、Niを添加する場合は、その含有量を3.0%以下とする。これにより、高張力鋼の溶接、又は高入熱及び高パス間温度の溶接時に、強度及び靭性の低下を防止することができる。なお、Niを単独で添加する場合は、0.2%を下限とすることが好ましい。
(Cr:1.5%以下)
Crは、前述したCuと同様に、変態温度を低下させて組織を微細化し、溶接金属の強度向上に有効であり、また、高張力鋼の溶接を行う場合、並びに極端な高電流、高入熱及び高パス間温度の条件で溶接する場合における溶接金属の靱性向上にも有効に作用する。しかしながら、Cr含有量が1.5%を超えると、溶接金属の硬化が顕著となり、靱性に対する悪影響が生じる。よって、Crを添加する場合は、その含有量を1.5%以下とする。なお、Crを単独で添加する場合は、0.2%を下限とすることが好ましい。
(Mo:1.5%以下)
Moは、前述したCu及びCrと同様に、変態温度を低下して組織を微細化し、溶接金属の靱性向上に有効な元素であり、また、高張力鋼の溶接を行う場合、並びに極端な高電流、高入熱及び高パス間温度の条件で溶接時する場合に、軟化抵抗を発揮し、溶接金属の靱性向上にも有効に作用する。しかしながら、Mo含有量が1.5%を超えると、溶接金属の硬化が顕著となり、靱性に対する悪影響が生じる。よって、Moを添加する場合は、その含有量を1.5%以下とする。なお、Moを単独で添加する場合は、0.2%を下限とすることが好ましい。
(Cu、Ni、Cr及びMoの総含有量:0.2〜5.0%)
更に、Cu、Ni、Cr及びMoの総含有量が0.2%未満の場合、590N/mm級以上の高張力鋼を、高入熱、高パス間温度で溶接した時に、その添加効果、即ち、溶接金属の強度及び靭性改善効果が認められない。一方、これらの元素の総含有量が5.0%を超えると、溶接金属の硬化が顕著となり、靭性低下が大きくなる。よって、Cu、Ni、Cr及びMoからなる群から選択された1種又は2種以上の元素を添加する場合は、その総含有量を0.2〜5.0%とする。
なお、本発明のワイヤにおける上記以外の成分、即ち、残部は、Fe及び不可避的不純物である。また、本発明のワイヤは、前述した各成分以外に、溶接金属の強度及び靱性の調整のため、V及びNbを0.005%以下の範囲で添加することもできる。更に、不可避不純物であるPは、溶接金属の靭性向上の観点から0.015%以下とすることが望ましく、また、Sは、スラグ剥離性の観点から0.007〜0.020%とすることが望ましい。
以下、本発明の実施例及び比較例を挙げて、本発明の効果について具体的に説明する。先ず、各種原料鋼を真空溶解し、鍛造、圧延及び伸線した後、直径が1.4mmの20kg巻のスプール巻ワイヤとした。その後、一部のワイヤについて、表面にCuめっきを施し、実施例及び比較例のソリッドワイヤを作製した。各ワイヤの化学組成、及び円相当径が0.01〜100μmで、MgO、MgO・Al又はMgSからなる介在物のワイヤ断面積10mmあたりの個数を下記表1及び表2に示す。
Figure 2008142726
Figure 2008142726
次に、上記表1及び表2に示す実施例及び比較例の各ワイヤを使用して、下記表3に示す条件で、板厚25mmの490N/mm級の鋼板に対する溶着金属試験を行った。その際、開先形状及び試験片採取位置は、JIS Z3111に準拠した。
Figure 2008142726
溶接金属の評価は、請求項1に関する実施例No.W1〜No.W10のワイヤ及び比較例No.Z1〜No.Z19のワイヤ、並びに請求項2に関する実施例No.W11〜No.W14のワイヤ及び比較例No.Z20〜No.Z22のワイヤについては、引張強さが490N/mm以上で、かつ0℃でのシャルピー衝撃試験において、各5回繰り返したときの吸収エネルギーの最小値が70J以上のものを合格とした。また、請求項3に関する実施例No.W15〜No.W31のワイヤ及び比較例No.Z23〜No.Z28のワイヤ、並びに請求項4に関する実施例No.W32〜No.W35のワイヤ及び比較例No.Z29〜No.Z33のワイヤについては、合金成分を高めた高張力鋼用溶接ワイヤであるため、引張り強さは合格することは当然であることから、シャルピー吸収エネルギーでのみ同様の条件で評価及び判別を行った。
また、スパッタ発生量は、溶着金属試験とは別に銅製の捕集箱を用いて、ビードオンプレート溶接により上記表3に示す溶接条件で3回溶接(1回の溶接時間:1.5分)して捕集したスパッタ量を、1分間の発生量に換算した。スパッタ発生量が2g/分以下の場合、アークが安定して作業性が良好となる。以上の結果を、下記表4及び表5にまとめて示す。
Figure 2008142726
Figure 2008142726
上記表4に示すNo.W1〜No.W35が本発明の範囲内で作製した実施例のワイヤであり、上記表5に示すNo.Z1〜No.Z33が本発明の範囲から外れる比較例のワイヤである。上記表4に示すように、本発明の実施例であるNo.W1〜W35のワイヤは、化学組成が適正であるため、溶接金属の強度及び吸収エネルギーとも良好で、溶接時のスパッタ発生量も少なくアークが安定し、満足な結果であった。
これに対して、No.Z1及びNo.Z2のワイヤは、C含有量が本発明の範囲から外れている比較例であり、No.Z1のワイヤはC含有量が本発明の範囲を超えているためシャルピー吸収エネルギーが低く、No.Z2のワイヤはC含有量が本発明の範囲に満たないため、溶接金属の引張強さが不足していた。また、No.Z3及びNo.Z4のワイヤは、Si含有量が本発明の範囲から外れている比較例であり、No.Z3のワイヤはSi含有量が本発明の範囲を超えているためシャルピー吸収エネルギーが低下し、No.Z4のワイヤはSi含有量が本発明の範囲に満たないため、スパッタ量が多く、また脱酸不足となり欠陥が発生した。更に、No.Z5及びNo.Z6のワイヤは、Mn含有量が本発明の範囲から外れている比較例であり、No.Z5のワイヤはMn含有量が本発明の範囲を超えているため靭性が低下し、No.Z6のワイヤはMn含有量が本発明の範囲に満たないため、焼入れ性不足となって強度及び靭性が低下した。
No.Z7及びNo.Z8のワイヤは、Al及びZrの総含有量が本発明の範囲から外れている比較例であり、いずれも溶接金属組織の微細化が不十分で、靭性が不足していた。また、No.Z9及びNo.Z10のワイヤは、Mn含有量とSi含有量との比(Mn/Si)が本発明の範囲、即ち、0.85未満の比較例であり、いずれも溶接金属組織が粗大化して靭性が低下した。更に、No.Z11及びNo.Z12のワイヤは、Ti含有量が本発明の範囲から外れている比較例であり、No.Z11のワイヤは、Ti含有量が本発明の範囲を超えているため、溶接金属が硬化して靭性が低下した。一方、No.Z12のワイヤは、Ti含有量が本発明の範囲に満たないため、ミクロ組織が粗くなり、溶接金属の靭性が低下した。
No.Z13及びNo.Z14のワイヤは、Mg含有量が本発明の範囲から外れている比較例であり、No.Z13のワイヤはMg含有量が本発明の範囲を超えているため、スパッタ量が多くなってアークが乱れ、結果的に靭性も低下した。一方、No.Z14のワイヤは、Mg含有量が本発明の範囲に満たないため、焼入れ性不足となって靭性が低下した。また、比較例No.Z15のワイヤは、N含有量が本発明の範囲を超えているため、靭性が不足していた。更に、No.Z16及びNo.Z17のワイヤは、Si及びMnの総含有量が本発明の範囲から外れている比較例であり、No.Z16のワイヤはSi及びMnの総含有量が本発明の範囲に満たないため、焼入れ性が不足して靭性が低下し、No.Z17のワイヤは、Si及びMnの総含有量が本発明の範囲を超えているため、靭性が低下した。
比較例No.Z18及びNo.Z19のワイヤは、MgO、MgO・Al又はMgSからなる介在物のうち1種以上の介在物がワイヤ中に分布しているが、溶製段階で取鍋スラグの酸化度(T.Fe+MnO)が4%を超え、スラグによる再酸化の影響を受けて、これらの介在物が粗大化したため、円相当径で0.01〜100μmの大きさの介在物が、ワイヤ断面積10mmあたり1個未満となり、その結果、溶接金属部の清浄性不足、又は溶接時の窒素吸収が十分抑制でなかったため、靭性が低下した。また、No.Z20〜No.Z22のワイヤは、B含有量が本発明の範囲から外れている比較例であり、No.Z20のワイヤはB含有量が本発明の範囲に満たないため、粒界フェライトが多く生成して靭性不足し、No.Z21及びNo.Z22のワイヤは、B含有量が本発明の範囲を超えているため、強度は満たすものの、溶接金属に高温割れが発生し、更に靭性が大きくばらついたため、結果として最低値は満たさなかった。
No.Z22のワイヤはMo含有量が、No.Z24のワイヤはCr含有量が、No.Z25のワイヤはNi含有量が、No.Z26のワイヤはCu含有量が、No.Z27のワイヤはCu、Ni、Cr及びMoの総含有量が、No.Z28のワイヤはN含有量が、No.Z29〜No.Z32のワイヤはB含有量が、夫々本発明の範囲から外れている比較例である。No.Z23のワイヤは、Mo含有量が、No.Z24のワイヤはCr含有量が、夫々本発明の範囲を超えているため、靭性が不足していた。また、No.Z25のワイヤはNi含有量が本発明の範囲を超えているため、溶接金属に高温割れが生じて靭性が低下した。更に、No.Z26のワイヤは、Cu含有量が本発明の範囲を超えているため、脆化が生じた。更にまた、No.Z27のワイヤは、Cu、Ni、Cr及びMoの総含有量が本発明の範囲を超えているため、溶接金属の硬化が著しく、靭性が低下した。更にまた、No.Z28のワイヤは、N含有量が本発明の範囲を超えているため、靭性が低下した。更にまた、No.Z29〜Z32のワイヤはいずれも、合金成分が多く添加されている母材に対して、B含有量が多かったため、靭性が低下した例である。

Claims (4)

  1. 質量%で、
    C:0.02〜0.14%、
    Si:0.4〜1.5%、
    Mn:1.0〜2.5%、
    Ti:0.05〜0.4%、
    Mg:0.0003〜0.010%、
    Al及びZrからなる群から選択された1種又は2種の元素を合計で0.002〜0.050%含有すると共に、
    N:0.005%以下に制限し、
    残部がFe及び不可避不純物からなり、
    Si及びMnの総含有量(Si+Mn)が1.5〜3.5%で、かつMn含有量とSi含有量との比(Mn/Si)が0.85以上である組成を有し、
    MgO、MgO・Al及びMgSからなる群から選択された1種又は2種以上の介在物を含有し、前記介在物のうち円相当径が0.01〜100μmのものの存在密度がワイヤ断面積10mmあたり1個以上であることを特徴とするガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤ。
  2. 更に、質量%で、B:0.002〜0.010%を含有することを特徴とする請求項1に記載のガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤ。
  3. 更に、質量%で、Cu:1.5%以下、Ni:3.0%以下、Cr:1.5%以下及びMo:1.5%以下からなる群から選択された1種又は2種以上の元素を、合計で0.2〜5.0%含有することを特徴とする請求項1に記載のガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤ。
  4. 更に、質量%で、B:0.0002〜0.004%を含有することを特徴とする請求項3に記載のガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤ。
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