JP2008142098A - 遊技機及び遊技機の不正行為報知方法並びにプログラム - Google Patents

遊技機及び遊技機の不正行為報知方法並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 不正行為にホールの店員は気づくが、不正行為者は不正行為が露見したことに気づかない、という状況を作り出すことで、不正行為者を取り逃がすことをなくする。
【解決手段】 報知制御部200dにおいて、不正行為が検出されたときに、遊技機に関する複数のエラー(メダルセレクタメダル詰まりエラー、ホッパタンクエンプティエラー、ホッパタンクオーバーフローエラー及びホッパ払い出しメダル詰まりエラー)のうちで実際にはエラーが発生していないものを選択し、当該エラーの報知を行う。この矛盾したエラーによりホール店員は不正行為に気づくことができる。
【選択図】 図3

Description

この発明は、スロットマシン等の遊技機及び遊技機の不正行為報知方法並びにプログラムに関する。
スロットマシン等の遊技機(以下、単に「遊技機」と記す)にはメダルの投入口が設けられており、遊技者は所定の枚数のメダルを投入してゲームを楽しむことができる。遊技に必要なメダルは、遊技ホール内に設けられたメダル貸機等で借りることができ、所望の遊技機のメダル投入口に投入することによりゲームを開始することができる。
従来の遊技機の動作は次のようなものであった。
先ず、スタートスイッチが操作されることにより、スタートスイッチがONとなる。これを受けて遊技機内部の当選抽選手段により抽選処理が行われる。ここで所定の役に当選すると当選フラグがセットされる。回転リールの回転が開始する。ストップスイッチが操作されることにより、ストップスイッチがONとなる。そして、対応する回転リールの回転が停止する。全部の回転リールに対応するストップスイッチの操作が行われた後、当選フラグ成立中に当該当選フラグに対応する入賞図柄が有効入賞ライン上に揃ったか否か、すなわち、入賞が確定したか否かが判定される。入賞が確定したと判定された場合、入賞図柄に相当するメダルが払い出される。
抽選処理の評価が例えば外れの場合は所定の図柄が揃わないように設定され(いわゆる蹴飛ばし)、当たりの場合はストップスイッチが所定のタイミングで押下されることなどを条件に所定の図柄が揃うように設定される(いわゆる引き込み)。つまり、抽選処理において当選しているときのみ所定の条件の下で図柄が揃い入賞することにより、メダルが払い出されるが、当選しないときはストップスイッチをどのように操作してもメダルが払い出されることはない。これはメダルの払い出しを一定確率に保つためである。これを実現するため抽選処理において乱数発生器が用いられている。
ところで、遊技機で不当な利益を得ようとする不正行為が存在する。不正行為には例えば次のようなものがある。
(1)不正に当選確率を高めようとするもの
遊技機の乱数発生器は例えばカウンタを用いて乱数を擬似的に発生させるものであった。この場合に発生する乱数はある程度の規則性をもち、そのため予測可能な面があった。そこで、例えば、低周波治療器(以下「体感器」と記す)を腕に取り付けて腕の筋肉に定期的な刺激を与えることでスタートスイッチを押すタイミングを調整し、同じような乱数値を繰り返し取得することが考えられた。乱数発生器(カウンタ)の繰り返し周期は一定(T)であるから、スタートスイッチの押し下げ周期TSをTの整数倍にすれば、同じ乱数値を取得することが原理的に可能である。
(2)メダル投入口に異物を入れることでメダルを投入しないにもかかわらず遊技を行ったり、メダルの払い戻しを受けようとするもの
遊技機には、投入されたメダルを判別し計数するメダルセレクタが設けられている。メダルセレクタにはメダルセンサが設けられているが、不正な器具を使ってメダルセンサを欺きメダルの計数を行わせるのである。
(3)メダル払い出し口に異物を入れることで規定枚数以上のメダルの払い出しを受けようとするもの
遊技機には、メダルを払い出すためのホッパ装置が設けられている。ホッパ装置には払い出したメダルの枚数を計数するメダル払出センサが設けられており、払い出したメダルが規定枚数に達するとメダルの払い出しは停止される。異物を使ってメダル払出センサがメダルを検出しないようにすることで、規定枚数以上のメダルの払い出しを受けようとするのである。
(4)遊技機の設定を遊技者に有利なように不正に変更するもの
遊技機の内部には、抽選動作のモードを変更するための設定変更スイッチが設けられている。遊技機の扉を不正に開けて設定変更スイッチを操作して、その設定を遊技者に有利なように変更するのである。設定変更スイッチは遊技機の扉を開けないと操作できないため、扉を開けたことを検知されないように扉開閉検出センサを欺くことが行われているようである。
上記不正行為を防止するために、当該不正行為を検出してその旨を報知することが行われている。不正行為を検出する技術を開示するものとして、下記出願公開公報に記載されたものがある。
特開2005−185741号公報
上記不正行為を検出して遊技を停止するとともにその旨を報知することで、不正行為を失敗させるだけでなく、不正行為者を摘発することができる。
しかし、不正行為を検出した旨の報知を行うことで、不正行為者に不正行為が露見したことを気づかせることになり、その結果、不正行為者を取り逃がすおそれがあった。
この発明は、上記課題に鑑みなされたもので、不正行為者に気づかれること無く、不正行為を検出した旨の報知を行うことのできる遊技機及び遊技機の不正行為報知方法並びにプログラムを提供することを目的とする。
この発明は、投入されたメダルを計数するためのメダルセンサを含むメダルセレクタと、貯留されたメダルを検出する貯留メダル検出センサを含むホッパタンクと、前記ホッパタンクに貯留されたメダルの払い出しを検出するメダル払出センサを含むホッパ装置と、を備える遊技機において、
少なくとも、前記メダルセンサの出力に基づき前記メダルセレクタにおいてメダルが詰まったことを示すメダルセレクタメダル詰まりエラーを判定する処理、前記貯留メダル検出センサの出力に基づき前記ホッパタンクにおいて貯留されたメダルが尽きたことを示すホッパタンクエンプティエラー及び/又は前記ホッパタンクにおいて貯留されたメダルが溢れ出るおそれがあることを示すホッパタンクオーバーフローエラーを判定する処理、及び、前記メダル払出センサの出力に基づき前記ホッパ装置において払い出したメダルが詰まったことを示すホッパ払い出しメダル詰まりエラーを判定する処理のいずれかを行うエラー判定部と、
遊技機に対する不正行為を検出する不正検出部と、
前記不正検出部により不正行為が検出されたときに、少なくとも、前記メダルセレクタメダル詰まりエラー、前記ホッパタンクエンプティエラー、前記ホッパタンクオーバーフローエラー及び前記ホッパ払い出しメダル詰まりエラーのいずれかであって、前記エラー判定部によりエラーと判定されていないエラーを選択し、選択された当該エラーの報知を行う報知制御部と、を備えるものである。
前記報知制御部は、前記メダルセレクタメダル詰まりエラー、前記ホッパタンクエンプティエラー、前記ホッパタンクオーバーフローエラー及び前記ホッパ払い出しメダル詰まりエラーをそれぞれ報知する複数の報知制御回路を含み、
前記報知制御回路は、前記不正検出部からの不正検出信号が有効、かつ、前記エラー判定部からのエラー信号(以下、「通常のエラー信号」)が無効のときにエラー信号(以下、「矛盾エラー信号」)を生成する矛盾エラー生成回路と、前記通常のエラー信号又は前記矛盾エラー信号の一方が有効のときにエラー報知を行うための信号を出力する出力回路と、前記通常のエラー信号が有効のとき、前記不正検出信号を他の前記報知制御回路へ送出する送出回路とを備えるものでもよい。
前記報知制御部は、前記不正検出部により不正行為が検出されたときに、
前記ホッパタンクエンプティエラーの発生の有無を確認し、当該エラーが発生していないとき当該エラーを選択し、当該エラーが発生しているときは次の処理に進み、
前記ホッパタンクオーバーフローエラーの発生の有無を確認し、当該エラーが発生していないとき当該エラーを選択し、当該エラーが発生しているときは次の処理に進み、
前記メダルセレクタメダル詰まりエラーの発生の有無を確認し、当該エラーが発生していないとき当該エラーを選択し、当該エラーが発生しているときは次の処理に進み、
ホッパ払い出しメダル詰まりエラーの発生の有無を確認し、当該エラーが発生していないとき当該エラーを選択するものでもよい。
抽選用の乱数値を抽出し、抽出された乱数値に基づき当選の判定を行う当選抽選手段を備え、
前記不正検出部は、前記当選抽選手段において抽出された乱数値をこの乱数値より以前に抽出された乱数値と比較することで同じ又は近似する乱数値が抽出されているかどうかを監視する乱数値監視器を含み、
前記不正検出部は、前記乱数値監視器で同じ又は近似する乱数値が抽出されているとされたとき、不正行為と判定するものでもよい。
前記不正検出部は、遊技機の筐体に設けられその前面側に付勢される筒状の作用部であって、前記筐体の前面に設けられた扉が閉じた状態で一方の端が前記扉の内側に当接し、前記扉が開いた状態で予め定められた距離だけ前記前面側に移動する作用部と、前記作用部の近傍に設けられた第1発光部と、前記作用部を挟んで前記第1発光部に対向して配置され、前記作用部が前記前面側に移動した状態で前記第1発光部から光を受ける第1受光部と、前記作用部の内部の空間又はその延長上であって前記扉に接する端と反対側に設けられた第2発光部又は第2受光部のいずれかと、前記扉に設けられ、前記扉が閉じた状態で前記作用部の空間を通して前記第2発光部から光を受ける第2受光部又は前記第2受光部へ光を送る第2発光部のいずれかとを備える扉開閉検出センサを含み、
前記不正検出部は、前記扉開閉検出センサの前記第1受光部及び前記第2受光部の両方が受光していないとき、不正行為と判定するものでもよい。
前記不正検出部は、遊技機の筐体に設けられその前面側に付勢される筒状の作用部であって、前記筐体の前面に設けられた扉が閉じた状態で一方の端が前記扉の内側に当接し、前記扉が開いた状態で予め定められた距離だけ前記前面側に移動する作用部と、前記作用部の近傍に設けられた発光部と、前記作用部を挟んで前記発光部に対向して配置され、前記作用部が前記前面側に移動した状態で前記発光部から光を受ける受光部と、前記作用部の前記扉に接する端に設けられた作用部側接点と、前記作用部の端が接する前記扉の内側の位置に設けられた扉側接点とを備える扉開閉検出センサを含み、
前記不正検出部は、前記扉開閉検出センサの前記受光部が受光せず、かつ、前記作用部側接点と前記扉側接点が非導通であるとき、不正行為と判定するものでもよい。
この発明は、投入されたメダルを計数するためのメダルセンサを含むメダルセレクタと、貯留されたメダルを検出する貯留メダル検出センサを含むホッパタンクと、前記ホッパタンクに貯留されたメダルの払い出しを検出するメダル払出センサを含むホッパ装置と、を備える遊技機において不正行為を報知する方法であって、
少なくとも、前記メダルセンサの出力に基づき前記メダルセレクタにおいてメダルが詰まったことを示すメダルセレクタメダル詰まりエラーを判定する処理、前記貯留メダル検出センサの出力に基づき前記ホッパタンクにおいて貯留されたメダルが尽きたことを示すホッパタンクエンプティエラー及び/又は前記ホッパタンクにおいて貯留されたメダルが溢れ出るおそれがあることを示すホッパタンクオーバーフローエラーを判定する処理、及び、前記メダル払出センサの出力に基づき前記ホッパ装置において払い出したメダルが詰まったことを示すホッパ払い出しメダル詰まりエラーを判定する処理のいずれかを行うエラー判定ステップと、
遊技機に対する不正行為を検出する不正検出ステップと、
前記不正検出ステップで不正行為が検出されたときに、前記ホッパタンクエンプティエラーの発生の有無を確認し、当該エラーが発生していないとき当該エラーを選択する第1ステップと、
前記ホッパタンクエンプティエラーが発生しているときに、前記ホッパタンクオーバーフローエラーの発生の有無を確認し、当該エラーが発生していないとき当該エラーを選択する第2ステップと、
前記ホッパタンクオーバーフローエラーが発生しているときに、前記メダルセレクタメダル詰まりエラーの発生の有無を確認し、当該エラーが発生していないとき当該エラーを選択する第3ステップと、
前記メダルセレクタメダル詰まりエラーが発生しているときに、ホッパ払い出しメダル詰まりエラーの発生の有無を確認し、当該エラーが発生していないとき当該エラーを選択する第4ステップと、
前記第1ステップ乃至前記第4ステップいずれかにおいて選択されたエラーの報知を行う報知制御ステップと、を備えるものである。
この発明は、上記方法をコンピュータに実行させるためのものである。
この発明に係るプログラムは、例えば、記録媒体に記録される。
媒体には、例えば、EPROMデバイス、フラッシュメモリデバイス、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、光磁気ディスク、CD(CD−ROM、Video−CDを含む)、DVD(DVD−Video、DVD−ROM、DVD−RAMを含む)、ROMカートリッジ、バッテリバックアップ付きのRAMメモリカートリッジ、フラッシュメモリカートリッジ、不揮発性RAMカートリッジ等を含む。
媒体とは、何等かの物理的手段により情報(主にデジタルデータ、プログラム)が記録されているものであって、コンピュータ、専用プロセッサ等の処理装置に所定の機能を行わせることができるものである。
この発明によれば、既存のエラー報知手段を利用しつつ、ホール店員しか気づかないような矛盾したエラー報知をすることにより、ホール店員に不正行為を報知できる。不正行為にホールの店員は気づくが、不正行為者は不正行為が露見したことに気づかない、という状況を作り出すことで、不正行為者を取り逃がすことがなくなる。
発明の実施の形態1.
この発明の実施の形態1に係る遊技機(スロットマシン)について図面を参照して説明する。
図1は前扉を閉めた状態を示す遊技機の正面図、図2は前扉を180度開いた状態を示す遊技機の正面図を示す。
図1及び図2中、100は遊技機を示すもので、この遊技機100は、図1に示すように、遊技機本体120と、この遊技機本体120の前面片側にヒンジ等により開閉可能に取り付けられた前扉130とを備えている。前記前扉130の前面には、図1に示すように、ほぼ中央にゲーム表示部131を設け、ゲーム表示部131の右下隅部に、遊技者がメダルを投入するためのメダル投入口132を設け、メダル投入口132の下側には、メダル投入口132から投入され、詰まってしまったメダルを遊技機100外に強制的に排出するためのリジェクトボタン133が設けられている。
また、前記ゲーム表示部131の左下方には、ゲームを開始するためのスタートスイッチ134を設けてあり、3つのリールのそれぞれに対応して3つのストップスイッチ140を設けてある。スタートスイッチ134とストップスイッチ140の上に設けられたテーブルには、ベットスイッチ137を設けてある。前扉の下端部中央には、メダルの払出し口135を設けてある。
遊技機本体120の内部には、図2に示すように、その内底面に固定され、内部に複数のメダルを貯留して、貯留したメダルを前扉130の前面に設けた払出し口135に1枚ずつ払い出すためのホッパ装置2が設置されている。このホッパ装置2の上部には、上方に向けて開口し、内部に複数のメダルを貯留するホッパタンク1を備えている。ホッパ装置2に隣接して補助タンク30が設けられている。補助タンク30は、ホッパタンク1に多量のメダルが貯留されて溢れたときに、溢れ出たメダルを受けるためのものである。
遊技機本体120の内部には、前扉130を閉めたときにゲーム表示部131が来る位置に三個の回転リールからなるリールユニット203が設置されている。ホッパ装置2の上側のリールユニット203との間には電源部205が設けられている。
前記前扉130の裏面には、図2に示すように、メダル(コイン)セレクタ123が、前扉130の前面に設けられたメダル投入口132の裏側に取り付けられている。このメダルセレクタ123は、メダル投入口132から投入されたメダルの通過を検出しながら、当該メダルをホッパ装置2に向かって転動させ、外径が所定寸法と違う異径メダルや、鉄又は鉄合金で作製された不正メダルを選別して排除するとともに、1ゲームあたりに投入可能な所定枚数以上のメダルを選別して排除するための装置である。
また、メダルセレクタ123の下側には、図2に示すように、その下部側を覆って前扉130の払出し口135に連通する導出路136が設けられている。メダルセレクタ123により振り分けられたメダルは、この導出路136を介して払出し口135から遊技者に返却される。
ホッパ装置2の払い出し口は払い出し口135に連通するようになっていて、ホッパ装置2により払い出されたメダルも払出し口135から遊技者へ送り出される。
遊技機で遊技を楽しもうとする遊技者は、まずメダル貸機(図示しない)等から遊技媒体であるメダルを借り、メダル投入装置のメダル投入口132に直接メダルを入れることができる。ゲーム表示部131には、三個の回転リールの図柄を見ることができる図柄表示窓が形成されている。遊技メダルの投入を条件に、スタートスイッチ134を操作することで、リールユニットの駆動を開始させる。リールユニット203は、ストップスイッチ140によりその駆動が停止される。リールユニット140は、三個の回転リールから構成されている。そして、各回転リールは、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープとを備えている。このリールテープの外周面には、複数個(例えば21個)の図柄が表示されている。
図3は発明の実施の形態に係る遊技機の機能ブロック図を示す。
図3において、200、201はそれぞれCPU、ROM、RAMを内蔵するメイン基板、サブ基板である。メイン基板200はメダルの投入枚数の管理、払い出し、リールの回転及び停止制御、当選処理などを行う。サブ基板201は当選処理に基づいた演出表示などの処理を行う。202はスタートスイッチ134やストップスイッチ140、ベットスイッチなどのスイッチからなる操作部である。203は三個の回転リールからなるリールユニットである。204はゲーム表示部131やリールの内部照明、液晶表示装置、スピーカなどを含む演出表示部である。演出表示部204により当選処理によって得られる当選役や押し順の報知がなされる。205は各部に電源を供給する電源部である。
ホッパ装置2は、払い出しメダルの枚数をカウントするためのメダル払い出しセンサ43と、メダルを払い出すために回転ディスクを回転させるホッパモータ34とを備える。ホッパモータ34はメイン基板200(つまりホッパ装置2の外部)からのメダル払い出し命令(制御信号)により制御される。
ホッパタンク1には貯留メダル検出センサS10(以下、「センサS10」と表記する)が設けられている。当該センサS10の出力はメイン基板200に入力される。当該センサS10はホッパタンク2内にあるメダルの量(枚数)を検出するためのものである。当該センサS10として、(1)電気接触型センサ、(2)非接触型のセンサ、(3)重量計測装置などを用いることができる。
(1)電気接触型センサは、2本の金属棒をホッパタンク1内の所定の位置(高さ)に設けたものであり、メダルが貯留されて当該位置に達すると2本の金属棒がメダルにより導通し、これにより当該所定の位置までメダルが貯留されたことを知ることができる。2本の金属棒のうち1本を所定の位置に設け、他方をホッパタンク1の底部に設けることもできる。導通したときのメダルの量(枚数)を予め測定しておけば、電気接触型センサによりホッパタンク1内にあるメダルの量(枚数)を検出することができる。なお、測定精度を高めるために電気接触型センサを多数設けるようにするとよい。
(2)非接触型センサは、超音波などにより貯留されたメダルの高さを測定するものである。例えば、ホッパタンク1の情報に非接触型センサを設けておき、ホッパタンク1内の貯留メダルの表面までの距離を測定する。測定した距離からホッパタンク1内の貯留されたメダルの高さを求め、さらにホッパタンク1内にあるメダルの量(枚数)を検出することができる。
(3)重量計測装置は、電気的な秤であり、ホッパタンク1内のメダルの重量を計測する。メダル1枚の重量に基づきホッパタンク1内にあるメダルの量(枚数)を検出することができる。重量計測装置として圧力センサを用いることもできる。圧力とメダルの貯留量(高さ)は比例するから圧力で重量を求めることができる。
メイン基板200にはメダルセレクタ123のメダルセンサS1及びS2の出力が接続されていて、メイン基板200で投入されたメダルの枚数をカウントする。また、ホッパ装置2のメダル払い出しセンサ43の出力が接続されていて、メイン基板200で払い出したメダルの枚数をカウントする。
メイン基板200は、スタートスイッチ134からの信号に基づき抽選を行いその当選の有無を判定する当選抽選手段200aと、当選抽選手段200aの出力に基づき不正行為を検出する不正検出部200bと、メダルセンサS1及びS2、貯留メダルセンサS10及びメダル払出センサ43の出力に基づき下記のエラー処理のうち少なくともいずれかを行うエラー判定部200cとを備える。
(E1)メダルセレクタメダル詰まりエラーを判定する処理
(E2)ホッパタンクの貯留メダルに関するエラーを判定する処理
これをさらに細分化すると次のとおりである。
(E2a)ホッパタンク内にメダルが無くなったことを意味するホッパタンクエンプティエラーを判定する処理
(E2b)ホッパタンクからメダルが溢れ出ることを意味するホッパタンクオーバーフローエラーを判定する処理
(E3)ホッパ払い出しメダル詰まりエラーを判定する処理、
メイン基板200は、さらに、不正検出部200bにより不正行為が検出されたときに、(E1)メダルセレクタメダル詰まりエラー、(E2a)ホッパタンクエンプティエラー、(E2b)ホッパタンクオーバーフローエラー及び(E3)ホッパ払い出しメダル詰まりエラーのうちで、エラー判定部200cによりエラーと判定されていないエラーを選択し、選択された当該エラーの報知を行う報知制御部200dを備える。なお、以下の説明において、報知制御部200dは、エラー判定部200cによりエラーと判定されたエラーの報知も行うが、これは本発明にとって必須ではない。報知制御部200dが行うエラー報知のうち、エラー判定部200cによりエラーと判定されていないエラーに関するものを「矛盾エラー報知」と呼び、エラー判定部200cによりエラーと判定されたエラーに関するものを「通常のエラー報知」と呼ぶことにする。
なお、当選抽選手段200a乃至報知制御部200dに関しては、さらに後述する。
図4はホッパ装置の正面図(図4(a))、右側面図(図4(b))、上面図(図4(c))である。図5はホッパ装置のホッパタンク側の分解斜視図、図6はホッパ装置のホッパシャーシ側の分解斜視図である。
図示されたホッパ装置は、大別すると、メダルMを貯留するホッパタンク1と、このホッパタンク1内に貯留されたメダルMを1枚ずつ排出する本体(ホッパ装置2)とからなる。
ホッパ装置2は、大別すると、ホッパシャーシ2aと、このホッパシャーシ2aに回転可能に支持され、ホッパタンク1から落下したメダルMが上方より1枚ずつはまり込む複数個、ここでは5個のメダル落とし穴3aを有する回転ディスク3と、この回転ディスク3を回転するホッパモータ34とを備えている。このホッパモータ34の駆動力により回転ディスク3の回転時に、そのメダル落とし穴3aに落ち込んだメダルMは、メダル排出口Xから外部に排出される。
上記ホッパシャーシ2aの上部には、ベースプレート5が斜めに取り付けられる。ベースプレート5にはホッパモータ34が固定されている。ホッパモータ34の出力軸34aは、ベースプレート5を貫通して、その上面のほぼ中央に突出している。ベースプレート5が斜めになっているので、ホッパモータの出力軸は垂直方向に対して交差している。このため、回転ディスク3は、そのメダル排出口側が高く、その反対側が低くなっている。
ベースプレート5の上にはハウジングサポート4が位置する。ハウジングサポート4の周囲には隆起した突縁部が形成されている。この突縁部のメダル排出口Xの部分は切り欠かれており、メダルはこの部分を通って排出される。
回転ディスク3のメダル落とし穴3aに落ち込んだメダルMが、回転ディスク3の回転に伴いメダル排出口Xに位置すると、当該メダルMはガイドピン36により移動が妨げられ、メダル落とし穴3aからメダル排出口Xへ押し出されて外部に排出される。このように、回転ディスク3の回転に伴い、メダルMが順番に排出される。
ホッパタンク1及びホッパシャーシ2aはいずれも樹脂製である。
このホッパ装置において、払い出されたメダルをカウントするためのカウンタローラ7(カウンタアーム8に設けられている)はセパレータ6を中心に回動する。回転ディスク3に設けられた穴に嵌まり込んだメダルは、回転ディスク3の回転に伴い移動し、メダル排出口Xのところでガイドピン36により押し出されてメダル通路の方に誘導される。このときメダルはカウンタアーム8に設けられているローラ7に接触してこれを回動させる。これにより、カウンタアーム8に設けられている突起が遊技メダル払い出しセンサ43(例えばフォトインタラプタ:検出溝を備えるケースの中に発光素子と受光素子を対向配置し、検出溝間の通過物体を非接触で検知するもの)の検出溝の間に入り、光源の光を遮断し、受光素子がこれを検出する。このように、1つのメダルが払い出されるとき当該メダルはローラ7と接触してこれを1回押すので、センサ43の検出回数に基づいてメダルの払い出し数をカウントできる。
2つのガイドピン36は、ハウジングサポート4のメダル排出口X付近に設けられている。2つのガイドピン36はガイドピン押さえ10にそれぞれガイドピン用ばね37を介して取り付けられる。ガイドピン36はガイドピン用ばね37により上方に押圧され、ハウジングサポート4の表面から約1mm程度突出している。ガイドピン用ばね37の弾性により、ガイドピン36が上方から押されると、ガイドピン36はハウジングサポート4内部に後退し、ガイドピン36の頭部がハウジングサポート4の表面と一致するようになる。
図7はセンサS10の取り付け状態を示すホッパタンク1の断面図である。同図は、電気接触型センサを略垂直方向に4つ並べた例を示す。ホッパタンク1の底辺から上へセンサS10−D、同C、同B、同Aの順番で設けられている。この順番で検出した貯留メダル量が多くなり、センサS10−Aでメダルを検出したときは満杯状態である。センサS10−Dで検出しなくなったときは空状態であり、ホッパエンプティエラーが報知される。図7はセンサS10を4つ設けた例を示すが、本発明はこれに限定されない。2つ以上の任意の数のセンサを設ければよい。貯留メダル量の計測の精度はセンサの数が多いほど高くなる。なお、非接触型のセンサや重量計測センサなどほかのタイプのセンサを設けてもよい。要するに、貯留メダル量をある程度の正確さ(分解能)で検出できればよい(分解能を補給の単位(一杯のスコップなど)に合わせておくと必要なメダル量を報知する際に便利である)。
なお、センサS10−Aを補助タンク30に設け、ホッパタンク1から実際に溢れ出たメダルを検出するようにしてもよい。
図8は、遊技機が備えるメダルセレクタ123の斜視図である。図9は、図8のメダルセレクタの動作説明図である。図8及び図9(a)において、MS1は下り傾斜したメダル通路、MS2はメダルセレクタ1のメダル出口、S1及びS2はメダル通路11に設けられたメダルセンサである。これらのセンサは例えばフォトインタラプタである。センサS2は、センサS1の下流側に設けられている。Mは投入されたメダルを示す。メダルセレクタMSの上部から投入されたメダルMは、メダル通路MS1に沿って落下し、途中で進行方向を斜め横に変えられ、メダル出口MS2から排出される。なお、大きさが異なる非正規のメダルはメダル通路の途中で落下し、メダル返却口に戻る。
メダルの検知は、2つのメダルセンサS1,S2の検出順序により行われている。図9(b)はメダルMが通過したときのセンサS1,S2の出力信号のタイミングチャートを示す。図9(b)の信号は高レベルがメダル通過状態を示す正論理である。手前側に設けられているセンサS1の信号の位相は、S2のそれよりも進んでいる(符号a,c,b,dの順番に現れる)。センサS1,S2により途中で阻止されずに送られてきたメダルの通過が検出される。S1,S2を2つ隣接させて設けているので、メダルの通過速度や通過方向を検出することができ、これらに基づきメダル枚数だけでなく、メダルの逆流やセルロイドなどを用いた不正行為を検出することができる。また、メダルセンサS1,S2をメダル入り口から遠い側に設けることにより、不正行為をやりにくくしている。なお、図9(c)はメダルが逆流したときの信号を示し、図9(d)は異物が存在するときの信号を示す。
図10は、エラー判定部200cと報知制御部200dの機能ブロック図である。図11は報知制御部200dの動作説明図(真理値表)である。これらの図に基づいて発明の実施の形態に係る遊技機の動作について説明を加える。
各エラー判定部200c−E1乃至−E3は例えば次のようにしてエラーを判定する。
ホッパエンプティエラー判定部200c−E2aは、図7のセンサS10−Dでメダルを検出できなくなった(導通がなくなった)ときにホッパエンプティと判定し、その旨のエラー信号を出力する。
ホッパオーバーフローエラー判定部200c−E2bは、図7のセンサS10−Aでメダルを検出したとき(導通を検知した)ときにホッパオーバーフローと判定し、その旨のエラー信号を出力する。
メダルセレクタエラー判定部200c−E1は、図9(c)や(d)の波形を検出したときにメダルセレクタエラーと判定し、その旨のエラー信号を出力する。図9(c)は、メダルの逆流時の波形である。これは、正常な図9(b)とセンサS1及びS2の信号の順番が逆になっている。図9(d)はメダル通過の際には検出されることのない信号eが検出されているので、何らかの異物が存在すると考えられる(例えば不正行為が行われた)。さらに、センサS1又はS2の少なくとも一方が予め定められた時間よりも長くメダルを検出しているときにもメダルセレクタエラーと判定してもよい。これはメダルが長時間メダルセレクタ123内に滞留していることを示す(例えばメダルが詰まった)。
メダル払い出しエラー判定部200c−E3は、メダル払出センサ43が予め定められた時間よりも長くメダルを検出しているときにメダル払出エラーと判定し、その旨のエラー信号を出力する。これはメダル払出センサ43が不調であるか、あるいは不正行為が行われていることを意味する(例えばカウンタローラ7が異物に邪魔されて戻らなくなった)。
報知制御部200dは、上記エラー判定部200c−E1乃至−E3のいずれかがエラーと判定したときに、対応するエラー信号を出力することでエラー報知を行わせるとともに、不正検出部200bが不正行為を検出したときに、上記エラー判定部200c−E1乃至−E3でエラーと判定していない正常なものを探して、敢えてそのエラー報知を行わせるものである。すなわち、報知制御部200dは、図11の表に示すように、上記エラー判定部200c−E1乃至−E3のいずれかがエラーと判定したときに、図11で太枠で囲んで示すように、不正行為の検出の有無にかかわらずエラー報知を行わせるとともに、不正行為を検出したときに、エラーと判定されていないときでもエラー報知(矛盾エラー報知)を行わせる。
図10では、報知制御部200dは、上記エラー判定部それぞれに対応する4つの報知制御回路200d−E1、−E2a、−E2b、−E3を備えている。各報知制御回路200d−E1乃至−E3は、図11に示す処理を行うとともに、不正検出部200bの信号を隣接する他の報知制御回路へ伝達するかどうかの制御を行う。図10では、矛盾エラー報知に関して、上段ほど優先度が高い。すなわち、遊技機にエラーが全く生じていないときは、矛盾エラーとしてホッパエンプティエラーE2aが報知される。もし、実際にホッパエンプティエラーE2aが発生しているときは、矛盾エラーとしてホッパオーバーフローエラーE2bが報知される。
このように、(E1)(E2a)(E2b)(E3)の4つのエラーでどれを矛盾エラーに使用するか、その順番は予め定められている。このように優先順位を設けるのは、ホール係員が矛盾エラーに気づきやすくするためである。
例えば、ホッパの貯留メダルに関する(E2a)を矛盾エラーとすれば、メダルが貯留されているにもかかわらずホッパエンプティと報知されるのはおかしいとすぐに気づくことができる。同様に、(E2b)を矛盾エラーとすれば、メダルが満杯になっていないにもかかわらずホッパオーバーフローと報知されるのはおかしいとすぐに気づくことができる(比較的多くのメダルが貯留されているときオーバーフローかどうか一目では判定できず、(E2a)に比べて気づきにくいといえる)。
メダルセレクタに関する(E1)を矛盾エラーとすることもできるが、実際にメダル詰まりが生じてなくてもエラーと判定することがあり(例えば図9(c)(d))、メダルが詰まっていないからと言って矛盾エラーと断定することができない。メダル払い出しに関する(E3)を矛盾エラーとしても同様である(詰まったメダルが何かの拍子で排出されることがあり、(E1)よりも矛盾エラーに気づきにくいと言える)。
以上の考察をまとめると、(E2a)(E2b)(E1)(E3)の順番(優先度)で矛盾エラーに使用することが好ましい。
以上の観点から、各報知制御回路200d−E1乃至−E3は次のような機能(回路)を備えることが好ましい。
(ア)エラー判定部200cによる通常のエラー信号に基づき通常のエラー信号を生成する機能(出力回路)
(イ)不正検出部200bにより不正行為が検出され、かつ、エラー判定部200cによりエラーと判定されていないときに矛盾エラー信号を生成する機能(矛盾エラー生成回路)
(ウ)通常のエラー信号又は矛盾エラー信号の一方が有効のときエラー報知を行うように制御する機能(出力回路)
(エ)通常のエラー信号を生成したときに、次位のエラーを矛盾エラーとするために、不正検出部200bによる不正検出信号を次位の報知制御回路へ送出する機能(送出回路)
図12は、上記機能を論理回路で実現した例を示す。各報知制御回路は、2つのANDゲート(AND1、2)、1つのORゲート、及び、1つのNOTゲート(インバータ)で構成されている。AND1とNOTゲートは矛盾エラー生成回路に相当し、AND2は送出回路に相当し、ORゲートは出力回路に相当する。
図12は、正論理で表現している。すなわち、エラー判定部200cからのエラー信号がH(有効)のときエラー発生を意味し、不正検出部200bからの不正検出信号がHのとき不正検出を意味する。
不正検出部200bからの不正検出信号がHになると、報知制御回路200d−E2aのAND1の出力はH(ただしホッパエンプティエラー判定部200c−E2aの出力はL(無効)とする)、したがってORゲートの出力がHになり、ホッパエンプティエラーを報知する。
ホッパエンプティエラー判定部200c−E2aの出力がHのときは、AND2の出力がHになり、不正検出信号を次位の報知制御回路200d−E2bへ送る。報知制御回路200d−E2bでも同様の処理が行われる。
各報知制御回路200d−E1乃至−E3のAND1の一方の入力端が、より上位の報知制御回路からの出力信号(不正検出信号)を受けている。別の言い方をすれば、図12では、4つの報知制御回路200d−E1乃至−E3が優先度の順に積み重ねられており、これら回路の間で送出回路の出力端と矛盾エラー生成回路の入力端が接続されている。
図13は、上記機能をプログラムで実現するときのフローチャートを示す。例えば、報知制御部200dが同図の処理を実行する。
不正行為を検出したかどうか判定し(S101)、検出したときは(S101でYES)、第1優先エラー(ホッパエンプティエラー)が発生しているかどうか調べ(S102a)、発生していなければ(S102aでNO)、第1優先エラーを報知することで矛盾エラーを報知する(S102b)。第1優先エラー(ホッパエンプティエラー)が発生しているときは(S102aでYES)、次位の矛盾エラーを報知するように順番に試みる(S103〜S105)。
発明の実施の形態によれば、ホール店員しか気づかないような矛盾したエラー報知を行うことにより、ホール店員に不正行為を報知できる。発明の実施の形態によれば、不正行為にホールの店員は気づくが、不正行為者は不正行為が露見したことに気づかない、という状況を作り出すことで、不正行為者を取り逃がすことがなくなる。
発明の実施の形態によれば、遊技機の複数のエラーに順番(優先順位)を付け、ホール店員が矛盾エラーと気づきやすい順番でエラーを報知するようにしたので、ホール店員は矛盾エラーを通常のエラーと容易に区別することができる。
次に、不正検出部200bの動作について説明を加える。
図14は、発明の実施の形態1に係る当選抽選手段200aのブロック図である。図14の乱数値監視器200b−1が不正検出部200bに相当する。図14の各ブロックの少なくとも一部の機能(例えば判定部5、当選判定テーブル6及び乱数値監視器200b−1)は、メイン基板1のROMに記憶されたプログラムを同上のCPUが実行することにより又はICなどのハードウエアにより実現される。当選抽選手段は、図14に示すように、乱数発生器3、乱数抽出器4、判定部5、及び、当選判定テーブル6を含む。
図14では、不正検出部200bとして、前回抽出された乱数値を記憶するとともに、記憶された前回の乱数値を乱数抽出器4で抽出された乱数値と比較する乱数値監視器200b−1を備えることを特徴とする。乱数値監視器200b−1は、図示しないが、前回抽出された乱数値を記憶するための乱数値記憶部(半導体メモリ(RAM)等)を含む。乱数値監視器200b−1は、前記乱数抽出器4で抽出された乱数値をこの乱数値より以前に抽出された乱数値と比較し、この比較結果に基づき同じ又は近似する乱数値が抽出されていること(具体的には、今回抽出された乱数値が前回の乱数値と一致したとき又はこれらの差が予め定められた閾値よりも小さいこと)を検知する。
乱数発生器3は、当選抽選用の乱数を所定の領域内で発生させるものである。例えば、クロック信号を入力とし、当該クロック信号に従って0〜一定数の範囲(例えば0000〜FFFF(16進))において任意の数値を所定の確率で発生させるカウンタである。
乱数抽出器4は、乱数発生器3が発生する乱数を所定のスイッチの操作(例えば、スタートスイッチ30の操作)のタイミングで抽出するものである。乱数発生器3は所定間隔で連続的に乱数を発生させているが、そのうちの一部が乱数抽出器4により抽出される。
当選判定テーブル6は、乱数発生器3がとる乱数の全領域に対応して、各当選態様ごとに区分された領域を有するものである。例えば、0〜一定数の範囲を複数に区分し、ひとつの区分(領域)を外れとし、他の区分(領域)を当選1、当選2、・・・というように設定する。
判定部5は、乱数抽出器4が抽出した抽出乱数データを、当選判定テーブル6の抽選確率データと参照する。すなわち、当該抽出乱数データを、乱数発生器3がとる乱数の全領域中の各当選態様ごとに区分された当選判定領域データそれぞれと照合し、当該抽出乱数データが属する当選態様に対応する当選を決定するものである。例えば、抽出された乱数値が、当選判定テーブル6のどの区分(領域)に属するか調べ、その区分が例えば当選1の区分であれば「当選1」と判定される。同様に、抽出された乱数値が当選判定テーブル6の外れの区分(領域)に属すれば「外れ」と判定される。
抽選処理の評価が例えば外れの場合は所定の図柄が揃わないように設定され(いわゆる蹴飛ばし)、当たりの場合はストップスイッチが所定のタイミングで押下されることなどを条件に所定の図柄が揃うように設定される(いわゆる引き込み)。そして、所定の図柄が揃えば入賞図柄に相当するメダルが払い出される。
乱数値監視器200b−1は、前回の乱数値を乱数抽出器4で抽出された乱数値と比較することで不正行為を検出する。例えば、乱数値監視器200b−1は、乱数抽出器4で抽出された乱数値が前回の乱数値と一致したとき又はこれらの差が予め定められた閾値よりも小さいとき同じ又は近似する乱数値が抽出されていると判定し、不正検出信号を出力する。
なお、いわゆる体感器を用いた不正行為が行われているかどうかについて乱数値監視器200b−1が行う判断は、新たに抽出された乱数値をそれ以前の乱数値と比較して行うものである。当該不正行為が連続して入賞資格を得る(すなわち当該資格を得ることのできる同じ又は近似する乱数値を得る)ものであるから、不正行為の判定に際して以前の乱数値と比較することが適当である。典型的には直前、すなわち新たに抽出された乱数値をr(N)としたとき(Nは整数)の乱数値r(N−1)が「以前の」乱数値であるが、本発明はこれに限定されない。例えば、r(N−10)も「以前の」乱数値である。しかしながら、例えば100ゲーム前の乱数値と比較しても不正行為の防止という効果は奏さない。本明細書では、「以前」とは、前回(r(N−1))、前々回(r(N−2))、・・・、10回前程度(r(N−10))のことを意味するものとする。
不正行為を検出するために、遊技者により取得される乱数の値を、例えば10ゲームなど一定期間の履歴をとり、統計上起こり得るかどうかを判定するやり方がある。例えば、10ゲーム連続してほぼ同じ乱数値が抽出されることは統計上ありえない。連続していないが、8ゲームでほぼ同じ乱数値が抽出されることも同様である。5ゲームで連続してほぼ同じ乱数値が抽出されることも同様である。
スタートスイッチ30による乱数の抽出は、数学でいう独立事象であり、しかも乱数値の確率分布は一様である(0000〜FFFFいずれの乱数値の抽出確率は同じ)。そこで、一般的な統計理論を適用することができる。例えば、ゲームの回数をNとすれば、これらにより抽出される乱数値の期待値はE(N)である(16ビットであれば8000(16進)相当)。実際に得られた乱数値の平均値AVと、期待値E(N)との差(偏差)が、閾値(例えば標準偏差σ、2σ又は3σのいずれか)よりも大きいとき、統計上ありえないと判定することができる。
不正行為を検出する具体的なやり方として、下記(1)〜(3)のやり方がある。詳しくは後述する。
(1)単純に、前回の乱数値を今回の乱数値と比較し、これらが一致したとき又はこれらの差が予め定められた閾値よりも小さいとき、不正行為と判定する。
(2)抽出された乱数値を連続して監視し、前回の乱数値と今回の乱数値の差(差分)がゼロになるか、又は予め定められた閾値よりも小さくなる状態が、予め定められた回数を超えて生じたとき、不正行為と判定する。
(3)抽出された乱数値を連続して監視し、予め定めた基準値と乱数値の差がゼロになるか、又は予め定められた閾値よりも小さくなる状態が、予め定められた回数を超えて生じたとき、不正行為と判定する。
次に、図15〜図17を参照して、発明の実施の形態1に係る遊技機の動作について説明を加える。
図15は、発明の実施の形態1に係る遊技機の処理フローチャートである。
スタートスイッチ30が押下されると、図15の処理が実行される。すなわち、乱数を取得し(S1)、取得された乱数を、一定期間について記憶された抽出済みの乱数値の履歴と比較することでチェックを行う(S2)。乱数値の履歴が統計的に異常かどうか判断する(S3)。具体的なやり方は、前述又は後述のとおりである。統計的に異常でなければ(S3でNO)、特段の処理を行わず通常の処理に戻る。統計的に異常であれば(S3でYES)、不正検出信号を出力する(S4)。そして、通常の処理に戻る。
統計的に異常かどうかの判定基準を説明する。本発明の実施の形態は、体感器を用いて一定周期で手や腕を動かすことにより連続して所望の乱数値を取得するという不正行為を防止するためのものである。したがって、通常のスタートスイッチ30の操作で取得することはほとんど不可能と思われる程度に、連続して同じ又は近似する乱数値が得られたかどうかを判定基準とすればよい。具体的には、下記(1)〜(3)の判定基準である。
(1)単純に、前回の乱数値を今回の乱数値と比較し、これらが一致したとき又はこれらの差が予め定められた閾値よりも小さいとき、統計的に異常と判定する。
(今回の乱数値)−(前回の乱数値)=0
又は
(今回の乱数値)−(前回の乱数値)<(閾値)
の条件を満たすとき、統計的に異常と判定する。
例えば、乱数監視器200b−1で上記式の左辺を演算し、その結果を出力する。そして、受け手側で、受けた値を上記閾値と比較し、(受けた値)<(閾値)のときに統計的に異常と判定する。なお、(受けた値)<(閾値)の判定を乱数監視器200b−1で行うようにしてもよい。
乱数発生器3は高速に乱数を発生させるから、一般の遊技者による操作で、今回と前回の乱数値が全く同じとなる確率はゼロとみなしてよい。その差が非常に僅かなとき(例えば、1%未満)も同様である。このやり方は処理が簡単で、実現容易である。
(2)抽出された乱数値を連続して監視し、前回の乱数値と今回の乱数値の差(差分)がゼロになるか、又は予め定められた閾値よりも小さくなる状態が、予め定められた回数を超えて生じたとき、統計的に異常と判定する。
図16を参照してこのやり方を説明する。
図16(a)は抽出された乱数値を時系列でプロットしたグラフである。同図は13個の乱数値を示している。グラフの縦軸は乱数値を示す。乱数発生器3はカウンタで構成され、その出力は0000−FFFF(16進)の範囲を繰り返す。グラフの横軸は時間を示す。
図16(b)は乱数値の差分(縦軸)を時系列でプロットしたグラフである。
(乱数値の差分)=(今回の乱数値)−(前回の乱数値)
である。
図16(b)において、縦軸に閾値Th+とTh−を示している。
例えば、乱数監視器200b−1で上記式の左辺を演算し、その結果を出力する。受け手側で、受けた値を上記閾値と比較し、閾値Th+とTh−の範囲内に差分が連続して一定回数以上(例えば5回以上)含まれるようになったとき、統計的に異常と判定する。図16(b)において、(p)〜(t)が連続して閾値Th+とTh−の範囲内に含まれているので、(t)の乱数値が抽出された直後のタイミングt1で、統計的に異常と判定する。
このやり方は、前述の(1)のやり方よりも複雑であるが、その反面、不正行為を確実に検知できるという利点がある。前述の(1)のやり方では、前回と今回の乱数値の差が僅か(例えば1%未満)でないと統計的に異常と判定しない。たとえ不正行為が行われていたとしても、不正行為者が乱数の発生周期に合わせて「正確に」操作しない限りそれを検知できない。不正行為を確実に検知するには、閾値を広げればよい(例えば5%未満)が、それでは一般の遊技者の操作も不正行為として誤って検知することが多くなる。このように、不正行為の検知確率を高めることと、一般の遊技者の操作を誤って不正行為として検知する確率(誤検知確率)を高めることはトレードオフの関係にあり、前述の(1)のやり方では両者を同時に改善することは困難である。
これに対し、(2)のやり方によれば、両者を同時に高めることができる。不正行為者による乱数値は、特に不正行為が成功しつつあるときに、連続して同じ又は近似する値となる(図16の(p)〜(t))。このようなときに統計的に異常と判定すればよい。このような不正行為者による乱数値の性質に鑑みれば、図16(b)の閾値Thを大きく(例えば5%)することで検知確率を大きくできるが、誤検知確率は大きくならない。なぜなら、一般の遊技者が操作することで連続して近似する乱数値を取得することは、ほとんどありえないからである。
図16(b)において、(p)〜(t)が連続して、つまり5回連続して閾値内にあるとき統計的に異常と判定したが、これは一例であって5回でなく、10回、20回、・・・としてもよい。
一般的に、回数を増やすと誤検知確率は低下するが、検知確率も低下する。閾値を大きくすると検知確率は高くなるが、誤検知確率も高くなる。このような性質に鑑み、実用上好ましい閾値・回数を設定すればよい。なお、(2)のやり方による検知確率は、(1)のやり方の検知確率よりも高い。誤検知確率についても(2)のやり方は(1)のやり方よりも低く、優れている。(2)のやり方は、(1)のやり方の検知確率と誤検知確率の両方を同時に改善したと言える。
なお、上記例では5回連続して同じ又は近似する値となったかどうかを判定基準としたが、これに代えて10回中5回以上同じ又は近似する値となったかどうか、すなわち予め定められた頻度を超えたかどうかを判定基準とすることもできる。
(3)抽出された乱数値を連続して監視し、予め定めた基準値と乱数値の差がゼロになるか、又は予め定められた閾値よりも小さくなる状態が、予め定められた回数を超えて生じたとき、統計的に異常と判定する。
図17を参照してこのやり方を説明する。
図17(a)は抽出された乱数値を時系列でプロットしたグラフである。同図は13個の乱数値を示している。グラフの縦軸は乱数値を示す。乱数発生器3はカウンタで構成され、その出力は0000−FFFF(16進)の範囲を繰り返す。グラフの横軸は時間を示す。
図17(b)は予め定めた基準値と乱数値の差(縦軸)を時系列でプロットしたグラフである。
このやり方は、(2)の差分に代えて、予め定められた基準値からの差(散らばり方:以下「分散」と記す)を用いるものである。
(分散)=(乱数値)−(基準値)
上記以外は、上記(2)のやり方と同じである。
基準値として、当選と判定されるいずれかの値を採用する。不正行為者は常に当選を狙うから、それに対応する値(例えば、当選判定テーブル6の大当たりの範囲がX〜Yであるとき、Z=(X+Y)/2)を基準値とすればよい。
(3)のやり方は、(2)のやり方と同じく、検知確率と誤検知確率の両方を改善するとともに、当選の連続を阻止できて不正行為を効果的に抑止することができる。
なお、(2)の場合と同様に、10回中5回以上同じ又は近似する値となったかどうか(予め定められた頻度を超えたかどうか)を判定基準とすることもできる。
発明の実施の形態2.
他の不正検出部200bについて説明する。発明の実施の形態2に係る不正検出部200bは、遊技機の前扉130の不正な開放を検出するものである。
図18は、発明の実施の形態2に係る不正行為検出部200b(以下、「扉開閉検出センサDS」と記す)の機能ブロック図である。
図18の遊技機には扉開閉検出センサDSが設けられている。扉開閉検出センサDSは2組の光検知センサ(第1発光部10と第1受光部11、第2発光部20と第2受光部21)を備えている。扉開閉検出センサDSの出力(第1受光部11及び第2受光部21の出力)はメイン基板200に送られる。メイン基板200は、後述の図20のテーブルを参照して扉開閉検出センサDSの出力に基づき前扉130の開閉及び不正行為を判定する。図20のテーブルは、プログラム又はデータのかたちでメイン基板200の図示しないメモリに予め記憶されている。
図19は、発明の実施の形態2に係る扉開閉検出センサの構造説明図である。図19(a)は扉開閉検出センサの正面図である。扉開閉検出センサは例えば筐体120の右側面の内側に遊技機正面を向いて取り付けられる(右側面の内側つまりヒンジと反対側に設けると扉のわずかな開閉を検出することができるようになるが、本発明はこれに限定されない。筐体120の開口の任意の位置又は筐体120の他の個所に設けることができる)。図19(a)はそのように取り付けられたときの状態を、扉130を開けた状態で正面から見た図である。図19(b)は扉開閉検出センサの右側面図である。図19(c)は、図19(a)のA−A矢視断面図である。なお、図19において扉開閉検出センサのハウジング(ケース)の表示は省略している(他の図においても同じ)。
図19において、30は筐体120の開口に設けられ、図示しないバネ等の付勢手段によって前面側に付勢されている棒状(円筒形)の作用部である。作用部30のほぼ中心にその全長にわたって穴が穿たれていて、これにより円柱状の空間30aが設けられている。扉130を開けると、図示しない付勢手段により作用部30は一定の長さだけ筐体120から突出するようになっている(図21(b)参照)。しかし、図示しないストッパによりその突出量は制限されている(図21(b)の符号aが移動可能な距離を示す)。なお、図19(b)(c)は作用部30が突出していない状態(扉130が閉じた状態)を示す。作用部30は、扉130が閉じた状態で一方の端が扉130の内側(符号31)に接し、扉130が開いた状態で予め定められた距離だけ前面側に移動するが、その移動量は制限されていて、その結果扉130が大きく開かれると、作用部30の端は扉130の内側(符号31)から離れるようになっている(図22参照)。
31は扉130の内側に設けられ、作用部30とほぼ同じ断面をもつ第2受光部保持部である。第2受光部保持部31は、その内部に設けられた円柱状の空間31aの端で後述の第2受光部21を保持する。なお、第2受光部保持部31を用いずに直接に扉130の内側に第2受光部21を取り付けることもでき、この場合、第2受光部保持部31は不要である。第2受光部保持部31は第2受光部21を保持する機能を果たしているとともに、第2受光部21の周囲を覆うことによりその受光範囲を制限するという機能を果たしている。受光範囲を制限することで、扉130が一定角度以上開いたときに第2受光部21が第2発光部の光を受光しなくなるようにできる(図22参照)。そのため、第2受光部を直接に扉130の内側に取り付けるときは、受光範囲を制限するカバーをその周囲に設けることが好ましい。
10は、作用部30の前記扉に接する端と反対側の端の近傍(端に限定されない)に設けられた第1発光部である。11は、作用部30の端部を挟んで第1発光部10に対向して配置された第1受光部である。作用部30が突出していない図19の状態では、第1発光部10から第1受光部への光の通路は作用部30の端部で遮られている。図19の例では、第1発光部10と第1受光部11は、空間30aに対して垂直な(作用部30の中心軸に垂直な)平面であって、作用部30にその端よりやや内側の部分で交差する平面の上に配置されている。別の言い方をすれば、第1発光部10と第1受光部11は、作用部30が前面側に移動した状態(図21(b))で第1発光部から光を受ける位置、具体的には図19(b)(c)の作用部30の端より測って図21(b)のaの長さよりも短い位置に設けられている。図19(a)の例では、第1発光部10と第1受光部11は作用部30の円周近くに設けられているが、これらを中心近く(空間30aの近く)に設けるようにしてもよい。
20は、作用部30の筒状の空間30aの端であって、扉130と接する端と反対側の端に設けられた第2発光部である。21は、第2受光部保持部31の空間31aの奥側(扉130側)に設けられ、扉130が閉じて作用部30の空間30aと第2受光部保持部31の空間31aが連通した状態で、これらにより形成される空間を通して第2発光部20から光を受ける第2受光部である。図19(c)は、矢印で示される第2発光部20の光Lが空間30aと31aを通って第2受光部21に到達する様子を示す。
なお、第2発光部20及び第2受光部21の位置は逆であってもよい。すなわち、図19(b)(c)の第2受光部21の位置に第2発光部20を設け、第2発光部20の位置に第2受光部21を設けることもできる。 また、第2発光部20は作用部30の筒状の空間30aの端に設けられているが、これに限定されない。例えば、空間30aの端の外側(好ましくは直近)に設けることもできる。第2受光部21も同様である。
図20は、発明の実施の形態2に係る扉開閉及び不正行為の判定の説明図である。
図21は、発明の実施の形態2に係る扉開閉検出センサの動作説明図である(扉閉状態を示す)。
図22は、発明の実施の形態2に係る扉開閉検出センサの動作説明図である(扉開状態を示す)。
図23は、発明の実施の形態1に係る扉開閉検出センサの動作説明図である(不正行為を示す)。
図19〜図23を参照して、発明の実施の形態2における扉開閉検出センサDS及びメイン基板200の動作を説明する。扉開閉検出センサDSの出力に基づき、メイン基板200が不正行為の有無を判定し、不正行為検出信号を生成する。
発明の実施の形態2に係る扉開閉検出センサDSは、その作用部を押さえ込むといった不正行為を検出するために別センサ、すなわち第2発光部20と第2受光部21を第1発光部10と第1受光部11とともに併用したものである。第2発光部20と第2受光部21を独立して設けるのではなく、それらを従来の扉開閉検出センサDSに内蔵する形式とした。従来のセンサによるオンオフ(第1発光部10の光を第1受光部11で受光するか否か)以外に、扉130の開角度がある程度よりも大きくなると第2発光部20の光を第2受光部21で検知できなくなることを利用して、2組のセンサで扉の開閉を監視する。
(1)扉の閉状態
扉130が閉じた状態では、作用部30の先端が筐体120の内部側に押し込まれている(図21(a):作用部30の先端が筐体120の開口とほぼ一致している)。この状態では、作用部30の筐体奥側の端が第1発光部10と第1受光部11の間に割り込み、光を遮断する。他方、作用部30と第2受光部保持部31は互いにその端で接触し、それぞれの空間30aと31aは連通して光の通路が形成されているので、第2受光部21は第2発光部20の光を受光している(図21(a))。したがって、メイン基板200は、図20のテーブルに従って、第1受光部11が受光せず、かつ、第2受光部21が受光しているとき、扉が閉じていると判定する。
(2)扉の開状態
扉130が開き始めると、作用部30が前面側に突出していく。作用部30が移動できる限界の距離をaとしたとき、作用部30が距離aだけ突出した状態は図21(b)のようになる。同図の状態では、第1発光部10から第1受光部11への光の通路を作用部30の端が遮らないので、第1受光部11は受光している。他方、作用部30と第2受光部保持部31はなお互いにその端で接触し、それぞれの空間30aと31aは連通して光の通路が形成されているので、第2受光部21は第2発光部20の光を受光している(図21(b))。メイン基板200は、第1受光部11が受光し、かつ、第2受光部21が受光しているとき、特に判定は行わない。
距離aは、第1発光部10から第1受光部11への光の通路を作用部30の端で遮らなくようになる距離と同じかそれよりも大きくなければならない。しかも、距離aは、それによる扉130と筐体120の間の隙間がわずかで、その隙間から内部のスイッチ類を操作不可能なほど小さくなければならない。距離aは、例えば0.5〜1cmあるいは1〜2cm程度が好ましい。
扉130が更に開いた状態を図22に示す。図22(a)は上面図を示し、図22(b)は右側面図を示す。同図の状態では、第1発光部10から第1受光部11への光の通路を作用部30の端が遮らないので、第1受光部11は受光している。これは図21(b)と同じである。他方、作用部30と第2受光部保持部31の接触は離れ、しかも、図22(a)に示すように、扉130が同図上側の端に設けられたヒンジを中心として回転するに伴い、第2発光部20の光の放射方向と第2受光部21の受光方向がずれるので、第2受光部21は受光しなくなる。別の言い方をすれば、第2受光部21の受光可能範囲(受光可能範囲は第2受光部保持部31の空間31aの断面径と表面から第2受光部21までのその深さで決まる)の中に、第2発光部20の光が入らなくなる。扉130をどの程度開くと第2受光部21が受光しなくなるかは、受光可能範囲を調整することで適宜設定することができる。メイン基板(制御部)200は、図20のテーブルに従って、第1受光部11が受光し、かつ、第2受光部21が受光していないとき、扉が開いていると判定する。
(3)不正行為
扉開閉検出センサDSの動作を阻害し、扉130が開放されたことを検知できなくする不正行為が行われている。すなわち、不正行為者は、図23に示すように不正な道具(例えば棒状又は板状の物体)Xを作用部30の先端に当て、作用部30が突出しないようにして扉130を開いている。図23の状態では、第1受光部11は受光しないし、不正な道具Xのために第2受光部21も受光しない。2つの受光部がいずれも受光しない状態は通常はあり得ない。不正な道具Xが光を透過するものであっても扉130を開くことで第2受光部21は受光しなくなる。そこで、メイン基板200は、図20のテーブルに従って、第1受光部11が受光せず、かつ、第2受光部21が受光していないとき、不正行為がなされていると判定する。
なお、図23の場合、不正な道具Xで空間31が確実に塞がれ、第2受光部21が速やかに受光できなくなるように、作用部30の断面はなるべく小さくするとよい。
発明の実施の形態2によれば、従来のスイッチ式センサの欠点(扉の開放時に光検知センサのオンオフを切り替える作用部を押さえ込まれると扉の開放を検知することができない)を解消することができ、扉開閉検出センサの弱点を補強し、不正行為を防止することができる。すなわち、扉の開閉ばかりでなく、扉開閉検出センサへの不正行為を判定することができる。
発明の実施の形態2は、検出に反射光を利用する方式ではないため、スイッチの動作を誤認させるような遮蔽物として鏡面を利用しても、光検知センサが誤認することはない。
図24は、発明の実施の形態2に係る他の扉開閉検出センサの機能ブロック図である。
図24の扉開閉検出センサDSは1組の光検知センサ(発光部10と受光部11)を備えているとともに、電気接点(作用部側接点20と扉側接点21)の電流のオンオフを監視するタイプのセンサも併せて備えている。扉開閉検出センサDSの出力(受光部11及び扉側接点21の出力)はメイン基板200に送られる。メイン基板200は、後述の図26のテーブルを参照して扉開閉検出センサDSの出力に基づき前扉130の開閉及び不正行為を判定する。図26のテーブルは、プログラム又はデータのかたちでメイン基板200の図示しないメモリに予め記憶されている。図24では、作用部側接点20と扉側接点21の間に電池(電源)22により電流を流し、これを電流監視センサ200eで監視するようになっているが、これ以外にも、例えば、接点の一方をメイン基板200で接地(グランド)し、他方の接点をメイン基板200の+5V電源に抵抗を介して接続するとともにマイコンのI/Oの入力端に接続するようにし、メイン基板200のマイコンで接点20と21の導通を検出するようにしてもよい(導通状態では電圧はLレベルとなり、非導通状態では電圧はHレベルとなる)。なお、図24の電気的接続に関して作用部側接点20と扉側接点21は逆でもよい。
図25は、発明の実施の形態1に係る扉開閉検出センサの構造説明図である。図25(a)は扉開閉検出センサの正面図である。扉開閉検出センサは例えば筐体130の右側面の内側に遊技機正面を向いて取り付けられる。図25(b)は扉開閉検出センサの右側面図である。図25(c)は、図25(a)のA−A矢視断面図である。なお、図25において扉開閉検出センサのハウジング(ケース)の表示は省略している(他の図においても同じ)。
図25において、20は、扉130と接する端に設けられた作用部側接点である。21は、扉側接点保持部31に設けられ、扉130が閉じて作用部30と扉側接点保持部31が接触することで作用部接点20と電気的に導通する扉側接点である。
30は筐体120の開口に設けられ、図示しないバネ等の付勢手段によって前面側に付勢されている棒状(円筒形)の作用部である。作用部30の先端はテーパー状に形成されていて、その先端に作用部側接点20が設けられている。詳しくは、作用部30は絶縁体であり、作用部側接点20を構成する導体が作用部30に中心に埋め込まれていて、当該導体の両端が作用部30の両端で露出している。前記テーパー状に形成された作用部側接点20の端は扉側接点21に接触し、その反対側の端はメイン基板200の端子に接続される(前記テーパー状に形成された端20の導体の露出部分が作用部側接点20と言えるが、見やすくするため図面では当該導体を作用部側接点20として示している)。扉130を開けると、図示しない付勢手段により作用部30は一定の長さだけ筐体120から突出するようになっている(図27(b)参照)。しかし、図示しないストッパによりその突出量は制限されている(図27(b)の符号aが移動可能な距離を示す)。なお、図25(b)(c)は作用部30が突出していない状態(扉130が閉じた状態)を示す。作用部30は、扉130が閉じた状態で一方の端が扉130の内側(符号31)に接し、扉130が開いた状態で予め定められた距離だけ前面側に移動するが、前述のようにその移動量は制限されているので、その結果扉130が大きく開かれると、作用部30の端は扉130の内側(符号31)から離れるようになっている(図28参照)。
31は扉130の内側に設けられた扉側接点保持部である。扉側接点保持部31は絶縁体であり、その内部には導体が埋め込まれ、当該導体の両端が扉側接点保持部31の両端に露出するようになっている。当該導体の筐体側120の端は作用部側接点20に接触し、その反対側の端はメイン基板200の端子に接続される。扉側接点保持部31の筐体120側の端に露出する当該導体が扉側接点21を構成する(見やすくするため図面では当該導体を扉側接点21として示している)。なお、扉側接点保持部31を用いずに直接に扉130の内側に扉側接点21を取り付けることもでき、この場合、扉側接点保持部31は不要である。
10は、作用部30の前記扉に接する端と反対側の端の近傍(端に限定されない)に設けられた発光部である。11は、作用部30の端部を挟んで発光部10に対向して配置された受光部である。作用部30が突出していない図25の状態では、発光部10から受光部11への光の通路は作用部30の端部で遮られている。図25の例では、発光部10と受光部11は、棒状の作用部30に対して垂直な(作用部30の中心軸に垂直な)平面であって、作用部30にその端よりやや内側の部分で交差する平面の上に配置されている。別の言い方をすれば、発光部10と受光部11は、作用部30が前面側に移動した状態(図27(b))で発光部から光を受ける位置、具体的には図25(b)(c)の作用部30の端より測って図27(b)のaの長さよりも短い位置に設けられている。図25(a)の例では、発光部10と受光部11は作用部30の円周近くに設けられているが、これらを中心近く(棒状の作用部30の中心軸の近く)に設けるようにしてもよい。
図26は、発明の実施の形態2に係る扉開閉及び不正行為の判定の説明図である。
図27は、発明の実施の形態2に係る扉開閉検出センサの動作説明図である(扉閉状態を示す)。
図28は、発明の実施の形態2に係る扉開閉検出センサの動作説明図である(扉開状態を示す)。
図29は、発明の実施の形態2に係る扉開閉検出センサの動作説明図である(不正行為を示す)。
図25〜図29を参照して、発明の実施の形態2における扉開閉検出センサDS及びメイン基板200の動作を説明する。
発明の実施の形態2に係る扉開閉検出センサDSは、その作用部を押さえ込むといった不正行為を検出するために別センサ、すなわち作用部側接点20と扉側接点21を発光部10と受光部11とともに併用した点を特徴とする。作用部側接点20と扉側接点21を独立して設けるのではなく、それらを従来の扉開閉検出センサDSに内蔵する形式とした。従来のセンサによるオンオフ(発光部10の光を受光部11で受光するか否か)以外に、作用部側接点20と扉側接点21の電気的接触による導通(電流)のオンオフを監視することにより、2組のセンサで扉の開閉を監視する。
(1)扉の閉状態
扉130が閉じた状態では、作用部30の先端が筐体120の内部側に押し込まれている(図27(a):作用部30の先端が扉側接点保持部30に接触している)。この状態では、作用部30の筐体奥側の端が発光部10と扉側接点11の間に割り込み、光を遮断する。他方、作用部30と扉側接点保持部31は互いにその端で接触し、その結果、作用部側接点20と扉側接点21は電気的に接触している(図27(a))。したがって、メイン基板(制御部)200は、図26のテーブルに従って、受光部11が受光せず、かつ、作用部側接点20と扉側接点21が導通しているとき、扉が閉じていると判定する。
(2)扉の開状態
扉130が開き始めると、作用部30が前面側に突出していく。作用部30が移動できる限界の距離をaとしたとき、作用部30が距離aだけ突出した状態は図27(b)のようになる。同図の状態では、発光部10から受光部11への光の通路を作用部30の端が遮らないので、受光部11は受光している。他方、作用部30と扉側接点保持部31はなお互いにその端で接触し、作用部側接点20と扉側接点21は電気的に接触している(図27(b))。メイン基板(制御部)200は、受光部11が受光し、かつ、作用部側接点20と扉側接点21が導通であるとき、特に判定は行わない。
距離aは、発光部10から受光部11への光の通路を作用部30の端で遮らなくようになる作用部30の移動距離と同じかそれよりも大きくなければならない。しかも、距離aは、それによる扉130と筐体120の間の隙間がわずかで、その隙間から内部のスイッチ類を操作不可能なほど小さくなければならない。距離aは、例えば0.5〜1cmあるいは1〜2cm程度が好ましい。
扉130が更に開いた状態を図28に示す。図28(a)は上面図を示し、図28(b)は右側面図を示す。同図の状態では、発光部10から受光部11への光の通路を作用部30の端が遮らないので、受光部11は受光している。これは図27(b)と同じである。他方、作用部側接点20と扉側接点21は離れ電気的接触は失われている。メイン基板(制御部)200は、図26のテーブルに従って、受光部11が受光し、かつ、作用部側接点20と扉側接点21が非導通であるとき、扉が開いていると判定する。
(3)不正行為
扉開閉検出センサDSの動作を阻害し、扉130が開放されたことを検知できなくする不正行為が行われている。すなわち、不正行為者は、図29に示すように不正な道具(例えば棒状又は板状の物体)Xを作用部30の先端に当て、作用部30が突出しないようにして扉130を開いている。図29の状態では、受光部11は受光しないし、不正な道具Xのために作用部側接点20と扉側接点21が非導通である。このような状態は通常はあり得ない。そこで、メイン基板(制御部)200は、図26のテーブルに従って、受光部11が受光せず、かつ、作用部側接点20と扉側接点21が非導通であるとき、不正行為がなされていると判定し、必要に応じてエラー報知を行い、エラー信号を外部へ出力する。
なお、不正な道具Xと扉側接点21をジャンパ線などで短絡できないように、作用部30や扉側接点保持部31で露出している導体部分はなるべく小さいほうがよい。
不正検出部200bの具体例として、抽選用の乱数の狙いうちを検出するやり方と遊技機の扉を不正に開放(扉開放センサを機能させずに扉を開放)したことを検出するやり方を説明した。本発明はこれに限定されず、他の不正行為を検出するものにも適用できる。例えば、メダル投入口132にメダルを投入せずにメダルセンサS1,S2を欺きクレジットを得たことを検出(例えば第3のセンサを設けてメダルセレクタ123内の異物を検出)したとき、ホッパ装置2から規定以上の枚数のメダルが払い出されたことを検出(例えば別にセンサを設けてメダル払い出し通路内の異物を検出)したとき、矛盾エラーを報知するようにしてもよい。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
前扉を閉めた状態を示すスロットマシンの正面図である。 前扉を180度開いた状態を示すスロットマシンの正面図である。 発明の実施の形態1に係るスロットマシンの機能ブロック図である。 ホッパ装置の正面図(図1(a))、右側面図(図1(b))、上面図(図1(c))である。 ホッパ装置のホッパタンク側の分解斜視図である。 ホッパ装置のホッパシャーシ側の分解斜視図である。 貯留メダル検出センサの取り付け状態の説明図(ホッパの断面図)である。 メダルセレクタの斜視図である。 メダルセンサの動作説明図である。 発明の実施の形態1に係るエラー判定部及び報知制御部の機能ブロック図である。 発明の実施の形態1に係るエラー報知制御の説明図である。 発明の実施の形態1に係る報知制御回路の機能ブロック図である。 発明の実施の形態1に係る報知制御部の処理フローチャートである。 発明の実施の形態1に係る遊技機の当選抽選手段及び不正検出部のブロック図である。 発明の実施の形態1に係る遊技機の処理フローチャートである。 発明の実施の形態1における同じ又は近似する乱数値が抽出されているかどうかの判定の説明図である。 発明の実施の形態1における同じ又は近似する乱数値が抽出されているかどうかの他の判定の説明図である。 発明の実施の形態2に係る不正行為検出部(扉開閉検出センサ)の機能ブロック図である。 発明の実施の形態2に係る扉開閉検出センサの構造説明図である。 発明の実施の形態2に係る扉開閉及び不正行為の判定の説明図である。 発明の実施の形態2に係る扉開閉検出センサの動作説明図である(扉閉状態)。 発明の実施の形態2に係る扉開閉検出センサの動作説明図である(扉開状態)。 発明の実施の形態2に係る扉開閉検出センサの動作説明図(不正行為時)である。 発明の実施の形態2に係る不正行為検出部(他の扉開閉検出センサ)の機能ブロック図である。 発明の実施の形態2に係る他の扉開閉検出センサの構造説明図である。 発明の実施の形態2に係る他の扉開閉及び不正行為の判定の説明図である。 発明の実施の形態2に係る他の扉開閉検出センサの動作説明図である(扉閉状態)。 発明の実施の形態2に係る他の扉開閉検出センサの動作説明図である(扉開状態)。 発明の実施の形態2に係る他の扉開閉検出センサの動作説明図(不正行為時)である。
符号の説明
1 ホッパタンク
2 ホッパ装置
43 メダル払出センサ
200 メイン基板
200a 当選抽選手段
200b 不正検出部
200c エラー判定部
200d 報知制御部
S1、S2 メダルセンサ
S10 貯留メダル検出センサ

Claims (8)

  1. 投入されたメダルを計数するためのメダルセンサを含むメダルセレクタと、貯留されたメダルを検出する貯留メダル検出センサを含むホッパタンクと、前記ホッパタンクに貯留されたメダルの払い出しを検出するメダル払出センサを含むホッパ装置と、を備える遊技機において、
    少なくとも、前記メダルセンサの出力に基づき前記メダルセレクタにおいてメダルが詰まったことを示すメダルセレクタメダル詰まりエラーを判定する処理、前記貯留メダル検出センサの出力に基づき前記ホッパタンクにおいて貯留されたメダルが尽きたことを示すホッパタンクエンプティエラー及び/又は前記ホッパタンクにおいて貯留されたメダルが溢れ出るおそれがあることを示すホッパタンクオーバーフローエラーを判定する処理、及び、前記メダル払出センサの出力に基づき前記ホッパ装置において払い出したメダルが詰まったことを示すホッパ払い出しメダル詰まりエラーを判定する処理のいずれかを行うエラー判定部と、
    遊技機に対する不正行為を検出する不正検出部と、
    前記不正検出部により不正行為が検出されたときに、少なくとも、前記メダルセレクタメダル詰まりエラー、前記ホッパタンクエンプティエラー、前記ホッパタンクオーバーフローエラー及び前記ホッパ払い出しメダル詰まりエラーのいずれかであって、前記エラー判定部によりエラーと判定されていないエラーを選択し、選択された当該エラーの報知を行う報知制御部と、を備える遊技機。
  2. 前記報知制御部は、前記メダルセレクタメダル詰まりエラー、前記ホッパタンクエンプティエラー、前記ホッパタンクオーバーフローエラー及び前記ホッパ払い出しメダル詰まりエラーをそれぞれ報知する複数の報知制御回路を含み、
    前記報知制御回路は、前記不正検出部からの不正検出信号が有効、かつ、前記エラー判定部からのエラー信号(以下、「通常のエラー信号」)が無効のときにエラー信号(以下、「矛盾エラー信号」)を生成する矛盾エラー生成回路と、前記通常のエラー信号又は前記矛盾エラー信号の一方が有効のときにエラー報知を行うための信号を出力する出力回路と、前記通常のエラー信号が有効のとき、前記不正検出信号を他の前記報知制御回路へ送出する送出回路とを備えることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記報知制御部は、前記不正検出部により不正行為が検出されたときに、
    前記ホッパタンクエンプティエラーの発生の有無を確認し、当該エラーが発生していないとき当該エラーを選択し、当該エラーが発生しているときは次の処理に進み、
    前記ホッパタンクオーバーフローエラーの発生の有無を確認し、当該エラーが発生していないとき当該エラーを選択し、当該エラーが発生しているときは次の処理に進み、
    前記メダルセレクタメダル詰まりエラーの発生の有無を確認し、当該エラーが発生していないとき当該エラーを選択し、当該エラーが発生しているときは次の処理に進み、
    前記ホッパ払い出しメダル詰まりエラーの発生の有無を確認し、当該エラーが発生していないとき当該エラーを選択することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  4. 抽選用の乱数値を抽出し、抽出された乱数値に基づき当選の判定を行う当選抽選手段を備え、
    前記不正検出部は、前記当選抽選手段において抽出された乱数値をこの乱数値より以前に抽出された乱数値と比較することで同じ又は近似する乱数値が抽出されているかどうかを監視する乱数値監視器を含み、
    前記不正検出部は、前記乱数値監視器で同じ又は近似する乱数値が抽出されているとされたとき、不正行為と判定することを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれかに記載の遊技機。
  5. 前記不正検出部は、遊技機の筐体に設けられその前面側に付勢される筒状の作用部であって、前記筐体の前面に設けられた扉が閉じた状態で一方の端が前記扉の内側に当接し、前記扉が開いた状態で予め定められた距離だけ前記前面側に移動する作用部と、前記作用部の近傍に設けられた第1発光部と、前記作用部を挟んで前記第1発光部に対向して配置され、前記作用部が前記前面側に移動した状態で前記第1発光部から光を受ける第1受光部と、前記作用部の内部の空間又はその延長上であって前記扉に接する端と反対側に設けられた第2発光部又は第2受光部のいずれかと、前記扉に設けられ、前記扉が閉じた状態で前記作用部の空間を通して前記第2発光部から光を受ける第2受光部又は前記第2受光部へ光を送る第2発光部のいずれかとを備える扉開閉検出センサを含み、
    前記不正検出部は、前記扉開閉検出センサの前記第1受光部及び前記第2受光部の両方が受光していないとき、不正行為と判定することを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれかに記載の遊技機。
  6. 前記不正検出部は、遊技機の筐体に設けられその前面側に付勢される筒状の作用部であって、前記筐体の前面に設けられた扉が閉じた状態で一方の端が前記扉の内側に当接し、前記扉が開いた状態で予め定められた距離だけ前記前面側に移動する作用部と、前記作用部の近傍に設けられた発光部と、前記作用部を挟んで前記発光部に対向して配置され、前記作用部が前記前面側に移動した状態で前記発光部から光を受ける受光部と、前記作用部の前記扉に接する端に設けられた作用部側接点と、前記作用部の端が接する前記扉の内側の位置に設けられた扉側接点とを備える扉開閉検出センサを含み、
    前記不正検出部は、前記扉開閉検出センサの前記受光部が受光せず、かつ、前記作用部側接点と前記扉側接点が非導通であるとき、不正行為と判定することを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれかに記載の遊技機。
  7. 投入されたメダルを計数するためのメダルセンサを含むメダルセレクタと、貯留されたメダルを検出する貯留メダル検出センサを含むホッパタンクと、前記ホッパタンクに貯留されたメダルの払い出しを検出するメダル払出センサを含むホッパ装置と、を備える遊技機において不正行為を報知する方法であって、
    少なくとも、前記メダルセンサの出力に基づき前記メダルセレクタにおいてメダルが詰まったことを示すメダルセレクタメダル詰まりエラーを判定する処理、前記貯留メダル検出センサの出力に基づき前記ホッパタンクにおいて貯留されたメダルが尽きたことを示すホッパタンクエンプティエラー及び/又は前記ホッパタンクにおいて貯留されたメダルが溢れ出るおそれがあることを示すホッパタンクオーバーフローエラーを判定する処理、及び、前記メダル払出センサの出力に基づき前記ホッパ装置において払い出したメダルが詰まったことを示すホッパ払い出しメダル詰まりエラーを判定する処理のいずれかを行うエラー判定ステップと、
    遊技機に対する不正行為を検出する不正検出ステップと、
    前記不正検出ステップで不正行為が検出されたときに、前記ホッパタンクエンプティエラーの発生の有無を確認し、当該エラーが発生していないとき当該エラーを選択する第1ステップと、
    前記ホッパタンクエンプティエラーが発生しているときに、前記ホッパタンクオーバーフローエラーの発生の有無を確認し、当該エラーが発生していないとき当該エラーを選択する第2ステップと、
    前記ホッパタンクオーバーフローエラーが発生しているときに、前記メダルセレクタメダル詰まりエラーの発生の有無を確認し、当該エラーが発生していないとき当該エラーを選択する第3ステップと、
    前記メダルセレクタメダル詰まりエラーが発生しているときに、ホッパ払い出しメダル詰まりエラーの発生の有無を確認し、当該エラーが発生していないとき当該エラーを選択する第4ステップと、
    前記第1ステップ乃至前記第4ステップいずれかにおいて選択されたエラーの報知を行う報知制御ステップと、を備える遊技機の不正行為報知方法。
  8. 投入されたメダルを計数するためのメダルセンサを含むメダルセレクタと、貯留されたメダルを検出する貯留メダル検出センサを含むホッパタンクと、前記ホッパタンクに貯留されたメダルの払い出しを検出するメダル払出センサを含むホッパ装置と、を備える遊技機において不正行為を報知する方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    少なくとも、前記メダルセンサの出力に基づき前記メダルセレクタにおいてメダルが詰まったことを示すメダルセレクタメダル詰まりエラーを判定する処理、前記貯留メダル検出センサの出力に基づき前記ホッパタンクにおいて貯留されたメダルが尽きたことを示すホッパタンクエンプティエラー及び/又は前記ホッパタンクにおいて貯留されたメダルが溢れ出るおそれがあることを示すホッパタンクオーバーフローエラーを判定する処理、及び、前記メダル払出センサの出力に基づき前記ホッパ装置において払い出したメダルが詰まったことを示すホッパ払い出しメダル詰まりエラーを判定する処理の少なくともいずれかを行うエラー判定ステップと、
    遊技機に対する不正行為を検出する不正検出ステップと、
    前記不正検出ステップで不正行為が検出されたときに、前記ホッパタンクエンプティエラーの発生の有無を確認し、当該エラーが発生していないとき当該エラーを選択する第1ステップと、
    前記ホッパタンクエンプティエラーが発生しているときに、前記ホッパタンクオーバーフローエラーの発生の有無を確認し、当該エラーが発生していないとき当該エラーを選択する第2ステップと、
    前記ホッパタンクオーバーフローエラーが発生しているときに、前記メダルセレクタメダル詰まりエラーの発生の有無を確認し、当該エラーが発生していないとき当該エラーを選択する第3ステップと、
    前記メダルセレクタメダル詰まりエラーが発生しているときに、ホッパ払い出しメダル詰まりエラーの発生の有無を確認し、当該エラーが発生していないとき当該エラーを選択する第4ステップと、
    前記第1ステップ乃至前記第4ステップいずれかにおいて選択されたエラーの報知を行う報知制御ステップと、を実行させるためのプログラム。
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