JP2008141111A - 半導体装置及び半導体装置のチップクラック検査方法 - Google Patents

半導体装置及び半導体装置のチップクラック検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】組立工程においてパワーMOSFETのチップに発生したクラックを電気的に且つ高精度に検出できる半導体装置を提供する。
【解決手段】チップ21の外周に沿うように設けられたドレイン配線23のさらに外側に沿うように検査用絶縁膜を形成し、この検査用絶縁膜上に検査用配線22を設ける。ドレインリード40および検査用リード43を介してドレイン配線23と検査用配線22との間に電圧を印加し、この間のリーク電流を測定すれば、その大きさに応じてチップ21周縁部にクラックが発生しているか否かを容易に判定できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、パワーMOSFETが形成されたチップ裏面のドレイン領域と同電位となるドレイン配線が前記チップ表面に配置される半導体装置及びこの半導体装置のチップクラック検査方法に関する。
半導体装置の組立工程では、ウエハを個々のチップに分離するためウエハに切れ目を入れるダイシング工程、この切れ目を入れたウエハからチップをピックアップしてリードフレーム等に搭載するダイボンディング工程、リードフレームに搭載されたチップのボンディングパッドとリードフレームのインナリードとを金線等で接続するワイヤボンディングなどを行う(例えば特許文献1参照)。
図8は、パワーMOSFETが形成された半導体チップのダイボンディング工程の一例を示しており、(a)は全体斜視図、(b)は縦断側面図、(c)は(a)におけるチップ周辺部の拡大図である。図8(a)に示すように、パワーMOSFETのチップ1表面には、外周部から中央部にかけて順にドレイン配線2、ゲート配線3、ソースパッド4が設けられており、ゲート配線3の内側一角にはゲートパッド5が設けられている。
ドレイン配線2は、チップ1裏面に形成されたドレイン(図示せず)と同電位となっており、チップ1外周部を均一なドレイン電位とすることでパワーMOSFETを安定して動作させるために設けられている。また、ドレイン配線2を用いることで、ウエハ状態でのオン抵抗の測定を可能としている。このウエハ状態でのオン抵抗測定では、裏面のドレインとステージとの接触抵抗の影響がないため、より正確な測定結果が得られる。なお、このようなパワーMOSFETと同様の構成は、例えば特許文献2に開示されている。
ダイボンディング工程において、はんだによるチップ実装を行う場合、図8(b)に示すようにチップ1を角錐コレット6に吸着させてピックアップする。そして、チップ1をヒートブロック(図示せず)上に載置した基板7の表面にて溶融させたはんだ8の上に接触させつつ、チップ1とはんだ8とを馴染ませるために角錐コレット6を図中矢印A方向に振動させるスクラブ動作を行う。その後、角錐コレット6からチップ1を離脱させ、基板7をヒートブロックから外すことではんだ8が冷却され、チップ1が基板7に固着される。
上記したダイシング工程後におけるピックアップ時には、図示しないが、チップ1をピックアップし易くするために、ウエハの下方から対象となるチップ1を針で僅かの量だけ突き上げるようにしている。この際、突き上げられたチップ1が傾いてしまうことがあり、チップ1の端部が隣接する他のチップと接触してチップ端部にクラックが発生することがある。
また、スクラブ動作時においても、チップ1の端面と角錐コレット6の内側斜面とが接触するため、図8(a),(c)に示すようにチップ1の周縁部にクラック9,10が発生することがある。このような事情により、工程毎に顕微鏡などによる外観検査を行い、チップクラックの有無を確認し、クラック9,10が発生したチップ1を不良品として抜き取るようにしている。
特開平6−21175号公報 特許第3412332号公報
しかしながら、外観検査のみでは、クラックの検出精度を高めることができず、また、その検査にかかる作業負荷が大きくなるという問題がある。そこで、チップクラックを電気的に検出するために、パワーMOSFETのリーク電流を測定する方法がある。この方法によれば、ゲート配線3下の絶縁膜11まで達したクラック9については電気的に且つ高精度に検出できる。
しかし、パワーMOSFETは、前述したようにチップ1の外周部を囲むようにドレイン配線2が設けられており、ゲート配線3はドレイン配線2よりも内側に設けられている。従って、チップ1の周縁部に発生したクラック9,10のうち、ゲート配線3の下まで到達していないクラック10については検出することができない。
一方、特許文献1には、チップの周縁部を一周するように導電性配線を形成し、この導電性配線の両端を2つのボンディングパッドに接続し、両パッド間に電圧を印加してクラック検査を行うようにした構成が開示されている。すなわち、チップ周縁部にクラックが発生して導電性配線が断線すれば、両パッド間に電流が流れなくなるのでクラックの発生を検出できる。
しかし、上記構成では、導電性配線が断線しない程度の小さいクラックの発生は確認できない。このようなクラックを有するチップを搭載した半導体装置が製品として出荷された場合、製品寿命中にクラックが進行し、絶縁破壊などにより半導体装置が正常に動作しなくなるおそれがある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、組立工程においてパワーMOSFETのチップに発生したクラックを電気的に且つ高精度に検出できる半導体装置及び半導体装置のチップクラック検査方法を提供することにある。
請求項1記載の半導体装置によれば、例えば組立工程におけるチップへの衝撃によってチップ端部にクラックが発生した場合には、ドレイン配線の外側に沿って形成された検査用絶縁膜にもクラックが生じ易くなっている。そして、検査用絶縁膜にクラックが生じると、局所的に絶縁が保てなくなるので、検査用絶縁膜上に形成された検査用配線と、ドレイン配線との間に電圧を印加すればリーク電流がより大きく流れる。従って、このリーク電流の大きさに応じてチップ端部におけるクラックの発生を判定することができる。
請求項2記載の半導体装置によれば、検査用絶縁膜を、パワーMOSFETを構成している絶縁膜よりも薄く形成するので、チップに衝撃が加わった場合に一層クラックが生じ易くなる。従って、チップに発生するクラックの検出感度を向上させることができる。
請求項3記載の半導体装置によれば、検査用配線を、パワーMOSFETを構成している配線よりも薄く形成する。従って、チップに衝撃が加わった場合、検査用絶縁膜がその衝撃の影響を受け易くなり、検査用絶縁膜にクラックが生じ易くなる。すなわち、チップに発生するクラックの検出感度をさらに向上させることができる。
請求項4記載の半導体装置によれば、検査用配線としてパワーMOSFETを構成する配線に多く用いられているアルミニウム配線を用いるので、検査用配線を形成するためのマスクの枚数や工程が増加しない。従って、従来品と同程度のコストで製造することが可能となる。
請求項5記載の半導体装置によれば、検査用配線として、ポリシリコン配線を用いるので、アルミニウム配線を用いる場合に比べてさらに検査用配線を薄く形成することができる。従って、チップに発生するクラックの検出感度をより一層高めることができる。
請求項6記載の半導体装置によれば、チップがモールドパッケージされる場合に、検査用電極を外部端子に接続するので、この外部端子と、パワーMOSFETのドレイン配線が接続される外部端子との間に電圧を印加すれば、チップがモールドパッケージされた状態でも、チップ端部におけるクラックの発生を容易に判定することができる。
請求項7記載の半導体装置のチップクラック検査方法によれば、ドレイン配線と検査用配線との間に電圧を印加してリーク電流を測定する。このとき、検査対象の半導体装置のチップ端部にクラックが発生したことに伴い検査用絶縁膜にもクラックが生じている場合には、請求項1で述べたようにリーク電流がより大きく流れる。従って、このリーク電流の大きさに応じてクラックの発生を判定することができる。
(第1実施例)
以下、本発明の第1実施例について図1〜図3を参照しながら説明する。
図2は、パワーMOSFETが形成されたチップの概略構成を示しており、(a)は外観斜視図、(b)はチップ周縁部の拡大図である。図2(a)に示すように、チップ21は矩形板状に構成され、チップ21の裏面(図中下面)の略全域には、ドレイン領域(図示せず)が形成されている。チップ21の表面(図中上面)には、何れも略矩形枠状をなす検査用配線22、ドレイン配線23およびゲート配線24が、外周に沿うように外側から順に設けられている。このうち、ドレイン配線23は裏面に形成されたドレイン領域と同電位となっている。
チップ21表面において、図中左下部には検査用配線22に外周側で接続された矩形状の検査用パッド(検査用電極に相当)25が設けられており、図中右下部にはゲート配線24に内周側で接続された矩形状のゲートパッド26が設けられている。また、チップ21の表面中央部には、略矩形状に形成されたソースパッド27が設けられている。なお、本実施例では、これら検査用配線22、ドレイン配線23、ゲート配線24、検査用パッド25、ゲートパッド26、ソースパッド27は、何れもアルミニウム配線により同一工程で形成されており、その厚さは、例えば約5.5μmになるように設計されている。
図2(b)に示すように、チップ21の表面とゲート配線24との間には層間絶縁膜28が設けられている。この層間絶縁膜28は、ドレイン配線23の下面の略中間部位まで延びるように形成されている。また、ドレイン配線23の外側に沿うように検査用絶縁膜29が形成されており、この検査用絶縁膜29上には前述した検査用配線22が設けられている。なお、本実施例では、これら層間絶縁膜28および検査用絶縁膜29は、何れもPSG(Phosphorus Silicon Glass)により同一工程で形成されており、その厚さは、例えば約0.7μmになるように設計されている。
図1は、半導体装置31の概略構成を示す外観斜視図である。半導体装置31は、前述したチップ21が搭載される厚膜基板32およびこの厚膜基板32を搭載するリードフレーム33を有して構成されている。
厚膜基板32は矩形板状をなしており、その上面において、中央部から左部にかけては矩形状をなすドレイン電極34が形成され、図中右部には何れも略逆L字状をなす検査用電極35およびゲート電極36が形成されている。チップ21は、その裏面側のドレイン領域が厚膜基板32のドレイン電極34にはんだ37を介して接続されることで、厚膜基板32に固着されている。
チップ21の検査用パッド25およびゲートパッド26は、検査用電極35およびゲート電極36とボンディングワイヤ(金線)38,39を介してそれぞれ電気的に接続されている。また、詳細は図示しないが、上記構成の厚膜基板32は、接着剤によってリードフレーム33に固着されている。
リードフレーム33は、ドレインリード40、ソースリード41、ゲートリード42および検査用リード43を有している。このうち、ドレインリード40は、2つのアルミニウム配線44を介して厚膜基板32のドレイン電極34と電気的に接続されており、ゲートリード42および検査用リード43は、アルミニウム配線45,46を介して厚膜基板32のゲート電極36および検査用電極35とそれぞれ電気的に接続されている。また、ソースリード41は、チップ21のソースパッド27と2つのアルミニウム配線47を介して電気的に接続されている。
なお、上記した構成は、例えば特開2005−328015号公報に開示されている、車載モータ駆動用のフルブリッジを構成するパワーMOS素子(DMOS:Double Diffused MOS)等に適用される。
次に、上記構成の作用について図3も参照して説明する。
図3は、組立工程終了後における半導体装置31に搭載されたチップ21の周縁部を示しており、図2(b)相当図である。この図3では、ダイシング工程やダイボンディング工程において、チップ21に対して衝撃が加わったことでその周縁部にクラック48が発生した状態を示している。なお、この場合、チップ21の最外周部に設けられた検査用絶縁膜29にもクラックが発生しているものとする。
半導体装置31の検査工程において、図1に示すように、ドレインリード40と検査用リード43との間に例えば5Vの電圧を印加する(ドレインリード40を0V、検査用リードを5Vとする)。すると、検査用絶縁膜29にクラック48が発生した半導体装置31は、クラック48の箇所の絶縁が保てなくなるために、ドレイン配線23と検査用配線22との間に流れるリーク電流が大きくなる。例えば、通常は約100nA未満のリーク電流しか流れないものが、クラックが発生した場合には数μA程度の大きさのリーク電流が流れるようになる。
作業者は、上記リーク電流を測定し、その大きさに応じてチップ21の周縁部にクラックが生じているか否かを判定する。そして、チップ21の周縁部にクラックが発生していると判定した半導体装置31を不良品として抜き取るようにする。
以上説明した本実施例によれば、次のような効果が得られる。
半導体装置31において、チップ21の外周に沿うように設けられたドレイン配線23のさらに外側に沿うように検査用絶縁膜29を形成し、この検査用絶縁膜29上に検査用配線22を設けた。従って、ドレインリード40および検査用リード43を介してドレイン配線23と検査用配線22との間に電圧を印加し、この間のリーク電流を測定すれば、その大きさに応じてチップ21周縁部にクラックが発生しているか否かを容易に判定することが可能となる。そして、クラックが発生していると判定した半導体装置31を不良品として抜き取るようにすれば、製品出荷後に絶縁破壊などにより正常に動作しなくなるおそれのある半導体装置31の出荷を未然に防止できる。
また、検査用配線22および検査用パッド25を、チップ21を構成する他の配線(ドレイン配線23、ゲート配線24、ゲートパッド26、ソースパッド27など)と同じアルミニウム配線によって形成するとともに、検査用絶縁膜29を、チップ21を構成する層間絶縁膜28と同じPSGによって形成したので、検査用配線22および検査用絶縁膜29を形成するためのマスクの枚数や工程が増加しない。従って、従来品と同程度のコストで半導体装置31を製造することが可能となる。
(第2実施例)
以下、本発明の第2実施例について図4を参照しながら説明する。なお、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説明する。
図4は、第1実施例における図1相当図であり、半導体装置51の概略構成を示す外観斜視図である。半導体装置51は、第1実施例におけるチップ21を直接リードフレーム52に搭載し、これらを樹脂(モールドに相当)53によりモールドしてパッケージ化したものであり、この場合、例えばTO3PタイプやTO220タイプなどのハーフモールドタイプのパッケージとして構成されている。
リードフレーム52は、略矩形板状のダイパッド54、ドレインリード55、ソースリード56、ゲートリード57および検査用リード58を有している。このうち、ダイパッド54はドレイン電極となっており、このダイパッド54とドレインリード55とは電気的に接続されている。チップ21は、その裏面側のドレイン領域が、はんだ37を介してダイパッド54に接続されることで固着されている。
チップ21の検査用パッド25およびゲートパッド26は、検査用リード58およびゲートリード57とボンディングワイヤ(金線、またはソースパッド上よりも細いアルミニウム配線)59,60を介してそれぞれ電気的に接続されている。また、ソースパッド27は、2つのアルミニウム配線61を介してソースリード56と電気的に接続されている。
半導体装置51においては、ドレインリード55、ソースリード56、ゲートリード57および検査用リード58の一端が樹脂53の外部に露出されており、それらが、ドレイン端子55a、ソース端子56a、ゲート端子57aおよび検査用端子(外部端子に相当)58aとなっている。
上記構成によれば、次のような作用および効果が得られる。
検査用配線22およびドレイン配線23は、外部に露出した検査用端子58aおよびドレイン端子55aにそれぞれ接続されているので、検査用端子58aとドレイン端子55aとの間に電圧を印加してリーク電流を測定すれば、モールドパッケージされた状態の半導体装置51においても、第1実施例と同様の効果を得ることができる。
(第3実施例)
以下、本発明の第3実施例について図5を参照しながら説明する。なお、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説明する。
図5は、第1実施例における図3相当図であり、チップ71の周縁部の拡大図である。チップ71の表面には、第1実施例における検査用絶縁膜29と同様にPSGにより形成された検査用絶縁膜72がドレイン配線23の外周に沿うように設けられている。また、この検査用絶縁膜72上には、第1実施例における検査用配線22と同様にアルミニウム配線からなる検査用配線73が設けられている。
検査用絶縁膜72は、層間絶縁膜28よりも薄く且つ検査工程における電圧印加により絶縁破壊しないような厚さ、例えば0.3μmになるように設計されている。また、検査用配線73は、チップ71を構成するドレイン配線23などの他の配線よりも薄い厚さ、例えば0.2μmになるように設計されている。
上記構成によれば、次のような作用および効果が得られる。
検査用絶縁膜72を層間絶縁膜28よりも薄く形成したので、チップ71に衝撃が加わった場合、検査用絶縁膜72にクラックが生じ易くなる。従って、チップ71の周縁部に発生するクラックの検出感度を向上させることができる。
また、検査用配線73を、チップ71を構成する他の配線よりも薄く形成した。従って、チップ71に衝撃が加わった場合、検査用絶縁膜72がその衝撃の影響を受け易くなり、検査用絶縁膜72にクラックが生じ易くなる。すなわち、チップ71に発生するクラックの検出感度をさらに向上させることができる。
(第4実施例)
以下、本発明の第4実施例について図6および図7を参照しながら説明する。なお、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説明する。
図6は、第1実施例における図3相当図であり、チップ81の周縁部の拡大図である。図6に示すように、チップ81の表面に設けられた検査用絶縁膜29上には、検査用配線82が設けられている。この検査用配線82は、ポリシリコン配線であり、その厚さは、例えば約0.4μmになるように設計されている。
図7は、ダイボンディング工程後の半導体装置83の概略構成を示す外観斜視図である。図7に示すように、半導体装置83において、チップ81が搭載された厚膜基板84は、第1実施例における厚膜基板32から検査用電極35を省いた構成となっている。また、チップ81の表面において、左下部に設けられた検査用パッド(検査用電極に相当)85は、検査用配線82と同じポリシリコン配線により構成されている。
上記構成によれば、次のような作用および効果が得られる。
図7に示すように、ダイボンディング工程後、つまりワイヤボンディング工程前の半導体装置83において、チップ81の周縁部に発生したクラックの検査を行う場合、図示しないテスタに接続されたプローブ治具86〜89を、検査用パッド85、ゲートパッド26、ドレイン電極34、ソースパッド27にそれぞれ接触させる。そして、テスタにより、検査用パッド85に接触させたプローブ治具86とドレイン電極34に接触させたプローブ治具88との間に電圧を印加し、この間のリーク電流を測定すれば、その大きさに応じてチップ81周縁部にクラックが発生しているか否かを容易に判定できる。
さらに、検査用配線82を、ポリシリコン配線を用いてチップ81を構成するドレイン配線23などの他の配線より薄い厚さに形成したので、チップ81に衝撃が加わった場合、検査用絶縁膜29がその衝撃の影響を受け易くなり、チップ81に発生するクラックの検出感度を一層高めることができる。なお、検査用絶縁膜29に替えて第3実施例における検査用絶縁膜72を用いることも可能であり、その場合には、クラックの検出感度をより一層向上させることが可能となる。
なお、本発明は上記し且つ図面に記載した各実施例に限定されるものではなく、次のような変形又は拡張が可能である。
検査用配線は、ドレイン配線の外周に沿うように略矩形枠状に形成したが、クラックの発生が特に懸念される箇所のみに配置されるように形成してもよい。
第2実施例におけるモールドパッケージについては、検査用配線22が外部に露出された端子に接続されていれば、どのようなパッケージであってもよい。
第3実施例において、検査用絶縁膜72および検査用配線73の厚さは、必要とするクラックの検出感度に応じて適宜変更可能である。また、検査用絶縁膜72および検査用配線73は、いずれか一方のみ薄く形成してもよく、この場合にもクラックの検出感度を高めることができる。
本発明の第1実施例を示す半導体装置の外観斜視図 パワーMOSFETが形成されたチップの概略構成を示すもので、(a)は外観斜視図、(b)はチップ周縁部の拡大図 クラックが発生した状態のチップ周縁部の拡大図 本発明の第2実施例を示す図1相当図 本発明の第3実施例を示す図3相当図 本発明の第4実施例を示す図3相当図 ダイボンディング工程後の半導体装置の外観斜視図 従来技術を示す半導体チップのダイボンディング工程の一例を示すもので、(a)は外観斜視図、(b)は正面図、(c)はチップ周縁部の拡大図
符号の説明
図面中、21,71,81はチップ(パワーMOSFET)、22,73は検査用配線(アルミニウム配線)、23はドレイン配線、25,85は検査用パッド(検査用電極)、28は層間絶縁膜、29,72は検査用絶縁膜、31,51,83は半導体装置、53は樹脂(モールド)、58aは検査用端子(外部端子)、82は検査用配線(ポリシリコン配線)を示す。

Claims (7)

  1. パワーMOSFETが形成されたチップ裏面のドレイン領域と同電位となるドレイン配線が、前記チップ表面においてその外周部を囲むように配置されている半導体装置において、
    前記ドレイン配線の外側に沿って形成された検査用絶縁膜と、
    前記検査用絶縁膜上に形成された検査用配線と、
    前記検査用配線に接続される検査用電極とを備えて構成されることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記検査用絶縁膜は、前記パワーMOSFETを構成している層間絶縁膜よりも薄く形成されていることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記検査用配線は、前記パワーMOSFETを構成している配線よりも薄く形成されていることを特徴とする請求項2記載の半導体装置。
  4. 前記検査用配線は、アルミニウム配線であることを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の半導体装置。
  5. 前記検査用配線は、ポリシリコン配線であることを特徴とする請求項3記載の半導体装置。
  6. 前記チップがモールドパッケージされる場合、
    前記検査用電極に接続される外部端子を備えていることを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載の半導体装置。
  7. 請求項1ないし6の何れかに記載の半導体装置のチップに発生するクラックの検査方法であって、
    前記ドレイン配線と前記検査用配線との間に電圧を印加してリーク電流を測定し、
    前記リーク電流の値に応じてクラックの発生を判定することを特徴とする半導体装置のチップクラック検査方法。
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