JP2008140934A - 発光ダイオード装置及び照明装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】COB構造などの高輝度用LEDモジュールを利用した発光ダイオード装置において、泡などの異物の発生を抑制し、前記異物に起因した光の散乱を低減する。
【解決手段】発光素子と、蛍光体及びこの蛍光体を含有する樹脂で構成され、前記発光素子を被覆するようにして、樹脂100mm3以上を1次硬化温度80〜120℃までの昇温速度を15℃/分以下で加熱硬化させてなる蛍光体含有樹脂層とを含むようにして発光ダイオード装置を構成する。
【選択図】図3
【解決手段】発光素子と、蛍光体及びこの蛍光体を含有する樹脂で構成され、前記発光素子を被覆するようにして、樹脂100mm3以上を1次硬化温度80〜120℃までの昇温速度を15℃/分以下で加熱硬化させてなる蛍光体含有樹脂層とを含むようにして発光ダイオード装置を構成する。
【選択図】図3
Description
本発明は、可変色の発光ダイオード装置及びこれを用いた照明装置に関する。
発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)を用いたLEDランプは、液晶ディスプレイ、携帯電話、情報端末等のバックライト、屋内外広告等、多方面への展開が飛躍的に進んでいる。さらに、LEDランプは長寿命で信頼性が高く、また低消費電力、耐衝撃性、高純度表示色、軽薄短小化の実現等の特徴を有することから、産業用途のみならず一般照明用途への適用も試みられている。このようなLEDランプを種々の各種用途に適用する場合、白色発光を得ることが重要となる。
LEDランプで白色発光を実現する代表的な方式としては、(1)青、緑および赤の各色に発光する3つのLEDチップを使用する方式、(2)青色発光のLEDチップと黄色から橙色間の光を発光する蛍光体とを組合せる方式、(3)紫外線発光のLEDチップと青色、緑色および赤色の三色混合蛍光体(以下、RGB蛍光体と記す)とを組合せる方式の3つが挙げられる。上記したLEDランプのモジュールとしては、例えばLEDチップを装備したカップ型のフレーム内に蛍光体を混合した透明樹脂を流し込み、これを固化させて蛍光体を含有する蛍光体含有樹脂層を形成した構造等が提案されている(例えば特許文献1参照)。また、蛍光体を混合した透明樹脂をシート状に成形し、これを例えばLEDチップが配置されたフレームに固定させて蛍光体を含有する蛍光体含有樹脂層を形成した構造等も提案されている。
さらに、高輝度化を目的として、基板(ボード)上に複数のチップを搭載したチップオンボード(COB)なる構造のLEDモジュールも提案されている。また、1〜5個程度のチップが1つのカップに具備され、このようなカップが単一の大型ボード上に複数配置されたカップモジュールなども提案されている。これらの場合も、前記複数のチップが配設された凹部内を埋設するようにして蛍光体を混合した透明樹脂が流し込まれ、後に固化することによって前記蛍光体を含有する蛍光体含有樹脂層を形成する。なお、上述したいずれの構成のLEDモジュールにおいても、LEDチップはワイヤボンディングなどによって基板上に形成された回路配線と接合され、適宜制御されるように構成されている。
上述したいずれのLEDモジュールにおいても、その実装において最も重要となるのは、蛍光体の分散と泡などの異物の除去である。特に、後者の泡などの異物に関しては、生成した光を散乱させてしまい、得ようとするLEDの光量を減少させてしまう。したがって、前記泡などの異物除去は極めて重要となる。しかしながら、上述したCOB構造なるLEDモジュールなどにおいては、上述したような泡などの異物が比較的多量に生成される傾向にあり、本来高輝度化を目的として構成されたCOB構造のLEDモジュールにおいて、前記異物に起因した散乱などによって十分な光量を得ることができず、本来的に得ることができる高輝度の特性を享受することができないでいた。
特開2001−148516号
本発明は、発光ダイオード装置において、泡などの異物の発生を抑制し、前記異物に起因した光の散乱を低減することを目的とする。また、前記発光ダイオード装置を利用した照明装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、発光素子と;蛍光体及びこの蛍光体を含有する樹脂で構成され、前記発光素子を被覆するようにして、樹脂100mm3以上の場合に昇温速度を15℃/分以下で1次硬化温度80〜120℃まで加熱硬化させてなる蛍光体含有樹脂層と;を具備することを特徴とする発光ダイオード装置に関する。
請求項2に記載の発明は、上記発光ダイオード装置を具備することを特徴とする照明装置に関する。
従来においては、LEDモジュールの大きさを考慮することなく、その実装に際して、蛍光体を含有する樹脂層は、画一的な加熱条件によって加熱し、硬化させていた。かかる状況に鑑み、前記樹脂層中に泡などの異物が形成される原因を探るべく鋭意検討を実施したところ、前記異物の形成に関しては、上述した加熱条件が密接に関係していることが判明した。すなわち、従来においては、LEDモジュールを構成する蛍光体含有樹脂層中の蛍光体の沈降を防止すべく、前記樹脂層を加熱硬化させるに際しては、比較的昇温速度を速く設定して行うことが通常であると考えられていた。しかしながら、このように昇温速度を速くすると、特に大型のLEDモジュールにおいて樹脂量が100mm3以上となるような場合、キャビティ隅部において流し込まれた樹脂の間に閉じ込められた空気や、樹脂中に存在している小さな空気のかたまりが、キャビティ上部へ移動し、泡が形成されることになる。
かかる観点より、樹脂量が100mm3以上となる大型のLEDモジュールにおいては、単に昇温速度を高くすれば良いというものではなく、厳密に制御することが必要であることを見出すに至り、かかる知見に基づいて前記昇温速度に関して詳細な検討を実施した。したがって、本発明の上記態様では、従来の常識に反して前記昇温層度を15℃/分以下と低く設定することにより、前記樹脂層中の温度分布を比較的均一な状態とすることができ、これによって前記樹脂層中の泡の生成を抑制できることが判明した。なお、前記昇温速度は泡の発生抑制の観点からは、10℃/分以下であることが好ましい。また、前記昇温速度の下限値は、上述した作用効果が得られる限り特に限定されるものではないが、3℃/分であることが好ましい。これよりも昇温速度が低いと、上述した樹脂層中に分散した蛍光体が下方に沈降するようになり、LEDモジュール全体における所望の光の発光効率が低下してしまう場合がある。
さらに、上記樹脂量の上限値も、上述した作用効果が得られる限り特に限定されるものではない。但し、現在実際に製造されているLEDモジュールは大きいものでも、使用する樹脂量は数百mm3であるので、現状想定される上限は例えば500〜600mm3である。但し、この上限値は厳密なものではない。なお、特開2003−147078号公報には、例えば実施例1などを参酌すると、液体樹脂を10℃/分の速度で昇温することが開示されているが、この昇温速度は示差熱熱重量同時測定装置における物性測定の際の昇温速度であって、実際に加熱硬化する際の昇温速度ではない。また、本発明における昇温速度とは、LEDモジュール全体に対する昇温速度であって、例えばLEDモジュールを構成するフレームにおいて測定した温度である。
請求項1及び2の発明によれば、泡などの異物の発生を抑制し、前記異物に起因した光の散乱を低減することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。図1は、LEDランプの一例を概略的に示す断面図であり、図2は、図1に示すLEDランプを例えば一平面上に3行3列のマトリックス状に複数配置した発光ダイオードモジュールの一例を示す平面図であり、図3は、図2のA−A線断面図である。図1〜図3に示すLEDランプ1は、発光素子としてLEDチップ2を有している。LEDチップ2には、例えば青色発光タイプのLEDチップや紫外発光タイプのLEDチップ等が用いられている。このLEDチップ2は、電気絶縁層4を介して基板5上に設けられた回路パターン8上に搭載されている。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。図1は、LEDランプの一例を概略的に示す断面図であり、図2は、図1に示すLEDランプを例えば一平面上に3行3列のマトリックス状に複数配置した発光ダイオードモジュールの一例を示す平面図であり、図3は、図2のA−A線断面図である。図1〜図3に示すLEDランプ1は、発光素子としてLEDチップ2を有している。LEDチップ2には、例えば青色発光タイプのLEDチップや紫外発光タイプのLEDチップ等が用いられている。このLEDチップ2は、電気絶縁層4を介して基板5上に設けられた回路パターン8上に搭載されている。
基板5上には、上方に向けて円錐台状に開口したキャビティ3(凹部)を形成するフレーム6が設けられており、LEDチップ2はキャビティ3内に配置されている。LEDチップ2が配置されたキャビティ3内には、透明樹脂に蛍光体を含有してなる蛍光体含有樹脂層9が充填されており、LEDチップ2は蛍光体含有樹脂層9で封止されている。透明樹脂としては、例えばシリコーン樹脂やエポキシ樹脂等の液状透明樹脂が好ましい。LEDランプ1に印加された電気エネルギーは、LEDチップ2で青色光や紫外線に変換され、それらの光は、蛍光体含有樹脂層9中に含有された蛍光体でより長波長の光に変換される。そして、LEDチップ2から放射される光の色と蛍光体の発光色とに基づく色、例えば白色の光がLEDランプ1から放出される。
上述した蛍光体含有樹脂層9は、図2及び3に示すモジュールで見た場合、樹脂量の全体が100mm3以上となる場合がある。したがって、このような場合においては、樹脂層9の全体を加熱して硬化する場合に、15℃/分以下の昇温速度で加熱する。これによって、温度の急上昇がなくなり樹脂層9中の泡の生成を抑制できる。したがって、泡による光の散乱を抑制して、目的とする光を設計値どおりの光量で得ることができるようになる。なお、この場合の昇温速度は、フレーム6や電気絶縁層4などにおいて計測することができる。なお、蛍光体含有樹脂層9中に含まれる蛍光体の粒度は、平均粒径で10〜20μmの範囲であることが好ましい。これによって、LEDランプ1の発光効率を増大させることができるようになる。また、平均粒径10〜20μmに分級しても、実際には、10μm未満のものや20μmを超えるものが存在する。これは分級後に粒子が砕けたり、湿気によって結合したりするものがあるからである。したがって、平均粒径10〜20μmに分級したときには、個数又は重量で、全体の約70%以上が上記10〜20μmの範囲にあれば良い。
蛍光体含有樹脂層9中に含有された蛍光体は、LEDチップ2から放射される光、例えば青色光や紫外線により励起されて可視光を発光するものである。蛍光体含有樹脂層9は発光部として機能するものであり、LEDチップ2の発光方向前方に配置されている。蛍光体の種類は目的とするLEDランプ1の発光色に応じて適宜に選択されるものであり、特に限定されるものではない。例えば、青色発光タイプのLEDチップ2を使用して白色発光を得る場合には、黄色光から橙色光間の光を発光する黄色系蛍光体が主として用いられる。また、演色性等の向上を図るために、黄色系蛍光体に加えて赤色発光蛍光体を使用してもよい。黄色光から橙色光間の光を発光する黄色系蛍光体としては、例えばRE3(Al,Ga)5O12:Ce蛍光体(REはY、GdおよびLaから選ばれる少なくとも1種を示す。以下同じ)等のYAG蛍光体、AE2SiO4:Eu蛍光体(AEはSr、Ba、Ca等のアルカリ土類元素である。以下同じ)等の珪酸塩蛍光体、酸化物蛍光体が用いられる。
また、近紫外発光タイプのLEDチップ2を使用して白色発光を得る場合には、RGB蛍光体が主として用いられる。青色発光蛍光体としては、例えばAE10(PO4)6Cl12:Eu蛍光体のようなハロ燐酸塩蛍光体や(Ba,Mg)Al10O17:Eu蛍光体のようなアルミン酸塩蛍光体等が用いられる。緑色発光蛍光体としては、(Ba,Mg)Al10O17:Eu,Mn蛍光体のようなアルミン酸塩蛍光体等が用いられる。赤色発光蛍光体としては、La2O2S:Eu蛍光体のような酸硫化物蛍光体等が用いられる。さらに、上記したような蛍光体に代えて、組成に応じて種々の発光色が得られる窒化物系蛍光体(例えばAE2Si5N8:Eu)、酸窒化物系蛍光体(例えばY2Si3O3N4:Ce)、サイアロン系蛍光体(例えばAEx(Si,Al)12(N,O)16:Eu)、窒化物蛍光体(CaAlSiN4:Eu)等を適用してもよい。なお、LEDランプ1は白色発光ランプに限られるものではなく、白色以外の発光色を有するLEDランプ1を構成することも可能である。LEDランプ1で白色以外の発光、例えば中間色の発光を得る場合には、目的とする発光色に応じて種々の蛍光体が適宜に使用される。
なお、本実施形態では、フラットタイプSMD型のLEDランプ1を例に挙げて説明したが、特に限定されるものでなく、例えば砲弾型(又は丸型)のLEDランプに適用することもできる。また、LEDランプ1をマトリックス状に複数配置した発光ダイオードモジュール21について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば複数のLEDランプ1をそれぞれ1列状に形成してもよく、さらにLEDランプ1はそれぞれ単数でもよい。
(第2の実施形態)
図4及び図5は、本発明の第2の実施形態に係わるLEDモジュールを示す構成図である。図4は、前記LEDモジュールの平面図であり、図5は、図4に示すLEDモジュールをF2線に沿って切った場合の縦断面図である。なお、本実施形態に関する図4及び5おいて、上述した実施形態に関する図面と同様の構成要素に対しては同じ参照数字を用いて表している。
図4及び図5は、本発明の第2の実施形態に係わるLEDモジュールを示す構成図である。図4は、前記LEDモジュールの平面図であり、図5は、図4に示すLEDモジュールをF2線に沿って切った場合の縦断面図である。なお、本実施形態に関する図4及び5おいて、上述した実施形態に関する図面と同様の構成要素に対しては同じ参照数字を用いて表している。
図4及び5に示す発光装置1は、パッケージ基板例えば装置基板30と、反射層81と、回路パターン32と、複数好ましくは多数のLEDチップ例えば半導体発光素子50と、接着層82と、リフレクタ84と、封止部材71と、光拡散部材83とを備えて形成されており、いわゆるCOB構造のLEDモジュールを呈している。装置基板30は、金属又は絶縁材例えば合成樹脂製の平板からなるとともに、発光装置1に必要とされる発光面積を得るために所定形状例えば長方形状をなしている。装置基板30を合成樹脂製とする場合、例えばガラス粉末入りのエボキシ樹脂等で形成できる。装置基板30を金属製とする場合は、この装置基板30の裏面からの放熱性が向上し、装置基板30の各部温度を均一にすることができ、同じ波長域の光を発する半導体発光素子50の発光色のばらつきを抑制することができる。なお、このような作用効果を奏する金属材料としては、10W/m・K以上の熱伝導性に優れた材料、具体的にはアルミニウム、又はその合金を例示することができる。
反射層81は、所定数の半導体発光素子50を配設し得る大きさであって、例えば装置基板30の表面全体に被着されている。反射層81は、400nm〜740nmの波長領域で85%以上の反射率を有した白色の絶縁材から構成することができる。このような白色絶縁材としては、接着シートからなるブリプレグ(pre-preg)を使用することができる。このようなプリプレグは、例えば酸化アルミニウム等の白色粉末が混入された熱硬化性樹脂をシート基材に含浸させて形成することができる。反射層81はそれ自体の接着性により装置基板30の表面となる一面に接着される。
回路パターン32は、各半導体発光素子50への通電要素として、反射層81の装置基板30が接着された面とは反対側の面に接着されている。この回路パターン32は、例えば各半導体発光素子50を直列に接続するために、図4に示すように装置基板30及び反射層81の長手方向に所定間隔ごとに点在して2列形成されている。一方の回路パターン32列の一端側に位置された端側回路パターン32aには給電パターン部32cが一体に連続して形成され、同様に他方の回路パターン32列の一端側に位置された端側回路パターン32aには給電パターン部32dが一体に連続して形成されている。給電パターン部32c,32dは反射層81の長手方向一端部に並べて設けられ、互いに離間して反射層81により絶縁されている。これらの給電パターン部32c,32dの夫々に電源に至る図示しない電線が個別に半田付け等で接続されるようになっている。
回路パターン32は次に説明する手順で形成される。まず、未硬化の前記熱硬化性樹脂が含浸されたブリプレグからなる反射層81を装置基板30上に貼付けた後に、反射層81上にこれと同じ大きさの銅箔を貼付ける。次に、こうして得た積層体を加熱するとともに加圧して、熱硬化性樹脂を硬化させることによって、装置基板30と銅箔を反射層81に圧着し接着を完了させる。次いで、銅箔上にレジスト層を設けて、銅箔をエッチング処理した後に、残ったレジスト層を除去することによって、回路パターン32を形成する。銅箔からなる回路パターン32の厚みは例えば35μmである。
このようなLEDモジュールにおいては、上記樹脂の全量が100mm3以上となる場合がある。したがって、このような場合においては、樹脂の全体を加熱して硬化する場合に、15℃/分以下の昇温速度で加熱する。これによって、樹脂中の温度分布を比較的均一な状態とすることができ、樹脂中の泡の生成を抑制できる。したがって、泡による光の散乱を抑制して、目的とする光を設計値どおりの光量で得ることができるようになる。なお、昇温速度は、例えばリフレクタ84や反射層81などで計測することができる。
各半導体発光素子50は、例えば窒化物半導体を用いてなるダブルワイヤー型のLEDチップからなり、図2に示すように透光性を有する素子基板50b一面に半導体発光層50aを積層して形成されている。素子基板11は例えばサファイア基板で作られている。この素子基板50bの厚みは、回路パターン32より厚く、例えば90μmとする。半導体発光層50aは、素子基板50bの裏面上に、バッファ層、n型半導体層、発光層、p型クラッド層、P型半導体層を順次積層して形成されている。発光層は、バリア層とウ工ル層を交互に積層した量子井戸構造をなしている。n型半導体層にはn側電極が設けられ、p型半導体層上にもp側電極が設けられている。この半導体発光層50aは、反射膜を有しておらず、厚み方向の双方に光を放射できる。
図4に示すように各半導体発光素子50は、装置基板30の長手方向に隣接した回路パターン32間に夫々配置されて、白色の反射層81の同一面上に接着層82により接着されている。具体的には、半導体発光層50aが積層された素子基板50bの一面と平行な他面が接着層82により反射層81に接着されている。この接着により、回路パターン32及び半導体発光素子50は反射層81の同一面上で直線状に並べられるので、この並び方向に位置した半導体発光素子50の側面と回路パターン32とは近接して対向するように設けられている。接着層82の厚みは例えば100μm〜500μmとすることができる。接着層82には、例えば100μm以上の厚みで光透過率が70%以上の透光性を有した接着剤、例えばシリコーン樹脂系の接着剤を好適に使用できる。
図5に示すように各半導体発光素子50の電極と半導体発光素子50の両側に近接配置された回路パターン32とは、ワイヤボンディングにより設けられたボンディングワイヤ60で接続されている。更に、前記二列の回路パターン32列の他端側に位置された端側回路パターン32b同士も、ワイヤボンディングにより設けられたボンディングワイヤ60(図1参照)で接続されている。したがって、本実施形態の場合、各半導体発光素子50は直列に接続されている。
以上の装置基板30、反射層81、回路パターン32、各半導体発光素子50、接着層82、及びボンディングワイヤ60により、発光装置1の面発光源が形成されている。リフレクタ84は、一個一個又は数個の半導体発光素子5ごとに個別に設けられるものではなく、反射層81上の全ての半導体発光素子50を包囲する単一のものであり、枠、例えば図6に示すように長方形の枠で形成されており、半導体発光素子50は前記枠で形成された凹部21内に配置されている。この凹部21は、図7に示すように、開口端面21a、底面21b、および内側面21cを有している。リフレクタ84は反射層81に接着止めされていて、その内部に複数の半導体発光素子50及び回路パターン32が収められているとともに、前記一対の給電パターン部32c、32dはリフレクタ84の外部に位置されている。
リフレクタ84は例えば合成樹脂で成形することができ、その内周面は反射面となっている。リフレクタ84の反射面は、AlやNi等の反射率が高い金属材料を蒸着又はメッキして形成できる他、可視光の反射率の高い白色塗料を塗布して形成することができる。あるいは、リフレクタ84の成形材料中に白色粉末を混入させてリフレクタ84自体を可視光の反射率が高い白色とすることもできる。前記白色粉末としては、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化マグネシウム、硫酸バリウム等の白色フイラーを用いることができる。
なお、リフレクタ84の反射面は発光装置1の照射方向に次第に開くように形成することが望ましい。
なお、リフレクタ84の反射面は発光装置1の照射方向に次第に開くように形成することが望ましい。
封止部材71は、各半導体発光素子50及びボンディングワイヤ16等を埋設するようにしてリフレクタ84の凹部21内に注入して固化されている。この封止部材71は、上記の実施形態同様に、透光性材料例えば透明シリコーン樹脂や透明ガラス等からなる。封止部材71内には黄色発光蛍光体72が混入され、封止部材71及び黄色発光蛍光体72で蛍光体層70が形成される。なお、黄色発光蛍光体72は、図示のように封止部材71中で均一に分散している。
次に、本発明の実施例およびその評価結果について述べる。(参考例、実施例1及び2、比較例1及び2)
青色光の波長が460nmであるような青色系LEDチップを、540nmに主波長を有する黄色蛍光体、585nmに主波長を有する黄色蛍光体、及び650nmに主波長を有する赤色蛍光体をシリコーン樹脂中に含有させて得た、蛍光体含有樹脂層で被覆し、LEDランプを形成した。なお、これら蛍光体の樹脂に対する配合割合は10体積%とした。上記LEDランプを基本単位とし、このようなLEDランプを光路長1.0mm、開口径3mm、リフレクタ角度63度のカップ中に配置し、LEDモジュールを作製した(参考例)。また、背面面積が900mm3のボードに前記カップを25個配置してLEDのカップモジュールを作製した(実施例1及び比較例2)。さらに、背面面積が900mm3のボードに上述したLEDランプを複数配置してCOB構造のLEDモジュールを作製した。この際の全樹脂量は400mm3であった(実施例2及び比較例3)。結果を表1に示す。
青色光の波長が460nmであるような青色系LEDチップを、540nmに主波長を有する黄色蛍光体、585nmに主波長を有する黄色蛍光体、及び650nmに主波長を有する赤色蛍光体をシリコーン樹脂中に含有させて得た、蛍光体含有樹脂層で被覆し、LEDランプを形成した。なお、これら蛍光体の樹脂に対する配合割合は10体積%とした。上記LEDランプを基本単位とし、このようなLEDランプを光路長1.0mm、開口径3mm、リフレクタ角度63度のカップ中に配置し、LEDモジュールを作製した(参考例)。また、背面面積が900mm3のボードに前記カップを25個配置してLEDのカップモジュールを作製した(実施例1及び比較例2)。さらに、背面面積が900mm3のボードに上述したLEDランプを複数配置してCOB構造のLEDモジュールを作製した。この際の全樹脂量は400mm3であった(実施例2及び比較例3)。結果を表1に示す。
表1から明らかなように、樹脂の全量が100mm3より小さい参考例の場合は、1次焼成の場合の昇温速度を20℃/分としても泡の発生がなく、蛍光体の分散も良好であることが分かる。一方、樹脂の全量が100mm3以上である実施例1及び比較例1、並びに実施例2及び比較例2においては、1次焼成の昇温速度が10℃/分の場合は、蛍光体の分散性も良好であるとともに泡の発生もないが、昇温速度が20℃/分の場合は、泡の発生が生じることが分かる。すなわち、樹脂量が100mm3以上のLEDモジュールにおいては、昇温速度が15℃/分を超えて大きくなると、内部の熱分布が不均一となり、泡の発生が生じることが分かる。
表2から明らかなように、特に、実施例4及び比較例4、並びに実施例5及び比較例5を参酌すると、昇温速度15℃/分を超えて20℃/分になると、樹脂中に泡が発生することが分かる。一方、昇温速度が15℃/分及び13℃/分では、樹脂中に泡が発生しないことが分かる。また、上記傾向は樹脂量100mm3以上のいずれの場合でも観察することができる。したがって、本発明において、昇温速度15℃/分及び樹脂量100mm3は臨界的な意義を有することが分かる。以上、本発明を上記具体例に基づいて詳細に説明したが、本発明は上記具体例に限定されるものではなく、本発明の範疇を逸脱しない限りにおいてあらゆる変形や変更が可能である。
1…発光装置、20…基材、21…凹部、21a…開口端面、21b…底面、21c…内側面、21d…延長面、30…基板、40…フレーム部材、50…発光ダイオードチップ、70…蛍光体層、71…透明樹脂、72…黄色発光蛍光体
Claims (2)
- 発光素子と;
蛍光体及びこの蛍光体を含有する樹脂で構成され、前記発光素子を被覆するようにして、樹脂100mm3以上の場合に昇温速度を15℃/分以下で1次硬化温度80〜120℃まで加熱硬化させてなる蛍光体含有樹脂層と;
を具備することを特徴とする発光ダイオード装置。 - 請求項1に記載した発光ダイオード装置を具備することを特徴とする照明装置。
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