JP2008244468A - 発光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】各種色温度、特に電球色に相当する色温度である3000Kから2850Kまでの色温度において、発光効率を向上させることが可能な発光装置を提供する。
【解決手段】本発明の発光装置は、青色光を放射する発光素子と;前記発光素子から放射される青色光により励起されて、波長500nm以上540nm未満の範囲に発光ピークを有する光を発光する緑色蛍光体と、前記青色光により励起されて、波長575〜650nmの範囲に発光ピークを有する光を発光し、かつ、励起スペクトルの波長520nmにおける強度が、該励起スペクトルのピーク波長における強度の60%以下である黄色ないし赤色蛍光体とを含む蛍光体層と;を具備することを特徴とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、発光ダイオードなどの発光装置に関する。
発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)を用いたLEDランプは、液晶ディスプレイ、携帯電話、情報端末などのバックライト、屋内外広告など、多方面への展開が飛躍的に進んでいる。さらに、LEDランプは、長寿命で信頼性が高く、また低消費電力、耐衝撃性、高純度表示色、軽薄短小化の実現などの特徴を有することから、産業用途のみならず一般照明用途への適用も試みられている。このようなLEDランプを種々の用途に適用する場合、白色発光を得ることが重要となる。
LEDランプで白色発光を実現する代表的な方式としては、(1)青、緑および赤の各色に発光する3つのLEDチップを使用する方式、(2)青色発光のLEDチップと黄色ないし橙色発光の蛍光体とを組合せる方式、(3)紫外線発光のLEDチップと青色、緑色および赤色発光の三色混合蛍光体とを組合せる方式、の3つが挙げられる。これらのうち、一般的には(2)の方式が広く実用化されている。そして、上記した(2)の方式を適用したLEDランプの構造としては、LEDチップを装備したカップ型のフレーム内に蛍光体を混合した透明樹脂を流し込み、これを固化させて蛍光体を含有する樹脂層を形成した構造が一般的である(例えば、特許文献1参照)。上記のような砲弾型LED素子や、SMD(Surface Mounting Device)タイプに加え、高輝度化を目的に、基板(ボード)の上に複数のチップを搭載したチップオンボード(COB)が開発され注目されている。一般照明用として求められる特性としては、LEDランプとしての高い効率(発光効率)に加え、色の見え方の指標としての演色性、特に平均演色評価数Raがある。この演色性は、蛍光ランプなどにならったRa80〜85やRa90以上などのラインナップが求められている。
演色性は、自然光に近い照明を基準光にして光源による色の見え方を評価したものであり、JISに定められている試験色を、試料光源と基準光でそれぞれ照明したときの色ずれの大きさを数値化したものが演色評価数である。演色評価数には、平均演色評価数Raと特殊演色評価数Riがあり、平均演色評価数Raは、試験No.1〜8の演色評価数値の平均値として表される。特殊演色評価数Riは、試験No.9〜15の個々の特殊演色評価数値として表される。演色評価指数Raは、基準光源である白色光源による色彩を忠実に再現しているかを指数で表したもので、原則として100に近いほど演色性が良い。
一般に、平均演色評価数Raの高いいわゆる高演色タイプのLEDランプは、LEDチップからの青色発光によって、波長560nm〜570nmの光を発光するYAGなどの黄色系蛍光体からの黄色発光と、波長620nmの光を発光する赤色蛍光体からの赤色発光で演色性にすぐれる白色光を合成する。近年、この系に緑色蛍光体を加えた系で構成されている。
加えて、光色すなわち色温度についても、HIDランプ、電球、蛍光ランプを考慮した場合には、各種色温度6700Kから2850Kまでのラインナップが必要とされる。各種色温度の中で、特に電球色に相当する色温度である3000Kから2850Kは、発光ピークの波長が比視感度が最も良好な555nmから離れるため、発光効率の低下が大きい。したがって、特に電球色に相当する色温度である3000Kから2850Kにおける発光効率の向上が求められている。そのために一般には平均演色評価数Raをあげつつ、発光効率をあげるために、赤色蛍光体の他に緑色蛍光体も使用される。ここで、赤色蛍光体には以下の特性、すなわち発光効率が高いこと、発光スペクトルの半値幅が広いこと、そして他の蛍光体との組み合わせにおいて他の蛍光体が発光する光を励起光として吸収しないことが必要とされる。
一般に蛍光体の励起光のスペクトルの長波長側端部の波長は、その蛍光体の発光ピークの波長よりも50nm程度短波長側にあり、蛍光体の種類や組成(構造)によっては、他の蛍光体が発光する光を励起光として吸収してしまう蛍光体がある。この場合、蛍光体の組合わせによっては、各色の発光ピークの強度が十分に得られない場合がある。そのため、発光効率が低下するという問題がある。
特開2001−148516公報
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、各種色温度において、発光効率を向上させることが可能な発光装置を提供することを目的としている。
請求項1記載の発光装置は、青色光を放射する発光素子と;前記発光素子から放射される青色光により励起されて、波長500nm以上540nm未満の範囲に発光ピークを有する光を発光する緑色蛍光体と、前記青色光により励起されて、波長575〜650nmの範囲に発光ピークを有する光を発光し、かつ、励起スペクトルの波長520nmにおける強度が、該励起スペクトルのピーク波長における強度の60%以下である黄色ないし赤色蛍光体とを含む蛍光体層と;を具備することを特徴としている。
請求項2記載の発光装置は、請求項1記載の発光装置において、前記蛍光体層が、波長540〜570nmの範囲に発光ピークを有する光を発光する黄色蛍光体をさらに有することを特徴としている。
請求項3記載の発光装置は、請求項1記載の発光装置において、前記黄色ないし赤色蛍光体を励起する励起スペクトルの長波長側端部の波長が、580nm以下であることを特徴としている。
請求項4記載の発光装置は、請求項1ないし3記載の発光装置において、前記緑色蛍光体の発光ピークの波長における発光強度をA、前記黄色ないし赤色蛍光体の発光ピークの波長における発光強度をBとするとき、AとBの比(A/B)が0.3〜1.0であることを特徴としている。
上記した請求項1ないし請求項4記載の発明において、用語の定義および技術的意味は、特に指定しない限り以下の通りである。青色光を放射する発光素子は、主波長が420〜480nm(例えば460nm)の青色光を放射し、放射した青色光により蛍光体を励起して可視光を発光させるものである。本発明で用いられる青色光を放射する発光素子としては、例えば、青色発光タイプのLEDチップなどが挙げられるが、これに限定されるものではない。
蛍光体は、このような発光素子から放射された青色光により励起されて可視光を発光し、この可視光と発光素子から放射される青色光との混色によって、発光装置として所望の発光色を得るものである。本発明において蛍光体としては、波長500nm以上540nm未満の範囲に発光強度のピーク(以下、「発光ピーク」と称する。)を有する光を発光する緑色蛍光体と、青色光により励起されて、波長575〜650nmの範囲に発光ピークを有する光を発光し、かつ、励起スペクトルの波長520nmにおける強度が、該励起スペクトルのピーク波長における強度の60%以下である黄色ないし赤色蛍光体の2種類の蛍光体を使用することができる。黄色ないし赤色蛍光体の励起光の励起スペクトルの波長520nmにおける強度が、該励起スペクトルのピーク波長における強度の60%以下であるので、黄色ないし赤色蛍光体の励起光としての緑色蛍光体からの発光の吸収が抑制される。黄色ないし赤色蛍光体は、励起スペクトルの波長520nmにおける強度が、該励起スペクトルのピーク波長における強度の15%以下であることが好ましい。
なお、緑色蛍光体からの発光のピーク波長は、波長500nm以上540nm未満の範囲にあり、必ずしも520nmであるわけではないが、黄色ないし赤色蛍光体の励起スペクトルにおいて、波長520nmにおける強度を問題にするのは以下に示す理由による。すなわち、黄色ないし赤色蛍光体の励起スペクトルは520nm付近でなだらかなカーブを呈するので、緑色蛍光体のピーク波長が520nmではない(極めて540nmに近い値C)場合でも、黄色ないし赤色蛍光体の励起スペクトルの波長520nmにおける強度の値は、波長Cにおける強度とほとんど同等と考えられる。したがって、(励起スペクトルの波長520nmにおける強度)/(励起スペクトルのピーク波長における強度)の値を限定することで、黄色ないし赤色蛍光体の励起光としての緑色蛍光体からの発光の吸収が抑制された発光装置が得られることになる。
前記緑色蛍光体と黄色ないし赤色蛍光体とともに、波長540〜570nmの範囲に発光ピークを有する黄色蛍光体をさらに使用することができる。すなわち、主波長(ピーク波長)が500nm以上540nm未満の緑色蛍光体と、主波長が575〜650nmであり、励起光の励起スペクトルの波長520nmにおける強度が、励起スペクトルのピーク波長における強度の60%以下である黄色ないし赤色蛍光体の2種類の蛍光体、または、さらに主波長が540〜570nmの黄色蛍光体を混合した3種類の蛍光体を使用することができる。この場合、これら2種類または3種類の蛍光体の種類および配合割合は、各種色温度、特に電球色に相当する色温度である3000Kから2850Kまでの色温度において、高い発光効率が得られるように調整される。
また、上記の黄色ないし赤色蛍光体は、この蛍光体を励起する励起スペクトルの長波長側の端部の波長が、580nm以下であることが、他の蛍光体からの発光の励起光としての吸収を抑制できるため好ましい。励起スペクトルの長波長側の端部の波長が、545nm以下であることがより好ましい。ここで、励起スペクトルの長波長側の端部、すなわち吸収端は、励起光のスペクトルのピーク波長における強度(相対強度)を1とした場合に、その強度が0.05となる波長をいう。また、この発光装置からの発光は、上記緑色蛍光体の発光ピークの波長における発光強度をA、前記黄色ないし赤色蛍光体の発光ピークの波長における発光強度をBとするとき、AとBの比(A/B)が0.3〜1.0であることが好ましい。A/Bが0.45〜1.0であることがより好ましい。A/Bが0.3〜1.0の範囲にある場合には、電球色に相当する色温度(2850〜3000K)を満足させ、かつ高い発光効率を維持しながら、蛍光灯と同等の平均演色評価数Raを得ることができる。A/Bが0.3未満の場合には、発光効率が著しく低下するため好ましくない。また、A/Bが1.0を超えると、色温度が電球色から外れてしまうため好ましくない。特にA/Bが1.0の場合には、平均演色評価数Raが90以上の極めて高い演色性を達成することができる。
蛍光体を含む蛍光体層は、前記の蛍光体、例えば2種類または3種類の蛍光体を、シリコーン樹脂やエポキシ樹脂のような透明樹脂に加えて混合・分散させた層として形成される。発光素子の外側を覆うように形成することができるが、発光素子を直接覆うようにして透明樹脂層を形成し、その上に前記した蛍光体を含む層を設けることも可能である。
請求項1記載の発光装置によれば、波長500nm以上540nm未満の範囲に発光ピークを有する緑色蛍光体と、波長575〜650nmの範囲に発光ピークを有する光を発光し、かつ、励起スペクトルの波長520nmにおける強度が、該励起スペクトルのピーク波長における強度の60%以下である黄色ないし赤色蛍光体を使用しているので、黄色ないし赤色蛍光体の励起光としての緑色蛍光体からの発光の吸収が抑制され、各種色温度、特に電球色に相当する色温度である3000Kから2850Kまでの色温度において、高い発光効率を得ることができる。
請求項2記載の発光装置によれば、比視感度が高い波長555nmを含む波長540〜570nmの範囲に発光ピークを有する光を発光する黄色蛍光体を含んでいるので、より高い発光効率を得ることができる。
請求項3記載の発光装置によれば、黄色ないし赤色蛍光体の励起光としての緑色蛍光体からの発光の吸収が抑制されるので、より高い発光効率を得ることができる。
請求項4記載の発光装置によれば、緑色蛍光体について所定の強度の発光を得ることができるので、高い発光効率を得ることができる。
したがって、本発明によれば、従来に比べて各種色温度、特に電球色に相当する色温度である3000Kから2850Kまでの色温度において、より高い発光効率を有する発光装置を提供することができる。また、緑色蛍光体からの発光の吸収が抑制されるため、高い発光効率を維持しつつ、高い演色性を有する発光装置を提供することができる。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の発光装置をLEDに適用した実施形態の構成を示す断面図、図2は、図1に示すLEDランプの複数個を、例えば一平面上に3行3列のマトリックス状に配置したLEDモジュールの一例を示す平面図、図3は、図2のA−A´線断面図である。
図1に示すLEDランプ1は、発光素子として、青色発光タイプのLEDチップ2を有している。このLEDチップ2は、回路パターン3を有する基板4上に搭載されている。基板4としては、放熱性と剛性を有するアルミニウム(Al)やニッケル(Ni)、ガラスエポキシ樹脂などから成る平板が用いられ、この基板4上に電気絶縁層5を介して陰極側と陽極側の回路パターン3がそれぞれ形成されている。回路パターン3は、CuとNiの合金やAuなどから構成されている。
そして、LEDチップ2の底面電極が一方の電極側の回路パターン3の上に配置されて電気的に接続され、上面電極が他方の電極側の回路パターン3に、金線のようなボンディングワイヤ6を介して電気的に接続されている。LEDチップ2の電極接続構造としては、フリップチップ接続構造を適用することもできる。これらの電極接続構造によれば、LEDチップ2の前面への光取出し効率が向上する。
基板4上には、凹部7を有する樹脂製などのフレーム8が設けられている。凹部7を有するフレーム8は、例えばPBT(ポリブチレンテレフタレート)、PPA(ポリフタルアミド)、PC(ポリカーボネート)などの合成樹脂から構成され、凹部7内にLEDチップ2が配置され、収容されている。そして、LEDチップ2が収容された凹部7内には、波長500nm以上540nm未満の範囲に発光ピークを有する緑色蛍光体と、青色光により励起されて、波長575〜650nmの範囲に発光ピークを有し、かつ、励起スペクトルの波長520nmにおける強度が、該励起スペクトルのピーク波長における強度の60%以下である黄色ないし赤色蛍光体の計2種類の蛍光体、またはさらに波長540〜570nmの範囲に発光ピークを有する黄色蛍光体との計3種類の蛍光体を、透明樹脂に混合し分散させた蛍光体含有樹脂が塗布・充填されており、LEDチップ2はこのような蛍光体含有樹脂層9により覆われている。透明樹脂としては、例えばシリコーン樹脂やエポキシ樹脂などが用いられる。
緑色蛍光体は、例えばRE(Al,Ga)12:Ce蛍光体(REは、Y、GおよびLaから選ばれる少なくとも1種を示す。)などのYAG蛍光体、AESiO:Eu蛍光体(AEは、Sr、Ba、Caなどのアルカリ土類元素を示す。)やCaScSi12:Ce蛍光体などのケイ酸塩蛍光体、サイアロン系蛍光体(例えば、CaXSiAlZON:Eu2+)、およびCaSc:Ce蛍光体などの中から選択される。
黄色ないし赤色蛍光体は、青色光により励起されて、波長575〜650nmの範囲に発光ピークを有する光を発光し、かつ、励起スペクトルの波長520nmにおける強度が、励起スペクトルのピーク波長における強度の60%以下である黄色ないし赤色蛍光体を使用できる。励起スペクトルの波長520nmにおける強度が、励起スペクトルのピーク波長における強度の15%以下が好ましい。黄色ないし赤色蛍光体のうち、橙色ないし赤色蛍光体としては、青色光により励起されて波長590〜650nmの範囲に発光ピークを有する光を発光し、かつ、励起スペクトルの波長520nmにおける強度が、励起スペクトルのピーク波長における強度の60%以下である蛍光体を使用できる。
赤色蛍光体としては、LaS:Eu蛍光体のような酸硫化物蛍光体、窒化物系蛍光体(例えば、AESi:Eu2+やCaAlSiN:Eu2+)などが用いられる。赤色蛍光体は、励起スペクトルの波長520nmにおける強度が、励起スペクトルのピーク波長における強度の15%以下であることがより好ましい。赤色蛍光体を励起する励起スペクトルの長波長側の端部の波長が580nm以下であることが好ましく、545nm以下であることがより好ましい。赤色蛍光体の励起スペクトルの波長520nmにおける強度の調整および/または赤色蛍光体を励起する励起スペクトルの長波長側の端部の波長の調整は、赤色蛍光体の組成、構造の選定により可能である。
また、黄色ないし赤色蛍光体のうち、黄色蛍光体としては、青色光により励起されて、波長575nm以上590nm未満の範囲に発光ピークを有する光を発光し、かつ、励起スペクトルの波長520nmにおける強度が、励起スペクトルのピーク波長における強度の60%以下である蛍光体を使用できる。黄色蛍光体は、例えばRE(Al,Ga)12:Ce蛍光体(REは、Y、GdおよびLaから選ばれる少なくとも1種を示す。)などのYAG蛍光体、(Tb,Al)12:Ce蛍光体などのTAG蛍光体、サイアロン系蛍光体(例えば、CaSiAlON:Eu2+)、AESiO:Eu蛍光体(AEは、Sr、Ba、Caなどのアルカリ土類元素を示す。)やSrSi:Eu2+蛍光体などのケイ酸塩蛍光体などが用いられる。黄色蛍光体は、励起スペクトルの波長520nmにおける強度が、励起スペクトルのピーク波長における強度の15%以下であることがより好ましい。黄色蛍光体を励起する励起スペクトルの長波長側の端部の波長が580nm以下であることが好ましく、545nm以下であることがより好ましい。黄色蛍光体の励起光の励起スペクトルの波長520nmにおける強度の調整および/または黄色蛍光体を励起する励起スペクトルの長波長側の端部の波長の調整は、黄色蛍光体の組成、構造の選定により可能である。
上記赤色蛍光体を使用するときには、下記の黄色蛍光体、すなわち青色光により励起されて波長540〜570nmの範囲に発光ピークを有する光を発光する黄色蛍光体をさらに含むことができる。この黄色蛍光体は、例えばRE(Al,Ga)12:Ce蛍光体(REは、Y、GdおよびLaから選ばれる少なくとも1種を示す。)などのYAG蛍光体、(Tb,Al)12:Ce蛍光体などのTAG蛍光体、サイアロン系蛍光体(例えば、CaSiAlON:Eu2+)、AESiO:Eu蛍光体(AEは、Sr、Ba、Caなどのアルカリ土類元素を示す。)やSrSi:Eu2+蛍光体などのケイ酸塩蛍光体などの中から、蛍光体の特性や用途に応じて選択されるが特に限定されるものではない。
実施形態のLEDランプ1では、印加された電気エネルギーがLEDチップ2で主波長が420〜480nm(例えば460nm)の青色光に変換されて放射され、放射された青色光は、蛍光体含有樹脂層9中に含有された緑色蛍光体および黄色ないし赤色蛍光体の計2種類または、さらに黄色蛍光体の計3種類からなる蛍光体で、より長波長の光に変換される。そして、LEDチップ2から放射される青色光とこれらの蛍光体の発光色とに基づく色である白色光がLEDランプ1から放出される。
そして、実施形態のLEDランプ1においては、波長575〜650nmの範囲に発光ピークを有する黄色ないし赤色蛍光体の励起光として、波長500nm以上540nm未満の範囲に発光ピークを有する緑色蛍光体からの発光の吸収が抑制されるので、高い発光効率を得ることができる。また、緑色蛍光体からの発光により演色性を維持しつつ、高い発光効率を得ることができる。
なお、上記実施形態では、LEDランプ1をマトリックス状に複数個配置したLEDモジュール21について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば複数個のLEDランプ1を1列状に配置して形成してもよく、さらにLEDランプ1は単数でもよい。
図4および図5は、本発明の第2の実施形態に係わるLEDパッケージを形成する発光装置を示している。図4は、この発光装置の平面図であり、図5は、図4に示す発光装置をF−F線に沿って切断した縦断面図である。なお、図4および図5おいて、第1の実施形態に関する図面と同様の構成要素については同じ参照数字を用いて、その説明を簡略化または省略する。
図4および図5に示す発光装置(LEDランプ)1は、パッケージ基板例えば装置基板4と、反射層31と、回路パターン3と、複数好ましくは多数の半導体発光素子(例えば青色LEDチップ)と、接着層32と、リフレクタ34と、蛍光体含有樹脂層9と、光拡散部材33とを備えて形成されている。蛍光体含有樹脂層9は封止部材としても機能する。装置基板4は、金属または絶縁材、例えば合成樹脂製の平板からなり、発光装置1に必要とされる発光面積を得るために、所定形状例えば長方形状をなしている。装置基板4を合成樹脂製とする場合、例えば、ガラス粉末入りのエポキシ樹脂等で形成することができる。装置基板4を金属製とする場合は、この装置基板4の裏面からの放熱性が向上し、装置基板4の各部温度を均一にすることができ、同じ波長域の光を発する半導体発光素子2の発光色のばらつきを抑制することができる。なお、このような作用効果を奏する金属材料としては、10W/m・K以上の熱伝導性に優れた材料、具体的にはアルミニウムまたはその合金を例示することができる。
反射層31は、所定数の半導体発光素子2を配設し得る大きさであって、例えば、装置基板4の表面全体に被着されている。反射層31は、400〜740nmの波長領域で85%以上の反射率を有する白色の絶縁材料により構成することができる。このような白色絶縁材料としては、接着シートからなるプリプレグ(pre-preg)を使用することができる。このようなプリプレグは、例えば、酸化アルミニウム等の白色粉末が混入された熱硬化性樹脂をシート基材に含浸させて形成することができる。反射層31はそれ自体の接着性により、装置基板4の表面となる一面に接着される。
回路パターン3は、各半導体発光素子2への通電要素として、反射層31の装置基板4が接着された面とは反対側の面に接着されている。この回路パターン3は、例えば各半導体発光素子2を直列に接続するために、装置基板4および反射層31の長手方向に所定間隔ごとに点在して2列に形成されている。一方の回路パターン3の列の一端側に位置する端側回路パターン3aには、給電パターン部3cが一体に連続して形成され、同様に他方の回路パターン3の列の一端側に位置する端側回路パターン3aには、給電パターン部3dが一体に連続して形成されている。給電パターン部3c,3dは反射層31の長手方向一端部に並べて設けられ、互いに離間して反射層31により絶縁されている。これらの給電パターン部3c,3dのそれぞれに、電源に至る図示しない電線が個別に半田付け等で接続されるようになっている。
回路パターン3は以下に説明する手順で形成される。まず、未硬化の前記熱硬化性樹脂が含浸されたプリプレグからなる反射層31を装置基板4上に貼付けた後、反射層31上にこれと同じ大きさの銅箔を貼付ける。次に、こうして得た積層体を加熱するとともに加圧して、熱硬化性樹脂を硬化させることによって、装置基板4と銅箔を反射層31に圧着し接着を完了させる。次いで、銅箔上にレジスト層を設けて、銅箔をエッチング処理した後に、残ったレジスト層を除去することによって、回路パターン3を形成する。銅箔からなる回路パターン3の厚みは例えば35μmである。
図5に示すように、半導体発光素子2は、例えば窒化物半導体を用いてなるダブルワイヤー型のLEDチップからなり、透光性を有する素子基板2b一面に半導体発光層2aを積層して形成されている。素子基板2bは、例えばサファイア基板で作られている。この素子基板2bの厚みは、回路パタ−ン3より厚く、例えば90μmとする。
半導体発光層2aは、素子基板2bの主面上に、バッファ層、n型半導体層、発光層、p型クラッド層、p型半導体層を順次積層して形成されている。発光層は、バリア層とウェル層を交互に積層した量子井戸構造をなしている。n型半導体層にはn側電極が設けられ、p型半導体層上にはp側電極が設けられている。この半導体発光層2aは、反射膜を有しておらず、厚み方向の双方に光を放射できる。
各半導体発光素子2は、装置基板4の長手方向に隣接した回路パターン3間にそれぞれ配置され、白色の反射層31の同一面上に接着層32により接着されている。具体的には、半導体発光層2aが積層された素子基板2bの一面と平行な他面が、接着層32により反射層31に接着されている。この接着により、回路パターン3および半導体発光素子2は反射層31の同一面上で直線状に並べられるので、この並び方向に位置した半導体発光素子2の側面と回路パターン3とは、近接して対向するように設けられている。接着層32の厚みは、例えば5μm以下とすることができる。接着層32には、例えば5μm以下の厚みで光透過率が70%以上の透光性を有した接着剤、例えばシリコーン樹脂系の接着剤を好適に使用できる。
図4および図5に示すように、各半導体発光素子2の電極と半導体発光素子2の両側に近接配置された回路パターン3とは、ボンディングワイヤ6で接続されている。さらに、前記2列の回路パターン3列の他端側に位置された端側回路パターン3b同士も、ボンディングワイヤ6で接続されている。したがって、この実施形態の場合、各半導体発光素子2は直列に接続されている。以上の装置基板4、反射層31、回路パターン3、各半導体発光素子2、接着層32、およびボンディングワイヤ6により、発光装置1の面発光源が形成されている。
リフレクタ34は、一個一個または数個の半導体発光素子2ごとに個別に設けられるものではなく、反射層31上の全ての半導体発光素子2を包囲する単一のものであり、例えば長方形の枠で形成されており、半導体発光素子2は前記枠で形成された凹部7内に配置されている。リフレクタ34は反射層31に接着止めされていて、その内部に複数の半導体発光素子2および回路パターン3が収められているとともに、前記一対の給電パターン部3c、3dはリフレクタ34の外部に位置されている。リフレクタ34は、例えば合成樹脂で成形することができ、その内周面は反射面となっている。リフレクタ34の反射面は、AlやNi等の反射率の高い金属材料を蒸着またはメッキして形成することができる他、可視光の反射率の高い白色塗料を塗布して形成することができる。あるいは、リフレクタ34の成形材料中に白色粉末を混入して、リフレクタ34自体を可視光の反射率が高い白色にすることもできる。前記白色粉末としては、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化マグネシウム、硫酸バリウム等の白色フィラーを用いることができる。なお、リフレクタ34の反射面は、発光装置1の照射方向に次第に開くように形成することが望ましい。
蛍光体含有樹脂層9は、前記第1の実施形態と同様に、例えば3種類の蛍光体を混合した液状の熱硬化性樹脂をディスペンサ等の注入装置を用いて、反射層31表面および一直線上に配列された各半導体発光素子2およびボンディングワイヤ6等を満遍なく埋めるようにして充填し、加熱により熱硬化性樹脂を硬化させることにより形成されている。
反射層31表面とボンディングワイヤ6との間に流れ込んだ液状の透明樹脂は、毛細管現象等により各半導体発光素子2およびボンディングワイヤ6に行きわたり、その膜厚等がほぼ均一になっており、蛍光体も透明樹脂にほぼ均一に分散している。このように構成される第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果を有するとともに、ほぼ均一に発光することができる。
次に、本発明の実施例およびその評価結果について記載する。
実施例1〜3、比較例
実施例1では、波長520nmに発光ピークを有する緑色蛍光体と、波長590nmに発光ピークを有する光を発光し、かつ励起スペクトルの波長520nmにおける強度が、励起スペクトルのピーク波長における強度の55%である橙色蛍光体(酸化物系蛍光体)とを、緑色蛍光体の橙色蛍光体に対する配合比が50重量%(緑色蛍光体と橙色蛍光体の配合比(重量比)が1:2)となるようにそれぞれシリコーン樹脂中に混合した。すなわち、緑色蛍光体と橙色蛍光体を、シリコーン樹脂に対する配合割合が5.0重量%および10.0重量%となるように、それぞれシリコーン樹脂中に混合し、分散させた。また、実施例2では、波長575nmに発光ピークを有する光を発光し、かつ励起光の励起スペクトルの波長520nmにおける強度が、励起スペクトルのピーク波長における強度の15%である黄色系蛍光体(酸化物系蛍光体)を、実施例3では、波長650nmに発光ピークを有する光を発光し、かつ励起スペクトルの波長520nmにおける強度が、励起スペクトルのピーク波長における強度の60%である赤色蛍光体(窒化物系蛍光体)を、波長520nmに発光ピークを有する緑色蛍光体とともに使用し、これらの蛍光体のシリコーン樹脂に対する配合割合が10.0重量%、緑色蛍光体の配合割合が5.0重量%となるようにそれぞれシリコーン樹脂中に混合し、分散させた。
さらに、比較例では、波長590nmに発光ピークを有する光を発光し、かつ励起スペクトルの波長520nmにおける強度が、励起スペクトルのピーク波長における強度の75%である橙色系蛍光体(酸化物系蛍光体)を、波長520nmに発光ピークを有する緑色蛍光体とともに使用し、この酸化物系蛍光体のシリコーン樹脂に対する配合割合が10.0重量%、緑色蛍光体の配合割合が5.0重量%となるようにシリコーン樹脂中に混合し、分散させた。なお、実施例1の橙色蛍光体(酸化物系蛍光体)、実施例2の黄色系蛍光体(酸化物系蛍光体)および比較例の橙色系蛍光体(酸化物系蛍光体)は、いずれも酸化物系蛍光体であるが、蛍光体の構造および組成が異なるため励起スペクトルの吸収特性が異なるものである。
次に、こうして得られた蛍光体含有シリコーン樹脂を、開口径3mmの凹部8内に充填した後、シリコーン樹脂を硬化させて蛍光体含有樹脂層を形成し、図1に示す構成を有するLEDランプ1を作成した。なお、蛍光体含有樹脂層9の光路長は1.0mmとした。光路長は、LEDチップの上面より光取り出し側の蛍光体含有樹脂層の厚さをいう。
こうして実施例1〜3および比較例で得られたLEDランプを発光させ、発光の色温度と平均演色評価数Raおよび発光効率をそれぞれ測定した。色温度と平均演色評価数Raは分光光度計(大塚電子製の瞬間分光光度計MCPD−7000)を用いて測定し、発光効率はゴニオメーター(富士光電工業株式会社製GMT−1)を用いて測定した。また、分光光度計を用いて測定されたこれらのLEDランプの発光スペクトルについて、波長590〜650nmの発光ピークの波長における強度に対する波長520nmの強度の比の測定結果を表1に示す。また、実施例1の橙色蛍光体(酸化物系蛍光体)、実施例2の黄色系蛍光体(酸化物系蛍光体)、実施例3の赤色蛍光体および比較例1の橙色蛍光体(酸化物系蛍光体)について、励起光のスペクトルを分光蛍光光度計(日本分光製F−6500)で測定した。それぞれの励起スペクトルを図6に示す。
Figure 2008244468
表1および図6から明らかなように、実施例1の橙色蛍光体(酸化物系蛍光体)および実施例3の赤色蛍光体は、励起スペクトルのピーク波長の強度に対する波長520nmの強度が55%および60%であり、波長520nmに発光ピークを有する緑色蛍光体の発光を一部吸収するが、この吸収は問題とならないレベルであり、緑色蛍光体を配合する効果を十分に上げることができ高い発光効率を得ることができる。また、実施例2の黄色系蛍光体(酸化物系蛍光体)は、励起スペクトルのピーク波長の強度に対する波長520nmの強度が15%であり、また、励起スペクトルの長波長側の端部(強度0.05の点)が545nmと非常に短波長側にあるので、波長520nmに発光ピークを有する緑色蛍光体の発光をほとんど吸収しないレベルである。これに対し、比較例の橙色蛍光体(酸化物系蛍光体)は、励起スペクトルのピーク波長の強度に対する波長520nmの強度が75%であり、波長520nmに発光ピークを有する緑色蛍光体の発光をかなり吸収した。
このように、励起スペクトルのピーク波長の強度に対する波長520nmの強度が低いこと、また、励起スペクトルの長波長側の端部(強度0.05の点)が短波長側にあることが、他の蛍光体との組み合わせに対し重要な要素であることが確認された。また、さらに波長540nmに発光ピークを有する酸化物系黄色蛍光体を加えることにより、より高い発光効率の白色光を得ることができることが確認された。
したがって、波長500nm以上540nm未満の範囲に発光ピークを有する光を発光する緑色蛍光体と、波長590〜650nmの範囲に発光ピークを有する光を発光し、かつ、励起スペクトルの波長520nmにおける強度が、該励起スペクトルのピーク波長における強度の60%以下である赤色蛍光体とを組み合わせることにより、緑色蛍光体が発光する波長500nm以上540nm未満の範囲に発光ピークを有する光が励起光として吸収されることが大幅に抑制できるので、各種色温度、特に電球色に相当する3000〜2850Kにおいて、高い発光効率を得られることがわかる。
同様に、波長500nm以上540nm未満の範囲に発光ピークを有する光を発光する緑色蛍光体と、波長575nm以上590nm未満の範囲に発光ピークを有する光を発光し、かつ、励起スペクトルの波長520nmにおける強度が、該励起スペクトルのピーク波長における強度の15%以下である黄色系蛍光体とを組み合わせることにより、緑色蛍光体が発光する波長500nm以上540nm未満の範囲に発光ピークを有する光が励起光として吸収されることをほぼ完全に抑制できるので、各種色温度、特に電球色に相当する3000〜2850Kにおいて、より高い発光効率を得られることがわかる。
本発明の発光装置をLEDランプに適用した第1の実施形態の構成を示す断面図である。 図1に示すLEDランプを複数配置したLEDモジュールの一例を示す平面図である。 図2のA−A´線断面図である。 本発明の発光装置の第2の実施形態に係わる発光装置の平面図である。 図4のF−F´線断面図である。 本発明の実施例1〜3および比較例のそれぞれの黄色ないし赤色蛍光体の励起スペクトルを示すグラフである。
符号の説明
1…LEDランプ、2…LEDチップ、3…回路パターン、4…基板、6…ボンディングワイヤ、7…凹部、8…フレーム、9…蛍光体含有樹脂層。

Claims (4)

  1. 青色光を放射する発光素子と;
    前記発光素子から放射される青色光により励起されて、波長500nm以上540nm未満の範囲に発光ピークを有する光を発光する緑色蛍光体と、前記青色光により励起されて、波長575〜650nmの範囲に発光ピークを有する光を発光し、かつ、励起スペクトルの波長520nmにおける強度が、該励起スペクトルのピーク波長における強度の60%以下である黄色ないし赤色蛍光体とを含む蛍光体層と;
    を具備することを特徴とする発光装置。
  2. 前記蛍光体層が、波長540〜570nmの範囲に発光ピークを有する光を発光する黄色蛍光体をさらに有することを特徴とする発光装置。
  3. 前記黄色ないし赤色蛍光体を励起する励起スペクトルの長波長側端部の波長が、580nm以下であることを特徴とする請求項1記載の発光装置。
  4. 前記緑色蛍光体の発光ピークの波長における発光強度をA、前記黄色ないし赤色蛍光体の発光ピークの波長における発光強度をBとするとき、AとBの比(A/B)が0.3〜1.0であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の発光装置。
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