JP2008139282A - 加速度センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】他軸加速度、角速度、角加速度および温度依存性の影響を受けることの少ない高精度の加速度センサを提供する。
【解決手段】第1および第2検出フレーム21、22は、第1および第2ねじれ軸を中心に回転可能なように基板1に支持されている。第1リンク梁31は、第1ねじれ軸を第1ねじれ軸と交差しかつ第1検出フレーム21の一方端部側に向かう方向に移動した軸上において第1検出フレーム21に繋がっている。第2リンク梁32は、第2ねじれ軸を上記方向と反対方向にずらした軸上において第2検出フレーム22に繋がっている。慣性質量体2は、第1および第2リンク梁31、32のそれぞれにより第1および第2検出フレーム21、22の各々に連結されることにより、基板1の厚み方向に変位可能に支持されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、加速度センサに関し、特に、静電容量型の加速度センサに関するものである。
従来の基板厚み方向の加速度を検出する加速度センサの原理のひとつとして、加速度にともなう静電容量の変化を検出する方法がある。この方法による加速度センサとしては、たとえば、主な構成部分として、ねじれ梁(撓み部)と、慣性質量体(重り)と、検出フレーム(エレメント)と、検出電極(検知電極)とを有する加速度センサ(加速度感知運動変換器)が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
この特許文献1の加速度センサ(加速度感知運動変換器)は、基板と対向する面を有する1つの検出フレーム(エレメント)を有している。この検出フレーム(エレメント)の一方端部上に、慣性質量体(重り)が設けられている。また、この検出フレーム(エレメント)は、ねじれ梁(撓み部)を回転軸として回転することができるように、基板上に支持されている。また、この回転変位を検出するための検出電極(検知電極)が、検出フレーム(エレメント)の下方に設けられている。
このように構成された加速度センサ(加速度感知運動変換器)に対して基板厚み方向の加速度が加えられると、慣性質量体(重り)には基板厚み方向の慣性力が作用する。慣性質量体(重り)は一方端部上、すなわち上記回転軸から基板面内方向にずれを有する位置に設けられているため、この慣性力はねじれ梁(撓み部)周りのトルクとして検出フレーム(エレメント)に作用する。この結果、検出フレーム(エレメント)が回転変位する。
この回転変位により、検出フレーム(エレメント)と検出電極(検知電極)との距離が変化するので、検出フレーム(エレメント)と検出電極(検知電極)とにより形成されているコンデンサの静電容量が変化する。この静電容量変化から加速度が測定される。
特開平5−133976号公報(第16頁、図23および図24)
上記の慣性質量体(重り)には、常時、下方への重力が作用している。このため、慣性質量体(重り)は検出フレーム(エレメント)の回転軸よりも下方に変位した状態となっている。
この状態で、加速度センサに対して、基板面内方向であって上記回転軸と交差する方向の加速度が加えられた場合、検出フレーム(エレメント)に対する慣性力の作用点は回転軸よりも下方となる。また、この慣性力は回転軸と直交する成分を有している。この結果、検出フレーム(エレメント)は、回転軸周りのトルクを受けて回転変位する。すなわち、加速度センサの検出対象外の軸に沿った加速度(他軸加速度)が加えられた場合においても、検出フレーム(エレメント)が回転変位する。
また、この加速度センサに対して、ねじれ梁(撓み部)周りの角加速度が加えられた場合も、慣性質量体(重り)に作用する慣性力により検出フレーム(エレメント)が回転する。
また、この加速度センサに角速度が加えられた場合も、慣性質量体(重り)に加わる遠心力の影響により検出フレーム(エレメント)が回転し得る。
上記従来の加速度センサにおいては、このような他軸加速度、角加速度および角速度による検出フレーム(エレメント)の回転と、検出対象である基板厚み方向の加速度による検出フレーム(エレメント)の回転とを区別することができない。このため、加速度の検出誤差が大きくなるという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、他軸加速度、角加速度および角速度の影響を受けることの少ない高精度の加速度センサを提供することである。
本発明の加速度センサでは、基板と、第1および第2ねじれ梁と、第1および第2検出フレームと、複数の検出電極と、第1および第2リンク梁と、慣性質量体とを備えている。
第1ねじれ梁は、第1ねじれ軸の周りにねじれることができ、基板に支持されている。第1検出フレームは、第1ねじれ軸を中心に回転可能なように、第1ねじれ梁を介して基板に支持されている。第2ねじれ梁は、第2ねじれ軸の周りにねじれることができ、基板に支持されている。第2検出フレームは、第2ねじれ軸を中心に回転可能なように、第2ねじれ梁を介して基板に支持されている。複数の検出電極は、基板に対する第1および第2検出フレームの角度を静電容量により検出するためのものであり、第1および第2検出フレームのそれぞれと対向するように基板上に形成されている。第1リンク梁は、第1ねじれ軸を第1ねじれ軸と交差しかつ第1検出フレームの一方端部側に向かう方向に移動した軸上において第1検出フレームに繋がっている。第2リンク梁は、第2ねじれ軸を上記の方向と反対方向にずらした軸上において第2検出フレームに繋がっている。慣性質量体は、第1および第2リンク梁のそれぞれにより第1および第2検出フレームの各々に連結されることにより、基板上で基板の厚み方向に変位可能に支持されている。
本発明の加速度センサによれば、第1リンク梁は、第1ねじれ軸を第1ねじれ軸と交差しかつ第1検出フレームの一方端部側に向かう方向に移動した軸上において第1検出フレームに繋がっている。一方、第2リンク梁は、第2ねじれ軸を上記の方向と反対方向にずらした軸上において第2検出フレームに繋がっている。
このため、慣性質量体が基板の厚み方向に変位する場合には第1および第2検出フレームが互いに逆向きに回転変位するが、慣性質量体が傾斜したり基板の面内方向に変位したりする場合は、第1および第2検出フレームが同一の向きに回転変位する。
よって、第1および第2検出フレームの互いに逆向きの回転変位にのみ感受性が高くなるように検出電極を設けることにより、検出対象でない方向の加速度に対する感度(他軸感度)を抑制し、かつ角速度や角加速度の影響を受けにくくすることができる。
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。
(実施の形態1)
最初に、本実施の形態の加速度センサの主要な構成について説明する。
図1は、本発明の実施の形態1における加速度センサの構成を概略的に示す上面図であ
る。また図2は、図1のII−II線に沿う概略的な断面図である。なお、説明の便宜のため、座標軸X軸、Y軸、Z軸が導入されている。図1において、X軸は横方向に沿う右方向が正の向きの軸であり、Y軸は縦方向に沿う上方向が正の向きの軸であり、Z軸は紙面に垂直で紙面の上方が正の向きの軸である。なおZ軸の方向は、本実施の形態の加速度センサが測定対象とする加速度方向に一致する。
図1および図2を参照して、本実施の形態の加速度センサは、主に、基板1と、第1および第2ねじれ梁11、12と、第1および第2検出フレーム21、22と、複数の検出電極40と、第1および第2リンク梁31、32と、慣性質量体2とを有している。
基板1としては、シリコン基板を用いることができる。また、第1および第2ねじれ梁11、12、第1および第2検出フレーム21、22、第1および第2リンク梁31、32、慣性質量体2および検出電極40の材質としては、ポリシリコン膜を用いることができる。このポリシリコン膜は、低応力であり、かつ厚さ方向に応力分布がないことが望ましい。
第1ねじれ梁11は、X軸に沿った第1ねじれ軸T1の周りにねじれることができるように、基板1にアンカー91により支持されている。
第1検出フレーム21は、第1ねじれ軸T1を中心に回転可能なように、第1ねじれ梁11を介して基板1に支持されている。また、第1検出フレーム21は、少なくともその一部が導電性を有している。
第2ねじれ梁12は、X軸に沿った第2ねじれ軸T2の周りにねじれることができるように、基板1にアンカー92により支持されている。
第2検出フレーム22は、第2ねじれ軸T2を中心に回転可能なように、第2ねじれ梁12を介して基板1に支持されている。また、第2検出フレーム22は、少なくともその一部が導電性を有している。
複数の検出電極40は、基板1に対する第1および第2の検出フレーム21および22の角度を静電容量により検出することができるように、第1および第2検出フレーム21、22のそれぞれと対向するように基板1上に絶縁膜3を介して形成されている。なお、絶縁膜3としては、低応力の窒化シリコン膜やシリコン酸化膜が好適である。
第1リンク梁31は、第1ねじれ軸T1が第1ねじれ軸T1と交差しかつ第1検出フレーム21の一方端部側に向かう方向にオフセットe1だけ平行移動された軸L1上において第1検出フレーム21に繋がっている。すなわち、オフセットe1の絶対値は第1ねじれ軸T1と第1リンク梁31との間の寸法であり、その向きは第1ねじれ軸T1と交差して第1ねじれ軸T1から軸L1へ向かう方向である。
第2リンク梁32は、第2ねじれ軸T2が、上記方向と反対方向、すなわちオフセットe1の方向と反対方向のオフセットe2だけ平行にずらされた軸L2上において第2検出フレーム22に繋がっている。すなわち、オフセットe2の絶対値は第2ねじれ軸T2と第2リンク梁32との間の寸法であり、その向きはオフセットe1と反対方向である。
慣性質量体2は、第1および第2リンク梁31、32のそれぞれにより第1および第2検出フレーム21、22の各々に連結されることにより、基板1上で基板1の厚み方向に変位可能に支持されている。
続いて、上記の検出電極40の構成の詳細と、この検出電極40により第1および第2検出フレーム21、22のそれぞれの基板1に対する角度を検出することができる原理について説明する。
検出電極40は第1検出フレーム21と対向する第1検出電極41を有している。この第1検出電極41は、第1ねじれ軸T1を挟むように第1検出電極41aと41bとを有している。第1検出電極41aは加速度センサの外周側(図1上側)に位置しており、第1検出電極41bは加速度センサの内周側(図2中央側)に位置している。第1検出電極41aと41bとは、第1ねじれ軸T1を挟むように設けられている。
第1検出フレーム21が第1ねじれ梁11の周りに回転された場合、第1検出フレーム21の裏面(第1検出電極41と対向する面)は第1検出電極41a、41bの一方に接近するとともに、他方から遠ざかる。このため、第1検出フレーム21が第1検出電極41aと対向することで生じている静電容量と、第1検出フレーム21が第1検出電極41bと対向することで形成している静電容量との差分を検出することにより、第1検出フレーム21の基板1に対する角度を検出することができる。
また検出電極40は第2検出フレーム22と対向する第2検出電極42を有している。この第2検出電極42は、第2ねじれ軸T2を挟むように第2検出電極42aと42bとを有している。第2検出電極42aは加速度センサの外周側(図1下側)に位置しており、第2検出電極42bは加速度センサの内周側(図1中央側)に位置している。第2検出電極42aと42bとは、第2ねじれ軸T2を挟むように設けられている。
第2検出フレーム22が第2ねじれ梁12の周りに回転された場合、第2検出フレーム22の裏面(検出電極42と対向する面)は第2検出電極42a、42bの一方に接近するとともに、他方から遠ざかる。このため、第2検出フレーム22が第2検出電極42aと対向することで生じている静電容量と、第2検出フレーム22が第2検出電極42bと対向することで形成している静電容量との差分を検出することにより、第2検出フレーム22の基板1に対する角度を検出することができる。
好ましくは、第1および第2ねじれ梁11、12と、第1および第2リンク梁31、32とは、オフセットe1とe2とが逆向きに等量となるように配置されている。
さらに好ましくは、加速度センサの平面レイアウトは、第1および第2ねじれ軸T1、T2と平行な方向に延びる中心線Bに対して線対称な構造を有しており、慣性質量体2の重心Gは中心線B上に位置する。
また、加速度センサの平面レイアウトは、第1および第2ねじれ軸T1、T2と交差する方向に延びる中心線Aに対して線対称な構造を有しており、慣性質量体2の重心Gは中心線A上に位置する。
続いて、本実施の形態の加速度センサの加速度の測定原理について説明する。
図3は、本発明の実施の形態1における加速度センサに対して基板の膜厚方向に沿って上方向に加速度が加えられた際の様子を概略的に示す断面図である。なお、図3の断面位置は図2と同一である。また図3においては図を見易くするためにアンカー91、92は図示されていない。
図3を参照して、基板の膜厚方向に沿って上方向、すなわちZ軸の正方向(図中上方向)の加速度azが加速度センサに加わると、慣性質量体2は慣性力により初期位置(図中破線で示す位置)からZ軸の負方向(図中下方向)に沈み込むように変位する。慣性質量
体2と連結されている第1および第2リンク梁31、32も、慣性質量体と一体となってZ軸の負方向(図中下方向)に変位する。
第1リンク梁31の変位により、第1検出フレーム21は、軸L1の部分でZ軸の負方向(図中下方向)への力を受ける。この軸L1は、第1ねじれ軸Tlからオフセットe1だけ平行移動された位置にあるため、第1検出フレーム21にはトルクが作用する。この結果、第1検出フレーム21が回転変位する。
また、第2リンク梁32の変位により、第2検出フレーム22は、軸L2の部分でZ軸の負方向(図中下方向)への力を受ける。この軸L2は、第2ねじれ軸T2からオフセットe2だけ平行移動された位置にあるため、第2検出フレーム22にはトルクが作用する。この結果、第2検出フレーム22が回転変位する。
オフセットe1とe2とは相互に反対向きであるため、第1検出フレーム21と第2検出フレーム22とは逆向きに回転する。すなわち、第1検出フレーム21の上面は加速度センサの一方端部側(図3の右側)を向き、第2検出フレーム22の上面は加速度センサの他方端部側(図3の左側)を向くように、第1および第2検出フレーム21、22が回転変位する。
この回転変位にともない、第1検出フレーム21と第1検出電極41aとにより構成されるコンデンサC1aの静電容量C1aが増大し、第1検出フレーム21と第1検出電極41bとにより構成されるコンデンサC1bの静電容量C1bが減少する。また第2検出フレーム22と検出電極42aとにより構成されるコンデンサC2aの静電容量C2aが増大し、第2検出フレーム22と検出電極42bとにより構成されるコンデンサC2bの静電容量C2bが減少する。
図4を参照して、コンデンサC1aとC2aとが並列接続され、コンデンサC1bとC2bとが並列接続されている。そして、これら2つの並列接続された部分がさらに直列に接続されている。このように形成された回路のコンデンサC1a、C2a側の端部には一定電位Vdが印加され、コンデンサC1b、C2b側の端部は接地されている。また、上記直列接続部には端子が設けられており、この端子の出力電位Voutを測定することができる。この出力電位Voutは、下記の値となる。
Figure 2008139282
一定電位Vdは一定値であることから、出力電位Voutを測定することにより、
Figure 2008139282
の値を知ることができる。
この式(2)の値は、図3のように慣性質量体2が沈み込んだ場合は減少する。また加速度センサに対して、加速度az(図3)と逆方向の加速度が加わった場合は、慣性質量
体2が基板1の厚み方向の上方に変位し、式(2)の値は増大する。よって、出力電位Voutを測定することにより慣性質量体2の基板1の厚み方向の変位を検出し、この検出結果によりZ軸方向の加速度azを検知することができる。
次に、本実施の形態の加速度センサに対してZ方向の加速度以外の運動が加わった場合の例について説明する。
図5および図6は、加速度センサ対して慣性質量体の重心周りにX軸方向の負の角加速度が加えられた状態を概略的に示す断面図であり、断面位置は図2と同一である。なお図5においては、図を見易くするために、第1および第2検出フレーム21、22と、アンカー91、92と、検出電極40とが省略されている。また図6においては、アンカー91、92が省略されている。
図5を参照して、慣性質量体2は、重心G周りにX軸方向の負の角加速度aωを受けると、慣性モーメントのために初期位置(図中破線の位置)から角加速度aωと逆向き(図中矢印Rの向き)に回転変位して傾斜する。
図6を参照して、この慣性質量体2の傾斜にともない、第1検出フレーム21は第1リンク梁31の軸L1の部分で持ち上げられ、第1ねじれ軸T1を中心に回転される。また、第2検出フレーム22は第2リンク梁32の軸L2の部分で押し下げられて、第2ねじれ軸T2を中心に回転される。
この第1および第2検出フレーム21、22の回転にともない、第1検出フレーム21と第1検出電極41aとにより構成されるコンデンサC1aの静電容量C1aが減少し、第1検出フレーム21と第1検出電極41bとにより構成されるコンデンサC1bの静電容量C1bが増大する。また第2検出フレーム22と第2検出電極42aとにより構成されるコンデンサC2aの静電容量C2aが増大し、第2検出フレーム22と第2検出電極42bとにより構成されるコンデンサC2bの静電容量C2bが減少する。
式(2)を参照して、上記の静電容量の変化が生じた場合、左辺分母において静電容量C1aの減少とC2aの増大とが相殺され、かつ左辺分子においてC1bの増大とC2bの減少とが相殺される。このため、この角加速度aωが出力電位Voutに対して及ぼす影響は抑制される。
図7は、加速度センサに対して慣性質量体の重心周りにZ軸方向の正の成分とY軸方向の負の成分とを有する角速度が加えられた状態を示す。なお、図7においては、図を見易くするために、第1および第2検出フレーム21、22と、アンカー91、92と、検出電極40とが省略されている。
図7を参照して、角速度ωの回転にともなう遠心力fcが慣性質量体2に作用する。このため、慣性質量体2は、初期位置(図中破線の位置)から、慣性質量体2の端部が角速度ωの回転軸から遠ざかる向き(図中矢印Rの向き)に回転変位して傾斜する。
この慣性質量体2の傾斜は、前述した角加速度aωが加えられた場合と同様である。このため、同様の原理により角速度ωが出力電位Voutに対して及ぼす影響も抑制される。
次に、本実施の形態の加速度センサに対して他軸加速度が加えられた場合の検出誤差について、重力の影響を含めて説明する。
図8は、加速度センサ対してY軸方向の負の加速度が加えられた状態を概略的に示す断
面図であり、断面位置は図2と同一である。なお、図8においては、図を見易くするために、第1および第2検出フレーム21、22と、アンカー91、92と、検出電極40とが省略されている。
図8を参照して、慣性質量体2には重力としてZ軸方向の負の力が作用しており、慣性質量体2は初期位置(図中破線の位置)から下方(図中Z軸の負の方向)に沈み込んだ状態となっている。
この状態のもとで加速度センサに対してY軸の負の向きに加速度ayが加わると、慣性質量体2にはY軸の正の向きの慣性力が加わる。この慣性力は、第1および第2リンク梁31、32のそれぞれの軸L1、L2上の部分で、第1および第2検出フレーム21、22の各々に伝達される。
重力の影響により軸L1の基板1からの高さは第1ねじれ軸T1よりも低くなっている。このため、上記の軸L1の部分に伝達される力は、第1検出フレーム21に対して第1ねじれ軸T1周りのトルクとして作用する。
また、重力の影響により軸L2の基板1からの高さは第2ねじれ軸T2よりも低くなっている。このため、上記の軸L2の部分に伝達される力は、第2検出フレーム22に対して第2ねじれ軸T2周りのトルクとして作用する。
ここで、上記の第1および第2ねじれ軸T1、T2周りのトルクは、両方とも第1および第2ねじれ軸T1、T2の下方に作用点を有している。また、この作用点に働く力は、両方ともY軸方向に正の向きである。この結果、第1検出フレーム21の回転変位R1と、第2検出フレーム22の回転変位R2とは同一の向きとなる。
回転変位R1の影響として、第1検出フレーム21と第1検出電極41aとにより構成されるコンデンサC1aの静電容量C1aが減少し、第1検出フレーム21と第1検出電極41bとにより構成されるコンデンサC1bの静電容量C1bが増大する。また、回転変位R2の影響として、第2検出フレーム22と検出電極42aとにより構成されるコンデンサC2aの静電容量C2aが増大し、第2検出フレーム22と検出電極42bとにより構成されるコンデンサC2bの静電容量C2bが減少する。
式(2)を参照して、上記の静電容量の変化が生じた場合、左辺分母において静電容量C1aの減少とC2aの増大とが相殺され、かつ左辺分子においてC1bの増大とC2bの減少とが相殺される。このため、Y軸方向の加速度ayがZ軸方向の加速度検出のために測定される出力電位Voutに対して及ぼす影響は抑制される。
続いて、本実施の形態の加速度センサの製造方法について説明する。図9〜図13は、本発明の実施の形態1における加速度センサの製造方法の第1〜第5工程を順に示す概略的な断面図であり、その断面位置は図2の断面位置に対応する。
図9を参照して、シリコンからなる基板1上に、LPCVD(Low Pressure Chemical Vapor Deposition)法により、絶縁膜3が堆積される。絶縁膜3としては、低応力の窒化シリコン膜やシリコン膜などが適している。この絶縁膜3の上に、LPCVD法により、たとえばポリシリコンからなる導電性の膜が堆積される。続いて、この導電性の膜がパターニングされて、検出電極40が形成される。その後、基板1上全体にPSG(Phosphosilicate Glass)膜101が堆積される。
主に図10を参照して、アンカー91、92(図2)が形成される部分のPSG膜10
1が選択的に除去される。
図11を参照して、基板1上全体に、ポリシリコン膜102が堆積される。続いてその表面にCMP(Chemical Mechanical Polishing)処理が施される。
図12を参照して、上記CMP処理により、ポリシリコン膜102の表面が平坦化される。
図13を参照して、ポリシリコン膜102のPSG膜101の上面よりも上方の部分に対して、選択的なエッチングが行なわれる。これにより、慣性質量体2と、第1および第2リンク梁31、32と、第1および第2検出フレーム21、22と、第1および第2ねじれ梁11、12と、アンカー91、92とが一括形成される。その後、PSG膜101がエッチングにより除去され、図2に示される本実施の形態の加速度センサが得られる。
本実施の形態によれば、図1に示すように、加速度センサはオフセットe1とe2とが逆向きとなる平面レイアウトを有する。このため、図5に示すように加速度センサに角加速度aωが加わった場合、図4に示す電気回路において、コンデンサC1aとC2aとの間およびコンデンサC1bとC2bとの間で静電容量変化が相殺される。よって、式(2)に示す値の変動が抑制される。すなわち、角加速度aωが出力電位Voutに及ぼす影響を抑制することができる。よって、出力電位Voutにより加速度azを検出する際に、角加速度aωが原因で検出誤差が生じることを抑制することができる。
また、図7に示すように加速度センサに角速度ωが加わった場合も、上記の角加速度aωが加わった場合と同様の静電容量変化の相殺により、式(2)に示す値の変動が抑制される。すなわち、角速度ωが出力電位Voutに及ぼす影響を抑制することができる。よって、出力電位Voutにより加速度azを検出する際に、角速度ωにより測定結果に誤差が生じることを抑制することができる。
また、図8に示すように基板1の膜厚方向以外の方向の加速度ayが加わった場合も、上記の角加速度aωや角速度ωが加わった場合と同様の静電容量変化の相殺により、式(2)に示す値の変動が抑制される。すなわち、測定対象とする基板1の厚み方向以外の方向の加速度ayが出力電位Voutに及ぼす影響を抑制することができる。よって、出力電位Voutにより基板の厚み方向の加速度azを検出する際に、他方向の加速度ayにより測定結果に誤差が生じることを抑制することができる。
また、図12および図13に示すように、可動部となる慣性質量体2と、第1および第2リンク梁31、32と、第1および第2検出フレーム21、22と、第1および第2ねじれ梁11、12とが、同一材料からなる膜から一括形成される。よって、可動部において異材料の接合部分がないため、異材料の熱膨張係数の差異により生じる歪の発生がない。このため、加速度センサの温度依存性を抑制することができる。
本実施の形態において好ましくは、図1に示すオフセットe1とe2とは絶対値が等しくされる。また、図1に示す第1および第2ねじれ軸T1、T2が互いに平行とされる。このため、図5の矢印Rに示すように慣性質量体2が傾斜した際に、図6に示すように第1および第2検出フレーム21、22のそれぞれの回転変位量が等しくなる。よって、図4に示すコンデンサC1a、C1b、C2aおよびC2bの静電容量変化の相殺がより精度よく行なわれる。このため、加速度センサの誤差をさらに抑制することができる。
(実施の形態2)
図14および図15は、本発明の実施の形態2における加速度センサの構成を概略的に
示す上面図および断面図である。なお図15は図14のXV−XV線に沿う断面図である。
図14および図15を参照して、本実施の形態の加速度センサでは、基板1上に慣性質量体2と対向するようにアクチュエーション電極5が形成されている。
なお、本実施の形態のこれ以外の構成は上述した実施の形態1の構成と同様であるため、同一の要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態によれば、アクチュエーション電極5と慣性質量体2との間に電圧を印加することにより、図15の矢印に示されるように、慣性質量体2を基板1の方に引っ張る静電気力を発生することができる。すなわち慣性質量体2を基板1の膜厚方向に静電駆動することができる。この静電駆動により、加速度センサに基板1の膜厚方向の加速度azが加わった場合の慣性質量体2の変位と同様の変位を発生させることができる。よって、実際に加速度センサに加速度azを加えずにセンサが故障しているかどうか自己診断する機能を、加速度センサに持たせることができる。
(実施の形態3)
図16は、本発明の実施の形態3における加速度センサの構成を概略的に示す上面図である。図16を参照して、本実施の形態の加速度センサは、基板1上に設けられたアンカー90と、支持梁4とを有している。
支持梁4の一方端部はアンカー90により基板1上に支持されている。また、支持梁4の他方端部は慣性質量体2を支持している。
支持梁4は、第1支持梁4Xと、第2支持梁4Yとを有している。第1支持梁4Xは、Z軸方向に容易に弾性変形でき、かつX軸方向に弾性変形し難い形状を有している。第2支持梁4Yは、Z軸方向に容易に弾性変形でき、かつY軸方向に弾性変形し難い形状を有している。このため支持梁4全体としては、Z軸方向に容易に弾性変形でき、かつXY面内方向には弾性変形し難い構成となっている。
なお、本実施の形態のこれ以外の構成は上述した実施の形態1の構成と同様であるため、同一の要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態によれば、慣性質量体2はXY面内方向に弾性変形し難い支持梁4により基板1上に支持されている。これにより、XY面内方向の加速度(他軸加速度)が加速度センサに加えられた場合の慣性質量体2の変位を抑制することができる。よって、他軸加速度に対する感度(他軸感度)を低減することができる。
(実施の形態4)
図17は、本発明の実施の形態4における加速度センサの構成を概略的に示す上面図である。本実施の形態の加速度センサは、実施の形態2の加速度センサの構成に加えてさらに、第3および第4ねじれ梁13、14と、第3および第4検出フレーム23、24と、複数の第3および第4検出電極43、44と、第3および第4リンク梁33、34とを有している。
第3ねじれ梁13は、Y軸に沿った第3ねじれ軸T3の周りにねじれることができるように、基板1にアンカー93により支持されている。
第3検出フレーム23は、第3ねじれ軸T3を中心に回転可能なように、第3ねじれ梁
13を介して基板1に支持されている。また、第3検出フレーム23は、少なくともその一部が導電性を有している。
第4ねじれ梁14は、Y軸に沿った第4ねじれ軸T4の周りにねじれることができるように、基板1にアンカー94により支持されている。
第4検出フレーム24は、第4ねじれ軸T4を中心に回転可能なように、第4ねじれ梁14を介して基板1に支持されている。また、第4検出フレーム24は、少なくともその一部が導電性を有している。
複数の第3検出電極43は、第3検出フレーム23の基板1に対する角度を検出できるように、第3検出フレーム23と対向する第3検出電極43aおよび43bを有している。また、複数の第4検出電極44は、第4検出フレーム24の基板1に対する角度を検出できるように、第4検出フレーム24と対向する第4検出電極44aおよび44bを有している。
第3リンク梁33は、第3ねじれ軸T3が第3ねじれ軸T3と交差しかつ第3検出フレーム23の一方端部側に向かう方向にオフセットe3だけ平行移動された軸L3上において第3検出フレーム23に繋がっている。すなわち、オフセットe3の絶対値は第3ねじれ軸T3と第3リンク梁33との間の寸法であり、その向きは第3ねじれ軸T3と交差して第3ねじれ軸T3から軸L3へ向かう方向である。
第4リンク梁34は、第4ねじれ軸T4が、上記方向と反対方向、すなわちオフセットe3の方向と反対方向のオフセットe4だけ平行にずらされた軸L4上において第4検出フレーム24に繋がっている。すなわち、オフセットe4の絶対値は第4ねじれ軸T4と第4リンク梁34との間の寸法であり、その向きはオフセットe3と反対方向である。
慣性質量体2は、第3および第4リンク梁33、34のそれぞれにより第3および第4検出フレーム23、24の各々に連結されることにより、基板1上で基板1の厚み方向に変位可能に支持されている。
第3ねじれ梁13、第3検出フレーム23、第3リンク梁33および複数の第3検出電極43は、第1ねじれ梁11、第1検出フレーム21、第1リンク梁31および複数の第1検出電極41と同一の形状であってZ軸周りに90°回転された方位に形成されたものとしてもよい。
また、第4ねじれ梁14、第4検出フレーム24、第4リンク梁34および複数の第4検出電極44は、第2ねじれ梁12、第2検出フレーム22、第2リンク梁32および複数の検出電極42と同一の形状であってZ軸周りに90°回転された方位に形成されたものとしてもよい。
なお、本実施の形態のこれ以外の構成は上述した実施の形態2の構成と同様であるため、同一の要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態によれば、図17に示すようにY軸方向(図中縦方向)に沿った第3および第4リンク梁33、34が形成されている。このため、慣性質量体2のY軸方向の変位を抑制することができる。よって、Y軸方向(図中縦方向)の加速度が加わって慣性質量体2がY軸方向に変位することにより生じる測定誤差を抑制することができる。
(実施の形態5)
図18は、本発明の実施の形態5における加速度センサの構成を概略的に示す上面図である。
前述した実施の形態2の加速度センサにおいては、加速度センサの外周側に慣性質量体2が配され、第1および第2検出フレーム21、22がその内側に配されている。一方、本実施の形態の加速度センサは、加速度センサの外周側に第1および第2検出フレーム21R、22Rが配され、慣性質量体2Rがその内側に配されている点で実施の形態2の加速度センサと相違している。
この配置の相違にともない、本実施の形態の検出電極40Rおよびアクチュエーション電極5Rの配置も実施の形態1と相違している。すなわち、本実施の形態の加速度センサにおいては、基板1の外周側に検出電極40Rが配され、アクチュエーション電極5Rがその内側に配されている。
検出電極40Rは、第1および第2検出フレーム21R、22Rのそれぞれと対向する第1および第2検出電極41R、42Rを有している。第1検出電極41Rは、平面レイアウトとして第1ねじれ軸T1により相互に隔てられている第1検出電極41aRと41bRとを有している。第2検出電極42Rは、平面レイアウトとして第2ねじれ軸T2により相互に隔てられている第2検出電極42aRと42bRとを有している。
なお、第1および第2検出電極41bR、42bRが基板1の中央側に配置されており、第1および第2検出電極41aR、42aRが基板1の周辺側に配置されている。中央側の第1および第2検出電極41bR、42bRのそれぞれは、慣性質量体2Rの直下の位置を避けて形成されている。その結果、第1および第2検出電極41bR、42bRのそれぞれは、2つの領域に分断されている。また、第1および第2検出電極41aR、42aRの形状は、第1および第2検出電極41bR、42bRと同形状とされている。
なお、本実施の形態のこれ以外の構成は上述した実施の形態2の構成と同様であるため、同一の要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態によれば、検出電極40Rは慣性質量体2Rの外周側に設けられている。このため、検出電極40Rからの配線の引き回しを、慣性質量体2Rの下方を通過させずに容易に行なうことができる。よって、検出電極40Rのための配線と慣性質量体2Rとの寄生容量が形成されることを抑制することができ、より精度の高い加速度azの検出が可能となる。
また、平面レイアウトにおいて、第1検出フレーム21Rと、第2検出フレーム22Rとの間には空隙Sが存在する。このため、アクチュエーション電極5Rのための配線をこの空隙Sの部分に設けることにより、この配線と第1および第2検出フレーム21R、22Rとの間に寄生容量が形成されることを抑制することができる。よって、より精度の高い加速度の検出が可能となる。
(実施の形態6)
図19は、本発明の実施の形態6における加速度センサの構成を概略的に示す断面図である。図19を参照して、本実施の形態の加速度センサは、上記の実施の形態2の構成に加えてさらに、キャップ6と、第1および第2検出電極41M、42Mと、アンカー90とを有している。
キャップ6は、たとえばガラス製であり、基板1上にアンカー90により支持されている。キャップ6の接合方法としては、陽極接合などの強固な接合が可能な方法が望ましい
。このキャップ6により、基板1上に形成された第1および第2の検出フレーム21、22と、慣性質量体2とが覆われている。
好ましくは、キャップ6により、基板1上で、第1および第2の検出フレーム21、22と、慣性質量体2とが密封されている。
第1および第2検出電極41Mおよび42Mのそれぞれは、第1および第2検出フレーム21、22の各々と対向するように、キャップ6の裏面側(基板1と対向する側)に形成されている。第1検出電極41Mは、第1検出電極41aの上方に設けられた第1検出電極41aMと、第1検出電極41bの上方に設けられた第1検出電極41bMとを有している。第2検出電極42Mは、第2検出電極42aの上方に設けられた第2検出電極42aMと、第2検出電極42bの上方に設けられた第2検出電極42bMとを有している。
第1検出電極41aMと第1検出フレーム21とが対向することにより、コンデンサC1aMが形成されている。また、第1検出電極41bMと第1検出フレーム21とが対向することにより、コンデンサC1bMが形成されている。また、第2検出電極42aMと第2検出フレーム22とが対向することにより、コンデンサC2aMが形成されている。また、第2検出電極42bMと第2検出フレーム22とが対向することにより、コンデンサC2bMが形成されている。
上述したコンデンサと、実施の形態1で説明されたコンデンサC1a、C1b、C2aおよびC2bとは、図20の電気回路を構成している。
なお、本実施の形態のこれ以外の構成は上述した実施の形態2の構成と同様であるため、同一の要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態によれば、図19に示すように、キャップ6により、加速度センサの構造体部分(第1および第2検出フレーム21、22と、慣性質量体2との部分)が覆われており、好ましくは密封されている。このため、構造体部分にゴミや水滴などの不純物が侵入することを抑制することができる。よって、加速度センサの耐環境性が向上する。
また、基板1上の第1および第2検出電極41、42だけでなく、キャップ6にも第1および第2検出電極41M、42Mが形成されている。このため、図20に示すように、出力電位Voutの検出端子と接地部分との間、および一定電位Vが加えられる端子と接地部分との間の静電容量を、実施の形態2の場合に比して、ほぼ2倍にすることができる。これにより、加速度センサの検出感度が向上する。
なお、上記各実施の形態の説明においては、たとえばシリコン基板上にポリシリコン膜などを用いて形成される、表面加工型の加速度センサについて説明された。本発明は、これに限定されるものではなく、バルク型の加速度センサであってもよい。
バルク型の加速度センサの場合、基板1としてはガラス基板を用いることができる。また、第1〜第4検出電極41、42、43、44として、Cr(クロム)下地の上に形成されたAu(金)薄膜などのメタル薄膜による電極を用いることができる。また、検出フレーム21、22、23、24などを単結晶シリコンで形成することができる。
(実施の形態7)
上記実施の形態1〜6の説明においては、第1および第2ねじれ梁11、12は理想的なねじれ梁であってねじれ変位以外の変位をしないという近似の下で説明した。厳密に議
論すれば、第1および第2ねじれ梁11、12は、一般には、ねじれ変位に加えてカンチレバー的な変位もする。すなわち、第1ねじれ梁11はアンカー91側を固定点とし第1検出フレーム21側がZ軸方向に変位し、第2ねじれ梁12はアンカー92側を固定点とし第2検出フレーム22側がZ軸方向に変位する。実施の形態7〜9の説明においては、第1および第2ねじれ梁11、12の上記のカンチレバー的な変位も考慮して説明を行なう。
図21は、本発明の実施の形態7における加速度センサの構成を概略的に示す上面図である。図22は、本発明の実施の形態7における加速度センサに対して基板の膜厚方向に沿って上方向に加速度が加えられた際の様子を概略的に示す部分断面図である。なお、図22の断面位置は図21のXXII−XXII線に沿う位置である。また図22においては図を見易くするためにアンカーは図示されていない。また図22における第2ねじれ軸T2のZ軸方向の位置は、第2ねじれ梁12の上記のカンチレバー的な変位に対応している。
図21および図22を参照して、加速度azの変化に応じて第1ねじれ梁11が上記のようにカンチレバー的な変位をする結果、第1検出フレーム21の回転の軸である第1回転軸CR1は第1ねじれ軸T1からずれて位置している。同様の理由により、第2検出フレーム22の回転の軸である第2回転軸CR2は第2ねじれ軸T2からずれて位置している。
第1検出電極41aおよび41bは、第1回転軸CR1に対して平面視(図21と同様の方向の平面視)において互いに対称に設けられている。第2検出電極42aおよび42bは、第2回転軸CR2に対して平面視において互いに対称に設けられている。この対称性により、図23に示すように、出力電位Voutの出力変化ΔVoutに関して、加速度azが正の領域での出力変化ΔVoutのグラフと、加速度azが負の領域での出力変化ΔVoutのグラフとの間の対称性が良くなる。
なお、本実施の形態のこれ以外の構成は上述した実施の形態1の構成と同様であるため、同一の要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
次に本実施の形態の比較例における加速度センサの構成について説明する。図24は、本発明の実施の形態7の比較例における加速度センサの構成を概略的に示す上面図である。図25は、本発明の実施の形態7の比較例における加速度センサに対して基板の膜厚方向に沿って上方向に加速度が加えられた際の様子を概略的に示す部分断面図である。なお、図25の断面位置は図24のXXV−XXV線に沿う位置である。また図25においては図を見易くするためにアンカーは図示されていない。また図25における第2ねじれ軸T2のZ軸方向の位置は、第2ねじれ梁12の上記のカンチレバー的な変位に対応している。
図24および図25を参照して、本比較例の第1検出電極41aおよび41bは、第1ねじれ軸T1に対して平面視(図24と同様の方向の平面視)において互いに対称に設けられている。第2検出電極42aおよび42bは、第2ねじれ軸T2に対して平面視において互いに対称に設けられている。ここで第2ねじれ軸T2と第2回転軸CR2とは位置がずれている。よって第2検出電極42aおよび42bは、第2回転軸CR2に対して平面視において互いに非対称となる。同様にして、第1検出電極41aおよび41bは、第1回転軸CR1に対して平面視において互いに非対称となる。この非対称性により、図26に示すように、出力電位Voutの出力変化ΔVoutに関して、加速度azが正の領域での出力変化ΔVoutのグラフと、加速度azが負の領域での出力変化ΔVoutのグラフとの間の対称性が悪くなる。
本実施の形態によれば、図21および図22に示すように第1および第2検出電極41、42のそれぞれが第1および第2回転軸CR1、CR2の各々に対して平面視において対称に設けられているので、図23に示すように加速度の正の領域と負の領域とで対称性のよい出力変化ΔVoutが得られる。
(実施の形態8)
上記実施の形態7の説明においては、第1および第2回転軸CR1、CR2は一定の位置にあるという近似の下で説明した。厳密に議論すれば、第1および第2回転軸CR1、CR2の位置は加速度に関して周波数依存性を有している。本実施の形態の説明においてはこの周波数依存性も考慮して説明を行なう。
図27は、本発明の実施の形態8における加速度センサの構成を概略的に示す上面図である。図28は、本発明の実施の形態8における加速度センサに対して基板の膜厚方向に沿って上方向に加速度が加えられた際の様子を概略的に示す部分断面図である。なお、図28の断面位置は図27のXXVIII−XXVIII線に沿う位置である。また図28においては図を見易くするためにアンカーは図示されていない。また図28における第2ねじれ軸T2のZ軸方向の位置は、第2ねじれ梁12の上記のカンチレバー的な変位に対応している。
図27および図28を参照して、本実施の形態の加速度センサの第1検出フレーム21の重心F1は第1回転軸CR1上に位置している。また第2検出フレーム22の重心F2は第2回転軸CR2上に位置している。
なお、本実施の形態のこれ以外の構成は上述した実施の形態7の構成と同様であるため、同一の要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態によれば、第1および第2検出フレーム21、22のそれぞれの重心が、第1および第2回転軸CR1、CR2の各々の上に位置している。これにより第1および第2回転軸CR1、CR2の位置の周波数依存性を抑制することができる。よって本実施の形態の加速度センサは広い周波数範囲に渡って実施の形態7で説明した効果を安定的に有することができる。
(実施の形態9)
図29は、本発明の実施の形態9における加速度センサの構成を概略的に示す上面図である。図30は、本発明の実施の形態9における加速度センサに対して基板の膜厚方向に沿って上方向に加速度が加えられた際の様子を概略的に示す部分断面図である。なお、図30の断面位置は図29のXXX−XXX線に沿う位置である。また図30においては図を見易くするためにアンカーは図示されていない。
図29および図30を参照して、本実施の形態の加速度センサの第1および第2ねじれ軸T1、T2のそれぞれは、第1および第2回転軸CR1、CR2の各々となっている。
なお、本実施の形態のこれ以外の構成は上述した実施の形態7の構成と同様であるため、同一の要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態によれば、第1および第2ねじれ軸T1およびT2のそれぞれに対して平面視において対称となるように第1および第2検出電極41、42の各々を設けることにより、第1および第2検出電極41、42のそれぞれを第1および第2回転軸CR1、CR2の各々に対して平面視において対称に設けることができる。よって、ねじれ軸T1の
平面視における軸を挟んだ両側に大きな面積の第1検出電極41を設けることができ、またねじれ軸T2の平面視における軸を挟んだ両側に大きな面積の第2検出電極42を設けることができる。よってコンデンサC1a、C1b、C2aおよびC2bの静電容量を大きくすることができるので、静電容量の変化の割合を精度良く検出することができる。このため第1および第2検出フレーム21および22の回転角度を精度よく検出できるので、加速度を精度良く測定することができる。
なお、図21(実施の形態7)に示す構成では、本実施の形態と異なり第1および第2ねじれ軸T1、T2のそれぞれが第1および第2回転軸CR1、CR2の各々とずれている。この場合、実施の形態7で説明した対称性を維持するためには、第1および第2ねじれ軸T1、T2のそれぞれの第1および第2回転軸CR1、CR2の各々の側の領域NE(図21)に検出電極40を配置することができない。このため本実施の形態に比して、コンデンサC1a、C1b、C2aおよびC2bの静電容量を大きくすることが困難である。
今回開示された各実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることを意図される。
本発明は、静電容量型の加速度センサに特に有利に適用され得る。
本発明の実施の形態1における加速度センサの構成を概略的に示す上面図である。 図1のII−II線に沿う概略的な断面図である。 本発明の実施の形態1における加速度センサに対して基板の膜厚方向に沿って上方向に加速度が加えられた際の様子を概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態1における加速度センサの第1および第2検出フレームと、検出電極とにより形成されるコンデンサの電気的接続を説明する回路図である。 本発明の実施の形態1における加速度センサの慣性質量体の重心にX軸周りの負の角加速度が加えられた状態を概略的に示す断面図であり、断面位置は図2と同一である。 本発明の実施の形態1における加速度センサ対して、慣性質量体の重心においてX軸周りの負の角加速度が加えられた状態を概略的に示す断面図であり、断面位置は図2と同一である。 本発明の実施の形態1における慣性質量体の重心にZ軸方向の正の成分とY軸方向の負の成分とを有する角速度が加えられた状態を示す。 本発明の実施の形態1における加速度センサ対して慣性質量体の重心においてZ軸方向の正の成分とY軸方向の負の成分とを有する角速度が加えられた状態を概略的に示す断面図であり、断面位置は図2と同一である。 本発明の実施の形態1における加速度センサの製造方法の第1工程を示す概略的な断面図であり、その断面位置は図2の断面位置に対応する。 本発明の実施の形態1における加速度センサの製造方法の第2工程を示す概略的な断面図であり、その断面位置は図2の断面位置に対応する。 本発明の実施の形態1における加速度センサの製造方法の第3工程を示す概略的な断面図であり、その断面位置は図2の断面位置に対応する。 本発明の実施の形態1における加速度センサの製造方法の第4工程を示す概略的な断面図であり、その断面位置は図2の断面位置に対応する。 本発明の実施の形態1における加速度センサの製造方法の第5工程を示す概略的な断面図であり、その断面位置は図2の断面位置に対応する。 本発明の実施の形態2における加速度センサの構成を概略的に示す上面図である。 図14のXV−XV線に沿う断面図である。 本発明の実施の形態3における加速度センサの構成を概略的に示す上面図である。 本発明の実施の形態4における加速度センサの構成を概略的に示す上面図である。 本発明の実施の形態5における加速度センサの構成を概略的に示す上面図である。 本発明の実施の形態6における加速度センサの構成を概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態6における加速度センサの第1および第2検出フレームと、検出電極とにより形成されるコンデンサの電気的接続を説明する回路図である。 本発明の実施の形態7における加速度センサの構成を概略的に示す上面図である。 本発明の実施の形態7における加速度センサに対して基板の膜厚方向に沿って上方向に加速度が加えられた際の様子を概略的に示す部分断面図である。 本発明の実施の実施の形態7における加速度センサの加速度と出力電位との関係を模式的に示すグラフである。 本発明の実施の形態7の比較例における加速度センサの構成を概略的に示す上面図である。 本発明の実施の形態7の比較例における加速度センサに対して基板の膜厚方向に沿って上方向に加速度が加えられた際の様子を概略的に示す部分断面図である。 本発明の実施の形態7の比較例における加速度センサの加速度と出力電位との関係を模式的に示すグラフである。 本発明の実施の形態8における加速度センサの構成を概略的に示す上面図である。 本発明の実施の形態8における加速度センサに対して基板の膜厚方向に沿って上方向に加速度が加えられた際の様子を概略的に示す部分断面図である。 本発明の実施の形態9における加速度センサの構成を概略的に示す上面図である。 本発明の実施の形態9における加速度センサに対して基板の膜厚方向に沿って上方向に加速度が加えられた際の様子を概略的に示す部分断面図である。
符号の説明
1 基板、2 慣性質量体、11 第1ねじれ梁、12 第2ねじれ梁、21 第1検出フレーム、22 第2検出フレーム、31 第1リンク梁、32 第2リンク梁、40
検出電極、41,41a,41b 第1検出電極、42,42a,42b 第2検出電極、43,43a,43b 第3検出電極、44,44a,44b 第4検出電極、91,92,93,94 アンカー。

Claims (9)

  1. 基板と、
    前記基板に支持された第1ねじれ軸の周りにねじれる第1ねじれ梁と、
    前記第1ねじれ軸を中心に回転可能なように、前記第1ねじれ梁を介して前記基板に支持された第1検出フレームと、
    前記基板に支持された第2ねじれ軸の周りにねじれる第2ねじれ梁と、
    前記第2ねじれ軸を中心に回転可能なように、前記第2ねじれ梁を介して前記基板に支持された第2検出フレームと、
    前記第1および第2検出フレームのそれぞれと対向するように前記基板上に形成され、前記基板に対する前記第1および第2検出フレームの角度を静電容量により検出するための複数の検出電極と、
    前記第1ねじれ軸を前記第1ねじれ軸と交差しかつ前記第1検出フレームの一方端部側に向かう方向に移動した軸上において前記第1検出フレームに繋がる第1リンク梁と、
    前記第2ねじれ軸を前記方向と反対方向にずらした軸上において前記第2検出フレームに繋がる第2リンク梁と、
    前記第1および第2リンク梁のそれぞれにより前記第1および第2検出フレームの各々に連結されることにより、前記基板上で前記基板の厚み方向に変位可能に支持された慣性質量体とを備えた、加速度センサ。
  2. 前記第1ねじれ軸と前記第1リンク梁との間の寸法と、前記第2ねじれ軸と前記第2リンク梁との間隔寸法とが等しい、請求項1に記載の加速度センサ。
  3. 前記第1および第2ねじれ軸が互いに平行である、請求項1または2に記載の加速度センサ。
  4. 前記慣性質量体を前記基板の厚み方向に弾性変位可能なように前記基板に支持するための支持梁をさらに備えた、請求項1〜3のいずれかに記載の加速度センサ。
  5. 前記第1および第2検出フレームを覆うキャップをさらに備えた、請求項1〜4のいずれかに記載の加速度センサ。
  6. 前記慣性質量体が導電部分を有し、前記導電部分の下方の前記基板上に、前記慣性質量体を前記基板の厚み方向に静電駆動するための電極をさらに備えた、請求項1〜5のいずれかに記載の加速度センサ。
  7. 前記複数の検出電極は、
    前記第1検出フレームと対向するように前記基板上に形成され、前記基板に対する前記第1検出フレームの角度を静電容量により検出するための複数の第1検出電極と、
    前記第2検出フレームと対向するように前記基板上に形成され、前記基板に対する前記第2検出フレームの角度を静電容量により検出するための複数の第2検出電極とを有し、
    前記複数の第1検出電極は前記第1検出フレームの回転の軸に対して平面視において対称に設けられており、前記複数の第2検出電極は前記第2検出フレームの回転の軸に対して平面視において対称に設けられている、請求項1〜6のいずれかに記載の加速度センサ。
  8. 前記第1および第2検出フレームのそれぞれの重心が前記第1および第2検出フレームの各々の回転の軸上に位置する、請求項7に記載の加速度センサ。
  9. 前記第1ねじれ軸および前記第2ねじれ軸のそれぞれが、前記第1検出フレームの回転
    の軸および前記第2検出フレームの回転の軸の各々である、請求項7に記載の加速度センサ。
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