JPH08178952A - 加速度センサ - Google Patents

加速度センサ

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JPH08178952A
JPH08178952A JP31719194A JP31719194A JPH08178952A JP H08178952 A JPH08178952 A JP H08178952A JP 31719194 A JP31719194 A JP 31719194A JP 31719194 A JP31719194 A JP 31719194A JP H08178952 A JPH08178952 A JP H08178952A
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JP
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axis
plate
center
torsion beam
electrodes
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Application number
JP31719194A
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English (en)
Inventor
Notsutomaiyaa Kai
ノットマイヤー カイ
Jun Mizuno
潤 水野
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Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トーションビームの疲労破壊を回避しつつ全
体的に小型化を図ることを容易にし、かつ各コンデンサ
を構成する電極の製造を容易にし配線処理の簡略化を図
る。 【構成】 中央固定板1の外周両端中央と、中央固定板
1を収容する錘板3の窓5の内周中央との間にトーショ
ンビーム7a,7bを設け、錘板3のおもり部12a,
12bの表裏面に電極11a,11b,12a,12b
を設ける。おもり部の電極11a,11b,12a,1
2bに対向する電極23a,23b,25a,25bを
備える一対の上、下板17,19から成る外囲器21を
中央固定板1及び錘板3を収容する外枠15の側面に装
着して中央固定板1を支承する。トーションビーム7
a,7bの全長を長くすることができ、電極11a,1
1b,12a,12bを1度の印刷で構成することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トーションビームで支
持した錘板(おもり)が傾いたり、移動するとき、錘板
とこれに対向する板部材との間に構成されたコンデンサ
の容量の変化を演算することで、加えられた角加速度、
及び加速度を検出する加速度センサに関する。
【0002】
【従来の技術】おもりとこれに対向する板部材(基板)
との間にコンデンサを構成し、コンデンサの容量の変化
を演算することで、角加速度、及び加速度を求める加速
度センサとして、例えば特開平4−252961号公報
に開示された加速度センサが知られている。この公報に
は、おもりがX軸またはY軸回りのうち一方に変位し得
る構成の加速度センサと、おもりがX軸及びY軸回りの
双方に変位し得る加速度センサが開示されている。
【0003】前者の加速度センサには、長方形の平板状
のおもりが、枠体状の基板(板部材)の内側におもりの
2つの長辺のそれぞれの中点で支持梁を介して支持され
ることが示されている。おもりは基板よりも僅かに薄
く、支持梁はおもりを僅かに回転可能に軸対称に支持し
ている。おもりの表面、及び裏面には所定間隔をあけて
2つずつの固定電極が設けられ、枠体状の基板の表面
側、及び裏面側に配置されるガラス板のそれぞれの内側
にも上記各固定電極に対応する位置に他の固定電極が設
けられ、相対する固定電極間で合計4つのコンデンサを
構成している。おもりがX軸回り、またはY軸回りに変
位すると、各コンデンサの容量が変化し、これを演算す
ることで角加速度ないし加速度を検出する。
【0004】後者の加速度センサには、長方形の枠体状
の基板の中央に第1の透孔が設けられ、その中にその基
板より薄い枠体状の第1のおもりが重心を通るY軸に平
行な直線上にある第1の支持梁を介して基板に支持され
ており、さらに第1のおもりの中央の第2の透孔にY軸
方向に長い長方形の平板状の第2のおもりが配置され、
第2のおもりの重心を通りX軸に平行な直線上にある第
2の支持梁により第2のおもりが第1のおもりに支持さ
れていることが示されている。第1のおもりは基板に対
し第1の支持梁を軸としてY軸回りに僅かに回動可能で
あり、第2の透孔よりもX軸方向の長さが長い部分がお
もり部分となっている。第2のおもりは第1のおもりに
対し第2の支持梁を軸としてX軸回りに僅かに回動可能
となっている。第1,第2のおもりの表面、及び裏面に
は所定間隔をあけて2つずつの固定電極が設けられ、枠
体状の基板の表面側、及び裏面側に配置されるガラス板
のそれぞれの内側にも上記各固定電極に対応する位置に
他の固定電極が設けられ、相対する固定電極間で合計6
つのコンデンサを構成している。第1のおもりがY軸回
りに、また第2のおもりがX軸回りに変位すると、それ
らの合成変位に応じて各コンデンサの容量が変化し、こ
れを演算することで角加速度ないし加速度を検出するこ
とができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前者の従来例において
は、おもりの側面に外方(基板側)へ突出する支持梁を
設ける構成であるから、おもりの側面より外側に支持梁
の長さ寸法分のスペースを設ける必要があり、小型化に
対して限界がある。小型化を強行するために、支持梁の
全長を短くした場合には、おもりの変位に対する支持梁
の撓み(ねじれ)の疲労が早く起こり、亀裂、破損を招
き易い。
【0006】後者の従来例においては、第1,第2のお
もりにおいて電極を別々に設ける構成であるから、電極
を例えば印刷技術で構成する場合に、第1,第2のおも
りで別々に印刷処理しなければならず、面倒な処理が要
求される。また各電極のその配置に従って配線処理を実
施しなければならず、配線処理が複雑になる。
【0007】また後者の従来例においては、内側と外側
に配置されて大きさの異なる第1のおもりと第2のおも
りとに別々に電極を設けてコンデンサを構成する構成で
あり、特に大きさが異なる関係で第1のおもりのモーメ
ントと第2のおもりのモーメントとが異なるから、第
1,第2のおもりがX軸回り、Y軸回りに対し同じ角加
速度で変位した場合であっても各電極対によって構成さ
れる各コンデンサの容量の演算値に若干の誤差が含まれ
てしまう。従って第1,第2のおもりのモーメントの相
違による角加速度の検出値の誤差分を予め考慮する支持
梁の構成(太さの調整等)、あるいは誤差分を吸収する
機能を備えた測定回路が実際には必要となり、高精度を
追求するためには余分な出費が強いられる。
【0008】本発明は、上記課題に鑑みて成されたもの
であり、加速度センサを構成するにあたり、支持梁(ト
ーションビーム)の疲労破壊を回避しつつ全体的に小型
化を図ることを容易にすることを第1の目的とし、各コ
ンデンサを構成する電極の製造を容易にし配線処理の簡
略化を図ることを第2の目的とし、角加速度ないし直線
運動上の加速度を検出する際の高精度化を図ることを低
コストで実施することを第3の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
中央固定板の外周両端中央より、X軸又はY軸上に沿っ
て外方に突出するトーションビームと、上記中央固定板
を収容する窓を中央に有し、内周の中央が上記トーショ
ンビームの先端に接続されて、上記トーションビームの
撓みに基づき当該トーションビームを中心に回動運動を
し、さらにZ軸方向に変位する錘板と、上記錘板の表裏
面に対向すると共に上記中央固定板を支承する上,下板
から成る外囲器と、上記錘板の表裏面の両側に設けられ
た電極と、これ等各電極に対向する如く上記上,下板の
内側に設けられた電極とを有し、互いに近接して対向す
る電極でコンデンサを形成し、各コンデンサの出力を演
算することにより上記トーションビームを中心とする軸
回りの角加速度及びZ軸方向の加速度を検出可能とした
加速度センサであって、上記各トーションビームは細幅
でかつ上記錘板とほぼ同一の肉厚を有することを特徴と
する。
【0010】請求項2記載の発明は、上記中央固定板、
上記トーションビーム、上記錘板は、ほぼ同一肉厚の板
材から成り、一体成形されて成ることを特徴とする。
【0011】請求項3記載の発明は、中央に窓を有する
外側固定枠板と、この外側固定枠板の内周中央の対向部
より、X軸又はY軸に沿って内方に突出する如く設けら
れたトーションビームと、上記外側固定枠板の窓内に収
容され、外周中央の対向する位置に2つの切欠部を有
し、これら切欠部の中央に上記トーションビームの先端
が接続され、上記トーションビームの撓みに基づき上記
トーションビームを中心に回動運動をし、さらにZ軸方
向に変位する錘板と、上記錘板の表面に対向すると共に
上記外側固定枠板を支承する上,下板から成る外囲器
と、上記錘板の表裏面の両側に設けられた電極と、これ
等各電極に対向する如く上記上,下板の内面に設けられ
た電極とを有し、互いに近接して対向する電極間でコン
デンサを形成し、各コンデンサの出力を演算することに
より、上記トーションビームを中心とする軸回りの角加
速度及びZ軸方向の加速度を検出可能とした加速度セン
サであって、上記各トーションは細幅でかつ上記錘板と
ほぼ同一の肉厚を有することを特徴とする。
【0012】請求項4記載の発明は、中央固定板の外周
両端中央より、X軸上に沿って外方に突出するX軸トー
ションビームと、上記中央固定板を囲む形状で上記X軸
トーションビームが内周中央に接続されたフレームと、
このフレームの外周中央両側より、Y軸上に沿って外方
に突出するY軸トーションビームと、上記中央固定板及
びフレームを収容する窓を中央に有し、内周の中央が上
記Y軸トーションビームの先端に接続されて、上記X
軸,Y軸トーションビームの撓みに基づき当該トーショ
ンビームを中心にX軸方向,Y軸方向の両方向に回動運
動をし、さらにZ軸方向に変位する錘板と、上記錘板の
表裏面に対向すると共に上記中央固定板を支承する上,
下板から成る外囲器と、上記錘板の表裏面のX軸方向,
Y軸方向の両側に設けられた電極と、これ等各電極に対
向する如く上記上,下板の内側に設けられた電極とを有
し、互いに近接して対向する電極間でコンデンサを形成
し、各コンデンサの出力を演算することにより、上記X
軸,Y軸トーションビームを中心とする軸回りの角加速
度及びZ軸方向の加速度を検出可能とした加速度センサ
であって、上記X軸,Y軸トーションビームは細幅でか
つ上記錘板、フレームとほぼ同一の肉厚を有することを
特徴とする。
【0013】請求項5記載の発明は、中央に窓を有する
外側固定枠板と、この外側固定枠板の内周中央の対向部
より、X軸に沿って内方に突出する如く設けられたX軸
トーションビームと、上記外側固定枠板の窓内に収容さ
れ、外周両端中央にX軸トーションビームの先端が接続
され、上記X軸トーションビームの撓みに基づき上記X
軸トーションビームを中心に回動運動をし、さらにZ軸
方向に変位する画縁状のフレームと、このフレームの内
周の対向部中央よりY軸上に沿って内方向に突出するY
軸トーションビームと、上記フレームの内側に位置して
上記外周中央に上記Y軸トーションビームが接続された
錘板と、上記錘板の表面に対向すると共に上記外側固定
枠板を支障する上,下板から成る外囲器と、上記錘板の
表裏面のX軸側,Y軸側両側に設けられた電極と、これ
等各電極に対向する如く上記上,下板の内面に設けられ
た電極とを有し、互いに近接して対向する電極間でコン
デンサを形成し、各コンデンサの出力を演算することに
より、上記X軸,Y軸トーションビームを中心とする軸
回りの角加速度及びZ軸方向の加速度を検出可能とした
加速度センサであって、上記X軸,Y軸各トーションビ
ームは細幅でかつ上記錘板及びフレームとほぼ同一の肉
厚を有することを特徴とする。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明では、加えられた角加速度
または直線運動上の加速度に応じて、錘板が、トーショ
ンビームを介してトーションビームの軸回り、即ちX軸
またはY軸上の軸回りに回動したり、トーションビーム
を介してZ軸方向に変位することが可能である。トーシ
ョンビームは錘板の中央の窓内に配置された中央固定板
と錘板の窓の内周との間に配置される構成であるから、
中央固定板が肉薄であればある程、トーションビームの
全長を大きくすることが可能であり、その分、トーショ
ンビームの撓み(ねじれ)に対する疲労破壊を有効に回
避することが可能になる。特にトーションビームは細幅
で錘板とほぼ同一の肉厚を有するから、錘板のモーメン
トに応じて撓み(ねじれ)易く、しかも撓み(ねじれ)
に対する疲労破壊に強い。一方、錘板の外周には何も設
ける必要がないから、全体的に小型化を図ることが可能
になる。
【0015】請求項2記載の発明では、トーションビー
ムと錘板が同一肉厚の板材から成り一体形成されている
から、トーションビームと錘板との境目の強度を保つこ
とが可能となり、撓み(ねじれ)疲労に対して強い。
【0016】請求項3記載の発明では、加えられた角加
速度または直線運動上の加速度に応じて、錘板が、トー
ションビームを介してトーションビームの軸回り、即ち
X軸またはY軸上の軸回りに回動したり、トーションビ
ームを介してZ軸方向に変位したりすることが可能であ
る。錘板の外周中央に切欠部を設け、この切欠部と外周
固定枠の内周との間にトーションビームを設ける構成で
あるから、切欠部の大きさを大きくすればする程、トー
ションビームの全長を大きくすることが可能となり、そ
の分、トーションビームの撓み(ねじれ)に対する疲労
破壊を有効に回避することが可能になる。そして、錘板
の外周と外側固定枠板の内周との間には錘板が回動ない
し変位し得る分の隙間があれば良いから、全体的に小型
化を図ることが可能である。
【0017】請求項4記載の発明では、加えられる角加
速度または直線運動上の加速度に応じて、錘板が、X軸
トーションビーム軸回りに回動したり、Y軸トーション
ビーム回りに回動したり、その合成で回動したりするこ
とが可能であり、かつZ軸方向に変位することが可能で
ある。錘板はフレームの外側において左右、上下対称の
枠型の形状であるから、X軸方向及びY軸方向に対し同
じ角加速度が同時に加わった場合でも、同じモーメント
でX軸回り、Y軸回りに等しく回動することが可能とな
る。この構成の下で、左右、上下対称の形状の錘板に対
しコンデンサを構成する電極が設けられるから、同じ角
加速度が加わった場合にX軸回り、Y軸回りでほぼ等し
い容量の変化を高精度で演算することが可能となり、容
量の誤差を吸収する測定回路等を用いる必要がない。し
かも左右、上下対称の形状の錘板に対しコンデンサを構
成する電極が設けられるから、これを印刷技術で構成す
るときには片面ずつ1度の処理で全てを構成することが
でき、処理の簡略化が容易である。また配線処理をも簡
略化することができる。
【0018】請求項5記載の発明では、加えられる角加
速度または直線運動上の加速度に応じて、錘板が、X軸
トーションビーム軸回りに回動したり、Y軸トーション
ビーム回りに回動したり、その合成で回動したりするこ
とが可能であり、かつZ軸方向に変位することが可能で
ある。錘板はフレームの内側において左右、上下対称の
平板型の形状であるから、X軸方向及びY軸方向に対し
同じ角加速度が同時に加わった場合でも、同じモーメン
トでX軸回り、Y軸回りに等しく回動することが可能と
なる。この構成の下で、左右、上下対称の形状の錘板に
対しコンデンサを構成する電極が設けられるから、同じ
角加速度が加わった場合にX軸回り、Y軸回りでほぼ等
しい容量の変化を高精度で演算することが可能となり、
容量の誤差を吸収する測定回路等を用いる必要がない。
しかも左右、上下対称の平板型の形状の錘板に対しコン
デンサを構成する電極が設けられるから、これを印刷技
術で構成するときには片面ずつ1度の処理で全てを構成
することができ、処理の簡略化が容易である。また配線
処理をもより簡略化することができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の第1の実施例の内部構成を説明す
る説明図であり、図2は図1のA−A線に沿う断面図で
あり、双方の図1,図2を同時に参照しながら説明す
る。中央固定板1は、本装置の中央に配置されるもの
で、X軸方向に対してやや幅が広く、Y軸方向に対して
幅が狭い板状の部材である。そして、中央固定板1のZ
軸方向の肉厚は、後述する錘板3のZ軸方向の外側にコ
ンデンサを構成し得るようにするため錘板3のZ軸方向
の肉厚よりもやや大きく設定されている。中央固定板1
の外周両端、即ちY軸に交差する外周面の中央には後述
するトーションビーム7a,7bの一端が一体に接合
(結合)される。中央固定板1は剛性が高く、Y軸方向
に対して幅が狭いことが小型化を図る上で望ましい。
【0020】錘板3は、中央に中央固定板1を収容する
窓5が形成されており、窓5の内周のY軸と交差する面
の中央には後述するトーションビーム7a,7bの他端
が一体的に接合(結合)される。従って、トーションビ
ーム7a,7bは、中央固定板1の外周両端、即ちY軸
に交差する外周面の中央と錘板3の窓5の内周のY軸と
交差する面の中央との間に両端を一体に接合(結合)さ
れている。このトーションビーム7a,7bは、X軸方
向には幅が狭く、Y軸方向に錘板3と同じ幅(肉厚)を
もっている。従って、Y軸回りの撓み(ねじれ)に対す
る柔軟性が高く、その角加速度の検出感度が高い。一
方、錘板3の窓5のX軸方向の両側にはおもり部9a,
9bが構成されており、各おもり部9a,9bのZ軸方
向の表面には電極11a,11b,12a,12bが設
けられている。
【0021】尚、中央固定板1、錘板3、及びトーショ
ンビーム7a,7bは、例えば1枚の板材から例えば異
方性エッチング等の処理を施すことで一体成形すること
ができる。
【0022】錘板3の外周には外枠15が配置される。
外枠15は、Z軸方向に対する肉厚が錘板3のZ軸方向
に対する肉厚と等しく、そのZ軸に交差する両側面には
後述する上,下板17,19から成る外囲器21が配置
される。上,下板17,19は、共に板状の部材であ
り、双方共に内側に凹部が形成されており、その双方の
凹部の底面には上記錘板3のおもり部9a,9bに設け
られた電極11a,11b、及び12a,12bに対応
して電極23a,23b、及び25a,25bが設けら
れている。電極11a,23aでコンデンサC1が構成
され、電極11b,23bでコンデンサC2が構成さ
れ、電極12a,25aでコンデンサC3が構成され、
電極12b,25bでコンデンサC4が構成される。
上,下板17,19の双方の凹部間の深さでコンデンサ
C1,C2,C3,C4の基準ギャップが決定される。
尚、外枠15の幅(肉厚)を中央固定板1の幅(肉厚)
と等しく設定した場合には必ずしも上,下板17,19
に凹部を形成する必要はない。図示しない測定回路への
配線の仕方は、例えば上,下板17,19において電極
23a,23b,25a,25bに対応する位置にそれ
ぞれの電極23a,23b,25a,25bに接続され
る所定数のスルーホール等を設けることで対応すること
ができる。
【0023】これら上,下板17,19を外枠15に外
枠15のZ軸側の側面から重ね合わせに配置(即ち外枠
15を挟持する)すると、コンデンサC1,C2,C
3,C4が構成される他、双方の凹部間で上記中央固定
板1を挟持して中央固定板1を移動不能に固定すること
になる。
【0024】次に、本実施例の作用について説明する。
例えばトーションビーム7a,7bを軸とする角加速度
が加わると、トーションビーム7a,7bを軸として錘
板3がY軸回りに一方向に回動して、トーションビーム
7a,7bの撓み(ねじれ)に対する弾性力と錘板3の
モーメントとが釣り合う角度で停止する。この動作で、
コンデンサC1,C4のギャップが例えば共に大きくな
り静電容量が小さくなると、コンデンサC2,C3のギ
ャップは逆に共に小さくなり静電容量が大きくなる。ま
た錘板3がY軸回りに他方向に回動した場合には上述と
逆の動作が起こり、静電容量の変化の仕方がコンデンサ
C1,C4、またコンデンサC2,C3で互いに逆にな
る。測定回路では、コンデンサC1,C4の静電容量の
変化、及びコンデンサC2,C3の静電容量の変化を測
定して錘板3の傾く方向、及び傾きの大きさを演算す
る。これにより角加速度が実測される。
【0025】本実施例においては、錘板3の中央に窓5
を設け、かつこの窓5の中央に中央固定板1を配置し
て、錘板3の窓5の内周中央と中央固定板1の外周中央
との間に、両者に一体化するトーションビーム7a,7
bを設けるという構成であるから、中央固定板1の幅を
薄くする限り全体的に小型化を図る際に、錘板3の外周
にトーションビームを配置する場合に比べてトーション
ビーム7a,7bの全長を長くすることができ、これに
よりトーションビーム7a,7bの撓み(ねじれ)に対
する疲労発生の度合いを低減し、その疲労破壊を有効に
回避することができ、加速度センサとして品質信頼性を
向上させることができる。
【0026】また本実施例においては、錘板3の外周と
外枠15の内周との間の距離を極力小さくしても、それ
に関係なくトーションビーム7a,7bの全長を長くす
ることができるから、装置全体の大きさに対してトーシ
ョンビーム7a,7bの撓み(ねじれ)に対する感度が
向上し、加速度センサとして小型化を図りつつ高感度化
を図ることが容易になる。
【0027】図3は本発明の第2の実施例の内部構成を
説明する説明図であり、図4は図3のA−A線に沿う断
面図であり、ここでは双方の図3,図4を同時に参照し
ながら説明する。錘板31は、Y軸に交差する外周の一
対の中央に切欠部33a,33bが形成されており、そ
の切欠部33a,33bの中央に後述するトーションビ
ーム45a,45bの一端が接合(結合)されている。
錘板31の各切欠部33a,33bよりX軸方向の外側
にはおもり部35a,35bが設けられており、各おも
り部35a,35bのZ軸方向の表面には電極37a,
37b,39a,39bが設けられている。尚、各おも
り部35a,35bの連絡部分(トーションビーム45
a,45bの結合部分)には透孔を設けて当該連結部分
の軽量化を図り、錘板31の回動の高感度化を図っても
良い。
【0028】錘板31は、外側固定枠板41内に配置さ
れる。外側固定枠板41の中央には錘板31を収容する
窓43が形成されており、窓43のY軸に交差する内周
の中央にはトーションビーム45a,45bの他端が接
合(結合)されている。従って、トーションビーム45
a,45bは、錘板31の切欠部33a,33bの中央
と外側固定枠板41の窓43の内周のY軸方向の中央と
の間に両端を一体に接合(結合)されている。このトー
ションビーム45a,45bも、X軸方向には幅が狭
く、Y軸方向に錘板31と同じ幅(肉厚)をもってい
る。従って、Y軸回りの撓み(ねじれ)に対する柔軟性
が高く、その角加速度の検出感度が高い。
【0029】尚、錘板31、トーションビーム45a,
45b、及び外側固定枠板41は、例えば1枚の板材か
ら例えば異方性エッチング等の処理を施すことで一体成
形することができる。
【0030】外側固定枠板41のZ軸方向の両側面には
上,下板47,49から成る外囲器51が配置される。
上,下板47,49は、共に板状の部材であり、双方共
に内側に凹部が形成されており、その双方の凹部の底面
には上記錘板31のおもり部35a,35bに設けられ
た電極37a,37b、及び39a,39bに対応して
電極53a,53b、及び55a,55bが設けられて
いる。電極37a,53aでコンデンサC1が構成さ
れ、電極37b,53bでコンデンサC2が構成され、
電極39a,55aでコンデンサC3が構成され、電極
39b,55bでコンデンサC4が構成される。上,下
板47,49の双方の凹部間の深さでコンデンサC1,
C2,C3,C4の基準ギャップが決定される。尚、外
側固定枠板41の幅(肉厚)を錘板31の幅(肉厚)よ
りも大きく設定する場合には上,下板47,49に凹部
を形成する必要はない。図示しない測定回路への配線の
仕方は、例えば上,下板47,49において電極37
a,37b,55a,55bに対応する位置にそれぞれ
の電極53a,53b,55a,55bに接続される所
定数のスルーホール等を設けることで対応することがで
きる。
【0031】次に、本実施例の作用について説明する。
例えばトーションビーム45a,45bを軸とする角加
速度が加わると、トーションビーム45a,45bを軸
として錘板31がY軸回りに一方向に回動して、トーシ
ョンビーム45a,45bの撓み(ねじれ)に対する弾
性力と錘板31のモーメントとが釣り合う角度で停止す
る。この動作で、コンデンサC1,C4のギャップが例
えば共に大きくなり静電容量が小さくなると、コンデン
サC2,C3のギャップは逆に共に小さくなり静電容量
が大きくなる。また錘板3がY軸回りに他方向に回動し
た場合には上述と逆の動作が起こり、静電容量の変化の
仕方がコンデンサC1,C4、またコンデンサC2,C
3で互いに逆になる。測定回路では、コンデンサC1,
C4の静電容量の変化、及びコンデンサC2,C3の静
電容量の変化を測定して錘板31の傾く方向、及び傾き
の大きさを演算する。これにより角加速度が実測され
る。
【0032】本実施例においては、錘板31のY軸に交
差する外周の一対の中央に切欠部33a,33bを設
け、かつこの切欠部33a,33bの中央と外側固定枠
板41の内周の中央との間にトーションビーム45a,
45bを一体に設けるという構成であるから、切欠部3
3a,33bの深さを大きくする限り全体的に小型化を
図る際に、錘板31の外周にトーションビームを配置す
る場合に比べてトーションビーム45a,45bの全長
を長くすることができ、これによりトーションビーム4
5a,45bの撓み(ねじれ)に対する疲労発生の度合
いを低減し、その疲労破壊を有効に回避することがで
き、加速度センサとして品質信頼性を向上させることが
できる。
【0033】また本実施例においては、錘板31の外周
と外側固定枠板41の内周との間の距離を大きくしなく
ともトーションビーム45a,45bの全長を長くする
ことができるから、装置の大きさに対してトーションビ
ーム45a,45bの撓み(ねじれ)に対する感度が向
上し、加速度センサとして小型化を図りつつ高感度化を
図ることが容易になる。
【0034】図5は本発明の第3の実施例の内部構成を
説明する説明図であり、図6は図5のA−A線に沿う断
面図であり、図7は図5のB−B線に沿う断面図であ
る。ここでは各々の図5,図6,図7を同時に参照しな
がら説明する。中央固定板61は、本装置の中央に配置
されるもので、X軸方向、Y軸方向に対して幅が狭い板
状の部材である。そして、中央固定板61のZ軸方向の
肉厚は、後述する錘板のZ軸方向の外側にコンデンサを
構成し得るようにするため錘板のZ軸方向の肉厚よりも
やや大きく設定されている。中央固定板61の外周両
端、即ちX軸方向の外周面の中央には後述するX軸トー
ションビーム65a,65bの一端が一体に接合(結
合)される。中央固定板61は剛性が高く、X軸方向、
Y軸方向に対して幅が狭いことが装置の小型化を図る上
で望ましい。
【0035】中央固定板61の外側にはフレーム63が
配置される。フレーム63のZ軸方向の幅(肉厚)は中
央固定板61の存在で後述するコンデンサの基準ギャッ
プを構成するため中央固定板61の幅(肉厚)より若干
狭い幅(肉厚)である。フレーム63の内周中央、即ち
X軸方向に交差する内周面の中央に後述するX軸トーシ
ョンビーム65a,65bの他端が一体に接合(結合)
される。従って、X軸トーションビーム65a,65b
は、中央固定板1の外周両端、即ちX軸方向の外周面の
中央とフレーム63の内周中央、即ちX軸方向に交差す
る内周面の中央との間に両端を一体に接合(結合)され
ている。このX軸トーションビーム65a,65bは、
Y軸方向には幅が狭く、Z軸方向には中央固定板61の
存在で後述するコンデンサの基準ギャップを構成するた
めフレーム63の幅(肉厚)と等しい幅(肉厚)をもっ
ている。従って、X軸回りの撓み(ねじれ)に対する柔
軟性が高く、その角加速度の検出感度が高い。一方、フ
レーム63の外周中央両側、即ちY軸方向に交差する外
周面の中央には後述するY軸トーションビームの一端が
一体に接合(結合)されている。
【0036】フレーム63の外側には錘板67が配置さ
れる。錘板67は、中央固定板61、及びフレーム63
を収容する窓69を中央に有している。錘板67の窓6
9の内周中央、即ちY軸方向に交差する内周面の中央に
は後述するY軸トーションビーム71a,71bの他端
が一体に接合(結合)されている。従って、Y軸トーシ
ョンビーム71a,71bは、フレーム63の外周中央
両端、即ちY軸方向の外周面の中央と錘板67の窓69
の内周中央、即ちY軸方向に交差する内周面の中央との
間に両端を一体に接合(結合)されている。このY軸ト
ーションビーム71a,71bは、X軸方向には幅が狭
く、Z軸方向には中央固定板61の存在で後述するコン
デンサの基準ギャップを構成するためフレーム63の幅
(肉厚)と等しい幅(肉厚)をもっている。従って、Y
軸回りの撓み(ねじれ)に対する柔軟性が高く、その角
加速度の検出感度が高い。
【0037】一方、錘板67は、窓69を4角に囲む4
つの辺部分を備えて構成されており、各々の辺部分がお
もり部となっている。各辺のおもり部の表面、及び裏面
のX軸方向、及びY軸方向には電極73a,73b,7
3c,73d、及び75a,75b.75c,75dが
設けられている。
【0038】尚、中央固定板61、X軸トーションビー
ム65a,65b、フレーム63、Y軸トーションビー
ム71a,71b、及び錘板67は、例えば1枚の板材
から例えば異方性エッチング等の処理を施すことで一体
成形することができる。特にX軸トーションビーム65
a,65b、フレーム63、Y軸トーションビーム71
a,71b、及び錘板67は、Z軸方向に対して同じ幅
(肉厚)である。
【0039】錘板67の外側には外枠77が配置され、
外枠77のZ軸方向の両側面には上,下板79,81か
ら成る外囲器83が配置される。上,下板79,81
は、共に板状の部材であり、双方共に内側に凹部が形成
されており、その双方の凹部の底面には上記錘板67の
各おもり部に設けられた電極73a,73b,73c,
73d、及び75a,75b,75c,75dに対応し
て電極85a,85b,85c,85d、及び87a,
87b,87c,87dが設けられている。電極73
a,85aでコンデンサC1が構成され、電極73b,
85bでコンデンサC2が構成され、電極73c,85
cでコンデンサC3が構成され、電極73d,85dで
コンデンサC4が構成され、また電極75a,87aで
コンデンサC5が構成され、電極75b,87bでコン
デンサC6が構成され、電極75c,87cでコンデン
サC7が構成され、電極75d,87dでコンデンサC
8が構成される。上,下板79,81の双方の凹部間の
深さでコンデンサC1,C2,C3,C4,C5,C
6,C7,C8の基準ギャップが決定される。尚、外枠
77の幅(肉厚)を錘板67の幅(肉厚)よりも大きく
(中央固定板61と等しく)設定する場合には上,下板
79,81に凹部を形成する必要はない。図示しない測
定回路への配線の仕方は、例えば上,下板79,81に
おいて電極85a,85b,85c,85d、及び87
a,87b,87c,87dに対応する位置にそれぞれ
の電極85a,85b,85c,85d、及び87a,
87b,87c,87dに接続される所定数のスルーホ
ール等を設けることで対応することができる。
【0040】次に、本実施例の作用について説明する。
例えばX軸トーションビーム65a,65bを軸とする
角加速度が加わると、X軸トーションビーム65a,6
5bを軸として錘板67がX軸回りに一方向に回動し
て、X軸トーションビーム65a,65bの撓み(ねじ
れ)に対する弾性力と錘板67のモーメントとが釣り合
う角度で停止する。この動作で、コンデンサC2,C8
のギャップが例えば共に大きくなり静電容量が減少方向
に変化すると、コンデンサC4,C6のギャップは逆に
共に小さくなり静電容量が増加方向に変化する。また錘
板67がX軸回りに他方向に回動した場合には上述と逆
の動作が起こり、静電容量の変化の仕方がコンデンサC
2,C8、またコンデンサC4,C6で互いに逆にな
る。測定回路では、コンデンサC2,C8の静電容量の
変化、及びコンデンサC4,C6の静電容量の変化を測
定して錘板67の傾く方向、及び傾きの大きさを演算す
る。これによりX軸回りの角加速度が実測される。
【0041】一方、例えばY軸トーションビーム71
a,71bを軸とする角加速度が加わると、Y軸トーシ
ョンビーム71a,71bを軸として錘板67がY軸回
りに一方向に回動して、Y軸トーションビーム71a,
71bの撓み(ねじれ)に対する弾性力と錘板67のモ
ーメントとが釣り合う角度で停止する。この動作で、コ
ンデンサC1,C7のギャップが例えば共に大きくなり
静電容量が減少方向に変化すると、コンデンサC3,C
5のギャップは逆に共に小さくなり静電容量が増加方向
に変化する。また錘板67がY軸回りに他方向に回動し
た場合には上述と逆の動作が起こり、静電容量の変化の
仕方がコンデンサC1,C7、またコンデンサC3,C
5で互いに逆になる。測定回路では、コンデンサC1,
C7の静電容量の変化、及びコンデンサC3,C5の静
電容量の変化を測定して錘板67の傾く方向、及び傾き
の大きさを演算する。これによりY軸回りの角加速度が
実測される。
【0042】他方、例えばX軸、及びY軸トーションビ
ーム65a,65b、及び71a,71bの合成を軸
(即ち例えばX軸、及びY軸トーションビーム65a,
65b、及び71a,71bの交点位置を通りX軸、及
びY軸トーションビーム65a、及び71aの中間、並
びにX軸、及びY軸トーションビーム65b、及び71
bの中間を通る仮りの軸、即ちi軸)とする角加速度が
加わると、X軸、及びY軸トーションビーム65a,6
5b、及び71a,71bの合成のi軸を軸として錘板
67がX軸とY軸との合成のi軸回りに一方向に回動し
て、X軸、及びY軸トーションビーム65a,65b、
及び71a,71bの撓み(ねじれ)に対する弾性力と
錘板67のモーメントとが釣り合う角度で停止する。こ
の動作で、コンデンサC1,C2,C7,C8のギャッ
プが例えば共に大きくなり静電容量が小さくなると、コ
ンデンサC3,C4,C5,C6のギャップは逆に共に
小さくなり静電容量が大きくなる。また錘板67がi軸
回りに他方向に回動した場合には上述と逆の動作が起こ
り、静電容量の変化の仕方がコンデンサC1,C2,C
7,C8、またコンデンサC3,C4,C5,C6で互
いに逆になる。測定回路では、コンデンサC1,C2,
C7,C8の静電容量の変化、及びコンデンサC3,C
4,C5,C6の静電容量の変化を測定して錘板67の
傾く方向、及び傾きの大きさを演算する。これによりi
軸回りの角加速度が実測される。
【0043】本実施例においては、中央固定板61の外
周に、そのX軸方向に延びるX軸トーションビーム65
a,65bを介してフレーム63を設け、かつフレーム
63の外周に、そのY軸方向に延びるY軸トーションビ
ーム71a,71bを介して中央に中央固定板61及び
フレーム63を収容する窓69を備えた錘板67を設け
るという構成であり、特に、錘板67の形状を上下、左
右対称の形状に構成してその表裏面に電極73a〜73
d、及び75a〜75dを設ける構成であるから、印刷
技術で電極73a〜73d、及び75a〜75dを構成
するとき、表裏面で1度ずつの印刷で電極73a〜73
d、及び75a〜75dを構成することができ、処理の
簡略化を図ることができ、配線処理の簡略化をも図るこ
とが可能となる。また、X軸、及びY軸方向に同じ角加
速度が働く場合には、錘板67のX軸回りに回動すると
きのモーメントと、Y軸回りに回動するときのモーメン
トとをほぼ等しくすることが可能となり、例えば同じ角
加速度でX軸回り、及びY軸回りに同時に回動すると
き、X軸回りとY軸回りで誤差のない演算結果を得るこ
とができる。従って、角加速度の測定にあたって予め誤
差を吸収する機能を備えた測定回路を構成する等の必要
がなく、低コストで高精度化することが可能となる。
【0044】図8は第3の実施例の一部変形例の内部構
成を説明する説明図である。尚、図5と同一部分には同
一符号を付して説明を省略する。第3の実施例とは、フ
レームの形状と、X軸、及びY軸トーションビームの長
さ寸法が異なる点で相違する。フレーム91は、第3の
実施例のフレーム63に対して、まずX軸に交差する部
分をX軸方向の外側に向けて屈曲させ、その屈曲した部
分の内面と中央固定板61の外周との間の距離を大きく
している。この関係で、その屈曲した部分の内面と中央
固定板61の外周との間に接合(結合)されるX軸トー
ションビーム65a´,65b´の全長が第3の実施例
のX軸トーションビーム65a,65bの全長よりも長
くなって、回動運動の感度が向上し、かつ撓み(ねじ
れ)に対する疲労の度合いを低減させることが可能とな
っている。また、フレーム91は、第3の実施例のフレ
ーム63に対して、さらにY軸に交差する部分をY軸方
向の内側に向けて屈曲させ、その屈曲した部分の外周面
と錘板67の窓69の内面との間の距離を大きくしてい
る。この関係で、その屈曲した部分の外周面と錘板67
の窓69の内面との間に接合(結合)されるY軸トーシ
ョンビーム71a´,71b´の全長が第3の実施例の
Y軸トーションビーム71a,71bの全長よりも長く
なって、回動運動の感度が向上し、かつ撓み(ねじれ)
に対する疲労の度合いを低減させることが可能となって
いる。
【0045】尚、X軸及びY軸トーションビームの全長
を長くするフレームの形状は、上記変形例の形状に限定
されるものではなく、図9に示す形状でも良い。このフ
レーム91´はY軸側よりもX軸側の辺を長くしたフレ
ームにおいて、そのY軸に交差する部分のみを内側に向
けて屈曲させた形状である。また図10に示す形状でも
良い。このフレーム91”は単にY軸側よりもX軸側の
辺を長くした形状である。これら変形例の場合も、中央
固定板61、X軸トーションビーム65a´,65b
´、フレーム91、Y軸トーションビーム71a´,7
1b´、及び錘板67を一体成形することが可能であ
る。
【0046】図11は本発明の第4の実施例の内部構成
を説明する説明図であり、図12は図11のA−A線に
沿う断面図であり、図13は図11のB−B線に沿う断
面図である。ここでは各々の図11,図12,図13を
同時に参照しながら説明する。外側固定枠板101は、
中央に後述するフレーム105、及び錘板109を収容
する窓103が形成されており、窓103の内周中央、
即ちX軸に交差する内周面の中央に後述するX軸トーシ
ョンビーム107a,107bの一端が一体に接合(結
合)されている。
【0047】フレーム105は、外周中央、即ちX軸に
交差する外周面の中央に、X軸トーションビーム107
a,107bの他端が一体に接合(結合)されている。
従って、X軸トーションビーム107a,107bは、
外側固定枠板101の窓103の内周中央、即ちX軸に
交差する内周面の中央と、フレーム105の外周中央、
即ちX軸に交差する外周面の中央との間に両端を一体に
接合(結合)されている。このX軸トーションビーム1
07a,107bも、Y軸方向には幅が狭く、Z軸方向
には外側固定枠板101と同じ幅(肉厚)をもってい
る。従って、X軸回りの撓み(ねじれ)に対する柔軟性
が高く、その角加速度の検出感度が高い。一方、フレー
ム105は、内周内で後述する錘板を収容するもので、
内周の対向部中央、即ちY軸に交差する内周面の対向す
る中央にはY軸トーションビーム111a,111bの
一端が一体に接合(結合)されている。
【0048】錘板109は、平板状の部材であり、外周
中央、即ちY軸に交差する外周面の中央に、Y軸トーシ
ョンビーム111a,111bの他端が一体に接合(結
合)されている。従って、Y軸トーションビーム111
a,111bは、フレーム105の内周の対向部中央、
即ちY軸に交差する内周面の対向する中央と、錘板10
9の外周中央、即ちY軸に交差する外周面の中央との間
に両端を一体に接合(結合)されている。このY軸トー
ションビーム111a,111bも、X軸方向には幅が
狭く、Z軸方向には外側固定枠板101と同じ幅(肉
厚)をもっている。従って、Y軸回りの撓み(ねじれ)
に対する柔軟性が高く、その角加速度の検出感度が高
い。
【0049】また錘板109は、全体的におもり部とな
っており、その表面及び裏面のX軸側、Y軸側の両側に
は電極113a,113b,113c,113d、及び
115a,115b,115c,115dが設けられて
いる。
【0050】尚、外側固定枠板101、X軸トーション
ビーム107a,107b、フレーム105、Y軸トー
ションビーム111a,111b、及び錘板109は、
例えば1枚の板材から例えば異方性エッチング等の処理
を施すことでZ軸方向に対して同一幅(肉厚)で一体成
形することができる。
【0051】外側固定枠板101のZ軸方向の外側に
は、上,下板121,123から成る外囲器125が配
置される。上,下板121,123は、共に板状の部材
であり、双方共に内側に凹部が形成されており、その双
方の凹部の底面には上記錘板109のおもり部に設けら
れた電極113a,113b,113c,113d、及
び115a,115b,115c,115dに対応して
電極127a,127b,127c,127d、及び1
29a,129b,129c,129dが設けられてい
る。電極113a,127aでコンデンサC1が構成さ
れ、電極113b,127bでコンデンサC2が構成さ
れ、電極113c,127cでコンデンサC3が構成さ
れ、電極113d,127dでコンデンサC4が構成さ
れ、また電極115a,129aでコンデンサC5が構
成され、電極115b,129bでコンデンサC6が構
成され、電極115c,129cでコンデンサC7が構
成され、電極115d,129dでコンデンサC8が構
成される。上,下板121,123の双方の凹部間の深
さでコンデンサC1,C2,C3,C4,C5,C6,
C7,C8の基準ギャップが決定される。尚、外側固定
枠板101の幅(肉厚)を錘板109の幅(肉厚)より
も大きく設定する場合には上,下板121,123に凹
部を形成する必要はない。図示しない測定回路への配線
の仕方は、例えば上,下板121,123において電極
127a,127b,127c,127d、及び129
a,129b,129c,129dに対応する位置にそ
れぞれの電極127a,127b,127c,127
d、及び129a,129b,129c,129dに接
続される所定数のスルーホール等を設けることで対応す
ることができる。
【0052】次に、本実施例の作用について説明する。
例えばX軸トーションビーム107a,107bを軸と
する角加速度が加わると、X軸トーションビーム107
a,107bを軸として錘板109がX軸回りに一方向
に回動して、X軸トーションビーム107a,107b
の撓み(ねじれ)に対する弾性力と錘板109のモーメ
ントとが釣り合う角度で停止する。この動作で、コンデ
ンサC2,C8のギャップが例えば共に大きくなり静電
容量が減少方向に変化すると、コンデンサC4,C6の
ギャップは逆に共に小さくなり静電容量が増加方向に変
化する。また錘板109がX軸回りに他方向に回動した
場合には上述と逆の動作が起こり、静電容量の変化の仕
方がコンデンサC2,C8、またコンデンサC4,C6
で互いに逆になる。測定回路では、コンデンサC2,C
8の静電容量の変化、及びコンデンサC4,C6の静電
容量の変化を測定して錘板109の傾く方向、及び傾き
の大きさを演算する。これによりX軸回りの角加速度が
実測される。
【0053】一方、例えばY軸トーションビーム111
a,111bを軸とする角加速度が加わると、錘板10
9は、Y軸トーションビーム111a,111bの撓み
(ねじれ)に対する弾性力と錘板109のモーメントと
が釣り合う角度で停止する。この動作で、コンデンサC
1,C7のギャップが共に大きくなり静電容量が減少方
向に変化すると、コンデンサC3,C5のギャップは逆
に共に小さくなり静電容量が増加方向に変化する。また
錘板109がY軸回りに他方向に回動した場合には上述
と逆の動作が起こり、静電容量の変化の仕方がコンデン
サC1,C7、またコンデンサC3,C5で互いに逆に
なる。測定回路では、コンデンサC1,C7の静電容量
の変化、及びコンデンサC3,C5の静電容量の変化を
測定して錘板109の傾く方向、及び傾きの大きさを演
算する。これによりY軸回りの角加速度が実測される。
【0054】他方、例えばX軸、及びY軸トーションビ
ーム107a,107b、及び111a,111bの合
成を軸(即ち例えばX軸、及びY軸トーションビーム1
07a,107b、及び111a,111bの交点位置
を通りX軸、及びY軸トーションビーム107a、及び
111aの中間、並びにX軸、及びY軸トーションビー
ム107b、及び111bの中間を通る仮りの軸、即ち
i軸)とする角加速度が加わると、X軸、及びY軸トー
ションビーム107a,107b、及び111a,11
1bの合成のi軸を軸として錘板109がX軸とY軸と
の合成のi軸回りに一方向に回動して、X軸トーション
ビーム107a,107b、及び111a,111bの
撓み(ねじれ)に対する弾性力と錘板109のモーメン
トとが釣り合う角度で停止する。この動作で、コンデン
サC1,C2,C7,C8のギャップが例えば共に大き
くなり静電容量が小さくなると、コンデンサC3,C
4,C5,C6のギャップは逆に共に小さくなり静電容
量が大きくなる。また錘板109がi軸回りに他方向に
回動した場合には上述と逆の動作が起こり、静電容量の
変化の仕方がコンデンサC1,C2,C7,C8、また
コンデンサC3,C4,C5,C6で互いに逆になる。
測定回路では、コンデンサC1,C2,C7,C8の静
電容量の変化、及びコンデンサC3,C4,C5,C6
の静電容量の変化を測定して錘板109の傾く方向、及
び傾きの大きさを演算する。これによりi軸回りの角加
速度が実測される。
【0055】本実施例においては、外側固定枠板101
の内周に、そのX軸方向の内側に延びるX軸トーション
ビーム107a,107bを介してフレーム105を設
け、かつフレーム105の内周に、そのY軸方向の内側
に延びるY軸トーションビーム111a,111bを介
して錘板109を設けるという構成であり、特に、錘板
109の形状を上下、左右対称の形状に構成してその表
裏面に電極113a〜113d、及び115a〜115
dを設ける構成であるから、印刷技術で電極113a〜
113d、及び115a〜115dを構成するとき、表
裏面で1度ずつの印刷で電極113a〜113d、及び
115a〜115dを構成することができ、処理の簡略
化を図ることができ、配線処理の簡略化をも図ることが
可能となる。また、X軸、及びY軸方向に同じ角加速度
が働く場合には、錘板109のX軸回りに回動するとき
のモーメントと、Y軸回りに回動するときのモーメント
とをほぼ等しくすることが可能となり、例えば同じ角加
速度でX軸回り、及びY軸回りに同時に回動するとき、
X軸回りとY軸回りで誤差のない演算結果を得ることが
できる。従って、角加速度の測定にあたって予め誤差を
吸収する機能を備えた測定回路を構成する等の必要がな
く、低コストで高精度化することが可能となる。
【0056】図14は第4の実施例の一部変形例の内部
構成を説明する説明図である。尚、図11と同一部分に
は同一符号を付して説明を省略する。第4の実施例と
は、フレームの形状と、X軸、及びY軸トーションビー
ムの長さ寸法が異なる点で相違する。フレーム151
は、第4の実施例のフレーム105に対して、まずX軸
に交差する部分をX軸方向の内側に向けて屈曲させ、そ
の屈曲した部分の外面と外側固定枠板101の内周との
間の距離を大きくしている。この関係で、その屈曲した
部分の外面と外側固定枠板101の内面との間に接合
(結合)されるX軸トーションビーム107a´,10
7b´の全長が第4の実施例のX軸トーションビーム1
07a,107bの全長よりも長くなって、回動運動の
感度が向上し、かつ撓み(ねじれ)に対する疲労の度合
いを低減させることが可能となっている。また、フレー
ム151は、第4の実施例のフレーム105に対して、
さらにY軸に交差する部分をY軸方向の外側に向けて屈
曲させ、その屈曲した部分の内周面と錘板109の外面
との間の距離を大きくしている。この関係で、その屈曲
した部分の内周面と錘板109の外面との間に接合(結
合)されるY軸トーションビーム111a´,111b
´の全長が第4の実施例のY軸トーションビーム111
a,111bの全長よりも長くなって、回動運動の感度
が向上し、かつ撓み(ねじれ)に対する疲労の度合いを
低減させることが可能となっている。
【0057】尚、この変形例の場合も、外側固定枠板1
01、X軸トーションビーム107a´,107b´、
フレーム151、Y軸トーションビーム111a´,1
11b´、及び錘板109を一体成形することが可能で
ある。
【0058】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、錘板の中
央に窓を設け、かつこの窓の中央に中央固定板を配置し
て、錘板の窓の内周中央と中央固定板の外周中央との間
に、両者に一体化するトーションビームを設けるという
構成であるから、中央固定板の幅を薄くして全体的に小
型化を図る際に、そのトーションビームの全長を長くす
ることができ、これによりトーションビームの撓み(ね
じれ)に対する疲労発生の度合いを低減し、その疲労破
壊を有効に回避することができ、加速度センサとして品
質信頼性を向上させることができる。
【0059】また、錘板の外周と外枠の内周との間の距
離を極力小さくしても、それに関係なくトーションビー
ムの全長を長くすることができるから、装置全体の大き
さに対してトーションビームの撓み(ねじれ)に対する
感度が向上し、加速度センサとして小型化を図りつつ高
感度化を図ることが容易になる。
【0060】請求項2記載の発明によれば、トーション
ビームと錘板が同一肉厚の板材から成り一体形成されて
いるから、トーションビームと錘板との境目の強度を保
つことが可能となり、撓み(ねじれ)疲労に対して強く
なる。
【0061】請求項3記載の発明によれば、錘板のY軸
に交差する外周の一対の中央に切欠部を設け、かつこの
切欠部の中央と外側固定枠板の内周の中央との間にトー
ションビームを一体に設けるという構成であるから、切
欠部の深さを大きくして全体的に小型化を図る際に、ト
ーションビームの全長を長くすることができ、これによ
りトーションビームの撓み(ねじれ)に対する疲労発生
の度合いを低減し、その疲労破壊を有効に回避すること
ができ、加速度センサとして品質信頼性を向上させるこ
とができる。
【0062】また、錘板の外周と外側固定枠板の内周と
の間の距離を大きくしなくともトーションビームの全長
を長くすることができるから、装置の大きさに対してト
ーションビームの撓み(ねじれ)に対する感度が向上
し、加速度センサとして小型化を図りつつ高感度化を図
ることが容易になる。
【0063】請求項4記載の発明によれば、中央固定板
の外周に、そのX軸方向に延びるX軸トーションビーム
を介してフレームを設け、かつフレームの外周に、その
Y軸方向に延びるY軸トーションビームを介して中央に
中央固定板及びフレームを収容する窓を備えた錘板を設
けるという構成であり、特に、錘板の形状を上下、左右
対称の形状に構成してその表裏面に電極を設ける構成で
あるから、印刷技術で電極を構成するとき、表裏面で1
度ずつの印刷で電極を構成することができ、処理の簡略
化を図ることができ、配線処理の簡略化をも図ることが
可能となる。
【0064】また、X軸、及びY軸方向に同じ角加速度
が働く場合には、錘板のX軸回りに回動するときのモー
メントと、Y軸回りに回動するときのモーメントとをほ
ぼ等しくすることが可能となり、例えば同じ角加速度で
X軸回り、及びY軸回りに同時に回動するとき、X軸回
りとY軸回りで誤差のない演算結果を得ることができ
る。従って、角加速度の測定にあたって予め誤差を吸収
する機能を備えた測定回路を構成する等の必要がなく、
低コストで高精度化することが可能となる。
【0065】請求項5記載の発明によれば、外側固定枠
板の内周に、そのX軸方向の内側に延びるX軸トーショ
ンビームを介してフレームを設け、かつフレームの内周
に、そのY軸方向の内側に延びるY軸トーションビーム
を介して錘板を設けるという構成であり、特に、錘板の
形状を上下、左右対称の形状に構成してその表裏面に電
極を設ける構成であるから、印刷技術で電極を構成する
とき、表裏面で1度ずつの印刷で電極を構成することが
でき、処理の簡略化を図ることができ、配線処理の簡略
化をも図ることが可能となる。
【0066】また、X軸、及びY軸方向に同じ角加速度
が働く場合には、錘板のX軸回りに回動するときのモー
メントと、Y軸回りに回動するときのモーメントとをほ
ぼ等しくすることが可能となり、例えば同じ角加速度で
X軸回り、及びY軸回りに同時に回動するとき、X軸回
りとY軸回りで誤差のない演算結果を得ることができ
る。従って、角加速度の測定にあたって予め誤差を吸収
する機能を備えた測定回路を構成する等の必要がなく、
低コストで高精度化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の内部構成を説明する説
明図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】本発明の第2の実施例の内部構成を説明する説
明図である。
【図4】図3のA−A線に沿う断面図である。
【図5】本発明の第3の実施例の内部構成を説明する説
明図である。
【図6】図5のA−A線に沿う断面図である。
【図7】図5のB−B線に沿う断面図である。
【図8】図3の実施例の変形例を説明する説明図であ
る。
【図9】図8に示す変形例のさらに変形例を示す図であ
る。
【図10】図8に示す変形例のさらに別の変形例を示す
図である。
【図11】本発明の第4の実施例の内部構成を説明する
説明図である。
【図12】図11のA−A線に沿う断面図である。
【図13】図11のB−B線に沿う断面図である。
【図14】第4の実施例の変形例を説明する説明図であ
る。
【符号の説明】
1 中央固定板 3 錘板 5 窓 7a,7b トーションビーム 9a,9b おもり部 11a,11b,12a,12b,23a,23b,2
5a,25b 電極 C1,C2,C3,C4 コンデンサ 15 外枠 17 上板 19 下板 21 外囲器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央固定板の外周両端中央より、X軸又
    はY軸上に沿って外方に突出するトーションビームと、
    上記中央固定板を収容する窓を中央に有し、内周の中央
    が上記トーションビームの先端に接続されて、上記トー
    ションビームの撓みに基づき当該トーションビームを中
    心に回動運動をし、さらにZ軸方向に変位する錘板と、
    上記錘板の表裏面に対向すると共に上記中央固定板を支
    承する上,下板から成る外囲器と、上記錘板の表裏面の
    両側に設けられた電極と、これ等各電極に対向する如く
    上記上,下板の内側に設けられた電極とを有し、互いに
    近接して対向する電極でコンデンサを形成し、各コンデ
    ンサの出力を演算することにより、上記トーションビー
    ムを中心とする軸回りの角加速度及びZ軸方向の加速度
    を検出可能とした加速度センサであって、上記各トーシ
    ョンビームは細幅でかつ上記錘板とほぼ同一の肉厚を有
    することを特徴とする加速度センサ。
  2. 【請求項2】 上記中央固定板、上記トーションビー
    ム、上記錘板は、ほぼ同一肉厚の板材から成り、一体成
    形されて成ることを特徴とする請求項1記載の加速度セ
    ンサ。
  3. 【請求項3】 中央に窓を有する外側固定枠板と、この
    外側固定枠板の内周中央の対向部より、X軸又はY軸に
    沿って内方に突出する如く設けられたトーションビーム
    と、上記外側固定枠板の窓内に収容され、外周中央に切
    欠部を有し、この切欠部の中央に上記トーションビーム
    の先端が接続され、上記トーションビームの撓みに基づ
    き上記トーションビームを中心に回動運動をし、さらに
    Z軸方向に変位する錘板と、上記錘板の表面に対向する
    と共に上記外側固定枠板を支承する上,下板から成る外
    囲器と、上記錘板の表裏面の両側に設けられた電極と、
    これ等各電極に対向する如く上記上,下板の内面に設け
    られた電極とを有し、互いに近接して対向する電極間で
    コンデンサを形成し、各コンデンサの出力を演算するこ
    とにより、上記トーションビームを中心とする軸回りの
    角加速度及びZ軸方向の加速度を検出可能とした加速度
    センサであって、上記各トーションビームは細幅でかつ
    上記錘板とほぼ同一の肉厚を有することを特徴とする加
    速度センサ。
  4. 【請求項4】 中央固定板の外周両端中央より、X軸上
    に沿って外方に突出するX軸トーションビームと、上記
    中央固定板を囲む形状で上記X軸トーションビームが内
    周中央に接続されたフレームと、このフレームの外周中
    央両側より、Y軸上に沿って外方に突出するY軸トーシ
    ョンビームと、上記中央固定板及びフレームを収容する
    窓を中央に有し、内周の中央が上記Y軸トーションビー
    ムの先端に接続されて、上記X軸,Y軸トーションビー
    ムの撓みに基づき当該トーションビームを中心にX軸方
    向,Y軸方向の両方向に回動運動をし、さらにZ軸方向
    に変位する錘板と、上記錘板の表裏面に対向すると共に
    上記中央固定板を支承する上,下板から成る外囲器と、
    上記錘板の表裏面のX軸方向,Y軸方向の両側に設けら
    れた電極と、これ等各電極に対向する如く上記上,下板
    の内側に設けられた電極とを有し、互いに近接して対向
    する電極間でコンデンサを形成し、各コンデンサの出力
    を演算することにより、上記X軸,Y軸トーションビー
    ムを中心とする軸回りの角加速度及びZ軸方向の加速度
    を検出可能とした加速度センサであって、上記X軸,Y
    軸トーションビームは細幅でかつ上記錘板、フレームと
    ほぼ同一の肉厚を有することを特徴とする加速度セン
    サ。
  5. 【請求項5】 中央に窓を有する外側固定枠板と、この
    外側固定枠板の内周中央の対向部より、X軸に沿って内
    方に突出する如く設けられたX軸トーションビームと、
    上記外側固定枠板の窓内に収容され、外周両端中央にX
    軸トーションビームの先端が接続され、上記X軸トーシ
    ョンビームの撓みに基づき上記X軸トーションビームを
    中心に回動運動をし、さらにZ軸方向に変位する画縁状
    のフレームと、このフレームの内周の対向部中央よりY
    軸上に沿って内方向に突出するY軸トーションビーム
    と、上記フレームの内側に位置して上記外周中央に上記
    Y軸トーションビームが接続された錘板と、上記錘板の
    表面に対向すると共に上記外側固定枠板を支承する上,
    下板から成る外囲器と、上記錘板の表裏面のX軸側,Y
    軸側両側に設けられた電極と、これ等各電極に対向する
    如く上記上,下板の内面に設けられた電極とを有し、互
    いに近接して対向する電極間でコンデンサを形成し、各
    コンデンサの出力を演算することにより、上記X軸,Y
    軸トーションビームを中心とする軸回りの角加速度及び
    Z軸方向の加速度を検出可能とした加速度センサであっ
    て、上記X軸,Y軸各トーションビームは細幅でかつ上
    記錘板及びフレームとほぼ同一の肉厚を有することを特
    徴とする加速度センサ。
JP31719194A 1994-12-20 1994-12-20 加速度センサ Pending JPH08178952A (ja)

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DE19547642A DE19547642A1 (de) 1994-12-20 1995-12-20 Beschleunigungssensor und Verfahren zu dessen Herstellung
US08/909,764 US6082197A (en) 1994-12-20 1997-08-12 Acceleration sensor

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