JP2001336936A - ジャイロスコープおよび入力装置 - Google Patents

ジャイロスコープおよび入力装置

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JP2001336936A
JP2001336936A JP2000159073A JP2000159073A JP2001336936A JP 2001336936 A JP2001336936 A JP 2001336936A JP 2000159073 A JP2000159073 A JP 2000159073A JP 2000159073 A JP2000159073 A JP 2000159073A JP 2001336936 A JP2001336936 A JP 2001336936A
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gyroscope
driving
electrode
legs
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Munemitsu Abe
宗光 阿部
Masaki Esashi
正喜 江刺
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    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C19/00Gyroscopes; Turn-sensitive devices using vibrating masses; Turn-sensitive devices without moving masses; Measuring angular rate using gyroscopic effects
    • G01C19/56Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces
    • G01C19/5607Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces using vibrating tuning forks

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動電圧の低減、デバイスの小型化等が図れ
る横駆動/縦検出方式のジャイロスコープを提供する。 【解決手段】 本発明のジャイロスコープ10は、導電
性材料からなる複数の脚16と支持部17とを有する音
叉11と、音叉11を挟持する上側ガラス基板14、下
側ガラス基板15と、音叉11の両面側に脚16の一部
と対向するとともに脚16の外方にはみ出すように各ガ
ラス基板14,15上に設けられ、脚16と互いに容量
結合されて脚16を基板面と平行な方向に駆動する駆動
用電極12と、脚16と互いに容量結合されて脚16の
駆動方向と垂直な方向の脚16の変位を検出する検出用
電極13とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジャイロスコープ
とこれを用いた入力装置に関し、特に角速度入力時の音
叉の脚の変位を容量の変化で検出するタイプのジャイロ
スコープとこれを用いた入力装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、導電性を有するシリコン等の
材料で形成された音叉を用いたジャイロスコープが知ら
れている。この種のジャイロスコープは、音叉の脚を一
方向に振動させ、振動中に脚の長手方向を中心軸とする
角速度が入力された際にコリオリ力によって生じる前記
振動方向と垂直な方向の振動を検出するものである。コ
リオリ力により生じる振動の大きさは角速度の大きさに
対応するので、このジャイロスコープを角速度センサと
して用いることができ、例えばパソコンの座標入力装置
等に適用することができる。
【0003】図15は従来のジャイロスコープの構成を
示す図であって、本出願人が特開平11−311520
号公報に開示したものである。この図に示す通り、この
例のジャイロスコープ100は、3本の脚101と各脚
の基端側を連結する支持部102とからなる音叉103
を有しており、この音叉103が導電性を付与したシリ
コンで形成されている。また、音叉103は、ガラスか
らなる基板104上に支持部102が固定されており、
脚101と脚101との間、および両端の脚101の外
側にシリコンからなる駆動用電極105a、105b、
105c、105dがそれぞれ設けられている。駆動用
電極105aと105cとの間、駆動用電極105bと
105dとの間はそれぞれ短絡され、駆動用電極105
a,105cと駆動用電極105b,105dとの間で
位相が反転した交番電圧が印加される。したがって、駆
動用電極105a〜105dに電圧を印加した際に生じ
る静電引力によって各脚101が基板面に平行な方向
(以下、本明細書では横方向という)に振動するように
なっている。
【0004】このジャイロスコープ100において、横
方向振動中に脚101の長手方向を回転軸とする角速度
が入力されると、基板面に垂直な方向(以下、本明細書
では縦方向という)の振動が生じるが、この縦方向の振
動を各脚101の下方に配置した検出用電極106で検
出している。検出用電極106は、基板104上にクロ
ムなどの金属膜で形成されたものである。つまり、各脚
101が縦方向に変位した際に脚101と検出用電極1
06との間隔が変化するので、それに伴って脚101と
検出用電極106との間に形成される静電容量が変化す
る。この静電容量の変化を電気信号として取り出すこと
で、入力された角速度の大きさを検出することができ
る。
【0005】一般に、この種のジャイロスコープには、
駆動振動が横方向で検出振動が縦方向のもの、いわゆる
横駆動/縦検出方式と、駆動振動が縦方向で検出振動が
横方向のもの、いわゆる縦駆動/横検出方式とがある
が、図15で示したジャイロスコープは前者の例であ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構成の
ジャイロスコープは、各脚の両側方に駆動用電極が配置
された構成であり、脚と脚との間隔(以下、脚間ギャッ
プという)をあまり狭くすることができなかった。すな
わち、駆動用電極の幅をx1、駆動用電極と脚との間隔
をx2とすると、脚間ギャップGはG=x1+2x2とな
り、一般的な半導体デバイス製造技術を利用したシリコ
ン加工におけるx1、x2の加工限界から、脚間ギャップ
Gの縮小化にも限界があった。
【0007】その一方、3脚型の音叉において脚間ギャ
ップGを小さくすると、この種のデバイスの共振の大き
さを表す性能指標である「Q値」が大きくなることが知
られている。Q値を大きくすることができれば、デバイ
スに入力する電気エネルギーから振動エネルギーへの変
換効率が向上するため、横駆動/縦検出方式のジャイロ
スコープの場合、小さい駆動電圧で大きな駆動力が得ら
れることになり、駆動電圧を低減することができる。
【0008】ところが上述したように、脚間ギャップが
縮小化できれば、デバイスの小型化や駆動電圧の低減な
どの種々の利点が得られることが予想されながらも、従
来のジャイロスコープは脚間ギャップの縮小化に限界が
あったため、その実現が不可能であった。
【0009】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたものであって、上記種々の利点が得られる高品
質、低コストの横駆動/縦検出方式のジャイロスコー
プ、およびこのジャイロスコープを利用した入力装置の
提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のジャイロスコープは、振動片を有する音
叉と、該音叉を挟んで両側に設けられた少なくとも表面
が絶縁性を有する一対の基体と、前記音叉の両面側に一
部が前記振動片と対向するとともに一部が振動片の外方
にはみ出すよう前記各基体上に設けられた電極であっ
て、前記振動片と互いに容量結合され、前記振動片を前
記各基体と平行な方向に駆動する駆動用電極と、前記振
動片と互いに容量結合され、前記振動片の駆動方向と垂
直な方向の前記振動片の変位を検出する検出用電極とを
有することを特徴とする。
【0011】本発明のジャイロスコープは、横駆動/縦
検出方式のジャイロスコープを前提としている。そし
て、その駆動の原理は従来と同様、静電引力に基づくも
のである。ただし、従来のジャイロスコープが、音叉の
振動片(先に述べた「脚」に相当)と駆動用電極の正対
する面同士が引き合う力を利用していたのに対し、本発
明のジャイロスコープでは、音叉の振動片と駆動用電極
が一部対向するとともに一部外方にはみ出すように配置
されており、振動片−駆動用電極間に電圧を印加した際
に振動片と駆動用電極の対向する面同士の対向面積が増
加する方向に作用する力を利用している。
【0012】すなわち、図11に示すように、一方向に
位置がずれた(図11においては左右方向にずれてい
る)振動片と駆動用電極の対向面をそれぞれ1,2と
し、面のずれ方向と垂直な方向の寸法をg、面間の間隔
をdとすると、面1,2の対向面積が増加する方向に作
用する静電引力Fは次の(1)式で表される。 F=(1/2)・ε0(g/d)V2 ……(1) (ただし、ε0:真空の誘電率、V:印加電圧)
【0013】上記(1)式に基づく力Fによって、駆動
用電極を設けた基体の主面と平行な方向(いわゆる横方
向)に振動片を駆動することができる。特に本発明の構
成においては、上記gを振動片の長手方向の寸法に大き
くとれるので、大きな駆動力を得ることができる。逆に
言えば、所定の駆動力を得るために必要な駆動電圧を下
げることができる。なお、駆動用電極を音叉の両面側、
すなわち振動片の両面側の各基体上に設ける構成とした
のは、振動片−駆動用電極間に電圧を印加すると、上記
面1,2に平行な方向(対向面積が増加する方向)の力
Fのみならず、面1,2に垂直な方向(引き合う方向)
の力も働くので、駆動用電極を振動片の片側のみに設け
たのでは面1,2に垂直な方向(いわゆる縦方向)の振
動成分も加わってしまうからである。
【0014】一方、検出の原理は従来と同様、音叉の振
動片の振動を静電容量の変化で検出するものである。す
なわち、コリオリ力により振動片が縦方向に振動した際
の振動片と検出用電極との間隔の変化によって生じる容
量変化を検出する。よって、検出振動(縦方向振動)の
Q値は、振動片と検出用電極との間隔によって制御可能
になる。このことにより、駆動のQ値を充分に高くする
と同時に検出のQ値を適正に下げることができる。すな
わち、駆動のQ値は充分高く、検出のQ値は適正に小さ
くしてブロードな検出特性とすることにより、大きな駆
動振動と安定した検出感度を実現する素子設計が可能に
なる。
【0015】本発明のジャイロスコープでは、以上の構
成としたことにより、駆動用電極によって音叉の振動片
を横方向に振動させた状態で振動片の長手方向を回転軸
とする角速度が入力されると、コリオリ力によって前記
振動方向と直交する縦方向の振動が生じる。この時、振
動片と検出用電極とが容量結合した状態にあり、振動片
と検出用電極との間隔の変化に伴って容量変化が生じる
ため、この容量変化を検出することで角速度の大きさを
検出することができる。
【0016】このように、本発明のジャイロスコープで
は、振動片の両側を基体に支持した場合、その基材上に
振動片と一部対向するように駆動用電極を設ければよ
く、従来のように脚と脚との間および脚の外側に駆動用
電極を設ける必要がなくなる。その結果、脚間ギャップ
を、音叉を構成する材料、例えばシリコンの加工限界程
度にまで小さくすることができるため、Q値を充分に大
きくすることができ、駆動電圧の低減を図ることができ
る。勿論、デバイスの小型化を図ることも可能である。
【0017】また、前記駆動用電極は基体上に複数個設
けてもよく、その場合、これら複数個の電極を、振動片
の延在方向に延びる中心線に対して両側にそれぞれ設け
ることが望ましい。複数個の電極を前記中心線の両側に
設け、交互に駆動することにより安定な振動モードを容
易に生じさせることができる。また、中心線の両側に対
して振動を発生させる場合、両側に対称な振幅を持つ振
動を生じさせるよう、電極を対称な位置にそれぞれ設け
ることが望ましいが、両側に対称な振動を生じさせる配
置であれば、必ずしも対称な位置に限られるものではな
い。
【0018】さらに、前記検出用電極は、前記音叉の少
なくとも一面側の基体に設ければよい。これにより、音
叉の基体方向への振動を、音叉と検出用電極とが形成す
る容量の変化として検出することができる。また、検出
用電極を基体の両面側に設けることにより、一面側の信
号と他面側の信号を作動で検出することができるように
なり、検出信号からノイズの影響を少なくすることがで
きる。
【0019】また、本発明の他のジャイロスコープは、
振動片を有する音叉と、該音叉の少なくとも一面側に設
けられた少なくとも表面が絶縁性を有する基体と、一部
が前記振動片が延在する方向の振動片先端面と対向する
とともに一部が振動片先端面の外方にはみ出すよう設け
られた電極であって、前記振動片と互いに容量結合さ
れ、前記振動片を前記各基体と平行な方向に駆動する駆
動用電極と、前記振動片と互いに容量結合され、前記振
動片の駆動方向と垂直な方向の前記振動片の変位を検出
する検出用電極とを有することを特徴とする。
【0020】前述のジャイロスコープでは振動片の両面
側の基体上にそれぞれ駆動用電極を設けたのに対し、こ
のジャイロスコープでは一部が振動片先端面と対向する
とともに一部が先端面の外方にはみ出すように駆動用電
極を設けている。この構成の場合も、振動片−駆動用電
極間に電圧を印加した際に振動片と駆動用電極の対向面
の対向面積が増加する方向に静電引力が生じ、この力に
よって横駆動を実現することができる。また、この駆動
用電極の配置の場合、前述の構成とは異なり、駆動時に
基体の主面と垂直な方向の振動成分が発生することはあ
り得ないので、基体は必ずしも音叉の両面側になくても
よく、少なくとも一面側にあればよい。
【0021】このジャイロスコープについても、前述の
ものと同様、駆動用電極を基体上に複数個設けてもよ
く、その場合、これら複数個の電極を、振動片の延在方
向に延びる中心線に対して両側にそれぞれ設けることが
望ましい。また、前記検出用電極を、前記音叉の少なく
とも一面側の基体に設ければよい。
【0022】本発明の入力装置は、上記本発明のジャイ
ロスコープを用いたことを特徴とする。本発明のジャイ
ロスコープの使用により、例えばパソコンの座標入力装
置等の小型の機器を実現することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]以下、本発
明の第1の実施の形態を図1ないし図5を参照して説明
する。図1は本実施の形態のジャイロスコープの全体構
成を示す分解斜視図、図2は各部材を組み合わせた状態
を示す平面図、図3は図2のIII−III線に沿う断面図、
図4は図2のIV−IV線に沿う断面図、図5はジャイロス
コープの製造方法を示す工程断面図である。図中符号1
1は音叉、12は駆動用電極、13は検出用電極、14
は上側ガラス基板(基体)、15は下側ガラス基板(基
体)、である。なお、図面を見やすくするため、図面に
よって構成要素を適宜省略してある。
【0024】本実施の形態のジャイロスコープ10に
は、図1および図2に示すように、3本の脚16(振動
片)とこれら脚16の基端側を連結する支持部17とを
有する音叉11が用いられている。また、音叉11の周
囲には枠部18が設けられており、これら音叉11と枠
部18とは、元々は厚さ200μm程度の導電性を有す
る1枚のP型シリコン基板から形成されている。図3お
よび図4に示すように、枠部18は上側ガラス基板14
と下側ガラス基板15との間に挟持されて固定されると
ともに、2枚のガラス基板14,15の内面のうち、音
叉11の上方および下方に位置する領域は例えば10μ
m程度の深さの凹部14a,15aとなっており、各ガ
ラス基板14,15と音叉11との間に10μm程度の
間隙が形成されることで音叉11の各脚16が振動可能
となっている。
【0025】図1ないし図4に示すように、上側ガラス
基板14の下面の各脚16の上面と対向する位置には、
各脚16ごとに3個ずつ、合計9個の電極が脚16の長
手方向に延在するように設けられている。各脚16に対
する3個の電極のうち、両端の2個の電極はそれぞれ、
その一部が各脚16の上面と対向するとともに他の部分
は脚16の外方にはみ出す位置に形成されており、これ
ら電極が駆動用電極12を構成している。一方、中央の
1個の電極は、全ての部分が各脚16の上面と対向して
おり、この電極が検出用電極13を構成している。同様
に、下側ガラス基板15の上面の各脚16の下面と対向
する位置にも、各脚16に対して2個ずつの駆動用電極
12と1個ずつの検出用電極13とが設けられている。
また、一方のガラス基板14,15上に各脚16に対し
て2個ずつ設けられた駆動用電極12は、脚16の延在
方向に延びる中心線に対して対称な位置にそれぞれ設け
られている。
【0026】これら駆動用電極12および検出用電極1
3は、上側ガラス基板14の下面および下側ガラス基板
15の上面上に形成された膜厚100nm程度のアルミ
ニウム膜またはクロム膜、もしくは膜厚30nm程度の
チタン膜上に膜厚70nm程度の白金膜を積層した膜
(以下、白金/チタン膜と記す)等から構成されてい
る。そして、駆動用電極12、検出用電極13には電圧
印加用または取り出し用の配線、端子(図示略)等がそ
れぞれ設けられている。
【0027】さらに、ジャイロスコープ10の機能上は
特に必要ではなく、後述する製造上の都合により必要な
ものであるため、ここでは図示を省略するが、実際に
は、駆動用電極12および検出用電極13が設けられた
領域以外の両ガラス基板14,15の内面側には、駆動
用電極12および検出用電極13と同一のアルミニウム
膜、クロム膜、白金/チタン膜等からなる同電位パター
ンが設けられている。
【0028】次に、上記構成のジャイロスコープ10を
製造する方法の一例を図5(A)から(D)を用いて説
明する。なお、図5(A)〜(D)は、図2のIII−III
線に沿う図3の断面図と同じ位置の断面図である。
【0029】図5(A)に示すように、ガラス基板20
を用意し、スパッタ法等により表面にクロム膜(図示せ
ず)を形成した後、レジストパターン(図示せず)を形
成し、このレジストパターンをマスクとしてクロム膜を
エッチングする。次に、このレジストパターンおよびク
ロム膜をマスクとしてガラス基板20表面のフッ酸エッ
チングを行い、ガラス基板20上の音叉の位置に対応す
る領域に深さ10μm程度の凹部20aを形成する。そ
の後、レジストパターンおよびクロムパターンを除去す
る。
【0030】次に、膜厚100nm程度のアルミニウム
膜、クロム膜、白金/チタン膜等の金属膜21をスパッ
タ法等により基板全面に形成した後、周知のフォトリソ
グラフィー技術を用いてこれをパターニングして駆動用
電極12、検出用電極13および同電位パターン22を
形成し、下側ガラス基板15とする。同様の方法によ
り、上側ガラス基板14も作製しておく。
【0031】次に、図5(B)に示すように、シリコン
基板23を用意し、このシリコン基板23の下面と下側
ガラス基板15とを陽極接合法を用いて接合する。この
際、シリコン基板23のうち、後で枠部18となる部分
が接合されることになる。陽極接合法ではシリコン基板
に正、ガラス基板に負の電位を印加してシリコンとガラ
スとを接合することができるが、シリコン基板23が音
叉11となる部分ではガラス基板表面との間隙が10μ
m程度しかないため、陽極接合時の静電引力によりシリ
コン基板23が撓んで下側ガラス基板15と接触する
と、この部分も接合されてしまい、振動可能な音叉11
を形成できなくなる。したがって、下側ガラス基板15
に接合すべきでない部分が接合されてしまうのを防止す
る目的で下側ガラス基板15表面をシリコン基板23と
同電位とするために、下側ガラス基板15表面の同電位
パターン22を用いるのである。
【0032】次に、図5(C)に示すように、シリコン
基板23表面にレジストパターン24を形成する。この
際、レジストパターン24の平面形状は、図2に示すよ
うな音叉11、枠部18等、シリコンを残す部分の形状
となる。このレジストパターン24をマスクとし、反応
性イオンエッチング法を用いてシリコン基板23を貫通
するエッチングを行う。これにより、音叉11、枠部1
8がそれぞれ形成され、音叉11の部分は下側ガラス基
板15の上方で中に浮いた状態となる。その後、レジス
トパターン24を除去する。
【0033】次に、図5(D)に示すように、シリコン
基板23の上面と上側ガラス基板14を陽極接合法を用
いて接合する。この際、シリコン基板23の枠部18が
上側ガラス基板14に接合されることになる。以上の工
程により、本実施の形態のジャイロスコープ10が完成
する。
【0034】本実施の形態のジャイロスコープ10を使
用する際には、駆動用電極12にオシレータを接続する
とともに、検出用電極13には容量検出器を接続し、音
叉11は接地しておく。オシレータを駆動して駆動用電
極12に数kHz程度の周波数の電圧を印加するが、こ
の際、上下のガラス基板合わせて12個の駆動用電極1
2のうち、図4に示す駆動用電極12a,12d,12
e,12g,12j,12kに対して同時に電圧を印加
すると、これらの駆動用電極12a,12d,12e,
12g,12j,12kと脚16a,16b,16cと
の対向面積が増加する方向に静電引力が働くため、脚1
6aと脚16cは図中左方向に、脚16bは右方向に変
位する。次の瞬間、図4に示す駆動電極12b,12
c,12f,12h,12i,12lに対して同時に電
圧を印加すると、先程とは逆に脚16aと脚16cは右
方向に、脚16bは左方向に変位する。このようにし
て、音叉11の各脚16を横方向に振動させ、3脚型音
叉の振動モードを実現することができる。なお、図4で
は動作を説明しやすくするため、図1〜図3とは異な
り、個々の駆動用電極と脚に異なる符号を付した。
【0035】この状態で、脚16の長手方向を回転軸と
する角速度が入力されると、コリオリ力によって入力さ
れた角速度の大きさに応じた縦方向の振動が生じる。こ
の時、音叉11の各脚16の上面および下面と各検出用
電極13とが対向した状態にあり、脚16の振動に伴っ
て脚16の上面および下面と各検出用電極13との間隔
が変化するため、容量変化が生じる。この容量変化を容
量検出器で検出することにより角速度を検出することが
できる。
【0036】したがって、本実施の形態のジャイロスコ
ープ10では、従来のジャイロスコープのように脚と脚
の間に検出用電極を設ける必要がなくなる。その結果、
脚間ギャップをシリコン基板の加工限界近く、例えば1
0μm程度にまで小さくすることができ、Q値を大きく
することができる。このQ値の増大により、角速度セン
サとしての駆動電圧の低減を図ることができる。さら
に、デバイスの小型化を図ることもできる。
【0037】また、本実施の形態のジャイロスコープ1
0は、音叉11が2枚のガラス基板14,15の間に挟
持されているため、ガラス基板14,15によって音叉
11の部分が保護され、取り扱いやすいものとなってい
る。さらに、音叉11の部分に塵埃が入りにくい構造で
あるから、外乱が抑制され、センサ精度を向上すること
ができる。また、真空封止も行える構造であり、これに
よれば更にQ値を向上させることができる。
【0038】また本実施の形態の場合、一方のガラス基
板14,15上に各脚16に対して2個ずつ設けられた
駆動用電極12が脚の延在方向に延びる中心線に対して
対称に配置されているので、中心線の両側に対して対称
な振幅を持つ振動を容易に生じさせることができる。
【0039】これに対して、図4における駆動用電極1
2bと12c、駆動用電極12dと12e、駆動用電極
12hと12i、駆動用電極12jと12kをそれぞれ
一体の1個の電極としてもよい。すなわち、図6に示す
ように、上側ガラス基板14下面の脚16aと脚16b
との間にあたる位置にこれら脚16a、16bに共通の
電極である駆動用電極12mを設け、脚16bと脚16
cとの間にあたる位置にこれら脚16b、16cに共通
の電極である駆動用電極12nを設ける。同様に、下側
ガラス基板15上面の脚16aと脚16bとの間にあた
る位置にこれら脚16a、16bに共通の電極である駆
動用電極12pを設け、脚16bと脚16cとの間にあ
たる位置にこれら脚16b、16cに共通の電極である
駆動用電極12qを設けてもよい。なお、図6において
図4と共通の構成要素には同一の符号を付した。
【0040】図4のジャイロスコープ10の場合、駆動
用電極12bと12c、駆動用電極12dと12e、駆
動用電極12hと12i、駆動用電極12jと12kに
は必ず同時に電圧(同位相の駆動電圧)が印加されるた
め、図6のジャイロスコープ51のように、これら電極
同士を一体化した駆動用電極12m、12n、12p、
12qを設けても、動作上は何ら支障なく、3脚型音叉
の振動モードを実現することができる。この例のジャイ
ロスコープ51においては、一つの脚、例えば脚16a
の中心線に対して両側に位置する駆動用電極12aと1
2m、駆動用電極12gと12pは対称な形状ではなく
なるが、全体として電極構造の簡略化を図ることができ
る。
【0041】[第2の実施の形態]以下、本発明の第2
の実施の形態を図7ないし図10を参照して説明する。
図7は本実施の形態のジャイロスコープの全体構成を示
す分解斜視図、図8は各部材を組み合わせた状態を示す
平面図、図9は図8のIX−IX線に沿う断面図、図10は
ジャイロスコープの製造方法を示す工程断面図である。
第1の実施の形態のジャイロスコープは、駆動用電極を
脚の上面および下面と対向するように設けたのに対し、
本実施の形態のジャイロスコープは、駆動用電極を脚の
先端面と対向するように設けた点で異なっている。
【0042】本実施の形態のジャイロスコープ30も、
第1の実施の形態と同様、図7および図8に示すよう
に、3本の脚31(振動片)とこれらの基端側を連結す
る支持部32とを有する音叉33が用いられている。そ
して、各脚31が延在する方向の先端面31aと対向す
るように、各脚31に対して2個ずつ、合計6個の駆動
用電極34が設けられている。特に図8に示すように、
各脚31に対する2個の駆動用電極34は、脚31の延
在方向に延びる中心線に対して対称に配置されるととも
に、各脚31の側面の延長線から外側にはみ出すように
配置されている。また、音叉33の周囲には枠部35が
設けられており、これら音叉33、駆動用電極34、枠
部35は、元々は導電性を有する1枚のシリコン基板か
ら形成されている。
【0043】図7および図9に示すように、枠部35は
上側ガラス基板36(基体)と下側ガラス基板37(基
体)との間に挟持されて固定されるとともに、2枚のガ
ラス基板36,37の内面のうち、音叉33の上方およ
び下方に位置する領域は10μm程度の深さの凹部36
a,37aとなっており、各ガラス基板36,37と音
叉33との間に10μm程度の間隙が形成されることで
音叉33の各脚31が振動可能となっている。また、上
述した6個の駆動用電極34は、下側ガラス基板37上
にそれぞれ固定されている。
【0044】一方、図7および図8に示すように、検出
用電極38は音叉33の各脚31に対応して1個ずつ、
合計3個設けられている。検出用電極38は、図9に示
すように、各脚31の上面と対向するように、上側ガラ
ス基板36の下面に膜厚300nm程度のアルミニウム
膜またはクロム膜、白金/チタン膜などで形成されてい
る。また図8に示すように、各検出用電極38の幅は各
脚31の幅よりも狭い。また、駆動用電極34、検出用
電極38には電圧印加用または取り出し用の配線、端子
(図示略)等がそれぞれ設けられている。また、同電位
パターン(図示略)が設けられていることも第1の実施
の形態と同様である。
【0045】以下、本実施の形態のジャイロスコープ3
0を製造する方法の一例を説明する。図10(A)に示
すように、ガラス基板20を用意し、第1の実施の形態
と同様の方法を用いて、ガラス基板20上の音叉33の
位置に対応する領域に深さ10μm程度の凹部20aを
形成する。このとき、本実施の形態では、下側ガラス基
板37となるガラス基板20上の駆動用電極34を配置
する部分は、後でシリコン基板と接合するために凹部と
しないでおく。次に、膜厚300nm程度のアルミニウ
ム膜またはクロム膜、白金/チタン膜などを全面に成膜
した後、周知のフォトリソグラフィー技術を用いてこれ
をパターニングして同電位パターン22を形成し、下側
ガラス基板37とする。このとき、上側ガラス基板36
となるガラス基板には、アルミニウム膜またはクロム
膜、白金/チタン膜などを用いて検出用電極38も同時
に形成する。
【0046】次に、図10(B)に示すように、シリコ
ン基板23を用意し、このシリコン基板23の下面と下
側ガラス基板37とを陽極接合法を用いて接合する。こ
の際、シリコン基板23のうち、後で枠部35となる部
分と駆動用電極34となる部分とが下側ガラス基板37
と接合されることになる。
【0047】次に、図10(C)に示すように、シリコ
ン基板23表面にレジストパターン24を形成する。こ
の際、レジストパターン24の平面形状は、図8に示す
ような音叉33、枠部35、駆動用電極34等、シリコ
ンを残す部分の形状となる。このレジストパターン24
をマスクとして、反応性イオンエッチング法などの異方
性エッチングを用いてシリコン基板23を貫通するエッ
チングを行う。これにより、音叉33、枠部35、駆動
用電極34がそれぞれ形成され、音叉33の部分は下側
ガラス基板37の上方で中に浮き、枠部35と駆動用電
極34とは下側ガラス基板37上に固定された状態とな
る。その後、レジストパターン24を除去する。
【0048】次に、図10(D)に示すように、シリコ
ン基板23の上面と別途作成しておいた上側ガラス基板
36とを陽極接合法を用いて接合する。この際、シリコ
ン基板23の枠部35が上側ガラス基板36に接合され
ることになる。以上の工程により、本実施の形態のジャ
イロスコープ30が完成する。
【0049】本実施の形態のジャイロスコープ30を使
用する方法も、第1の実施の形態とほぼ同様である。た
だ、駆動時に、駆動用電極と脚との対向面積が増加する
方向に静電引力が働く面が、第1の実施の形態が脚の上
面および下面であったのに対し、本実施の形態は脚31
の先端面31aである点が異なるのみである。例えば図
8に示す6個の駆動用電極34のうち、駆動用電極34
a,34d,34eに対して同時に電圧を印加すると、
これらの駆動用電極34a,34d,34eと脚31の
先端面31aとの対向面積が増加する方向に静電引力が
働くため、脚31xと脚31zは図8中の下方向に、脚
31yは上方向に変位する。次の瞬間、駆動電極34
b,34c,34fに対して同時に電圧を印加すると、
先程とは逆に脚31xと脚31zは図中上方向に、脚3
1yは下方向に変位する。このようにして、音叉33の
各脚31を横方向に振動させ、3脚型音叉の振動モード
を実現することができる。
【0050】この状態で、脚31の長手方向を回転軸と
する角速度が入力されると、コリオリ力によって入力さ
れた角速度の大きさに応じた縦方向の振動が生じる。こ
の時、音叉33の各脚31の上面と各検出用電極38が
対向した状態にあり、脚31の振動に伴って脚31の上
面と各検出用電極38との間隔が変化するため、容量変
化が生じる。この容量変化を容量検出器で検出すること
により角速度を検出することができる。なお、本実施の
形態において、検出用電極38の幅を脚31の幅よりも
狭くしたのは、仮に検出用電極38の幅が脚31の幅よ
りも広いと、脚31を横方向に駆動した際に脚31と検
出用電極38との対向面積が変わることで容量変化が生
じる場合があり、角速度入力時の縦振動による容量変化
を正確に検出できなくなるからである。
【0051】このように、本実施の形態のジャイロスコ
ープ30の場合も、脚31と脚31の間に検出用電極を
設ける必要がなくなるため、脚間ギャップの縮小により
Q値の増大が図れ、駆動電圧の低減が図れる、デバイス
の小型化が図れるといった第1の実施の形態と同様の効
果を得ることができる。また、音叉33が2枚のガラス
基板36,37の間に挟持されたことで、取り扱いが容
易になる、外乱の抑制によりセンサ精度が向上する、真
空封止によりQ値をさらに向上できる、という効果が得
られることも同様である。
【0052】また本実施の形態の場合、仮に音叉の部分
と駆動用電極を全く別個に作成し、下側ガラス基板上に
固定するとなると、製造工程中でこれらの位置合わせに
多くの手間や時間が掛かることが予想される。ところ
が、本実施の形態のジャイロスコープ30の製造方法に
おいては、元々1枚のシリコン基板23をエッチングに
より分離して音叉33の部分と駆動用電極34の部分を
同時に作成しているので、位置合わせの必要もなく、加
工精度の高いジャイロスコープを作製することができ
る。
【0053】[第3の実施の形態]以下、本発明の第3
の実施の形態を図12ないし図14を参照して説明す
る。本実施の形態は第1、第2の実施の形態のジャイロ
スコープを用いた入力装置の例であり、具体的にはパソ
コンの座標入力装置であるペン型マウスに適用した例で
ある。
【0054】本実施の形態のペン型マウス40は、図1
2に示すように、ペン型のケース41の内部に第1また
は第2の実施の形態で示したようなジャイロスコープ4
2a、42bが2個収容されている。2個のジャイロス
コープ42a、42bは、図13に示すように、ペン型
マウス40を上から見たとき(図12の矢印A方向から
見たとき)に各ジャイロスコープ42a、42bの音叉
の脚の延在方向が直交するように配置されている。ま
た、各ジャイロスコープ42a、42bを駆動し、回転
角を検出するための駆動検出回路43が設けられてい
る。その他、ケース41内に電池44が収容されるとと
もに、一般のマウスのスイッチに相当する2つのスイッ
チ45a、45b、マウス本体のスイッチ46等が備え
られている。
【0055】使用者は、このペン型マウス40を持ち、
所望の方向にペン先を移動させることによって、パソコ
ン画面上のカーソル等をペン先の移動方向に応じて動か
すことができる。すなわち、ペン先を図12中の紙面4
7のX軸方向に沿って移動させると、ジャイロスコープ
42bが回転角θ1を検出し、紙面47のY軸方向に沿
って移動させると、ジャイロスコープ42aが回転角θ
2を検出する。それ以外の方向に移動させた場合には回
転角θ1と回転角θ2の組み合わせとなる。したがっ
て、パソコン側では回転角θ1および回転角θ2に対応
した信号をペン型マウス40から受け取って、図14に
示すように、画面48上のカーソル49等の移動前の点
から画面48上でのX’軸、Y’軸に対応させて回転角
θ1、θ2の大きさに対応する距離だけカーソル49を
移動させる。このようにして、このペン型マウス40
は、光学式エンコーダ等を用いた一般のマウスと同様の
動作を実現することができる。
【0056】ここで用いた本発明のジャイロスコープ4
2a、42bは、小型、低駆動電圧、高感度という特徴
を持っているため、本実施の形態のペン型マウス40の
ような小型の座標入力機器に好適に使用することができ
る。また、ナビゲーションやヘッドマウントディスプレ
イなど、角速度を検知する一般の入力装置にも応用が可
能である。
【0057】なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態
に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない
範囲において種々の変更を加えることが可能である。例
えば第1、第2の実施の形態のジャイロスコープは、音
叉を構成するシリコン基板の上下を2枚のガラス基板で
挟持した構成としたが、陽極接合を真空チャンバー内で
行うようにすれば、音叉を収容する空間を真空封止する
ことも可能である。この構成とすれば、Q値をより一層
向上でき、高効率のデバイスを実現することができる。
【0058】また、第1の実施の形態では駆動用電極を
音叉の上方および下方に設けているので、2枚のガラス
基板が必要であるが、第2の実施の形態においては、音
叉や駆動用電極を構成するシリコンを2枚のガラス基板
で挟持するのではなく、検出用電極を下側ガラス基板の
みに設けることにして上側ガラス基板がない構成として
もよい。この場合、より簡易な構造のジャイロスコープ
となる。また、陽極接合法による張り合わせを考慮する
と、シリコンとガラスの相性がよいが、ガラス基板に関
しては任意の基材の表面にガラスを融着したものでも代
用できる。また、音叉の材料としてシリコンに代えて、
カーボンを用いることも可能である。また、3脚型の音
叉の例を挙げたが、脚の数は3本に限るものではない。
その他、各種構成部材の材料、寸法等の具体的な記載は
上記実施の形態に限ることなく、適宜変更が可能であ
る。
【0059】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
ジャイロスコープにおいては、従来のように音叉の脚と
脚との間に駆動用電極を設ける必要がなくなるため、Q
値を大きくすることができ、駆動電圧の低減、デバイス
の小型化を図ることができる。このジャイロスコープの
使用により、例えばパソコンの座標入力装置等の小型の
入力機器を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態であるジャイロス
コープを示す分解斜視図である。
【図2】 同、平面図である。
【図3】 図2のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】 図2のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】 同、ジャイロスコープの製造方法を順を追っ
て示す工程断面図である。
【図6】 同、ジャイロスコープの電極構成の変形例で
ある。
【図7】 本発明の第2の実施の形態であるジャイロス
コープを示す分解斜視図である。
【図8】 同、平面図である。
【図9】 図8のIX−IX線に沿う断面図である。
【図10】 同、ジャイロスコープの製造方法を順を追
って示す工程断面図である。
【図11】 本発明のジャイロスコープの駆動の原理を
説明するための図である。
【図12】 本発明の第3の実施の形態であるペン型マ
ウスを示す斜視図である。
【図13】 同、ペン型マウスに用いた2個のジャイロ
スコープの配置を示す平面図である。
【図14】 同、ペン型マウスを用いて操作を行うパソ
コン画面を示す正面図である。
【図15】 従来のジャイロスコープの一例を示す斜視
図である。
【符号の説明】
10,30,42a,42b,51 ジャイロスコープ 11,33 音叉 12,34 駆動用電極 13,38 検出用電極 14,36 上側ガラス基板 15,37 下側ガラス基板 16,31 脚(振動片) 17,32 支持部 23 シリコン基板 40 ペン型マウス(入力装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江刺 正喜 宮城県仙台市太白区八木山南一丁目11−9 Fターム(参考) 2F105 AA10 BB13 CC01 CC06 CD03 CD06 CD13 4M112 AA02 BA07 CA23 CA26 5B087 AA02 CC06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動片を有する音叉と、該音叉を挟んで
    両側に設けられた少なくとも表面が絶縁性を有する一対
    の基体と、前記音叉の両面側に一部が前記振動片と対向
    するとともに一部が前記振動片の外方にはみ出すよう前
    記各基体上に設けられた電極であって、前記振動片と互
    いに容量結合され、前記振動片を前記各基体と平行な方
    向に駆動する駆動用電極と、前記振動片と互いに容量結
    合され、前記振動片の駆動方向と垂直な方向の前記振動
    片の変位を検出する検出用電極とを有することを特徴と
    するジャイロスコープ。
  2. 【請求項2】 前記駆動用電極が複数個設けられ、これ
    ら複数個の電極が、前記振動片の延在方向に延びる中心
    線に対して両側にそれぞれ設けられていることを特徴と
    する請求項1記載のジャイロスコープ。
  3. 【請求項3】 前記検出用電極が、前記音叉の少なくと
    も一面側の基体に設けられたことを特徴とする請求項1
    記載のジャイロスコープ。
  4. 【請求項4】 振動片を有する音叉と、該音叉の少なく
    とも一面側に設けられた少なくとも表面が絶縁性を有す
    る基体と、一部が前記振動片が延在する方向の振動片先
    端面と対向するとともに一部が前記振動片先端面の外方
    にはみ出すよう設けられた電極であって、前記振動片と
    互いに容量結合され、前記振動片を前記各基体と平行な
    方向に駆動する駆動用電極と、前記振動片と互いに容量
    結合され、前記振動片の駆動方向と垂直な方向の前記振
    動片の変位を検出する検出用電極とを有することを特徴
    とするジャイロスコープ。
  5. 【請求項5】 前記駆動用電極が複数個設けられ、これ
    ら複数個の電極が、前記振動片の延在方向に延びる中心
    線に対して両側にそれぞれ設けられていることを特徴と
    する請求項4記載のジャイロスコープ。
  6. 【請求項6】 前記検出用電極が、前記音叉の少なくと
    も一面側の基体に設けられたことを特徴とする請求項4
    記載のジャイロスコープ。
  7. 【請求項7】 請求項1または4記載のジャイロスコー
    プを用いたことを特徴とする入力装置。
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