JP2001141462A - ジャイロスコープおよびこれを用いた入力装置 - Google Patents

ジャイロスコープおよびこれを用いた入力装置

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JP2001141462A
JP2001141462A JP32032399A JP32032399A JP2001141462A JP 2001141462 A JP2001141462 A JP 2001141462A JP 32032399 A JP32032399 A JP 32032399A JP 32032399 A JP32032399 A JP 32032399A JP 2001141462 A JP2001141462 A JP 2001141462A
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electrode
electrodes
gyroscope
movable
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JP32032399A
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Munemitsu Abe
宗光 阿部
Masaki Esashi
正喜 江刺
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デバイスの小型化、検出感度の向上、駆動電
圧の低減等が図れるジャイロスコープを提供する。 【解決手段】 本発明のジャイロスコープ1は、3本の
脚9と支持部10とを有する音叉2と、音叉2を挟持す
る上側ガラス基板7、下側ガラス基板8と、各脚9の基
端側と対向して両ガラス基板7、8上に設けられた駆動
用固定電極4と、各脚9の先端面に設けられ、凹凸加工
された凸部9aからなる6個の検出用可動電極5と、脚
9の先端面と対向配置された検出用電極形成部3の対向
面上に設けられた6個の検出用固定電極6とを有してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジャイロスコープ
とこれを用いた入力装置に関し、特に角速度入力時の音
叉の脚の変位を容量の変化で検出するタイプのジャイロ
スコープとこれを用いた入力装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、導電性を有するシリコン等の
材料で形成された音叉を用いたジャイロスコープが知ら
れている。この種のジャイロスコープは、音叉の脚を一
方向に振動させ、振動中に脚の長手方向を中心軸とする
角速度が入力された際にコリオリ力によって生じる前記
振動方向と垂直な方向の振動を検出するものである。コ
リオリ力により生じる振動の大きさは角速度の大きさに
対応するので、このジャイロスコープを角速度センサと
して用いることができ、例えばパソコンの座標入力装置
等に適用することができる。
【0003】図18は、従来のジャイロスコープの主要
部である音叉の構成を示す図である。この図に示す通
り、この例の音叉100は、3本の脚101と各脚10
1の基端側を連結する支持部102とを有しており、導
電性を付与したシリコンで形成されている。音叉100
は、基板103上に支持部102で固定されており、各
脚101の下方にあたる箇所には駆動用電極(図示略)
がそれぞれ設けられている。したがって、駆動用電極に
電圧を印加した際に生じる静電引力によって各脚101
が鉛直方向に振動する構成となっている。
【0004】このジャイロスコープにおいて、鉛直方向
振動中に脚101の長手方向を回転軸とする角速度が入
力されると水平方向の振動が生じるが、この水平方向の
振動は各脚101の両側方に配置された一対の検出用電
極104で検出している。すなわち、脚101が水平方
向に変位した際、脚101の一方側に配置された検出用
電極104と脚101との間隔が狭まると、他方側に配
置された検出用電極104と脚101との間隔が広が
り、各検出用電極104と脚101とで構成される2組
の静電容量が変化する。この静電容量の変化から、入力
された角速度の大きさを検出することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構成の
ジャイロスコープは、各脚101の両側方に検出用電極
104が配置されているため、脚101と脚101との
間隔(以下、脚間ギャップという)をあまり狭くするこ
とができなかった。すなわち、検出用電極104の幅を
1、検出用電極104と脚101との間隔および検出
用電極104同士の間隔をx2とすると、脚間ギャップ
GはG=2x1+3x2となり、一般的な半導体デバイス
製造技術を利用したシリコン加工におけるx1、x2の加
工限界から、脚間ギャップGの縮小化にも限界があっ
た。
【0006】その一方、3脚型の音叉において脚間ギャ
ップGを小さくすると、この種のデバイスの共振の大き
さを表す性能指標である「Q値」が大きくなることがわ
かった。Q値を大きくすることができれば、角速度の検
出感度が向上することに加えて、デバイスに入力する電
気エネルギーから振動エネルギーへの変換効率が向上す
るため、駆動電圧の低減を図ることができる。
【0007】ところが上述したように、脚間ギャップが
縮小化できれば、デバイスの小型化、検出感度の向上、
駆動電圧の低減等、種々の利点が得られることが予想さ
れながらも、従来のジャイロスコープは脚間ギャップの
縮小化に限界があったため、その実現が不可能であっ
た。
【0008】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたものであって、上記種々の利点が得られ、高品
質、低コストのジャイロスコープ、およびこのジャイロ
スコープを利用した入力装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のジャイロスコープは、導電性材料からな
り、基端側が支持部とされた振動片と、該振動片の支持
部を支持する基材と、該振動片を駆動する駆動手段と、
前記振動片が延在する方向の先端面の少なくとも一部が
凹凸加工され、この凹凸加工されてなる複数の凸部から
なり、該凸部の各々が前記振動片の変位検出方向の振幅
以上の幅を有し、互いに並列接続された複数の検出用可
動電極と、該複数の検出用可動電極との間で容量を形成
するよう前記複数の検出用可動電極と対向配置されて前
記基材に設けられ、各々が前記振動片の変位検出方向の
振幅以上の幅を有し、互いに並列接続されて前記振動片
の変位を検出する複数の検出用固定電極とを有すること
を特徴とするものである。
【0010】本発明のジャイロスコープの検出原理も従
来と同様、音叉の振動片(先に述べた「脚」に相当)の
振動を容量変化で検出するものである。通常、容量C
は、 C=ε・(S/d) ……(1) (ε:誘電体の誘電率、S:電極の面積、d:電極間の
ギャップ) で表される。ところが、従来のジャイロスコープが、振
動時における脚と検出用電極との間隔の変化、上記
(1)式で言えば、電極間ギャップdの変化による容量
変化を検出するのに対し、本発明のジャイロスコープ
は、振動時における検出用電極同士の対向面積の変化、
上記(1)式で言えば、電極面積Sの変化による容量変
化を検出する点で相違している。
【0011】すなわち、本発明のジャイロスコープにお
ける検出用電極は、振動片側に設けられた複数の検出用
可動電極と基材側に設けられた複数の検出用固定電極と
が対向配置されてなるものである。そして、複数の検出
用可動電極は、振動片が延在する方向の先端面の少なく
とも一部が凹凸加工されてなる複数の凸部からなり、こ
れら凸部の各々が振動片の変位検出方向の振幅以上の幅
を有し、互いに並列接続されている。これに対して、複
数の検出用固定電極は、各々が振動片の変位検出方向の
振幅以上の幅を有し、互いに並列接続されている。特に
本発明では、振動片の先端面に金属薄膜等を用いて検出
用可動電極を形成するのではなく、シリコン等の導電性
材料からなる振動片自体の先端面を凹凸加工してできた
凸部を検出用可動電極とすることを特徴としている。つ
まり、凹部に対して検出用固定電極に接近した側に位置
する凸部が電極として機能することになる。
【0012】この構成としたことにより、駆動手段によ
り音叉の振動片を振動させた状態で振動片の長手方向を
回転軸とする角速度が入力されると、コリオリ力によっ
て前記振動方向と直交する方向の振動が生じる。この
時、振動片側の検出用可動電極と基材側の検出用固定電
極とが対向した位置にあり、振動片の振動に伴って検出
用可動電極と検出用固定電極との対向面積が変化するた
め、容量変化が生じる。この容量変化を検出することで
角速度を検出することができる。なお、各検出用電極の
幅が振動片の変位検出方向の最大振幅以上であるとした
のは、仮に各検出用電極の幅が振動片の最大振幅よりも
小さかったとすると、振動片が大きな角速度を受けて振
動片が最大に振動した場合、振動片側の検出用可動電極
と基材側の検出用固定電極とが対向しない状態が生じ、
容量検出が不可能となってしまうからである。ここで言
う「振幅」とは、「変位検出方向の振幅」と記載したよ
うに、あくまでも角速度入力時のコリオリ力によって生
じる振動の振幅のことであり、駆動手段による振動の振
幅のことではない。
【0013】つまり、本発明のジャイロスコープでは、
振動片の基端部を基材に支持した場合、その基材上に振
動片先端面の検出用可動電極と対向するように検出用固
定電極を設ければよく、従来のように脚と脚の間に検出
用電極を設ける必要がなくなる。その結果、脚間ギャッ
プを音叉を構成する材料、例えばシリコンの加工限界程
度にまで小さくすることができるため、Q値を大きくす
ることができ、検出感度の向上、駆動電圧の低減を図る
ことができる。勿論、デバイスの小型化を図ることも可
能である。
【0014】また本発明の他のジャイロスコープは、導
電性材料からなり、基端側が支持部とされた振動片と、
該振動片の支持部を支持する基材と、該振動片を駆動す
る駆動手段と、前記振動片が延在する方向の先端面の少
なくとも一部が凹凸加工され、この凹凸加工されてなる
複数の凸部からなり、該凸部の各々が前記振動片の変位
検出方向の振幅以上の幅を有し、互いに並列接続された
複数の検出用可動電極と、それぞれ複数の電極を有する
2つの電極群からなり、該2つの電極群のそれぞれの電
極が前記複数の検出用可動電極のいずれかの電極との間
で容量を形成するよう前記複数の検出用可動電極と対向
配置されて前記基材に設けられるとともに、前記2つの
電極群の一方の電極群をなす各電極の外端が該各電極と
対向する前記検出用可動電極の一方の外端よりも前記変
位検出方向の最大振幅以上外側にはみ出しており、他方
の電極群をなす各電極の外端が該各電極と対向する前記
検出用可動電極の他方の外端よりも前記変位検出方向の
最大振幅以上外側にはみ出しており、前記各電極が前記
振動片の変位検出方向の最大振幅以上の幅を有する検出
用固定電極とを有してなり、前記検出用固定電極のうち
の一方の電極群とこれと対向する前記複数の検出用可動
電極との間で形成される容量の和と、前記検出用固定電
極のうちの他方の電極群とこれと対向する前記複数の検
出用可動電極との間で形成される容量の和との差を検出
することを特徴とするものである。
【0015】本発明の他のジャイロスコープは、容量変
化の検出方法として、2つの電極群からなる検出用固定
電極のうちの一方の電極群の各電極とこれらと対向する
複数の検出用可動電極との間で形成される複数の容量の
和と、検出用固定電極のうちの他方の電極群の各電極と
これらと対向する複数の検出用可動電極との間で形成さ
れる複数の容量の和との差を検出することを特徴として
いる。言い換えると、上記構成の本発明の他のジャイロ
スコープでは、容量変化量の検出に差動検出法を用いて
いる。
【0016】上記の構成であると、振動片がいずれか一
方向に変位した場合、検出用固定電極の一方の電極群の
各電極とこれと対向する検出用可動電極との対向面積が
増えて容量が増加する方向に変化したとすると、他方の
電極群の各電極とこれと対向する検出用可動電極との間
では逆に対向面積が減り、容量が減少する方向に変化す
ることになる。そこで、容量検出時に、2つの電極群か
らなる検出用固定電極のうちの一方の電極群側で形成さ
れる複数の容量の和と他方の電極群側で形成される複数
の容量の和との差分をとると、変位が無いときの初期容
量値は等しいために消去され、一方側の容量変化量は
正、他方側の容量変化量は負となるので、容量変化量の
みが残る。したがって、初期容量値の中に含まれるノイ
ズ成分をキャンセルすることができるので、検出精度を
向上させることができる。
【0017】前記駆動手段の具体的構成としては、例え
ば基材側に振動片に対向するように駆動用電極を設けれ
ばよい。その場合、駆動用電極を、振動片の基端側から
延在方向に延ばして形成し、駆動用電極と検出用電極と
の間の寄生容量の発生を防ぐためにこれら電極を離間さ
せて設けることが望ましい。仮に駆動用電極と検出用電
極との間で寄生容量が発生すると、角速度を検知し、検
出用電極との間に生じた容量変化を検出する際、この寄
生容量をも検知してしまい、これがノイズ成分となり、
SN比が低下するという不具合が生じるが、駆動用電極
と検出用電極とを離間させて配置すれば、このような不
具合の発生が防止される。
【0018】特に本発明の場合、検出用可動電極を振動
片の延在方向の先端面に設けているので、検出用固定電
極を音叉と同じ製造プロセスで形成できるとともに、検
出用固定電極と駆動手段の干渉を少なくすることができ
る。
【0019】また、各検出用可動電極と各検出用固定電
極の位置関係としては、各検出用可動電極と各検出用固
定電極の振動片の変位検出方向における端部同士を、振
動片の変位検出方向の最大振幅以上の距離ずらして配置
することが望ましい。
【0020】その理由は、一般に、振動片がその長手方
向を回転軸とする角速度を受けた場合、その角速度の向
きが右回りであるか、左回りであるかによって、駆動方
向と直交する方向における振動片の振動の向きが変わ
る。そこで、各検出用可動電極と各検出用固定電極をず
らして配置すると、振動片がいずれか一方向に変位した
場合、各検出用可動電極と各検出用固定電極との対向面
積が増え、容量が増加する方向に変化したとすると、振
動片が先の方向と逆方向に変位した場合には、必ず、各
検出用可動電極と各検出用固定電極の対向面積が減り、
容量が減少する方向に変化することになる。したがっ
て、容量の変化量の正負を見ることによって角速度の向
きも検知できるため、各検出用可動電極と各検出用固定
電極をずらして配置するのが好ましいのである。つま
り、各検出用可動電極と各検出用固定電極の端部同士を
揃えて配置したとすると、振動片がいずれの方向に変位
しても各検出用可動電極と各検出用固定電極の対向面積
が減る方向にしか変化しないため、角速度の絶対値は検
出できても角速度の向きが検知できない。それに、各検
出用可動電極と各検出用固定電極の端部同士を揃えるこ
とは、製造上難しいという問題もある。
【0021】また、2つの電極群からなる検出用固定電
極の各電極群の電極数が検出用可動電極の電極数と同一
である構成、すなわち、検出用固定電極の2つの電極群
を構成する各電極をこれと対向する1つの検出用可動電
極に対して互いに対となるような構成にすると、振動片
の幅方向を最も有効に使うことができる。
【0022】さらに、検出用可動電極のみならず、検出
用固定電極側も検出用可動電極と同一の導電性材料で形
成し、その導電性材料の検出用可動電極と対向する面を
凹凸加工することにより、対向面の凸部を検出用固定電
極とすることができる。その場合、金属薄膜等を用いて
検出用固定電極を形成する必要がなくなる。
【0023】本発明の入力装置は、上記本発明のジャイ
ロスコープを用いたことを特徴とするものである。本発
明のジャイロスコープの使用により、例えばパソコンの
座標入力装置等の小型の機器を実現することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]以下、本発
明の第1の実施の形態を図1ないし図6を参照して説明
する。図1は本実施の形態のジャイロスコープの全体構
成を示す分解斜視図、図2はその平面図(ただし、電極
構成は上側ガラス基板の下面を示している)、図3は図
2のIII−III線に沿う断面図、図4は図2の脚1本分を
示す拡大平面図、図5および図6はジャイロスコープの
製造方法を示す工程断面図であって、図5は上側ガラス
基板の製造方法を示す工程断面図、図6はジャイロスコ
ープ全体の製造方法を示す工程断面図である。図中符号
2は音叉、4は駆動用固定電極、5は検出用可動電極、
3は検出用電極形成部、6は検出用固定電極、7は上側
ガラス基板(基材)、8は下側ガラス基板(基材)であ
る。
【0025】本実施の形態のジャイロスコープ1は、図
1および図2に示すように、3本の脚9(振動片)とこ
れらの基端側を連結する支持部10とを有する3脚型の
音叉2が用いられている。また、音叉2の周囲には枠部
11が設けられており、これら音叉2と枠部11とは、
元々は厚さ200μm程度の導電性を有する1枚のシリ
コン基板から形成されている。図3に示すように、支持
部10は上側ガラス基板7と下側ガラス基板8との間に
挟持されて固定されるとともに、2枚のガラス基板7、
8の内面のうち、音叉2の上方および下方に位置する領
域は10μm程度の深さの凹部7a、8aとなってお
り、各ガラス基板7、8と音叉2との間に10μm程度
の間隙が形成されることで音叉2の各脚9が宙に浮いた
状態となり、振動可能となっている。
【0026】図1および図2に示すように、上側ガラス
基板7の下面の脚9の基端側と対向する位置には、各脚
9に1個ずつの駆動用固定電極4が脚9の長手方向に延
在するように設けられている。駆動用固定電極4は膜厚
300nm程度のアルミニウム膜またはクロム膜、もし
くは白金/チタン膜等から形成されており、駆動用固定
電極4に駆動信号を供給するための配線(図示略)が電
極と同じレイヤーのアルミニウム膜またはクロム膜、も
しくは白金/チタン膜等により一体的に形成されてい
る。本実施の形態の場合、脚9が導電性を有するシリコ
ンで形成されているので、脚9側には特に駆動用電極を
形成する必要がなく、脚9自身と駆動用固定電極4との
容量結合により脚9の駆動手段が構成されている。
【0027】図1および図2に示すように、各脚9の延
在方向の先端面には、脚9の駆動方向(図においては鉛
直方向)に延びる溝9b(凹部)が形成されており(凹
凸加工)、隣接する溝9b間の凸部9aとなる領域が検
出用可動電極5として機能する。これにより、各脚9の
先端面に対して6個ずつの検出用可動電極5が脚9の駆
動方向に延在するように設けられている。なお、これら
6個の検出用可動電極5は脚と一体に形成されているた
め、互いに並列接続されたことと等価であり、図示しな
い検出信号取り出し用の配線が形成されている。
【0028】一方、図1ないし図3に示すように、各脚
9の延在方向の先端面と対向するように、各脚9に対し
て1個ずつの検出用電極形成部3がそれぞれ下側ガラス
基板8上に固定されている。脚9と検出用電極形成部3
の互いに対向する面の面積はほぼ同一である。そして、
音叉2、枠部11とともに、検出用電極形成部3も、元
々は厚さ200μm程度の導電性を有する1枚のシリコ
ン基板から形成されている。
【0029】そして、図2および図4に示すように、検
出用電極形成部3の脚9の先端面との対向面は凹凸加工
されており、対向面上には各検出用可動電極5と対向す
るように各検出用可動電極5に対して1個ずつ、各脚9
に対して6個ずつの凸部3aからなる検出用固定電極6
が設けられている。検出用可動電極5と同様、これら6
個の検出用固定電極5も導電性材料であるシリコンによ
り一体に形成されているため、互いに並列接続されたこ
とと等価であり、図示しない検出信号取り出し用の配線
が形成されている。
【0030】図4に示すように、各脚9の先端面上の検
出用可動電極5と検出用電極形成部3の対向面上の検出
用固定電極6とは1個ずつほぼ対向配置されているが、
検出用可動電極5と検出用固定電極6の脚9の変位検出
方向の端部同士が揃うように完全に対向配置されている
わけではなく、検出用可動電極5の端部と検出用固定電
極6の端部が、脚9の変位検出方向の最大振幅以上の距
離ずれた状態に配置されている。また、各検出用可動電
極5の幅W1および各検出用固定電極6の幅W2自体
は、脚9の最大振幅以上の寸法に設定されている。
【0031】ここで、各部の寸法の一例を示すと、1つ
の脚9の幅Wが200μm、各検出用可動電極5の幅W
1および各検出用固定電極6の幅W2がともに20μ
m、検出用可動電極5間の間隙G1および検出用固定電
極6間の間隙G2がともに10μm、検出用可動電極5
の端部と検出用固定電極6の端部のずれ量Zが5μm、
である。なお、この脚9の変位検出方向の最大振幅は1
μmに設定している。
【0032】さらに、ジャイロスコープ1の機能上は特
に必要ではなく、後述する製造上の都合により必要なも
のであるため、ここでは図示を省略するが、実際には、
駆動用固定電極4が設けられた領域以外の上側ガラス基
板7の内面側、および下側ガラス基板8の内面側に、駆
動用固定電極4と同一のアルミニウム膜またはクロム
膜、もしくは白金/チタン膜等からなる同電位パターン
が設けられている。
【0033】次に、上記構成のジャイロスコープ1を製
造する方法の一例を説明する。最初に上側ガラス基板
7、下側ガラス基板8の製造方法を図5を用いて説明す
る。図5Aに示すように、ガラス基板13を用意し、洗
浄後、図5Bに示すように、両面にクロム膜14をスパ
ッタする。次いで、レジストパターン15を形成し、こ
のレジストパターン15をマスクとしてクロム膜14を
エッチングする。次に、図5Cに示すように、このレジ
ストパターン15およびパターニングされたクロム膜1
4をマスクとしてガラス基板13表面のフッ酸エッチン
グを行い、ガラス基板13上の音叉の位置に対応する領
域に深さ10μm程度の凹部13aを形成する。その
後、図5Dに示すように、レジストパターン15および
クロム膜14のパターンを除去する。この工程までで本
実施の形態の下側ガラス基板8は完成する。
【0034】次に、図5Eに示すように、膜厚300n
m程度のアルミニウム膜、クロム膜等の金属膜16をガ
ラス基板13の一面にスパッタした後、その上にレジス
トパターン15を形成し、これをマスクとして金属膜1
6のエッチングを行うことにより駆動用固定電極4およ
び同電位パターンを形成する。以上の工程により、本実
施の形態の上側ガラス基板7が完成する。
【0035】次に、図6Aに示すように、シリコン基板
17を用意し、図6Bに示すように、シリコン基板17
の下面と下側ガラス基板8とを陽極接合法を用いて接合
する。この際、シリコン基板17のうち、後で支持部1
0となる部分が接合されるようにする。陽極接合法では
シリコン基板に正、ガラス基板に負の電位を印加してシ
リコンとガラスを容易に接合することができるが、シリ
コン基板17が音叉となる部分では下側ガラス基板8表
面との間隙が10μm程度しかないため、陽極接合時の
静電引力によりシリコン基板17が撓んで下側ガラス基
板8と接触すると、その部分も接合されてしまい、振動
可能な音叉を形成できなくなる。したがって、下側ガラ
ス基板8に接合すべきでない部分が接合されてしまうの
を防止する目的で下側ガラス基板8のその部分をシリコ
ン基板17と同電位とするために、下側ガラス基板8表
面に同電位パターンを形成しておく。この点は上側ガラ
ス基板7についても同様である。
【0036】次に、図6Cに示すように、シリコン基板
17表面にレジストパターン19を形成する。この際の
レジストパターン19の平面形状は、図2に示すような
音叉2、支持部10、枠部11、検出用電極形成部3
等、シリコンを残す部分の形状とし、さらに音叉2の脚
9の先端面および検出用電極形成部3の対向面に図4で
示したような凹凸が形成される形状とする。このレジス
トパターン19をマスクとして、反応性イオンエッチン
グ等の異方性エッチングを用いてシリコン基板17を貫
通するエッチングを行う。これにより、図6Dに示すよ
うに、音叉2、支持部10、枠部11、検出用電極形成
部3がそれぞれ形成され、音叉2の部分は下側ガラス基
板8の上方で宙に浮いた状態となる。また同時に、検出
用可動電極5、検出用固定電極6が形成される。その
後、レジストパターン19を剥離する。
【0037】次に、図6Eに示すように、下側ガラス基
板8に接合されたシリコン基板17の上面と上側ガラス
基板7とを陽極接合法を用いて接合する。この際、この
図に示すように、シリコン基板17の音叉2の支持部1
0が上側ガラス基板7に接合されることになる。以上の
工程により、本実施の形態のジャイロスコープ1が完成
する。
【0038】本実施の形態のジャイロスコープ1を使用
する際には、駆動用固定電極4の配線に駆動源としての
発振器を接続するとともに、検出用可動電極5の信号取
出用配線と検出用固定電極6の信号取出用配線との間に
容量検出器を接続する。発振器を駆動して音叉2−駆動
用固定電極4間に数kHz程度の周波数の電圧を印加す
ると、音叉2の各脚9が鉛直方向に振動する。その状態
で、脚9の長手方向を回転軸とする角速度が入力される
と、入力された角速度の大きさに応じた水平方向の振動
が生じる。この時、音叉2の各脚9の検出用可動電極5
と検出用電極形成部3の検出用固定電極6が対向した状
態にあり、脚9の水平振動に伴って検出用可動電極5と
検出用固定電極6の対向面積が変化するため、容量変化
が生じる。この容量変化を容量検出器で検出することに
より角速度の大きさを検出することができる。
【0039】さらに、本実施の形態の場合、図4に示し
たように、互いに対向する検出用可動電極5と検出用固
定電極6の端部をずらして配置しているため、例えば図
4において脚9が検出用電極形成部3に対して左方向
(矢印Aで示す方向)に変位した場合、各検出用可動電
極5と各検出用固定電極6との対向面積が増え、容量が
増加する方向に変化する。また、脚9が検出用電極形成
部3に対して右方向(矢印Bで示す方向)に変位した場
合には、各検出用可動電極5と各検出用固定電極6の対
向面積が減り、容量が減少する方向に変化する。よっ
て、容量の変化量の正負を検知することによって角速度
の向きも検知することができる。
【0040】したがって、本実施の形態のジャイロスコ
ープ1では、従来のジャイロスコープのように脚と脚の
間に検出用電極を設ける必要がなくなる。その結果、脚
間ギャップをシリコン基板の加工限界近く、例えば数十
μm程度にまで小さくすることができ、Q値を大きくす
ることができる。例えば脚幅が200μmのジャイロス
コープにおいて、脚間ギャップが300μm〜400μ
m程度であるとQ値は1000前後であるが、脚間ギャ
ップを数十μm程度にまで狭めるとQ値は2000前後
と、約2倍に増大することができる。このQ値の増大に
より、角速度センサとしての検出感度の向上、駆動電圧
の低減を図ることができる。さらに、デバイスの小型化
を図ることもできる。
【0041】また本実施の形態の場合、検出用可動電極
5を脚9の延在方向の先端面に設けているので、検出用
固定電極6を音叉2と同じ製造プロセスで形成できると
ともに、検出用固定電極6と駆動用固定電極4の位置が
離れ、これら電極間の干渉を少なくすることができる。
【0042】本出願人は、本発明の目的を達成するため
に、他の構成のジャイロスコープを既に出願している。
本発明のジャイロスコープは既出願のジャイロスコープ
の改良版であって、既出願のジャイロスコープに対して
以下のような利点を有している。図16は既出願のジャ
イロスコープの全体構成を示す分解斜視図、図17は図
16のXVII−XVII線に沿う断面図である。なお、図16
および図17において、図1〜図4に示した本実施の形
態のジャイロスコープと共通の構成要素には同一の符号
を付し、詳細な説明は省略する。
【0043】図16および図17に示すジャイロスコー
プ21は、上記実施の形態のジャイロスコープ1と異な
り、上側ガラス基板7の下面に1本の脚9に対して2個
ずつの検出用固定電極6が設けられている。そして、導
電性シリコンからなる脚9そのものを電極として機能さ
せているため、各脚9には駆動用電極も検出用電極も設
けられていない。
【0044】本実施の形態のジャイロスコープ1の場
合、1つの脚9に対して6個ずつの検出用可動電極5お
よび検出用固定電極6が設けられており、検出用可動電
極5同士、検出用固定電極6同士は互いに並列接続され
ている。互いに対向する検出用可動電極5と検出用固定
電極6の合計6個の電極対で形成される容量をそれぞれ
1、C2、…、C6とする。脚9に対して角速度が入力
されず、コリオリ力が働かずに変位が0の時(初期状
態)の1脚あたりの容量をCdt1とすると、 Cdt1=C1+C2+…+C6 ……(2) と表される。次に、脚9に対して任意の角速度が入力さ
れ、コリオリ力が働いて変位が生じた時の全体の容量を
dt2とすると、 Cdt2=(C1+ΔC1)+(C2+ΔC2)+…+(C6+ΔC6 ……(3) (ただし、ΔC1、ΔC2、…、ΔC6は各容量における
容量変化量)と表され、これを変形すると次の(4)式
となる。
【数1】 より一般的に1つの脚に対してn個の検出用電極を設け
ると、次の(5)式となる。
【数2】 具体的な容量値の一例として、Cdt1は1pF程度、Δ
iは0.01〜0.1pF程度に設定される。
【0045】図16、図17に示した既出願のジャイロ
スコープ21の場合、1つの脚9に対して2個の検出用
電極6aが設けられているため、(5)式におけるnが
2であり、例えば1脚あたりの容量変化量は0.02〜
0.2pF程度となる。これに対して、本実施の形態の
ジャイロスコープ1の場合、(5)式におけるnが6で
あり、例えば1脚あたりの容量変化量は0.06〜0.
6pF程度となる。したがって、脚9が同じ大きさの角
速度を受け、同じ大きさの変位が生じたとしても、本実
施の形態のジャイロスコープ1では既出願のジャイロス
コープ21に比べて3倍の容量変化、言い換えると、3
倍の感度を得ることができる。よって、1つの脚9に対
してn個の検出用電極を設けると、既出願のジャイロス
コープ21に比べて(n/2)倍の感度を得ることがで
きる。このように、本実施の形態のジャイロスコープ1
によれば、検出感度をより向上させることができる。
【0046】ここで、本実施の形態の検出用可動電極5
および検出用固定電極6を形成する際の凸部9aの高さ
について考察する。図4に示したように、検出用可動電
極5と検出用固定電極6とが対向した部分の面積をS、
初期状態で検出用可動電極5と検出用固定電極6とが対
向していない部分の面積をS’、脚9の先端面と検出用
電極形成部3の対向面との間のギャップをd1、検出用
電極をなす凸部9a,3aの高さをd2、とする。脚9
の変位がない初期状態での電極1個あたりの容量C
0は、 C0=ε0ε・(S/d1)+ε0ε・(S’/(d1+d2)) ……(6) 面積増加分がS’となるように脚9が変位した後の容量
1は、 C1=ε0ε・(S/d1)+ε0ε・(S’/d1) ……(7) (ただし、ε0εは電極間の空間の誘電率) よって、電極1個あたりの容量変化量ΔCは、(6)、
(7)式より、 ΔC=C1−C0 =ε0ε・(S’/d1)−ε0ε・(S’/(d1+d2)) =ε0εS’・[(1/d1)−{1/(d1+d2)}] ……(8)
【0047】図16、図17に示した既出願のジャイロ
スコープにおける容量変化量よりも本発明のジャイロス
コープにおいてn個の電極を設けた場合の容量変化量の
方が大きくなる条件は、(8)式より、 n・[(1/d1)−{1/(d1+d2)}]>2×(1/d1) …(9) となる。本実施の形態の場合、n=6であるから、 6×[(1/d1)−{1/(d1+d2)}]>2×(1/d1) d2>1/2・d1 ……(10) したがって、検出用可動電極となる凸部の高さd2はd1
の1/2以上、すなわち、検出用可動電極5と検出用固
定電極6の間のギャップの半分以上とすることが望まし
い(図4は凸部の高さを誇張して示している)。
【0048】また、本実施の形態のジャイロスコープ1
は、音叉2が2枚のガラス基板7、8の間に挟持されて
いるため、ガラス基板7、8によって音叉2の部分が保
護され、取り扱いやすいものとなっている。さらに、音
叉2の部分に塵埃が入りにくい構造であるから、外乱が
抑制され、センサ精度を向上することができる。また、
真空封止も行える構造であり、これによれば更にQ値を
向上させることができる。
【0049】[第2の実施の形態]以下、本発明の第2
の実施の形態を図7ないし図9を参照して説明する。図
7は本実施の形態のジャイロスコープの全体構成を示す
分解斜視図、図8はその平面図(ただし、電極構成は上
側ガラス基板の下面を示している)、図9は図8の脚1
本分の電極構成を示す拡大図である。本実施の形態のジ
ャイロスコープの基本的な構成は第1の実施の形態と全
く同様であり、本実施の形態のジャイロスコープが第1
の実施の形態と異なる点は、脚1本あたりの電極の構成
のみである。図7ないし図9では、図1、図2、図4と
共通の構成要素に同一の符号を付し、以下では共通部分
の説明は省略する。
【0050】第1の実施の形態においては、1本の脚9
に対して1個の検出用電極形成部3が対向配置され、脚
9の先端面と検出用電極形成部3の対向面に、検出用可
動電極5と検出用固定電極6がそれぞれ6個ずつ設けら
れていた。これに対して、本実施の形態のジャイロスコ
ープ23では、図7および図8に示すように、1本の脚
9に対して2個の検出用電極形成部24a,24bが対
向配置されており、脚9の先端面に6個の検出用可動電
極5が設けられ、各検出用電極形成部24a,24bの
脚9の先端面と対向する面に3個ずつの検出用固定電極
25a,25bが設けられている。
【0051】すなわち、図9に示すように、各脚9の先
端面は凹凸加工され、6個の凸部9aからなる検出用可
動電極5が脚9の駆動方向に延在するように設けられて
いる。一方、下側ガラス基板8に固定された各検出用電
極形成部24a,24bの脚9の先端面との対向面も凹
凸加工され、各検出用可動電極5と対向するように各検
出用可動電極5に対して1個ずつ、合計3個の検出用固
定電極25a,25bが設けられている。すなわち、本
実施の形態における検出用電極形成部24a,24b
は、第1の実施の形態の検出用電極形成部3を中央で2
分割したような形状となっている。よって、1個の検出
用電極形成部24a,24bの3個の検出用固定電極2
5a,25bが互いに並列接続された電極群を構成し、
各検出用電極形成部24a,24bの各電極群から検出
信号取出用の配線(図示略)がそれぞれ延びている。
【0052】また、図9に示すように、各脚9の検出用
可動電極5と各検出用電極形成部24a,24bの検出
用固定電極25a,25bとは対向配置されているが、
脚9の変位検出方向における各検出用可動電極5の外端
(図9における左端と右端)と各検出用固定電極25
a,25bの外端が揃うように完全に対向配置されてい
るわけではなく、図9における左側の検出用電極形成部
24aの各検出用固定電極25aは対向する各検出用可
動電極5に対して脚9の最大振幅以上の寸法だけ左側に
はみ出し、右側の検出用電極形成部24bの各検出用固
定電極25bは対向する各検出用可動電極5に対して脚
9の最大振幅以上の寸法だけ右側にはみ出している。ま
た、各検出用可動電極5の幅W1および各検出用固定電
極25a,25bの幅W2は、脚9の最大振幅以上の寸
法に設定されている。
【0053】本実施の形態のジャイロスコープ23を使
用する際には、音叉2と駆動用固定電極4の配線との間
に駆動源としての発振器を接続し、検出用可動電極5の
配線と一方の検出用電極形成部24aの検出用固定電極
25aの配線との間に第1の容量検出器を接続するとと
もに、検出用可動電極5bの配線と他方の検出用電極形
成部24bの検出用固定電極25bの配線との間に第2
の容量検出器を接続する。発振器を駆動して音叉2−駆
動用固定電極4間に数kHz程度の周波数の電圧を印加
すると、音叉2の各脚9が鉛直方向に振動する。その状
態で、脚9の長手方向を回転軸とする角速度が入力され
ると、入力された角速度の大きさに応じた水平方向の振
動が生じる。この時、音叉2の各脚9の各検出用可動電
極5と検出用電極形成部24a,24bの検出用固定電
極25a,25bとが対向した状態にあり、脚9の水平
振動に伴って各検出用可動電極5と各検出用固定電極2
5a,25bの対向面積が変化するため、容量変化が生
じる。この時の容量変化量を第1の容量検出器および第
2の容量検出器で差動検出することにより角速度の大き
さを検出することができる。
【0054】よって、本実施の形態のジャイロスコープ
23では、従来のジャイロスコープのように脚と脚の間
に検出用電極を設ける必要がなくなり、脚間ギャップが
小さくできるため、Q値を大きくすることができる。こ
のQ値の増大により、角速度センサとしての検出感度の
向上、駆動電圧の低減、デバイスの小型化が図れる、と
いった第1の実施の形態と同様の効果を得ることができ
る。また、従来のジャイロスコープに比べて検出感度が
向上する点も第1の実施の形態と同様である。
【0055】さらに、本実施の形態では差動検出法を採
用しているが、各電極群毎の初期容量値の和が互いに等
しいため、差分をとると初期容量値分が消去され、容量
変化量のみが残る。したがって、初期容量値の中に含ま
れるノイズ成分をキャンセルすることができるので、検
出精度を向上させることができる。
【0056】[第3の実施の形態]以下、本発明の第3
の実施の形態を図10を参照して説明する。図10は本
実施の形態のジャイロスコープの脚1本分の電極構成を
示す平面図である。本実施の形態のジャイロスコープの
基本構成は第1の実施の形態と全く同様であって、異な
る点は検出用固定電極の形成に凹凸加工を用いない点の
みである。以下では、図4と共通の構成要素に同一の符
号を付した図10を用いて異なる部分のみを説明し、共
通部分の説明は省略する。
【0057】図4に示した第1の実施の形態の場合、検
出用電極形成部3の脚9の先端面との対向面を凹凸加工
し、凸部9aの部分を検出用可動電極5とした。これに
対して、本実施の形態のジャイロスコープ45の場合、
検出用電極形成部46をなすシリコンの脚9の先端面と
の対向面上にシリコン酸化膜等の絶縁膜47が形成さ
れ、絶縁膜47上にアルミニウム膜またはクロム膜、も
しくは白金/チタン膜等の金属膜からなる検出用固定電
極48が形成されている。
【0058】本実施の形態のジャイロスコープ45にお
いても、角速度センサとしての検出感度の向上、駆動電
圧の低減、デバイスの小型化が図れる、といった第1の
実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0059】[第4の実施の形態]以下、本発明の第4
の実施の形態を図11を参照して説明する。図11は本
実施の形態のジャイロスコープの脚1本分の電極構成を
示す平面図である。本実施の形態のジャイロスコープの
基本構成は第2の実施の形態と全く同様であって、異な
る点は検出用固定電極の形成に凹凸加工を用いない点の
みである。以下では、図9と共通の構成要素に同一の符
号を付した図11を用いて異なる部分のみを説明し、共
通部分の説明は省略する。
【0060】図9に示した第2の実施の形態の場合、検
出用電極形成部24a,24bの脚9の先端面との対向
面を凹凸加工し、凸部の部分を検出用可動電極25a,
25bとした。これに対して、本実施の形態のジャイロ
スコープ49の場合、検出用電極形成部50a,50b
をなすシリコンの脚9の先端面との対向面上にシリコン
酸化膜等の絶縁膜51が形成され、絶縁膜51上にアル
ミニウム膜またはクロム膜、もしくは白金/チタン膜等
の金属膜からなる検出用固定電極52a,52bがそれ
ぞれ形成されている。
【0061】本実施の形態のジャイロスコープ49にお
いても、角速度センサとしての検出感度の向上、駆動電
圧の低減、デバイスの小型化が図れる、差動検出による
検出精度の向上といった第2の実施の形態と同様の効果
を得ることができる。
【0062】[第5の実施の形態]以下、本発明の第5
の実施の形態を図12を参照して説明する。図12は本
実施の形態のジャイロスコープの脚1本分の電極構成を
示す平面図である。本実施の形態のジャイロスコープの
基本構成は第3の実施の形態と全く同様であって、異な
る点は検出用固定電極の電極配置のみである。以下で
は、図10と共通の構成要素に同一の符号を付した図1
2を用いて異なる部分のみを説明し、共通部分の説明は
省略する。
【0063】図10に示した第3の実施の形態において
は、脚9の先端面の1個の検出用可動電極5に対して、
検出用電極形成部46の1個の検出用固定電極48が対
向するように設けられていた。これに対して、本実施の
形態のジャイロスコープ53では、図12に示すよう
に、脚9の先端面の1個の検出用可動電極5に対して、
検出用電極形成部54の2個の検出用固定電極56a,
56bが対向するように設けられている。
【0064】すなわち、各脚9の先端面には、6個の凸
部9aからなる検出用可動電極5が脚9の駆動方向に延
在するように設けられている。一方、検出用電極形成部
54の脚9の先端面との対向面には、各検出用可動電極
5と対向するように各検出用可動電極5に対して2個ず
つ(1対)、各脚9に対して12個ずつ(6対)の検出
用固定電極56a,56bが絶縁膜55を介して設けら
れている。これら1脚あたり12個の検出用固定電極5
6a,56bは、1個おきにそれぞれ並列接続された2
つの電極群(56aからなる群と56bからなる群)か
らなり、並列接続された各電極群から検出信号取出用の
配線(図示略)がそれぞれ延びている。すなわち、本実
施の形態では、検出用固定電極56a,56b側が2つ
の電極群で構成されており、検出用固定電極56a,5
6bの各電極群中の電極の数(6個)が、検出用可動電
極5の電極の数(6個)と同一であって、検出用固定電
極56a,56bの各電極群内の電極が互いに並列接続
された構成である。
【0065】図12に示すように、各脚9上の検出用可
動電極5と検出用電極形成部54上の1対の検出用固定
電極56a,56bとは対向配置されているが、脚9の
変位検出方向における検出用可動電極5の両外端(図1
2における左端と右端)と1対の検出用固定電極56
a,56bの各々の外端が揃うように完全に対向配置さ
れているわけではなく、1対の検出用固定電極56a,
56bをなす各電極の外端が各検出用可動電極5の両外
端よりも脚9の最大振幅以上外側にはみ出している。ま
た、各検出用可動電極5の幅W1および各検出用固定電
極56a,56bの幅W2は、脚9の最大振幅以上の寸
法に設定されている。
【0066】ここで、各部の寸法の一例を示すと、1つ
の脚9の幅Wが200μm、各検出用可動電極5の幅W
1が35μm、検出用可動電極5間の間隔G1が15μ
m、各検出用固定電極56a,56bの幅W2が20μ
m、検出用固定電極56a,56b間の間隔G2が5μ
m、一対の検出用固定電極56a,56bの各々の外端
の検出用可動電極5外端からのはみ出し量Zが5μm、
である。なお、この脚9の変位検出方向の最大振幅は1
μmに設定している。本例では、一対の検出用固定電極
56a,56bのうち、一方の検出用固定電極56aの
外端の検出用可動電極5外端からのはみ出し量と、他方
の検出用固定電極56bの外端の検出用可動電極5外端
からのはみ出し量とを同じにしているが、これらのはみ
出し量はともに脚9の最大振幅以上の寸法にすればよ
く、必ずしも同じでなくても良い。
【0067】本実施の形態のジャイロスコープ53を使
用する際には、音叉2と駆動用固定電極4の配線との間
に駆動源としての発振器を接続し、検出用可動電極5の
配線と一方の電極群の検出用固定電極56aの配線との
間に第1の容量検出器を接続するとともに、検出用可動
電極5の配線と他方の電極群の検出用固定電極56bの
配線との間に第2の容量検出器を接続する。発振器を駆
動して音叉2−駆動用固定電極4間に数kHz程度の周
波数の電圧を印加すると、音叉2の各脚9が鉛直方向に
振動する。その状態で、脚9の長手方向を回転軸とする
角速度が入力されると、入力された角速度の大きさに応
じた水平方向の振動が生じる。この時、音叉2の各脚9
の各検出用可動電極5と検出用電極形成部54上の1対
の検出用固定電極56a,56bとが対向した状態にあ
り、脚9の水平振動に伴って各検出用可動電極5と各検
出用固定電極56a,56bの対向面積が変化するた
め、容量変化が生じる。この時の容量変化量を第1の容
量検出器および第2の容量検出器で差動検出することに
より角速度の大きさを検出することができる。
【0068】よって、本実施の形態のジャイロスコープ
53では、従来のジャイロスコープのように脚と脚の間
に検出用電極を設ける必要がなくなり、脚間ギャップが
小さくできるため、Q値を大きくすることができる。こ
のQ値の増大により、角速度センサとしての検出感度の
向上、駆動電圧の低減、デバイスの小型化が図れる、と
いった上記実施の形態と同様の効果を得ることができ
る。また、従来のジャイロスコープに比べて検出感度が
向上する点も上記実施の形態と同様である。
【0069】さらに、本実施の形態では差動検出法を採
用しているが、各電極群毎の初期容量値の和が互いに等
しいため、差分をとると初期容量値分が消去され、容量
変化量のみが残る。したがって、初期容量値の中に含ま
れるノイズ成分をキャンセルすることができるので、検
出精度を向上させることができる。また本実施の形態の
場合、検出用固定電極56a,56b側が2つの電極群
で構成されており、検出用固定電極56a,56bの各
電極群の電極数(6個)が、検出用可動電極5の電極数
(6個)と同一であり、2つの電極群を構成する各検出
用固定電極56a,56bを、これと対向する1つの検
出用可動電極5に対して互いに対となる構成としている
ので、脚9の幅方向を最も有効に利用することができ
る。
【0070】[第6の実施の形態]以下、本発明の第6
の実施の形態を図13ないし図15を参照して説明す
る。本実施の形態は第1〜第5の実施の形態のジャイロ
スコープを用いた入力装置の例であり、具体的にはパソ
コンの座標入力装置であるペン型マウスに適用した例で
ある。
【0071】本実施の形態のペン型マウス30は、図1
3に示すように、ペン型のケース31の内部に第1〜第
5の実施の形態で示したようなジャイロスコープ32
a、32bが2個収容されている。2個のジャイロスコ
ープ32a、32bは、図14に示すように、ペン型マ
ウス30を上から見たとき(図13の矢印A方向から見
たとき)に各ジャイロスコープ32a、32bの音叉の
脚の延在方向が直交するように配置されている。また、
各ジャイロスコープ32a、32bを駆動し、回転角を
検出するための駆動検出回路33が設けられている。そ
の他、ケース31内に電池34が収容されるとともに、
一般のマウスのスイッチに相当する2つのスイッチ35
a、35b、マウス本体のスイッチ36等が備えられて
いる。
【0072】使用者は、このペン型マウス30を持ち、
所望の方向にペン先を移動させることによって、パソコ
ン画面上のカーソル等をペン先の移動方向に応じて動か
すことができる。すなわち、ペン先を図13中の紙面3
7のX軸方向に沿って移動させると、ジャイロスコープ
32bが回転角θ1を検出し、紙面37のY軸方向に沿
って移動させると、ジャイロスコープ32aが回転角θ
2を検出する。それ以外の方向に移動させた場合には回
転角θ1と回転角θ2の組み合わせとなる。したがっ
て、パソコン側では回転角θ1および回転角θ2に対応
した信号をペン型マウス30から受け取って、図15に
示すように、画面38上のカーソル39等の移動前の点
から画面38上でのX’軸、Y’軸に対応させて回転角
θ1、θ2の大きさに対応する距離だけカーソル39を
移動させる。このようにして、このペン型マウス30
は、光学式エンコーダ等を用いた一般のマウスと同様の
動作を実現することができる。
【0073】ここで用いた本発明のジャイロスコープ3
2a、32bは、小型、低駆動電圧、高感度という特徴
を持っているため、本実施の形態のペン型マウス30の
ような小型の座標入力機器に好適に使用することができ
る。また、ナビゲーションやヘッドマウントディスプレ
イなど、角速度を検知する一般の入力装置に応用が可能
である。
【0074】なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態
に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない
範囲において種々の変更を加えることが可能である。例
えば上記の実施の形態のジャイロスコープにおける電極
の数は任意に設定してかまわない。しかしながら、感度
向上の面からは、加工が可能である限り、多くすること
が望ましい。また、上記実施の形態では3脚型の音叉を
用いた例を示したが、脚の数も変更が可能であり、1本
でも良い。
【0075】また、シリコンからなる音叉を2枚のガラ
ス基板で挟持するのではなく、上側ガラス基板がない構
成としてもよい。この場合、より簡易な構造のジャイロ
スコープとなる。また、陽極接合法による張り合わせを
考慮すると、シリコンとガラスの相性がよいが、ガラス
基板に関しては任意の基材の表面にガラスを融着したも
のでも代用できる。また、音叉の材料としてシリコンに
代えて、カーボンを用いることも可能である。その他、
各種構成部材の材料、寸法等の具体的な記載は上記実施
の形態に限ることなく、適宜変更が可能である。
【0076】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
ジャイロスコープにおいては、従来のように音叉の脚と
脚との間に検出用電極を設ける必要がなくなるため、Q
値を大きくすることができ、検出感度の向上、駆動電圧
の低減、デバイスの小型化を図ることができる。このジ
ャイロスコープの使用により、例えばパソコンの座標入
力装置等の小型の機器を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態のジャイロスコー
プを示す分解斜視図である。
【図2】 同、平面図である。
【図3】 図2のIII−III線に沿う側断面図である。
【図4】 同、ジャイロスコープの脚1本あたりの電極
構成を示す拡大平面図である。
【図5】 同、ジャイロスコープの製造方法、特にガラ
ス基板の製造方法を順を追って示す工程断面図である。
【図6】 同、ジャイロスコープ全体の製造方法を順を
追って示す工程断面図である。
【図7】 本発明の第2の実施の形態のジャイロスコー
プを示す分解斜視図である。
【図8】 同、平面図である。
【図9】 同、ジャイロスコープの脚1本あたりの電極
構成を示す拡大平面図である。
【図10】 本発明の第3の実施の形態のジャイロスコ
ープの脚1本あたりの電極構成を示す拡大平面図であ
る。
【図11】 本発明の第4の実施の形態のジャイロスコ
ープの脚1本あたりの電極構成を示す拡大平面図であ
る。
【図12】 本発明の第5の実施の形態のジャイロスコ
ープの脚1本あたりの電極構成を示す拡大平面図であ
る。
【図13】 本発明の第6の実施の形態であるペン型マ
ウスを示す斜視図である。
【図14】 同、ペン型マウスに用いた2個のジャイロ
スコープの配置を示す平面図である。
【図15】 同、ペン型マウスを用いて操作を行うパソ
コン画面を示す正面図である。
【図16】 本出願人が既に出願したジャイロスコープ
の一例を示す分解斜視図である。
【図17】 図16のXVII−XVII線に沿う側断面図であ
る。
【図18】 従来のジャイロスコープの一例を示す斜視
図である。
【符号の説明】
1,21,23,45,49,53 ジャイロスコープ 2 音叉 3,24a,24b,46,50a,50b,54 検
出用電極形成部 4 駆動用固定電極 5 検出用可動電極 6,25a,25b,48,52a,52b,56a,
56b 検出用固定電極 7 上側ガラス基板(基材) 8 下側ガラス基板(基材) 9 脚(振動片) 9a 凸部 9b 溝(凹部) 10 支持部 11 枠部 30 ペン型マウス(入力装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江刺 正喜 宮城県仙台市太白区八木山南一丁目11−9 Fターム(参考) 2F105 AA10 BB02 BB13 BB14 BB20 CC01 CC04 CD03 CD05 5B087 AA06 BC12 BC34 DD03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性材料からなり、基端側が支持部と
    された振動片と、該振動片の支持部を支持する基材と、
    該振動片を駆動する駆動手段と、前記振動片が延在する
    方向の先端面の少なくとも一部が凹凸加工され、この凹
    凸加工されてなる複数の凸部からなり、該凸部の各々が
    前記振動片の変位検出方向の振幅以上の幅を有し、互い
    に並列接続された複数の検出用可動電極と、該複数の検
    出用可動電極との間で容量を形成するよう前記複数の検
    出用可動電極と対向配置されて前記基材に設けられ、各
    々が前記振動片の変位検出方向の振幅以上の幅を有し、
    互いに並列接続されて前記振動片の変位を検出する複数
    の検出用固定電極とを有することを特徴とするジャイロ
    スコープ。
  2. 【請求項2】 導電性材料からなり、基端側が支持部と
    された振動片と、該振動片の支持部を支持する基材と、
    該振動片を駆動する駆動手段と、前記振動片が延在する
    方向の先端面の少なくとも一部が凹凸加工され、この凹
    凸加工されてなる複数の凸部からなり、該凸部の各々が
    前記振動片の変位検出方向の振幅以上の幅を有し、互い
    に並列接続された複数の検出用可動電極と、それぞれ複
    数の電極を有する2つの電極群からなり、該2つの電極
    群のそれぞれの電極が前記複数の検出用可動電極のいず
    れかの電極との間で容量を形成するよう前記複数の検出
    用可動電極と対向配置されて前記基材に設けられるとと
    もに、前記2つの電極群の一方の電極群をなす各電極の
    外端が該各電極と対向する前記検出用可動電極の一方の
    外端よりも前記変位検出方向の最大振幅以上外側にはみ
    出しており、他方の電極群をなす各電極の外端が該各電
    極と対向する前記検出用可動電極の他方の外端よりも前
    記変位検出方向の最大振幅以上外側にはみ出しており、
    前記各電極が前記振動片の変位検出方向の最大振幅以上
    の幅を有する検出用固定電極とを有してなり、前記検出
    用固定電極のうちの一方の電極群とこれと対向する前記
    複数の検出用可動電極との間で形成される容量の和と、
    前記検出用固定電極のうちの他方の電極群とこれと対向
    する前記複数の検出用可動電極との間で形成される容量
    の和との差を検出することを特徴とするジャイロスコー
    プ。
  3. 【請求項3】 前記検出用固定電極の前記2つの電極群
    の各々の電極数が、前記検出用可動電極の電極数と同数
    であることを特徴とする請求項2に記載のジャイロスコ
    ープ。
  4. 【請求項4】 前記検出用固定電極が、前記複数の検出
    用可動電極と対向する部分が凹凸加工されてなる複数の
    凸部からなることを特徴とする請求項1または2に記載
    のジャイロスコープ。
  5. 【請求項5】 前記導電性材料がシリコンであることを
    特徴とする請求項1または2に記載のジャイロスコー
    プ。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか一項に記載
    のジャイロスコープを用いたことを特徴とする入力装
    置。
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DE60028696T DE60028696T2 (de) 1999-11-09 2000-10-13 Kreisel und Eingabevorrichtung
KR10-2000-0066245A KR100413876B1 (ko) 1999-11-09 2000-11-08 각속도 입력시의 음차의 다리의 변위를 용량의 변화로검출하는 자이로스코프 및 이것을 사용한 입력장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009271052A (ja) * 2008-04-30 2009-11-19 Honeywell Internatl Inc キャパシタンス変調によるmemsジャイロスコープのパラメトリック増幅

Cited By (2)

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