JP2008135302A - プロジェクタ型車両用灯具 - Google Patents

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Abstract

【課題】プロジェクタ型車両用灯具全体を低コスト化および軽量化しつつ、シェードを回転させることにより複数の配光パターンを形成する。
【解決手段】光源1と、光源1からの光を反射するリフレクタ2と、リフレクタ2からの光の一部を遮るシェード3と、シェード3によって遮られなかった光を投影する投影レンズ4とを具備し、シェード3を回転させることにより複数の配光パターンを形成するように構成されたプロジェクタ型車両用灯具において、シェード3として、鉛直方向に延びている中心線CLを中心に回転可能な回転体を設け、第1の配光パターンを形成するための第1部分3b1と、第2の配光パターンを形成するための第2部分3b2とを、回転体の円筒面3bの周方向の異なる位置に形成し、回転体を片持ち支持した。
【選択図】図5

Description

本発明は、シェードを回転させることにより複数の配光パターンを形成するように構成されたプロジェクタ型車両用灯具に関し、特には、プロジェクタ型車両用灯具全体を低コスト化および軽量化しつつ、シェードを回転させることにより複数の配光パターンを形成することができるプロジェクタ型車両用灯具に関する。
従来から、光源と、光源からの光を反射するためのリフレクタと、リフレクタからの光の一部を遮るためのシェードと、シェードによって遮られなかった光を投影するための投影レンズとを具備し、シェードを回転させることにより複数の配光パターンを形成するように構成されたプロジェクタ型車両用灯具が知られている。この種のプロジェクタ型車両用灯具の例としては、例えば特開2005−235708号公報の図10および図11に記載されたものがある。
特開2005−235708号公報の図10および図11に記載されたプロジェクタ型車両用灯具では、第1モード時に、左側通行用配光パターンが形成される。また、第2モード時に、シェードが、水平方向に延びている投影レンズの中心線を中心に略15°回転せしめられ、右側通行用配光パターンが形成される。
つまり、特開2005−235708号公報の図10および図11に記載されたプロジェクタ型車両用灯具では、シェードを回転させることにより2種類の配光パターンを形成することができる。
ところで、特開2005−235708号公報の図10および図11に記載されたプロジェクタ型車両用灯具では、シェードが、光源、リフレクタおよび投影レンズと一体化せしめられている。詳細には、特開2005−235708号公報の図10および図11に記載されたプロジェクタ型車両用灯具では、配光パターンを切り換えるためにシェードが回転せしめられる時に、シェードと共に、光源、リフレクタおよび投影レンズも回転せしめられる。そのため、特開2005−235708号公報の図10および図11に記載されたプロジェクタ型車両用灯具では、シェードを回転させるための駆動手段として、つまり、シェードと共に光源、リフレクタおよび投影レンズを回転させるための駆動手段として、駆動力の大きいものを用いなければならず、その結果、プロジェクタ型車両用灯具全体のコストが嵩んでしまう。
更に、特開2005−235708号公報の図10および図11に記載されたプロジェクタ型車両用灯具では、配光パターンが切り換えられる時に回転せしめられるシェード、光源、リフレクタおよび投影レンズの回転中心線が、鉛直方向に延びているのではなく、水平方向に延びている。その上、特開2005−235708号公報の図10および図11に記載されたプロジェクタ型車両用灯具では、シェード、光源、リフレクタおよび投影レンズが、両端支持されるのではなく、片持ち支持されている。そのため、特開2005−235708号公報の図10および図11に記載されたプロジェクタ型車両用灯具では、一体化せしめられたシェード、光源、リフレクタおよび投影レンズを片持ち支持するための部材として、剛性の高いものを用いなければならず、その結果、プロジェクタ型車両用灯具全体が重量化してしまう。
特開2004−214076号公報
前記問題点に鑑み、本発明は、プロジェクタ型車両用灯具全体を低コスト化および軽量化しつつ、シェードを回転させることにより複数の配光パターンを形成することができるプロジェクタ型車両用灯具を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明によれば、光源と、前記光源からの光を反射するためのリフレクタと、前記リフレクタからの光の一部を遮るためのシェードと、前記シェードによって遮られなかった光を投影するための投影レンズとを具備し、前記シェードを回転させることにより複数の配光パターンを形成するように構成されたプロジェクタ型車両用灯具において、前記シェードとして、鉛直方向に延びている中心線を中心に回転可能な回転体を設け、第1の配光パターンを形成するための第1部分と、第2の配光パターンを形成するための第2部分とを、前記回転体の円筒面の周方向の異なる位置に形成し、前記回転体を片持ち支持したことを特徴とするプロジェクタ型車両用灯具が提供される。
請求項2に記載の発明によれば、第1の配光パターンとして、配光パターンの左側部分の上縁が配光パターンの右側部分の上縁よりも低くなっている右側通行用配光パターンを形成し、第2の配光パターンとして、配光パターンの右側部分の上縁が配光パターンの左側部分の上縁よりも低くなっている左側通行用配光パターンを形成し、右側通行用配光パターンの形成時に、車両のハンドルの左回りの操舵角が増加するに従って、配光パターンの右側部分と左側部分との間の境界部分が左側に移動するように、車両のハンドルの操舵角に応じて前記回転体を回転させ、左側通行用配光パターンの形成時に、車両のハンドルの右回りの操舵角が増加するに従って、配光パターンの右側部分と左側部分との間の境界部分が右側に移動するように、車両のハンドルの操舵角に応じて前記回転体を回転させることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ型車両用灯具が提供される。
請求項3に記載の発明によれば、第1の配光パターンとして、配光パターンの左側部分の上縁が配光パターンの右側部分の上縁よりも低くなっている右側通行用配光パターン、あるいは、配光パターンの右側部分の上縁が配光パターンの左側部分の上縁よりも低くなっている左側通行用配光パターンを形成し、第2の配光パターンとして、走行ビーム用配光パターンを形成し、第1の配光パターンを第2の配光パターンに切り換えることが要求される時には、前記第2部分が前記投影レンズの焦点の近傍に配置されるように前記回転体を回転させ、第2の配光パターンを第1の配光パターンに切り換えることが要求される時には、前記第1部分が前記投影レンズの焦点の近傍に配置されるように前記回転体を回転させることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ型車両用灯具が提供される。
請求項4に記載の発明によれば、第1の配光パターンとして、走行ビーム用配光パターンを形成し、第2の配光パターンとして、フォグランプ用配光パターンを形成し、第1の配光パターンを第2の配光パターンに切り換えることが要求される時には、前記第2部分が前記投影レンズの焦点の近傍に配置されるように前記回転体を回転させ、第2の配光パターンを第1の配光パターンに切り換えることが要求される時には、前記第1部分が前記投影レンズの焦点の近傍に配置されるように前記回転体を回転させることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ型車両用灯具が提供される。
請求項5に記載の発明によれば、前記第1部分と前記第2部分とを前記回転体の円筒面の周方向の異なる位置に隣接させて形成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のプロジェクタ型車両用灯具が提供される。
請求項1に記載のプロジェクタ型車両用灯具では、リフレクタからの光の一部を遮るためのシェードとして、鉛直方向に延びている中心線を中心に回転可能な回転体が設けられている。更に、第1の配光パターンを形成するための第1部分と、第2の配光パターンを形成するための第2部分とが、回転体の円筒面の周方向の異なる位置に配置されている。また、回転体が片持ち支持されている。
詳細には、請求項1に記載のプロジェクタ型車両用灯具では、第1モード時に、回転体の円筒面の第1部分が、投影レンズの焦点の近傍に配置され、リフレクタからの光の一部が第1部分によって遮られる。その結果、第1の配光パターンが形成される。
更に、請求項1に記載のプロジェクタ型車両用灯具では、第2モード時に、回転体が、鉛直方向に延びている中心線を中心に回転せしめられ、回転体の円筒面の第2部分が、投影レンズの焦点の近傍に配置される。それにより、リフレクタからの光の一部が第2部分によって遮られ、その結果、第2の配光パターンが形成される。
そのため、請求項1に記載のプロジェクタ型車両用灯具によれば、第1部分と第2部分とが円筒面の周方向の異なる位置に形成された回転体を回転させることにより、2種類の配光パターンを形成することができる。
また、請求項1に記載のプロジェクタ型車両用灯具では、配光パターンを切り換えるために回転体が回転せしめられる時に、光源、リフレクタおよび投影レンズが回転せしめられない。そのため、請求項1に記載のプロジェクタ型車両用灯具によれば、回転体を回転させるための駆動手段として、駆動力の比較的小さいものを用いることができ、その結果、プロジェクタ型車両用灯具全体をコストを抑制することができる。
更に、請求項1に記載のプロジェクタ型車両用灯具では、片持ち支持されている回転体の回転中心線が、水平方向に延びているのではなく、鉛直方向に延びている。そのため、請求項1に記載のプロジェクタ型車両用灯具によれば、片持ち支持されている回転体の回転中心線が水平方向に延びている場合よりも、回転体を片持ち支持するための部材として、剛性の低いものを用いることができ、その結果、プロジェクタ型車両用灯具全体を軽量化することができる。
すなわち、請求項1に記載のプロジェクタ型車両用灯具によれば、プロジェクタ型車両用灯具全体を低コスト化および軽量化しつつ、シェードとしての回転体を回転させることにより複数の配光パターンを形成することができる。
詳細には、請求項1に記載のプロジェクタ型車両用灯具によれば、特開2005−235708号公報の図10および図11に記載されたプロジェクタ型車両用灯具よりもプロジェクタ型車両用灯具全体を低コスト化および軽量化しつつ、シェードとしての回転体を回転させることにより複数の配光パターンを形成することができる。
請求項2に記載のプロジェクタ型車両用灯具では、第1の配光パターンとして、配光パターンの左側部分の上縁が配光パターンの右側部分の上縁よりも低くなっている右側通行用配光パターンが形成され、第2の配光パターンとして、配光パターンの右側部分の上縁が配光パターンの左側部分の上縁よりも低くなっている左側通行用配光パターンが形成される。
そのため、請求項2に記載のプロジェクタ型車両用灯具によれば、回転体を回転させることにより、右側通行用配光パターンと左側通行用配光パターンとを形成することができる。
更に、請求項2に記載のプロジェクタ型車両用灯具では、配光パターンの左側部分の上縁が配光パターンの右側部分の上縁よりも低くなっている右側通行用配光パターンの形成時に、車両のハンドルの左回りの操舵角が増加するに従って、配光パターンの右側部分と左側部分との間の境界部分が左側に徐々に移動するように、車両のハンドルの操舵角に応じて回転体がリニアに回転せしめられる。
そのため、請求項2に記載のプロジェクタ型車両用灯具によれば、配光パターンの左側部分の上縁が配光パターンの右側部分の上縁よりも低くなっている右側通行用配光パターンの形成時であって、車両のハンドルの左回りの操舵角が増加した時に、配光パターンの右側部分と左側部分との間の境界部分が左側に移動せしめられない場合よりも、車両の左前方を明るく照らすことができる。
また、請求項2に記載のプロジェクタ型車両用灯具では、配光パターンの右側部分の上縁が配光パターンの左側部分の上縁よりも低くなっている左側通行用配光パターンの形成時に、車両のハンドルの右回りの操舵角が増加するに従って、配光パターンの右側部分と左側部分との間の境界部分が右側に徐々に移動するように、車両のハンドルの操舵角に応じて回転体がリニアに回転せしめられる。
そのため、請求項2に記載のプロジェクタ型車両用灯具によれば、配光パターンの右側部分の上縁が配光パターンの左側部分の上縁よりも低くなっている左側通行用配光パターンの形成時であって、車両のハンドルの右回りの操舵角が増加した時に、配光パターンの右側部分と左側部分との間の境界部分が右側に移動せしめられない場合よりも、車両の右前方を明るく照らすことができる。
請求項3に記載のプロジェクタ型車両用灯具では、第1の配光パターンとして、配光パターンの左側部分の上縁が配光パターンの右側部分の上縁よりも低くなっている右側通行用配光パターン、あるいは、配光パターンの右側部分の上縁が配光パターンの左側部分の上縁よりも低くなっている左側通行用配光パターンが形成され、第2の配光パターンとして、走行ビーム用配光パターンが形成される。
また、請求項3に記載のプロジェクタ型車両用灯具では、第1の配光パターンを第2の配光パターンに切り換えることが運転者によって要求される時には、第2部分が投影レンズの焦点の近傍に配置されるように回転体が回転せしめられる。詳細には、第1の配光パターンから第2の配光パターンへの切り換えに時間がかかってしまうと運転者が感じない程度に高速で回転体が回転せしめられる。
更に、請求項3に記載のプロジェクタ型車両用灯具では、第2の配光パターンを第1の配光パターンに切り換えることが運転者によって要求される時には、第1部分が投影レンズの焦点の近傍に配置されるように回転体が回転せしめられる。詳細には、第2の配光パターンから第1の配光パターンへの切り換えに時間がかかってしまうと運転者が感じない程度に高速で回転体が回転せしめられる。
そのため、請求項3に記載のプロジェクタ型車両用灯具によれば、右側通行用配光パターンあるいは左側通行用配光パターンと走行ビーム用配光パターンとを形成することができ、右側通行用配光パターンあるいは左側通行用配光パターンと走行ビーム用配光パターンとを迅速に切り換えることができる。
請求項4に記載のプロジェクタ型車両用灯具では、第1の配光パターンとして、走行ビーム用配光パターンが形成され、第2の配光パターンとして、フォグランプ用配光パターンが形成される。
また、請求項4に記載のプロジェクタ型車両用灯具では、第1の配光パターンを第2の配光パターンに切り換えることが運転者によって要求される時には、第2部分が投影レンズの焦点の近傍に配置されるように回転体が回転せしめられる。詳細には、第1の配光パターンから第2の配光パターンへの切り換えに時間がかかってしまうと運転者が感じない程度に高速で回転体が回転せしめられる。
更に、請求項4に記載のプロジェクタ型車両用灯具では、第2の配光パターンを第1の配光パターンに切り換えることが運転者によって要求される時には、第1部分が投影レンズの焦点の近傍に配置されるように回転体が回転せしめられる。詳細には、第2の配光パターンから第1の配光パターンへの切り換えに時間がかかってしまうと運転者が感じない程度に高速で回転体が回転せしめられる。
そのため、請求項4に記載のプロジェクタ型車両用灯具によれば、走行ビーム用配光パターンとフォグランプ用配光パターンとを形成することができ、走行ビーム用配光パターンとフォグランプ用配光パターンとを迅速に切り換えることができる。
請求項5に記載のプロジェクタ型車両用灯具では、第1の配光パターンを形成するための第1部分と、第2の配光パターンを形成するための第2部分とが、回転体の円筒面の周方向の異なる位置に隣接して形成されている。
そのため、請求項5に記載のプロジェクタ型車両用灯具によれば、第1部分と第2部分とが回転体の円筒面の周方向の異なる位置に離間して形成されている場合よりも、第1の配光パターンと第2の配光パターンとの切り換えを迅速に行うことができる。
以下、本発明のプロジェクタ型車両用灯具の第1の実施形態について説明する。図1は第1の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具の平面図、図2は第1の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具の右側面図、図3は第1の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具の斜視図である。図1〜図3において、1は光源を示しており、2は光源1からの光を反射するためのリフレクタを示しており、3はリフレクタからの光の一部を遮るためのシェードを示している。4はシェード3によって遮られなかった光を投影するための投影レンズを示しており、5は鉛直方向に延びている中心線CLを中心にシェード3を回転させるためのモータを示している。第1の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具では、図1〜図3に示すように、シェード3が、中心線CLを中心に回転可能な回転体として構成されている。
図4は図1〜図3に示したシェード3およびモータ5を含む組立体の詳細図である。詳細には、図4(A)はシェード3およびモータ5を含む組立体の平面図、図4(B)はシェード3およびモータ5を含む組立体の後側面図(光源1の側から見た図)、図4(C)はシェード3およびモータ5を含む組立体の右側面図である。第1の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具では、例えばモータ5の出力軸に対してシェード3をセットビス等によって固定することにより、シェード3とモータ5とが一体化せしめられ、シェード3およびモータ5を含む組立体が構成されている。
更に、第1の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具では、例えばねじ止め等によってモータ5を例えばプロジェクタ型車両用灯具のハウジング(図示せず)に対して直接的または間接的に固定することにより、シェード3およびモータ5を含む組立体が、光源1、リフレクタ2および投影レンズ4(図1〜図3参照)に対して位置決めされている。つまり、第1の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具では、シェード3が、例えばプロジェクタ型車両用灯具のハウジングによってモータ5を介して片持ち支持されている。
図4において、3aはシェード3の円板状の底面を示しており、3bはシェード3の円筒面を示している。3b1は右側通行用配光パターンを形成するために円筒面3bに形成された第1部分を示しており、3b2は左側通行用配光パターンを形成するために円筒面3bに形成された第2部分を示している。第1の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具では、図4(特に図4(A))に示すように、第1部分3b1と、第2部分3b2とが、シェード3の円筒面3bの周方向の異なる位置に隣接して形成されている。
図5は右側通行用配光パターンの形成時における第1の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具の光路図である。詳細には、図5(A)は第1の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具の上側から見た光路図、図5(B)は第1の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具の右側から見た光路図である。第1の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具では、図5(A)および図5(B)に示すように、右側通行用配光パターンの形成時に、シェード3の円筒面3bの第1部分3b1が、リフレクタ2の楕円系反射面の第2焦点の近傍であって、投影レンズ4の焦点の近傍に配置される。一方、この時、シェード3の円筒面3bの第2部分3b2は、図5(A)に示すように、光路から外れた位置に退避せしめられる。そのため、第1の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具では、右側通行用配光パターンの形成時に、左側通行用配光パターンを形成するためのシェード3の円筒面3bの第2部分3b2およびシェード3の底面3aによって右側通行用配光パターンが悪影響を受けてしまうことはない。
図6はシェード3の円筒面3bの第1部分3b1によって形成される右側通行用配光パターン11を示した図である。第1の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具では、車両が右側走行する場合に、図5に示すように、シェード3の円筒面3bの第1部分3b1が、リフレクタ2の楕円系反射面の第2焦点の近傍であって、投影レンズ4の焦点の近傍に配置され、それにより、図6(A)に示すように、右側通行用配光パターン11が形成される。その結果、対向車線に相当する配光パターンの左側部分11aの上縁11a1が、走行車線に相当する配光パターンの右側部分11bの上縁11b1よりも低くなる。
更に、第1の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具では、車両が右側走行する場合であって、車両が左折する時、つまり、車両のハンドルの左回りの操舵角が増加する時に、シェード3が図5(A)の左回りに回転せしめられ、その結果、図6(B)に示すように、配光パターンの左側部分11aと右側部分11bとの間の境界部分11cが左側に移動せしめられる。
詳細には、第1の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具では、車両が右側走行する場合であって、車両のハンドルの左回りの操舵角が増加する時に、操舵角の増加量に比例して、シェード3の左回りの回転量がリニアに増加せしめられ、それにより、配光パターンの境界部分11cの左側への移動量が徐々に増加せしめられる。
そのため、第1の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具によれば、車両が右側走行する場合であって、車両が左折する時に、車両の左前方を明るく照らすことができる。
図7は左側通行用配光パターンの形成時におけるシェード3およびモータ5を含む組立体の詳細図である。詳細には、図7(A)は左側通行用配光パターンの形成時におけるシェード3およびモータ5を含む組立体の平面図、図7(B)は左側通行用配光パターンの形成時におけるシェード3およびモータ5を含む組立体の後側面図(光源1の側から見た図)、図7(C)は左側通行用配光パターンの形成時におけるシェード3およびモータ5を含む組立体の右側面図である。
図8は左側通行用配光パターンの形成時における第1の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具の光路図である。詳細には、図8(A)は第1の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具の上側から見た光路図、図8(B)は第1の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具の右側から見た光路図である。第1の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具では、図7および図8に示すように、左側通行用配光パターンの形成時に、シェード3の円筒面3bの第2部分3b2が、リフレクタ2の楕円系反射面の第2焦点の近傍であって、投影レンズ4の焦点の近傍に配置される。一方、この時、シェード3の円筒面3bの第1部分3b1は、図8(A)に示すように、光路から外れた位置に退避せしめられる。そのため、第1の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具では、左側通行用配光パターンの形成時に、右側通行用配光パターンを形成するためのシェード3の円筒面3bの第1部分3b1およびシェード3の底面3aによって左側通行用配光パターンが悪影響を受けてしまうことはない。
図9はシェード3の円筒面3bの第2部分3b2によって形成される左側通行用配光パターン12を示した図である。第1の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具では、車両が左側走行する場合に、図8に示すように、シェード3の円筒面3bの第2部分3b2が、リフレクタ2の楕円系反射面の第2焦点の近傍であって、投影レンズ4の焦点の近傍に配置され、それにより、図9(A)に示すように、左側通行用配光パターン12が形成される。その結果、対向車線に相当する配光パターンの右側部分12aの上縁12a1が、走行車線に相当する配光パターンの左側部分12bの上縁12b1よりも低くなる。
更に、第1の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具では、車両が左側走行する場合であって、車両が右折する時、つまり、車両のハンドルの右回りの操舵角が増加する時に、シェード3が図8(A)の右回りに回転せしめられ、その結果、図9(B)に示すように、配光パターンの右側部分12aと左側部分12bとの間の境界部分12cが右側に移動せしめられる。
詳細には、第1の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具では、車両が左側走行する場合であって、車両のハンドルの右回りの操舵角が増加する時に、操舵角の増加量に比例して、シェード3の右回りの回転量がリニアに増加せしめられ、それにより、配光パターンの境界部分12cの右側への移動量が徐々に増加せしめられる。
そのため、第1の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具によれば、車両が左側走行する場合であって、車両が右折する時に、車両の右前方を明るく照らすことができる。
上述したように、第1の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具では、図5(A)および図5(B)に示すように、シェード3の円筒面3bの第1部分3b1が、投影レンズ4の焦点の近傍に配置され、リフレクタ2からの光の一部が第1部分3b1によって遮られる時に、図6(A)に示すような右側通行用配光パターン11が形成される。一方、シェード3が、鉛直方向に延びている中心線CLを中心に回転せしめられ、シェード3の円筒面3bの第2部分3b2が、投影レンズ4の焦点の近傍に配置され、それにより、リフレクタ2からの光の一部が第2部分3b2によって遮られる時に、図8(A)に示すような左側通行用配光パターン12が形成される。
そのため、第1の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具によれば、第1部分3b1と第2部分3b2とが円筒面3bの周方向の異なる位置に形成されたシェード3を回転させることにより、2種類の配光パターンを形成することができる。
更に、第1の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具では、配光パターンを切り換えるためにシェード3が回転せしめられる時に、光源1、リフレクタ2および投影レンズ4が回転せしめられない。そのため、第1の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具によれば、シェード3を回転させるためのモータ5として、駆動力の比較的小さいものを用いることができ、その結果、プロジェクタ型車両用灯具全体をコストを抑制することができる。
更に、第1の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具では、片持ち支持されているシェード3の回転中心線CLが、水平方向に延びているのではなく、鉛直方向に延びている。そのため、第1の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具によれば、片持ち支持されているシェードの回転中心線が水平方向に延びている場合よりも、シェード3を片持ち支持するための部材として、剛性の低いものを用いることができ、その結果、プロジェクタ型車両用灯具全体を軽量化することができる。
すなわち、第1の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具によれば、プロジェクタ型車両用灯具全体を低コスト化および軽量化しつつ、シェード3を回転させることにより複数の配光パターンを形成することができる。
以下、本発明のプロジェクタ型車両用灯具の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具は、後述する点を除き、上述した第1の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具とほぼ同様に構成されている。従って、第2の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具によれば、後述する点を除き、上述した第1の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具とほぼ同様の効果を奏することができる。
第1の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具では、図9(A)に示すような左側通行用配光パターン12を形成するように、シェード3の円筒面3bの第2部分3b2(図7参照)が構成されているが、第2の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具では、代わりに、走行ビーム用配光パターンを形成するように、シェード3の円筒面3bの第2部分3b2が構成されている。図10は第2の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具のシェード3の円筒面3bの第2部分3b2によって形成される走行ビーム用配光パターン13を示した図である。
第2の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具では、図5(A)および図5(B)に示すように、右側通行用配光パターン11の形成時に、シェード3の円筒面3bの第1部分3b1が、リフレクタ2の楕円系反射面の第2焦点の近傍であって、投影レンズ4の焦点の近傍に配置される。一方、この時、シェード3の円筒面3bの第2部分3b2は、図5(A)に示すように、光路から外れた位置に退避せしめられる。そのため、第2の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具では、右側通行用配光パターン11の形成時に、走行ビーム用配光パターン13を形成するためのシェード3の円筒面3bの第2部分3b2およびシェード3の底面3aによって右側通行用配光パターン11が悪影響を受けてしまうことはない。
更に、第2の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具では、例えば配光パターン切り換えスイッチ(図示せず)が運転者によって操作され、右側通行用配光パターン11を走行ビーム用配光パターン13に切り換えることが運転者によって要求される時に、モータ5によってシェード3が高速で回転せしめられ、それにより、図8(A)および図8(B)に示すように、シェード3の円筒面3bの第2部分3b2が、リフレクタ2の楕円系反射面の第2焦点の近傍であって、投影レンズ4の焦点の近傍に配置される。一方、この時、シェード3の円筒面3bの第1部分3b1は、図8(A)に示すように、光路から外れた位置に退避せしめられる。そのため、第2の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具では、走行ビーム用配光パターン13の形成時に、右側通行用配光パターン11を形成するためのシェード3の円筒面3bの第1部分3b1およびシェード3の底面3aによって走行ビーム用配光パターン13が悪影響を受けてしまうことはない。
換言すれば、第2の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具では、図5(A)および図5(B)に示すように、シェード3の円筒面3bの第1部分3b1が、投影レンズ4の焦点の近傍に配置され、リフレクタ2からの光の一部が第1部分3b1によって遮られる時に、図6(A)に示すような右側通行用配光パターン11が形成される。一方、右側通行用配光パターン11を走行ビーム用配光パターン13に切り換えることが運転者によって要求されると、シェード3が、鉛直方向に延びている中心線CLを中心に高速で回転せしめられ、シェード3の円筒面3bの第2部分3b2が、投影レンズ4の焦点の近傍に配置され、それにより、リフレクタ2からの光の一部が第2部分3b2によって遮られ、図10に示すような走行ビーム用配光パターン13に切り換えられる。
更に、走行ビーム用配光パターン13を右側通行用配光パターン11に切り換えることが運転者によって要求されると、シェード3が、鉛直方向に延びている中心線CLを中心に高速で回転せしめられ、シェード3の円筒面3bの第1部分3b1が、投影レンズ4の焦点の近傍に配置され、それにより、リフレクタ2からの光の一部が第1部分3b1によって遮られ、図6(A)に示すような右側通行用配光パターン11に切り換えられる。
そのため、第2の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具によれば、右側通行用配光パターン11と走行ビーム用配光パターン13とを形成することができ、右側通行用配光パターン11と走行ビーム用配光パターン13とを迅速に切り換えることができる。
以下、本発明のプロジェクタ型車両用灯具の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具は、後述する点を除き、上述した第1の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具とほぼ同様に構成されている。従って、第3の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具によれば、後述する点を除き、上述した第1の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具とほぼ同様の効果を奏することができる。
第1の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具では、図6(A)に示すような右側通行用配光パターン11を形成するように、シェード3の円筒面3bの第1部分3b1(図4参照)が構成されているが、第3の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具では、代わりに、図9(A)に示すような左側通行用配光パターン12を形成するように、シェード3の円筒面3bの第1部分3b1が構成されている。更に、第1の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具では、図9(A)に示すような左側通行用配光パターン12を形成するように、シェード3の円筒面3bの第2部分3b2(図7参照)が構成されているが、第3の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具では、代わりに、図10に示すような走行ビーム用配光パターン13を形成するように、シェード3の円筒面3bの第2部分3b2が構成されている。
第3の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具では、図5(A)および図5(B)に示すように、左側通行用配光パターン12の形成時に、シェード3の円筒面3bの第1部分3b1が、リフレクタ2の楕円系反射面の第2焦点の近傍であって、投影レンズ4の焦点の近傍に配置される。一方、この時、シェード3の円筒面3bの第2部分3b2は、図5(A)に示すように、光路から外れた位置に退避せしめられる。そのため、第3の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具では、左側通行用配光パターン12の形成時に、走行ビーム用配光パターン13を形成するためのシェード3の円筒面3bの第2部分3b2およびシェード3の底面3aによって左側通行用配光パターン12が悪影響を受けてしまうことはない。
更に、第3の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具では、例えば配光パターン切り換えスイッチ(図示せず)が運転者によって操作され、左側通行用配光パターン12を走行ビーム用配光パターン13に切り換えることが運転者によって要求される時に、モータ5によってシェード3が高速で回転せしめられ、それにより、図8(A)および図8(B)に示すように、シェード3の円筒面3bの第2部分3b2が、リフレクタ2の楕円系反射面の第2焦点の近傍であって、投影レンズ4の焦点の近傍に配置される。一方、この時、シェード3の円筒面3bの第1部分3b1は、図8(A)に示すように、光路から外れた位置に退避せしめられる。そのため、第3の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具では、走行ビーム用配光パターン13の形成時に、左側通行用配光パターン12を形成するためのシェード3の円筒面3bの第1部分3b1およびシェード3の底面3aによって走行ビーム用配光パターン13が悪影響を受けてしまうことはない。
換言すれば、第3の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具では、図5(A)および図5(B)に示すように、シェード3の円筒面3bの第1部分3b1が、投影レンズ4の焦点の近傍に配置され、リフレクタ2からの光の一部が第1部分3b1によって遮られる時に、図9(A)に示すような左側通行用配光パターン12が形成される。一方、左側通行用配光パターン12を走行ビーム用配光パターン13に切り換えることが運転者によって要求されると、シェード3が、鉛直方向に延びている中心線CLを中心に高速で回転せしめられ、シェード3の円筒面3bの第2部分3b2が、投影レンズ4の焦点の近傍に配置され、それにより、リフレクタ2からの光の一部が第2部分3b2によって遮られ、図10に示すような走行ビーム用配光パターン13に切り換えられる。
更に、走行ビーム用配光パターン13を左側通行用配光パターン12に切り換えることが運転者によって要求されると、シェード3が、鉛直方向に延びている中心線CLを中心に高速で回転せしめられ、シェード3の円筒面3bの第1部分3b1が、投影レンズ4の焦点の近傍に配置され、それにより、リフレクタ2からの光の一部が第1部分3b1によって遮られ、図9(A)に示すような左側通行用配光パターン12に切り換えられる。
そのため、第3の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具によれば、左側通行用配光パターン12と走行ビーム用配光パターン13とを形成することができ、左側通行用配光パターン12と走行ビーム用配光パターン13とを迅速に切り換えることができる。
以下、本発明のプロジェクタ型車両用灯具の第4の実施形態について説明する。第4の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具は、後述する点を除き、上述した第1の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具とほぼ同様に構成されている。従って、第4の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具によれば、後述する点を除き、上述した第1の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具とほぼ同様の効果を奏することができる。
第1の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具では、図6(A)に示すような右側通行用配光パターン11を形成するように、シェード3の円筒面3bの第1部分3b1(図4参照)が構成されているが、第4の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具では、代わりに、図10に示すような走行ビーム用配光パターン13を形成するように、シェード3の円筒面3bの第1部分3b1が構成されている。更に、第1の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具では、図9(A)に示すような左側通行用配光パターン12を形成するように、シェード3の円筒面3bの第2部分3b2(図7参照)が構成されているが、第4の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具では、代わりに、フォグランプ用配光パターンを形成するように、シェード3の円筒面3bの第2部分3b2が構成されている。図11は第4の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具のシェード3の円筒面3bの第2部分3b2によって形成されるフォグランプ用配光パターン14を示した図である。
第4の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具では、図5(A)および図5(B)に示すように、走行ビーム用配光パターン13の形成時に、シェード3の円筒面3bの第1部分3b1が、リフレクタ2の楕円系反射面の第2焦点の近傍であって、投影レンズ4の焦点の近傍に配置される。一方、この時、シェード3の円筒面3bの第2部分3b2は、図5(A)に示すように、光路から外れた位置に退避せしめられる。そのため、第4の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具では、走行ビーム用配光パターン13の形成時に、フォグランプ用配光パターン14を形成するためのシェード3の円筒面3bの第2部分3b2およびシェード3の底面3aによって走行ビーム用配光パターン13が悪影響を受けてしまうことはない。
更に、第4の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具では、例えば配光パターン切り換えスイッチ(図示せず)が運転者によって操作され、走行ビーム用配光パターン13をフォグランプ用配光パターン14に切り換えることが運転者によって要求される時に、モータ5によってシェード3が高速で回転せしめられ、それにより、図8(A)および図8(B)に示すように、シェード3の円筒面3bの第2部分3b2が、リフレクタ2の楕円系反射面の第2焦点の近傍であって、投影レンズ4の焦点の近傍に配置される。一方、この時、シェード3の円筒面3bの第1部分3b1は、図8(A)に示すように、光路から外れた位置に退避せしめられる。そのため、第4の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具では、フォグランプ用配光パターン14の形成時に、走行ビーム用配光パターン13を形成するためのシェード3の円筒面3bの第1部分3b1およびシェード3の底面3aによってフォグランプ用配光パターン14が悪影響を受けてしまうことはない。
換言すれば、第4の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具では、図5(A)および図5(B)に示すように、シェード3の円筒面3bの第1部分3b1が、投影レンズ4の焦点の近傍に配置され、リフレクタ2からの光の一部が第1部分3b1によって遮られる時に、図10に示すような走行ビーム用配光パターン13が形成される。一方、走行ビーム用配光パターン13をフォグランプ用配光パターン14に切り換えることが運転者によって要求されると、シェード3が、鉛直方向に延びている中心線CLを中心に高速で回転せしめられ、シェード3の円筒面3bの第2部分3b2が、投影レンズ4の焦点の近傍に配置され、それにより、リフレクタ2からの光の一部が第2部分3b2によって遮られ、図11に示すようなフォグランプ用配光パターン14に切り換えられる。
更に、フォグランプ用配光パターン14を走行ビーム用配光パターン13に切り換えることが運転者によって要求されると、シェード3が、鉛直方向に延びている中心線CLを中心に高速で回転せしめられ、シェード3の円筒面3bの第1部分3b1が、投影レンズ4の焦点の近傍に配置され、それにより、リフレクタ2からの光の一部が第1部分3b1によって遮られ、図10に示すような走行ビーム用配光パターン13に切り換えられる。
そのため、第4の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具によれば、走行ビーム用配光パターン13とフォグランプ用配光パターン14とを形成することができ、走行ビーム用配光パターン13とフォグランプ用配光パターン14とを迅速に切り換えることができる。
第5の実施形態では、上述した第1から第4の実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
第1の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具の平面図である。 第1の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具の右側面図である。 第1の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具の斜視図である。 図1〜図3に示したシェード3およびモータ5を含む組立体の詳細図である。 右側通行用配光パターンの形成時における第1の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具の光路図である。 シェード3の円筒面3bの第1部分3b1によって形成される右側通行用配光パターン11を示した図である。 左側通行用配光パターンの形成時におけるシェード3およびモータ5を含む組立体の詳細図である。 左側通行用配光パターンの形成時における第1の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具の光路図である。 シェード3の円筒面3bの第2部分3b2によって形成される左側通行用配光パターン12を示した図である。 第2の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具のシェード3の円筒面3bの第2部分3b2によって形成される走行ビーム用配光パターン13を示した図である。 第4の実施形態のプロジェクタ型車両用灯具のシェード3の円筒面3bの第2部分3b2によって形成されるフォグランプ用配光パターン14を示した図である。
符号の説明
1 光源
2 リフレクタ
3 シェード
3a 底面
3b 円筒面
3b1 第1部分
3b2 第2部分
4 投影レンズ
5 モータ
11 右側通行用配光パターン
12 左側通行用配光パターン
13 走行ビーム用配光パターン
14 フォグランプ用配光パターン

Claims (5)

  1. 光源と、前記光源からの光を反射するためのリフレクタと、前記リフレクタからの光の一部を遮るためのシェードと、前記シェードによって遮られなかった光を投影するための投影レンズとを具備し、前記シェードを回転させることにより複数の配光パターンを形成するように構成されたプロジェクタ型車両用灯具において、前記シェードとして、鉛直方向に延びている中心線を中心に回転可能な回転体を設け、第1の配光パターンを形成するための第1部分と、第2の配光パターンを形成するための第2部分とを、前記回転体の円筒面の周方向の異なる位置に形成し、前記回転体を片持ち支持したことを特徴とするプロジェクタ型車両用灯具。
  2. 第1の配光パターンとして、配光パターンの左側部分の上縁が配光パターンの右側部分の上縁よりも低くなっている右側通行用配光パターンを形成し、第2の配光パターンとして、配光パターンの右側部分の上縁が配光パターンの左側部分の上縁よりも低くなっている左側通行用配光パターンを形成し、
    右側通行用配光パターンの形成時に、車両のハンドルの左回りの操舵角が増加するに従って、配光パターンの右側部分と左側部分との間の境界部分が左側に移動するように、車両のハンドルの操舵角に応じて前記回転体を回転させ、
    左側通行用配光パターンの形成時に、車両のハンドルの右回りの操舵角が増加するに従って、配光パターンの右側部分と左側部分との間の境界部分が右側に移動するように、車両のハンドルの操舵角に応じて前記回転体を回転させることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ型車両用灯具。
  3. 第1の配光パターンとして、配光パターンの左側部分の上縁が配光パターンの右側部分の上縁よりも低くなっている右側通行用配光パターン、あるいは、配光パターンの右側部分の上縁が配光パターンの左側部分の上縁よりも低くなっている左側通行用配光パターンを形成し、第2の配光パターンとして、走行ビーム用配光パターンを形成し、
    第1の配光パターンを第2の配光パターンに切り換えることが要求される時には、前記第2部分が前記投影レンズの焦点の近傍に配置されるように前記回転体を回転させ、第2の配光パターンを第1の配光パターンに切り換えることが要求される時には、前記第1部分が前記投影レンズの焦点の近傍に配置されるように前記回転体を回転させることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ型車両用灯具。
  4. 第1の配光パターンとして、走行ビーム用配光パターンを形成し、第2の配光パターンとして、フォグランプ用配光パターンを形成し、
    第1の配光パターンを第2の配光パターンに切り換えることが要求される時には、前記第2部分が前記投影レンズの焦点の近傍に配置されるように前記回転体を回転させ、第2の配光パターンを第1の配光パターンに切り換えることが要求される時には、前記第1部分が前記投影レンズの焦点の近傍に配置されるように前記回転体を回転させることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ型車両用灯具。
  5. 前記第1部分と前記第2部分とを前記回転体の円筒面の周方向の異なる位置に隣接させて形成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のプロジェクタ型車両用灯具。
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