JP2008135000A - Rfidタグの応答制御方法、rfidシステム、rfidタグ、応答制御情報生成プログラム及び応答制御プログラム - Google Patents

Rfidタグの応答制御方法、rfidシステム、rfidタグ、応答制御情報生成プログラム及び応答制御プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2008135000A
JP2008135000A JP2007238716A JP2007238716A JP2008135000A JP 2008135000 A JP2008135000 A JP 2008135000A JP 2007238716 A JP2007238716 A JP 2007238716A JP 2007238716 A JP2007238716 A JP 2007238716A JP 2008135000 A JP2008135000 A JP 2008135000A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control information
rfid tag
response control
response
reader
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007238716A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5071016B2 (ja
Inventor
Hiroyasu Sugano
博靖 菅野
Kazuki Matsui
一樹 松井
Masahiro Matsuda
正宏 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2007238716A priority Critical patent/JP5071016B2/ja
Priority to EP08168354A priority patent/EP2026245B1/en
Priority to EP07117404A priority patent/EP1916616B1/en
Priority to KR1020070105803A priority patent/KR100903043B1/ko
Priority to US11/877,345 priority patent/US20080094182A1/en
Priority to CN2007101803676A priority patent/CN101174308B/zh
Publication of JP2008135000A publication Critical patent/JP2008135000A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5071016B2 publication Critical patent/JP5071016B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B5/00Near-field transmission systems, e.g. inductive or capacitive transmission systems
    • H04B5/40Near-field transmission systems, e.g. inductive or capacitive transmission systems characterised by components specially adapted for near-field transmission
    • H04B5/48Transceivers
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K7/00Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns
    • G06K7/0008General problems related to the reading of electronic memory record carriers, independent of its reading method, e.g. power transfer
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K17/00Methods or arrangements for effecting co-operative working between equipments covered by two or more of main groups G06K1/00 - G06K15/00, e.g. automatic card files incorporating conveying and reading operations
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K7/00Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns
    • G06K7/10Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation
    • G06K7/10009Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation sensing by radiation using wavelengths larger than 0.1 mm, e.g. radio-waves or microwaves
    • G06K7/10019Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation sensing by radiation using wavelengths larger than 0.1 mm, e.g. radio-waves or microwaves resolving collision on the communication channels between simultaneously or concurrently interrogated record carriers.
    • G06K7/10029Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation sensing by radiation using wavelengths larger than 0.1 mm, e.g. radio-waves or microwaves resolving collision on the communication channels between simultaneously or concurrently interrogated record carriers. the collision being resolved in the time domain, e.g. using binary tree search or RFID responses allocated to a random time slot
    • G06K7/10039Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation sensing by radiation using wavelengths larger than 0.1 mm, e.g. radio-waves or microwaves resolving collision on the communication channels between simultaneously or concurrently interrogated record carriers. the collision being resolved in the time domain, e.g. using binary tree search or RFID responses allocated to a random time slot interrogator driven, i.e. synchronous

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Artificial Intelligence (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Near-Field Transmission Systems (AREA)

Abstract

【目的】リーダライタから探索コマンドを送信して、通信可能範囲にあるRFIDタグを確認する際に、同じRFIDタグから何度も応答が送信されないようにすることを目的とする。
【構成】RFIDタグの読み取り制御装置が、RFIDタグが既に応答済か否かを判断するための第1の応答制御情報を生成する生成手段と、読み取り範囲にあるRFIDタグを探索するための探索コマンドをRFIDタグに送信する際に、前記生成した第1の応答制御情報と共に送信する送信手段とを有することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、RFID(Radio Frequency IDentification)タグと無線通信によりデータを送受するリーダライタ及び該RFIDタグと該リーダライタとの間で行われるデータ通信方法に関する。
近年、RFID(Radio Frequency IDentification)タグ(無線タグ、ICタグ、非接触型ID識別、非接触型IC、トランスポンダ等とも称される)の実用化が進み、RFIDタグを利用したRFIDシステムが各分野で運用されている。
RFIDタグは、大きく「パッシブ型」と「アクティブ型」に分類される。
アクティブ型のRFIDタグは、バッテリを内蔵しており、自力で電力供給が可能である。これに対して、パッシブ型のRFIDタグは、バッテリを持たず、自力で電力供給を行わない。このため、パッシブ型のRFIDタグは、リーダライタ装置から送信される高周波を受信することにより電流を発生する。発生した電流は、整流された後に、調整された供給電圧としてRFIDタグの各部に供給される。このようにして電力が供給されることにより、RFIDタグは動作可能となる。
また、リーダライタとRFIDタグとの間でデータの送受信を行う場合、まず、リーダライタのアンテナの通信可能範囲に存在するRFIDタグの探索(インベントリ)が行われる。RFIDタグの探索コマンドがリーダライタからRFIDタグに送信されることにより、探索コマンドを受信したRFIDタグは、各部に電圧を供給し、動作可能となった後に、探索コマンドの応答として、自己のタグIDをリーダライタに送信する。リーダライタは、RFIDタグからタグIDを受信すると、RFIDタグを、リーダライタとRFIDタグとの間でのデータ送受信が可能な状態(例えば、ISO/IEC 18000-6 Type Bに準拠しているRFIDでは、DATA_EXCHANGE状態)にするために、ID状態(identification state)が完了したことを示すコマンド(例えば、ISO/IEC 18000-6 Type Bに準拠しているRFIDでは、DATA_READコマンド)を送信する。RFIDタグは、リーダライタからコマンドを受信すると、コマンドに指示された内容に従って、応答内容を生成してリーダライタに送信する。この後、RFIDタグのメモリに記憶された情報の読み取り、あるいは、メモリへの情報の書込みが可能となる。
RFIDタグの探索の際に、リーダライタのアンテナの通信可能範囲に、複数のRFIDタグが存在する場合、探索コマンドに対して、複数のRFIDタグが一斉に応答を送信してくるために、お互いの応答が干渉してリーダライタが応答を受信できない状況が発生する。これを回避するために、各種の衝突回避機能(アンチコリジョン機能)が検討され、リーダライタとRFIDタグに実装されている。
ISO/IEC 18000-6 Type BまたはType C仕様に基づくRFIDタグは一時的に情報を記憶することのできるフラグ機能を有している。この一時フラグは、探索コマンドへの応答条件を当該コマンドに付加することによって衝突回避に参加させるタグの数を減らすために使用することができ、結果的に全体の性能を向上することが可能になる。
ISO/IEC 18000-6 Type B (8.2.5章) ISO/IEC 18000-6 Type C (6.3.2.6-6.3.2.9章)
しかしながら、前述の通り、パッシブ型のRFIDタグでは、バッテリを有していないため、一時メモリにフラグを記憶しても、アンテナの通信可能範囲からはずれる、あるいは、通信可能範囲にあっても電波状態が良くない場合には、一時メモリの記憶内容を維持するための電力の供給が維持できず、一時メモリに記憶したフラグが消滅してしまう場合がある。このため、一時メモリに記憶されたフラグがクリアされてしまうと、RFIDタグは、リーダライタから探索コマンドを受信すると、応答するようになってしまう。
フラグのクリアが適切なタイミングで行われた場合には、RFIDタグが、再び、探索コマンドに対して応答する状態に戻ってもよい。しかし、探索の対象となる複数のRFIDタグの認識が終了しないうちに、リーダライタで認識済であるはずのRFIDタグが再び探索コマンドに応答する状態に戻ってしまうと、応答の必要の無いRFIDタグから再度応答が送出されることになり、複数のRFIDタグの応答の干渉といった問題が解消されず、リーダライタが本来受信すべきRFIDタグの応答を受信できなくなる状況が続くことになる。
本願発明者は、パッシブ型のRFIDタグであっても、電源の供給が途絶えると記憶された内容が消失する一時メモリだけでなく、不揮発性のメモリを有していることに着目した。探索コマンドに対する応答が正常に行われたことを示す情報が、この不揮発性のメモリに記憶されれば、電源の供給の有無に関わらず、その情報は保持されるため、探索コマンドに正常に応答した後には、RFIDタグは、探索コマンドに応答しなくなる。
一方で、探索コマンドに対する応答が正常に行われたことを示す情報が不揮発性のメモリに記憶されることにより、一旦記憶されると、その情報が保持され続ける。このため、RFIDタグが再度探索コマンドに応答して欲しい状況になった場合にも、不揮発性メモリに記憶された情報によって応答しなくなるという状況が発生する。不揮発性メモリに記憶した情報を適切なタイミングでクリアする方法もある。しかし、リーダライタとRFIDタグのデータの送受信は無線で行われるため、電波状態によっては、RFIDタグが、リーダライタから送信された書き換えコマンドを受信できなかったり、受信できたとしても、書き換えコマンドを実行するための電源の確保が十分に行えずに、不揮発性メモリに記憶された探索コマンドに対する応答が正常に行われたことを示す情報をクリアすることができない場合が発生する。
本願発明者は、探索コマンドに対する応答条件として探索コマンドに含まれる情報を所定のタイミングにおいてシステム側で更新する方式を採用すれば、不揮発性メモリに保存されている以前の探索コマンドが完了したことを示す情報をリセットするコマンドが不要になることに着目した。RFIDタグは、探索コマンドが新たな応答条件を含み、タグでの処理が無事完了した場合に、探索コマンドの完了を示す情報の内容を変化させる。RFIDタグは、受信した応答条件と不揮発性メモ記憶された情報とを比較し、同一であれば、探索コマンドに応答せず、異なる場合には、応答する。このようにすれば、不揮発性メモリに記憶された情報を更新せずとも、RFIDタグの探索コマンドに対する応答の要否を制御することが可能となる。
このように、本願発明は、RFIDタグがリーダライタからの探索コマンドによって一度確認されれば、他の探索コマンドに対して同じRFIDタグから何度も応答が送信されないようにすることを目的とする。
すなわち、本願発明は、リーダライタからの問い合わせに応じて応答を送信するRFIDタグの応答制御方法であって、リーダライタは、当該リーダライタの通信可能範囲にあるRFIDタグを探索するための探索コマンドを送信する際に、RFIDタグが既に応答済か否かを判断するための第1の応答制御情報と共に送信し、RFIDタグは、リーダライタから探索コマンドを受信すると、探索コマンドと共に送信されてきた第1の応答制御情報と、RFIDタグの記憶部に記憶されている第2の応答制御情報とを比較し、第1の応答制御情報と第2の応答制御情報とが同じ場合には、探索コマンドへの応答を抑止し、第1の応答制御情報と第2の応答制御情報とが異なる場合には、探索コマンドに対する応答を送信し、さらに、RFIDタグの記憶部に記憶されている第2の応答制御情報をリーダライタから受信した第1の応答制御情報に書き換えることを特徴とする。
また、本願発明は、RFIDタグと無線通信により通信を行うリーダライタと、リーダライタと相互に通信可能なコンピュータによりなるRFIDシステムであって、前記コンピュータは、RFIDタグの探索コマンドに対する応答の要否を制御するための第1の応答制御情報を生成する生成手段と、前記生成手段にて生成された第1の応答制御情報と共に、リーダライタに対して、リーダライタの通信可能範囲に存在するRFIDタグを確認するよう指示する探索指示コマンドをリーダライタに送信する探索指示コマンドを送信する探索指示手段とを有し、前記リーダライタは、前記コンピュータから送信された探索指示コマンド及び第1の応答制御情報を受信する受信手段と、前記受信した第1の応答制御情報と共に、当該リーダライタの通信範囲に存在するRFIDタグを確認するための探索コマンドをRFIDタグに対して送信する探索コマンド送信手段とを有することを特徴とする。
また、本願発明は、RFIDタグと無線による通信を行うリーダライタとネットワークを介して通信可能に接続されたホストコンピュータに用いられる応答制御情報生成プログラムであって、第1の応答制御情報を生成する旨の指示を受け付けて、リーダライタからの探索コマンドに対する応答の要否を判断するための第1の応答制御情報を生成する生成機能と、生成手段にて生成した第1の応答制御手段と共に、リーダライタに対してRFIDタグの探索を指示する探索指示コマンドを送信する送信機能とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、本願発明は、RFIDタグと無線による通信を行うリーダライタに用いられる応答制御プログラムであって、リーダライタから探索コマンドと共に第1の応答制御情報を受信する受信機能と、前記受信した第1の応答制御情報と共に、通信可能範囲に存在するRFIDタグを確認するための探索コマンドを送信する送信機能とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、本願発明は、RFIDタグの読み取り制御装置であって、RFIDタグが既に応答済か否かを判断するための第1の応答制御情報を生成する生成手段と、読み取り範囲にあるRFIDタグを探索するための探索コマンドをRFIDタグに送信する際に、前記生成した第1の応答制御情報と共に送信する送信手段とを有することを特徴とする。
本願発明によると、リーダライタの通信可能範囲に存在するRFIDタグの確認を行う際に、リーダライタが確認したRFIDタグから何度も応答されることを防止し、RFIDタグからリーダライタへの応答を効率的に行えるようになる。
以下、本願発明の実施形態を具体例をあげて説明する。
<第1の実施例>
図1は、RFIDシステム1のシステム構成を示す図である。RFIDシステム1は、リーダライタ10、RFIDタグ20、ホストコンピュータ30から構成される。リーダライタ10、RFIDタグ20、ホストコンピュータ30は、説明の便宜上それぞれ1個のみ記載しているが、複数存在していてもよい。
ホストコンピュータ30は、大きく、処理部300とネットワークインターフェース306から構成され、処理部300は、制御部301、アプリケーション302、生成部303、記憶部304から構成される。制御部301は、ホストコンピュータ30の各種処理を制御する。アプリケーション302は、リーダライタ10と連携して動作するアプリケーションであり、リーダライタ10に対して各種指示を送信したり、リーダライタ10から情報を受信して、動作する。生成部303は、リーダライタ10に対して、リーダライタ10の通信可能範囲に存在するRFIDタグ20の確認を行う(以下、「インベントリ処理」と称する)ように指示する際に、リーダライタ10に渡すパラメタを生成する。このパラメタは、インベントリ処理において、リーダライタ10に認識されたRFIDタグ20が何度も応答を送信しないように制御するために使用される情報(以後、この情報を「応答制御情報」と称する)である。
リーダライタ10は、処理部100、電波インターフェース110、ネットワークインターフェース120、アンテナ130を有する。
電波インターフェース110は、送信部111と受信部112から構成される。送信部111は、アンテナ130を介してRFIDタグ20へデータを送信するために、送信信号の変調等を行う。受信部112は、RFIDタグ20から送信されてきた高周波信号をアンテナ130を介して受信し復調する。RFIDタグ20への送信信号の送信、RFIDタグ20からの受信信号の受信は、アンテナ130を介して行われる。また、電波インターフェース110は、高周波を発生し、アンテナ130を介して、RFIDタグ20へ送信することで、RFIDタグを活性化する。
処理部100は、制御部101、アプリケーション連携部102、コマンド受信部104、コマンド送信部105、記憶部106から構成される。制御部101は、ネットワークインターフェース120を介して、ホストコンピュータ30のアプリケーション302等と通信を行い、アプリケーション302から発行されたコマンドに従って、各部へ処理の指示を行い、各部で行った処理の結果をアプリケーション302へ送信する等、リーダライタの動作を制御する。アプリケーション連携部102は、ホストコンピュータ30からインベントリ処理の実行指示を受信すると、実行指示に含まれるパラメタを取得して、探索コマンドを生成し、コマンド送信部105及び送信部111を介して、リーダライタ10へ送信する。コマンド受信部104は、受信部112で復調された受信信号を受信する。コマンド送信部105は、RFIDタグ20へ送信するコマンドやデータを送信部111に通知する。記憶部106には、各部の処理に必要なデータが記憶あるいは更新される。
RFIDタグ20は、データ処理部200、不揮発性メモリ240、一時メモリ250、変調器211、復調器212、整流器220、アンテナ230から構成される。復調器212は、アンテナ230を介してリーダライタ10から受信した信号に対して、復調処理を行い、データ処理200へ復調後の信号を渡す。整流器220は、アンテナ230を介してリーダライタ100からの信号を受信すると、電流を発生し、発生した電流に対して整流処理を施した後、データ処理部200の処理プロセッサや各メモリ等の記憶部へ電力を供給する。データ処理部200は、リーダライタ10から送信されてくる指示(探索コマンドや、各種読み込み/書き込みコマンド等)に応じて、処理を行う。変調器211は、データ処理部200から処理結果等を受信すると、変調処理を行い、アンテナ230を介して、変調処理後の処理結果をリーダライタ10に送信する。また、データ処理部200は、本願発明の特徴である、リーダライタ10から探索コマンドを受信した際に、探索コマンドに対する応答が成功したRFID20タグについては、再度応答する必要が発生するまで、応答を行わないように応答の送信を制御する応答制御部210を有する。ISO/IEC 18000-6 Type B仕様に基づくタグは、必須機能としてデータ処理部の一機能としてこの構成要素を実装している。不揮発性240及び一時メモリ250は、データ処理部200の処理に応じて、データの読み取りあるいは書き込みが行われる。不揮発性メモリ240は、電源が確保され動作するのに必要な電力が供給される状態になっており、記憶された内容が長時間保持可能となっている。一時メモリ250は、整流器220によって電力が供給されるため、整流器220によって供給された電力にて動作可能な間だけ、記憶された内容が保持される。
図2は、ホストコンピュータの処理の一例を示すフローチャートである。
ホストコンピュータ30のアプリケーション302は、RFIDタグ20との送受信により行われる処理の単位が変更されたか否かを判定する(図2の#201)。処理の単位の変更とは、リーダライタ10の通信可能範囲に存在するRFIDタグを確認すべきタイミング、すなわち、応答制御情報を変更すべきタイミングであり、例えば、下記のようなものが例示される。
1)ベルトコンベアなどで移動しているカートにRFIDタグが貼られた物品が複数おかれている場合に、そのカートが所定の位置に来たことをセンサーで検知したタイミングで処理を開始するアプリケーションの場合、センサーで検知したタイミングを処理単位の変更と判断する。
2)作業者が手動で指示を入力したタイミングで処理を開始するアプリケーションの場合、作業者からの指示入力を受け付けたタイミングを処理単位の変更と判断する。
3)所定の終了条件にマッチするまでは、前の処理終了後即座に次の処理を開始するアプリケーションの場合、次の処理を開始する契機となる命令等を検知したタイミングを処理単位の変更と判断する。
処理の単位が変更されたと判断されると(図2の#201でYes)、生成部303は、応答制御情報を生成する(図2の#202)。
応答制御情報の生成方法としては、例えば、下記の方法がある。
(1) アプリケーション302より応答制御情報の生成が指示を受けた際の時刻をシステム時刻から取得して、応答制御情報とする。
(2) 乱数発生プログラムにより生成した乱数を、応答制御情報として設定する。
本実施例では、まず(1)の時刻を取得して、応答制御情報とする例を説明する。生成部303は、応答制御情報の生成の指示を受け付けると、ホストコンピュータ30に設けられているタイマー(図示せず)、あるいは、ネットワーク40を介して接続され相互に通信可能な時刻配信用のサーバ(図示せず)等にアクセスして、その時点の時刻情報を取得して、取得した時刻情報を応答制御情報とする。取得した時刻情報が、”2006年10月10日 午前9:00”であった場合に、その時刻情報が応答制御情報として設定される。時刻情報の表現形式としては、通算時刻であってもよい。本実施例の説明上は、説明を分かりやすくするために、先に例示した日時がそのまま設定された例にて説明する。
次に、アプリケーション302は、生成部303で生成した応答制御情報をパラメタとして設定して、アンテナ130の通信範囲に存在するRFIDタグ20の確認を指示するコマンド(以後、「探索指示コマンド」と称する)を生成し、リーダライタ10に送信する(図2の#203)。
リーダライタ10から、処理結果を受信すると(図2の#204)、アプリケーション302は、各業種や業務毎に必要な処理を実行する(図2の#205)。各業種や業務毎の処理の部分については、各種プログラミング技法を利用して、必要な処理が実行可能なように作成・登録されている。
図3は、リーダライタ10の処理の一例を示すフローチャートである。
リーダライタ10のアプリケーション連携部102は、ホストコンピュータ30から送信されてきた探索指示コマンドを受信すると(図3の#301)、探索指示コマンドのパラメタに設定されている応答制御情報を取得して、アンテナ130の通信可能範囲に存在するRFIDタグ20を確認するためのコマンド(以後、「探索コマンド」と称する)を生成する(図3の#302)。
探索コマンドの一例を図5に示す。探索コマンドは、コマンド部501、アドレス部502、パラメタ部503から構成されている。コマンド部501には、”GROUP_SELECT_NE”が設定されている。これは、パラメタ部503に指定された値以外のものを選択することを意味するコマンドである。具体的なコマンド名については、これに限られず、同じ動作が行われるものであれば、コマンド名の表記はこの例に限られない。このように指定された値が書き込まれたRFIDタグ20以外のものが、リーダライタ10からの探索コマンドに反応するように指示するコマンドを使用することで、RFIDタグ20の不揮発性メモリ240に記憶された応答制御情報603をクリアすることなく、探索コマンドへの応答が正常に行われたRFIDタグについても、再度、探索コマンドへの応答処理を再開することが可能となる。また、検索コマンドに正常に応答した後、指定された値をRFIDタグ20に書き込む際に、電波状態の変化などの理由でRFIDタグ20への書き込みに失敗し、指定された値とは異なる不正な値が書き込まれてしまった場合にも、その後にリーダライタ10から送出される検索コマンドには応答するので、RFIDタグ20がリーダライタ10から検出できなくなる不具合を回避できる。
アドレス部502は、RFIDタグ10の不揮発性メモリ240のメモリ領域のオフセットを示すもので、パラメタ部503で指定した値と、アドレス部502で指定したオフセット位置に書き込まれている値とを比較することになる。なお、パラメタ部503のデータ長は所定の固定サイズ(例えば8バイト)の場合を想定して指定しない場合の例で説明しているが、可変長のパラメータを扱う場合には、パラメータ長の情報も指定することになる。
パラメタ部503には、ホストコンピュータ30から受信した探索指示コマンドから取得したパラメタ(”2006年10月10日 午前9:00”)が、数字列"200610100900"として設定されている。数字列は、発明の内容を理解しやすいように、日付と時刻をそのまま表記しているが、実際には、コンピュータで処理しやすいように、通算時刻等に変換されて記憶されていてもよい。
アプリケーション連携部102は、生成した探索コマンドをコマンド送信部105及び送信部111を介して、RFIDタグ10が受信可能な信号にして、アンテナ130から
電波として送出する(図3の#303)。
制御部101は、RFIDタグ20からの応答を受信すると(図3の#304)、応答の状況を判断する(図3の#305)。リーダライタ10から探索コマンドを送信すると、アンテナ130の通信可能範囲に存在するRFIDタグ20が一斉に応答を送信する。複数のRFIDタグ20が一斉に応答を送信すると、複数のRFIDタグ20からの応答が互いに干渉しあって、リーダライタ10が応答を受信できない場合が発生する。この現象を「衝突」と言う。また、全てのRFIDタグ20からの応答が正常に完了した場合、探索コマンドに対するRFIDタグ20からの応答は全く無くなる。この状況を「無応答」と言う。衝突もなく、探索コマンドに対するRFIDタグ20からの応答を正常に受信できた場合を、「1タグ応答」と言う。
応答の状況が、「1タグ応答」であった場合(図3の#305で「1タグ応答」)、制御部101は、応答を送信してきたRFIDタグ20に対して、DATA_READコマンドを生成し、コマンド送信部105、送信部111、アンテナ130を介して送信する(図3の#306)。DATA_READコマンドは、RFIDタグ20を、リーダライタ10とのデータの送受信が可能な状態にするためのコマンドである。
制御部101は、DATA_READコマンドに対する応答を、RFIDタグ20から受信すると(図3の#307)、アプリケーション連携部102は、応答制御情報をRFIDタグ20へ書き込むための書き込み命令を生成し、コマンド送信部105、送信部111、アンテナ130を介してRFID20へ送信する(図3の#308)。その後、ある1つのRFIDタグ20の探索コマンドに対する応答処理が成功したことを示すSUCCESSコマンドを生成し、コマンド送信部105、送信部111、アンテナ130を介して、アンテナ130と通信可能なRFIDタグ20に送信する(図3の#309)。SUCCESSコマンドを送信した後、探索コマンドに対する他のRFIDタグ20からの応答を待機する(図3の#304)。
探索コマンドに対するRFIDタグ20からの応答の状況が「衝突」であった場合(図3の#305で「衝突」)、制御部101は、探索コマンドに対する応答が受信できなかったことを示すFAILコマンドを生成し、コマンド送信部105、送信部111、アンテナ130を介して、アンテナ130と通信可能なRFIDタグ20に送信する(図3の#310)。FAILコマンドを送信した後、探索コマンドに対する他のRFIDタグ20からの応答を待機する(図3の#304)。
探索コマンドに対するRFIDタグ20からの応答の状況が「無応答」であった場合(図3の#305で「無応答」)、「無応答」の状態がN回繰り返されたかどうか判断する(図3の#311)。ここで、N回は、「無応答」という状況が、RFIDタグ20とリーダライタ10との間の通信障害によってRFIDタグ20からの応答が受信できていないのではなく、通信可能範囲に存在するRFIDタグ20の存在確認が正常に完了していることを確認できる回数を設定する。N回に達するまでは(図3の#311でNo)、探索コマンドに対する応答が正常完了していないRFIDタグ20に対して応答の送信を行わせるために、SUCCESSコマンド生成し、コマンド送信部105、送信部111、アンテナ130を介して、アンテナ130と通信可能なRFIDタグ20に送信する(図3の#312)。SUCCESSコマンドを送信した後、探索コマンドに対する他のRFIDタグ20からの応答を待機する(図3の#304)。N回に達した場合には(図3の#311でYes)、通信可能範囲に存在するRFIDタグ20の確認が終了したため、RFIDタグ20の状態を初期状態にREADY状態に戻すために、INITIALIZEコマンドを生成し、コマンド送信部105、送信部111、アンテナ130を介して、アンテナ130と通信可能なRFIDタグ20に送信する(図3の#313)。その後、リーダライタ10は、探索コマンドにより検出したRFIDタグ20のタグIDを、ホストコンピュータ30に通知する(図3の#314)。なお、検出したRFIDタグ20のタグIDをホストコンピュータに通知するタイミングは、このタイミングに限られない。RFIDタグ20のタグIDを検出する度に行ってもよいし、所定数ごとに通知するようにしてもよい。
図4は、RFIDタグ20の処理の一例を示すフローチャートである。
RFIDタグ20は、リーダライタ10から送信された電波(コマンドを含む)をアンテナ230を介して受信すると、復調器212で受信した信号の復調処理を行うと共に、整流器220を介して電源の供給を開始し、RFIDタグ20を動作可能状態とする(図4の#401)。
データ処理部200は、復調器212で復調処理された信号が、探索コマンドであった場合に、探索コマンドに含まれる応答制御情報503を取得する(図4の#402)。応答制御部201は、探索コマンドに含まれる応答制御情報503と、RFIDタグ20の不揮発性メモリ240に記憶されている応答制御情報603とを比較する(図4の#403)。探索コマンドに含まれる応答制御情報503とRFIDタグ20の不揮発性メモリ240に記憶されている応答制御情報603の値が同じ場合には(図4の#403でYes)、探索コマンドに対する応答が正常に完了しているため、応答の必要が無いと判断し、次の探索コマンドを待機する(図4の#402)。探索コマンドに含まれる応答制御情報503とRFIDタグ20の不揮発性メモリ240に記憶されている応答制御情報603の値が異なる場合には(図4の#403でNo)、探索コマンドに対する応答が完了していないため、応答する必要があると判断し、RFIDタグ20をID通知状態にする(図4の#404)。
図6に、RFIDタグ20の不揮発性メモリ240に記憶されている内容の一例を示す。不揮発性メモリ240には、RFIDタグ20を識別するタグID601、RFIDタグの動作を制御するための制御情報602、探索コマンドに対して応答すべきかどうかを判断するための応答制御情報603、その他の情報604が記憶される。なお、不揮発性メモリ240に記憶される内容や配置については、この例に限られない。例えば、各種RFIDタグの規格に準拠した形式で配置される。
図6(a)には、タグIDが"ID0001"と"ID0002"であるRFIDタグ20の初期の内容の例を示している。タグID601には、RFIDタグ20のタグID"ID0001"と"ID0002"が、それぞれに記憶されている。応答制御情報603には、いずれも初期状態の”000000000000”が記憶されている。その他の情報604には、必要なデータが記憶されている。図6(a)に示す例では、タグIDが"ID0001"と"ID0002"のRFIDタグ20のいずれも応答制御情報603の値が"000000000000"であるので、探索コマンド含まれる応答制御情報503と、不揮発性メモリ240に記憶された応答制御情報603が異なるため、ID状態となる。
なお、探索コマンドに対するRFIDタグ20からの応答は、リーダライタ10のアンテナ130の通信可能範囲に存在するRFIDタグ20が多ければ多いほど、その応答が衝突する確率は高くなる。このため、RFIDタグ20からリーダライタ10への応答の衝突を回避すべく、衝突回避処理を行い、リーダライタ10への応答の送信を制御して、なるべく衝突が無いように調整される(図4の#405)。衝突回避処理(アンチコリジョン処理)としては、例えば、リーダライタから衝突検出の通知を受けた無線タグ側で、乱数を発生させて、所定の数値条件の判定(例えば0か1か、閾値より大か小か等)により、リーダライタに応答するか否かを決定する、といった処理を利用する。
衝突回避処理により、タグIDが"ID0001"のRFIDタグ20が、探索コマンドに対する応答が許可されたとする。
RFIDタグ20のデータ処理部200は、リーダライタ10に対して、自己のタグID601として"ID0001"を送信する(図4の#406)。
タグIDを送信した後、リーダライタ10から送信されてくるコマンドを受信する(図4の#407)。前述したように、リーダライタ10が、送信したタグIDを正常に受信した場合には、リーダライタ10からDATA_READコマンドが送信されてくる。
リーダライタ10から受信したコマンドが、DATA_READコマンドである場合(図4の#407でDATA_READコマンド)、RFIDタグ20はリーダライタ10とデータ交換が可能な状態(DATA_EXCHANGE状態)に遷移する(図4の#408)。データ処理部200は、受信したDATA_READコマンドで指定されたデータの内容を不揮発性メモリ240から読み出して、リーダライタ10に送信する(図4の#409)。
リーダライタ10から応答制御情報の書込みコマンドを受信すると(図4の#410でYes)、応答制御部201は、書込みコマンドに含まれる応答制御情報(上述の例では、"200610100900")を、不揮発性メモリ240の応答制御情報603に記憶する(図4の#411)。
その後、リーダライタ10からコマンドを受信すると、そのコマンドがINITIALIZEコマンドの場合には(図4の#412でINITIALIZEコマンド)、RFIDタグ20の各種状態を初期状態に戻し(図4#401)、その他のコマンドの場合には(図4の#413)、コマンドの内容に応じた処理を行い(図4の#413)、次のコマンドを待機する(図4の#412)。
図6(b)に示す通り、タグIDが"ID0001"であるRFIDタグ20は、探索コマンドに対する応答が正常に完了したため、応答制御情報603が、"000000000000"から、リーダライタ10から送信されてきた"200610100900"に書き替えられている。一方、タグIDが"ID0002"であるRFIDタグ20は、探索コマンドに対する応答が完了していないため、応答制御情報は"000000000000"のままになっている。
RFIDタグ2の不揮発性メモリ240に記憶された内容が、図6(b)の状態になったのち、再び、図5に例示される探索コマンドがリーダライタ10から各RFIDタグ20に送信されたとする。
タグIDが"ID0001"であるRFIDタグ20は、探索コマンドの応答制御情報503("200610100900”)と、不揮発性メモリ240に記憶されている応答制御情報603("200610100900")が同一であるため、応答制御部201は、探索コマンドに対する応答は正常に完了しており、応答不要と判断し、リーダライタ10への応答を送信しない。このように、探索コマンドへの応答が完了しているRFIDタグ20が、探索コマンドに対して何度も応答することを防止する。これにより、探索コマンドに対する応答の送信も適切に減少することが可能となる。
一方、タグIDが"ID0002"であるRFIDタグ20は、探索コマンドへの応答が完了していなため、応答制御情報603は"000000000000"から変更されていない。探索コマンドの応答制御情報503(“200610100900”)と、不揮発性メモリ240に記憶されている応答制御情報603(“000000000000”)とが異なるため、応答制御部201は、探索コマンドに対する応答が必要と判断し、リーダライタ10へ探索コマンドに対する応答を送信する。探索コマンドに対する応答が正常に完了すると、図6(c)に示すように、タグIDが"ID0001"のRFIDタグ20と同様に、応答制御情報603の内容が"000000000000"から"200610100900"に変更される。この後は、タグIDが"ID0002"であるRFIDタグ20も、応答制御情報503が”200610100900”である探索コマンドには応答しなくなる。
これらの処理は、図3で説明したように、リーダライタ10のアンテナ130の通信可能範囲に存在するRFIDタグ20の確認が終了するまで(図3の#311でYes)繰り返される。
次に、全てのRFIDタグ20が、探索コマンドに対する応答を完了した後、別の探索コマンドに応答する必要が発生した場合の処理を説明する。
前述の通り、処理の単位が変更になると(図2の#201でYes)、ホストコンピュータ30の生成部303は、新たな探索指示コマンドをリーダライタ10に送信するべく、新たな応答制御情報を生成する(図2の#202)。取得した時刻情報が、”2006年10月10日 午前9:05”であった場合、"200610100905"をパラメタとして、探索指示コマンドをリーダライタ10へ送信する(図2の#203)。
新たな探索指示コマンドを受信したリーダライタ10は、探索指示コマンドに含まれるパラメタ"200610100905"を、探索コマンドの応答制御情報503に設定して、探索コマンドを生成し(図3の#302)、RFIDタグ20に送信する(図3の#303)。
RFIDタグ20は探索コマンドを受信すると(図4の#402)、探索コマンドの応答制御情報503とRFIDタグ20の不揮発性メモリ240に記憶されている応答制御情報603とを比較する(図4の#403)。図6(c)に示すように、RFIDタグ20の応答制御情報603は"200610100900"であり、探索コマンドの応答制御情報503は"200610100905"であり、両者の値は異なっているため、探索コマンドへの応答が必要と判断され(図4の#403でNo)、前述の通り、RFIDタグ20のタグIDがリーダライタ10へ送信される(図4の#406)。このように、探索コマンドに正常に応答したことを示す応答制御情報603が、RFIDタグ20の不揮発性メモリ240に記憶された後に、再度探索コマンドに応答する必要が出てきた場合でも、RFIDタグ20の不揮発性メモリ240に記憶された応答制御情報603をクリアすることなく、探索コマンドへの応答を再開することが可能となる。つまり、"200610100900"が当初は探索コマンドに対する応答が正常に行われたことを示す情報であったが、新たな応答制御情報"200610100905"が生成された時点で、探索コマンドに対する応答が正常に行われたことを示す情報では無くなり、新たに生成された応答制御情報"200610100905"が探索コマンドに対する応答が正常に行われたことを示す情報に変わった。このため、RFIDタグ20の不揮発性メモリ240に記憶されている応答制御情報603を更新しなくても、再度、探索コマンドへの応答が可能となる。
また、新たな探索コマンドに対する応答が正常に完了すると、RFIDタグ20の不揮発性メモリ240の応答制御情報603は、"200610100905"に変更される。これにより、応答制御情報503に"200610100905"が設定されている探索コマンドが有効な間は、前述の説明の通り、探索コマンドへの応答を停止するため、探索コマンドへの応答が完了しているRFIDタグ20が何度も応答を繰り返すことを防止できる。
上述の実施例では、時刻情報を応答制御情報に使用する例を説明したが、前述の通り、時刻情報に代えて、乱数を使用してもよい。この場合、ホストコンピュータ30には、乱数を発生する乱数発生部(図示せず)を設けておく。生成部302は、応答制御情報の生成の指示を受けると、乱数発生部により乱数を発生させ、取得した乱数を応答制御情報とする。以後の処理の流れは、前述の処理の流れの時刻情報を乱数に置き換えて実施可能であるため、詳細の説明は省略する。
また、時刻情報や乱数以外にも、ある条件に従って生成され、生成される度に異なる値が生成可能な情報であれば、以前に生成した応答制御情報と、今回生成した応答制御情報との同異が確認可能なため、そのような情報であれば、いずれの方式で生成された情報を使用してもよい。
<第2の実施例>
第2の実施例では、ISO/IEC 18000-6 Type Bに準拠したRFIDタグを使用した場合の例を示す。
リーダライタ10の処理の一例は、図3の示すフローチャートと同様になる。
リーダライタ10のアプリケーション連携部102は、ホストコンピュータ30から送信されてきた探索指示コマンドを受信すると(図3の#301)、探索指示コマンドのパラメタに設定されている応答制御情報を取得して、アンテナ130の通信可能範囲に存在するRFIDタグ20を確認するためのコマンド(以後、「探索コマンド」と称する)を生成する(図3の#302)。
ISO/IEC 18000-6 Type Bに準拠したRFIDタグを使用する場合の、探索コマンドの一例を図5(b)に示す。探索コマンドは、コマンド部501、アドレス部502、マスクエリア部504、データ部505、CRC部506から構成されている。コマンド部501には、”GROUP_SELECT_NE”コマンドを示す、16進コード“01”が設定されている。”GROUP_SELECT_NE”コマンドは、データ部505に指定された値以外のものを選択することを意味するコマンドである。このように指定された値が書き込まれたRFIDタグ20以外のものが、リーダライタ10からの探索コマンドに反応するように指示するコマンドを使用することで、RFIDタグ20の不揮発性メモリ240に記憶された応答制御情報603をクリアすることなく、探索コマンドへの応答が正常に行われたRFIDタグについても、再度、探索コマンドへの応答処理を再開することが可能となる。また、検索コマンドに正常に応答した後、指定された値をRFIDタグ20に書き込む際に、電波状態の変化などの理由でRFIDタグ20への書き込みに失敗し、指定された値とは異なる不正な値が書き込まれてしまった場合にも、その後にリーダライタ10から送出される検索コマンドには応答するので、RFIDタグ20がリーダライタ10から検出できなくなる不具合を回避できる。
アドレス部502は、RFIDタグ10の不揮発性メモリ240のメモリ領域のオフセットを示すもので、データ部505で指定した値と、アドレス部502で指定したオフセット位置に書き込まれている値とを比較することになる。なお、データ部505のデータ長は所定の固定サイズ(例えば4バイト)の場合を想定して指定しない場合の例で説明しているが、可変長のパラメータを扱う場合には、パラメータ長の情報も指定することになる。
マスクエリア部504は、データ照合のためのバイトマスク(BYTE MASK)情報であり、本例では、”F0“(16進コード)が使用されている。
データ部505には、ホストコンピュータ30から受信した探索指示コマンドから取得したパラメタ(”1156987662”)が、16進コードで表現された数字列”44F63B0E"として設定されている。数字列は、他の装置から取得してもよい、また、コンピュータが処理しやすい、別の形式で表現されていてもよい。
CRC部506は、エラー検出コードの領域である。
アプリケーション連携部102は、生成した探索コマンドをコマンド送信部105及び送信部111を介して、RFIDタグ10が受信可能な信号にして、アンテナ130から
電波として送出する(図3の#303)。
制御部101は、RFIDタグ20からの応答を受信すると(図3の#304)、応答の状況を判断する(図3の#305)。リーダライタ10から探索コマンドを送信すると、アンテナ130の通信可能範囲に存在するRFIDタグ20が一斉に応答を送信する。複数のRFIDタグ20が一斉に応答を送信すると、複数のRFIDタグ20からの応答が互いに干渉しあって、リーダライタ10が応答を受信できない場合が発生する。この現象を「衝突」と言う。また、全てのRFIDタグ20からの応答が正常に完了した場合、探索コマンドに対するRFIDタグ20からの応答は全く無くなる。この状況を「無応答」と言う。衝突もなく、探索コマンドに対するRFIDタグ20からの応答を正常に受信できた場合を、「1タグ応答」と言う。
応答の状況が、「1タグ応答」であった場合(図3の#305で「1タグ応答」)、制御部101は、応答を送信してきたRFIDタグ20に対して、DATA_READコマンドを生成し、コマンド送信部105、送信部111、アンテナ130を介して送信する(図3の#306)。DATA_READコマンドは、RFIDタグ20を、リーダライタ10とのデータの送受信が可能な状態にするためのコマンドである。
制御部101は、DATA_READコマンドに対する応答を、RFIDタグ20から受信すると(図3の#307)、アプリケーション連携部102は、応答制御情報をRFIDタグ20へ書き込むための書き込み命令を生成し、コマンド送信部105、送信部111、アンテナ130を介してRFID20へ送信する(図3の#308)。その後、ある1つのRFIDタグ20の探索コマンドに対する応答処理が成功したことを示すSUCCESSコマンドを生成し、コマンド送信部105、送信部111、アンテナ130を介して、アンテナ130と通信可能なRFIDタグ20に送信する(図3の#309)。SUCCESSコマンドを送信した後、探索コマンドに対する他のRFIDタグ20からの応答を待機する(図3の#304)。
探索コマンドに対するRFIDタグ20からの応答の状況が「衝突」であった場合(図3の#305で「衝突」)、制御部101は、探索コマンドに対する応答が受信できなかったことを示すFAILコマンドを生成し、コマンド送信部105、送信部111、アンテナ130を介して、アンテナ130と通信可能なRFIDタグ20に送信する(図3の#310)。FAILコマンドを送信した後、探索コマンドに対する他のRFIDタグ20からの応答を待機する(図3の#304)。
探索コマンドに対するRFIDタグ20からの応答の状況が「無応答」であった場合(図3の#305で「無応答」)、「無応答」の状態がN回繰り返されたかどうか判断する(図3の#311)。ここで、N回は、「無応答」という状況が、RFIDタグ20とリーダライタ10との間の通信障害によってRFIDタグ20からの応答が受信できていないのではなく、通信可能範囲に存在するRFIDタグ20の存在確認が正常に完了していることを確認できる回数を設定する。N回に達するまでは(図3の#311でNo)、探索コマンドに対する応答が正常完了していないRFIDタグ20に対して応答の送信を行わせるために、SUCCESSコマンド生成し、コマンド送信部105、送信部111、アンテナ130を介して、アンテナ130と通信可能なRFIDタグ20に送信する(図3の#312)。SUCCESSコマンドを送信した後、探索コマンドに対する他のRFIDタグ20からの応答を待機する(図3の#304)。N回に達した場合には(図3の#311でYes)、通信可能範囲に存在するRFIDタグ20の確認が終了したため、RFIDタグ20の状態を初期状態にREADY状態に戻すために、INITIALIZEコマンドを生成し、コマンド送信部105、送信部111、アンテナ130を介して、アンテナ130と通信可能なRFIDタグ20に送信する(図3の#313)。その後、リーダライタ10は、探索コマンドにより検出したRFIDタグ20のタグIDを、ホストコンピュータ30に通知する(図3の#314)。なお、検出したRFIDタグ20のタグIDをホストコンピュータに通知するタイミングは、このタイミングに限られない。RFIDタグ20のタグIDを検出する度に行ってもよいし、所定数ごとに通知するようにしてもよい。
図4は、RFIDタグ20の処理の一例を示すフローチャートである。
RFIDタグ20は、リーダライタ10から送信された電波(コマンドを含む)をアンテナ230を介して受信すると、復調器212で受信した信号の復調処理を行うと共に、整流器220を介して電源の供給を開始し、RFIDタグ20を動作可能状態とする(図4の#401)。
データ処理部200は、復調器212で復調処理された信号が、探索コマンドであった場合に、探索コマンドに含まれる応答制御情報505を取得する(図4の#402)。応答制御部201は、探索コマンドに含まれる応答制御情報505と、RFIDタグ20の不揮発性メモリ240に記憶されている応答制御情報603とを比較する(図4の#403)。探索コマンドに含まれる応答制御情報505とRFIDタグ20の不揮発性メモリ240に記憶されている応答制御情報603の値が同じ場合には(図4の#403でYes)、探索コマンドに対する応答が正常に完了しているため、応答の必要が無いと判断し、次の探索コマンドを待機する(図4の#402)。探索コマンドに含まれる応答制御情報503とRFIDタグ20の不揮発性メモリ240に記憶されている応答制御情報603の値が異なる場合には(図4の#403でNo)、探索コマンドに対する応答が完了していないため、応答する必要があると判断し、RFIDタグ20をID通知状態にする(図4の#404)。
図7に、RFIDタグ20の不揮発性メモリ240に記憶されている内容の一例を示す。不揮発性メモリ240には、RFIDタグ20を識別するタグID601、RFIDタグの動作を制御するための制御情報602、探索コマンドに対して応答すべきかどうかを判断するための応答制御情報603、その他の情報604が記憶される。なお、不揮発性メモリ240に記憶される内容や配置については、この例に限られない。例えば、各種RFIDタグの規格に準拠した形式で配置される。ISO/IEC 18000-6 Type B仕様ではタグIDは64ビット長データとして規定されており、この例で用いられているタグIDはあくまで説明のための値である。
図7(a)には、タグIDが"ID0001"と"ID0002"であるRFIDタグ20の初期の内容の例を示している。タグID601には、RFIDタグ20のタグID"ID0001"と"ID0002"が、それぞれに記憶されている。応答制御情報603には、いずれも初期状態の”00000000”(16進コード)が記憶されている。その他の情報604には、必要なデータが記憶されている。図6(a)に示す例では、タグIDが"ID0001"と"ID0002"のRFIDタグ20のいずれも応答制御情報603の値が”00000000”(16進コード)であるので、探索コマンド含まれる応答制御情報505と、不揮発性メモリ240に記憶された応答制御情報603が異なるため、ID状態となる。
なお、探索コマンドに対するRFIDタグ20からの応答は、リーダライタ10のアンテナ130の通信可能範囲に存在するRFIDタグ20が多ければ多いほど、その応答が衝突する確率は高くなる。このため、RFIDタグ20からリーダライタ10への応答の衝突を回避すべく、衝突回避処理を行い、リーダライタ10への応答の送信を制御して、なるべく衝突が無いように調整される(図4の#405)。衝突回避処理(アンチコリジョン処理)としては、例えば、リーダライタから衝突検出の通知を受けた無線タグ側で、乱数を発生させて、所定の数値条件の判定(例えば0か1か、閾値より大か小か等)により、リーダライタに応答するか否かを決定する、といった処理を利用する。
衝突回避処理により、タグIDが"ID0001"のRFIDタグ20が、探索コマンドに対する応答が許可されたとする。
RFIDタグ20のデータ処理部200は、リーダライタ10に対して、自己のタグID601として"ID0001"を送信する(図4の#406)。
タグIDを送信した後、リーダライタ10から送信されてくるコマンドを受信する(図4の#407)。前述したように、リーダライタ10が、送信したタグIDを正常に受信した場合には、リーダライタ10からDATA_READコマンドが送信されてくる。
リーダライタ10から受信したコマンドが、DATA_READコマンドである場合(図4の#407でDATA_READコマンド)、RFIDタグ20はリーダライタ10とデータ交換が可能な状態(DATA_EXCHANGE状態)に遷移する(図4の#408)。データ処理部200は、受信したDATA_READコマンドで指定されたデータの内容を不揮発性メモリ240から読み出して、リーダライタ10に送信する(図4の#409)。
リーダライタ10から応答制御情報の書込みコマンドを受信すると(図4の#410でYes)、応答制御部201は、書込みコマンドに含まれる応答制御情報(上述の例では、”44F63B0E" (16進コード))を、不揮発性メモリ240の応答制御情報603に記憶する(図4の#411)。
その後、リーダライタ10からコマンドを受信すると、そのコマンドがINITIALIZEコマンドの場合には(図4の#412でINITIALIZEコマンド)、RFIDタグ20の各種状態を初期状態に戻し(図4#401)、その他のコマンドの場合には(図4の#413)、コマンドの内容に応じた処理を行い(図4の#413)、次のコマンドを待機する(図4の#412)。
図6(b)に示す通り、タグIDが"ID0001"であるRFIDタグ20は、探索コマンドに対する応答が正常に完了したため、応答制御情報603が、”00000000”(16進コード)から、リーダライタ10から送信されてきた”44F63B0E" (16進コード)に書き替えられている。一方、タグIDが"ID0002"であるRFIDタグ20は、探索コマンドに対する応答が完了していないため、応答制御情報は”00000000”(16進コード)のままになっている。
RFIDタグ2の不揮発性メモリ240に記憶された内容が、図6(b)の状態になったのち、再び、図5に例示される探索コマンドがリーダライタ10から各RFIDタグ20に送信されたとする。
タグIDが"ID0001"であるRFIDタグ20は、探索コマンドの応答制御情報505(”44F63B0E" (16進コード))と、不揮発性メモリ240に記憶されている応答制御情報603(”44F63B0E"(16進コード))が同一であるため、応答制御部201は、探索コマンドに対する応答は正常に完了しており、応答不要と判断し、リーダライタ10への応答を送信しない。このように、探索コマンドへの応答が完了しているRFIDタグ20が、探索コマンドに対して何度も応答することを防止する。これにより、探索コマンドに対する応答の送信も適切に減少することが可能となる。
一方、タグIDが"ID0002"であるRFIDタグ20は、探索コマンドへの応答が完了していなため、応答制御情報603は”00000000”(16進コード)から変更されていない。探索コマンドの応答制御情報505(”44F63B0E"(16進コード))と、不揮発性メモリ240に記憶されている応答制御情報603(”00000000”(16進コード))とが異なるため、応答制御部201は、探索コマンドに対する応答が必要と判断し、リーダライタ10へ探索コマンドに対する応答を送信する。探索コマンドに対する応答が正常に完了すると、図6(c)に示すように、タグIDが"ID0001"のRFIDタグ20と同様に、応答制御情報603の内容が”00000000”(16進コード)から”44F63B0E"(16進コード)に変更される。この後は、タグIDが"ID0002"であるRFIDタグ20も、応答制御情報503が”44F63B0E"(16進コード)である探索コマンドには応答しなくなる。
これらの処理は、図3で説明したように、リーダライタ10のアンテナ130の通信可能範囲に存在するRFIDタグ20の確認が終了するまで(図3の#311でYes)繰り返される。
次に、全てのRFIDタグ20が、探索コマンドに対する応答を完了した後、別の探索コマンドに応答する必要が発生した場合の処理を説明する。
前述の通り、処理の単位が変更になると(図2の#201でYes)、ホストコンピュータ30の生成部303は、新たな探索指示コマンドをリーダライタ10に送信するべく、新たな応答制御情報を生成する(図2の#202)。取得した時刻情報が、”1156987784”であった場合、"1156987784"をパラメタとして、探索指示コマンドをリーダライタ10へ送信する(図2の#203)。
新たな探索指示コマンドを受信したリーダライタ10は、探索指示コマンドに含まれるパラメタ"1156987784"に基づいて、探索コマンドの応答制御情報505に”44F63B88"(16進コード)を設定して、探索コマンドを生成し(図3の#302)、RFIDタグ20に送信する(図3の#303)。
RFIDタグ20は探索コマンドを受信すると(図4の#402)、探索コマンドの応答制御情報505とRFIDタグ20の不揮発性メモリ240に記憶されている応答制御情報603とを比較する(図4の#403)。図7(c)に示すように、RFIDタグ20の応答制御情報603は”44F63B0E"(16進コード)であり、探索コマンドの応答制御情報505は”44F63B88"(16進コード)であり、両者の値は異なっているため、探索コマンドへの応答が必要と判断され(図4の#403でNo)、前述の通り、RFIDタグ20のタグIDがリーダライタ10へ送信される(図4の#406)。このように、探索コマンドに正常に応答したことを示す応答制御情報603が、RFIDタグ20の不揮発性メモリ240に記憶された後に、再度探索コマンドに応答する必要が出てきた場合でも、RFIDタグ20の不揮発性メモリ240に記憶された応答制御情報603をクリアすることなく、探索コマンドへの応答を再開することが可能となる。つまり、”44F63B0E"(16進コード)が当初は探索コマンドに対する応答が正常に行われたことを示す情報であったが、新たな応答制御情報”44F63B88"(16進コード)が生成された時点で、探索コマンドに対する応答が正常に行われたことを示す情報では無くなり、新たに生成された応答制御情報”44F63B88"(16進コード)が探索コマンドに対する応答が正常に行われたことを示す情報に変わった。このため、RFIDタグ20の不揮発性メモリ240に記憶されている応答制御情報603を更新しなくても、再度、探索コマンドへの応答が可能となる。
また、新たな探索コマンドに対する応答が正常に完了すると、RFIDタグ20の不揮発性メモリ240の応答制御情報603は、”44F63B88"(16進コード)に変更される。これにより、応答制御情報505に”44F63B88"(16進コード)が設定されている探索コマンドが有効な間は、前述の説明の通り、探索コマンドへの応答を停止するため、探索コマンドへの応答が完了しているRFIDタグ20が何度も応答を繰り返すことを防止できる。
上述の実施例では、時刻情報を応答制御情報に使用する例を説明したが、前述の通り、時刻情報に代えて、乱数を使用してもよい。この場合、ホストコンピュータ30には、乱数を発生する乱数発生部(図示せず)を設けておく。生成部302は、応答制御情報の生成の指示を受けると、乱数発生部により乱数を発生させ、取得した乱数を応答制御情報とする。以後の処理の流れは、前述の処理の流れの時刻情報を乱数に置き換えて実施可能であるため、詳細の説明は省略する。
また、時刻情報や乱数以外にも、ある条件に従って生成され、生成される度に異なる値が生成可能な情報であれば、以前に生成した応答制御情報と、今回生成した応答制御情報との同異が確認可能なため、そのような情報であれば、いずれの方式で生成された情報を使用してもよい。
<第3の実施例>
図8は、第3の実施例におけるホストコンピュータ30の構成を示す図である。
記憶部304に排除情報記憶部305が設けられている。特に、乱数を使用した場合や、一連のアプリケーションの処理を行う際に、複数のリーダライタ10を経由し、さらにリーダライタ10毎に新たに探索コマンドを実行する必要がある場合に、同一の応答制御情報が使用されると、応答すべき探索コマンドに応答しないという事態が発生する。
このような事態を回避するため、一度生成した応答制御情報を排除情報記憶部305に記憶しておき、新たに応答制御情報を生成する際には、排除情報記憶部305に記憶されていないか確認する。
図9は、第3の実施例におけるホストコンピュータの動作の例を示すフローチャートである。図9の#201、#202については、図2で説明した動作と同様である。#202で、生成部3031は応答制御情報を生成すると、生成した応答制御情報が排除情報記憶部305に記憶されていないか確認する(図9の#801)。生成した応答制御情報が排除情報記憶部305に記憶されている場合(図9の#801でYes)、#202に戻って応答制御情報を再度生成し直す。生成した応答制御情報が排除情報記憶部305に記憶されていない場合(図9の#801でNo)、新たに生成した応答制御情報を排除情報記憶部305に記憶する(#802)。その後、#203以降は、図2と同様の処理を実施する。
このようにすることで、例えば、RFIDタグ20が、2個のリーダライタ10を通過しながら処理が行われる場合で、リーダライタを通過する度に、探索コマンドへ応答する必要がある場合に、1番目のリーダライタ10への応答時に書き込まれた応答制御情報が、2番目のリーダライタ10の探索コマンド送信の際の応答制御情報として使用されることが無いため、2番目のリーダライタ10からの探索コマンドに対しても応答を行うことが可能となる。
<第4の実施例>
パッシブ型のRFIDタグ20では特に、前述の説明の通り、リーダライタ10から受信した電波を利用して電流を発生して、各処理部及び記憶部を動作させる電源を確保しているため、電波状態が悪い場合には、リーダライタ10から応答制御情報の書き込みコマンドを受信しても電力不足等により、応答制御情報が正常に書き込まれない場合が発生する。この場合、応答制御情報の書き込みが全く行わなければよいが、一部だけ記憶されたり、ビットずれを起こして記録されたりすることがある。例えば、第1の実施例では、"200610100900"と記憶されている応答制御情報を、新たに生成した"200610100905"に書き換えようとした際に、 最後の2文字だけが更新され、たまたま"200610100955"と未来の時刻になってしまったとする。この後に、新たに生成される応答制御情報が"200610100955"となった場合、応答制御情報を誤って書き込まれたRFIDタグ20は、応答すべき新たな探索コマンドに応答しなくなってしまう。また、例えば、第2の実施例では、”44F63B0E"(16進コード)と記憶されている応答制御情報を、新たに生成した”44F63B88"(16進コード)に書き換えようとした際に、最初の3バイトだけが更新され、たまたま”44F63C88"(16進コード)と未来の時刻になってしまったとする。この後に、新たに生成される応答制御情報が”44F63C88"(16進コード)となった場合、応答制御情報を誤って書き込まれたRFIDタグ20は、応答すべき新たな探索コマンドに応答しなくなってしまう。
応答制御情報の RFIDタグ20への書き込みが何らかの原因で失敗した場合に、書き込みエラーの情報をリーダライタ10に通知する場合もある。そのような書き込みエラーの情報を受信した場合、リーダライタ10は、所定の回数を上限に、再度、応答制御情報の書き込みをRFIDタグに指示することによって、書き込みエラーの状態から復旧させることが可能となる。
あるいは、応答制御情報が、昇順あるいは降順等、規則的に生成される場合には、RFIDタグ20に書き込まれている応答制御情報603と探索コマンドに含まれる応答制御情報503とを比較し、RFIDタグ20に書き込まれている応答制御情報が、探索コマンドに含まれている応答制御情報503に比べて、不当に大きいあるいは小さい値になっている場合、そのRFIDタグ20の応答制御情報は、誤った状態になっていると考えられる。このようにRFIDタグ20に誤って書き込まれている応答情報を取得して、排除情報記憶部305に記憶しておき、新たに応答制御情報を生成する際に、生成した応答制御情報が排除情報記憶部305に記憶されているものと一致するか否かを確認し、一致する場合には、生成した応答制御情報は使用せず、新たに生成し直すことで、誤って書き込まれた応答制御情報によって、応答すべき探索コマンドにRFIDタグ20が応答しなくなるということが防止できる。
図10は、第4の実施例におけるリーダライタ10の処理の一例を示す図である。図3の#301から#305のステップは、図3の同様の動作を行う。#305において「1タグ応答」と判断された場合、RFIDタグ20に対してDATA_READコマンドを送信するが、その際にRFIDタグ20の不揮発性メモリ240に記憶されている応答制御情報240のデータを読み込むようにDATA_READコマンドを生成し、送信する(#901)。DATA_READコマンドの応答を受信すると(図10の#307)、応答に含まれているRFIDタグ20に記憶されている応答制御情報603と探索コマンドの応答制御情報503とを比較して、RFIDタグ20に記憶されている応答制御情報603が不当でないかを判断する(図10の#902)。RFIDタグ20に記憶されている応答制御が不当でなければ(図10の#902でNo)、図3の#308以降のステップを実行する。RFIDタグ20に記憶されている応答制御が不当と判断された場合(図10の#902でYes)、受信したRFIDタグ20の応答制御情報603を排除情報記憶部305に記憶すべく、ホストコンピュータ30に通知する(図10の#903)。この後、図3の#308以降のステップを実行する。なお、ホストコンピュータ30への通知は、図10の#903ではリーダライタ10の記憶部106に記憶しておくに止め、ホストコンピュータ30へ処理結果を通知する際に合わせて通知するようにしてもよい。
ホストコンピュータ30は、リーダライタ10から通知されてきた不当な応答制御情報を排除記憶部305に記憶する。これにより、生成部3031が応答制御情報を生成する際に、RFIDタグ20に不適切に記憶されている応答制御情報を除外することが可能となり、誤った応答制御情報が記憶されているRFIDタグ20についても、正常に応答することが可能となる。
<第5の実施例>
第1〜4の実施例では、リーダライタ10からの探索コマンドに対して、RFIDタグ20の応答が正常に完了しているか否かを判断するための応答制御情報を、ホストコンピュータ30で生成する例を説明したが、リーダライタ10で生成するようにしてもよい。
図11に、リーダライタ10にて応答制御情報を生成する際のシステム構成の例を示す。
第1〜4の実施例のホストコンピュータ30の生成部303に代えて、リーダライタ10aに生成部103を有する。また、ホストコンピュータ30bは、生成部303に代えて、指示部307を有する。ホストコンピュータ30では、応答制御情報の生成は行わず、指示部307は、処理の単位の変更を検知すると、リーダライタ10に対して、応答制御情報の生成を指示する。リーダライタ10のアプリケーション連携部102は、ホストコンピュータ30bの指示部307から、応答制御情報の生成の指示を受け付けると、生成部103へ応答制御情報の生成を指示する。その後、生成部103にて生成された応答制御情報を用いて探索コマンドを生成する。以後の処理の流れは、図2の#303と同様のため、説明を省略する。
なお、リーダライタ10aの生成部103で生成された応答制御情報は、ホストコンピュータ30bに通知し、生成された応答制御情報の使用の可否をホストコンピュータ30bに問い合わせるようにするのが、より望ましい。ホストコンピュータ30aの配下に、複数のリーダライタ10aが存在している場合に、複数のリーダライタ30aで同じ内容の応答制御情報が生成され、探索コマンドのパラメタ503として使用された場合に、応答すべきRFIDタグ20が応答しないという状況が発生するため、そのような状況を回避するために、ホストコンピュータ30bにおいて、各リーダライタ10aで生成した応答制御情報を管理するのが望ましい。
また、第2〜3の実施例を組み合わせることで、リーダライタ10aで応答制御情報を生成する場合でも、同様に不適切な応答制御情報が使用されることを防止することが可能となる。
<その他の実施例>
第1〜5の実施例では、探索コマンドへの応答が正常に完了したRFIDタグ20に対して、探索コマンドへの応答が正常に完了していることを示す情報(探索コマンドに含まれるパラメタ(応答制御情報)503の内容を、RFIDタグ20の不揮発性メモリ240に記憶するようにしている。しかし、近年、一時メモリ250も、省電力化技術の発達に伴い、一時メモリ250に記憶された内容を維持できる時間が長くなってきている。整流器220から供給された電力によって、一時メモリ250に記憶された内容を維持できる時間が、上記処理を行う上で支障の無い時間を確保できる場合には、探索コマンドへの応答が正常に完了していることを示す情報(探索コマンドに含まれるパラメタ(応答制御情報)503の内容を、不揮発性メモリ240に限らず、一時メモリ250に記憶するようにしてもよい。
第1及び第2の実施例のシステム構成の例を示す図 ホストコンピュータの処理の内容の例を示すフローチャート リーダライタの処理の内容の例を示すフローチャート RFIDタグの処理の内容の例を示すフローチャート 探索コマンドの一例を示す図 RFIDタグの不揮発性メモリに記憶されている内容の例を示す図(その1) RFIDタグの不揮発性メモリに記憶されている内容の例を示す図(その2) 第3の実施例におけるホストコンピュータの構成の例を示す図 第3の実施例におけるホストコンピュータの処理の例を示すフローチャート 第4の実施例におけるリーダライタの処理の例を示すフローチャート 第5の実施例のシステム構成の例を示す図
符号の説明
1 RFIDシステム
10,10a リーダライタ
20 RFIDタグ
30,30a,30b ホストコンピュータ
100 処理部
101 制御部
102 アプリケーション連携部
104 コマンド受信部
105 コマンド送信部
106 記憶部
110 電波インターフェース
111 送信部
112 受信部
120 ネットワークインターフェース
130 アンテナ
200 データ処理部
201 応答制御部
210 電波インターフェース
211 変調器
212 復調器
220 整流器
240 不揮発性メモリ
250 一時メモリ
300 処理部
301 制御部
302 アプリケーション
103,303,3031 生成部
304 記憶部
305 排除情報記憶部
306 ネットワークインターフェース
307 指示部

Claims (9)

  1. リーダライタからの問い合わせに応じて応答を送信するRFIDタグの応答制御方法であって、
    リーダライタは、
    当該リーダライタの通信可能範囲にあるRFIDタグを探索するための探索コマンドを送信する際に、RFIDタグが既に応答済か否かを判断するための第1の応答制御情報と共に送信し、
    RFIDタグは、
    リーダライタから探索コマンドを受信すると、探索コマンドと共に送信されてきた第1の応答制御情報と、RFIDタグの記憶部に記憶されている第2の応答制御情報とを比較し、第1の応答制御情報と第2の応答制御情報とが同じ場合には、探索コマンドへの応答を抑止し、第1の応答制御情報と第2の応答制御情報とが異なる場合には、探索コマンドに対する応答を送信し、さらに、RFIDタグの記憶部に記憶されている第2の応答制御情報をリーダライタから受信した第1の応答制御情報に書き換える
    ことを特徴とするRFIDタグの応答制御方法。
  2. RFIDタグと無線通信により通信を行うリーダライタと、リーダライタと相互に通信可能なコンピュータによりなるRFIDシステムであって、
    前記コンピュータは、
    RFIDタグの探索コマンドに対する応答の要否を制御するための第1の応答制御情報を生成する生成手段と、
    前記生成手段にて生成された第1の応答制御情報と共に、リーダライタに対して、リーダライタの通信可能範囲に存在するRFIDタグを確認するよう指示する探索指示コマンドをリーダライタに送信する探索指示コマンドを送信する探索指示手段と
    を有し、
    前記リーダライタは、
    前記コンピュータから送信された探索指示コマンド及び第1の応答制御情報を受信する受信手段と、
    前記受信した第1の応答制御情報と共に、当該リーダライタの通信範囲に存在するRFIDタグを確認するための探索コマンドをRFIDタグに対して送信する探索コマンド送信手段と
    を有することを特徴とするRFIDシステム。
  3. 前記リーダライタは、さらに、
    RFIDタグから、RFIDタグの記憶部に記憶されている第2の応答制御情報を受信する受信手段と、
    前記第1の応答制御情報と前記第2の応答制御情報とが異なると判断された場合に、RFIDタグの記憶部に記憶されている第2の応答制御情報の妥当性を判断し、妥当でないと判断された場合には、当該第2の応答制御情報が第1の応答制御情報として生成されないようにするための排除情報として前記コンピュータに送信する通知手段を
    備えることを特徴とする請求項2に記載のRFIDシステム。
  4. RFIDタグと無線による通信を行うリーダライタと通信可能に接続されたコンピュータに用いられる応答制御情報生成プログラムであって、
    第1の応答制御情報を生成する旨の指示を受け付けて、リーダライタからの探索コマンドに対する応答の要否を判断するための第1の応答制御情報を生成する生成機能と、
    前記生成機能にて生成した第1の応答制御手段と共に、リーダライタに対してRFIDタグの探索を指示する探索指示コマンドを送信する送信機能と、
    をコンピュータに実行させるための応答制御情報生成プログラム。
  5. 前記送信機能にて送信した第1の応答制御情報を記憶部に記憶しておく記憶機能と、
    前記生成機能は、生成した第1の応答制御情報が、記憶部に記憶されている第1の応答制御情報と一致するものがないかどうかを確認し、同一のものがあった場合には、第1の応答制御情報を生成し直す
    処理をコンピュータに実行させるための請求項5に記載の応答制御情報生成プログラム。
  6. RFIDタグと無線による通信を行うリーダライタに用いられる応答制御プログラムであって、
    探索指示コマンドと共に第1の応答制御情報を受信する受信機能と、
    前記受信した第1の応答制御情報と共に、通信可能範囲に存在するRFIDタグを確認するための探索コマンドを送信する送信機能と
    を有することを特徴とする応答制御プログラム。
  7. RFIDタグから、RFIDタグの記憶部に記憶されている第2の応答制御情報を受信する受信機能と、
    前記第1の応答制御情報と前記第2の応答制御情報とが異なると判断された場合に、RFIDタグの記憶部に記憶されている第2の応答制御情報の妥当性を判断し、妥当でないと判断された場合には、当該第2の応答制御情報が第1の応答制御情報として生成されないようにするための排除情報として前記コンピュータに通知する排除情報通知機能と
    をさらにコンピュータに実行させるための請求項7に記載の応答制御プログラム。
  8. RFIDタグと無線通信により通信を行うリーダライタと、リーダライタとネットワークを介して相互に通信可能なコンピュータによりなるRFIDシステムであって、
    前記コンピュータは、
    RFIDタグの探索コマンドに対する応答の要否を制御するための第1の応答制御情報の生成を指示する指示手段
    を有し、
    前記リーダライタは、
    前記コンピュータからのRFIDタグの探索コマンドに対する応答の要否を制御するための第1の応答制御情報の生成の指示を受け付けて、第1の応答制御情報を生成する生成手段と、
    前記生成手段にて生成した第1の応答制御情報と共に、当該リーダライタの通信範囲に存在するRFIDタグを確認するための探索コマンドをRFIDタグに対して送信する探索コマンド送信手段と
    を有することを特徴とするRFIDシステム。
  9. RFIDタグの読み取り制御装置であって、
    RFIDタグが既に応答済か否かを判断するための第1の応答制御情報を生成する生成手段と、
    読み取り範囲にあるRFIDタグを探索するための探索コマンドをRFIDタグに送信する際に、前記生成した第1の応答制御情報と共に送信する送信手段と
    を有することを特徴とするRFIDタグの読み取り制御装置。
JP2007238716A 2006-10-23 2007-09-14 Rfidタグの応答制御方法、rfidシステム、rfidタグ、応答制御情報生成プログラム及び応答制御プログラム Expired - Fee Related JP5071016B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007238716A JP5071016B2 (ja) 2006-10-23 2007-09-14 Rfidタグの応答制御方法、rfidシステム、rfidタグ、応答制御情報生成プログラム及び応答制御プログラム
EP08168354A EP2026245B1 (en) 2006-10-23 2007-09-27 RFID system using response control information
EP07117404A EP1916616B1 (en) 2006-10-23 2007-09-27 Method for response control of an RFID tag, corresponding RFID system, reader/wrtiter and computer porgram
KR1020070105803A KR100903043B1 (ko) 2006-10-23 2007-10-19 Rfid 태그의 응답 제어 방법, rfid 시스템,rfid 태그, 응답 제어 정보 생성 프로그램 저장매체 및응답 제어 프로그램 저장매체
US11/877,345 US20080094182A1 (en) 2006-10-23 2007-10-23 Method and apparatus for response control of rfid tag, rfid system, rfid tag, response control information generating program storage medium, and response control program storage medium
CN2007101803676A CN101174308B (zh) 2006-10-23 2007-10-23 用于控制rfid标签的响应的方法、rfid系统及rfid读取控制装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006287523 2006-10-23
JP2006287523 2006-10-23
JP2007238716A JP5071016B2 (ja) 2006-10-23 2007-09-14 Rfidタグの応答制御方法、rfidシステム、rfidタグ、応答制御情報生成プログラム及び応答制御プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008135000A true JP2008135000A (ja) 2008-06-12
JP5071016B2 JP5071016B2 (ja) 2012-11-14

Family

ID=38961830

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007238716A Expired - Fee Related JP5071016B2 (ja) 2006-10-23 2007-09-14 Rfidタグの応答制御方法、rfidシステム、rfidタグ、応答制御情報生成プログラム及び応答制御プログラム

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20080094182A1 (ja)
EP (2) EP2026245B1 (ja)
JP (1) JP5071016B2 (ja)
KR (1) KR100903043B1 (ja)
CN (1) CN101174308B (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010021901A (ja) * 2008-07-14 2010-01-28 Mitsubishi Electric Corp 無線通信システム、データ読取装置、無線icタグ、無線通信方法及び無線通信プログラム
JP2013115488A (ja) * 2011-11-25 2013-06-10 Nec Corp 通信装置、通信方法、及び通信システム
JP2016031596A (ja) * 2014-07-28 2016-03-07 富士通株式会社 携帯型情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
JP2017100846A (ja) * 2015-12-01 2017-06-08 トヨタ自動車株式会社 部品管理システム
US10360415B2 (en) 2017-07-28 2019-07-23 Fujitsu Semiconductor Limited Semiconductor memory having radio communication function and application control method

Families Citing this family (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4584556B2 (ja) * 2003-09-08 2010-11-24 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ プログラム制御装置及びプログラム制御方法
CN101228532B (zh) * 2005-07-25 2012-12-05 诺基亚公司 用于操作支持若干数据格式的多功能近场通信设备的方法和设备
JP5028882B2 (ja) * 2006-06-30 2012-09-19 富士通株式会社 リーダライタおよびデータ通信方法
JP2008146184A (ja) * 2006-12-06 2008-06-26 Fujitsu Ltd リーダライタ装置、リーダライタ制御プログラム、データアクセスシステムおよびデータアクセス制御方法
WO2009039604A1 (en) * 2007-09-25 2009-04-02 Bce Inc. System and method for tracking items associated with read/writable tags
US8422398B2 (en) * 2008-01-23 2013-04-16 Zebra Enterprise Solutions Corp. Media access control (MAC) for an active RFID system
TW201011482A (en) * 2008-09-03 2010-03-16 Jogtek Corp Non-contact power supply control system and method thereof
US7889082B2 (en) * 2008-11-05 2011-02-15 International Business Machines Corporation Expiration management method and system
CN101853216B (zh) * 2009-04-03 2012-05-23 群联电子股份有限公司 数据处理系统、控制器及其搜寻特定内存区的方法
TWI479426B (zh) * 2009-05-26 2015-04-01 Ind Tech Res Inst 機率式分時輪詢方法及其無線識別讀取機控制器
CN101923625A (zh) * 2009-06-12 2010-12-22 中兴通讯股份有限公司 一种标签防碰撞的方法及系统
CN101888710B (zh) * 2010-06-28 2013-11-06 徐蔚 一种嵌入感动芯引擎的无线传感装置及其物联网组网与搜索方法
JP5935235B2 (ja) * 2011-02-18 2016-06-15 ソニー株式会社 通信装置、通信システムおよび通信方法
CN102147871B (zh) * 2011-03-08 2013-05-01 深圳市远望谷信息技术股份有限公司 使安装在列车上的无线标签状态切换方法
JP6464757B2 (ja) * 2015-01-15 2019-02-06 オムロン株式会社 システム
KR102074964B1 (ko) * 2015-09-09 2020-02-10 한화정밀기계 주식회사 노즐 정보 등록 시스템
CN105787546A (zh) * 2016-03-25 2016-07-20 京东方科技集团股份有限公司 Rfid标签及rfid系统
CN107167816A (zh) * 2017-05-23 2017-09-15 北京清博华创测控技术有限公司 卫星导航接收机快速冷启动方法
RU2657185C1 (ru) * 2017-09-13 2018-06-08 Самсунг Электроникс Ко., Лтд. Высокоточная система локального позиционирования
CN108804965A (zh) * 2018-07-23 2018-11-13 北京普联恒创科技有限公司 一种rfid标签和系统
CN109449897B (zh) * 2018-12-04 2019-12-10 南京国电南自电网自动化有限公司 一种基于环网的就地化多子机保护装置定值整定方法
CN111358483B (zh) * 2020-03-02 2023-08-25 京东方科技集团股份有限公司 平板探测器的控制方法、上位机、平板探测器及医疗系统
CN117998533A (zh) * 2022-10-25 2024-05-07 华为技术有限公司 通信方法及装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001253517A (ja) * 2000-03-15 2001-09-18 Yokohama Rubber Co Ltd:The 荷物管理システム
WO2005048180A1 (en) * 2003-11-07 2005-05-26 Alien Technology Corporation Methods and apparatuses to identify devices
JP2007302390A (ja) * 2006-05-10 2007-11-22 Mitsubishi Electric Corp リーダ装置及びicタグ

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB8408538D0 (en) * 1984-04-03 1984-05-16 Senelco Ltd Transmitter-responder systems
US5942987A (en) * 1994-09-09 1999-08-24 Intermec Ip Corp. Radio frequency identification system with write broadcast capability
US6034603A (en) * 1997-01-24 2000-03-07 Axcess, Inc. Radio tag system and method with improved tag interference avoidance
US6570487B1 (en) * 1997-01-24 2003-05-27 Axcess Inc. Distributed tag reader system and method
JP2000231608A (ja) * 1999-02-10 2000-08-22 Hitachi Ltd 移動体識別装置及びicカード
AUPQ589400A0 (en) 2000-02-28 2000-03-23 Magellan Technology Pty Limited Rfid transponders
WO2004021259A1 (en) * 2002-08-30 2004-03-11 Nokia Corporation A method for creating multimedia messages with rfid tag information
JP4519476B2 (ja) * 2004-02-03 2010-08-04 株式会社東芝 無線通信装置
US7295132B2 (en) * 2004-10-16 2007-11-13 International Business Machines Corporation Self-locating devices via highly directional RFID tags in controlled location
JP4682616B2 (ja) * 2004-12-22 2011-05-11 富士ゼロックス株式会社 Rfidタグおよび商品管理システム
JP5028882B2 (ja) * 2006-06-30 2012-09-19 富士通株式会社 リーダライタおよびデータ通信方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001253517A (ja) * 2000-03-15 2001-09-18 Yokohama Rubber Co Ltd:The 荷物管理システム
WO2005048180A1 (en) * 2003-11-07 2005-05-26 Alien Technology Corporation Methods and apparatuses to identify devices
JP2007302390A (ja) * 2006-05-10 2007-11-22 Mitsubishi Electric Corp リーダ装置及びicタグ

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010021901A (ja) * 2008-07-14 2010-01-28 Mitsubishi Electric Corp 無線通信システム、データ読取装置、無線icタグ、無線通信方法及び無線通信プログラム
JP2013115488A (ja) * 2011-11-25 2013-06-10 Nec Corp 通信装置、通信方法、及び通信システム
JP2016031596A (ja) * 2014-07-28 2016-03-07 富士通株式会社 携帯型情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
JP2017100846A (ja) * 2015-12-01 2017-06-08 トヨタ自動車株式会社 部品管理システム
US10360415B2 (en) 2017-07-28 2019-07-23 Fujitsu Semiconductor Limited Semiconductor memory having radio communication function and application control method

Also Published As

Publication number Publication date
CN101174308A (zh) 2008-05-07
CN101174308B (zh) 2012-05-30
KR20080036526A (ko) 2008-04-28
EP2026245A3 (en) 2009-08-26
EP2026245A2 (en) 2009-02-18
EP1916616A1 (en) 2008-04-30
US20080094182A1 (en) 2008-04-24
EP1916616B1 (en) 2011-05-11
EP2026245B1 (en) 2011-11-09
JP5071016B2 (ja) 2012-11-14
KR100903043B1 (ko) 2009-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5071016B2 (ja) Rfidタグの応答制御方法、rfidシステム、rfidタグ、応答制御情報生成プログラム及び応答制御プログラム
JP4902995B2 (ja) 自動ポーリング機能をもつ交換可能ユニット・モニタ・リーダ
US8330581B2 (en) IC tag, method of controlling the IC tag, and IC tag system
EP1387313A2 (en) RFID-tag with tuning means and anticollision method
US7468668B2 (en) Semiconductor device for IC tag, IC tag, and control method for IC tag for detecting and executing command from radio wave
CN101064000B (zh) 识别系统及识别方法
JP2009048415A (ja) 携帯可能電子装置および携帯可能電子装置の制御方法
KR100597979B1 (ko) 비접촉식 ic 카드 및 비접촉식 ic 카드 시스템
US20110298593A1 (en) Electronic device and method for controlling the same
CN105279543A (zh) 射频应答器电路
JP5028882B2 (ja) リーダライタおよびデータ通信方法
JP4974632B2 (ja) 無線通信メモリic、リーダライタ及び無線通信メモリicとリーダライタとの通信方法
JP4380323B2 (ja) 無線タグリーダライタ、タグテープ、及び無線タグ作成方法
WO2011002030A1 (ja) 携帯可能電子装置、及び携帯可能電子装置の制御方法
JP2005309481A (ja) リーダライタ、支援装置、リーダライタ支援方法及びリーダライタ支援システム
JP4845852B2 (ja) リーダライタ
JP2002182798A (ja) 端末装置
JP4357327B2 (ja) 非接触式icカードシステム
JP2006268525A (ja) 携帯可能電子装置、携帯可能電子装置の処理装置、携帯可能電子装置の処理システムおよび携帯可能電子装置の処理方法
JP5214510B2 (ja) 表示器付き無線タグ
JP2013164686A (ja) Icカードおよび携帯可能電子装置
JP2018156387A (ja) Icカード、携帯可能電子装置、プログラム、処理装置及び処理システム
JP2008276572A (ja) 非接触式icカード
JP2005084926A (ja) Icカード、icカード発行装置
JP2004206575A (ja) 携帯可能電子媒体及び携帯可能電子媒体に用いられる通信方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20080722

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100517

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120418

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120424

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120621

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120724

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120806

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150831

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees