JP2005084926A - Icカード、icカード発行装置 - Google Patents

Icカード、icカード発行装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005084926A
JP2005084926A JP2003315899A JP2003315899A JP2005084926A JP 2005084926 A JP2005084926 A JP 2005084926A JP 2003315899 A JP2003315899 A JP 2003315899A JP 2003315899 A JP2003315899 A JP 2003315899A JP 2005084926 A JP2005084926 A JP 2005084926A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
card
information
identifier
memory
communication
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003315899A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005084926A5 (ja
Inventor
Toshihiko Ochiai
俊彦 落合
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Photo Imaging Inc
Original Assignee
Konica Minolta Photo Imaging Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Photo Imaging Inc filed Critical Konica Minolta Photo Imaging Inc
Priority to JP2003315899A priority Critical patent/JP2005084926A/ja
Publication of JP2005084926A publication Critical patent/JP2005084926A/ja
Publication of JP2005084926A5 publication Critical patent/JP2005084926A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】リーダライタとICカードとの通信において、衝突を防止するとともに、通信の効率化、高速化を図る。
【解決手段】本発明に係るICカード発行装置2によれば、ICカード1に、ICカード1の属性情報としての製造者コード、カード種、ロット番号、ICカード1の個別情報としての製造番号を含む発行用データを送信して書き込む。ICカード1は、ICカード発行装置2から受信された発行用データをメモリ15に記憶する。ICカード1は、リーダライタ20からのリクエスト信号に対して、メモリ15に記憶された製造者コード、カード種、ロット番号及び製造番号をPUPIとしたリクエスト応答を送信する。
【選択図】図1

Description

本発明は、非接触型のICカード及びICカード発行装置に関する。
ICカードへのデータの読み書きを行うICカードリーダライタ(以下、リーダライタと称する)とICカードが非接触で通信を行う際、ICカードが複数存在すると、リーダライタが通信相手のICカードを識別不可能となる状態、いわゆる衝突(collision)が生じる。この衝突を回避するため、例えば、特許文献1には、リーダライタからのリクエスト信号に対してICカード固有のシリアル番号を応答するICカードが記載されている。
また、一般的に、近接型ICカード(PICC)においては、衝突防止のため、PUPI(Pseudo-Unique PICC Identifier;仮固有番号識別子)が用いられている。図9に、リーダライタからの通信要求(リクエスト信号)に対するICカードのリクエスト応答のフォーマットを示す。図9に示すように、リクエスト応答は、固定値、PUPI、アプリケーションデータ、通信情報、CRC_B(巡回冗長検査コードB)により構成されている。PUPIは、衝突防止のために、ICカードを識別するのに使用される識別子で、一時的に発生された乱数または固定値が用いられている。リーダライタからICカードにリクエスト信号を送信すると、これを受信したICカードは上述のフォーマットのリクエスト応答をリーダライタに送信し、ICカードが通信を行う識別子を特定することで通信相手としてのICカードを特定し、通信を確立する。その後、必要があれば、ICカードの情報、例えば、製造者コード、カード種、ロット番号等の属性情報、製造番号等の個別情報の読み出しが行われ、ICカードの確認が行われる。例えば、特許文献2には、ICカードの製造者情報や発行者情報を専用の記憶領域に保持することのできるICカードが記載されている。
特開2000−155810号公報 特開平5−143800号公報
しかしながら、特許文献1に記載のように、衝突防止のためにシリアル番号を用いた場合、色々なメーカー、種類、型番のICカードでシリアル番号が重複する可能性があり、シリアル番号が重複した場合には衝突が起こり、通信ができなくなるという問題があった。PUPIとして乱数を用いる場合においても、識別子が一致してしまう可能性があった。
また、通信の確立後にリーダライタからICカードの情報を読み出す場合、その情報の読み出しのためのアクセスが必要となり、効率が悪いという問題があった。
本発明の課題は、リーダライタとICカードとの通信において、衝突を防止するとともに、通信の効率化、高速化を図ることである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
データを記憶するメモリと、無線により外部とのデータ送受信を行う送受信手段と、前記送受信手段を介して外部から通信要求を受信した際に、この通信要求に対して、通信の衝突防止のための識別子を含む応答を送信する制御手段を備えたICカードにおいて、
前記メモリは、当該ICカードを識別するための個別情報及び当該ICカードの属性を示す属性情報を記憶し、
前記制御手段は、前記メモリに記憶された前記ICカードの個別情報及び属性情報を前記通信の衝突防止のための識別子として利用することを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記メモリは、当該ICカードを識別するための個別情報及び当該ICカードの属性を示す複数の情報からなる属性情報を記憶し、
前記制御手段は、前記メモリに記憶された前記ICカードの個別情報及び前記ICカードの属性情報のうち1つ又は複数個の情報の組み合わせを前記通信の衝突防止のための識別子として利用することを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、
前記制御手段は、前記識別子として、前記ICカードの個別情報及び属性情報と乱数とを組み合わせた値を利用することを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、
前記識別子として利用される、ICカードの個別情報及び属性情報は、個々にあるいはまとめて暗号化されていることを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、
データを記憶するメモリと、無線により外部とのデータ送受信を行う送受信手段と、前記送受信手段を介して外部から通信要求を受信した際に、この通信要求に対して、通信の衝突防止のための識別子を含む応答を送信する制御手段を備えたICカードにおいて、
前記メモリは、当該ICカードを識別するための個別情報及び当該ICカードの属性を示す複数の情報からなる属性情報のうち1つ又は複数個の情報の組み合わせを識別子情報として記憶し、
前記制御手段は、前記メモリに記憶された識別子情報を前記通信の衝突防止のための識別子として利用することを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、
前記制御手段は、前記識別子として、前記識別子情報と乱数とを組み合わせた値を利用することを特徴としている。
請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、
前記識別子として利用される識別子情報は、暗号化されていることを特徴としている。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7の何れか一項に記載の発明において、
前記属性情報は、前記ICカードの製造者情報、ロット番号、カード種、型番、バージョン情報のうち何れかの情報を含むことを特徴としている。
請求項9に記載の発明は、
無線によりICカードに情報を送信することにより、前記ICカードに情報を書き込む書き込み手段を備え、前記書き込み手段により情報を書き込むことにより利用可能なICカードを発行するICカード発行装置において、
前記書き込み手段は、前記ICカードを識別するための個別情報及び当該ICカードの属性を示す属性情報、及び/又はこれらの情報を含む識別子情報を前記ICカード内のメモリに書き込むことを特徴としている。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の発明において、
前記属性情報は、前記ICカードの製造者情報、ロット番号、カード種、型番、バージョン情報のうち何れかの情報を含むことを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、ICカードのメモリに、当該ICカードを識別するための個別情報及び当該ICカードの属性を示す属性情報を記憶し、外部からの通信要求に対する応答に含まれる通信の衝突防止のための識別子として、メモリに記憶されたICカードの個別情報及び属性情報を利用する。従って、ICカード間で識別子が重複することがなくなり、外部の装置がICカードを識別することができるようになる。また、外部の装置において、通信要求に対する応答信号からICカードの属性等の情報を確認することができるので、従来のように、通信確立後に改めてICカードの情報を得るために問い合わせを行う必要がなくなり、通信を簡略化、高速化することができる。
請求項2に記載の発明によれば、ICカードのメモリに、当該ICカードを識別するための個別情報及び当該ICカードの属性を示す複数の情報からなる属性情報を記憶し、外部からの通信要求に対する応答に含まれる通信の衝突防止のための識別子として、メモリに記憶されたICカードの個別情報及びICカードの属性情報のうち1つ又は複数個の情報の組み合わせを利用する。従って、ICカード間で識別子が重複することがなくなり、外部の装置がICカードを識別することができるようになる。また、外部の装置において、通信要求に対する応答信号からICカードの属性等の情報を確認することができるので、従来のように、通信確立後に改めてICカードの情報を得るために問い合わせを行う必要がなくなり、通信を簡略化、高速化することができる。
請求項3に記載の発明によれば、衝突防止のための識別子として、ICカードの個別情報及び属性情報と乱数とを組み合わせた値を利用するので、通信毎に異なる識別子にすることができる。
請求項4に記載の発明によれば、ICカードの個別情報及び属性情報は、個々にあるいはまとめて暗号化されているので、ICカードの情報の漏洩等を防止することができ、セキュリティを確保することができる。
請求項5に記載の発明によれば、ICカードのメモリに、当該ICカードを識別するための個別情報及び当該ICカードの属性を示す複数の情報からなる属性情報のうち1つ又は複数の情報の組み合わせを識別子情報として記憶し、外部からの通信要求に対する応答に含まれる通信の衝突防止のための識別子として、メモリに記憶された識別子情報を利用する。従って、ICカード間で識別子が重複することがなくなり、外部の装置がICカードを識別することができるようになる。また、外部の装置において、通信要求に対する応答信号からICカードの属性等の情報を確認することができるので、従来のように、通信確立後に改めてICカードの情報を得るために問い合わせを行う必要がなくなり、通信を簡略化、高速化することができる。
請求項6に記載の発明によれば、衝突防止のための識別子として、ICカードを識別するための個別情報及び当該ICカードの属性を示す複数の情報からなる属性情報のうち1つ又は複数の情報の組み合わせからなる識別子情報と乱数とを組み合わせた値を利用するので、通信毎に異なる識別子にすることができる。
請求項7に記載の発明によれば、識別子情報は暗号化されているので、ICカードの情報の漏洩等を防止することができ、セキュリティを確保することができる。
請求項8に記載の発明によれば、属性情報は、ICカードの製造者情報、ロット番号、カード種、型番、バージョン情報のうち何れかの情報を含んでいるので、通信要求の応答の際に、外部の装置にICカードの製造者情報、ロット番号、カード種、型番、バージョン情報のうち何れかの情報を通知することができる。
請求項9に記載の発明によれば、ICカードを発行するICカード発行装置において、ICカードを識別するための個別情報及び当該ICカードの属性を示す属性情報、及び/又はこれらの情報を含む識別子情報をICカード内のメモリに書き込む。従って、このICカード発行装置によりICカードに当該カードの個別情報及び属性情報、及び/又はこれらの情報を含む識別子情報を記録することができる。ICカードにおいては、外部からの通信要求に対してメモリから個別情報及び属性情報、或いは識別子情報を読み出して、衝突防止のための識別子を含む応答を容易に送信することができる。
請求項10に記載の発明によれば、ICカードの製造者情報、ロット番号、カード種、型番、バージョン情報等を示す情報をICカードのメモリに記録することができる。
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
まず、構成を説明する。
図1に、本発明に係るICカード1及びICカード発行装置2の機能的構成を示す。図1に示すように、ICカード1とICカード発行装置2は、アンテナ11及びアンテナ21を介して無線接続可能に構成されている。
まず、図1を参照して、ICカード1の内部構成について説明する。
ICカード1は、近接型ICカードであり、図1に示すように、アンテナ11、電源回路12、送受信回路13、制御回路14、メモリ15等により構成される。
アンテナ11は、コイルアンテナを備え、リーダライタ20から発信された電波信号を受信する。また、アンテナ11は、送受信回路13から入力された信号をリーダライタ20に送信する。
電源回路12は、アンテナ11を介してリーダライタ20から受信した電波を電力に変換し、ICカード1の各部への電源供給を行う。
送受信回路13は、アンテナ11を介してリーダライタ20から受信した信号を復調する。また、送受信回路13は、制御回路14によりメモリ15から読み出された情報(信号)を変調増幅し、アンテナ11に出力する。
制御回路14は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等により構成されている。CPUは、ROMに記憶されている制御プログラムに従って、ICカード1各部を制御し、所定のプロトコルに基づくリーダライタ20とのデータ送受信を行い、リーダライタ20からの指示に基づいて、メモリ15からのデータの読み出し動作、リーダライタ20から送信されたデータのメモリ15への書き込み動作等を行う。
メモリ15は、不揮発性の半導体メモリ等により構成され、ICカード1の制御プログラムやデータを記憶する。また、メモリ15は、制御回路14から書き込まれた各種データを記憶する。
次に、ICカード発行装置2の内部構成について説明する。
ICカード発行装置2は、ICカード1に各種データやアプリケーションプログラム等を送信して書き込むことにより、利用可能なICカード1を発行するための装置である。図1に示すように、ICカード発行装置2は、リーダライタ20とホストPC(Personal Computer)30とが有線接続されて構成されている。
リーダライタ20は、図1に示すように、アンテナ21、送受信回路22、制御回路23、I/F部24により構成される。
アンテナ21は、ICカード1から送信された信号を受信する。また、アンテナ21は、送受信回路22から入力された信号を、ICカード1に送信する。
送受信回路22は、ICカード1からアンテナ21を介して受信した信号を復調する。また、送受信回路22は、ICカード1に送信する信号を変調増幅し、アンテナ21に出力する。
制御回路23は、CPU、ROM、RAM等により構成されている。CPUは、ROMに記録された制御プログラムに従って、リーダライタ20各部を制御し、所定のプロトコルに基づくICカード1とのデータ送受信及びホストPC30とのデータ送受信を行うことにより、ホストPCから送信されたデータのICカード1への書き込み及びホストPC30から指示されたデータのICカード1からの読み出しを行う。
I/F部24は、ホストPC30とリーダライタ20との間で通信を行うためのインターフェイスであり、例えば、USBポートやRS−232C端子等を備えている。
ホストPC30は、図2に示すように、CPU31、表示部32、操作部33、RAM34、記憶部35、I/F部36等により構成され、各部はバス37により接続されている。
CPU31は、操作部33からの操作信号により、記憶部35に格納されているシステムプログラムや各種処理プログラムを読み出し、RAM34内のプログラム格納領域に展開し、展開したプログラムに従ってホストPC30の各部の動作を集中制御する。また、読み出したプログラムに従って、各種処理を実行する。
表示部32は、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)等により構成され、CPU31から入力される表示信号に従って、所要の表示処理を行う。
操作部33は、テンキー、カーソルキー、各種ファンクションキー等を有し、キーの押下による操作信号をCPU31に出力する。また、操作部33は、ポインティングデバイスであるマウスを有し、マウスのクリック操作による操作信号をCPU31に出力する。
RAM34は、CPU31により実行制御される各種処理において、記憶部35から読み出されたプログラム、入力若しくは出力データ及びパラメータ等の一時的な格納領域となる。
記憶部35は、HDD(Hard Disc Drive)や不揮発性の半導体メモリ等により構成され、ホストPC30に対応するシステムプログラム、及び該システムプログラム上で実行可能なICカード発行処理を始めとする各種処理プログラム、及びこれらのプログラムで処理されたデータ等を記憶する。また、記憶部35は、図3に示すように、発行時にICカード1に書き込むための発行用データを記憶している。発行用データは、ICカード1の属性を示す属性情報(例えば、製造者(メーカー)コード、カード種、ロット番号)及びこれらの属性においてICカード1を一意的に識別するための個別情報(例えば、製造番号)、各種アプリケーションプログラム等である。
記憶部35には、ICカード1の個別情報及び属性情報の各情報を、図3に示すようにそれぞれ別個のデータとして記憶してもよいし、ICカード1の個別情報及び属性情報を組み合わせてまとまった1つのデータとした識別子情報(例えば、製造者コード+カード種+ロット番号+製造者番号)として記憶してもよい。また、ICカード1の個別情報及び属性情報の各情報と、識別子情報の双方を記憶部35に記憶しておき、何れの情報形態でもICカード1に書き込めるようにしてもよい。
I/F部36は、ホストPC30とリーダライタ20の間で通信を行うためのインターフェイスであり、例えば、USBポートやRS−232C端子等を備えている。
次に、動作について説明する。
図4に、ICカード発行装置2により実行されるICカード発行処理を示す。
まず、ホストPC30のCPU31は、記憶部35から発行用データを読み出す(ステップS1)。次いで、I/F部36を介して、読み出された発行用データをリーダライタ20へ送信する(ステップS2)。
リーダライタ20の制御回路23は、I/F部24によりホストPC30からの発行用データを受信すると、この発行用データを送受信回路22、アンテナ21を介してICカード1へ送信し、ICカード1への発行用データの書き込みを行う(ステップS3)。
ICカード1においては、アンテナ11を介して発行用データが受信されると、制御回路24により、メモリ15の所定領域に発行用データが書き込まれる。なお、ICカード1において、リクエスト応答に含まれるPUPIとして、上述したICカード発行処理でメモリ15に書き込まれたICカード1の個別情報及び属性情報(又はこれらをひとまとまりのデータとした識別子情報)を利用するためのプログラムは、ICカードの発行時に発行用データのアプリケーションデータとしてICカード1に書き込むこととしてもよいし、ICカード1の製造時に予め書き込まれていることとしてもよい。
上述したICカード発行処理により発行されたICカード1は、ICカード1とのデータ送受信により所定のデータ処理を行うデータ処理装置(図示せず)にI/F部24を介して接続されているリーダライタ20(リーダライタ20aとする)と所定のプロトコルによるデータの送受信を行う。
図5に、リーダライタ20aと上述したICカード発行装置2により発行されたICカード1との通信確立時のシーケンスを示す。ここで、図5においては、3枚のICカード1a〜1cが、リーダライタ20aの通信可能圏内に存在する場合を例としているが、ICカードの枚数は、これに限定されるものではない。
まず、リーダライタ20aの制御回路23は、送受信回路22及びアンテナ21を介してICカード1a〜1cへリクエスト信号を送信する(ステップS11)。ICカード1aの制御回路14は、アンテナ11、送受信回路13を介してリクエスト信号を受信すると、メモリ15の所定領域に記憶されている発行用データ中のICカード1aの個別情報及び属性情報(又はこれらをひとまとまりのデータとした識別子情報)を読み出して、これをリクエスト応答フォーマットのPUPIとして(PUPI1とする)リクエスト応答信号を生成し、送受信回路13及びアンテナ11を介してリーダライタ20aに返送する(ステップS12)。
ICカード1bの制御回路14は、アンテナ11、送受信回路13を介してリクエスト信号を受信すると、メモリ15の所定領域に記憶されている発行用データ中のICカード1bの個別情報及び属性情報(又はこれらをひとまとまりのデータとした識別子情報)を読み出して、これをリクエスト応答フォーマットのPUPIとして(PUPI2とする)リクエスト応答信号を生成し、送受信回路13及びアンテナ11を介してリーダライタ20aに返送する(ステップS13)。
ICカード1cの制御回路14は、アンテナ11、送受信回路13を介してリクエスト信号を受信すると、メモリ15の所定領域に記憶されている発行用データ中のICカード1cの個別情報及び属性情報(又はこれらをひとまとまりのデータとした識別子情報)を読み出して、これをリクエスト応答フォーマットのPUPIとして(PUPI3とする)リクエスト応答信号を生成し、送受信回路13及びアンテナ11を介してリーダライタ20aに返送する(ステップS14)。
図6に、ステップS12〜14において各ICカード1a〜1cにより送信されるリクエスト応答信号のフォーマットを示す。図6に示すように、リクエスト応答信号は、固定値、PUPI、アプリケーションデータ、通信情報、CRC_Bにより構成され、PUPI(仮固有識別子)は、各ICカード1a〜1cの製造者コード、カード種、ロット番号及び製造番号からなっている。
リーダライタ20aの制御回路23は、ICカード1a〜1cの各カードからのリクエスト応答信号を受信すると、各リクエスト応答信号に含まれるPUPI(PUPI1〜3)を参照し、各ICカードの属性情報や個別情報から、通信相手とするICカードを選択し、選択したICカードのPUPI(ここではPUPI2とする)を含む通信確立コマンド(ATTRIBコマンド)を送受信回路22及びアンテナ21を介して各ICカード1a〜1cへ送信する(ステップS15)。各ICカード1a〜1cの制御回路14は、リーダライタ20aからの通信確立コマンドを受信すると、このコマンドに含まれるPUPIをリクエスト応答時にリーダライタ20aに送信したPUPIと比較し、一致した場合に、接続確認信号を返送し、通信を確立する(ステップS16)。図5においては、ステップS13においてPUPI2を含むリクエスト応答を送信したICカード1bが接続確認信号を返送する。
上述したシーケンスによりリーダライタ20aは、通信相手となるICカードとの通信を確立し、データ通信を行う。
以上説明したように、ICカード1によれば、リーダライタ20へのリクエスト応答フォーマットのPUPIに、ICカード1の属性を示す製造者コード、カード種、ロット番号及びICカード1を識別するための製造番号を利用しているので、原則的にICカード間でPUPIが重複することがなくなり、リーダライタ20が確実にICカード1を識別することができるようになる。また、PUPIにより、リクエスト応答信号からリーダライタ20がICカード1の属性等の情報を確認することができるので、従来のように、リーダライタ20でICカード1の情報を確認する必要がある場合、通信確立後に改めてICカード1の情報を得るために問い合わせを行う必要がなくなり、通信を簡略化、高速化することができる。
なお、上記実施の形態における記述内容は、本発明に係るICカード1、ICカード発行装置2の好適な一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態の変形例1として、ICカード発行装置2は、ICカード1の発行時に、アプリケーションプログラムとして、乱数発生プログラムを書き込み、ICカード1において、リクエスト応答時に一時的に乱数を発生させて、これを個別情報及び属性情報(又はこれらをひとまとまりのデータとした識別子情報)と組み合わせてPUPIとして利用してもよい。図7に、変形例1におけるリクエスト応答のフォーマットを示す。このようにすると、通信毎に異なるPUPIとすることができる。
また、上記実施の形態の変形例2として、ICカード発行装置2は、ICカード1の発行時に、製造者コード、カード種、ロット番号及びICカード1固有の製造番号の各情報を個々にまたはまとめて暗号化して書き込み、或いは識別子情報を暗号化して書き込み、ICカード1において、リクエスト応答時に、暗号化されているこれらの情報をPUPIとして利用してもよい。また、ICカード発行装置2により、ICカード1の発行時に、製造者コード、カード種、ロット番号及びICカード1固有の製造番号(又はこれらをひとまとまりのデータとした識別子情報)及び暗号化するためのプログラムを書き込み、リクエスト応答時にICカード1側で暗号化してPUPIとして利用してもよい。暗号化の方法としては、各情報を個々に暗号化してもよいし、PUPIに用いる全情報をまとめて暗号化してもよい。図8に、変形例2におけるリクエスト応答のフォーマットを示す。このようにすると、ICカード1の情報の漏洩等を防止することができ、セキュリティを確保することができる。
また、上記実施の形態及びその変形例1、2においては、ICカード発行装置2からICカード1に書き込み、ICカード1においてPUPIに利用するICカード1の個別情報及び属性情報(又はこれらをひとまとまりのデータとした識別子情報)の内容として、製造者コード、カード種、ロット番号、製造番号を利用することとしたが、個別情報及び属性情報(又はこれらをひとまとまりのデータとした識別子情報)の内容としては、これに限定されない。例えば、属性情報として、ICカード1の型番やバージョン情報を用いてもよく、製造者コード、カード種、ロット番号、型番、バージョン情報のうち何れか1つ又は複数個を組み合わせて用いることができる。また、ICカード1において、ICカード発行装置2からメモリ15に書き込まれた個別情報および属性情報をそのままPUPIに利用してもよいし、メモリ15に書き込まれた個別情報及び属性情報のうち1つ又は複数個の情報を組み合わせてPUPIとして用いてもよい。
また、上記実施の形態においては、近接型ICカードを例にとり説明したが、本発明は非接触型のICカードに適用可能であり、これに限定されない。また、本発明は、無線タグ(ICタグ)にも応用可能である。
その他、ICカード1、ICカード発行装置2の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
本発明に係るICカード1及びICカード発行装置2の機能的構成を示すブロック図である。 図1のホストPC30の機能的構成を示すブロック図である。 図2の記憶部35のデータ構成例を示す図である。 ICカード発行装置2により実行されるICカード発行処理を示すフローチャートである。 リーダライタ20aとICカード1a〜1cとの通信確立時のシーケンスを示す図である。 本実施の形態においてICカード1a〜1cにより送信されるリクエスト応答信号のフォーマットを示す図である。 本実施の形態の変形例1においてICカード1a〜1cにより送信されるリクエスト応答信号のフォーマットを示す図である。 本実施の形態の変形例2においてICカード1a〜1cにより送信されるリクエスト応答信号のフォーマットを示す図である。 従来技術における近接型ICカードのリクエスト応答信号のフォーマットを示す図である。
符号の説明
1 ICカード
11 アンテナ
12 電源回路
13 送受信回路
14 制御回路
15 メモリ
2 ICカード発行装置
20 リーダライタ
21 アンテナ
22 送受信回路
23 制御回路
24 I/F部
30 ホストPC
31 CPU
32 表示部
33 操作部
34 RAM
35 記憶部
36 I/F部
37 バス

Claims (10)

  1. データを記憶するメモリと、無線により外部とのデータ送受信を行う送受信手段と、前記送受信手段を介して外部から通信要求を受信した際に、この通信要求に対して、通信の衝突防止のための識別子を含む応答を送信する制御手段を備えたICカードにおいて、
    前記メモリは、当該ICカードを識別するための個別情報及び当該ICカードの属性を示す属性情報を記憶し、
    前記制御手段は、前記メモリに記憶された前記ICカードの個別情報及び属性情報を前記通信の衝突防止のための識別子として利用することを特徴とするICカード。
  2. 前記メモリは、当該ICカードを識別するための個別情報及び当該ICカードの属性を示す複数の情報からなる属性情報を記憶し、
    前記制御手段は、前記メモリに記憶された前記ICカードの個別情報及び前記ICカードの属性情報のうち1つ又は複数個の情報の組み合わせを前記通信の衝突防止のための識別子として利用することを特徴とする請求項1に記載のICカード。
  3. 前記制御手段は、前記識別子として、前記ICカードの個別情報及び属性情報と乱数とを組み合わせた値を利用することを特徴とする請求項1又は2に記載のICカード。
  4. 前記識別子として利用される、ICカードの個別情報及び属性情報は、個々にあるいはまとめて暗号化されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のICカード。
  5. データを記憶するメモリと、無線により外部とのデータ送受信を行う送受信手段と、前記送受信手段を介して外部から通信要求を受信した際に、この通信要求に対して、通信の衝突防止のための識別子を含む応答を送信する制御手段を備えたICカードにおいて、
    前記メモリは、当該ICカードを識別するための個別情報及び当該ICカードの属性を示す複数の情報からなる属性情報のうち1つ又は複数個の情報の組み合わせを識別子情報として記憶し、
    前記制御手段は、前記メモリに記憶された識別子情報を前記通信の衝突防止のための識別子として利用することを特徴とするICカード。
  6. 前記制御手段は、前記識別子として、前記識別子情報と乱数とを組み合わせた値を利用することを特徴とする請求項5に記載のICカード。
  7. 前記識別子として利用される識別子情報は、暗号化されていることを特徴とする請求項5に記載のICカード。
  8. 前記属性情報は、前記ICカードの製造者情報、ロット番号、カード種、型番、バージョン情報のうち何れかの情報を含むことを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載のICカード。
  9. 無線によりICカードに情報を送信することにより、前記ICカードに情報を書き込む書き込み手段を備え、前記書き込み手段により情報を書き込むことにより利用可能なICカードを発行するICカード発行装置において、
    前記書き込み手段は、前記ICカードを識別するための個別情報及び当該ICカードの属性を示す属性情報、及び/又はこれらの情報を含む識別子情報を前記ICカード内のメモリに書き込むことを特徴とするICカード発行装置。
  10. 前記属性情報は、前記ICカードの製造者情報、ロット番号、カード種、型番、バージョン情報のうち何れかの情報を含むことを特徴とする請求項9に記載のICカード発行装置。
JP2003315899A 2003-09-08 2003-09-08 Icカード、icカード発行装置 Pending JP2005084926A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003315899A JP2005084926A (ja) 2003-09-08 2003-09-08 Icカード、icカード発行装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003315899A JP2005084926A (ja) 2003-09-08 2003-09-08 Icカード、icカード発行装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005084926A true JP2005084926A (ja) 2005-03-31
JP2005084926A5 JP2005084926A5 (ja) 2006-10-19

Family

ID=34416007

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003315899A Pending JP2005084926A (ja) 2003-09-08 2003-09-08 Icカード、icカード発行装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005084926A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006129357A1 (ja) * 2005-06-02 2006-12-07 Hitachi Ulsi Systems Co., Ltd. Idタグおよびリーダ/ライタ
JP2006350761A (ja) * 2005-06-17 2006-12-28 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> Rfidタグ発行装置,rfidタグ発行方法およびrfidタグ発行プログラム
US8395481B2 (en) 2006-03-23 2013-03-12 Kt Corporation Apparatus for recognizing radio frequency identification (RFID) and method thereof, and data processing method of RFID
JP2015529925A (ja) * 2012-09-14 2015-10-08 タッチ ワークス インコーポレイテッド 無線周波数カードの固有idを生成する装置及び方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006129357A1 (ja) * 2005-06-02 2006-12-07 Hitachi Ulsi Systems Co., Ltd. Idタグおよびリーダ/ライタ
JPWO2006129357A1 (ja) * 2005-06-02 2008-12-25 株式会社日立超エル・エス・アイ・システムズ Idタグおよびリーダ/ライタ
JP2006350761A (ja) * 2005-06-17 2006-12-28 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> Rfidタグ発行装置,rfidタグ発行方法およびrfidタグ発行プログラム
US8395481B2 (en) 2006-03-23 2013-03-12 Kt Corporation Apparatus for recognizing radio frequency identification (RFID) and method thereof, and data processing method of RFID
JP2015529925A (ja) * 2012-09-14 2015-10-08 タッチ ワークス インコーポレイテッド 無線周波数カードの固有idを生成する装置及び方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4907268B2 (ja) 無線icメモリ、無線icメモリ用のアクセス装置及びアクセス制御方法
US9961419B2 (en) Communication apparatus, communication system, and communication method
JP2006222787A (ja) 無線通信システム,リーダ/ライタ装置,鍵管理方法,およびコンピュータプログラム
CN106664513A (zh) 用于nfc的电子装置、控制器以及控制方法
CN112583452B (zh) 电子设备、通信系统、电子设备的控制方法
JP2006048360A (ja) 非接触icチップリーダライタ
JP4157208B2 (ja) 制御装置と制御装置の通信制御方法
JP2005084926A (ja) Icカード、icカード発行装置
US8677137B2 (en) Communication device, communication method, information processing device, information processing method, program, and communication system
JP2007199847A (ja) Rfid機能を有する不揮発性記憶媒体及びそのシステム
JP4990652B2 (ja) 電子タグデータ書き込み方法および電子タグデータ書き込みシステム
JP2007293481A (ja) 無線タグシステム、無線タグ及びリーダー/ライター
JP2011022841A (ja) 携帯可能電子装置の処理システム、携帯可能電子装置、及び携帯可能電子装置の処理装置
JP4774907B2 (ja) カード通信システム,リーダライタ及びicカード
JP4967507B2 (ja) 処理装置および方法、並びにプログラム
JP5693824B2 (ja) Icカードの処理装置、icカード、及びicカードの処理システム
JP2007065960A (ja) 情報アクセス・システムおよびアクティブ型非接触情報記憶装置
JP6092342B2 (ja) 非接触式携帯可能電子装置、及び非接触式携帯可能電子装置の発行方法
JP2005346132A (ja) Icタグ管理システム、icタグリーダ/ライタ装置およびicタグ管理方法
US20200249894A1 (en) Method for Printing a Zigbee Install Code and Corresponding Systems and Devices
JP2008276572A (ja) 非接触式icカード
JP2009064150A (ja) 無線タグリーダライタ装置、無線タグ脱落検知方法及び無線タグ
JP2011239181A (ja) 非接触通信媒体読取データ変換装置及びその制御方法
JP6981398B2 (ja) 通信装置およびrfタグ
KR20100111998A (ko) Rfid 시스템에서 통신 암호화 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060905

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060905

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20080709

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20080925

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080925

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090224

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090707